JP2007086328A - 駆動回路及び表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】単調増加性を有し、電流値ばらつきを低減した電流駆動回路を提供する。
【解決手段】1つの駆動トランジスタ20と、1つの差動増幅器30と、抵抗素子21と、複数のスイッチ11〜18とで構成する電流駆動回路で、複数のスイッチを制御して、第1の期間に駆動トランジスタ20からの出力を遮断して差動増幅器30からプリチャージ電圧を出力し、第1の期間の後の第2の期間に駆動トランジスタ20から階調電流を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動回路に関し、特に電流値によって輝度が変化する電流駆動型発光素子を含む表示装置の画素に信号を供給する駆動回路に関する。
コンピュータ技術の進歩に伴って、コンピュータと人間との仲立ちをする装置、即ち、マン・マシン・インターフェースの重要性が高まってきている。特に出力側のマン・マシン・インターフェースの一つであるディスプレイは、より高性能なものが要求されてきている。コンピュータなどから出力される電子データを、人間が視認できるように表示するディスプレイとして様々な形式のものが市場に流通している。そのなかで、代表的な表示装置としてフラットパネルディスプレイが存在する。
フラットパネルディスプレイには、液晶表示装置や、有機EL(Electro Luminescence:エレクトロ ルミネッセンス)を使用した有機EL表示装置が知られている。有機EL表示装置は、液晶表示装置と比較される場合、バックライトがないので薄型の表示パネルを構成することができる。また、有機EL表示装置は、高視野角で表示画像を表示することが可能である。
フラットパネルディスプレイ、特に、有機EL表示装置の駆動方式は、大きく二つに分類されている。その一つは単純マトリックス型の駆動方式であり、もう一つがアクティブマトリックス型の駆動方式である。前者は、画素の構造は簡単であるが、大型化、高精細化の実現が難しい等の問題がある。後者では、1画素に複数のTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を使用する駆動方式の開発が進められている。しかし、アクティブマトリクス型の駆動方式の表示装置では、駆動TFTの電流特性ばらつき及び劣化により発光素子に流れる電流値が変化し輝度がばらついてしまうという問題がある。その対策として、特許文献1には、カレントコピー型の画素が提案されている。
図1(a)は、カレントコピー型の画素の構成を示す回路図である。図1(a)に示されているように、画素6は、発光素子61と、駆動TFT62と、TFT63、64、65と、容量66とを備えている。発光素子61は、EL(Electro Luminescence)現象により発光を行う発光素子である。しかし、カレントコピー型の電流駆動方式では、定電流回路から供給される電流値が特に低輝度側で微少であるため、所定の駆動期間内にデータ線5及び画素6を駆動できないという問題がある。そのため、特許文献2や特許文献3では、電流駆動の前に、駆動TFT62とほぼ等価な疑似TFTが設けられ、それに電流が供給され、その疑似TFTで発生された電圧で駆動能力の高いボルテージフォロアを用いてデータ線5及び画素6がプリチャージされている。
特許文献2の定電流回路では、バイナリに重み付けされた複数の定電流源が設けられ、D/A変換を通して階調電流が生成され、データ線5及び画素6に供給されている。特許文献3の定電流回路では、TFTと容量とで構成される回路でオリジナル電流源の電流値をサンプリングした電流値を画素に供給している。いずれも、1水平期間の電流駆動期間の前の電圧プリチャージ期間にボルテージフォロアなどでデータ線5及び画素6がプリチャージされ、その後の電流駆動期間に表示データに応じた電流値でデータ線5及び画素6が電流駆動されている。
特表2002−517806号公報 特開2003−195812号公報 特開2005−099745号公報
しかしながら、この従来の定電流回路にはいくつかの問題点がある。特許文献2では、1つのデータ線に対し複数の重み付けされた定電流源を設けるために各定電流源の電流ばらつきにより単調増加性が失われる可能性がある。また、1つのデータ線を駆動するのに複数の定電流源を設けているので、回路規模が大きいだけでなく、その定電流源の寄生容量が大きくなり、電流駆動時間が長くなる。
特許文献3では、オリジナル電流源の電流値をTFTと容量とで構成するサンプルホールド型であり、TFTのフィードフルーにより電圧ばらつきが生じるため、定電流回路として電流ばらつきが大きくなる。
本発明の駆動回路は、出力端子に出力信号を出力する駆動回路であって、前記駆動回路は、前記出力端子に階調電流を出力する1つの駆動トランジスタと、1つの差動増幅器と、抵抗素子と、複数のスイッチとで構成し、前記複数のスイッチを制御して、第1の期間に前記駆動トランジスタからの出力を遮断して前記差動増幅器からプリチャージ電圧を前記出力端子に出力し、前記第1の期間の後の第2の期間に前記駆動トランジスタから階調電流を前記出力端子に出力する。
本発明により、単調増加性を有し、電流値ばらつきを低減した電流駆動回路を提供することができる。また、定電流回路の構成の一部である差動増幅器をプリチャージ駆動期間と、電流駆動期間とで共用することで回路規模を縮小することができる。
以下に、添付図面を参照して本発明の表示装置の駆動回路について説明する。本発明においては、表示データは「D5、D4、D3、D2、D1、D0」の6ビット(64階調)で、最上位ビットをD5、最下位ビットをD0として説明する。また、表示データが「000000」では最低輝度、「111111」では最大輝度とする。なお、便宜的に表示データを6ビットとして説明するが、表示データは5ビット以下でも7ビット以上でもよい。
[第1実施形態]
以下に、本発明の第1実施形態による駆動回路について説明する。まず、本発明の駆動回路10が駆動する表示装置のカレントコピー型の画素6について図1(a)を参照して説明する。画素6は、発光素子61と、駆動TFT62と、TFT63、64、65と、容量66とを備えている。発光素子61の一端は電圧供給線7に接続され、発光素子61の他端はTFT65の一端に接続され、TFT65の他端はノード67に接続されている。また、駆動TFT62のソースは電圧供給線8に接続され、ドレインはノード67に接続されている。ノード67には、TFT63、64、65のそれぞれの他端が接続されている。TFT63の一端は、データ線5に接続され、TFT64の一端は、駆動TFTのゲート及び容量66の一端に接続されている。容量66の他端は、電圧供給線8に接続されている。図示していないが、TFT63、64、65のゲートには制御信号が供給される。ここで、以降の説明で電圧供給線8の電圧はシステムグランドGNDとして説明する。
次に、画素6が電流値を記憶する動作について図1(a)及び図1(b)を参照して説明する。電流記憶モードでは、TFT63、64がターンオンされ、TFT65はターンオフされる。このとき、駆動回路10からデータ線5及びTFT63を介して駆動TFT62に電流値Jが供給されると、駆動トランジスタ62のゲート及びドレインは、電流値Jが流れるようにVgの電圧に自己バイアスされる(図1(b)の状態)。次に、TFT64をターンオフし、駆動TFT62のゲート電圧Vgを容量66に記憶する。その後、TFT63をターンオフ、TFT65をターンオンすると、発光モードに入り、発光素子61は電流値Jに応じた輝度で発光する。
図2は、本発明の第1実施形態による駆動回路10の構成を示す回路図である。図2に示されている駆動回路10では、スイッチ11〜18と、出力端子19と、駆動トランジスタ20と、抵抗21と、差動増幅器30とを備えている。本発明は、駆動回路10の構成要素である差動増幅器をプリチャージ期間と電流駆動期間とで共用し、さらに、差動増幅器のオフセット電圧ばらつきによる電流値ばらつきを走査期間又はフレーム期間ごとに分散することで画質を向上させる駆動回路である。
駆動回路10の構成を詳細に説明する。まず、差動増幅器30は、詳細は後述するが、差動入力トランジスタQ1と差動入力トランジスタQ2を備えている。差動入力トランジスタQ1のゲート(ノード25)とスイッチ14の一端を接続する。また、差動入力トランジスタQ2のゲート(ノード26)とスイッチ17の一端を接続する。そして、スイッチ14及び17の他端同士をショートしノード27とする。ノード27には、後述の2つのセレクタ43、44で選択されたプリチャージ電圧又は階調電圧が供給される。また、差動増幅器30の出力(ノード22)をスイッチ11、12、16のそれぞれの一端に接続する。そして、スイッチ11の他端を出力端子19に接続し、スッチ12の他端をノード26に接続し、スイッチ16の他端を駆動トランジスタ20のゲート(ノード23)に接続する。また、駆動トランジスタ20のドレインを出力端子19に接続し、駆動トランジスタ20のソース(ノード24)を抵抗21の一端に接続する。抵抗21の他端は、電源ライン29bに接続する。さらにノード23とスイッチ13の一端を接続し、スイッチ13の他端を電源ライン29bに接続する。ノード24とスイッチ18の一端を接続し、スイッチ18の他端をノード25に接続する。また、ノード24とスイッチ15の一端を接続し、スイッチ15の他端をノード26に接続する。スイッチ11〜18は制御部(図示せず)により制御されている。
以降の説明では駆動回路10は吐き出し型の階調電流回路であり、駆動回路10は、電源電圧VDD=20Vと電源電圧VSS=5Vで動作するものとして説明する。いうまでもないが、画素6の構成によっては、駆動回路10は吸い込み型の階調電流回路でもよい。
次に、差動増幅器30について図3を参照して説明する。差動増幅器30は、差動入力段を構成する差動入力トランジスタQ1、Q2と、複数のスイッチ31〜34と、カレントミラー構成のトランジスタ37、38と、定電流源であるトランジスタ40で構成される。ここで、スイッチ31〜34は、差動入力トランジスタQ1、Q2を反転入力か、又は非反転入力かを切り換えるスイッチである。スイッチ31、33とスイッチ32、34とのオンオフ制御は反対に制御される。スイッチ31から34は制御部(図示せず)により制御される。
出力段は、トランジスタ35、36とで構成される。また、差動入力段と出力段との間に中間段39を設け、差動増幅器30がプッシュプル動作するようにするのが好ましい。
差動増幅器30の電源ライン29aと、抵抗21に接続される電源ライン29bは、分離して配置するのが好ましい。それは、駆動回路10は、複数個あるため、差動増幅器30に流れる電流によって電源ラインが電圧降下を生じ、電流値ばらつきが大きくなるためである。
次に、駆動回路10にプリチャージ電圧又は階調電圧を供給する回路ブロックについて、図4を参照して説明する。図4では、表示データを所定の期間だけラッチするラッチ回路49と、表示データの一部のビットをデコードするデコーダ47と、表示データの全ビットをデコードするデコーダ48と、複数のプリチャージ電圧を生成するプリチャージ電圧生成回路45と、複数の階調電圧を生成する階調電圧生成回路46と、表示データの一部のビットに応じて複数のプリチャージ電圧から1つの電圧を選択するプリチャージ電圧セレクタ43と、表示データの全ビットに応じて複数の階調電圧から所望の階調電圧を選択する階調電圧セレクタ44と、プリチャージ電圧か、階調電圧かを選択するスイッチ41、42と、制御部(図示せず)を備えている。スイッチ41,42は制御部により制御される。
階調電圧セレクタ44は、図5(a)に示す64個のスイッチで構成され、各スイッチにはV0〜V63の64値の階調電圧がそれぞれ供給される。これに対し、プリチャージ電圧セレクタ43は、図5(b)に示す18個のスイッチで構成される。電圧プリチャージは、階調電流回路動作による電流駆動の前の予備動作であるため、電圧精度を必要としない。また、駆動TFT62の電流特性の変動が大きすぎるため、電圧精度を必要としない。そして、電圧プリチャージは、低輝度発光領域、つまり低電流値で駆動される電流領域だけで行えばよく、高電流値では、低電流値に比べ10倍以上電流値が大きいので、プリチャージしなくとも所定の電流駆動期間にデータ線及び画素を駆動することができる。よって、最下位ビット(LSB)と最上位ビット(MSB)以外の4ビットで、低輝度領域に対応するようにVC0〜VC15の16値のプリチャージ電圧から選択し、高輝度領域では、VC15のプリチャージ電圧をデータ線5及び画素6に供給する。ここでは、最上位ビットが“0”で低輝度領域、最上位ビットが“1”で高輝度領域として輝度領域を2分する。
プリチャージ電圧生成回路45は、電流駆動期間の前のプリチャージ電圧を生成する回路である。図6に駆動TFT62の電流−電圧特性を示す。点線が駆動TFT62の特性で、実線がプリチャージ電圧の設定例である。電流値が小さいときは、駆動TFT62の特性に合わせ、電流値が大きいときは、VC15の固定電圧とする。0階調では、電流値が0なので、電流駆動できないので、VC0は、例えば5Vなどで駆動TFT62のVt(しきい電圧)より低い電圧ならVC1に近い電圧でなくてもよい。
階調電圧生成回路46は、ガンマ補正された複数の階調電流を生成するための複数の階調電圧を生成する。駆動回路10の抵抗21による電圧降下(電圧差)ΔVに応じた電流値J=ΔV/Rが流れる。例えば、抵抗21の抵抗値Rが500KΩだとすれば、0階調:0nA、1階調:20nA、・・・、63階調:10μAだとすれば、0階調:V0=20V(ΔV=0V)、1階調:V1=19.99V(ΔV=0.01V)、・・・、63階調:V63=15V(ΔV=5V)の階調電圧を生成する。
図4に示す回路は、駆動回路10にプリチャージ電圧又は階調電圧を供給する回路の一例で、その他の回路構成であってもよい。例えば、プリチャージ電圧は、画素やダミー画素に電流値を流し、そこで発生した電圧からプリチャージ電圧を生成してもよい。
表示装置のデータ線5は複数本あり、駆動回路10も複数であるため各駆動回路10の電流ばらつきが画質に影響する。駆動回路10の電流ばらつきの主原因は、抵抗21の抵抗値ばらつきと差動増幅器30のオフセット電圧ばらつきである。差動増幅器30のオフセット電圧ばらつきは、差動トランジスタQ1と差動トランジスタQ2の相対ばらつきと、カレントミラー構成のトランジスタ37とトランジスタ38の相対ばらつきとで決定される。差動増幅器30の電圧ばらつきは通常±10mV程度あり、低輝度領域での電流精度が悪化する。特に1階調目では電圧差ΔVが10mVに対し、電圧ばらつきが±10mVだと単調増加性が失われる。では、差動増幅器30の電圧ばらつき±10mVを無視できる電圧差にすればよいことになるが、例えば、抵抗21の抵抗値を2MΩにすれば、ΔV=20nA×2MΩ=40mVとなるが、63階調の10μAを設定するには、ΔV=10μA×2MΩ=20Vの電圧差が必要で、駆動回路10の駆動電圧が大きくなり、消費電力が大きくなるだけでなく、回路面積が大きくなってしまう。
本発明では、差動増幅器の差動入力トランジスタQ1、Q2をフレームごとに入れ換えることでオフセット電圧を時間的に平均化し、画素に供給する電流値のばらつきを時間的に平均化することで画質を向上させる。
次に、駆動回路10の動作を、図7(a)から(j)のタイミングチャートを参照して詳細に説明する。
まず、水平期間(走査期間ともいう)の最初に、表示データがラッチ回路49にラッチされる。
次のプリチャージ期間には、ラッチされた表示データに応じてデータ線5のプリチャージ駆動を行う。プリチャージ期間には、スイッチ11、12、13、14、31、33、41はターンオンされ、スイッチ15、16、17、18、32、34、42はターンオフされる。図9(c)にそのときの等価回路を示すが、ボルテージフォロアとして動作し、データ線5には、スイッチ11を介してVC0〜VC15のいずれかのプリチャージ電圧値にプリチャージされる。このとき、差動入力トランジスタQ1は、非反転入力端子となり、差動入力トランジスタQ2は、反転入力端子となる。スイッチ13がターンオンすると駆動トランジスタのゲート電圧が電源電圧29bとなり、駆動トランジスタ20はオフ状態になり、駆動トランジスタ20からの出力は遮断される。
次の電流駆動期間aには、スイッチ11、12、13、41はターンオフされ、スイッチ15、16、42はターンオンされると、差動入力トランジスタQ1は、非反転入力端子となり、差動入力トランジスタQ2は、反転入力端子となり、表示データに応じて選択された階調電圧が差動入力トランジスタQ1に入力され、図9(a)に示す等価回路の階調電流回路Aとして動作する。差動増幅器30は、ノード25とノード26が同じ電圧になるように動作するので、抵抗21(抵抗値R)には、電源電圧29aと階調電圧との電圧差ΔVが印加され、J=ΔV/Rの階調電流が出力端子19に出力される。
次に、図8のタイミングチャートを用いて説明する。まず、水平期間の最初に、表示データがラッチ回路49にラッチされる。
次のプリチャージ期間には、図7と同様に、スイッチ11、12、13、14、31、33、41はターンオンされ、スイッチ15、16、17、18、32、34、42はターンオフされ、ラッチされた表示データに応じてデータ線5のプリチャージ駆動を行う。
次の電流駆動期間bには、電流駆動期間aと異なり、スイッチ11、12、13、14、31、33、41はターンオフされ、スイッチ16、17、18、32、34、42はターンオンされる。これにより、差動入力トランジスタQ1は、反転入力端子となり、差動入力トランジスタQ2は、非反転入力端子となり、表示データに応じて選択された階調電圧が差動入力トランジスタQ2に入力され、図9(b)に示す等価回路の階調電流回路Bとして動作する。差動増幅器30は、ノード25とノード26が同じ電圧になるように動作するので、抵抗21(抵抗値R)には、電源電圧29aと階調電圧との電圧差ΔVが印加され、J=ΔV/Rの階調電流が出力端子19に出力される。
このように、電流駆動期間aと電流駆動期間bとは、所定の周期で差動増幅器30の入力トランジスタQ1、Q2を切り換える。画素6には、図9に示される階調電流回路Aと階調電流回路Bとの電流値が、例えば、フレームごとに切り換えながら、供給されるので、差動増幅器30のオフセット電圧による駆動回路10の電流値ばらつきを時間的に平均化して表示装置の画質を向上することができる。
自発光型の表示装置では、R(赤)、G(緑)、B(青)ごとに独立にプリチャージ電圧、階調電流値を設定できる構成にするのが好ましい。R、G、Bごとに電圧生成回路45、46を設けてもよいし、電圧生成回路45、46はR,G,Bで共用し、R,G,Bごとに設定レジスタを設け、時分割に設定レジスタを切り換えてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の駆動回路について、図10を参照して説明する。ここでは、第1実施形態との違いについて説明し、詳細な説明は割愛する。第1実施形態では、差動増幅器30の出力ノード22と駆動トランジスタ20のゲートとの間にスイッチ16を設け、駆動トランジスタ20のゲートと電源ライン29bとの間にスイッチ13を設け、駆動トランジスタ20を制御していた。
これに対して、図10では、スイッチ13、16を削除し、代わりに、駆動トランジスタ20のドレインと出力端子19との間にスイッチ70を設ける。そして、スイッチ70をスイッチ16と同じタイミングで制御する。スイッチ70も制御部(図示せず)により制御される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の駆動回路について、図11を参照して説明する。ここでも、第1及び第2の実施形態との違いについて説明し、詳細な説明は割愛する。第1及び第2の実施形態では、駆動トランジスタ20のソースに接続される抵抗は1つであった。
これに対し、第3実施形態では、抵抗21と並列に補正用抵抗71と補正データに応じて制御されるスイッチ72を設けている。これにより、抵抗21の抵抗値ばらつきを補正することができる。なお、補正データは、EEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリに記憶してもよい。スイッチ72も制御部(図示せず)により制御される。
第1から第3の実施形態においては、電流ばらつきの原因である、差動増幅器30の電圧オフセットばらつきによる電流値ばらつきは、差動入力トランジスタQ1、Q2を入れ換え、時間的に電流値ばらつきを平均化している。第3実施形態においては、さらに、補正用抵抗を設けることで、抵抗値ばらつきによる電流値ばらつきを低減して表示装置の画質を向上することができる。
なお、本発明の駆動回路は、表示装置だけでなく、プリンターヘッドドライバなどにも使用できる。
本発明の駆動回路が駆動する表示装置の画素の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の駆動回路に使用される差動増幅器の1例を示す回路図である。 本発明の駆動回路に信号を供給するブロック図である。 本発明の駆動回路に信号を供給する電圧セレクタの模式図である。 本発明の駆動回路から出力されるプリチャージ電圧の特性図である。 本発明の第1の実施の形態における駆動回路のタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態における駆動回路のタイミングチャートである。 本発明の駆動回路の各タイミングの等価回路図である。 本発明の第2の実施の形態における駆動回路の構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態における駆動回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
5…データ線
6…画素
7、8…電圧供給線
10…駆動回路
11〜18、31〜34、41〜42、70、72…スイッチ
19…出力端子
20…出力トランジスタ
21、71…抵抗
22〜27、51〜58、67…ノード
28、29a、29b…電源ライン
30…差動増幅器
35〜38、40…トランジスタ
43、44…電圧セレクタ
45、46…電圧生成回路
47、48…デコーダ
49…ラッチ回路
61…発光素子
62…駆動TFT
63〜65…TFT
66…容量
Q1、Q2…差動入力トランジスタ

Claims (19)

  1. 出力端子に出力信号を出力する駆動回路であって、
    前記駆動回路は、前記出力端子に階調電流を出力する1つの駆動トランジスタと、
    1つの差動増幅器と、
    前記駆動トランジスタに接続された抵抗素子と、
    複数のスイッチと
    を具備し、
    前記複数のスイッチを制御して、第1の期間に前記駆動トランジスタからの出力を遮断して前記差動増幅器からプリチャージ電圧を前記出力端子に出力し、前記第1の期間の後の第2の期間に前記駆動トランジスタから階調電流を前記出力端子に出力する
    駆動回路。
  2. 請求項1に記載の駆動回路であって、
    前記差動増幅器の差動入力トランジスタの極性を所定の周期ごとに入れ換えて階調電流を出力する
    駆動回路。
  3. 請求項1に記載の駆動回路であって、
    前記差動増幅器に供給される電源ラインと、前記抵抗素子に供給される電源ラインとは分離して配置される
    駆動回路。
  4. 出力端子と、
    第1の期間に、入力信号に基づいてプリチャージ電圧を前記出力端子に出力する差動増幅器と、
    前記第1の期間の後の第2の期間に、前記入力信号に基づく前記差動増幅器からの出力に従って階調電流を前記出力端子に出力する単一の駆動トランジスタと
    を具備する駆動回路。
  5. 請求項4に記載の駆動回路であって、
    前記差動増幅器の反転入力と非反転入力への前記入力信号の供給を所定の周期ごとに切換えるスイッチ手段
    を更に具備する駆動回路。
  6. 請求項4又は5に記載の駆動回路であって、
    前記差動増幅器に接続される第1電源ラインと、前記駆動トランジスタに接続される第2電源ラインとは分離して配置される
    駆動回路。
  7. 請求項4乃至6のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記第1の期間における前記差動増幅器への前記入力信号は、表示データのビットの一部に基づいて決定され、
    前記第2の期間における前記差動増幅器への前記入力信号は、前記表示データのビットの全部に基づいて決定されている
    駆動回路。
  8. 請求項4乃至7のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記第1の期間において前記駆動トランジスタの動作を禁止するための第1スイッチ
    を更に具備する駆動回路。
  9. 請求項4乃至7のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記第1の期間において前記駆動トランジスタを前記出力端子から遮断するための第2スイッチ
    を更に具備する駆動回路。
  10. 請求項4乃至9のいずれかに記載の駆動回路において、
    前記駆動トランジスタに直列に接続された第1抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と並列に接続された、第3スイッチと第2抵抗素子の直列回路と
    を更に具備し、
    前記第3スイッチは、前記第1抵抗素子の抵抗値に基づいて制御される
    駆動回路。
  11. 第1の期間に、入力信号に基づいて差動増幅器からプリチャージ電圧を出力端子に出力するステップと、
    前記第1の期間の後の第2の期間に、前記入力信号に基づく前記差動増幅器からの出力に従って単一の駆動トランジスタから階調電流を前記出力端子に出力するステップと
    を具備する表示装置の駆動方法。
  12. 請求項11に記載の表示装置の駆動方法であって、
    前記差動増幅器の反転入力と非反転入力への前記入力信号の供給を所定の周期ごとに切換えるステップ
    を更に具備する表示装置の駆動方法。
  13. 請求項11又は12に記載の表示装置の駆動方法であって、
    前記差動増幅器と前記駆動トランジスタに異なる電源ラインから電力が供給される
    表示装置の駆動方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれかに記載の表示装置の駆動方法において、
    前記第1の期間における前記差動増幅器への前記入力信号は、表示データのビットの一部に基づいて決定され、
    前記第2の期間における前記差動増幅器への前記入力信号は、前記表示データのビットの全部に基づいて決定されている
    表示装置の駆動方法。
  15. 請求項11乃至14のいずれかに記載の表示装置の駆動方法において、
    前記第1の期間において前記駆動トランジスタの動作を禁止するステップ
    を更に具備する表示装置の駆動方法。
  16. 請求項11乃至14のいずれかに記載の表示装置の駆動方法において、
    前記第1の期間において前記駆動トランジスタを前記出力端子から遮断するステップ
    を更に具備する表示装置の駆動方法。
  17. 請求項11乃至16のいずれかに記載の表示装置の駆動方法において、
    前記駆動トランジスタに直列に接続された抵抗素子の抵抗値を調整するステップ
    を更に具備する表示装置の駆動方法。
  18. 請求項17に記載の表示装置の駆動方法において、
    前記駆動トランジスタに直列に接続された第1抵抗素子に並列に、スイッチと第2抵抗素子の直列回路と
    前記第3スイッチは、前記第1抵抗素子の抵抗値に基づいて制御される
    を更に具備し、
    表示装置の駆動方法。
  19. 出力端子と、
    ゲート入力信号に応答して駆動電流を前記出力端子に出力する単一の駆動トランジスタとを具備し、
    入力信号電圧からの前記駆動トランジスタのドレイン電圧の差分に対応する第1電圧と、前記ドレイン電圧からの前記入力信号電圧の差分に対応する第2電圧との一方が、所定の周期ごとに切換えながら、前記ゲート入力信号として前記駆動トランジスタに供給される
    駆動回路。
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