JP2003512490A - 機能性高分子表面の調製方法 - Google Patents

機能性高分子表面の調製方法

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JP2003512490A
JP2003512490A JP2001531910A JP2001531910A JP2003512490A JP 2003512490 A JP2003512490 A JP 2003512490A JP 2001531910 A JP2001531910 A JP 2001531910A JP 2001531910 A JP2001531910 A JP 2001531910A JP 2003512490 A JP2003512490 A JP 2003512490A
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ビリク,アレグザンダー
リ,シェン
ヤン,ウェイ・ドン
フービン,パメラ・マリー
ラッセル,リー・ジョイ
グトウスキ,ヴォイチェフ・スタニスワフ
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コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガナイゼイション
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    • G02F2203/00Function characteristic
    • G02F2203/07Polarisation dependent

Abstract

(57)【要約】 基材の高分子表面の変性方法であって、(iii)官能基を有する高分子表面を用意し、そして(iv) 前記表面を、(a)前記表面官能基と反応性のポリアミン化合物であって、前記ポリアミンが第1および第2アミン基から成る群から選択された少なくとも2個のアミン基を含む少なくとも4個のアミン基を含むポリアミン化合物および(b)前記ポリアミンと反応性の架橋剤と接触させて、前記基材表面にグラフトした架橋ネットワークを提供することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [産業上の利用分野] 本発明は、基材の高分子表面を変性して表面の化学的性質を制御する方法に関
する。本発明はまた、高分子表面を有する基材の接着剤、被膜、機能性分子およ
びその他の材料への結合を改良する方法に関する。
【0002】 [発明の背景] 高分子またはポリマーに基づく表面は、低い表面エネルギ、非相溶性、化学的
不活性または汚染物および弱い境界層の存在のために湿らせることや結合するこ
とあるいはその他の特定の機能を発揮することがしばしば困難である。基材/被
接着物および/または強化材/マトリックス界面における適度な接着性の欠如は
、しばしば不良の材料性能となってしまい、そして高分子材料の製品の可能な用
途を制限してしまう。制御されたあるいは最大化された複合体性能を達成するた
めおよび塗料、接着剤、被膜、生物活性材料等による制御された接着性を達成す
るために上記の困難を克服するのに有効な表面処理がしばしば必要とされる。
【0003】 高湿度、温度変化およびUV照射を受けるアッセンブリの界面接着性の耐久性
は、製品が屋外用途用、例えば自動車工業に使用される塗装外部プラスチックで
ある場合に非常に臨界的である。界面/中間相の水−熱(hydrotherm
al)安定性は、しばしば表面変性法の成功を決定する。
【0004】 ポリマーに基づく材料は、表面性質、例えば他の材料との良好な接着性または
化学的結合性を提供することと同時に種々の範囲の物理化学的性質、例えば強度
、柔軟性または弾力、反応性に対する不活性、電気または熱伝導性、種々の用途
のための濡れ性を提供することが要求される。
【0005】 特定の用途の例は、ポリマーに基づく基材に対する静電気塗装方法である。静
電気塗装方法は、塗料の使用量を80%まで減少し、そして少ない量の塗料を使
用した場合にVOCを大幅に減少することができるので、従来の塗装方法に対し
て利点を有する。静電気塗装要求を満足するために、ポリマーに基づく材料の表
面/中間相は、電気伝導性および基材および塗料の両者に対する良好な接着性を
持たなければならない。
【0006】 ポリマー表面の制御された濡れ性は、実際の用途における多機能表面/界面の
別の例である。固体高分子材料表面は、有機および/または無機性の液体あるい
はこれらの液体の蒸気により特定のレベルの傾度の濡れ性を発揮することが要求
され得る。所定の最終用途に応じて、液相または凝縮物は、濡れ性を有する固体
の表面上に永久均一膜を形成することが要求されるかあるいは濡れ性のない撥液
表面上に玉状となることが要求される。数例において、中間レベルの濡れ性が望
ましいこともあり得る。所定のあるいは充分に規定された濡れ性を有する表面/
界面は、ポリマー表面再構築および有効性を持続させるための連続洗浄サイクル
に対する悪影響を克服しなければならない。
【0007】 生医学的分野およびセンサ領域に使用される高分子材料は、多機能表面/界面
の他の重要な用途である。有効な生医学材料をデザインするために、材料のバル
ク性質および表面性質の両方を考慮することが重要である。歴史的に、特定の用
途の生医学材用は、バルク性質明細に基づくものであった。しかしながら、宿主
組織および流体での界面問題を最小化するために、生医学材料が特定の表面化学
挙動を示さなければならないという認識が増加している。したがって、高分子材
料の表面をしばしば化学的に変性して生理的系を有する界面/中間相挙動を制御
している。これを達成するために化学的反応性の基(例えばアミン類)を表面上
にグラフトすることによってポリマー表面を活性化し、次いでこの反応性表面に
生物学的活性または生物学的に相溶性分子を結合することが一般的である。認識
能力を有する分子を、活性化高分子表面にグラフトしてセンサを形成することが
できる。
【0008】 異なる特定の要求を達成するために種々の表面処理法が開発されている。これ
らの表面処理法として、酸化剤を用いた化学的酸化、表面化学グラフト処理およ
び種々の物理化学的方法、例えばコロナ放電、火炎処理、プラズマ処理およびU
V照射が挙げられる。火炎処理、コロナ放電または化学的酸化による単純酸化処
理は、変性されたポリマー表面上の酸化された基、例えばカルボキシル、ヒドロ
キシルおよびカルボニルの出現の結果として一般に表面親水性および結合能力の
著しい増加を導く。しかしながら、かかる変性された表面は、安定ではなく、そ
して増加した親水性は永久的ではない。これは極性溶剤または水による酸化され
た表面からの低分子量の酸化された材料の除去によるものであろう。その変わり
にあるいはそれに加えて、これは保存の際あるいは使用の際にポリマーの塊の内
側に回転する表面官能性基の再配列によるものであろう。分子開裂が酸化処理の
際に生じ、これが表面層の分子量の減少を導きそして接着能力を減少し得ること
は周知である。これは、界面/中間相を長期間の製品の耐久性を発揮させる条件
の範囲内とさせる際により重要となる。
【0009】 プラズマ重合を含むプラズマ処理法は、処理したポリマーの結合力を著しく改
良し、そして所望のレベルの濡れ性を提供することが知られている。好適なガス
またはモノマーを使用して異なる種類の化学種を制御された加工条件下でポリマ
ー表面上に導入することによって、プラズマ処理は、これらの目的を達成するこ
とができる。しかしながら、酸化された表面と同様に、プラズマ処理された表面
は、発生した表面官能基の塊状材料への回転および移動および変性された表面に
おける後化学反応の出現のために保存において安定でない。プラズマ処理および
プラズマ重合での付加的な欠点は高価なプロセス装置が必要とされ、そして進行
中の操作に関連して高いコストがかかることおよび連続して表面処理を行うのを
経験するのが困難であることにある。
【0010】 国際特許出願番号PCTSE89−00187号公報は、(1)酸化処理法、
例えば酸化性の酸溶液によるエッチング、コロナ放電、火炎およびプラズマ処理
等によりポリマー表面上にカルボキシル、カルボニルおよびヒドロキシル基を生
成し、(2)前記酸化された表面上の基を以下のAおよびBに属する化合物(A
群は3または4個の環原子を有する複素環式化合物、例えばオキシラン、チイラ
ン(thiiranes)、アジリジン、アゼチジン、オキセタンを含み、そし
てB群はカルボジイミド(R−N=C=N−R’)およびイソシアネート(R−
N=C=OまたはN=C=O=R−O=C=N)を含む)と反応させることを含
む3段階方法によりポリマー表面の親水性を増加させる方法を開示している。A
およびB群の化合物水溶液中では安定でないので段階(2)による反応は、非プ
ロトン性溶剤、例えばケトン類およびエーテル類中で行わなければならならず、
そして(3)先に段階(2)で処理したポリマー材料を、アジリジン環を開環さ
せるかあるいは残留イソシアネート基と反応させるかのいずれかにより変性され
た表面と反応する求核性の基、例えばアルコール類、水、アミン類、カルボン酸
およびヒドロキシカルボン酸のさらなる適用により後処理を行わなければならな
い。
【0011】 特開昭56−16175号公報は、酸化されたポリオレフィンとレゾルシンま
たはエポキシ系接着剤との間の弱い結合が接着樹脂が酸化された表面において極
性の基に微視的に接近することができないためであることを教示している。この
問題を緩和するために提案された方法は、酸化された表面を、化学構造が二成分
エポキシまたはレゾルシンの硬化に使用されるものと同一または類似した低分子
量化合物の低粘度溶液で処理することを含む。これらは、順に酸化されたポリマ
ーの極性基に結合し、そして接着樹脂の硬化剤として作用する。この文献に記載
の方法は、硬化剤が酸化性の種を有していない時に有効であると言われている。
ポリオレフィンの酸化された表面を処理する段階において、低分子量アミン1〜
5%水溶液を適用し、これを表面上で乾燥し、そして表面を引き続いてレゾルシ
ンまたはエポキシ接着剤を使用して約80℃で結合する。本発明者等は、この方
法により適用されるとアミン類が接着に悪影響を及ぼす境界層として作用するこ
とを見出した。
【0012】 表面変性に関する本発明者等の先の発明として、米国特許第5,879,75
7号明細書、米国特許第5,872,190号明細書および米国特許第5,92
2,161号明細書が挙げられる。
【0013】 米国特許第5,879,757号明細書は、接着剤、シーラント、塗料および
その他の有機または無機系材料の増加された接着性のためのポリマーの表面処理
に関するものである。この特許は、(i)ポリマーまたはポリマーマトリックス
複合体の少なくとも1部を酸化し、そして(ii)引き続いて酸化された表面を
有機官能カップリング剤で処理すると同時に静電気あるいは高周波交流物理的場
で処理することを含むポリマーまたはポリマーマトリックス複合材料の表面の少
なくとも1部を変性する方法を開示している。
【0014】 米国特許第5,872,190号明細書において、ゴムまたはゴムに基づく材
料の表面処理を開示しており、そしてこの技術分野における適切な最新技術が臨
界的に判断される。この発明による方法は、固体の加硫化されたゴム材料の結合
能力を他の材料で増加する方法であって、 (i) 前記固体の加硫化されたゴム材料をハロゲン化剤で処理し、一方同時に
前記表面を静電気および/または高周波物理的場与えてハロゲン化された表面を
提供し、そして (ii) 前記固体の加硫化されたゴム材料のハロゲン化された表面を少なくと
も1種のカップリング剤で処理する 段階を含む方法が記載されている。
【0015】 米国特許第5,922,161号明細書は、ポリマーに基づく基材の表面を変
性する方法であって、(i)前記ポリマーの表面の少なくとも1部を酸化し、そ
して(ii)酸化された表面をポリアミン化合物または少なくとも1個のアミン
基を含有する有機化合物で処理して前記化合物を酸化されたポリマー表面に結合
することを含む方法を記載している。この発明は、以下の用途: ・音声および画像記録用に使用される接着剤、塗料、シーラント、印刷インク、
金属被膜に対するポリマー基材の高められた接着性、 ・固体の表面の制御された/最適化された濡れ性、 ・他の濡れ性を有する表面に対する疎水性の提供、 ・生体適合性および生医学的表面、 ・ドラッグデリバリーシステム ・治療/病理学試験デバイスおよび表面 を有する単層または多層グラフト方法を用いた変性ポリマーの製造方法を提供す
る。
【0016】 米国特許第5,922,161号明細書および米国特許第5,872,757
号明細書は、ポリマー表面を変性し、そして高分子基材の塗料、被膜およびイン
クに対する接着性を著しく改良する単純な方法を提供する。しかしながら、比較
的弱い相互作用がポリアミン分子間で存在し、したがって、高分子材料の表面に
グラフトしたポリアミン化合物は、非常に薄い薄膜としてしか適用できず、さも
なければ弱い接着性となってしまう。また、本発明者等は、新たに創作された機
能性が、強い再配列が生じた時に一緒にその反応性を失うかあるいは消失してし
まうことも見出した。また、塗装、被覆またはその他接着されたアッセンブリが
高湿度、高温およびUV照射の下で長期間の耐久性試験に絶える必要があったこ
とも見出した。界面接着性の減少は、水の界面/中間相への内部拡散およびグラ
フトされたアミン化学品の構造への水分子の攻撃の結果生じるものであろう。
【0017】 本発明者等は、本発明に開示する通り、少なくとも1種の架橋剤をポリアミン
化合物と組合せて使用し、そして酸化されたポリマー表面に適用して架橋した表
面層を形成すると界面接着性の長期間の耐久性が著しく改良されることを知見し
た。この発明はまた、基材の高分子表面を活性化して化学的により反応性の基を
導入して表面適合性を促進する方法も提供する。本発明者等が架橋構造が表面再
配列を制限するのにより有効であり、したがって表面に作製された化学的機能性
の安定化を促進することを見出しているので、架橋したポリアミンネットワーク
の形成は、従来技術に対して利点を有している。本発明の一実施形態において、
機能性分子および/またはフィラーを架橋性ポリアミン配合物に添加してポリマ
ーに基づく材料に対する満足いく接着性および種々の用途に要求され得る種々の
範囲の物理化学的性質を有する表面層を提供することができる。 [発明の要約] 本発明は、基材の高分子表面の変性方法であって、 (i) 官能基を有する高分子表面を用意し、そして (ii) 前記表面を、(a)前記表面官能基を反応性のポリアミン化合物であ
って、前記ポリアミンが第1および第2アミン基から成る群から選択された少な
くとも2個のアミン基を含む少なくとも4個のアミン基を含むポリアミン化合物
および(b)前記ポリアミンと反応性の架橋剤と接触させて 架橋したネットワークグラフト基材表面を提供する ことを含む方法を提供する。
【0018】 前記表面をポリアミンおよび架橋剤と連続して処理してもよくあるいはポリア
ミンと架橋剤との混合物で処理してもよい。 ポリアミンが表面官能基と反応する前に架橋剤がポリアミンと反応してもよい
ことを理解すべできである。したがって、本発明は、ポリアミンおよび架橋剤が
反応して表面と接触させるのに使用されるこれらの反応生成物を形成する実施形
態を含む。 (ポリマー基材) 本明細書に使用される用語「高分子材料または高分子基材」とは、ホモポリマ
ー、コポリマー、天然および合成樹脂および他の材料、例えば無機フィラーおよ
びマトリックス複合体とのこれらのブレンドおよび混合物を意味する。これらの
高分子材料は、これら自身あるいは代わりにあらゆる基材材料上のいかなる材料
、例えばポリマー、金属、セラミックスあるいは有機被膜を含む多層積層サンド
イッチの統一あるいは最上層部分として使用し得る。用語「ポリマー」は、熱硬
化性および熱可塑性ポリマーおよびこれらの混合物を含む。
【0019】 本発明による表面変性に好適な高分子材料の例として、ポリオレフィン、例え
ば低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチ
レン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ポリオレフィン
と他のポリマーまたはゴムとのあるいは無機フィラーとのブレンド、ポリエーテ
ル、例えばポリオキシメチレン(アセタール);ポリアミド、例えばポリ(ヘキ
サメチレンアジパミド)(ナイロン66);ハロゲン化ポリマー、例えばポリフ
ッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ
化エチレン−プロピレンコポリマー(FEP)およびポリ塩化ビニル(PVC)
;芳香族ポリマー、例えばポリスチレン(PS);ケトンポリマー例えばポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、メタクリレートポリマー、例えばポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレ
ート(PET);ポリウレタン;エポキシ樹脂およびコポリマー、例えばABS
およびエチレンプロピレンジエン(EPDM)が挙げられる。本発明に言う天然
または合成ゴムとして、純粋ゴム、ゴムブレンドまたはゴムとポリマーの混合物
を含む。ゴムは、未処理または加硫化あるいは架橋した形態であってもよいが加
硫化ゴムが好ましい。本発明の使用に好適なゴムまたはゴムに基づく材料として
、限定されるものではないが、天然ゴム、エチレン−プロピレンジエンゴム、合
成シスポリイソプレン、ブチルゴム、ニトリルゴム、1,3−ブタジエンと他の
モノマー、例えばスチレン、アクリロニトリル、イソブチレンまたはメチルメタ
クリレートとのコポリマーおよびエチレン−プロピレン−ジエンターポリマーが
挙げられる。本明細書において使用される用語「加硫化ゴム」は、加硫化ゴムお
よびフィラー、添加剤等と混合された加硫化ゴムを含む。フィラーおよび添加剤
の例として、カーボンブラック、シリカおよび酸化亜鉛が挙げられる。
【0020】 本発明のポリアミン配合物の用途に好適なポリマー表面はまた、塊変性により
導入された型の表面反応性基、すなわちカルボキル、ヒドロキシル、酸無水物、
ケトン、エステルおよびエポキシを含有するポリマーおよびこれらの官能性を有
するポリマーとのブレンドも含む。塊変性は、限定されるものではないがポリマ
ーの不飽和基、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、マレ
イン酸、(メタ)アクリレートエステルを含有するモノマーとの塊グラフトまた
は反応性押出しを含む。好ましいポリマーは、無水マレイン酸またはマレイン酸
およびグリシジル(メタ)アクリレートでグラフトされたポリオレフィン、例え
ばポリプロピレン−グラフト−無水マレイン酸、ポリエチレン−グラフト−無水
マレイン酸、ポリ(エチレン−コ−グリシジルメタクリレート)の市販品である
。代表的なポリマーブレンドとして、マレイン化ポリオレフィン、ポリオレフィ
ングリシジル(メタ)アクリレートまたは無水マレイン酸のホモポリマーまたは
コポリマーとブレンドしたポリマー、例えばポリ(エチレン−alt−マレイン
酸)無水物、ポリ(イソブチル−alt−無水マレイン酸)、ポリ(エチレン−
コ−酢酸ビニル)−グラフト−無水マレイン酸の市販品が挙げられる。
【0021】 処理すべきポリマー材料は平坦なシート、フィルム、複雑な形状の物品、顆粒
または粉末、織布または不織布、個々の繊維およびこれらの混合物の形態であり
得る。これらは、固体高分子単一材料、積層製品またはハイブリッド材料である
ことができ、代わりに非金属または金属性質であり得るいかなる種類のベース基
材上の有機被膜であることもできる。 (高分子基材の初期表面変性) 数多くの好適な方法がポリマー表面の少なくとも一部を変性してポリマー表面
とポリアミノ化合物との相互作用を改良することが知られている。最も一般的処
理は、ポリマー表面の酸化であるが、その他の表面変性方法、例えば三酸化硫黄
ガスでのスルホン化またはハロゲン化もポリアミノ化合物のグラフトに好適な表
面を導くことができる。本発明に使用することができる表面酸化技術として、例
えばコロナ放電、火炎処理、大気プラズマ、非析出プラズマ処理、化学的酸化、
UV処理および/または酸化雰囲気下、例えば酸素(O2)、オゾン(O3)、二
酸化炭素(CO2)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)およびこれらのガス
の混合物雰囲気下でのエキシマレーザー処理が挙げられる。しかしながら、本技
術には電気放電、例えばコロナ放電または大気プラズマ、火炎処理、クロム酸処
理、ハロゲン化またはこれらの組合せが好ましい。
【0022】 好適なコロナ放電エネルギは0.1〜5000mJ/mm2であり、より好ま
しくは2〜800mJ/mm2である。コロナ放電処理は、以下の雰囲気:酸素
(O2)、オゾン(O3)、二酸化炭素(CO2)、ヘリウム(He)、アルゴン
(Ar)およびこれらのガスの雰囲気下で行ってもよい。好適な処理時間はおよ
び放電エネルギは下記式を使用して計算することができる。 t=d/v1(またはv2) および E=Pn/v1または E=Pn/v2 t=電極下での処理の単一パスに要する時間 d=電極直径 E=放電エネルギ P=電力エネルギ n=電極下で移動する処理基材のサイクル数 l=処理用電極の長さ v1=処理テーブルの速度 v2=コンベアテープの速度(すなわち連続処理)。
【0023】 非析出プラズマグロー放電処理を使用する場合、好適なエネルギの範囲は5〜
5000ワットで0.1秒から30分であるが、より好ましくは20〜60ワッ
トで1〜60秒間である。好ましいガスは、空気、酸素、水またはこれらのガス
の混合物である。
【0024】 代わりに、公知の火炎処理を使用して少なくともポリマーまたはポリマーに基
づく材料の表面の一部を初期酸化することができる。火炎処理に好適なパラメー
タは以下の通りである。すなわち、燃焼後に測定可能な酸素比(%)0.05%
〜5%、好ましくは0.2%〜2%、処理速度0.1m/分〜500mm、好ま
しくは5mm〜100mmである。数多くのガスが火炎処理に好適である。これ
らとして限定されるものではないが、天然ガス、純粋可燃性ガス、例えばメタン
、エタン、プロパン、水素等あるいは異なる可燃性ガスの混合物が挙げられる。
燃焼混合物として、酸素、純粋酸素または酸素含有ガスが挙げられる。
【0025】 同様にして、ポリマー表面の少なくとも一部の化学酸化も公知の標準エッチン
グ溶液、例えばクロム酸、塩素酸カリウム−硫酸混合物、塩素酸−過塩素酸混合
物、過マンガン酸カリウム−硫酸混合物、硝酸、硫酸、パーオキシジスルフェー
ト水溶液、三酸化クロムまたは重クロム酸水溶液、燐酸中に溶解した三酸化クロ
ムおよび硫酸水溶液等を用いて行うことができる。クロム酸処理を使用するのが
より好ましい。処理方法を行う時間は5秒から3時間にわたることができ、そし
てプロセス温度は室温から100℃にわたってもよい。
【0026】 代わりに、ハロゲン化を使用してポリマー表面の少なくとも一部をハロゲン化
剤で変性してポリマー表面とポリアミノ化合物との相互作用を改良してもよい。
ハロゲン化処理は、天然または合成ゴムであるポリマーにより好ましい。好適な
ハロゲン化剤は、水性または非水性あるいは混合溶液中の無機および/または有
機ハロゲン化剤であってもよい。
【0027】 好適な無機ハロゲン化剤として、限定されるものではないが純粋なガスとして
の、あるいは窒素、酸素、アルゴン、ヘリウムとの混合物としての、あるいは溶
液中のフッ素、塩素、ヨウ素および臭素並びに酸性化次亜塩素酸溶液が挙げられ
る。好適な有機ハロゲン化剤として、限定されるものではないがN−ハロヒダン
トイン、N−ハロイミド、N−クロロスルホナミドおよび関連化合物、N,N’
−ジクロロベンゾイレン尿素およびナトリウムおよびカリウムジクロロイソシア
ヌレートが挙げられる。特定の例は、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダ
ントイン;1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン;1,3−ジクロ
ロ−5−メチル−5−イソブチルヒダントイン、1,3−ジクロロ−5−メチル
−5−ヘキシルヒダントイン、N−ブロモアセトアミド、テトラクロログリコー
ルウリル、N−ブロモスクシンイミド(succinncimide)、N−ク
ロロスクシンイミド、モノ−、ジ-およびトリ−クロロイソシアヌル酸である。
トリクロロイソシアヌル酸が特に好ましい。ハロゲン化は、室温または高温で気
相中あるいは溶液中で超音波エネルギを用いてあるいは用いず行うことができる
。より特定の処理条件は、米国特許第5,872,190号明細書および関連す
る従来技術に記載されている。 (ポリアミン化合物) 本発明により使用されるポリアミン化合物は、4個以上のアミン基を有し、こ
れらのアミン基のうちの少なくとも2つの基が第1または第2アミンであり、第
1アミンは一般式NH2Rを有し、そして第2アミンは一般式HNR2を有する(
式中、Rは有機部分、例えばアルキル、アリール、ビニル、置換アルキル、置換
アリール、置換ビニルあるいはこれらの混合物等である)いかなる化合物であっ
てもよい。
【0028】 ポリアミン化合物は、高分子または非高分子化合物であってもよい。高分子ポ
リアミノ化合物は、多数のアミン基、少なくとも4個を有し、少なくとも2個、
好ましくはこれらのアミン基のそれ以上が第1または第2アミンであるべきであ
る。これらのポリマーの分子量は200ないし20000である。本発明の好ま
しい実施形態において、ポリアミノポリマーは、モノマーすなわち、エチレンイ
ミン、アリルアミン、ビニルアミン、4−アミノスチレン、アミン化アクリレー
ト/メタクリレートを含有するホモポリマーまたはこれらのモノマーの組合せか
ら作製されたコポリマーあるいは少なくともこれらのモノマーのうちの1つとそ
の他の好適なモノマー、例えばエチレン、プロピレン、アクリレート/メタクリ
レートおよびエチレンオキサイドとを含有するコポリマーであることができる。
【0029】 直鎖または炭素環式多アミン化合物を含む非高分子化合物を使用してもよい。
これらの化合物は、4個以上のアミン基を有し、これらのアミン基のうちの少な
くとも2個が第1または第アミンのいずれかである。かかる化合物の例は、トリ
エチレンテトラミン、トリス(2−アミノエチル)アミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンヘキサミン、ベンゼンテトラミンである。
【0030】 ポリアミン化合物は、単一ポリアミン成分としてあるいは上記ポリアミン化合
物の組合せとして使用することができる。ポリアミン化合物の濃度は、0.00
0001%〜50質量%、好ましくは0.001%〜5質量%であり、最も有効
な濃度範囲は0.01%〜1質量%である。本発明の好ましい実施形態は、分子
量範囲200〜750000の直鎖または分枝鎖状のPEI化合物を使用するこ
とであり、その例はLupasol FC、Lupasol WFまたはLup
asol PS(BASF)である。 (架橋剤) 本発明に使用される架橋剤は、少なくとも2個の官能基を含有し、これらの基
のうち少なくとも1個がポリアミノ化合物のアミノ基と反応して安定な結合をポ
リアミノ化合物と架橋剤との間で形成し得る化合物またはポリマーとして定義さ
れる。架橋剤上のその他の官能基は、その他のポリアミノ分子のアミノ基と反応
することによってあるいはその他の架橋剤分子の官能基と結合形成することによ
ってあるいは少なくとも2個の架橋性の分子と結合形成することができる化合物
として定義される共架橋性化合物と反応することによって少なくとも2個のポリ
アミノ分子と結合することが可能であるべきである。ポリアミノ基との初期反応
に好適な官能基として、限定されるものではないがエポキシド、酸無水物、酸塩
化物、塩素、塩化スルホニル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、エステル、イ
ソシアネート、ミッシェル付加反応に官能性のビニル基、例えばアクリレート、
メタクリレート、アクリルアミド、アルキルハライド、アルキン等である。最終
架橋段階に対応し得るその他の官能基は、シラン、エポシシド、酸無水物、酸塩
化物、塩化スルホニル、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、イソシアネート、ア
クリレートまたはメタクリレートエステル、アルキルハライド等であることがで
きる。
【0031】 好ましくは、ポリアミノ化合物と架橋剤との質量比は100:1〜1:100
であり、約10:1〜1:10が好ましい。 使用される架橋剤が高分子基材の表面で架橋を起し、そして適用前の架橋を最
小化すべきであるので、架橋剤上の官能基の種類と組合せは重要である。
【0032】 ポリアミノ分子との架橋反応は、 A ポリアミノ分子との初期反応が速いが架橋段階は遅い; B 架橋反応を遅くし、そしてポリアミノ/架橋剤配合が酸化された高分子材料
上で濃縮された際に速くなるような希釈溶液を使用する; C 溶液中の架橋を禁止するが一度配合を表面に適用すると禁止剤が除去される
試薬を使用する; D ポリアミノ化合物と架橋剤との混合を高分子表面上の適用に先立って行う; E 高分子表面への適用の直前にポリアミノ化合物の架橋を誘発する試薬または
触媒を配合物に添加する; F ポリアミン化合物および架橋剤を二段階で添加する; G これらの方法の組合せる; 系のいずれかをデザインすることによって制御することができる。 (シラン架橋剤) 本発明の好ましい実施形態は、アミン基との反応のための少なくとも1個の有
機官能基および水の添加の際に他のシラン基と縮合して架橋用のSi−O−Si
結合を形成するシラン基を含有する官能化シランの使用である。架橋性のシラン
の一般式は、X−Si−R1(R22 (式中、 1 Xは少なくとも1個の以下の基:エポキシド、酸無水物、酸塩化物、クロロ
ホルメート、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、イソシアネート、アクリレート
またはメタクリレート、アクリルアミドまたはアルキルハライドを含有し、そし
て3〜60個の炭素原子を含有する有機部分であり、 2 R1は加水分解に感受性の基、例えば1〜30個の炭素原子を含有するアル
コキシド、クロライド、1〜30個の炭素原子を含有するカルボキシレートであ
り、 3 R2も加水分解に感受性の基、例えば1〜30個の炭素原子を含有するアル
コキシド、塩素および1〜30個の炭素原子を有するカルボキシレートからなる
群から選択されたものであり、R2は1〜40個の炭素原子を有するアルキル、
アリール、ビニル、置換アルキル、置換ビニル、置換アリールまたはこれらの基
の組合せから選択することができる。R2はまた、少なくとも1個の以下の基:
エポキシド、酸無水物、酸塩化物、クロロホルメート、ケトン、アルデヒド、カ
ルボン酸、イソシアネート、アクリレートまたはメタクリレート、アクリルアミ
ドまたはアルキルハライドを含有し、そして3〜60個の炭素原子を含有する有
機部分でることができる。) である。
【0033】 本発明に使用できる数多くのシランがあり、そして本発明の好ましい実施形態
において、シランは、一般式X−Si−R12(R32 (式中、 1 R1は一般式Cn2n(式中n=0〜12)で表されるアルケン基または式C
264を有するベンジル基であり、 2 Xは以下の基、メタクリルオキシ、アクリルオキシ、アセトキシ、塩素、臭
素、ヨウ素、グリシジオキシ、カルボメトキシ、4−クロロスルホニルフェニル
、イソシアネート、クロロホルメート、カルボクロライド、3,4−エポキシシ
クロヘキシルまたはウレイドであり、 3 R2は塩素、一般式OCn2n+1(式中nは1〜12である)で表されるアル
コキシまたは一般式O2CCn2n+1(式中nは1〜11である)で表されるカル
ボキシレートの基であり、 4 R3は塩素、一般式OCn2n+1(式中nは1〜12である)で表されるアル
コキシ、フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチルおよび一般式Cn2n+1
式中n=0〜12)で表されるアルキルの基である) として規定される。
【0034】 本発明の架橋性シランは、いずれかの組合せで並びに水に曝露された後に期待
されるように部分的にあるいは完全に加水分解された状態で使用することができ
る。また、1種以上の共架橋性シランをポリアミノシラン架橋配合物に添加して
もよい。架橋性シランが直接ポリアミノ化合物に結合したSi−O−Si結合を
介する架橋プロセスの際にグラフトされた中間相に導入されるので、共架橋性シ
ランはそれ自身直接ポリアミノ化合物と直接結合する必要はない。共架橋性シラ
ンは、一般式Si-R1234 (式中、 1 R1およびR2は加水分解可能な基、例えば一般式OCn2n+1(式中n=1
〜12)で表されるアルコキシド、塩素または一般式O2CCn2n+1(式中n=
1〜12)で表されるカルボキシレートであり、 2 R3およびR4も加水分解可能な基、例えば一般式OCn2n+1(式中n=1
〜12)で表されるアルコキシド、塩素または一般式O2CCn2n+1(式中n=
1〜12)で表されるカルボキシレートである。R3およびR4は1〜40個の炭
素原子を含有するアルキル、アリール、ビニル、置換アルキル、置換ビニル、置
換アリールまたはこれらの基の組合せであることもできる。) で規定された1種以上のシラン基を有する化合物である。 (架橋剤としてのアルドール縮合生成物) 他の好ましい実施形態において、有機架橋剤は、アルドール縮合法により重合
することができるアルデヒドまたはケトン官能基あるいはこれらの組合せを含有
することができ、そして得られたオリゴマーまたはポリマーはポリアミノ化合物
に対する架橋剤として作用することができる。かかる架橋剤の例は、グルタール
アルデヒド、メチルまたはエチルピルベート、ピルビンアルデヒド、メチルまた
はエチルレブネートである。アルデヒドおよびケトンの混合物も使用することが
でき、例えばホルムアルデヒド、グリオキサルまたはグルタールアルデヒドを一
般式Cn2n+1 COCm2m+1 (式中、n=1〜6およびm=0〜6)で表さ
れるケトンまたは他のアルデヒドと混合することができる。架橋剤はこれらの化
合物のいずれかの組合せに由来することができ、そして架橋剤を形成する縮合反
応は、ポリアミノ化合物と混合する際に生じることができ、あるいはこれらは、
アルドール縮合反応に好適な公知の酸、塩基または金属触媒を使用してポリアミ
ノ化合物の添加前に調製することもできる。 (メチロール架橋剤) この群の架橋剤は、反応性メチロール基を導入する。これらは、2モル当量以
上のホルムアルデヒドと下記:置換フェノール、メラミン、尿素、ベンゾグアナ
ジンまたはグリコウリルのうちの1つとの反応により得られる。かかる架橋剤は
、当該技術分野に公知の酸または塩基触媒の補助により架橋剤として調製しそし
て使用することができる[Henk van Dijk in「The Che
mistry and Application of Amino Cros
slinking Agents or Aminoplasts」、John
Wiely and Sons 1999およびT Brukhart P.
Oberressi and P.K.T. Oldring、「The C
hemistry and Application of Phenolic
Resins or Phenoplasts」、John Wiely a
nd Sons 1998を参照のこと]。メチロール架橋剤は、モノマー形態
あるいは自己縮合したオリゴマーまたはポリマー形態であることができる。本発
明の好ましい実施形態において、メチロール架橋剤をポリアミノ化合物の希釈溶
液(<5%)に添加する。 (少なくとも2個のオキシラン基を含有する架橋剤) この群に属する好適な架橋剤は少なくとも2個のオキシラン基を含有する有機
化合物である。これらは、2個以上のオキシラン基を含有する化合物および多数
のオキシラン基を有するホモポリマーまたはコポリマーを含む。アルキル、アリ
ール、置換アルキルまたは置換アリールであることができる有機部分はオキシラ
ンを結合できる。
【0035】 2個のオキシラン基を含有する好適な化合物は、限定されるものではないがビ
スフェノールAエポキシ樹脂、ジオールまたはポリオールのジまたはポリグリシ
ジルエーテル、多価カルボン酸のグリシジルエステル、ジまたはポリグリシジル
脂肪族または芳香族アミンあるいは不飽和化合物の過酸化から得られたエポキシ
、ジグリシジル(メタ)アクリレートのホモポリマーおよびコポリマーが挙げら
れる。特定の例は、ビスフェノールAエポキシ、ブタンジオールジグリシジルエ
ーテル、トリグリシジルイソシアヌレート、4,4’−メチレンビス(N,N−
ジグリシジルアニリン)、グリセロールプロポキシレートトリグリシジルエーテ
ル、ジグリシジル1,2−シクロヘキサンジカルボキシレート、N,N’−ジグ
リシジル−4−グリシジルオキシアニリン、ポリ(プロピレングリコール)ジグ
リシジルエーテル、ポリ(フェニルグリシジルエーテル)−コ−ホルムアルデヒ
ド)、ポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテル、4−ビニル−1−シ
クロヘキセンジエポキシド、ジグリシジルレゾルシンエーテル、1,2,3,4
−ジエポキシブタン、1,2,7,8−ジエポキシオクタン、1,3ジグリシジ
ルグリセロールエーテル、ノボラックエポキシ樹脂、ポリ(ジメチルシロキサン
)ジグリシジルエーテル末端、ポリ[ジメチルシロキサン−コ−[2−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチル]メチルシロキサン]、ポリグリシジルメタ
クリレート、ポリグリシジルアクリレート、ポリ(エチレン−コ−メチルアクリ
レート−コ−グリシジルメタクリレート)、ポリ(エチレン−コ−グリシジルメ
タアクリレート)から成る。
【0036】 エポキシとアミンとの反応に好適な促進剤または触媒をポリアミン配合物に添
加することができる。好適な促進剤は、ルイス酸または塩基であり、これらの例
は限定されるものではないがトリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ[
2.2.2]オクタン)、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、トリエタ
ノールアミンエトキシレート、トリプロピルアミン、トリフルオロボロンモノエ
チルアミン(ホウ素トリフルオライド−エチルアミン複合体)第3アミン、ピリ
ジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ベンジルジメ
チルアミン、ピペリジン、N−ヒドロキシエチルピペラジン、N,N’−ジメチ
ルアミノフェノール、トリフェニルホスフィンおよびこれらの2種類以上の混合
物である。これらの触媒は、本発明に使用されるいかなるオキシラン含有架橋剤
にも使用することができる。 (少なくとも1個のオキシランおよび1個のアクリレート(メタクリレート)基
を含有する架橋剤) この群に属する好適な架橋剤は少なくとも1個のオキシランおよび少なくとも
1個のアクリレート(メタクリレート)基を含有する有機化合物である。アクリ
レートおよびオキシラン基を、アルキル、アリール、置換アルキルまたは置換ア
リールであることができる有機部分により結合することができる。化合物は、多
数のまたはポリ(メタ)アクリレートおよびオキシラン基を含有することができ
る。アクリレートとアミンの化学反応性がオキシランよりも高く、オキシラン基
を含有するポリアミンを配合することができ、そして更に酸化されたポリマー表
面上に架橋されるので、アクリレートおよびオキシラン基を含有する化合物はよ
り好ましい。
【0037】 かかる化合物は、例えばエポキシ化合物、例えば上記に記載したものと1個の
(メタ)アクリル酸とを反応させることによりあるいはヒドロキシルまたはカル
ボキシル基を持つ(メタ)アクリレートを含有する化合物をエピハロヒドリンで
縮合することによって得られる。特定の例は、限定されるものではないがグリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ビスフェノールAのエポキシア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−(4−オキシラニルメトキシブトキシ)−プ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−[4−[1−メチル]−1−(4−
オキシラニルメトキシフェニル)−エチル−フェノキシ]プロピルアクリレート
、芳香族エポキシポリアクリレート、例えばShell Chemical C
ompanyからのEPON Resin 8021、8101、8111、8
121および8161およびEpoxyacrylate Ebecryl 3
605(UCB社製)である。 (少なくとも2個のアクリレート(メタクリレート)基を含有する架橋剤) この群に属する好適な架橋剤は少なくとも2個の(メタ)アクリレート基を含
有する有機化合物である。(メタ)アクリレート基を、アルキル、アリール、置
換アルキルまたは置換アリールであることができる有機部分により結合すること
ができる。アクリレートおよびメタクリレートとアミンとの反応速度の相違が長
期間の可使時間を有する配合物とするので、1個のアクリレート基と2個以上の
メタクリレート基を含有する化合物が好ましい。代表的な配合において、アミン
とアクリレートとの初期反応は速く、一方メタクリレートとの反応は遅いので、
溶液中での最終架橋段階は遅くなる。
【0038】 これらの架橋剤の代表例は、限定されるものではないが2−(アクリルオキシ
)エーテルメタクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、アルコキシ化脂肪族ジ(メタ)アクリレートエステル、トリス(
2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールプロポキシレートトリ(
メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジまたはトリ(メタ)アクリ
レートメタクリレートエステル、ジまたはトリ(メタ)アクリレートアクリレー
トエステル、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート、芳香族ウレタン(メタ)ア
クリレートである。 (1以上のハロゲンおよびオキシラン、(メタ)アクリレート、アルデヒド、イ
ソシアネートおよび酸無水物を含有する架橋剤) この群の好適な架橋剤は、1以上のハロゲンおよびオキシラン、(メタ)アク
リレート、アルデヒド、イソシアネートおよび酸無水物から成る群から選択され
た1個の官能基を含有する有機化合物である。ハロゲンおよびその他の基は、ア
リール、置換アルキルまたは置換アリールであることができる有機部分により結
合することができる。
【0039】 好適な化合物の例は、限定されるものではないがエピクロロヒドリン、エピブ
ロモヒドリン、2−ブロモエチルアクリレート、3−ブロモプロピルアクリレー
ト、4−ブロモブチルアクリレート、6−ブロモヘキシルアクリレート、7−ブ
ロモヘプチルアクリレート、8−ブロモオクチルアクリレート、9−ブロモノニ
ルアクリレート、11−ブロモウンデシルアクリレート、12−ブロモドデシル
アクリレート、2−クロロエチルアクリレート、2−(2−クロロエトキシ)エ
チルアクリレート、2−[2−(2−クロロエトキシ)エトキシ]エチルアクリ
レート、4−クロロブチルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレー
ト、10−クロロデシルアクリレート、6−クロロヘキシルアクリレート、3−
クロロー2,2−ジメチルプロピルアクリレート、1−クロロー2−メチル−2
−プロピルアクリレート、8−クロロオクチルアクリレート、3−クロロプロピ
ルアクリレート、2−ブロモエチルイソシアネート、2−クロロエチルイソシア
ネート、4−クロロブチルイソシアネート、トリクロロアセチルイソシアネート
、2−ヒドロキシ−3−(2−クロロエトキシ)プロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−(4−クロロブトキシ)プロピルアクリレートである。
【0040】 ハロゲン含有架橋剤について、無機酸、有機酸または両者の混合物をポリアミ
ン配合物に添加して溶液の可使時間を増加することができる。配合物が1日以上
保存されることが要求される場合にはpHが6未満となるように有機酸をポリア
ミン配合物に添加することが好ましい。好適な酸として、限定されるものではな
いが塩酸、蟻酸、酢酸およびシュウ酸が挙げられる。 (1以上のハロヒドリン基およびオキサリンおよび(メタ)アクリレートから選
択される1個のその他の基を含有する架橋剤) この群の好適な架橋剤は、1以上のハロヒドリン基およびオキサリンおよび(
メタ)アクリレートから選択される1個の官能基を含有する有機化合物である。
ハロヒドリンおよびその他の基は、アルキル、アリール、置換アルキルまたは置
換アリールであることができる有機部分により結合することができる。好適な化
合物は、エピハロヒドリンと(メタ)アクリレートヒドロキシル、(メタ)アク
リレート酸化合物との付加生成物または水素化ハロゲンと部分的に反応したエポ
キシ化合物または水素化ハロゲンと部分的に反応したエポキシアクリレート化合
物である。例えば、限定されるものではないが3−ブロモ−2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−(
3−クロロ−2−ヒドロキシ)プロポキシ−エチルアクリレート、2−(3−ブ
ロモ−2−ヒドロキシ)プロポキシ−エチルアクリレート、3−(3−クロロ−
2−ヒドロキシ)プロポキシ−プロピルアクリレート、3−(3−ブロモ−2−
ヒドロキシ)プロポキシ−プロピルアクリレート、4−(3−クロロ−2−ヒド
ロキシ)プロポキシ−ブチルアクリレート、4−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ
)プロポキシ−ブチルアクリレート、2−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロポ
キシカルボニル)エチルアクリレート、2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシプロ
ポキシカルボニル)エチルアクリレートである。 (少なくとも2個の酸無水物基を含有する架橋剤) 更に別の好ましい実施形態において、架橋剤は、少なくとも2個の酸無水物官
能基を含有することができる。酸無水物基は、アルキル、アリール、置換アルキ
ルまたは置換アリールであることができる有機部分により結合することができる
。酸無水物、例えば限定されるものではないがピロメリット酸二無水物、1,4
,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレン
テトラカルボン酸二無水物は、分子を分離する。酸無水物架橋剤は、高分子材料
、例えば限定されるものではないがエチレン、プロピレンとの無水マレイン酸コ
ポリマーまたはポリマー上にグラフトされた無水マレイン酸であることもできる
。これらのポリマーは、ホモポリマーまたはエチレン、プロピレン、イソプレン
、ブタジエン、メチルアクリレート、エチルアクリレートメタクリレート、ブチ
ルアクリレートを含む種々のモノマー単位から作製されたコポリマーであること
ができる。
【0041】 架橋剤は、溶液中に5%未満、好ましくは0.001〜5%、より好ましくは
0.01〜1質量%の濃度で存在するのが好ましい。 (溶剤) いずれの好適な溶剤または溶剤の混合物も本発明に使用することができ、そし
てポリアミンおよび架橋剤と相溶性である溶剤を選択すべきである。架橋剤との
可溶性を考慮すべきであるが、好ましい溶剤は、特に作業安全および環境考慮の
ために、水、特にPEIを有する水である。 (ポリマー表面上の架橋したポリアミン層の形成) 二種類の一般的なポリアミン架橋した表面/中間相の形成方法がある。これら
の方法は、以下の通りである。 A. ポリアミノ化合物および架橋物を混合する。ポリアミノ化合物および架橋
物を好適な条件下に予備混合する。酸化された基材への適用前の架橋の抑制が必
須である。これは、アルデヒド架橋剤、例えばPEIを有するグルタールアルデ
ヒドを使用する場合のように希釈溶液としてポリアミノ架橋混合物を調製するこ
とによって達成することができる。望ましくない架橋を避けるための他の方法は
、進行するのに外部入力、例えば化学的開始剤または触媒、例えばシランに基づ
く架橋剤に対する水、物理的入力、例えばマレイン化酸無水物架橋剤に対する熱
を必要とする架橋剤を使用することである。また、架橋は、例えば比較的反応性
のアクリレート基と少ない反応性のエポキシド基との組合せを使用することによ
って官能基の反応性を変化させることによって制御することもできる。溶液中の
架橋の範囲は、ポリアミノ化合物および架橋剤を高分子表面への接触の直前に混
合することによって最小化することができる。 B. ポリアミノ化合物および架橋物の段階的添加。この方法は、非常反応性の
官能基、例えば酸塩化物またはイソシアネートに特に好適である。ポリアミノ化
合物をまず表面に適用し、そしてその後架橋剤を適用する。
【0042】 限定されるものではないがスプレーコート、浸漬、ロールコート、メニスカス
コート、スピンコート、グラビアコート等の数多くの標準法によりポリアミノ/
架橋剤溶液を適用することができる。一度溶液を適用すると、溶剤を周囲条件下
であるいはオーブン、赤外線放射またはその他の一般方法を用いて高温下で蒸発
させる。一方、過剰の溶液を洗浄水またはその他の溶剤で洗浄することによって
あるいは高圧ガス、例えば圧縮空気を使用して排出させることによって除去する
ことができる。グラフト用溶液と高分子基材との接触と乾燥とに要する時間は、
0.001秒〜4時間である。ディップコートを使用する場合、外部物理的場、
例えば超音波を、浸漬の際に適応してポリアミノ化合物のグラフトを高めること
ができる。ポリアミノ化合物を表面に吸着させた後、好適な物理的場、例えば熱
、IR、マイクロ波等を適用してポリアミノ化合物の架橋反応を高めるまたは開
始することができる。
【0043】 ポリアミンおよび架橋剤を表面積1平方メートル当たりポリアミンおよび架橋
剤の全量2g未満の速度で基材表面に適用することが好ましい。一般には、架橋
したネットワークの厚さは3ミクロン未満である。 (機能性架橋された界面および被膜の接着性) 本発明は、激しい機能性被膜または分子を有する特定の相互作用を最適化する
ように意図され得る予備規定された界面/中間相の調製を行う。これらの被膜は
、分子単層から数ミリメートルのオーダーの厚さを有しており、そして本発明の
好ましい実施形態において機能性被膜は、ポリアミノ架橋された中間相がポリマ
ー基材の表面にグラフトされた後に適用される。被膜は、基材上で、限定される
ものではないがいかに記載の数多くの異なる性質を付与する。 ・ ガス、臭気または蒸気に対する改良された浸透特性 ・ 電気またはイオン伝導性 ・ 磁性 ・ 生体適合性 ・ 表面濡れ性の制御 ・ 改良された表面硬度 ・ 滑り性の増加または減少 ・ UV〜可視、IR、MWまたはRFの吸収または反射 ・ 光揮発性 ・ エレクトロルミネッセンス ・ 化学的触媒性 ・ 線形または非線形光学的性質 被膜は、装飾あるいは情報を与える機能、例えば塗料、ワニス、ラッカーおよ
び印刷インクを有していてもよい。被膜はまた、処理されたポリマー基材とその
他の材料とを結合するための接着剤であることもできる。
【0044】 当該技術分野で経験されたものに関して、被膜の成分の知見を用いて、どのよ
うな種類のポリアミノ/架橋剤が最適な相互作用を提供するか決定することがで
きる。例えば、ポリビニルアルコール(PVOH)がプラスチックフィルムのバ
リア被膜として使用できることが周知である。PVOHの上首尾な使用を決定す
る主要な因子は、不活性ポリマー材料、例えばポリエチレンまたはポリプロピレ
ン上の被膜から生じる特定の困難性を有するその基材に対する接着力である。ア
ルデヒドがポリビニルアルコールに結合することも周知であり、したがってグル
タールアルデヒドで架橋されたポリアミノネットワークがPVOHに基づく被膜
を有する結合形成を導く遊離アルデヒド基を提供する。
【0045】 本発明の別の利点は、シランで架橋されたグラフトされたポリアミノ化合物が
今日数多くの工業的配合に一般的である被膜、接着剤またはシーラント配合物中
に存在するシランと強い結合を形成するということである。工業的配合物におけ
るその他の一般的成分は、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコウリルで
あり、したがってアルデヒド含有架橋剤はかかる配合物に相溶性である。
【0046】 別の重要な適用領域は、ポリマー基材と金属被膜、例えばアルミニウム、銅、
白金、銀、金等との相互作用を改良することである。本発明で、アミノ基と金属
被膜との間の強い相互作用が期待される種々のポリアミノ架橋された配合物を用
いて、ポリマー金属被膜界面における改良された接着性が得られる。架橋された
ポリアミノ表面と金属被膜、例えば、銅、白金、銀、金との相互作用は、シラン
および硫黄基を含有するシラン共架橋剤、例えばメルカプトプロピルトリメトキ
シシランまたはビス[トリエトキシシリル]プロピル」テトラスルファンで架橋
されたポリアミノ系を使用して容易に達成することができる硫黄化合物が架橋構
造に存在する場合に更に改良することができる。
【0047】 また、架橋剤が例えば、メチルピルベートを架橋剤として使用した場合に存在
する周知の金属結合基であるシランまたはベータジケトンを含有する場合、ポリ
マーフィルム上の無機酸化物または無機塩の接着性は、本発明により高めること
ができる。
【0048】 別の実施形態において、本発明は、特定の物理化学的性質を有する分子の多段
階表面カップリング用の高い反応性の官能基を含有する架橋された表面を高分子
材料上に作るための非常に有効かつ価格的に有利な方法を提供する。有効な基と
して、ポリアミンからのアミン基および架橋剤およびその他の共架橋剤からのそ
の他の官能基が挙げられる。多段階表面カップリングに好適な化合物は、酸性基
(カルボン酸、スルホン酸、燐酸/亜燐酸)、(メタ)アクリレート、エポキシ
、アルデヒド、ヒドロキシル、チオ、イソシアネート、イソチオシアネート、酸
無水物、ハロゲン化物から成る群から選択された基を含有する分子である。これ
らの化合物は、2〜60個の炭素原子を有する小さい分子であることができある
いは分子量数百ないし数百万の高分子であることができる。これらは、無機性の
種、例えば金属塩、酸化物またはキレート複合体であることもできる。
【0049】 この多段階表面グラフト方法は、 A) 好適な酸化方法により官能性を有するポリマー表面を提供し、 B) ポリマー表面をポリアミン配合物に接触させ、 C) 被処理分子をポリマー表面に接触させる。
【0050】 ポリマー基材上の高い水濡れ性の表面は、「段階C」の間に表面をイオン性ま
たは非イオン性水溶性高分子に接触させることによって作ることができる。被処
理分子として、多糖類、アクリル酸、ビニルスルホン酸または4−スチレンスル
ホン酸、ポリメタ燐酸、ポリビニルアルコールまたはアミノ酸から作製されたホ
モポリマーまたはコポリマーが挙げられる。好ましくは、高分子は、アクリレー
トまたはアルデヒドおよびカルボン酸、例えば変性デキストラン、ポリアクリル
酸、変性ポリビニルアルコール、ポリ(アクリル酸−コ−アクリルアミド)を含
有するべきである。酸基の活性化用の触媒、例えばカルボジイミド、N−ヒドロ
キシ−スクシミジルを使用して酸含有分子の化学的カップリングを改良すること
ができる。
【0051】 防汚および/または抗菌性表面を、表面を「段階C」の間にポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ペプチド、リゾチームを含有する溶液に接
触させることによって作製することができる。好ましい化合物は、ポリエチレン
グリコールモノまたはジアクリレート、ポリエチレングリコールモノまたはジグ
リシジル、ポリエチレングリコールモノまたはジアルデヒドである。
【0052】 ポリマーの生物活性/生体適合性は、表面を「段階C」の間に生物活性/生体
適合性分子と接触させることによって改良することができる。ポリグルタールア
ルデヒドがアミノ酸と共有結合することは周知であり、したがって過剰のグルタ
ールアルデヒドを含有するポリアミノ/グルタールアルデヒド架橋された系は、
生物活性分子、例えばペプチド、タンパク質または酵素を結合するのに優れた表
面となるであろう。
【0053】 UV/IR禁止剤、吸収剤あるいは蛍光化合物を「段階C」の間に表面にグラ
フトして基材のUVまたはレーザ損傷を減少する有効な方法を提供することがで
きる。
【0054】 本発明を以下の実施例を参照して記載する。実施例は本発明の説明の目的で提
供されるものであり、本発明の範囲を限定するものでないことが理解されよう。 [実施例] 実施例1〜10は、ポリアミノ架橋された中間相の使用がどのようにして非架
橋系と比較してポリマー基材への塗料接着の熱安定性を改良するかを強調する。
これらの実施例において、ポリマー基材を火炎処理し、次いで架橋配合物である
いは数例においては非架橋用配合物で処理し、自動車用塗料で塗装し、そして塗
料の基材への接着性を測定した。実施例1〜10の結果を表1に示す。 実施例1 Corton 1054/2 HS:Natural(Montell/Po
ly Pacific Australia社製)の鉱物充填オートクレーブ級
PPの平らな検体(30mm×50mm×3mm)をAerogen FT L
ab Model熱処理ユニットで以下の条件を使用して火炎処理した。 空気流速 220 L/分 酸素レベル 0.4% コンベア速度 60m/分 火炎からの距離 10mm 火炎処理後、サンプルを、Lupasol FC/グルタールアルデヒド配合
物で噴霧した。この配合物は、一日前に50%グルタールアルデヒド200mg
をLupasol FC0.1%水溶液(全固形分の質量)100mLを2分間
激しく攪拌して混合することによって調製した。この溶液を火炎処理された表面
に10分間接触し続け、次いで過剰の溶液を高圧空気で排気した。次いで、サン
プルをHeron Whiteベースコートで、次いで透明なポリウレタントッ
プコート(PPG、Melbourne Australlia)で塗装し、そ
して製造者指示に従って硬化させた。次いで塗装したサンプルを水浴中に80℃
で3日間浸漬した。塗装接着性を、Instronテスタを用いて引き離し試験
(ASTM D 4541−89)により評価した。この試験について、接着性
の二つの測定を報告する。すなわち、一方は引き離し強度であり、他方は百分率
で示す基材の接着不良である。これらの測定の値が高いほど接着力性良好である
。 実施例2 グラフト溶液をLupasol WF/グルタールアルデヒド配合物とした以
外は実施例1の通りとした。 実施例3 グラフト溶液をLupasol FG/A−186配合物の0.1%溶液とし
た以外は実施例1の通りとした。Lupasol FGは、同一の分子量を有す
るが水50%を含むLupasolFCとは対照的に水不含PEIである。A−
186は、エポキシシラン(Witco)である。元の配合は、イソプロパノー
ル10g中のLupasol FG 5gをA−186 5gと混合することに
よって調製する。この混合物を室温で4日間放置してアミンとA−186エポキ
シ基との最適反応を与えた。次いで、この溶液を水で希釈して0.1%溶液(固
形分の全質量)とし、これを希釈の1時間以内に使用した。 実施例4 0.1%Lupasol FG溶液/A−186を7日放置した以外は実施例
3の通りとした。この例は、表面に生じかつ先に生じない架橋が重要であること
を示す。この場合、架橋性シラン基が水中で7日後には反応してしまっており、
したがって架橋が火炎処理表面と接触した際に生じることが期待されない。 実施例5 グラフト溶液をLupasol FC/AOEM配合物の0.1質量%溶液(
AOEM=2−(アクリルオキシ)エーテルメタクリレート)とした以外は実施
例1の通りとした。この配合物を、AOEM 1.5gをエタノール9.0g中
のLupasol FC1.0gに添加することによって調製した。この混合物
を室温で24時間保持し、次いで水で0.1%(固形分の全質量)に希釈した。 実施例6 グラフト溶液をLupasol WF/CHPA配合物の0.05質量%溶液
(CHPA=3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート)とした以外は
実施例1の通りとした。この配合物を、CHPA1.6gを50:50水/エタ
ノール混合物10mL中のLupasol WF1.0gに添加することによっ
て調製した。この混合物を室温で24時間保持し、次いで水で0.05%に希釈
した。 実施例7 グラフト溶液をLupasol FC/GA配合物の0.1質量%溶液(GA
=グリシジルアクリレート)とした以外は実施例1の通りとした。配合物を、G
A0.33mLをエタノール混合物10mL中のLupasol FC0.1g
に添加することによって調製した。この混合物を15分間攪拌し、そして水で0
.1%に希釈し、そして酸化された表面に適用した。 実施例8 架橋剤なしでLupasol FCの0.1%溶液を使用した以外は実施例1
の通りとした。この実施例は、架橋剤なしでポリアミン化合物が塗料接着性対し
てほとんど有効性でない表面であることを教示している。 実施例9 Lupasol WFの0.1%溶液を使用した以外は実施例8の通りとした
。 実施例10 グラフト用化学薬品を適用せず、そしてサンプルを火炎処理だけ行った以外は
実施例1の通りとした。この実施例は、塗装接着性の水−熱安定性がアミノ基を
有していない表面について不良であることを示している。
【0055】
【表1】 実施例11 この実施例は、Lupasol FC/Permanol KP5(Clar
iant社製)配合物のグラフト用化学薬品としての使用を強調する。水中の0
.1%Lupasol FCおよび0.25%Permanol KP5を混合
物としてあるいはLupasol FCを先に適用して個別に適用した。水中に
80℃で2日間浸漬する以外は実施例1と同様の方法で塗装した。また、0.1
%FC溶液を使用してサンプルを調製して、Permanol KP5架橋剤な
しの配合について結果を比較した。実施例に示した塗装接着量試験の結果を表2
に示す。
【0056】
【表2】 実施例12 この実施例において、電気伝導性層をCorton PDR 1054/2
HS Naturalの表面に調製した。次いで、この層を実施例1に記載の通
り塗装した。ポリマーが導電性層で被覆されたかかる系は、プラスチック部品の
静電気塗装に使用することができた。この方法の重要な態様は、伝導性層の基材
への接着である。この例において、電気伝導性層の支持基材への改良された接着
性が、架橋されていないFC界面およびポリアミノ界面のない界面と比較してP
ermanol KP5で架橋されたLupasol FCに対して観察された
。また、Lupasol FCおよびPermanol KP5を表3に示す通
りに段階的に添加した場合、より良好な性質が得られた。ポリマー基材を実施例
1に記載の通りに火炎処理し、そしてグラフト溶液を塗布した。Permano
lグラフト溶液を水中で表3に示す濃度に調製した。電気伝導性被膜は、Bay
tron P(Bayer社製)とし、これを30:70溶液として塗布し、約
1μmの厚さで塗布した際に約5×105オームの表面導電性が得られた。全て
のフィルムは表面処理には無関係に同様な導電性を示した。実施例1に記載の通
りのコロナ処理、化学的グラフト、Baytron Pでの被覆およびHero
n Whiteおよびトップコートでの塗装後の基材への被膜接着の水熱安定性
を、サンプルを水中の80℃で2日間浸漬しそして引き離し試験を実施例1に記
載の通り行うことによって測定した。結果を表3に示す。
【0057】
【表3】 実施例13 この実施例は、未処理および処理63μm厚二方向配列(bioriente
d)ポリプリピレン(BOPP)フィルムを比較する。40m/Jmm2のエネ
ルギレベルでコロナ放電を使用してフィルムを試験した。以下の条件を評価した
。 1. 未処理 2. コロナのみ 3. コロナに続いて0.1%Lupasol FG/0.1%Silques
t Y−15078配合物(Silquest Y−15078はエポキシシラ
ン(Witco社製)である)のグラフト 3M自己接着テープ8981を使用し、そして38℃の水中に20時間浸漬し
た後のフィルムからのインク剥離の百分率を評価することによってUV硬化イン
クのPP基材への接着の品質を測定した。結果を表4に示す。
【0058】
【表4】 実施例14 純粋PPシート(Goodfellow社製0.4mm厚)を2.5mmの距
離から141mJ/mm2の電極でコロナ処理した。ポリアミン配合物を、ポリ
アリルアミン(Mw=60000)0.26gをアルコール10ml中のCHP
A(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート)0.45gに添加する
ことによって調製した。酢酸を添加して溶液をpH4.5にした。次いで、溶液
を室温で24時間攪拌し、そしてアルコールで1%まで希釈し、コロナ処理され
たPP表面にディップコートした。変性した表面を110℃で10分間乾燥し、
そして以下の化学薬品でグラフトした。 a) 水中のコロナ処理PP、60℃で20時間 b) コロナに次いでポリアリルアミン/CHPA配合物で上記条件で処理 c) 「b」プラス水(硫酸カリウム8%含有)中の10%ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル(Mw=24000)、60℃で20時間 d) 「b」プラス水/アルコール(70/30)(硫酸カリウム8%含有)中
の10%ポリエチレングリコール(PEG)ジアクリレート(Mw=600)、
60℃で20時間 次いで、サンプルを、水/アルコール(70/30)混合液で5回すすぎ、一
晩乾燥し、そしてXPSにより分析した。結果を表5に示す。酸素と炭素との比
率が著しく高いので、コロナにより酸化されそしてポリアミン配合物と接触した
ポリプロピレン表面上にPEGが上首尾にグラフトされたことは明らかである。
【0059】
【表5】 実施例15 この実施例はUV/IR禁止剤、吸収剤または蛍光プローブを架橋性ポリアミ
ン配合物に導入して、架橋構造を形成した際にUV禁止剤または蛍光プローブを
含有する表面層を塗布できることを説明する。ポリアミノ架橋配合物を、ポリア
リルアミン(Mw=60000)0.26gをアルコール10ml中の3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート(CHPA)0.45gに添加するこ
とによって調製した。4(5)カルボキシフルオレセイン(CL)または4(5
)カルボキシフルオレセインヒドロキシエチルアクリレート(CLEA)0.0
26gを配合物中に添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、アルコール中1%
に希釈した。全てのポリプロピレン検体を電極から2.5mmでかつ142m/
Jmm2でコロナにより処理し、次いでグラフト溶液でディップコートし、11
0℃で10分間乾燥し、80℃に加熱された水浴中への浸漬により一晩洗浄した
。表面を490nmで励起し、そして蛍光強度を550nmで蛍光スペクトルメ
ータにより記録した。
【0060】
【表6】 実施例16 この実施例において、ポリプロピレン(PP)のサンプルの表面を種々の方法
で処理し、そしてアクリルベースコート(Dupont White)で塗装し
、続いて二成分系ポリウレタンコートで塗装した。
【0061】 種々の表面処理は以下の通りである。 (i) 処理せず (ii) 火炎(空気/プロパン比=1.0%、処理速度(iii)=15m/
分、処理距離=10mm、1回の単一処理) (iii) (iii)に記載した火炎による酸化処理、続いて0.5%溶液ポ
リエチレンイミン(PEI)(Mn=25000)および工業級エタノールに3
0秒間浸漬。処理したポリマー表面を、乾燥および引き続きの塗装適用の前に更
に水およびエタノールによりすすいだ。 (iV) (iii)に記載した火炎による酸化処理、続いてポリエチレンイミ
ン(PEI)(Mn=25000)および工業級エタノールとともに予備硬化し
たブタネジオールジグリシジル(ButDODG)を含有する0.5%溶液に3
0秒間浸漬。処理したポリマー表面を、乾燥および引き続きの塗装適用の前に更
に水およびエタノールによりすすいだ。エポキシ配合物の予備硬化を、ButD
ODG10質量%をジメチルスルホキシド(DMSO)中のエポキシ/アミン比
2のPEIと混合することによって行った。予備酸化ポリマー表面への適用に先
立って、得られた溶液を更に工業級エタノール中0.5%溶液まで希釈した。
【0062】
【表7】 表7から、未処理PPがこの作業に使用したアクリル塗料と接着性がないこと
が判る。火炎処理によるPP上の表面酸化がゼロから1.3MPaまで塗料接着
性の著しい改良を導くが、予備硬化したButDODG/PEI架橋層を予備酸
化したポリマー表面にグラフトするとPP上の塗料接着性は、さらにほぼ3倍増
加することができる。
【0063】 最後に、種々の他の変性および/または変更が本明細書に概略説明した本発明
の精神を逸脱することなしになされることを理解すべきである。 上記の本発明が特に記載されたもの以外に変更、変性および/または追加を受
入れ、そして本発明が上記説明の精神および範囲内にあるかかる全ての変更、変
性および/または追加を含むことを理解すべきである。 実施例17 この実施例は、多段階表面グラフト法を使用した水濡れ性表面を作製する方法
を説明する。純粋ポリプロピレンシート(0.4mm、Goodfellow社
製)をコロナ処理し、続いてポリアミン化合物を適用し、次いで水溶性高分子で
グラフトした。
【0064】 使用した溶液は以下の通りである。 A. アルコール中の1%ポリアミン配合物。ポリアミン配合物を、ポリ(アリ
ルアミン)(Mw=60000)0.25gをアルコール10ml中のCHPA
(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート)0.4gに添加すること
によって調製した。溶液を酢酸でpH5.1に調整し、そして1%に希釈する前
に24時間攪拌した。 B. 0.5%デキストランアクリレート水溶液。デキストラン(Mw=740
00)はグラフトされたグリシジルアクリレートである。 C. 水溶液中の0.5%ポリアクリル酸(Aldrich、Mw=25000
0)。
【0065】 検体を実施例14の通りコロナにより処理して以下のいずれかの処理をした。 i) 溶液BまたはC中に50℃で16時間浸漬 ii) 溶液Aでディップコートし、110℃に10分間加熱し、次いで50℃
温水中に16時間浸漬 iii) 溶液Aでディップコートし、110℃に10分間加熱し、次いで50
℃で溶液BまたはC中に16時間浸漬 次いで、検体を超音波浴中で各々5分間蒸留水で2回洗浄し、そして蒸留水で
洗浄し、80℃で20時間乾燥した。次いで、接触角および濡れ性測定を行い、
そして結果を以下の表に示す。良好な濡れ性とは、水中に浸漬しそして抜き取り
そして水層をゆっくりと(1分以上)蒸発させた際に、水層が完全に検体表面を
覆うことを意味する。不良な濡れ性とは、水層が破壊し、迅速に乾燥することを
意味する。
【0066】
【表8】 結果は、PP表面の親水性および水濡れ性が更に水溶性高分子を架橋されたポ
リアミン表面にグラフトすることによって改良されたことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 リ,シェン オーストラリア国ヴィクトリア 3150,ホ イラーズ・ヒルズ,アーノット・コート 6 (72)発明者 ヤン,ウェイ・ドン オーストラリア国ヴィクトリア 3168,ク レイトン,フローレンス・アベニュー 5 /10 (72)発明者 フービン,パメラ・マリー オーストラリア国ヴィクトリア 3149,マ ウント・ウェイバリー,ブルース・ストリ ート 39 (72)発明者 ラッセル,リー・ジョイ オーストラリア国ヴィクトリア 3039,ム ーニー・ポンズ,マクファーソン・ストリ ート 65 (72)発明者 グトウスキ,ヴォイチェフ・スタニスワフ オーストラリア国ヴィクトリア 3199,フ ランクストン,サンタ・バーバラ・ドライ ブ 16 Fターム(参考) 4F006 AA04 AA11 AA12 AA15 AA17 AA18 AA22 AA31 AA32 AA34 AA35 AA37 AA38 AA55 AB03 AB12 AB20 AB24 AB32 AB72 AB73 AB74 BA01 BA02 BA03 BA05 BA06 BA07 BA10 BA11 DA04 EA01 EA03 4F073 AA01 AA04 AA05 AA07 AA08 AA14 AA17 AA28 BA04 BA05 BA06 BA07 BA09 BA12 BA13 BA15 BA16 BA18 BA19 BA22 BA23 BA24 BA27 BA28 BA29 CA01 CA21 CA45 DA01 DA03 DA07 EA01 EA24 EA52 EA56 EA59 EA62 EA63 EA64 EA65 EA76 FA03 FA07 GA03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の高分子表面の変性方法であって、 (i) 官能基を有する高分子表面を用意し、そして (ii) 前記表面を、(a)前記表面官能基と反応性のポリアミン化合物であ
    って、前記ポリアミンが第1および第2アミン基から成る群から選択された少な
    くとも2個のアミン基を含む少なくとも4個のアミン基を含むポリアミン化合物
    および(b)前記ポリアミンと反応性の架橋剤、と接触させて 前記基材表面にグラフトした架橋ネットワークを提供する ことを含む方法。
  2. 【請求項2】 前記官能基がヒドロキシル、カルボキシル、カルボニル、エ
    ステル、ラクトン、パーオキシド、酸無水物、ハロゲン、スルホネートおよびこ
    れらの2種以上の混合物から成る群から選択される請求の範囲第1項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 ポリアミンおよび架橋剤の各々の濃度が0.0001〜50
    質量%である溶剤中に前記ポリアミンおよび前記架橋剤を含む1種以上の溶液に
    前記表面を接触させる請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリアミンおよび架橋剤の濃度が0.001〜5質量%であ
    る請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ポリアミン化合物が分子量200〜2000000の範囲の
    ポリアミンポリマーおよび6〜30個の炭素原子を含有する非高分子ポリマーか
    ら成る群から選択される請求の範囲第1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ポリアミノポリマー、すなわち、エチレンイミン、アリレン
    イミン、ビニルアミン、4−アミノスチレン、アミン化アクリレート/メタクリ
    レートであるモノマーを含有するホモポリマー;またはこれらのモノマーの組合
    せから作製されたコポリマー;あるいは少なくともこれらのアミン含有モノマー
    のうちの1つとエチレン、プロピレン、アクリレート/メタクリレート、エチレ
    ンオキサイドである非アミン種のモノマーとを含有するコポリマー;あるいはト
    リエチルアミン、トリス(2−アミノエチル)アミンアミン、テトラエチレンペ
    ンタミン、ペンタエチレンヘキサミンおよびベンゼンテトラミンからなる群から
    選択された非高分子化合物;から成る群から選択される請求の範囲第5項に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 ポリアミンが、分子量400〜750000の範囲のポリエ
    チレンイミン、ポリビニルアミンまたはポリアリルアミンである請求の範囲第5
    項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 架橋剤がポリアミンのアミノ官能基と反応性の第1の官能基
    およびポリアミンまたは架橋剤に存在する官能基と反応性の第2の官能基を含む
    少なくとも2個の官能基を有する請求の範囲第1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 架橋剤がアミンとの反応のための有機官能基と水の存在下に
    他のシラン基と縮合してSi−O−Si結合を形成するのに適するシラン基を有
    する有機−官能性のシラン;アルコール縮合試薬およびその生成物;メチロール
    架橋剤、少なくとも2個のオキシラン基を含有する化合物;少なくとも1個のオ
    キシラン基と少なくとも1個のアクリレートまたはメタクリレート基を含有する
    化合物;各々別個にアクリレートメタクリレート、メタクリルアミド/アクリル
    アミドから成る群から選択された少なくとも2個の基を含有する化合物;1個以
    上のハロゲン基およびオキシラン、メタクリレート、アクリレート、アルデヒド
    、ケトン、イソシアネートおよび酸無水物から成る群から選択された1個以上の
    基を含有する化合物、ハロヒドリンおよびオキシラン、アクリレートおよびメタ
    クリレートから成る群から選択されたその他の官能基を含有する化合物および少
    なくとも2個の酸無水物基を含有する基から成る群から選択される請求の範囲第
    1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 架橋剤が式 X−Si−R1(R22 (式中、 Xはオキシラン、酸無水物、酸塩化物、クロロホルメート、スルホニルクロライ
    ド、ケトン、アルデヒド、カルボキシル、イソシアネート、アクリレート、メタ
    クリレート、アクリルアミドおよびアルキルハライドから成る群から選択された
    少なくとも1個の基を含有する3〜60個の炭素原子を含有する有機部分であり
    、 R1は加水分解に感受性の基であり、そして R2は互いに独立して加水分解に感受性の基でありそして基アルキル、アリール
    、ビニル、置換アルキル、置換アリールおよび置換ビニルから選択される) で表されるシランである請求の範囲第9項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 架橋剤が式 Y−R1SiR2(R32 (式中、 R4は一般式Cn2n(式中nは0〜12である)で表される基または式CH264で表されるベンジル基であり、 Yはメタクリルオキシ、アクリルオキシ、アセトキシ、ハロゲン、カルボメトキ
    シ、4−クロロスルホニルフェニル、イソシアネート、クロロホルメート、カル
    ボクロライド、3,4−エポキシシクロヘキシルおよびウレイドから成る群から
    選択される基であり、 R2は塩素、C1〜C12アルコキシおよび式O2CCn2n+1(式中nは1〜11の
    整数である)で表されるカルボキシレートから成る群から選択される基であり、
    そして R3は塩素、C1〜C12アルコキシ、フェニル、シクロヘキシル、シクロペンチル
    、C1〜C12アルキルおよびO2CCn2n+1(式中nは1〜11の整数である)
    で表されるカルボキシレートから成る群から選択される基である) で表されるシランである請求の範囲第9項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 架橋剤が グルタールアルデヒド、メチルピルベート、エチルピルベート、ピルビンアル
    デヒド、メチルレブネート、エチルレブネート、およびホルムアルデヒド、グリ
    オキサルおよびグルタールアルデヒドのうちの少なくとも1つと式Cn2n+1
    COCm2m+1 (式中、nおよびmは互いに独立して0〜6である)で表され
    る1種以上のケトンとの混合物からなる群から選択されるアルドール縮合生成物
    、 2モル当量以上のホルムアルデヒドとフェノールまたは置換フェノール、メラミ
    ン、尿素、ベンゾグアナミンおよびグリコウリルから成る群から選択される少な
    くとも1種の化合物との反応により提供されるメチロール架橋剤、 ビスフェノールAエポキシ樹脂、ジオールおよびポリオールのジおよびポリグ
    リシジルエーテル、多価カルボン酸のグリシジルエステル、ジまたはポリグリシ
    ジル脂肪族または芳香族アミン;不飽和化合物の過酸化から得られたエポキシ化
    合物、ジグリシジルメタクリレートのホモポリマーおよびコポリマー;ジグリシ
    ジルアクリレートのホモポリマーおよびコポリマー;エポキシアクリレート化合
    物およびエポキシメタクリレート化合物からなる群から選択されるオキシラン、 2−(アクリルオキシ)エーテルメタクリレート、エトキシ化ビスフェノール
    Aジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
    1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ネオペンチ
    ルグリコールジ(メタ)アクリレート、アルコキシ化脂肪族ジ(メタ)アクリレ
    ートエステル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)
    アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセロール
    プロポキシレートトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
    タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジま
    たはトリ(メタ)アクリレートメタクリレートエステル、ジまたはトリ(メタ)
    アクリレートアクリレートエステル、脂肪族ウレタン(メタ)アクリレートおよ
    び芳香族ウレタン(メタ)アクリレートからなる群から選択されるポリ不飽和化
    合物、 エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、2−ブロモエチルアクリレート、
    3−ブロモプロピルアクリレート、4−ブロモブチルアクリレート、6−ブロモ
    ヘキシルアクリレート、7−ブロモヘプチルアクリレート、8−ブロモオクチル
    アクリレート、9−ブロモノニルアクリレート、11−ブロモウンデシルアクリ
    レート、12−ブロモドデシルアクリレート、2−クロロエチルアクリレート、
    2−(2−クロロエトキシ)エチルアクリレート、2−[2−(2−クロロエト
    キシ)エトキシ]エチルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、2−ク
    ロロシクロヘキシルアクリレート、10−クロロデシルアクリレート、6−クロ
    ロヘキシルアクリレート、3−クロロー2,2−ジメチルプロピルアクリレート
    、1−クロロー2−メチル−2−プロピルアクリレート、8−クロロオクチルア
    クリレート、3−クロロプロピルアクリレート、2−ブロモエチルイソシアネー
    ト、2−クロロエチルイソシアネート、4−クロロブチルイソシアネートおよび
    トリクロロアセチルイソシアネートからなる群から選択されるハロゲン含有化合
    物、 少なくとも1個のハロヒドリン基および炭化水素結合基によりハロヒドリンと
    結合したオキシラン、アクリレート、メタクリレートおよびアルデヒドからなる
    群から選択される少なくとも1個の基を含有する化合物、および ピロメリット酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無
    水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物および無水マレイ
    ン酸を含有するポリマーからなる群から選択された2個以上の酸無水物基を含有
    する化合物、 から成る群から選択される請求の範囲第9項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ポリアミンと架橋剤との質量比が1:100〜100:1
    である請求の範囲第1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ポリアミンと架橋剤との質量比が1:10〜10:1であ
    る請求の範囲第1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 官能基を有する高分子表面が、化学的酸化、塩素化、スル
    ホン化およびコロナ放電、火炎処理、プラズマ処理、UV照射およびオゾンから
    なる群から選ばれた酸化法からなる群から選ばれた方法により提供される請求の
    範囲第1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 方法がさらに架橋ネットワークがグラフトされた表面をさ
    らに接着剤、機能性分子および被膜からなる群から選択された材料と接触させる
    ことを含む請求の範囲第1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 機能性分子が多糖類、ポリアクリル酸、ポリエチレングリ
    コール、金属酸化物、金属ハロゲン化物および金属複合体からなる群から選択さ
    れた材料と接触させることを含む請求の範囲第1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 被膜がインク、塗料、ワニス、ラッカー、金属被膜、無機
    酸化物被膜、伝導性または磁性被膜、生物機能性被膜、線型または非線型光学被
    膜、ハードコーティング、紫外線ないし可視、IR、MWまたはRF吸収または
    反射被膜、バリア被膜および浸透性被膜からなる群から選択された材料と接触さ
    せることを含む請求の範囲第1項に記載の方法。
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