JP2004328127A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きい画像領域長の画像読み取り及び画像読取ユニットの高速移動での画像読み取りに対応しながら、読み取り画質の低下を抑えて装置全体の小型化を可能とする画像読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】原稿載置部に載置された原稿の画像領域長Ldと画像読取ユニットの設定移動速度Vmとその場合の減速必要距離Ls及び基準速度Vr、絶対長Zを取得し(S1)、Vm≦Vr又はZ≧Ld+Lsの時にフラグ=0とし(S5,S9:yes )、設定移動速度Vmで移動中に画像領域長全体を読み取る。Vm>Vr且つZ<Ld+Lsの時にフラグ=1とし(S4,S9:no)、画像読取ユニットの移動距離が(L1+Z−Ls)以内は(S17:no)、減速開始位置まで設定移動速度Vmで移動中に画像領域を読取り、(S17:yes )になれば減速読取を開始して画像領域の直後まで読取する(S20)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿載置部に載置された原稿の画像を読み取るための画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、透明ガラス板からなる原稿載置部に原稿を載置し、透明ガラス板の下方にて停止状態にあるCCD等の原稿読取手段をその読取方向に加速させた後、所定の等速度で移動させながら原稿の画像の読取を行い、その読取終了後に前記原稿読取手段を減速して所定位置に停止させるように構成されたフラットベッド型の画像読取装置が知られている。このような画像読取装置おいては、一般に前記等速度移動による原稿読取区間よりも原稿読取方向の上流側に、加速に要するスルーアップ区間(助走距離)が必要であり、また、原稿読取区間よりも原稿読取方向の下流側には、スルーダウン区間(オーバーラン距離)が必要となり、これらの分だけ原稿読取装置が大型化するという問題があった。
【0003】
この原稿読取装置の大型化を改善するために、特許文献1等には、原稿読取手段の加速時及び減速時にも原稿を読み取る技術が記載されている。特許文献1では、原稿読取手段の読取速度に応じて、読み取られた画像データを変倍し、同一倍率の画像データを得るよう構成することで、加減速時の読み取りを行っている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3162788号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような加速しながらあるいは減速しながら原稿を読み取る場合には、読取制御が複雑になると共に読み取った画質が低下する可能性があるため、本来はできるだけ加減速中の原稿の読み取りを避けたいという要望があった。
【0006】
一方、原稿読取装置には、通常もしくは高解像度の読取モードだけでなく、近年の高速処理化の要求に対応すべく、低解像度の場合には原稿を高速で読み取る高速読取モードも付加されるようになっている。このような高速読取モードでは、原稿読取手段を高速度状態まで加速してから原稿を読取り、その後一定の高速度状態から減速するので、加減速のための距離(助走距離、オーバーラン距離)を従来より大きく取る必要があった。
【0007】
特に、A3サイズやリーガルサイズ等の大きいサイズの原稿に対しても、高速読取モードを実行すると、大きな加減速のため距離を必要とし、装置がさらに大型化してしまうという課題を生じていた。
【0008】
本発明では、前記のような課題を解消するために、大きい原稿の画像読み取り及び高速での画像読み取りに対応しながら、読み取り画質の低下を極力抑えて装置全体の小型化を可能とする画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明における画像読取装置は、原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、指定された画像読取モードに基づいて、前記原稿読取手段の移動速度を設定する速度設定手段と、当該速度設定手段で設定された設定移動速度に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段とを備えたものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段を備えるとともに、前記減速開始位置設定手段は、前記速度設定手段により設定された設定移動速度と、基準速度とを比較する速度比較手段をさらに備え、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合には、前記減速開始位置設定手段は前記設定移動速度及び前記画像領域長に基づいて、画像領域内に、または読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度以下の場合には、前記減速開始位置設定手段は前記画像領域長に拘らず、読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記原稿読取手段が原稿の読み取りを開始する読取開始位置から絶対停止位置までの絶対長と、所定の移動速度で移動している前記原稿読取手段が減速を開始してから停止状態となるまでに必要とする減速必要距離とを記憶する記憶手段をさらに備えると共に、前記減速開始位置設定手段は、前記速度設定手段により設定された設定移動速度に呼応する減速必要距離を前記記憶手段から取得する減速必要距離取得手段と、当該減速必要距離取得手段が前記記憶手段から取得した減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さと、前記絶対長とを比較する絶対長比較手段とを備えており、前記減速開始位置設定手段は、前記絶対長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合であっても、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さ以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合に、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さよりも短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定するものである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項2、4、6のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合、その減速開始位置は、前記絶対長から前記停止距離を除去した長さ分だけ読取開始位置から読取方向に進んだ位置としたものである。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1、2、4、6、7のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うものである。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像読取装置において、画像読取モードは、スキャナ機能におけるモノクロモードまたはカラーモードであって解像度(分解能)が異なる複数のモードと、ファクシミリ機能における原稿の画質の種類及び解像度に応じた複数のモードと、コピー機能に対応するモードとを有するものである。
【0018】
請求項10に記載の発明は、原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段と、当該領域長取得手段が取得した領域長に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段とを備えたものである。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段は、前記領域長取得手段が取得した画像領域長と、基準領域長とを比較する領域長比較手段を備えており、前記減速開始位置設定手段は、前記領域長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像読取装置において、前記領域長比較手段による比較の結果、前記画像領域長が基準領域長以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定するものである。
【0021】
請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12に記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、その減速開始位置は、読取開始位置から読取方向に、基準領域長だけ進んだ位置であるものである。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うものである。
【0023】
請求項15に記載の発明は、請求項11に記載の画像読取装置において、前記領域長比較手段による比較の結果、前記画像領域長が基準領域長より短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0024】
請求項16に記載の発明は、請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の画像読取装置において、前記基準領域長は、前記原稿読取手段が最大移動速度で移動するときの減速必要距離に基づいて予め設定されているものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明の画像読取装置を備えた多機能装置の斜視図、図2は多機能装置のカバー体を本体ケースから開き回動した状態を示す一部斜視図、図3は本発明の画像読取装置の縦断面図、図4は第1の実施の形態の制御手段のブロック図である。
【0026】
本発明の実施の形態は、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写機能及びプリンタ機能を備えた多機能装置1に搭載される画像読取装置2に適用したものである。
【0027】
図1及び図2に示すように、多機能装置1の本体ケース3における上面には、原稿載置用の大判ガラス板4が水平状態で固定されており、その前方の本体ケース3の上面には、ファクシミリ機能、スキャナ機能、複写(コピー)機能を実行するためのテンキー5aや各種作業を指令するためのボタンキー5b、指令内容表示やエラー表示等を行う液晶パネル(LCD)5cなどを備えた操作パネル部5が配置されている。前記本体ケース3の上面のうち後側縁には、蝶番8を介して上下回動可能に蓋状カバー体7が装着されている。
【0028】
本発明の画像読取装置2は、前記スキャナ機能、複写(コピー)機能及びファクシミリ機能を実行するために設けられており、本体ケース3の大判ガラス板4の下面側を移動する原稿読取手段たる画像読取ユニット9を備えている。大判ガラス板4は、長方形状を呈しているが、その一方の短辺側寄りの上面には、この短辺に沿って長辺側の端縁部に延びる案内片14が付設されており、この案内片14で長手方向の長さが仕切られることで、前記大判ガラス板4には、後述する読取方向の長さが短い端部ガラス板4aの部位と、読取方向の長さが長い中央ガラス板の部分、即ち原稿載置部4bの部位とが形成されている(図2及び図3参照)。この原稿載置部4bに原稿20を静止して載置することができる。
【0029】
前記大判ガラス板4の下面側には、読取方向と平行に設けられた一対のガイドレール10(但し、図2及び図3で一方のみ示す)が配置されている。画像読取ユニット9は、図示しないライン型CCD素子がキャリッジ9bに搭載された構成であって、このキャリッジ9bがガイドレール10に乗って往復移動自在に設けられており、タイミングベルト等の伝動手段及びステップモータ59(図4参照)により駆動制御される。また、キャリッジ9bには原稿面からの反射光を受光するための読取窓9aが原稿面に対向して設けられている。画像読取ユニット9が待機状態にあるときに読取窓9aの読取中心は移動開始位置S(図3参照)にあることになる。
【0030】
原稿載置部4bに載置される原稿20は、前記案内片14の読取方向下流側の側縁部、即ち、原稿当接端部21に原稿20の読取方向上流側の端縁部(先端部)を当接させるように載置されて位置決めされる。従って、原稿載置部4bの上に画像が記載された面を下向きにして原稿20を載置し、前記蓋状カバー体7の下面に設けられたスポンジ等と白板とからなる押え体7aにて原稿20を押えた状態で、読み取りの待機時に端部ガラス板4aの下面側に停止していた画像読取ユニット9が、図3の矢印A方向(読取方向)に移動し、原稿載置部4bの下面側を通過する際に、原稿載置部4bに載置された前記原稿20の画像が読取窓9aを介してライン型CCD素子により読み取られるように構成されている。その場合、停止していた画像読取ユニット9はスルーアップ区間で加速し、次いで、所定の移動速度V(mm/sec.)で移動しながら原稿の画像を読み取り、その後、後述する減速開始位置からスルーダウン区間で減速し、再び停止状態となる。
【0031】
ここで、図3に示すように、画像読取ユニット9の移動開始位置Sから読取開始位置22までの距離を距離L1と称する。読取開始位置22から絶対停止位置24(大判ガラス板4と本体ケース3との境目よりも距離Leだけ読取方向における下流寄りの位置)までの距離を絶対長Zと称する。「読取開始位置」とは、読取方向における原稿20の先端部が前記案内片14の原稿当接端部21に当接した状態で原稿載置部4bに載置された原稿20を画像読取ユニット9が画像を読取り始める位置をいう。本実施形態においては、原稿当接端部21に当接している原稿20の先端部が読取開始位置22である。また、「絶対停止位置」とは、移動している画像読取ユニット9が画像領域を読取った後に停止しなければならない位置であって、これ以上読取方向に移動すると本体ケース3の壁面に当接するような位置をいう。「画像領域」とは、原稿載置部4bに適切に載置された原稿20の被読取面のうち、画像読取ユニット9が読み取るべき領域をいう、通常は、原稿20の全体で良いので、読取方向における画像領域の長さである画像領域長Ldは原稿20の長さに等しい。しかし、図示しない外部のパーソナルコンピュータ等からの指示によりプレスキャニングを行い、原稿載置部4bに適切に載置された原稿20の被読取面のうち一部の領域が、実際に画像読取ユニット9が読み取るべき領域として設定された場合には、画像領域長Ldは、読取方向における原稿20の先端部から前記設定された画像領域の直後までの長さとなる。ここで、「原稿載置部4bに適切に載置される」とは、読取方向における原稿20の先端部が前記案内片14の原稿当接端部21に当接した状態で原稿載置部4bに載置されることをいう。
【0032】
なお、この画像読取装置2は、原稿載置部4bに載置される原稿だけでなく自動給紙された原稿の読み取りもできるように構成されている。即ち、本実施形態では、蓋状カバー体7の上面の一側に設けられた自動給紙装置6の原稿トレイ部12に積層された原稿20が、自動給紙装置6に内蔵された図示しない給紙ローラで1枚ずつ分離された後、図示しない搬送ローラで搬送される。その後、端部ガラス板4aに対向する開口部15で原稿20の一部が順番に露出されることにより、端部ガラス板4aの下面側に静止している画像読取ユニット9が原稿20上の画像を順番に読み取る。その後、原稿20は、案内片14のガイドによって自動給紙装置6内の図示しない排紙経路に搬送され、排紙トレイ部13に排出される。このような自動給紙装置6の構成や動作は公知の技術であり、本発明とは直接関係がないので、ここでは詳述しない。
【0033】
次に、画像読取装置2における制御手段について図4のブロック図を用いて説明する。図4は制御装置50の機能ブロック図であって、制御装置50は本発明に係る記録媒体搬送の作動を制御する制御手段であり、CPU51、ROM52、RAM53を中心とするマイクロコンピュータとして構成され、ASIC54(Application Specific Integrated Circuit)を備えている。また、この制御装置50は、上記の動作の他、多機能装置1の全体の動作を制御することはいうまでもない。図4に示すように、制御装置50は、各種演算及び制御を実行するためのCPU51と、CPU51による制御に必要なプログラムやパラメータ、及び図6に示すルックアップテーブルを記憶しておくためのROM52、読み取った画像データの記憶領域53aや、後述する原稿20のサイズ(読取方向の長さ)や画像領域長、画像読取モード等の各種データを記憶する記憶領域53b、フラグの値を記憶するフラグ記憶領域53c等の複数の記憶領域を有するRAM53とASIC54とがバス55を介して接続されて構成されている。
【0034】
なお、前記ルックアップテーブル内のデータは、画像読取装置2の使用時にRAM53に一旦書き込んでから、演算等に利用される。また、図3に示すように、前記画像読取ユニット9が停止(待機)している位置(移動開始位置S)から読取開始位置22までの距離L1や、絶対長Zの値のデータはROM52またはRAM53に予め記憶されている。
【0035】
ASIC54には、印字装置56、前記操作パネル部5及び液晶パネル5cに対するパネルインターフェイス57、画像読取装置2の画像読取ユニット9を移動するステップモータ59のための駆動回路58、自動給紙装置6、図示しない外部のパーソナルコンピュータ(PC)等と画像情報の入出力を行うためのパラレルインターフェイス60、デジタルカメラ等の外部装置と画像情報の入出力を行うためのUSBインターフェイス61、外部のファクシミリと一般公衆回線を介して情報を伝達するための、ネットワーク制御装置(NCU)62やモデム63が接続されている。また、外部のPCをUSBインターフェイス61に接続しても良い。
【0036】
次に、前記画像読取装置2による読取制御態様の第1の実施形態について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0037】
画像読取指令に際して、まず、操作パネル部5のボタン操作等で、使用者が画像領域長Ld及び画像読取モードを指定する。この指定操作により、前記ASIC54の演算が実行されて、ROM52からRAM53に記憶された前記ルックアップテーブルが参照される。そして、画像読取ユニット9の設定移動速度Vm(mm/sec.)や、この設定移動速度Vmから減速を開始して停止するまでに必要な距離(減速必要距離Ls)が設定される。従って、このASIC54の演算が請求項にいう速度設定手段となる。
【0038】
ここで、画像読取モードは、スキャナ機能、複写(コピー)機能及びファクシミリ機能に対応して設けられており、図6のルックアップテーブルに示されているように、前記スキャナ機能を実行するときにあっては、原稿20をモノクロデータとして読み取る場合であって、実施形態として、解像度(dpi) が200X200,300X300,600X600,1200X1200 の各モードがある。この各モードに対応して、前記設定移動速度Vm(mm/sec.)は120,80,40,20に設定されている。
【0039】
また、スキャナ機能でフルカラーデータとして読み取る場合も同様にして、解像度(dpi) が200X200,300X300,600X600,1200X1200 の各モードがあり、この各モードに対応して、前記設定移動速度Vm(mm/sec.)は72,48,12,6に設定されている。
【0040】
コピー機能の場合は1つのモードであって前記設定移動速度Vmが1通り、例えば、120(mm/sec.)である。
【0041】
ファクシミリ機能では、モノクロデータを電送可能で、標準モード、ファインモード、写真モード、スーパーファインモードの4モードを使用者は選択することができる。この各モードに対応する前記設定移動速度Vm(mm/sec.)は、120、120、120,60に設定されている。
【0042】
そして、使用者が原稿20のサイズ(長さ)を指定したときには、前記画像領域長Ldは当該原稿20の全長に等しい。また、プレスキャンニングの作業で、使用者が外部PC等の外部装置から任意に読取領域を指定したときには、当該読取領域が画像領域長Ldに等しくなる。前記減速必要距離Lsや画像領域長Ldのデータは前記RAM53に記憶される。
【0043】
なお、図3に示すように、画像読取ユニット9の移動開始位置Sから読取開始位置22までの距離L1、読取開始位置22から絶対停止位置24までの距離である絶対長Z、基準速度Vrは、予め設計上既知の値であるので、これらの値のデータも前記RAM53に予め記憶されているものである。ここで、「基準速度Vr」とは、最大長の画像領域(原稿載置部4bに載置可能な最大長さLmax の原稿が載置され、且つ画像領域が原稿全体の場合)であっても、減速読取無し、即ち画像領域全体を等速度で読取した後に減速を開始して絶対停止位置24までに画像読取ユニット9が停止できる画像読取ユニット9の移動速度をいう。また、「減速読取」とは、一定速度で移動している画像読取ユニット9の移動速度を減速させながら原稿20の画像を読み取ることをいう。「減速開始位置」とは、設定移動速度Vmで移動している画像読取ユニット9が停止するために減速を開始する位置である。
【0044】
また、前記原稿載置部4bに適切に載置された原稿20の読取可能な最大長さLmax は、原稿20を原稿載置部4bから取り除き易くするために、通常、前記読取開始位置22から原稿載置部4bとして上面に露出する大判ガラス板4の読取方向下流側端部23までの距離より若干短く設定されているものである。図7(a)〜(c)は、縦軸に速度を採り、横軸に原稿読取方向の距離を採って示す速度制御パターンの説明図である。
【0045】
使用者が画像領域長Ld及び画像読取モードを指定することで、これらの値をRAM53に記憶させた後、操作パネル部5のスタートキーを押下すると、前記ルックアップテーブルを参照する等して、前記画像領域長Ld、設定移動速度Vm、絶対長Z、基準速度Vr及び減速必要距離LsがRAM53から取得される(ステップS1)。なお、この実施形態では、基準速度Vrは75(mm/sec.) に設定されている。
【0046】
次に、前記設定移動速度Vmが基準速度Vrより速いか否かを判別する(ステップS2)。その演算は前記ASIC54にて実行するものであり、請求項でいう速度比較手段は、前記ASIC54であり、ステップS2に相当する。設定移動速度Vmが基準速度Vrより速いときには(ステップS2:yes )、次に絶対長Zが画像領域長Ldと減速必要距離Lsとの和以上(Z≧Ld+Ls)であるか否かを判別する(ステップS3)。このステップS3でnoのときには、RAM53内のフラグ記憶領域53cに1を記憶する(ステップS4)。他方、ステップS2でno、またはステップS3でyes の場合には、フラグ記憶領域53cに0を記憶する(ステップS5)。このようにしてフラグの値が決定された後に、駆動回路58がステップモータ59を駆動することにより、画像読取ユニット9の移動(加速)を開始する(ステップS6)。
【0047】
次に、画像読取ユニット9の移動速度Vが前記設定移動速度Vmに到達したか否かを判別する(ステップS7)。移動速度Vが前記設定移動速度Vmに到達していないとき(ステップS7:no)は、画像読取ユニット9は加速中である。ステップS7でyes と判別されると、画像読取ユニット9の移動速度Vが所定の一定移動速度、即ち、前記設定移動速度Vmになったと判断する。次いで、画像読取ユニット9の停止位置からの移動距離が前記L1以上であるか否かを判別する(ステップS8)。ステップS8でnoの場合は、画像読取ユニット9が読取開始位置22まで到達していないのである。ステップS8でyes の場合は、画像読取ユニット9が読取開始位置22に到達しているので、読取作業が開始可能となる。
【0048】
次いで、RAM53内のフラグ記憶領域53cに記憶されているフラグが0か否かが判別される(ステップS9)。前述のステップS5でフラグ=0となる場合の1つは、ステップS2でnoの場合、即ち、設定移動速度Vmが基準速度Vr以下である(図7(a)参照)。例えば、前記スキャナ機能でモノクロモードで高い解像度(600X600 または1200X1200 )のとき、フルカラーモードの全ての解像度のとき、及びファクシミリ機能でスーパーファインのときには、基準速度Vsより遅い低速読取作業の部類としなければならず、必然的に減速必要距離Lsも短くて済む(図6のルックアップテーブル参照)。他方、設定移動速度Vmが基準速度Vrより速い場合であっても、換言すれば減速必要距離Lsの値が大きくても画像領域長Ldが短い場合、即ち、絶対長Zが(Ld+Ls)以上の場合には(ステップS3:no)、画像領域長Ldの全体にわたって一定の移動速度(Vm)で移動しつつ読取を実行する(図7(b)参照)。この画像領域の直後に減速を開始しても絶対停止位置24を超えて停止することがない。従って、これらの場合(フラグ=0の場合)には、後のステップ13で読取作業後に減速するという制御を実行するのである(図7(a)及び図7(b)参照)。
【0049】
一定移動速度つまり、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動している間では、読取方向と直角する方向の1ライン分の画像を読み取り(ステップS10)、次のラインまで移動し(ステップS11)、画像読取ユニット9の移動距離が前記L1+Ldを超えたか否かを判断する(ステップS12)。前記「移動距離が前記L1+Ldを超える」とは、画像読取ユニット9の読取窓9aの読取中心が画像領域の直後を超えることであり、「画像領域の直後」とは、読取方向に移動する画像読取ユニット9の読取窓9aの読取中心が画像領域の後端を超えた直後の位置を意味し、本実施形態では画像領域の後端をも含む意味である。画像読取ユニット9の移動距離が前記L1+Ldを超えていない場合(ステップS12:no)には、ステップS10に戻り、画像領域全体の読取作業が完了するまでステップS10〜ステップS12の作業を繰り返すのである。
【0050】
画像読取ユニット9が画像領域の直後を通過すると(ステップS12:yes )、画像の読取を終了し、且つ画像読取ユニット9の移動速度を減速させる(ステップS13)。従って、ステップS13における減速開始位置は、画像領域長Ldの後端と略一致する。その演算は前記ASIC54にて実行するものであり、請求項でいう減速開始位置設定手段は、前記ASIC54であり、ステップS12の工程をいう。そして、画像読取ユニット9の移動速度が0になったら(ステップS14:yes )、この読取動作が完了する。
【0051】
前記ステップS4でフラグ=1となる場合とは、前述したように、設定移動速度Vmが基準速度Vrより速い場合であって(ステップS2:yes )、且つ絶対長Zが(Ld+Ls)より短い場合(ステップS3:yes )である。例えば、図6のルックアップテーブルを参照して理解できるように、スキャナ機能でモノクロモードで低い解像度(200X200 または300X300 )のとき、設定移動速度Vmは120または80(mm/sec.) である。また、コピー機能の場合、及びファクシミリ機能で、標準モード、ファインモード及び写真モードの各モードでの設定移動速度Vmは120(mm/sec.) であり、基準速度Vsより速い値に設定されている。このような設定移動速度Vmが速い場合であって、且つ画像領域長Ldが長い場合でも絶対停止位置24の箇所で停止しなければならないから、前記ステップS9:noという判定となり、後述のように、減速読取作業を実行する。即ち、画像領域長Ldの後部の適宜位置から減速読取を開始するのである。
【0052】
そのため、画像読取ユニット9が読取方向と直交する方向の1ライン分の画像を読み取り(ステップS15)、次のラインまで移動した後(ステップS16)、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−Ls)を超えたか否かが判断される(ステップS17)。画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−Ls)を超えるまでは(ステップS17:no)、一定移動速度つまり、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動しながら、ステップS15〜ステップS17を繰り返して画像読取を実行する。そして、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−Ls)を超えると(ステップS17:yes )、画像読取ユニット9の移動速度を減速しながら画像領域内の画像を読み取る作業(減速読取)を実行する(ステップS18)。この減速読取作業は、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Ld)内の場合(ステップS19:no)であり、これを超えると(ステップS19:yes )、読取を終了させるものである(ステップS20)。この場合も、請求項でいう減速開始位置設定手段は、前記ASIC54であり、ステップS17の工程である。但し、画像領域長Ldが絶対長Zに減速必要距離Lsを加えた値と等しい時(Ld=Z+Ls)には、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動している間にこの画像領域長Ldの画像読取を実行した後、この画像領域の直後に減速させるだけで良い。そうすれば、画像読取ユニット9は絶対停止位置にて確実に停止できるから、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0053】
前記減速読取には、公知の技術が適用されるが、例えば減速中のステップモータ59のステップ数に応じて1ライン毎の画像データの読取タイミングを変化させることにより、速移動中の画像データと同じ倍率の画像データが得られるように構成される。
【0054】
上述の第1の実施の形態のうち、図7(a)のように、指定した画像読取モードが、低速読取モードの場合(基準速度Vrより遅い設定移動速度Vm、例えば原稿を高解像度で読取る場合等)では、画像領域の直後まで設定移動速度Vmの等速度で読取作業を実行し、その後の減速移動時には減速読取作業を行わないため、従来と同様の高画質が維持されると共に、減速必要距離Lsも短いから、絶対停止位置までに確実に画像読取ユニット9を停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0055】
なお、指定された設定移動速度Vmが遅い程、対応する減速必要距離Lsも短くなり、従って、その場合の読取可能な画像領域長Ldの最大値も大きくできる。
【0056】
図7(b)のように、指定した画像読取モードが、高速読取モードの場合(基準速度Vrより速い設定移動速度Vm、例えば原稿を低解像度で読取る場合等)では、読取すべき画像領域長Ldの最大値を(Ld≦Z−Ls)に制限することにより、画像領域の直後まで設定移動速度Vmの等速度で読取作業を実行し、その後の減速移動時には減速読取作業を行わないため、画像の読取作業を迅速にできると共に、絶対停止位置までに確実に画像読取ユニット9を停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0057】
そして、図7(c)のように、指定した画像読取モードが、高速読取モードの場合(基準速度Vrより速い設定移動速度Vm、例えば原稿を低解像度で読取る場合等)であって、且つ読取すべき画像領域長Ldが大きい(Ld>Z−Ls)場合には、画像領域の大部分を設定移動速度Vmの等速移動中に読取り、残りの画像領域は減速読取を実行するが、高速読取(低解像度)モードが指定されているため、減速読取することによって画質が低下しても、この減速読取は、読取全体が例えば低解像度のモードのときだけであるため、画質低下の部分が際立つことはない。また、画像読取ユニット9を絶対停止位置24に確実に停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0058】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は第2の実施の形態の制御のフローチャート、図9の(a)〜(c)は原稿載置部に載置された原稿20の画像領域長Ldと、その場合の速度制御のパターンとの関係を示す説明図、第2の実施の形態は第1の実施の形態の変形例であるため、同じ構成には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0059】
前述の第1の実施の形態では、各画像読取モードに対応する設定移動速度Vmの大小と、画像領域長Ldの大小の組み合わせの条件に基づいて、減速開始位置が設定され、また減速読取作業を実行するか否かを判別した。第2の実施の形態では、画像領域長Ldの大小に基づいて減速開始位置が設定され、また減速読取を実行するか否かを判別することを特徴としている。
【0060】
図8のフローチャートにおいて、使用者が使用する原稿20等のサイズやプレスキャンニングにおける指定した画像領域の範囲等から使用者が画像領域長Ldを指定することで、これらの値をRAM53に記憶させた後、操作パネル部5のスタートキーを押下すると、前記ルックアップテーブルを参照する等して、前記画像領域長Ld、絶対長Z及び基準領域長L4がRAM53から取得される(ステップS30)。従って、請求項にいう領域長取得手段とは、前記指定操作及び前記ASIC54をいう。
【0061】
そして、「基準領域長」とは、画像読取装置2において移動可能に設定されている画像読取ユニット9が最大移動速度で移動するときの減速必要距離Lsを絶対長Zから除いた長さをいう。つまり、L4=Z−Lsである。また、最大移動速度は、スキャナ機能やコピー機能、ファクシミリ機能における複数の画像読取モードに対応する画像読取ユニット9の移動速度のうち最大のものをいい、実施形態では、図6に示す前記ルックアップテーブルから理解できるように、設定移動速度Vm=120(mm/sec.) が最大移動速度であり、その時の減速必要距離Ls=6.816mm となる。これらの値は予めRAM53に記憶されている。なお、絶対長Zは第1の実施形態と同じく読取開始位置22から絶対停止位置24までの距離である。
【0062】
次いで、画像領域長Ldが基準領域長L4以上であるか否かを判別する(ステップS31)。画像領域長Ldが基準領域長L4以上の場合には(ステップS31:yes )、後述する減速読取作業を必要とするので、RAM53内のフラグ記憶領域53cに1を記憶する(ステップS32)。他方、画像領域長Ldが基準領域長L4より短い場合には(ステップS31:no)、後述する減速読取作業は不要であるので、RAM53内のフラグ記憶領域53cに0を記憶する(ステップS33)。このようにしてフラグの値が決定された後に、駆動回路58がステップモータ59を駆動することにより、画像読取ユニット9の移動(加速)を開始する(ステップS34)。
【0063】
次に、画像読取ユニット9の移動速度Vが前記設定移動速度Vmに到達したか否かを判別する(ステップS35)。移動速度Vが前記設定移動速度Vmに到達していないときは(ステップS35:no)、画像読取ユニット9は加速中である。ステップS7でyes と判別されると、画像読取ユニット9の移動速度Vが所定の一定移動速度、即ち、前記設定移動速度Vmになったと判断する。次いで、停止位置からの移動距離が前記L1以上、つまり画像読取ユニット9が読取開始位置まで到達したか否かを判別する(ステップS36)。ステップS36でnoの場合は、画像読取ユニット9が読取開始位置22まで到達していないのである。ステップS36でyes の場合は、画像読取ユニット9が読取開始位置22に到達しているので、読取作業が開始可能となる。
【0064】
次いで、RAM53内のフラグ記憶領域53cに記憶されているフラグが0か否かが判別される(ステップS37)。フラグ=1の場合は(ステップS37:no)、後述するように減速読取作業が必要な場合である。その態様として、図9(a)に示すように、画像領域長Ldが基準領域長L4と等しい場合と、図9(b)に示すように、画像領域長Ldが基準領域長L4より長い場合とがある。
【0065】
これらの場合には、読取方向と直角する方向の1ライン分の画像を読み取り(ステップS38)、次のラインまで移動する(ステップS39)。次に、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−L4)を超えたか否かを判断する(ステップS40)。画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−L4)を超えるまでは(ステップS40:no)は、一定移動速度つまり、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動している間の画像読取を実行する。そして、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Z−L4)を超えると(ステップS40:yes )、画像読取ユニット9の移動速度を減速しながら画像領域内の画像を読み取る作業(減速読取)を実行する(ステップS41)。この減速読取作業は、画像読取ユニット9の移動距離が(L1+Ld)内の場合(ステップS42:no)であり、これを超えると(ステップS42:yes )、読取を終了させるものである(ステップS43)。この場合も、請求項でいう減速開始位置設定手段は、前記ASIC54であり、ステップS40の工程である。但し、画像領域長Ldが基準領域長L4と等しい時(Ld=L4)には、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動している間にこの画像領域長Ldの画像読取を実行した後、この画像領域の直後に減速させるだけで良い。このように、画像領域長Ldが基準領域長L4以上の場合でも、減速読取を実行することにより、画像読取ユニット9は絶対停止位置にて確実に停止できるから、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0066】
フラグ=0の場合、即ち、図9(c)に示すように画像領域長Ldが基準領域長L4よりも短い場合には、減速読取作業は実行しない。従って、一定移動速度つまり、画像読取ユニット9が設定移動速度Vmで移動している間では、読取方向と直角する方向の1ライン分の画像を読み取り(ステップS45)、次のラインまで移動し(ステップS46)、画像読取ユニット9の移動距離が前記L1+Ldを超えたか否かを判断する(ステップS47)。「移動距離が前記L1+Ldを超える」と、「画像領域の直後」とは、第1実施形態と同義である。画像読取ユニット9の移動距離が前記L1+Ldを超えていない場合(ステップS47:no)には、ステップS45に戻り、画像領域全体の読取作業が完了するまでステップS45〜ステップS47の作業を繰り返すのである。
【0067】
画像読取ユニット9が画像領域の直後を通過すると(ステップS47:yes )、読取終了し、且つ画像読取ユニット9の移動速度を減速させる(ステップS48)。従って、ステップS48における減速開始位置は、画像領域長Ldの後端と略一致する。その演算は前記ASIC54にて実行するものであり、請求項でいう減速開始位置設定手段は、前記ASIC54であり、ステップS47の工程をいう。
【0068】
このように、第2の実施形態によれば、使用者が指定する画像領域長Ldの大小の区別だけで、減速読取作業を実行するか否かを判断するので、制御プロセスが簡単になる。そして、読取装置2における読取速度が複数の読取モードに対応してそれぞれ固定的である場合には、画像領域長Ldが基準領域長L4より短い場合には、一定の移動速度中のみ画像読取作業を行えば良く、画像領域長Ldが基準領域長L4以上のとき、画像領域内から減速読取作業を実行することで、画質低下させることなく、画像読取ユニット9を絶対停止位置24に確実に停止させることができ、読取装置2を小型化できるという効果を奏する。
【0069】
このように第2の実施の形態では、ユーザから指定される解像度に関係なく、高速読取(低解像度)モードでも低速読取(高解像度)モードでも減速読取を行うよう構成することで、装置を更に小型化できるという効果を奏する。
【0070】
【発明の作用・効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明における画像読取装置は、原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、指定された画像読取モードに基づいて、前記原稿読取手段の移動速度を設定する速度設定手段と、当該速度設定手段で設定された設定移動速度に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段とを備えたものである。
【0071】
本発明によれば、画像読取モードを指定すれば、自動的に原稿読取手段の移動速度が設定でき、その設定された設定移動速度に基づいて、減速開始位置が設定されるから、画像領域の大きい原稿の画像読み取り及び高速での画像読み取りの各モードに対応して、減速開始位置を決めて、画像読取装置における絶対停止位置までに必ず画像読取手段が停止できるようにし、装置全体の小型化を可能とすることができる。
【0072】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段を備えるとともに、前記減速開始位置設定手段は、前記速度設定手段により設定された設定移動速度と、基準速度とを比較する速度比較手段をさらに備え、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合には、前記減速開始位置設定手段は前記設定移動速度及び前記画像領域長に基づいて、画像領域内に、または読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0073】
このように構成することにより、請求項1に記載の発明による効果に加えて、使用者が画像領域長を設定すると、前記画像読取モードの指定に基づいて設定された設定移動速度と予め規定されている基準速度との比較の結果と、前記画像領域長とから、減速開始位置を、画像領域内もしくは読取方向における画像領域の直後のいずれかに自動的に決定できるという効果を奏する。
【0074】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度以下の場合には、前記減速開始位置設定手段は前記画像領域長に拘らず、読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0075】
このように構成すれば、請求項2に記載の発明による効果に加えて、指定した画像読取モードが、高解像度、つまり低速読取モード(基準速度より遅い設定移動速度)の場合には、画像領域の直後まで設定移動速度の等速度で読取作業を実行し、その後の減速移動時には減速読取作業を行わないため、従来と同様の高画質が維持できるという効果を奏する。
【0076】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像読取装置において、前記原稿読取手段が原稿の読み取りを開始する読取開始位置から絶対停止位置までの絶対長と、所定の移動速度で移動している前記原稿読取手段が減速を開始してから停止状態となるまでに必要とする減速必要距離とを記憶する記憶手段をさらに備えると共に、前記減速開始位置設定手段は、前記速度設定手段により設定された設定移動速度に呼応する減速必要距離を前記記憶手段から取得する減速必要距離取得手段と、当該減速必要距離取得手段が前記記憶手段から取得した減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さと、前記絶対長とを比較する絶対長比較手段とを備えており、前記減速開始位置設定手段は、前記絶対長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0077】
このように構成すれば、請求項2に記載の発明による効果に加えて、設定移動速度に呼応する減速必要距離が決まる。そして、指定された設定移動速度が遅い程、対応する減速必要距離も短くなり、従って、その場合の読取可能な画像領域長の最大値も大きくできる。
【0078】
また、指定した画像読取モードが、高解像度、つまり低速読取モード(基準速度より遅い設定移動速度)の場合には、画像領域の直後まで設定移動速度の等速度で読取作業を実行し、その後の減速移動時には減速読取作業を行わないため、従来と同様の高画質が維持できると共に、減速必要距離も短いから、絶対停止位置までに確実に画像読取手段を停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0079】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合であっても、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さ以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0080】
このように構成すれば、請求項4に記載の発明による効果に加えて、指定した画像読取モードが、低解像度、つまり高速読取モード(基準速度より速い設定移動速度)の場合には、読取すべき画像領域長の最大値を制限することにより、画像領域の直後まで設定移動速度の等速度で読取作業を実行し、その後の減速移動時には減速読取作業を行わないようにすることができる。このため、画像の読取作業を迅速にできると共に、絶対停止位置までに確実に画像読取手段を停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0081】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合であって、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さよりも短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定するものである。
【0082】
このように構成すれば、請求項4に記載の発明による効果に加えて、指定した画像読取モードが、低解像度、つまり高速読取モード(基準速度より速い設定移動速度)の場合であって、且つ読取すべき画像領域長が大きい場合には、画像領域の大部分を設定移動速度の等速移動中に読取り、残りの画像領域は減速読取を実行するが、高速読取(低解像度)モードが指定されているため、減速読取することによって画質が低下しても、この減速読取は、読取全体が低解像度のモードのときだけであるため、画質低下の部分が際立つことはない。
【0083】
請求項7に記載の発明は、請求項2、4、6のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合、その減速開始位置は、前記絶対長から前記停止距離を除去した長さ分だけ読取開始位置から読取方向に進んだ位置であるとしたものである。
【0084】
このように構成することにより、請求項2、4、6のいずれかに記載の発明による効果に加えて、画像読取手段を絶対停止位置に確実に停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0085】
請求項8に記載の発明は、請求項1、2、4、6、7のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うものであり、請求項1、2、4、6、7のいずれかに記載の発明による効果に加えて、使用者が指定した画像領域の全てを確実に読み取ることができる。
【0086】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像読取装置において、画像読取モードは、スキャナ機能におけるモノクロモードまたはカラーモードであって解像度(分解能)が異なる複数のモードと、ファクシミリ機能における原稿の画質の種類及び解像度に応じた複数のモードと、コピー機能に対応するモードとを有するものである。
【0087】
従って、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明による効果に加えて、各機能における各モード毎を使用者が指定するだけで、所望する画質の読取データを迅速に得ることができるという効果を奏する。
【0088】
請求項10に記載の発明は、原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段と、当該領域長取得手段が取得した画像領域長に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段とを備えたものである。
【0089】
本発明では、使用者は読取り作業を実行したい画像領域の長さを指定するだけで、減速開始位置が設定されるから、画像領域の大小に応じて自動的に減速開始位置を決めて、画像読取装置における絶対停止位置までに必ず画像読取手段が停止できるようにし、装置全体の小型化を可能とすることができる。
【0090】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段は、前記領域長取得手段が取得した画像領域長と、基準領域長とを比較する領域長比較手段を備えており、前記減速開始位置設定手段は、前記領域長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定するものである。
【0091】
このように構成すれば、請求項10に記載の発明による効果に加えて、前記画像領域長から、減速開始位置を、画像領域内もしくは読取方向における画像領域の直後のいずれかに自動的に決定できるという効果を奏する。
【0092】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像読取装置において、前記領域長比較手段による比較の結果、前記画像領域長が基準領域長以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定するものである。
【0093】
このように構成すれば、請求項10に記載の発明による効果に加えて、画像領域長が基準領域長以上のとき、画像読取手段を絶対停止位置に確実に停止させることができ、読取装置を小型化できるという効果を奏する。
【0094】
請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12に記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、その減速開始位置は、読取開始位置から読取方向に、基準領域長だけ進んだ位置であるものである。このように構成することにより、請求項11または請求項12に記載の発明による効果に加えて、画像読取手段の減速開始位置を一定にできるという効果を奏する。
【0095】
請求項14に記載の発明は、請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の画像読取装置において、前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うものである。
【0096】
このように構成すれば、請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の発明による効果に加えて、画像領域長が変われば、原稿読取手段の移動距離が変わるため、全ての場合に減速読取を実施するのではなく、画像領域内に減速開始位置を設定した場合のみ、その減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を実行することで、画像領域内から減速読取作業を実行することで、画質低下させることなく、画像領域長が長い場合でも、画像領域全体の読取ができると共に、絶対停止位置に画像読取手段を停止させることができ、画像読取装置をコンパクトにできる。
【0097】
請求項15に記載の発明は、請求項11に記載の画像読取装置において、前記領域長比較手段による比較の結果、前記画像領域長が基準領域長より短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定するものであるから、請求項11に記載の発明による効果に加えて、画像領域長が基準領域長より短い場合に、画像領域の直後から画像読取手段の移動速度を減速でき、短い区間で絶対停止することができる。
【0098】
請求項16に記載の発明は、請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の画像読取装置において、前記基準領域長は、前記原稿読取手段が最大移動速度で移動するときの減速必要距離に基づいて予め設定されているものである。
【0099】
従って、請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の発明による効果に加えて、画像読取装置における原稿読取手段の最大移動速度が決定されると、基準領域長も自動的に決まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置を備えた多機能装置の斜視図である。
【図2】多機能装置のカバー体を本体ケースから開き回動した状態を示す一部斜視図である。
【図3】図2の III−III 線矢視断面図である。
【図4】本発明の制御装置のブロック図である。
【図5】第1実施形態の読取制御を示すフローチャートである。
【図6】各種機能におけるモードと、キャリッジの設定移動速度、減速読取作業の有無及び減速必要距離との関係を示すルックアップテーブルである。
【図7】(a)〜(c)は第1実施形態における原稿載置部に載置された原稿の画像領域長と読取制御のパターンとの関係を示す説明図である。
【図8】第2実施形態の読取制御を示すフローチャートである。
【図9】(a)〜(c)は第2実施形態における原稿載置部に載置された原稿の画像領域長と読取制御のパターンとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 多機能装置
2 画像読取装置
3 本体ケース
4 大判ガラス板
4a 端部ガラス板
4b 原稿載置部(中央ガラス板)
5 操作パネル部
7 蓋状カバー体
8 蝶番
9 原稿読取手段としての画像読取ユニット
10 ガイドレール
14 案内片
20 原稿
22 読取開始位置
24 絶対停止位置
50 制御装置
51 ROM
52 RAM
54 ASIC
59 ステップモータ

Claims (16)

  1. 原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、
    停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、
    指定された画像読取モードに基づいて、前記原稿読取手段の移動速度を設定する速度設定手段と、
    当該速度設定手段で設定された設定移動速度に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段を備えるとともに、
    前記減速開始位置設定手段は、前記速度設定手段により設定された設定移動速度と、基準速度とを比較する速度比較手段をさらに備え、
    前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合には、前記減速開始位置設定手段は前記設定移動速度及び前記画像領域長に基づいて、画像領域内に、または読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度以下の場合には、前記減速開始位置設定手段は前記画像領域長に拘らず、読取方向における画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿読取手段が原稿の読み取りを開始する読取開始位置から絶対停止位置までの絶対長と、所定の移動速度で移動している前記原稿読取手段が減速を開始してから停止状態となるまでに必要とする減速必要距離とを記憶する記憶手段をさらに備えると共に、
    前記減速開始位置設定手段は、
    前記速度設定手段により設定された設定移動速度に呼応する減速必要距離を前記記憶手段から取得する減速必要距離取得手段と、
    当該減速必要距離取得手段が前記記憶手段から取得した減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さと、前記絶対長とを比較する絶対長比較手段と、
    を備えており、
    前記減速開始位置設定手段は、前記絶対長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合であっても、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さ以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記速度比較手段による比較の結果、前記設定移動速度が基準速度より速い場合に、前記絶対長が前記減速必要距離に前記画像領域長を付加した長さよりも短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  7. 前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合、その減速開始位置は、前記絶対長から前記減速必要距離を除去した長さ分だけ読取開始位置から読取方向に進んだ位置であることを特徴とする請求項2、4、6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うことを特徴とする請求項1、2、4、6、7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 画像読取モードは、スキャナ機能におけるモノクロモードまたはカラーモードであって解像度(分解能)が異なる複数のモードと、ファクシミリ機能における原稿の画質の種類及び解像度に応じた複数のモードと、コピー機能に対応するモードとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 原稿読取手段をその読取方向に移動させながら、原稿載置部に載置されている原稿の画像領域を読み取る画像読取装置において、
    停止状態にある前記原稿読取手段をその読取方向に加速してから所定の移動速度で移動させた後に、減速開始位置から減速させながら再び停止状態となるように移動させる移動制御手段と、
    画像領域の読取方向における画像領域長を取得する領域長取得手段と、
    当該領域長取得手段が取得した画像領域長に基づいて、前記減速開始位置を設定する減速開始位置設定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  11. 前記減速開始位置設定手段は、
    前記領域長取得手段が取得した画像領域長と、基準領域長とを比較する領域長比較手段を備えており、
    前記減速開始位置設定手段は、前記領域長比較手段の比較結果に基づいて、画像領域内または画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 前記領域長比較手段による比較の結果、
    前記画像領域長が基準領域長以上の場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域内に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、その減速開始位置は、読取開始位置から読取方向に、基準領域長だけ進んだ位置であることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の画像読取装置。
  14. 前記減速開始位置設定手段が画像領域内に減速開始位置を設定する場合には、前記原稿読取手段は減速開始位置から画像領域の直後まで減速読取を行うことを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の画像読取装置。
  15. 前記領域長比較手段による比較の結果、前記画像領域長が基準領域長より短い場合には、前記減速開始位置設定手段は、画像領域の直後に減速開始位置を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  16. 前記基準領域長は、前記原稿読取手段が最大移動速度で移動するときの減速必要距離に基づいて予め設定されていることを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の画像読取装置。
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