JPH08274942A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH08274942A
JPH08274942A JP7097883A JP9788395A JPH08274942A JP H08274942 A JPH08274942 A JP H08274942A JP 7097883 A JP7097883 A JP 7097883A JP 9788395 A JP9788395 A JP 9788395A JP H08274942 A JPH08274942 A JP H08274942A
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Application number
JP7097883A
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English (en)
Inventor
Masaya Shimada
雅也 嶋田
Seiichiro Hiratsuka
誠一郎 平塚
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿自動供給ユニットに多値カラー画像,多
値モノクロ画像又は2値モノクロ画像が形成された原稿
が混在している場合でも、ユーザが予め原稿の種類を設
定することが不要で、かつ原稿の画像を高速で読み取る
ことが可能な画像読み取り装置を提供する。 【構成】 ADFユニット12は、原稿トレイ13にセット
された複数枚の原稿から1枚の原稿Dを分離し、この原
稿Dを原稿搬送ベルト29によって原稿ガラス2上に搬送
する。ADFユニット12には、搬送ローラ18及ガイドロ
ーラ19によって搬送されている原稿Dに形成された画像
の色彩的及び濃度的な属性を検出して、画像の種類を判
定する属性検出部27が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機,ファクシミリ
等に適用可能な自動原稿供給ユニットを備えた画像読み
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータ等が高機能化され、フルカラー画像の編
集,電子ファイリングやOCR(Optical Character
Reader)等による文字入力が高速に処理できるようにな
った。これに伴い画像を簡単に入力することができるフ
ラットベッドタイプのカラースキャナが普及してきてい
る。また、このようなカラースキャナでは、画像入力の
高速化かつ簡便化を図るため、原稿自動供給ユニット
(以下、ADFユニットと称する。)が搭載されたものが
増加している。
【0003】一般にカラー原稿の読み取りは、モノクロ
原稿の読み取りと比較して長い時間を要し、かつ処理デ
ータの量も大幅に増加する。もし、カラースキャナによ
って2値のモノクロ画像が形成された原稿を多値のカラ
ー画像が形成された原稿と同様にして読み取ると、時間
的,データ量的な無駄が多い。そこで、多値のカラー画
像が形成された原稿と、多値のモノクロ画像が形成され
た原稿と、2値のモノクロ画像が形成された原稿とが混
在する原稿の束がADFユニットにセットされた場合
に、予め原稿の種類を判定し、その判定結果に基づいて
原稿に対する読み取りを制御する機能を備えたカラース
キャナがある。
【0004】以下に、従来の画像読み取り装置について
図面を参照しながら説明する。図11は従来の画像読み取
り装置の概略を示す側面断面図である。図11において、
1は画像読み取り装置本体、2は手動給紙時にはユーザ
によって原稿Dが載置される原稿ガラス、3は原稿Dを
走査するための光学系が搭載されたキャリッジ、4は内
部にベアリング等を備え、キャリッジ3に固定された支
持部材、5は支持部材4を介してキャリッジ3を支持す
るシャフトであり、シャフト5によりキャリッジ3は副
走査方向のみに移動が規制される。6は駆動力をキャリ
ッジ3に伝達するループ状の駆動ワイヤ、7は駆動プー
リ、8は従動プーリ、9は駆動モータである。キャリッ
ジ3に接続された駆動ワイヤ6は、駆動プーリ7及び従
動プーリ8に巻き掛けられている。駆動プーリ7は、図
示しない連結シャフト及び減速機構により駆動モータ9
に接続され、駆動モータ9からの回転力により駆動ワイ
ヤ6を介してキャリッジ3を移動させる。また、10は副
走査方向で移動可能な従動プーリ支持部材、11は弾性を
有する付勢手段であり、従動プーリ8は、従動プーリ支
持部材10を介して付勢手段11の収縮力により付勢され駆
動ワイヤ6に一定の張力を付与する。
【0005】12はADFユニットであり、ADFユニッ
ト12において、13は複数枚の原稿Dをセット可能な装着
部である原稿トレイ、14は原稿トレイ13上における原稿
Dの有無を検出する原稿検出センサ、15は搬送ローラ、
16はリバースローラ、17は原稿端部検出センサ、18は搬
送ローラ、19は搬送ローラ18に当接するガイドローラで
ある。原稿トレイ13にセットされた原稿Dは、搬送ロー
ラ15及びリバースローラ16により1枚ずつ分離され、第
1の搬送手段である搬送ローラ18及びガイドローラ19に
より原稿ガラス2上に搬送される。このとき、原稿端部
検出センサ17はガイドローラ19の位置で原稿Dの先端及
び後端を検出する。
【0006】29はループ状の原稿搬送ベルト、20a,20b
はそれぞれ原稿搬送ベルト29を張設した駆動ローラであ
る。第2の搬送手段である原稿搬送ベルト29は、原稿D
を原稿ガラス2に密着させ、原稿Dからキャリッジ3ま
での距離を一定に保ちつつ原稿Dを搬送する。31はロー
ラ対等によって構成された原稿排出部であって、原稿搬
送ベルト29によって原稿ガラス2上を通過した原稿Dを
排紙トレイ21に排出する。つまり、画像の読み取りが終
了した原稿Dは排紙トレイ21上に積載される。
【0007】図12は画像読み取り装置においてキャリッ
ジに搭載された光学系及びカラーイメージセンサを示す
側面断面図である。光学系はキャリッジ3に搭載されて
おり、図12において、22は原稿Dに光を照射する光源ラ
ンプ、23はキャリッジ3の開口部に対向配置した原稿読
み取り部、24は原稿からの反射光を反射する反射ミラ
ー、25はカラーイメージセンサ、26はカラーイメージセ
ンサ25上に原稿Dからの反射光を結像させる結像レンズ
であり、原稿読み取り手段であるカラーイメージセンサ
25は、結像した反射光を電気信号に変換する。
【0008】以上のように構成された従来の画像読み取
り装置についてその動作を説明する。まず、原稿Dの種
類を判定するのための判定動作が行われる。ADFユニ
ット12の原稿トレイ13に原稿Dがセットされ、原稿検出
センサ14が原稿Dを検出すると、図示しない制御部は、
駆動モータ9を回転させ、駆動プーリ7及び駆動ワイヤ
6を介して駆動力をキャリッジ3に伝達し、原稿読み取
り部23が駆動ローラ20aの直下となるようにキャリッジ
3の位置を制御する。
【0009】この状態で外部のホスト装置(図示せず)よ
り原稿Dの読み取り命令が出されると、制御部は、光源
ランプ22を点灯する共にADFユニット12に独立して設
けられたADF駆動モータ(図示せず)を回転させる。減
速機構(図示せず)を介してADF駆動モータと連結され
た搬送ローラ18及びガイドローラ19はADF駆動モータ
と共に回転し、ADF駆動モータの回転が一定速度に達
すると、クラッチ機構(図示せず)を制御して搬送ローラ
15及びリバースローラ16を回転させ、原稿トレイ13にセ
ットされた原稿Dの分離及び搬送を開始する。このと
き、リバースローラ16は、搬送ローラ18のローラ面と原
稿Dとの摩擦係数の違いを利用することにより原稿Dが
複数枚同時に搬送される、いわゆる重送を防止する。
【0010】搬送ローラ15によって搬送された原稿Dの
先端が原稿端部検出センサ17によって検出されると、制
御部は、クラッチ機構を制御して搬送ローラ15及びリバ
ースローラ16への駆動力の伝達を停止する。この時点か
ら搬送ローラ18及びガイドローラ19はテンションローラ
として機能し、搬送ローラ18及びガイドローラ19によっ
て搬送される原稿Dに張力を付与する。
【0011】また、制御部は、原稿端部検出センサ17で
原稿Dの先端を検出した出力を用いて、原稿Dに対する
読み取り開始のタイミングを設定する。原稿読み取り部
23上に搬送される原稿Dは光源ランプ22により照射さ
れ、原稿Dからの反射光は反射ミラー24を介して結像レ
ンズ26に入射し、結像レンズ26よりカラーイメージセン
サ25上に結像され、カラーイメージセンサ25により電気
信号に変換される。このとき、制御部は、カラーイメー
ジセンサ25からの電気信号により原稿Dの種類を判定す
る。
【0012】次に、制御部は、上記した判定動作の結果
に基づいて読み取り条件を設定し、実際に原稿Dに対す
る読み取り動作を行う。ADFユニット12は、原稿搬送
ベルト29によって原稿Dが原稿ガラス2上の所定の位置
にくると搬送を停止する。そして、原稿Dを固定してキ
ャリッジ3を移動させることにより、キャリッジ3に搭
載された光学系によって原稿Dを走査し画像を読み取
る。このとき、2値モノクロ画像が形成された原稿Dの
イメージを再現するには階調性を必要としないため、カ
ラーイメージセンサ25の電荷蓄積時間を短く設定し、さ
らにカラーイメージセンサ25に結像された反射光のう
ち、特定色(例えばグリーン)だけを選択的に2値化処理
することで、カラー画像が形成された原稿Dに比べて高
速に読み取ることが可能になる。原稿Dの読み取りが終
了すると、ADFユニット12は、原稿搬送ベルト29によ
って原稿ガラス2上の原稿Dの搬送を再び開始し、原稿
排出部31によって原稿Dを排紙トレイ21に排紙する。ま
た、制御部は、キャリッジ3を判定動作を行う判定位置
(駆動ローラ20aの直下)へ戻す。
【0013】一方、制御部は、原稿搬送ベルト29によっ
て原稿Dの搬送が再び開始された時に原稿搬出センサ14
が原稿Dを検出している場合、クラッチ機構によって再
び搬送ローラ15及びリバースローラ16を回転させること
により原稿Dを分離し、この原稿Dに対して上記の判定
動作及び読み取り動作を行い、以後、順次同様の動作を
繰り返し原稿トレイ13にセットされた全ての原稿Dの読
み取りを完了させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】画像読み取り装置で
は、一般に、多値カラー画像が形成された原稿Dを読み
取る場合には、モノクロ画像が形成された原稿Dを読み
取る場合と比較して長い時間を要し、かつ処理するデー
タ量も大幅に増加する。もし、2値モノクロ画像が形成
された原稿Dを多値カラー画像が形成された原稿Dと同
じ条件で読み取ると、2値モノクロ画像を読み取るため
の条件が設定された場合と比較し、読み取り時間が増加
するととともに、処理データの量が約24倍(RGB3色
×8bit)となってしまい、時間的,データ量的な無駄が
多い。ここで、複数枚の原稿Dに多値カラー画像,多値
モノクロ画像又は2値モノクロ画像のいずれか一種類の
画像のみが形成されている場合には、ユーザは、画像の
種類に応じた原稿Dの読み取り条件を予め設定すること
ができる。
【0015】ところが、連続して読み取らせるべき複数
枚の原稿Dに、異なる種類の画像が形成された原稿Dが
混在している場合には、ユーザは、頻繁に画像読み取り
装置の読み取り条件を設定しなおし、原稿Dの読み取り
を実行させなければならない。このため、画像読み取り
装置の作業効率が著しく低下するという問題を有してい
た。
【0016】また、図11及び図12に基づいて説明した画
像読み取り装置では、キャリッジ3に搭載された光学系
によって同じ原稿Dを2度走査する必要があり、即ち、
1度目の走査ではキャリッジ3上において原稿Dを一定
速度で搬送し、このときのカラーイメージセンサ25から
の電気信号により画像の色彩的属性及び濃度的属性を検
出し、この結果に基づいて原稿Dに形成された画像が多
値カラー画像,多値モノクロ画像又は2値モノクロ画像
のいずれに属するかを判定し、原稿Dの画像に適応する
読み取り条件を設定した後、原稿ガラス2上の所定位置
に原稿Dを保持してキャリッジ3を移動させることによ
り2度目の走査を行っている。このため、読み取り条件
の設定後に原稿Dの画像を読み取る際には、原稿Dを必
ず原稿ガラス2上に停止させ、キャリッジ3を移動させ
ることにより原稿Dを走査しなければならないので、原
稿Dを移動させるとともに走査し高速で原稿Dの画像を
読み取ることができないという問題がある。
【0017】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、原稿自動供給ユニットに多値カラー画像,多値モノ
クロ画像又は2値モノクロ画像が形成された原稿が混在
している場合でも、ユーザが予め原稿の種類を設定する
ことが不要で、かつ原稿の画像を高速で読み取ることが
可能な画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読み取り装
置は、上記の課題を解決するため、原稿自動供給ユニッ
トに、第1の搬送手段によって搬送されている原稿に形
成された画像の色彩的及び濃度的な属性を検出して、画
像の種類を判定する属性検出手段を設けた。
【0019】また、上記の画像読み取り装置において、
前記属性検出手段は、原稿に形成された画像が多値画像
若しくは2値画像のいずれかであるかを判定する第1の
処理、及び原稿に形成された画像がカラー画像若しくは
モノクロ画像のいずれかであるかを判定する第2の処理
の少なくとも一方の処理を行う。
【0020】また、上記の画像読み取り装置において、
前記属性検出手段は、原稿からの反射光を読み取って、
原稿に形成された画像の色彩及び濃度に対応する信号を
出力するカラーセンサと、このカラーセンサを、第1の
搬送手段によって原稿が搬送されることに連動して主走
査方向で往復移動させる往復移動手段とを備える。
【0021】また、上記の画像読み取り装置において、
前記往復移動手段が、第1の搬送手段の原稿搬送速度に
対する前記カラーセンサの移動速度の速度比を切り替え
可能な減速機構を備える。
【0022】また、上記の画像読み取り装置において、
キャリッジを、少なくとも読み取り可能な最大原稿の長
さ以上前記属性検出手段から離間可能に構成し、制御手
段が、原稿検出手段による装着部の原稿の検出時に前記
キャリッジを前記属性検出手段から少なくとも読み取り
可能な最大原稿の長さ以上離間した第1の読み取り位置
に移動させる。
【0023】また、上記の画像読み取り装置は、外部か
らの信号に応じて第1の読み取りモード,第2の読み取
りモード又は第3の読み取りモードのいずれかの1つの
モードを設定可能な制御手段を備える。
【0024】
【作用】上記構成の画像読み取り装置によれば、原稿自
動供給ユニットに、第1の搬送手段によって搬送されて
いる原稿に形成された画像の種類を判定する属性検出手
段を設けたことにより、原稿読み取り手段によって読み
取られる原稿に形成された画像の種類が判定される。
【0025】また、属性検出手段が、原稿に形成された
画像が多値画像若しくは2値画像のいずれかであるかを
判定する第1の処理、及び原稿に形成された画像がカラ
ー画像若しくはモノクロ画像のいずれかであるかを判定
する第2の処理の少なくとも一方の処理を行うことによ
り、原稿読み取り手段によって読み取られる原稿に形成
された画像が、多値画像/2値画像のいずれであるか、
又はカラー画像/モノクロ画像のいずれであるかが判定
される。
【0026】また、属性検出手段が、原稿からの反射光
を読み取って、原稿に形成された画像の色彩及び濃度に
対応する信号を出力するカラーセンサと、このカラーセ
ンサを、第1の搬送手段によって原稿が搬送されること
に連動して主走査方向で往復移動させる往復移動手段と
を備えたことにより、カラーセンサの移動範囲及び移動
速度に対応してカラーセンサが原稿において走査する領
域が拡大される。
【0027】また、往復移動手段が、第1の搬送手段の
原稿搬送速度に対する前記カラーセンサの移動速度の速
度比を切り替え可能な減速機構を備えたことにより、カ
ラーセンサが原稿において走査する領域を拡大又は縮小
することが可能になる。
【0028】また、キャリッジを、少なくとも読み取り
可能な最大原稿の長さ以上前記属性検出手段から離間可
能に構成し、制御手段が、原稿検出手段による装着部の
原稿の検出時に前記キャリッジを前記属性検出手段から
少なくとも読み取り可能な最大原稿の長さ以上離間した
第1の読み取り位置に移動させることにより、原稿に形
成された画像の種類を、原稿読み取り手段によって画像
の読み取りが開始される前に判定することが可能にな
る。
【0029】また、上記構成の画像読み取り装置が、外
部からの信号に応じて第1の読み取りモード,第2の読
み取りモード又は第3の読み取りモードのいずれか1つ
のモードを設定することの可能な制御手段を備えたこと
により、複数枚の原稿のそれぞれの画像種類または再生
画像において要求される解像度等に応じて、キャリッジ
を第1の読み取り位置に保持し、第2の搬送手段によっ
て搬送される原稿の画像を原稿読み取り手段で読み取ら
せ、あるいはキャリッジを第2の読み取り位置に保持
し、第2の搬送手段によって搬送される原稿の画像を原
稿読み取り手段で読み取らせ、あるいは第2の搬送手段
によって原稿ガラス上に載置された原稿の画像を、キャ
リッジを前記第1の読み取り位置から第2の読み取り位
置の方向に移動させるとともに、原稿読み取り手段で読
み取らせることが可能になる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図11及び図12に基づいて説明した部材に対応
する部材については同一符号を付して説明を省略する。
図1は本発明の画像読み取り装置の一実施例の概略構成
を示す側面断面図であり、27はADFユニット12内に配
置された属性検出部であり、原稿Dに形成された画像の
色彩的属性及び濃度的属性を検出する。28は原稿Dに光
を照する光源であり、例えば蛍光灯である。また、キャ
リッジ3には、従来の装置と同様に図12に示す光源ラン
プ22,光学系及びカラーイメージセンサ25が搭載されて
いる。P1は原稿読み取り位置であり、原稿Dの読み取
り時には、原稿読み取り部23が駆動ローラ20bの直下の
原稿読み取り位置P1に保持されるように、キャリッジ
3の位置が制御される。
【0031】図2は図1に示す属性検出部の構成を示す
展開図である。ただし、図2では説明のため本来は湾曲
している原稿搬送路を平面状に展開してある。属性検出
部27は、図1に示すようにADFユニット12の原稿搬送
路の途中に配置され、原稿搬送路を搬送される原稿Dの
画像面に対向する。41aおよび41bは画像の属性を検出す
るためのカラーセンサ、42は取り付け部材であり、カラ
ーセンサ41a,41bは、その受光部から入射した反射光を
フォトダイオードとカラーフィルタとの組み合わせによ
り、赤,緑および青の3色に分光し、各色の強度に対応
する電気信号を出力する。カラーセンサ41a,41bとして
は、例えばシャープ製の3色カラーセンサPD170V1を
用いる。
【0032】ここでは、2個のカラーセンサを取り付け
部材42に固定している。原稿Dは、原稿搬送手段である
搬送ローラ18及びガイドローラ19又は原稿搬送ベルト29
により、図2における矢印の方向(以下、副走査方向と
いう)に搬送される。また、2個のカラーセンサ41a,41
bは、原稿Dとの平行面において副走査方向と直交する
方向(以下、主走査方向という)で、原稿Dの読み取り幅
のおよそ半分の間隔で並べて取り付けられている。
【0033】43は取り付け部材42に設けられた爪部、44
は円柱形状のシャフトであり、その回転中心が主走査方
向と平行になるように支持されている。45はシャフト44
の外周面に設けられた溝部であり、シャフト44の外周面
を一周するように滑らかにつながっている。図3は図2
に示す属性判定部のシャフトを平面に展開した展開図で
あり、平面に展開したシャフト44において、溝部45の形
状は正弦波状になっており、その周期はシャフト44の1
回転と一致する。従って、溝部45は、シャフト44の外周
面でシャフト44を一周する楕円軌道に沿って形成されて
いる。尚、正弦波の周期がシャフト1回転に対して整数
倍になっていれば、溝部45は段差なくつながることは明
らかである。
【0034】また、溝部45は、主走査方向での振幅Wが
原稿Dに対する読み取り幅のおよそ半分となるように設
けられている。前記爪部43はこの溝部45に係合され、溝
部45と共にカム機構を構成する。46a,46bは取り付け部
材42に固定された摺動部材であり、取り付け部材42は、
摺動部材46a,46bを介してシャフト44によって支持さ
れ、シャフト44に沿って移動可能である。従って、シャ
フト44が1回転することにより、取り付け部材42は、爪
部43及び溝部45が形成されたシャフト44によって構成さ
れた往復移動手段であるカム機構によってシャフト44に
沿って主走査方向で1往復する。
【0035】図4は本実施例における属性検出部の判定
回路の構成を示すブロック図である。図4において、32
はカラーセンサ41a,41bを制御するドライバ、33はドラ
イバ32が出力する同期信号であり、カラーセンサ41a,4
1bは同期信号33の入力により画像データを出力する。35
はドライバ32が出力する画像範囲信号であり、同期信号
33と同期して出力され、実際に画像データが出力されて
いる期間を規定する。36r,36g,36bはそれぞれ増幅器
であり、カラーセンサ41a,41bから画像データとして出
力された赤色に対応する画像信号R,緑色に対応する画
像信号G,青色に対応する画像信号Bの各信号レベルを
独立して増幅・調整する。
【0036】37はCPUであり、少なくともA/D変換
器(図示せず)を3チャンネル以上内蔵し、増幅器36r,3
6g,36bで増幅された画像信号R,G,Bを独立してデ
ィジタル信号に変換する。38r,38g,38bはそれぞれ増
幅器制御信号であり、CPU37は、増幅器制御信号38
r,38g,38bを出力することにより、増幅器36r,36g,3
6bのゲインを調整する。ただし、実際にはCPU37と増
幅器36r,36g,36bの間には、CPU37が出力するディ
ジタル値をアナログ値に変換するD/A変換器が必要と
なるが、ここでは説明を簡単にするため省略する。39は
同期信号33を64分周したブロック同期信号である。
【0037】以上のように構成された本実施例の画像読
み取り装置についてその動作を説明する。ADFユニッ
ト12の原稿トレイ13に原稿Dがセットされ、原稿検出セ
ンサ14が原稿を検出すると、図示しない装置全体の制御
部は、駆動モータ9を回転させ、駆動プーリ7及び駆動
ワイヤ6を介して駆動力をキャリッジ3に伝達し、原稿
読み取り部23が原稿読み取り位置P1の直下となるよう
にキャリッジ3の位置を制御する。
【0038】この状態で、外部ホスト(図示せず)より原
稿Dの読み取り命令が出されると、制御部は、光源ラン
プ22及びADFユニット12内部の光源28を点灯させると
ともに、ADF駆動モータ(図示せず)を回転させる。こ
の時点でのADF駆動モータの回転速度は、多値カラー
画像に対する読み取り時の搬送速度に対して約2倍の搬
送速度で原稿Dが搬送されるように設定されている。A
DF駆動モータが所定の回転速度に達すると、制御部
は、クラッチ機構(図示せず)を制御して、搬送ローラ15
及びリバースローラ16を回転させ、原稿トレイ13にセッ
トされた原稿Dから1枚の原稿Dを分離し搬送を開始す
る。このとき、リバースローラ16は、搬送ローラ15のロ
ーラ面と原稿Dとの摩擦係数の違いを利用することによ
り、原稿Dが複数枚同時に搬送される、いわゆる重送を
防止する。
【0039】搬送ローラ15によって搬送された原稿Dの
先端が原稿端部検出センサ17によって検出されると、制
御部は、クラッチ機構を制御して搬送ローラ15及びリバ
ースローラ16への駆動力の伝達を停止する。この時点か
ら搬送ローラ18及びガイドローラ19はテンションローラ
として機能し、搬送ローラ18及びガイドローラ19によっ
て搬送される原稿Dに張力を付与する。
【0040】また、制御部は、原稿端部検出センサ17が
原稿Dの先端を検出し、検出信号を出力したタイミング
を基準として属性検出部27による原稿Dの検出開始タイ
ミングを設定するとともに、カラーイメージセンサ25に
よる原稿Dに対する読み取り開始タイミングを設定す
る。
【0041】制御部は、検出開始タイミングで属性検出
部27のシャフト44をADF駆動モータにより回転させ
る。このとき、取り付け部材42に固定された爪部43がシ
ャフト44に設けられた溝部45に沿って移動するが、取り
付け部材42は、摺動部材46a,46bを介してシャフト44に
係合して移動方向が主走査方向に規制されていることに
より、カラーセンサ41a,41bと共に主走査方向で往復移
動する。ここで、前述したように、2個のカラーセンサ
41a,41bは、取り付け部材42において原稿Dの読み取り
幅の約半分だけ離間し、かつ溝部45の振幅Wは、原稿D
の読み取り幅の約半分である。このことにより、一方の
カラーセンサ41aは、主走査方向において原稿Dの読み
取り幅の約半分を往復移動し、他方のカラーセンサ41b
は、主走査方向において原稿Dの読み取り幅の残りの約
半分を往復移動する。
【0042】図5は、本実施例の取り付け部材の動作を
説明するための属性検出部の展開図である。図2に示す
ように取り付け部材42が中央位置にある状態からシャフ
ト44を90°回転させることにより、取り付け部材42は、
図5に示すように移動範囲における一端に移動し、カラ
ーセンサ41aおよび41bを原稿Dの中央位置付近および右
端付近に対向させる。また、図2に示す状態からシャフ
ト44を、270°回転させることにより、取り付け部材42
は移動範囲における他端に移動し、360°回転させるこ
とにより、取り付け部材42は中央位置に復帰する。この
取り付け部材42の移動時には光源28が原稿Dに光を照射
しており、2個のカラーセンサ41a,41bの受光部には、
それぞれ原稿Dにおける対向する領域からの反射光が入
射する。
【0043】図6は本実施例の属性検出部におけるカラ
ーセンサの走査領域の説明図である。主走査方向で往復
移動するカラーセンサ41a,41bは、図6に示すように原
稿Dで正弦波に沿った走査領域47a,47bをそれぞれ走査
する。図6からは、原稿Dにおいて非走査領域が広いよ
うであるが、シャフト44の回転速度を速くし、カラーセ
ンサ41a,41bが往復する周期を短くすれば走査領域47
a,47bの周期も短くすることができ、必要に応じて原稿
Dに対する走査領域47a,47bの比率を増加することがで
きる。また、原稿Dの搬送速度を低下させても同じ効果
が得られるが、原稿Dを走査するための時間が長くな
る。要は、シャフト44の回転速度を原稿Dの搬送速度に
対して十分大きくするように、シャフト44の回転速度及
び原稿Dの搬送速度をそれぞれ設定することにより、十
分な走査領域47a,47bが得られる。
【0044】カラーセンサ41a,41bによって検出された
原稿Dからの反射光は画像信号R,G,Bに変換され、
判定回路は、画像信号R,G,Bによって原稿Dに多値
カラー画像,多値モノクロ画像又は2値モノクロ画像の
いずれの画像が形成されているかを判定する。
【0045】図4に基づいて本実施例の属性検出部にお
ける判定回路の動作を説明する。ADFユニット12内の
原稿搬送路においてカラーセンサ41a,41bと対向する位
置には、白色の校正用テープ(図示せず)が貼り付けてあ
る。ドライバ32は電源が投入されている間は同期信号33
を常時出力しており、このことにより、カラーセンサ41
a,41bは、電源投入時には常に画像信号R,G,Bを出
力している。
【0046】まず、CPU37は、電源投入時において読
み取り動作が実行されていない適当な時期に、増幅器制
御信号38r,38g,38bを予め定められた標準値に設定
し、光源28を点灯させる。これにより白色の校正用テー
プに対するカラーセンサ41a,41bの画像信号R,G,B
(白レベル)がCPU37に入力される。CPU37は、増幅
器36r,36g,36bからの信号レベルをモニタし、画像信
号R,G,Bの各信号レベルが同等レベルとなり、かつ
画像信号R,G,B全体の信号レベルが大きくなるよう
に、増幅器制御信号38r,38g,38bの設定値を変化させ
る。一般に、白レベルを検出したときの誤差に比べ、光
源28を消灯して得られる黒レベルの誤差は小さいため、
本実施例では白レベルによりのみ増幅器36r,36g,36b
のゲイン調整を行っている。増幅器36r,36g,36bをよ
り正確に調整するには、例えば、黒レベルの信号を発生
し、この黒レベルの信号を増幅器36r,36g,36bに入力
することにより、増幅器36r,36g,36bのオフセット値
を設定すればよい。
【0047】ここで、カラーセンサ41a,41bにはドライ
バ32から一定周期の同期信号33が常に供給されており、
同期信号33が入力される毎にカラーセンサ41a,41bから
アナログの画像信号R,G,Bが出力される。CPU37
は、画像範囲信号35の入力時にブロック同期信号39に同
期して画像信号R,G,Bの各信号レベルをモニタす
る。また、CPU37に内蔵されたA/D変換器は、画像
信号R,G,Bに対応する各チャンネルからの入力を順
番にA(アナログ)/D(ディジタル)変換する。
【0048】第1実施例で原稿Dの画像を判定する判定
処理は、カラーセンサ41a,41bからの画像信号R,G,
Bの各信号値をそれぞれのカラーセンサ41a,41b毎に計
測し、予め設定されたレベル範囲での値の出現頻度によ
りヒストグラムを生成し、多値画像/2値画像を判定す
る第1処理と、カラーセンサ41a,41bからの画像信号
R,G,Bを周期的にサンプリングして得られた画像信
号R,G,B毎の平均値を計算し、RGB毎の平均値を
比較することで、カラー/モノクロ画像を判定する第2
処理とに分かれる。
【0049】まず第1処理について説明する。CPU37
は、原稿端部検出センサ17によって原稿Dの先端が検出
され規定時間が経過した後、画像範囲信号35をモニタし
て画像範囲信号35が出力されていれば、ブロック同期信
号39による割り込みを解除し、以後、ブロック同期信号
39が入力する毎に、R→G→Bの順序でデータをメモリ
34から取り込む。前述したように、ブロック同期信号39
は、同期信号33の64分周信号であるから、CPU37の割
り込みは、カラーセンサ41a,41bから64ポイントのデー
タが転送される毎に発生する。即ち、この割り込みが発
生する毎に、R→G→Bの読み取りを8回繰り返す。
【0050】第1処理では、原稿Dの画像の輝度情報と
最も相関が高い、すなわち解像度情報が最も正確に反映
される画像信号Gだけを利用する。1回データを取り込
む毎に画像信号Gの信号値を計測し、この信号値に対応
して決定されるメモリ領域の値をインクリメントする。
例えば、画像信号Gの信号値が0ならばメモリ領域の先
頭アドレス+0番地をインクリメントし、80Hならばメ
モリ領域の先頭アドレス+80H番地をインクリメントす
る。CPU37がこの操作を行うことにより、メモリ領域
にはカラーセンサ41a,41bから出力された画像信号Gの
信号値に対するヒストグラムが生成される。
【0051】原稿Dの全画像領域をカラーセンサ41a,4
1bで読み取った後に、CPU37は、ヒストグラムをモニ
タし、黒色領域に対応するレベルが小さい設定範囲と白
色領域に対応するレベルが大きい設定範囲とにそれぞれ
加算値のピークが存在すれば、原稿Dの画像を2値画像
と判定し、また加算値のピークが存在せず、もしくは黒
色領域に対応する設定範囲と白色領域に対応する設定範
囲との中間範囲での加算値が、予め設定されたしきい値
を超えていれば、多値画像と判定する。即ち、第1処理
では2値/多値画像の判定が行われる。
【0052】次に、第2処理について説明する。第2処
理は第1処理と共通のデータに基づいて実行される。ま
ず、ブロック同期信号39毎に得られる各色8個の信号値
を色成分毎に累積し、予め定められたメモリ領域に格納
する。この累積動作を8回繰り返すことで、メモリ領域
の各1ワードには各色成分毎に64個の信号値を累積した
値が格納されている。8回の累積が終了する毎に、同位
置を読み取った画像信号R,G,Bの各累積値を相互に
比較し、もし、いずれかの差が予め設定されたしきい値
を超えていれば、原稿Dにカラー画像が形成されている
と判定し、また全ての差が予め設定されたしきい値以下
であれば、原稿Dにモノクロ画像が形成されていると判
定する。
【0053】第2処理では、原稿Dの画像領域を複数の
領域に分割し、各分割領域毎の画像信号R,G,Bの累
積値を用い画像の種類を判定している。このとき、原稿
Dで分割領域の1つがカラー画像であると判定されれ
ば、原稿Dにはカラー画像が形成されていると判定す
る。
【0054】CPU37は、以上説明した第1処理及び第
2処理によって原稿Dの画像が多値カラー画像/多値モ
ノクロ画像/2値モノクロ画像のいずれかであるかを判
定し、判定結果を装置全体の制御部に出力する。また、
第1処理及び第2処理によれば、上記3種類の判定に加
えて2値カラー画像を判定することも可能であるが、通
常、2値のカラー画像が形成された原稿Dはほとんど存
在しないため、第2処理によりカラー画像と判定された
場合には、CPU37は、第1処理の結果と関係なく、そ
の画像を多値カラー画像として判定する。
【0055】CPU37は、原稿端部検出センサ17によっ
て原稿Dの後端が検出された後、原稿Dの後端がカラー
センサ41a,41bとの対向位置を通過したタイミングで、
カラーセンサ41a,41bによる読み取りを停止させる。こ
の時、原稿Dの先端は、図1に示す原稿読み取り位置P
1に達しておらず、キャリッジ3は、図1に示す位置に
あって原稿読み取り部23を原稿読み取り位置P1に保持
している。上記した第1処理及び第2処理によって画像
の種類が判定された原稿Dは、原稿搬送ベルト29によっ
て搬送が継続されて原稿読み取り位置P1上を通過す
る。
【0056】次に、原稿Dの画像に対する読み取り動作
について説明する。一般に、画像読み取り装置では、2
値モノクロ画像を読み取る場合には、再生画像において
階調を再現する必要がないため、カラーイメージセンサ
25の電荷蓄積時間を短く設定し、カラーイメージセンサ
25に結像された反射光のうち特定色(例えば、緑色)だけ
を選択的に2値化処理することで、多値カラー画像を読
み取る場合と比べて高速で画像を読み取ることが可能に
なる。また、多値モノクロ画像を読み取る場合には、カ
ラーイメージセンサ25に結像された反射光のうち特定色
(例えば、緑色)だけを選択的に2値化処理することで、
多値カラー画像を読み取る場合と比べて高速で画像を読
み取ることが可能になる。
【0057】本実施例のADFユニット12では、原稿D
の画像の読み取りを開始する前には原稿Dを2値モノク
ロ画像に対する読み取り速度で搬送する。例えば、2値
モノクロ画像に対する読み取り速度は、例えば50mm/s
に設定されている。ここで、原稿Dの画像に対する判定
結果が2値モノクロ画像であれば、制御部は、ADFユ
ニット12の搬送速度を変化させずに原稿搬送ベルト29に
よって原稿Dを搬送する。2値モノクロ画像が形成され
た原稿Dは、原稿読み取り位置P1においてキャリッジ
3に搭載されたカラーイメージセンサ25によって50mm/
sの読み取り速度で2値モノクロ画像が読み取られる。
【0058】また、原稿Dの画像に対する判定結果が多
値カラー画像であれば、制御部は、ADFユニット12の
搬送速度を、例えば25mm/sに減速する。多値カラー画
像が形成された原稿Dは、原稿読み取り位置P1におい
てキャリッジ3に搭載されたカラーイメージセンサ25に
よって25mm/sの読み取り速度で多値カラー画像が読み
取られる。
【0059】また、原稿Dの画像に対する判定結果が多
値モノクロ画像であれば、制御部は、ADFユニット12
の搬送速度を25mm/sと50mm/sとの中間の所定速度に減
速する。多値モノクロ画像が形成された原稿Dは、原稿
読み取り位置P1においてキャリッジ3に搭載されたカ
ラーイメージセンサ25によって25mm/sと50mm/sとの中
間の所定の読み取り速度で多値モノクロ画像が読み取ら
れる。
【0060】画像が読み取られた原稿Dは、原稿排出部
31によって排紙トレイ21上に排出される。一方、制御部
は、原稿Dの後端が原稿端部検出センサ17により検出さ
れた時に、原稿検出センサ14が原稿トレー13上の原稿D
を検出していれば、クラッチ機構を制御して搬送ローラ
15及びリバースローラ16を回転させることにより、原稿
トレイ13にセットされた原稿Dの分離及び搬送を開始す
る。
【0061】以上の動作を繰り返すことにより原稿トレ
イ13にセットされた全ての原稿Dは、順次属性検出部27
によって画像の種類が判定された後に、原稿読み取り位
置P1において画像の種類に対応する読み取り速度で画
像が読み取られる。
【0062】以上説明した本実施例の画像読み取り装置
では、属性検出部27によって画像種類を判定することに
より、ADFユニット12にセットされた複数枚の原稿D
において2値モノクロ画像が形成された原稿Dと多値モ
ノクロ画像が形成された原稿Dと多値カラー画像が形成
された原稿Dとが混在している場合でも、ユーザが読み
取り開始前に原稿Dの画像の種類を設定することなく、
ADFユニット12にセットされた原稿Dに対する読み取
りを画像の種類に応じた速度で実行することができるの
で、複数枚の原稿Dを読み取るために必要な時間を短縮
でき、かつ再生画像における色彩及び階調の再現性を損
なうこともない。
【0063】尚、本実施例の画像読み取り装置では、カ
ラーセンサ41a,41bを主走査方向で往復移動させる手段
としては、シャフト44に設けられた溝部45及び取り付け
部材42に固定された爪部43からなるカム機構を用いた
が、公知のラック・アンド・ピニオン機構やベルト/ワイ
ヤ機構等を用いてもカラーセンサ41a,41bを往復移動さ
せることが可能である。
【0064】以上、本実施例の本発明の画像読み取り装
置において初期設定される基本的な読み取りモード(こ
れを第1の読み取りモードとする。)での動作を説明し
たが、次に外部から他の読み取りモードを設定した場合
の動作を図7及び図8に基づいて説明する。本実施例の
画像読み取り装置は、ホストコンピュータ等の外部の情
報処理装置に接続されており、ホストコンピュータに接
続された場合には、インタフェースを通じて読み取った
画像データをホストコンピュータに送出するだけでな
く、ホストコンピュータからの制御信号を受けることに
より、他の読み取りモード,解像度等の読み取り条件が
設定されるように構成されている。
【0065】図7は本実施例で第2の読み取りモードが
設定された場合を説明するための画像読み取り装置の側
面断面図である。ホストコンピュータ等のホスト装置
(図示せず)から第2の読み取りモードを設定する制御信
号,原稿Dに形成されている画像の種類(多値カラー画
像,多値モノクロ画像又は2値モノクロ画像)を指定す
るデータ信号及び読み取り開始を支持する読み取り命令
が入力することにより、装置全体の制御部は、キャリッ
ジ3の位置を制御して原稿読み取り部23を駆動ローラ20
a直下の原稿読み取り位置P2に保持した後、光源ランプ
22を点灯するとともにADFユニット12に独立して設け
られたADF駆動モータ(図示せず)を回転させる。この
とき、ADF駆動モータの回転速度は、ADFユニット
12が起動される前にホスト装置によって指示された原稿
Dの種類に対応する速度に設定する。搬送ローラ18及び
ガイドローラ19は、減速機構(図示せず)を介してADF
駆動モータと連結されており、ADF駆動モータが回転
を開始するとともに同時に回転を開始する。制御部は、
ADF駆動モータが原稿Dの種類に対応する速度に達す
ると、クラッチ機構(図示せず)を制御して、搬送ローラ
15及びリバースローラ16を回転させることにより、原稿
トレイ13にセットされた原稿Dの分離及び搬送を開始す
る。
【0066】搬送ローラ15によって搬送されている原稿
Dの先端が原稿端部検出センサ17によって検出される
と、制御部は、クラッチ機構を制御して搬送ローラ15及
びリバースローラ16への駆動伝達を停止するとともに、
原稿Dの先端を検出したタイミングに基づいてキャリッ
ジ3に搭載されたカラーイメージセンサ25によって原稿
Dの走査を開始するタイミングを設定する。
【0067】原稿端部検出センサ17によって先端が検出
された原稿Dは、搬送ローラ18及びガイドローラ19によ
って原稿ガラス2上に搬送され、原稿ガラス2上で原稿
搬送ベルト29によって搬送が継続される。原稿搬送ベル
ト29は、原稿Dを画像種類に対応する搬送速度で搬送す
る。この原稿Dは、原稿読み取り位置P2で画像が読み
取られ、読み取りが終了後に原稿排出部31によって排紙
トレイ21上に排出される。
【0068】上述したように、第2の読み取りモードが
設定された場合には、属性検出部27によって原稿Dの画
像の種類が判定されないので、ユーザは、原稿Dの種類
を予めホスト装置から指定する必要がある。また、第2
の読み取りモードでは、原稿端部検出センサ17から原稿
読み取り位置P2までの距離が、第1の読み取りモード
での原稿読み取り位置P1までの距離と比較して200mm以
上(ほぼ原稿ガラス2のサイズ分)短くなっているため、
原稿Dは、原稿Dとの間にスベリが生じやすい原稿搬送
ベルト29によりほとんど搬送が実行されていないタイミ
ングで読み取りが開始される。原稿Dに対する読み取り
開始のタイミングは、前述したように原稿端部検出セン
サ17によって原稿Dの先端を検出することにより設定さ
れるので、読み取り開始時において原稿搬送ベルト29に
よって搬送された距離を短縮することにより、原稿Dに
対する読み取り開始位置の精度を向上させることがで
き、すなわち原稿Dの先端から正確に原稿Dに対する読
み取りを行うことができる。具体的には、第1の読み取
りモードでは、原稿Dの先端位置と実際の読み取り開始
位置とは±2mm程度の誤差が生じるが、第2の読み取り
モードでは、その誤差を±1mm以下に抑制することがで
きる。
【0069】一般的な画像読み取り装置の使用形態を考
慮すると、例えば、全ての原稿Dに形成された画像種類
が予め分かっている場合も少なくないので、この場合に
は、以上説明した第2の動作モードを設定することによ
り、原稿Dの先端から正確に読み取りを開始させること
ができる。
【0070】図8は本実施例で第3の読み取りモードが
設定された場合を説明するための画像読み取り装置の側
面断面図である。ホスト装置(図示せず)から第3の読み
取りモードを設定する制御信号が入力し、さらに予め定
められた標準値とは異なる解像度を指定するデータ信号
が入力した場合、装置全体の制御部(図示せず)は第3の
読み取りモードを設定する。
【0071】第3の読み取りモードでは、制御部は、原
稿検出センサ14によって原稿トレイ13上の原稿Dが検出
されると、キャリッジ3の位置を制御して原稿読み取り
部23が原稿読み取り位置P2にあるように保持する。こ
の状態で、ホスト装置から読み取り命令が出力される
と、制御部は、光源ランプ22及び光源28を点灯させると
ともに、ADFユニット12に独立して設けられたADF
駆動モータを回転させる。このとき、ADF駆動モータ
の回転速度は、多値カラー画像に対する読み取り速度よ
り約2倍高速の読み取り速度になるように設定されてい
る。制御部は、原稿Dの先端が原稿端部検出センサ17に
よって検出されたタイミングに基づいて原稿搬送ベルト
29の起動タイミングを設定し、原稿Dの後端が原稿端部
検出センサ17によって検出されたタイミングに基づいて
原稿搬送ベルト29の停止タイミングを設定する。さら
に、制御部は、第1の読み取りモードの場合と同様の期
間に属性検出部27を作動させ、カラーセンサ41a,41bに
よって原稿Dを走査することにより、原稿Dの画像種類
(多値カラー画像,多値モノクロ画像又は2値モノクロ
画像)を判定する。
【0072】原稿搬送ベルト29は、原稿Dが原稿ガラス
2上に到達する直前に起動し、原稿Dを原稿ガラス2に
沿って搬送開始する。この後、制御部は、原稿端部検出
センサ17が原稿Dの後端を検出し所定の時間が経過した
ならば、原稿搬送ベルト29を停止させて、原稿Dの先端
を原稿読み取り位置P1に一致させる。この状態で、制
御部は、キャリッジ3を図8において実線で示す位置か
ら2鎖線で示す位置に移動させて、原稿読み取り位置P
2に保持されていた原稿読み取り部23を原稿読み取り位
置P1に移動させるとともに、キャリッジ3に搭載され
たカラーイメージセンサ25によって原稿Dの画像を読み
取らせる。このとき、制御部は、読み取り時におけるキ
ャリッジ3の移動速度を、属性検出部27によって判定さ
れた画像種類およびホスト装置からの制御信号によって
指定された解像度に基づいて一意的に定め、この移動速
度でキャリッジ3が移動するように駆動モータ9の回転
速度を制御する。
【0073】原稿Dに対する読み取りが終了すると、制
御部は、キャリッジ3を2鎖線で示す位置から実線で示
す位置にリターンさせ、同時に原稿搬送ベルト29を再度
駆動させて原稿Dの搬送を再開させる。原稿搬送ベルト
29によって搬送が再開された原稿Dは、原稿排出部31に
よって排紙トレイ21上に排出される。
【0074】第3の読み取りモードでは、属性検出部27
によって判定された画像種類およびホスト装置から指定
された解像度により、原稿Dに対する読み取り時のキャ
リッジ3の移動速度、すなわち読み取り速度が設定され
る。一般に、コスト等の制約からADFユニット12に搭
載されるADF駆動モータは、画像読み取り装置本体1
に搭載される駆動モータ9と比較して回転速度及び回転
量の制御精度が低い。従って、再生画像において高解像
度を得たい場合には、読み取り速度を変動させないため
に、駆動モータ9を用いキャリッジ3を低速の読み取り
速度で移動させて原稿Dに対する読み取りを行う必要が
ある。
【0075】本実施例の画像読み取り装置においては、
第3の読み取りモードが設定されることにより、属性検
出部27によって原稿Dの画像種類が自動的に判定され、
画像種類及びホスト装置から指定された解像度に応じて
キャリッジ3の移動速度が設定されるので、予めユーザ
が画像種類を設定する必要がなくなり、かつキャリッジ
3の移動速度を必要以上に低下させることなく要求され
る解像度を得ることが可能な速度を自動的に設定でき、
キャリッジ3を、この設定された移動速度をもって高精
度で移動させることができる。
【0076】以上説明したように、本実施例の画像読み
取り装置においては、第1の読み取りモードのほかに、
ホスト装置からの信号に基づいて複数枚の原稿Dのそれ
ぞれの画像種類または要求される解像度等に応じて第2
又は第3の読み取りモードが設定可能に構成されている
ことにより、高速で複数枚の原稿Dを処理することがで
き、かつ常に画質が良好な再生画像を得ることができ
る。また、以上の説明では、原稿Dの画像種類として多
値カラー画像/多値モノクロ画像/2値モノクロ画像を
判定する場合について説明したが、判定内容を簡略化し
て多値画像/2値画像またはカラー画像/モノクロ画像
のいずれかにすることも可能である。
【0077】図9は本実施例のADFユニットにおいて
属性検出部を駆動させるための減速機構の一例を示す平
面図である。図9において、48はADFユニット12に配
置されたADF駆動モータであり、原稿Dを搬送する搬
送ローラ18及び属性検出部27を駆動する。49はADF駆
動モータ48の出力軸に固定された第1駆動ギヤ、50,51
及び52はそれぞれ搬送系ギヤであり、搬送系ギヤ50は、
第1駆動ギヤ49と噛合し、搬送系ギヤ51,52を介してA
DF駆動モータ48の回転力を搬送ローラ18に伝達する。
【0078】53は第2駆動ギヤ、54はADF駆動モータ
48の出力軸と第2駆動ギヤ54との間に配置された第1ク
ラッチであり、オン状態ではADF駆動モータ48の出力
軸と第2駆動ギヤ53とを連結し、オフ状態では第2駆動
ギヤ53をADF駆動モータ48の出力軸から切り離す。55
は第1駆動ギヤ49に噛合した属性検出系ギヤ、56は第2
駆動ギヤ53に噛合した属性検出系ギヤ、57は属性検出系
ギヤ55と属性検出部27のシャフト44との間に配置された
第2クラッチであり、オン状態では属性検出系ギヤ55と
シャフト44とを連結し、オフ状態ではシャフト44を属性
検出系ギヤ55から切り離す。
【0079】上記ギヤ49,53,55,56及びクラッチ54,
57からなる減速機構において、第1クラッチ54がオフ
で、かつ第2クラッチ57がオンの状態で、第1駆動ギヤ
49,属性検出系ギヤ55及び第2クラッチ57は、ADF駆
動モータ48の回転力をシャフト44に伝達する第1の動力
伝達経路を構成し、また第1クラッチ54がオンで、かつ
第2クラッチ57がオフの状態で、第1クラッチ54,第2
駆動ギヤ53及び属性検出系ギヤ56は、ADF駆動モータ
48の回転力をシャフト44に伝達する第2の動力伝達経路
を構成する。ここで、前記クラッチ54,57は、図示しな
い装置全体の制御部によって一方がオンの場合には他方
がオフに、一方がオフの場合には他方がオンになるよう
に制御される。
【0080】以上のように構成された本実施例の減速機
構によってカラーセンサ41a,41bによって走査する領域
を増減する場合の動作を説明する。図10は本実施例の属
性検出部におけるカラーセンサの走査領域の説明図であ
り、減速機構によって図6に示す走査領域47a,47bを変
化させた場合に、カラーセンサ41a,41bによって原稿D
が走査される領域を示している。
【0081】制御部は、通常は第1クラッチ54をオフ
に、第2クラッチ57をオンの状態に制御することによ
り、ADF駆動モータ48の回転力を第1駆動ギヤ49及び
属性検出系ギヤ55によってシャフト44に伝達する。この
とき、シャフト44の回転速度は、第1駆動ギヤ49に対す
る属性検出系ギヤ55のギヤ比によって規定され、カラー
センサ41a,41bは、図6に示すように周期T1の正弦波
に沿って原稿Dを走査する。
【0082】一方、ホスト装置(図示せず)から走査領域
47a,47bの切り替え命令が入力すると、制御部は、第1
クラッチ54がオンに、第2クラッチ57がオフになるよう
に制御することにより、第1クラッチ54,第2駆動ギヤ
53及び属性検出系ギヤ56からなる第2の動力伝達経路に
よってADF駆動モータ48の回転力をシャフト44に伝達
させる。このとき、シャフト44の回転速度は、第2駆動
ギヤ53に対する属性検出系ギヤ56のギヤ比によって規定
され、カラーセンサ41a,41bは、図10に示すように周期
2の正弦波に沿って原稿Dを走査する。ここで、搬送
系ギヤ50,51,52のギヤ比が常に一定であることによ
り、前記周期T1及び周期T2は、シャフト44の回転速度
のみによって規定され、原稿Dの搬送速度の影響を受け
ない。
【0083】また、ADF駆動モータ48の回転力は、原
稿搬送ローラ18以外にも図示されていないクラッチ機構
を介して給紙ローラ,搬送ローラ15及びリバースローラ
16に伝達されている。
【0084】ここで、第1駆動ギヤ49に対する属性検出
系ギヤ55のギヤ比と第2駆動ギヤ53に対する属性検出系
ギヤ56のギヤ比とを異なる値に設定することにより、原
稿Dにおける走査領域47a,47bの周期をT1からT2に変
化させて、原稿Dに対する走査領域47a,47bの面積を増
減することができる。例えば、第2駆動ギヤ53に対する
属性検出系ギヤ56のギヤ比を、第1駆動ギヤ49に対する
属性検出系ギヤ55のギヤ比よりも小さくすることによ
り、第2の動力伝達経路を選択した場合にシャフト44の
回転速度を速くすることができるので、第1の動力伝達
経路を選択した場合と比較して、原稿Dに対する走査領
域47a,47bの面積を増加することができる。このよう
に、原稿Dに対する走査領域47a,47bの面積を増加する
ことにより、原稿Dにおいて局部的に他の部分とは異な
る種類の画像が形成された画像も正確に判定することが
可能になる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各請求項
記載の画像読み取り装置によれば、属性検出手段によっ
て原稿に形成された画像の種類が判定されることによ
り、原稿自動供給ユニットにセットされた複数枚の原稿
において2値モノクロ画像が形成された原稿Dと多値モ
ノクロ画像が形成された原稿と多値カラー画像が形成さ
れた原稿とが混在している場合でも、ユーザが読み取り
開始前に原稿の画像の種類を設定することなしに、原稿
自動供給ユニットにセットされた原稿に対する読み取り
を画像の種類に応じた速度で実行することができるの
で、複数枚の原稿を読み取るために必要な時間を短縮で
き、かつ再生画像における色彩及び階調の再現性を損な
うこともない。
【0086】また、往復移動手段によってカラーセンサ
の移動範囲及び移動速度に対応してカラーセンサが原稿
において走査する領域が拡大されることにより、画素数
の少ないカラーセンサによって広い走査領域が得られる
ので、低コストのカラーセンサによって原稿の画像種類
を高精度で検出することができる。
【0087】また、キャリッジを、少なくとも読み取り
可能な最大原稿の長さ以上前記属性検出手段から離間可
能に構成し、制御手段が、原稿検出手段による装着部の
原稿の検出時に前記キャリッジを前記属性検出手段から
少なくとも読み取り可能な最大原稿の長さ以上離間した
第1の読み取り位置に移動させることにより、原稿に形
成された画像の種類を、原稿読み取り手段によって画像
の読み取りが開始される前に判定することが可能になる
ので、原稿の搬送動作を停止させることなしに原稿の画
像種類を判定し、さらに画像を読み取ることが可能にな
る。
【0088】また、複数枚の原稿のそれぞれの画像種類
または再生画像において要求される解像度等に応じて、
第1のモードを設定することにより、原稿自動供給ユニ
ットにセットされた複数枚の原稿において2値モノクロ
画像が形成された原稿Dと多値モノクロ画像が形成され
た原稿と多値カラー画像が形成された原稿とが混在して
いる場合でも、ユーザが読み取り開始前に原稿の画像の
種類を設定することなしに、原稿自動供給ユニットにセ
ットされた原稿に対する読み取りを画像の種類に応じた
速度で実行することができ、あるいは第2のモードを設
定することにより、原稿に対する読み取り開始位置の精
度を向上できるので、原稿の先端から正確に原稿に対す
る読み取りを行うことができ、あるいは第3のモードを
設定することにより、属性検出手段によって原稿の画像
種類が自動的に判定され、画像種類およびホスト装置か
ら指定された解像度に応じてキャリッジの移動速度が設
定されるので、予めユーザが画像種類を設定する必要が
なくなり、かつキャリッジの移動速度を必要以上に低下
させることなしに要求される解像度を得ることが可能な
速度を自動的に設定でき、この設定された移動速度でキ
ャリッジを高精度に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読み取り装置の一実施例の概略構
成を示す側面断面図である。
【図2】図1に示す属性検出部の構成を示す展開図であ
る。
【図3】図2に示す属性判定部のシャフトを平面に展開
した展開図である。
【図4】本実施例における属性検出部の判定回路の構成
を示すブロック図である。
【図5】本実施例の取り付け部材の動作を説明するため
の属性検出部の展開図である。
【図6】本実施例の属性検出部におけるカラーセンサの
走査領域の説明図である。
【図7】本実施例で第2の読み取りモードが設定された
場合を説明するための画像読み取り装置の側面断面図で
ある。
【図8】本実施例で第3の読み取りモードが設定された
場合を説明するための画像読み取り装置の側面断面図で
ある。
【図9】本実施例のADFユニットにおいて属性検出部
を駆動させるための減速機構の一例を示す平面図であ
る。
【図10】本実施例の属性検出部におけるカラーセンサ
の走査領域の説明図である。
【図11】従来の画像読み取り装置の概略を示す側面断
面図である。
【図12】画像読み取り装置においてキャリッジに搭載
された光学系及びカラーイメージセンサを示す側面断面
図である。
【符号の説明】
1…画像読み取り装置本体、 2…原稿ガラス、 3…
キャリッジ、 12…ADFユニット、 13…原稿トレ
イ、 14…原稿検出センサ、 15,18…搬送ローラ、
16…リバースローラ、 17…原稿端部検出センサ、 19
…ガイドローラ、22…光源ランプ、 23…原稿読み取り
部、 24…反射ミラー、 25…カラーイメージセンサ、
26…結像レンズ、 27…属性検出部、 28…光源、
29…原稿搬送ベルト、 32…ドライバ、 41a,41b…カ
ラーセンサ、 43…爪部、44…シャフト、 45…溝部、
47a,47b…走査領域、 48…ADF駆動モータ、 D
…原稿、 P1,P2…原稿読み取り位置。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部にセットされた原稿の束から1枚
    の原稿を分離して第1の搬送手段によって原稿ガラス上
    に搬送し、この原稿を第2の搬送手段によって原稿ガラ
    ス上で搬送する原稿自動供給ユニットと、前記原稿ガラ
    ス上の原稿に光を照射する光源と、この光源によって光
    を照射された原稿からの反射光を結像する光学系と、こ
    の光学系が結像した反射光によって原稿画像を読み取る
    画像読み取り手段と、少なくとも前記光源が搭載され、
    副走査方向で前記画像読み取り手段が原稿画像を読み取
    る読み取り位置に移動して、この読み取り位置における
    原稿からの反射光を前記光学系に入射させるキャリッジ
    と、このキャリッジを前記副走査方向で移動させる駆動
    手段とを有し、前記原稿自動供給ユニットに、前記第1
    の搬送手段によって搬送されている原稿に形成された画
    像の色彩的及び濃度的な属性を検出して、画像の種類を
    判定する属性検出手段を設けたことを特徴とする画像読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記属性検出手段は、原稿に形成された
    画像が多値画像若しくは2値画像のいずれかであるかを
    判定する第1の処理、及び原稿に形成された画像がカラ
    ー画像若しくはモノクロ画像のいずれかであるかを判定
    する第2の処理の少なくとも一方の処理を行うことを特
    徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記属性検出手段は、原稿からの反射光
    を読み取って、原稿に形成された画像の色彩及び濃度に
    対応する信号を出力するカラーセンサと、このカラーセ
    ンサを、前記第1の搬送手段によって原稿が搬送される
    ことに連動して主走査方向で往復移動させる往復移動手
    段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の原
    稿読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記往復移動手段を、前記カラーセンサ
    が固定され、主走査方向で移動可能に支持された取り付
    け部材と、外周面を一周する楕円軌道に沿って溝部が形
    成され、前記第1の搬送手段によって原稿が搬送される
    ことに連動して一方向に回転する円柱状のシャフトと、
    前記取り付け部材に固定され、前記溝部に摺動可能に係
    合した爪部とによって構成したことを特徴とする請求項
    3記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記往復移動手段は、前記第1の搬送手
    段の原稿搬送速度に対する前記カラーセンサの移動速度
    の速度比を切り替えることが可能な減速機構を備えるこ
    とを特徴とする請求項3又は4記載の画像読み取り装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の搬送手段と前記往復移動手段
    とを同一の駆動源によって駆動し、前記往復移動手段
    が、第1の搬送手段の原稿搬送速度に対する前記シャフ
    トの回転速度の速度比を切り替えることが可能な減速機
    構を備えることを特徴とする請求項4記載の画像読み取
    り装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリッジを、少なくとも読み取り
    可能な最大原稿の長さ以上前記属性検出手段から離間可
    能に構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項記載の原稿読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記原稿自動供給ユニットに、前記装着
    部にセットされた原稿を検出する原稿検出手段を設け、
    この原稿検出手段による原稿の検出時に前記キャリッジ
    を前記読み取り位置に移動させる制御手段を備えること
    を特徴とする請求項7記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、前記原稿検出手段によ
    る原稿の検出時に前記キャリッジを前記属性検出手段か
    ら少なくとも読み取り可能な最大原稿の長さ以上離間し
    た第1の読み取り位置に移動させることを特徴とする請
    求項8記載の画像読み取り装置。
  10. 【請求項10】 外部からの信号に応じて第1の読み取
    りモード,第2の読み取りモード又は第3の読み取りモ
    ードのいずれか1つのモードを設定可能な制御手段を備
    え、この制御手段が、前記1の読み取りモードを設定し
    た場合、前記キャリッジを前記属性検出手段から少なく
    とも読み取り可能な最大原稿の長さ以上離間した第1の
    読み取り位置に保持し、前記第2の搬送手段によって搬
    送される原稿の画像を前記原稿読み取り手段で読み取ら
    せ、前記2の読み取りモードを設定した場合、キャリッ
    ジを属性検出手段に最も近接した第2の読み取り位置に
    保持し、第2の搬送手段によって搬送される原稿の画像
    を前記原稿読み取り手段で読み取らせ、また前記3の読
    み取りモードを設定した場合、前記第2の搬送手段によ
    って前記原稿ガラス上に載置された原稿の画像を、キャ
    リッジを前記第1の読み取り位置から第2の読み取り位
    置の方向に移動させるとともに、原稿読み取り手段で読
    み取らせることを特徴とする請求項7記載の画像読み取
    り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6934501B2 (en) 2002-08-07 2005-08-23 Nisca Corporation Image reading apparatus, image reading method and original transport apparatus
US7338042B2 (en) * 2004-03-19 2008-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Sheet supplying apparatus
US8995033B2 (en) 2013-03-28 2015-03-31 Kyocera Document Solutions Inc. Image processing apparatus and image processing method
JP2015139114A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 ブラザー工業株式会社 読取装置

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