JP5105091B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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本発明は、原稿の画像を読み取るための位置に原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えた画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び制御プログラムに関するものである。
従来から、複写機(コピー機)や、コピー機能やスキャナ機能を備えた複合機等の画像形成装置には、画像の読取部に、原稿を載置できるガラス板等の原稿台と、原稿台の下方において原稿台に沿って移動可能に構成されたイメージスキャナとが備えられている。またさらに、これに加えて原稿を読み取るための位置に原稿を自動的に1枚ずつ搬送する自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えた画像形成装置も多い。このような画像形成装置では、原稿台の読み取り領域(以下、IR読取領域とする)に静置した原稿の画像を、イメージスキャナを走査しながら読み取る機構(以下、IR(Image Reader)機構)と、自動原稿搬送装置により搬送された原稿を停止させたイメージスキャナで読み取る機構(以下、ADF読取機構)とを有している。
原稿を搬送しながら画像を読み取るADF読取機構の構成のうち、原稿を読み取るための位置(以下、ADF読取位置とする)にイメージスキャナを停止させて読み取る構成には、以下の2つのタイプがある。
(1)ADF読取位置が、上方からの投影視でIR読取領域外にあるタイプ。
(2)ADF読取位置が、上方からの投影視でIR読取領域内にあるタイプ。
構成(1)の場合では、ADF読取位置がIR読取領域と重ならない位置にあるため、IR読取領域に別の原稿が載置された状態のままであっても、ADFで搬送した原稿の読み取りには影響を与えない。
これに対して、構成(2)の場合では、ADFによる原稿の搬送経路が、IR読取領域と分離されているときには、IR読取領域に別の原稿を載置した状態であっても、ADFから原稿を搬送することは可能である。しかしながら、このような状態の場合には、ADF読取位置に重なってIR読取領域に別の原稿が存在するため、ADF読取位置にあるイメージスキャナは、ADFから搬送された原稿の読み取りを行うことができないという問題がある。この問題を解決するためには、IR読取領域における原稿の有無を検出して対策を取ることが考えられる。
従来、IR読取領域にある原稿を検出するための発明として、例えば、特許文献1では、IR読取領域に載置されている原稿のサイズを検出するために、原稿を載置するカバーガラスの下方における当該カバーガラスと対向する位置に光センサを設けた画像形成装置が提案されている。
また、特許文献2では、読取センサで原稿の画像の読み取りを行う前に、前記読取センサで原稿に対して予備読取走査を行うが、このときに、画像を読み取るべき原稿面の反対側(背面)から原稿に背光を照射するための背光照射手段を設けている。そして、背光を読取センサで読み取ることによって、原稿の位置、大きさ、有無を判別するようにした画像形成装置が提案されている。
さらに、特許文献3では、白色基準板の一部に黒パターンを設けておいて、ADFによって搬送される原稿を読み取る前にイメージセンサを移動させて、黒パターンの読み取りを行い、黒パターンが検出されなければ、原稿台上、つまり白色基準板と原稿台ガラスの間に別の原稿が置かれている(取り忘れられている)と判断するようにした画像形成装置が提案されている。
特開平10−65876号公報(図3参照) 特開平8−179658号公報(図1及び図3参照) 特開2006−165993号公報(図1参照)
ところが、特許文献1のように、IR読取領域にある原稿検出のためにセンサを搭載すると、部品コストや取付コストが嵩み、装置自体のコストアップを招来する。
また、特許文献2のように、ADFで搬送された原稿を読み取る前に、IR読取領域に対して予備読取走査を行うと、ファーストコピータイム(ユーザがコピーキーを押下してからプリント出力が完了するまでの時間)が長くなり、コピーの速さに対してユーザの満足感が低下する虞がある。
さらに、特許文献3のように、原稿の有無を検出するためのパターンを有する基準板を設けると、基準板を装置に装備するための部品コストや取付コストが嵩む上に、経時変化によるパターンの劣化を考慮した処理も必要になるという問題があった。
本発明は、自動原稿搬送手段(ADF)によって搬送される原稿を読み取る際に、装置に特別なセンサや機械部品を使用することなく、IR読取領域の原稿の有無を短時間で確実に検出することができる画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び制御プログラムの実現を目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における画像形成装置は、原稿を載置するための原稿台と、原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、を備え、副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段を有する画像形成装置において、前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する停止手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記判定手段では、前記画像読取手段によって、主走査方向に直交する副走査方向の画像データを取得し、先のタイミングで取得された第1の画像データと後のタイミングで取得された第2の画像データとを比較し、第2の画像データの第1の画像データに対する変化量が所定値以上の場合には、前記原稿台上に別の原稿がないと判定し、前記変化量が所定値未満の場合には、前記原稿台上に別の原稿があると判定することを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記判定手段では、前記自動原稿搬送手段で搬送された原稿の先端が前記ADF読取位置で読み取られる位置に到達する前のタイミングで第1の画像データを取得し、前記原稿の先端がADF読取位置で読み取られる位置に到達した後のタイミングで第2の画像データを取得することを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記自動原稿搬送手段で搬送される原稿の枚数に拘わらず、前記判定手段により、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されていないと判定されるか、もしくは、別の原稿が前記原稿台上に載置されていると判定され、かつその後の処理が指令されるまでは、前記自動原稿搬送手段によって2枚目以降の原稿の搬送を開始しないことを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像読取手段で取得した画像データを記憶する記憶手段を備え、前記停止手段は、前記自動原稿搬送手段で搬送される原稿の枚数に拘わらず、1枚目の原稿の搬送が終了した時点で原稿の読み取りを停止し、前記記憶手段は、前記停止手段で原稿の読み取りを停止しても、その後の処理が指令されるまでは、1枚目の原稿の画像データを記憶しておくことを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、当該判定結果に基づく報知を行う報知手段をさらに備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記停止手段により停止された動作の続行の指示または動作の終了の指示を受け付ける指示受付手段をさらに備えたことを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記判定手段を実行するか否かの設定を、選択可能に構成していることを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明における画像形成装置の制御方法は、原稿を載置するための原稿台と、原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、を備え、副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段を有する画像形成装置の制御方法において、前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する工程と、前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明における制御プログラムは、原稿を載置するための原稿台と、原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、を備え、副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段を有する画像形成装置のコンピュータに、前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する工程と、前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する工程と、を実行させることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、搬送された前記原稿とは別の原稿が原稿台上に載置されているか否かの判定を、画像読取手段で読み取って生成した画像データを用いて行うことができる。つまり、データ処理によって判定を行うから、原稿台に残る原稿の検出のために、センサ等の電磁部品や機械部品を付加する必要がなく、また、予備読取走査も行う必要がない。従って、自動原稿搬送手段により搬送された原稿の画像読み取り時に、原稿台に残った別の原稿のために異常画像を読み取ってしまうという不都合を、部品コストを上昇させたりユーザの待ち時間を長くしたりすることなく解消することができる。
請求項2に記載の発明によれば、判定手段は、先のタイミングで取得された第1の画像データと後のタイミングで取得された第2の画像データとを比較して、その変化量で検出しているから、読み取りの対象物の経時変化に関係なく判定することができる。従って、画像データを処理する際に、読み取りの対象物の経時変化を考慮したデータ処理を付加する必要がなく、データ処理を簡略化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、判定手段は、原稿の先端がADF読取位置で読み取られる位置に到達する前後のタイミングで取得した2つの画像データを比較して、その変化量で検出しており、これにより、読み取りの対象物の経時変化に関係なく判定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、判定手段では、搬送された原稿とは別の原稿が原稿台上に載置されていないと判定されるか、もしくは、別の原稿が原稿台上に載置されていると判定され、かつその後の処理が指令されるまでは、自動原稿搬送手段によって2枚目以降の原稿の搬送を開始しないようにしているから、原稿台上に別の原稿があって読み取りができないにも拘らず、2枚目の原稿が自動原稿搬送手段で搬送されてしまうという不都合を解消できる。つまり、原稿台上に別の原稿があると判定された場合には、2枚目の原稿はまだ搬送されていないから、別の原稿を取り除いた後に、既に搬送された1枚目の原稿を元に戻すだけで、自動原稿搬送手段による原稿の読み取りをやり直すことができる。
請求項5に記載の発明によれば、停止手段は1枚目の原稿の搬送が終了した時点で原稿の読み取りを停止し、記憶手段は原稿の読み取りが停止されても、その後の処理が指令されるまでは、1枚目の原稿の画像データを記憶しているから、仮に、停止手段で一旦読み取りが停止した後でも、必要に応じて、1枚目の原稿の画像データをプリントやファックス等の次の処理に展開することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、判定手段によって原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、当該判定結果に基づく報知を行う報知手段を備えているから、原稿台上に別の原稿が載置されている場合に、次の処理の指令を速やかに促すことができる。
請求項7に記載の発明によれば、停止手段により停止された動作の続行の指示または動作の終了の指示を受け付ける指示受付手段を有しているから、停止手段により停止された動作を続行するか終了するかを、ユーザが選択することができる。
請求項8に記載の発明によれば、判定手段を実行するか否かの設定を、選択可能に構成しているから、ユーザの希望に応じて、判定手段の実行の有無を設定することができる。
請求項9に記載の発明によれば、自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、搬送された前記原稿とは別の原稿が原稿台上に載置されているか否かの判定を、画像読取手段で読み取って生成した画像データを用いて行うことができる。つまり、データ処理によって判定を行うから、原稿台に残る原稿の検出のために、センサ等の電磁部品や機械部品を付加する必要がなく、また、予備読取走査も行う必要がない。従って、自動原稿搬送手段により搬送された原稿の画像読み取り時に、原稿台に残った別の原稿のために異常画像を読み取ってしまうという不都合を、部品コストを上昇させたりユーザの待ち時間を長くしたりすることなく解消することができる。
請求項10に記載の発明によれば、画像形成装置のコンピュータに、各工程を実行させることにより、自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、原稿台上に載置されている別の原稿のために異常画像を読み取ってしまうという不都合を、部品コストを上昇させたりユーザの待ち時間を長くしたりすることなく解消することができる。
以下に、本発明を具体化した実施形態を、図1〜図15を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態では、画像形成装置としてデジタル複合機(以下、MFP:Multi Function Peripheral)1を例示している。
MFP1は、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファックス機能などの多くの機能を有する複合機であり、ネットワークを介したデータの送受信が可能である。MFP1は、図1に示されるように、前面上部に、複数のキー11aを備えた操作部11が配置され、キー11aに対するユーザの操作によって、各種の指示や、文字・数字などのデータの入力が行われる。後述する画像の読み取りを開始するための指示動作や、その後の選択動作も操作部11によって行われる。操作部11に隣接して、ユーザに対する指示メニューや取得した画像に関する情報などの表示を行うディスプレー部12が備えられている。キー11aの機能を備えたタッチパネル式のディスプレーを採用してもよい。
本体の上部寄りの位置には、原稿を光学的に読み取って画像データを得るスキャナ部13が備えられ、スキャナ部13の下方には、画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷するプリンタ部14が備えられている。
MFP1の本体上部には、原稿を自動的にスキャナ部13に送る自動原稿搬送手段としてのADF(Auto Document Feeder)17が備えられていて、ADF17は、本体上部に開閉可能に設けられた蓋体20の一部(図1の左側寄り部位)に備えられている。本体下部には、プリンタ部14に記録シートを供給する給紙部18が前面側から挿抜可能に備えられている。本体中央部には、プリンタ部14によって画像が印刷され排出された記録シートを載置するトレイ19が備えられている。
また、MFP1の内部には、ネットワークを介して外部機器と画像データなどの送受信を行う通信部16と、画像データなどを記憶する記憶部23とが備えられている。なお、図1では図示は省略しているが、MFP1は、ネットワーク・インターフェースを有しており、通信部16は、ネットワーク・インターフェースを介してネットワークに接続されることで、外部機器との間で各種データの送受信が可能となっている。
スキャナ部13は、写真、文字、絵などの画像情報を原稿から光学的に読み取って画像データを取得する。取得されたデータ(濃度データ)は、図1には図示していない画像処理部において、デジタルデータに変換され、周知の各種画像処理が施される。そして、その後に、プリンタ部14や通信部16に送られ、画像の印刷やデータの送信に供されるか、または後の利用のために、記憶手段としての記憶部23に格納される。構成の詳細は後述する。
プリンタ部14は、スキャナ部13より取得された画像データ、通信部16により外部機器から受信した画像データ、または記憶部23に格納されている画像データに基づいて記録シート上に画像を印刷する。
通信部16は、公衆電話回線を介してファクシミリデータの送受信を行う他、LAN、インターネットなどのネットワークを介して、ネットワークに接続されている外部機器との間で、電子メール等を用いてデータの送受信を行う。
図3のブロック図は以上のMFP1の構成を機能別に示したものである。MFP1の構成を説明する。このMFP1は、情報処理部301、ファクシミリ部302、通信制御部303、給紙手段304、画像読み取り部305(スキャナ部13)、画像形成手段306、及びフィニッシャ部307を有している。
情報処理部301は、データ入出力手段308、データ通信制御部309、操作部310(操作部11を含む)、制御装置311、不揮発メモリ312、画像メモリ313、及び表示部314(ディスプレー部12を含む)を有している。情報処理部301では、画像メモリ313に格納されたジョブの削除、出力等の制御が可能である。
制御装置311には、データ入出力手段308が接続され、ジョブが入出力される際に使用される。データ入出力手段308には、TCP/IPベースのネットワークのLAN端子315、USB端子316、パラレルインターフェース端子317、シリアルインターフェース端子318等のインターフェース端子が複数設けられている。
制御装置311はCPU等から構成され、不揮発メモリ312に格納されている各種処理プログラムに従って、各部の動作を制御する。制御装置311が、スキャナ部13である画像読み取り部305に対して、原稿を読み取るための動作指示を行う際には、モータ等の駆動手段に対する動作指示が行われる。制御装置311からこの指示を受けた画像読み取り部305は、対象となる原稿を読み取り、取得した画像データを制御装置311内のデータ書き込み部(記憶部23)に転送する。なお、不揮発メモリ312には、スキャナ部13で原稿を読み取るための動作を実行するときに、IR読取領域210の原稿検出処理(後述する)及びそれに伴う処理を実行するためのプログラムも格納されている。なお、各種処理を実行するためのプログラムを、ネットワーク315等の外部から受信して実行してもよい。
次に、図2を用いて、スキャナ部13の構成の概略を説明する。スキャナ部13には、原稿が載置される原稿台としてのガラス板204と、ガラス板204の下面に沿って往復移動可能に設けられ、原稿を走査する画像読取手段としてのIRモジュール201とが備えられている。原稿は原稿面を下にして、ガラス板204の上面に載置される。ガラス板204の上面における原稿が載置される領域を、IR読取領域210(図4)とする。IRモジュール201は、その移動方向である副走査方向に直交する主走査方向(図1の奥行き方向)に長く形成されている。
IRモジュール201の内部には、ランプ206とイメージセンサ207とが備えられ、ランプ206から光をガラス板204に向かって照射し、その反射光をイメージセンサ207で受光することにより、原稿の画像情報を取得する。IRモジュール201を走査する駆動手段としては、IRモータ203と、ベルトやワイヤ等を有する駆動伝達部202とが備えられ、これらによってIRモジュール201が、ガラス板204の下方にて副走査方向に沿って往復移動する。
スキャナ部13には、基準白出力を得るための基準部205がIR読取領域210外の所定位置に配置されている。ガラス板204の周囲は枠体で囲まれていて、この実施形態では、基準部205は、ガラス板204の一辺(図1及び図2の左側)に隣接する枠体としてのシェーディング板209の下面側に設けられている。原稿の読み取りに際しては、IRモジュール201を、シェーディング板209の下方に移動させて基準部205のデータを読み取り、イメージセンサ207の出力ばらつきを補正するための処理を行う。
IR読取領域210は、シェーディング板209におけるガラス板204側の側面に、原稿を当接させて位置合わせするように設定されている。一方、ADF17で搬送された原稿を読み取るためにIRモジュール201が停止するADF読取位置259も、シェーディング板209の近傍に設けられている。つまり、ADF読取位置259は、IR読取領域210の内側、換言すれば上方からの投影視でIR読取領域210と重なる位置に設けられている。
IRモジュール201がADF読取位置259に位置しているときに、IRモジュール201が対向するADF17には、通過する原稿の原稿面をIRモジュール201側に露出させる読取部263が開口形成されている。すなわち、ADF17を備える蓋体20が、ガラス板204を覆った閉塞状態では、ADF読取位置259の直上に僅かな間隔をあけて読取部263が位置するように構成されている。
蓋体20は、ガラス板204に載置した原稿をガラス板204側に押圧する押え板を兼ねており、IRモジュール201を移動させつつ載置された原稿の読み取りを行うときには、蓋体20を閉じた状態で、ガラス板204と読取部263との間に原稿が介在することになる。
スキャナ部13の所定位置には、IRモジュール201の副走査方向の基準位置として使用するためのホームポジションセンサ208が設けられている。この実施形態では、ホームポジションセンサ208は、シェーディング板209の下方において、ADF読取位置259から距離X(図4)だけ離れた位置に設置されている。IRモジュール201を走査させる際には、IRモジュール201をホームポジションセンサ208の位置に移動させて、副走査方向の基準位置を設定する。
ADF17には、複数の原稿280を載置可能な原稿トレイ251と、原稿をADF読取位置259に給紙するためにUターン形状に湾曲形成され搬送路262と、搬送路262に沿って配置された複数のローラとが備えられている。
原稿トレイ251に載置された原稿の最上面に当接可能な位置には、原稿トレイ251の原稿を1枚ずつ分離して搬送路262に送り出すためのピックアップローラ253が配置されている。ピックアップローラ253は、ADF17での原稿の搬送が指令される前は、原稿トレイ251に載置されている原稿とは非接触状態にあるが、原稿の搬送が指令されると、原稿の最上面に接触する位置に変位し、原稿を1枚ずつ分離して搬送路に送り出す。ピックアップローラ253の変位動作の切り替えは、電磁クラッチ等で行っている。
ピックアップローラ253の搬送下流側には、ADF読取位置259に向かって順に、給紙ローラ254、搬送ローラ255、256、257が配置されている。ADF読取位置259よりも搬送方向の下流側には、搬送路262から原稿を排出するための排紙ローラ260が配置されている。これらピックアップローラ253、給紙ローラ254、搬送ローラ255、256、257、排紙ローラ260は、ADF17に設けられているADFモータ261の駆動力を、図示しないギア等の駆動伝達機構で伝達することによって駆動される。
また、原稿トレイ251には、トレイ上の原稿280の有無を検出する原稿検出センサ252が配置され、ADF読取位置259から搬送路に沿って上流側に所定距離だけ離れた位置には、原稿が接触すると出力信号が変化するレジストセンサ258が配置されている。
上記のように構成されたスキャナ部13は、ガラス板204のIR読取領域210に静置された原稿を、IRモジュール201を副走査方向に移動させながら画像の読み取りを行うIR機構200と、IRモジュール201をADF読取位置259で停止させて、ADF17によって原稿を、停止したIRモジュール201と対向する位置を通過させながら画像の読み取りを行うADF読取機構250とに大別することができる。
つまり、ユーザは、原稿の画像の読み取りを行うときに、IR機構200を用いるかADF読取機構250を用いるかを選択することができ、IR機構200を用いる場合はIR読取領域210に原稿を静置し、ADF読取機構250を用いる場合には原稿トレイ251に原稿を載置する。
次に、図4を用いて、ADF読取機構250を用いるときの、基本的な原稿搬送及び画像読取処理について説明する。まず、ADF17で搬送される原稿の画像を、イメージセンサ207で読み込むために、IRモジュール201をADF読取位置259に移動させる。
ここで、ADF読取位置259とホームポジションセンサ208との距離Xは設計上決まっている。従って、IRモジュール201を一旦ホームポジションセンサ208の位置まで移動させ、その後でIRモジュール201をホームポジションセンサ208から距離Xだけ移動させた位置で停止させることで、IRモジュールをADF読取位置259に配置できる。
次に、原稿検出センサ252によって、原稿トレイ251上に原稿280があるか否かの判断を行う。原稿の読み取りが指令されて実行する時に、この原稿検出センサ252によって、原稿トレイ251上に原稿ありと判断された場合のみ、ADF17による原稿搬送を実行するためにADFモータ261を駆動させる。原稿トレイ251に載置されている最上層の原稿にピックアップローラ253が接触すると、最上層の原稿280aを1枚のみ分離して搬送路262に送り出し、原稿280aは給紙ローラ254、搬送ローラ255、256、257によって、下流側に搬送される。原稿280の先端がレジストセンサ258の位置に到達すると、レジストセンサ258の出力信号が変化する。
レジストセンサ258と読取部263との距離は、設計的に決定されていて、また、原稿280の搬送速度も設計値として決められている。従って、レジストセンサ258の信号変化から、所定時間経過後に、イメージセンサ207での画像取り込みを開始すれば、ADF17で搬送されている原稿の画像をイメージセンサ207で取得できることになる。読み取りが終了した原稿280aは、排出ローラ260で搬送路262から排出される。
このMFP1では、前述したように(図2及び図4参照)、ADF読取位置259は、ガラス板204のIR読取領域210の内側に設けられている。即ち、ADF読取位置259に停止しているイメージセンサ207は、ガラス板204のIR読取領域210を介して原稿の画像を読み取ることになる。従って、何も対策を取らない場合には、以下に記載するような不都合が生じる。
つまり、図5に示すように、ユーザがADF読取機構250を使用して原稿280a(図6(a)の画像参照)を読み取らせようとした際に、IR機構200で先に読み取った別の原稿280b(図6(b)の画像参照)が、取り忘れ等の理由によって、IR読取領域210にそのまま残っている場合がある。IR読取領域210に別の原稿280bが存在していた場合、読取部263を通過する原稿280aは、IR読取領域210に存在する原稿280bによって、イメージセンサ207から見えなくなってしまう。
そのため、この状態のまま画像の読み取りを実行すると、ADF読取位置259に停止しているイメージセンサ207は、搬送された原稿280aの画像(図6(a)参照)を読もうとするものの、実際には、IR読取領域210にある原稿280bの1ライン(ADF読取位置259に対向するライン)を読み続けることになり、結果として図6(c)に例示するような異常画像が出力されてしまう。
従って、このような構成のスキャナ部13においては、ADF読取機構250による原稿の読み取りに際し、IR読取領域210に原稿280bがあるか否かを検出し、原稿280bがIR読取領域210にあった場合、ユーザに対して、IR読取領域210に有る原稿280bを取り除くように指示するメッセージ等を表示する必要がある。
そこで、上記不都合を生じさせないために、本実施形態では、次のような方法を採用した。まず、ADF読取位置259に移動したIRモジュール201が、ADF17で搬送された原稿280aを読もうとして取得した画像データにおいて、IR読取領域210に原稿が有る場合と無い場合の特徴について説明する。
IR読取領域210に原稿が無い場合であって、図7(a)に示すように、原稿の先端が読取部263に到達する前には、IRモジュール201は、原稿が無い状態での読取部263の画像(第1の画像データ)を取得することになる(図7(a)のZ1参照)。その後、原稿280aが搬送されてその先端が読取部263に到達すると、IRモジュール201は、実際にADF17で搬送されてきた原稿280aの原稿面の画像(第2の画像データ)を取得することになる(図7(b)のZ2参照)。
従って、原稿280aの先端が、読取部263に到達する前後の画像データには出力値に差異が発生する。さらにその後も、原稿の搬送とともに、原稿の画像に従って出力値に変化が生じる。なお、ADF17による原稿搬送で画像を読み取る際に、原稿の先端がどの時点でADF読取部263に到達するかは、前述したように、読取部263とレジストセンサ258との間の空間的距離、レジストセンサ258の出力信号変化(エッジ)タイミング、原稿の搬送速度から算出することができる。
それに対して、図8に示すように、IR読取領域210に原稿280bが存在する場合、ADF17で搬送される原稿は、搬送路262を通常どおりに搬送される。しかしながら、図8(a)に示すように、原稿280aの先端が読取部263に到達する前も、図8(b)に示すように、原稿280aの先端が読取部263に到達した後も、IRモジュール201が読み取る画像は、いずれもIR読取領域210に存在する原稿280bのものである(図8(a)のZ3(第1の画像データ),図8(b)のZ4(第2の画像データ)参照)。
さらに、IR読取領域210の原稿280bは移動されないので、IRモジュール201は、イメージセンサ207と対向する位置の同一箇所を読み続けることになる。従って、原稿の先端がADF読取位置259に到達する前後(および到達後の原稿搬送中)に取得される画像データの変化は、イメージセンサ207の出力ばらつきかランプ206の出力変化等に起因する極めて微細なデータ変動のみになる。
IRモジュール201で取得する画像データの例について、図9〜図11を用いて説明する。図9(a)は、ユーザが読み取りを行わせようとして、ADF17の原稿トレイ251に載置した原稿280aの画像例である。また、図9(b)は、IR読取領域210に載置された(取り忘れた)原稿280bの画像例である。
IR読取領域210に原稿が無い場合、ADF17で搬送された原稿280aの先端が、読取部263に到達する前にIRモジュール201が取得する画像データは、図10にL1のラインで示すように、原稿280aではなく搬送路262(読取部263)を読み取ったデータである。一方、原稿280aの先端が読取部263に到達した後に、IRモジュール201が取得するデータは、図10にL2のラインで示すように、原稿(図9(a)参照)の一部である。
一方、IR読取領域210に原稿280bが存在する場合には、どの画像取得タイミングにおいても、IRモジュール201からはADF17で搬送されている原稿280aを見ることはできず、常に原稿280bの同じライン、つまり図11に示すL3のラインを見ていることになる。
これをイメージセンサ207上の所定位置画素Pxの出力変化で見ると、IR読取領域210に原稿280bが無い場合には、図12に示すように、読取部263におけるIRモジュール201の対向面(L1)、原稿面(白)、原稿面(黒)、原稿面(白、L2)・・・の順に、画素出力変化が発生する。IR読取領域210に原稿が存在する場合には、IRモジュール201が取得する画像データは同じ位置の画像を取得してしまうため、図13に示すように、所定位置画素Pxの出力はほぼ一定となる。
従って、画像取得タイミングにおける所定位置の画素出力変化に所定値以上の差が発生しているか否かによって、取り忘れ等でIR読取領域210に原稿280bが載置されているか否かを判定することができる。
原稿280bの検出に際しては、例えば、イメージセンサ207の所定アドレスの1つあるいは複数画素の出力に対して、原稿280aの先端が読取部263に到達する直前から、原稿280aの先端が読取部263を通過して所定時間経過するまで、画像データを制御装置311における記憶部23としての、データ書き込み部やRAMに保存する。そして、ADF17で搬送した原稿280aの画像読み取り中に、不揮発メモリ312に格納されている各種プログラムによって各動作(手段)を実行し、まず、判定手段によって、IR読取領域210に原稿280bが有るか否かの判定を実施する。
上記判定手段により、IR読取領域210に原稿280bが存在する可能性が高いと判定された場合には、停止手段によって、ADF読取機構250での原稿の読み取り(スキャナ機能またはプリント機能)の処理を一時停止する。そして、報知手段によって、ディスプレー部12にてその旨をユーザに通知するとともに、続行手段によってそのままADF読取機構250での原稿の読み取りを続行するか、あるいは終了手段によって処理を終了するかの選択を促すメッセージを表示する。そして、指示受付手段では、停止手段により停止された動作の続行の指示または動作の終了の指示を受け付ける。
このようにユーザが、停止された動作を続行するか動作を終了するかを選択できるように構成したことには、以下のような意義がある。例えば、所定位置画素Pxに対応する原稿画像に副走査方向に関して変化がない(画像の空白部分に該当している、あるいは均一な画像である)ような場合、あるいは原稿色によっては、IR読取領域210に原稿が無いにもかかわらず、IR読取領域210に原稿ありと判定される場合もあり得る。その場合にユーザに動作続行の選択を許容することで、無用な動作のやり直しが必要となることを防止するものである。なお、報知手段によるユーザへの通知は、ディスプレー部12への表示だけでなく、警告音や警告灯等を用いてもよい。
ユーザがADF読取機構250での原稿の読み取りの終了を選択した場合には、取得した画像データを破棄し、一時中断している動作(スキャナ機能またはプリント機能)を終了する。ユーザが読取の続行を選択した場合には、一時中断していた読み取り動作(スキャナ機能またはプリント機能)を再開する。
次に、画像形成装置におけるADF読取機構を用いるときの処理の制御方法の詳細を、図14のフローチャートを用いて説明する。まず、ユーザから、画像読み取り(スキャン開始)が指示されると、ADF17の原稿トレイ251上に原稿280が有るか否かを、原稿検出センサ252からの信号のON、OFFによって判断する(S201)。原稿検出センサ252の信号がOFFの場合(S201でN)には、原稿トレイ251に原稿280がないと判断して、IR機構200による原稿の読み取り(IRスキャン)を実行する(S250)。IR機構200による原稿の読み取りの詳細については公知であるので省略する。
原稿検出センサ252の信号がONの場合(S201でY)には、MFP1は、原稿トレイ251に原稿280が有ると判断して、ADFモータ261を駆動させ、原稿トレイ251から搬送路262への原稿280の給紙を開始する(S202)。ADF17の各ローラ254〜257によって、最初の原稿280aが搬送され、原稿先端がレジストセンサ258に到達すると、レジストセンサ258からの信号がONに変化する。
そして、レジストセンサ258の信号がONになってから原稿先端が読取部263に到達するまでの時間の計測を開始する。時間の計測に換えて、モータのパルス数を計数してもよい。この時間の計測により、原稿先端がレジストセンサ258から読取部263に向かって進んだ移動量を把握することができる。
本実施形態では、IR読取領域210の原稿の有無を検出するために、レジストセンサ258がONになってからIRモジュール201によって読み取りを開始するまでの設定時間T1を、通常よりも短い時間に設定している。従って、レジストセンサ258がONしてからの時間が設定時間T1に到達したか否かによって、レジストセンサ258からの原稿先端が、所定量、換言すれば読取部263の手前の位置まで移動したか否かを判断する(S203)。手前の位置に到達する所定量を移動していなければ(S203でN)、原稿の搬送動作を繰り返す。
設定時間T1が経過し、原稿先端がレジストセンサ258から所定量移動し、読取部263の手前の位置に到達したと判断されると(S203でY)、ADF読取位置259に停止しているIRモジュール201によって、画像の読み取りを開始する(S204)。そして、読み取りと同時に、取得したイメージセンサ207からの画像データに基づいて、IR面210上に他の原稿が有るか否かの検出処理を行う(S205)。
そのまま画像の読み取りを継続しながら、レジストセンサ258がOFFになってから所定時間(原稿後端が読取部263を通り過ぎる時間)T2経過したかを判断し、これにより原稿後端が、レジストセンサ258の位置から所定量移動して、読取部263を完全に通過したか否かを判断する(S206)。原稿後端が読取部263を通過したと判断したら、画像の読み取り処理を終了する(S207)。
ここで、S205にて判定されたIR読取領域210の原稿の有無の検出処理の結果に基づいて、それ以降の処理を分岐する(S208)。なお、IR読取領域210の原稿検出は、ADF機構259で読み取る原稿の1枚目を実行しているときのみ行うようにする。
IR読取領域210に原稿ありと判定された場合(S208でN)には、MFP1の引き続く動作を一時停止の状態にしておき(S209)、IR読取領域210に原稿が存在する旨の警告、及び動作の続行あるいは終了の選択をユーザに促す画面をディスプレー部12に表示する(S210)。動作の終了が指示された場合(S211でY)、MFP1は、制御装置311に取得している画像データを破棄し、一時停止している動作の終了処理を行う。
また、ユーザによって動作の続行が指示された場合(S211でN)、一時停止している動作を再開し(S212)、通常の制御に移行する。つまり、制御装置311に取得している画像データに基づいて、プリントしたり、データを転送したりする。また、原稿トレイ251に他の原稿が載置されている場合(S213でN)には、2枚目以降の原稿に対する読み取り動作を実行し(S251)、原稿トレイ251の原稿検出センサ252がOFF、即ち2枚目以降の原稿がない(S213でY)と、動作を終了する。
IR読取領域210の原稿の有無の検出処理(S205)の詳細を、図15のフローチャートを用いて説明する。イメージセンサ207内の1つあるいは複数の所定画素アドレスの画素データ(デジタル値)を、読み取り動作中の所定時間内に、制御装置311に保存する(S301)。副走査方向に所定長さの画素データを取得するまで、画素データの取得を継続し(S302)、全ての画素データの取得が終了したら、画素データの変化量を算出する(S303)。
画素データの変化量があらかじめ設定した所定値以上あった場合には、ADF17で搬送されてきた原稿を読み取ることができたと判断し、IR読取領域210に原稿なしの判定結果を設定する(S304)。一方、画素データの変化量が所定値未満の場合には、ADF17で搬送された原稿ではなく、IR読取領域210に有る別の原稿を読み取っている可能性があるとして、IR読取領域210に原稿ありの判定結果を設定する(S305)。
この判定手段により、IR読取領域210に原稿が有ると判定され、且つユーザによって動作の中止が選択された場合に、2枚目の原稿が既にADF17の内部に給紙されていると、ユーザにとって利便性が悪い。そこで、この原稿検出処理が実行される場合には、IR読取領域210に原稿がないと判定されるか、あるいはユーザによって動作の続行が選択されるまでは、ADF17において2枚目以降の原稿給紙を実行させないようにする。
このように制御することで、ユーザが動作を終了させても、2枚目以降の原稿は、ADF17によって給紙されていないので、IR読取領域210の原稿を取り除いた後の、次の読み取り動作の開始の前に、1枚目の原稿をユーザが、ADF17の原稿トレイ251に再度載置すれば、通常の原稿読み取りと同じ順序でADF読取機構250による読み取りが可能となる。
また、このIR読取領域210における原稿の有無の検出処理は、検出処理を実行するか否かの設定をユーザが選択できるようにし、ユーザが必要ないと考える場合には、原稿の有無の検出処理を実行しないようにしてもよい。
さらに、検出結果でIR読取領域210に原稿有りと判断され、画像の読み取りが一時停止しても、1枚目の原稿に対して取得した画像データをすぐには記憶部23から消さないようにしておくことが望ましい。仮に、IR読取領域210に原稿が有ると判定された場合であっても、実際にユーザが確認すると、原稿が存在しない可能性もあるので、1枚目の画像データを残しておくと、ユーザの選択によってプリント出力したり、データ送信したりすることができ、1枚目の原稿の読み取りをやり直す必要が無くなる。
以上のように、本発明では、ADF17で搬送される原稿の読み取りを行う際に、取得した画像データをデータ処理することで、IR読取領域210に別の原稿が有るか否かを検出することができるから、センサを付加する場合や予備読取走査を行う場合などに比べて、コストアップを招来することなく、また読み取り時間を必要以上に長くすることなく、読取異常の問題を解決することができる。
上記実施形態では、最初の原稿をADF読取機構250で読み取る際に、IR読取領域210に原稿がないと判定されるか、あるいはユーザによって動作の続行が選択されるまでは、例え2枚目以降の原稿が原稿トレイ251に存在していたとしてもその搬送を行っていない。このようにすれば、IR読取領域210に他の原稿があったときにすばやく対策でき、好適である。
しかしながら、本発明はこの構成に限られるものではなく、最初の原稿に引き続いて、ADF17による2枚目以降の原稿の搬送を開始することも可能である。その場合には、IR読取領域210に原稿あると判定されたときにすでに搬送が開始されていた原稿の排出までを行い、その後の動作を停止すればよい。従って、IR読取領域210の原稿を取り除いた後にユーザは排出された原稿全てを原稿トレイ251に戻せばよい。
また、上記実施形態では、原稿の先端がADF読取位置259に到達する前後に取得される画像データ相互の変化に基づいて、IR読取領域210の原稿の有無が判定されているが、これに限らず、原稿の先端がADF読取位置259に到達した後に取得される画像データの変化のみに基づいて判定を行ってもよい。また、この両方に基づいて判定を行ってもよい。
本実施形態のデジタル複合機の外観図である。 スキャナ部の構成概要図である。 デジタル複合機の内部構成を示すブロック図である。 ADF読取機構の構成概要図である。 IR読取領域に原稿が残存した状態でADF読取機構を用いた場合の概要図である。 IR読取領域に原稿が残存した状態でADF読取機構を用いた場合の読み取り例である。 IR読取領域に原稿がない場合のADF読取機構を用いた読み取り概要図である。 IR読取領域に原稿がある場合のADF読取機構を用いた読み取り概要図である。 (a)はADFで搬送される原稿の一例、(b)はIR読取領域に残存する原稿の一例である。 IR読取領域に原稿がない場合のADF読取機構を用いた画像取得時の概要図である。 IR読取領域に原稿がある場合のADF読取機構を用いた画像取得時の概要図である。 IR読取領域に原稿がない場合のADF読取機構を用いた画素出力例である。 IR読取領域に原稿がある場合のADF読取機構を用いた画素出力例である。 本実施形態におけるADF読取機構を用いた場合の全体フローチャートである。 本実施形態における原稿検出処理のフローチャートである。
符号の説明
1 MFP
11 操作部
12 ディスプレー部
13 スキャナ部
14 プリンタ部
16 通信部
17 ADF
19 トレイ
23 記憶部
200 IR機構
201 IRモジュール
203 IRモータ
204 ガラス板
207 イメージセンサ
210 IR読取領域、
250 ADF読取機構
251 原稿トレイ
259 ADF読取位置
263 読取部

Claims (10)

  1. 原稿を載置するための原稿台と、
    原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、
    を備え、
    副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段
    を有する画像形成装置において、
    前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する停止手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段では、
    前記画像読取手段によって、主走査方向に直交する副走査方向の画像データを取得し、先のタイミングで取得された第1の画像データと後のタイミングで取得された第2の画像データとを比較し、
    第2の画像データの第1の画像データに対する変化量が所定値以上の場合には、前記原稿台上に別の原稿がないと判定し、前記変化量が所定値未満の場合には、前記原稿台上に別の原稿があると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定手段では、
    前記自動原稿搬送手段で搬送された原稿の先端が前記ADF読取位置で読み取られる位置に到達する前のタイミングで第1の画像データを取得し、前記原稿の先端がADF読取位置で読み取られる位置に到達した後のタイミングで第2の画像データを取得することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記自動原稿搬送手段で搬送される原稿の枚数に拘わらず、
    前記判定手段により、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されていないと判定されるか、もしくは、別の原稿が前記原稿台上に載置されていると判定され、かつその後の処理が指令されるまでは、前記自動原稿搬送手段によって2枚目以降の原稿の搬送を開始しないことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像読取手段で取得した画像データを記憶する記憶手段を備え、
    前記停止手段は、前記自動原稿搬送手段で搬送される原稿の枚数に拘わらず、1枚目の原稿の搬送が終了した時点で原稿の読み取りを停止し、
    前記記憶手段は、前記停止手段で原稿の読み取りを停止しても、その後の処理が指令されるまでは、1枚目の原稿の画像データを記憶しておくことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、当該判定結果に基づく報知を行う報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記停止手段により停止された動作の続行の指示または動作の終了の指示を受け付ける指示受付手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記判定手段を実行するか否かの設定を、選択可能に構成していることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 原稿を載置するための原稿台と、
    原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、
    を備え、
    副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段
    を有する画像形成装置の制御方法において、
    前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する工程と、
    前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する工程と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  10. 原稿を載置するための原稿台と、
    原稿を画像読み取りのために自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、
    を備え、
    副走査方向に移動しながら、前記原稿台上の所定の読取領域内に載置されている原稿の画像を読み取って画像データを生成するとともに、所定のADF読取位置に停止して、前記自動原稿搬送手段により搬送されている原稿の画像を前記原稿台における前記読取領域内の位置を介して読み取って画像データを生成する画像読取手段
    を有する画像形成装置のコンピュータに、
    前記自動原稿搬送手段で原稿を搬送しつつ画像を読み取る際に、前記ADF読取位置で取得された画像データから、搬送された前記原稿とは別の原稿が前記原稿台上に載置されているか否かを判定する工程と、
    前記判定手段によって前記原稿台上に別の原稿が載置されていると判定された場合に、その後に実行される動作の少なくとも一部を停止する工程と、
    を実行させることを特徴とする画像形成装置の制御プログラム。
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