JP2015139114A - 読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の読み取り中にユーザ入力を受け付ける読取装置であって,読取条件が変更された際の好適な制御技術を提供すること。
【解決手段】MFP100は,イメージセンサ211を備え,原稿とイメージセンサ211とを相対的に移動させて,原稿の画像を読み取る。そして,MFP100は,操作パネル40にて,原稿を読み取る際の条件である読取条件を受け付ける。さらに,MFP100は,イメージセンサ211に原稿の読み取りを開始させた後,読み取り中に読取条件の入力を受け付けたことに応じて,現在の読取条件から受け付けた読取条件に変更して,イメージセンサ211に原稿を読み取らせる。
【選択図】図5

Description

本発明は,読取装置に関する。さらに詳細には,原稿の読み取り中にユーザ入力を受け付ける読取装置に関するものである。
従来から,読取装置に関する技術として,スタートキーの押下等,ユーザによる明示的な実行指示の入力に先行して,原稿の読み取りを開始する技術が知られている。このような読取装置では,原稿の読み取り中にも,操作パネル等を介して各種条件のユーザ入力を受け付ける。
例えば,特許文献1に開示される複写機では,次のような手順でコピーを実現する。先ず,複写機は,原稿がセットされると,イメージスキャナが原稿の読み取りを開始する。ユーザは,原稿をセットした後,パネルを操作して,印刷設定や印刷後の後処理設定等の出力条件を入力する。全ての入力が完了すると,ユーザはコピースタートを指示するスタートキーを押下する。複写機は,スタートキーが押下されると,入力された出力条件に従って出力動作を開始する。
特開2006−203874号公報
しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,原稿の読み取り中に受け付けられる条件としては,出力条件の他にも,読取条件が考えられる。この場合,受け付けられた新たな読取条件に適した制御が望まれることから,改善の余地がある。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,原稿の読み取り中にユーザ入力を受け付ける読取装置であって,読取条件が変更された際の好適な制御技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた読取装置は,原稿を読み取る読取部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記読取部の読み取りの条件である読取条件を受け付ける条件受付処理と,前記読取部に原稿の読み取りを開始させた後,前記読取部による原稿の読み取り中に前記条件受付処理にて読取条件を受け付けたことに応じて,現在読み取りを行っている読取条件から,当該受け付けた読取条件に変更して,前記読取部に原稿を読み取らせる変更読取処理とを実行することを特徴としている。
本明細書に開示される読取装置は,読取部にて原稿を読み取り,原稿の読み取りを開始させた後,読み取り中に読取条件を受け付ける。そして,読み取り中に読取条件を受け付けたことに応じて,現在の読取条件から受け付けた読取条件に変更して原稿を読み取る。なお,読取条件としては,例えば,読取の解像度,色設定(カラー読み取りかモノクロ読み取りかの設定),読取範囲,面設定(両面読み取りか片面読み取りかの設定),出力先,機能が該当する。また,原稿は,1枚であっても複数枚であってもよい。そして,読取条件を変更するタイミングは,1枚の原稿の読み取り途中でもよいし,複数枚の原稿を読み取る場合であれば紙間であってもよい。
すなわち,本明細書に開示される読取装置は,原稿の読み取り中に読取条件が変更された場合に,読取条件を変更して読み取りを行う。これにより,例えば,低速での読み取りを行っている最中に,高速での読み取りが可能な読取条件を受け付けた場合には,高速での読み取りに変更することで,読み取りの終了までにかかる時間を短縮できる。このように,読取条件を変更して読み取りを行うことで,読取条件を変更せずに読み取りを完了させる構成と比較して,より好適な制御が期待できる。
また,前記制御部は,前記条件受付処理にて受け付けた読取条件を確定させる確定指示を受け付ける確定受付処理を実行し,前記変更読取処理では,現在読み取りを行っている読取条件から,前記条件受付処理にて受け付けられた後に前記確定受付処理にて確定された読取条件に変更して,前記読取部に原稿を読み取らせるとよい。読取条件が確定した場合に,その確定した読取条件に変更して読み取りを開始させる。すなわち,単に受け付けられた段階では読取条件を変更しない。このようにすれば,未確定の読取条件に基づく読み取りの無駄を抑制できる。
また,前記制御部は,前記条件受付処理では,前記読取条件として,原稿の読取範囲を受け付け,前記変更読取処理では,現在読み取りを行っている読取条件の原稿の読取範囲から,前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲に変更し,さらに前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲の読み取りが完了していない場合に,前記読取部による原稿の読み取りを継続させ,前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲の読み取りが完了している場合に,前記読取部による原稿の読み取りを終了させるとよい。読取範囲が確定した際に,既に確定した読取範囲の全体の読み取りが完了している場合には,直ちに読み取りを終了させることで,読み取りにかかる時間を短縮できることが期待できる。
また,前記読取部に原稿の読み取りを開始させた際の原稿の読取範囲は,設定可能な最大の読取範囲であるとよい。読み取りを開始する際には,設定可能な最大の読取範囲を読取範囲とすることで,読取範囲を広げる変更を回避できる。これにより,読取範囲の変更によって,読み取りを始めからやり直すことが必要となる可能性を低減できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,原稿が所定の場所にセットされているか否かを検出する検出部を備え,前記制御部は,前記検出部の検出結果に基づいて原稿のセットを検出する検出処理と,前記検出処理にて原稿のセットが検出されたことに応じて,前記読取部に原稿の読み取りを開始させる原稿セット読取開始処理とを実行するとよい。原稿のセットが検出されたことに応じて読み取りを開始させることで,早期の読み取り完了が期待できる。
また,前記読取条件には,前記読取部の読取速度を決定する条件である速度条件が含まれ,前記制御部は,前記読取部での原稿の読み取りが開始されていない状態で,前記条件受付処理にて前記速度条件を受け付けたことに応じて,当該受け付けた速度条件に従った読取速度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させる条件入力読取開始処理とを実行するとよい。読取速度を決定する速度条件を受け付けた段階で読み取りを開始させることで,早期の読み取り完了が期待できる。さらに,好適な読取速度で読み取りを行うことでき,一律の読取速度で読み取りを開始させる構成と比較して,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。なお,速度条件には,例えば,解像度,色設定,機能が該当する。
また,前記制御部は,前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件が解像度であった場合,受け付けた解像度に従った読取速度で,前記読取部に原稿のカラー読み取りを開始させるとよい。解像度に基づく読取速度で,カラー読み取りを開始させれば,色設定がモノクロに変更された場合であっても,より遅い速度で読み取りをやり直すことが必要となる可能性を低減できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,原稿台と,前記読取部を保持するキャリッジとを備え,前記読取部は,前記原稿台にある原稿を,前記キャリッジが移動することで読み取り,前記制御部は,前記変更読取処理では,前記条件受付処理にてモノクロの色設定を受け付けた場合,前記読取部による原稿のカラー読み取りを中止し,原稿の先頭からモノクロ読み取りを開始させるとよい。キャリッジが移動することで読み取る構成でモノクロを受け付けた場合,読み取り中の原稿を後端までカラーで読み取ると時間がかかる可能性がある。そのため,カラー読み取りを中止し,原稿の先頭からモノクロ読み取りを行うことで,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,原稿を搬送する搬送部を備え,前記読取部は,前記搬送部によって搬送される原稿を所定の位置で読み取り,前記制御部は,前記変更読取処理では,前記条件受付処理にてモノクロの色設定を受け付けた場合,読み取り中の原稿に連続する次に読み取られる原稿からモノクロ読み取りを開始させるとよい。原稿を搬送して読み取る構成でモノクロを受け付けた場合,読み取り中の原稿に連続する原稿全てをカラーで読み取ると時間がかかる可能性がある。そのため,読み取り中の原稿に連続する原稿についてはモノクロ読み取りを行うことで,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。
また,前記制御部は,前記変更読取処理によってモノクロ読み取りを開始させる前に読み取られたカラーデータを,モノクロデータに変換する色変換処理を実行するとよい。カラー読み取りで得られたカラーデータをモノクロデータに変換することで,受け付けた読取条件に合った出力物に統一できる。
また,前記制御部は,前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件がカラーかモノクロかの色設定であったことに応じて,設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させるとよい。色設定に基づいて最高解像度で読み取りを開始させれば,解像度が変更された場合であっても,より遅い速度で読み取りをやり直すことが必要となる可能性を低減できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,原稿台と,前記読取部を保持するキャリッジとを備え,前記読取部は,前記原稿台にある原稿を,前記キャリッジが移動することで読み取り,前記制御部は,前記変更読取処理では,前記条件受付処理にて前記最高解像度と異なる解像度である特定解像度を受け付けた場合,前記読取部による原稿の読み取りを中止し,原稿の先頭から当該特定解像度での読み取りを開始させるとよい。キャリッジが移動することで読み取る構成で特定解像度を受け付けた際,読み取り中の原稿を後端まで最高解像度で読み取ると時間がかかる可能性がある。そのため,最高解像度での読み取りを中止し,原稿の先頭から特定解像度での読み取りを行うことで,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,原稿を搬送する搬送部を備え,前記読取部は,前記搬送部によって搬送された原稿を所定の位置で読み取り,前記制御部は,前記変更読取処理では,前記条件受付処理にて前記最高解像度と異なる解像度である特定解像度を受け付けた場合,読み取り中の原稿に連続する次に読み取られる原稿から当該特定解像度での読み取りを開始させるとよい。原稿を搬送して読み取る構成で特定解像度を受け付けた際,読み取り中の原稿に連続する原稿全てを最高解像度で読み取ると時間がかかる可能性がある。そのため,読み取り中の原稿に連続する原稿については特定解像度での読み取りを行うことで,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。
また,前記制御部は,前記変更読取処理によって前記特定解像度での読み取りを開始させる前に読み取られたデータを,前記特定解像度のデータに変換する解像度変換処理を実行するとよい。最高解像度での読み取りで得られたデータを特定解像度のデータに変換することで,受け付けた読取条件に合った出力物に統一できる。
また,本明細書に開示される読取装置は,設定可能な最高解像度が異なる複数の機能を有し,前記読取条件には,機能の種類が含まれ,前記制御部は,前記条件入力読取開始処理では,前記色設定を受け付けたことに応じて,前記読取条件にて設定された機能で設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させるとよい。機能ごとに設定可能な最高解像度が異なることもある。そのため,機能で設定可能な最高解像度とすることで,必要以上の解像度での読み取りを行う可能性は低い。これにより,読み取りにかかる時間の短縮が期待できる。なお,機能としては,例えば,FAX送信,コピー,ファイル生成が該当する。
また,本明細書に開示される読取装置は,設定可能な最高解像度が異なる複数の機能を有し,前記速度条件には,機能の種類が含まれ,前記制御部は,前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件が機能の種類であったことに応じて,受け付けた機能で設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させるとよい。機能に基づいて設定可能な最高解像度で読み取りを開始させれば,解像度が変更された場合であっても,より遅い速度で読み取りをやり直すことが必要となる可能性を低減できる。
また,本明細書には,前記原稿を読み取る読取部と,制御部とを備え,前記制御部は,前記読取部の読取速度を決定する条件である速度条件を受け付ける条件受付処理と,前記読取部での原稿の読み取りが開始されていない状態で,前記条件受付処理にて前記速度条件を受け付けたことに応じて,当該受け付けた速度条件に従った読取速度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させる読取開始処理とを実行する読取装置も開示されている。
本発明によれば,原稿の読み取り中にユーザ入力を受け付ける読取装置であって,読取条件が変更された際の好適な制御技術が実現される。
実施の形態にかかるMFPの概略構成を示す断面図である。 MFPの画像読取部の概略構成を示す断面図である。 MFPの電気的構成を示すブロック図である。 読取速度を示す説明図である。 第1の形態の読取処理の手順を示すフローチャートである。 変更読取処理の手順を示すフローチャートである。 速度条件と読取速度とを示す説明図である。 第2の形態の読取処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる読取装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,画像読取機能を備えた複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用したものである。
本形態のMFP100は,図1に示すように,用紙に画像を印刷する画像形成部10と,原稿の画像を読み取る画像読取部20と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40とを備えている。画像形成部10の画像形成方式は,電子写真方式であっても,インクジェット方式であってもよい。なお,本形態のMFP100は,カラー画像の形成が可能な画像形成部10を有している。操作パネル40は,各種の条件を選択可能に表示する表示部41と,選択入力を受け付ける選択入力部42と,選択した条件にて確定する確定ボタン43とを有する。
画像読取部20は,原稿と読取ヘッド21とを相対的に移動させつつ,原稿の画像を読み取る。画像読取部20は,その断面を図2に示すように,図中の矢印A方向に移動可能な読取ヘッド21を有する。読取ヘッド21は,イメージセンサ211と,イメージセンサ211を保持して矢印A方向に移動可能なキャリッジ212とを有する。イメージセンサ211は,複数の光学素子を有し,光学的に画像を読み取る。イメージセンサ211は,読取部の一例である。なお,本形態のMFP100は,カラー読み取りが可能な画像読取部20を有している。
さらに,画像読取部20は,読取ヘッド21の上部に,本体に対して開閉可能なADF(自動原稿搬送装置)22を有している。また,ADF22と対向する位置の本体側には,第1コンタクトガラス23と,第2コンタクトガラス24とを有している。第1コンタクトガラス23と,第2コンタクトガラス24とは,並んで配置されており,それらのいずれかの下面側に,読取ヘッド21が配置される。イメージセンサ211は,第1コンタクトガラス23または第2コンタクトガラス24を透して,その上方にある原稿を読み取る。
ADF22を開放状態とすると,第2コンタクトガラス24の上面が開放され,その上に原稿を載置できる。第2コンタクトガラス24に載置された原稿は,第2コンタクトガラス24の下面に沿ってキャリッジ212が移動することによって,イメージセンサ211にて読み取られる。つまり,第2コンタクトガラス24は,原稿が載置される場所であり,原稿台の一例として機能する。
本形態のMFP100は,ADF22の開閉状態を検知する開閉検知部25を有している。そして,MFP100は,ADF22が開放され,その後閉止されたことを,開閉検知部25によって検知した場合に,第2コンタクトガラス24上に原稿が載置されたと判断する。つまり,開閉検知部25は,検出部の一例である。なお,第2コンタクトガラス24上の原稿の有無を検知するセンサ等を有していれば,そのセンサ等を検出部として使用してもよい。
ADF22は,図2に示すように,原稿を搬送する搬送部26と,原稿検出部27と,原稿トレイ28と,原稿排出トレイ29とを有している。搬送部26は,複数個の搬送ローラを含み,原稿トレイ28にセットされた原稿を,所定の経路に沿って搬送し,原稿排出トレイ29に排出する。また,原稿検出部27は,原稿トレイ28にセットされている原稿の有無を検出する。原稿検出部27は,検出部の一例である。
MFP100は,ADF22を使用して読み取る場合には,読取ヘッド21を所定の位置から移動させない。つまり,ADF22の搬送部26にて搬送される原稿は,第1コンタクトガラス23の上面側を通過する。一方,読取ヘッド21のキャリッジ212は,第1コンタクトガラス23の下面側の所定の位置に配置される。そして,搬送される原稿は,その経路中で第1コンタクトガラス23の上面を通過する際に,イメージセンサ211に対向して読み取られる。
すなわち,本形態のMFP100は,キャリッジ212を移動させて読み取る読取方法である移動読取方法と,キャリッジ212を移動させず,ADF22によって原稿を移動させて読み取る読取方法であるADF読取方法との2種類の読取方法を実行可能である。そして,MFP100は,開閉検知部25と,原稿検出部27との検出結果に応じて,いずれか一方の読取方法を選択して原稿を読み取る。
続いて,MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は,図3に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35とを含むコントローラ30を備えている。また,MFP100は,画像形成部10と,イメージセンサ211と,開閉検知部25と,原稿検出部27と,ネットワークインターフェース37と,USBインターフェース38と,操作パネル40と,確定ボタン43とを備え,これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には,MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは,データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムに従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を制御する。
CPU31は,制御部の一例である。なお,コントローラ30が制御部であってもよいし,ASIC35が制御部であってもよい。なお,図3中のコントローラ30は,CPU31等,MFP100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にMFP100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ネットワークインターフェース37は,LANケーブル等を用いてネットワークを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。USBインターフェース38は,USBケーブル等を介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。
続いて,本形態のMFP100における読取条件について説明する。MFP100は,原稿の読み取りを実行する際に,読み取り結果の画像データの画質を決定する条件である読取条件を受け付ける。読取条件の項目としては,例えば,読取解像度,色設定,読取範囲,機能の種類がある。
MFP100は,読取条件の項目を選択する入力を受け付けると,該当する項目に含まれる選択肢を表示部41に表示する。そして,選択入力部42にて選択肢のうちから1つが選択されて決定する入力を受け付けることにより,その項目の読取条件が選択される。さらに,確定ボタン43の押下を受け付けると,全ての読取条件を,その時点で選択されている条件に確定する。
読取解像度は,原稿を読み取る解像度であり,例えば,300dpi,600dpi,1200dpiから選択される。色設定は,カラー画像データを取得するカラー読み取りを実行するかモノクロ画像データを取得するモノクロ読み取りを実行するかの選択である。読取範囲は,イメージセンサ211にて読み取り可能な全範囲に対して,一部分の画像データを取得したい場合に設定する。例えば,イメージセンサ211と原稿との相対的な移動方向に関して,先頭から指示した長さまで読み取ると決定することができる。
また,機能は,読み取った画像データの利用法である。機能の種類には,例えば,ファイル生成,コピー,FAX送信がある。MFP100は,選択された機能の種類によって,選択可能な解像度や色設定が異なる場合がある。例えば,FAX送信にて送信可能な画像データが,300dpiのモノクロ画像データに限定されているMFP100では,機能としてFAX送信が選択されると,読取条件を300dpiのモノクロ読み取りに決定する。なお本形態のMFP100は,FAX送信が選択されると300dpiのモノクロ読み取りに決定し,ファイル生成機能とコピー機能とのいずれかが選択された場合には,読取解像度および色設定は全選択肢から選択可能であるものとする。
なお,読取条件には,読み取りの実行速度に関わる速度条件が含まれる。読み取りの実行速度とは,ADF読取方法では原稿の搬送速度であり,移動読取方法ではキャリッジ212の移動速度である。そして,速度条件は,例えば,読取解像度,色設定である。つまり,読取速度は,読取解像度と色設定との組み合わせによって,例えば,図4に示すように,低速,中速,高速の3段階から1つに決定される。つまり,読取解像度が高解像度であるほど,低解像度の場合よりも,読取速度は遅い。また,カラー読み取りの方が,モノクロ読み取りよりも,読取速度は遅い。なお,読取条件が異なっても読取速度は同じ速度である場合もある。
また,前述したように,選択された機能の種類によっては,選択できる解像度や色設定に限定がある。そのため,読取条件のうち,機能の種類の選択は,読取速度を決定する速度条件の一つとなり得る。なお,読取範囲の条件は,読取条件ではあっても,読取速度を変更する条件に該当しないため,速度条件ではない。
そして,MFP100は,原稿の読み取りを開始した後,そのジョブの原稿の読み取り中にも,ユーザによる読取条件の選択入力を受け付ける。さらに,読取条件の選択を受け付けたことに応じて,読み取り開始時の読取条件である元条件から,新たに受け付けた読取条件である新条件に変更して読み取りを行う。つまり,ジョブの原稿の読み取りが終了していなければ,読み取り開始後であっても読取条件の変更が可能である。
続いて,MFP100における,原稿の読み取り動作について説明する。本明細書では,読み取りを開始する開始条件の異なる2種類の形態について説明する。まず,第1の形態のMFP100について説明する。第1の形態のMFP100は,画像読取部20に原稿がセットされたと判断した場合に,読み取りを開始する。つまり,第1の形態のMFP100は,原稿のセットを開始条件として読み取りを開始する。
第1の形態のMFP100は,開閉検知部25にて,ADF22が開閉されたことを検知した場合,第2コンタクトガラス24に原稿がセットされたと判断する。そして,読取ヘッド21を移動させ,移動読取方法による原稿の読み取りを開始する。また,原稿検出部27にて原稿を検出した場合,原稿トレイ28に原稿がセットされたと判断する。そして,ADF22にて原稿を搬送し,ADF読取方法による原稿の読み取りを開始する。
第1の形態のMFP100では,読み取り条件を,画像読取部20にて処理可能な最高画質として読み取りを開始する。つまり,読み取り開始時の読取条件である元条件では,読取解像度は最高解像度であり,色設定はカラー設定であり,読取範囲は読み取り可能な全範囲である。また,元条件では,機能をファイル生成とする。元条件としては,前回の読み取り時の設定や,デフォルト設定を適用しない。
そして,第1の形態のMFP100にて,読み取りを実行中に読取条件の入力を受け付けた場合には,受け付けた読取条件である新条件に変更して,読み取りを実行する。変更後の読み取り動作は,読取方法によって異なる。なお,MFP100は,読み取り開始後に受け付けた新条件については,確定ボタン43の押下によって確定されてから読み取り動作に適用する。
ADF読取方法にて複数枚の原稿を連続して読み取っている場合は,読み取り実行中の原稿については,元条件にて読み取りを完了させ,その原稿に連続する次の原稿から新条件にて読み取りを実行する。連続する原稿とは,まとめてADF22にセットされた複数枚の原稿のことである。そして,読み取り済みの原稿の画像データを,新条件に合わせてデータ変換することにより,全ての原稿について,新条件の画像データを取得する。
一方,移動読取方法にて読み取りを実行している場合には,元条件と新条件の関係に応じて,そのまま元条件での読み取りを継続するか,新条件にて先頭から読み取りをやり直すかを決定する。例えば,元条件より新条件の読取速度が速く,そのまま読み取りを継続するよりも,読取ヘッド21をスタート地点に一旦戻して,新条件にて同じ原稿の読み取りを先頭からやり直す方が早いと判断した場合には,新条件にて読み取りをやり直す。そのまま読み取りを継続した方が早いと判断した場合は,元条件で最後まで読み取る。なお,読み取りをやり直さない場合は,元条件にて読み取った画像データを新条件に合わせてデータ変換する。
続いて,第1の形態のMFP100にて,前述した原稿の読み取り動作を実現する読取処理の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。この読取処理は,ウォームアップ中,他の原稿の読み取り中,エラー検知中等の読み取りを開始できない状態から,読み取りを開始可能な待ち受け状態となったことを契機に,CPU31によって実行される。
本形態のMFP100は,読取処理では,先ず,読取条件を最高画質に設定する(S101)。具体的には,読取解像度を最高解像度とし,色設定をカラー設定とし,機能の種類をファイル生成機能とし,読取範囲を全範囲とする。
そして,原稿がセットされたか否かを判断する(S105)。原稿がセットされていないと判断した場合は(S105:NO),原稿がセットされるまで待機する。そして,原稿検出部27にて原稿を検出するか,あるいは,開閉検知部25にてADF22の開閉が検知された場合には,原稿がセットされたと判断し(S105:YES),原稿の読み取りを開始する(S106)。
具体的に,原稿検出部27にて原稿を検出した場合にはADF読取方法にて読み取りを開始し,開閉検知部25にてADF22の開閉を検知した場合には移動読取方法にて読み取りを開始する。S105にて原稿がセットされたか否かを判断する処理は,検出処理の一例である。そして,S106にて読み取りを開始する処理は,原稿セット読み取り開始処理の一例である。なお,このときの読取速度は,S101にて最高画質に設定されていることから,図4に示したように,低速である。
本形態のMFP100は,読み取りの開始後にも,ユーザによる読取条件の入力を受け付ける。そして,確定ボタン43の押下を受け付けたか否かを判断する(S108)。例えば,読み取りの開始後に読取条件の選択を受け付けると,全ての条件について選択が終了したか否かを問い合わせ,選択が終了した場合には確定ボタン43を押下するよう促す表示を行う。S108にて読取条件を受け付ける処理は,条件受付処理の一例であり,確定ボタン43の押下を受け付ける処理は,確定受付処理の一例である。
確定ボタン43の押下を受け付けていないと判断した場合は(S108:NO),読み取りが終了したか否かを判断する(S112)。読み取りが終了していないと判断した場合(S112:NO),S108に戻り,確定ボタン43の押下を受け付けるか,あるいは,読み取りが終了するまで,読み取り動作を継続する。そして,読み取りが終了したと判断した場合(S112:YES),読取処理を終了する。
一方,読取条件の入力を受け付けたと判断したことに応じて(S108:YES),変更読取処理を実行する(S110)。次に,読み取りの開始後に読取条件を受け付けた場合の処理である変更読取処理の手順について,図6のフローチャートを参照して説明する。
変更読取処理では,まず,ADF読取方法にて読み取りを実行しているか否かを判断する(S201)。ADF読取方法にて読み取っている場合は(S201:YES),読み取りを開始している1枚の原稿について,読み取りが終了したか否かを判断する(S202)。終了していないと判断した場合は(S202:NO),終了するまで読み取る。つまり,その1枚の原稿については,読取条件が変更されていても,元条件のままで最後まで読み取る。
そして,1枚の原稿の読み取りが終了したと判断したことに応じて(S202:YES),それまでに元条件にて取得した原稿の画像データを,必要に応じて新条件に基づく画像データに変換する(S203)。S203では,図5のS108にて確定ボタン43の押下を受け付けた時に確定した新条件が,図5のS101にて設定した最高画質の読取条件である元条件から,変更されているか否か,また,変更されている場合にはどのように変更されたかに応じて,画像データの変換の要否が異なる。なお,S203の処理は,原稿読取処理の終了までに実行されればよく,後続の原稿の読み取り後に実行してもよいし,後続の原稿の読み取りと並行して実行してもよい。
例えば,読取解像度として最高解像度以外の解像度が選択されていれば,画像データの解像度を変換する処理を実行する。また,例えば,色設定として,モノクロ読み取りが指定された場合には,取得したカラー画像データをモノクロ画像データに変換する。また,例えば,読取範囲の減縮が指定された場合には,全範囲の画像データから指定された読取範囲に対応する部分のみの画像データに変換する。一方,例えば,機能の種類としてコピー機能が選択された場合には,読取条件は変更されないので,画像データの変換の必要はない。
そして,原稿検出部27の検出結果に基づいて,原稿トレイ28に他の原稿が残っているか否かを判断する(S205)。すなわち,読み取り中に読取条件を受け付けた原稿に連続する次の原稿が有るか否かを判断する。原稿が残っていないと判断したことに応じて(S205:NO),変更読取処理を終了する。さらに,図5にて,S110の変更読取処理が終了したので,読取処理を終了する。
一方,原稿が残っていると判断したことに応じて(S205:YES),次の原稿の読み取りを開始する(S206)。次の原稿の読み取りでは,新条件に基づく読み取りを実行する。読み取りが終了したら,さらに次の原稿があるか否かを判断する(S205)。そして,原稿が残っていないと判断するまで,読み取りを実行する。原稿が無くなったら,変更読取処理を終了する。
次に,S201にてNOと判断した場合について説明する。つまり,開始している読み取りにてADF読取方法ではなく,移動読取方法にて読み取っていると判断した場合(S201:NO),新条件での読取範囲まで,読み取りが終了したか否かを判断する(S208)。
読取範囲の読み取りが終了していると判断したことに応じて(S208:YES),必要な画像データの取得は既に終了しているので,読み取りを中止する(S209)。つまり,イメージセンサ211による画像データの取得を終了し,キャリッジ212の移動を一旦停止して,読取スタート時の位置へ戻す。つまり,新条件の読取範囲に対応する画像データが得られていれば,それ以上読み取り動作を行う必要はないので,直ちに読み取りを中止する。
そして,読み取り済の画像データから,読取範囲に対応する画像データを作成する。さらに,他の読取条件も変更されていれば,元条件にて取得した画像データを,必要に応じて変換し,新条件に基づく画像データを生成する(S210)。そして,新条件にて読取範囲の画像データが得られたら,変更読取処理を終了する。
一方,新条件の読取範囲までの読み取りが終了していないと判断した場合は(S208:NO),例えば,キャリッジ212の位置と,元条件と新条件との読取速度の差とから,新条件にて読み取りを始めからやり直す方が,そのまま元条件で継続して読み取るよりも,早く終了するか否かを判断する(S212)。そして,やり直さない方が早いと判断した場合は(S212:NO),そのまま,元条件での読み取りを継続して,読取範囲の読み取りが終了するまで読み取る。読取範囲の読み取りが終了したら,S208にてYESとなり,S209へ進む。
一方,やり直す方が早いと判断したことに応じて(S212:YES),読み取りを中断し(S214),キャリッジ212を一旦スタート位置に戻す。さらに,原稿の先頭から,新条件にて読み取る(S215)。そして,読み取りが終了したら,変更読取処理を終了する。S215では新条件にて読み取っているので,取得した画像データは新条件に対応したものであり,画像データを変換する必要はない。
以上,詳細に説明したように,第1の形態のMFP100によれば,読み取りを開始した後に,ユーザによる読取条件の選択を受け付ける。そして,読み取り開始時の読取条件を,受け付けた読取条件に変更して,原稿を読み取る。従って,読み取り開始後に読取条件が変更された場合にも対応可能である。そして,読み取りを早期に開始するとともに,最終的には所望の画像データの取得が期待できる。
続いて,第2の形態のMFP100における,原稿の読み取り動作について説明する。第2の形態のMFP100では,読み取りの実行速度に関わる速度条件の少なくとも一部の選択を受け付けたと判断した場合に,原稿の読取を開始する。つまり,第2の形態のMFP100は,速度条件の受け付けを開始条件として読み取りを開始する。速度条件を受け付けたとは,例えば,表示部41にて速度条件に該当する項目が選択され,選択入力部42にてその項目の選択肢から1つが選択された場合が該当する。
前述したように,速度条件としては,読取解像度,色設定,機能の種類の各項目が該当する。つまり,MFP100は,これらの速度条件のうちの少なくとも1項目が選択されると,読取を開始する。そのとき,指定された速度条件の範囲内で,最高の画質となるように他の読取条件を決定し,決定した読取条件に基づいて読取速度を決定する。つまり,読み取り開始時の読取条件は,第1の形態のMFP100とは異なり,MFP100にて処理可能な最高画質とは限らない。
選択された速度条件と,その速度条件に対応する読取速度との関係の例を図7に示す。例えば,速度条件として,読取解像度の入力を受け付けると,受け付けた読取解像度で,カラー読み取りを開始する。一方,速度条件として,色設定の入力を受け付けると,受け付けた色設定で,設定可能な最高解像度である1200dpiでの読み取りを開始する。そして,それぞれの読取解像度と色設定に応じた読取速度(図4参照)に決定する。その結果,図7に示した読取速度に決定される。
また,MFP100では,選択された機能の種類によって,設定可能な最高解像度が異なる。そのため,機能の種類の選択は,前述したように,読取速度を決定する速度条件の一つである。図7に示すように,機能としてFAX送信が選択された場合には,300dpiのモノクロ読み取りが選択されたことになり,読取速度は高速となる。機能としてコピーやファイル生成が選択された場合には,読取解像度や色設定は限定されないので,最高画質である1200dpiのカラー読み取りが選択され,読取速度は低速となる。つまり,機能の種類が選択された場合にも,その機能の範囲内で最高の画質となるように,読取解像度および色設定を決定し,読み取りを開始する。
続いて,第2の形態のMFP100にて,前述した原稿の読み取り動作を実現する読取処理の手順について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。この第2の形態の読取処理は,読み取りの開始条件が速度条件の入力である点で第1の形態とは異なる。第2の形態の読取処理も,第1の形態と同様に,読み取りを開始可能な待ち受け状態となったことを契機に実行される。第1の形態と同様の手順については,同じ符号を付して説明を省略する。
第2の形態の読取処理では,読取条件のうち,読取速度を決定する条件である速度条件の入力を受け付けたか否かを判断する(S301)。つまり,読取解像度,または,色設定,または,機能の種類のいずれかの入力を受け付けたか否かを判断する。速度条件の入力を受け付けていないと判断した場合は(S301:NO),読取スタートの指示を受け付けたか否かを判断する(S302)。読取スタートの指示を受け付けていないと判断した場合は(S302:NO),S301に戻り,速度条件の入力または読取スタートの指示を受け付けるまで待機する。
一方,速度条件の入力を受け付けたと判断したことに応じて(S301:YES),受け付けた速度条件に応じて,前述したように,読取条件を決定する(S304)。また,読取スタートの指示を受け付けたと判断したことに応じて(S302:YES),その受け付け時に設定されている読取条件にて,読取条件を決定する(S304)。さらに,決定した読取条件に基づいて,読取速度が決定される。
そして,S304にて決定した読取条件および読取速度にて,原稿の読み取りを開始する(S106)。このとき,原稿検出部27にて原稿を検出している場合には,ADF読取方法にて読み取りを開始し,原稿検出部27にて原稿を検出していない場合には,移動読取方法にて読み取りを開始する。第2の形態におけるS106の処理は,条件入力読取開始処理の一例である。
そして,第2の形態のMFP100でも,読み取りの開始後にも,ユーザによる読取条件の入力を受け付ける。そこで,確定ボタン43の押下を受け付けたか否かを判断する(S108)。ただし,第2の形態のMFP100では,読取条件の一部は,S304にて設定されているので,それ以外の条件のみの変更を受け付ける。例えば,S301にて受け付けた速度条件が読取解像度であれば,S108で受け付ける読取条件は読取解像度以外の条件であり,色設定,機能の種類などである。
確定ボタン43の押下を受け付けていないと判断した場合(S108:NO)には,読み取りが終了したか否かを判断する(S112)。読み取りが終了していないと判断した場合は(S112:NO),S108に戻り,確定ボタン43の押下を受け付けるか,あるいは,読み取りが終了するまで,読み取り動作を継続する。そして,読み取りが終了したと判断した場合は(S112:YES),読取処理を終了する。
一方,確定ボタン43の押下を受け付けたと判断したことに応じて(S108:YES),変更読取処理を実行する(S110)。変更読取処理は,第1の形態と同様の処理である。なお,第2の形態における変更読取処理のS203にて,画像データを変換する処理は,色変換処理,または,解像度変換処理の一例である。変更読取処理の終了後,第2の形態の読取処理を終了する。
以上,詳細に説明したように,第2の形態のMFP100によっても,読み取りを開始した後に,ユーザによる読取条件の選択を受け付ける。そして,読み取り開始時の読取条件を,受け付けた読取条件に変更して,原稿を読み取る。従って,読み取り開始後に読取条件が変更された場合にも対応可能である。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,MFPに限らず,複写機,スキャナ,FAX装置等,画像読取機能を備えるものであれば適用可能である。
また,例えば,本発明は,両面読み取りの可能な装置にも適用可能である。その場合には,両面読み取りを実行するか,片面読み取りを実行するかの条件も読取条件の1つとすればよい。あるいは,カラー読み取りのできない画像読取部20に適用することもできる。その場合は,色設定の選択は不要であり,読取速度は読取解像度に依存する。あるいは,モノクロ専用の画像形成部10を有する装置に適用することも可能である。その場合には,機能としてコピーが選択されたら,読取条件はモノクロ読み取りに限定される。
また,例えば,移動読取方法での読み取りでは,変更読取処理のS212にて,やり直す方が早いか否かを判断したが,この判断は無くてもよい。つまり,S212の処理を省略して,S208にてNOであればS214へ進むとしてもよい。ただし,S212の判断を行う方が,より早期に読取処理を終了する可能性が高いので,好ましい。
また,例えば,読み取り開始後の読取条件の受付では,確定ボタン43の押下を待つとしたが,これに限らない。読取条件の選択入力を受け付ける度に,その条件を適用するとしてもよい。ただし,確定ボタン43の押下を待つ方が,再度変更される可能性は低いので,処理は単純なものとなる。なお,確定ボタン43の押下後も,読取中であれば再度条件の変更を受け付けるとしてもよい。その場合には,画質を向上させる条件への変更は困難なことから,画質を低下させる場合に限って,変更できるとするとよい。
また,例えば,ADF22や第2コンタクトガラス24にて,セットされた原稿の大きさが判別できる場合には,S101にて設定される読取範囲の最大値を,全範囲に代えて原稿の大きさとしてもよい。
また,例えば,読取条件のみでなく,出力条件も,読み取り開始後に受け付けてもよい。原稿の読み取り中に,例えば,出力先や送信先の指示,コピー機能の選択時における濃度調整やNin1設定を行うことで,読み取った画像データについて,所望の出力を得ることができる。
また,例えば,上述した第2の形態のMFP100は,読取速度を決定する速度条件を受け付けることで読み取りを開始し,読み取り開始後に読取条件の変更を受け付けるとしたが,読み取り開始後は読取条件の変更を受け付けなくてもよい。例えば,高画質の読み取りが不要である場合には,速い読取速度にて原稿の読み取りを開始することが望まれる。そこで,速度条件を受け付けることで読み取りを開始すれば,条件にあった読取速度で早期に読み取りを開始することができる。このようにすれば,読み取り開始時に好適な読取速度を選択する技術が提供される。
また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。
24 第2コンタクトガラス
25 開閉検知部
26 搬送部
27 原稿検出部
31 CPU
211 イメージセンサ
212 キャリッジ

Claims (16)

  1. 原稿を読み取る読取部と,
    制御部と,
    を備え,
    前記制御部は,
    前記読取部の読み取りの条件である読取条件を受け付ける条件受付処理と,
    前記読取部に原稿の読み取りを開始させた後,前記読取部による原稿の読み取り中に前記条件受付処理にて読取条件を受け付けたことに応じて,現在読み取りを行っている読取条件から,当該受け付けた読取条件に変更して,前記読取部に原稿を読み取らせる変更読取処理と,
    を実行することを特徴とする読取装置。
  2. 請求項1に記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記条件受付処理にて受け付けた読取条件を確定させる確定指示を受け付ける確定受付処理を実行し,
    前記変更読取処理では,現在読み取りを行っている読取条件から,前記条件受付処理にて受け付けられた後に前記確定受付処理にて確定された読取条件に変更して,前記読取部に原稿を読み取らせることを特徴とする読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記条件受付処理では,前記読取条件として,原稿の読取範囲を受け付け,
    前記変更読取処理では,現在読み取りを行っている読取条件の原稿の読取範囲から,前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲に変更し,さらに前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲の読み取りが完了していない場合に,前記読取部による原稿の読み取りを継続させ,前記条件受付処理にて受け付けた読取範囲の読み取りが完了している場合に,前記読取部による原稿の読み取りを終了させることを特徴とする読取装置。
  4. 請求項3に記載する読取装置において,
    前記読取部に原稿の読み取りを開始させた際の原稿の読取範囲は,設定可能な最大の読取範囲であることを特徴とする読取装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する読取装置において,
    原稿が所定の場所にセットされているか否かを検出する検出部を備え,
    前記制御部は,
    前記検出部の検出結果に基づいて原稿のセットを検出する検出処理と,
    前記検出処理にて原稿のセットが検出されたことに応じて,前記読取部に原稿の読み取りを開始させる原稿セット読取開始処理と,
    を実行することを特徴とする読取装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する読取装置において,
    前記読取条件には,前記読取部の読取速度を決定する条件である速度条件が含まれ,
    前記制御部は,
    前記読取部での原稿の読み取りが開始されていない状態で,前記条件受付処理にて前記速度条件を受け付けたことに応じて,当該受け付けた速度条件に従った読取速度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させる条件入力読取開始処理と,
    を実行することを特徴とする読取装置。
  7. 請求項6に記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件が解像度であった場合,受け付けた解像度に従った読取速度で,前記読取部に原稿のカラー読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  8. 請求項7に記載する読取装置において,
    原稿台と,
    前記読取部を保持するキャリッジと,
    を備え,
    前記読取部は,前記原稿台にある原稿を,前記キャリッジが移動することで読み取り,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理では,前記条件受付処理にてモノクロの色設定を受け付けた場合,前記読取部による原稿のカラー読み取りを中止し,原稿の先頭からモノクロ読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  9. 請求項7に記載する読取装置において,
    原稿を搬送する搬送部を備え,
    前記読取部は,前記搬送部によって搬送される原稿を所定の位置で読み取り,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理では,前記条件受付処理にてモノクロの色設定を受け付けた場合,読み取り中の原稿に連続する次に読み取られる原稿からモノクロ読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  10. 請求項9に記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理によってモノクロ読み取りを開始させる前に読み取られたカラーデータを,モノクロデータに変換する色変換処理を実行することを特徴とする読取装置。
  11. 請求項6から請求項10のいずれか1つに記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件がカラーかモノクロかの色設定であったことに応じて,設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  12. 請求項11に記載する読取装置において,
    原稿台と,
    前記読取部を保持するキャリッジと,
    を備え,
    前記読取部は,前記原稿台にある原稿を,前記キャリッジが移動することで読み取り,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理では,前記条件受付処理にて前記最高解像度と異なる解像度である特定解像度を受け付けた場合,前記読取部による原稿の読み取りを中止し,原稿の先頭から当該特定解像度での読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  13. 請求項11に記載する読取装置において,
    原稿を搬送する搬送部を備え,
    前記読取部は,前記搬送部によって搬送された原稿を所定の位置で読み取り,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理では,前記条件受付処理にて前記最高解像度と異なる解像度である特定解像度を受け付けた場合,読み取り中の原稿に連続する次に読み取られる原稿から当該特定解像度での読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  14. 請求項13に記載する読取装置において,
    前記制御部は,
    前記変更読取処理によって前記特定解像度での読み取りを開始させる前に読み取られたデータを,前記特定解像度のデータに変換する解像度変換処理を実行することを特徴とする読取装置。
  15. 請求項11から請求項14のいずれか1つに記載する読取装置において,
    設定可能な最高解像度が異なる複数の機能を有し,
    前記読取条件には,機能の種類が含まれ,
    前記制御部は,
    前記条件入力読取開始処理では,前記色設定を受け付けたことに応じて,前記読取条件にて設定された機能で設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
  16. 請求項6から請求項15のいずれか1つに記載する読取装置において,
    設定可能な最高解像度が異なる複数の機能を有し,
    前記速度条件には,機能の種類が含まれ,
    前記制御部は,
    前記条件入力読取開始処理では,前記速度条件が機能の種類であったことに応じて,受け付けた機能で設定可能な最高解像度で,前記読取部に原稿の読み取りを開始させることを特徴とする読取装置。
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