JP2002271584A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

Info

Publication number
JP2002271584A
JP2002271584A JP2001071643A JP2001071643A JP2002271584A JP 2002271584 A JP2002271584 A JP 2002271584A JP 2001071643 A JP2001071643 A JP 2001071643A JP 2001071643 A JP2001071643 A JP 2001071643A JP 2002271584 A JP2002271584 A JP 2002271584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image reading
image
optical system
document
scanning optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001071643A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Takahagi
久裕 高萩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001071643A priority Critical patent/JP2002271584A/ja
Publication of JP2002271584A publication Critical patent/JP2002271584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿固定読み取りモード時であっても、装置
の大型化等を招くことなく、画像読み取りの高速化を実
現する。 【解決手段】 原稿上に描かれた画像を読み取るための
走査光学系12,13を備え、原稿を搬送しながら画像
読み取りを行う原稿搬送読み取りモードと、走査光学系
12,13を原稿に沿って移動させて画像読み取りを行
う原稿固定読み取りモードとの双方に対応可能な画像読
取装置において、原稿固定読み取りモード対応時におけ
る走査光学系の移動速度12,13を、画像読み取り条
件から特定される走査光学系12,13の移動条件に基
づいて可変させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やスキャナ
装置等のように、読み取り対象となる原稿からその原稿
上に描かれた画像を読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像読取装置としては、プラテ
ンガラス上に載置された原稿から画像を読み取る、いわ
ゆるプラテンスキャン方式のものが広く知られている。
このプラテンスキャン方式の画像読取装置では、プラテ
ンガラス上に原稿が載置されると、そのプラテンガラス
に沿って移動可能な走査光学系によりプラテンガラス上
の原稿を走査し、その走査光学系を介して原稿に描かれ
ている画像をCCD(Charge Coupled Device)センサ
等で読み取るようになっている。
【0003】また、近年では、プラテンスキャン方式に
加えて、原稿を移動させながら画像を読む、いわゆるC
VT(Constant Velocity Transfer)方式にも対応可能
なものがある。このCVT方式で画像の流し読みを行う
場合に、画像読取装置では、走査光学系を所定の位置に
固定するとともに、自動原稿送り装置(ADF;Automa
tic Document Feeder)等を用いて読み取り対象となる
原稿をCVT用のプラテンガラス上で移動させることに
より、その原稿に描かれている画像をCCDセンサ等で
読み取るようになっている。
【0004】このようなCVT方式に対応可能な画像読
取装置の最大の特徴点は、画像読み取りの高速化にあ
る。すなわち、CVT方式に対応可能な画像読取装置で
は、例えば読み取り対象となる原稿が複数枚存在する場
合であっても、各原稿を高速で、しかも連続して移動さ
せれば、各原稿からの画像読み取りの生産性向上が図れ
るようになる。この特徴点を活かすべく、例えば特開平
11−27452号公報には、プラテンスキャン方式と
CVT方式との両方に対応可能な画像読取装置におい
て、CVT方式に対応する際の原稿とCCDセンサとの
相対移動速度を、プラテンスキャン方式に対応する際の
相対移動速度よりも大きくすることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
CVT方式への対応時のみならず、プラテンスキャン方
式への対応時にも、画像読み取りの高速化が要求されて
いる。しかしながら、プラテンスキャン方式への対応時
には、画像読み取りの高速化に限界がある。画像読み取
りの高速化のためには、走査光学系の移動速度を大きく
する必要があるが、これに伴って定速移動に達するまで
に要する立ち上がりの助走距離および走査終了後の立ち
下がりの停止距離も大きくなってしまうからである。つ
まり、プラテンスキャン方式への対応時における画像読
み取りの高速化を実現しようとすると、助走距離および
停止距離を多く要するので、装置全体の大型化等を招く
おそれがある。
【0006】この点、特開平11−27452号公報に
て提案された画像読取装置によれば、装置の大型化や高
コスト化等を招くことはないが、プラテンスキャン方式
への対応時には、画像読み取りの高速化が実現できず、
CVT方式への対応時のような画像読み取りの生産性向
上が図れない。
【0007】そこで、本発明は、プラテンスキャン方式
への対応時であっても、装置の大型化等を招くことな
く、画像読み取りの高速化を実現することのできる画像
読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像読取装置である。すなわ
ち、原稿上に描かれた画像を読み取るための走査光学系
を備え、原稿を搬送しながら前記走査光学系を所定位置
に停止させた状態で当該原稿からの画像読み取りを行う
原稿搬送読み取りモードと、前記走査光学系を原稿に沿
って移動させて当該原稿からの画像読み取りを行う原稿
固定読み取りモードとの双方に対応可能な画像読取装置
において、原稿固定読み取りモード対応時における前記
走査光学系の移動速度を、当該原稿固定読み取りモード
対応時の画像読み取り条件から特定される前記走査光学
系の移動条件に基づいて可変させる移動制御手段を備え
ることを特徴とするものである。
【0009】上記構成の画像読取装置によれば、走査光
学系の移動速度の可変が、画像読み取り条件から特定さ
れる走査光学系の移動条件を基に行われる。画像読み取
り条件としては、例えば読み取り対象となる原稿のサイ
ズや読み取りの際の拡縮率等が挙げられる。また、走査
光学系の移動条件としては、例えば走査領域の大きさ等
が挙げられる。よって、画像読み取り条件によっては、
走査光学系の移動条件、すなわち助走距離または停止距
離のために利用できる領域に相違が生じることになる。
つまり、いわゆるプラテンスキャン方式に相当する原稿
固定読み取りモード対応時であっても、走査光学系の移
動条件に基づいて走査光学系の移動速度を可変させるこ
とで、例えば助走距離または停止距離のために利用でき
る領域が大きい場合には走査光学系の移動速度を大きく
する、といったことを行い得るようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
画像読取装置について説明する。図1は本発明に係る画
像読取装置の走査光学系の概略構成の一例を示す側断面
図であり、図2はその走査光学系の駆動部の概略構成の
一例を示すブロック図であり、図3は本発明に係る画像
読取装置が備える画像処理回路の構成例を示すブロック
図である。
【0011】先ず、画像読取装置における走査光学系に
ついて説明する。ここで説明する画像読取装置は、シー
ト状の原稿から、その原稿に描かれている画像を光学的
に読み取るためのものであり、さらにはプラテンスキャ
ン方式とCVT方式との両方に対応可能になっているも
のである。そのために、画像読取装置は、図1に示すよ
うに、スキャナー部10と、CVT原稿送り部20とを
備えている。
【0012】スキャナー部10は、プラテンガラス11
上に載置された原稿の読み取り面を走査(スキャン)す
るフルレートキャリッジ(以下「F/R−CRG」と略
す)12と、F/R−CRG12の半分の速度で半分の
領域を移動するハーフレートキャリッジ(以下「H/R
−CRG」と略す)13とを備えている。F/R−CR
G12には、プラテンガラス11上の原稿を照射するラ
ンプ12aと、その原稿からの反射光の光軸方向を変換
する第1ミラー12bとが搭載されている。また、H/
R−CRG13には、第1ミラー12bからの反射光の
光軸方向を変換する第2ミラー13aおよび第3ミラー
13bが搭載されている。なお、F/R−CRG12と
H/R−CRG13とで移動速度および移動領域に相違
があるには、原稿と後述するCCDセンサとの間の光路
長を常に一定に保つためである。
【0013】これらF/R−CRG12およびH/R−
CRG13は、図2に示すように、そのいずれもが、パ
ルスモータ等からなるキャリッジ駆動モータ(以下「M
OT」と略す)14によって駆動される。MOT14に
は、増幅器31、パルスデバイダ32、駆動回路33等
を有した駆動基板30から駆動指示が与えられる。そし
て、その駆動指示は、CPU(Central Processing Uni
t)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(R
andom Access Memory)43、D/A変換部44、パル
スジェネレータ45等の組み合わせからなる制御基板4
0によって制御される。つまり、F/R−CRG12お
よびH/R−CRG13は、その走査(移動)速度や走
査領域等が、制御基板40により管理されるようになっ
ている。
【0014】また、図1において、スキャナー部10に
は、F/R−CRG12およびH/R−CRG13を介
して得られる原稿からの反射光を集光させるレンズ15
と、集光した反射光を受けるCCDセンサ16とが設け
られている。
【0015】そして、プラテンガラス11に原稿が載置
された場合には、MOT16の駆動により、F/R−C
RG12およびH/R−CRG13が、そのプラテンガ
ラス11上の原稿を走査する。この走査の結果、CCD
センサ16は、F/R−CRG12およびH/R−CR
G13に搭載された各ミラー12a,13a,13bを
介して、プラテンガラス11上の原稿からの画像情報の
読み取りを行うことになる。つまり、画像読取装置で
は、プラテンスキャン方式に対応した画像読み取りが行
われる。
【0016】一方、このような構成のスキャナー部10
の上方には、CVT原稿送り部20が設置されている。
CVT原稿送り部20は、いわゆる自動原稿搬送装置
(Automatic Document Feeder;ADF)からなるもの
で、読み取り対象となる原稿が積重される給紙トレイ2
1と、読み取り済の原稿が排出される排紙トレイ22
と、給紙トレイ21にセットされた原稿を順次繰り出し
て排紙トレイ22に排出する原稿搬送手段23を備えて
いるものである。なお、原稿搬送手段23は、原稿の両
面から画像を読み取るための原稿反転機構を有していて
もよい。
【0017】そして、CVT原稿送り部20では、スキ
ャナー部10のF/R−CRG12およびH/R−CR
G13が所定の位置、すなわちCVT読取位置に停止し
ている状態で、読み取り対象となる原稿がそのCVT読
取位置上を一定速度で通過するように、その原稿の搬送
を行う。これにより、画像読取装置では、CVT方式に
対応した画像読み取りが行われる。
【0018】このように、画像読取装置では、プラテン
スキャン方式による画像読み取りとCVT方式による画
像読み取りとの両方に選択的に対応し得るようになって
いるが、いずれの場合であってもその画像読み取りはC
CDセンサ16を用いて行われる。
【0019】CCDセンサ16は、例えばR(赤),G
(緑),B(青)の各色の分光感度特性に対応した3ラ
イン構成の光電変換素子列からなるものである。このC
CDセンサ16での光電変換により得られた信号は、図
3に示す画像処理回路によって画像処理される。すなわ
ち、画像処理回路は、CCDセンサ16からの信号に対
して、例えば増幅器51a、A/D変換器51b、シェ
ーディング補正部51c、変倍処理部51d、フィルタ
ー処理部51e、γ補正部51fによる周知の画像処理
を施す。そして、その画像処理後の信号を、必要に応じ
てメモリ52等へ出力する。
【0020】ただし、このとき、画像処理回路では、C
CDセンサ16からの信号に対する画像処理を、同期信
号生成部55によって生成される同期信号に基づいて行
うようになっている。同期信号生成部55は、CPU4
1からの指示に従いつつ、所定周期のクロックパルスを
発生させる発振器(XTL)53と、そのパルス数を適
宜間引くためのカウンタ54とを用いて、任意のパルス
周期の同期信号を生成する。なお、同期信号生成部55
が生成する同期信号は、CCDセンサ16における電荷
蓄積時間(1ライン分の画像読み取り周期)にも用いら
れるものとする。
【0021】ところで、以上のように構成された画像読
取装置において、CVT方式に対応した画像読み取りを
行う際には、図1に示すように、F/R−CRG12を
CVT読取位置に移動し、その状態でCVT原稿送り部
20に読み取り対象となる原稿を一定速度で搬送させ
る。したがって、CVT原稿送り部20による原稿の搬
送速度がVcmm/sであるとすると、原稿とCCDセンサ
16との相対移動速度、すなわち画像の読み取りスピー
ドはVcmm/sとなる。
【0022】これに対して、プラテンスキャン方式に対
応した画像読み取りを行う際には、プラテンガラス11
上に載置された原稿の基準位置となるプラテン読み取り
開始位置から、読み取り対象となる原稿のサイズによっ
て特定されるプラテン読み取り終了位置まで、F/R−
CRG12を一定速度で移動させる。したがって、その
一定速度がVsmm/sであるとすると、原稿とCCDセン
サ16との相対移動速度、すなわち画像の読み取りスピ
ードはVsmm/sとなる。
【0023】ただし、F/R−CRG12をプラテン読
み取り開始位置から一定速度Vsで移動させるために
は、その一定速度Vsに達するまでに要する立ち上がり
の助走距離Laが必要となる。また、走査終了後につい
ても、一定速度Vsからの立ち下がりの停止距離Lbが
プラテン読み取り終了位置以降に必要となる。しかも、
これら助走距離Laおよび停止距離Lbに関しては、画
像読取装置の大型化等を避けるために、最大助走可能距
離(例えばCVT読取位置からプラテン読み取り開始位
置までの間の距離)aおよび最大原稿サイズ時の最大停
止距離bといった制約がある。
【0024】ところが、周知のように、プラテンスキャ
ン方式に対応した画像読み取りを行う際におけるF/R
−CRG12の移動条件は、そのときの画像読み取り条
件によって異なる。例えば、F/R−CRG12の走査
領域は、読み取り対象となる原稿のサイズによって変わ
る。また、読み取りの際の拡縮率によっては、F/R−
CRG12の走査速度Vsを変える必要がある。
【0025】このことから、本実施形態の画像読取装置
では、画像読み取り条件によっては、F/R−CRG1
2の移動条件、すなわち助走距離Laまたは停止距離L
bのために利用できる領域に相違が生じることになるの
で、その画像読み取り条件から特定されるF/R−CR
G12の移動条件を基に、そのF/R−CRG12の移
動速度を可変させるようになっている。これにより、例
えば助走距離Laおよび停止距離Lbのために利用でき
る領域が大きい場合にはF/R−CRG12の移動速度
Vsを大きくし、これとは逆の場合にはF/R−CRG
12の移動速度Vsを小さくするといったことを行い得
る。
【0026】例えば、助走距離La≦最大助走可能距離
aで、かつ、(原稿サイズ+停止距離Lb)≦(最大原
稿サイズ+最大停止距離b)である場合に、F/R−C
RG12の移動速度Vs=CVT方式時の画像読み取り
スピードVcとする。一方、助走距離La>最大助走可
能距離aまたは(原稿サイズ+停止距離Lb)>(最大
原稿サイズ+最大停止距離b)である場合には、F/R
−CRG12の移動速度Vs<CVT方式時の画像読み
取りスピードVcとする。
【0027】つまり、プラテンスキャン方式時の画像読
み取りスピードを、原則としてCVT対応時と同等にし
て画像読み取りの高速化を図り、ある特定の画像読み取
り条件(モード)時にのみF/R−CRG12の移動速
度Vsを可変させ、装置の大型化等を回避するといった
ことが可能となる。
【0028】このようなF/R−CRG12の移動速度
Vsの可変、すなわちプラテンスキャン方式時の画像読
み取りスピードVsの可変は、図2において、画像読み
取り動作中に制御基板40のパルスジェネレータ45が
駆動基板30に供給するモータクロック信号(MOT−
CLK)の変更を、CPU41により制御することによ
って行うようにすればよい。
【0029】また、画像読み取りスピードVsの可変時
は、図3において、画像処理回路への同期信号とゲイン
の補正を、CPU41により制御することが考えられ
る。すなわち、CPU41は、Vs=Vcのときの設定
値に対して、速度可変時には同期信号の周期をVc/V
s倍に、ゲインをVs/Vc倍に設定する。
【0030】次に、以上のような画像読取装置におい
て、プラテンスキャン方式時の画像読み取りスピードを
可変させる画像読み取り条件(モード)の具体例につい
て説明する。図4は、画像読み取り条件と画像読み取り
速度との関係の一具体例を示す説明図である。
【0031】例えば、図4(a)に示すように、F/R
−CRG12の最大助走可能距離a=60mm、読み取り
可能な最大原稿サイズ=432mm、最大原稿サイズ時の
最大停止距離b=10mm、等倍読み取り(100%スキ
ャン)を行う場合について考える。この場合、F/R−
CRG12の移動速度(画像読み取りスピード)が20
0mm/s,300mm/s,400mm/s,500mm/sのときは、
それぞれF/R−CRG12の助走距離Laが最大助走
可能距離aである60mm以下となるが、600mm/sのと
きは60mmを超えてしまう。また、読み取り対象となる
原稿サイズが432mmであるとすると、200mm/s,3
00mm/s,400mm/sのときは、それぞれ原稿サイズ+
停止距離Lbである原稿スキャン長が最大原稿サイズ+
最大停止距離bである442mm以下となるが、500mm
/s,600mm/sのときは442mmを超えてしまう。これ
らのことから、上述した条件時には、CVT方式時の画
像読み取りスピードが500mm/s以上であると、Vs<
Vcとする必要があることが分かる。
【0032】また例えば、図4(b)に示すように、F
/R−CRG12の移動速度(画像読み取りスピード)
が500mm/sであるが、読み取り対象となる原稿サイズ
がそれぞれ異なる場合について考える。この場合、原稿
サイズ=432mmであると、上述したように原稿スキャ
ン長が442mmを超えてしまうが、原稿サイズが420
mm以下であると、原稿スキャン長が442mm以下とな
る。このことから、CVT方式時の画像読み取りスピー
ドが500mm/sであっても、原稿サイズが420mmまで
は、Vs=Vcとすることが可能であることが分かる。
【0033】さらに例えば、図4(c)に示すように、
読み取りの際の拡縮率がそれぞれ異なる場合について考
える。この場合、100%読み取り時のF/R−CRG
12の移動速度(画像読み取りスピード)が300mm/s
であっても、50%縮小時には移動速度が倍になるとい
ったように、読み取り倍率が異なるとF/R−CRG1
2の移動速度も異なってくる。したがって、原稿サイズ
=210mmであっても、拡縮率が55%以下であると、
F/R−CRG12の助走距離Laが最大助走可能距離
aである60mmを超えてしまう。
【0034】また、原稿サイズ=432mmであると、拡
縮率が67%以下の場合に、原稿スキャン長が442mm
を超えてしまう。ただし、この場合であっても、3mmの
縁消し設定がされていれば、原稿スキャン長が最大原稿
サイズ+縁消し量+最大停止距離bである445mm以下
となる。ここで、縁消し設定とは、読み取り対象となる
原稿の周縁の所定量については、縁消し領域として、画
像読み取りを行わないようにすることをいう。
【0035】これらのことから、読み取りの際の拡縮率
が55%以下であると、原稿サイズによらず、Vs<V
cとする必要があることが分かる。また、縁消し設定が
されていない場合に原稿サイズ=432mmであると、拡
縮率が67%以下でVs<Vcとする必要があることが
分かる。ただし、このとき、3mmの縁消し設定がされて
いれば、拡縮率が59%以下でVs<Vcとすればよい
ことになる。
【0036】以上のように、本実施形態の画像読取装置
では、画像読み取り条件(モード)に応じて、F/R−
CRG12の移動速度(画像読み取りスピード)を可変
する。可変するか否かの判断は、画像読み取りを開始す
る際のモード設定時に、CPU41が行うようにすれば
よい。
【0037】ここで、CPU41による画像読み取りス
ピード可変の手順について説明する。図5および図6
は、画像読み取りスピードを可変させる手順の一例を示
すフローチャートである。
【0038】CPU41は、画像読み取り条件から特定
されるF/R−CRG12の助走距離Laと原稿サイズ
+停止距離Lbである原稿スキャン長との両方またはい
ずれか一方に基づいて、これらが所定値を超えるか否か
によって、F/R−CRG12移動速度を可変させる。
【0039】助走距離Laを基にする場合、図5に示す
ように、CPU41は、画像読み取りの開始時に、操作
パネル等からの倍率設定により、または読み取り対象と
なる原稿サイズの検知結果と出力サイズの設定結果との
比により、読み取りの際の拡縮率(倍率)mが明らかに
なると(ステップ101、以下ステップを「S」と略
す)、先ず、仮の画像読み取りスピードVmとして、1
00%読み取り時のF/R−CRG12の移動速度V1
(例えば、V1=CVT方式(100%)時の画像読み
取りスピードVc)を倍率mで除した値であるV1/m
とする(S102)。
【0040】そして、CPU41は、F/R−CRG1
2の移動速度をV1/mとした場合における助走距離L
zを算出する(S103)。この算出は、所定の演算式
を用いて行っても、あるいは予め設定されたテーブル値
を用いて行ってもよい。
【0041】助走距離Lzを算出すると、CPU41
は、これをF/R−CRG12の最大助走可能距離であ
るL1と比較し、助走距離LzがL1を超えるか否かを
判断する(S104)。その結果、LzがL1以下であ
れば、CPU41は、仮に設定した画像読み取りスピー
ドVmを、F/R−CRG12の移動速度、すなわちプ
ラテンスキャン方式時の画像読み取りスピードVsとし
て決定する(S105)。ただし、LzがL1を超えて
いれば、CPU41は、プラテンスキャン方式時の画像
読み取りスピードVsを、例えば仮の画像読み取りスピ
ードVmの半分に相当するVm/2とする(S10
6)。
【0042】また、原稿サイズ+停止距離Lbである原
稿スキャン長を基にする場合、図6に示すように、CP
U41は、画像読み取りの開始時に、操作パネル等から
設定内容や読み取り対象となる原稿サイズの検知結果等
により、読み取りの際の倍率m、原稿サイズ(イメー
ジ)長Liおよび縁消し量Leが明らかになると(S2
01)、先ず、仮の画像読み取りスピードVmとして、
100%読み取り時のF/R−CRG12の移動速度V
1(例えば、V1=CVT(100%)方式時の画像読
み取りスピードVc)を倍率mで除した値であるV1/
mとする(S202)。
【0043】そして、CPU41は、F/R−CRG1
2の移動速度をV1/mとした場合における停止距離L
dを算出する(S203)。この算出は、所定の演算式
を用いて行っても、あるいは予め設定されたテーブル値
を用いて行ってもよい。
【0044】停止距離Ldを算出すると、CPU41
は、これとイメージ長Liとの和から縁消し量Leを差
し引いた値を、読み取り可能な最大原稿サイズ+F/R
−CRG12の最大停止距離bであるL2と比較し、そ
のL2を超えるか否かを判断する(S204)。その結
果、Li+Ld−LeがL2以下であれば、CPU41
は、仮に設定した画像読み取りスピードVmを、F/R
−CRG12の移動速度、すなわちプラテンスキャン方
式時の画像読み取りスピードVsとして決定する(S2
05)。ただし、Li+Ld−LeがL2を超えていれ
ば、CPU41は、プラテンスキャン方式時の画像読み
取りスピードVsを、例えば仮の画像読み取りスピード
Vmの半分に相当するVm/2とする(S206)。
【0045】なお、助走距離Laと原稿サイズ+停止距
離Lbである原稿スキャン長との両方を基にする場合に
は、上述したそれぞれの画像読み取りスピードVsの決
定結果のうち、いずれか小さいほうを採用するようにす
ればよい。
【0046】また、このようにプラテンスキャン方式時
の画像読み取りスピードVsを可変させる場合には、C
PU41は、CCDセンサ16における画像蓄積時間
(1ラインの読み取り周期)をも可変させる。この可変
は、発振器53が発生させるクロックパルスの周波数を
変えることなく、同期信号生成部55が生成する同期信
号の周波数を変えることで対応すればよい。
【0047】図7は、同期信号の周波数の具体例を示す
説明図である。図例のように、CVT方式時には、同期
信号生成部55は、発振器53が発生させるクロックパ
ルス(図中のXTL参照)の1/n(ただしnは自然
数)の周波数の同期信号を生成し、これをCCDセンサ
16等へ供給する(図中の同期信号1参照)。
【0048】これに対して、プラテンスキャン方式時に
は、例えば図5,6のフローチャートで算出した画像読
み取りスピードVsがVs=Vmであれば、原則CVT
方式時と同一の画像読み取りスピードのため、CVT方
式時と同様の同期信号をCCDセンサ16等へ供給す
る。ただし、算出した画像読み取りスピードVsがVs
<Vmのときは、CPU41は、その移動速度に対応し
た周波数の同期信号を生成するように、同期信号生成部
55に対して指示を与える(図中の同期信号2参照)。
【0049】また、画像読み取りスピードVsを通常時
のスピードVmの半分に相当するVm/2となるように
可変させる場合には、CPU41は、通常時の半分に相
当する周波数の同期信号を生成するように、同期信号生
成部55に対して指示を与える(図中の同期信号3参
照)。
【0050】このように、プラテンスキャン方式時の画
像読み取りスピードVsの可変に合わせて、そのスピー
ドVsで移動するF/R−CRG12を介して画像読み
取りを行うCCDセンサ16での読み取り周期も可変さ
せることで、その画像読み取りを確実かつ良好に行うこ
とができるようになる。
【0051】なお、本実施形態では、助走距離または停
止距離がぎりぎりとなる減速をさせると、副走査方向の
スキャン変倍に伴う解像度変換のために、前後の画素で
2点間補間による変換が必要になってしまうので、上述
したような画像読み取りスピードVsの可変時に、その
スピードを1/2に落とすような制御を行っている。こ
れにより、パルスの間引き等の簡単な処理で変倍画像に
対応することができるようになる。ただし、画像読み取
りスピードVsの可変時におけるの度合いが必ずしも1
/2に限らないことは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像読
取装置では、走査光学系の移動条件に基づいて走査光学
系の移動速度を可変させることで、プラテンスキャン方
式に相当する原稿固定読み取りモード対応時であって
も、画像読み取りの高速化が図れるようになる。しか
も、従来はそのために装置の大型化が余儀なくされてい
たが、本発明の画像読取装置では、装置の小型化/低コ
スト化を実現しつつ、画像読み取りの高速化が図れる。
また、CVT方式に相当する原稿搬送読み取りモード対
応時における画像読み取りの生産性を落とすこともな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の走査光学系の概
略構成の一例を示す側断面図である。
【図2】 本発明に係る画像読取装置の走査光学系の駆
動部の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置が備える画像処理
回路の構成例を示すブロック図である。
【図4】 本発明に係る画像読取装置における画像読み
取り条件と画像読み取り速度との関係の一具体例を示す
説明図である。
【図5】 本発明に係る画像読取装置において画像読み
取りスピードを可変させる手順の一例を示すフローチャ
ート(その1)である。
【図6】 本発明に係る画像読取装置において画像読み
取りスピードを可変させる手順の一例を示すフローチャ
ート(その2)である。
【図7】 本発明に係る画像読取装置における同期信号
の周波数の具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…スキャナー部、12…フルレートキャリッジ(F
/R−CRG)、13…ハーフレートキャリッジ(H/
R−CRG)、14…キャリッジ駆動モータ(MO
T)、16…CCDセンサ、20…CVT原稿送り部、
41…CPU、55…同期信号生成部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿上に描かれた画像を読み取るための
    走査光学系を備え、原稿を搬送しながら前記走査光学系
    を所定位置に停止させた状態で当該原稿からの画像読み
    取りを行う原稿搬送読み取りモードと、前記走査光学系
    を原稿に沿って移動させて当該原稿からの画像読み取り
    を行う原稿固定読み取りモードとの双方に対応可能な画
    像読取装置において、 原稿固定読み取りモード対応時における前記走査光学系
    の移動速度を、当該原稿固定読み取りモード対応時の画
    像読み取り条件から特定される前記走査光学系の移動条
    件に基づいて可変させる移動制御手段を備えることを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記移動制御手段は、画像読み取り条件
    から特定される前記走査光学系の助走距離が所定値を超
    えるか否かに応じて、前記走査光学系の移動速度を可変
    させることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記移動制御手段は、画像読み取り条件
    から特定される前記走査光学系の停止距離が所定値を超
    えるか否かに応じて、前記走査光学系の移動速度を可変
    させることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記移動制御手段は、画像読み取り条件
    から特定される前記走査光学系の助走距離と停止距離と
    のいずれもが各々に対応する所定値を超えるか否かに応
    じて、前記走査光学系の移動速度を可変させることを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記移動制御手段は、前記走査光学系の
    移動速度の可変に合わせて、当該走査光学系を介した画
    像読み取り周期も可変させることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
JP2001071643A 2001-03-14 2001-03-14 画像読取装置 Pending JP2002271584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071643A JP2002271584A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001071643A JP2002271584A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002271584A true JP2002271584A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18929335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001071643A Pending JP2002271584A (ja) 2001-03-14 2001-03-14 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002271584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7515316B2 (en) 2003-04-22 2009-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7515316B2 (en) 2003-04-22 2009-04-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7804622B2 (en) Image reading apparatus
JP3342688B2 (ja) パルス幅変調システム
US5444555A (en) Image reading apparatus and method for reading a document during acceleration or deceleration of a stepping motor
JP3476599B2 (ja) 画像読取装置
JP4248633B2 (ja) 画像読み取り装置およびディジタル複写機
JPH1198330A (ja) 画像読取装置と画像読取方法および画像形成装置と画像形成方法
JP2002271584A (ja) 画像読取装置
JPH10336425A (ja) 画像読取装置
JP3977020B2 (ja) 画像読取装置
JP2001358914A (ja) 画像読取装置
JP2001211290A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP3642619B2 (ja) 画像読み取り装置
JPH11289427A (ja) 画像読取装置
JPH1020631A (ja) 画像形成装置
JPH09116698A (ja) 原稿読取り装置
JP2004247777A (ja) 原稿読み取り装置および原稿読み取り方法
JP2002271574A (ja) 画像読取方法、画像読取装置及び画像形成システム
JPH06178054A (ja) 電子写真装置
JP2002247299A (ja) 画像読取装置
JP2002139804A (ja) 画像読取装置
JPH0637986A (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH05284284A (ja) 原稿読み取り装置
JP2001127957A (ja) 画像読取装置、方法および記憶媒体
JP2002344697A (ja) 画像読取装置
JPH11289429A (ja) 画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060221