JP2012255072A - 光硬化型インクジェット記録用インク組成物、並びにその保存方法及び保存容器 - Google Patents

光硬化型インクジェット記録用インク組成物、並びにその保存方法及び保存容器 Download PDF

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Abstract

【課題】硬化性及び保存安定性のいずれにも優れた光硬化型インクジェット記録用インク組成物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I):
CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3 ・・・(I)
(式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であり、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と、リン系重合禁止剤と、光重合開始剤と、を含有し、25℃、1気圧における溶存酸素量が8ppm以上である、光硬化型インクジェット記録用インク組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、光硬化型インクジェット記録用インク組成物、並びにその保存方法及び保存
容器に関する。
従来、紙などの被記録媒体に、画像データ信号に基づき画像を形成する記録方法として
、種々の方式が利用されてきた。このうち、インクジェット方式は、安価な装置であり、
必要とされる画像部のみにインクを吐出し被記録媒体上に直接画像を形成するため、イン
クを効率良く使用でき、ランニングコストが安い。さらに、インクジェット方式は騒音が
小さいため、記録方法として優れている。
近年、インクジェット方式の記録方法において、良好な耐水性、耐溶剤性、及び耐擦過
性などを与えることのできるインク組成物として、光を照射すると硬化する光硬化型イン
ク組成物が使用されている。
例えば、特許文献1には、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと、アクリル
酸2−ヒドロキシプロピルと、カーボンブラックと、光重合開始剤としての2−メチル−
2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オンと、スチレン/アクリル
酸/アクリル酸ブチルの共重合体(酸価=30、重量平均分子量=6000)と、からな
るインク組成物が開示されている(特許文献1の[0114]、[0139]の表1)。
例えば、特許文献2には、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルと、2−(ヒ
ドロキシエトキシ)エチルビニルエーテルと、ジエチレングリコールジビニルエーテルと
、ジエチレングリコールジアクリレートと、重合禁止剤としてのメトキシヒドロキノンと
、光重合開始剤としての2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパ
ン−1−オンと、からなる反応性希釈剤組成物が開示されている(特許文献2の実施例1
,7,15、表1、及び表4)。
特許第3461501号明細書 特許第3544658号明細書
しかしながら、特許文献1及び2に開示された組成物は、良好な硬化性を示す一方で、
保存安定性に劣るという問題が生じる。そこで、本発明は、硬化性及び保存安定性のいず
れにも優れた光硬化型インクジェット記録用インク組成物を提供することを目的の一つと
する。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した。光硬化型インクジェット記録用イ
ンク組成物(以下、単に「インク組成物」とも言う。)がインクジェット記録に用いられ
る際、プリントヘッド等に充填されたインク組成物がノズルから吐出されるのが一般的で
ある。このとき、インクの吐出安定性をより良好なものとするため、インク組成物は吐出
前に脱気される場合がある。しかし、脱気によりインク組成物中の溶存酸素量が減少する
と、酸素による重合阻害が起こりにくくなり、結果として熱によるインクの増粘が生じる
傾向にある。そして、インク組成物が増粘すると、インクの保存安定性に劣ってしまうこ
とを見出した。
そこで、インクの硬化性及び吐出安定性を良好にしつつ、同時にインク組成物中の溶存
酸素量を一定以上にしてインクの保存安定性を優れたものとするため、本発明者らは更に
鋭意検討を重ねた。その結果、脱気により溶存酸素量が少なくなると保存安定性が悪化す
るため、脱気した場合であっても良好な保存安定性を得るためには、リン系重合禁止剤を
用いた上で、その添加量を最適化することが効果的である点を見出した。
このようにして、所定構造を有するビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
類と、リン系重合禁止剤と、光重合開始剤と、を含み、かつ、25℃、1気圧における溶
存酸素量が8ppm以上である光硬化型インクジェット記録用インク組成物により、上記
課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1]
下記一般式(I):
CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3 ・・・(I)
(式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であ
り、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と、リン系重合禁止剤と
、光重合開始剤と、を含有し、25℃、1気圧における溶存酸素量が8ppm以上である
、光硬化型インクジェット記録用インク組成物。
[2]
前記リン系重合禁止剤の含有量が、該インク組成物の総質量に対し、0.03〜0.1
5質量%である、[1]に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物。
[3]
前記リン系重合禁止剤が、ホスファイト化合物及びホスフィン化合物のうち少なくとも
いずれかを含む、[1]又は[2]に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物

[4]
前記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の含有量が、該インク組成物
の総質量に対し、10〜75質量%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の光硬化型
インクジェット記録用インク組成物。
[5]
前記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類が、(メタ)アクリル酸2−
(ビニロキシエトキシ)エチルである、[1]〜[4]のいずれかに記載の光硬化型イン
クジェット記録用インク組成物。
[6]
該インク組成物の総質量に対して7〜70質量%のフェノキシエチル(メタ)アクリレ
ートをさらに含有する、[1]〜[5]のいずれかに記載の光硬化型インクジェット記録
用インク組成物。
[7]
[1]〜[6]のいずれかに記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物を少な
くとも容器に充填し、前記光硬化型インクジェット記録用インク組成物の25℃、1気圧
における溶存酸素量を8ppm以上に保持する、光硬化型インクジェット記録用インク組
成物の保存方法。
[8]
[1]〜[6]のいずれかに記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物が少な
くとも充填され、前記光硬化型インクジェット記録用インク組成物の25℃、1気圧にお
ける溶存酸素量が8ppm以上に保持される、光硬化型インクジェット記録用インク組成
物の保存容器。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の
実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することがで
きる。
本明細書において、「硬化」とは、重合性化合物を含むインクに放射線を照射すると、
重合性化合物が重合してインクが固化することをいう。「硬化性」とは、光を感応して硬
化する性質をいう。「保存安定性」とは、インクを60℃で1週間保存したときに、保存
前後における粘度が変化しにくい性質をいう。「吐出安定性」とは、ノズルの目詰まりが
なく常に安定したインク滴をノズルから吐出させる性質をいう。
本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びそれに対応するメ
タクリレートのうち少なくともいずれかを意味し、「(メタ)アクリル」はアクリル及び
それに対応するメタクリルのうち少なくともいずれかを意味する。
本明細書において、「記録物」とは、被記録媒体上にインクが記録されて硬化物が形成
されたものをいう。なお、本明細書における硬化物は、インクの硬化膜や塗膜を含む、硬
化された物質を意味する。
[光硬化型インクジェット記録用インク組成物]
本発明の一実施形態に係る光硬化型インクジェット記録用インク組成物は、重合性化合
物としての下記一般式(I):
CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3 ・・・(I)
(式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であ
り、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と、リン系重合禁止剤と
、光重合開始剤と、を含有し、かつ、25℃、1気圧における溶存酸素量が8ppm以上
である。
以下、本実施形態のインク組成物に含まれるか、又は含まれ得る添加剤(成分)を説明
する。
〔重合性化合物〕
本実施形態のインク組成物に含まれる重合性化合物は、後述する光重合開始剤の作用に
より紫外線照射時に重合し、印刷されたインクを硬化させることができる。
(ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類)
本実施形態において必須の重合性化合物であるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル
酸エステル類は、上記一般式(I)で示される。
インク組成物が当該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を含有するこ
とにより、インクの硬化性を優れたものとすることができ、さらにインクを低粘度化する
こともできる。さらに言えば、ビニルエーテル基を有する化合物及び(メタ)アクリル基
を有する化合物を別々に使用するよりも、ビニルエーテル基及び(メタ)アクリル基を一
分子中に共に有する化合物を使用する方が、インクの硬化性を良好にする上で好ましい。
上記の一般式(I)において、R2で表される炭素数2〜20の2価の有機残基として
は、炭素数2〜20の直鎖状、分枝状又は環状の置換されていてもよいアルキレン基、構
造中にエーテル結合及び/又はエステル結合による酸素原子を有する置換されていてもよ
い炭素数2〜20のアルキレン基、炭素数6〜11の置換されていてもよい2価の芳香族
基が好適である。これらの中でも、エチレン基、n−プロピレン基、イソプロピレン基、
及びブチレン基などの炭素数2〜6のアルキレン基、オキシエチレン基、オキシn−プロ
ピレン基、オキシイソプロピレン基、及びオキシブチレン基などの構造中にエーテル結合
による酸素原子を有する炭素数2〜9のアルキレン基が好適に用いられる。
上記の一般式(I)において、R3で表される炭素数1〜11の1価の有機残基として
は、炭素数1〜10の直鎖状、分枝状又は環状の置換されていてもよいアルキル基、炭素
数6〜11の置換されていてもよい芳香族基が好適である。これらの中でも、メチル基又
はエチル基である炭素数1〜2のアルキル基、フェニル基及びベンジル基などの炭素数6
〜8の芳香族基が好適に用いられる。
上記の各有機残基が置換されていてもよい基である場合、その置換基は、炭素原子を含
む基及び炭素原子を含まない基に分けられる。まず、上記置換基が炭素原子を含む基であ
る場合、当該炭素原子は有機残基の炭素数にカウントされる。炭素原子を含む基として、
以下に限定されないが、例えばカルボキシル基、アルコキシ基が挙げられる。次に、炭素
原子を含まない基として、以下に限定されないが、例えば水酸基、ハロ基が挙げられる。
上記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類としては、以下に限定されな
いが、例えば、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニ
ロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メタ)ア
クリル酸1−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−ビニロキシメチ
ルプロピル、(メタ)アクリル酸2−メチル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリ
ル酸1,1−ジメチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシブチ
ル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−
ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸6−ビニロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシル
メチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アク
リル酸2−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸p−ビニロキシ
メチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸m−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メ
タ)アクリル酸o−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロ
キシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)エチル、
(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビ
ニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ
)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メ
タ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(
ビニロキシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソ
プロポキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソ
プロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシ)プロピル
、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)ア
クリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−
(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニ
ロキシエトキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ
イソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエ
トキシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシイソプロポ
キシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシ)
エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチ
ル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸
2−(イソプロペノキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロ
ペノキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロペノキ
シエトキシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコ
ールモノビニルエーテル、及び(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコールモノビニル
エーテルが挙げられる。
これらの中でも、インクをより低粘度化でき、引火点が高く、かつ、インクの硬化性に
一層優れるため、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル、すなわち、ア
クリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル及びメタクリル酸2−(ビニロキシエトキシ
)エチルのうち少なくともいずれかが好ましく、アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)
エチルがより好ましい。特にアクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチル及びメタクリ
ル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルは、何れも単純な構造であって分子量が小さいた
め、インクを顕著に低粘度化することができる。(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエ
トキシ)エチルとしては、(メタ)アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル及
び(メタ)アクリル酸2−(1−ビニロキシエトキシ)エチルが挙げられ、アクリル酸2
−(ビニロキシエトキシ)エチルとしては、アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)
エチル及びアクリル酸2−(1−ビニロキシエトキシ)エチルが挙げられる。なお、アク
リル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチルの方が、メタクリル酸2−(ビニロキシエトキ
シ)エチルに比べて硬化性の面で優れている。
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類は、1種単独で用いてもよく、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の含有量は、インク組成物の
総質量(100質量%)に対し、10〜75質量%であることが好ましく、20〜70質
量%であることがより好ましい。含有量が上記範囲内であると、インクの硬化性を一層優
れたものとすることができる。
上記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の製造方法としては、以下に
限定されないが、(メタ)アクリル酸と水酸基含有ビニルエーテルとをエステル化する方
法(製法B)、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物と水酸基含有ビニルエーテルとをエステ
ル化する方法(製法C)、(メタ)アクリル酸無水物と水酸基含有ビニルエーテルとをエ
ステル化する方法(製法D)、(メタ)アクリル酸エステルと水酸基含有ビニルエーテル
とをエステル交換する方法(製法E)、(メタ)アクリル酸とハロゲン含有ビニルエーテ
ルとをエステル化する方法(製法F)、(メタ)アクリル酸アルカリ(土類)金属塩とハ
ロゲン含有ビニルエーテルとをエステル化する方法(製法G)、水酸基含有(メタ)アク
リル酸エステルとカルボン酸ビニルとをビニル交換する方法(製法H)、水酸基含有(メ
タ)アクリル酸エステルとアルキルビニルエーテルとをエーテル交換する方法(製法I)
が挙げられる。
これらの中でも、本実施形態に所望の効果を一層発揮することができるため、製法Eが
好ましい。
(単官能(メタ)アクリレート)
本実施形態のインク組成物は、重合性化合物として単官能(メタ)アクリレートをさら
に含有してもよい。当該単官能(メタ)アクリレートとしては、以下に限定されないが、
例えば、イソアミル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、
イソミリスチル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル−ジグリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレ
ート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、ラクトン変
性可とう性(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アク
リレート、及びベンジル(メタ)アクリレートが挙げられる。
これらの中でも、光重合開始剤などの添加剤との相溶性が良好となり、さらに粘度及び
臭気を低下させることができ、かつ、インクの硬化性を一層優れたものとできるため、フ
ェノキシエチル(メタ)アクリレートが好ましく、フェノキシエチルアクリレートがより
好ましい。
単官能(メタ)アクリレートは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
単官能(メタ)アクリレート、中でも特にフェノキシエチル(メタ)アクリレートの含
有量は、インク組成物の総質量(100質量%)に対し、7〜70質量%が好ましく、1
0〜60質量%がより好ましい。含有量が上記の下限値以上であると、光重合開始剤の溶
解性が良好となる一方で、含有量が上記の上限値以下であると、上記ビニルエーテル基含
有(メタ)アクリル酸エステル類の含有量とフェノキシエチル(メタ)アクリレートの含
有量との間のバランスが良好になるため、インクの硬化性を一層優れたものとすることが
できる。
(多官能(メタ)アクリレート)
本実施形態のインク組成物は、重合性化合物として多官能(メタ)アクリレートをさら
に含有してもよい。当該多官能(メタ)アクリレートのうち、2官能(メタ)アクリレー
ト(但し、上記所定のビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を除く。)と
しては、以下に限定されないが、例えば、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビ
スフェノールAのEO(エチレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェ
ノールAのPO(プロピレンオキサイド)付加物ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、及びポリテトラメチレングリ
コールジ(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの中でも、用途に応じて、硬化膜に
優れた柔軟性や剛性を付与することができるため、ジプロピレングリコールジアクリレー
ト、トリプロピレングリコールジアクリレート、及びジメチロールトリシクロデカンジア
クリレートからなる群より選択される一種以上が好ましい。
多官能(メタ)アクリレートのうち、3官能以上の(メタ)アクリレートとしては、以
下に限定されないが、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO
変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリ
レート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、カウプロラクトン変性トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メ
タ)アクリレート、及びカプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレートが挙げられる。これらの中でも、優れた膜強度を付与することができるため、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。
多官能(メタ)アクリレートは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
多官能(メタ)アクリレートの含有量は、優れた膜強度を付与することができるため、
0.5〜20質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
(上記以外の重合性化合物)
また、上記のビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類、単官能(メタ)ア
クリレート、及び多官能(メタ)アクリレート以外に、従来公知の、単官能及び多官能の
種々のモノマー及びオリゴマーもさらに使用可能である(以下、「その他の重合性化合物
」という。)。上記モノマーとしては、例えば、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン
酸及びマレイン酸等の不飽和カルボン酸やそれらの塩又はエステル、ウレタン、アミド及
びその無水物、アクリロニトリル、スチレン、種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエ
ーテル、不飽和ポリアミド、並びに不飽和ウレタンが挙げられる。また、上記オリゴマー
としては、例えば、上記のモノマーから形成されるオリゴマーが挙げられる。
その他の重合性化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いても
よい。その他の重合性化合物の含有量は、特に制限されない。
〔重合禁止剤〕
本実施形態のインク組成物に含まれる重合禁止剤は、少なくともリン系化合物、即ちリ
ン系重合禁止剤を含む。インク組成物がリン系重合禁止剤を含有することにより、硬化前
における上記重合性化合物の重合反応を防止できることに加えて、インクの保存安定性を
優れたものとすることができる。
リン系重合禁止剤として、以下に限定されないが、例えば、トリフェニルホスファイト
及びトリスノニルフェニルホスファイト等のホスファイト化合物、トリブチルホスフィン
、トリオクチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリベンジルホスフィン、
及びトリフェニルホスフィン等のホスフィン化合物、トリオクチルホスフィンオキサイド
及びトリフェニルホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド化合物、並びにテトラ
キス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレン−ジホスホナイト及び
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジ
イルビスホスホナイト等のホスホナイト化合物が挙げられる。
これらの中でも、発生した過酸化ラジカルを効率的に捕捉(トラップ)して不活性化す
ることができるため、リン系重合禁止剤は、ホスファイト化合物及びホスフィン化合物の
うち少なくともいずれかを含むことが好ましい。また、上記ホスファイト化合物の中でも
、より効率的にラジカルを捕捉することができるため、トリフェニルホスファイトが好ま
しい。また、上記ホスフィン化合物の中でも、より効率的にラジカルを捕捉することがで
きるため、トリフェニルホスフィンが好ましい。
リン系重合禁止剤の市販品としては、例えば、トリフェニルホスファイト(富士化成社
(Fuji Kasei Co.,Ltd.)製商品名)、トリフェニルホスフィン(関東化学社(KANTO CHE
MICAL CO., Ltd.)製商品名)が挙げられる。
リン系重合禁止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい
また、リン系重合禁止剤以外の重合禁止剤がインク組成物に含まれていてもよい。その
ような重合禁止剤として、例えばフェノール系重合禁止剤が好ましく挙げられる。リン系
重合禁止剤に加えてフェノール系重合禁止剤もインク組成物に含まれることで、インクの
保存安定性を一層優れたものとすることができる。
なお、リン系重合禁止剤とフェノール系重合禁止剤との関係について言及すると、酸素
を捕捉する機能を有することからフェノール系重合禁止剤は一次酸化防止剤に相当し、リ
ン系重合禁止剤は二次酸化防止剤(一次酸化防止剤との併用により相乗効果を示すもの)
に相当する。
フェノール系重合禁止剤として、以下に限定されないが、例えば、p−メトキシフェノ
ール(ヒドロキノンモノメチルエーテル)、クレゾール、t−ブチルカテコール、ジ−t
−ブチルパラクレゾール、α−ナフトール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシト
ルエン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレン−ビス(
4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−エチル−6
−ブチルフェノール)、及び4,4’−チオ−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)が挙げられる。
フェノール系重合禁止剤の市販品としては、例えば、p−メトキシフェノール(関東化
学社製商品名、p−メトキシフェノール)、ノンフレックスMBP(精工化学社(Seiko
Chemical Co.,Ltd.)製商品名、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール))、BHTスワノックス(精工化学社製商品名、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール)が挙げられる。
リン系重合禁止剤以外の重合禁止剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
重合禁止剤の含有量(合計)は、インク組成物の総質量(100質量%)に対し、0.
05〜2.0質量%が好ましい。
特に、リン系重合禁止剤の含有量は、インク組成物の総質量(100質量%)に対し、
0.03〜0.15質量%であることが好ましく、0.06〜0.12質量%であること
がより好ましい。含有量が上記範囲内であると、インクを脱気した場合であってもインク
の保存安定性が優れたものとなる。そのため、脱気困難なインク、即ち脱気すると保存安
定性が悪化するインクと比較して、吐出安定性が顕著に優れるインク組成物を得ることが
できる。つまり、リン系重合禁止剤の含有量を上記範囲内とすることにより、脱気を通じ
て、優れた吐出安定性を確保でき、かつ、インクの増粘を防止して優れた保存安定性も実
現したインク組成物を得ることができる。
なお、本実施形態においては、少なくとも硬化性及び保存安定性に優れたインク組成物
が得られるため、必ずしもインクを脱気する必要はない。
〔光重合開始剤〕
本実施形態のインク組成物に含まれる光重合開始剤は、紫外線の照射による光重合によ
って、被記録媒体の表面に存在するインクを硬化させて印字を形成するために用いられる
。放射線の中でも紫外線(UV)を用いることにより、安全性に優れ、且つ光源ランプの
コストを抑えることができる。光(紫外線)のエネルギーによって、ラジカルやカチオン
などの活性種を生成し、上記重合性化合物の重合を開始させるものであれば、制限はない
が、光ラジカル重合開始剤や光カチオン重合開始剤を使用することができ、中でも光ラジ
カル重合開始剤を使用することが好ましい。
上記の光ラジカル重合開始剤としては、例えば、芳香族ケトン類、アシルホスフィンオ
キサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物(チオキサントン
化合物、チオフェニル基含有化合物など)、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケト
オキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性
エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物が挙げら
れる。
これらの中でも、特にインクの硬化性を一層良好にすることができるため、アシルホス
フィンオキサイド化合物及びチオキサントン化合物のうち少なくともいずれかを用いるこ
とが好ましく、アシルホスフィンオキサイド化合物を用いることがより好ましく、アシル
ホスフィンオキサイド化合物及びチオキサントン化合物を併用することがさらに好ましい
光ラジカル重合開始剤の具体例としては、アセトフェノン、アセトフェノンベンジルケ
タール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、キサントン、フルオレノン、べンズアルデヒド、フルオレン、アン
トラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロ
ロベンゾフェノン、4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、4,4'−ジアミノベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−ク
ロロチオキサントン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリ
ノ−プロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフ
ィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイ
ド、2,4−ジエチルチオキサントン、及びビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−
2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシドが挙げられる。
光ラジカル重合開始剤の市販品としては、例えば、IRGACURE 651(2,2
−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン)、IRGACURE 184(1
−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン)、DAROCUR 1173(2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)、IRGACURE 2
959(1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−プロパン−1−オン)、IRGACURE 127(2−ヒドロキシ−1−{
4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル]−2
−メチル−プロパン−1−オン}、IRGACURE 907(2−メチル−1−(4−
メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン)、IRGACURE 3
69(2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノ
ン−1)、IRGACURE 379(2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフ
ェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン)、DA
ROCUR TPO(2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキ
サイド)、IRGACURE 819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フ
ェニルホスフィンオキサイド)、IRGACURE 784(ビス(η5−2,4−シク
ロペンタジエン−1−イル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(1H−ピロール−1−
イル)−フェニル)チタニウム)、IRGACURE OXE 01(1.2−オクタン
ジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)])、IRG
ACURE OXE 02(エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル
)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム))、IRGAC
URE 754(オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエト
キシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエ
ステルの混合物)(以上、BASF社製)、KAYACURE DETX−S(2,4−ジエ
チルチオキサントン)(日本化薬社(Nippon Kayaku Co., Ltd.)製)、Lucirin
TPO、LR8893、LR8970(以上、BASF社製)、及びユベクリルP36(UC
B社製)などが挙げられる。
光重合開始剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化速度を向上させて硬化性を優れたものとすること
ができ、かつ、光重合開始剤の溶け残りや光重合開始剤に由来する着色を避けるため、イ
ンク組成物の総質量(100質量%)に対して、5〜20質量%であることが好ましい。
特に、光重合開始剤がアシルホスフィンオキサイド化合物及びチオキサントン化合物を
含む場合、特にLED(好ましい発光ピーク波長:365nm〜405nm)による硬化
の際に十分な硬化速度が得られるため硬化性に一層優れることから、当該アシルホスフィ
ンオキサイド化合物の含有量は、インク組成物の総質量(100質量%)に対して、7質
量%以上であることが好ましく、7〜15質量%であることがより好ましい。また、チオ
キサントン化合物の含有量は、インク組成物の総質量(100質量%)に対して、0.5
質量%以上であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。
〔色材〕
本実施形態のインク組成物は、色材をさらに含んでもよい。色材は、顔料及び染料のう
ち少なくとも一方を用いることができる。
(顔料)
本実施形態において、色材として顔料を用いることにより、インク組成物の耐光性を向
上させることができる。顔料は、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用することができる
無機顔料としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャ
ネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック 7)類、酸化鉄、酸
化チタンを使用することができる。
有機顔料としては、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、アゾレーキ、キレートアゾ顔料等
のアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キ
ナクリドン顔料、ジオキサン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタ
ロン顔料等の多環式顔料、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キ
レート等)、染色レーキ(塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ)、ニトロ顔料、ニト
ロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料が挙げられる。
更に詳しくは、ブラックインクとして使用されるカーボンブラックとしては、No.2
300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52
、MA7、MA8、MA100、No.2200B等(以上、三菱化学社(Mitsubishi C
hemical Corporation)製商品名)、Raven 5750、Raven 5250、R
aven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Raven 70
0等(以上、コロンビアカーボン(Carbon Columbia)社製商品名)、Rega1 40
0R、Rega1 330R、Rega1 660R、Mogul L、Monarch
700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900
、Monarch 1000、Monarch 1100、Monarch 1300、
Monarch 1400等(キャボット社(CABOT JAPAN K.K.)製商品名)、Col
or Black FW1、Color Black FW2、Color Black
FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200
、Color B1ack S150、Color Black S160、Color
Black S170、Printex 35、Printex U、Printex
V、Printex 140U、Special Black 6、Special
Black 5、Special Black 4A、Special Black 4
等(以上、デグッサ(Degussa)社製商品名)が挙げられる。
ホワイトインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントホワイト 6、18、
21が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー 1,2,3
,4,5,6,7,10,11,12,13,14,16,17,24,34,35,3
7,53,55,65,73,74,75,81,83,93,94,95,97,98
,99,108,109,110,113,114,117,120,124,128,
129,133,138,139,147,151,153,154,167,172,
180が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド 1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10,11,12,14,15,16,17,18,19,2
1,22,23,30,31,32,37,38,40,41,42,48(Ca),4
8(Mn),57(Ca),57:1,88,112,114,122,123,144
,146,149,150,166,168,170,171,175,176,177
,178,179,184,185,187,202,209,219,224,245
、又はC.I.ピグメントヴァイオレット 19,23,32,33,36,38,43
,50が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー 1,2,3,1
5,15:1,15:2,15:3,15:34,15:4,16,18,22,25,
60,65,66,又はC.I.バットブルー 4,60が挙げられる。
また、マゼンタ、シアン及びイエロー以外の顔料としては、例えば、C.I.ピグメン
トグリーン 7,10、又はC.I.ピグメントブラウン 3,5,25,26、又はC
.I.ピグメントオレンジ 1,2,5,7,13,14,15,16,24,34,3
6,38,40,43,63が挙げられる。
上記顔料は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(染料)
本実施形態において、色材として染料を用いることができる。染料としては、特に限定
されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が使用可能である。
前記染料として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,
142、C.I.アシッドレッド52,80,82,249,254,289、C.I.
アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、
C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33
,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッ
ド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,1
5,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック
19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッ
ド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が
挙げられる。
上記染料は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
色材の含有量は、良好な発色性を有し、色材自身の光吸収による塗膜の硬化阻害を低減
できるため、インク組成物の総質量(100質量%)に対して、1〜20質量%が好まし
い。
〔分散剤〕
本実施形態のインク組成物が顔料を含む場合、顔料分散性をより良好なものとするため
、分散剤をさらに含んでもよい。分散剤として、特に限定されないが、例えば、高分子分
散剤などの顔料分散液を調製するのに慣用されている分散剤が挙げられる。その具体例と
して、ポリオキシアルキレンポリアルキレンポリアミン、ビニル系ポリマー及びコポリマ
ー、アクリル系ポリマー及びコポリマー、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
ウレタン、アミノ系ポリマー、含珪素ポリマー、含硫黄ポリマー、含フッ素ポリマー、及
びエポキシ樹脂のうち一種以上を主成分とするものが挙げられる。高分子分散剤の市販品
として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーシリーズ(商品名)、アビシア社(Avec
ia Co.)から入手可能なソルスパーズシリーズ(Solsperse 36000等〔
商品名〕)、BYKChemie社製のディスパービックシリーズ(商品名)、楠本化成
社製のディスパロンシリーズ(商品名)が挙げられる。
分散剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、分
散剤の含有量は特に制限されず適宜好ましい量を添加すればよい。
〔スリップ剤〕
本実施形態のインク組成物は、スリップ剤(界面活性剤)をさらに含んでもよい。スリ
ップ剤としては、特に限定されないが、例えば、シリコーン系界面活性剤として、ポリエ
ステル変性シリコーンやポリエーテル変性シリコーンを用いることができ、ポリエーテル
変性ポリジメチルシロキサン又はポリエステル変性ポリジメチルシロキサンを用いること
が特に好ましい。具体例としては、BYK−347、BYK−348、BYK−UV35
00、3510、3530、3570(以上、BYK社製)を挙げることができる。
スリップ剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお
、スリップ剤の含有量は特に制限されず適宜好ましい量を添加すればよい。
〔その他の添加剤〕
本実施形態のインク組成物は、上記に挙げた添加剤以外の添加剤(成分)を含んでもよ
い。このような成分としては、特に制限されないが、例えば従来公知の、重合促進剤、浸
透促進剤、及び湿潤剤(保湿剤)、並びにその他の添加剤があり得る。上記のその他の添
加剤として、例えば従来公知の、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
キレート剤、pH調整剤、及び増粘剤が挙げられる。
[光硬化型インクジェット記録用インク組成物の特性]
本実施形態のインク組成物は、25℃、1気圧における溶存酸素量が8ppm以上であ
ることを特徴とする。当該溶存酸素量が8ppm以上であると、保存安定性に優れたイン
ク組成物となる。したがって、吐出安定性を一層良好にする目的で所望によりインクを脱
気するとしても、上記溶存酸素量が8ppm以上となるよう脱気をある程度制限する必要
がある。なお、本明細書における溶存酸素量は、ガスクロマトグラフィー法により測定さ
れた値である。
ここで、上記溶存酸素量の採りうる値について説明すると、脱気をしないインク組成物
の溶存酸素量は17ppm程度である。インクの加圧などにより人為的に酸素をインクに
添加すると溶存酸素量は17ppmを上回る一方で、インクを脱気すると溶存酸素量は1
7ppmを下回る。
インク組成物の脱気方法としては、特に制限されないが、例えば、加熱処理、減圧処理
、窒素をバブリングする処理、及び超音波処理が挙げられる。また、脱気のタイミングと
しては、特に制限されることなく、インク組成物の調製と同時に脱気を行ってもよく、調
製後に脱気してもよい。
また、上記インク組成物は、好ましくは365〜405nmの範囲に発光ピーク波長を
有する紫外線を照射することにより硬化可能である。本実施形態のインク組成物が上記範
囲内の発光ピーク波長で硬化可能であると、当該インク組成物の組成に起因して低エネル
ギー且つ高速での硬化が可能となる。特に、低エネルギーで硬化可能であることは、環境
面などから近年注目されている発光ダイオード(LED)を紫外線の照射源として使用で
きることにつながるため、好ましいと言える。つまり、本実施形態のインク組成物は、L
EDによる硬化性に優れている。
また、300mJ/cm2未満の紫外線の照射エネルギーで硬化するインク組成物が好
ましく、200mJ/cm2未満の紫外線の照射エネルギーで硬化するインク組成物がよ
り好ましい。このようなインク組成物を用いることにより、低コストで画像を形成するこ
とができる。なお、照射エネルギーは、照射時間に照射強度を乗じて算出される。
さらに、上記インク組成物は、膜厚1〜3μmのインク塗膜を硬化可能である。この場
合、薄膜での画像形成が可能となり、塗膜の盛り上がりを抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、硬化性及び保存安定性に優れ、さらには吐出安定性
にも優れた光硬化型インクジェット記録用インク組成物を提供することができる。
[光硬化型インクジェット記録用インク組成物の保存方法]
本発明の一実施形態に係る光硬化型インクジェット記録用インク組成物の保存方法は、
少なくとも上記実施形態のインク組成物を容器に充填し、当該インク組成物の25℃、1
気圧における溶存酸素量を8ppm以上に保持するものである。上記の容器については後
述する。
当該保存方法により、硬化性及び吐出安定性に優れるとともに、長期的な保存安定性に
も優れた光硬化型インクジェット記録用インク組成物を得ることができる。
なお、本明細書における「(インクの)保存」とは、プリンターに容器を繋ぐなどする
ことでプリンターへインクが供給可能な状態になる前の状態、例えば、容器をプリンター
に繋いでいない状態などにおける(インクの)保存を意味する。当該容器は、プリンター
に繋がれるタイプのものであってもよく、繋がれないタイプのものであってもよい。
[光硬化型インクジェット記録用インク組成物の保存容器]
本発明の一実施形態に係る光硬化型インクジェット記録用インク組成物の保存容器は、
少なくとも上記実施形態の光硬化型インクジェット記録用インク組成物が充填され、前記
光硬化型インクジェット記録用インク組成物の25℃、1気圧における溶存酸素量が8p
pm以上に保持されるものである。
上記保存容器の大きさ、形状、及び材料は特に制限されることはない。上記保存容器の
具体例としては、特開2007−283753号公報の図1に示された容器が挙げられる
。また、上記保存容器にて保存するインクの溶存酸素量が確保されればよく、保存容器内
にインク組成物を封入する際にインク組成物と共に空気(酸素)を封入することは必ずし
も必要ではない。さらに、上記保存容器は、プリンターに着脱されるものであってもよく
、着脱されないものであってもよい。プリンターに着脱されるものの例としてインクカー
トリッジが挙げられる。
上記保存容器により、光硬化型インクジェット記録用インク組成物における硬化性、吐
出安定性、及び長期的な保存安定性のいずれも保持することができる。
[被記録媒体]
本実施形態のインク組成物は、後述するインクジェット記録方法によって、被記録媒体
上に吐出されること等により、記録物が得られる。この被記録媒体として、例えば、吸収
性又は非吸収性の被記録媒体が挙げられる。後述する実施形態のインクジェット記録方法
は、水性インクの浸透が困難な非吸収性被記録媒体から、水性インクの浸透が容易な吸収
性被記録媒体まで、様々な吸収性能を持つ被記録媒体に幅広く適用できる。ただし、上記
のインク組成物を非吸収性の被記録媒体に適用した場合は、紫外線を照射し硬化させた後
に乾燥工程を設けること等が必要となる場合がある。
吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、水性インクの浸透性が高い
電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子やアルミナ粒子から構成さ
れたインク吸収層、あるいは、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドン
(PVP)等の親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジェット専用
紙)から、水性インクの浸透性が比較的低い一般のオフセット印刷に用いられるアート紙
、コート紙、キャスト紙等が挙げられる。
非吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC
)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラス
チック類のフィルム、シート、及びプレート、鉄、銀、銅、アルミニウム等の金属類のプ
レート、又はそれら各種金属を蒸着により製造した金属プレートやプラスチック製のフィ
ルム、ステンレスや真鋳等の合金のプレート等が挙げられる。
[インクジェット記録方法]
本発明の一実施形態は、インクジェット記録方法に係る。上記実施形態の光硬化型イン
クジェット記録用インク組成物は、本実施形態のインクジェット記録方法に用いることが
できる。当該インクジェット記録方法は、被記録媒体上に、上記インク組成物を吐出する
吐出工程と、上記吐出工程により吐出されたインク組成物に紫外線を照射して、上記イン
ク組成物を硬化する硬化工程と、を含む。このようにして、被記録媒体上で硬化したイン
ク組成物により、塗膜(硬化膜)が形成される。
〔吐出工程〕
吐出工程において、被記録媒体上にインク組成物が吐出され、インク組成物が被記録媒
体に付着する。吐出時におけるインク組成物の粘度は、5〜20mPa・sが好ましい。
インク組成物の粘度が、インク組成物の温度を室温として、あるいは、インク組成物を加
熱しない状態として上記のものであれば、インク組成物の温度を室温として、あるいはイ
ンク組成物を加熱せずに吐出させればよい。その際、吐出時のインクの温度は20〜30
℃であることが好ましい。一方、インク組成物を所定の温度に加熱することによって粘度
を上記の好ましい範囲として吐出させてもよい。このようにして、良好な吐出安定性が実
現される。
本実施形態の光硬化型インクジェット記録用インク組成物は、通常の水性インク組成物
より粘度が高いため、吐出時の温度変動による粘度変動が大きい。このようなインクの粘
度変動は、液滴サイズの変化及び液滴吐出速度の変化に対して大きな影響を与え、ひいて
は画質劣化を引き起こし得る。したがって、吐出時のインクの温度はできるだけ一定に保
つことが好ましい。
〔硬化工程〕
次に、上記硬化工程においては、被記録媒体上に吐出され付着したインク組成物が、光
(紫外線)の照射によって硬化する。これは、インク組成物に含まれる光重合開始剤が紫
外線の照射により分解して、ラジカル、酸、及び塩基などの開始種を発生し、重合性化合
物の重合反応が、その開始種の機能によって促進されるためである。あるいは、紫外線の
照射によって、重合性化合物の重合反応が開始するためである。このとき、インク組成物
において光重合開始剤と共に増感色素が存在すると、系中の増感色素が紫外線を吸収して
励起状態となり、光重合開始剤と接触することによって光重合開始剤の分解を促進させ、
より高感度の硬化反応を達成させることができる。
紫外線源としては、水銀ランプやガス・固体レーザー等が主に利用されており、光硬化
型インクジェット記録用インク組成物の硬化に使用される光源としては、水銀ランプ、メ
タルハライドランプが広く知られている。その一方で、現在環境保護の観点から水銀フリ
ー化が強く望まれており、GaN系半導体紫外発光デバイスへの置き換えは産業的、環境
的にも非常に有用である。さらに、紫外線発光ダイオード(UV−LED)及び紫外線レ
ーザダイオード(UV−LD)は小型、高寿命、高効率、低コストであり、光硬化型イン
クジェット用光源として期待されている。これらの中でも、UV−LEDが好ましい。
ここで、LEDの出力を上げやすいため、発光ピーク波長が好ましくは365〜405
nmの範囲にあるUV−LEDを用いて、好ましくは300mJ/cm2未満の照射エネ
ルギーで硬化可能な光硬化型インクジェット記録用インク組成物をインクジェット記録方
法に用いるとよい。この場合、低コスト印刷且つ大きな印刷速度が実現できる。このよう
なインク組成物は、上記波長範囲の紫外線照射により分解する光重合開始剤、及び上記波
長範囲の紫外線照射により重合を開始する重合性化合物のうち少なくともいずれかを含む
ことにより得られる。
このように、本実施形態によれば、硬化性及び保存安定性、さらには吐出安定性にも優
れた光硬化型インクジェット記録用インク組成物を用いた好適なインクジェット記録方法
を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を実施例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこ
れらの実施例のみに限定されるものではない。
[使用成分]
下記の実施例及び比較例において使用した成分は、以下の通りである。
〔顔料〕
・MICROLITH−WA Black C−WA(カラーインデックス名:C.I.
ピグメントブラック 7、BASF社製商品名、以下では「ブラック」と略記した。)
〔分散剤〕
・Solsperse 36000(LUBRIZOL社製商品名、以下では「SOL36000
」と略記した。)
〔単官能(メタ)アクリレート〕
・ビスコート#192(フェノキシエチルアクリレート、大阪有機化学社(OSAKA ORGANI
C CHEMICAL INDUSTRY LTD.)製商品名、以下では「PEA」と略記した。)
・FA−BZA(ベンジルアクリレート、日立化成社製商品名、以下では「BzA」と略
記した。)
〔ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類〕
・VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、日本触媒社(Nippon S
hokubai Co., Ltd.)製商品名、以下では「VEEA」と略記した。)
〔多官能(メタ)アクリレート〕
・A−DPH(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、新中村化学工業社製、以下
では「A−DPH」と略記した。)
〔光重合開始剤〕
・IRGACURE 819(BASF社製商品名、固形分量100%、以下では「819」
と略記した。)
・DAROCUR TPO(BASF社製商品名、固形分量100%、以下では「TPO」と
略記した。)
・KAYACURE DETX−S(日本化薬社製商品名、固形分量100%、以下では
「DETX−S」と略記した。)
〔重合禁止剤〕
・p−メトキシフェノール(関東化学社製商品名、p−メトキシフェノール、フェノール
系重合禁止剤、以下では「MEHQ」と略記した。)
・アデカスタブTPP(ADEKA社製商品名、トリフェニルホスファイト、リン系重合
禁止剤、以下では「TPホスファイト」と略記した。)
・トリフェニルホスフィン(東京化成社製商品名、トリフェニルホスフィン、リン系重合
禁止剤、以下では「TPホスフィン」と略記した。)
・TINUVIN 123(デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オ
クチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキ
シドとオクタンの反応生成物、ヒンダードアミン系重合禁止剤、BASF社製商品名、以下で
は「TINUVIN」と略記した。)
〔スリップ剤〕
・BYK−UV3500(BYK社製商品名、以下では「UV3500」と略記した。)
[実施例1〜17、比較例1〜4]
下記表1及び表2に記載の成分を、表1及び表2に記載の組成(単位:質量%)となる
ように混合し、これを高速水冷式撹拌機により撹拌することにより、ブラック色の光硬化
型インクジェット記録用インク組成物を調製した。続いて、実施例6〜8,10及び比較
例3の各インク組成物を密閉容器中で攪拌しながら、減圧により脱気して、溶存酸素量を
表1及び表2に記載した値とした。また、実施例5のインク組成物を加圧して、溶存酸素
量を表1に記載した値とした。脱気及び加圧はいずれも、密閉容器内で25℃下20分間
攪拌しながら行った。なお、実施例1〜4,9,11〜17及び比較例1,2,4,5の
各インク組成物については、脱気も加圧も行わなかった。溶存酸素量は、25℃で保存し
たインク組成物をガスクロマトグラフィー法により測定した。
[評価項目]
各実施例及び各比較例で調製した光硬化型インクジェット記録用インク組成物について
、以下の方法により保存安定性、吐出安定性、及び硬化性を評価した。
(1.保存安定性)
各実施例及び各比較例のインク組成物(適宜、溶存酸素量を調整したもの)を60℃で
1週間保存し、保存前後の増粘率(保存前のインク組成物の粘度に対する保存後のインク
組成物の粘度の割合)により、保存安定性を評価した。
評価基準は下記のとおりである。評価結果を下記表3及び表4に示す。
A:5%未満、
B:5%以上15%未満、
C:15%以上、
D:ゲル化した。
(2.吐出安定性)
インクジェットプリンターPX−G5000(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corp
oration)製商品名)を改造して、インク加温装置と紫外線照射装置とを取り付けたもの
を用意した。このプリントヘッドに、各実施例及び各比較例のインク組成物(適宜、溶存
酸素量を調整したもの)を、プリントヘッドに充填し、全ノズル(計180ノズル)から
のインクの吐出を確認した。それから15分間連続してインクを吐出した後、ベタパター
ン画像を印刷して、抜けノズルの本数の割合を求めた。なお、ベタパターン画像とは、記
録解像度で規定される最小記録単位領域である画素の全ての画素に対してドットを記録し
た画像である。
評価基準は下記のとおりである。評価結果を下記表3及び表4に示す。
A:20%未満、
B:20%以上50%未満、
C:50%以上80%未満、
D:80%以上。
(3.硬化性)
上記「2.吐出安定性」で用いたものと同じインクジェットプリンターを用いて、各実
施例及び各比較例のインク組成物(適宜、溶存酸素量を調整したもの)をそれぞれのノズ
ル列に充填した。常温、常圧下でPETフィルム(ルミラー125E20〔商品名〕、東
レ社製)上に、インクのドット径が中ドットで印刷物の膜厚が2μmとなるような塗膜、
即ちベタパターン画像(記録解像度720dpi×720dpi)を印刷した。併せて、
キャリッジの横に搭載した紫外線照射装置内のUV−LEDから、照射強度が1W/cm
2であり、且つ波長が395nmである紫外線を照射してベタパターン画像を硬化させた
。以上のようにして、PETフィルム上にベタパターン画像が印刷された記録物を作製し
た。
照射エネルギー[mJ/cm2]は、光源から照射される被照射表面における照射強度
[mW/cm2]を測定し、これと照射継続時間[s]との積から求めた。照射強度の測
定は、紫外線強度計UM−10、受光部UM−400(いずれもコニカミノルタセンシン
グ社(KONICA MINOLTA SENSING, INC.)製)を用いて行った。
塗膜に関する硬化性は、タックフリー時の照射エネルギーを指標として評価した。ここ
で、タックフリーといえるか否かは、下記の条件で判断した。すなわち、綿棒にインクが
付着するか否か、又は被記録媒体上のインク硬化物に擦り傷が付くか否かで判断し、綿棒
にインクが付着せず、かつ被記録媒体上のインク硬化物に擦り傷が付かない場合をタック
フリーとした。その際、使用した綿棒は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson &
Johnson)社製のジョンソン綿棒であった。擦る回数は往復10回とし、擦る強さは10
0g荷重とした。
評価基準は下記のとおりである。評価結果を下記表3及び表4に示す。
A:タックフリー時の照射エネルギー:150mJ/cm2未満、
B:タックフリー時の照射エネルギー:150mJ/cm2以上200mJ/cm2未満、
C:タックフリー時の照射エネルギー:200mJ/cm2以上300mJ/cm2未満、
D:タックフリー時の照射エネルギー:300mJ/cm2以上。
以上の結果より、一般式(I)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステル類と、リン系重合禁止剤と、光重合開始剤と、を含有し、かつ、25℃、1気圧に
おける溶存酸素量が8ppm以上であるインク組成物は、そうでないインク組成物と比較
して、保存安定性、吐出安定性、及び硬化性のいずれにも優れることが分かった。さらに
、リン系重合禁止剤の最適含有量は、溶存酸素量によって変化することも分かった。
なお、比較例3におけるインクの溶存酸素量(6.0ppm)の場合、インクを充填す
る容器内はほぼ真空状態であった。

Claims (8)

  1. 下記一般式(I):
    CH2=CR1−COOR2−O−CH=CH−R3 ・・・(I)
    (式中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は炭素数2〜20の2価の有機残基であ
    り、R3は水素原子又は炭素数1〜11の1価の有機残基である。)
    で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類と、リン系重合禁止剤と
    、光重合開始剤と、を含有し、
    25℃、1気圧における溶存酸素量が8ppm以上である、光硬化型インクジェット記
    録用インク組成物。
  2. 前記リン系重合禁止剤の含有量が、該インク組成物の総質量に対し、0.03〜0.1
    5質量%である、請求項1に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  3. 前記リン系重合禁止剤が、ホスファイト化合物及びホスフィン化合物のうち少なくとも
    いずれかを含む、請求項1又は2に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物。
  4. 前記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の含有量が、該インク組成物
    の総質量に対し、10〜75質量%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光硬化
    型インクジェット記録用インク組成物。
  5. 前記ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類が、(メタ)アクリル酸2−
    (ビニロキシエトキシ)エチルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光硬化型イ
    ンクジェット記録用インク組成物。
  6. 該インク組成物の総質量に対して7〜70質量%のフェノキシエチル(メタ)アクリレ
    ートをさらに含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光硬化型インクジェット記
    録用インク組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物を少
    なくとも容器に充填し、前記光硬化型インクジェット記録用インク組成物の25℃、1気
    圧における溶存酸素量を8ppm以上に保持する、光硬化型インクジェット記録用インク
    組成物の保存方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光硬化型インクジェット記録用インク組成物が少
    なくとも充填され、前記光硬化型インクジェット記録用インク組成物の25℃、1気圧に
    おける溶存酸素量が8ppm以上に保持される、光硬化型インクジェット記録用インク組
    成物の保存容器。
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