JP2012124734A - 読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、原稿の読み取り中に読み取りの設定を変更すべきと判断した場合でも、読み取りの設定を変更しないで読み取りを継続し、読み取りにかかる時間を短縮することができる読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】CPU101は、解像度決定処理において、解像度を低解像度にすることが決定され、高解像度から低解像度に解像度を変更すると判断した場合(S103:YES)、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻り、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断する(S104)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る読取装置に関する。
従来の画像処理装置においては、原稿の所定範囲が、初期設定状態の処理モード、すなわち、初期設定状態の濃度、画像の種類、色、倍率の各処理モードで読み取られる。そして、読み取られた原稿の所定範囲の画像データが解析され、画像データの解析の結果、初期設定状態の各処理モードが画像データの属性に適していると判断された場合には、初期設定状態の各処理モードで読み取りが継続される。一方、各処理モードの初期設定が画像データの属性に適していないと判断された場合には、初期設定状態の各処理モードが適切な設定に変更された上で、最初から読み取りのやり直しがなされる。
特開2001−111748号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像処理装置においては、各処理モードの初期設定が画像データの属性に適していないと判断された場合には、いつも処理モードを変更した上で、最初から読み取りのやり直しがなされる。
このため、画像データを解析するために読み取る原稿の範囲によっては、各処理モードの初期設定が画像データの属性に適していないと判断した場合に、最初から読み取りをやり直すと、各処理モードを変更せずに継続して読み取るよりも、読み取りにかかる時間が長くなるという問題があった。
例えば、原稿の所定範囲をカラーモードで読み取り、その画像データを解析する場合、所定範囲の大きさによっては、画像データの解析結果から原稿がモノクロ原稿だとわかっても、カラーモードで読み取りを継続したほうが早く読み取りを終了できる場合もあり、また、モノクロモードで原稿を最初から読み取りし直した方が早く読み取りを終了できる場合もある。
そこで、本発明は、原稿の読み取り中に読み取りの設定を変更すべきと判断した場合でも、読み取りの設定を変更しないで読み取りを継続し、読み取りにかかる時間を短縮することができる読取装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の読取装置は、原稿副走査方向に移動して原稿を読み取り、読取データを生成する読取部と、読取部の低速移動速度が必要な低速読取条件と、低速移動よりも速い読取部の移動が可能な高速読取条件とが設定可能な読取条件設定部と、読取条件設定部により低速読取条件が設定された状態で、読取部に原稿の一部を読み取らせ、生成された読取データに基づいて高速読取条件の適用が可能か否か判断する判断部と、判断部により高速読取条件の適用が可能であると判断された場合において、低速読取条件で読み取られた原稿の一部を高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データを取得するとともに原稿のまだ読み取られていない部分を高速読取条件で読み取る第1処理と、原稿のまだ読み取られていない部分を低速読取条件で読み取る第2処理とのうち、処理時間の短い方の処理を選択して実行する処理選択部とを備えることを特徴とする。
このように構成された読取装置によれば、第1処理と第2処理とのうち処理時間の短い方の処理を選択して実行することとなり、読み取りにかかる時間を短縮することができる。
また、処理選択部は、原稿の一部として低速読取条件で読み取られた原稿の範囲が所定範囲を超えた場合に、第1処理よりも第2処理にかかる時間が短いと判断するようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、原稿の一部として低速読取条件で読み取られた原稿の範囲が所定範囲を超えた場合に、原稿のまだ読み取られていない部分が低速読取条件で読み取りがなされることとなり、読み取りにかかる時間を短縮することができる。
また、読取条件設定部は、低速読取条件は所定値以上の高解像度を含み、高速読取条件は所定値未満の低解像度を含むようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、高解像度で読み取られた原稿の一部を低解像度で読み取ったときに得られる読取データを取得するとともに原稿のまだ読み取られていない部分を低解像度で読み取る第1処理と、原稿のまだ読み取られていない部分を高解像度で読み取る第2処理とのうち、処理時間の短い方の処理を選択して実行することとなり、第1処理と第2処理とのうち処理にかかる時間の短い方の処理を適切に選択して実行するができる。
また、読取条件設定部は、読取条件として複数色読取と単色読取とを設定可能であり、低速読取条件は複数色読取を含み、高速読取条件は単色読取を含むようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、複数色読取で読み取られた原稿の一部を単色読取で読み取ったときに得られる読取データを取得するとともに原稿のまだ読み取られていない部分を単色読取で読み取る第1処理と、原稿のまだ読み取られていない部分を複数色読取で読み取る第2処理とのうち、処理時間の短い方の処理を選択して実行することとなり、第1処理と第2処理とのうち処理にかかる時間の短い方の処理を適切に選択して実行するができる。
また、第1処理において、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部が、再度高速読取条件で読み取られることにより、原稿の一部を高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データが取得されるようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、第1処理において、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部と原稿のまだ読み取られていない部分とが、高速読取条件で読み取られ、かつ、均一の画像品質となる読取データが取得されることとなり、読み取りにかかる時間を短縮することができ、かつ、安定した画像品質が得られる。
また、第1処理において、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部が、再度高速読取条件で読み取られる場合、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部の読取データに基づいて、副走査方向における原稿上の画像の先端まで読取部が戻された後、高速読取条件で再度の読み取りがなされるようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、例えば、原稿の先端に画像がない場合に、副走査方向における原稿上の画像の先端から原稿を読み取ることとなり、さらに読み取りにかかる時間を短縮することができる。
第1処理において、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部の読取データが変換されることにより、原稿の一部を高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データが取得されるようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、第1処理において、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部の読取データの変換が高速になされる場合、低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部が、再度高速読取条件で読み取られる場合よりも、高速に読取データが取得されることとなり、さらに読み取りにかかる時間を短縮することができる。
判断部が生成された読取データが写真データか否かに基づいて高速読取条件の適用が可能か否か判断するようにしてもよい。
このように構成された読取装置によれば、写真データのような画像品質を求められるデータに基づいて、高速読取条件の判断がされることとなり、画像品質が保障される。
本発明を適用した複合機の外観を表す斜視図である。 本体カバー及び原稿読取部の構成を表す概略断面図である。 種々の条件における原稿読取部の移動速度を示す条件テーブルの一例である。 本発明を適用した複合機の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の自動解像度読取処理の流れを示すフローチャートである。 原稿と読取面との位置関係を示す図面である。 本発明の解像度決定処理の流れを示すフローチャートである。 種々の条件における原稿読取部の移動速度を示す条件テーブルの一例である。 本発明の自動カラー読取処理の流れを示すフローチャートである。 本発明のカラー決定処理の流れを示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した複合機1(本発明の読取装置の一例)の外観を表す斜視図である。他に、図2、図3及び図6を随時参照しながら、複合機1について説明する。複合機1は、画像が形成される用紙を給紙する用紙トレー17と、用紙トレー17から供給された用紙に画像を形成する本体10と、本体10の上面を完全に覆うように、本体10に開閉可能に支持された本体カバー12と、を備えている。
本体10は、原稿19に記載された画像を読み取る原稿読取部40(本発明の読取部の一例、図2参照)と、用紙に画像を形成する画像形成部2(図4参照)と、複合機1を使用する際に必要な情報をユーザが入力する操作部14と、ユーザが入力した入力結果等を表示する表示部15を備えている。そして、原稿読取部40、画像形成部2は、本体ケース11内に収納されている。
また、本体ケース11は、原稿読取部40に読み取られる原稿19を配置する読取面11Aを有している。そして、読取面11Aは、ガラス等の光を透過する素材によって形成された板材であり、本体カバー12と対向する本体ケース11の上面に固定されている。ここで、原稿読取部40は、読取面11Aの左端(図2、図6参照)を読取開始位置Sとして読み取りを開始する。
また、操作部14は、複数の機能のうちユーザが望む機能を選択するための動作選択キー、ユーザが選択した機能を実行するためのスタートキー等を備え、表示部15は複合機1の状態等を表示する。
また、画像形成部2は、原稿読取部40で光学的に読み取られて生成された画像データもしくはPC等の外部装置から取り込んだ画像データに基づいて、周知の帯電―露光―現像―転写―定着の電子写真プロセスによって用紙上に画像を形成する。
図2は、本体カバー12及び原稿読取部40の構成を表す概略断面図である。原稿自動搬送装置5は、図2に示すように、本体カバー12と、原稿読取部40に読み取られる前の原稿19を載置する載置部21と、原稿読取部40に読み取られた後の原稿19を集積する集積部22と、載置部21から読取面11Aを経由して集積部22へと原稿19を搬送する搬送部25とを備えている。
また、図2に示すように、原稿読取部40は、原稿19に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の3色の光をそれぞれ照射するLEDからなる光源41と、原稿19によって反射された反射光を集光するセルフォックレンズ等の光学素子群42と、光学素子群42が集光した反射光を受光するCIS(Contact Image Sensor)からなる受光素子群43と、を備えている。具体的には、光源41が光を照射し、照射された光が原稿19によって反射され、反射光を光学素子群42が集光し、集光された反射光が受光素子群43によって受光されることにより原稿19のアナログデータを取得される。そして、不図示のAD変換器がアナログデータをデジタルデータに変換し、画像データが生成されるように構成されている。
また、キャリッジ31には、読取面11Aに平行な面上で、ガイド軸33に垂直な方向である主走査方向に、光学素子群42と受光素子群43とが配列されるようにして、原稿読取部40が搭載されている。
更に、原稿読取部40は、原稿自動搬送読取位置3と対面する位置において、原稿19の読み取りが可能であり、かつ、キャリッジ搬送機構30により、読取面11Aに沿った本体ケース11の長手方向(本発明の副走査方向の一例、図2の左右方向)への移動が可能に構成されている。
キャリッジ搬送機構30は、本体ケース11内に設けられている。具体的に、キャリッジ搬送機構30は、モータ35及びセンサ36の他、キャリッジ31、及び、キャリッジ31の搬送路を構成するガイド軸33等を備える。
ガイド軸33は、読取面11Aと平行に、本体ケース11の長手方向に沿って、設けられている。具体的に、ガイド軸33は、キャリッジ31が、本体ケース11の長手方向に沿って、読取面11Aの全領域を移動可能なように、その長さが定められ、本体ケース11内に設けられている。
そして、キャリッジ31は、このガイド軸33に摺動可能に設けられており、モータ35の駆動力を受けて、ガイド軸33に沿って、読取面11Aの下方領域を移動する。即ち、上述の副走査方向は、ガイド軸33が延びる本体ケース11の長手方向に対応する。
なお、モータ35からキャリッジ31への動力伝達系については、図示を省略するが、モータ35の駆動力は、無端ベルトを介してキャリッジ31に伝達される。すなわち、モータ35の回転軸に取り付けられたプーリーが、ガイド軸33の一端側に設けられている。当該プーリーと対となるプーリーが、ガイド軸33の他端側に設けられ、これら一対のプーリー間に、無端ベルトが巻回され、キャリッジ31が、この無端ベルトに、連結されている。そして、モータ35が回転するとプーリーに従動して回転する無端ベルトが当該回転し、キャリッジ31が副走査方向に移動する。
なお、センサ36の検出信号は、CPU101(図4参照)に入力され、モータ35は、センサ36の検出信号に基づくCPU101の動作によって、制御される。即ち、キャリッジ搬送機構30は、CPU101に制御されて、キャリッジ31を副走査方向に搬送する。
次に、キャリッジ搬送機構30が原稿読取部40を搬送する移動速度について説明する。例えば、図3に示すように、キャリッジ搬送機構30は、高解像度のとき原稿読取部40を移動速度Vhが20mm/sで搬送し、低解像度のとき原稿読取部40を移動速度Vlが100mm/sで搬送し、解析終了位置K(図6参照)から読取開始位置S(図6参照)に戻る際に原稿読取部40を移動速度Vrが50mm/sで搬送するとする。ここで、高解像度とは、写真等の高画質の読み取りを行うのに適した解像度をいい、例えば、1200dpiや600dpi等の解像度である。また、低解像度とは、写真等の読み取りを行うのに適した解像度よりも低い解像度で読み取っても支障の無い、文字等の読み取りに適した解像度をいい、例えば、150dpiや150dpi以下の解像度である。
なお、原稿自動搬送装置5を用いて原稿19の読み取りを行う際には、キャリッジ搬送機構30は、原稿読取部40を、原稿自動搬送読取位置3に対面する位置に保持し、原稿自動搬送装置5によって搬送される原稿19の全画像を原稿読取部40が読み取る。また、フラットベット型として使用する際には、原稿読取部40は、キャリッジ搬送機構30によって副走査方向に移動されながら、読取面11Aに読取面11Aと原稿読取部40により原稿19の読み取る面とを対向するように配置された原稿19の全画像を読み取る。
(複合機1の電気的構成)
次に、図4は、複合機1の電気的な構成を示すブロック図である。複合機1は、CPU101(本発明の読取条件設定部、判断部、処理選択部の一例)と、各種プログラムを記憶するROM102と、各種メモリ領域を備えるRAM103と、通信ネットワークに接続されて外部装置との間でデータの送受信をする通信インタフェース(通信I/F)104と、画像形成部2と、原稿読取部40と、操作部14と、表示部15とを備えている。
ROM102は、図3に示す種々の条件における原稿読取部40の移動速度を示す条件テーブル200と、原稿読取部40が原稿19の読み取りにかかる読取時間の計算式である数式1〜4とを予め記憶している。CPU101は、ROM102に記憶されている移動速度、計算式に基づき読取時間を計算する。なお、数式1〜4については後述する。
RAM103は、CPU101が原稿読取部40に原稿19を読み取らせる際に、キャリッジ31を副走査方向に動かす方向であるルートごとの原稿19の読み取りにかかる時間を記憶したり、読み取った画像データを記憶したりする。なお、ルートについては、Aルート、Bルート、Bルートの変形例であるCルートと、があり、それぞれについて後述する。
(自動解像度読取処理)
図5は、本発明の自動解像度読取処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、ユーザが原稿19を読取面11Aに配置し、操作部14において、ユーザが「自動解像度読取モード」を選択し、ユーザが原稿19の読み取りをスタートさせるためのキーを押下することにより開始する。なお、ユーザは、読み取りをスタートさせる前に、読み取る原稿19の用紙サイズを予め操作部14を介して入力する。
まず、CPU101は、読取面11Aに配置された原稿19のうち、図6に示す解析用読取範囲Lを、写真等の読み取りを行うのに適した高解像度における移動速度Vhで原稿読取部40に読み取らせ(S101)、読み取った画像データをRAM103に記憶させる。
ここで、解析用読取範囲Lとは、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データが、例えば、写真データであるか、文字データであるかを判断するために、CPU101が原稿読取部40に読み取らせる原稿19の可変の部分である。つまり、CPU101は、原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるまで高解像度で原稿読取部40に読み取りを継続させ、画像種別を判断することができるまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせると、解析用読取範囲Lの読み取りを終了する。
なお、画像種別を判断することができるまでとは、所定の画素の密度が一定の範囲内で得られたときであるが、原稿19上の画像がない部分は一定の範囲に含まれない。例えば、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた1ライン中の画素数を測定し、1ライン中の画素数が1以上かつ所定の値未満の状態が50mm続いたとき文字データであると判断する。また、1ライン中の画素数が所定の値以上の状態が50mm続いたときは写真データであると判断し、1ライン中の画素数が所定の値未満のとき文字データであると判断するようにする。
次に、CPU101が解像度決定処理を行う(S102)。なお、解像度決定処理の詳細については後述する。
次に、CPU101は、解像度決定処理において、写真等の読み取りを行うのに適した解像度よりも低い解像度で読み取っても支障の無い、文字等の読み取りに適した低解像度にすることが決定されたか、つまり、高解像度から低解像度に解像度を変更するか判断する(S103)。CPU101は、解像度決定処理において、解像度を高解像度にすることが決定され、高解像度から解像度を変更しないと判断した場合(S103:NO)、読取終了位置Eまで高解像度、かつ、移動速度Vhで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S107)、自動解像度読取処理を終了する。
ここで、読取終了位置Eとは、ユーザが入力した用紙サイズに基づいて、読取開始位置Sから決定される位置であり、例えばA4サイズの用紙であれば、A4サイズの用紙の長手方向と読取面11Aの長手方向とをそろえて配置したとき、読取開始位置Sから297mm読取面11Aの長手方向に原稿読取部40を移動させた位置である。
一方、CPU101は、解像度決定処理において、解像度を低解像度にすることが決定され、高解像度から低解像度に解像度を変更すると判断した場合(S103:YES)、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻し、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断する(S104)。
このとき、AルートとBルートと、どちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるかは、ユーザが操作部14を介して入力した原稿19の用紙サイズと、解析用読取範囲Lとの関係に依存する。また、解析用読取範囲Lの大きさは、CPU101が原稿読取部40に原稿19の先端を読み取らせる際に、原稿19の先端に画像があるか有るかに無いかに依存する。CPU101は、原稿19の先端に画像が有ると、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるので、解析用読取範囲Lは小さくなる。一方、CPU101は、原稿19の先端に画像があるか無いと、原稿読取部40に原稿19の画像が有る部分まで読み取りをさせてから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することになるので、解析用読取範囲Lは大きくなる。
具体的には、図3に示す読み取りの速度の条件において、読取範囲Yは読取開始位置Sから読取終了位置Eまでとする。ここで、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に原稿19を読み取らせるAルートの読み取りにかかる時間は、上記値を{(Y−L)/Vh}の数式1に代入することにより求められる。また、原稿読取部40が解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻り、CPU101が低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせるBルートの読み取りにかかる時間は、{L/Vr+Y/Vl}の数式2に代入することにより求められる。
図3に示す読み取りの速度の条件において、A4サイズの原稿19を読み取る場合、原稿読取範囲Yは、読取開始位置Sから297mmの位置にある読取終了位置Eまでの範囲である。このとき、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるまでに解析用読取範囲Lとして、解析用読取範囲Lが100mmであったとする。まず、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートの読取にかかる時間は、{(298mm−100mm)/(20mm/s)}=9.85sである。また、原稿読取部40が解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻り、CPU101が低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせるBルートの読み取りにかかる時間は、[{100mm/(50mm/s)}+{298mm/(100mm/s)}]=4.97sである。よって、原稿読取部40はA4サイズの原稿19を読み取る場合、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より、低解像度でBルートの読み取りにかかる時間が短くなるので、S104の判断において、CPU101はBルートを選択することとなる。
また、図3に示す読み取りの速度の条件において、はがきサイズの原稿19を読み取る場合、原稿読取範囲Yは、読取開始位置Sから148mmの範囲である。このときも、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるまでに解析用読取範囲Lとして、解析用読取範囲Lが100mmであったとする。例えば、読取面11Aに載置したはがきの右端に寄せて挿絵があった場合である。まず、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートの読取にかかる時間は、{(148mm−100mm)/(20mm/s)}=2.4sである。また、原稿読取部40が解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻り、CPU101が低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートの読み取りにかかる時間は、[{100mm/(50mm/s)}+{148mm/(100mm/s)}]=3.15sである。よって、原稿読取部40は、低解像度でBルートの読み取りにかかる時間より、高解像度でAルートの読取にかかる時間が短くなるので、S104の判断において、CPU101はAルートを選択することとなる。
なお、低解像度における読取速度が高解像度における読取速度より速いのは、原稿読取部40が低解像度で主走査方向へ読み取る画素数が高解像度で主走査方向へ読み取る画素数比べて少なくなり、1ラインの読み取りにかかる時間が抵解像度より高解像度が短くなるためである。また、低解像度における読取速度が高解像度における読取速度より速いのは、低解像度での読み取りが高解像度での読み取りと比べて、副走査方向へ読み取るライン数が少なくなるためでもある。さらに、キャリッジ搬送機構30は、原稿読取部40が主走査方向の1ラインの読み取りかかる時間を保障しつつ、原稿読取部40を読み取るラインからラインまで移動させる必要がある。このため、高解像度の読み取りでは、主走査方向へ読み取る画素数が多く、かつ、原稿読取部40を移動させるライン間が狭いので、主走査方向へ読み取る画素数が少なく、かつ、原稿読取部40を移動させるライン間が広い低解像度の読み取りに比べて、原稿読取部40の移動速度を速くすることができない。よって、低解像度における読取速度が高解像度における読取速度より速くなる。
図5に示すS104において、CPU101は、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より低解像度でBルートの読み取りにかかる時間が短くなると判断した場合(S104:YES)、原稿読取部40を移動速度Vrで読取開始位置Sに移動させる(S105)。そして、CPU101は、読取終了位置Eまで低解像度、かつ、移動速度Vlで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S106)、自動解像度読取処理を終了する。
また、S104において、CPU101は、低解像度でBルートの読み取りにかかる時間より高解像度でAルートの読み取りにかかる時間が短くなると判断した場合(S104:NO)、解像度を低解像度にする決定を取り消して、読取終了位置Eまで高解像度、かつ、移動速度Vhで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S107)、自動解像度読取処理を終了する。
(解像度決定処理)
図7は、本発明の自動解像度読取処理における解像度決定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、CPU101は、S101において読み取った解析用読取範囲Lの画像データについて、例えば、1ライン中の画素数が所定値以上であるか否かを判断する等して、解析用読取範囲Lの画像データを解析する(S201)。なお、CPU101が解析用読取範囲Lを高解像度で原稿読取部40に読み取らせ(S101)、CPU101が解析用読取範囲Lの画像データを解析する(S201)のは、CPU101が解析用読取範囲Lを低解像度で原稿読取部40に読み取らせ、CPU101が解析用読取範囲Lの画像データを解析した結果、画像種別が写真データであるとCPU101に判断された場合、CPU101が解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻し、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断をすることなく、CPU101が原稿読取部40に必ず原稿19の先頭部分を読み取りなおさせる必要があるからである。
次に、CPU101は、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、解析用読取範囲Lの画像データの種類は写真データであるか判断し(S202)、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、写真データであると判断した場合(S202:YES)、解像度を高解像度に決定して(S203)、解像度決定処理を終了する。ここで、S203における高解像度は、S101における高解像度と同じ解像度である。S203における高解像度はS101における高解像度と同じ解像度とするのは、高解像度が写真の読み取りに適しているからである。
一方、CPU101は、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、写真データでない、例えば文字データと判断した場合(S202:NO)、解像度を低解像度に決定して(S204)、解像度決定処理を終了する。なお、解析用読取範囲Lの画像データは、原稿19の読み取り終了後に、CPU101が高解像度から低解像度に解像度を変換する処理を行われればよい。
(第1の実施形態の効果)
本発明の複合機1によれば、CPU101は、解像度決定処理において、解像度を低解像度にすることが決定され、高解像度から低解像度に解像度を変更すると判断した場合(S103:YES)、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻し、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断し(S104)、読み取りにかかる読取時間が短いルートで原稿19の読み取りが行わせる。この構成によれば、CPU101は、高解像度から低解像度に解像度が変更されると判断した場合に、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間と低解像度でBルートの読み取りにかかる時間とのうち読み取りにかかる時間の短いルートのどちらかが行わせることとなり、原稿読取部40に原稿19を読み取らせるのにかかる時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、解像度が高解像度から低解像度に変更されたときに、AルートとBルートとのうち読取時間が短くなる方を選ぶ実施形態であったが、第2の実施形態は、カラーからモノクロに変更されたときに、AルートとBルートとのうち読取時間が短くなる方を選ぶ実施形態である。第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の箇所は適宜省略しながら説明する。
まず、キャリッジ搬送機構30が原稿読取部40を搬送する移動速度について説明する。図8に示す種々の条件における原稿読取部40の移動速度を示す条件テーブル201のように、キャリッジ搬送機構30は、カラー読み取りでの原稿読取部40を移動速度Vcが30mm/sで搬送し、モノクロ読み取りでの原稿読取部40を移動速度Vmが100mm/sで搬送する。ここで、カラー読み取りとは、CPU101が1ラインごとにR(赤)、G(緑)、B(青)の3色で、原稿読取部40に原稿19を読み取らせることをいい、モノクロ読み取りとは、CPU101が1ラインごとにR(赤)、G(緑)、B(青)の3色のうちいずれか1色で、原稿読取部40に原稿19を読み取らせることをいう。
(自動カラー読取処理)
図9は、本発明の自動カラー読取処理の流れを示すフローチャートである。
まず、CPU101は、解析用読取範囲Lを写真等の読み取りを行うのに適したカラーにおける移動速度Vcで原稿読取部40に読み取らせ(S301)、カラー決定処理を行う(S302)。つまり、第1の実施形態と同様に、CPU101は、原稿読取部40読み取らせた原稿19の画像データから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるまでカラーで原稿読取部40に読み取りを継続させ、画像種別を判断することができるまで読み取らせると、解析用読取範囲Lの読み取りを終了する。なお、カラー決定処理については、後述にて詳細に説明する。
次に、CPU101は、カラー決定処理において、読取カラーを写真等の読み取りを行うのに適したカラーよりもモノクロで読み取っても支障の無い、文字等の読み取りに適したモノクロにすることが決定されたか、つまり、読取カラーをカラーからモノクロに変更するか判断する(S303)。
次に、CPU101は、カラー決定処理において、読取カラーをカラーに設定することが決定され、読取カラーを変更しないと判断した場合(S303:NO)、読取終了位置Eまでカラー、移動速度Vcで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S306)、自動カラー読取処理を終了する。
一方、CPU101は、カラー決定処理において、読取カラーをモノクロにすることが決定され、カラーからモノクロに読取カラーを変更すると判断した場合(S303:YES)、原稿読取部40に解析用読取範囲Lを読み取らせた後、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を原稿読取部40にカラーで読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻らせ、読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40にモノクロで読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断する(S304)。
具体的には、図8に示す読み取りの速度の条件において、解析用読取範囲Lは100mmとし、読取範囲Yは、読取開始位置Sから読取終了位置Eまでとする。ここで、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を原稿読取部40にカラーで読み取らせるAルートの読取にかかる時間は、上記値を{(Y−L)/Vc}の数式3に代入することにより求められる。また、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻らせ、読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40にモノクロで読み取らせるBルートの読み取りにかかる時間は、{L/Vr+Y/Vm}の数式4に代入することにより求められる。
図8に示す読み取りの速度の条件において、A4サイズの原稿19を読み取る場合、原稿読取範囲Yは、読取開始位置Sから297mmの位置にある読取終了位置Eまでの範囲となる。このとき、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データから、写真データであるか、文字データであるか画像種別を判断することができるまでを解析用読取範囲Lとし、解析用読取範囲Lは100mmであったとする。まず、解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を原稿読取部40にカラーで読み取らせるAルートの読取にかかる時間は、{(298mm−100mm)/(30mm/s)}=6.57sである。また、解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻り、読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40にモノクロで読み取らせるBルートの読み取りにかかる時間は、[{100mm/(50mm/s)}+{298mm/(100mm/s)}]=4.97sである。よって、A4サイズの原稿19を読み取る場合、カラー読み取りでAルートの読取にかかる時間より、モノクロ読み取りでBルートの読み取りにかかる時間が短くなるので、S104の判断において、CPU101はBルートが選択することとなる。
なお、モノクロ読み取りにおける読取速度がカラー読み取りにおける読取速度より速いのは、モノクロの読み取りは1ラインにつきRGBのうちいずれか1色の値を読み取ればよく、カラー読み取りのように1ラインにつきRGBの3色の値をそれぞれ読み取る必要がないからである。このため、モノクロ読み取りは、カラー読み取りと比べて読み取る色の数が少なくなるので、原稿読取部40が1ラインにかける読み取りかかる時間が短くなり、キャリッジ搬送機構30は、原稿読取部40を搬送する移動速度を速くすることができる。よって、モノクロ読み取りにおける読取速度が、カラー読み取りにおける読取速度より速くなる。
図9に示すS304において、CPU101は、Aルートの読取時間よりBルートの読取時間が短くなると判断した場合(S304:YES)、原稿読取部40を移動速度Vrで読取開始位置Sに移動させる(S105)。そして、CPU101は、読取終了位置Eまでモノクロ、移動速度Vmで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S305)、自動カラー読取処理を終了する。
また、S104において、CPU101は、Bルートの読取時間よりAルートの読取時間が短くなると判断した場合(S304:NO)、モノクロで読み取る決定を取り消して、カラー、移動速度Vcで読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S306)、自動カラー読取処理を終了する。
(カラー決定処理)
図10は、本発明のカラー決定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、CPU101は、S301において読み取った解析用読取範囲Lの画像データについて、解析用読取範囲Lの画像データを解析する(S201)。
次に、CPU101は、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、解析用読取範囲Lの画像データの種類は写真データであるか判断し(S202)、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、写真データであると判断した場合(S202:YES)、読取カラーをカラーに決定して(S401)、カラー決定処理を終了する。ここで、S401において読取カラーをカラーに決定するのは、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果、解析用読取範囲Lの画像データの種類が写真データである場合であり、写真データはカラーのものが多いことからである。
一方、CPU101は、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果に基づいて、写真データでない、例えば文字データと判断した場合(S202:YES)、読取カラーをモノクロに決定して(S402)、カラー決定処理を終了する。S402において、読取カラーをモノクロに決定するのは、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果、解析用読取範囲Lの画像データの種類が文字データである場合であり、文字データはモノクロのものが多いからである。
(第2の実施形態の効果)
本発明の複合機1によれば、CPU101は、カラー決定処理において、読取カラーをモノクロにすることが決定され、カラーからモノクロに解像度を変更すると判断した場合(S303:YES)、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを原稿読取部40にカラーで読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻させ、読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40にモノクロで読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断し(S304)、読み取りにかかる読取時間が短いルートで原稿読取部40に原稿19の読み取りを行わせる。この構成によれば、CPU101は、カラー読み取りからモノクロ読み取りに読取カラーが変更されると判断した場合に、カラーでAルートの読み取りにかかる時間とモノクロでBルートの読み取りにかかる時間とのうち読み取りにかかる時間の短いルートのどちらかが行うこととなり、原稿読取部40に原稿19を読み取らせるのにかかる時間を短縮することができる。
(その他の実施形態)
(1)本発明の第1の実施形態では、CPU101は、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでを高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻し、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断する(S104)。CPU101は、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より低解像度でBルートの読み取りにかかる時間が短くなると判断した場合(S104:YES)、原稿読取部40を移動速度Vrで読取開始位置Sに移動させる(S105)実施形態であった。
しかし、Bルートの代わりに、CPU101は、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より、S101で原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させた後、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲を原稿読取部40に低解像度で読み取らせる(以下、Cルートともいう)他の実施形態であってもよい。
解析用読取範囲Lの画像データを低解像度の画像データに変換する処理にかかる時間が長いときには、例えば、CPU101は、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より、S101で原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させた後、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲を原稿読取部40に低解像度で読み取らせるのにかかる時間が短くなると判断した場合(S104:YES)、原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させた後、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲を原稿読取部40に低解像度で読み取らせ、自動解像度読取処理を終了する構成とする。
この構成によれば、CPU101は、高解像度から低解像度に解像度が変更されると判断した場合に、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間と、原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させた後、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲を原稿読取部40に低解像度で読み取らせるCルートにかかる時間とのうちどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断することとなり、高解像度でAルートと低解像度でCルートとのどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか適切に判断できる。
また、第2の実施形態に適用してもよい。第2の実施形態に適用した場合は、例えば、CPU101は、Aルートの読取時間よりBルートの読取時間が短くなると判断した場合(S304:YES)、S101で原稿読取部40にカラーで読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、モノクロの画像データに変換させた後、モノクロ読み取りで、原稿読取部40に原稿19を読取終了位置Eまで読み取らせ(S106)、自動解像度読取処理を終了する構成とする。
一方、解析用読取範囲Lの画像データを低解像度の画像データに変換する処理にかかる時間が短いときには、CPU101は、高解像度から低解像度に解像度が変更されると判断した場合に、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間と、原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lの画像データを、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させた後、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲を原稿読取部40に低解像度で読み取らせるCルートにかかる時間とのうちどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断すると、Cルートを選択する可能性が高くなる。
なお、Cルートが選択されると、Bルートが選択される場合と比べて、さらに読み取りにかかる時間を短くすることができる。しかし、原稿読取部40に低解像度で解析用読取範囲Lを読み取らせたときに得られる画像品質の画像データに変換させる方法によっては、原稿読取部40に高解像度で原稿19の読み取らせていない部分である解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの範囲と、原稿読取部40に高解像度で読み取らせた解析用読取範囲Lとの境目で、画像品質が問題になる可能性がある。このため、読み取りにかかる時間を短くすることを最優先とするならば、Cルートが適しており、読み取りにかかる時間を短くしつつ、画像データの画像品質に配慮するならば、Bルートが適しているといえる。
(2)本発明の第1の実施形態では、CPU101は、読取面11Aに配置された原稿19のうち、解析用読取範囲Lを高解像度で原稿読取部40に読み取らせた後(S101)、解析用読取範囲Lを読み取った後の解析終了位置Kから読取終了位置Eまでの残りの部分を高解像度で原稿読取部40に読み取らせるAルートと、原稿読取部40を解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻させ、低解像度で読取開始位置Sから読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせるBルートと、のどちらが読み取りにかかる読取時間が短くなるか判断する(S104)構成であったが、S104の構成を他の実施形態に適用してもよい。
例えば、CPU101は、解析用読取範囲Lを高解像度で原稿読取部40に読み取らせた後(S101)、判定限界位置を超えているか判断し、判定限界位置を超えている場合には、高解像度で読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S107)、自動解像度読取処理を終了する構成にしてもよい。ここで、判定限界位置とは、読取開始位置Sに戻って読み取りなおしても、最高解像度で最後まで読み取る時間より、読取時間が短くならない位置である。このような構成によれば、CPU101は、判定限界位置を超えていると判断した場合には、S104のような各ルートでの読取時間を算出することによる判断をすることなく、高解像度で読取終了位置Eまで原稿19を読み取ることとなり、原稿読取部40に原稿19の読み取らせるにかかる時間を短縮することができる。
また、原稿読取範囲Y、高解像度での原稿読取部40の移動速度Vh、低解像度での原稿読取部40の移動速度Vl、解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻る際の原稿読取部40の移動速度Vrが固定値であれば、数式1と数式2とを組み合わせた{(Y−L)/Vh}={L/Vr+Y/Vl}の式5により、判定限界位置は、読取開始位置Sから169.7mm副走査方向に離れた位置として、一意に決まる。このため、CPU101は、画像を解析できた時点での読取部40の位置が169.7mmを超えていなければBルートが速い、169.7mmを超えていればAルートが速いと、いずれのルートが短いか判断するようにしてもよい。なお、原稿の内容等によって原稿読取範囲Y、高解像度での原稿読取部40の移動速度Vh、低解像度での原稿読取部40の移動速度Vl、解析終了位置Kから読取開始位置Sに戻る際の原稿読取部40の移動速度Vrが変わるのであれば、判定限界位置が一意に決まらないので、第1の実施形態のように、CPU101は、毎回数式を用いて算出する必要がある。
(3)本発明の第1の実施形態では、CPU101は、読取面11Aに配置された原稿19のうち、図6に示す解析用読取範囲Lを高解像度で原稿読取部40に読み取らせる(S101)実施形態であったが、他の実施形態に置き換えてもよい。
例えば、CPU101は、原稿19を読取開始位置Sから20mm読み取らせ、読み取った画像データに写真、文字等の画像があるか判断し、読み取った画像データに画像がない場合、判定限界位置を超えているか判断する。そして、CPU101は、判定限界位置を超えていると判断した場合、高解像度で読取終了位置Eまで原稿読取部40に原稿19を読み取らせ(S107)、自動解像度読取処理を終了する。
一方、CPU101は、判定限界位置を超えていないと判断した場合は、さらに原稿読取部40に原稿19を20mm読み取らせ、読み取った画像データに画像があるか判断する。そして、CPU101は、読み取った画像データに画像があるか、判定限界位置を超えるまで、同様の判断を繰り返えす。
(4)本発明の第1の実施形態では、CPU101は、CPU101は、高解像度でAルートの読み取りにかかる時間より低解像度でBルートの読み取りにかかる時間が短くなると判断した場合(S104:YES)、原稿読取部40を移動速度Vrで読取開始位置Sに移動させる(S105)実施形態であったが、他の実施形態であってもよい。例えば、読取開始位置Sは、原稿19に画像がはじめて現れたと判断されたラインを再読取開始位置としてもよく、例えば、CPU101は、解析用読取範囲Lを高解像度で原稿読取部40に読み取らせる際(S101)、原稿読取部40に1ラインずつ原稿19を読み取らせるときに画素数が所定量を超えるラインを再読取開始位置として、RAM103に予め記憶させておく。この構成によれば、再読取開始位置から原稿19を読み取ることにより、例えば、原稿19の先頭部分に画像がない場合、原稿読取部40を読取開始位置Sに移動させてから読み取りを行うときに、原稿19の画像のない部分を読み取らなくて済むこととなり、原稿19の読み取りにかかる時間を短縮することができる。なお、原稿19に画像がはじめて現れたかの判断は、1ライン中に所定の画素数以上あったときに、CPU101が原稿19に画像がはじめて現れたと判断する。
(5)本発明の第1の実施形態では、解析用読取範囲Lとは、CPU101が原稿読取部40に読み取らせた原稿19の画像データが、例えば、写真データであるか、文字データであるかを判断するために、CPU101が原稿読取部40に読み取らせる原稿19の可変の部分であったが、解析用読取範囲Lを固定の部分とする実施形態であってもよい。
例えば、読取開始位置Sから100mmまでの範囲を固定の部分として、CPU101は、解析用読取範囲Lの画素数が所定の画素数以上の場合は写真データであると判断し、解析用読取範囲Lの画素数が所定の画素数未満の場合は文字データであると判断する。
なお、解析用読取範囲を固定の部分にするよりも可変の部分としたほうが、CPU101が画像種別を判断できるまでS101の読み取りを継続させるので、CPU101が100mmの固定の部分において画像種別を判断することができなかった場合よりも、画像種別を判断するために解析用読取範囲が広くなることがあり、CPU101は解析用読取範囲を固定の部分にするよりも可変の部分としたほうがより適切な判断ができる。
(6)本発明の第1の実施形態では、カラー決定処理のS203における高解像度は、自動解像度読取処理のS101における高解像度と同じ解像度であったほうがよい。たとえば、解析用読取範囲Lの画像データの解析結果、解析用読取範囲Lの画像データの種類が写真データである場合、動解像度読取処理のS101における高解像度が1200dpiで、カラー決定処理のS203における高解像度が600dpiであったとすると、1200dpiと600dpiとが同じ高解像度に属していても、一つの画像データ内で画質にムラがでてしまう可能性がある。しかし、自動解像度読取処理のS101における高解像度が600dpiで、カラー決定処理のS203における高解像度が600dpiであったとすると、一つの画像データ内で画質にムラがでないようなる。
(7)本発明の読取装置は、複合機だけでなく、読取装置単体やFAX等の装置にも適用できる。
(8)第1の実施形態と第2の実施形態とに分けて説明したが、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた実施形態であってもよい。
(9)以上、本実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1 複合機
11A 読取面
19 原稿
40 原稿読取部
101 CPU
103 RAM
E 読取終了位置
K 解析終了位置
L 解析用読取範囲
S 読取開始位置
Y 読取範囲

Claims (8)

  1. 原稿副走査方向に移動して原稿を読み取り、読取データを生成する読取部と、
    前記読取部の低速移動速度が必要な低速読取条件と、前記低速移動よりも速い前記読取部の移動が可能な高速読取条件とが設定可能な読取条件設定部と、
    前記読取条件設定部により前記低速読取条件が設定された状態で、前記読取部に原稿の一部を読み取らせ、生成された読取データに基づいて前記高速読取条件の適用が可能か否か判断する判断部と、
    前記判断部により前記高速読取条件の適用が可能であると判断された場合において、前記低速読取条件で読み取られた原稿の一部を前記高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データを取得するとともに原稿のまだ読み取られていない部分を前記高速読取条件で読み取る第1処理と、原稿のまだ読み取られていない部分を前記低速読取条件で読み取る第2処理とのうち、処理時間の短い方の処理を選択して実行する処理選択部とを備えることを特徴とする読取装置。
  2. 前記処理選択部は、原稿の一部として前記低速読取条件で読み取られた原稿の範囲が所定範囲を超えた場合に、前記第1処理よりも前記第2処理にかかる時間が短いと判断することを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記読取条件設定部は、読取条件として解像度を設定可能であり、前記低速読取条件は所定値以上の高解像度を含み、前記高速読取条件は前記所定値未満の低解像度を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の読取装置。
  4. 前記読取条件設定部は、読取条件として複数色読取と単色読取とを設定可能であり、前記低速読取条件は前記複数色読取を含み、前記高速読取条件は前記単色読取を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の読取装置。
  5. 前記第1処理において、前記低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部が、再度前記高速読取条件で読み取られることにより、原稿の一部を前記高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データが取得されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の読取装置。
  6. 前記第1処理において、前記低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部が、再度前記高速読取条件で読み取られる場合、前記低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部の読取データに基づいて、前記副走査方向における原稿上の画像の先端まで前記読取部が戻された後、前記高速読取条件で再度の読み取りがなされることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
  7. 前記第1処理において、前記低速読取条件で既に読み取られた原稿の一部の読取データが変換されることにより、原稿の一部を前記高速読取条件で読み取ったときに得られる読取データが取得されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の読取装置。
  8. 前記判断部が生成された読取データが写真データか否かに基づいて前記高速読取条件の適用が可能か否か判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の読取装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021040181A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

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