JP2004067991A - 活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク - Google Patents

活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク Download PDF

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Abstract

【課題】低粘度、低臭気、低皮膚刺激であるうえ、高安定性かつ高光感度であり、インクジェット記録方式に好適に適用することができる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクを提供する。
【解決手段】(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)と水酸基を有する重合性化合物(B)とを含有してなる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク、好ましくは、上記(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物が、下記一般式(1);
CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R3   (1)
(式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類である活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式に利用されるインクジェット印刷用インクは、低粘度であることが必要であるため、顔料や染料を含むインク組成物を溶剤で希釈した溶剤型インクジェット印刷用インクが用いられてきた。近年の環境問題から有機溶剤を使用しない技術が望まれており、有機溶媒の代わりに水が用いられているが、水系のインクジェット印刷用インクは、プラスチック基材や金属基材への印刷が困難であり、また、インクを乾燥させる際、水を飛ばすために大きな熱エネルギーが必要となるという問題がある。一方、紙基材への印刷では水が基材に吸収されるため蒸発させる必要はないが、印刷物の耐水性が不足するという問題点があり、基材表面で硬化して画像を形成する無溶剤型インクジェット印刷用インクの要望が高くなっている。
【0003】
無溶剤型インクジェット印刷用インクにおいては、インクの粘度を低くして印刷性が向上され、しかも印刷後の基本性能が良好となることから、低粘度アクリレートモノマー、メタクリレート、N−ビニル化合物が成分として用いられている。しかしながら、低粘度アクリレートモノマーは分子量が低く、臭気や皮膚刺激があるという問題点がある。臭気や皮膚刺激を低減するためにアクリレートの分子量を上げると、粘度が高くなり、また、メタクリレートは、低皮膚刺激であるが、光重合速度が低いという問題点がある。N−ビニル化合物は、N−ビニルピロリドンの場合、発ガン性の問題があり、N−ビニルアセトアミドの場合、酸によって分解しやすく安定性に問題がある。また、N−ビニル化合物は単独では重合しにくく、アクリレートモノマーを併用する必要があった。従って、インクジェット印刷用インクにおいて、粘度、臭気、皮膚刺激性が低減され、しかも安定性や光感度が優れたものとなるようにする工夫の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、低粘度、低臭気、低皮膚刺激であるうえ、高安定性かつ高光感度であり、インクジェット記録方式に好適に適用することができる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、活性エネルギー線により硬化するインクジェット印刷用インクについて種々検討したところ、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物と水酸基を有する重合性化合物とを併用すると、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物により粘度、臭気、皮膚刺激性が低減され、しかも安定性や光感度が優れたものとなること、水酸基を有する重合性化合物により、硬化性が向上して優れた硬化物を形成し、また基材への密着性も向上することから、低粘度、低臭気、低皮膚刺激であるうえ、高安定性かつ高光感度であり、しかも印刷後の基本性能が良好となるインクジェット印刷用インクが得られることを見いだした。また、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物としては、特定構造のビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類が好適であり、このような効果をより充分に発揮することができることを見いだした。更に、着色剤や光重合開始剤を含むものであったり、インクジェット印刷用インクの25℃での粘度が1.2〜50mPa・sであったりすると、インクジェット記録方式により好適に適用することができることを見いだし、本発明に到達したものである。
【0006】
すなわち本発明は、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)と水酸基を有する重合性化合物(B)とを含有してなる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクである。
なお、本発明において、アクリレートとメタクリレートを(メタ)アクリレートと表し、アクリル酸とメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表す。
以下に、本発明を詳述する。
【0007】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)と水酸基を有する重合性化合物(B)とを含有してなる。
本発明において、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)と水酸基を有する重合性化合物(B)とは、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0008】
上記(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)としては、1分子内に少なくとも1つ以上の(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを有する化合物であればよいが、下記一般式(1);
CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R3   (1)
(式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類であることが好ましく、本発明の作用効果を充分に発揮することができることになる。
【0009】
上記一般式(1)において、Rで表される有機残基としては、炭素数2〜20の直鎖状、分枝状又は環状のアルキレン基、構造中にエーテル結合及び/又はエステル結合により酸素原子を有する炭素数2〜20のアルキレン基、炭素数6〜11の置換されていてもよい芳香族基が好適である。これらの中でも、炭素数2〜6のアルキレン基、構造中にエーテル結合により酸素原子を有する炭素数2〜9のアルキレン基が好適に用いられる。
【0010】
上記一般式(1)において、Rで表される炭素数1〜11の有機残基としては、炭素数1〜10の直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基、炭素数6〜11の置換されていてもよい芳香族基が好適である。これらの中でも、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数6〜8の芳香族基が好適に用いられる。
【0011】
上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類としては、以下に挙げる化合物が好適である。
(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−ビニロキシメチルプロピル、(メタ)アクリル酸2−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1,1−ジメチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸6−ビニロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸m−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸o−ビニロキシメチルフェニルメチル。
【0012】
(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールモノビニルエーテル。
これらの中でも、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸5−ビニロキシペンチル、(メタ)アクリル酸6−ビニロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)エチルが好適である。
【0013】
上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法としては、(メタ)アクリル酸と水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法A)、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物と水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法B)、(メタ)アクリル酸無水物と水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法C)、(メタ)アクリル酸エステル類と水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル交換する方法(製法D)、(メタ)アクリル酸とハロゲン含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法E)、(メタ)アクリル酸アルカリ(土類)金属塩とハロゲン含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法F)、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類とカルボン酸ビニルとをビニル交換する方法(製法G)、水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル類とアルキルビニルエーテル類とをエーテル交換する方法(製法H)が好適である。これらの中でも、(メタ)アクリル酸エステル類と水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル交換する方法(製法D)が好適であり、本発明の作用効果をより充分に発揮することができることになる。このようなエステル交換反応により製造されたビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を含んでなるインクジェット印刷用インクは、本発明の好ましい形態の1つである。
【0014】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの1成分として用いられる水酸基を有する重合性化合物(B)とは、1分子内に少なくとも1つのラジカル重合性及び/又はイオン重合性の重合性基と、少なくとも1つの水酸基(−OH)とを併せ持つ化合物である。このような水酸基を有する重合性化合物(B)は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記水酸基を有する重合性化合物(B)としては、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と相溶性があることが好ましい。
【0015】
上記水酸基を有する重合性化合物(B)としては、下記の化合物が好適である。(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸5−ヒドロキシペンチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ヒドロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸メチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル等の単官能の水酸基含有(メタ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、1−メチル−2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルビニルエーテル、p−ヒドロキシメチルフェニルメチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテル等の単官能の水酸基含有ビニルエーテル類;グリシドール、3−メチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン等の単官能の水酸基含有脂環式エーテル化合物類;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリンアクリレートメタクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能の水酸基含有(メタ)アクリレート類;ジペンタエリスリトールペンタビニルエーテル、エチレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル等の多官能の水酸基含有ビニルエーテル類;ジペンタエリスリトールペンタグリシジルエーテル、エチレンオキサイド付加ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル等の多官能の水酸基含有エポキシ化合物類。
【0016】
これらの中でも、下記一般式(2);
Z−R−OH   (2)
(式中、Zは、CH=CR−COO−又はR−CH=CH−O−を表す。Rは、炭素数2〜20有機残基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表される化合物が更に好適である。一般式(2)におけるR、R及びRは、上記一般式(1)中のR、R及びRと同義である。
すなわち、一般式(2)で表される化合物としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸5−ヒドロキシペンチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ヒドロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、1−メチル−2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルビニルエーテル、p−ヒドロキシメチルフェニルメチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテルが好適である。
【0017】
本発明における水酸基を有する重合性化合物(B)の粘度としては、25℃における粘度の下限が0.1mPa・s以上が好ましく、また、上限が1500mPa・s以下が好ましい。0.1mPa・s未満であると、一般的には揮発性が高くなり、作業環境が悪化するおそれがあり、1500mPa・sを超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。下限は、0.2mPa・s以上がより好ましく、0.5mPa・s以上が更に好ましく、上限は、1000mPa・s以下がより好ましく、500mPa・s以下が特に好ましい。
【0018】
上記水酸基を有する重合性化合物(B)の分子量としては、下限が74以上が好ましく、上限が2000以下が好ましい。2000を超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。上限は、1000以下がより好ましく、800以下が更に好ましく、500以下が特に好ましい。すなわち本発明における水酸基を有する重合性化合物(B)としては、このような粘度や分子量のものが好適である。
【0019】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクにおける水酸基を有する重合性化合物(B)の使用量としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)100質量部に対して、0.001質量部以上とすることが好ましく、また、100質量部以下とすることが好ましい。0.001質量部未満であると、高光感度化の効果が低くなるおそれがあり、100質量部を超えると、耐水性等の物性が低下するおそれがある。より好ましくは、0.005質量部以上であり、また、70質量部以下である。最も好ましくは、0.01質量部以上であり、また、50質量部以下である。
【0020】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクにおける(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)の含有量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、これらの合計質量を、1質量%以上とすることが好ましく、また、99質量%以下とすることが好ましい。1質量%未満であると、本発明の作効果を充分に発揮することができなくなるおそれがある。99質量%を超えると、それ以外に添加する必要のある光重合開始剤等の添加量が減り、充分な硬化性が得られなくなるおそれがある。より好ましくは5質量%以上であり、また、95質量%以下である。最も好ましくは、10質量%以上であり、また、90質量%以下である。
【0021】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクはまた、下記一般式(3);
−CH=CH−O−R−O−CH=CH−R   (3)
(式中、Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。Rは、同一若しくは異なって、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表されるジビニルエーテル類を含むことにより、更に硬化性、粘度低減効果に優れるうえ、表面硬度や耐溶剤性に優れる硬化物を形成することができることになる。ジビニルエーテル類は、1種又は2種以上を用いることができる。
【0022】
上記ジビニルエーテル類は、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)と相溶性があることが好ましい。
上記一般式(3)におけるR及びRは、上記一般式(1)中のR及びRと同義である。
【0023】
上記ジビニルエーテル類としては、下記の化合物が好適である。
エチレングリコールジビニルエーテル、1,3−プロパンジオールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、1,3−ブタンジオールジビニルエーテル、1,2−ブタンジオールジビニルエーテル、2,3−ブタンジオールジビニルエーテル、1−メチル−1,3−プロパンジオールジビニルエーテル、2−メチル−1,3−プロパンジオールジビニルエーテル、2−メチル−1,2−プロパンジオールジビニルエーテル、1,5−ペンタンジオールジビニルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサン−1,4−ジオールジビニルエーテル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジビニルエーテル、p−キシレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエーテル、ポリエチレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、トリプロピレングリコールジビニルエーテル、テトラプロピレングリコールジビニルエーテル、ポリプロピレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコールプロピレングリコール共重合体ジビニルエーテル。
【0024】
これらの中でも、エチレングリコールジビニルエーテル、1,3−プロパンジオールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオールジビニルエーテル、1,5−ペンタンジオールジビニルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサン−1,4−ジオールジビニルエーテル、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジビニルエーテル、p−キシレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、テトラエチレングリコールジビニルエーテルが好適である。
【0025】
上記ジビニルエーテル類の粘度としては、25℃における粘度が0.1mPa・s以上が好ましく、また、1500mPa・s以下が好ましい。0.1mPa・s未満であると、一般的には揮発性が高くなり、作業環境が悪化するおそれがあり、1500mPa・sを超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。より好ましくは、0.2mPa・s以上であり、0.5mPa・s以上が更に好ましい。また、より好ましくは、1000mPa・s以下であり、500mPa・s以下が特に好ましい。
【0026】
上記ジビニルエーテル類の分子量としては、114以上が好ましく、また、2000以下が好ましい。2000を超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。1000以下がより好ましく、800以下が更に好ましく、500以下が特に好ましい。
【0027】
上記ジビニルエーテル類の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク中における存在量としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)の合計100質量部に対して0.001質量部以上が好ましく、また、100質量部以下が好ましい。100質量部を超えると、充分な硬化性が得られないおそれがある。0.005質量部以上がより好ましく、0.01質量部以上が更に好ましく、0.02質量部以上が特に好ましく、0.03質量部以上が最も好ましく、また、70質量部以下がより好ましく、50質量部以下が更に好ましく、30質量部以下が特に好ましく、10質量部以下が最も好ましい。
【0028】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクはまた、下記一般式(3);
CH=CR−COO−R−OCO−CR=CH   (4)
(式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。)で表されるジ(メタ)アクリレート類を含むことにより、更に硬化性、表面硬度や耐溶剤性に優れる硬化物を形成することができる。ジ(メタ)アクリレート類は、1種又は2種以上を用いることができる。
【0029】
上記ジ(メタ)アクリレート類は、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)と相溶性があることが好ましい。
上記一般式(4)におけるR及びRは、上記一般式(1)中のR及びRと同義である。
【0030】
上記ジ(メタ)アクリレート類としては、下記の化合物が好適である。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,2−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、2,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,2−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジ(メタ)アクリレート、p−キシレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールプロピレングリコール共重合体ジ(メタ)アクリレート。
【0031】
これらの中でも、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメタノールジ(メタ)アクリレート、p−キシレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが好適である。
【0032】
上記ジ(メタ)アクリレート類の粘度としては、25℃における粘度が0.1mPa・s以上が好ましく、また、1500mPa・s以下が好ましい。0.1mPa・s未満であると、一般的には揮発性が高くなり、作業環境が悪化するおそれがあり、1500mPa・sを超えると活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。0.2mPa・s以上がより好ましく、0.5mPa・s以上が更に好ましく、1000mPa・s以下がより好ましく、500mPa・s以下が特に好ましい。
【0033】
上記ジ(メタ)アクリレート類の分子量としては、170以上が好ましく、また、2000以下が好ましい。2000を超えると、粘度が高く塗工しにくくなるおそれがある。より好ましくは、1000以下であり、800以下が更に好ましく、500以下が特に好ましい。
【0034】
上記ジ(メタ)アクリレート類の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク中における存在量としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)の合計100質量部に対して100質量部に対して、0.001質量部以上が好ましく、また、100質量部以下が好ましい。100質量部を超えると、硬化物が堅脆くなるおそれがある。より好ましくは、0.005質量部以上であり、0.01質量部以上が更に好ましく、0.02質量部以上が特に好ましく、0.03質量部以上が最も好ましい。また、より好ましくは、70質量部以下であり、50質量部以下が更に好ましく、30質量部以下が特に好ましく、10質量部以下が最も好ましい。
【0035】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、更に、着色剤を含んでなることが好ましい。着色剤としては、染料、顔料が好適であり、これらはそれぞれ1種又は2種以上を用いることができる。また、染料と顔料とを併用することもできる。
【0036】
上記染料としては、以下に挙げるものが好適である。
C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、62、71、108、146、154;C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、86、90、106、199;C.I.ダイレクトレッド1、4、17、28、83;C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、44、86、98、100、142;C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46、60;C.I.ダイレクトバイオレット47、48;C.I.ダイレクトブラウン109;C.I.ダイレクトグリーン59等の直接染料。
【0037】
C.I.アシッドブラック2、7、24、24、26、31、52、63、112、118;C.I.アシッドブルー9、22、40、59、93、102、104、113、117、120、167、229、234、254;C.I.アシッドレッド1、6、8、32、37、51、52、80、85、87、92、94、115、180、256、317、315;C.I.アシッドイエロー11、17、23、25、29、42、49、61、71;C.I.アシッドオレンジ7、19;C.I.アシッドバイオレット49等の酸性染料。
【0038】
C.I.リアクティブイエロー2、3、13、15、17、18、23、24、37、42、57、58、64、75、76、77、79、81、84、85、87、88、91、92、93、95、102、111、115、116、130、131、132、133、135、136、137、139、140、142、143、144、145、146、147、148、151、162、163;C.I.リアクティブオレンジ5、7、l1、12、13、15、16、35、45、46、56、62、70、72、74、82、84、87、91、92、93、95、97、99;C.I.リアクティブレッド3、13、16、21、22、23、24、29、31、33、35、45、49、55、63、85、106、109、111、112、113、114、l18、126、128、130、131、141、151、170、l71、174、176、177、183、184、186、187、188、190、193、194、195、196、200、201、202、204、206、218、221;C.I.リアクティブバイオレット1、4、5、6、22、24、33、36、38;C.I.リアクティブブルー2、3、5、8、10、13、14、15、18、19、21、25、27、28、38、39、40、41、49、52、63、71、72、74、75、77、78、79、89、100、101、104、105、119、122、147、158、160、162、166、169、170、171、172、173、174、176、179、184、190、191、194、195、198、204、211、216、217;C.I.リアクティブグリーン5、8、12、15、19、23;C.I.リアクティブブラウン2、7、8、9、11、16、17、18、21、24、26、31、32、33;C.I.リアクティブブラック1、5、8、13、14、23、31、34、39等の反応性染料。
【0039】
C.I.ベーシックブラック2;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、25、26、28、29;C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14、37;C.I.ベーシックバイオレット7、14、27;C.I.フードブラック1、2等のその他の染料。
C.I.ソルベントブラック6、C.I.ソルベントブラック18、24、28、29、33、36、37、38、51;C.I.ソルベントイエロー1、49、62、74、79、82、83、89、90、120、121、151、153、154;C.I.ソルベントレッド25、31、86、92、97、118、132、160、186、187、219;C.I.ソルベントブルー33、38、42、45、53、65、67、70、104、114、115、135等の油溶性染料。
【0040】
上記顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無彩色の顔料、有彩色の有機顔料等が好適である。有機顔料としては、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料;アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系有機顔料;キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系有機顔料;ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系有機顔料;イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系有機顔料;ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系有機顔料;チオインジゴ系有機顔料;縮合アゾ系有機顔料;ベンズイミダゾロン系有機顔料;キノフタロンエロー等のキノフタロン系有機顔料;イソインドリンエロー等のイソインドリン系有機顔料;その他の顔料として、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレットが好適である。
特に黒インクとして使用されるカーボンブラックとしては、三菱化学製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等が、コロンビア社製のRaven5750、Raven5250、Raven5000、Raven3500、Raven1255、Raven700等が、キヤボット社製のRega1 400R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch1100、Monarch 1300、Monarch 1400等が、デグッサ社製のColor Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color B1ack S150、Color Black S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Special Black 5、Special Black4A、Special Black 4等が使用できる。
【0041】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクにおける上記着色剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.5質量%以上が好ましく、また、30質量%以下が好ましい。より好ましくは、1質量%以上であり、また、25質量%以下である。
【0042】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、更に、光重合開始剤を含んでなることが好ましい。これにより、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの光感度が向上することになる。光重合開始剤は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0043】
上記光重合開始剤としては、光線の照射により重合開始ラジカルを発生する光ラジカル重合開始剤と、光線の照射により重合開始カチオンを発生する光カチオン重合開始剤が好適である。
上記光ラジカル重合開始剤としては、下記の化合物が好適である。
ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジルー2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシルカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類。これらの中でも、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、アシルフォスフィンオキサイド類が好適である。特に2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1オンが好適である。
【0044】
上記光カチオン重合開始剤としては、下記の化合物が好適である。
トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート等のアリールスルフォニウム塩;ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、(トリルクミル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のアリールヨウドニウム塩;フェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート等のアリールジアゾニウム塩。
これらの中でも、アリールスルフォニウム塩、ジアゾニウム塩が好適である。特に、(トリルクミル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好適である。
【0045】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクにおける上記光重合開始剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.1質量%以上が好ましく、また、20質量%以下が好ましい。より好ましくは、0.5質量%以上であり、また、15質量%以下である。
【0046】
光(特には、紫外線)を照射する際に、本発明による活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク中の塗料や顔料によって、光(特には、紫外線)が吸収又は隠蔽されることによる硬化速度の低下を防止する目的で増感剤を使用することもできる。増感剤としては、脂肪族アミン、芳香族基を有するアミン、若しくは、ピペリジン等の環状アミン系化合物、O−トリルチオ尿素等の尿素系化合物、ナトリウムシエチルチオホスフェート若しくは芳香族スルフィン酸の可溶性塩等の硫黄化合物、N,N′−ジ置換−p−アミノベンゾニトリル等のニトリル化合物、トリ−n−ブチルホスフィン若しくはナトリウムジエチルジチオホスフェート等のリン化合物、ミヒラーケトン、N−ニトロソヒドロキシルアミン誘導体、オキサゾリジン化合物、テトラヒドロ−1,3−オキサジン化合物、ホルムアルデヒド又はアセトアルデヒドとジアミンとの縮合物等の窒素化合物等を挙げることができる。これらの増感剤を一種で、又は複数種を組み合わせて用いることができる。
【0047】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクにおける上記増感剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.1質量%以上であり、また、20質量%以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.5質量%以上であり、また、15質量%以下である。
【0048】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)と共に、これら以外の重合性モノマーや硬化性樹脂を併用してもよい。このような重合性モノマーや硬化性樹脂を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、本発明の好ましい形態の1つである。重合性モノマー及び硬化性樹脂としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)と相溶性があるものであればよく、それぞれ1種又は2種以上を用いることができる。
【0049】
上記(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)以外の重合性モノマーとしては、下記の化合物が好適である。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート類;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等の単官能(メタ)アクリルアミド類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールビニルエーテル等の単官能ビニルエーテル類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等の単官能N−ビニル化合物類;スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル等の単官能ビニル化合物類;無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、無水イタコン酸、イタコン酸、イタコン酸ジメチル、メチレンマロン酸、メチレンマロン酸ジメチル、桂皮酸、桂皮酸メチル、クロトン酸、クロトン酸メチル等の単官能α,β−不飽和化合物類;メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、シクロヘキシルグリシジルエーテル、メトキシエチルグリシジルエーテル等の単官能エポキシ化合物類;3−メチル−3−フェノキシメチルオキセタン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン等の単官能脂環式エーテル化合物類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリビニルエーテル、ジトリメチロールプロパンテトラビニルエーテル、グリセリントリビニルエーテル等の多官能ビニルエーテル類;ジビニルベンゼン等の多官能ビニル化合物類;エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ブチレングリコールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAアルキレンオキサイドジグリシジルエーテル、ビスフェノールFアルキレンオキサイドジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル等の多官能エポキシ化合物類;ジ[1−メチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、1,4−ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン、ビス{4−[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンジルエーテル等の多官能脂環式エーテル化合物類。
これらの中でも、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチルが好適である。
【0050】
上記重合性モノマーの使用量としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)の合計100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、また、200質量部以下が好ましい。より好ましくは、10質量部以上であり、また、100質量部以下である。
【0051】
本発明における硬化性樹脂とは、硬化可能な重合性基を有するマクロモノマーやプレポリマーであって、熱及び/又は紫外線、電子線、ガンマー線等の活性エネルギー線により硬化するものをいう。このような硬化性樹脂としては、ラジカル重合性基及び/又はイオン重合性基を有するマクロモノマーやプレポリマーを用いることができる。
上記硬化性樹脂としては、25℃での粘度が1500mPa・sを超えるものが好ましく、また、80℃での粘度が10万Pa・s以下のものが好ましい。25℃で1.5Pa・s以下であると、フィラーや顔料等の分散安定剤が低下するおそれがあり、80℃で10万Pa・sを超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。より好ましくは、25℃で10Pa・s以上であり、更に好ましくは、50Pa・s以上である。また、80℃で1万Pa・s以下がより好ましく、5000Pa・s以下が更に好ましい。
【0052】
上記硬化性樹脂の分子量としては、300以上が好ましく、1000000以下が好ましい。300未満であると、フィラーや顔料等の分散安定剤が低下するおそれがあり、1000000を超えると、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度が高くなるおそれがある。より好ましくは、500000以下であり、更に好ましくは、100000以下であり、特に好ましくは、50000以下である。すなわち本発明における硬化性樹脂としては、このような粘度や分子量のものが好適である。なお、上記硬化性樹脂における分子量とは、数平均分子量を意味する。
【0053】
上記ラジカル重合性基を有するマクロモノマーやプレポリマーとしては、飽和若しくは不飽和の多塩基酸又はその無水物酸(例えば、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸等)と飽和又は不飽和の多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロールベンゼン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等)と(メタ)アクリル酸との反応で得られるポリエステル(メタ)アクリレート;飽和又は不飽和の多価アルコール(例えば、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等)と有機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等)と水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート等)との反応で得られるウレタンポリ(メタ)アクリレート;ポリシロキサンと(メタ)アクリル酸との反応によって得られるポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート;ポリアミドと(メタ)アクリル酸との反応によって得られるポリアミドポリ(メタ)アクリレート;一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類等とカチオン重合性化合物(例えば、ビニルエーテル類、アルキレンオキサイド類、グリシジルエーテル類等)との反応によって得られる(メタ)アクリロイル基ペンダントポリマーが好適である。
【0054】
上記イオン重合性基を有するマクロモノマーやプレポリマーとしては、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノール(例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフェノール化合物又はビスフェノール化合物等)又はそのアルキレンサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体とエピクロロヒドリンとの反応によって得られるノボラック型エポキシ樹脂類(例えば、フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノボラック型エポキシ樹脂、臭素フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂等)、トリスフェノールメタントリグリジルエーテル等の芳香族エポキシ樹脂;3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス−(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、EHPE−3150(商品名、ダイセル化学工業製)等の脂環式エポキシ樹脂;多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等)そのアルキレンサイド(例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等)付加体とエピクロロヒドリンとの反応によって得られる脂肪族エポキシ樹脂;一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類等とラジカル又はアニオン重合性化合物(例えば、(メタ)アクリル酸エステル類、ビニル化合物類等)との反応によって得られるビニルエーテル基ペンダントポリマー;エチル−3−(メタ)アクリロキシオキセタン等の脂環式エーテル含有(メタ)アクリル酸エステル類等とラジカル又はアニオン重合性化合物(例えば、(メタ)アクリル酸エステル類、ビニル化合物類等)との反応によって得られる脂環式エーテルペンダントポリマーが好適である。
【0055】
また、ラジカル重合性基とイオン重合性基を併せ持つマクロモノマーやプレポリマーとしては、エポキシ樹脂(例えば、フェノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂、ポリブタンジエン変性エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、臭素化フェノールノボラックエポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、アミノ基含有エポキシ樹脂等)と(メタ)アクリル酸との反応で得られるエポキシポリ(メタ)アクリレート;上記エポキシ(メタ)アクリレートと多塩基酸無水物(例えば、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)との反応で得られるカルボン酸変性エポキシ(メタ)アクリレートが好適である。
【0056】
上記硬化性樹脂の使用量としては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)の合計100質量部に対して、0.01質量部以上が好ましく、また、50質量部以下が好ましい。より好ましくは、0.1質量部以上であり、また、30質量部以下である。
【0057】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクはまた、上記成分以外の成分1種又は2種以上を含んでいてもよく、このような成分としては、希釈溶剤、バインダー、フィラー、顔料分散剤、導電性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、乾燥防止剤、浸透剤、pH調整剤、金属封鎖剤、防菌防かび剤、界面活性剤、可塑剤が好適である。
【0058】
上記希釈溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;脂肪族炭化水素系溶剤;高級脂肪酸系溶剤;カルビトール系溶剤;セロソルブ系溶剤;高級脂肪酸エステル系溶剤;水が好適である。
【0059】
上記希釈溶剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、50質量%以下となるようにすることが好ましい。また、30質量%以下となるようにすることが更に好ましい。
【0060】
上記バインダーとしては、ポリ塩化ビニル、アクリル酸エステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース誘導体、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリアマイド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂、ロジン系樹脂、ロジンエステル系樹脂、エチレン−酢ビ系樹脂、石油樹脂、クマロンインデン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂等の樹脂が好適である。バインダーの使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、30質量%以下が好ましい。より好ましくは、0.5質量%以上であり、また、20質量%以下である。最も好ましくは、1質量%以上であり、また、10質量%以下である。
上記顔料分散剤としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリアクリル酸、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート、顔料誘導体が好適である。
【0061】
上記顔料分散剤の使用量としては、顔料100質量部に対して10質量部以上とすることが好ましく、また、200質量部以下とすることが好ましい。より好ましくは、20質量部以上であり、また、100質量部以下である。
【0062】
上記フィラーとしては、ガラスフリット、シリカ微粒子、有機微粒子、金属微粒子が好適である。フィラーの使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、30質量%以下が好ましい。より好ましくは、2質量%以上であり、また、20質量%以下である。最も好ましくは、5質量%以上であり、また、10質量%以下である。
【0063】
上記導電性付与剤としては活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクに可溶な塩であればよく、アルカリ金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物、硝酸塩、チオシアン酸塩が用いられる。これらの中でも、硝酸リチウム、三酸化硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、塩化水素酸ジメチルアミンが好適である。導電性付与剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、10質量%以下が好ましい。より好ましくは、0.05質量%以上であり、また、5質量%以下である。最も好ましくは、0.5質量%以上であり、また、3質量%以下である。
【0064】
上記紫外線吸収剤としては、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−キサンテンカルボキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−o−ニトロベンジロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル5′−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−4′−n−オクトキシ−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−{2′−ヒドロキシ−3,5−ジ(1,1−ジメチルベンジル)フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−アミル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−4′−ジヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの如きベンゾトリアゾール系化合物;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2−キサンテンカルボキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2−o−ニトロベンジロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノンの如きベンゾフェノン類;フェニルサリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレートの如きベンゾフェノン類;N−(2−エトキシフェニル)−N′−(4−イソドデシルフェニル)エタンジアミド、N−(2−エトキシフェニル)−N′−(2−エチル)エタンジアミドの如きシュウ酸アニリド誘導体;2−[4−{(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ}−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−{(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ}−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの如きトリアジン誘導体;2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリル酸オクチル、2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリル酸エチル、2−シアノ−3−フェニル−3−(3,4−ジメチルフェニル)アクリル酸−(2−エチルヘキシル)、2−シアノ−3−(p−メトキシフェニル)−3−(3,4−ジメチルフェニル)アクリル酸−(2−エチルヘキシル)、p−メトキシ−α−(3,4−キシリル)ベンジリデンマロノニトリルの如き不飽和ニトリル基を含有する紫外線吸収剤が好適である。
【0065】
上記した紫外線吸収剤のうち、紫外線硬化を阻害しにくい点から、トリアジン系化合物、2−(2′−キサンテンカルボキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−o−ニトロベンジロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−キサンテンカルボキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2−o−ニトロベンジロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノンの使用が好ましい。紫外線吸収剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.0001質量%以上であり、また、10質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.001質量%以上であり、また、5質量%以下である。
【0066】
上記酸化防止剤としては、4,4′メチレンビス(2,6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−エチリデンビス−(4,6,−ジ−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコールビス−3−(t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸オクタデシル、2,2′−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール、ペンタエリスリチル−テトラキス−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、6−(3′−t−ブチル−5′−メチル−2′−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリル酸−t−ブチル、4,4′−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス−{メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン、N.N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナムアミド)、1,6−ヘキサンジオールビス−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2′−チオジエチルビス−{3−(3′,5′−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)の如きヒンダードフェノール系化合物;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−4−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピン[4,5]ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの如きヒンダードアミン系化合物;ジラウリルジチオプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス―(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジ−ミリスチルチオジプロピオネート、ジ−トリデシルチオプロピオネートの如き有機硫黄系化合物;3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルリン酸ジエチルエステル、3,5―ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルリン酸ジオクタデシルエステルの如きリン酸エステル類が好適である。これら酸化防止剤類のうち、耐久性向上効果の点から特にヒンダードアミン系やヒンダードフェノール系化合物が好ましい。酸化防止剤の使用量としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.0001質量%以上であり、また、10質量%以下が好ましい。より好ましくは、0.001質量%以上であり、また、5質量%以下である。
【0067】
上記乾燥防止剤としては、グリセリン、ポリグリセリン、グリコールが好適である。浸透剤としては、アルコール、グリコールエーテルが好適である。乾燥防止剤及び浸透剤の使用量としては、いずれも活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク100質量%に対して、0.05質量%以上であり、また、20質量以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.5質量%以上であり、また、10質量%以下である。
【0068】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの製造方法としては、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクが必須成分である(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)と、必要に応じて上述したその他の成分とを含むことになればよいが、以下の(1)、(2)の方法が好適である。
(1)純粋な(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び純粋な水酸基を有する重合性化合物(B)、並びに、上述した着色剤等のその他の成分を、サンドミル等の通常の分散機を用いてよく分散することにより活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクを製造する方法。
【0069】
(2)後述するように、水酸基含有ビニルエーテル類と、(メタ)アクリル酸エステル類とを触媒の存在下にエステル交換反応を行い、上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を製造した後、精製することにより該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類及び水酸基含有ビニルエーテル類を含む組成物を得、次いで、該組成物と、着色剤等のその他の成分とを、サンドミル等の通常の分散機を用いてよく分散することにより活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクを製造する方法。
これらの中でも、(2)の方法が好ましい。また、(2)の方法における好ましい形態としては、精製の際、蒸留精製により該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類及び水酸基含有ビニルエーテル類を含む組成物を塔頂より得る方法である。
また、(1)や(2)の方法においては、予め着色剤を高濃度で含有する濃縮液を調製しておき、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)及び水酸基を有する重合性化合物(B)を混合することで所望の着色剤濃度や粘度を有する活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクを調製することが好ましい。更に、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、孔径3μm以下のフィルターでろ過することが好ましい。より好ましくは、1μm以下のフィルターでろ過することである。
【0070】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、25℃での粘度が1.2〜50mPa・sであることが好ましく、活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクの粘度がこのようになるように、上述した必須成分やその他の成分の種類、配合量等を適宜設定することが好ましい。25℃での粘度が1.2mPa・s未満であると、高周波数のヘッドにおいて、吐出の追随性が低下するおそれがあり、50mPa・sを超えると、加熱による粘度の低下機構をヘッドに組み込んだとしても吐出機能そのものが低下し、吐出の安定性が不良となるおそれがあり、場合によっては全く吐出できなくなるおそれがある。より好ましくは、1.5mPa・s以上であり、また、30mPa・s以下である。
【0071】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、インクジエットプリンターを用いて基材に塗布され、塗布後、活性エネルギー線の照射により硬化することになる。本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクが塗布される基材としては、紙、プラスチック、プラスチックフィルム、セラミック、ガラス、木が好適である。活性エネルギー線としては、電磁波、紫外線、可視光線、赤外線、電子線、ガンマー線が好適である。これらの中でも、特に紫外線や電子線が好ましい。
【0072】
上記紫外線による硬化の場合、波長150〜450nmの光を含む光源を用いることが好ましい。このような光源としては、太陽光線、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライド灯、ガリウム灯、キセノン灯、カーボンアーク灯等が好適である。これらの光源と共に、赤外線、遠赤外線、熱風、高周波加熱等による熱の併用も可能である。
【0073】
上記電子線による硬化においては、加速電圧が、好ましくは10kV以上、より好ましくは20kV以上、更に好ましくは30kV以上、また、好ましくは500kV以下、より好ましくは300kV以下、更に好ましくは200kV以下である電子線を用いればよい。また、照射量としては、2kGy以上が好ましく、3kGy以上がより好ましく、5kGy以上が更に好ましく、また、500kGy以下が好ましく、300kGy以下がより好ましく、200kGy以下が更に好ましい。電子線と共に、赤外線、遠赤外線、熱風、高周波加熱等による熱の併用も可能である。
【0074】
以下に、本発明における好ましい実施形態として、一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類をエステル交換反応により製造する方法について説明する。
上記エステル交換反応により上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を製造する方法としては、下記一般式(5);
−CH=CH−O−R−OH (5)
(式中、Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表される水酸基含有ビニルエーテル類と、下記一般式(6);
CH=CR−COOR (6)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表す。Rは、炭素数1〜6の有機残基を表す。)で表される(メタ)アクリル酸エステル類とを反応させる方法が好適である。また、このような製造方法により製造されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の好ましい形態としては、生成したビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と共に、未反応の水酸基含有ビニルエーテル類や、エステル交換反応中や精製中に生成する副生成物を含む形態であり、生成物中にこれらの化合物が含まれることになるように、反応原料やエステル交換反応の反応条件等を適宜設定することが好ましい。これにより、本発明の作用効果をより充分に発揮することができることになる。これらの中でも、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と共に未反応の水酸基含有ビニルエーテル類を含むことが好ましい。また、エステル交換反応中や精製中に生成する、上述したジビニルエーテル類やジ(メタ)アクリレート類を含むことが好ましい。
【0075】
本発明におけるエステル交換反応のアルコール原料は、水酸基含有ビニルエーテル類を含む組成物である。上記水酸基含有ビニルエーテル類は、上記一般式(5)で表される化合物であればよく、式中のRで示される置換基が水素原子又は炭素数1〜11の有機残基であり、Rで示される置換基が炭素数2〜20の有機残基である。
上記R及びRとしては、上述した一般式(1)中のR及びRとそれぞれ同様である。このような一般式(5)で表される化合物としては、上述した水酸基を有する重合性化合物(B)における水酸基含有ビニルエーテルや、1−メチル−2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、4−ヒドロキシメチルシクロヘキシルメチルビニルエーテル、p−ヒドロキシメチルフェニルメチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテル、2−(ヒドロキシエトキシエトキシエトキシ)エチルビニルエーテルが好適であり、1種又は2種以上を用いることができる。
【0076】
本発明にかかる原料である(メタ)アクリル酸エステル類は、上記一般式(6)で表される化合物であればよく、式中のRで示される置換基が水素原子又はメチル基であり、Rで示される置換基が炭素数1〜6の有機残基である。
【0077】
上記一般式(6)中のRで示される有機残基としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基、フェニル基が好適である。これらの中でも、炭素数1〜4のアルキル基が好適に用いられる。
【0078】
上記一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル等の(メタ)アクリル酸低級アルキルエステルが好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0079】
上記エステル交換反応は、エステル交換触媒の存在下に反応を行うことが好ましい。また、反応により副生するアルコールを反応系外へ除去することが好ましい。
上記エステル交換反応において、(メタ)アクリル酸エステル類と水酸基含有ビニルエーテル類の反応モル比としては、(メタ)アクリル酸エステル類/水酸基含有ビニルエーテル類のモル比が6/1〜1/5が好ましく、5/1〜1/3がより好ましく、4/1〜1/2が更に好ましく、3/1〜1/1が特に好ましい。上記モル比の範囲が、収率の点及び経済性の点で好ましい。
【0080】
上記エステル交換触媒としては、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等の酸化物;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化スズ等の水酸化物;塩化リチウム、塩化カルシウム、塩化スズ、塩化鉛、塩化ジルコニウム等のハロゲン化物;炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸鉛等の炭酸塩;炭酸水素カリウム、炭酸水素セシウム等の炭酸水素塩;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸亜鉛等のリン酸塩;硝酸リチウム、硝酸カルシウム、硝酸鉛等の硝酸塩;酢酸リチウム、酢酸カルシウム、酢酸鉛等のカルボン酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カルシウムメトキシド、テトラエトキシチタン、テトラブトキシチタン等のアルコキシ化合物;リチウムアセチルアセトナート、ジルコニアアセチルアセトナート、亜鉛アセチルアセトナート、ジブトキシスズアセチルアセトナート、ジブトキシチタンアセチルアセトナート等のアセチルアセトナート錯体;テトラメチルアンモニウムメトキシド、トリメチルベンジルアンモニウムエトキシド等の4級アンモニウムアルコキシド;ジメチルスズオキサイド、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド等のジアルキルスズ化合物;ビス(ジブチルスズアセテート)オキサイド、ビス(ジブチルスズラウレート)オキサイド等のジスタノキサン;ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート等のジアルキルスズジカルボン酸塩が好適である。これらは、単独でも2種類以上を併用してもよい。
【0081】
上記エステル交換触媒の中でも、炭酸カリウム、炭酸セシウム、テトラエトキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラ(2−エチルヘキサノキシ)チタン、ジルコニアアセチルアセトナート、ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ビス(ジブチルスズアセテート)オキサイド、ビス(ジブチルスズラウレート)オキサイド、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレートが好適に用いられる。
【0082】
上記エステル交換触媒の使用量としては、一般式(5)で表される水酸基含有ビニルエーテル類に対して、0.001モル%以上が好ましく、0.005モル%以上がより好ましく、0.01モル%以上が更に好ましく、0.05モル%以上が特に好ましく、20モル%以下が好ましく、15モル%以下がより好ましく、10モル%以下が更に好ましく、5モル%が特に好ましい。上記エステル交換触媒使用量の範囲が、収率の点及び経済性の点で好ましい。
【0083】
上記副生アルコールの除去方法としては、減圧下で反応を行う方法、共沸溶媒を用いて反応を行う方法、吸着剤の存在下で反応を行う方法が好適である。これらの中でも、減圧下で反応を行う方法、共沸溶媒を用いて反応を行う方法が好ましい。
【0084】
上記共沸溶媒としては、反応を阻害しないものであればよく、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が好適である。これらは、単独でも2種類以上を併用して用いてもよい。
【0085】
上記共沸溶媒の使用量としては、一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類と一般式(5)で表される水酸基含有ビニルエーテル類の合計質量の0質量%以上とすることが好ましい。また、一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類と一般式(5)で表される水酸基含有ビニルエーテル類の合計質量の300質量%以下とすることが好ましく、200質量%以下がより好ましく、150質量%以下が更に好ましく、100質量%以下が特に好ましい。上記有機溶剤使用量の範囲が、収率の点及び経済性の点で好ましい。
また、過剰に用いた(メタ)アクリル酸エステル類を共沸溶媒とすることもできる。
【0086】
上記反応の反応温度としては、副生するアルコールの沸点又は共沸温度以上であることが好ましく、具体的には、40℃以上とすることが好ましく、50℃以上が更に好ましく、60℃以上が特に好ましい。また、180℃以下とすることが好ましく、170℃が更に好ましく、160℃以下が特に好ましい。反応圧力としては、常圧、加圧及び減圧の何れであってもよい。また、反応時間は、上記反応が完結するように、適宜設定すればよい。
【0087】
上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の製造は、重合禁止剤の存在下で反応させることが、重合を抑制し、収率の点で好ましい。重合禁止剤としては、以下のものが好適であり、1種又は2種以上を用いることができる。
【0088】
ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール等のキノン系重合禁止剤;2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6―ジ―tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール等のアルキルフェノール系重合禁止剤;アルキル化ジフェニルアミン、N,N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1,4−ジヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−ヒドロキシ−4−ベンゾイリオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等のアミン系重合禁止剤;2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル等のN−オキシル系重合禁止剤。
【0089】
これらの中でも、ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール、フェノチアジン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルが好適に用いられる。
【0090】
上記重合禁止剤の添加量は、用いる一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類及び製造される一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の種類にもよるが、一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類に対して、0.0001質量%以上が好ましく、0.0002質量%以上がより好ましく、0.0005質量%以上が更に好ましく、0.001質量%以上が特に好ましく、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましく、0.1質量%以下が特に好ましい。上記重合禁止剤添加量の範囲が、収率の点、重合抑制の点及び経済性の点で好ましい。
【0091】
上記製造方法においてはまた、ラジカル重合禁止剤と共に塩基性化合物を共存させることが好ましい。塩基性化合物としては、以下のものが好適であり、1種又は2種以上を用いることができる。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ(土類)金属水酸化物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム等のアルカリ(土類)金属炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム等のアルカリ(土類)金属カルボン酸塩;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ(土類)金属アルコキシド;アンモニア、エチルアミン、ブチルアミン、エタノールアミン、ジメチルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トルブチルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルエチレンジアミン、アニリン、ジメチルアニリン、ピリジン、ピペリジン等のアミン類。
これらの中でも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミンが好適に用いられる。
【0092】
上記塩基性化合物の添加量としては、原料として用いられる水酸基含有ビニルエーテル類及び製造される一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の種類にもよるが、上記水酸基含有ビニルエーテル類に対して0.0001質量%以上が好ましく、0.0002質量%以上がより好ましく、0.0005質量%以上が更に好ましく、0.001質量%以上が特に好ましく、5質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましく、0.1質量%以下が特に好ましい。上記塩基性化合物の範囲が、収率の点、重合抑制の点及び経済性の点で好ましい。
【0093】
本発明におけるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法の好ましい形態としてはまた、上記一般式(5)で表される水酸基含有ビニルエーテル類と、上記一般式(6)で表される(メタ)アクリル酸エステル類とを、(1)5質量%以下の水分条件下で反応させる形態、(2)分子状酸素濃度が0.01〜10容量%である雰囲気中で反応させる形態、(3)遮光性構造物中で反応させる形態、(4)遮光性構造物中で、かつ上記遮光性構造物の気相部の分子状酸素濃度が0.01〜15容量%である雰囲気中で反応させる形態である。
【0094】
上記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法としてはまた、該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を製造した後、精製することにより該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類及び一般式(5)で表される水酸基含有ビニルエーテル類を含む組成物を得る方法が好適である。精製の方法としては、蒸留精製が好適である。このような製造方法により製造されたビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を含んでなる活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、本発明の好ましい形態の1つである。
【0095】
【実施例】
以下に実施例を揚げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は、「質量部」を意味するものとする。
【0096】
合成例1 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
攪拌装置、温度計ホルダ、液投入ライン、ガス吹込みライン及び温度計ホルダと減圧ラインを持つオルダーショウ型精留塔(10段)を備えた2L反応釜に2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル422.9g、アクリル酸エチル801.0g、フェノチアジン0.4g及びジブチルスズオキサイド10.0gを添加した。7容量%酸素ガス(窒素バランス)を液相部に吹込みながら攪拌混合し、昇温した。精留塔塔頂部温度をアクリル酸エチル−エタノール共沸温度に保ち、副生するエタノールをアクリル酸エチル−エタノールの共沸溶液として系外へ除去し、系外へ除去されたアクリル酸エチルと同量のアクリル酸エチルを液投入ラインより連続的に供給した。昇温開始より8時間攪拌を行った後、減圧下に未反応アクリル酸エチル及び副生エタノールを塔頂部より系外へ除去した。
得られた組成物を、減圧単蒸留により精製し、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル548.17g、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル1.64g、ジエチレングリコールジビニルエーテル1.10g、ジエチレングリコールジアクリレート0.55gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0097】
合成例2 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
温度計ホルダ、ガス吹込みライン及び温度計ホルダと減圧ラインを持つオルダーショウ型精留塔(15段)を備えた2L蒸留装置に、合成例1で得た組成物(2回分)を添加した。7容量%酸素ガス(窒素バランス)を液相部に吹込みながら、減圧蒸留精製することにより、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル518.38g、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル1.56gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0098】
調製例1
合成例1で得られた組成物100gを更に、ヘキサン/アセトン=98/2(容量比)の混合溶媒を溶離液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより処理し、純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル68.3gを得た。なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0099】
合成例3 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
アクリル酸エチルをメタクリル酸メチル801.0gに変更した以外は、合成例1と同様の操作を行い、メタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル602.29g、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル1.81g、ジエチレングリコールジビニルエーテル1.20g、ジエチレングリコールジメタクリレート0.60gからなる組成物を得た。なお、反応中の精留塔塔頂部の温度はメタクリル酸メチル−メタノール共沸温度に保ち、副生するメタノールをメタクリル酸メチル−メタノールの共沸溶液として系外へ除去し、系外へ除去されたメタクリル酸メチルと同量のメタクリル酸メチルを液投入ラインより連続的に供給した。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0100】
合成例4 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
合成例1で得た組成物(2回分)を合成例3で得た組成物(2回分)に変更した以外は、合成例2と同様の操作を行い、メタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル570.25g、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル1.71gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0101】
調製例2
合成例3で得られた組成物100gを更に、ヘキサン/アセトン=98/2(容量比)の混合溶媒を溶離液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより処理し、純粋なメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル71.1gを得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0102】
合成例5 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
攪拌装置、温度計ホルダ、液投入ライン、ガス吹込みライン及び温度計ホルダと減圧ラインを持つオルダーショウ型精留塔(10段)を備えた2L反応釜に2−ヒドロキシエチルビニルエーテル440.6g、アクリル酸メチル860.9g、フェノチアジン0.6g及びジブチルスズオキサイド6.22gを添加した。7容量%酸素ガス(窒素バランス)を液相部に吹込みながら攪拌混合し、昇温した。精留塔塔頂部温度をアクリル酸メチル−メタノール共沸温度に保ち、副生するメタノールをアクリル酸メチル−メタノールの共沸溶液として系外へ除去し、系外へ除去されたアクリル酸メチルと同量のアクリル酸メチルを液投入ラインより連続的に供給した。昇温開始より9時間攪拌を行った後、減圧下に未反応アクリル酸メチル及び副生メタノールを塔頂部より系外へ除去した。
得られた組成物を、減圧単蒸留により精製し、アクリル酸2−ビニロキシエチル601.79g、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル3.54g、エチレングリコールジビニルエーテル1.03g、エチレングリコールジアクリレート0.25gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0103】
合成例6 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
合成例1で得た組成物(2回分)を合成例5で得た組成物(2回分)に変更した以外は、合成例2と同様の操作を行い、アクリル酸2−ビニロキシエチル600.42g、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル2.31gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0104】
調整例3
合成例5で得られた組成物100gを更に、ヘキサン/アセトン=98/2(容量比)の混合溶媒を溶離液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより処理し、純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチル62.1gを得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0105】
合成例7 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
アクリル酸メチルをメタクリル酸メチル1001.2gに変更した以外は、合成例5と同様の操作を行い、メタクリル酸2−ビニロキシエチル785.25g、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル1.46g、エチレングリコールジビニルエーテル0.33g、エチレングリコールジメタクリレート0.25gからなる組成物を得た。なお、反応中の精留塔塔頂部の温度はメタクリル酸メチル−メタノール共沸温度に保ち、副生するメタノールをメタクリル酸メチル−メタノールの共沸溶液として系外へ除去し、系外へ除去されたメタクリル酸メチルと同量のメタクリル酸メチルを液投入ラインより連続的に供給した。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0106】
合成例8 (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とをともに有する化合物と、水酸基を有する重合性組成物とを含有する組成物の製造
合成例1で得た組成物(2回分)を合成例7で得た組成物(2回分)に変更した以外は、合成例2と同様の操作を行い、メタクリル酸2−ビニロキシエチル641.27g、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル0.98gからなる組成物を得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0107】
調整例4
合成例7で得られた組成物100gを更に、ヘキサン/アセトン=98/2(容量比)の混合溶媒を溶離液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより処理し、純粋なメタクリル酸2−ビニロキシエチル68.7gを得た。
なお本操作は、実施例及び比較例に必要な回数を行った。
【0108】
合成例9 エポキシアクリレートの合成
撹拌器、温度計、精留塔及びガス導入管を備え付けた1Lの四つ口フラスコに、アクリル酸144部、ビスフェノール型エポキシ樹脂(エポキシ当量185)370部及びトリエチルアミン2.6部を加え、空気気流下115℃まで徐々に昇温し更に同温度にて10時間反応させ、エポキシアクリレートを得た。得られたエポキシアクリレートを硬化性樹脂(A)とした。
【0109】
合成例10 ウレタンアクリレートの合成
撹拌器、温度計、精留塔及びガス導入管を備え付けた1Lの四つ口フラスコに、トリレンジイソシアネート348部及びジブチル錫ジラウレート部0.3部を加えて窒素気流下40℃に保ち、同温度でヒドロキシプロピルアクリレート260部を2時間かけて滴下し、次いで同温度でジプロピレングリコール141部を2時間かけて滴下し、更に同温度にて5時間反応させ、ウレタンアクリレートを得た。得られたウレタンアクリレートを硬化性樹脂(B)とした。
【0110】
合成例11 ポリエステルアクリレートの合成
撹拌器、温度計、精留塔及びガス導入管を備え付けた1Lの四つ口フラスコに、アクリル酸108部、飽和ポリエステルポリオール樹脂(ジエチレングリコール4モルとアジピン酸3モルを縮合した飽和オリゴエステル;酸価3、水酸基価150)750部、パラトルエンスルホン酸24部及びトルエン300部を加え、空気気流下115℃で10時間共沸脱水し、内温を室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液800部で2回、脱イオン水800部で洗浄し、90℃、1.333kPaの減圧下で5時間脱揮乾燥し、ポリエステルアクリレートを得た。得られたポリエステルアクリレートを硬化性樹脂(C)とした。
【0111】
実施例1
合成例2で得られたアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル99.7質量部及び2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル0.3質量部からなる組成物100質量部に対して表1に示す配合で各原料を調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物1)を得た。このインク組成物1の特性の評価結果を表5に示す。
【0112】
実施例2〜3
調製例1で得られた純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表1に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物2〜3)を得た。これらのインク組成物2〜3の特性の評価結果を表5に示す。
【0113】
実施例4
合成例1で得られたアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル99.4質量部、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル0.3質量部、ジエチレングリコールジビニルエーテル0.2質量部及びエチレングリコールジアクリレート0.1質量部からなる組成物100質量部に対して表1に示す配合で各原料を調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物4)を得た。このインク組成物4の特性の評価結果を表5に示す。
【0114】
実施例5〜8
調製例1で得られた純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表1に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物5〜8)を得た。これらのインク組成物5〜8の特性の評価結果を表5に示す。
【0115】
実施例9
合成例4で得られたメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル99.7質量部及び2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル0.3質量部からなる組成物100質量部に対して表1に示す配合で各原料を調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物9)を得た。このインク組成物9の特性の評価結果を表5に示す。
【0116】
実施例10〜11
調製例2で得られた純粋なメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表1に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物10〜11)を得た。これらのインク組成物10〜11の特性の評価結果を表5に示す。
【0117】
実施例12
合成例3で得られたメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル99.4質量部、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテル0.3質量部、ジエチレングリコールジビニルエーテル0.2質量部及びジエチレングリコールジメタクリレート0.1質量部からなる組成物100質量部に対して表1に示す配合で各原料を調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物12)を得た。このインク組成物12の特性の評価結果を表5に示す。
【0118】
実施例13〜16
調製例2で得られた純粋なメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表1に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物13〜16)を得た。これらのインク組成物13〜16の特性の評価結果を表5に示す。
【0119】
実施例17〜18
調製例1で得られた純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物17〜18)を得た。これらのインク組成物17〜18の特性の評価結果を表6に示す。
【0120】
実施例19〜20
調製例2で得られた純粋なメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物19〜20)を得た。これらのインク組成物19〜20の特性の評価結果を表6に示す。
【0121】
実施例21〜23
調製例1で得られた純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物21〜23)を得た。これらのインク組成物21〜23の特性の評価結果を表6に示す。
【0122】
比較例1
調製例1で得られた純粋なアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物24)を得た。このインク組成物24の特性の評価結果を表6に示す。
【0123】
比較例2
調製例2で得られた純粋なメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物25)を得た。これらのインク組成物25の特性の評価結果を表6に示す。
【0124】
比較例3
各原料を表2に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分攪拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物26)を得た。このインク組成物26の特性の評価結果を表6に示す。
【0125】
実施例24
合成例6で得られたアクリル酸2−ビニロキシエチル99.62質量部、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル0.38質量部からなる組成物100質量部に対して表3に示す配合で各原料を調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物27)を得た。このインク組成物27の特性の評価結果を表7に示す。
【0126】
実施例25〜26
調製例3で得られた純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表3に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物28〜29)を得た。これらのインク組成物28〜29の特性の評価結果を表7に示す。
【0127】
実施例27
合成例5で得られたアクリル酸2−ビニロキシエチル99.21質量部、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル0.58質量部、エチレングリコールジビニルエーテル0.17質量部、エチレングリコールジアクリレート0.04質量部からなる組成物100質量部に対して表3に示す配合で各原料を調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物30)を得た。このインク組成物30の特性の評価結果を表7に示す。
【0128】
実施例28〜31
調製例3で得られた純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表3に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物31〜34)を得た。これらのインク組成物31〜34の特性の評価結果を表7に示す。
【0129】
実施例32
合成例8で得られたメタクリル酸2−ビニロキシエチル99.85質量部、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル0.15質量部からなる組成物100質量部に対して表3に示す配合で各原料を調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物35)を得た。このインク組成物35の特性の評価結果を表7に示す。
【0130】
実施例33〜34
調製例4で得られた純粋なメタクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表3に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物36〜37)を得た。これらのインク組成物36〜37の特性の評価結果を表7に示す。
【0131】
実施例35
合成例7で得られたメタクリル酸2−ビニロキシエチル99.74質量部、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル0.19質量部、エチレングリコールジビニルエーテル0.04質量部、エチレングリコールジアクリレート0.03質量部からなる組成物100質量部に対して表3に示す配合で各原料を調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物38)を得た。このインク組成物38の特性の評価結果を表7に示す。
【0132】
実施例36〜39
調製例4で得られた純粋なメタクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表3に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物39〜42)を得た。これらのインク組成物39〜42の特性の評価結果を表7に示す。
【0133】
実施例40〜41
調製例3で得られた純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表4に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物43〜44)を得た。これらのインク組成物43〜44の特性の評価結果を表8に示す。
【0134】
実施例42〜43
調製例4で得られた純粋なメタクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表4に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物45〜46)を得た。これらのインク組成物45〜46の特性の評価結果を表8に示す。
【0135】
実施例44〜46
調製例3で得られた純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表4に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物47〜49)を得た。これらのインク組成物47〜49の特性の評価結果を表8に示す。
【0136】
比較例4
調製例3で得られた純粋なアクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表4に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物50)を得た。このインク組成物50の特性の評価結果を表8に示す。
【0137】
比較例5
調製例4で得られた純粋なメタクリル酸2−ビニロキシエチルと各原料を表4に示す配合で調合し、高速攪拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物51)を得た。このインク組成物51の特性の評価結果を表8に示す。
【0138】
比較例6
各原料を表4に示す配合で調合し、高速撹拌機で充分撹拌してインクジェット印刷用インク(インク組成物52)を得た。このインク組成物52の特性の評価結果を表8に示す。
【0139】
【表1】
Figure 2004067991
【0140】
【表2】
Figure 2004067991
【0141】
【表3】
Figure 2004067991
【0142】
【表4】
Figure 2004067991
【0143】
表1〜表4について、以下に説明する。
VEEAとは、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルであり、VEEMとは、メタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルであり、DEGVEとは、2−(ヒドロキシエトキシ)エチルビニルエーテルであり、DEGDVEとは、ジエチレングリコールジビニルエーテルであり、HPAとは、アクリル酸2−ヒドロキシプロピルであり、HPMAとは、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルであり、TEGDVEとは、トリエチレングリコールジビニルエーテルであり、TEGDAとは、テトラエチレングリコールジアクリレートであり、DEGDMAとは、ジエチレングリコールジメタクリレートであり、イルガキュア907(商品名)とは、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン(チバスペシャリティーケミカルズ社製)であり、p−St/AA/BAとは、スチレン/アクリル酸/アクリル酸ブチルの共重合体(酸価=30、重量平均分子量=6000)であり、ロードシル2074(商品名)とは、(トリルクミル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(ローディア・ジャパン社製)であり、VEAとは、アクリル酸2−ビニロキシエチルであり、VEMとは、メタクリル酸2−ビニロキシエチルであり、EGVEとは、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルであり、EGDVEとは、エチレングリコールジビニルエーテルであり、DEGDAとは、ジエチレングリコールジアクリレートであり、TEGDMAとは、トリエチレングリコールジメタクリレートであり、EGDAとは、エチレングリコールジアクリレートであり、EGDMAとは、エチレングリコールジメタクリレートである。
【0144】
インク組成物の評価は、以下の方法により行った。
(粘度)
インク組成物の25℃での粘度をE型粘度計(商品名:TOKIMEC VISCOMETER TV−20、東機産業社製)で測定した。
【0145】
(硬化性)
各インク組成物をピエゾヘッドを有するプリンターにて上質紙基材上に印字後、UV照射装置(250W超高圧水銀灯)にて主波長345nmのUVを照射した。照射エネルギーが500mJ/cmになるまで100mJ/cmごとに印字面を指触してインクの硬化性を観察した。
評価基準:○=完全に硬化し、指にインクが付着しない。△=かすかに指にインクが付着する。×=未硬化で、指にインクが付着する。
【0146】
(基材密着性)
各インク組成物をピエゾヘッドを有するプリンターにて上質紙、PET、アルミニウムの各基材上に印字後、UV照射装置(250W超高圧水銀灯)にて主波長345nmのUVを照射した。500mJ/cmの照射エネルギーで硬化させた後、印字の上にセロハンテープを貼り、すばやく剥離することによって基材密着性を評価した。
評価基準:○=印字が基材から剥離しない。△=印字が基材から一部剥離する。
×=印字が基材からすべて剥離する。
【0147】
(耐溶剤性)
各インクをピエゾヘッドを有するプリンターにて上質紙基材上に印字後、UV照射装置(250W超高圧水銀灯)にて主波長345nmのUVを照射した。500mJ/cmの照射エネルギーで硬化させた後、印字部分をメタノールに1分間浸漬して耐溶剤性を調べた。
評価基準:○=印字が全くにじまない。△=印字が一部にじむ。×=印字がにじんで文字が判別できない。
【0148】
【表5】
Figure 2004067991
【0149】
【表6】
Figure 2004067991
【0150】
【表7】
Figure 2004067991
【0151】
【表8】
Figure 2004067991
【0152】
【発明の効果】
本発明の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、上述の構成からなり、低粘度、低臭気、低皮膚刺激であるうえ、高安定性かつ高光感度であり、インクジェット記録方式に好適に適用することができるものである。

Claims (5)

  1. (メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物(A)と水酸基を有する重合性化合物(B)とを含有してなる
    ことを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
  2. 前記(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを共に有する化合物は、下記一般式(1);
    CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R3   (1)
    (式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Rは、炭素数2〜20の有機残基を表す。Rは、水素原子又は炭素数1〜11の有機残基を表す。)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類である
    ことを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
  3. 更に、着色剤を含んでなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
  4. 更に、光重合開始剤を含んでなる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
  5. 前記活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インクは、25℃での粘度が1.2〜50mPa・sである
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク。
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