JP2004525877A - 新規なc−グリコシド誘導体とその用途 - Google Patents

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Abstract

本発明は、新規なC-グルコシド誘導体、それらの合成方法、及びそれらを含有する組成物に関する。また本発明は、生理学的に許容可能な媒体における、化粧品用組成物における、又は製薬用組成物の調製における、少なくとも一のC-グリコシド誘導体のでの使用に関し、該化合物又は組成物は、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、有利にはヒアルロン酸を含有するプロテオグリカン類、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類の合成を刺激するようになされている。また本発明は、このような化粧品用組成物を使用する美容方法にも関する。

Description

【発明の開示】
【0001】
本発明は、新規なC-グルコシド誘導体、それらを合成するための方法、及びそれらを含有する組成物に関する。
本発明の他の主題は、生理学的に許容可能な媒体における、化粧品用組成物における、又は製薬用組成物の調製における、少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用に関し、該化合物又は組成物は、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を刺激することを意図している。
また本発明は、このような化粧品用組成物を使用する美容処理方法に関する。
【0002】
ヒトの皮膚は2つの区画、すなわち表面区画である表皮と深部区画である真皮とからなる。
天然のヒトの表皮は、主に3種の細胞型、すなわち、大部分を形成するケラチノサイトと、メラノサイト及びランゲルハンス細胞から構成されている。これらの細胞型の各々は、その固有の機能により、体において皮膚が果たす本質的な役割に寄与している。
【0003】
真皮は表皮に堅牢な支持部を付与している。真皮はまた表皮の栄養因子でもある。真皮は、主として線維芽細胞と細胞外マトリックスとからなる。白血球、肥満細胞又は組織マクロファージも真皮に見出される。また血管と神経線維も構成される。
真皮の細胞外マトリックスは、体のあらゆる結合組織の細胞外マトリックスと同様に、いくつかの主たるファミリーに属するタンパク質:コラーゲン、コラーゲン以外のマトリックス糖タンパク質(フィブロネクチン、ラミニン)、エラスチン及びプロテオグリカン類からなる。フリーの形態(つまり、タンパク質に非結合)のグリコサミノグリカン類は、体のあらゆる結合組織のものと同様に、真皮の細胞外マトリックスにも見出される。
【0004】
現在では、これら種々のクラスのタンパク質の間に特定の相互作用が存在して機能的組織を生じていることが十分に立証されている。
プロテオグリカン類は、分枝した中心のタンパク質幹部、又はタンパク質網状組織に、グリコサミノグリカン類として知られている数多くのポリオシド(polyoside)側鎖が結合してなる複合巨大分子である。
本明細書では、以下、プロテオグリカン類は略語PGで、またグリコサミノグリカン類は略語GAGで標記する。
GAG類は、その数多くの負電荷から導き出されるその酸性の性質、その炭水化物としての性質、及びその高い水分保持力のために、長い間、酸性のムコ多糖類という用語で呼ばれてきた。
よって、GAG類の極性は、暗にある種の生物学的機能、例えば組織の保湿、カチオンの固定、又はイオン性濾過という障壁的役割に寄与していることを意味している。
【0005】
PG類及びGAG類は、真皮及び表皮中の様々な細胞:線維芽細胞、ケラチノサイト及びメラノサイトによって合成される。
線維芽細胞は、主としてコラーゲン、コラーゲン以外のマトリックス糖タンパク質(フィブロネクチン、ラミニン)、プロテオグリカン類及びエラスチンを合成する。ケラチノサイトは、主として硫酸化GAG類及びヒアルロン酸を合成する一方、メラノサイトは、どうもヒアルロン酸を生成しないようである。
GAG類がPG中に導入されている場合、GAG類は、常にヘキソサミン(グルコサミン又はガラクトサミン)を含む塩基性ジホロシドと他の糖類(グルクロン酸、イズロン酸又はガラクトース)の繰り返しからなる直鎖である。グルコサミンはN-硫酸化又はN-アセチル化されている。他方、ガラクトサミンは常にN-アセチル化される。さらに、ヘキソサミン、ウロン酸及びガラクトースにO-結合したスルファートがありうる。
【0006】
GAG類が強アニオン性であることは、へキスロン酸(グルクロン酸及びイズロン酸)中にカルボキシラート基が存在し、またO-及びN-結合スルファート基が存在することにより説明される。
主なGAG類は、ヒアルロン酸すなわちヒアルロナン(HA)、ヘパラン硫酸(HS)、ヘパリン(HP)、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸(CS)、コンドロイチン-4-スルファートすなわちコンドロイチン硫酸A(CSA)、コンドロイチン-6-スルファートすなわちコンドロイチンC(CSC)、デルマタン硫酸すなわちコンドロイチン硫酸B(CSB)、及びケラタン硫酸(KS)で、これはウロン酸の代わりにガラクトースが存在することで他のグリコサミノグリカン類とは異なる。
【0007】
GAG類は、PGの形態をしたタンパク質と結合している場合、「コア」タンパク質又はキャリアタンパク質と命名された、種々のポリペプチド鎖にアンカー構造を介して結合し、このようにしてPG分子を形成している。
GAG類はまたフリーの形態、つまりマトリックスタンパク質には結合していない形で細胞外マトリックス中に存在しうる:このことは、特にヒアルロン酸の場合においてしかりである。
【0008】
PG類の合成中、GAG類はこれらのアンカー構造から重合される。
GAG類の合成には、ゴルジ体及び小胞体の膜において隣接している非常に特異的な酵素(トランスフェラーゼ、エピメラーゼ及びスルホトランスフェラーゼ)の組織的で協奏的な作用が必要である。次に、多くの生化学反応(N-脱アセチル化、N-及びO-硫酸化及びエピマー化)により、鎖に沿って不均質に塩基単位の2つの糖成分が修飾される。例えば、ヘパラン硫酸鎖ごとに、グルクロン酸/イズロン酸の比率、O-硫酸化の位置及び数、性質、及びN-スルファート/O-スルファートの比率が変化する可能性があり、これが本質的に莫大な構造上の多様性をもたらすことになる。
【0009】
一般的に、PG類の生物学的な役割は高度に多様であり、受動的な機械的支持機能(例えばセルグリシン)又は分子濾過におけるイオン障壁機能(例えば、糸球体基底膜のバマカン(bamacane)及びパールカン)から、細胞接着、伸展、増殖及び分化、又は形態形成におけるより特定的な効果、又はコラーゲンとデコリンの相互作用又はベータ-グリカンレセプター機能のような、PG-タンパク質相互作用の高度に特異的な効果までの範囲がある。
真皮の結合組織の役割の一つは、情報伝達インターフェースを同時に形成することにより、外的攻撃から体を保護することである。
このため、真皮は、大なる可撓性を維持しつつも、高い機械的強度を有する。
【0010】
その強度は、膠原線維の密な網状組織によって確保されているが、繊維の保湿と分散と柔軟性を確保することによって、皮膚を例えば皮革とは異なったものにするのはPG類とヒアルロン酸である。
PG類は真皮の乾燥重量の0.5%〜2%を構成し、コラーゲン単独で、この重量の80%までを占める。
ヒトの皮膚中でのGAG類及びPG類の濃度と分布は年齢と共に変化する。
【0011】
ヒアルロン酸つまりヒアルロナン(HA)は表皮の主たるGAGであり、後者は体のHAの半分を含有している。
HAの合成は、特に細胞膜の内面近傍の線維芽細胞によりなされる。合成は連続して行われる。この巨大な多糖類(数百万ダルトン)は非常に高い固有粘度を有しており、超分子結合体を形成することにより結合組織の種々の成分の集合化(assembly)と保湿を確実なものにしている。
真皮から最初に単離されたデルマタン硫酸(DS)もまた皮膚にかなり豊富に存在している。これは真皮GAG類の40%〜50%を構成する。
【0012】
これらの特化した細胞外マトリックスの発達に寄与するメカニズムと並行して、連続したリモデリングプロセスが存在し、その調節はマトリックスのタンパク質成分の合成と分解の間のバランスに依存している。
現在、マトリックスプロテアーゼのいくつかのファミリーは、その活性化-不活化に関与した因子であると記述されている。
【0013】
時間生物学的/化学線加齢の過程で、真皮及び表皮は、年齢に応じて、皮膚の柔軟性の喪失と弛みに現れる、いくつかの変化及び劣化を被る。
劣化する成分(特にコラーゲン及びエラスチン)の中でも、PG類及びGAG類がまた悪影響を受ける。特に加齢の過程で、線維芽細胞及びケラチノサイトはますますPG類及びGAG類を生成しないようになり、それらの合成は不完全である。この結果、かなりの組織崩壊が生じる:PGを形成するタンパク質骨格におけるGAG類の沈着が異常となり、この結果、これらPG類の水に対する結合活性が低減し、よって組織の緊張度(tonicity)及び保湿性が低減する。
線維芽細胞とケラチノサイトによるPG類及びGAG類の正常な生成を回復させることで、皮膚の保湿性の喪失が部分的に補償される。
このように、これらのマトリックスが劣化することで、皮膚の柔軟性の喪失及び乾燥といった現象が生じる。
【0014】
しかして、その効果が皮膚中のPG類及びGAG類のレベルを維持し、よってとりわけ良好な保湿性、良好な皮膚の柔軟性を維持することに向けられている製品を入手できることの重要性が理解されるであろう。
この点に関し、本出願人は、驚くべきことにまた予期しないことに、C-グリコシド誘導体が、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を増加させることができることを見出した。
【0015】
従来技術において、LVMHの国際公開第99/24009号公報には、表皮細胞の機能性を改善するため、より詳細には、ケラチノサイト、中でも表皮のケラチノサイトによるPG類及び/又はGAG類の合成及び/又は分泌を刺激する化粧品用又は皮膚科学用の薬剤としての、D-キシロース、そのエステル、及びD-キシロースを含むオリゴ糖の使用が記載されており、該薬剤は化粧品用又は製薬用組成物に導入されている。
さらに、米国特許第4446312号及び米国特許第4454123号公報には、次の式:
【化1】
Figure 2004525877
[上式中、Rは、それぞれ1〜5及び6〜25の炭素原子を有するアルキル基を表す]
のC-β-D-キシロピラノシド型の誘導体が記載されている。
また米国特許第4446312号及び米国特許第4454123号の2件の公報には、上述したC-β-D-キシロピラノシド化合物が、コンドロイチン硫酸の生合成を誘導すると同時に、組織の構成細胞膜の表面に存在するプロテオグリカンの量を低減させることを記載している。
【0016】
しかしながら、本出願人の知る限りでは、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を刺激するためにC-グリコシド誘導体を使用することについては、従来技術においては何ら記載されていない。
【0017】
よって、本発明の第1の主題は、次の式(I):
【化2】
Figure 2004525877
[上式中、
− Sはピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系の、単糖類又は20糖単位までの多糖類を表し、該単糖類又は多糖類は、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては一又は複数の保護されていてもよいアミン官能基を有しており、
− S-CHX結合は、アノマー-C性の結合を表し、
− Xは:-CO-、-CH(NR)-、-CHR'-、-C(=CHR')-から選択される基を表し、
− Rは、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜18の炭素原子を有するもの、又はフェニル又はベンジル基を表し、ここで該鎖、該環又は該基が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能なものであり、
− R'、R及びRは同一でも異なっていてもよく、Rに付与されたものと同じ定義を有し、また水素及びヒドロキシル基を表してもよく、
− R'、R'、R''、R''、R'''、R'''は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ヒドロキシル、ペルフルオロアルキル及び/又はヒドロフルオロアルキル基で1〜30の炭素原子を有するものから選択される基を表す]
に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における使用にあり、該組成物は、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を刺激することを意図している。
【0018】
本発明の他の主題は、生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を刺激するための薬剤としての、上述した式(I)の少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用に関する。
また本発明の他の主題は、生理学的に許容可能な媒体を含有する製薬用又は皮膚用組成物の製造における上述した式(I)のC-グリコシド誘導体の使用であって、該組成物が線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類、有利にはヒアルロン酸、及び/又はプロテオグリカン類、有利にはヒアルロン酸を含むプロテオグリカン類の合成を刺激することを意図したものである使用に関する。
さらに本発明は、単独での又はあらゆる割合の混合物としての式(I)に相当するC-グリコシド誘導体の光学及び/又は幾何異性体、並びにこれらの誘導体の生理学的に許容可能な塩に関する。
【0019】
「生理学的に許容可能な媒体」なる表現は、皮膚、粘膜、爪、頭皮及び/又は毛髪と適合性のある媒体を意味する。
アロマー-C結合はαであってもβであってもよい。
言うまでもなく、本発明において式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、単独で又は任意の割合の混合物として使用することができる。
また本発明において式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、天然でも合成由来でもよく、全体的に又は部分的に精製されていてもよく、もしくはそれらを含有する如何なる調製物であってもよい。
【0020】
「天然由来」なる用語は、例えば植物に存在する天然物質から抽出された誘導体を意味する。「合成由来」なる用語は、バイオテクノロジー又は化学的合成により調製された誘導体を意味する。
「全体的に又は部分的に精製された」なる表現は、ここでは、その合成中又はその天然の状態(新鮮な又は乾燥した植物もしくは細胞)に対して、本発明の組成物中の式(I)に相当するC-グリコシド誘導体が、その合成中に誘導された副反応生成物の少なくともいくらか、又は存在する天然物質の他の成分の少なくともいくらかがないようになされたか、及び/又は濃縮されたことを意味する。
【0021】
本発明の好ましい一形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、Rのものと同じ定義を有し、またヒドロキシル基を表してもよいものである。
本発明の好ましい一形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、Sがピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系で、単糖類又は6までの糖単位を有する多糖類を表し、該単糖類又は多糖類は、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては必ず保護されている一又は複数のアミン官能基を有しており、その他の点ではX及びRは上述した全ての定義を有しているものである。
【0022】
有利には、好ましい単糖類は、D-グルコース、D-ガラクトース、D-マンノース、D-キシロース、D-リキソース、L-フコース、L-アラビノース、L-ラムノース、D-グルクロン酸、D-ガラクツロン酸、D-イズロン酸、N-アセチル-D-グルコサミン及びN-アセチル-D-ガラクトサミンから選択され、さらに有利にはD-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン又はL-フコース、特に好ましくはD-キシロースを示す。
さらに有利には、6までの糖単位を有する好ましい多糖類は、キシロビオース、メチル-β-キシロビオシド、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース及びキシロヘキサオース、好ましくは1-4結合を介して結合した2個のキシロース分子からなるキシロビオースから有利に選択される少なくとも一のキシロースを含有するオリゴ糖、D-ガラクトサミン、D-グルコサミン、N-アセチル-D-ガラクトサミン及びN-アセチル-D-グルコサミンから選択されるヘキソサミンと、D-グルクロン酸及びD-イズロン酸から選択されるウロン酸とを組み合わせた二糖類、D-マルトトリオース、D-セロビオース、D-ラクトース、D-マルトースから選択される。
【0023】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、Xが-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CH-及び-C(=CHR')から選択される基を表し、特に有利には-CO-、-CH(OH)-又は-CH(NH)-基を表し、その他の点ではS及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
【0024】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、Rが、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜6の炭素原子を有するもの、又はフェニル又はベンジル基を表し、ここで該鎖、該環又は該基が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、その他の点ではS及びXが上述した全ての定義を有しているものである。
【0025】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、Rに付与されたものと同じ定義を有し、また水素原子及びヒドロキシル基を表してもよく、その他の点ではS、X及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
本発明のこれらの好ましい形態において、使用される式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R、R、R'、R'、R''、R''、R'''及びR'''が上述した定義であり、その他の点ではS、X及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
S、X及びRにおける「上述した全ての定義」なる表現は、ここでは一般的定義と好ましい定義の双方を意味する。
【0026】
本発明で使用される式(I)のC-グリコシド誘導体として最も好ましくは:
− C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
− C-α-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
− 1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
− 1-フェニル-2-(C-α-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
− 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノース;
− 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-α-D-キシロピラノース;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-β-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 3'-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
− 3'-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
である。
【0027】
このように、式(I)に相当するC-グリコシド誘導体は、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、有利にはヒアルロン酸を含有するPG類等のPG類、及び/又は有利にはヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の合成を刺激する顕著な活性を有する。
より詳細には、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、有利にはヒアルロン酸を含有するPG類等のPG類、及び/又は有利にはヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の合成を刺激する効果の故に、式(I)のC-グリコシド誘導体を用いて以下のことが可能になる:
− 表皮の加齢に抗すること。特に、表皮の加齢は、主としてヒアルロン酸の喪失に関連していることが知られている。
− GAG類、特にヒアルロン酸の作用が不十分であることに関連した皮膚の乾燥に抗し、及び/又は保湿力を維持及び/又は刺激すること。このような乾燥は、特に加齢した皮膚において見出され、本質的にヒアルロン酸の喪失に関連している。
− 皮膚の張り(tonicity)を改善すること。すなわち、PG類及びGAG類の合成を増加させることで、表皮細胞により分泌される成長因子、サイトカイン、イオン、栄養素の交換にとって好ましい水分補給された細胞環境を作り出すことができる。このような環境は、有毒代謝物の除去にとっても好ましい。このように、この効果は健康で張りのある皮膚に反映される。
− 皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させること。この効果はPG類及びGAG類の合成を刺激することに関連しており、これにより、マトリックス成分、特に真皮-表皮の接合部において水分補給された環境を作り出すことができ、機械的ストレスを受けている間におけるこのマトリックスの成分間での微小置換を促進させることができる。よって、このような効果は、皮膚をさらに柔軟にし、さらに弾力的にすることに寄与する。
− 表皮の鉱化性(mineralization)を改善し、よって皮膚をより健康的にし、その活力を改善すること。この効果は、表皮の良好な鉱化を確実にするGAG類の合成を改善することに関連している。すなわち、GAGはその荷電基を介してイオンに結合可能であり、表皮の浸透圧に寄与している。この場合、良好な皮膚の鉱化は、良好な活力を示し、皮膚が健康であることと同義である。
− 細胞間交換を容易にすること。この効果は、ヒアルロン酸が破壊されると、細胞間空間に開口部と、さらに表皮にアカントーシスを生じるので、表皮の正しい分化を確実にするGAG類の合成の刺激に関する。この効果により、より張りがあってより密(denser)であり、より緻密(compact)な皮膚を得ることができる。
− 真皮-表皮の接合部の3次元構造を改善すること。このことはまたPG類及びGAG類の合成の改善に関しており、例えば真皮-表皮の接合部におけるラミニン-6とニドゲン(nidogen)(ニドゲンは、ラミニンと共に、IV型コラーゲンに内皮細胞を付着させる糖タンパク質である)との間の結合を補強することにより、確実にマトリックス成分を空間的に組織化させる。
− 傷跡を残さないで瘢痕形成を容易にし、よって、皮膚の連続性が破壊された場合に出現する、表皮の微小な外傷を修復することができること。このような効果により、皮膚のひび割れ及び亀裂の出現に抗することができる。
− ケラチノサイトの移動を容易し、良好な質の角質層の形成を可能にすること。
− 皮膚細胞により生成されるサイトカイン及び成長因子の作用を調節すること。このような効果により、それらの機能の実行に必要なシグナルが細胞に提供される。
【0028】
よって本発明の一主題は、上述した式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における使用であって、該誘導体又は組成物が、次の活性:
− 表皮の加齢に抗すること、
− ヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の作用が不十分であることに関連した皮膚の乾燥に抗し、及び/又は保湿力を維持及び/又は刺激すること、
− 皮膚の張りを改善すること、
− 皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させること、
− 表皮の鉱化性を改善し、よって皮膚をより健康的にし、その活力を改善すること、
− 細胞間交換を容易にすること、
− 皮膚のひび割れ及び亀裂の出現に抗すること、
の少なくとも一に寄与することを意図したものである使用にある。
【0029】
また本発明の主題は、上述した式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する製薬用組成物、特に皮膚用組成物における使用であって、該組成物が、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、有利にはヒアルロン酸を含有するPG類等のPG類、及び/又は有利にはヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の合成の不十分性を処置することを意図したものであり、該不十分性の負の効果を修正し、特に、表皮等の皮膚の細胞の機能的状態を改善させるための使用にある。
この製薬用組成物は、特に瘢痕形成の容易化、表皮の微小な外傷の修復、又は皮膚の潰瘍形成、特に脚の潰瘍形成の処置、又は妊娠線の低減を意図したものでありうる。
【0030】
本発明で使用され得る式(I)のC-グリコシド誘導体の量は、所望される効果に依存することは明らかであり、よって広範囲で変わりうる。
指針を述べると、少なくとも一の式(I)のC-グリコシド誘導体は、組成物の全重量に対して0.00001%〜25%の量、好ましくは組成物の全重量に対して0.0001%〜10%の量で、本発明で使用され得る。
【0031】
有利にはヒアルロン酸を含有するPG類等のPG類、及び/又は有利にはヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の合成を刺激することによって、皮膚及び/又は粘膜の保湿力及び/又は柔軟性及び弾力性を維持及び/又は刺激し、表皮の加齢に抗し、保湿力を維持及び/又は刺激し、及び/又は乾燥に抗し、皮膚の張りを改善し、皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させ、表皮の鉱化性を改善し、よって皮膚をより健康的にし、その活力を改善し、細胞間交換を容易にし、真皮-表皮の接合部の3次元構造を改善し、傷跡を残すことなく瘢痕形成を改善し、ケラチノサイトの移動を容易にし、良好な性質の角質層の形成を可能とし、皮膚細胞により生成されるサイトカイン及び/又は成長因子の作用を調節するために、本発明の化粧品用組成物を個々の皮膚に適用し、場合によっては数時間接触させたままにし、場合によってはすすぐ。
【0032】
よって、本発明の他の主題は、式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体を含有する化粧品用組成物を、皮膚及び/又は頭皮及び/又は粘膜に適用し、皮膚及び/又は粘膜及び/又は頭皮に接触させたままにし、場合によってはすすぐことを特徴とする:
− 表皮の加齢に抗する、
− ヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の作用が不十分であることに関連した皮膚の乾燥に抗し、及び/又は保湿力を維持及び/又は刺激する、
− 皮膚の張りを改善する、
− 皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させる、
− 表皮の鉱化性を改善し、よって皮膚を健康的にして、その活力を改善する、
− 細胞間交換を容易にする、
− 皮膚のひび割れ及び亀裂の出現に抗する、
ための皮膚及び/又は頭皮及び/又は粘膜の美容処理方法にある。
【0033】
処理方法は、皮膚及び/又は粘膜及び/又は頭皮の外観又は快適性を改善することを可能にする限りは、美容処理の特徴を有している。
【0034】
最近の20年間にC-グリコシド誘導体の化学は非常に発達している。
この関心に対しては、2つの主要な理由、すなわち:
− O-グリコシド誘導体と比較して、C-グリコシド誘導体は非代謝性であるので、生物学的媒体において非常に安定しており;
− さらにC-グリコシド構造は、そのO-グリコシド類似体のものに非常に類似した立体配座性を有している、
ことが、原因である(特に、出版物「C-グリコシドの合成」、Postema M.H.D., CRC Press. 1995を参照)。
【0035】
C-グリコシド誘導体は科学文献においてよく知られており:特に次の出版物:
− C-グルコピラノシル誘導体について記載しているAlleviらのもの(J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1987, pp.101-102)のもの;
− Nakamuraらのもの(Tetrahedron Letters, 1996, 37, pp.3153-3156);
− 二環式ピラノース誘導体について記載しているTsangらのもの(J. Org. Chem. 1985, 50, pp.4659-4661);
− 二糖類誘導体について記載しているLayらのもの(J. Chem. Soc., Perkin Trans. I., 1994, pp.333-338);
− ピラノソフリン類(pyranosofurines)とその誘導体について記載しているKaragiriらのもの(J. Chem. Soc., Perkin Trans. I., 1984, pp.553-560);
− リボフラノシル誘導体について記載しているClingermanらのもの(J. Org. Chem. 1983, 48, pp.3141-3146);
を挙げることができる。
【0036】
従来技術に記載されているほとんどのC-グリコシド誘導体は、常に保護されているヒドロキシル官能基を有する。これら公知の生成物は、全てのケースにおいて、ヒドロキシル官能基の保護を伴うものであるから、特に面倒な合成法で調製されている。
本出願人の知る限りでは、保護されていないヒドロキシル官能基を有するC-グリコシド誘導体について記載している文献は極めて少ない。
次の文献を挙げることができる。
【0037】
文献J. Chem. Soc., Perkin Trans. I., 1994, pp.2647-2655には、特に次の2つのC-グリコシド誘導体:
− 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-ガラクトピラノシル)オクタン、及び
− 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)オクタン、
を導く合成法が記載されている。
文献Liebigs Ann. Chem. 1985, 2403-2419頁には、1-(α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルエタンが一時的に形成される合成法が記載されている。
文献J. Org. Chem. 1991, 56, 6412-6422頁には、特に次のC-グリコシド誘導体:
− 1-(α-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
− 1-(β-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
− 1-(α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(2-デオキシ-α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(2-デオキシ-β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
を導く合成法が記載されている。
【0038】
文献J. Org. Chem. 1991, 56, 6422-6434頁には、NMR立体配座研究と、特に次の2つの1,6-結合C-二糖類誘導体:
【化3】
Figure 2004525877
に至る合成法が記載されている。
文献Carbohydrate Research, 200(1990)11-126頁には、特に1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)プロパンを導く合成法が記載されている。
文献Helvetica Chimica Acta, vol.65, Fasc. 7(1982), No.229, 2333-2237頁には、特に1-(C-β-D-リボピラノシル)-n-プロパノンを導く合成法が記載されている。
上述したように、米国特許第4446312号公報及び米国特許第4454123号公報にもまたC-β-D-キシロピラノシド型の誘導体が記載されている。
【0039】
2000年10月2日のインターネット(http://www.rsc.org/is/journals/current/chemcomm/occon.htm)において公表された文献には:
− 3'-(β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン、
− 3'-(β-D-マンノピラノシル)プロパン-2'-オン、及び
− 3'-(D-グルコピラノシル-(1→4)-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン、
が記載されている。
これら3つのC-グリコシド誘導体は、ペンタン-2,4-ジオンとD-グルコース、D-マンノース又はD-セロビオースをそれぞれ縮合させることにより、アルカリ性の水性媒体中で定量的に得られる。
【0040】
本出願人は、特に、インターネットで公表された上述の文献に記載の方法、又はこの文献から変形した方法を実行することにより、合成条件で容易に入手でき、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、有利にはヒアルロン酸を含有するPG類等のPG類、及び/又は有利にはヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の合成を刺激可能な、式(II)に相当する新規C-グリコシド誘導体を今合成した。
【0041】
よって本発明の他の主題は、次の式(II):
【化4】
Figure 2004525877
[S、X及びRは、式(I)のC-グリコシド誘導体において上述したものと同じ定義を有し、ここで、Xが-CO-基を表し、Rがメチルを表す場合には、SはD-グルコース、D-セロビオース及びD-マンノース以外であると理解される]
に相当し、
− 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-ガラクトピラノシル)オクタン;
− 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)オクタン;
− 1-(α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルエタン;
− 1-(α-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
− 1-(β-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
− 1-(α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(2-デオキシ-α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(2-デオキシ-β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)プロパン;
− 1-(C-β-D-リボピラノシル)-n-プロパノン;
− 次の式:
【化5】
Figure 2004525877
[上式中、Rは3〜20の炭素原子を有するアルキル基を表す]
のC-β-D-キシロピラノシド誘導体;
− 次の2つの1,6-結合C-二糖類誘導体:
【化6】
Figure 2004525877
から選択される式(II)の誘導体を除く、新規のC-グリコシド誘導体に関する。
【0042】
また本発明は、これらの誘導体の全ての位置における光学及び幾何異性体を単独又は混合物として、さらにこれらの誘導体の生理学的に許容可能な塩に関する。
【0043】
本発明の好ましい一形態において、好ましい式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、Sが、ピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系の、単糖類又は6までの糖単位を有する多糖類を表し、該単糖類又は多糖類は、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては一又は複数の必ず保護されているアミン官能基を有しており、その他の点ではX及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
【0044】
有利には、好ましい単糖類は、D-グルコース、D-ガラクトース、D-マンノース、D-キシロース、D-リキソース、L-フコース、L-アラビノース、L-ラムノース、D-グルクロン酸、D-ガラクツロン酸、D-イズロン酸、N-アセチル-D-グルコサミン及びN-アセチル-D-ガラクトサミンから選択され、さらに有利にはD-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン又はL-フコース、特に好ましくはD-キシロースを示す。
さらに有利には、6までの糖単位を有する好ましい多糖類は、キシロビオース、メチル-β-キシロビオシド、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース及びキシロヘキサオース、好ましくは1-4結合を介した2個のキシロース分子からなるキシロビオースから有利に選択される少なくとも一のキシロースを含有するオリゴ糖、D-ガラクトサミン、D-グルコサミン、N-アセチル-D-ガラクトサミン及びN-アセチル-D-グルコサミンから選択されるヘキソサミンと、D-グルクロン酸及びD-イズロン酸から選択されるウロン酸とを組み合わせた二糖類、D-マルトトリオース、D-セロビオース、D-ラクトース、D-マルトースから選択される。
【0045】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、Xが-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CH-及び-C(=CHR')から選択される基を表し、特に有利には-CO-、-CH(OH)-又は-CH(NH)-基を表し、その他の点ではS及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
【0046】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、Rが、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜6の炭素原子を有するものを表し、ここで該鎖は、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、その他の点ではS及びXが上述した全ての定義を有しているものであり、該環は、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、その他の点ではS及びXが上述した全ての定義を有しているものであり、該環は、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、その他の点ではS及びXが上述した全ての定義を有しているものである。
【0047】
本発明の他の好ましい形態において、使用される式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、Rに付与されたものと同じ定義を有し、また水素原子及びヒドロキシル基を表してもよく、その他の点ではS、X及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
有利には、使用される式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、Rに付与されたものと同じ定義を有し、またヒドロキシル基を表してもよく、その他の点ではS、X及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
本発明のこれらの好ましい形態において、使用される式(II)に相当するC-グリコシド誘導体は、R'、R、R、R'、R'、R''、R''、R'''及びR'''が上述した定義であり、その他の点ではS、X及びRが上述した全ての定義を有しているものである。
【0048】
本発明の式(II)のC-グリコシド誘導体として最も好ましくは:
− C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
− C-α-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
− 1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
− 1-フェニル-2-(C-α-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
− 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノース;
− 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-α-D-キシロピラノース;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
− C-α-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-β-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
− 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-α-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(C-β-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(C-α-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(C-β-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-β-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 1-(C-α-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
− 3'-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
− 3'-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
− 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
− 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
− 3-メチル-4-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 3-メチル-4-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
− 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
− 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
である。
【0049】
さらに、Xが-CO-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体は、特にこの反応性-CO-基が存在する故に、以下に記載するような、Xが-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CHR'-又は-C(=CHR')-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体を得ることを可能にする合成中間生成物を構成する。
Xが-CO-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体は、特にインターネットで公表された上述した文献に記載されているものを適合化させた合成法を介して得られる。
Xが-CO-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体の形成は、ピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系の、単糖類又は20までの糖単位を有する多糖類にβ-ジケトンを縮合させて得られるものであり、該単糖類又は多糖類は、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては一又は複数の必ず保護されているアミン官能基を有している。
【0050】
よって、本発明の他の主題は、
− 水、又は水と水混和性溶媒、好ましくは極性のプロトン性溶媒、有利にはテトラヒドロフラン、ジオキサン、N-メチルピロリジン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル及び/又はアルコール類、特にエタノールからなる混合物中に、上述した式Sの単糖類又は多糖類を1当量溶解させ、水素を除き、R''がR'に対して上で付与された定義に相当し、Rが上述したものである、一般式R''-CO-CH-CO-Rのβ-ジケトン化合物を1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量、有機又は無機塩基、好ましくは無機塩基を1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量添加し、反応混合物を40〜100℃の温度、好ましくは75〜90℃の温度で、3〜30時間、好ましくは5〜15時間加熱し、
− ついで、冷却後、反応媒体を、酢酸エチル、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル及びメチルエチルケトンから選択される得る有機溶媒で洗浄し、
− 無機又は有機酸を用いるか又は酸性樹脂を通過させ、好ましくは酸性樹脂を通過させて、水性相を中和し、
− 濃縮した後、エタノール、メタノール、トルエン及び/又はイソプロパノールから選択される有機溶媒を用いて同時-蒸発させ、
− 得られた生成物を真空下で乾燥させ、ついで、場合によってはクロマトグラフィー及び/又は結晶化により精製する、
ことからなることを特徴とする、Xが-CO-に相当する、上述した式(II)に相当する新規C-グリコシド誘導体の調製方法に関する。
Xが-CO-に相当する、上述した式(II)に相当する新規のC-グリコシド誘導体の調製のための詳細な例を実施例に記載するが、それは本発明を限定するものではない。
【0051】
本発明の合成方法は、溶媒として水、又は水と水混和性溶媒からなる混合物を使用する単一工程で得られ、水又は該混合物は、フリーの形態のヒドロキシル官能基を有する糖類の化学的性質と融和性があるという事実から、Xが-CO-に相当する、上述した式(II)に相当する新規のC-グリコシド誘導体に、素早く容易にアクセス可能であるという利点を有している。
さらに収率が優れており、実質的に定量的である。
【0052】
Xが-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CHR'-又は-C(=CHR')-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体は、当業者によく知られているプロセス、例えば、Advanced Organic Chemistry, Reactions, Mechanisms and Structure, Jerry March(IV版)1992に記載されている方法により、Xが-CO-に相当する式(II)のC-グリコシド誘導体から得られる。これらのプロセスには、ヒドロキシル官能基の保護及び脱保護が必要とされる場合があり、これらの保護及び脱保護法は当業者によく知られており、例えば文献Protective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, P.G.M. Wuts(Wiley Interscience)に記載されている。
【0053】
さらに、式(II)のC-グリコシド誘導体のヒドロキシル官能基のいくらかを、他のヒドロキシル官能基の選択的保護後に硫酸化してもよい。保護後のこの硫酸化反応は、特にA. Lubineauにより文献 J. Chem. Soc. Chem. Commun., 1993, 1419頁に記載されている。
本発明の化合物の調製のための詳細な例を、さらに実施例において付与する。
【0054】
本発明の他の主題は、上述した式(II)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体を含有する組成物に関する。
言うまでもなく、本発明の組成物は、式(II)に相当するC-グリコシド誘導体を単独で又はあらゆる割合の混合物として含有し得る。
本発明の組成物において使用され得る式(II)に相当するC-グリコシド誘導体の量は、所望される効果に明らかに依存し、線維芽細胞及びケラチノサイトによるプロテオグリカン類及びヒアルロン酸の合成を刺激するのに十分な量でなければならない。
指針を述べると、本発明の組成物は、組成物の全重量に対して0.00001%〜25%の量、好ましくは組成物の全重量に対して0.0001%〜10%の量で、少なくとも一の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体を含有し得る。
【0055】
本発明の組成物は、化粧品的又は製薬的用途、特に皮膚科用用途を意図したものであってよい。好ましくは、本発明の組成物は化粧品的用途を意図している。
有利には、本発明の組成物は、体及び/又は顔の皮膚、及び/又は粘膜(例えば唇)、及び/又は頭皮、及び/又は毛髪、及び/又は爪、及び/又はまつげ、及び/又は眉毛の洗浄及び/又はメークアップ及び/又はメークアップの除去のための組成物である。
【0056】
本発明の他の主題は、毛髪、顔及び/又は体の皮膚、まつげ、眉毛、爪及び粘膜等のケラチン物質を美容処理するための、上述した組成物の使用に関する。
また本発明の他の主題は、ケラチン物質の外観を改善するための、上述した組成物の使用に関する。
本発明の組成物は、摂取、注射又は皮膚(体の皮膚の任意の領域)、毛髪、爪又は粘膜(頬、頬骨、歯肉、生殖器又は結合粘膜)へ塗布することができる。
投与方法に応じて、本発明の組成物は、特に美容術において、通常使用される任意の提供形態であってよい。
【0057】
本発明の好ましい組成物は、局所適用される化粧品用組成物である。
皮膚への局所適用用として、本発明で使用され得る組成物は、特に、水性又は油性溶液、又はローションもしくはセラム型の分散液、水相に油相を分散させて得られる(O/W)又は逆(W/O)のミルク型の液体又は半液体状のコンシステンシーのエマルション、又は水性又は無水のゲル又はクリーム型の希薄なコンシステンシーのエマルション又は懸濁液、又はマイクロカプセルもしくは微小粒子、もしくはイオン性及び/又は非イオン性の小胞分散液の形態であってよい。これらの組成物は常法によって調製される。
【0058】
本発明の組成物が化粧品的に許容可能な担体を含有することは明らかであり、局所適用に通常使用される任意の提供形態、特に、水性、水性-アルコールもしくは油性の溶液、水中油型又は油中水型又は多相エマルション、水性又は油性のゲル、液状、ペースト状又は固体状の無水製品、小球体により水性相に油相が分散した形態であってよく、これらの小球体は、ポリマー性ナノ粒子、例えばナノスフェア及びナノカプセル、より好ましくはイオン性及び/又は非イオン性の脂質小胞体とすることができる。
この組成物は、多かれ少なかれ流動的であってよく、白色又は有色のクリーム、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト又はムースの外観を有するものであってよい。それらは、場合によってはエアゾールの形態で皮膚に適用することもできる。またそれらは固体状の形態、例えば棒状の形態にすることもできる。さらに、手入れ用製品、クレンジング製品、メークアップ用製品又は単なる脱臭用製品として使用してよい。
【0059】
本発明で使用され得る組成物は、ヘアケア用組成物、特に、シャンプー、ヘアセット用ローション、トリートメントローション、スタイリングクリーム又はゲル、カラーリングシャンプーの形態であってもよい染色用組成物(特に、酸化染料)、毛髪の再生用ローション、パーマネントウエーブ用組成物(特に、パーマネントウエーブ施術の第1工程用の組成物)、抜毛防止用ローション又はゲル、駆虫用シャンプー等とすることもできる。
本発明で使用され得る組成物の種々の成分の量は、考慮される分野において従来より使用されている量である。
【0060】
これらの組成物は、顔、手、足、大きな解剖学上のヒダ又はボディのクレンジング、保護、トリートメント又は手入れ用のクリーム(例えば、デイクリーム、ナイトクリーム、メークアップ除去用クリーム、ファンデーションクリーム又は抗日光用クリーム)、液状ファンデーション、メークアップ除去用ミルク、ボディの保護用又は手入れ用ミルク、アフターサンミルク、スキンケア用のローション、ゲル又はムース、例えばクレンジングローション、抗日光用ローション又は人工的な日焼け用ローション、入浴用組成物(bath composition)、殺菌剤を含有する脱臭用組成物、アフターシェービングゲル又はローション、脱毛クリーム、虫さされ処理用組成物、鎮痛用組成物、ある種の皮膚病、例えば湿疹、しゅさ、乾癬、苔蘚及び激しい痒みの処置用の組成物を構成する。
【0061】
また、本発明で使用され得る組成物は、クレンジングバー又は石鹸を構成する固体状の調製物からなるものであってもよい。
さらに、本発明で使用され得る組成物は、加圧下で噴射剤をさらに含有するエアゾール組成物の形態に包装することもできる。
【0062】
本発明で使用され得る組成物がエマルションである場合、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して5重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲であり得る。エマルションの形態の組成物に使用される油、ロウ、乳化剤及び共乳化剤は、化粧品に従来より使用されているものから選択される。乳化剤と共乳化剤は、組成物の全重量に対して0.3重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲の割合で組成物中に存在している。エマルションは、さらに脂質小胞体を含有してもよい。
本発明で使用され得る組成物が、油性溶液又はゲルの場合、脂肪相は組成物の全重量に対して90%より多くすることができる。
【0063】
また、知られているように、本発明の組成物は、化粧品又は皮膚科学で通常のアジュバント、例えば、親水性又は親油性のゲル化剤、親水性又は親油性の添加剤、防腐剤、酸化防止剤、溶媒、香料、フィラー、遮蔽剤、顔料、キレート剤、臭気吸収剤及び染料を含有してもよい。これら種々のアジュバントの量は、考慮される分野において、従来より使用されている量、例えば、組成物の全重量に対して0.01%〜20%である。これらのアジュバントはその性質により、脂肪相、水性相、脂質小球体及び/又はナノ粒子に取り込まれ得る。
【0064】
本発明の組成物がエマルションである場合、脂肪相の割合は、組成物の全重量に対して5重量%〜80重量%、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲である。エマルションの形態の組成物に使用される油、乳化剤及び共乳化剤は、考慮される分野で従来より使用されているものから選択される。乳化剤と共乳化剤は、組成物の全重量に対して0.3重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲の割合で組成物中に存在している。
【0065】
本発明で使用され得る油又はロウとしては、鉱物性油(流動ワセリン)、植物性油(カリテバターの液状留分又はヒマワリ油)、動物性油(ペルヒドロスクアレン)、合成油(プルセリン油)、シリコーン油又はロウ(シクロメチコーン)、及びフッ化油(ペルフルオロポリエーテル)、ミツロウ、カルナウバロウ又はパラフィンロウを挙げることができる。脂肪アルコール及び脂肪酸(ステアリン酸)をこれらの油に加えることもできる。本発明で使用され得る乳化剤として挙げることのできる例には、ステアリン酸グリセリル、ポリソルベート60、及びガッテフォセ社(Gattefosse)からテフォース(Tefose)(登録商標)63の名称で販売されているPEG-6/PEG-32/ステアリン酸グリコールの混合物が含まれる。
本発明で使用され得る溶媒としては、低級アルコール、特にエタノール及びイソプロパノール、及びプロピレングリコールを挙げることができる。
【0066】
本発明において使用され得る乳化剤及び共乳化剤として挙げることのできる例には、ポリエチレングリコールと脂肪酸のエステル、例えばPEG-40ステアラート、PEG-100ステアラート、ポリオールと脂肪酸のエステル、例えばステアリン酸グリセリル及びトリステアリン酸ソルビタルが含まれる。
本発明で使用され得る親水性のゲル化剤としては、カルボキシビニルポリマー類(カーボマー:carbomer)、アクリルコポリマー類、例えばアクリラート/アクリル酸アルキルのコポリマー類、ポリアクリルアミド類、多糖類、例えばヒドロキシプロピルセルロース、天然ガム類及びクレー類を挙げることができ、また、親油性のゲル化剤としては、変性クレー類、例えばベントーン類、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸アルミニウム、疎水性シリカ、エチルセルロース及びポリエチレンを挙げることができる。
【0067】
言うまでもなく、式(II)の少なくとも一のC-グリコシド誘導体は、GAG類及び/又はPG類における不十分性の負の効果を修正し、特に、真皮等の、皮膚の細胞の機能的状態を改善させるための、GAG類及び/又はPG類の合成又は分泌を刺激又は処理することを意図した化粧品用及び/又は製薬用組成物、特に皮膚科用組成物の調製に使用され得る。
本発明の他の特徴及び利点は、本発明を例証し、限定するものではない以下の実施例により、さらに明らかになるであろう。以下又は上述において特に記載している場合を除いて、割合は重量パーセントとして付与している。
【実施例】
【0068】
実施例1:キシロースのC-グリコシド誘導体の実施例
次の式(i)のC-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オンの合成
【化7】
Figure 2004525877
反応スキーム
【化8】
Figure 2004525877
手順:
D-キシロース(1g、6.66mmol)を、凝縮器、温度計及び電磁撹拌機を具備する25mlの三口フラスコにおいて、10mlの水に溶解させ、続いて2,4-ペンタンジオン(0.82ml、8mmol)及び重炭酸ナトリウム(839mg、10mmol)を添加する。混合物を90℃で6時間攪拌する。ついで反応媒体をジクロロメタン(5mlで2回)で洗浄する。水性相を、水性洗浄剤(aqueous washes)で予め調整されたDowex 50X-200樹脂に通す(最終溶液は3-4のpH)。溶出液を濃縮し、ついでエタノールで同時蒸発(co-evaporated)させる。
得られたライトブラウン色の油を真空下で乾燥させる(600mg、すなわち収率76%)。
H NMR:予想構造と一致。
【0069】
実施例2:フコースのC-グリコシド誘導体の実施例
出発物質としてL-フコースを用い、この方法により、2つの異性体:
− 式(ii)の1-(C-β-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン、及び
− 式(iii)の1-(C-β-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン、及び
の混合物を導く。
【化9】
Figure 2004525877
手順:
L-フコース(0.913g、5.56mmol)を、凝縮器、温度計及び電磁撹拌機を具備する25mlの三口フラスコにおいて、10mlの水に溶解させ、続いて2,4-ペンタンジオン(0.685ml、6.67mmol)及び重炭酸ナトリウム(0.70g、8.34mmol)を添加する。混合物を90℃で6時間攪拌する。ついで反応媒体をジクロロメタン(15mlで2回)で洗浄する。水性相を、水性洗浄剤で予め調整されたDowex 50X-200樹脂に通す(最終溶液は3-4のpH)。溶出液を濃縮し、ついでエタノールで同時蒸発させる。
得られた黄色の油を真空下で乾燥させる(674mg、すなわち収率59%)。油をシリカゲルにより色層分析する(溶離剤:MeOH/CHCl(1/9))。
【0070】
実施例3:キシロースのC-グリコシド誘導体の保護の実施例
次の式(iv)のC-β-D-(3,4,5-トリアセトキシ)キシロピラノシド-n-プロパン-2-オンの合成
【化10】
Figure 2004525877
手順:
1-(3,4,5-トリヒドロキシテトラヒドロピラン-2-イル)プロパン-2-オン(5.56mmol)を、三口フラスコにおいて、10mlの無水酢酸に溶解させ、触媒量のZnClを添加する。混合物を室温で一晩攪拌する。一晩攪拌した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を飽和したNaHCO溶液で洗浄し、ついで水で3回洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過して蒸発させる。過アセチル化された糖が定量的収率で得られる。
【0071】
実施例4:キシロースのC-グリコシド誘導体(Xが-CH(OH)-に相当する式(I)のC-グリコシド誘導体)におけるケトンのヒドロキシルへの還元の実施例
次の式(vi)のC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンの合成
【化11】
Figure 2004525877
キシロース誘導体(5.56mmol)を、25mlの丸底フラスコにおいて、10mlのメタノールに溶解させ、0℃まで冷却する。水素化ホウ素ナトリウム(7mmol)を滴下し、ついで反応媒体を放置して室温まで戻し、15時間攪拌する。混合物を0℃まで冷却し、5mlの水と塩酸(1N)を、反応媒体がpH1になるまで添加し、ついで得られた混合物をブタノールで3回抽出する。有機相を飽和した塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、ついで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、極限まで濃縮する。黄色の油が得られる。
【0072】
実施例5:キシロースのC-グリコシド誘導体(Xが-CH(NR)-に相当する式(I)のC-グリコシド誘導体)におけるケトンのアミンへの還元的アルキル化の実施例
次の式(vii)のC-β-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパンの合成
【化12】
Figure 2004525877
C-β-D-(3,4,5-トリアセトキシ)キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン(1g、3.20mmol)を、凝縮器、温度計及び電磁撹拌機を具備する25mlの三口フラスコにおいて、15mlのメタノールに溶解させ、続いてベンジルアミン(0.34g、3.20mmol)を添加する。混合物を50℃で30分攪拌する。ついで反応媒体を極限まで濃縮する。油が得られ、これを真空下で乾燥させる。この油を15mlのエタノールで希釈し、ついで水素化ホウ素ナトリウム(0.12g、3.20mmol)を滴下する。ついで反応媒体を2時間攪拌する。混合物を0℃まで冷却し、5mlの水と塩酸溶液(1N)を、pH1の反応媒体が得られるまで添加し、ついで混合物を抽出する。有機相を飽和した塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、ついで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、極限まで濃縮する。油が得られる。
脱保護工程は、以下の実施例8に記載される一般的な手順に従って実施される。
【0073】
実施例6:キシロースのC-グリコシド誘導体(Xが-CHR'-に相当する式(I)のC-グリコシド誘導体)におけるウィッティヒ反応によるアルキル鎖へのケトンの転換例
次の式(viii)の3-メチル-4-(C-β-D-キシロピラノシド)酪酸エチルの合成
【化13】
Figure 2004525877
ウィッティヒ反応:
0.03mmolのNaH(油に分散させたもの)を窒素下にて、凝縮器、温度計及び電磁撹拌機を具備する50mlの三口フラスコにおいて、50mlの無水トルエンに溶解させる。30-35℃の温度に維持しつつ、0.03mmolのトリエチル-ホスホンアセタートをこの溶液に滴下する。添加後、混合物を室温で1時間攪拌する。20-25℃の温度に維持しつつ、5mlの無水トルエンに0.03mmolの1-(3,4,5-トリアセトキシテトラヒドロピラン-2-イル)プロパン-2-オンが入ったものを、この透明溶液に滴下する。添加後、混合物を60-65℃で15分間加熱し、ついで15-20℃まで冷却する。形成された沈殿物をデカントし、ペースト状の生成物を60℃のトルエンで3回洗浄する(注釈:デカンテーションは、そのたびに室温にて実施する)。トルエン相を組合せ、所定の乾燥度になるまで蒸発させ、得られた生成物をシリカゲルカラムにて分離する。固形物が得られる。
二重結合の還元:
0.1mmolの出発物質を10mlのエタノールに溶解させ、Pd/C(10%)の存在下、8バールで水素化する。3時間後、反応体をセライトを通して濾過し、次いで濾液を蒸発させる。
脱保護工程は以下の実施例8に記載される一般的な手順に従って実施される。
【0074】
実施例7:O-アセチル官能基の脱保護工程
10mlのメタノールにキシロースのアセチル化誘導体(5mmol)が入った溶液を調製する。3モル当量のナトリウムメトキシド(NaOMe)を添加し、混合物を3〜12時間攪拌する。メタノールを蒸発させ、残渣を水で希釈する。水性相を水性洗浄剤で予め調整されたDowex 50X-200樹脂に通す(最終溶液は3-4のpH)。溶出液を濃縮し、ついでエタノールで同時蒸発させる。
得られた油を真空下で乾燥させる。
【0075】
実施例8:1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン
【化14】
Figure 2004525877
1当量のD-キシロース(0.0333mol;5g)を250mlの三口フラスコにおいて、約50mlの水に溶解させ;1.5当量の炭酸水素ナトリウム(0.4995mol;4.2g)、50mlの水及び1.2当量のジベンゾイルメタン(0.0399mol;9g)を、スパチュラで滴下する(発熱反応)。
混合物を90℃で6時間加熱する。
反応媒体を室温まで戻し、生じた沈殿物(この沈殿物が過度のジベンゾイルメタンに相当する)を濾過し;ジクロロメタンで2回連続抽出し、水性相を50mlのブタノールの2フラクションで抽出し;ついでブタノール相を50mlの飽和した水性NaClの2フラクションで洗浄する。回収された有機ブタノール相を所定の乾燥度になるまで濃縮し、生じた沈殿物を水に溶解させ、Dowex 50W 2.200イオン交換樹脂に通し;回収されたフラクションを所定の乾燥度になるまで濃縮する。
得られた沈殿物を、溶離剤として3%のメタノール/97%のジクロロメタンの混合物を使用し、シリカカラムで精製する。
480mgのベージュ色の沈殿物が得られる。
【0076】
実施例9:1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノース
【化15】
Figure 2004525877
1当量の1-(3,4,5-トリヒドロキシテトラヒドロピラン-2-イル)プロパン-2-オン(2.6316mmol;500mg)を、50mlの三口フラスコにおいて、約20mlのメタノールに溶解させ;1当量の3-アミノ-1-プロパノール(2.6316mmol;0.2ml)を添加し、混合物を室温で6時間攪拌する。1.4当量の水素化ホウ素ナトリウム(3.684mmol;140mg)をスパチュラで滴下し(発熱反応)、混合物を室温で12時間攪拌する。
所定の乾燥度になるまで反応媒体を濃縮し、得られた油を最小量のエタノールで希釈し;ホウ素塩を除去するために、この混合物を焼結シリカに通し;濾液を所定の乾燥度になるまで濃縮する。
100mgのベージュ色の油が得られる(収率=15%)。
【0077】
実施例10:ヒアルロン酸の合成に対するC-グリコシド誘導体の効果の実験:
この実験は、ヒトの正常な真皮線維芽細胞培養によって新合成された(neosynthesized)マトリックス中への、放射性グルコサミンの導入度合いを測定することで実施される。放射性グルコサミンの導入は、このグルコサミンのアセチル化形態の導入によりグリコサミノグリカン類が特に新合成されたことを示している。
線維芽細胞内容物を、標準的な細胞培養法に従い、すなわちギブコ社(Gibco)から販売されているMEM/M199培地に、重炭酸ナトリウム(1.87mg/ml)、L-グルタミン(2mM)、ペニシリン(50IU/ml)及び10%子ウシ血清(ギブコ社)が存在するものを使用して、調製する。
試験は、96ウェルプレートにおいて80%コンフルエンスの細胞培養物で実施する。0.1〜30mM濃度のC-グリコシド誘導体を、48時間、細胞と接触させる。放射性グルコサミン(D-[6-H]-グルコサミン、Amersham TRK398(814Gbq/mmol)、22Ci/mmol)によるラベリングを24時間実施する。
導入された放射性グルコサミンのレベルを、Q-セファロースビーズにおけるアニオン性分子の吸着後、6Mの尿素と0.2MのNaClによるアニオン性分子の控えめで中程度の脱着によって、試験の終わりに測定する。ひとたび洗浄されると、担体上に残る高度にカチオン性の分子中に導入された放射性をカウントする。
【0078】
式(I)のC-グリコシド誘導体で処理しなかった細胞からなるコントロールに対して、結果を評価する。
GAG合成を刺激することが知られている正のコントロール(10ng/mlのTGFβ)を、正の参照として試験に導入する。
結果は次の表にまとめる:
【表1】
Figure 2004525877
測定値は1分当たりのカウント数(cpm)で表す
sd:標準偏差
p:信頼区間
n:反復性
【0079】
これらの結果には:
− C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オンが、0.4、2及び10mMの濃度で、放射性グルコサミンの導入を刺激し;
− C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンが、0.1、0.3及び1mMの濃度で、放射性グルコサミンの導入を刺激し;
− 1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン及び1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノースが、0.3、1及び3mMの濃度で、放射性グルコサミンの導入を刺激する、
ことが示されている。
よって、本発明のC-グリコシド誘導体は放射性グルコサミンの導入を刺激し、これはこのグルコサミンのアセチル化形態の導入により、グリコサミノグリカン類が新合成されたこと示す。
【0080】
実施例11:本発明の組成物
組成物1:水中油型(O/W)クリーム:
Figure 2004525877
【0081】
組成物2:油中水型(W/O)クリーム:
Figure 2004525877
【0082】
組成物3:保湿ゲル:
Figure 2004525877

Claims (42)

  1. 次の式(I):
    Figure 2004525877
    [上式中、
    − Sは、ピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系の単糖類又は20糖単位までの多糖類を表し、該単糖類又は多糖類は、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては一又は複数の保護されていてもよいアミン官能基を有しており、
    − S-CHX結合は、アノマー-C性の結合を表し、
    − Xは:-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CHR'-、-C(=CHR')-から選択される基を表し、
    − Rは、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜18の炭素原子を有するもの、フェニル又はベンジル基を表し、ここで該鎖、該環又は該基が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能なものであり、
    − R'、R及びRは同一でも異なっていてもよく、Rに付与されたものと同じ定義を有し、また水素及びヒドロキシル基を表してもよく、
    − R'、R'、R''、R''、R'''、R'''は同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ヒドロキシル、ペルフルオロアルキル及び/又はヒドロフルオロアルキル基で1〜30の炭素原子を有するものから選択される基を表す]
    に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における使用であって、該組成物が、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、プロテオグリカン類、及び/又はD-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類の合成を刺激することを意図しているものである使用。
  2. 生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、プロテオグリカン類、及び/又はD-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類の合成を刺激する薬剤としての、請求項1に記載の少なくとも一の式(I)のC-グリコシド誘導体の使用。
  3. 前記誘導体又は組成物が、ヒアルロン酸を含有するプロテオグリカン類及び/又はヒアルロン酸の合成を刺激することを意図したものである請求項1又は2に記載の使用。
  4. 生理学的に許容可能な媒体を含有する製薬用又は皮膚用組成物の製造における請求項1に記載の式(I)の少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用であって、該組成物が線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、プロテオグリカン類、及び/又はD-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類の合成を刺激することを意図したものである使用。
  5. 前記製薬用又は皮膚用組成物が、ヒアルロン酸を含有するプロテオグリカン類及び/又はヒアルロン酸の合成を刺激することを意図したものである請求項4に記載の使用。
  6. R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、請求項1に記載のRのものと同じ定義を有し、またヒドロキシル基を表してもよいことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  7. Sが、ピラノース及び/又はフラノース型、及びL及び/又はD系の単糖類又は6までの糖単位を有する多糖類を表し、該単糖類又は多糖類が、必ずフリーである少なくとも一のヒドロキシル官能基、及び/又は場合によっては一又は複数の必ず保護されているアミン官能基を有していることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  8. Sが、D-グルコース、D-ガラクトース、D-マンノース、D-キシロース、D-リキソース、L-フコース、L-アラビノース、L-ラムノース、D-グルクロン酸、D-ガラクツロン酸、D-イズロン酸、N-アセチル-D-グルコサミン及びN-アセチル-D-ガラクトサミンから選択される単糖類を表すことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(I)に相当するC-グリコシド誘導体の使用。
  9. Sが、D-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン及びL-フコースから選択される単糖類を表すことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  10. SがD-キシロースを表すことを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  11. Sが6までの糖単位を有する多糖類を表すことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  12. Sが、少なくとも一のキシロースを含有するオリゴ糖、D-ガラクトサミン、D-グルコサミン、N-アセチル-D-ガラクトサミン及びN-アセチル-D-グルコサミンから選択されるヘキソサミンと、D-グルクロン酸及びD-イズロン酸から選択されるウロン酸とを組み合わせた二糖類、D-マルトトリオース、D-セロビオース、D-ラクトース、D-マルトースから選択される、6までの糖単位を有する多糖類を表すことを特徴とする、請求項1ないし7及び11のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  13. Sが、キシロビオース、メチル-β-キシロビオシド、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース及びキシロヘキサオースから選択される少なくとも一のキシロースを含む多糖類を表すことを特徴とする、請求項1ないし7、11及び12のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  14. Sがキシロビオースを表すことを特徴とする、請求項1ないし7、11ないし13のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  15. Xが-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR)-、-CH-及び-C(=CHR')から選択される基を表すことを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  16. Xが-CO-、-CH(OH)-及び-CH(NH)-基から選択される基を表すことを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  17. Rが、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜6の炭素原子を有するもの、又はフェニル又はベンジル基を表し、ここで該鎖、該環又は該基が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  18. 式(I)に相当するC-グリコシド誘導体が、次の誘導体:
    − C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
    − 1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
    − 1-フェニル-2-(C-α-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
    − 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノース;
    − 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-α-D-キシロピラノース;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-β-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(β-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(α-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 3'-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
    − 3'-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    の少なくとも一から選択されることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の使用。
  19. 請求項1ないし18のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する化粧品用組成物における使用であって、該誘導体又は組成物が、次の活性:
    − 表皮の加齢に抗すること、
    − ヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の作用が不十分であることに関連した皮膚の乾燥に抗し、及び/又は保湿力を維持及び/又は刺激すること、
    − 皮膚の張りを改善すること、
    − 皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させること、
    − 表皮の鉱化性を改善し、よって皮膚を健康的にし、その活力を改善すること、
    − 細胞間交換を容易にすること、
    − 皮膚のひび割れ及び亀裂の出現に抗すること、
    の少なくとも一に寄与することを意図したものである使用。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1項に記載の式(I)に相当する少なくとも一のC-グリコシド誘導体の、生理学的に許容可能な媒体を含有する皮膚用組成物等の製薬用組成物の調製における使用であって、該組成物が、線維芽細胞及び/又はケラチノサイトによる、プロテオグリカン類、及び/又はD-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するグリコサミノグリカン類の合成の不十分性を処置することを意図したものであり、該不十分性の負の効果を修正し、特に、表皮等の皮膚の細胞の機能的状態を改善するための使用。
  21. 前記皮膚用組成物等の製薬用組成物が、瘢痕形成の容易化、表皮の微小な外傷の修復、又は皮膚の潰瘍形成、特に脚の潰瘍形成の処置、又は妊娠線の低減を意図したものであることを特徴とする、請求項20に記載の使用。
  22. 前記誘導体が、組成物の全重量に対して0.00001%〜25%の量で使用されることを特徴とする、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(I)に相当するC-グリコシド誘導体の使用。
  23. 前記誘導体が、組成物の全重量に対して0.0001%〜10%の量で使用されることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(I)に相当するC-グリコシド誘導体の使用。
  24. 請求項1ないし23のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(I)に相当するC-グリコシド誘導体を含有する化粧品用組成物を、皮膚及び/又は頭皮及び/又は粘膜に適用し、皮膚及び/又は粘膜及び/又は頭皮に接触させたままにし、場合によってはすすぐことを特徴とする:
    − 表皮の加齢に抗する、
    − ヒアルロン酸等の、D-グルコサミン及び/又はN-アセチル-D-グルコサミン残基を有するGAG類の作用が不十分であることに関連した皮膚の乾燥に抗し、及び/又は保湿力を維持及び/又は刺激する、
    − 皮膚の張りを改善する、
    − 皮膚の柔軟性及び弾力性を維持又は回復させる、
    − 表皮の鉱化性を改善する、よって皮膚を健康的にして、その活力を改善する、
    − 細胞間交換を容易にする、
    − 皮膚のひび割れ及び亀裂の出現に抗する、
    ための皮膚及び/又は頭皮及び/又は粘膜の美容処理方法。
  25. 次の式(II):
    Figure 2004525877
    [S、X及びRは、請求項1ないし18のいずれか1項に記載されたものであり、ここで、Xが-CO-基を表し、Rがメチルを表す場合には、SはD-グルコース、D-セロビオース及びD-マンノース以外であると理解される]
    に相当し、
    − 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-ガラクトピラノシル)オクタン;
    − 1-(2-アセトアミド-2-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)オクタン;
    − 1-(α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルエタン;
    − 1-(α-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
    − 1-(β-C-D-グルコピラノシル)プロパン;
    − 1-(α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
    − 1-(β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
    − 1-(2-デオキシ-α-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
    − 1-(2-デオキシ-β-C-D-グルコピラノシル)-2,3-プロパンジオール;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)プロパン;
    − 1-(C-β-D-リボピラノシル)-n-プロパノン;
    − 次の式:
    Figure 2004525877
    [上式中、Rは3〜20の炭素原子を有するアルキル基を表す]
    のC-β-D-キシロピラノシド誘導体;
    − 次の2つの1,6-結合したC-二糖類誘導体:
    Figure 2004525877
    から選択される式(II)の誘導体を除くC-グリコシド誘導体。
  26. R'、R及びRが同一でも異なっていてもよく、請求項1においてRに付与されたものと同じ定義を有し、またヒドロキシル基を表してもよいことを特徴とする、請求項25に記載の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体。
  27. Rが、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和のアルキル、ペルフルオロアルキル又はヒドロフルオロアルキル鎖、シクロアルキル、シクロペルフルオロアルキル又はシクロヒドロフルオロアルキル環で1〜6の炭素原子を有するものを表し、ここで該鎖が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、該環が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄、酸素から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であり、その他の点ではS及びXが上述した全ての定義を有しているものであり、該環が、少なくとも一の置換されていてもよいシクロアルキル、アリール又は複素環基、及び/又はヒドロフルオロアルキル、ペルフルオロアルキル、ハロゲン、-CN、-CONHR'''、-COOR''、-NR'''R'、-SR''、-OR'から選択される少なくとも一の基で置換されていてもよく、ケイ素、窒素、硫黄から選択される一又は複数のヘテロ原子を挿入可能であることを特徴とする、請求項25又は26に記載の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体。
  28. 次の誘導体:
    − C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン;
    − 1-フェニル-2-(C-β-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
    − 1-フェニル-2-(C-α-D-キシロピラノシド)エタン-1-オン;
    − 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-β-D-キシロピラノース;
    − 1-[2-(3-ヒドロキシプロピルアミノ)プロピル]-C-α-D-キシロピラノース;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-アミノプロパン;
    − C-β-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
    − C-α-D-キシロピラノシド-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-キシロピラノシド)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-キシロピラノシド)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-キシロピラノシド)-4-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-D-キシロピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-β-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-L-フコピラノシド)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-L-フコピラノシド)-5-アミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)ヘキサン-2,6-ジオール-4-ケトペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-ヒドロキシペンタン酸;
    − 5-(C-β-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-D-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-β-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 5-(C-α-L-フコピラノシド)-4-アミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-D-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-α-L-フコピラノシド)ペンタン-2,5-ジオール;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(β-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(α-D-ガラクトピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(C-β-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-D-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-β-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 1-(C-α-L-フコフラノシル)プロパン-2-オン;
    − 3'-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
    − 3'-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)プロパン-2'-オン;
    − 1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシプロパン;
    − 1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-アミノプロパン;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-2-フェニルアミノプロパン;
    − 3-メチル-4-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 3-メチル-4-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)酪酸エチル;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノヘキサン酸;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ヘキサン-2,6-ジオール;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ケトペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-ヒドロキシペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-アミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 6-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)-5-フェニルアミノペンタン酸;
    − 1-(アセトアミド-C-β-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    − 1-(アセトアミド-C-α-D-グルコピラノシル)ペンタン-2,6-ジオール;
    から選択されることを特徴とする請求項25ないし27のいずれか1項に記載の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体。
  29. − 水、又は水と水混和性溶媒との混合物に、請求項1ないし28のいずれか1項に記載の式Sの単糖類又は多糖類を1当量溶解させ、Rが請求項1に記載のものであり、R''が、請求項1に記載のR'で付与された定義に相当し、またR''は水素以外であると理解される一般式R''-CO-CH-CO-Rのβ-ジケトン化合物を1〜2当量、有機又は無機塩基を1〜2当量添加し、反応混合物を40〜100℃の温度で3〜30時間加熱し、
    − ついで、冷却後、反応媒体を、酢酸エチル、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert-ブチルメチルエーテル及びメチルエチルケトンから選択される得る有機溶媒で洗浄し、
    − 無機又は有機酸を用いるか、又は酸性樹脂を通過させて水性相を中和し、
    − 濃縮し、ついでエタノール、メタノール、トルエン及び/又はイソプロパノールから選択される有機溶媒を用いて同時蒸発させ、
    − 真空下で得られた生成物を乾燥させ、ついで、場合によってはクロマトグラフィー及び/又は結晶化により精製させる、
    ことからなることを特徴とする、Xが-CO-に相当する、請求項25ないし28のいずれか1項に記載の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体の調製方法。
  30. 前記水混和性溶媒が、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N-メチルピロリジン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル及び/又はアルコール類から選択されることを特徴とする請求項29に記載の調製方法。
  31. 前記水混和性媒体がエタノールであることを特徴とする請求項29又は30に記載の調製方法。
  32. 塩基が無機塩基であることを特徴とする請求項29ないし31のいずれか1項に記載の調製方法。
  33. 一般式R''-CO-CH-CO-Rのβ-ジケトン化合物の当量数が1〜1.2であることを特徴とする請求項29ないし32のいずれか1項に記載の調製方法。
  34. 塩基の当量数が1〜1.2であることを特徴とする請求項29ないし33のいずれか1項に記載の調製方法。
  35. 反応混合物が75〜90℃の温度で加熱されることを特徴とする請求項29ないし34のいずれか1項に記載の調製方法。
  36. 加熱時間が5〜15時間であることを特徴とする請求項29ないし35のいずれか1項に記載の調製方法。
  37. 請求項25ないし28のいずれか1項に記載の少なくとも一の式(II)のC-グリコシド誘導体を含有する組成物。
  38. 化粧品的又は製薬的使用を意図していることを特徴とする請求項37に記載の組成物。
  39. 組成物の全重量に対して0.00001%〜25%の量で、少なくとも一の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体を含有していることを特徴とする請求項37又は38に記載の化粧品用組成物。
  40. 組成物の全重量に対して全重量に対して0.0001%〜10%の量で、少なくとも一の式(II)に相当するC-グリコシド誘導体を含有していることを特徴とする請求項37ないし39のいずれか1項に記載の組成物。
  41. ケラチン物質を美容処理するための、請求項37ないし40のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  42. ケラチン繊維の外観を改善するための、請求項37ないし40のいずれか1項に記載の組成物の使用。
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