JPH09116698A - 原稿読取り装置 - Google Patents

原稿読取り装置

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JPH09116698A
JPH09116698A JP29472095A JP29472095A JPH09116698A JP H09116698 A JPH09116698 A JP H09116698A JP 29472095 A JP29472095 A JP 29472095A JP 29472095 A JP29472095 A JP 29472095A JP H09116698 A JPH09116698 A JP H09116698A
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JP29472095A
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Hisahiro Yasuda
尚弘 安田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取り速度を高速に変更しても高画質を保
持できる原稿読取り装置を提供する。 【解決手段】 読み取り速度を変更可能な原稿読取り装
置において、原稿を移動する原稿搬送手段(1)と、読
取り光学系(3)または読取りセンサを移動する読取り
系搬送手段(2)と、読み取り中に上記原稿と読取り光
学系(3)または読取センサとを互いに逆方向に所定の
相対速度で移動させる搬送制御部(16)を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファクシミリ装置や
複写機等に用いられる、読取り速度を変更可能な原稿読
取り装置に係り、特に読取り速度を高速に変更しても高
画質を保持できる原稿読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置などの画像通信
装置においては伝送速度や処理速度が速くなるにつれ、
原稿読取りにも高速動作が要求されるようになった。ま
た、一方では、高画質化のために高密度読取りに関する
要求も強くなっている。一般に、ファクシミリ装置など
に用いられる原稿読取り装置では、主走査方向(原稿搬
送方向と直角方向)の読取り密度がCCDなど読取りセ
ンサの画素数で決まるのに対し、副走査方向(原稿搬送
方向)の読取り密度は原稿搬送速度(または読取り光学
系などの搬送速度)で決まる。つまり、速い速度で原稿
を搬送すれば読取り密度は粗くなり、遅い速度で搬送す
れば読取り密度は高くなる。そのため、一つの原稿読取
り装置で複数の読取り密度に対応させるためには、複数
の原稿搬送速度(または読取り光学系などの搬送速度)
が設定可能である必要がある。例えば、ファクシミリ装
置の場合、線密度(読取り密度)として、通常100dpi
(ドット/インチ)、200dpi、400dpiの3種類を用意す
る必要があるが、原稿搬送速度(または読取り光学系な
どの搬送速度)としては、400dpi時の速度Vに対し、2
倍速(2V)と4倍速(4V)が設定可能でなければな
らない。
【0003】上記のような4倍速搬送速度を実現するた
めには、位置制御や駆動用モータの制御が複雑になる。
即ち、原稿の読取り品質を保つためには、原稿などの位
置を正確に検知する必要性から、原稿位置センサからの
情報を短周期で取得し、CPUにて処理することになる
が、CPUの負荷が増大すると云う問題が発生する。ま
た、それに伴うモータ(主にステッピングモータ)の駆
動が困難となり、更には原稿の高速搬送時にスキューが
発生し易くなり、原稿を傷つける虞が高くなることも問
題となる。上記のような問題を解決するため、従来、10
0dpi時の読取り速度を搬送制御可能な速度まで低速と
し、高密に取り込んだ副走査のデータを所要間隔にて間
引くか、又はOR処理を行って、例えば400dpiデータを
100dpiデータへ変換する等の方法が知られている。しか
し、この方法はデータの連続性を失う等の読取り画像の
画質上の欠点が大きい。また、線密度毎に読取りセンサ
の電荷蓄積時間を可変にすることによって主走査時間を
可変とし、副走査速度を一定にする方法も知られている
が、この方法では、読取りセンサの飽和露光量特性の向
上や、出力のゲインコントロールの複雑化、高線密度で
の蓄積時間短縮化に伴うS/Nの低下等、画質に関する
問題が多い。
【0004】また、特開昭63-179347 号公報に示された
画像形成装置では、図7に示すように、原稿載置台21と
原稿台ローラ22を備え、圧板モードを指示して画像を読
み取る場合は、原稿Mを自動原稿給送装置(ADF)24
上に載置したのち原稿載置台21に送り込み、読取り光学
系23を原稿載置台21に沿って移動させながら画像を読み
取る。一方、ローラモードを指示して画像を読み取る場
合は、原稿Mを一旦ADF24から原稿載置台21上に移動
させた後、搬送ベルト25が逆回転して原稿を原稿台ロー
ラ22へと搬送し、原稿を原稿台ローラ22に巻き取って高
速移動させながら、図面左方の所定位置、即ち、原稿台
ローラ22の下方に停止している読取り光学系23によっ
て画像を読み取るものである。しかしながら、この特開
昭63-179347 号公報に示された方法では、読取り時原稿
搬送速度は高速のままであり、上記のような問題は避け
られない。しかも、二つの原稿搬送経路を備え、選択的
に使用するため、構成が複雑になりコストアップおよび
大型化は避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
方法では高速搬送時に高画質を保持する上で様々な問題
がある。本発明の課題は、上記のような従来技術の問題
を解決し、複数の線密度(読取り密度)に対応するた
め、読取り速度を高速に変えても高画質を保持できる原
稿読取り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、請求項1記載の原稿読取り装置では、読
取り速度を変更可能な原稿読取り装置において、原稿を
移動する原稿搬送手段と、読取り光学系または読取りセ
ンサを移動させる読取り系搬送手段と、読取り中に上記
原稿と読取り光学系または読取センサとを互いに逆方向
に所定の相対速度で移動するように上記原稿搬送手段と
読取り系搬送手段とを制御する搬送制御部とを備えたこ
とを特徴とする。請求項2記載の原稿読取り装置では、
上記請求項1において、上記原稿搬送手段と読取り系搬
送手段が、読取り光学系または読取センサと原稿とを複
数の移送速度のなかから選択した任意の移動速度で移動
させるように構成したものであることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の原稿読取り装置へ、請求項
1において、原稿台に載置された原稿の長さを検出する
原稿長検出センサと、上記原稿長検出センサが所定長を
超える原稿長を検出した場合は、原稿搬送手段のみを動
作させ原稿のみを移動させるように構成した搬送制御部
とを備えたことを特徴とする。請求項4記載の原稿読取
り装置では、上記請求項1において、原稿台に載置され
た原稿の長さを検出する原稿長検出センサと、上記原稿
長検出センサの検出する原稿長に応じて読取り光学系ま
たは読取りセンサの移動領域を設定するように構成した
読取り系搬送手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成したので、請求項1記載の発
明では、原稿および読取り光学系などの移動速度をそれ
ぞれ要求される相対速度の半分にすることができる。請
求項2記載の発明では、原稿および読取り光学系などの
移動速度を組み合わせて要求される複数の相対速度を実
現できる。請求項3記載の発明では、読取り光学系など
の移動範囲が所定長の原稿に合わせて設定されていて
も、上記所定長を超える原稿を正常に読み取ることがで
きる。請求項4記載の発明では、原稿長が所定長より短
いときは、その分だけ早く読取り動作が終了する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施例に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明による原稿
読取り装置の一実施例を示す断面構成図、図2は本発明
に係る原稿読取り装置の制御系の構成ブロック図であ
る。図示のように、この実施例に示す原稿読取り装置
は、読取り中に原稿Sを移動させる原稿搬送手段1と、
読取り中に読取り光学系3を移動させる読取り系搬送手
段2と、上記読取り光学系3およびレンズブロックを介
して原稿Sからの反射光を受光し電気信号に変換する読
取りセンサ(例えばCCD)4と、原稿Sを載置するコ
ンタクトガラス6と、白基準板7と、載置された複数枚
の原稿中の最下面の原稿1枚を分離・搬送する分離コロ
8と、コンタクトガラス6上に載置された原稿の後端部
を載置する原稿台9と、載置された原稿を上方から押え
るADF上部10と、原稿長検出センサ11と、原稿搬送セ
ンサ12などを備えている。更に、図2に示すように、上
記原稿搬送手段1は、原稿を図1の矢印a方向に搬送す
る搬送コロ1aを駆動する原稿搬送モータ1bと、上記
原稿搬送モータ1bを回転させる第1のモータドライバ
1cを含み、また、上記読取り系搬送手段2は、読取り
光学系3を駆動するスキャナ駆動モータ2bと、それを
回転させる第2のモータドライバ2cを含み、上記第1
のモトータドライバ1cと第2のモータドライバ2cを
制御するのが搬送制御部16である。
【0010】また、上記読取り光学系3は、光源3cと
1個のミラーを備えた第1のスキャナ3aおよび2個の
ミラーを備えた第2のスキャナ3bから構成され、スキ
ャナ駆動モータ2bにより矢印b(図1)で示すように
コンタクトガラス6に沿って図面左右両方向に移動す
る。図1には、このような1個の読取り光学系3が左端
位置(ホームポジション)にあるときと、右端位置にあ
るときについて示している。つまり、読取り光学系3は
左端位置から矢印cのように右方へと進み、右端位置に
達する間に反射光により原稿上の画像を読み取る。即
ち、上記において、反射光は第1のスキャナ3a内のミ
ラーおよび第2のスキャナ3b内の2個のミラーを介し
てレンズブロック5へと進み、読取りセンサ4へ入射す
る。なお、図1の二つの位置で示した読取り光学系3内
の二つのスキャナ3a,3b間の距離が異なるのは光路
長を一定にするためである。また、上記のように読取り
光学系3を移動させて原稿上の画像を読み取るとき、原
稿側も反対方向、つまり矢印aで示す方向に移動してい
る。したがって、原稿と読取り光学系3の相対速度は、
原稿の移動速度と読取り光学系3の移動速度を加えた速
度になる。
【0011】上記のように、読取り光学系3がコンタク
トガラス6に沿って移動するとき原稿も反対方向に移動
するので、コンタクトガラス6は1枚の原稿の全領域を
カバーする大きさは必要がない。例えば、原稿の移動速
度と読取り光学系3の移動速度が等しい場合、図1に示
すように読取り光学系3の最大移動距離(コンタクトガ
ラス6の長さはこの移動距離にほぼ等しい)は原稿長の
半分であり、読取り光学系3が左端にあるとき原稿Sの
後方はコンタクトガラス6からはみ出しており、原稿台
9上にある。それに対して、読取り光学系3が右端に達
するときには原稿Sも左方に進み、原稿Sの後端が読取
り光学系3の読取り位置上に移動する。
【0012】図3に、上記原稿と読取り光学系3とが同
時に移動する様子を上面から見た説明図を示す。図示の
矢印aは原稿S1の搬送方向である。同図(a)は読取
り光学系3の第1のスキャナ3aがホームポジション
(図1の左側に示す読取り光学系3の位置)にある状態
を示しており、その後、原稿S1が矢印aの方向、第1
のスキャナ3aが矢印cの方向に進んで(b)図に示す
ように原稿の移動と第1のスキャナ3aの移動が同時に
行われる状態になる。そして、さらに同方向への移動を
続け、やがて(c)図に示すように、第1のスキャナ3
aと原稿S1の後端が重なる。これが1枚の原稿の読取
り終了時の状態である。次いで、原稿S1は同方向に進
んで原稿排紙トレイ上へ排出され、第1のスキャナ3a
は逆方向に進んで(d)図に示すようにホームポジショ
ンに戻る。このとき、コンタクトガラス6上には(a)
図と同様な状態で次の原稿S2が位置しており、以後同
様な動作がくり返される。
【0013】本発明の一実施例によれば、上記のように
原稿と読取り光学系3を逆方向へ同時移動させ、相対速
度を上げることにより、例えば図4に示すように、複数
の読取り線密度に対応することができる。つまり、読取
り線密度により、原稿の移動速度と読取り光学系3の移
動速度との組み合わせを変えれば種々の線密度に対応し
得る。図4ではそれぞれの矢印は速度を示し、かつ、速
度に比例させて矢印の長さを表している。この実施例で
は、CPU14(図2)の指示により、搬送制御部16はV
1およびV2の2種の速度を選択できる。ここで、V2
=2×V1である。例えば読取り線密度が100dpi(3.85
本/mm )のときは、上記搬送制御部16により、図4に示
すように、原稿および第1のスキャナ3a(読取り光学
系3)共V2なる速度、つまり2×V1なる速度に設定
すると、相対速度は2×V2(=4×V1)になる。20
0dpiのときは、原稿の速度および第1のスキャナ3aの
速度共V1の速度にするか、あるいは、第1のスキャナ
3a(読取り光学系3)をホームポジションに停止させ
たままで原稿の速度をV2(=2×V1)にすれば、相
対速度をV2(=2×V1)にすることができる。ま
た、400dpiのときは、第1のスキャナ3aを停止させた
ままで原稿の速度をV1にすればよい。
【0014】なお、図1に示す実施例において更に、原
稿台9に載置された原稿の長さを検出する原稿長検出セ
ンサ11を備えることにより、所定長を超える長尺の原稿
も読み取ることができる。所定の原稿長の原稿を後端ま
で読取り終ったとき読取り光学系3が右端に達するよう
に設定した上記実施例では、上記所定の原稿長を超える
原稿長の原稿が原稿台9に載置されると、読取り光学系
3が右端に達しても載置された1枚の原稿の読取りが終
了せず、後端部がまだコンタクトガラス6の右方にはみ
出した状態となって、原稿の全てを読み取ることができ
ないという問題が発生する。
【0015】そこで図1に示したように、原稿長検出セ
ンサ11を備えると共に、原稿長検出センサ11により所定
長を超える原稿が検出されると、搬送制御部16は読取り
光学系3を停止させたまま、原稿搬送手段1により原稿
のみを移動し、原稿読取りを行う。なお上記実施例で
は、図4に示す例の線密度は200dpiと400dpiに制限され
るが、100dpiについては、従来技術同様、間引き等の方
法で対応すればよい。また、原稿長検出センサ11を備
えた図1に示す実施例において、原稿台9に載置された
原稿の長さが所定長より短かい場合は、読取り光学系3
を右端まで移動させることなく、原稿長検出センサ11に
よって検出された原稿長に対応した位置まで移動させた
時点で読取り終了と判定し、読取り光学系3をホームポ
ジションに戻す。なお、図2において、CPU14はプロ
グラムを内蔵するROMを含み、原稿読取り装置全体を
制御する。画像処理部15では読取りセンサ(CCDな
ど)4から出力されるアナログ画像信号を2値化する2
値化処理などを行う。
【0016】図5は、上記実施例の制御例を示す動作フ
ロー図である。以下、図1〜図5に従い、上記実施例の
動作を説明する。なお、図5に示すフロー図は原稿台9
に載置される複数枚の原稿が同一サイズである場合を示
している。まず、ADF上部10を手動で上方に持ち上
げ、1枚または複数枚の原稿Sを原稿読取り装置に載置
する(S1)。このとき、原稿Sの前方はコンタクトガ
ラス6上に載り、後方は原稿台9に載った状態となる。
この状態において、原稿長検出センサ11により原稿長に
関する情報が検出され、I/O処理部18および制御バス
20を介してCPU14に送られる。利用者は原稿セットに
続いて、操作部19から読取り線密度を指示する。CPU
14は上記読取り線密度と原稿長に関する情報を取得する
と、それらを搬送制御部16に渡す。搬送制御部16はこの
情報から載置された原稿が例えば、B4サイズより長い
か否かを判定する(S2)。つまり、図5に示すフロー
図は、原稿がB4サイズのとき、読取り光学系3が右端
に達したとき原稿の後端が読取り位置に移動する場合を
示している。
【0017】判定の結果、原稿長がB4サイズより短い
場合は、搬送制御部16はスキャナ駆動パルスカウンタ17
に第1のスキャナ3aのUターン位置、即ち、読取り光
学系3が原稿後端と重なる位置までの長さをLとして右
端位置(図1参照)までの長さLmを設定する(S
3)。次いで、搬送制御部16は原稿長がA4サイズより
長いか否かを判定し(S4)、長い場合は、例えばB4
であれば上記Uターン位置までの長さLはそのままに
し、A4サイズより短い場合は、そのサイズに対応した
長さLsを設定する(S5)。更に、搬送制御部16は、
取得した読取り線密度が100dpiならば(S6)、メモリ
の所定領域に原稿移動速度VdとしてV2(=2V1)
を設定し、同様に第1のスキャナ3aの移動速度Vsと
してV2を設定する(S7)。また、読取り線密度が20
0dpiならば(S8)、Vd=V1、Vs=V1と設定し
(S9)、400dpiならば(S8)、Vd=V1、Vs=
0と設定する(S18)。なお、上記において、原稿長が
B4サイズより長い場合は(S2)、Vsを0にし、10
0dpiおよび200dpiならVd=V2、400dpiならVd=V
1に設定する(S17)。但し、100dpiの場合は読取り
後、間引きなどを行う。
【0018】移動速度の設定が終了すると、CPU14は
操作部19内のスタートキー押下を要求し、スタートキー
が押下されると(S10,S19)、搬送制御部16に搬送開
始を指示し第1のモータドライバ1cを設定された移動
速度に対応したパルスレートで動作させ、原稿搬送モー
タ1bを回転させる。また、このとき搬送制御部16はク
ラッチ13をつなぎ、原稿搬送モータ1bの駆動力を分離
コロ8に伝達し、分離コロ8を回転させる。そうする
と、最も下の原稿Sが1枚だけ分離・搬送され、図1の
場合、左方へと進み、原稿の先端が原稿先端センサ(図
示していない)により検知されると、CPU14を介して
その旨が搬送制御部16に通知され、それにより搬送制御
部16は、Vsがゼロでないなら第2のモータドライバ2
cを設定された移動速度に対応したパルスレートで動作
させ、スキャナ駆動モータ2bを回転させる。そして、
原稿の先端が搬送コロ1aに達したことが原稿搬送セン
サ12により検知されると、同様にしてその旨が搬送制御
部16に通知され、それにより搬送制御部16はクラッチ13
を切り離し、分離コロ8を停止させる。したがって、以
後は原稿搬送モータ1bによって駆動された搬送コロ1
aによって原稿が左方へと搬送される。 一方、スキャ
ナ駆動モータ2bが回転を開始すると読取り光学系3
(第1のスキャナ3aおよび第2のスキャナ3b)は右
方へと移動するので、原稿および第1のスキャナ3aは
それぞれ設定された速度で互いに逆方向へ移動する(S
11) 。そして、この間に読取り光学系3による原稿上の
画像の読取りが行われる。
【0019】スキャナ駆動パルスカウンタ17は第2のモ
ータドライバ2cの動作中、上記モータドライバ2cが
出力しているパルスを搬送制御部16から受信し、そのパ
ルス数を計数する。そして、設定されたUターン位置ま
での長さLに対応したパルス数に達するとその旨を示す
信号を搬送制御部16に与える(S12)。これにより搬送
制御部16は第2のモータドライバ2cを制御してスキャ
ナ駆動2bを逆回転させるパルス列を出力し、読取り光
学系3をホームポジションに戻す(S13)。原稿が左方
へと排出されて原稿搬送センサ12がオフになると(S1
4,S15)、CPU14は原稿長検出センサ11からの信号
により、次ページの有無を判断し(S16)、次ページが
あるならば、S10から上記の動作をくり返させ、次ペー
ジがない場合は読取りを終了する。
【0020】なおステップS17においてVs=0の場
合は、スタートキーによる読取りスタートで(S19)、
搬送制御部16は第1のモータドライバ1cのみ動作さ
せ、読取り光学系3を停止させたまま前記のようにして
原稿のみ移動させる(S20)。このようにして原稿搬送
センサ12がオフになるまで原稿上の画像読取りを行い
(S21,S22)、次いで次ページの有無を判定し(S2
3)、次ページがあれば同様の動作をくり返し、なけれ
ば読取り終了となる。また、上記モータドライバ1c、
2cはプログラマブルクロックジェネレータおよび励磁
タイミング発生手段を備えている。上記プログラマブル
クロックジェネレータは、搬送制御部16の制御で、所望
の駆動周波数パルスを発生させ、それによりモータドラ
イバ1c、2cは移動速度に対応したパルスレートのパ
ルス列を出力する。また、励磁タイミング発生手段は、
搬送制御部16の制御で、出力するパルス列のタイミング
を制御し、正転/逆転などの制御を行うと共に、回転/
停止を制御する。なお、図2の搬送制御部16には必要に
応じてCPUを含むが、そのCPUを、図6に示すよう
に装置全体を制御するためのCPU14と共有する構成に
してもよい。その場合、図5に示す判断処理および速度
やLの設定などはCPU14によって実行される。さら
に、以上においては読取り光学系が搬送されるように構
成した場合を説明したが、読取りセンサとして密着セン
サを使用することにより、読取り光学系の代りに読取り
センサが搬送されるように構成した画像読取り装置にも
本発明は同様に適用可能である。また、原稿と読取り光
学系3を同一の駆動源(モータ)で構成することも可能
である。さらにまた、上述した実施例では原稿長検出セ
ンサを備え、原稿長が所定のサイズよりも長い場合と短
かい場合それぞれに対応した処理を行うように構成した
例を説明したが、この処理を除去した構成であっても、
十分に機能的な原稿読取り装置となる。
【0021】以上説明したように、本発明では、原稿搬
送と原稿読取り系の搬送速度の組み合わせによって、読
取り速度を調整するように構成したので、原稿の移動速
度を従来より、例えば半分程度に遅く設定できるので、
位置制御のための原稿先端センサの検出情報を取得する
周期を長くできる。したがって、CPUの負荷を実現可
能なレベルまで低減でき、CPUをその他の処理に有効
に利用することができる。なお、原稿先端センサが原稿
先端を検出したことをCPUにて認識する際、割込方式
ではなく上記のように、CPUにより周期的に取り込む
ポ−リング方式にした方が都合が良い。それは、割込方
式では同期上の問題があるからである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、原稿および読取り光学系などの移動速度をそれ
ぞれ要求される相対速度の半分にすることができるの
で、読取り速度(上記相対速度)を高速に変えても高画
質を保持できる。第2に、原稿および読取り光学系など
のそれぞれの移動速度を組み合わせることによって、要
求される複数の相対速度を実現できるので、複数の線密
度に容易に対応することができる。第3に、読取り光学
系などの移動範囲が所定長の原稿に合わせて設定されて
いても、上記所定長を超える原稿に対しても正常に読み
取ることができる。第4に、原稿長が所定長より短いと
きは、その分だけ早く読取り動作が終了し、複数枚の原
稿の場合もそれに比例して複数枚読取りが早く終了する
ので処理が迅速となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の原稿読取り装置の側面断面
構成図である。
【図2】本発明の一実施例の原稿読取り装置の制御系の
ブロック図である。
【図3】(a) 乃至(d) は本発明の一実施例の原稿読取り
装置の動作を示す要部説明図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を説明するための図で
あり、スキャナと原稿の速度の組み合わせの例を示す図
である。
【図5】本発明の一実施例の原稿読取り装置の動作フロ
ー図である。
【図6】本発明の他の実施例の原稿読取り装置の制御系
要部のブロック図である。
【図7】従来技術の一例を示す原稿読取り装置の断面図
である。
【符号の説明】
1…原稿搬送手段、2…読取り系搬送手段、3…読取り
光学系、4…読取りセンサ、6…コンタクトガラス、8
…分離コロ、9…原稿台、11…原稿長検出センサ、12…
原稿搬送センサ、14…CPU、16…搬送制御部、17…ス
キャナ駆動パルスカウンタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取り速度を変更可能な原稿読取り装置
    において、原稿を移動する原稿搬送手段と、読取り光学
    系または読取りセンサを移動させる読取り系搬送手段
    と、読取り中に上記原稿と読取り光学系または読取セン
    サとを互いに逆方向に所定の相対速度で移動するように
    上記原稿搬送手段と読取り系搬送手段とを制御する搬送
    制御部と、を備えたことを特徴とする原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の原稿読取り装置において、上
    記原稿搬送手段と読取り系搬送手段が、読取り光学系ま
    たは読取センサと原稿とを複数の移送速度のなかから選
    択した任意の移動速度で移動させるように構成したもの
    であることを特徴とする原稿読取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の原稿読取り装置において、原
    稿台に載置された原稿の長さを検出する原稿長検出セン
    サと、上記原稿長検出センサが所定長を超える原稿長を
    検出した場合は原稿搬送手段のみを動作させ原稿のみを
    移動させるように構成した搬送制御部とを備えたことを
    特徴とする原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の原稿読取り装置において、原
    稿台に載置された原稿の長さを検出する原稿長検出セン
    サと、上記原稿長検出センサの検出する原稿長に応じて
    読取り光学系または読取りセンサの移動領域を設定する
    ように構成した読取り系搬送手段を備えたことを特徴と
    する原稿読取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002305629A (ja) * 2001-04-05 2002-10-18 Ricoh Co Ltd 原稿読取装置
JP2009044625A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Canon Inc 画像読取装置及び該装置を備えた画像形成装置

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