JP3642619B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータにより原稿走査ユニットを移動させながら原稿の読み取りを行う画像読み取り装置に関し、特に、上記モータのスルーアップ・ダウンを最速で行いたい読み取り開始、終了時と、ゆっくりでも正確な画像を読み取りたい間欠動作時とで上記モータのスルーアップ・ダウンのカーブを異ならせることにより画像劣化を防止できる画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、イメージスキャナやFAXやPPCにおいては、ステッピングモータにより原稿走査ユニットを移動させて原稿を主走査方向からライン単位で読み取る画像読み取り装置が設けられており、その中には、上記ステッピングモータの起動および停止がスルーアップおよびスルーダウンにより達成されるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様な従来の画像読み取り装置においては、通常、スループット(1分間あたりの読み取り枚数)を極力上げたいため上記ステッピングモータのスルーアップ・ダウン時間を極力短く最速で行う様になっている。
しかしながら、画像メモリーがフルになった場合、画像読み取りをモータのスルーダウンにより停止し、メモリーフルが解除された後モータのスルーアップにより画像読み取りを開始する間欠読み取り動作が行われる場合、スループットは無視できるため、ゆっくりでも正確な読み取り画像が必要となる(通常、スループットの定義は間欠読み取りが行われない状態で定義されている)。
それに対し、間欠読み取り動作による画像は、定速読み取り時と比較してモータのスルーアップ・ダウン時には、そのスルーアップ・ダウンによる振動等の影響から画像劣化を生じる問題があった。
すなわち、間欠読み取り動作を行う場合、スルーアップ・ダウン時がモータのオーバーシュートによる読み取り画像への影響が最も大きくなっていた。
本発明は、上述の如き従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、モータのスルーアップ・ダウンを最速で行いたい読み取り開始、終了時と、ゆっくりでも正確な画像を読み取りたい間欠動作時とで上記モータのスルーアップ・ダウンのカーブを異ならせることにより画像劣化を防止できる画像読み取り装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、モータにより原稿走査ユニットを移動させながら原稿読み取りを行う画像読み取り装置であって、
上記モータの起動及び停止をスルーアップおよびスルーダウンを行いながら制御し、且つ上記原稿の読み取りを第1のスルーアップカーブに従って開始し、上記原稿の読み取りを第1のスルーダウンカーブに従って終了する手段と、上記読み取った画像データを格納するメモリーとを有し、
上記メモリーがフルになった場合、上記画像読み取りを第2のスルーダウンカーブに従ってモータをスルーダウンさせることにより停止し、メモリーフルが解除された後第2のスルーアップカーブに従って前記モータをスルーアップさせることにより画像読み取りを再開する間欠読み取り動作において、上記第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを、単位時間々隔あたりのモータスピードの変化量が上記第1のスルーアップカーブおよび第1のスルーダウンカーブに比べて少ないカーブとして、上記第1のスルーアップカーブおよび第1のスルーダウンカーブと異らせたことを特徴とする。上記請求項1に記載の画像読み取り装置によれば、スルーアップ・ダウンを最速で行いたい読み取り開始、終了時と、ゆっくりでも正確な画像を読み取りたい間欠動作時とでスルーアップ・ダウンカーブを分けることで間欠動作の起こらない時はスループットを落とさず、又間欠動作が起こった場合は、画像劣化を起こすことのない画像読み取り装置を提供することが可能となる。
【0005】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読み取り装置において、上記第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを数種類記憶し、読み取り密度に対応する第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを記憶された数種類の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブの中から選択することを特徴とする。上記請求項2に記載の画像読み取り装置によれば、読み取り密度により間欠動作時のスルーアップ・ダウンカーブを最適化することでさらに画像劣化の少ない画像読み取り装置を提供することができる。
【0006】
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の画像読み取り装置において、上記記憶された数種類の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブの中から所定の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブをユーザーが任意に選択することを特徴とする。上記請求項3に記載の画像読み取り装置によれば、ユーザーが短時間で読み取り動作を行いたい場合は読み取り開始、終了時のスルーアップ・ダウンカーブを使用し、極力画像劣化の少ない画像を得たい場合は間欠読み取り専用のスルーアップ・ダウンカーブを使用することでユーザーの使用目的にあった画像読み取り装置を提供することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を実施した画像読み取り装置の構成図である。
図1において、この画像読み取り装置は、原稿台ガラス1上に原稿を載置して読み取る場合と、原稿トレイ3上に積載された原稿をフィードして読み取る場合とに分けられる。
まず、原稿台ガラス1上に置かれた原稿は、第1ミラー5′と一体に構成された照明ランプ7′により照射され、その反射光が第1ミラー5′および一体に構成された第2ミラー9′、第3ミラー11′で走査される。その後、反射光は、レンズ13により集束され、CCD15に照射され光電変換される。上記第1ミラー5′、照明ランプ7′および第2ミラー9′、第3ミラー11′は、走行体モータ17を駆動源として、A方向に移動可能となっている。
次に、原稿トレイ3に積載された原稿は、ピックアップローラー19、レジストローラー対21、搬送ドラム23、搬送ローラー25により読取位置Bを経て、排紙ローラー対27、29へ送り込まれ、排紙トレイ31上に排出される。そして、上記原稿は、読取位置Bを通過する際に、読取位置B近傍に移動されている照明ランプ7により照射され、その反射光は、第1ミラー5および一体に構成された第2ミラー9、第3ミラー11で走査される。その後、反射光は、レンズ13により集光され、CCD15に照射され光電変換される。上記ピックアップローラー19、レジストローラー対21は、給紙モーター(図示せず)により駆動され、搬送ドラム23、搬送ローラー25、排紙ローラー対27、29は、搬送モーター33により駆動される。
【0009】
図2は、図1に示した画像読み取り装置の内部構成ブロック図である。
図2において、スキャナドライビングユニット(SDU)35は走行体モータ17を駆動し、インバータを有して照明ランプ7を点灯する様になっている。そして、センサボードユニット(SBU)37上のCCD15に入光した原稿の反射光は、CCD15内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログ信号に変換され、そのアナログ信号は、奇数ビットと偶数ビットに分かれて出力される。上記アナログ画像信号はマザーボードユニット(MBU)39上のアナログデータハンドリング周辺機器(AHP)41で暗電位部分が取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットが合成され、所定の振幅にゲイン調整された後にA/Dコンバータに入力されデジタル信号化される。
【0010】
上記デジタル化された画像信号は、スキャナコントロールユニット(SCU)43上のスキャナイメージング周辺機器(SIP3)45で、シェーディング補正、ガンマ補正、MTF補正等が行われた後、2値化され、ページ同期信号、ライン同期信号、画像クロックとともにビデオ信号として出力される。そして、SIP3 45から出力されたビデオ信号は、コネクタ47を介してイメージエンハンスユニット(IEU)49へ出力されている。IEU49へ出力されたビデオ信号は、IEU49内で所定の画像処理が行われ、再びSCU43へ入力される。再びSCU43へ入力されたビデオ信号は、セレクタ51に入力される。セレクタ51のもう一方の入力はSIP3 45から出力されたビデオ信号となっていて、IEU49で画像処理するかしないかを選択できる構成となっている。
上記セレクタ51の出力は、セレクタ53に入力される。セレクタ53のもう一方の入力は、(RCU)55からのビデオ信号となっており、原稿の読み取り面を選択できる構成になっている。上記RCU55は、原稿の両面を同時に読み取る際に、原稿の裏側読み取りを制御するユニットであり、RCU55は、SCU43内のCPU57によりシリアル通信で制御され、読み取った裏面画像データをビデオ信号としてMBU39経由でSCU43に転送する。セレクタ53からのビデオ信号出力は、セレクタ59とコネクタ61に接続されており、セレクタ59のもう一方の入力は、ビデオアダプタ63からのビデオ信号となっている。以上の構成により、コネクタ61の先にビデオアダプタ63の接続が可能となる。また、セレクタ59のビデオ信号出力は、スキャンバッファコントローラ(SBC)65に入力される。
【0011】
以上の経路を経て、SIP3 45から出力されたビデオ信号は、DRAM64を管理するSBC65に入力され、シングルインラインメモリモジュール(SIMM)67を含めてDRAM64から構成される画像メモリーに蓄えられる。
画像メモリーに蓄えられた画像データは、セレクタ69およびコネクタ71に接続される。上記コネクタ71には、データコンプレッションユニット(DCU)73が接続されており、DCU73は入力された画像データを圧縮し、DCU73により圧縮された画像データは、セレクタ69のもう一方の入力となり、画像データを圧縮するかしないかを選択できる構成となっている。
上記セレクタ69の画像データ出力は、SCSIコントローラー75を介してホストコンピュータに送られる。
上記SCU43上には、CPU57、ROM77、RAM79が実装されており、SCSIコントローラー75を制御してホストコンピュータとの通信を行う。又、CPU57は、ステッピングモータである走行体モータ17、給紙モータ、搬送モータ33のタイミング制御も行っている。
なお、ADU81は、自動原稿搬送機構(ADF)部に用いる電装部品の電力供給を中継する機能を有する。
【0012】
次に、本発明の要部である走行体モータ17のスルーアップ・ダウン時において上記スルーアップ・ダウンのカーブを間欠読み取り動作時に変化させる構成動作について以下に説明する。
ここで、間欠読み取り動作とは、画像メモリーがフルになった場合、画像読み取りをモータのスルーダウンにより停止し、メモリーフルが解除された後モータのスルーアップにより画像読み取りを開始する動作を言う。
図3は、スルーアップ・ダウンのカーブを変化させるための要部制御ブロック図である。
図3において、この要部制御部は、CPU57に、ROM77と、DRAM(画像メモリー)64と、EEPROM83と、画像読み取り制御部85と、搬送モータ制御部87と、走行体モータ制御部89と、搬送センサー91と、操作部93とが接続される構成となっている。
また、上記CPU57にはホストコンピュータ95が接続される様になっている。
なお、上記ROM77には、後述する複数のスルーアップ・ダウンカーブが記憶されている。
【0013】
図4は、上記モータのスルーアップ・ダウン時の画像読み取り動作のフローチャートであり、図5は、図4に示す画像読み取り動作におけるスルーアップ・ダウンを示す図であり、図6は、スルーアップ時のモータのステップパルスとライン周期との関係を示す図である。次に、上記図4及び図5を参照して上記モータのスルーアップ・ダウン時の画像読み取り動作について説明する。まず、図4(a)のステップ101において、上記モータを駆動して原稿走査ユニットをスタートさせ、ステップ103において、上記原稿走査ユニットが読み取り開始位置に達すると読み取りが開始される。ここで、上記ステップ101におけるモータの起動は図5で示すスルーアップカーブC(第1のスルーアップカーブ)によって行われる。次にステップ105において、読み取り開始から読み取り終了までの間に上記DRAM(画像メモリー)64がフル状態になって間欠動作が必要となるか否かの間欠チェックが行われ、上記間欠動作が必要なく読み取りが終了された場合(ステップ107)、上記図5のカーブCに沿って原稿走査ユニットが初期位置に戻される(ステップ109)。上記図5は、縦軸はモータスピード、横軸は時間を表し、時間経過に伴うモータスピードの変化を示し、スルーアップカーブC及びスルーダウンカーブC(第1のスルーアップカーブ及び第1のスルーダウンカーブ)は、後述する間欠専用のスルーアップカーブD及びスルーダウンカーブD(第2のスルーアップカーブ及び第2のスルーダウンカーブ)よりモータスピードの変化量が大きくなっている。つまり後述する間欠専用のスルーアップカーブD及びスルーダウンカーブD(第2のスルーアップカーブ及び第2のスルーダウンカーブ)の方が変化量が少ない。後述する間欠専用カーブEも同じように変化量が少ない。
【0014】
次に、図4(b)を参照して上記ステップ105の間欠チェック動作について詳しく説明する。
すなわち、図4(b)のステップ111において、上記メモリー(DRAM64)がフル状態を示すメモリーフル中フラグがONか否かが判定され、上記メモリーフル中フラグがONの場合、ステップ113において、メモリーがエンプティ(空)か否かが判定される。上記ステップ113においてメモリーがエンプティの場合、ステップ115において、上記メモリーフル中フラグがOFFとされ、ステップ117において、図5の間欠専用カーブDに沿って上記モータがスルーアップされる。
また、上記ステップ111において上記メモリーフル中フラグがONでない場合、ステップ119において、メモリーがフル(一杯)か否かが判定され、上記メモリーがフルの場合、ステップ121において、上記メモリーフル中フラグがONとされ、ステップ123において、図5の間欠専用カーブDに沿って上記モータがスルーダウンされる。
【0015】
次に、本発明による画像読み取り装置の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、間欠動作において読み取り密度等により2種類の間欠専用カーブから1つのカーブを選択してモータのスルーアップ・ダウンを行う様にしたものである。
すなわち、上記図4(a)のステップ105の間欠チェックが図7に示す様に、ステップ125において、上記メモリー(DRAM64)がフル状態を示すメモリーフル中フラグがONか否かが判定され、上記メモリーフル中フラグがONの場合、ステップ127において、メモリーがエンプティ(空)か否かが判定される。上記ステップ127においてメモリーがエンプティの場合、ステップ129において、上記メモリーフル中フラグがOFFとされ、ステップ131において間欠専用カーブの選択がなされ、ステップ133においては、図5の間欠専用カーブDに沿って上記モータがスルーアップされ、ステップ135においては、図5の間欠専用カーブEに沿って上記モータがスルーアップされる。
また、上記ステップ125において上記メモリーフル中フラグがONでない場合、ステップ137において、メモリーがフル(一杯)か否かが判定され、上記メモリーがフルの場合、ステップ139において、上記メモリーフル中フラグがONとされ、ステップ141において間欠専用カーブの選択がなされ、ステップ143においては、図5の間欠専用カーブDに沿って上記モータがスルーダウンされ、ステップ145においては、図5の間欠専用カーブEに沿って上記モータがスルーダウンされる。
他の動作は上述した第1実施形態と同様である。
上記第2実施形態によれば、読み取り密度等により間欠動作のスルーアップ・ダウンカーブを最適化することでさらに画像劣化の少ない画像読み取り装置を提供することが可能となる。
【0016】
次に、本発明による画像読み取り装置の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態は、間欠動作時のスルーアップ・ダウンカーブがユーザの選択によって選ばれる様にしたものである。
すなわち、図8(a)に示す様に、ステップ147において、ユーザによる間欠動作時のスルーアップ・ダウンのカーブが選択され、ステップ149において、上記モータを駆動して原稿走査ユニットをスタートさせ、ステップ151において、上記原稿走査ユニットが読み取り開始位置に達すると読み取りが開始される。ここで、上記ステップ149におけるモータの起動は図5で示すスローアップカーブCによって行われる。
次に、ステップ153において、読み取り開始から読み取り終了までの間に上記DRAM(画像メモリー)64がフル状態になって間欠動作が必要となるか否かの間欠チェックが行われ、上記間欠動作が必要なく読み取りが終了された場合(ステップ155)、上記図5のカーブCに沿って原稿走査ユニットが初期位置に戻される(ステップ157)。
次に、図8(b)を参照して上記ステップ147の間欠動作時カーブユーザ選択動作について説明すると、ステップ159において、ユーザにより間欠動作時カーブの選択がなされ、ステップ161においては、図5のカーブCが選択され、ステップ163においては、図5の間欠専用カーブDが選択される。
【0017】
次に、図9を参照して上記ステップ153の間欠チェック動作について説明する。
すなわち、図9のステップ165において、上記メモリー(DRAM64)がフル状態を示すメモリーフル中フラグがONか否かが判定され、上記メモリーフル中フラグがONの場合、ステップ167において、メモリーがエンプティ(空)か否かが判定される。上記ステップ167においてメモリーがエンプティの場合、ステップ169において、上記メモリーフル中フラグがOFFとされ、ステップ171において、上記ステップ147で選択されたユーザ選択カーブに沿って上記モータがスルーアップされる。
また、上記ステップ165において上記メモリーフル中フラグがONでない場合、ステップ173において、メモリーがフル(一杯)か否かが判定され、上記メモリーがフルの場合、ステップ175において、上記メモリーフル中フラグがONとされ、ステップ177において、上記ステップ147で選択されたユーザ選択カーブに沿って上記モータがスルーダウンされる。
上記第3実施形態によれば、ユーザが短時間で読み取り動作を行いたい場合は読み取り開始、終了時のスルーアップ・ダウンカーブCを使用し、極力画像劣化の少ない画像を得たい場合は間欠読み取り専用のスルーアップ・ダウンカーブDを使用することでユーザの使用目的にあった画像読み取り装置を提供することが可能となる。
他の動作は上述した第1実施形態と同様である。
なお、上記図8(a)のステップ147の間欠動作時カーブユーザ選択動作は上記図8(b)に限定されることなく、図8(c)に示す様に、カーブC、D、Eから選択される様にしても良い。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、スルーアップ・ダウンを最速で行いたい読み取り開始、終了時と、ゆっくりでも正確な画像を読み取りたい間欠動作時とでスルーアップ・ダウンカーブを分けることで間欠動作の起こらない時はスループットを落とさず、又間欠動作が起こった場合は、画像劣化を起こすことのない画像読み取り装置を提供することが可能となる。
また、画像読み取り密度等により読み取り速度が変化することで間欠読み取り時の画像に影響を与える振動成分も変化する。
また、上記成分からスルーアップ・ダウンカーブの種類による画像への影響も変動する。そこで、読み取り密度により間欠動作時のスルーアップ・ダウンカーブを最適化することでさらに画像劣化の少ない画像読み取り装置を提供することが可能となる。
また、ユーザが短時間で読み取り動作を行いたい場合は読み取り開始、終了時のスルーアップ・ダウンカーブを使用し、極力画像劣化の少ない画像を得たい場合は間欠読み取り専用のスルーアップ・ダウンカーブを使用することでユーザの使用目的にあった画像読み取り装置を提供することが可能となる。
また、間欠読み取り専用のスルーアップ・ダウンカーブを数種類の内から選択できるようにすることでさらに良好な画像を得ることが可能となりユーザの使用目的にあった画像読み取り装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像読み取り装置の構成図である。
【図2】図1に示した画像読み取り装置の内部構成ブロック図である。
【図3】スルーアップ・ダウンのカーブを変化させるための要部制御ブロック図である。
【図4】(a)はモータのスルーアップ・ダウン時の画像読み取り動作のフローチャートであり、(b)は上記(a)のステップ105の動作フローチャートである。
【図5】図4に示す画像読み取り動作におけるスルーアップ・ダウンカーブを示す図である。
【図6】スルーアップ時のモータのステップパルスとライン周期との関係を示す図である。
【図7】本発明による画像読み取り装置の第2実施形態の要部動作フローチャートである。
【図8】(a)は本発明による画像読み取り装置の第3実施形態の動作フローチャートであり、(b)は上記(a)のステップ147の動作フローチャートである。
【図9】図8(a)のステップ153の動作フローチャートである。
【図10】本発明による画像読み取り装置の第4実施形態の要部動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…原稿台ガラス、 3…原稿トレイ、
5…第1ミラー、 7…照明ランプ、
9…第2ミラー、 11…第3ミラー、
13…レンズ、 15…CCD、
17…走行体モータ、 19…ピックアップローラー、
21…レジストローラー対、 23…搬送ドラム、
25…搬送ローラー、 27、29…排紙ローラー対、
31…排紙トレイ、 33…搬送モータ、
35…スキャナドライビングユニット(SDU)、
37…センサーボードユニット(SBU)、
39…マザーボードユニット(MBU)、
41…アナログデータハンドリング周辺機器(AHP)、
43…スキャナコントロールユニット(SCU)、
45…スキャナイメージング周辺機器(SIP3)、
47、61、71…コネクタ、
49…イメージエンハンスユニット(IEU)、
51、53、59、69…セレクタ、 55…RCU、
57…CPU、 63…ビデオアダプタ、
64…DRAM、
65…スキャンバッファコントローラ(SBC)、
67…シングルインラインメモリモジュール(SIMM)、
73…データコンプレッションユニット(DCU)、
75…SCSIコントローラー、 77…ROM、
79…RAM、 81…ADU、
83…EEPROM、 85…画像読み取り制御部、
87…搬送モータ制御部、 89…走行体モータ制御部、
91…搬送センサー、 93…操作部、
95…ホストコンピュータ、 101〜177…各ステップ、

Claims (3)

  1. モータにより原稿走査ユニットを移動させながら原稿読み取りを行う画像読み取り装置であって、
    上記モータの起動及び停止をスルーアップおよびスルーダウンを行いながら制御し、且つ上記原稿の読み取りを第1のスルーアップカーブに従って開始し、上記原稿の読み取りを第1のスルーダウンカーブに従って終了する手段と、上記読み取った画像データを格納するメモリーとを有し、
    上記メモリーがフルになった場合、上記画像読み取りを第2のスルーダウンカーブに従ってモータをスルーダウンさせることにより停止し、メモリーフルが解除された後第2のスルーアップカーブに従って前記モータをスルーアップさせることにより画像読み取りを再開する間欠読み取り動作において、上記第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを、単位時間々隔あたりのモータスピードの変化量が上記第1のスルーアップカーブおよび第1のスルーダウンカーブに比べて少ないカーブとして、上記第1のスルーアップカーブおよび第1のスルーダウンカーブと異らせたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 上記第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを数種類記憶し、読み取り密度に対応する第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブを記憶された数種類の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブの中から選択することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 上記記憶された数種類の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブの中から所定の第2のスルーアップカーブおよび第2のスルーダウンカーブをユーザーが任意に選択することを特徴とする請求項2記載の画像読み取り装置。
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