JP2003514008A5

JP2003514008A5 -

Info

Publication number: JP2003514008A5
Application number: JP2001537926A
Authority: JP
Filing date: 2000-11-16
Publication date: 2008-01-10
Anticipated expiration: 2020-11-16

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】（ａ）物質を、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、セルロースエーテル、セルロースエステルなどの壁面形成材料とともに、水と部分的に混和して且つ当該物質を溶解又は分散させることができる有機溶媒中に溶解又は分散させて有機溶液又は有機分散液を形成させ；
（ｂ）当該有機溶媒で飽和された水性連続相を調製し、そして乳化剤を含ませ；
（ｃ）攪拌しながら、（ａ）で得られた有機溶液又は有機分散液を、水又は（ｂ）で得られた水性連続層の中へ注いで乳濁液を形成させ；
（ｄ）（ｃ）で得られた乳濁液に、乳濁液からの有機溶媒の抽出のために、過剰量の水を添加し；
（ｅ）マイクロカプセルの形成に充分な時間をかけてインキュベートし；
（ｆ）当該マイクロカプセルを水から分離し；そして
（ｇ）こわれやすい（delicate）状態にある湿潤カプセルを、２０℃以下の温度で、自由流動性の粉体が得られるまで乾燥する、
各段階で構成される、物質のマイクロカプセル封入による、皮膚に適用するためのマイクロカプセルの製造方法。
【請求項２】形成された当該マイクロカプセルをアルコール水溶液の中に浸漬することにより、当該マイクロカプセル中の残存有機溶媒をさらに除去する、請求項１記載の方法。
【請求項３】当該物質が、油、油溶性ビタミン、油不溶性ビタミン、顔料、天然エキス、又はこれらの混合物からなる群より選択される、請求項１又は２に記載の方法。
【請求項４】当該物質が、少なくとも１つのフラボノイド；ビタミンＡ、Ｂ、Ｃ、Ｅ、Ｆ、Ｋ、又はこれらの混合物より選択される油溶性ビタミン又は油不溶性ビタミン；或いは、酸化鉄混合物（褐色顔料）、酸化チタン、及びこれらの混合物より選択される顔料である、請求項１記載の方法。
【請求項５】水と部分的に混和する有機溶媒が、皮膚科適用として認められている有機溶媒、好ましくは、酢酸エチル、蟻酸エチル、又はこれらの混合物である、請求項１記載の方法。
【請求項６】当該ポリメチルメタアクリレートが、ポリ（メチルメタアクリレート）、ポリ（ｎ−ブチルメタアクリレート）及びユードラジット（Eudragit）からなる群より選択される、請求項１記載の方法。
【請求項７】段階（ｂ）の乳化剤は、ポリビニルアルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、リン酸ラウリル、ココイル（cocoyl）乳酸ナトリウム、ツイーン（Tween）−８０などのエトキシル化ソルビン酸、ポリグリセリン及びポリ（エチレングリコール）並びにそれらのエステル類及びエーテル類からなる群より選択される、請求項１記載の方法。
【請求項８】マイクロカプセルが、エタノールの５％水溶液中に２〜１２時間浸漬される、請求項２記載の方法。
【請求項９】請求項１〜８のいずれか一項に記載の方法によって得られる化粧用及び皮膚科適用マイクロカプセル。
【請求項１０】皮膚に擦り付けると破けて、それによって内容物が放出されるように充分に柔らかいが、段階（ｆ）及び（ｇ）において行われる単離、乾燥及び篩別の間、元のままで且つ内容物が放出されてしまうようなことが無いように充分に硬い、請求項９記載のマイクロカプセル。
【請求項１１】さらに、可塑剤、好ましくは、鉱油、シリコン油又はトリグリセリドを含む、請求項９記載のマイクロカプセル。
【請求項１２】外層で内部コアを完全且つほぼ均一に被覆する二重層マイクロカプセルである、請求項９記載のマイクロカプセル。
【請求項１３】褐色の顔料の内部コアが酸化チタン層で被覆されている、メイクアップ用の顔料を含む、請求項１２記載の二重層マイクロカプセル。
【請求項１４】スキンケア成分、スキンサプリメント成分、サンケア成分、化粧品成分、コスメティシューティカル（cosmeticeutical）成分、口腔衛生用成分又は口腔ケア成分として使用される、請求項９〜１３のいずれか一項に記載のマイクロカプセル。