JP3561343B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読取原稿から画像データを読取走査する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、イメージスキャナなどの画像読取装置が利用されている。このような画像読取装置は読取原稿の画像データを読取走査するが、この読取走査の動作モードをモード設定手段により原稿固定モードと原稿搬送モードとに切替自在に設定できるものがある。
【0003】
このような画像読取装置では、原稿固定モードの設定下では、コンタクトガラスの表面などに位置固定した読取原稿の画像データを、ラインセンサや走査光学系からなる読取走査装置により副走査方向に読取走査する。また、原稿搬送モードの設定下では、ADF(Automatic Document Feeder)等の原稿搬送装置により読取原稿を副走査方向に順次搬送し、この読取原稿の画像データを位置固定した読取走査装置により読取走査する。原稿固定モードでは、書籍の見開きページなども読取走査することができ、原稿搬送モードでは、多数の原稿を簡易かつ高速に読取走査することができる。
【0004】
なお、上述した読取走査装置や原稿搬送装置は、その駆動機構がステッピングモータやギヤ列などにより形成されているので、その損耗や脱調を防止するためにスローアップとスローダウンとが必要である。このため、読取走査装置と原稿搬送装置とは、そのスローアップやスローダウンの制御データが予め設定されており、読取走査の開始時にスローアップを実行すると共に終了時にスローダウンを実行する。
【0005】
原稿固定モードでは、ユーザが読取原稿を配置してから読取走査を開始し、読取走査が終了するとユーザが読取原稿を取り出すので、読取走査の開始と終了とが低速でも作業全体には影響が小さい。このため、読取走査装置のスローアップとスローダウンとは、装置負担が良好に軽減されるように、実用的な範囲で低速に設定されている。一方、原稿搬送モードでは、原稿搬送装置が読取原稿を順次搬送するので、この搬送の開始と終了とが低速であると作業全体が大幅に遅滞する。このため、原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとは、装置負担が許容される範囲で、極力高速に設定されている。
【0006】
なお、上述のような画像読取装置では、読取走査した画像データを画像メモリに一時記憶してからホストコンピュータに伝送するなどするが、このような場合に画像メモリが一時的に満杯となることがある。このような場合、そのまま読取走査を続行するとオーバーフローにより画像データが損失されるので、読取走査を間欠読取に切り替える。この間欠読取では、読取走査の中断と再開とが繰り返されるので、画像データの読取レートが低下することになり、画像メモリのオーバーフローを防止することができる。
【0007】
なお、このような間欠読取で読取走査の中断と再開とを繰り返す場合にも、前述のようにスローダウンとスローアップとが実行される。つまり、原稿固定モードの設定下で読取走査装置の動作中に間欠読取を実行する場合は、この読取走査装置の低速のスローダウンとスローアップとにより、その読取走査の中断と再開とが繰り返される。同様に、原稿搬送モードの設定下で原稿搬送装置の動作中に間欠読取を実行する場合は、この原稿搬送装置の高速のスローダウンとスローアップとにより、その読取走査の中断と再開とが繰り返される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような画像読取装置では、間欠読取で読取走査の中断と再開とを繰り返す場合にも、スローダウンとスローアップとが実行されるので、装置の脱調や損耗が防止される。
【0009】
前述のように読取走査の開始時や終了時には、実際には画像データを読取走査しないので、スローアップやスローダウンは画像読取の品質劣化を考慮しない高速に設定されている。しかし、間欠読取では、重要な画像データを実際に読取走査するので、その中断と再開とにスローダウンとスローアップとを実行すると、画像データの読取品質が劣化する。
【0010】
これはスローアップとスローダウンとが低速な読取走査装置には軽微であるが、スローアップとスローダウンとが高速な原稿搬送装置には顕著である。このような品質劣化を防止するため、スローアップとスローダウンとを低速に設定することも想定できるが、これでは読取走査の開始や終了が遅滞するので、画像読取の作業速度が阻害される。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、位置固定した読取原稿の画像データを副走査方向に移動して読取走査する可動の読取走査装置により読み取る原稿固定モードと原稿搬送装置により副走査方向に順次搬送する読取原稿の画像データを位置固定した固定の読取走査装置により読取走査する原稿搬送モードとに読取走査の動作モードをモード設定手段により切替自在に設定し、前記原稿固定モードにおける前記可動の読取走査装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記原稿搬送モードにおける前記原稿搬送装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する画像読取装置において、前記原稿固定モード又は前記原稿搬送モードにおける読取走査の実行中に、該読取走査の中断と再開とを繰り返す間欠読取の必要の有無を判断する間欠判断手段を設け、前記原稿固定モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記可動の読取走査装置による読取走査を動作制御して間欠読取を実行すると共に、前記原稿搬送モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記原稿搬送装置による原稿搬送を動作制御して間欠読取を実行する読取間欠手段を設け、この読取間欠手段は、前記原稿固定モードにおいて、読取走査の中断時に前記可動の読取走査装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させ、前記原稿搬送モードにおいて、読取走査の中断時に前記原稿搬送装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させる。間欠読取のスローアップとスローダウンとが最適に制御されるので、間欠読取による読取画像の品質劣化が最少となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図面に基づいて以下に説明する。まず、ここで画像読取装置として例示する画像読取システム100は、図3に示すように、イメージスキャナ101をホストコンピュータ102に接続した構造に形成されている。
【0017】
ここで例示するイメージスキャナ101は、図1に示すように、読取原稿が載置されるコンタクトガラス1を有しており、このコンタクトガラス1に下方から対向する位置には、反射ミラー2と照明ランプ3とが搭載された第一走行体4が副走査方向に移動自在に配置されている。前記第一走行体4の反射光路には、二個の反射ミラー2により光路を折り返す第二走行体5が、副走査方向に移動自在に配置されており、この第二走行体5の反射光路には、結像レンズ6を介してSBU(Sensor Board Unit)7にライン状に実装されたCCD(Charge Coupled Device)8が位置している。
【0018】
前記第一走行体4と前記第二走行体5とには、ステッピングモータからなる走行体モータ9がプーリやワイヤなどにより連結されており、二対一の速度で同一の副走査方向に移動自在とされている。このように二個の前記走行体4,5が移動することにより、前記コンタクトガラス1に載置された読取原稿の読取画像が前記CCD8により副走査方向に読取走査されるので、ここに読取走査装置10が形成されている。
【0019】
詳細には後述するように、このような読取走査装置10による読取原稿の読取走査は、原稿固定モードであるブックモードの設定下で実行されるが、ここで例示するイメージスキャナ101には、上述したブックモードの他に原稿搬送モードであるADFモードも切替自在な動作モードとして設定されている。このADFモードの設定下では、図中右端に破線で図示するように、二個の前記走行体4,5をホームポジションに配置した状態で、原稿搬送装置であるADF11により読取原稿を副走査方向に搬送順次して画像データを読取走査する。
【0020】
このADF11は、給紙トレー12、ピックアップローラ13、一対のレジストローラ14、搬送ドラム15、複数の搬送ローラ16を有しており、読取原稿を副走査方向に順次搬送して排紙トレー17に排紙させる。この排紙トレー17は原稿圧板18の上面に形成されており、この原稿圧板18は前記コンタクトガラス1上に開閉自在に設けられている。前記ADF11のピックアップローラ13とレジストローラ14とにはステッピングモータからなる給紙モータ19がギヤ列などにより連結されており、搬送ドラム15と搬送ローラ16とにはステッピングモータからなる搬送モータ20がギヤ列などにより連結されている。
【0021】
また、イメージスキャナ101の内部下方には、後述する電装系を構成するユニット基板が内蔵されている。そこで、このようなイメージスキャナ101の電装系のブロック構造を、その作用と共に図2及び図3に基づいて以下に説明する。
【0022】
まず、SBU7上のCCD8に入射した読取原稿の反射光は、このCCD8内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、奇数ビットと偶数ビットとに二分されてMBU(Mother Board Unit)21に順次出力される。このMBU21においては、AHP(Analog data Handling Peripheral)22で暗電位部分が取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットとが合成され、所定の振幅にゲイン調整された後で、A/D(Analog/Digital)コンバータ23に入力されてデジタル化される。
【0023】
MBU21でデジタル化された画像データは、詳細には後述するように、SCU(Scanner Control Unit)24上のデータ二値化手段であるSIP3(Scanner Imaging Peripheral 3)25により、シェーディング補正、ガンマ補正、MTF補正、等が行われてから二値化処理される。この二値化処理された画像データは、ページ同期信号、ライン同期信号、画像クロックと共に、ビデオデータとして出力される。なお、このSIP3 25は、動作モードによっては画像データを二値化処理することなく、ビデオデータとしてページ同期信号やライン同期信号や画像クロックと共に出力する。
【0024】
そして、このSIP3 25から出力されるビデオデータは、コネクタ26を介してIEU(Image Enhance Unit)27へ入力される。詳細には後述するように、このIEU27は、ビデオデータを所定の画像処理で文字データと絵柄データとに判定し、この判定結果と共にビデオデータを前記SCU24へ出力する。再びSCU24へ出力されたビデオデータはセレクタ28に入力される。このセレクタ28は他方の入力に前記SIP3 25からのビデオデータが与えられており、前記IEU27による画像処理を経るか否かを選択し得るように構成されている。
【0025】
このセレクタ28の出力は、RCU(Riverse side Control Unit)29からの入力を一方の入力とするセレクタ30に入力されており、読取原稿の読取面を選択できるように構成されている。このRCU29は読取原稿の両面を読取走査する際に読取原稿の裏面の読取走査を制御するためのオプション用のユニットであり、前記SCU24内の中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)31によりシリアル通信で制御され、読取走査された裏面の画像データをビデオデータとして前記MBU21経由で前記SCU24に転送する。
【0026】
前記セレクタ30のビデオデータ出力側は、セレクタ32とコネクタ33に接続されており、前記セレクタ32の他方の入力は、ビデオアダプタ34からのビデオデータとされている。これにより、コネクタ33の先にビデオアダプタ34の接続が可能となる。一方、前記セレクタ32のビデオデータ出力はSBC(Sean Baffer Controller)35に入力されている。そこで、前記SIP3 25から出力されて前記SBC35に入力されたビデオデータは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)36とオプションの増設RAM(Random Access Memory)であるSIMM(Single Inline Memory Module)37とに蓄積される。
【0027】
また、コネクタ38には入力された画像データを圧縮するためのDCU(Data Compression Unit)39が接続されている。このDCU39により圧縮された画像データは、SCU24のセレクタ40の一方の入力となり、画像データを圧縮するか否かを選択できる構成とされている。このセレクタ40の画像データ出力は、データ通信処理部として機能するSCSI(Small Computer Systems Interface)コントローラ41を介してホストコンピュータ102に転送される。
【0028】
前記SCU24上には、CPU31,EPROM(Erasable Programmable ROM)42,RAM43が実装され、前記SCSIコントローラ41を制御してホストコンピュータ102との通信を行うように動作する。前記CPU31は、走行体モータ9と給紙モータ19及び搬送モータ20との駆動パルスを制御することにより、その動作タイミングも制御する。また、MBU21に接続されたADU(ADF Driving Unit)44は、ADF11に用いる電装部品の電力供給を中継する機能を持つ。
【0029】
なお、イメージスキャナ101の装置外面には、キーボードとディスプレイとを備えた操作パネル45が設けられており、この操作パネル45も前記CPU31に接続されている。前記ADF11は、各種のセンサ46〜50が各々に最適な位置に設けられており、これらのセンサ46〜50も前記CPU31に接続されている。前記給紙トレー12上には原稿有無センサ46が設けられており、これは読取原稿の有無を判定する。同様に、搬送センサ47は、読取原稿の搬送開始を検出し、重送検知センサ48は、搬送が開始された読取原稿の重送を検知する。読取位置センサ49は、搬送される読取原稿が読取位置に到達したことを検知し、排紙センサ50は、読取走査された読取原稿が排紙されたことを検知する。
【0030】
一方、前記ホストコンピュータ102は、一般的なパーソナルコンピュータからなり、各種データを前記イメージスキャナ101と通信するI/F(Interface)、各種のデータ処理を実現する装置本体、各種データが入力操作されるキーボード、各種データを表示出力するディスプレイ(何れも図示せず)、等を有している。
【0031】
上述したイメージスキャナ101は、前記操作パネル45や前記ホストコンピュータ102の外部入力により、読取走査の動作モードがブックモードとADFモードとに切替自在に設定される。原稿固定モードであるブックモードの設定下では、前記コンタクトガラス1に載置された読取原稿の画像データが、前記走行体4,5を副走査移動させる前記読取走査装置10により副走査方向に読取走査される。原稿搬送モードであるADFモードの設定下では、前記ADF11により副走査方向に順次搬送される読取原稿の画像データが、前記走行体4,5を位置固定した前記読取走査装置10により読取走査される。
【0032】
このような読取走査を実行する場合、図4に示すように、前記読取走査装置10は、読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記ADF11は、読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する。このため、前記RAM43には、前記読取走査装置10と前記ADF11との各々に専用のスローアップとスローダウンとのカーブデータが格納されており、前記CPU31は、スローアップ/ダウンの実行時には前記RAM43から必要なカーブデータを読み出し、これに対応して駆動パルスの転送レートを制御することにより前記走行体モータ9や前記搬送モータ20を動作制御する。
【0033】
このようなスローアップやスローダウンを実行する場合、図5に示すように、前記CPU31は前記モータ9,20の駆動パルスに前記CCD8の読取周期も同期させるので、このCCD8はスローアップやスローダウンの実行中でも画像データを正常に読取走査する。なお、図示した処理動作では、読取走査の実行中は、それがスローアップやスローダウンでも、前記モータ9,20の3パルス毎に前記CCD8で一ラインを読み取るようにしている。
【0034】
上述のようにイメージスキャナ101が読取原稿の画像データを読取走査する場合、この画像データはDRAM36やSIMM37に一時的に格納されてから、SCSIコントローラ41によりホストコンピュータ102にシリアルに伝送される。このような画像データの読取走査と一時記憶と伝送とは連続的に順次実行されるが、実際には各部の処理が停滞することがある。このため、前記読取走査装置10や前記ADF11による読取走査の実行中に、前記CPU31が前記DRAM36や前記ホストコンピュータ102の動作を監視しており、その処理の遅滞が検出されると、画像データのオーバーフローを防止するため、前記読取走査装置10や前記ADF11に間欠読取を実行させる。
【0035】
このように間欠読取を実行する場合、処理の停滞に対応して読取走査の中断と再開とが繰り返されるが、このような読取走査の中断にもスローダウンが実行され、再開にもスローアップが実行される。しかし、この間欠読取のスローアップとスローダウンとは、前記読取走査装置10や前記ADF11により実行されるが、そのカーブデータは間欠読取の専用に用意されて前記RAM43に格納されている。
【0036】
つまり、前記読取走査装置10や前記ADF11による読取走査の実行中に間欠読取を実行する場合、前記CPU31は、前記RAM43から間欠読取の専用のカーブデータを読み出して前記走行体モータ9や前記搬送モータ20を動作制御する。なお、このようなカーブデータは、図4に示すように、前記ADF11が高速、前記読取走査装置10が中速、間欠読取が低速、となるよう設定されている。
【0037】
ここで例示する画像読取システム100は、上述のような処理動作を実行するため、間欠判断手段と読取間欠手段とを有している。前記間欠判断手段は、ハードウェアとして前記CPU31などを有しており、ブックモードやADFモードの設定下における読取走査の実行中に間欠読取の必要の有無を判断する。前記読取間欠手段は、前記CPU31や前記RAM43などを有しており、間欠読取の必要が判断されると読取走査を動作制御して間欠読取を実行し、間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとを実行する。
【0038】
さらに、上述したイメージスキャナ101では、上述のように間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとが標準設定されているが、前記ホストコンピュータ102や前記操作パネル45により所定のコマンドが入力されると、前記CPU31は間欠読取のスローアップとスローダウンとを、前記読取走査装置10や前記ADF11のスローアップやスローダウンに切り替える。このような処理動作を実行するため、画像読取システム100は、制御設定手段を有している。この制御設定手段は、前記CPU31や前記RAM43などを有しており、スローアップとスローダウンとを外部入力に対応して選択的に設定する。
【0039】
このような構成において、上述した画像読取システム100では、ユーザが画像読取装置の操作パネル45やホストコンピュータ102のキーボードを手動操作すると、図6に示すように、この手動操作で発行される各種コマンドに従ってイメージスキャナ101がモード切替や画像読取などの各種動作を実行する。
【0040】
例えば、所望により読取原稿を自動給紙したい場合は、ADF11に所望の読取原稿を装填し、操作パネル45やホストコンピュータ102の入力操作により、イメージスキャナ101に読取走査の動作モードとしてADFモードを設定する。この設定後に操作パネル45やホストコンピュータ102により読取開始を入力操作すると、イメージスキャナ101は、読取走査装置10の走行体4,5を走行させることなくADF11を駆動し、このADF11により副走査方向に順次搬送される読取原稿の画像データをCCD8により読取走査する。
【0041】
このようにADF11を駆動してADFモードの読取走査を実行する場合、図7に示すように、CPU31がRAM43からADFモードのカーブデータを読み出して搬送モータ20を動作制御するので、読取走査の開始時にADFモードのスローアップが実行されると共に終了時にADFモードのスローダウンが実行される。
【0042】
一方、所望により読取原稿を手差給紙する場合は、コンタクトガラス1に所望の読取原稿を載置し、操作パネル45やホストコンピュータ102の入力操作により、イメージスキャナ101に読取走査の動作モードとしてブックモードを設定する。この設定後に操作パネル45やホストコンピュータ102により読取開始を入力操作すると、イメージスキャナ101は、ADF11を駆動することなく読取走査装置10の走行体4,5を走行させ、この読取走査装置10により読取原稿の画像データを副走査方向に読取走査する。
【0043】
このように読取走査装置10を駆動してブックモードの読取走査を実行する場合、図8に示すように、CPU31がRAM43からブックモードのカーブデータを読み出して走行体モータ9を動作制御するので、読取走査の開始時にブックモードのスローアップが実行されると共に終了時にブックモードのスローダウンが実行される。
【0044】
上述したブックモードやADFモードで読取走査された画像データは、SIP3 25により二値化処理され、DRAM36やSIMM37に一時記憶されてから、SCSIコントローラ41を介してホストコンピュータ102にシリアルに出力される。しかし、このような画像データの読取走査と一時記憶と伝送との連続的な実行中に処理が停滞することがあるので、前述のように読取走査の実行中には間欠読取の必要の有無が常時監視されており、処理の遅滞が検出されると実行中の読取走査が間欠読取に切り替えられる。
【0045】
例えば、図9に示すように、画像データを一時記憶するDRAM36がフル状態となった場合、この検出に対応してフルフラグが設定される。このフルフラグの設定とDRAM36のフル状態とが確認されると、実行中の読取走査が間欠読取のスローダウンにより中断される。このように間欠読取のスローダウンが実行される場合、図10(a)に示すように、CPU31がRAM43から間欠読取のスローダウンのカーブデータを読み出し、読取走査を実行中のモータ9,20を動作制御する。
【0046】
このような状態では、画像データの読取走査は中断されるので、DRAM36はデータ出力が継続したままデータ入力のみ停止することになり、そのフル状態は解消されてエンプティ状態となる。このエンプティ状態が検出されると、フルフラグが解除され、中断中の読取走査が間欠読取のスローアップにより再開される。このように間欠読取のスローアップが実行される場合、図10(b)に示すように、CPU31がRAM43から間欠読取のスローアップのカーブデータを読み出し、読取走査を中断中のモータ9,20を動作制御する。
【0047】
上述のような間欠読取が実行されることにより、画像データの連続的な処理が一部で停滞しても、これに対応して読取走査が低速に制御されるので、画像データのオーバーフローなどが防止される。そして、ここで例示する画像読取システム100では、通常の読取走査の実行時には、駆動する読取走査装置10やADF11に専用のスローアップやスローダウンを実行させるが、間欠読取の実行時には、この間欠読取に専用のスローアップやスローダウンを読取走査装置10やADF11に実行させる。
【0048】
この間欠読取に専用のスローアップやスローダウンは低速に設定されているので、間欠読取による読取画像の品質劣化を軽減することができ、間欠読取が発生した場合の画像品質を向上させることが可能である。しかも、間欠読取は読取走査の低速化を目的とした処理なので、そのスローアップやスローダウンの低速化による作業の遅滞は軽微である。さらに、このように間欠読取のスローアップやスローダウンを低速化させるために、読取走査装置10やADF11のスローアップやスローダウンを低速に設定する必要がなく、これらは間欠読取が発生しなければ各々に専用のスローアップやスローダウンを実行するので、画像読取を遅滞なく迅速に実行することができる。
【0049】
なお、上述した画像読取システム100は、間欠読取の読取品質を良好に維持するために、専用の低速のスローアップとスローダウンとを実行するが、ユーザによっては読取品質より作業速度を重視する場合もある。このような場合、所望によりユーザがホストコンピュータ102や操作パネル45により所定のコマンドを入力操作すれば、イメージスキャナ101は、図11に示すように、間欠読取のスローアップとスローダウンとのカーブデータが、読取走査装置10やADF11のカーブデータに切り替わるので、間欠読取の処理速度が向上する。
【0050】
なお、上述したイメージスキャナ101は、読取走査装置10とADF11との両方を有する構造で、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定することを例示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、読取走査装置のみ有して原稿搬送装置を有しない画像読取装置や、原稿搬送装置のみ有して読取走査装置を有しない画像読取装置において、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定することも可能である。
【0051】
また、上述した画像読取システム100では、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定して最適化することを例示したが、本発明は上記装置に限定されるものではなく、読取走査装置10のスローアップとスローダウンとを間欠読取に適用することも可能である。つまり、ユーザが読取原稿を配置するブックモードで動作する読取走査装置10は、スローアップとスローダウンとがADF11より低速に設定されているので、これが充分に低速ならば間欠読取に適用しても読取品質を良好に維持する。
【0052】
この場合、ADF11は通常の読取走査では、自身に専用のスローアップとスローダウンとを実行し、間欠読取の場合のみ読取走査装置10のスローアップとスローダウンとを実行することになる。間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとを設定する必要がないので、そのカーブデータをRAM43に設定する必要がなく、処理も簡略化することができる。
【0053】
なお、上述したイメージスキャナ101では、上述のように読取走査装置10のスローアップとスローダウンとがADF11より低速に設定されているので、これを間欠読取に適用することが好ましいが、原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとが読取走査装置より低速な画像読取装置もあるので、このような場合には原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとを間欠読取に適用することが好ましい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、位置固定した読取原稿の画像データを副走査方向に移動して読取走査する可動の読取走査装置により読み取る原稿固定モードと原稿搬送装置により副走査方向に順次搬送する読取原稿の画像データを位置固定した固定の読取走査装置により読取走査する原稿搬送モードとに読取走査の動作モードをモード設定手段により切替自在に設定し、前記原稿固定モードにおける前記可動の読取走査装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記原稿搬送モードにおける前記原稿搬送装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する画像読取装置において、前記原稿固定モード又は前記原稿搬送モードにおける読取走査の実行中に、該読取走査の中断と再開とを繰り返す間欠読取の必要の有無を判断する間欠判断手段を設け、前記原稿固定モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記可動の読取走査装置による読取走査を動作制御して間欠読取を実行すると共に、前記原稿搬送モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記原稿搬送装置による原稿搬送を動作制御して間欠読取を実行する読取間欠手段を設け、この読取間欠手段は、前記原稿固定モードにおいて、読取走査の中断時に前記可動の読取走査装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させ、前記原稿搬送モードにおいて、読取走査の中断時に前記原稿搬送装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させることにより、間欠読取のスローアップとスローダウンとを最適に制御することができるので、間欠読取による読取画像の品質劣化を最少にすることができ、それでいて通常の読取走査のスローアップとスローダウンとは低速に設定する必要がないので、通常の読取走査を遅滞させることなく間欠読取の読取品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施の一形態である画像読取システムのイメージスキャナの内部機構を示す縦断側面図である。
【図2】イメージスキャナの回路構造を示すブロック図である。
【図3】画像読取システムの回路構造を示すブロック図である。
【図4】スローアップとスローダウンとのタイミングを示す模式図である。
【図5】スローアップの実行時のモータパルスとライン周期との関係を示す模式図である。
【図6】イメージスキャナの読取走査のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】(a)は原稿搬送装置であるADFのスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)はスローダウンのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】(a)は読取走査装置のスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)はスローダウンサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】間欠読取のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】(a)は間欠読取のスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)は間欠読取のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】カーブデータの設定入力のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像読取装置
10 読取走査装置
11 原稿搬送装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、読取原稿から画像データを読取走査する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、イメージスキャナなどの画像読取装置が利用されている。このような画像読取装置は読取原稿の画像データを読取走査するが、この読取走査の動作モードをモード設定手段により原稿固定モードと原稿搬送モードとに切替自在に設定できるものがある。
【0003】
このような画像読取装置では、原稿固定モードの設定下では、コンタクトガラスの表面などに位置固定した読取原稿の画像データを、ラインセンサや走査光学系からなる読取走査装置により副走査方向に読取走査する。また、原稿搬送モードの設定下では、ADF(Automatic Document Feeder)等の原稿搬送装置により読取原稿を副走査方向に順次搬送し、この読取原稿の画像データを位置固定した読取走査装置により読取走査する。原稿固定モードでは、書籍の見開きページなども読取走査することができ、原稿搬送モードでは、多数の原稿を簡易かつ高速に読取走査することができる。
【0004】
なお、上述した読取走査装置や原稿搬送装置は、その駆動機構がステッピングモータやギヤ列などにより形成されているので、その損耗や脱調を防止するためにスローアップとスローダウンとが必要である。このため、読取走査装置と原稿搬送装置とは、そのスローアップやスローダウンの制御データが予め設定されており、読取走査の開始時にスローアップを実行すると共に終了時にスローダウンを実行する。
【0005】
原稿固定モードでは、ユーザが読取原稿を配置してから読取走査を開始し、読取走査が終了するとユーザが読取原稿を取り出すので、読取走査の開始と終了とが低速でも作業全体には影響が小さい。このため、読取走査装置のスローアップとスローダウンとは、装置負担が良好に軽減されるように、実用的な範囲で低速に設定されている。一方、原稿搬送モードでは、原稿搬送装置が読取原稿を順次搬送するので、この搬送の開始と終了とが低速であると作業全体が大幅に遅滞する。このため、原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとは、装置負担が許容される範囲で、極力高速に設定されている。
【0006】
なお、上述のような画像読取装置では、読取走査した画像データを画像メモリに一時記憶してからホストコンピュータに伝送するなどするが、このような場合に画像メモリが一時的に満杯となることがある。このような場合、そのまま読取走査を続行するとオーバーフローにより画像データが損失されるので、読取走査を間欠読取に切り替える。この間欠読取では、読取走査の中断と再開とが繰り返されるので、画像データの読取レートが低下することになり、画像メモリのオーバーフローを防止することができる。
【0007】
なお、このような間欠読取で読取走査の中断と再開とを繰り返す場合にも、前述のようにスローダウンとスローアップとが実行される。つまり、原稿固定モードの設定下で読取走査装置の動作中に間欠読取を実行する場合は、この読取走査装置の低速のスローダウンとスローアップとにより、その読取走査の中断と再開とが繰り返される。同様に、原稿搬送モードの設定下で原稿搬送装置の動作中に間欠読取を実行する場合は、この原稿搬送装置の高速のスローダウンとスローアップとにより、その読取走査の中断と再開とが繰り返される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような画像読取装置では、間欠読取で読取走査の中断と再開とを繰り返す場合にも、スローダウンとスローアップとが実行されるので、装置の脱調や損耗が防止される。
【0009】
前述のように読取走査の開始時や終了時には、実際には画像データを読取走査しないので、スローアップやスローダウンは画像読取の品質劣化を考慮しない高速に設定されている。しかし、間欠読取では、重要な画像データを実際に読取走査するので、その中断と再開とにスローダウンとスローアップとを実行すると、画像データの読取品質が劣化する。
【0010】
これはスローアップとスローダウンとが低速な読取走査装置には軽微であるが、スローアップとスローダウンとが高速な原稿搬送装置には顕著である。このような品質劣化を防止するため、スローアップとスローダウンとを低速に設定することも想定できるが、これでは読取走査の開始や終了が遅滞するので、画像読取の作業速度が阻害される。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、位置固定した読取原稿の画像データを副走査方向に移動して読取走査する可動の読取走査装置により読み取る原稿固定モードと原稿搬送装置により副走査方向に順次搬送する読取原稿の画像データを位置固定した固定の読取走査装置により読取走査する原稿搬送モードとに読取走査の動作モードをモード設定手段により切替自在に設定し、前記原稿固定モードにおける前記可動の読取走査装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記原稿搬送モードにおける前記原稿搬送装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する画像読取装置において、前記原稿固定モード又は前記原稿搬送モードにおける読取走査の実行中に、該読取走査の中断と再開とを繰り返す間欠読取の必要の有無を判断する間欠判断手段を設け、前記原稿固定モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記可動の読取走査装置による読取走査を動作制御して間欠読取を実行すると共に、前記原稿搬送モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記原稿搬送装置による原稿搬送を動作制御して間欠読取を実行する読取間欠手段を設け、この読取間欠手段は、前記原稿固定モードにおいて、読取走査の中断時に前記可動の読取走査装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させ、前記原稿搬送モードにおいて、読取走査の中断時に前記原稿搬送装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させる。間欠読取のスローアップとスローダウンとが最適に制御されるので、間欠読取による読取画像の品質劣化が最少となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図面に基づいて以下に説明する。まず、ここで画像読取装置として例示する画像読取システム100は、図3に示すように、イメージスキャナ101をホストコンピュータ102に接続した構造に形成されている。
【0017】
ここで例示するイメージスキャナ101は、図1に示すように、読取原稿が載置されるコンタクトガラス1を有しており、このコンタクトガラス1に下方から対向する位置には、反射ミラー2と照明ランプ3とが搭載された第一走行体4が副走査方向に移動自在に配置されている。前記第一走行体4の反射光路には、二個の反射ミラー2により光路を折り返す第二走行体5が、副走査方向に移動自在に配置されており、この第二走行体5の反射光路には、結像レンズ6を介してSBU(Sensor Board Unit)7にライン状に実装されたCCD(Charge Coupled Device)8が位置している。
【0018】
前記第一走行体4と前記第二走行体5とには、ステッピングモータからなる走行体モータ9がプーリやワイヤなどにより連結されており、二対一の速度で同一の副走査方向に移動自在とされている。このように二個の前記走行体4,5が移動することにより、前記コンタクトガラス1に載置された読取原稿の読取画像が前記CCD8により副走査方向に読取走査されるので、ここに読取走査装置10が形成されている。
【0019】
詳細には後述するように、このような読取走査装置10による読取原稿の読取走査は、原稿固定モードであるブックモードの設定下で実行されるが、ここで例示するイメージスキャナ101には、上述したブックモードの他に原稿搬送モードであるADFモードも切替自在な動作モードとして設定されている。このADFモードの設定下では、図中右端に破線で図示するように、二個の前記走行体4,5をホームポジションに配置した状態で、原稿搬送装置であるADF11により読取原稿を副走査方向に搬送順次して画像データを読取走査する。
【0020】
このADF11は、給紙トレー12、ピックアップローラ13、一対のレジストローラ14、搬送ドラム15、複数の搬送ローラ16を有しており、読取原稿を副走査方向に順次搬送して排紙トレー17に排紙させる。この排紙トレー17は原稿圧板18の上面に形成されており、この原稿圧板18は前記コンタクトガラス1上に開閉自在に設けられている。前記ADF11のピックアップローラ13とレジストローラ14とにはステッピングモータからなる給紙モータ19がギヤ列などにより連結されており、搬送ドラム15と搬送ローラ16とにはステッピングモータからなる搬送モータ20がギヤ列などにより連結されている。
【0021】
また、イメージスキャナ101の内部下方には、後述する電装系を構成するユニット基板が内蔵されている。そこで、このようなイメージスキャナ101の電装系のブロック構造を、その作用と共に図2及び図3に基づいて以下に説明する。
【0022】
まず、SBU7上のCCD8に入射した読取原稿の反射光は、このCCD8内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、奇数ビットと偶数ビットとに二分されてMBU(Mother Board Unit)21に順次出力される。このMBU21においては、AHP(Analog data Handling Peripheral)22で暗電位部分が取り除かれ、奇数ビットと偶数ビットとが合成され、所定の振幅にゲイン調整された後で、A/D(Analog/Digital)コンバータ23に入力されてデジタル化される。
【0023】
MBU21でデジタル化された画像データは、詳細には後述するように、SCU(Scanner Control Unit)24上のデータ二値化手段であるSIP3(Scanner Imaging Peripheral 3)25により、シェーディング補正、ガンマ補正、MTF補正、等が行われてから二値化処理される。この二値化処理された画像データは、ページ同期信号、ライン同期信号、画像クロックと共に、ビデオデータとして出力される。なお、このSIP3 25は、動作モードによっては画像データを二値化処理することなく、ビデオデータとしてページ同期信号やライン同期信号や画像クロックと共に出力する。
【0024】
そして、このSIP3 25から出力されるビデオデータは、コネクタ26を介してIEU(Image Enhance Unit)27へ入力される。詳細には後述するように、このIEU27は、ビデオデータを所定の画像処理で文字データと絵柄データとに判定し、この判定結果と共にビデオデータを前記SCU24へ出力する。再びSCU24へ出力されたビデオデータはセレクタ28に入力される。このセレクタ28は他方の入力に前記SIP3 25からのビデオデータが与えられており、前記IEU27による画像処理を経るか否かを選択し得るように構成されている。
【0025】
このセレクタ28の出力は、RCU(Riverse side Control Unit)29からの入力を一方の入力とするセレクタ30に入力されており、読取原稿の読取面を選択できるように構成されている。このRCU29は読取原稿の両面を読取走査する際に読取原稿の裏面の読取走査を制御するためのオプション用のユニットであり、前記SCU24内の中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)31によりシリアル通信で制御され、読取走査された裏面の画像データをビデオデータとして前記MBU21経由で前記SCU24に転送する。
【0026】
前記セレクタ30のビデオデータ出力側は、セレクタ32とコネクタ33に接続されており、前記セレクタ32の他方の入力は、ビデオアダプタ34からのビデオデータとされている。これにより、コネクタ33の先にビデオアダプタ34の接続が可能となる。一方、前記セレクタ32のビデオデータ出力はSBC(Sean Baffer Controller)35に入力されている。そこで、前記SIP3 25から出力されて前記SBC35に入力されたビデオデータは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)36とオプションの増設RAM(Random Access Memory)であるSIMM(Single Inline Memory Module)37とに蓄積される。
【0027】
また、コネクタ38には入力された画像データを圧縮するためのDCU(Data Compression Unit)39が接続されている。このDCU39により圧縮された画像データは、SCU24のセレクタ40の一方の入力となり、画像データを圧縮するか否かを選択できる構成とされている。このセレクタ40の画像データ出力は、データ通信処理部として機能するSCSI(Small Computer Systems Interface)コントローラ41を介してホストコンピュータ102に転送される。
【0028】
前記SCU24上には、CPU31,EPROM(Erasable Programmable ROM)42,RAM43が実装され、前記SCSIコントローラ41を制御してホストコンピュータ102との通信を行うように動作する。前記CPU31は、走行体モータ9と給紙モータ19及び搬送モータ20との駆動パルスを制御することにより、その動作タイミングも制御する。また、MBU21に接続されたADU(ADF Driving Unit)44は、ADF11に用いる電装部品の電力供給を中継する機能を持つ。
【0029】
なお、イメージスキャナ101の装置外面には、キーボードとディスプレイとを備えた操作パネル45が設けられており、この操作パネル45も前記CPU31に接続されている。前記ADF11は、各種のセンサ46〜50が各々に最適な位置に設けられており、これらのセンサ46〜50も前記CPU31に接続されている。前記給紙トレー12上には原稿有無センサ46が設けられており、これは読取原稿の有無を判定する。同様に、搬送センサ47は、読取原稿の搬送開始を検出し、重送検知センサ48は、搬送が開始された読取原稿の重送を検知する。読取位置センサ49は、搬送される読取原稿が読取位置に到達したことを検知し、排紙センサ50は、読取走査された読取原稿が排紙されたことを検知する。
【0030】
一方、前記ホストコンピュータ102は、一般的なパーソナルコンピュータからなり、各種データを前記イメージスキャナ101と通信するI/F(Interface)、各種のデータ処理を実現する装置本体、各種データが入力操作されるキーボード、各種データを表示出力するディスプレイ(何れも図示せず)、等を有している。
【0031】
上述したイメージスキャナ101は、前記操作パネル45や前記ホストコンピュータ102の外部入力により、読取走査の動作モードがブックモードとADFモードとに切替自在に設定される。原稿固定モードであるブックモードの設定下では、前記コンタクトガラス1に載置された読取原稿の画像データが、前記走行体4,5を副走査移動させる前記読取走査装置10により副走査方向に読取走査される。原稿搬送モードであるADFモードの設定下では、前記ADF11により副走査方向に順次搬送される読取原稿の画像データが、前記走行体4,5を位置固定した前記読取走査装置10により読取走査される。
【0032】
このような読取走査を実行する場合、図4に示すように、前記読取走査装置10は、読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記ADF11は、読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する。このため、前記RAM43には、前記読取走査装置10と前記ADF11との各々に専用のスローアップとスローダウンとのカーブデータが格納されており、前記CPU31は、スローアップ/ダウンの実行時には前記RAM43から必要なカーブデータを読み出し、これに対応して駆動パルスの転送レートを制御することにより前記走行体モータ9や前記搬送モータ20を動作制御する。
【0033】
このようなスローアップやスローダウンを実行する場合、図5に示すように、前記CPU31は前記モータ9,20の駆動パルスに前記CCD8の読取周期も同期させるので、このCCD8はスローアップやスローダウンの実行中でも画像データを正常に読取走査する。なお、図示した処理動作では、読取走査の実行中は、それがスローアップやスローダウンでも、前記モータ9,20の3パルス毎に前記CCD8で一ラインを読み取るようにしている。
【0034】
上述のようにイメージスキャナ101が読取原稿の画像データを読取走査する場合、この画像データはDRAM36やSIMM37に一時的に格納されてから、SCSIコントローラ41によりホストコンピュータ102にシリアルに伝送される。このような画像データの読取走査と一時記憶と伝送とは連続的に順次実行されるが、実際には各部の処理が停滞することがある。このため、前記読取走査装置10や前記ADF11による読取走査の実行中に、前記CPU31が前記DRAM36や前記ホストコンピュータ102の動作を監視しており、その処理の遅滞が検出されると、画像データのオーバーフローを防止するため、前記読取走査装置10や前記ADF11に間欠読取を実行させる。
【0035】
このように間欠読取を実行する場合、処理の停滞に対応して読取走査の中断と再開とが繰り返されるが、このような読取走査の中断にもスローダウンが実行され、再開にもスローアップが実行される。しかし、この間欠読取のスローアップとスローダウンとは、前記読取走査装置10や前記ADF11により実行されるが、そのカーブデータは間欠読取の専用に用意されて前記RAM43に格納されている。
【0036】
つまり、前記読取走査装置10や前記ADF11による読取走査の実行中に間欠読取を実行する場合、前記CPU31は、前記RAM43から間欠読取の専用のカーブデータを読み出して前記走行体モータ9や前記搬送モータ20を動作制御する。なお、このようなカーブデータは、図4に示すように、前記ADF11が高速、前記読取走査装置10が中速、間欠読取が低速、となるよう設定されている。
【0037】
ここで例示する画像読取システム100は、上述のような処理動作を実行するため、間欠判断手段と読取間欠手段とを有している。前記間欠判断手段は、ハードウェアとして前記CPU31などを有しており、ブックモードやADFモードの設定下における読取走査の実行中に間欠読取の必要の有無を判断する。前記読取間欠手段は、前記CPU31や前記RAM43などを有しており、間欠読取の必要が判断されると読取走査を動作制御して間欠読取を実行し、間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとを実行する。
【0038】
さらに、上述したイメージスキャナ101では、上述のように間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとが標準設定されているが、前記ホストコンピュータ102や前記操作パネル45により所定のコマンドが入力されると、前記CPU31は間欠読取のスローアップとスローダウンとを、前記読取走査装置10や前記ADF11のスローアップやスローダウンに切り替える。このような処理動作を実行するため、画像読取システム100は、制御設定手段を有している。この制御設定手段は、前記CPU31や前記RAM43などを有しており、スローアップとスローダウンとを外部入力に対応して選択的に設定する。
【0039】
このような構成において、上述した画像読取システム100では、ユーザが画像読取装置の操作パネル45やホストコンピュータ102のキーボードを手動操作すると、図6に示すように、この手動操作で発行される各種コマンドに従ってイメージスキャナ101がモード切替や画像読取などの各種動作を実行する。
【0040】
例えば、所望により読取原稿を自動給紙したい場合は、ADF11に所望の読取原稿を装填し、操作パネル45やホストコンピュータ102の入力操作により、イメージスキャナ101に読取走査の動作モードとしてADFモードを設定する。この設定後に操作パネル45やホストコンピュータ102により読取開始を入力操作すると、イメージスキャナ101は、読取走査装置10の走行体4,5を走行させることなくADF11を駆動し、このADF11により副走査方向に順次搬送される読取原稿の画像データをCCD8により読取走査する。
【0041】
このようにADF11を駆動してADFモードの読取走査を実行する場合、図7に示すように、CPU31がRAM43からADFモードのカーブデータを読み出して搬送モータ20を動作制御するので、読取走査の開始時にADFモードのスローアップが実行されると共に終了時にADFモードのスローダウンが実行される。
【0042】
一方、所望により読取原稿を手差給紙する場合は、コンタクトガラス1に所望の読取原稿を載置し、操作パネル45やホストコンピュータ102の入力操作により、イメージスキャナ101に読取走査の動作モードとしてブックモードを設定する。この設定後に操作パネル45やホストコンピュータ102により読取開始を入力操作すると、イメージスキャナ101は、ADF11を駆動することなく読取走査装置10の走行体4,5を走行させ、この読取走査装置10により読取原稿の画像データを副走査方向に読取走査する。
【0043】
このように読取走査装置10を駆動してブックモードの読取走査を実行する場合、図8に示すように、CPU31がRAM43からブックモードのカーブデータを読み出して走行体モータ9を動作制御するので、読取走査の開始時にブックモードのスローアップが実行されると共に終了時にブックモードのスローダウンが実行される。
【0044】
上述したブックモードやADFモードで読取走査された画像データは、SIP3 25により二値化処理され、DRAM36やSIMM37に一時記憶されてから、SCSIコントローラ41を介してホストコンピュータ102にシリアルに出力される。しかし、このような画像データの読取走査と一時記憶と伝送との連続的な実行中に処理が停滞することがあるので、前述のように読取走査の実行中には間欠読取の必要の有無が常時監視されており、処理の遅滞が検出されると実行中の読取走査が間欠読取に切り替えられる。
【0045】
例えば、図9に示すように、画像データを一時記憶するDRAM36がフル状態となった場合、この検出に対応してフルフラグが設定される。このフルフラグの設定とDRAM36のフル状態とが確認されると、実行中の読取走査が間欠読取のスローダウンにより中断される。このように間欠読取のスローダウンが実行される場合、図10(a)に示すように、CPU31がRAM43から間欠読取のスローダウンのカーブデータを読み出し、読取走査を実行中のモータ9,20を動作制御する。
【0046】
このような状態では、画像データの読取走査は中断されるので、DRAM36はデータ出力が継続したままデータ入力のみ停止することになり、そのフル状態は解消されてエンプティ状態となる。このエンプティ状態が検出されると、フルフラグが解除され、中断中の読取走査が間欠読取のスローアップにより再開される。このように間欠読取のスローアップが実行される場合、図10(b)に示すように、CPU31がRAM43から間欠読取のスローアップのカーブデータを読み出し、読取走査を中断中のモータ9,20を動作制御する。
【0047】
上述のような間欠読取が実行されることにより、画像データの連続的な処理が一部で停滞しても、これに対応して読取走査が低速に制御されるので、画像データのオーバーフローなどが防止される。そして、ここで例示する画像読取システム100では、通常の読取走査の実行時には、駆動する読取走査装置10やADF11に専用のスローアップやスローダウンを実行させるが、間欠読取の実行時には、この間欠読取に専用のスローアップやスローダウンを読取走査装置10やADF11に実行させる。
【0048】
この間欠読取に専用のスローアップやスローダウンは低速に設定されているので、間欠読取による読取画像の品質劣化を軽減することができ、間欠読取が発生した場合の画像品質を向上させることが可能である。しかも、間欠読取は読取走査の低速化を目的とした処理なので、そのスローアップやスローダウンの低速化による作業の遅滞は軽微である。さらに、このように間欠読取のスローアップやスローダウンを低速化させるために、読取走査装置10やADF11のスローアップやスローダウンを低速に設定する必要がなく、これらは間欠読取が発生しなければ各々に専用のスローアップやスローダウンを実行するので、画像読取を遅滞なく迅速に実行することができる。
【0049】
なお、上述した画像読取システム100は、間欠読取の読取品質を良好に維持するために、専用の低速のスローアップとスローダウンとを実行するが、ユーザによっては読取品質より作業速度を重視する場合もある。このような場合、所望によりユーザがホストコンピュータ102や操作パネル45により所定のコマンドを入力操作すれば、イメージスキャナ101は、図11に示すように、間欠読取のスローアップとスローダウンとのカーブデータが、読取走査装置10やADF11のカーブデータに切り替わるので、間欠読取の処理速度が向上する。
【0050】
なお、上述したイメージスキャナ101は、読取走査装置10とADF11との両方を有する構造で、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定することを例示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、読取走査装置のみ有して原稿搬送装置を有しない画像読取装置や、原稿搬送装置のみ有して読取走査装置を有しない画像読取装置において、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定することも可能である。
【0051】
また、上述した画像読取システム100では、間欠読取のスローアップとスローダウンとを専用に設定して最適化することを例示したが、本発明は上記装置に限定されるものではなく、読取走査装置10のスローアップとスローダウンとを間欠読取に適用することも可能である。つまり、ユーザが読取原稿を配置するブックモードで動作する読取走査装置10は、スローアップとスローダウンとがADF11より低速に設定されているので、これが充分に低速ならば間欠読取に適用しても読取品質を良好に維持する。
【0052】
この場合、ADF11は通常の読取走査では、自身に専用のスローアップとスローダウンとを実行し、間欠読取の場合のみ読取走査装置10のスローアップとスローダウンとを実行することになる。間欠読取に専用のスローアップとスローダウンとを設定する必要がないので、そのカーブデータをRAM43に設定する必要がなく、処理も簡略化することができる。
【0053】
なお、上述したイメージスキャナ101では、上述のように読取走査装置10のスローアップとスローダウンとがADF11より低速に設定されているので、これを間欠読取に適用することが好ましいが、原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとが読取走査装置より低速な画像読取装置もあるので、このような場合には原稿搬送装置のスローアップとスローダウンとを間欠読取に適用することが好ましい。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、位置固定した読取原稿の画像データを副走査方向に移動して読取走査する可動の読取走査装置により読み取る原稿固定モードと原稿搬送装置により副走査方向に順次搬送する読取原稿の画像データを位置固定した固定の読取走査装置により読取走査する原稿搬送モードとに読取走査の動作モードをモード設定手段により切替自在に設定し、前記原稿固定モードにおける前記可動の読取走査装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記原稿搬送モードにおける前記原稿搬送装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する画像読取装置において、前記原稿固定モード又は前記原稿搬送モードにおける読取走査の実行中に、該読取走査の中断と再開とを繰り返す間欠読取の必要の有無を判断する間欠判断手段を設け、前記原稿固定モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記可動の読取走査装置による読取走査を動作制御して間欠読取を実行すると共に、前記原稿搬送モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記原稿搬送装置による原稿搬送を動作制御して間欠読取を実行する読取間欠手段を設け、この読取間欠手段は、前記原稿固定モードにおいて、読取走査の中断時に前記可動の読取走査装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させ、前記原稿搬送モードにおいて、読取走査の中断時に前記原稿搬送装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させることにより、間欠読取のスローアップとスローダウンとを最適に制御することができるので、間欠読取による読取画像の品質劣化を最少にすることができ、それでいて通常の読取走査のスローアップとスローダウンとは低速に設定する必要がないので、通常の読取走査を遅滞させることなく間欠読取の読取品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の実施の一形態である画像読取システムのイメージスキャナの内部機構を示す縦断側面図である。
【図2】イメージスキャナの回路構造を示すブロック図である。
【図3】画像読取システムの回路構造を示すブロック図である。
【図4】スローアップとスローダウンとのタイミングを示す模式図である。
【図5】スローアップの実行時のモータパルスとライン周期との関係を示す模式図である。
【図6】イメージスキャナの読取走査のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】(a)は原稿搬送装置であるADFのスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)はスローダウンのサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】(a)は読取走査装置のスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)はスローダウンサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】間欠読取のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】(a)は間欠読取のスローアップのサブルーチンを示すフローチャート、(b)は間欠読取のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】カーブデータの設定入力のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像読取装置
10 読取走査装置
11 原稿搬送装置
Claims (1)
- 位置固定した読取原稿の画像データを副走査方向に移動して読取走査する可動の読取走査装置により読み取る原稿固定モードと原稿搬送装置により副走査方向に順次搬送する読取原稿の画像データを位置固定した固定の読取走査装置により読取走査する原稿搬送モードとに読取走査の動作モードをモード設定手段により切替自在に設定し、前記原稿固定モードにおける前記可動の読取走査装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行し、前記原稿搬送モードにおける前記原稿搬送装置は読取走査の開始時に専用のスローアップを実行すると共に終了時に専用のスローダウンを実行する画像読取装置において、前記原稿固定モード又は前記原稿搬送モードにおける読取走査の実行中に、該読取走査の中断と再開とを繰り返す間欠読取の必要の有無を判断する間欠判断手段を設け、前記原稿固定モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記可動の読取走査装置による読取走査を動作制御して間欠読取を実行すると共に、前記原稿搬送モードにおいて間欠読取の必要が判断されると、前記原稿搬送装置による原稿搬送を動作制御して間欠読取を実行する読取間欠手段を設け、この読取間欠手段は、前記原稿固定モードにおいて、読取走査の中断時に前記可動の読取走査装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させ、前記原稿搬送モードにおいて、読取走査の中断時に前記原稿搬送装置に専用のスローダウンを実行させると共に再開時に専用のスローアップを実行させることを特徴とする画像読取装置。
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