JP2004344402A - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来よりも大当りが発生する見かけ上の確率を高くすることにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる遊技機を実現する。
【解決手段】保留数が4個存在し、4個目の保留が発生したときの大当り判定の結果が大当りであり、かつ、大当りの発生を示唆する連続予告を行うと決定した場合は、図柄の変動表示を行う毎に図柄数を減少させることにより連続予告を行う。変動表示1回目では12図柄の図柄列L1を変動表示し、変動表示2回目では8図柄の図柄列L2を変動表示し、変動表示3回目では5図柄の図柄列L3を変動表示し、変動表示4回目では3図柄の図柄列L4を変動表示する。このように、図柄数を次第に減少させることにより、見かけ上の大当りの確率を高くし、連続予告を行う。
【選択図】 図4
【解決手段】保留数が4個存在し、4個目の保留が発生したときの大当り判定の結果が大当りであり、かつ、大当りの発生を示唆する連続予告を行うと決定した場合は、図柄の変動表示を行う毎に図柄数を減少させることにより連続予告を行う。変動表示1回目では12図柄の図柄列L1を変動表示し、変動表示2回目では8図柄の図柄列L2を変動表示し、変動表示3回目では5図柄の図柄列L3を変動表示し、変動表示4回目では3図柄の図柄列L4を変動表示する。このように、図柄数を次第に減少させることにより、見かけ上の大当りの確率を高くし、連続予告を行う。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技球が所定の領域を通過したことを契機に、遊技状態を遊技者に有利な遊技状態に変化させるか否かを判定し、その判定結果を図柄により表示する遊技機、この遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として図43および図44に示すパチンコ機が知られている。
図43は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図であり、図44は、図43に示すパチンコ機に備えられた図柄表示装置の正面説明図である。
パチンコ機500に備えられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に備えられた第1種始動口503、あるいは、普通電動役物504の開放された両翼から入賞すると、図柄表示器505の画面上の横方向3個所の表示領域A,BおよびCのそれぞれにおいて複数の図柄(たとえば、0〜9)が配列された図柄列が画面の上から下にスクロールするように移動する。以下、複数の図柄が表示領域を移動することで表示領域に表示される図柄が変化することを図柄の変動といい、図柄の変動する状態を表示することを変動表示という。そして、その図柄の変動が開始されてから所定時間経過後に表示領域A,BおよびCにおける図柄の変動が所定の順序で停止する。このとき、各表示領域に表示された3つの図柄が特定の図柄の組合せ(たとえば、図43に示すような「777」)に揃うと大当りが発生し、扉式の開閉部材506が開作動し、大入賞口507が開口する。以下、大当りが発生することとなる特定の図柄の組合せを大当り図柄といい、ハズレとなる図柄の組合せをハズレ図柄という。
【0003】
そして、大入賞口507に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿508に払出される。また、大入賞口507に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口507が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材506が閉作動し、大入賞口507が閉口する。さらに、大入賞口507に入賞した遊技球が大入賞口507の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口507が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口507が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。以下、その遊技を大当り遊技という。
【0004】
ところで、上記の遊技を行うパチンコ機として、リーチになったときに、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示することにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行うものが知られている。また、本出願人は、先の出願(特開平11−179010号公報)において、大当りが発生する確率の低いリーチパターンから確率の高いリーチパターンへと段階的に変化させることにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高めさせることができるパチンコ機を提案した。なお、リーチとは、1つの表示領域以外の表示領域において大当り図柄が停止している状態をいう。つまり、大当り図柄が揃うには1図柄足りない状態をいう。また、リーチパターンとは、リーチを含む変動表示をいう。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−179010号公報(第83段落、図13)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その後の研究により、従来のパチンコ機のように、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行うものは、その演出の効果に限界があることが分かった。
つまり、大当り判定は、遊技球が第1種始動口に入賞したときにコンピュータが行い、大当りと判定する確率は、たとえば1/300である。
その一方、リーチになっている場合に大当り図柄が揃う見かけ上の確率は、図柄の数が12であれば1/12である。つまり、遊技者は、大当りの発生する確率が実際は1/300であると分かっていても、リーチになったときには、心情的には1/12の確率で大当りが発生すると期待する。
したがって、いくら大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行っても、1/12より高い確率で大当りが発生するとの期待を遊技者にさせることができない。
【0007】
また、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示するパチンコ機では、初めて遊技を行う遊技者には、その画像が何を意味するのか分からないため、画像を表示することによる演出の効果が発揮されない。
さらに、遊技者は、同じ大当りであっても、大当り遊技が終了した後の遊技状態が確変や時短になる権利が発生する大当りとなることを望む。ここで、確変とは、単位時間当りの大当りの発生する確率が高い遊技状態のことであり、時短とは、図柄が変動を開始してから各表示領域における図柄の変動が総て停止し、大当り図柄またはハズレ図柄が表示されるまでに要する時間(以下、変動時間という)が短縮された遊技状態のことである。たとえば、確変における大当りの発生確率は、確変ではない通常の1/300から1/60と5倍高くなる。また、時短における変動時間は、時短ではない通常の10秒から5秒と半分に短縮される。以下、確変または時短を特定遊技状態といい、その特定遊技状態に変化する権利が発生する大当り図柄を特定当り図柄という。
しかし、前述の従来のパチンコ機では、大当りの発生に対して遊技者に期待させる演出をすることはできるが、特定当り図柄での大当りに対して遊技者に期待させる演出をすることはできない。
【0008】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、従来よりも大当りが発生する見かけ上の確率を高くすることにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる遊技機を実現することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項9に記載の発明では、所定の領域を通過する遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により前記所定の領域を通過する遊技球が検出されたことを条件として、当りまたはハズレの判定を行う判定手段と、前記条件が成立した場合に、複数種類の図柄から構成される図柄群を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示した後に、前記判定手段の判定結果が当りであったことを示す当り図柄、または、前記判定手段の判定結果がハズレであったことを示すハズレ図柄を、前記複数の表示領域にそれぞれ表示された図柄を組み合わせることにより表示する表示装置と、前記条件が成立しても前記表示装置が前記変動表示を開始できる状態になっていない場合に前記変動表示の開始を保留するとともに、その保留数と、前記判定手段の判定結果とを記憶する記憶手段とを備えており、前記複数の表示領域の中のいずれかの表示領域において前記変動表示が開始されてから、前記当り図柄または前記ハズレ図柄が表示されるまでを前記変動表示の1回分とした場合に、前記表示装置は、前記記憶手段に記憶されている保留数に対応する回数分の前記変動表示を行うことが可能な遊技機において、前記表示装置が前記変動表示を複数回連続して行う場合に、前記複数の表示領域にそれぞれ表示される前記各図柄群を構成する図柄のうち、同じ種類の図柄の数を前記変動表示を行う毎にそれぞれ減少させることにより、前記当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行う連続予告手段と、この連続予告手段を実行するか否かを、前記記憶手段の記憶内容に基づいて判定する連続予告判定手段と、を備えたという技術的手段を用いる。
【0010】
遊技球が所定の領域を通過すると、その通過が検出手段により検出され、判定手段は、その検出されたことを条件に当りまたはハズレの判定を行う。そして、表示装置は、上記条件が成立した場合に、複数種類の図柄から構成される図柄群を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示し、上記判定手段の判定結果が当りであった場合は当り図柄を、ハズレであった場合はハズレ図柄を、上記複数の表示領域にそれぞれ表示された図柄を組み合わせることにより表示する。
また、上記条件が成立しても表示装置が変動表示を開始できる状態になっていない場合に変動表示の開始が保留され、その保留数と、判定手段の判定結果とが記憶手段に記憶される。また、表示装置は、複数の表示領域の中のいずれかの表示領域において変動表示が開始されてから、当り図柄またはハズレ図柄が表示されるまでを変動表示の1回分とした場合に、記憶手段に記憶されている保留数に対応する回数分の変動表示を行うことが可能である。
そして、連続予告手段は、表示装置が変動表示を複数回連続して行う場合に、複数の表示領域にそれぞれ表示される各図柄群を構成する図柄のうち、同じ種類の図柄の数を変動表示を行う毎にそれぞれ減少させることにより、当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行う。
また、連続予告判定手段は、連続予告手段を実行するか否かを、記憶手段の記憶内容に基づいて判定する。
【0011】
つまり、連続予告手段により、表示装置が表示する図柄の数が減少するため、当りが発生する見かけ上の確率を高くすることができる。
したがって、図柄の数が減少することのない従来の遊技機よりも、当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる。
特に、変動表示が行われる毎に図柄の数が減少して行くため、当りが発生する見かけ上の確率が次第に高くなって行くので、当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を次第に大きくして行くことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が実行される確率が高いという技術的手段を用いる。
【0013】
つまり、判定手段の判定結果に応じた内容の連続予告を行うことができる。たとえば、判定結果が当りであり、かつ、連続予告を行う場合は、予告表示の回数が増加するにつれて図柄の数を徐々に減少させて行き、最後に当り図柄を表示すれば、予告通りの結果となったという納得感のある演出形態にすることができる。
また、図柄の数が少なくなると、当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者は当り発生に対して期待する。
したがって、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、連続予告手段が実行される確率を高くすると、連続予告が行われた結果ハズレとなる場合が増えてしまうため、連続予告に対する遊技者の信頼がなくなってしまう。
そこで、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、連続予告手段が実行される確率を高くすることにより、連続予告に対する遊技者の信頼を維持することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記複数の表示領域のうち、1つの表示領域を除く表示領域において前記当り図柄を構成する図柄が表示されており、前記1つの表示領域では前記変動表示が行われている状態をリーチという場合に、前記連続予告手段が前記連続予告を行う場合の前記変動表示の内容が前記リーチを含む内容である場合は、前記リーチを含まない内容である場合よりも、前記予告表示を行う確率が低いという技術的手段を用いる。
【0015】
つまり、リーチは、当り図柄が表示される一歩手前の状態であり、遊技者に当りの発生を期待させる演出であり、そのリーチと、図柄数の減少による予告とを同時に行うと、遊技者が当りに対して過度の期待をすることとなり、結果としてハズレであった場合は、図柄数の減少による予告に対する信頼が低くなるおそれがある。
そこで、連続予告を行う場合の変動表示の内容がリーチを含む内容である場合は、リーチを含まない内容である場合よりも、予告表示を行う確率を低くすることができるため、遊技者の当りに対する過度の期待を抑制することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が減少させることが可能な図柄の最大数が多いという技術的手段を用いる。
【0017】
つまり、判定結果により、減少する図柄の最大数が異なるため、連続予告の過程において図柄の減少数を知ることにより、判定結果が当りかハズレかを推定することができる。
したがって、予告画像を表示することにより、連続予告を行う従来の遊技機では、毎回同じ予告画像が表示されるため、判定結果を推定することはできなかったが、請求項4に記載の発明によれば、判定結果を推定できるという従来にはない特有の効果を奏することができる。
また、図柄の数が少なくなるほど、当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者の当り発生に対する期待も高くなる。
したがって、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、図柄の数を少なくすると、判定結果がハズレの場合の方が当りの場合よりも遊技者の当りに対する期待が高くなってしまい、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスが悪くなってしまう。
そこで、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、連続予告手段が減少させることが可能な図柄の最大数を多くすることにより、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスを良くすることができる。また、判定結果がハズレであり、かつ、連続予告を行う場合は、図柄の数の減少数に制限を加えることで、あまり良い結果ではないということを遊技者に示唆することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前記変動表示は、前記複数の表示領域において前記図柄群を構成する図柄がそれぞれ移動する表示内容であり、前記表示装置が、前記連続予告手段によって図柄の数が減少された図柄群によって前記変動表示を行う場合に、その図柄群を構成する前記図柄が前記表示領域を移動する移動速度を前記図柄の数が減少する前の図柄の移動速度よりも遅い移動速度に減速させる減速手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0019】
減速手段は、表示装置が、連続予告手段によって図柄の数が減少された図柄群によって変動表示を行う場合に、その図柄群を構成する図柄が表示領域を移動する移動速度を図柄の数が減少する前の図柄の移動速度よりも遅い移動速度に減速させる。
つまり、図柄の数が減少した場合に、その図柄の移動速度を遅い移動速度に減速することができるため、図柄の数が減少したことを目立たせることができる。
また、遊技者は図柄の数を計数し易くなるので、図柄の数が減少したことを容易に知ることができる。
たとえば、変動表示において図柄群を構成する図柄が総て表示されるまでに要する時間、つまり一巡するに要する時間は一定であり、図柄の数が減少して行くにつれ、一巡するに要する時間は変化しないが、1図柄が表示されている時間が長くなることにより、図柄の移動速度が次第に落ちて行くように見せることができる。たとえば、0〜11の数字を表現した計12図柄を配列して図柄群が一巡するに要する時間が12秒であるとすると、1図柄が表示されている時間は、単純に1秒となるが、図柄の数が4個減少して8個となると、一巡するに要する時間は、12秒と変わりはないが、1図柄が表示されている時間が、12/8=1.5秒と、0.5秒長く表示されることになる。その結果、図柄の減少に伴い、1図柄を表示する時間が長くなるため、遊技者は、現在どの図柄が残っているかを、容易に把握することが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の遊技機において、前記減速手段は、前記図柄の数が減少した図柄群を構成する図柄の移動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な移動速度から識別可能な移動速度に減速させるという技術的手段を用いる。
【0021】
つまり、図柄の移動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な移動速度から識別可能な移動速度に減速させることができるため、遊技者は、表示されている図柄の種類を容易に認識することができる。
したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような当り図柄が表示される可能性があるかを推測することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、請求項5または請求項6に記載の遊技機において、前記減速手段は、前記連続予告手段によって減少される図柄の数が増加するに従って移動速度を次第に落として行くという技術的手段を用いる。
【0023】
つまり、連続予告手段によって減少される図柄の数が増加するに従って移動速度を次第に落として行くことができるため、図柄の数が減少したことを、移動速度が落ちるほど、より一層目立たせることができる。
また、遊技者は図柄の数をより一層計数し易くなるので、図柄の数が減少したことをより一層容易に知ることができる。
さらに、遊技者は、表示されている図柄の種類をより一層容易に認識することができる。したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような当り図柄が表示される可能性があるかをより一層容易に推測することができる。
【0024】
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の遊技機において、遊技状態は、前記判定手段が単位時間当りに前記当りと判定する確率が低い低確率状態と、この低確率状態よりも前記確率が高い高確率状態とに変化可能であり、前記各図柄群には、遊技状態が前記高確率状態に変化することとなる特定当り図柄を構成する図柄が含まれており、前記連続予告手段は、前記特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させるという技術的手段を用いる。
【0025】
連続予告手段は、判定手段が単位時間当りに当りと判定する確率の高い高確率状態に遊技状態を変化させることとなる特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させる。
つまり、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させて行くことで、結果として、遊技者が最も望んでいる特定当り図柄での当りになることを示唆することができる。また、図柄の減少により特定当り図柄をなくしてしまうと、遊技状態が高確率状態に変化する可能性がなくなってしまい、高確率状態に変化することを期待していた遊技者の遊技意欲を損なってしまう。
そこで、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させることにより、上記遊技者の遊技意欲が損なわれないようにすることができる。
なお、特定当り図柄を構成する図柄の数を減少させて行くことで、結果として、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄でしか当りが発生しないことを示唆することもできる。
【0026】
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の遊技機において、前記表示装置は、前記連続予告手段による減少の対象となった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する減少対象図柄表示手段を備えるという技術的手段を用いる。
【0027】
つまり、連続予告手段による減少の対象となった図柄を、図柄の数の減少した図柄群による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少したのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
【0028】
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機において、前記表示装置は、前記連続予告手段による減少の対象とならなかった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する非減少対象図柄表示手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0029】
つまり、連続予告手段による減少の対象とならなかった図柄を、図柄の数の減少した図柄群による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少されなかったのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
【0030】
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の遊技機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
【0031】
つまり、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に内蔵されたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROMなど(記録媒体)に記録しておき、その記録されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。なお、請求項11に記載のコンピュータは、CPUの他、CPU、ROMおよびRAMなどを含んで構成されるマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータなどを含む意味である。また、請求項10に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムの他、インターネット、イントラネット、コンピュータネットワークなどのネット上で通信されるコンピュータプログラムを含む意味である。
【0032】
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体という技術的手段を用いる。
【0033】
つまり、コンピュータにより遊技を制御する遊技機にあっては、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられたROMなど(記録媒体)に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。なお、請求項12に係る記録媒体は、ROMの他、RAM、EEPROM、ICチップ、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、DVD−ROM、DVD−RAM、CD(コンパクトディスク)、CD−R、CD−RW、HDD(ハードディスク駆動装置)により読み取られるハードディスクなどの記録媒体を含む意味である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機、つまり図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生し、大入賞口が開口するパチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス板がはめ込まれたガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4の開閉に用いる鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内側には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル15が取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が排出される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの排出側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。
【0035】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は、遊技盤5の正面説明図であり、図3は、図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケース30の拡大説明図である。
遊技盤5の略中央には、立体的な構造物であるセンターケース30が設けられており、センターケース30には、図柄の変動などを行う図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aには、画面左から左表示領域、中表示領域、右表示領域の計3つの表示領域が設定されており、各表示領域にて図柄の変動から大当り図柄またはハズレ図柄の表示までを行う。
また、図柄表示器32aは、各表示領域に表示される図柄の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出画像、大当りが発生したときの演出画像などを表示する。さらに、図柄表示器32aは、画面の所定領域に普通図柄表示領域を備えており、その普通図柄表示領域において普通図柄の変動から普通図柄の当り図柄またはハズレ図柄の表示までを行う。この実施形態では、図柄表示器32aは、普通図柄として○および×の記号を示す画像を交互に変動表示し、所定時間経過後に当り図柄○またはハズレ図柄×を確定表示する。
【0036】
なお、図柄または普通図柄の確定表示とは、変動が終了して最終的に確定した図柄または普通図柄を表示したという意味であり、確定表示の態様には、図柄の変動が完全に停止した状態の他、完全に停止しないで上下または左右に振動するなど、所定の動きを伴っている状態などが含まれる。
また、以下の説明では、図柄表示器32aの左表示領域において変動表示される図柄列を左図柄列、中表示領域において変動表示される図柄列を中図柄列、右表示領域において変動表示される図柄列を右図柄列と称する。また、左図柄列を構成する単一の図柄を左図柄と称し、中図柄列を構成する単一の図柄を中図柄と称し、右図柄列を構成する単一の図柄を右図柄と称する。
【0037】
さらに、左表示領域において確定表示される左図柄を左確定図柄と称し、中表示領域において確定表示される中図柄を中確定図柄と称し、右表示領域において確定表示される右図柄を右確定図柄と称する。
さらに、大当り判定の結果が大当りであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せを大当り図柄と称し、大当り判定の結果がハズレであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せをハズレ図柄と称する。図3に示す例では、左確定図柄G1、中確定図柄G2および右確定図柄G3がそれぞれ「7」であり、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。
【0038】
図柄表示器32aの右上には、図柄表示器32aが図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄の確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している数(以下、保留数という)を4個のLEDにより表示する保留数表示LED31が設けられている。その保留数表示LED31の点灯数が保留数に対応する。また、保留数表示LED31の左側には、普通図柄の変動表示から確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)を4個のLEDにより表示する普通図柄始動記憶数表示LED35が設けられている。そのLED35の点灯数が普通図柄始動記憶数に対応する。
センターケース30の右側には、普通図柄作動右ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)25が設けられており、センターケース30の左側には、普通図柄作動左ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)26が設けられている。遊技球が、いずれかの普通図柄作動ゲートを通過すると、図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始し、その変動表示中に遊技球がいずれかの普通図柄作動ゲートを通過した場合は、普通図柄始動記憶数が1個増加する。
【0039】
センターケース30の下方には、開閉する両翼を備えた普通電動役物47が設けられており、普通電動役物47の内部には、第1種始動口27が設けられている。普通電動役物47が両翼を開放すると、遊技球が第1種始動口27に入賞する領域が拡大する。以下、遊技球が第1種始動口27、または、普通電動役物47の開放された両翼から入賞することを第1種始動口27への入賞という。
遊技球が第1種始動口27に入賞すると、図柄表示器32aは図柄の変動を開始する。図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、図柄の変動開始が保留され、その保留数は、保留数表示LED31のLEDの点灯数により表示される。なお、当り普通図柄が確定表示された場合は、普通電動役物47の両翼が開放する。
普通電動役物47の下方には、大当りが発生した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、各ラウンドの開始時に開放作動して大入賞口を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。開閉部材43が開放すると、開閉部材43の形状に対応した横長で長方形状の大入賞口41が開口する。変動入賞装置40の右斜め上には、右下入賞口45が設けられており、その右斜め上には右袖入賞口12が設けられている。変動入賞装置40の左斜め上には、左下入賞口44が設けられており、その左斜め上には左袖入賞口13が設けられている。
【0040】
遊技盤5には、風車24,24が設けられており、遊技盤5の両側には、複数のLEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内する発射レール16が取付けられており、その発射レール16により、円形の遊技領域が区画されている。さらに、遊技盤5の最下部には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら流下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27に入賞したり、あるいは、アウト口14から回収されたりする。
【0041】
[大当りの連続予告]
次に、この発明の特徴である大当りの連続予告(以下、連続予告という)について図4ないし図8を参照して説明する。
図4は、連続予告の変動表示1回目ないし変動表示4回目において変動表示する図柄列の構成の一例を示す説明図である。図5は、変動表示1回目の変動表示の様子を示す説明図である。図5(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図5(B)および(C)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図5(D)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図6は、変動表示2回目の変動表示の様子を示す説明図である。図6(E)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図6(F)および(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図6(H)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図7は、変動表示3回目の変動表示の様子を示す説明図である。図7(I)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図7(J)および(K)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図7(L)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図8は、変動表示4回目の変動表示を示す説明図である。図8(M)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図8(N)および(O)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図8(P)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【0042】
(図柄列)
連続予告とは、大当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行うことをいう。また、連続予告は、実際に大当り判定の結果が大当りであった場合にのみ行われるのではなく、ハズレであった場合も行われることがある。予告表示は、図柄列を構成する図柄の数を減少させることにより行い、その予告表示を変動表示を行う毎に行うことにより、図柄の数を徐々に減少させて行く。つまり、遊技者は、図柄列の変動表示が行われる毎に図柄列を構成する図柄の数が減って行く現象を見ることにより、大当りの発生を期待する。実行可能な予告表示の回数は、保留数に対応して異なる。図柄の数が減る現象、つまり予告表示を行うためには、図柄列の変動表示を少なくとも2回行う必要がある。つまり、図柄の数が減少する現象1回を予告表示の1回とすると、保留数が2個の場合に予告表示を最小の1回行うことができ、保留数が3個の場合に2回行うことができ、保留数が4個の場合に最大の3回行うことができる。なお、この実施形態では、保留数の最大は4個であるが、5個以上の任意の個数に設定することができる。なお、以下の説明では、図柄列の変動表示の1回目から4回目をそれぞれ変動1回目、変動2回目、変動3回目、変動4回目という。
【0043】
図柄列を構成する図柄の数は、予告表示を行う回数に対応して段階的に減らして行く。図4に示すように、最初、つまり変動1回目で表示する図柄列L1から変動4回目で表示する図柄列L4までが用意されている。図柄列L1〜L4は一例であり、後述するが、実際には各回毎に複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択して変動表示する。
図柄列L1は、表示し得る最大数の図柄から構成されており、この実施形態では、算用数字の0〜11を表現した図柄0〜11の計12個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。図柄列L2は、図柄1、3、4、5、7、8、9、11の計8個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L1から図柄0、2、6、10の計4個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L2になっている。
図柄列L3は、図柄1、3、4、5、7の計5個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L2から図柄8、9、11の計3個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L3になっている。図柄列L4は、図柄3、4、7の計3個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L3から図柄1、5の計2個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L4になっている。
【0044】
また、各回において、左図柄列、中図柄列および右図柄列として、それぞれ同じ図柄列が使用される。つまり、各図柄列からそれぞれ同じ種類の図柄の数が減少するように表示する。遊技者が図柄の減少を認識するためには、図柄列の変動表示を2回行う必要があるため、連続予告における変動2回目の図柄列の変動表示を1回目の予告表示とする。
予告表示を2回行う場合は、図柄列L1、L2、L3の順に表示する。この場合、図柄数が12個の図柄列L1から図柄数が8個の図柄列L2に変化することにより1回目の予告表示を行い、図柄列L2から図柄数が5個の図柄列L3に変化することにより2回目の予告表示を行う。
遊技者は、図柄列を構成する図柄数が12個から8個へと4個減少したことを知ったときに、もしかすると、将来大当りが発生する前兆ではないかと予感する。そして、さらに図柄数が8個から5個へと3個減少したことを知ったときに、大当り発生への期待をより一層強める。
また、予告表示を3回行う場合は、図柄列L1、L2、L3、L4の順に表示する。この場合、図柄数が12個から8個、5個、3個へと次第に減少するため、その減少を知った遊技者は、本当に大当りが発生するのではないかという期待を抱く。
【0045】
(表示内容)
次に、連続予告を行う場合の図柄表示器32aの表示内容について説明する。
ここでは、図柄列は、変動1回目から変動4回目へ変化し、予告表示を計3回行うものとする。また、各回において変動する図柄列としては、図4に示した図柄列L1〜L4が選択されたものとする。なお、図5ないし図8において、●の数が保留数の数を表す。
(1)変動1回目
図5(A)に示すように、保留数は最大の4個になっている。また、図柄表示器32aの画面には、前回の大当り判定の結果を示すハズレ図柄「1・2・3」が確定表示されている。そして、図5(B)に示すように、保留数が1個減少して3個となり、左表示領域、中表示領域および右表示領域においてそれぞれ図柄列L1の変動が開始される。各図柄列は、複数種類の速度で変動する。たとえば、最初は、各図柄の識別が困難な速度(以下、高速という)で変動し、途中で、各図柄の識別が可能な速度(以下、中速という)に変化し、最後に、各図柄の識別が容易な速度(以下、低速という)に変化し、所定の確定図柄を表示する。
図柄列の停止順序は、左図柄列L1L、右図柄列L1R、中図柄列L1Cである。図5(D)に示す例では、ハズレ図柄「3・5・3」が確定表示されている。
【0046】
(2)変動2回目(予告表示1回目)
図6(E)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・5・3」が確定表示されている。そして、図6(F)に示すように、保留数が1個減少して2個となり、各表示領域において図柄列L2の変動がそれぞれ開始される。図柄列L2を構成する図柄数は、8個であり、図柄列L1よりも4個減少している。各図柄列の速度は、変動1回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、1図柄が表示されている時間が長くなるため、図柄を認識し易くなるので、遊技者は、各図柄列の図柄数が減少したことに気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が1/12から1/8へと高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対して期待を抱くことになる。図6(H)に示す例では、ハズレ図柄「6・5・6」が確定表示されている。
【0047】
(3)変動3回目(予告表示2回目)
図7(I)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「6・5・6」が確定表示されている。そして、図7(J)に示すように、保留数が1個減少して1個となり、各表示領域において図柄列L3の変動がそれぞれ開始される。図柄列L3を構成する図柄数は、5個であり、図柄列L2よりも3個減少している。各図柄列の速度は、変動2回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、変動2回目のときよりも1図柄が表示されている時間が長くなるため、図柄を認識し易くなるので、遊技者は、各図柄列の図柄数が減少したことに難なく気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が、前回の1/8から1/5へと高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対してより一層強い期待を抱くことになる。図7(L)に示す例では、ハズレ図柄「7・5・7」が確定表示されている。
【0048】
(4)変動4回目(予告表示3回目)
図8(M)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「7・5・7」が確定表示されている。そして、図8(N)に示すように、保留数が1個減少して0個となり、各表示領域において図柄列L4の変動がそれぞれ開始される。図柄列L4を構成する図柄数は、3個であり、図柄列L3よりも2個減少している。各図柄列の速度は、変動3回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、変動3回目のときよりも1図柄が表示されている時間が長くなるため、3個の図柄が変動しているだけであることに気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が、前回の1/5から1/3へとさらに高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対してさらにより一層強い期待を抱くことになる。図8(P)に示す例では、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。つまり、連続予告を3回連続して行った結果、大当りとなり、遊技者の期待に応えた結果となった。
なお、各回における各図柄列の変動速度は、高速、中速、低速と変化する以外にも、高速からいきなり低速になったり、中速から始まるものなど、様々のパターンがあり、そのパターンは、選択された変動パターンによって決まる。また、同じ速度で変動している時間も、選択した変動パターンによって決まる。さらに、図柄列を構成する図柄数に対応して変動速度を変えることもできる。たとえば、図柄数が少なくなるほど変動速度を遅くして行き、遊技者の大当り発生に対する期待を高めさせて行くこともできる。
【0049】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図9を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、メインCPU112、ROM114およびRAM116を備えたマイクロプロセッサ110が搭載されている。メインCPU112は、大当り判定、連続予告を行うか否かの判定(以下、連続予告判定という)、リーチを行うか否かの判定(以下、リーチ判定という)、図柄の変動パターンの決定、確定図柄の決定、保留数の計算、大当りの遊技におけるラウンドの制御、入賞の検出、各装置および基板への制御コマンドの送信など、遊技の主な制御を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されており、RAM116は、保留数、普通図柄始動記憶数、入賞数、大当り判定の結果、連続予告判定の結果、リーチ判定の結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納する。
【0050】
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27に入賞したことを検出する始動口スイッチ27a、図柄表示器32aを制御する図柄制御基板32、スピーカ(図示省略)から発生する効果音を制御する音声制御基板79、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、RAMクリアスイッチ10、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送出される制御コマンドを入力して作動するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
【0051】
また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0052】
盤面中継基板51には、普通電動役物47の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。
【0053】
大入賞口中継基板50には、大入賞口内部の特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ41bと、開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド43aと、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41cとが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を度数表示部に表示する度数表示基板やプリペイドカードユニットなどから構成される遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
【0054】
なお、このパチンコ機1には、停電が発生した際に、停電直前の遊技中のデータをRAM116およびRAM216にバックアップする機能が備えられており、電源が復帰したときに、バックアップされているデータに基づいて停電直前の遊技を再開することができる機能が備えられている。また、工場出荷時や開店前に試射を行った後に電源を遮断すると、上記バックアップ機能が働き、そのままの状態で開店すると不具合が発生するため、電源基板80に設けられたRAMクリアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をONすることにより、RAM116およびRAM216にバックアップされているデータを消去することができるようになっている。
【0055】
[図柄制御基板32の電気的構成]
次に、図柄制御基板32の主な電気的構成について、それをブロックで示す図10を参照して説明する。
図柄制御基板32にはキャラクタROM32dが搭載されており、そのキャラクタROM32dには、図柄表示器32aが各種の画像を表示するための画像データが記録されている。各種の画像とは、図柄、普通図柄、大当り図柄、ハズレ図柄、リーチのときに表示する図柄(以下、リーチ図柄という)、図柄の背景に表示する背景画像、リーチなどの発生を予告する予告画像などである。図柄制御基板32に備えられたサブCPU32bは、主制御基板100のメインCPU112から送信されてきたコマンドを受信するとともに、その受信したコマンドの内容をROM32cに記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。続いてサブCPU32bは、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32eへ送出し、VDP32eは、キャラクタROM32dから上記解析結果に対応した画像データを読出す。
【0056】
VDP32eは、キャラクタROM32dから読出した画像データを構成するドットの表示領域におけるアドレス、表示色などを上記解析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32fに一時的に格納する。続いてVDP32eは、パレットRAM32fに格納されている演算結果に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32gへ送出する。続いて液晶アナログ基板32gは、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板32hへ送出する。液晶インバータ基板32hは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、図柄表示器32aへ送出する。そして図柄表示器32aは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表示する。これにより、各種の画像が表示される。なお、この実施形態では、図柄表示器32aは、TFT(Thin Film Transistor)を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示装置である。
【0057】
[連続予告を行う場合の図柄列の決定]
連続予告を行う場合の図柄列は、図柄列テーブルを用いて行う。図11は、図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
図柄列テーブルTa1には、連続予告を行う場合に表示する図柄列が複数設定されており、図柄列テーブルTa1は、ROM114に記録されている。図柄列は、保留数の最大数と同じ数の種類に区分されている。この実施形態では、A〜Dの4種類に区分されている。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも4図柄少ない8図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列B0は、図柄0〜7の計8図柄から構成されており、図柄列B5は、図柄0、2、3、4、5、6、7、8の計8図柄から構成されている。
【0058】
図柄列Cは、図柄列Bよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列C0は、図柄0〜4の計5図柄から構成されており、図柄列C8は、図柄1、3、4、5、7の計5図柄から構成されている。
図柄列Dは、図柄列Cよりも2図柄少ない3図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列D0は、図柄0〜2の計3図柄から構成されており、図柄列D14は、図柄3、4、7の計3図柄から構成されている。
なお、図柄列テーブルTa1の構成は上述した内容であるが、実際には、図柄列同士を識別するための固有の識別情報である図柄列情報と、図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類情報とが図柄列テーブルTa1を構成している。たとえば、図柄列C8に対応する部分には、識別情報C8と、図柄1、3、4、5、7をそれぞれ特定する図柄種類情報Z1、Z3、Z4、Z5、Z7とが設定されている。
【0059】
[連続予告を行う場合の変動パターンの決定]
連続予告を行う場合の変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルを用いて行う。図12は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
連続予告用変動パターンテーブルTa2は、前述の図柄列テーブルTa1に設定された各図柄列に対応する変動パターンが複数設定されたテーブルであり、ROM114に記録されている。A〜Dの英文字は、図柄列テーブルTa1に設定された図柄列A〜Dに対応する。図柄列テーブルTa1に設定された各図柄列毎に複数種類の変動パターンが設定されている。この実施形態では、各図柄列に対してそれぞれ10種類の変動パターンが設定されており、各変動パターンは、変動時間がそれぞれ異なる。
また、変動パターンには、連続予告用ハズレ変動パターンおよび連続予告用大当り変動パターンの2種類が設定されている。連続予告用ハズレ変動パターンには、連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンが混在している。連続予告用通常ハズレ変動パターンとは、リーチを伴わない図柄の変動後にハズレ図柄を確定表示する変動パターンであり、連続予告用ハズレリーチ変動パターンとは、変動途中でリーチとなり、その後ハズレ図柄を確定表示する変動パターンである。連続予告用大当り変動パターンとは、変動途中でリーチとなり、その後大当り図柄を確定表示する変動パターンである。
【0060】
図柄列A〜Dに対しては、それぞれ10種類の連続予告用ハズレ変動パターンが設定されており、その10種類の中の所定数が連続予告用通常ハズレ変動パターンであり、それ以外が連続予告用ハズレリーチ変動パターンである。
図柄列C、Dに対しては、それぞれ5種類の連続予告用大当り変動パターンも設定されている。たとえば、図柄列Aに対しては、連続予告用ハズレ変動パターンA−0〜A−9の計10種類が設定されており、図柄列B9に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンB9−0〜B9−9の計10種類が設定されている。また、図柄列C8に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンC8−0〜C8−9の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンC8−10〜C8−14の計5種類とがそれぞれ設定されている。さらに、図柄列D14に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンD14−0〜D14−9の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンD14−10〜D14−14の計5種類とがそれぞれ設定されている。
【0061】
大当り判定の結果が大当りであり、かつ、連続予告を行うと決定された場合は、最後の変動パターンが実行されるまでの変動パターンは総て連続予告用ハズレ変動パターンとなり、最後の変動パターンが連続予告用大当り変動パターンとなる。また、大当り判定の結果がハズレであり、かつ、連続予告を行うと決定された場合の変動パターンは、総て連続予告用ハズレ変動パターンとなる。
なお、図柄列C、Dのみに大当り変動パターンが設定されているのは、連続予告を行うためには、保留数が「3」または「4」であることが条件となり、図柄列Aを使用する1回目の図柄列の変動表示および図柄列Bを使用する2回目の図柄列の変動表示において連続予告用大当り変動パターンを使用する必要がないためである。
【0062】
[大当り判定]
大当り判定は、大当り抽選カウンタから取得したカウント値が大当り値であるか否かに基づいて行う。図14(A)は、大当り抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り抽選カウンタCt1は、大当り判定を行うために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜299の計300の数値をカウントする。遊技球が第1種始動口27に入賞し、始動口スイッチ27aがONしたときにメインCPU112は、そのとき大当り抽選カウンタCt1がカウントしたカウント値を1つ取得する。そして、メインCPU112は、取得したカウント値が所定の大当り値である場合に大当たりと判定し、大当り値でない場合にハズレと判定する。メインCPU112が参照する大当り値の数は、遊技状態が確変になっている高確率時のときは多く、そうでない通常の低確率時のときは少ない。たとえば、低確率時は1個であり、確変時は5個である。この場合、大当りの発生確率は、確変時の方が低確率時よりも5倍高い。この実施形態では、低確率時の大当り値は「7」1個であり、確変時の大当り値は「7」「11」「127」「233」「273」の計5個である。以下、確変時の大当り値を高確率用判定データといい、低確率時の大当り値を低確率用判定データという。
なお、大当り判定のタイミングは、大当り抽選カウンタCt1からカウント値を取得したときでもよいし、大当り抽選カウンタCt1から取得したカウント値を一時的にRAM116などに格納しておき、図柄列の変動を開始するときでもよい。
【0063】
[大当り図柄の決定]
大当り図柄の決定は、大当り図柄テーブルを参照し、大当り図柄抽選カウンタから取得したカウント値に対応する大当り図柄を選択することにより行う。図14(B)は、大当り図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り図柄抽選カウンタCt2は、大当り図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜11の計12の数値をカウントする。図13(A)は、大当り図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。大当り図柄テーブルTa3は、大当り図柄抽選カウンタがカウントする数値と、大当り図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、大当り図柄テーブルTa3は、大当り図柄抽選カウンタCt2がカウントする数値「0」〜「11」と、大当り図柄「0・0・0」〜「11・11・11」とをそれぞれ1つずつ対応付けて構成されている。メインCPU112は、大当り図柄抽選カウンタCt2がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する大当り図柄を大当り図柄テーブルTa3から選択する。
また、連続予告を行った場合の大当り図柄は、連続予告の最後の図柄列の変動表示で使用する図柄列Dから1つ図柄を選択し、その選択した図柄に基づいて、大当り図柄を決定する。たとえば、図柄列Dが図柄3、4、7により構成されており、図柄7を選択した場合は、「7・7・7」を大当り図柄に決定する。
【0064】
[ハズレ図柄の決定]
ハズレ図柄の決定は、ハズレ図柄テーブルを参照し、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得したカウント値に対応するハズレ図柄を選択することにより行う。図14(C)は、ハズレ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ図柄抽選カウンタCt3は、ハズレ図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜11の計12の数値をカウントする。図13(B)は、ハズレ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ図柄テーブルTa4は、ハズレ図柄抽選カウンタがカウントする数値と、ハズレ図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレ図柄テーブルTa4は、ハズレ図柄抽選カウンタCt3がカウントする数値「0」〜「11」と、ハズレ図柄「0」〜「11」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレ図柄抽選カウンタCt3がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4から選択する。
たとえば、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得した数値が「7」であった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「7」を選択する。
ハズレ図柄の選択は、左図柄、中図柄および右図柄のそれぞれについて行い、3つのハズレ図柄を選択した結果、大当り図柄と同一となった場合は、再度、ハズレ図柄の選択を行う。
【0065】
[連続予告を行わない場合の大当り変動パターンの決定]
大当り判定の結果が大当りであり、かつ、連続予告を行わない場合の図柄の変動パターン(以下、連続予告を行わない場合の大当り変動パターンという)は、大当り変動パターンテーブルを参照し、大当り変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する大当り変動パターンを選択することにより行う。
大当り変動パターンは、変動途中でリーチを実行した後に大当り図柄を確定表示する変動パターンである。図14(D)は、大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り変動パターン抽選カウンタCt4は、変動パターンの数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60の数値をカウントする。図13(C)は、大当り変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。大当り変動パターンテーブルTa5は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントする数値と、大当り変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、大当り変動パターンテーブルTa5は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントする数値「0」〜「59」と、大当り変動パターン「P0」〜「P59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。各大当り変動パターンは、変動時間がそれぞれ異なる。メインCPU112は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する大当り変動パターンを大当り変動パターンテーブルTa5から選択する。
たとえば、大当り変動パターン抽選カウンタCt4から取得した数値が「3」であった場合は、大当り変動パターンテーブルTa5から変動パターンP3を選択する。
【0066】
[連続予告を行わない場合のリーチの決定]
大当り判定の結果がハズレであった場合は、リーチを実行するか否かを判定する。図14(E)は、リーチ抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。リーチ抽選カウンタCt5は、リーチを実行するか否かを判定するために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜19の計20の数値をカウントする。メインCPU112が、リーチ抽選カウンタCt5がカウントした数値が所定値であった場合にリーチを行うと判定する。この実施形態では、リーチ抽選カウンタCt5から取得した数値が「3」または「17」であった場合にリーチを行うと判定する。
【0067】
[連続予告を行わない場合のハズレリーチ変動パターンの決定]
上記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行うと判定した場合は、ハズレリーチ変動パターンを決定する。ハズレリーチ変動パターンは、変動途中でリーチを実行した後にハズレ図柄を確定表示する変動パターンである。ハズレリーチ変動パターンは、ハズレリーチ変動パターンテーブルを参照し、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応するハズレリーチ変動パターンを選択することにより行う。図14(F)は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6は、ハズレリーチ変動パターンの種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60個の数値をカウントする。図13(D)は、ハズレリーチ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントする数値と、ハズレリーチ変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントする数値「0」〜「59」と、ハズレリーチ変動パターン「RP0」〜「RP59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレリーチ変動パターンをハズレリーチ変動パターンテーブルTa6から選択する。
たとえば、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6から取得した数値が「2」であった場合は、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6からハズレリーチ変動パターンRP2を選択する。
【0068】
[連続予告を行わない場合のリーチ図柄の決定]
上記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行うと判定した場合は、ハズレリーチ変動パターンの演出で表示するリーチ図柄を決定する。リーチ図柄は、リーチ図柄テーブルを参照し、リーチ図柄抽選カウンタから取得した数値に対応するリーチ図柄を選択することにより行う。図15(H)は、リーチ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。リーチ図柄抽選カウンタCt8は、リーチ図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜29の計30個の数値をカウントする。図13(F)は、リーチ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。リーチ図柄テーブルTa8は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントする数値と、リーチ図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、リーチ図柄テーブルTa8は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントする数値「0」〜「29」と、リーチ図柄「RZ0」〜「RZ29」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するリーチ図柄をリーチ図柄テーブルTa8から選択する。
たとえば、リーチ図柄抽選カウンタCt8から取得した数値が「0」であった場合は、リーチ図柄テーブルTa8からリーチ図柄RZ0を選択する。
【0069】
[連続予告を行わない場合のハズレ変動パターンの決定]
前記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行わないと判定した場合は、ハズレ変動パターンを決定する。ハズレ変動パターンは、ハズレ変動パターンテーブルを参照し、ハズレ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応するハズレ変動パターンを選択することにより行う。図15(G)は、ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7は、ハズレ変動パターンの種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60個の数値をカウントする。図13(E)は、ハズレ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ変動パターンテーブルTa7は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントする数値と、ハズレ変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレ変動パターンテーブルTa7は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントする数値「0」〜「59」と、ハズレ変動パターン「HP0」〜「HP59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレ変動パターンをハズレ変動パターンテーブルTa7から選択する。
たとえば、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7から取得した数値が「4」であった場合は、ハズレ変動パターンテーブルTa7からハズレ変動パターンHP4を選択する。
【0070】
[連続予告抽選カウンタ]
図15(I)は、連続予告抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告抽選カウンタCt9は、連続予告判定を行うために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜29の計30の数値をカウントする。メインCPU112は、大当り判定を行った後、連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を取得するタイミングになったときに、そのとき連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を1つ取得する。そして、その取得した数値が所定の数値である場合に連続予告を行うと判定し、所定の数値でない場合に連続予告を行わないと判定する。上記所定の数値としては、1個または複数個の数値を設定する。また、大当り判定の結果が大当りであった場合の上記所定の数値の数が、ハズレであった場合の上記所定の数値の数よりも多くなるように設定する。
【0071】
つまり、連続予告を実行する確率が、大当りと判定された場合の方がハズレと判定された場合よりも高くなるようにする。このように設定することにより、連続予告と大当りとの関連性を強くすることができるため、連続予告が行われることにより、大当りとなる可能性が高くなるので、遊技者の期待を損なうことがない。
この実施形態では、大当りと判定された場合の上記所定の数値は、「3」〜「12」の計10であり、ハズレと判定された場合の上記所定の数値は、「3」および「7」の計2である。つまり、連続予告が行われる確率は、大当りと判定された場合が10/30=1/3であり、ハズレと判定された場合が2/30=1/15である。以下、大当りと判定されたときに参照する上記所定の数値を大当り用判定データといい、ハズレと判定されたときに参照する上記所定の数値をハズレ用判定データという。
【0072】
[図柄列抽選カウンタ]
図15(J)は、図柄列抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。図柄列抽選カウンタCt10は、連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であった場合の図柄列を決定するために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜19の計20の数値をカウントする。メインCPU112は、連続予告判定を行った後、図柄列抽選カウンタCt10がカウントする数値を取得するタイミングになったときに、そのとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得する。そして、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)から選択する。
たとえば、予告表示1回目において図柄列抽選カウンタCt10から取得した数値が「9」であった場合は、図柄列B9を選択する。これにより、図柄表示器32aの各表示領域において、図柄1、3、4、5、7、8、9、11を配列した図柄列L2(図4)がそれぞれ変動表示されることになる。
【0073】
[連続予告を行う場合の連続予告用ハズレ変動パターンの決定]
前記の連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であり、かつ、大当り判定の結果がハズレであった場合は、図柄列抽選カウンタCt10により抽選された図柄列を用いた連続予告用ハズレ変動パターンを決定する。連続予告用ハズレ変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する連続予告用ハズレ変動パターンを選択することにより行う。
図15(K)は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11は、複数の数値、この実施形態では、0〜9の計10の数値をカウントする。この実施形態では、連続予告用変動パターンテーブルTa2は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントする数値「0」〜「9」と、10種類の連続予告用ハズレ変動パターンとをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントする数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2から選択する。
たとえば、図柄列が図柄列C8に決定している場合において、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得した数値が「9」であった場合は、連続予告用変動パターンテーブルTa2から連続予告用ハズレ変動パターンC8−9を選択する。
【0074】
[連続予告を行う場合の連続予告用大当り変動パターンの決定]
前記の連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であり、かつ、大当り判定の結果が大当りであった場合は、図柄列抽選カウンタCt10により抽選された図柄列を用いた連続予告用大当り変動パターンを決定する。連続予告用大当り変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の連続予告用大当り変動パターンの部分を参照し、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する連続予告用大当り変動パターンを選択することにより行う。
図15(L)は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12は、複数の数値、この実施形態では、0〜4の計5の数値をカウントする。この実施形態では、連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12がカウントする数値「0」〜「4」と、5種類の連続予告用大当り変動パターンとをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12がカウントする数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する連続予告用大当り変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分から選択する。
たとえば、図柄列がD14に決定している場合において、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得した数値が「4」であった場合は、連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分から連続予告用大当り変動パターンD14−14を選択する。
【0075】
[RAM116に格納されるデータ]
次に、マイクロプロセッサ110のRAM116に格納されるデータの種類について図16を参照して説明する。
図16は、RAM116の遊技データ格納領域の各格納領域にデータが格納された状態を概念的に示す説明図である。図16(A)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動前の状態を示す説明図であり、図16(B)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動後の状態を示す説明図であり、図16(C)は、格納領域E1〜E3に図柄種類データが格納された状態を示す説明図である。
【0076】
(遊技データ)
格納領域R0は、現在行われている図柄列の変動表示に使用したデータが格納された格納領域であり、R1〜R4は、保留数1〜4にそれぞれ対応する格納領域である。格納領域R1には、保留数が「1」のときに発生したデータが格納され、格納領域R2には、保留数が「2」のときに発生したデータが格納される。格納領域R3には、保留数が「3」のときに発生したデータが格納され、格納領域R4には、保留数が「4」のときに発生したデータが格納される。
格納されるデータのうち、大当りフラグは、大当り判定における判定結果が大当りであったことを示すフラグであり、大当りと判定されたときに大当りフラグに「1」が格納される。連続予告フラグは、連続予告判定における判定結果が連続予告を行うという結果であったことを示すフラグである。
【0077】
予告実行中フラグは、連続予告を実行中であることを示すフラグであり、連続予告を実行中は実行中フラグに「1」が格納されている。図柄列データは、図柄列テーブルTa1から選択した図柄列の種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択した図柄列がB9であった場合は、B9を示すデータが格納領域R2の図柄列データの部分に格納される。
変動パターンデータは、連続予告用変動パターンテーブルTa2から選択した連続予告用変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、大当り変動パターンテーブルTa5から選択した大当り変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6から選択したハズレリーチ変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、ハズレ変動パターンテーブルTa7から選択したハズレ変動パターンの種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択した連続予告用変動パターンがB9−1であった場合は、B9−1を示すデータが格納領域R2の変動パターンデータの部分に格納される。確定図柄データは、大当り図柄テーブルTa3から選択した大当り図柄、またはハズレ図柄テーブルTa4から選択したハズレ図柄の種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択したハズレ図柄が「656」であった場合は、「656」を示すデータが格納領域R2の確定図柄データの部分に格納される。
【0078】
また、保留数が1個消化される毎に格納領域R1〜R4に格納されている各データは、それぞれ格納領域R0の方へ1つずつ移動する。つまり、格納領域R1に格納されている各データは格納領域R0へ、格納領域R2に格納されている各データは格納領域R1へ、格納領域R3に格納されている各データは格納領域R2へ、格納領域R4に格納されている各データは格納領域R3へそれぞれ移動する。また、移動により、古いデータは、新しいデータが上書きされることにより書き換えられる。図16(B)は、図16(A)に示す各データが格納領域R0の方へ1つずつ移動した状態を示す。たとえば、格納領域R2に格納されていた変動パターンデータB9−1は、格納領域R1へ移動しており、移動前に格納領域R1に格納されていた変動パターンデータA−0は、B9−1に書き換えられている。
【0079】
(図柄種類データ)
図16(C)に示す図柄種類データ格納領域は、格納領域E1〜E3の計3個の格納領域を備える。格納領域E1は、連続予告を行う場合の変動表示2回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E1には、図柄1、3、4、5、7、8、9、11を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7、Z8、Z9、Z11が格納されている。格納領域E2は、連続予告を行う場合の変動表示3回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E2には、図柄1、3、4、5、7を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7が格納されている。格納領域E3は、連続予告を行う場合の変動表示4回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E3には、図柄3、4、7を示す図柄種類データZ3、Z4、Z7が格納されている。
【0080】
変動表示2回目から変動表示4回目までは、前の回にて選択した図柄列と共通する図柄を含んでいるか否かを判定し、共通する図柄を含んでいない場合は、共通する図柄を含む図柄列を選択するまで図柄列の選択を行う。
つまり、前の回にて選択した図柄列と共通する図柄を含んでいない図柄列を変動表示すると、前の回にて変動表示された図柄列と全く異なる図柄列が変動表示されてしまうと、連続予告が継続して行われているという感覚が弱くなってしまうので、前の回にて変動表示した図柄列と共通する図柄を含む図柄列を選択する。
変動表示3回目では、変動表示2回目にて選択された各図柄とそれぞれ共通する図柄を含む図柄列を選択する。変動表示4回目では、変動表示2回目および変動表示3回目にて選択された各図柄列とそれぞれ共通する図柄を含む図柄列を選択する。
つまり、初回から最終回までの各回の変動表示において、共通する種類の図柄が少なくとも1つ存在するように図柄列を選択する。これにより、遊技者は、最初から最後まで予告表示が継続して行われているという感覚を維持することができる。
【0081】
[主な遊技の流れ]
次に、主な遊技の流れについて図17ないし図25および図45を参照して説明する。
図17は、始動口スイッチのON・OFFタイミングと、図柄列の変動開始・変動停止タイミングと、連続予告の開始・終了タイミングとの関係を示すタイムチャートである。図18は、メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。図19は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。図20は、図19の続きを示すフローチャートである。図21は、図19の続きを示すフローチャートである。図22は、図20の続きを示すフローチャートである。図23は、図21の続きを示すフローチャートである。図24は、図21の続きを示すフローチャートである。図25は、メインCPU112が実行する図柄処理の流れを示すフローチャートである。図45は、メインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。
なお、以下の説明では、図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27に4個入賞し、保留数が最大の4個になるものとする。また、保留数が4個になったときの連続予告判定の判定結果が連続予告を行う判定結果であるとする。
【0082】
(主な処理)
パチンコ機10の電源が投入されると、メインCPU112は、電源投入時であると判定し(図45のS1:Yes)、スタックポインタに対するアドレスの設定、RAM116のチェックデータが正しいか否かの判定、チェックデータが正しい場合にRAM116内のバックアップ領域以外を0クリア(初期化)するなどの初期化処理を行う(S2)。続いてメインCPU112は、各種カウンタのカウントの初期値などを更新する初期値更新処理を実行する(S3)。
続いて、初期化処理を実行したメインCPU112は、電源投入時ではないと判定し(S1:No)、次に記載する主な処理を実行する。
第1種始動口スイッチ27a、各入賞口スイッチなどからの信号を入力ポートから入力し、他のフェーズで使用できる形に整える入力処理(S4)。出力編集された出力データを出力ポートおよび入出力ポートへ出力する出力処理(S5)。各種カウンタのカウントの初期値などを更新する初期値更新処理(S6)。後述する始動口処理(S7)、変動パターン選択処理(S8)、図柄処理(S9)。
なお、S3の初期値更新処理は、次のリセットまで続けられる。また、上記の主な処理は、ROM114に記録されたメインプログラムに従って実行される。
(始動口処理)
メインCPU112は、始動口スイッチ27a(図9)がONしたか否かを判定し(図18のステップ(以下、Sと略す)10)、ONしたと判定した場合は(S10:Yes、図17のt1)、保留数Uが上限の4個未満であるか否かを判定する(S12)。この段階では、まだ保留数Uは0個であるため、4個未満であると判定し(S12:Yes)、保留数U=0に「1」を加算し、保留数U=1に更新する(S14)。続いてメインCPU112は、このとき大当り抽選カウンタCt1(図14(A))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S16)。続いてメインCPU112は、このときリーチ抽選カウンタCt5(図14(E))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S18)。
【0083】
続いてメインCPU112は、確変フラグ「1」がセットされているか否かに基づいて、確変中であるか否かを判定し(S20)、確変中であると判定した場合は(S20:Yes)、高確率用判定データを参照し(S22)、S16にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ大当り値が存在するか否かに基づいて大当り判定を行う(S26)。また、確変中ではないと判定した場合は(S20:No)、低確率用判定データを参照し(S24)、S16にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ大当り値が存在するか否かに基づいて大当り判定を行う(S26)。
【0084】
ここでメインCPU112は、大当りと判定すると(S26:Yes)、大当りフラグをONする(S28)。つまり、遊技データ格納領域の格納領域R1の大当りフラグに対応する格納領域に「1」を格納する。続いてメインCPU112は、このとき連続予告抽選カウンタCt9(図15(I))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S30)。続いてメインCPU112は、大当り用判定データを参照し(S32)、S30にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ数値が存在するか否かに基づいて連続予告判定を行う(S46)。ここで、メインCPU112は、連続予告を行うと判定した場合は(S46:Yes)、予告実行中フラグがONしているか否かを判定し(S48)、ONしていない場合は(S48:No)、連続予告フラグをONする(S50)。つまり、格納領域R1の連続予告フラグに対応する格納領域に「1」を格納する。
また、連続予告を実行しないと判定した場合(S46:No)、あるいは予告実行中フラグがONしていると判定した場合は(S48:Yes)、連続予告フラグをOFFする(S52)。
【0085】
また、メインCPU112は、ハズレと判定した場合は(S26:No)、大当りフラグをOFFし、つまり前回の大当り判定の結果を示すデータとして大当りフラグに「1」がセットされている場合は「0」にリセットする(S34)。遊技データ格納領域の格納領域R1の大当りフラグに対応する格納領域には、「0」がセットされる。
また、メインCPU112は、このときリーチ抽選カウンタCt5(図14(E))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かに基づいてリーチを実行するか否かを判定する(S36)。ここで、リーチを実行すると判定した場合は(S36:Yes)、リーチを実行することを示すリーチフラグをONし(S38)、リーチを実行しないと判定した場合は(S36:No)、リーチフラグをOFFにする。つまり、前回のリーチ判定の結果を示すデータとしてリーチフラグがONしている場合はOFFにする(S40)。
【0086】
続いてメインCPU112は、リーチフラグがONの場合には、このとき連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S42)。続いてメインCPU112は、ハズレ用判定データを参照し(S44)、S42にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ数値が存在するか否かに基づいて連続予告判定を行う(S46)。ここで、メインCPU112は、連続予告を行うと判定した場合は(S46:Yes)、前述のS48〜S52を実行する。
なお、メインCPU112が上記始動口処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
【0087】
(連続予告を行うと決定しなかった場合の変動パターン選択処理)
メインCPU112は、予告表示回数Nが「0」を超えているか否かを判定し(図19のS60)、予告表示回数Nが「0」を超えていないと判定すると(S60:No)、連続予告フラグがONしているか否かを判定する(図21のS62)。ここで、連続予告フラグはONしていないと判定すると(S62:No)、予告実行中フラグをOFFする(図23のS64)。これにより、遊技データ格納領域の格納領域R1の予告実行中フラグに対応する格納領域には「0」がセットされる。
続いてメインCPU112は、S28(図18)を実行することにより大当りフラグがONしているか否かを判定し(S66)、ONしていると判定した場合は(S66:Yes)、このとき大当り変動パターン抽選カウンタCt4(図14(D))がカウントした数値を1つ取得し(S68)、大当り変動パターンテーブルTa5(図13(C))を参照し、S68にて取得した数値に対応付けられている大当り変動パターンを選択する(S70)。
たとえば、大当り変動パターン抽選カウンタCt4から取得した数値が「5」であった場合は、「5」と対応付けられている大当り変動パターンP5を選択する。
【0088】
続いてメインCPU112は、このとき大当り図柄抽選カウンタCt2(図14(B))がカウントした数値を1つ取得し(S72)、大当り図柄テーブルTa3(図13(A))を参照し、S72にて取得した数値に対応付けられている大当り図柄を選択する(S74)。
たとえば、大当り図柄抽選カウンタCt2から取得した数値が「7」であった場合は、「7」と対応付けられている大当り図柄「777」を選択する。
また、メインCPU112は、大当りフラグがONしていないと判定した場合は(S66:No)、S38(図18)を実行することによりリーチフラグがONしているか否かを判定する(S76)。ここで、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S76:Yes)、このときハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6(図14(F))がカウントした数値を1つ取得し(S78)、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6(図13(D))を参照し、S78にて取得した数値に対応付けられているハズレリーチ変動パターンを選択する(S80)。
たとえば、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6から取得した数値が「3」であった場合は、「3」と対応付けられているハズレリーチ変動パターンRP3を選択する。
【0089】
続いてメインCPU112は、このときリーチ図柄抽選カウンタCt8(図15(H))がカウントした数値を1つ取得し(S82)、リーチ図柄テーブルTa8(図13(F))を参照し、S82にて取得した数値に対応付けられているリーチ図柄を選択する(S84)。
たとえば、リーチ図柄抽選カウンタCt8から取得した数値が「4」であった場合は、「4」と対応付けられているリーチ図柄RZ4を選択する。
また、メインCPU112は、リーチフラグはONしていないと判定した場合は(S76:No)、このときハズレ変動パターン抽選カウンタCt7(図15(G))がカウントした数値を1つ取得し(S86)、ハズレ変動パターンテーブルTa7(図13(E))を参照し、S86にて取得した数値に対応付けられているハズレ変動パターンを選択する(S88)。
たとえば、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7から取得した数値が「1」であった場合は、「1」と対応付けられているハズレ変動パターンHP1を選択する。
【0090】
続いてメインCPU112は、このときハズレ図柄抽選カウンタCt3(図14(C))がカウントした数値を1つ取得し(S90)、ハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))を参照し、S90にて取得した数値に対応付けられているハズレ図柄を選択する(S92)。
たとえば、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得した数値が「3」であった場合は、「3」と対応付けられているハズレ図柄「3」を選択する。ハズレ図柄の選択は、左図柄、中図柄および右図柄のそれぞれについて行い、選択した3つの図柄が大当り図柄と同一となった場合は、再度、ハズレ図柄を選択する。
そしてメインCPU112は、S70にて選択した大当り変動パターン、またはS80にて選択したハズレリーチ変動パターン、あるいはS88にて選択したハズレ変動パターンを今回行う予定の図柄列の変動表示の変動パターンに設定する(S94)。続いてメインCPU112は、S74にて選択した大当り図柄、またはS84にて選択したリーチ図柄、あるいはS92にて選択したハズレ図柄を今回行う予定の図柄列の変動表示において確定表示する確定図柄に設定する(S96)。なお、設定された変動パターンは変動パターンデータとして、確定図柄は、確定図柄データとしてそれぞれRAM116の遊技データ格納領域(図16)の格納領域R1に格納される。
【0091】
続いてメインCPU112は、S96にて設定した確定図柄が確変図柄であるか否かを判定する(S98)。確変図柄とは、確変を発生することとなる大当り図柄のことであり、たとえば、奇数の図柄で構成された大当り図柄「3・3・3」、「7・7・7」などが相当する。ここで、確変図柄であると判定した場合は(S98:Yes)、確変を約束する権利が発生したことを示す確変フラグをONし(S100)、確変図柄ではないと判定した場合は(S98:No)、確変フラグをOFFにする(S102)。
以降、メインCPU112は、保留数Uが「2」になったとき、および「3」になったときそれぞれにおいて始動口処理(S10〜S52)および変動パターン選択処理(図19のS60:No、図21のS62:No、図23のS64〜S102)を実行する(図17のt2、t3)。そして、保留数Uが「2」および「3」になったときにそれぞれ選択された各種データは、格納領域R2,R3の対応する格納領域にそれぞれ格納される。
【0092】
(連続予告を行うと決定した場合の変動パターン選択処理)
そしてメインCPU112は、保留数Uが「4」になったとき、大当り判定において大当りと判定し(図18のS26:Yes)、連続予告判定において連続予告を行うと判定し(S46:Yes、図17のt6)、連続予告フラグをONしたとする(S50)。これによりメインCPU112は、予告表示回数Nは0を超えていないと判定し(図19のS60:No)、連続予告フラグはONしていると判定し(図21のS62:Yes)、予告実行中フラグをONする(図24のS104)。
【0093】
続いてメインCPU112は、保留数U=4であるか否かを判定し(S106)、保留数U=4であると判定すると(S106:Yes)、RAM116の格納領域R1、R2およびR3(図16)のいずれかにおいて大当りフラグがONしているか否かを判定し(S108)、ONしていると判定した場合は(S108:Yes)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。つまり、図柄列の未変動表示の回数が4回分残っており、その4回分の図柄列の変動表示によって連続予告を行うとした場合、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしていると、4回目の図柄列の変動表示を行う前の図柄列の変動表示で大当りとなってしまうことになり、連続予告を行う意味がなくなるため、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしている場合は、連続予告を実行しない。
【0094】
メインCPU112は、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしていないと判定すると(S108:No)、予告表示回数Nを3回に設定する(S110)。つまり、図柄列の変動表示を4回行うことによって、図柄数の減少による予告表示を最大3回行うことができるため、予告表示回数Nを3回に設定する。
また、メインCPU112は、保留数U=4ではないと判定した場合は(S106:No)、保留数U=3であるか否かを判定する(S112)。ここで、保留数U=3であると判定した場合は(S112:Yes)、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしているか否かを判定する(S114)。ここで、ONしていると判定した場合は(S114:Yes)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。つまり、図柄列の未変動表示の回数が3回分残っており、その3回分の図柄列の変動表示によって連続予告を行うとした場合、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしていると、3回目の図柄列の変動表示を行う前の図柄列の変動表示で大当りとなってしまうことになり、連続予告を行う意味がなくなるため、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしている場合は、連続予告を実行しない。
【0095】
メインCPU112は、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしていないと判定した場合は(S114:No)、予告表示回数Nを2回に設定する(S88)。つまり、図柄列の変動表示を3回行うことによって、図柄数の減少による予告表示を最大2回行うことができるため、予告表示回数Nを2回に設定する。S110またはS116にて予告表示回数Nを設定したメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する変動パターンを図柄列Aを有する変動パターンとして、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の連続予告用ハズレ変動パターンA−0〜A−9の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを格納領域R1に格納する(S118)。
たとえば、連続予告用ハズレ変動パターンA−0を選択した場合は、格納領域R1に変動パターンデータとしてA−0を格納する(図16(A))。
【0096】
続いてメインCPU112は、図柄列Aを構成する図柄を3個選択してハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R1に格納する(S122)。
たとえば、作成したハズレ図柄が「7・5・3」であった場合は、そのハズレ図柄「7・5・3」を示すデータを確定図柄データとして格納領域R1に格納する。
【0097】
メインCPU112が実行する各処理は、それぞれ所定の周期、たとえば2msの周期で実行される。そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前述のS110またはS116(図24)にて予告表示回数Nを3回または2回に設定しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(図19のS60:Yes)、予告表示回数NはS110(図24)において3回に設定されていたか、S116において2回に設定されていたかを判定する(S130)。
ここで、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定した場合は(S130:3)、残りの予告表示回数Nが3回であるか、2回であるか、あるいは1回であるかを判定する(S132)。ここで、3回であると判定した場合は(S132:3)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S134)。たとえば、図柄列B9を選択した場合は、格納領域R2に図柄列データとしてB9を格納する(図16(A))。
【0098】
続いてメインCPU112は、S134にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E1に格納する(S136)。たとえば、S134にて選択した図柄列がB9であった場合は、図柄列B9を構成する図柄1、3、4、5、7、8、9、11を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7、Z8、Z9、Z11を格納領域E1に格納する(図16(C))。
【0099】
そして、メインCPU112は、S134にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを格納領域R2に格納する(S140)。
たとえば、S134にて選択した図柄列がB9であり、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))から取得した数値が「1」であった場合は、B9−1を選択し、変動パターンB9−1を変動パターンデータとして格納領域R2に格納する。
【0100】
続いてメインCPU112は、S136にて格納領域E1に格納した図柄種類データを3個選択し、その選択した3個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R2に格納する(S142)。
たとえば、選択した3個の図柄種類データが図柄「331」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「3」、「3」および「1」を選択し、ハズレ図柄「3・3・1」を作成し、それを確定図柄として格納領域R2に格納する。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=3)から「1」を減算してN=2に更新し(S160)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0101】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=2に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(S60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定し(S130:Yes)、残りの予告表示回数N=2であると判定する(S132:2)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S146)。
たとえば、図柄列C8を選択した場合は、格納領域R3に図柄列データとしてC8を格納する(図16(A))。
続いてメインCPU112は、S146にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S150)。たとえば、S146にて選択した図柄列がC8であった場合は、図柄列C8を構成する図柄1、3、4、5、7を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7を格納領域E2に格納する(図16(C))。
【0102】
続いてメインCPU112は、先のS136にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S150にて格納領域E2に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S152)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S152:No)、再度、C0〜C19の中から図柄列を選択する(S146、S150)。
【0103】
そして、メインCPU112は、共通する図柄が存在すると判定した場合は(S152:Yes)、S146にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを格納領域R3に格納する(S156)。たとえば、S146にて選択した図柄列がC8であり、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))から取得した数値が「9」であった場合は、C8−9を選択する。
【0104】
続いてメインCPU112は、S150にて格納領域E2に格納した図柄種類データを3個選択し、その選択した3個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S158)。たとえば、選択した3個の図柄種類データが図柄「347」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「3」、「4」および「7」を選択し、ハズレ図柄「3・4・7」を作成する。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=2)から「1」を減算してN=1に更新し(S160)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0105】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=1に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(S60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定し(S130:Yes)、残りの予告表示回数N=1であると判定する(S132:1)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(図21のS164)。
たとえば、図柄列D14を選択した場合は、格納領域R4に図柄列データとしてD14を格納する(図16(A))。
続いてメインCPU112は、S164にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E3に格納する(S168)。続いてメインCPU112は、先のS150(図19)にて格納領域E2に格納した図柄種類データと、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S170)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S170:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択する(S164、S168)。
【0106】
ここでメインCPU112は、共通する図柄が存在する場合は(S170:Yes)、先のS136(図19)にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S172)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S172:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択し(S164、S168)、S170およびS172を実行する。
そして、S170およびS172の両方の比較において、共通する図柄が存在するとそれぞれ判定されると(S170:Yes、S172:Yes)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否かを判定する(S176)。ここで、ONしていると判定した場合は(S176:Yes)、このとき連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12(図15(L))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用大当り変動パターンを選択し、その選択した変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R4に格納する(S178)。
たとえば、S164にて選択した図柄列がD14であり、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得した数値が「10」であった場合は、連続予告用大当り変動パターンD14−10を選択し、D14−10を格納領域R4に格納する(図16(A))。
【0107】
続いてメインCPU112は、S164にて選択した図柄列に対応する大当り図柄を作成し、その決定した大当り図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する(S180)。
たとえば、S164にて選択した図柄列がD14であった場合は、図柄列D14を構成する図柄3、4、7の中から図柄を1つ選択し、その選択した図柄と同じ図柄を3つ揃えた大当り図柄に決定する。たとえば、図柄7を選択した場合は、大当り図柄を「7・7・7」に決定する。また、大当り図柄の決定は、たとえば図柄列を構成する図柄の数と同じ数の数値をカウントするカウンタを使用し、そのカウンタがカウントする数値と図柄とを対応付けたテーブルを作成し、大当り図柄を決定するタイミングになったときにカウンタから取得した数値と対応付けられている図柄を3つ揃えることにより行う。
【0108】
続いてメインCPU112は、S180にて作成した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し(S182)、確変図柄である場合は(S182:Yes)、確変フラグをONし(S184)、確変図柄でない場合は(S182:No)、確変フラグをOFFにする(S186)。
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグはONしていないと判定した場合は(S176:No)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレ変動パターンを選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R4に格納する(S188)。
たとえば、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値が「9」であった場合は、連続予告用ハズレ変動パターンD14−9を選択し、D14−9を格納領域R4に格納する。
【0109】
続いてメインCPU112は、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する(S190)。たとえば、最初に選択した図柄種類データが図柄「7」を示す図柄種類データであり、次に選択した図柄種類データが図柄「4」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「7」および「4」を選択し、ハズレ図柄「7・4・7」を作成し、そのハズレ図柄「7・4・7」を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する。
【0110】
また、メインCPU112は、予告表示回数Nの設定回数が3回ではない、つまりS116(図24)にて2回に決定されていると判定した場合は(図19のS130:No)、残りの予告表示回数Nが2回であるか、1回であるかを判定する(図20のS192)。ここで、2回であると判定した場合は(S192:2)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S194)。
続いてメインCPU112は、S194にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E1に格納する(S196)。
【0111】
そして、メインCPU112は、S194にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを格納領域R2に格納する(S200)。続いてメインCPU112は、S196にて格納領域E2に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R2に格納する(S202)。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=2)から「1」を減算してN=1に更新し(S204)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0112】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=1に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(図19のS60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていなかった(つまり2回)と判定し(S130:No)、残りの予告表示回数N=1であると判定する(図20のS192:1)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(図22のS208)。続いてメインCPU112は、S208にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S212)。
【0113】
続いてメインCPU112は、先のS196(図20)にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S212にて格納領域E2に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S214)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S214:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択する(S208、S212)。
【0114】
そして、メインCPU112は、共通する図柄が存在すると判定した場合は(S214:Yes)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否かを判定する(S218)。ここで、ONしていると判定した場合は(S218:Yes)、このとき連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12(図15(L))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用大当り変動パターンを選択し、その選択した変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R3に格納する(S220)。
続いてメインCPU112は、S208にて選択した図柄列に対応する大当り図柄を作成し、その決定した大当り図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S222)。続いてメインCPU112は、S222にて作成した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し(S224)、確変図柄である場合は(S224:Yes)、確変フラグをONし(S226)、確変図柄でない場合は(S224:No)、確変フラグをOFFにする(S228)。
【0115】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグはONしていないと判定した場合は(S218:No)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレ変動パターンを選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R3に格納する(S230)。
続いてメインCPU112は、S212にて格納領域E2に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S232)。
なお、メインCPU112が上記変動パターン選択処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
【0116】
(連続予告の実行)
ここでは、予告表示を3回連続で行う場合を説明する。
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
図25の図柄処理において、メインCPU112は、図柄が変動中であるか否かを判定する(S300)。たとえば、図柄の変動開始を指示するコマンド(以下、変動開始コマンドという)を図柄制御基板32のサブCPU32bへ送信した後、図柄の変動停止を指示するコマンド(以下、変動停止コマンドという)をサブCPU32bへ送信していない場合は、図柄が変動中であると判定し、変動停止コマンドを送信した後、新たな変動開始コマンドを送信していない場合は、図柄が変動中ではないと判定する。
ここで、図柄が変動中ではない、つまり現在行われている図柄列の変動表示が終了したと判定した場合は(S300:No、図17のt7)、保留数Uが「1」以上であるか否かを判定するが(S302)、保留数Uは「4」であるため、保留数Uは「1」以上であると判定し(S302:Yes)、保留数Uから「1」を減算する(S304)。つまり、これから図柄列の変動表示を1回分行うため、予め保留数Uから「1」を減算しておく。
【0117】
続いてメインCPU112は、格納領域R1〜R4に格納されている各データを格納領域R0の方へ1つずつ移動させ(S308)、変動開始コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S310)。その変動開始コマンドには、格納領域R1に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データが含まれる。続いてメインCPU112は、S310にて出力した変動開始コマンドに含まれる変動パターンデータにより示される変動時間の計測を開始する(S312)。
一方、図柄制御基板32のサブCPU32bは、メインCPU112が出力した変動開始コマンドを入力し、その入力した変動開始コマンドにより示される変動パターンに従った図柄列の変動表示を図柄表示器32aに対して実行させる(図17のt8)。
たとえば、サブCPU32bが入力した変動パターンが、連続予告用ハズレ変動パターンA−0であった場合は、図柄表示器32aは、その連続予告用ハズレ変動パターンA−0に従って、たとえば図5(B)に示すように図柄列の変動表示を開始する。
【0118】
そして、メインCPU112は、次の周期において図柄処理を実行するタイミングになると、図柄が変動中であると判定し(S300:Yes)、S312にて開始した計測時間がタイムアップしたと判定すると(S314:Yes)、変動停止コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S316)。
一方、図柄制御基板32のサブCPU32bは、メインCPU112が出力した変動停止コマンドを入力すると、図柄列の変動表示が停止する過程の表示を図柄表示器32aに対して実行させる。たとえば、既に入力している変動開始コマンドにより示される連続予告用ハズレ変動パターンがA−0であり、確定図柄がハズレ図柄「7・5・3」であった場合は、図柄表示器32aは、左図柄列の変動表示を停止して左確定図柄「7」を確定表示し、その確定表示から所定時間経過後に右図柄列の変動表示を停止して右確定図柄「3」を確定表示する。
【0119】
そして右確定図柄の確定表示から所定時間経過すると、中図柄列の変動が停止し、図柄「5」が停止表示され、ハズレ図柄「7・5・3」が確定する(図17のt9)。
この変動表示1回目では、各表示領域にて変動表示される図柄列を構成する図柄数は、減少していない。たとえば、図4の図柄列L1に示すように、図柄数は12個である。
【0120】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
そして、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、図柄は変動中ではないと判定し(S300:No)、保留数Uは「1」以上であると判定し(S302:Yes)、保留数Uから「1」を減算する(S304)。この段階では、保留数U(=3)から「1」を減算して保留数U=2となる。続いてメインCPU112は、格納領域R1〜R4に格納されている各データを格納領域R0の方へ1つずつ移動させる(S308)。たとえば、格納領域R1〜R4には、図16(A)に示すデータが格納されていたとすると、各データの移動により、格納領域R1〜R4のデータの格納状態は図16(B)に示すように変化する。
続いてメインCPU112は、変動開始コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S310)。その変動開始コマンドには、格納領域R1(データが移動する前の格納領域R2)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データが含まれる。たとえば、図16(B)に示す例では、変動パターンデータB9−1および確定図柄データ656が含まれる。
【0121】
一方、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄に従って図柄列の変動表示から確定図柄の表示までを行う。たとえば、メインCPU112から指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用ハズレ変動パターンB9−1およびハズレ図柄「3・3・1」であった場合は、図4の変動表示2回目に示す計8個の図柄から構成された図柄列L2を各表示領域にてそれぞれ変動表示し(図6(F)、図17のt10)、ハズレ図柄「3・3・1」を確定表示する(図6(H)、図17のt11)。
以上のように、変動表示2回目では、変動表示1回目のときの図柄数よりも4個少ない8個の図柄数の図柄列L2を各表示領域にてそれぞれ変動表示することにより、連続予告の1回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄0、2、6、10が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ12個から8個へと4個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/12から1/8へと高くすることができる。
したがって、遊技者は、大当りが発生する見かけ上の確率が向上することで、近い将来、大当りが発生するのではないかと期待する。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
【0122】
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
次に、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、前述のように図柄処理(S300〜S316)を実行する。ここでも、データ移動後の格納領域R1(連続予告を行うことが決定したときは格納領域R3)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データを含む変動開始コマンドを図柄制御基板32へ送信する。
たとえば、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用ハズレ変動パターンC8−9およびハズレ図柄「3・4・7」であった場合は、図4の変動表示3回目に示す計5個の図柄から構成された図柄列L3を変動表示し(図7(J)、図17のt12)、ハズレ図柄「3・4・7」を確定表示する(図7(L)、図17のt13)。
以上のように、変動表示3回目では、変動表示2回目のときの図柄数よりも3個少ない5個の図柄数の図柄列を変動表示することにより、連続予告の2回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄8、9、11が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ8個から5個へと3個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/8から1/5へと、予告表示1回目のときよりもさらに高くすることができる。
したがって、遊技者は、もしかすると、近い将来、大当りが発生するのではないかという期待を強める。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
【0123】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
次に、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、前述のように図柄処理(S300〜S316)を実行する。ここでも、データ移動後の格納領域R1(連続予告を行うことが決定したときは格納領域R4)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データを含む変動開始コマンドを図柄制御基板32へ送信する。
たとえば、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用大当り変動パターンD14−10および大当り図柄「7・7・7」であった場合は、図4の変動表示4回目に示す計3個の図柄から構成された図柄列L4を変動表示する(図8(N)、図17のt14)。
そして、変動表示の開始から所定時間経過すると、左図柄列の変動表示を停止して左確定図柄「7」を確定表示し、その確定表示から所定時間経過後に右図柄列の変動表示を停止して右確定図柄「7」を確定表示し、大当り図柄「7・7・7」に対するリーチの状態を表示する。このとき、中図柄列は、図柄の種類を用意に認識できる速度で変動し、図柄「7」が表示されるタイミングに近づくと、さらに速度が落とされ、図柄「7」が一旦停止してから再度変動したり、あるいは、逆方向へ変動したりする。さらにはリーチ特有のキャラクタが画面に登場して、図柄「7」に対して種々のアクションを加えて図柄「7」の停止を阻止したり、あるいは、図柄「7」の停止をアシストしたりする演出が表示される。これらのリーチ特有の演出内容は、連続予告大当り変動パターンの種類によって異なる。
そして、リーチになってから所定時間経過すると、中図柄列の変動が停止し、図柄「7」が確定表示され、大当り図柄「7・7・7」が確定する(図8(P)、図17のt15)。これにより、遊技者の期待に応えた結果となった。
【0124】
以上のように、変動表示4回目では、変動表示3回目のときの図柄数よりも2個少ない3個の図柄数の図柄列を変動表示することにより、連続予告の3回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄1、5が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ5個から3個へと2個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/5から1/3へと、予告表示2回目のときよりもさらに高くすることができる。
したがって、遊技者は、もしかすると、今回の変動表示で大当りが発生するかもしれないとの期待を抱く。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
なお、メインCPU112が上記図柄処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM32cに記録されている。
【0125】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、連続予告における図柄の減少により、大当りが発生する見かけ上の確率を高くすることができるため、見かけ上の確率が変化しない従来のパチンコ機よりも、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる。
特に、遊技者が常に注目している図柄列そのものによって連続予告を行うことができるため、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示したり、大当りが発生する確率の低いリーチパターンから確率の高いリーチパターンへと段階的に変化させたりするような従来のパチンコ機よりも、直接的に大当り発生への期待感を高めることができる。
(2)しかも、判定結果が当りであり、かつ、連続予告を行う場合は、予告表示の回数が増加するにつれて図柄の数を徐々に減少させて行き、最後に大当り図柄を表示すれば、予告通りの結果となったという納得感のある演出形態にすることができる。
(3)また、連続予告判定において連続予告を行うと決定される確率が、大当りと判定された場合の方が、ハズレと判定された場合よりも高く設定されているため、連続予告に対する遊技者の信頼を維持することができる。
【0126】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図26ないし図28を参照して説明する。図26は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。図27は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを示すフローチャートであり、図28は、図27の続きを示すフローチャートである。
なお、この実施形態のパチンコ機は、図26に示す連続予告用変動パターンテーブルの構成およびメインCPU112が実行する図27,図28の一部を除いて第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能である。その同じ構成および機能に関する説明を省略する。
【0127】
図26に示す連続予告用変動パターンテーブルTa9は、連続予告を行う際に使用する図柄の変動パターンの種類を設定したものであり、連続予告用ハズレ変動パターンと、連続予告用大当り変動パターンとが設定されている。また、連続予告用ハズレ変動パターンには、リーチを伴わない連続予告用通常ハズレ変動パターンと、リーチを伴う連続予告用ハズレリーチ変動パターンとが設定されている。
A〜Dの英文字は、図11に示した図柄列テーブルTa1に設定された図柄列A〜Dに対応する。連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンは、それぞれ10種類設定されており、0〜10の数値とそれぞれ対応付けられている。図柄列C、Dに対しては、それぞれ5種類の連続予告用大当り変動パターンも設定されており、0〜4の数値とそれぞれ対応付けられている。
たとえば、図柄列Aに対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A−19の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンA−20〜A−29の計10種類とが設定されており、図柄列B19に対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10〜B19−19の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンB19−20〜B19−29の計10種類とが設定されている。また、図柄列C0に対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンC0−15〜C0−24の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンC0−25〜C0−34の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンC0−35〜C0−39の計5種類とがそれぞれ設定されている。
【0128】
図柄の変動パターンとして連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンのどちらを選択するかは、第1実施形態にて説明した図14(E)のリーチ抽選カウンタCt5を用いて決定する。たとえば、メインCPU112は、連続予告を行うと判定されていることを前提とし、リーチ抽選カウンタCt5から取得した数値が「3」または「17」であった場合に連続予告用ハズレリーチ変動パターンを選択する。また、連続予告用通常ハズレ変動パターンが選択された場合は、第1実施形態にて説明した図15(K)の連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値と対応する連続予告用通常ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。また、連続予告用通常ハズレリーチ変動パターンが選択された場合も、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値と対応する連続予告用通常ハズレリーチ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。
また、連続予告用大当り変動パターンを選択する場合は、第1実施形態にて説明した図15(L)の連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得したカウント値と対応する連続予告用大当り変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。
【0129】
[変動パターン選択処理2]
次に、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを図27および図28を参照して説明する。なお、変動パターン選択処理2のうち、図27のS144,S148および図28のS162,S166以外の処理は、第1実施形態の変動パターン選択処理と同一であるため、その同一部分の説明を省略または簡略化する。
メインCPU112は、連続予告フラグがONしていないと判定した場合は(図28のS62:No)、第1実施形態にて図23に示した処理を実行する。
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
また、メインCPU112は、連続予告フラグがONしていると判定した場合は(S62:Yes)、図24に示した処理を実行する。ここで、S118では、連続予告用変動パターンテーブルTa9の連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A19の中から1つ選択し、それを格納領域R1に格納する。
【0130】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
メインCPU112は、第1実施形態と同じように、S130:Yes〜S142およびS160を実行する。
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが「2」であると判定すると(図27のS132:2)、始動口処理のS38(図18)にてリーチフラグがONしているかを判定する(S144)。
【0131】
ここで、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S144:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の図柄列B0〜B19の中から1つ選択し、その選択した図柄列を示す図柄列データを格納領域R3に格納する(S148)。
つまり、大当りが発生する場合は、必ずと言っていいほど、リーチパターンが実行されるため、リーチパターンも大当り発生に対する予告の効果を有する。
したがって、予告表示2回目においてリーチパターンを実行すると、図柄列を構成する図柄数の減少による予告の効果に加えて、リーチによる予告の効果が加わるため、遊技者は、大当り発生に対して過度の期待をするおそれがあり、最終的にハズレとなった場合には、予告に対する遊技者の信頼性が低くなるおそれがある。
そこで、予告表示2回目においてリーチパターンを実行することとなった場合には、予告表示1回目と同数の図柄から構成される図柄列を選択するようにし、つまり図柄数の減少を行わず、リーチパターンの実行のみに留めることにより、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制するようにする。
【0132】
そして、メインCPU112は、S148にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S150)。続いてメインCPU112は、S134およびS148にて選択した両図柄列に共通する図柄が存在すると判定すると(S152:Yes)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレリーチ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9のB0−20〜B19−29の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを示す変動パターンデータを格納領域R3に格納する(S156)。
また、メインCPU112は、リーチフラグがONしていないと判定した場合は(S144:No)、第1実施形態と同じように、図柄列B0〜B19よりも3図柄少ない図柄列C0〜C19の中から図柄列を選択し(S146)、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得した数値と対応付けられている連続予告用通常ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9のC0−15〜C19−24の中から選択する(S156)。
【0133】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが「1」であると判定すると(S132:1)、リーチフラグがONしているか否かを判定し(図28のS162)、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S162:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の図柄列C0〜C19の中から1つ選択し、その選択した図柄列を示す図柄列データを格納領域R4に格納する(S166)。
つまり、予告表示3回目においてリーチパターンを実行することとなった場合には、予告表示2回目と同数の図柄から構成される図柄列を選択するようにし、つまり図柄数の減少を行わず、リーチパターンの実行のみに留めることにより、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制するようにする。
【0134】
そして、メインCPU112は、S166にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E3に格納する(S168)。続いてメインCPU112は、S150およびS168にてそれぞれ選択した図柄列間で共通する図柄が存在し(S170:Yes)、さらにS136およびS168にてそれぞれ選択した図柄列間で共通する図柄が存在すると判定すると(S172:Yes)、大当り変動パターンまたは連続予告用ハズレリーチ変動パターンの選択などを行う(S176〜S190)。
続いて、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS212〜S232を実行し、図柄処理(図25のS300〜S316)を実行する。
そして、サブCPU32bは、メインCPU112から送信されてきた変動開始コマンドを受信し、その受信した変動開始コマンドに従って図柄表示器32aに連続予告を行わせる。このとき、図柄表示器32aは、予告2回目または3回目においてリーチパターンを実行する場合は、図柄数の減少を行わず、前回の図柄列の変動表示のときと同じ図柄数にて実行する。
【0135】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、予告表示2回目または予告表示3回目においてリーチパターンを実行することが決定された場合は、図柄列を構成する図柄数の減少を行わないようにすることができるため、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制することができる。
なお、第2実施形態のパチンコ機は、予告表示2回目または予告表示3回目においてリーチパターンを実行することが決定された場合の図柄列および変動パターンの選択手法以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0136】
<変更例>
また、予告表示2回目および予告表示3回目において、リーチパターンを実行すると判定した場合に、必ず図柄数の減少を実行しないようにするのではなく、図柄数の減少を行うか否かを決定する手段を設けることもできる。たとえば、複数の数値、たとえば0〜9の計10個の数値をカウントするカウンタを設け、そのカウンタから取得した数値が所定の数値、たとえば「3」または「7」であった場合は、図柄数の減少を行い、それ以外の数値であった場合は、図柄数の減少を行わないように決定する。具体的には、予告表示2回目においてリーチパターンを実行すると判定した場合に(S144:Yes)、上記カウンタがカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かを判定し、所定の数値である場合はS146へ進み、所定の数値でない場合はS148へ進む。
また、予告表示3回目においてリーチパターンを実行すると判定した場合に(S162:Yes)、上記カウンタがカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かを判定し、所定の数値である場合はS164へ進み、所定の数値でない場合はS166へ進む。
以上のように、予告表示を行う場合の図柄の変動パターンとしてリーチパターンが選択された場合は、図柄数の減少が行われる確率を低くすることができるため、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制することができる。
【0137】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図29ないし図33を参照して説明する。
図29は、大当り判定の結果がハズレであった場合に用いる図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。図30は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3の流れを示すフローチャートである。図31は、図30の続きを示すフローチャートであり、図32は、図30の続きを示すフローチャートである。図33は、図31の続きを示すフローチャートである。
なお、この実施形態では、大当り判定の結果が大当りであった場合は、第1実施形態にて用いた図柄列テーブルTa1(図11)を参照するものとし、その他のテーブルおよびカウンタは、第1実施形態にて用いたものと同じものを用いるものとする。また、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3において図30ないし図33に示す処理以外は、第1実施形態にて説明した図19ないし図24に示す処理を実行するものとする。さらに、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3以外の処理および図柄処理は、第1実施形態にて説明した処理と同じ処理を実行するものとする。
そして、第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能については、その説明を省略する。
【0138】
[図柄列テーブルTa10]
メインCPU112は、大当り判定の結果がハズレであった場合は、図29に示す図柄列テーブル(ハズレ用)Ta10を参照して図柄列を選択する。
図柄列テーブルTa10には、連続予告を行う場合に表示する図柄列が複数設定されており、図柄列テーブルTa10は、ROM114に記録されている。図柄列は、保留数の最大数と同じ数の種類に区分されている。この実施形態では、A〜Dの4種類に区分されている。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも2図柄少ない10図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列B0は、図柄0〜9の計10図柄から構成されており、図柄列B4は、図柄0、1、3、4、5、6、7、8、9、10の計10図柄から構成されている。
【0139】
図柄列Cは、図柄列Bよりも2図柄少ない8図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列C0は、図柄0〜7の計8図柄から構成されており、図柄列C6は、図柄0、1、3、4、5、6、7、8の計8図柄から構成されている。
図柄列Dは、図柄列Cよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列D0は、図柄0〜4の計5図柄から構成されており、図柄列D8は、図柄1、3、4、5、7の計5図柄から構成されている。
つまり、図柄列を構成する図柄数は、最大12個であり、最小5個に設定されている。
【0140】
一方、大当り判定の結果が大当りであった場合に参照する図柄列テーブルTa1は、図11に示したように、図柄数は最大12個であり、最小3個である。
つまり、連続予告において減少可能な図柄の最大数は、大当り判定においてハズレと判定され、かつ、連続予告を実行する場合よりも、大当りと判定され、かつ、連続予告を実行する場合の方が多い数に設定されている。
なお、図柄列テーブルTa10の構成は上述した内容であるが、実際には、図柄列同士を識別するための固有の識別情報である図柄列情報と、図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類情報とが図柄列選択テーブルTa10を構成している。たとえば、図柄列C6に対応する部分には、識別情報C6と、図柄0、1、3、4、5、6、7、8をそれぞれ特定する図柄種類データZ0、Z1、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8とが設定されている。
【0141】
[変動パターン選択処理3]
メインCPU112は、予告表示回数Nが設定されていないと判定し(図30のS60:No)、連続予告フラグがONしていると判定すると(図32のS62:Yes)、第1実施形態と同じように図24に示したS104〜S122を実行する。そして、次の周期にて、予告表示回数Nが設定されており(S60:Yes)、その設定されている予告表示回数Nが3回であり(S130:Yes)、残りの予告表示回数Nが「3」であると判定すると(S132:3)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(S133)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S133:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S134)。
【0142】
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S133:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S135)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS136〜S142およびS160を実行する。
【0143】
また、メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが1回であると判定した場合は(図30のS132:1)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(図32のS159)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S159:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(S164)。
【0144】
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S159:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(S165)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS168〜S190を実行する。
【0145】
また、メインCPU112は、予告表示回数Nが3回ではない、つまり2回であると判定した場合は(図30のS130:No)、残りの予告表示回数Nが2回であるか1回であるかを判定し(図31のS192)、2回であると判定すると(S192:2)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(S193)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S193:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S194)。
【0146】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S193:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S195)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS196〜S204を実行する。
また、メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが1回であると判定した場合は(S192:1)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(図33のS206)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S206:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S208)。
【0147】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S206:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S209)。
続いて、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS212〜S232を実行し、図柄処理(図25のS300〜S316)を実行する。
そして、サブCPU32bは、メインCPU112から送信されてきた変動開始コマンドを受信し、その受信した変動開始コマンドに従って図柄表示器32aに連続予告を行わせる。このとき、予告表示回数Nが3回であり、保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであった場合は、図柄数は、12個、8個、5個、3個の順に減少して行く。また、予告表示回数Nが3回であり、保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであった場合は、図柄数は、12個、10個、8個、5個の順に減少して行く。
つまり、減少する図柄数の最大数は、大当り判定の結果が大当りであった場合が9個(=12−3)であり、ハズレであった場合が7個(=12−5)である。
【0148】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、減少させることが可能な図柄の最大数は、大当り判定の結果がハズレのときに連続予告を実行する場合よりも、大当り判定の結果が大当りのときに連続予告を実行する場合の方が多くすることができる。
つまり、判定結果により、減少する図柄の最大数が異なるため、連続予告の過程において図柄の減少数を知ることにより、判定結果が当りかハズレかを推定することができる。
したがって、予告画像を表示することにより、連続予告を行う従来のパチンコ機では、毎回同じ予告画像が表示されるため、判定結果を推定することはできなかったが、上記第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、判定結果を推定できるという従来にはない特有の効果を奏することができる。
【0149】
また、図柄の数が少なくなるほど、大当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者の大当り発生に対する期待も高くなる。
したがって、ハズレの場合の方が大当りの場合よりも図柄の数を少なくすると、ハズレの場合の方が大当りの場合よりも遊技者の大当りに対する期待が高くなってしまい、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスが悪くなってしまう。
そこで、ハズレの場合よりも大当りの場合の方が、減少する図柄の最大数を多くすることにより、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスを良くすることができる。
また、大当り判定の結果がハズレであり、かつ、連続予告を行う場合は、図柄の数の減少数に制限を加えることで、あまり良い結果ではないということを遊技者に示唆することができる。
なお、第3実施形態のパチンコ機は、大当りの場合の方がハズレの場合よりも減少する図柄の最大数が多い以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0150】
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図34を参照して説明する。
図34は、図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。なお、この実施形態では、確変が発生することになる大当りを確変大当りといい、その確変大当りとなったことを示す大当り図柄を特定当り図柄という。この実施形態では、特定当り図柄は「3・3・3」、「5・5・5」および「7・7・7」であるとする。また、この実施形態のパチンコ機は、図柄列テーブルの構成および特定当り図柄が異なる以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。
【0151】
図柄列テーブルTa11は、図柄列A〜Dの計4種類の図柄列から構成される。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも2図柄少ない10図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が設定されている。図柄列Cは、図柄列Bよりも2図柄少ない8図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が設定されている。図柄列Dは、図柄列Cよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が設定されている。
また、図柄列A〜Dには、それぞれ特定当り図柄を構成する図柄3,5,7が必ず含まれており、図柄数が減少しても確変大当りの可能性がなくならないようになっている。つまり、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄が減少するようになっている。
メインCPU112は、図柄列テーブルTa11、連続予告用変動パターンテーブルTa2、図13に示した各テーブル、図14および図15に示した各カウンタおよび図16に示した各データ格納領域を使用し、始動口処理(図18)、変動パターン選択処理(図19〜図24)を実行する。また、メインCPU112は、図柄処理(図25)を実行する。このとき、連続予告を実行することにより、図柄数が8図柄または5図柄に減少する場合に、特定当り図柄を構成する図柄3,5,7以外の図柄が減少するため、特定当り図柄「3・3・3」、「5・5・5」および「7・7・7」が表示され、確変大当りの発生する可能性がなくならない。
【0152】
[第4実施形態の効果]
以上のように、第4実施形態のパチンコ機を使用すれば、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させて行くことで、結果として、遊技者が最も望んでいる特定当り図柄での当りになることを示唆することができる。また、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させることにより連続予告を行うことができるため、確変大当りの発生を期待していた遊技者の遊技意欲が損なわれてしまうおそれがない。
さらに、特定当り図柄を構成する図柄の数を減少させて行くことで、結果として、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄でしか当りが発生しないことを示唆することもできる。
なお、第4実施形態のパチンコ機は、連続予告を行う場合に特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄を減少させること以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0153】
<第5実施形態>
次に、この発明の第5実施形態について図35ないし図38を参照して説明する。
図35は、変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図35(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図35(B)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図35(C),(D)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図35(E)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図36は、変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図36(F)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図36(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図36(H),(I)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図36(J)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図37は、変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図37(K)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図37(L)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図37(M),(N)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図37(O)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図38は、変動表示4回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図38(P)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図38(Q),(R)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図38(S)は、リーチになった状態を示す説明図であり、図38(T)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、連続予告の際に減少の対象となった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。また、図柄列は、変動表示1回目から変動表示4回目へ変化し、予告表示を計3回行うものとする。さらに、各回において表示する図柄列としては、図4に示した図柄列L1〜L4が選択されたものとする。
【0154】
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
図35(A)に示すように、保留数は最大の4個になっている。また、図柄表示器32aの画面には、前回の大当り判定の結果を示すハズレ図柄「1・2・3」が確定表示されている。そして、図35(B)に示すように、保留数が1個減少して3個となり、左表示領域、中表示領域および右表示領域においてそれぞれ図柄列L1の変動が開始される。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図35(C),(D)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図35(C)では、図柄0,2(図中符号W1で示す)が振動により落下している。これにより、図柄0〜11の図柄列から図柄0,2が減少したことになる。また、図35(D)では、図柄6,10が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図35(E)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示1回目において落ちた図柄の総てが表示される。図35(E)に示す例では、ハズレ図柄「7・5・3」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄を示す画像W2とが表示されている。図示の例では、画像W2により、落ちた図柄「0,2,6,10」が表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示1回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0155】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
図36(F)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「7・5・3」が確定表示されている。そして、図36(G)に示すように、保留数が1個減少して2個となり、各表示領域において図柄列L2の変動がそれぞれ開始される。図柄列L2を構成する図柄数は、8個であり、図柄列L1よりも4個減少している。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図36(H),(I)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図36(H)では、図柄8,11が振動により落下している。これにより、図柄列から図柄8,11が減少したことになる。また、図36(I)では、図柄9が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図36(J)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示2回目において落ちた図柄の総てが表示される。図36(J)に示す例では、ハズレ図柄「3・3・1」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄「8,9,11」を示す画像W2とが表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示2回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0156】
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
図37(K)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・3・1」が確定表示されている。そして、図37(L)に示すように、保留数が1個減少して1個となり、各表示領域において図柄列L3の変動がそれぞれ開始される。図柄列L3を構成する図柄数は、5個であり、図柄列L2よりも3個減少している。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図37(M),(N)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図37(M)では、図柄1が振動により落下している。これにより、図柄列から図柄1が落ちた(減少した)ことになる。また、図37(N)では、図柄5が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図37(O)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示3回目において落ちた図柄の総てが表示される。図37(O)に示す例では、ハズレ図柄「3・4・7」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄「1,5」を示す画像W2とが表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示3回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0157】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
図38(P)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・4・7」が確定表示されている。そして、図38(Q)に示すように、保留数が1個減少して0個となり、各表示領域において図柄列L4の変動がそれぞれ開始される。図柄列L4を構成する図柄数は、3個であり、図柄列L3よりも2個減少している。図38(Q),(R)に示すように、図柄列は、図柄の種類を視覚で認識できる速度で変動し、その変動開始から所定時間経過すると、図38(S)に示すように、リーチ状態となる。図38(S)に示す例では、左表示領域および右表示領域に上から図柄3,4,7が縮小して確定表示されており、中表示領域では図柄3,4,7が変動している。また、左確定図柄3と右確定図柄3との間、左確定図柄4と右確定図柄4との間、左確定図柄7と右確定図柄7との間には、左右の確定図柄間を結ぶラインがそれぞれ表示されている。そして、リーチになってから所定時間経過すると、中表示領域の変動が停止し、大当り図柄またはハズレ図柄が確定表示される。図38(T)に示す例では、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。
【0158】
[第5実施形態の効果]
以上のように、第5実施形態のパチンコ機を使用すれば、連続予告による減少の対象となった図柄を、図柄の数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少したのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。さらに、図柄数が減少する場合は、怪獣を表現した画像M1が表示され、その怪獣が足踏みをすることにより振動を与えられた図柄列から図柄が落ちるため、遊技者は、画像M1が表示されることにより、図柄数が減少することを予測することができる。
なお、第5実施形態のパチンコ機は、減少の対象となった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。また、怪獣が足を1回上げ下ろししたときには図柄が落下せず、複数回上げ下ろししたときに落下するように表示することもできる。
【0159】
<変更例>
上記第5実施形態では、連続予告による減少の対象となった図柄を表示したが、減少の対象とならなかった図柄を、図柄数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することもできる。図39は、減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。図39(A)は、変動表示1回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(B)は、変動表示2回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(C)は、変動表示3回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。
【0160】
たとえば、第5実施形態のように、変動表示1回目で図柄0,2,6,10を落とし、変動表示2回目で図柄8,9,11を落とし、変動表示3回目で図柄1,5を落とすとする。この場合、図柄表示器32aは、図39(A)に示すように、変動表示1回目においてハズレ図柄を確定表示したときに、「残った図柄」というメッセージを示す画像M3と、残った図柄を示す画像W3とが表示されている。図示の例では、画像W3により、残った図柄「1,3,4,5,7,8,9,11」が表示されている。また、図39(B)に示すように、変動表示2回目では、画像W3により残った図柄として「1,3,4,5,7」が表示されており、図39(C)に示すように、変動表示3回目では、残った図柄として「3,4,7」が表示されている。
【0161】
以上のように、上記変更例のパチンコ機を使用すれば、連続予告による減少の対象とならなかった図柄を、図柄の数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が残ったのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
なお、上記変更例のパチンコ機は、減少の対象とならなかった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0162】
<第6実施形態>
次に、この発明の第6実施形態について図40を参照して説明する。
図40は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。なお、この実施形態のパチンコ機は、予告を行う毎に図柄列の変動速度が減速されること以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。
連続予告用変動パターンテーブルTa12には、連続予告用変動パターンテーブルTa9(図26)と同じ連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンが設定されている。連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A−19および連続予告用ハズレリーチ変動パターンA−20〜A−29は、変動速度V1にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V1は、変動している図柄列を構成する図柄の種類を肉眼で識別できない速度(以下、高速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−19が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−19を変動速度V1にて表示する。
【0163】
連続予告用通常ハズレ変動パターンB0−10〜B19−19および連続予告用ハズレリーチ変動パターンB0−20〜B19−29は、変動速度V2にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V2は、変動速度V1よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類を肉眼で識別できる速度(以下、中速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10を変動速度V2にて表示する。
連続予告用通常ハズレ変動パターンC0−15〜C19−24および連続予告用ハズレリーチ変動パターンC0−25〜C19−34は、変動速度V3にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。また、連続予告用大当り変動パターンC0−35〜C19−39も、変動速度V3にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V3は、変動速度V2よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類および数を肉眼で容易に識別できる速度(以下、低速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンC19−24が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンC19−24を変動速度V3にて表示する。
【0164】
連続予告用通常ハズレ変動パターンD0−15〜D19−24および連続予告用ハズレリーチ変動パターンD0−25〜D19−34は、変動速度V4にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。また、連続予告用大当り変動パターンD0−35〜D19−39も、変動速度V4にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V4は、変動速度V3よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類および数を肉眼で極めて容易に識別できる速度(以下、超低速という)である。たとえば、連続予告用大当り変動パターンD0−39が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用大当り変動パターンD0−39を変動速度V4にて表示する。
つまり、連続予告を行う場合に、図柄列の変動速度を、図柄数が減少する前の図柄列の変動速度よりも図柄数が減少した図柄列の変動速度の方が遅い変動速度に減速することができる。また、図柄列の変動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な変動速度から識別可能な変動速度に減速させることができる。さらに、減少される図柄の数が増加するに従って図柄列の変動速度を次第に落として行くことができる。
【0165】
[第6実施形態の効果]
(1)以上のように、第6実施形態のパチンコ機を使用すれば、連続予告を行う場合に、図柄列の変動速度を、図柄数が減少する前の図柄列の変動速度よりも図柄数が減少した図柄列の変動速度の方が遅い変動速度に減速することができる。
つまり、図柄数が減少した場合に、その図柄の変動速度を遅い移動速度に減速することができるため、図柄数が減少したことを目立たせることができる。
また、遊技者は図柄数を計数し易くなるので、図柄数が減少したことを容易に知ることができる。
(2)また、図柄列の変動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な変動速度から識別可能な変動速度に減速させることができる。
したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような大当り図柄が表示される可能性があるかを推測することができる。
【0166】
(3)さらに、減少される図柄の数が増加するに従って図柄列の変動速度を次第に落として行くことができる。
つまり、連続予告によって減少される図柄数が増加するに従って変動速度を次第に落として行くことができるため、図柄数が減少したことを、変動速度が落ちるほど、より一層目立たせることができる。
また、遊技者は図柄数をより一層計数し易くなるので、図柄数が減少したことをより一層容易に知ることができる。
さらに、遊技者は、表示されている図柄の種類をより一層容易に認識することができる。したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような大当り図柄が表示される可能性があるかをより一層容易に推測することができる。
(4)なお、上記変更例のパチンコ機は、図柄列の変動速度を減速させる手法以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0167】
<他の実施形態>
(1)図柄列を構成する図柄数に対応した画像(以下、予告画像という)を表示することもできる。図41は、予告画像テーブルの構成を概念的に示す説明図である。予告画像テーブルTa12は、予告画像と、図柄列を構成する図柄数とを対応付けて構成される。図柄数9個にはイノシシを表現した予告画像が、図柄数8個にはキリンを表現した予告画像が、図柄数7個にはゾウを表現した予告画像が、図柄数6個にはサイを表現した予告画像がそれぞれ対応付けられている。また、図柄数5個にはワニを表現した予告画像が、図柄数4個にはヒョウを表現した予告画像が図柄数3個にはライオンを表現した予告画像がそれぞれ対応付けられている。
そして、図柄表示器32aは、連続予告を行う場合に各回において変動表示される図柄列を構成する図柄数に対応付けられている予告画像を表示する。たとえば、12図柄からなる図柄列を変動表示しているときにイノシシを表現した予告画像が表示された場合は、次の図柄列の変動表示において図柄数が12個から9個に減少することを予告していることになり、次の図柄列の変動表示では、9図柄からなる図柄列が変動表示される。
【0168】
(2)前記各実施形態では、各図柄列が共に同じ図柄種類および図柄数である場合を説明したが、図柄列毎に図柄種類の数は同一であるが図柄数が異なるように構成することもできる。図42は、図柄列毎に図柄種類の数は同一であるが図柄数が異なる場合の一例を示す説明図である。
左図柄列L5は、「0,1,2,3,3,4,5,6,6,7,8,9,10,11」の計12種類で計14個の図柄を配列して構成される。中図柄列L6は、「0,1,2,3,4,5,6,7,7,7,7,8,9,10,11」の計12種類で計15個の図柄を配列して構成される。右図柄列L7は、「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11」の計12種類で計12個の図柄を配列して構成される。つまり、左図柄列L5は、右図柄列L7と比べて図柄3,6がそれぞれ1個ずつ多く、中図柄列L6は、右図柄列L7と比べて図柄7が3個多い。このため、左確定図柄および右確定図柄がそれぞれ「7」であり、中図柄列L6が変動しているリーチになった場合、図柄「7」を4個有する中図柄列L6が図柄「7」で停止する見かけ上の確率が高くなる。
この場合も前述の各実施形態と同じように、連続予告を行う場合は、各図柄列から同じ種類の図柄を減少させる。
【0169】
(3)前記各実施形態では、連続予告を行う場合に、図柄列の変動表示を行う前に所定個数の図柄を減少させることを説明したが、図柄列の変動表示を行っている途中で図柄数を減少させてもよい。
たとえば、変動表示1回目において各表示領域にて図柄列L1(図4)を変動表示している途中で図柄0,2,6,10を減少させて図柄列L2を変動表示する。
(4)また、図柄列を変動表示している途中で、複数回に亘って図柄数を減少させてもよい。たとえば、変動表示1回目において各表示領域にて図柄列L1(図4)を変動表示している途中で図柄0,2,を減少させ、その減少から所定時間経過後にさらに図柄6,10を減少させる。
【0170】
(5)連続予告の最後の変動表示において、図柄列を変動表示している途中で図柄数を減少させ、その減少した図柄数の図柄列の変動表示を行い、その図柄列を構成する図柄のいずれかを組み合わせたハズレ図柄または大当り図柄を確定表示してもよい。たとえば、第5実施形態の変動表示4回目(図38)においても怪獣を表現した画像M1を表示し、その怪獣が図柄「4」を踏み付けることにより、図柄列を構成する図柄が「3,4,7」から「3,7」の2図柄に減少し、その2図柄による図柄列の変動表示を行い、ハズレ図柄「7・3・7」または「3・7・3」、あるいは大当り図柄「7・7・7」または「3・3・3」を確定表示する。
【0171】
(6)図柄列を変動表示する表示領域は、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
(7)図柄列の移動方向は、画面の右から左、または左から右でもよい。また、画面上で円や円弧の軌跡を描いて移動する方向でもよい。
(8)図柄列を構成する図柄数は、12個以外でもよい。
(9)図柄は、数字を表現したもの以外でもよい。たとえば、キャラクタ、記号、絵、写真などでもよい。
【0172】
(10)複数の図柄が列をなして画面上を移動する表示方法以外に、図柄を交互に1つずつ表示する方法でもよい。
(11)保留数は、5個以上に設定することもできる。この場合、連続予告を行う場合の予告表示の回数は、保留数に対応して連続4回以上に設定することもできる。
(12)第5実施形態にて示した画像M1,M2,W1,W2は、他の画像に変更することができる。また、画像M1は、怪獣以外のものを表現した画像に変更することもでき、画像M2は、他の内容のメッセージを示す画像に変更することもできる。
【0173】
(13)図柄数が減少される前に、その減少の対象となる図柄がどの図柄であるかを示唆する表示を行うこともできる。たとえば、減少の対象となる図柄のデザイン(色、色彩、模様、大きさ、またはそれら2つ以上の組み合わせ)を減少の対象とならなり図柄のデザインとを異ならせる。
(14)前述の各実施形態にて使用した各カウンタおよび各テーブル一例であり、他の構成に変更することができる。
(15)図柄列の移動方向は、図柄表示器32aの画面の下から上でもよいし、左から右、または右から左などでもよい。また、請求項1に記載の図柄群として図柄列を例に挙げ、図柄列が画面上を上から下へ移動する表示方式を説明したが、必ずしも列をなしている必要はなく、図柄群の各図柄が交互に画面に登場する表示方式を用いることもできる。
【0174】
[各請求項と実施形態との対応関係]
(1)第1種始動口27が請求項1に記載の所定の領域に対応し、始動口スイッチ27a(図9)が検出手段に対応する。大当り抽選カウンタCt1(図14(A))およびメインCPU112が実行する始動口処理のS10,S12,S16,S20〜S26(図18)が、判定手段として機能する。大当り図柄が当り図柄に対応し、図柄列が図柄群に対応する。図柄制御基板32および図柄表示器32aが、表示装置に対応する。格納領域R0〜R4が記憶手段に対応する。図柄列テーブルTa1(図11)、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)、連続予告抽選カウンタCt9(図15(I))、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理(図19〜図22および図24)が、連続予告手段として機能し、始動口処理のS30,S32,S42〜S52(図18)が連続予告判定手段として機能する。
【0175】
(2)第2実施形態またはその変更例のパチンコ機が請求項3に係る遊技機に対応する。連続予告用変動パターンテーブルTa9(図26)およびメインCPU112が実行する変動パターン選択処理2(図27および図28)が、請求項3に記載の連続予告手段として機能する。
(3)第3実施形態のパチンコ機が請求項4に係る遊技機に対応する。
(4)第4実施形態のパチンコ機が請求項8に係る遊技機に対応する。図柄列テーブルTa11(図34)が請求項8に記載の連続予告手段に対応する。
第5実施形態のパチンコ機が請求項9に係る遊技機に対応する。画像M2,W2(図35〜図37)が請求項9に記載の減少対象図柄表示手段に対応する。
(5)第5実施形態の変更例のパチンコ機が請求項10に係る遊技機に対応する。画像M3,W3(図39)が請求項10に記載の非減少対象図柄表示手段に対応する。
(6)第6実施形態のパチンコ機が請求項5ないし請求項7に係るパチンコ機に対応する。連続予告用変動パターンテーブルTa11(図40)が、請求項5ないし請求項7に記載の減速手段として機能する。
【0176】
(7)メインCPU112が請求項11または請求項12に記載のコンピュータに対応する。メインCPU112が実行する始動口処理のS30,S32,S42〜S52(図18)および変動パターン選択処理(図19〜図22および図24)を実行するためにROM114に記録されているコンピュータプログラムが、請求項11に係るコンピュータプログラムに対応する。また、そのコンピュータプログラムが記録されたROM114が請求項12に係る記録媒体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤2の正面説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケースの拡大説明図である。
【図4】連続予告の変動表示1回目ないし変動表示4回目において変動表示する図柄列の構成の一例を示す説明図である。
【図5】変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図5(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図5(B)および(C)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図5(D)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図6】変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図6(E)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図6(F)および(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図6(H)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図7】変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図7(I)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図7(J)および(K)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図7(L)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図8】変動表示4回目の図柄列の変動表示を示す説明図である。図8(M)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図8(N)および(O)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図8(P)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図9】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図10】図柄制御基板32の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図11】図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図12】連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図13】図13(A)は、大当り図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(B)は、ハズレ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(C)は、大当り変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(D)は、ハズレリーチ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、13(E)は、ハズレ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(F)は、リーチ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図14】図14(A)は、大当り抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(B)は、大当り図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(C)は、ハズレ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(D)は、大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(E)は、リーチ抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(F)は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。
【図15】図15(G)は、ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(H)は、リーチ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(I)は、連続予告抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(J)は、図柄列抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(K)は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(L)は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。
【図16】図16は、RAM116の遊技データ格納領域の各格納領域にデータが格納された状態を概念的に示す説明図である。図16(A)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動前の状態を示す説明図であり、図16(B)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動後の状態を示す説明図であり、図16(C)は、格納領域E1〜E3に図柄種類データが格納された状態を示す説明図である。
【図17】始動口スイッチのON・OFFタイミングと、図柄列の変動開始・変動停止タイミングと、連続予告の開始・終了タイミングとの関係を示すタイムチャートである。
【図18】メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】メインCPU112が実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】図19の続きを示すフローチャートである。
【図21】図19の続きを示すフローチャートである。
【図22】図20の続きを示すフローチャートである。
【図23】図21の続きを示すフローチャートである。
【図24】図21の続きを示すフローチャートである。
【図25】メインCPU112が実行する図柄処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】第2実施形態における連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図27】第2実施形態においてメインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを示すフローチャートである。
【図28】図27の続きを示すフローチャートである。
【図29】第3実施形態において大当り判定の結果がハズレであった場合に用いる図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図30】第3実施形態においてメインCPU112が実行する変動パターン選択処理3の流れを示すフローチャートである。
【図31】図30の続きを示すフローチャートである。
【図32】図30の続きを示すフローチャートである。
【図33】図31の続きを示すフローチャートである。
【図34】第4実施形態における図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図35】第5実施形態における変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図35(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図35(B)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図35(C),(D)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図35(E)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図36】第5実施形態における変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図36(F)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図36(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図36(H),(I)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図36(J)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図37】第5実施形態における変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図37(K)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図37(L)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図37(M),(N)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図37(O)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図38】第5実施形態における変動表示4回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図38(P)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図38(Q),(R)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図38(S)は、リーチになった状態を示す説明図であり、図38(T)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図39】第5実施形態の変更例において、減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。図39(A)は、変動表示1回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(B)は、変動表示2回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(C)は、変動表示3回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図40】第6実施形態における連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図41】他の実施形態における予告画像テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図42】他の実施形態において図柄列毎に図柄数が異なる場合の一例を示す説明図である。
【図43】従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
【図44】図43に示すパチンコ機に備えられた図柄表示装置の正面説明図である。
【図45】メインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
27 第1種始動口(所定の領域)
27a 始動口スイッチ(検出手段)
32a 図柄表示器(表示装置)
112 メインCPU112
114 ROM(記録媒体)
R0〜R4 格納領域(記憶手段)
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技球が所定の領域を通過したことを契機に、遊技状態を遊技者に有利な遊技状態に変化させるか否かを判定し、その判定結果を図柄により表示する遊技機、この遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として図43および図44に示すパチンコ機が知られている。
図43は、従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図であり、図44は、図43に示すパチンコ機に備えられた図柄表示装置の正面説明図である。
パチンコ機500に備えられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が、遊技盤502に備えられた第1種始動口503、あるいは、普通電動役物504の開放された両翼から入賞すると、図柄表示器505の画面上の横方向3個所の表示領域A,BおよびCのそれぞれにおいて複数の図柄(たとえば、0〜9)が配列された図柄列が画面の上から下にスクロールするように移動する。以下、複数の図柄が表示領域を移動することで表示領域に表示される図柄が変化することを図柄の変動といい、図柄の変動する状態を表示することを変動表示という。そして、その図柄の変動が開始されてから所定時間経過後に表示領域A,BおよびCにおける図柄の変動が所定の順序で停止する。このとき、各表示領域に表示された3つの図柄が特定の図柄の組合せ(たとえば、図43に示すような「777」)に揃うと大当りが発生し、扉式の開閉部材506が開作動し、大入賞口507が開口する。以下、大当りが発生することとなる特定の図柄の組合せを大当り図柄といい、ハズレとなる図柄の組合せをハズレ図柄という。
【0003】
そして、大入賞口507に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿508に払出される。また、大入賞口507に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口507が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材506が閉作動し、大入賞口507が閉口する。さらに、大入賞口507に入賞した遊技球が大入賞口507の内部に設けられた特定領域509を通過すると、大入賞口507が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口507が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域509を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。以下、その遊技を大当り遊技という。
【0004】
ところで、上記の遊技を行うパチンコ機として、リーチになったときに、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示することにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行うものが知られている。また、本出願人は、先の出願(特開平11−179010号公報)において、大当りが発生する確率の低いリーチパターンから確率の高いリーチパターンへと段階的に変化させることにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高めさせることができるパチンコ機を提案した。なお、リーチとは、1つの表示領域以外の表示領域において大当り図柄が停止している状態をいう。つまり、大当り図柄が揃うには1図柄足りない状態をいう。また、リーチパターンとは、リーチを含む変動表示をいう。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−179010号公報(第83段落、図13)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その後の研究により、従来のパチンコ機のように、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行うものは、その演出の効果に限界があることが分かった。
つまり、大当り判定は、遊技球が第1種始動口に入賞したときにコンピュータが行い、大当りと判定する確率は、たとえば1/300である。
その一方、リーチになっている場合に大当り図柄が揃う見かけ上の確率は、図柄の数が12であれば1/12である。つまり、遊技者は、大当りの発生する確率が実際は1/300であると分かっていても、リーチになったときには、心情的には1/12の確率で大当りが発生すると期待する。
したがって、いくら大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出を行っても、1/12より高い確率で大当りが発生するとの期待を遊技者にさせることができない。
【0007】
また、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示するパチンコ機では、初めて遊技を行う遊技者には、その画像が何を意味するのか分からないため、画像を表示することによる演出の効果が発揮されない。
さらに、遊技者は、同じ大当りであっても、大当り遊技が終了した後の遊技状態が確変や時短になる権利が発生する大当りとなることを望む。ここで、確変とは、単位時間当りの大当りの発生する確率が高い遊技状態のことであり、時短とは、図柄が変動を開始してから各表示領域における図柄の変動が総て停止し、大当り図柄またはハズレ図柄が表示されるまでに要する時間(以下、変動時間という)が短縮された遊技状態のことである。たとえば、確変における大当りの発生確率は、確変ではない通常の1/300から1/60と5倍高くなる。また、時短における変動時間は、時短ではない通常の10秒から5秒と半分に短縮される。以下、確変または時短を特定遊技状態といい、その特定遊技状態に変化する権利が発生する大当り図柄を特定当り図柄という。
しかし、前述の従来のパチンコ機では、大当りの発生に対して遊技者に期待させる演出をすることはできるが、特定当り図柄での大当りに対して遊技者に期待させる演出をすることはできない。
【0008】
そこでこの発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、従来よりも大当りが発生する見かけ上の確率を高くすることにより、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる遊技機を実現することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項9に記載の発明では、所定の領域を通過する遊技球を検出する検出手段と、この検出手段により前記所定の領域を通過する遊技球が検出されたことを条件として、当りまたはハズレの判定を行う判定手段と、前記条件が成立した場合に、複数種類の図柄から構成される図柄群を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示した後に、前記判定手段の判定結果が当りであったことを示す当り図柄、または、前記判定手段の判定結果がハズレであったことを示すハズレ図柄を、前記複数の表示領域にそれぞれ表示された図柄を組み合わせることにより表示する表示装置と、前記条件が成立しても前記表示装置が前記変動表示を開始できる状態になっていない場合に前記変動表示の開始を保留するとともに、その保留数と、前記判定手段の判定結果とを記憶する記憶手段とを備えており、前記複数の表示領域の中のいずれかの表示領域において前記変動表示が開始されてから、前記当り図柄または前記ハズレ図柄が表示されるまでを前記変動表示の1回分とした場合に、前記表示装置は、前記記憶手段に記憶されている保留数に対応する回数分の前記変動表示を行うことが可能な遊技機において、前記表示装置が前記変動表示を複数回連続して行う場合に、前記複数の表示領域にそれぞれ表示される前記各図柄群を構成する図柄のうち、同じ種類の図柄の数を前記変動表示を行う毎にそれぞれ減少させることにより、前記当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行う連続予告手段と、この連続予告手段を実行するか否かを、前記記憶手段の記憶内容に基づいて判定する連続予告判定手段と、を備えたという技術的手段を用いる。
【0010】
遊技球が所定の領域を通過すると、その通過が検出手段により検出され、判定手段は、その検出されたことを条件に当りまたはハズレの判定を行う。そして、表示装置は、上記条件が成立した場合に、複数種類の図柄から構成される図柄群を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示し、上記判定手段の判定結果が当りであった場合は当り図柄を、ハズレであった場合はハズレ図柄を、上記複数の表示領域にそれぞれ表示された図柄を組み合わせることにより表示する。
また、上記条件が成立しても表示装置が変動表示を開始できる状態になっていない場合に変動表示の開始が保留され、その保留数と、判定手段の判定結果とが記憶手段に記憶される。また、表示装置は、複数の表示領域の中のいずれかの表示領域において変動表示が開始されてから、当り図柄またはハズレ図柄が表示されるまでを変動表示の1回分とした場合に、記憶手段に記憶されている保留数に対応する回数分の変動表示を行うことが可能である。
そして、連続予告手段は、表示装置が変動表示を複数回連続して行う場合に、複数の表示領域にそれぞれ表示される各図柄群を構成する図柄のうち、同じ種類の図柄の数を変動表示を行う毎にそれぞれ減少させることにより、当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行う。
また、連続予告判定手段は、連続予告手段を実行するか否かを、記憶手段の記憶内容に基づいて判定する。
【0011】
つまり、連続予告手段により、表示装置が表示する図柄の数が減少するため、当りが発生する見かけ上の確率を高くすることができる。
したがって、図柄の数が減少することのない従来の遊技機よりも、当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる。
特に、変動表示が行われる毎に図柄の数が減少して行くため、当りが発生する見かけ上の確率が次第に高くなって行くので、当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を次第に大きくして行くことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遊技機において、前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が実行される確率が高いという技術的手段を用いる。
【0013】
つまり、判定手段の判定結果に応じた内容の連続予告を行うことができる。たとえば、判定結果が当りであり、かつ、連続予告を行う場合は、予告表示の回数が増加するにつれて図柄の数を徐々に減少させて行き、最後に当り図柄を表示すれば、予告通りの結果となったという納得感のある演出形態にすることができる。
また、図柄の数が少なくなると、当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者は当り発生に対して期待する。
したがって、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、連続予告手段が実行される確率を高くすると、連続予告が行われた結果ハズレとなる場合が増えてしまうため、連続予告に対する遊技者の信頼がなくなってしまう。
そこで、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、連続予告手段が実行される確率を高くすることにより、連続予告に対する遊技者の信頼を維持することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記複数の表示領域のうち、1つの表示領域を除く表示領域において前記当り図柄を構成する図柄が表示されており、前記1つの表示領域では前記変動表示が行われている状態をリーチという場合に、前記連続予告手段が前記連続予告を行う場合の前記変動表示の内容が前記リーチを含む内容である場合は、前記リーチを含まない内容である場合よりも、前記予告表示を行う確率が低いという技術的手段を用いる。
【0015】
つまり、リーチは、当り図柄が表示される一歩手前の状態であり、遊技者に当りの発生を期待させる演出であり、そのリーチと、図柄数の減少による予告とを同時に行うと、遊技者が当りに対して過度の期待をすることとなり、結果としてハズレであった場合は、図柄数の減少による予告に対する信頼が低くなるおそれがある。
そこで、連続予告を行う場合の変動表示の内容がリーチを含む内容である場合は、リーチを含まない内容である場合よりも、予告表示を行う確率を低くすることができるため、遊技者の当りに対する過度の期待を抑制することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が減少させることが可能な図柄の最大数が多いという技術的手段を用いる。
【0017】
つまり、判定結果により、減少する図柄の最大数が異なるため、連続予告の過程において図柄の減少数を知ることにより、判定結果が当りかハズレかを推定することができる。
したがって、予告画像を表示することにより、連続予告を行う従来の遊技機では、毎回同じ予告画像が表示されるため、判定結果を推定することはできなかったが、請求項4に記載の発明によれば、判定結果を推定できるという従来にはない特有の効果を奏することができる。
また、図柄の数が少なくなるほど、当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者の当り発生に対する期待も高くなる。
したがって、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、図柄の数を少なくすると、判定結果がハズレの場合の方が当りの場合よりも遊技者の当りに対する期待が高くなってしまい、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスが悪くなってしまう。
そこで、判定手段が当りと判定した判定結果が記憶手段に記憶されている場合の方が、判定手段がハズレと判定した判定結果のみが記憶手段に記憶されている場合よりも、連続予告手段が減少させることが可能な図柄の最大数を多くすることにより、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスを良くすることができる。また、判定結果がハズレであり、かつ、連続予告を行う場合は、図柄の数の減少数に制限を加えることで、あまり良い結果ではないということを遊技者に示唆することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前記変動表示は、前記複数の表示領域において前記図柄群を構成する図柄がそれぞれ移動する表示内容であり、前記表示装置が、前記連続予告手段によって図柄の数が減少された図柄群によって前記変動表示を行う場合に、その図柄群を構成する前記図柄が前記表示領域を移動する移動速度を前記図柄の数が減少する前の図柄の移動速度よりも遅い移動速度に減速させる減速手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0019】
減速手段は、表示装置が、連続予告手段によって図柄の数が減少された図柄群によって変動表示を行う場合に、その図柄群を構成する図柄が表示領域を移動する移動速度を図柄の数が減少する前の図柄の移動速度よりも遅い移動速度に減速させる。
つまり、図柄の数が減少した場合に、その図柄の移動速度を遅い移動速度に減速することができるため、図柄の数が減少したことを目立たせることができる。
また、遊技者は図柄の数を計数し易くなるので、図柄の数が減少したことを容易に知ることができる。
たとえば、変動表示において図柄群を構成する図柄が総て表示されるまでに要する時間、つまり一巡するに要する時間は一定であり、図柄の数が減少して行くにつれ、一巡するに要する時間は変化しないが、1図柄が表示されている時間が長くなることにより、図柄の移動速度が次第に落ちて行くように見せることができる。たとえば、0〜11の数字を表現した計12図柄を配列して図柄群が一巡するに要する時間が12秒であるとすると、1図柄が表示されている時間は、単純に1秒となるが、図柄の数が4個減少して8個となると、一巡するに要する時間は、12秒と変わりはないが、1図柄が表示されている時間が、12/8=1.5秒と、0.5秒長く表示されることになる。その結果、図柄の減少に伴い、1図柄を表示する時間が長くなるため、遊技者は、現在どの図柄が残っているかを、容易に把握することが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の遊技機において、前記減速手段は、前記図柄の数が減少した図柄群を構成する図柄の移動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な移動速度から識別可能な移動速度に減速させるという技術的手段を用いる。
【0021】
つまり、図柄の移動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な移動速度から識別可能な移動速度に減速させることができるため、遊技者は、表示されている図柄の種類を容易に認識することができる。
したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような当り図柄が表示される可能性があるかを推測することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、請求項5または請求項6に記載の遊技機において、前記減速手段は、前記連続予告手段によって減少される図柄の数が増加するに従って移動速度を次第に落として行くという技術的手段を用いる。
【0023】
つまり、連続予告手段によって減少される図柄の数が増加するに従って移動速度を次第に落として行くことができるため、図柄の数が減少したことを、移動速度が落ちるほど、より一層目立たせることができる。
また、遊技者は図柄の数をより一層計数し易くなるので、図柄の数が減少したことをより一層容易に知ることができる。
さらに、遊技者は、表示されている図柄の種類をより一層容易に認識することができる。したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような当り図柄が表示される可能性があるかをより一層容易に推測することができる。
【0024】
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の遊技機において、遊技状態は、前記判定手段が単位時間当りに前記当りと判定する確率が低い低確率状態と、この低確率状態よりも前記確率が高い高確率状態とに変化可能であり、前記各図柄群には、遊技状態が前記高確率状態に変化することとなる特定当り図柄を構成する図柄が含まれており、前記連続予告手段は、前記特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させるという技術的手段を用いる。
【0025】
連続予告手段は、判定手段が単位時間当りに当りと判定する確率の高い高確率状態に遊技状態を変化させることとなる特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させる。
つまり、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させて行くことで、結果として、遊技者が最も望んでいる特定当り図柄での当りになることを示唆することができる。また、図柄の減少により特定当り図柄をなくしてしまうと、遊技状態が高確率状態に変化する可能性がなくなってしまい、高確率状態に変化することを期待していた遊技者の遊技意欲を損なってしまう。
そこで、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させることにより、上記遊技者の遊技意欲が損なわれないようにすることができる。
なお、特定当り図柄を構成する図柄の数を減少させて行くことで、結果として、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄でしか当りが発生しないことを示唆することもできる。
【0026】
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の遊技機において、前記表示装置は、前記連続予告手段による減少の対象となった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する減少対象図柄表示手段を備えるという技術的手段を用いる。
【0027】
つまり、連続予告手段による減少の対象となった図柄を、図柄の数の減少した図柄群による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少したのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
【0028】
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機において、前記表示装置は、前記連続予告手段による減少の対象とならなかった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する非減少対象図柄表示手段を備えたという技術的手段を用いる。
【0029】
つまり、連続予告手段による減少の対象とならなかった図柄を、図柄の数の減少した図柄群による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少されなかったのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
【0030】
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の遊技機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
【0031】
つまり、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に内蔵されたCPU(コンピュータ)により機能するため、上記コンピュータプログラムをROMなど(記録媒体)に記録しておき、その記録されたコンピュータプログラムを上記CPUが実行することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。なお、請求項11に記載のコンピュータは、CPUの他、CPU、ROMおよびRAMなどを含んで構成されるマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータなどを含む意味である。また、請求項10に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムの他、インターネット、イントラネット、コンピュータネットワークなどのネット上で通信されるコンピュータプログラムを含む意味である。
【0032】
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体という技術的手段を用いる。
【0033】
つまり、コンピュータにより遊技を制御する遊技機にあっては、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられたROMなど(記録媒体)に記録されたコンピュータプログラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより機能することから、上記コンピュータプログラムを記録したROMなどの記録媒体を使用することにより、上記パチンコ機を機能させることができる。なお、請求項12に係る記録媒体は、ROMの他、RAM、EEPROM、ICチップ、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、DVD−ROM、DVD−RAM、CD(コンパクトディスク)、CD−R、CD−RW、HDD(ハードディスク駆動装置)により読み取られるハードディスクなどの記録媒体を含む意味である。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種のパチンコ機、つまり図柄表示器により大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生し、大入賞口が開口するパチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス板がはめ込まれたガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4の開閉に用いる鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内側には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置を操作するための発射ハンドル15が取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が排出される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの排出側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。
【0035】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は、遊技盤5の正面説明図であり、図3は、図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケース30の拡大説明図である。
遊技盤5の略中央には、立体的な構造物であるセンターケース30が設けられており、センターケース30には、図柄の変動などを行う図柄表示器32aが設けられている。図柄表示器32aには、画面左から左表示領域、中表示領域、右表示領域の計3つの表示領域が設定されており、各表示領域にて図柄の変動から大当り図柄またはハズレ図柄の表示までを行う。
また、図柄表示器32aは、各表示領域に表示される図柄の背景に表示する背景画像、リーチになったときの演出画像、大当りが発生したときの演出画像などを表示する。さらに、図柄表示器32aは、画面の所定領域に普通図柄表示領域を備えており、その普通図柄表示領域において普通図柄の変動から普通図柄の当り図柄またはハズレ図柄の表示までを行う。この実施形態では、図柄表示器32aは、普通図柄として○および×の記号を示す画像を交互に変動表示し、所定時間経過後に当り図柄○またはハズレ図柄×を確定表示する。
【0036】
なお、図柄または普通図柄の確定表示とは、変動が終了して最終的に確定した図柄または普通図柄を表示したという意味であり、確定表示の態様には、図柄の変動が完全に停止した状態の他、完全に停止しないで上下または左右に振動するなど、所定の動きを伴っている状態などが含まれる。
また、以下の説明では、図柄表示器32aの左表示領域において変動表示される図柄列を左図柄列、中表示領域において変動表示される図柄列を中図柄列、右表示領域において変動表示される図柄列を右図柄列と称する。また、左図柄列を構成する単一の図柄を左図柄と称し、中図柄列を構成する単一の図柄を中図柄と称し、右図柄列を構成する単一の図柄を右図柄と称する。
【0037】
さらに、左表示領域において確定表示される左図柄を左確定図柄と称し、中表示領域において確定表示される中図柄を中確定図柄と称し、右表示領域において確定表示される右図柄を右確定図柄と称する。
さらに、大当り判定の結果が大当りであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せを大当り図柄と称し、大当り判定の結果がハズレであったことを示す左確定図柄、中確定図柄および右確定図柄の組合せをハズレ図柄と称する。図3に示す例では、左確定図柄G1、中確定図柄G2および右確定図柄G3がそれぞれ「7」であり、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。
【0038】
図柄表示器32aの右上には、図柄表示器32aが図柄の変動開始から大当り図柄またはハズレ図柄の確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している数(以下、保留数という)を4個のLEDにより表示する保留数表示LED31が設けられている。その保留数表示LED31の点灯数が保留数に対応する。また、保留数表示LED31の左側には、普通図柄の変動表示から確定表示までを1回とした場合の変動開始を保留している回数(以下、普通図柄始動記憶数と称する)を4個のLEDにより表示する普通図柄始動記憶数表示LED35が設けられている。そのLED35の点灯数が普通図柄始動記憶数に対応する。
センターケース30の右側には、普通図柄作動右ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)25が設けられており、センターケース30の左側には、普通図柄作動左ゲート(単に普通図柄作動ゲートともいう)26が設けられている。遊技球が、いずれかの普通図柄作動ゲートを通過すると、図柄表示器32aが普通図柄の変動表示を開始し、その変動表示中に遊技球がいずれかの普通図柄作動ゲートを通過した場合は、普通図柄始動記憶数が1個増加する。
【0039】
センターケース30の下方には、開閉する両翼を備えた普通電動役物47が設けられており、普通電動役物47の内部には、第1種始動口27が設けられている。普通電動役物47が両翼を開放すると、遊技球が第1種始動口27に入賞する領域が拡大する。以下、遊技球が第1種始動口27、または、普通電動役物47の開放された両翼から入賞することを第1種始動口27への入賞という。
遊技球が第1種始動口27に入賞すると、図柄表示器32aは図柄の変動を開始する。図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27に入賞した場合は、図柄の変動開始が保留され、その保留数は、保留数表示LED31のLEDの点灯数により表示される。なお、当り普通図柄が確定表示された場合は、普通電動役物47の両翼が開放する。
普通電動役物47の下方には、大当りが発生した場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、各ラウンドの開始時に開放作動して大入賞口を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。開閉部材43が開放すると、開閉部材43の形状に対応した横長で長方形状の大入賞口41が開口する。変動入賞装置40の右斜め上には、右下入賞口45が設けられており、その右斜め上には右袖入賞口12が設けられている。変動入賞装置40の左斜め上には、左下入賞口44が設けられており、その左斜め上には左袖入賞口13が設けられている。
【0040】
遊技盤5には、風車24,24が設けられており、遊技盤5の両側には、複数のLEDにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内する発射レール16が取付けられており、その発射レール16により、円形の遊技領域が区画されている。さらに、遊技盤5の最下部には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口14が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘17の間を乱舞しながら流下し、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、第1種始動口27に入賞したり、あるいは、アウト口14から回収されたりする。
【0041】
[大当りの連続予告]
次に、この発明の特徴である大当りの連続予告(以下、連続予告という)について図4ないし図8を参照して説明する。
図4は、連続予告の変動表示1回目ないし変動表示4回目において変動表示する図柄列の構成の一例を示す説明図である。図5は、変動表示1回目の変動表示の様子を示す説明図である。図5(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図5(B)および(C)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図5(D)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図6は、変動表示2回目の変動表示の様子を示す説明図である。図6(E)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図6(F)および(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図6(H)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図7は、変動表示3回目の変動表示の様子を示す説明図である。図7(I)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図7(J)および(K)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図7(L)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。図8は、変動表示4回目の変動表示を示す説明図である。図8(M)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図8(N)および(O)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図8(P)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【0042】
(図柄列)
連続予告とは、大当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行うことをいう。また、連続予告は、実際に大当り判定の結果が大当りであった場合にのみ行われるのではなく、ハズレであった場合も行われることがある。予告表示は、図柄列を構成する図柄の数を減少させることにより行い、その予告表示を変動表示を行う毎に行うことにより、図柄の数を徐々に減少させて行く。つまり、遊技者は、図柄列の変動表示が行われる毎に図柄列を構成する図柄の数が減って行く現象を見ることにより、大当りの発生を期待する。実行可能な予告表示の回数は、保留数に対応して異なる。図柄の数が減る現象、つまり予告表示を行うためには、図柄列の変動表示を少なくとも2回行う必要がある。つまり、図柄の数が減少する現象1回を予告表示の1回とすると、保留数が2個の場合に予告表示を最小の1回行うことができ、保留数が3個の場合に2回行うことができ、保留数が4個の場合に最大の3回行うことができる。なお、この実施形態では、保留数の最大は4個であるが、5個以上の任意の個数に設定することができる。なお、以下の説明では、図柄列の変動表示の1回目から4回目をそれぞれ変動1回目、変動2回目、変動3回目、変動4回目という。
【0043】
図柄列を構成する図柄の数は、予告表示を行う回数に対応して段階的に減らして行く。図4に示すように、最初、つまり変動1回目で表示する図柄列L1から変動4回目で表示する図柄列L4までが用意されている。図柄列L1〜L4は一例であり、後述するが、実際には各回毎に複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択して変動表示する。
図柄列L1は、表示し得る最大数の図柄から構成されており、この実施形態では、算用数字の0〜11を表現した図柄0〜11の計12個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。図柄列L2は、図柄1、3、4、5、7、8、9、11の計8個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L1から図柄0、2、6、10の計4個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L2になっている。
図柄列L3は、図柄1、3、4、5、7の計5個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L2から図柄8、9、11の計3個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L3になっている。図柄列L4は、図柄3、4、7の計3個の図柄を上から下へ数字の小さい順に縦方向に配列して構成される。つまり、図柄列L3から図柄1、5の計2個の図柄を省いて減らしたものが図柄列L4になっている。
【0044】
また、各回において、左図柄列、中図柄列および右図柄列として、それぞれ同じ図柄列が使用される。つまり、各図柄列からそれぞれ同じ種類の図柄の数が減少するように表示する。遊技者が図柄の減少を認識するためには、図柄列の変動表示を2回行う必要があるため、連続予告における変動2回目の図柄列の変動表示を1回目の予告表示とする。
予告表示を2回行う場合は、図柄列L1、L2、L3の順に表示する。この場合、図柄数が12個の図柄列L1から図柄数が8個の図柄列L2に変化することにより1回目の予告表示を行い、図柄列L2から図柄数が5個の図柄列L3に変化することにより2回目の予告表示を行う。
遊技者は、図柄列を構成する図柄数が12個から8個へと4個減少したことを知ったときに、もしかすると、将来大当りが発生する前兆ではないかと予感する。そして、さらに図柄数が8個から5個へと3個減少したことを知ったときに、大当り発生への期待をより一層強める。
また、予告表示を3回行う場合は、図柄列L1、L2、L3、L4の順に表示する。この場合、図柄数が12個から8個、5個、3個へと次第に減少するため、その減少を知った遊技者は、本当に大当りが発生するのではないかという期待を抱く。
【0045】
(表示内容)
次に、連続予告を行う場合の図柄表示器32aの表示内容について説明する。
ここでは、図柄列は、変動1回目から変動4回目へ変化し、予告表示を計3回行うものとする。また、各回において変動する図柄列としては、図4に示した図柄列L1〜L4が選択されたものとする。なお、図5ないし図8において、●の数が保留数の数を表す。
(1)変動1回目
図5(A)に示すように、保留数は最大の4個になっている。また、図柄表示器32aの画面には、前回の大当り判定の結果を示すハズレ図柄「1・2・3」が確定表示されている。そして、図5(B)に示すように、保留数が1個減少して3個となり、左表示領域、中表示領域および右表示領域においてそれぞれ図柄列L1の変動が開始される。各図柄列は、複数種類の速度で変動する。たとえば、最初は、各図柄の識別が困難な速度(以下、高速という)で変動し、途中で、各図柄の識別が可能な速度(以下、中速という)に変化し、最後に、各図柄の識別が容易な速度(以下、低速という)に変化し、所定の確定図柄を表示する。
図柄列の停止順序は、左図柄列L1L、右図柄列L1R、中図柄列L1Cである。図5(D)に示す例では、ハズレ図柄「3・5・3」が確定表示されている。
【0046】
(2)変動2回目(予告表示1回目)
図6(E)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・5・3」が確定表示されている。そして、図6(F)に示すように、保留数が1個減少して2個となり、各表示領域において図柄列L2の変動がそれぞれ開始される。図柄列L2を構成する図柄数は、8個であり、図柄列L1よりも4個減少している。各図柄列の速度は、変動1回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、1図柄が表示されている時間が長くなるため、図柄を認識し易くなるので、遊技者は、各図柄列の図柄数が減少したことに気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が1/12から1/8へと高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対して期待を抱くことになる。図6(H)に示す例では、ハズレ図柄「6・5・6」が確定表示されている。
【0047】
(3)変動3回目(予告表示2回目)
図7(I)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「6・5・6」が確定表示されている。そして、図7(J)に示すように、保留数が1個減少して1個となり、各表示領域において図柄列L3の変動がそれぞれ開始される。図柄列L3を構成する図柄数は、5個であり、図柄列L2よりも3個減少している。各図柄列の速度は、変動2回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、変動2回目のときよりも1図柄が表示されている時間が長くなるため、図柄を認識し易くなるので、遊技者は、各図柄列の図柄数が減少したことに難なく気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が、前回の1/8から1/5へと高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対してより一層強い期待を抱くことになる。図7(L)に示す例では、ハズレ図柄「7・5・7」が確定表示されている。
【0048】
(4)変動4回目(予告表示3回目)
図8(M)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「7・5・7」が確定表示されている。そして、図8(N)に示すように、保留数が1個減少して0個となり、各表示領域において図柄列L4の変動がそれぞれ開始される。図柄列L4を構成する図柄数は、3個であり、図柄列L3よりも2個減少している。各図柄列の速度は、変動3回目と同じように、高速、中速、低速、停止と変化し、左図柄列L2L、右図柄列L2R、中図柄列L2Cの順に停止する。図柄列の変動速度が低速に変化したとき、変動3回目のときよりも1図柄が表示されている時間が長くなるため、3個の図柄が変動しているだけであることに気付く。
ここで、見かけ上の大当りの発生する確率が、前回の1/5から1/3へとさらに高くなるため、遊技者は、大当りの発生に対してさらにより一層強い期待を抱くことになる。図8(P)に示す例では、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。つまり、連続予告を3回連続して行った結果、大当りとなり、遊技者の期待に応えた結果となった。
なお、各回における各図柄列の変動速度は、高速、中速、低速と変化する以外にも、高速からいきなり低速になったり、中速から始まるものなど、様々のパターンがあり、そのパターンは、選択された変動パターンによって決まる。また、同じ速度で変動している時間も、選択した変動パターンによって決まる。さらに、図柄列を構成する図柄数に対応して変動速度を変えることもできる。たとえば、図柄数が少なくなるほど変動速度を遅くして行き、遊技者の大当り発生に対する期待を高めさせて行くこともできる。
【0049】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図9を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、この主制御基板100には、メインCPU112、ROM114およびRAM116を備えたマイクロプロセッサ110が搭載されている。メインCPU112は、大当り判定、連続予告を行うか否かの判定(以下、連続予告判定という)、リーチを行うか否かの判定(以下、リーチ判定という)、図柄の変動パターンの決定、確定図柄の決定、保留数の計算、大当りの遊技におけるラウンドの制御、入賞の検出、各装置および基板への制御コマンドの送信など、遊技の主な制御を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するためのコンピュータプログラムなどが記録されており、RAM116は、保留数、普通図柄始動記憶数、入賞数、大当り判定の結果、連続予告判定の結果、リーチ判定の結果などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出されたコンピュータプログラムなどを一時的に格納する。
【0050】
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27に入賞したことを検出する始動口スイッチ27a、図柄表示器32aを制御する図柄制御基板32、スピーカ(図示省略)から発生する効果音を制御する音声制御基板79、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、RAMクリアスイッチ10、大当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送出される制御コマンドを入力して作動するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
【0051】
また、払出制御基板200には、RAMクリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
【0052】
盤面中継基板51には、普通電動役物47の両翼を開閉駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(単にゲートスイッチともいう)26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。
【0053】
大入賞口中継基板50には、大入賞口内部の特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ41bと、開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド43aと、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41cとが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を度数表示部に表示する度数表示基板やプリペイドカードユニットなどから構成される遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必要電源を供給する。
【0054】
なお、このパチンコ機1には、停電が発生した際に、停電直前の遊技中のデータをRAM116およびRAM216にバックアップする機能が備えられており、電源が復帰したときに、バックアップされているデータに基づいて停電直前の遊技を再開することができる機能が備えられている。また、工場出荷時や開店前に試射を行った後に電源を遮断すると、上記バックアップ機能が働き、そのままの状態で開店すると不具合が発生するため、電源基板80に設けられたRAMクリアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をONすることにより、RAM116およびRAM216にバックアップされているデータを消去することができるようになっている。
【0055】
[図柄制御基板32の電気的構成]
次に、図柄制御基板32の主な電気的構成について、それをブロックで示す図10を参照して説明する。
図柄制御基板32にはキャラクタROM32dが搭載されており、そのキャラクタROM32dには、図柄表示器32aが各種の画像を表示するための画像データが記録されている。各種の画像とは、図柄、普通図柄、大当り図柄、ハズレ図柄、リーチのときに表示する図柄(以下、リーチ図柄という)、図柄の背景に表示する背景画像、リーチなどの発生を予告する予告画像などである。図柄制御基板32に備えられたサブCPU32bは、主制御基板100のメインCPU112から送信されてきたコマンドを受信するとともに、その受信したコマンドの内容をROM32cに記録されたコンピュータプログラムに従って解析する。続いてサブCPU32bは、その解析結果をVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32eへ送出し、VDP32eは、キャラクタROM32dから上記解析結果に対応した画像データを読出す。
【0056】
VDP32eは、キャラクタROM32dから読出した画像データを構成するドットの表示領域におけるアドレス、表示色などを上記解析結果に基づいて演算し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32fに一時的に格納する。続いてVDP32eは、パレットRAM32fに格納されている演算結果に基づいてRGB信号を液晶アナログ基板32gへ送出する。続いて液晶アナログ基板32gは、取込んだRGB信号の色補正および輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板32hへ送出する。液晶インバータ基板32hは、バックライト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえば、12Vから600V)し、図柄表示器32aへ送出する。そして図柄表示器32aは、取込んだ信号に対応する液晶ドットをスイッチングして表示する。これにより、各種の画像が表示される。なお、この実施形態では、図柄表示器32aは、TFT(Thin Film Transistor)を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液晶表示装置である。
【0057】
[連続予告を行う場合の図柄列の決定]
連続予告を行う場合の図柄列は、図柄列テーブルを用いて行う。図11は、図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
図柄列テーブルTa1には、連続予告を行う場合に表示する図柄列が複数設定されており、図柄列テーブルTa1は、ROM114に記録されている。図柄列は、保留数の最大数と同じ数の種類に区分されている。この実施形態では、A〜Dの4種類に区分されている。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも4図柄少ない8図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列B0は、図柄0〜7の計8図柄から構成されており、図柄列B5は、図柄0、2、3、4、5、6、7、8の計8図柄から構成されている。
【0058】
図柄列Cは、図柄列Bよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列C0は、図柄0〜4の計5図柄から構成されており、図柄列C8は、図柄1、3、4、5、7の計5図柄から構成されている。
図柄列Dは、図柄列Cよりも2図柄少ない3図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列D0は、図柄0〜2の計3図柄から構成されており、図柄列D14は、図柄3、4、7の計3図柄から構成されている。
なお、図柄列テーブルTa1の構成は上述した内容であるが、実際には、図柄列同士を識別するための固有の識別情報である図柄列情報と、図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類情報とが図柄列テーブルTa1を構成している。たとえば、図柄列C8に対応する部分には、識別情報C8と、図柄1、3、4、5、7をそれぞれ特定する図柄種類情報Z1、Z3、Z4、Z5、Z7とが設定されている。
【0059】
[連続予告を行う場合の変動パターンの決定]
連続予告を行う場合の変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルを用いて行う。図12は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
連続予告用変動パターンテーブルTa2は、前述の図柄列テーブルTa1に設定された各図柄列に対応する変動パターンが複数設定されたテーブルであり、ROM114に記録されている。A〜Dの英文字は、図柄列テーブルTa1に設定された図柄列A〜Dに対応する。図柄列テーブルTa1に設定された各図柄列毎に複数種類の変動パターンが設定されている。この実施形態では、各図柄列に対してそれぞれ10種類の変動パターンが設定されており、各変動パターンは、変動時間がそれぞれ異なる。
また、変動パターンには、連続予告用ハズレ変動パターンおよび連続予告用大当り変動パターンの2種類が設定されている。連続予告用ハズレ変動パターンには、連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンが混在している。連続予告用通常ハズレ変動パターンとは、リーチを伴わない図柄の変動後にハズレ図柄を確定表示する変動パターンであり、連続予告用ハズレリーチ変動パターンとは、変動途中でリーチとなり、その後ハズレ図柄を確定表示する変動パターンである。連続予告用大当り変動パターンとは、変動途中でリーチとなり、その後大当り図柄を確定表示する変動パターンである。
【0060】
図柄列A〜Dに対しては、それぞれ10種類の連続予告用ハズレ変動パターンが設定されており、その10種類の中の所定数が連続予告用通常ハズレ変動パターンであり、それ以外が連続予告用ハズレリーチ変動パターンである。
図柄列C、Dに対しては、それぞれ5種類の連続予告用大当り変動パターンも設定されている。たとえば、図柄列Aに対しては、連続予告用ハズレ変動パターンA−0〜A−9の計10種類が設定されており、図柄列B9に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンB9−0〜B9−9の計10種類が設定されている。また、図柄列C8に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンC8−0〜C8−9の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンC8−10〜C8−14の計5種類とがそれぞれ設定されている。さらに、図柄列D14に対しては、連続予告用ハズレ変動パターンD14−0〜D14−9の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンD14−10〜D14−14の計5種類とがそれぞれ設定されている。
【0061】
大当り判定の結果が大当りであり、かつ、連続予告を行うと決定された場合は、最後の変動パターンが実行されるまでの変動パターンは総て連続予告用ハズレ変動パターンとなり、最後の変動パターンが連続予告用大当り変動パターンとなる。また、大当り判定の結果がハズレであり、かつ、連続予告を行うと決定された場合の変動パターンは、総て連続予告用ハズレ変動パターンとなる。
なお、図柄列C、Dのみに大当り変動パターンが設定されているのは、連続予告を行うためには、保留数が「3」または「4」であることが条件となり、図柄列Aを使用する1回目の図柄列の変動表示および図柄列Bを使用する2回目の図柄列の変動表示において連続予告用大当り変動パターンを使用する必要がないためである。
【0062】
[大当り判定]
大当り判定は、大当り抽選カウンタから取得したカウント値が大当り値であるか否かに基づいて行う。図14(A)は、大当り抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り抽選カウンタCt1は、大当り判定を行うために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜299の計300の数値をカウントする。遊技球が第1種始動口27に入賞し、始動口スイッチ27aがONしたときにメインCPU112は、そのとき大当り抽選カウンタCt1がカウントしたカウント値を1つ取得する。そして、メインCPU112は、取得したカウント値が所定の大当り値である場合に大当たりと判定し、大当り値でない場合にハズレと判定する。メインCPU112が参照する大当り値の数は、遊技状態が確変になっている高確率時のときは多く、そうでない通常の低確率時のときは少ない。たとえば、低確率時は1個であり、確変時は5個である。この場合、大当りの発生確率は、確変時の方が低確率時よりも5倍高い。この実施形態では、低確率時の大当り値は「7」1個であり、確変時の大当り値は「7」「11」「127」「233」「273」の計5個である。以下、確変時の大当り値を高確率用判定データといい、低確率時の大当り値を低確率用判定データという。
なお、大当り判定のタイミングは、大当り抽選カウンタCt1からカウント値を取得したときでもよいし、大当り抽選カウンタCt1から取得したカウント値を一時的にRAM116などに格納しておき、図柄列の変動を開始するときでもよい。
【0063】
[大当り図柄の決定]
大当り図柄の決定は、大当り図柄テーブルを参照し、大当り図柄抽選カウンタから取得したカウント値に対応する大当り図柄を選択することにより行う。図14(B)は、大当り図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り図柄抽選カウンタCt2は、大当り図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜11の計12の数値をカウントする。図13(A)は、大当り図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。大当り図柄テーブルTa3は、大当り図柄抽選カウンタがカウントする数値と、大当り図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、大当り図柄テーブルTa3は、大当り図柄抽選カウンタCt2がカウントする数値「0」〜「11」と、大当り図柄「0・0・0」〜「11・11・11」とをそれぞれ1つずつ対応付けて構成されている。メインCPU112は、大当り図柄抽選カウンタCt2がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する大当り図柄を大当り図柄テーブルTa3から選択する。
また、連続予告を行った場合の大当り図柄は、連続予告の最後の図柄列の変動表示で使用する図柄列Dから1つ図柄を選択し、その選択した図柄に基づいて、大当り図柄を決定する。たとえば、図柄列Dが図柄3、4、7により構成されており、図柄7を選択した場合は、「7・7・7」を大当り図柄に決定する。
【0064】
[ハズレ図柄の決定]
ハズレ図柄の決定は、ハズレ図柄テーブルを参照し、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得したカウント値に対応するハズレ図柄を選択することにより行う。図14(C)は、ハズレ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ図柄抽選カウンタCt3は、ハズレ図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜11の計12の数値をカウントする。図13(B)は、ハズレ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ図柄テーブルTa4は、ハズレ図柄抽選カウンタがカウントする数値と、ハズレ図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレ図柄テーブルTa4は、ハズレ図柄抽選カウンタCt3がカウントする数値「0」〜「11」と、ハズレ図柄「0」〜「11」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレ図柄抽選カウンタCt3がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4から選択する。
たとえば、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得した数値が「7」であった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「7」を選択する。
ハズレ図柄の選択は、左図柄、中図柄および右図柄のそれぞれについて行い、3つのハズレ図柄を選択した結果、大当り図柄と同一となった場合は、再度、ハズレ図柄の選択を行う。
【0065】
[連続予告を行わない場合の大当り変動パターンの決定]
大当り判定の結果が大当りであり、かつ、連続予告を行わない場合の図柄の変動パターン(以下、連続予告を行わない場合の大当り変動パターンという)は、大当り変動パターンテーブルを参照し、大当り変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する大当り変動パターンを選択することにより行う。
大当り変動パターンは、変動途中でリーチを実行した後に大当り図柄を確定表示する変動パターンである。図14(D)は、大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。大当り変動パターン抽選カウンタCt4は、変動パターンの数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60の数値をカウントする。図13(C)は、大当り変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。大当り変動パターンテーブルTa5は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントする数値と、大当り変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、大当り変動パターンテーブルTa5は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントする数値「0」〜「59」と、大当り変動パターン「P0」〜「P59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。各大当り変動パターンは、変動時間がそれぞれ異なる。メインCPU112は、大当り変動パターン抽選カウンタCt4がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する大当り変動パターンを大当り変動パターンテーブルTa5から選択する。
たとえば、大当り変動パターン抽選カウンタCt4から取得した数値が「3」であった場合は、大当り変動パターンテーブルTa5から変動パターンP3を選択する。
【0066】
[連続予告を行わない場合のリーチの決定]
大当り判定の結果がハズレであった場合は、リーチを実行するか否かを判定する。図14(E)は、リーチ抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。リーチ抽選カウンタCt5は、リーチを実行するか否かを判定するために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜19の計20の数値をカウントする。メインCPU112が、リーチ抽選カウンタCt5がカウントした数値が所定値であった場合にリーチを行うと判定する。この実施形態では、リーチ抽選カウンタCt5から取得した数値が「3」または「17」であった場合にリーチを行うと判定する。
【0067】
[連続予告を行わない場合のハズレリーチ変動パターンの決定]
上記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行うと判定した場合は、ハズレリーチ変動パターンを決定する。ハズレリーチ変動パターンは、変動途中でリーチを実行した後にハズレ図柄を確定表示する変動パターンである。ハズレリーチ変動パターンは、ハズレリーチ変動パターンテーブルを参照し、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応するハズレリーチ変動パターンを選択することにより行う。図14(F)は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6は、ハズレリーチ変動パターンの種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60個の数値をカウントする。図13(D)は、ハズレリーチ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントする数値と、ハズレリーチ変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントする数値「0」〜「59」と、ハズレリーチ変動パターン「RP0」〜「RP59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレリーチ変動パターンをハズレリーチ変動パターンテーブルTa6から選択する。
たとえば、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6から取得した数値が「2」であった場合は、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6からハズレリーチ変動パターンRP2を選択する。
【0068】
[連続予告を行わない場合のリーチ図柄の決定]
上記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行うと判定した場合は、ハズレリーチ変動パターンの演出で表示するリーチ図柄を決定する。リーチ図柄は、リーチ図柄テーブルを参照し、リーチ図柄抽選カウンタから取得した数値に対応するリーチ図柄を選択することにより行う。図15(H)は、リーチ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。リーチ図柄抽選カウンタCt8は、リーチ図柄の種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜29の計30個の数値をカウントする。図13(F)は、リーチ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。リーチ図柄テーブルTa8は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントする数値と、リーチ図柄とを対応付けて構成される。この実施形態では、リーチ図柄テーブルTa8は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントする数値「0」〜「29」と、リーチ図柄「RZ0」〜「RZ29」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、リーチ図柄抽選カウンタCt8がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するリーチ図柄をリーチ図柄テーブルTa8から選択する。
たとえば、リーチ図柄抽選カウンタCt8から取得した数値が「0」であった場合は、リーチ図柄テーブルTa8からリーチ図柄RZ0を選択する。
【0069】
[連続予告を行わない場合のハズレ変動パターンの決定]
前記の連続予告を行わない場合のリーチの決定において、リーチを行わないと判定した場合は、ハズレ変動パターンを決定する。ハズレ変動パターンは、ハズレ変動パターンテーブルを参照し、ハズレ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応するハズレ変動パターンを選択することにより行う。図15(G)は、ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7は、ハズレ変動パターンの種類の数に対応する数の数値、この実施形態では、0〜59の計60個の数値をカウントする。図13(E)は、ハズレ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。ハズレ変動パターンテーブルTa7は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントする数値と、ハズレ変動パターンとを対応付けて構成される。この実施形態では、ハズレ変動パターンテーブルTa7は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントする数値「0」〜「59」と、ハズレ変動パターン「HP0」〜「HP59」とをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応するハズレ変動パターンをハズレ変動パターンテーブルTa7から選択する。
たとえば、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7から取得した数値が「4」であった場合は、ハズレ変動パターンテーブルTa7からハズレ変動パターンHP4を選択する。
【0070】
[連続予告抽選カウンタ]
図15(I)は、連続予告抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告抽選カウンタCt9は、連続予告判定を行うために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜29の計30の数値をカウントする。メインCPU112は、大当り判定を行った後、連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を取得するタイミングになったときに、そのとき連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を1つ取得する。そして、その取得した数値が所定の数値である場合に連続予告を行うと判定し、所定の数値でない場合に連続予告を行わないと判定する。上記所定の数値としては、1個または複数個の数値を設定する。また、大当り判定の結果が大当りであった場合の上記所定の数値の数が、ハズレであった場合の上記所定の数値の数よりも多くなるように設定する。
【0071】
つまり、連続予告を実行する確率が、大当りと判定された場合の方がハズレと判定された場合よりも高くなるようにする。このように設定することにより、連続予告と大当りとの関連性を強くすることができるため、連続予告が行われることにより、大当りとなる可能性が高くなるので、遊技者の期待を損なうことがない。
この実施形態では、大当りと判定された場合の上記所定の数値は、「3」〜「12」の計10であり、ハズレと判定された場合の上記所定の数値は、「3」および「7」の計2である。つまり、連続予告が行われる確率は、大当りと判定された場合が10/30=1/3であり、ハズレと判定された場合が2/30=1/15である。以下、大当りと判定されたときに参照する上記所定の数値を大当り用判定データといい、ハズレと判定されたときに参照する上記所定の数値をハズレ用判定データという。
【0072】
[図柄列抽選カウンタ]
図15(J)は、図柄列抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。図柄列抽選カウンタCt10は、連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であった場合の図柄列を決定するために用いるカウンタであり、複数の数値、この実施形態では、0〜19の計20の数値をカウントする。メインCPU112は、連続予告判定を行った後、図柄列抽選カウンタCt10がカウントする数値を取得するタイミングになったときに、そのとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得する。そして、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)から選択する。
たとえば、予告表示1回目において図柄列抽選カウンタCt10から取得した数値が「9」であった場合は、図柄列B9を選択する。これにより、図柄表示器32aの各表示領域において、図柄1、3、4、5、7、8、9、11を配列した図柄列L2(図4)がそれぞれ変動表示されることになる。
【0073】
[連続予告を行う場合の連続予告用ハズレ変動パターンの決定]
前記の連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であり、かつ、大当り判定の結果がハズレであった場合は、図柄列抽選カウンタCt10により抽選された図柄列を用いた連続予告用ハズレ変動パターンを決定する。連続予告用ハズレ変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する連続予告用ハズレ変動パターンを選択することにより行う。
図15(K)は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11は、複数の数値、この実施形態では、0〜9の計10の数値をカウントする。この実施形態では、連続予告用変動パターンテーブルTa2は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントする数値「0」〜「9」と、10種類の連続予告用ハズレ変動パターンとをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントする数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2から選択する。
たとえば、図柄列が図柄列C8に決定している場合において、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得した数値が「9」であった場合は、連続予告用変動パターンテーブルTa2から連続予告用ハズレ変動パターンC8−9を選択する。
【0074】
[連続予告を行う場合の連続予告用大当り変動パターンの決定]
前記の連続予告判定の判定結果が連続予告を行うという結果であり、かつ、大当り判定の結果が大当りであった場合は、図柄列抽選カウンタCt10により抽選された図柄列を用いた連続予告用大当り変動パターンを決定する。連続予告用大当り変動パターンは、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の連続予告用大当り変動パターンの部分を参照し、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタから取得した数値に対応する連続予告用大当り変動パターンを選択することにより行う。
図15(L)は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12は、複数の数値、この実施形態では、0〜4の計5の数値をカウントする。この実施形態では、連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12がカウントする数値「0」〜「4」と、5種類の連続予告用大当り変動パターンとをそれぞれ対応付けて構成されている。メインCPU112は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12がカウントする数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する連続予告用大当り変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分から選択する。
たとえば、図柄列がD14に決定している場合において、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得した数値が「4」であった場合は、連続予告用変動パターンテーブルTa2の連続予告用大当り変動パターンの部分から連続予告用大当り変動パターンD14−14を選択する。
【0075】
[RAM116に格納されるデータ]
次に、マイクロプロセッサ110のRAM116に格納されるデータの種類について図16を参照して説明する。
図16は、RAM116の遊技データ格納領域の各格納領域にデータが格納された状態を概念的に示す説明図である。図16(A)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動前の状態を示す説明図であり、図16(B)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動後の状態を示す説明図であり、図16(C)は、格納領域E1〜E3に図柄種類データが格納された状態を示す説明図である。
【0076】
(遊技データ)
格納領域R0は、現在行われている図柄列の変動表示に使用したデータが格納された格納領域であり、R1〜R4は、保留数1〜4にそれぞれ対応する格納領域である。格納領域R1には、保留数が「1」のときに発生したデータが格納され、格納領域R2には、保留数が「2」のときに発生したデータが格納される。格納領域R3には、保留数が「3」のときに発生したデータが格納され、格納領域R4には、保留数が「4」のときに発生したデータが格納される。
格納されるデータのうち、大当りフラグは、大当り判定における判定結果が大当りであったことを示すフラグであり、大当りと判定されたときに大当りフラグに「1」が格納される。連続予告フラグは、連続予告判定における判定結果が連続予告を行うという結果であったことを示すフラグである。
【0077】
予告実行中フラグは、連続予告を実行中であることを示すフラグであり、連続予告を実行中は実行中フラグに「1」が格納されている。図柄列データは、図柄列テーブルTa1から選択した図柄列の種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択した図柄列がB9であった場合は、B9を示すデータが格納領域R2の図柄列データの部分に格納される。
変動パターンデータは、連続予告用変動パターンテーブルTa2から選択した連続予告用変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、大当り変動パターンテーブルTa5から選択した大当り変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6から選択したハズレリーチ変動パターンの種類を示すデータ、あるいは、ハズレ変動パターンテーブルTa7から選択したハズレ変動パターンの種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択した連続予告用変動パターンがB9−1であった場合は、B9−1を示すデータが格納領域R2の変動パターンデータの部分に格納される。確定図柄データは、大当り図柄テーブルTa3から選択した大当り図柄、またはハズレ図柄テーブルTa4から選択したハズレ図柄の種類を示すデータである。たとえば、保留数が「2」のときに選択したハズレ図柄が「656」であった場合は、「656」を示すデータが格納領域R2の確定図柄データの部分に格納される。
【0078】
また、保留数が1個消化される毎に格納領域R1〜R4に格納されている各データは、それぞれ格納領域R0の方へ1つずつ移動する。つまり、格納領域R1に格納されている各データは格納領域R0へ、格納領域R2に格納されている各データは格納領域R1へ、格納領域R3に格納されている各データは格納領域R2へ、格納領域R4に格納されている各データは格納領域R3へそれぞれ移動する。また、移動により、古いデータは、新しいデータが上書きされることにより書き換えられる。図16(B)は、図16(A)に示す各データが格納領域R0の方へ1つずつ移動した状態を示す。たとえば、格納領域R2に格納されていた変動パターンデータB9−1は、格納領域R1へ移動しており、移動前に格納領域R1に格納されていた変動パターンデータA−0は、B9−1に書き換えられている。
【0079】
(図柄種類データ)
図16(C)に示す図柄種類データ格納領域は、格納領域E1〜E3の計3個の格納領域を備える。格納領域E1は、連続予告を行う場合の変動表示2回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E1には、図柄1、3、4、5、7、8、9、11を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7、Z8、Z9、Z11が格納されている。格納領域E2は、連続予告を行う場合の変動表示3回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E2には、図柄1、3、4、5、7を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7が格納されている。格納領域E3は、連続予告を行う場合の変動表示4回目にて選択された図柄列を構成する図柄の種類を示すデータを格納する。図16(C)に示す例では、格納領域E3には、図柄3、4、7を示す図柄種類データZ3、Z4、Z7が格納されている。
【0080】
変動表示2回目から変動表示4回目までは、前の回にて選択した図柄列と共通する図柄を含んでいるか否かを判定し、共通する図柄を含んでいない場合は、共通する図柄を含む図柄列を選択するまで図柄列の選択を行う。
つまり、前の回にて選択した図柄列と共通する図柄を含んでいない図柄列を変動表示すると、前の回にて変動表示された図柄列と全く異なる図柄列が変動表示されてしまうと、連続予告が継続して行われているという感覚が弱くなってしまうので、前の回にて変動表示した図柄列と共通する図柄を含む図柄列を選択する。
変動表示3回目では、変動表示2回目にて選択された各図柄とそれぞれ共通する図柄を含む図柄列を選択する。変動表示4回目では、変動表示2回目および変動表示3回目にて選択された各図柄列とそれぞれ共通する図柄を含む図柄列を選択する。
つまり、初回から最終回までの各回の変動表示において、共通する種類の図柄が少なくとも1つ存在するように図柄列を選択する。これにより、遊技者は、最初から最後まで予告表示が継続して行われているという感覚を維持することができる。
【0081】
[主な遊技の流れ]
次に、主な遊技の流れについて図17ないし図25および図45を参照して説明する。
図17は、始動口スイッチのON・OFFタイミングと、図柄列の変動開始・変動停止タイミングと、連続予告の開始・終了タイミングとの関係を示すタイムチャートである。図18は、メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。図19は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。図20は、図19の続きを示すフローチャートである。図21は、図19の続きを示すフローチャートである。図22は、図20の続きを示すフローチャートである。図23は、図21の続きを示すフローチャートである。図24は、図21の続きを示すフローチャートである。図25は、メインCPU112が実行する図柄処理の流れを示すフローチャートである。図45は、メインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。
なお、以下の説明では、図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27に4個入賞し、保留数が最大の4個になるものとする。また、保留数が4個になったときの連続予告判定の判定結果が連続予告を行う判定結果であるとする。
【0082】
(主な処理)
パチンコ機10の電源が投入されると、メインCPU112は、電源投入時であると判定し(図45のS1:Yes)、スタックポインタに対するアドレスの設定、RAM116のチェックデータが正しいか否かの判定、チェックデータが正しい場合にRAM116内のバックアップ領域以外を0クリア(初期化)するなどの初期化処理を行う(S2)。続いてメインCPU112は、各種カウンタのカウントの初期値などを更新する初期値更新処理を実行する(S3)。
続いて、初期化処理を実行したメインCPU112は、電源投入時ではないと判定し(S1:No)、次に記載する主な処理を実行する。
第1種始動口スイッチ27a、各入賞口スイッチなどからの信号を入力ポートから入力し、他のフェーズで使用できる形に整える入力処理(S4)。出力編集された出力データを出力ポートおよび入出力ポートへ出力する出力処理(S5)。各種カウンタのカウントの初期値などを更新する初期値更新処理(S6)。後述する始動口処理(S7)、変動パターン選択処理(S8)、図柄処理(S9)。
なお、S3の初期値更新処理は、次のリセットまで続けられる。また、上記の主な処理は、ROM114に記録されたメインプログラムに従って実行される。
(始動口処理)
メインCPU112は、始動口スイッチ27a(図9)がONしたか否かを判定し(図18のステップ(以下、Sと略す)10)、ONしたと判定した場合は(S10:Yes、図17のt1)、保留数Uが上限の4個未満であるか否かを判定する(S12)。この段階では、まだ保留数Uは0個であるため、4個未満であると判定し(S12:Yes)、保留数U=0に「1」を加算し、保留数U=1に更新する(S14)。続いてメインCPU112は、このとき大当り抽選カウンタCt1(図14(A))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S16)。続いてメインCPU112は、このときリーチ抽選カウンタCt5(図14(E))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S18)。
【0083】
続いてメインCPU112は、確変フラグ「1」がセットされているか否かに基づいて、確変中であるか否かを判定し(S20)、確変中であると判定した場合は(S20:Yes)、高確率用判定データを参照し(S22)、S16にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ大当り値が存在するか否かに基づいて大当り判定を行う(S26)。また、確変中ではないと判定した場合は(S20:No)、低確率用判定データを参照し(S24)、S16にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ大当り値が存在するか否かに基づいて大当り判定を行う(S26)。
【0084】
ここでメインCPU112は、大当りと判定すると(S26:Yes)、大当りフラグをONする(S28)。つまり、遊技データ格納領域の格納領域R1の大当りフラグに対応する格納領域に「1」を格納する。続いてメインCPU112は、このとき連続予告抽選カウンタCt9(図15(I))がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S30)。続いてメインCPU112は、大当り用判定データを参照し(S32)、S30にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ数値が存在するか否かに基づいて連続予告判定を行う(S46)。ここで、メインCPU112は、連続予告を行うと判定した場合は(S46:Yes)、予告実行中フラグがONしているか否かを判定し(S48)、ONしていない場合は(S48:No)、連続予告フラグをONする(S50)。つまり、格納領域R1の連続予告フラグに対応する格納領域に「1」を格納する。
また、連続予告を実行しないと判定した場合(S46:No)、あるいは予告実行中フラグがONしていると判定した場合は(S48:Yes)、連続予告フラグをOFFする(S52)。
【0085】
また、メインCPU112は、ハズレと判定した場合は(S26:No)、大当りフラグをOFFし、つまり前回の大当り判定の結果を示すデータとして大当りフラグに「1」がセットされている場合は「0」にリセットする(S34)。遊技データ格納領域の格納領域R1の大当りフラグに対応する格納領域には、「0」がセットされる。
また、メインCPU112は、このときリーチ抽選カウンタCt5(図14(E))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かに基づいてリーチを実行するか否かを判定する(S36)。ここで、リーチを実行すると判定した場合は(S36:Yes)、リーチを実行することを示すリーチフラグをONし(S38)、リーチを実行しないと判定した場合は(S36:No)、リーチフラグをOFFにする。つまり、前回のリーチ判定の結果を示すデータとしてリーチフラグがONしている場合はOFFにする(S40)。
【0086】
続いてメインCPU112は、リーチフラグがONの場合には、このとき連続予告抽選カウンタCt9がカウントした数値を1つ取得し、それをRAM116に一時的に格納する(S42)。続いてメインCPU112は、ハズレ用判定データを参照し(S44)、S42にてRAM116に一時的に格納した数値と同じ数値が存在するか否かに基づいて連続予告判定を行う(S46)。ここで、メインCPU112は、連続予告を行うと判定した場合は(S46:Yes)、前述のS48〜S52を実行する。
なお、メインCPU112が上記始動口処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
【0087】
(連続予告を行うと決定しなかった場合の変動パターン選択処理)
メインCPU112は、予告表示回数Nが「0」を超えているか否かを判定し(図19のS60)、予告表示回数Nが「0」を超えていないと判定すると(S60:No)、連続予告フラグがONしているか否かを判定する(図21のS62)。ここで、連続予告フラグはONしていないと判定すると(S62:No)、予告実行中フラグをOFFする(図23のS64)。これにより、遊技データ格納領域の格納領域R1の予告実行中フラグに対応する格納領域には「0」がセットされる。
続いてメインCPU112は、S28(図18)を実行することにより大当りフラグがONしているか否かを判定し(S66)、ONしていると判定した場合は(S66:Yes)、このとき大当り変動パターン抽選カウンタCt4(図14(D))がカウントした数値を1つ取得し(S68)、大当り変動パターンテーブルTa5(図13(C))を参照し、S68にて取得した数値に対応付けられている大当り変動パターンを選択する(S70)。
たとえば、大当り変動パターン抽選カウンタCt4から取得した数値が「5」であった場合は、「5」と対応付けられている大当り変動パターンP5を選択する。
【0088】
続いてメインCPU112は、このとき大当り図柄抽選カウンタCt2(図14(B))がカウントした数値を1つ取得し(S72)、大当り図柄テーブルTa3(図13(A))を参照し、S72にて取得した数値に対応付けられている大当り図柄を選択する(S74)。
たとえば、大当り図柄抽選カウンタCt2から取得した数値が「7」であった場合は、「7」と対応付けられている大当り図柄「777」を選択する。
また、メインCPU112は、大当りフラグがONしていないと判定した場合は(S66:No)、S38(図18)を実行することによりリーチフラグがONしているか否かを判定する(S76)。ここで、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S76:Yes)、このときハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6(図14(F))がカウントした数値を1つ取得し(S78)、ハズレリーチ変動パターンテーブルTa6(図13(D))を参照し、S78にて取得した数値に対応付けられているハズレリーチ変動パターンを選択する(S80)。
たとえば、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタCt6から取得した数値が「3」であった場合は、「3」と対応付けられているハズレリーチ変動パターンRP3を選択する。
【0089】
続いてメインCPU112は、このときリーチ図柄抽選カウンタCt8(図15(H))がカウントした数値を1つ取得し(S82)、リーチ図柄テーブルTa8(図13(F))を参照し、S82にて取得した数値に対応付けられているリーチ図柄を選択する(S84)。
たとえば、リーチ図柄抽選カウンタCt8から取得した数値が「4」であった場合は、「4」と対応付けられているリーチ図柄RZ4を選択する。
また、メインCPU112は、リーチフラグはONしていないと判定した場合は(S76:No)、このときハズレ変動パターン抽選カウンタCt7(図15(G))がカウントした数値を1つ取得し(S86)、ハズレ変動パターンテーブルTa7(図13(E))を参照し、S86にて取得した数値に対応付けられているハズレ変動パターンを選択する(S88)。
たとえば、ハズレ変動パターン抽選カウンタCt7から取得した数値が「1」であった場合は、「1」と対応付けられているハズレ変動パターンHP1を選択する。
【0090】
続いてメインCPU112は、このときハズレ図柄抽選カウンタCt3(図14(C))がカウントした数値を1つ取得し(S90)、ハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))を参照し、S90にて取得した数値に対応付けられているハズレ図柄を選択する(S92)。
たとえば、ハズレ図柄抽選カウンタCt3から取得した数値が「3」であった場合は、「3」と対応付けられているハズレ図柄「3」を選択する。ハズレ図柄の選択は、左図柄、中図柄および右図柄のそれぞれについて行い、選択した3つの図柄が大当り図柄と同一となった場合は、再度、ハズレ図柄を選択する。
そしてメインCPU112は、S70にて選択した大当り変動パターン、またはS80にて選択したハズレリーチ変動パターン、あるいはS88にて選択したハズレ変動パターンを今回行う予定の図柄列の変動表示の変動パターンに設定する(S94)。続いてメインCPU112は、S74にて選択した大当り図柄、またはS84にて選択したリーチ図柄、あるいはS92にて選択したハズレ図柄を今回行う予定の図柄列の変動表示において確定表示する確定図柄に設定する(S96)。なお、設定された変動パターンは変動パターンデータとして、確定図柄は、確定図柄データとしてそれぞれRAM116の遊技データ格納領域(図16)の格納領域R1に格納される。
【0091】
続いてメインCPU112は、S96にて設定した確定図柄が確変図柄であるか否かを判定する(S98)。確変図柄とは、確変を発生することとなる大当り図柄のことであり、たとえば、奇数の図柄で構成された大当り図柄「3・3・3」、「7・7・7」などが相当する。ここで、確変図柄であると判定した場合は(S98:Yes)、確変を約束する権利が発生したことを示す確変フラグをONし(S100)、確変図柄ではないと判定した場合は(S98:No)、確変フラグをOFFにする(S102)。
以降、メインCPU112は、保留数Uが「2」になったとき、および「3」になったときそれぞれにおいて始動口処理(S10〜S52)および変動パターン選択処理(図19のS60:No、図21のS62:No、図23のS64〜S102)を実行する(図17のt2、t3)。そして、保留数Uが「2」および「3」になったときにそれぞれ選択された各種データは、格納領域R2,R3の対応する格納領域にそれぞれ格納される。
【0092】
(連続予告を行うと決定した場合の変動パターン選択処理)
そしてメインCPU112は、保留数Uが「4」になったとき、大当り判定において大当りと判定し(図18のS26:Yes)、連続予告判定において連続予告を行うと判定し(S46:Yes、図17のt6)、連続予告フラグをONしたとする(S50)。これによりメインCPU112は、予告表示回数Nは0を超えていないと判定し(図19のS60:No)、連続予告フラグはONしていると判定し(図21のS62:Yes)、予告実行中フラグをONする(図24のS104)。
【0093】
続いてメインCPU112は、保留数U=4であるか否かを判定し(S106)、保留数U=4であると判定すると(S106:Yes)、RAM116の格納領域R1、R2およびR3(図16)のいずれかにおいて大当りフラグがONしているか否かを判定し(S108)、ONしていると判定した場合は(S108:Yes)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。つまり、図柄列の未変動表示の回数が4回分残っており、その4回分の図柄列の変動表示によって連続予告を行うとした場合、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしていると、4回目の図柄列の変動表示を行う前の図柄列の変動表示で大当りとなってしまうことになり、連続予告を行う意味がなくなるため、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしている場合は、連続予告を実行しない。
【0094】
メインCPU112は、格納領域R1、R2およびR3のいずれかにおいて大当りフラグがONしていないと判定すると(S108:No)、予告表示回数Nを3回に設定する(S110)。つまり、図柄列の変動表示を4回行うことによって、図柄数の減少による予告表示を最大3回行うことができるため、予告表示回数Nを3回に設定する。
また、メインCPU112は、保留数U=4ではないと判定した場合は(S106:No)、保留数U=3であるか否かを判定する(S112)。ここで、保留数U=3であると判定した場合は(S112:Yes)、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしているか否かを判定する(S114)。ここで、ONしていると判定した場合は(S114:Yes)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。つまり、図柄列の未変動表示の回数が3回分残っており、その3回分の図柄列の変動表示によって連続予告を行うとした場合、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしていると、3回目の図柄列の変動表示を行う前の図柄列の変動表示で大当りとなってしまうことになり、連続予告を行う意味がなくなるため、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしている場合は、連続予告を実行しない。
【0095】
メインCPU112は、格納領域R1またはR2において大当りフラグがONしていないと判定した場合は(S114:No)、予告表示回数Nを2回に設定する(S88)。つまり、図柄列の変動表示を3回行うことによって、図柄数の減少による予告表示を最大2回行うことができるため、予告表示回数Nを2回に設定する。S110またはS116にて予告表示回数Nを設定したメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する変動パターンを図柄列Aを有する変動パターンとして、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の連続予告用ハズレ変動パターンA−0〜A−9の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを格納領域R1に格納する(S118)。
たとえば、連続予告用ハズレ変動パターンA−0を選択した場合は、格納領域R1に変動パターンデータとしてA−0を格納する(図16(A))。
【0096】
続いてメインCPU112は、図柄列Aを構成する図柄を3個選択してハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R1に格納する(S122)。
たとえば、作成したハズレ図柄が「7・5・3」であった場合は、そのハズレ図柄「7・5・3」を示すデータを確定図柄データとして格納領域R1に格納する。
【0097】
メインCPU112が実行する各処理は、それぞれ所定の周期、たとえば2msの周期で実行される。そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前述のS110またはS116(図24)にて予告表示回数Nを3回または2回に設定しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(図19のS60:Yes)、予告表示回数NはS110(図24)において3回に設定されていたか、S116において2回に設定されていたかを判定する(S130)。
ここで、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定した場合は(S130:3)、残りの予告表示回数Nが3回であるか、2回であるか、あるいは1回であるかを判定する(S132)。ここで、3回であると判定した場合は(S132:3)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S134)。たとえば、図柄列B9を選択した場合は、格納領域R2に図柄列データとしてB9を格納する(図16(A))。
【0098】
続いてメインCPU112は、S134にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E1に格納する(S136)。たとえば、S134にて選択した図柄列がB9であった場合は、図柄列B9を構成する図柄1、3、4、5、7、8、9、11を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7、Z8、Z9、Z11を格納領域E1に格納する(図16(C))。
【0099】
そして、メインCPU112は、S134にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを格納領域R2に格納する(S140)。
たとえば、S134にて選択した図柄列がB9であり、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))から取得した数値が「1」であった場合は、B9−1を選択し、変動パターンB9−1を変動パターンデータとして格納領域R2に格納する。
【0100】
続いてメインCPU112は、S136にて格納領域E1に格納した図柄種類データを3個選択し、その選択した3個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R2に格納する(S142)。
たとえば、選択した3個の図柄種類データが図柄「331」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「3」、「3」および「1」を選択し、ハズレ図柄「3・3・1」を作成し、それを確定図柄として格納領域R2に格納する。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=3)から「1」を減算してN=2に更新し(S160)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0101】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=2に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(S60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定し(S130:Yes)、残りの予告表示回数N=2であると判定する(S132:2)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S146)。
たとえば、図柄列C8を選択した場合は、格納領域R3に図柄列データとしてC8を格納する(図16(A))。
続いてメインCPU112は、S146にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S150)。たとえば、S146にて選択した図柄列がC8であった場合は、図柄列C8を構成する図柄1、3、4、5、7を示す図柄種類データZ1、Z3、Z4、Z5、Z7を格納領域E2に格納する(図16(C))。
【0102】
続いてメインCPU112は、先のS136にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S150にて格納領域E2に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S152)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S152:No)、再度、C0〜C19の中から図柄列を選択する(S146、S150)。
【0103】
そして、メインCPU112は、共通する図柄が存在すると判定した場合は(S152:Yes)、S146にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを格納領域R3に格納する(S156)。たとえば、S146にて選択した図柄列がC8であり、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))から取得した数値が「9」であった場合は、C8−9を選択する。
【0104】
続いてメインCPU112は、S150にて格納領域E2に格納した図柄種類データを3個選択し、その選択した3個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S158)。たとえば、選択した3個の図柄種類データが図柄「347」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「3」、「4」および「7」を選択し、ハズレ図柄「3・4・7」を作成する。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=2)から「1」を減算してN=1に更新し(S160)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0105】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=1に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(S60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていたと判定し(S130:Yes)、残りの予告表示回数N=1であると判定する(S132:1)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(図21のS164)。
たとえば、図柄列D14を選択した場合は、格納領域R4に図柄列データとしてD14を格納する(図16(A))。
続いてメインCPU112は、S164にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E3に格納する(S168)。続いてメインCPU112は、先のS150(図19)にて格納領域E2に格納した図柄種類データと、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S170)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S170:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択する(S164、S168)。
【0106】
ここでメインCPU112は、共通する図柄が存在する場合は(S170:Yes)、先のS136(図19)にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S172)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S172:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択し(S164、S168)、S170およびS172を実行する。
そして、S170およびS172の両方の比較において、共通する図柄が存在するとそれぞれ判定されると(S170:Yes、S172:Yes)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否かを判定する(S176)。ここで、ONしていると判定した場合は(S176:Yes)、このとき連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12(図15(L))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用大当り変動パターンを選択し、その選択した変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R4に格納する(S178)。
たとえば、S164にて選択した図柄列がD14であり、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得した数値が「10」であった場合は、連続予告用大当り変動パターンD14−10を選択し、D14−10を格納領域R4に格納する(図16(A))。
【0107】
続いてメインCPU112は、S164にて選択した図柄列に対応する大当り図柄を作成し、その決定した大当り図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する(S180)。
たとえば、S164にて選択した図柄列がD14であった場合は、図柄列D14を構成する図柄3、4、7の中から図柄を1つ選択し、その選択した図柄と同じ図柄を3つ揃えた大当り図柄に決定する。たとえば、図柄7を選択した場合は、大当り図柄を「7・7・7」に決定する。また、大当り図柄の決定は、たとえば図柄列を構成する図柄の数と同じ数の数値をカウントするカウンタを使用し、そのカウンタがカウントする数値と図柄とを対応付けたテーブルを作成し、大当り図柄を決定するタイミングになったときにカウンタから取得した数値と対応付けられている図柄を3つ揃えることにより行う。
【0108】
続いてメインCPU112は、S180にて作成した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し(S182)、確変図柄である場合は(S182:Yes)、確変フラグをONし(S184)、確変図柄でない場合は(S182:No)、確変フラグをOFFにする(S186)。
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグはONしていないと判定した場合は(S176:No)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレ変動パターンを選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R4に格納する(S188)。
たとえば、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値が「9」であった場合は、連続予告用ハズレ変動パターンD14−9を選択し、D14−9を格納領域R4に格納する。
【0109】
続いてメインCPU112は、S168にて格納領域E3に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する(S190)。たとえば、最初に選択した図柄種類データが図柄「7」を示す図柄種類データであり、次に選択した図柄種類データが図柄「4」を示す図柄種類データであった場合は、ハズレ図柄テーブルTa4からハズレ図柄「7」および「4」を選択し、ハズレ図柄「7・4・7」を作成し、そのハズレ図柄「7・4・7」を示すデータを確定図柄データとして格納領域R4に格納する。
【0110】
また、メインCPU112は、予告表示回数Nの設定回数が3回ではない、つまりS116(図24)にて2回に決定されていると判定した場合は(図19のS130:No)、残りの予告表示回数Nが2回であるか、1回であるかを判定する(図20のS192)。ここで、2回であると判定した場合は(S192:2)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S194)。
続いてメインCPU112は、S194にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E1に格納する(S196)。
【0111】
そして、メインCPU112は、S194にて選択した図柄列を有する連続予告用ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa2の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを格納領域R2に格納する(S200)。続いてメインCPU112は、S196にて格納領域E2に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R2に格納する(S202)。
続いてメインCPU112は、予告表示回数N(=2)から「1」を減算してN=1に更新し(S204)、この処理を抜けて次の処理へ移行する。
【0112】
そして、メインCPU112は、次の周期において変動パターン選択処理を実行するタイミングになると、前回のS160において予告表示回数N=1に変化しているため、予告表示回数Nは「0」を超えていると判定し(図19のS60:Yes)、予告表示回数Nは3回に設定されていなかった(つまり2回)と判定し(S130:No)、残りの予告表示回数N=1であると判定する(図20のS192:1)。続いてメインCPU112は、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(図22のS208)。続いてメインCPU112は、S208にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S212)。
【0113】
続いてメインCPU112は、先のS196(図20)にて格納領域E1に格納した図柄種類データと、S212にて格納領域E2に格納した図柄種類データとを比較し、共通する図柄種類データが存在するか否か、つまり両図柄列に共通する図柄が存在するか否かを判定する(S214)。ここで、共通する図柄が存在しない場合は(S214:No)、再度、D0〜D19の中から図柄列を選択する(S208、S212)。
【0114】
そして、メインCPU112は、共通する図柄が存在すると判定した場合は(S214:Yes)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否かを判定する(S218)。ここで、ONしていると判定した場合は(S218:Yes)、このとき連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12(図15(L))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用大当り変動パターンを選択し、その選択した変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R3に格納する(S220)。
続いてメインCPU112は、S208にて選択した図柄列に対応する大当り図柄を作成し、その決定した大当り図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S222)。続いてメインCPU112は、S222にて作成した大当り図柄が確変図柄であるか否かを判定し(S224)、確変図柄である場合は(S224:Yes)、確変フラグをONし(S226)、確変図柄でない場合は(S224:No)、確変フラグをOFFにする(S228)。
【0115】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグはONしていないと判定した場合は(S218:No)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11(図15(K))がカウントした数値を1つ取得し、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)を参照し、上記の取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレ変動パターンを選択し、その選択した連続予告用ハズレ変動パターンを示すデータを変動パターンデータとして格納領域R3に格納する(S230)。
続いてメインCPU112は、S212にて格納領域E2に格納した図柄種類データを2個選択し、その選択した2個の図柄種類データに対応するハズレ図柄をハズレ図柄テーブルTa4(図13(B))からそれぞれ選択し、ハズレ図柄を作成し、その作成したハズレ図柄を示すデータを確定図柄データとして格納領域R3に格納する(S232)。
なお、メインCPU112が上記変動パターン選択処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
【0116】
(連続予告の実行)
ここでは、予告表示を3回連続で行う場合を説明する。
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
図25の図柄処理において、メインCPU112は、図柄が変動中であるか否かを判定する(S300)。たとえば、図柄の変動開始を指示するコマンド(以下、変動開始コマンドという)を図柄制御基板32のサブCPU32bへ送信した後、図柄の変動停止を指示するコマンド(以下、変動停止コマンドという)をサブCPU32bへ送信していない場合は、図柄が変動中であると判定し、変動停止コマンドを送信した後、新たな変動開始コマンドを送信していない場合は、図柄が変動中ではないと判定する。
ここで、図柄が変動中ではない、つまり現在行われている図柄列の変動表示が終了したと判定した場合は(S300:No、図17のt7)、保留数Uが「1」以上であるか否かを判定するが(S302)、保留数Uは「4」であるため、保留数Uは「1」以上であると判定し(S302:Yes)、保留数Uから「1」を減算する(S304)。つまり、これから図柄列の変動表示を1回分行うため、予め保留数Uから「1」を減算しておく。
【0117】
続いてメインCPU112は、格納領域R1〜R4に格納されている各データを格納領域R0の方へ1つずつ移動させ(S308)、変動開始コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S310)。その変動開始コマンドには、格納領域R1に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データが含まれる。続いてメインCPU112は、S310にて出力した変動開始コマンドに含まれる変動パターンデータにより示される変動時間の計測を開始する(S312)。
一方、図柄制御基板32のサブCPU32bは、メインCPU112が出力した変動開始コマンドを入力し、その入力した変動開始コマンドにより示される変動パターンに従った図柄列の変動表示を図柄表示器32aに対して実行させる(図17のt8)。
たとえば、サブCPU32bが入力した変動パターンが、連続予告用ハズレ変動パターンA−0であった場合は、図柄表示器32aは、その連続予告用ハズレ変動パターンA−0に従って、たとえば図5(B)に示すように図柄列の変動表示を開始する。
【0118】
そして、メインCPU112は、次の周期において図柄処理を実行するタイミングになると、図柄が変動中であると判定し(S300:Yes)、S312にて開始した計測時間がタイムアップしたと判定すると(S314:Yes)、変動停止コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S316)。
一方、図柄制御基板32のサブCPU32bは、メインCPU112が出力した変動停止コマンドを入力すると、図柄列の変動表示が停止する過程の表示を図柄表示器32aに対して実行させる。たとえば、既に入力している変動開始コマンドにより示される連続予告用ハズレ変動パターンがA−0であり、確定図柄がハズレ図柄「7・5・3」であった場合は、図柄表示器32aは、左図柄列の変動表示を停止して左確定図柄「7」を確定表示し、その確定表示から所定時間経過後に右図柄列の変動表示を停止して右確定図柄「3」を確定表示する。
【0119】
そして右確定図柄の確定表示から所定時間経過すると、中図柄列の変動が停止し、図柄「5」が停止表示され、ハズレ図柄「7・5・3」が確定する(図17のt9)。
この変動表示1回目では、各表示領域にて変動表示される図柄列を構成する図柄数は、減少していない。たとえば、図4の図柄列L1に示すように、図柄数は12個である。
【0120】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
そして、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、図柄は変動中ではないと判定し(S300:No)、保留数Uは「1」以上であると判定し(S302:Yes)、保留数Uから「1」を減算する(S304)。この段階では、保留数U(=3)から「1」を減算して保留数U=2となる。続いてメインCPU112は、格納領域R1〜R4に格納されている各データを格納領域R0の方へ1つずつ移動させる(S308)。たとえば、格納領域R1〜R4には、図16(A)に示すデータが格納されていたとすると、各データの移動により、格納領域R1〜R4のデータの格納状態は図16(B)に示すように変化する。
続いてメインCPU112は、変動開始コマンドを図柄制御基板32へ出力する(S310)。その変動開始コマンドには、格納領域R1(データが移動する前の格納領域R2)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データが含まれる。たとえば、図16(B)に示す例では、変動パターンデータB9−1および確定図柄データ656が含まれる。
【0121】
一方、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄に従って図柄列の変動表示から確定図柄の表示までを行う。たとえば、メインCPU112から指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用ハズレ変動パターンB9−1およびハズレ図柄「3・3・1」であった場合は、図4の変動表示2回目に示す計8個の図柄から構成された図柄列L2を各表示領域にてそれぞれ変動表示し(図6(F)、図17のt10)、ハズレ図柄「3・3・1」を確定表示する(図6(H)、図17のt11)。
以上のように、変動表示2回目では、変動表示1回目のときの図柄数よりも4個少ない8個の図柄数の図柄列L2を各表示領域にてそれぞれ変動表示することにより、連続予告の1回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄0、2、6、10が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ12個から8個へと4個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/12から1/8へと高くすることができる。
したがって、遊技者は、大当りが発生する見かけ上の確率が向上することで、近い将来、大当りが発生するのではないかと期待する。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
【0122】
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
次に、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、前述のように図柄処理(S300〜S316)を実行する。ここでも、データ移動後の格納領域R1(連続予告を行うことが決定したときは格納領域R3)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データを含む変動開始コマンドを図柄制御基板32へ送信する。
たとえば、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用ハズレ変動パターンC8−9およびハズレ図柄「3・4・7」であった場合は、図4の変動表示3回目に示す計5個の図柄から構成された図柄列L3を変動表示し(図7(J)、図17のt12)、ハズレ図柄「3・4・7」を確定表示する(図7(L)、図17のt13)。
以上のように、変動表示3回目では、変動表示2回目のときの図柄数よりも3個少ない5個の図柄数の図柄列を変動表示することにより、連続予告の2回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄8、9、11が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ8個から5個へと3個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/8から1/5へと、予告表示1回目のときよりもさらに高くすることができる。
したがって、遊技者は、もしかすると、近い将来、大当りが発生するのではないかという期待を強める。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
【0123】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
次に、メインCPU112は、次の周期で図柄処理を実行するタイミングになると、前述のように図柄処理(S300〜S316)を実行する。ここでも、データ移動後の格納領域R1(連続予告を行うことが決定したときは格納領域R4)に格納されている変動パターンデータおよび確定図柄データを含む変動開始コマンドを図柄制御基板32へ送信する。
たとえば、図柄表示器32aは、メインCPU112により指示された変動パターンおよび確定図柄が、連続予告用大当り変動パターンD14−10および大当り図柄「7・7・7」であった場合は、図4の変動表示4回目に示す計3個の図柄から構成された図柄列L4を変動表示する(図8(N)、図17のt14)。
そして、変動表示の開始から所定時間経過すると、左図柄列の変動表示を停止して左確定図柄「7」を確定表示し、その確定表示から所定時間経過後に右図柄列の変動表示を停止して右確定図柄「7」を確定表示し、大当り図柄「7・7・7」に対するリーチの状態を表示する。このとき、中図柄列は、図柄の種類を用意に認識できる速度で変動し、図柄「7」が表示されるタイミングに近づくと、さらに速度が落とされ、図柄「7」が一旦停止してから再度変動したり、あるいは、逆方向へ変動したりする。さらにはリーチ特有のキャラクタが画面に登場して、図柄「7」に対して種々のアクションを加えて図柄「7」の停止を阻止したり、あるいは、図柄「7」の停止をアシストしたりする演出が表示される。これらのリーチ特有の演出内容は、連続予告大当り変動パターンの種類によって異なる。
そして、リーチになってから所定時間経過すると、中図柄列の変動が停止し、図柄「7」が確定表示され、大当り図柄「7・7・7」が確定する(図8(P)、図17のt15)。これにより、遊技者の期待に応えた結果となった。
【0124】
以上のように、変動表示4回目では、変動表示3回目のときの図柄数よりも2個少ない3個の図柄数の図柄列を変動表示することにより、連続予告の3回目の予告表示を行う。これにより、各表示領域にて変動表示されていた各図柄列から、それぞれ同じ種類の図柄1、5が減少され、各図柄列の図柄数がそれぞれ5個から3個へと2個減少するため、大当りが発生する見かけ上の確率を1/5から1/3へと、予告表示2回目のときよりもさらに高くすることができる。
したがって、遊技者は、もしかすると、今回の変動表示で大当りが発生するかもしれないとの期待を抱く。しかも、遊技者が常に注目している図柄列により予告を行うことができるため、従来の予告よりも、直接的に大当りへの期待感を抱くことができる。
なお、メインCPU112が上記図柄処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM32cに記録されている。
【0125】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、連続予告における図柄の減少により、大当りが発生する見かけ上の確率を高くすることができるため、見かけ上の確率が変化しない従来のパチンコ機よりも、大当りの発生に対する遊技者の期待を高める演出の効果を大きくすることができる。
特に、遊技者が常に注目している図柄列そのものによって連続予告を行うことができるため、大当りの発生する可能性のあることを示唆する画像を表示したり、大当りが発生する確率の低いリーチパターンから確率の高いリーチパターンへと段階的に変化させたりするような従来のパチンコ機よりも、直接的に大当り発生への期待感を高めることができる。
(2)しかも、判定結果が当りであり、かつ、連続予告を行う場合は、予告表示の回数が増加するにつれて図柄の数を徐々に減少させて行き、最後に大当り図柄を表示すれば、予告通りの結果となったという納得感のある演出形態にすることができる。
(3)また、連続予告判定において連続予告を行うと決定される確率が、大当りと判定された場合の方が、ハズレと判定された場合よりも高く設定されているため、連続予告に対する遊技者の信頼を維持することができる。
【0126】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図26ないし図28を参照して説明する。図26は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。図27は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを示すフローチャートであり、図28は、図27の続きを示すフローチャートである。
なお、この実施形態のパチンコ機は、図26に示す連続予告用変動パターンテーブルの構成およびメインCPU112が実行する図27,図28の一部を除いて第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能である。その同じ構成および機能に関する説明を省略する。
【0127】
図26に示す連続予告用変動パターンテーブルTa9は、連続予告を行う際に使用する図柄の変動パターンの種類を設定したものであり、連続予告用ハズレ変動パターンと、連続予告用大当り変動パターンとが設定されている。また、連続予告用ハズレ変動パターンには、リーチを伴わない連続予告用通常ハズレ変動パターンと、リーチを伴う連続予告用ハズレリーチ変動パターンとが設定されている。
A〜Dの英文字は、図11に示した図柄列テーブルTa1に設定された図柄列A〜Dに対応する。連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンは、それぞれ10種類設定されており、0〜10の数値とそれぞれ対応付けられている。図柄列C、Dに対しては、それぞれ5種類の連続予告用大当り変動パターンも設定されており、0〜4の数値とそれぞれ対応付けられている。
たとえば、図柄列Aに対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A−19の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンA−20〜A−29の計10種類とが設定されており、図柄列B19に対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10〜B19−19の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンB19−20〜B19−29の計10種類とが設定されている。また、図柄列C0に対しては、連続予告用通常ハズレ変動パターンC0−15〜C0−24の計10種類と、連続予告用ハズレリーチ変動パターンC0−25〜C0−34の計10種類と、連続予告用大当り変動パターンC0−35〜C0−39の計5種類とがそれぞれ設定されている。
【0128】
図柄の変動パターンとして連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンのどちらを選択するかは、第1実施形態にて説明した図14(E)のリーチ抽選カウンタCt5を用いて決定する。たとえば、メインCPU112は、連続予告を行うと判定されていることを前提とし、リーチ抽選カウンタCt5から取得した数値が「3」または「17」であった場合に連続予告用ハズレリーチ変動パターンを選択する。また、連続予告用通常ハズレ変動パターンが選択された場合は、第1実施形態にて説明した図15(K)の連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値と対応する連続予告用通常ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。また、連続予告用通常ハズレリーチ変動パターンが選択された場合も、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得したカウント値と対応する連続予告用通常ハズレリーチ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。
また、連続予告用大当り変動パターンを選択する場合は、第1実施形態にて説明した図15(L)の連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12から取得したカウント値と対応する連続予告用大当り変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9から選択する。
【0129】
[変動パターン選択処理2]
次に、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを図27および図28を参照して説明する。なお、変動パターン選択処理2のうち、図27のS144,S148および図28のS162,S166以外の処理は、第1実施形態の変動パターン選択処理と同一であるため、その同一部分の説明を省略または簡略化する。
メインCPU112は、連続予告フラグがONしていないと判定した場合は(図28のS62:No)、第1実施形態にて図23に示した処理を実行する。
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
また、メインCPU112は、連続予告フラグがONしていると判定した場合は(S62:Yes)、図24に示した処理を実行する。ここで、S118では、連続予告用変動パターンテーブルTa9の連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A19の中から1つ選択し、それを格納領域R1に格納する。
【0130】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
メインCPU112は、第1実施形態と同じように、S130:Yes〜S142およびS160を実行する。
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが「2」であると判定すると(図27のS132:2)、始動口処理のS38(図18)にてリーチフラグがONしているかを判定する(S144)。
【0131】
ここで、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S144:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の図柄列B0〜B19の中から1つ選択し、その選択した図柄列を示す図柄列データを格納領域R3に格納する(S148)。
つまり、大当りが発生する場合は、必ずと言っていいほど、リーチパターンが実行されるため、リーチパターンも大当り発生に対する予告の効果を有する。
したがって、予告表示2回目においてリーチパターンを実行すると、図柄列を構成する図柄数の減少による予告の効果に加えて、リーチによる予告の効果が加わるため、遊技者は、大当り発生に対して過度の期待をするおそれがあり、最終的にハズレとなった場合には、予告に対する遊技者の信頼性が低くなるおそれがある。
そこで、予告表示2回目においてリーチパターンを実行することとなった場合には、予告表示1回目と同数の図柄から構成される図柄列を選択するようにし、つまり図柄数の減少を行わず、リーチパターンの実行のみに留めることにより、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制するようにする。
【0132】
そして、メインCPU112は、S148にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E2に格納する(S150)。続いてメインCPU112は、S134およびS148にて選択した両図柄列に共通する図柄が存在すると判定すると(S152:Yes)、このとき連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値と対応付けられている連続予告用ハズレリーチ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9のB0−20〜B19−29の中から選択し、その選択した連続予告用ハズレリーチ変動パターンを示す変動パターンデータを格納領域R3に格納する(S156)。
また、メインCPU112は、リーチフラグがONしていないと判定した場合は(S144:No)、第1実施形態と同じように、図柄列B0〜B19よりも3図柄少ない図柄列C0〜C19の中から図柄列を選択し(S146)、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11から取得した数値と対応付けられている連続予告用通常ハズレ変動パターンを連続予告用変動パターンテーブルTa9のC0−15〜C19−24の中から選択する(S156)。
【0133】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが「1」であると判定すると(S132:1)、リーチフラグがONしているか否かを判定し(図28のS162)、リーチフラグがONしていると判定した場合は(S162:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)の図柄列C0〜C19の中から1つ選択し、その選択した図柄列を示す図柄列データを格納領域R4に格納する(S166)。
つまり、予告表示3回目においてリーチパターンを実行することとなった場合には、予告表示2回目と同数の図柄から構成される図柄列を選択するようにし、つまり図柄数の減少を行わず、リーチパターンの実行のみに留めることにより、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制するようにする。
【0134】
そして、メインCPU112は、S166にて選択した図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類データをRAM116の格納領域E3に格納する(S168)。続いてメインCPU112は、S150およびS168にてそれぞれ選択した図柄列間で共通する図柄が存在し(S170:Yes)、さらにS136およびS168にてそれぞれ選択した図柄列間で共通する図柄が存在すると判定すると(S172:Yes)、大当り変動パターンまたは連続予告用ハズレリーチ変動パターンの選択などを行う(S176〜S190)。
続いて、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS212〜S232を実行し、図柄処理(図25のS300〜S316)を実行する。
そして、サブCPU32bは、メインCPU112から送信されてきた変動開始コマンドを受信し、その受信した変動開始コマンドに従って図柄表示器32aに連続予告を行わせる。このとき、図柄表示器32aは、予告2回目または3回目においてリーチパターンを実行する場合は、図柄数の減少を行わず、前回の図柄列の変動表示のときと同じ図柄数にて実行する。
【0135】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、予告表示2回目または予告表示3回目においてリーチパターンを実行することが決定された場合は、図柄列を構成する図柄数の減少を行わないようにすることができるため、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制することができる。
なお、第2実施形態のパチンコ機は、予告表示2回目または予告表示3回目においてリーチパターンを実行することが決定された場合の図柄列および変動パターンの選択手法以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0136】
<変更例>
また、予告表示2回目および予告表示3回目において、リーチパターンを実行すると判定した場合に、必ず図柄数の減少を実行しないようにするのではなく、図柄数の減少を行うか否かを決定する手段を設けることもできる。たとえば、複数の数値、たとえば0〜9の計10個の数値をカウントするカウンタを設け、そのカウンタから取得した数値が所定の数値、たとえば「3」または「7」であった場合は、図柄数の減少を行い、それ以外の数値であった場合は、図柄数の減少を行わないように決定する。具体的には、予告表示2回目においてリーチパターンを実行すると判定した場合に(S144:Yes)、上記カウンタがカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かを判定し、所定の数値である場合はS146へ進み、所定の数値でない場合はS148へ進む。
また、予告表示3回目においてリーチパターンを実行すると判定した場合に(S162:Yes)、上記カウンタがカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値が所定の数値であるか否かを判定し、所定の数値である場合はS164へ進み、所定の数値でない場合はS166へ進む。
以上のように、予告表示を行う場合の図柄の変動パターンとしてリーチパターンが選択された場合は、図柄数の減少が行われる確率を低くすることができるため、遊技者の大当りに対する過度の期待を抑制することができる。
【0137】
<第3実施形態>
次に、この発明の第3実施形態について図29ないし図33を参照して説明する。
図29は、大当り判定の結果がハズレであった場合に用いる図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。図30は、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3の流れを示すフローチャートである。図31は、図30の続きを示すフローチャートであり、図32は、図30の続きを示すフローチャートである。図33は、図31の続きを示すフローチャートである。
なお、この実施形態では、大当り判定の結果が大当りであった場合は、第1実施形態にて用いた図柄列テーブルTa1(図11)を参照するものとし、その他のテーブルおよびカウンタは、第1実施形態にて用いたものと同じものを用いるものとする。また、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3において図30ないし図33に示す処理以外は、第1実施形態にて説明した図19ないし図24に示す処理を実行するものとする。さらに、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理3以外の処理および図柄処理は、第1実施形態にて説明した処理と同じ処理を実行するものとする。
そして、第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能については、その説明を省略する。
【0138】
[図柄列テーブルTa10]
メインCPU112は、大当り判定の結果がハズレであった場合は、図29に示す図柄列テーブル(ハズレ用)Ta10を参照して図柄列を選択する。
図柄列テーブルTa10には、連続予告を行う場合に表示する図柄列が複数設定されており、図柄列テーブルTa10は、ROM114に記録されている。図柄列は、保留数の最大数と同じ数の種類に区分されている。この実施形態では、A〜Dの4種類に区分されている。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも2図柄少ない10図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列B0は、図柄0〜9の計10図柄から構成されており、図柄列B4は、図柄0、1、3、4、5、6、7、8、9、10の計10図柄から構成されている。
【0139】
図柄列Cは、図柄列Bよりも2図柄少ない8図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列C0は、図柄0〜7の計8図柄から構成されており、図柄列C6は、図柄0、1、3、4、5、6、7、8の計8図柄から構成されている。
図柄列Dは、図柄列Cよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が用意されている。たとえば、図柄列D0は、図柄0〜4の計5図柄から構成されており、図柄列D8は、図柄1、3、4、5、7の計5図柄から構成されている。
つまり、図柄列を構成する図柄数は、最大12個であり、最小5個に設定されている。
【0140】
一方、大当り判定の結果が大当りであった場合に参照する図柄列テーブルTa1は、図11に示したように、図柄数は最大12個であり、最小3個である。
つまり、連続予告において減少可能な図柄の最大数は、大当り判定においてハズレと判定され、かつ、連続予告を実行する場合よりも、大当りと判定され、かつ、連続予告を実行する場合の方が多い数に設定されている。
なお、図柄列テーブルTa10の構成は上述した内容であるが、実際には、図柄列同士を識別するための固有の識別情報である図柄列情報と、図柄列を構成する図柄の種類を示す図柄種類情報とが図柄列選択テーブルTa10を構成している。たとえば、図柄列C6に対応する部分には、識別情報C6と、図柄0、1、3、4、5、6、7、8をそれぞれ特定する図柄種類データZ0、Z1、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8とが設定されている。
【0141】
[変動パターン選択処理3]
メインCPU112は、予告表示回数Nが設定されていないと判定し(図30のS60:No)、連続予告フラグがONしていると判定すると(図32のS62:Yes)、第1実施形態と同じように図24に示したS104〜S122を実行する。そして、次の周期にて、予告表示回数Nが設定されており(S60:Yes)、その設定されている予告表示回数Nが3回であり(S130:Yes)、残りの予告表示回数Nが「3」であると判定すると(S132:3)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(S133)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S133:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S134)。
【0142】
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S133:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列B0〜B19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S135)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS136〜S142およびS160を実行する。
【0143】
また、メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが1回であると判定した場合は(図30のS132:1)、格納領域R4の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(図32のS159)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S159:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(S164)。
【0144】
また、メインCPU112は、格納領域R4の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S159:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R4に格納する(S165)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS168〜S190を実行する。
【0145】
また、メインCPU112は、予告表示回数Nが3回ではない、つまり2回であると判定した場合は(図30のS130:No)、残りの予告表示回数Nが2回であるか1回であるかを判定し(図31のS192)、2回であると判定すると(S192:2)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(S193)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S193:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10(図15(J))がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S194)。
【0146】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S193:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列C0〜C19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R2に格納する(S195)。
そして、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS196〜S204を実行する。
また、メインCPU112は、残りの予告表示回数Nが1回であると判定した場合は(S192:1)、格納領域R3の大当りフラグがONしているか否か、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果が大当りであったか否かを判定する(図33のS206)。ここで、大当りであったと判定した場合は(S206:Yes)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa1(図11)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S208)。
【0147】
また、メインCPU112は、格納領域R3の大当りフラグがONしていない、つまり保留数Uが「3」になったときの大当り判定の結果がハズレであったと判定した場合は(S206:No)、このとき図柄列抽選カウンタCt10がカウントした数値を1つ取得し、その取得した数値に対応する図柄列を図柄列テーブルTa10(図29)の図柄列D0〜D19の中から選択し、その選択した図柄列を示すデータを図柄列データとして格納領域R3に格納する(S209)。
続いて、メインCPU112は、第1実施形態と同じようにS212〜S232を実行し、図柄処理(図25のS300〜S316)を実行する。
そして、サブCPU32bは、メインCPU112から送信されてきた変動開始コマンドを受信し、その受信した変動開始コマンドに従って図柄表示器32aに連続予告を行わせる。このとき、予告表示回数Nが3回であり、保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果が大当りであった場合は、図柄数は、12個、8個、5個、3個の順に減少して行く。また、予告表示回数Nが3回であり、保留数Uが「4」になったときの大当り判定の結果がハズレであった場合は、図柄数は、12個、10個、8個、5個の順に減少して行く。
つまり、減少する図柄数の最大数は、大当り判定の結果が大当りであった場合が9個(=12−3)であり、ハズレであった場合が7個(=12−5)である。
【0148】
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、減少させることが可能な図柄の最大数は、大当り判定の結果がハズレのときに連続予告を実行する場合よりも、大当り判定の結果が大当りのときに連続予告を実行する場合の方が多くすることができる。
つまり、判定結果により、減少する図柄の最大数が異なるため、連続予告の過程において図柄の減少数を知ることにより、判定結果が当りかハズレかを推定することができる。
したがって、予告画像を表示することにより、連続予告を行う従来のパチンコ機では、毎回同じ予告画像が表示されるため、判定結果を推定することはできなかったが、上記第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、判定結果を推定できるという従来にはない特有の効果を奏することができる。
【0149】
また、図柄の数が少なくなるほど、大当りが発生する見かけ上の確率が高くなるため、遊技者の大当り発生に対する期待も高くなる。
したがって、ハズレの場合の方が大当りの場合よりも図柄の数を少なくすると、ハズレの場合の方が大当りの場合よりも遊技者の大当りに対する期待が高くなってしまい、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスが悪くなってしまう。
そこで、ハズレの場合よりも大当りの場合の方が、減少する図柄の最大数を多くすることにより、遊技者の期待の高さと判定結果とのバランスを良くすることができる。
また、大当り判定の結果がハズレであり、かつ、連続予告を行う場合は、図柄の数の減少数に制限を加えることで、あまり良い結果ではないということを遊技者に示唆することができる。
なお、第3実施形態のパチンコ機は、大当りの場合の方がハズレの場合よりも減少する図柄の最大数が多い以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0150】
<第4実施形態>
次に、この発明の第4実施形態について図34を参照して説明する。
図34は、図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。なお、この実施形態では、確変が発生することになる大当りを確変大当りといい、その確変大当りとなったことを示す大当り図柄を特定当り図柄という。この実施形態では、特定当り図柄は「3・3・3」、「5・5・5」および「7・7・7」であるとする。また、この実施形態のパチンコ機は、図柄列テーブルの構成および特定当り図柄が異なる以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。
【0151】
図柄列テーブルTa11は、図柄列A〜Dの計4種類の図柄列から構成される。図柄列Aは、図柄0〜11の計12図柄から構成されている。図柄列Bは、図柄列Aよりも2図柄少ない10図柄から構成されており、B0〜B19の計20種類の図柄列が設定されている。図柄列Cは、図柄列Bよりも2図柄少ない8図柄から構成されており、C0〜C19の計20種類の図柄列が設定されている。図柄列Dは、図柄列Cよりも3図柄少ない5図柄から構成されており、D0〜D19の計20種類の図柄列が設定されている。
また、図柄列A〜Dには、それぞれ特定当り図柄を構成する図柄3,5,7が必ず含まれており、図柄数が減少しても確変大当りの可能性がなくならないようになっている。つまり、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄が減少するようになっている。
メインCPU112は、図柄列テーブルTa11、連続予告用変動パターンテーブルTa2、図13に示した各テーブル、図14および図15に示した各カウンタおよび図16に示した各データ格納領域を使用し、始動口処理(図18)、変動パターン選択処理(図19〜図24)を実行する。また、メインCPU112は、図柄処理(図25)を実行する。このとき、連続予告を実行することにより、図柄数が8図柄または5図柄に減少する場合に、特定当り図柄を構成する図柄3,5,7以外の図柄が減少するため、特定当り図柄「3・3・3」、「5・5・5」および「7・7・7」が表示され、確変大当りの発生する可能性がなくならない。
【0152】
[第4実施形態の効果]
以上のように、第4実施形態のパチンコ機を使用すれば、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させて行くことで、結果として、遊技者が最も望んでいる特定当り図柄での当りになることを示唆することができる。また、特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させることにより連続予告を行うことができるため、確変大当りの発生を期待していた遊技者の遊技意欲が損なわれてしまうおそれがない。
さらに、特定当り図柄を構成する図柄の数を減少させて行くことで、結果として、特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄でしか当りが発生しないことを示唆することもできる。
なお、第4実施形態のパチンコ機は、連続予告を行う場合に特定当り図柄を構成する図柄以外の図柄を減少させること以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0153】
<第5実施形態>
次に、この発明の第5実施形態について図35ないし図38を参照して説明する。
図35は、変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図35(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図35(B)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図35(C),(D)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図35(E)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図36は、変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図36(F)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図36(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図36(H),(I)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図36(J)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図37は、変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図37(K)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図37(L)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図37(M),(N)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図37(O)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。図38は、変動表示4回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図38(P)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図38(Q),(R)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図38(S)は、リーチになった状態を示す説明図であり、図38(T)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
なお、この実施形態のパチンコ機は、連続予告の際に減少の対象となった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。また、図柄列は、変動表示1回目から変動表示4回目へ変化し、予告表示を計3回行うものとする。さらに、各回において表示する図柄列としては、図4に示した図柄列L1〜L4が選択されたものとする。
【0154】
(1)変動表示1回目(予告表示の前段階)
図35(A)に示すように、保留数は最大の4個になっている。また、図柄表示器32aの画面には、前回の大当り判定の結果を示すハズレ図柄「1・2・3」が確定表示されている。そして、図35(B)に示すように、保留数が1個減少して3個となり、左表示領域、中表示領域および右表示領域においてそれぞれ図柄列L1の変動が開始される。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図35(C),(D)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図35(C)では、図柄0,2(図中符号W1で示す)が振動により落下している。これにより、図柄0〜11の図柄列から図柄0,2が減少したことになる。また、図35(D)では、図柄6,10が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図35(E)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示1回目において落ちた図柄の総てが表示される。図35(E)に示す例では、ハズレ図柄「7・5・3」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄を示す画像W2とが表示されている。図示の例では、画像W2により、落ちた図柄「0,2,6,10」が表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示1回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0155】
(2)変動表示2回目(予告表示1回目)
図36(F)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「7・5・3」が確定表示されている。そして、図36(G)に示すように、保留数が1個減少して2個となり、各表示領域において図柄列L2の変動がそれぞれ開始される。図柄列L2を構成する図柄数は、8個であり、図柄列L1よりも4個減少している。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図36(H),(I)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図36(H)では、図柄8,11が振動により落下している。これにより、図柄列から図柄8,11が減少したことになる。また、図36(I)では、図柄9が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図36(J)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示2回目において落ちた図柄の総てが表示される。図36(J)に示す例では、ハズレ図柄「3・3・1」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄「8,9,11」を示す画像W2とが表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示2回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0156】
(3)変動表示3回目(予告表示2回目)
図37(K)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・3・1」が確定表示されている。そして、図37(L)に示すように、保留数が1個減少して1個となり、各表示領域において図柄列L3の変動がそれぞれ開始される。図柄列L3を構成する図柄数は、5個であり、図柄列L2よりも3個減少している。そして、その変動開始から所定時間経過すると、怪獣を表現した画像M1が表示される。続いて、図37(M),(N)に示すように、画像M1により表現された怪獣が足踏みをして変動している図柄列に振動を与える動きをする。図37(M)では、図柄1が振動により落下している。これにより、図柄列から図柄1が落ちた(減少した)ことになる。また、図37(N)では、図柄5が振動により落下している。
そして、図柄列の変動開始から所定時間経過すると、図37(O)に示すように、ハズレ図柄が確定表示され、変動表示3回目において落ちた図柄の総てが表示される。図37(O)に示す例では、ハズレ図柄「3・4・7」が確定表示され、「落ちた図柄」というメッセージを示す画像M2と、落ちた図柄「1,5」を示す画像W2とが表示されている。このように、落ちた図柄を表示するため、遊技者は、変動表示3回目において図柄列から落ちた図柄、つまり減少した図柄が何であるかを容易に知ることができる。
【0157】
(4)変動表示4回目(予告表示3回目)
図38(P)に示すように、前回の大当り判定の結果がハズレであったことを示すハズレ図柄「3・4・7」が確定表示されている。そして、図38(Q)に示すように、保留数が1個減少して0個となり、各表示領域において図柄列L4の変動がそれぞれ開始される。図柄列L4を構成する図柄数は、3個であり、図柄列L3よりも2個減少している。図38(Q),(R)に示すように、図柄列は、図柄の種類を視覚で認識できる速度で変動し、その変動開始から所定時間経過すると、図38(S)に示すように、リーチ状態となる。図38(S)に示す例では、左表示領域および右表示領域に上から図柄3,4,7が縮小して確定表示されており、中表示領域では図柄3,4,7が変動している。また、左確定図柄3と右確定図柄3との間、左確定図柄4と右確定図柄4との間、左確定図柄7と右確定図柄7との間には、左右の確定図柄間を結ぶラインがそれぞれ表示されている。そして、リーチになってから所定時間経過すると、中表示領域の変動が停止し、大当り図柄またはハズレ図柄が確定表示される。図38(T)に示す例では、大当り図柄「7・7・7」が確定表示されている。
【0158】
[第5実施形態の効果]
以上のように、第5実施形態のパチンコ機を使用すれば、連続予告による減少の対象となった図柄を、図柄の数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が減少したのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。さらに、図柄数が減少する場合は、怪獣を表現した画像M1が表示され、その怪獣が足踏みをすることにより振動を与えられた図柄列から図柄が落ちるため、遊技者は、画像M1が表示されることにより、図柄数が減少することを予測することができる。
なお、第5実施形態のパチンコ機は、減少の対象となった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。また、怪獣が足を1回上げ下ろししたときには図柄が落下せず、複数回上げ下ろししたときに落下するように表示することもできる。
【0159】
<変更例>
上記第5実施形態では、連続予告による減少の対象となった図柄を表示したが、減少の対象とならなかった図柄を、図柄数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することもできる。図39は、減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。図39(A)は、変動表示1回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(B)は、変動表示2回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(C)は、変動表示3回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。
【0160】
たとえば、第5実施形態のように、変動表示1回目で図柄0,2,6,10を落とし、変動表示2回目で図柄8,9,11を落とし、変動表示3回目で図柄1,5を落とすとする。この場合、図柄表示器32aは、図39(A)に示すように、変動表示1回目においてハズレ図柄を確定表示したときに、「残った図柄」というメッセージを示す画像M3と、残った図柄を示す画像W3とが表示されている。図示の例では、画像W3により、残った図柄「1,3,4,5,7,8,9,11」が表示されている。また、図39(B)に示すように、変動表示2回目では、画像W3により残った図柄として「1,3,4,5,7」が表示されており、図39(C)に示すように、変動表示3回目では、残った図柄として「3,4,7」が表示されている。
【0161】
以上のように、上記変更例のパチンコ機を使用すれば、連続予告による減少の対象とならなかった図柄を、図柄の数の減少した図柄列による変動表示を行う前に表示することができるため、遊技者は、その表示を見ることにより、どの図柄が残ったのかを容易に知ることができる。
また、遊技者は、減少されないで残った図柄を知ることができるため、その残った図柄の範囲で組み合わせ可能な当り図柄を知ることができる。
なお、上記変更例のパチンコ機は、減少の対象とならなかった図柄を表示する以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0162】
<第6実施形態>
次に、この発明の第6実施形態について図40を参照して説明する。
図40は、連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。なお、この実施形態のパチンコ機は、予告を行う毎に図柄列の変動速度が減速されること以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であり、その同じ部分の説明を省略する。
連続予告用変動パターンテーブルTa12には、連続予告用変動パターンテーブルTa9(図26)と同じ連続予告用通常ハズレ変動パターンおよび連続予告用ハズレリーチ変動パターンが設定されている。連続予告用通常ハズレ変動パターンA−10〜A−19および連続予告用ハズレリーチ変動パターンA−20〜A−29は、変動速度V1にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V1は、変動している図柄列を構成する図柄の種類を肉眼で識別できない速度(以下、高速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−19が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンA−19を変動速度V1にて表示する。
【0163】
連続予告用通常ハズレ変動パターンB0−10〜B19−19および連続予告用ハズレリーチ変動パターンB0−20〜B19−29は、変動速度V2にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V2は、変動速度V1よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類を肉眼で識別できる速度(以下、中速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンB19−10を変動速度V2にて表示する。
連続予告用通常ハズレ変動パターンC0−15〜C19−24および連続予告用ハズレリーチ変動パターンC0−25〜C19−34は、変動速度V3にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。また、連続予告用大当り変動パターンC0−35〜C19−39も、変動速度V3にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V3は、変動速度V2よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類および数を肉眼で容易に識別できる速度(以下、低速という)である。たとえば、連続予告用通常ハズレ変動パターンC19−24が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用通常ハズレ変動パターンC19−24を変動速度V3にて表示する。
【0164】
連続予告用通常ハズレ変動パターンD0−15〜D19−24および連続予告用ハズレリーチ変動パターンD0−25〜D19−34は、変動速度V4にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。また、連続予告用大当り変動パターンD0−35〜D19−39も、変動速度V4にて図柄列の変動表示を行う変動パターンである。この変動速度V4は、変動速度V3よりも遅い変動速度であり、変動している図柄列を構成する図柄の種類および数を肉眼で極めて容易に識別できる速度(以下、超低速という)である。たとえば、連続予告用大当り変動パターンD0−39が選択された場合は、図柄表示器32aは、連続予告用大当り変動パターンD0−39を変動速度V4にて表示する。
つまり、連続予告を行う場合に、図柄列の変動速度を、図柄数が減少する前の図柄列の変動速度よりも図柄数が減少した図柄列の変動速度の方が遅い変動速度に減速することができる。また、図柄列の変動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な変動速度から識別可能な変動速度に減速させることができる。さらに、減少される図柄の数が増加するに従って図柄列の変動速度を次第に落として行くことができる。
【0165】
[第6実施形態の効果]
(1)以上のように、第6実施形態のパチンコ機を使用すれば、連続予告を行う場合に、図柄列の変動速度を、図柄数が減少する前の図柄列の変動速度よりも図柄数が減少した図柄列の変動速度の方が遅い変動速度に減速することができる。
つまり、図柄数が減少した場合に、その図柄の変動速度を遅い移動速度に減速することができるため、図柄数が減少したことを目立たせることができる。
また、遊技者は図柄数を計数し易くなるので、図柄数が減少したことを容易に知ることができる。
(2)また、図柄列の変動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な変動速度から識別可能な変動速度に減速させることができる。
したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような大当り図柄が表示される可能性があるかを推測することができる。
【0166】
(3)さらに、減少される図柄の数が増加するに従って図柄列の変動速度を次第に落として行くことができる。
つまり、連続予告によって減少される図柄数が増加するに従って変動速度を次第に落として行くことができるため、図柄数が減少したことを、変動速度が落ちるほど、より一層目立たせることができる。
また、遊技者は図柄数をより一層計数し易くなるので、図柄数が減少したことをより一層容易に知ることができる。
さらに、遊技者は、表示されている図柄の種類をより一層容易に認識することができる。したがって、遊技者は、表示されている図柄により、どのような大当り図柄が表示される可能性があるかをより一層容易に推測することができる。
(4)なお、上記変更例のパチンコ機は、図柄列の変動速度を減速させる手法以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、第1実施形態の効果(1)および(2)を奏することができる。
【0167】
<他の実施形態>
(1)図柄列を構成する図柄数に対応した画像(以下、予告画像という)を表示することもできる。図41は、予告画像テーブルの構成を概念的に示す説明図である。予告画像テーブルTa12は、予告画像と、図柄列を構成する図柄数とを対応付けて構成される。図柄数9個にはイノシシを表現した予告画像が、図柄数8個にはキリンを表現した予告画像が、図柄数7個にはゾウを表現した予告画像が、図柄数6個にはサイを表現した予告画像がそれぞれ対応付けられている。また、図柄数5個にはワニを表現した予告画像が、図柄数4個にはヒョウを表現した予告画像が図柄数3個にはライオンを表現した予告画像がそれぞれ対応付けられている。
そして、図柄表示器32aは、連続予告を行う場合に各回において変動表示される図柄列を構成する図柄数に対応付けられている予告画像を表示する。たとえば、12図柄からなる図柄列を変動表示しているときにイノシシを表現した予告画像が表示された場合は、次の図柄列の変動表示において図柄数が12個から9個に減少することを予告していることになり、次の図柄列の変動表示では、9図柄からなる図柄列が変動表示される。
【0168】
(2)前記各実施形態では、各図柄列が共に同じ図柄種類および図柄数である場合を説明したが、図柄列毎に図柄種類の数は同一であるが図柄数が異なるように構成することもできる。図42は、図柄列毎に図柄種類の数は同一であるが図柄数が異なる場合の一例を示す説明図である。
左図柄列L5は、「0,1,2,3,3,4,5,6,6,7,8,9,10,11」の計12種類で計14個の図柄を配列して構成される。中図柄列L6は、「0,1,2,3,4,5,6,7,7,7,7,8,9,10,11」の計12種類で計15個の図柄を配列して構成される。右図柄列L7は、「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11」の計12種類で計12個の図柄を配列して構成される。つまり、左図柄列L5は、右図柄列L7と比べて図柄3,6がそれぞれ1個ずつ多く、中図柄列L6は、右図柄列L7と比べて図柄7が3個多い。このため、左確定図柄および右確定図柄がそれぞれ「7」であり、中図柄列L6が変動しているリーチになった場合、図柄「7」を4個有する中図柄列L6が図柄「7」で停止する見かけ上の確率が高くなる。
この場合も前述の各実施形態と同じように、連続予告を行う場合は、各図柄列から同じ種類の図柄を減少させる。
【0169】
(3)前記各実施形態では、連続予告を行う場合に、図柄列の変動表示を行う前に所定個数の図柄を減少させることを説明したが、図柄列の変動表示を行っている途中で図柄数を減少させてもよい。
たとえば、変動表示1回目において各表示領域にて図柄列L1(図4)を変動表示している途中で図柄0,2,6,10を減少させて図柄列L2を変動表示する。
(4)また、図柄列を変動表示している途中で、複数回に亘って図柄数を減少させてもよい。たとえば、変動表示1回目において各表示領域にて図柄列L1(図4)を変動表示している途中で図柄0,2,を減少させ、その減少から所定時間経過後にさらに図柄6,10を減少させる。
【0170】
(5)連続予告の最後の変動表示において、図柄列を変動表示している途中で図柄数を減少させ、その減少した図柄数の図柄列の変動表示を行い、その図柄列を構成する図柄のいずれかを組み合わせたハズレ図柄または大当り図柄を確定表示してもよい。たとえば、第5実施形態の変動表示4回目(図38)においても怪獣を表現した画像M1を表示し、その怪獣が図柄「4」を踏み付けることにより、図柄列を構成する図柄が「3,4,7」から「3,7」の2図柄に減少し、その2図柄による図柄列の変動表示を行い、ハズレ図柄「7・3・7」または「3・7・3」、あるいは大当り図柄「7・7・7」または「3・3・3」を確定表示する。
【0171】
(6)図柄列を変動表示する表示領域は、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
(7)図柄列の移動方向は、画面の右から左、または左から右でもよい。また、画面上で円や円弧の軌跡を描いて移動する方向でもよい。
(8)図柄列を構成する図柄数は、12個以外でもよい。
(9)図柄は、数字を表現したもの以外でもよい。たとえば、キャラクタ、記号、絵、写真などでもよい。
【0172】
(10)複数の図柄が列をなして画面上を移動する表示方法以外に、図柄を交互に1つずつ表示する方法でもよい。
(11)保留数は、5個以上に設定することもできる。この場合、連続予告を行う場合の予告表示の回数は、保留数に対応して連続4回以上に設定することもできる。
(12)第5実施形態にて示した画像M1,M2,W1,W2は、他の画像に変更することができる。また、画像M1は、怪獣以外のものを表現した画像に変更することもでき、画像M2は、他の内容のメッセージを示す画像に変更することもできる。
【0173】
(13)図柄数が減少される前に、その減少の対象となる図柄がどの図柄であるかを示唆する表示を行うこともできる。たとえば、減少の対象となる図柄のデザイン(色、色彩、模様、大きさ、またはそれら2つ以上の組み合わせ)を減少の対象とならなり図柄のデザインとを異ならせる。
(14)前述の各実施形態にて使用した各カウンタおよび各テーブル一例であり、他の構成に変更することができる。
(15)図柄列の移動方向は、図柄表示器32aの画面の下から上でもよいし、左から右、または右から左などでもよい。また、請求項1に記載の図柄群として図柄列を例に挙げ、図柄列が画面上を上から下へ移動する表示方式を説明したが、必ずしも列をなしている必要はなく、図柄群の各図柄が交互に画面に登場する表示方式を用いることもできる。
【0174】
[各請求項と実施形態との対応関係]
(1)第1種始動口27が請求項1に記載の所定の領域に対応し、始動口スイッチ27a(図9)が検出手段に対応する。大当り抽選カウンタCt1(図14(A))およびメインCPU112が実行する始動口処理のS10,S12,S16,S20〜S26(図18)が、判定手段として機能する。大当り図柄が当り図柄に対応し、図柄列が図柄群に対応する。図柄制御基板32および図柄表示器32aが、表示装置に対応する。格納領域R0〜R4が記憶手段に対応する。図柄列テーブルTa1(図11)、連続予告用変動パターンテーブルTa2(図12)、連続予告抽選カウンタCt9(図15(I))、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタCt11、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタCt12、メインCPU112が実行する変動パターン選択処理(図19〜図22および図24)が、連続予告手段として機能し、始動口処理のS30,S32,S42〜S52(図18)が連続予告判定手段として機能する。
【0175】
(2)第2実施形態またはその変更例のパチンコ機が請求項3に係る遊技機に対応する。連続予告用変動パターンテーブルTa9(図26)およびメインCPU112が実行する変動パターン選択処理2(図27および図28)が、請求項3に記載の連続予告手段として機能する。
(3)第3実施形態のパチンコ機が請求項4に係る遊技機に対応する。
(4)第4実施形態のパチンコ機が請求項8に係る遊技機に対応する。図柄列テーブルTa11(図34)が請求項8に記載の連続予告手段に対応する。
第5実施形態のパチンコ機が請求項9に係る遊技機に対応する。画像M2,W2(図35〜図37)が請求項9に記載の減少対象図柄表示手段に対応する。
(5)第5実施形態の変更例のパチンコ機が請求項10に係る遊技機に対応する。画像M3,W3(図39)が請求項10に記載の非減少対象図柄表示手段に対応する。
(6)第6実施形態のパチンコ機が請求項5ないし請求項7に係るパチンコ機に対応する。連続予告用変動パターンテーブルTa11(図40)が、請求項5ないし請求項7に記載の減速手段として機能する。
【0176】
(7)メインCPU112が請求項11または請求項12に記載のコンピュータに対応する。メインCPU112が実行する始動口処理のS30,S32,S42〜S52(図18)および変動パターン選択処理(図19〜図22および図24)を実行するためにROM114に記録されているコンピュータプログラムが、請求項11に係るコンピュータプログラムに対応する。また、そのコンピュータプログラムが記録されたROM114が請求項12に係る記録媒体に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤2の正面説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤5に設けられたセンターケースの拡大説明図である。
【図4】連続予告の変動表示1回目ないし変動表示4回目において変動表示する図柄列の構成の一例を示す説明図である。
【図5】変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図5(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図5(B)および(C)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図5(D)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図6】変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図6(E)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図6(F)および(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図6(H)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図7】変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図7(I)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図7(J)および(K)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図7(L)は、ハズレ図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図8】変動表示4回目の図柄列の変動表示を示す説明図である。図8(M)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図8(N)および(O)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図8(P)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図9】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図10】図柄制御基板32の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図11】図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図12】連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図13】図13(A)は、大当り図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(B)は、ハズレ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(C)は、大当り変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(D)は、ハズレリーチ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、13(E)は、ハズレ変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図であり、図13(F)は、リーチ図柄テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図14】図14(A)は、大当り抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(B)は、大当り図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(C)は、ハズレ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(D)は、大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(E)は、リーチ抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図14(F)は、ハズレリーチ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。
【図15】図15(G)は、ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(H)は、リーチ図柄抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(I)は、連続予告抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(J)は、図柄列抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(K)は、連続予告用ハズレ変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図であり、図15(L)は、連続予告用大当り変動パターン抽選カウンタの構成を概念的に示す説明図である。
【図16】図16は、RAM116の遊技データ格納領域の各格納領域にデータが格納された状態を概念的に示す説明図である。図16(A)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動前の状態を示す説明図であり、図16(B)は、格納領域R0〜R4に格納されたデータの移動後の状態を示す説明図であり、図16(C)は、格納領域E1〜E3に図柄種類データが格納された状態を示す説明図である。
【図17】始動口スイッチのON・OFFタイミングと、図柄列の変動開始・変動停止タイミングと、連続予告の開始・終了タイミングとの関係を示すタイムチャートである。
【図18】メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】メインCPU112が実行する変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】図19の続きを示すフローチャートである。
【図21】図19の続きを示すフローチャートである。
【図22】図20の続きを示すフローチャートである。
【図23】図21の続きを示すフローチャートである。
【図24】図21の続きを示すフローチャートである。
【図25】メインCPU112が実行する図柄処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】第2実施形態における連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図27】第2実施形態においてメインCPU112が実行する変動パターン選択処理2の流れを示すフローチャートである。
【図28】図27の続きを示すフローチャートである。
【図29】第3実施形態において大当り判定の結果がハズレであった場合に用いる図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図30】第3実施形態においてメインCPU112が実行する変動パターン選択処理3の流れを示すフローチャートである。
【図31】図30の続きを示すフローチャートである。
【図32】図30の続きを示すフローチャートである。
【図33】図31の続きを示すフローチャートである。
【図34】第4実施形態における図柄列テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図35】第5実施形態における変動表示1回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図35(A)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図35(B)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図35(C),(D)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図35(E)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図36】第5実施形態における変動表示2回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図36(F)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図36(G)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図36(H),(I)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図36(J)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図37】第5実施形態における変動表示3回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図37(K)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図37(L)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図37(M),(N)は、図柄が落とされる様子を示す説明図であり、図37(O)は、ハズレ図柄および落ちた図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図38】第5実施形態における変動表示4回目の図柄列の変動表示の様子を示す説明図である。図38(P)は、変動開始前の表示状態を示す説明図であり、図38(Q),(R)は、変動中の表示状態を示す説明図であり、図38(S)は、リーチになった状態を示す説明図であり、図38(T)は、大当り図柄が確定表示された状態を示す説明図である。
【図39】第5実施形態の変更例において、減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。図39(A)は、変動表示1回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(B)は、変動表示2回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図であり、図39(C)は、変動表示3回目において減少の対象とならなかった図柄が表示された状態を示す説明図である。
【図40】第6実施形態における連続予告用変動パターンテーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図41】他の実施形態における予告画像テーブルの構成を概念的に示す説明図である。
【図42】他の実施形態において図柄列毎に図柄数が異なる場合の一例を示す説明図である。
【図43】従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図である。
【図44】図43に示すパチンコ機に備えられた図柄表示装置の正面説明図である。
【図45】メインCPU112が実行する主な処理の流れを示すメインフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
27 第1種始動口(所定の領域)
27a 始動口スイッチ(検出手段)
32a 図柄表示器(表示装置)
112 メインCPU112
114 ROM(記録媒体)
R0〜R4 格納領域(記憶手段)
Claims (12)
- 所定の領域を通過する遊技球を検出する検出手段と、
この検出手段により前記所定の領域を通過する遊技球が検出されたことを条件として、当りまたはハズレの判定を行う判定手段と、
前記条件が成立した場合に、複数種類の図柄から構成される図柄群を複数の表示領域においてそれぞれ変動表示した後に、前記判定手段の判定結果が当りであったことを示す当り図柄、または、前記判定手段の判定結果がハズレであったことを示すハズレ図柄を、前記複数の表示領域にそれぞれ表示された図柄を組み合わせることにより表示する表示装置と、
前記条件が成立しても前記表示装置が前記変動表示を開始できる状態になっていない場合に前記変動表示の開始を保留するとともに、その保留数と、前記判定手段の判定結果とを記憶する記憶手段とを備えており、
前記複数の表示領域の中のいずれかの表示領域において前記変動表示が開始されてから、前記当り図柄または前記ハズレ図柄が表示されるまでを前記変動表示の1回分とした場合に、前記表示装置は、前記記憶手段に記憶されている保留数に対応する回数分の前記変動表示を行うことが可能な遊技機において、
前記表示装置が前記変動表示を複数回連続して行う場合に、前記複数の表示領域にそれぞれ表示される前記各図柄群を構成する図柄のうち、同じ種類の図柄の数を前記変動表示を行う毎にそれぞれ減少させることにより、前記当り図柄が表示される可能性のあることを予告する予告表示を所定回数連続して行う連続予告手段と、
この連続予告手段を実行するか否かを、前記記憶手段の記憶内容に基づいて判定する連続予告判定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が実行される確率が高いことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記複数の表示領域のうち、1つの表示領域を除く表示領域において前記当り図柄を構成する図柄が表示されており、前記1つの表示領域では前記変動表示が行われている状態をリーチという場合に、
前記連続予告手段が前記連続予告を行う場合の前記変動表示の内容が前記リーチを含む内容である場合は、前記リーチを含まない内容である場合よりも、前記予告表示を行う確率が低いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。 - 前記判定手段が前記当りと判定した判定結果が前記記憶手段に記憶されている場合の方が、前記判定手段が前記ハズレと判定した判定結果のみが前記記憶手段に記憶されている場合よりも、前記連続予告手段が減少させることが可能な図柄の最大数が多いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記変動表示は、前記複数の表示領域において前記図柄群を構成する図柄がそれぞれ移動する表示内容であり、
前記表示装置が、前記連続予告手段によって図柄の数が減少された図柄群によって前記変動表示を行う場合に、その図柄群を構成する前記図柄が前記表示領域を移動する移動速度を前記図柄の数が減少する前の図柄の移動速度よりも遅い移動速度に減速させる減速手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。 - 前記減速手段は、
前記図柄の数が減少した図柄群を構成する図柄の移動速度を、遊技者が図柄を識別不可能な移動速度から識別可能な移動速度に減速させることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。 - 前記減速手段は、
前記連続予告手段によって減少される図柄の数が増加するに従って移動速度を次第に落として行くことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の遊技機。 - 遊技状態は、前記判定手段が単位時間当りに前記当りと判定する確率が低い低確率状態と、この低確率状態よりも前記確率が高い高確率状態とに変化可能であり、
前記各図柄群には、遊技状態が前記高確率状態に変化することとなる特定当り図柄を構成する図柄が含まれており、
前記連続予告手段は、前記特定当り図柄を構成する図柄以外の同じ種類の図柄の数を減少させることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の遊技機。 - 前記連続予告手段による減少の対象となった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する減少対象図柄表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の遊技機。
- 前記連続予告手段による減少の対象とならなかった図柄を、前記図柄の数の減少した図柄群による前記変動表示を行う前に表示する非減少対象図柄表示手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の遊技機。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の遊技機をコンピュータにより機能させるために前記コンピュータが実行するコンピュータプログラム。
- 請求項11に記載の前記コンピュータプログラムが記録された前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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