JP2003348801A - モータの製造方法及び製造装置 - Google Patents
モータの製造方法及び製造装置Info
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Abstract
組み付け精度を従来より向上させることが可能なモータ
の製造方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 本発明のモータ製造装置30及びモータ
の製造方法によれば、筒形ハウジング11が熱収縮する
過程でコア構成体14が筒形ハウジング11の円形内周
面に押し付けられて位置決めされるので、従来のように
位置ずれを起こすことがなくなる。これにより、コア構
成体14の内周面が筒形ハウジング11の円形内周面に
対応した円形になり、コア構成体14群の組み付け精度
を、従来により向上させることができる。
Description
ア構成体に分割可能な円筒状のステータコアを、筒形ハ
ウジングの円形内周面に焼嵌したモータの製造方法及び
製造装置に関する。
アを複数のコア構成体に分割可能としたモータでは、各
コア構成体に巻線処理を施してから、それらコア構成体
を合体してステータコアを形成する。そして、そのステ
ータコアを熱膨張させた筒形ハウジング内に挿入し、熱
収縮により筒形ハウジング内でステータコアを周方向か
ら締付固定する焼嵌処理を行っていた。
モータの製造方法では、筒形ハウジングが熱収縮する過
程で各コア構成体が位置ずれを起こして、ステータコア
とロータとの間のエアギャップが不均一になり、モータ
トルクに悪影響を及ぼす結果になっていた。
で、ステータコアを構成する複数のコア構成体の組み付
け精度を従来より向上させることが可能なモータの製造
方法及び製造装置の提供を目的とする。
になされた請求項1の発明に係るモータの製造方法は、
周方向で複数のコア構成体に分割可能な円筒状のステー
タコアを、筒形ハウジングの円形内周面に焼嵌したモー
タの製造方法であって、焼嵌工程において熱膨張した筒
形ハウジングの内側にステータコアを挿入してから、各
コア構成体を筒形ハウジングの円形内周面に押し付けた
状態に保持して筒形ハウジングを熱収縮させるところに
特徴を有する。
は、周方向で複数のコア構成体に分割可能な円筒状のス
テータコアを、筒形ハウジングの円形内周面に焼嵌した
モータの製造装置であって、ステータコアの内側から各
コア構成体を押圧して、熱膨張した筒形ハウジングの円
形内周面に押し付ける押圧装置を備えたところに特徴を
有する。
タの製造装置において、押圧装置は、ステータコアの内
側に挿入されかつ周方向で複数の円弧体に分割可能な縦
割円筒体と、縦割円筒体の内側に押し込まれて、縦割円
筒体を押し拡げるテーパ軸と、テーパ軸を縦割円筒体に
押し込む方向に付勢する押込用弾性体とを備えたところ
に特徴を有する。
タの製造装置において、第1位置と第2位置との間で移
動して、押込用弾性体の変形量を変更する可変部と、縦
割円筒体を窄ませる方向に付勢する環状弾性体とを備
え、可変部を第1位置に配したときには、環状弾性体に
抗して縦割円筒体が押し拡げられる一方、可変部を第2
位置に配したときには、環状弾性体の弾発力により縦割
円筒体が窄んでステータコア内を遊嵌可能な状態になる
ところに特徴を有する。
のモータの製造装置において、縦割円筒体の端面にベー
ス部を対向配置し、ベース部と縦割円筒体の各円弧体と
の対向面のうち何れか一方には、縦割円筒体の中心から
径方向に放射状に延びたガイド溝が形成され、他方には
各ガイド溝に沿って移動するカムフォロアが設けられた
ところに特徴を有する。
かに記載のモータの製造装置において、ステータコアの
一部に係合し、各コア構成体の径方向の移動を許容した
状態でステータコアと縦割円筒体とを相対回転不能に位
置決めする位相固定部を備えたところに特徴を有する。
の製造装置において、円弧体をコア構成体と同数としか
つ、位相固定部は、各円弧体がそれぞれ1つのコア構成
体を押圧するように構成されたところに特徴を有する。
モータの製造方法によれば、筒形ハウジングが熱収縮す
る過程でコア構成体が筒形ハウジングの円形内周面に押
し付けられて位置決めされるので、従来のように位置ず
れを起こすことがなくなる。これにより、コア構成体の
内周面が筒形ハウジングの円形内周面に対応した円形に
なり、コア構成体群の組み付け精度を、従来より向上さ
せることができる。
造装置では、押圧装置により各コア構成体を、熱膨張し
た筒形ハウジングの円形内周面に押し付けるので、筒形
ハウジングが熱収縮する過程でコア構成体が位置決めさ
れ、従来のように位置ずれを起こすことがなくなる。こ
れにより、コア構成体の内周面が筒形ハウジングの円形
内周面に対応した円形になり、コア構成体群の組み付け
精度を、従来より向上させることができる。
造装置では、縦割円筒体が窄められた状態でステータコ
アの内側に挿入され、押込用弾性体の弾発力によりテー
パ軸が縦割円筒体の内側に押し込まれる。これにより、
縦割円筒体が押し拡げられて、ステータコアの各コア構
成体が、熱膨張した筒形ハウジングの円形内周面に押し
付けられる。また、筒形ハウジングが熱収縮したときに
は、ステータコアと共に縦割円筒体が窄むように締め付
けられ、テーパ軸が押込用弾性体を変形させながら後退
する。そして、焼嵌処理が完了したら、テーパ軸をさら
に後退させてステータコアへの押圧を解除し、縦割円筒
体をステータコアから抜くことができる。
造装置では、可変部を第1と第2の位置に移動するだけ
で、縦割円筒体が拡開してステータコアを押圧した状態
と、縦割円筒体が窄んでステータコア内を遊嵌可能な状
態とに切り換えることができる。
造装置では、ガイド溝とカムフォロアとのスライド係合
により各円弧体が径方向に案内されるので、各円弧体に
よるコア構成体への押圧方向が安定する。
造装置では、位相固定部により、ステータコアの各コア
構成体と縦割円筒体の各円弧体との対向位置関係に固定
されるので、コア構成体への押圧位置が安定する。
造装置では、各円弧体がそれぞれ1つのコア構成体を押
圧するので、各円弧体が径方向で安定してコア構成体を
押圧することができる。
〜図5に基づいて説明する。図1に示したモータ10
は、ブラシレスモータであって、筒形ハウジング11の
内側にステータコア12を備える。
であって両端開放の筒形をなし、内周面が円形に加工さ
れている。また、ステータコア12は、全体が両端開放
の円筒形をなし、周方向で複数のコア構成体14に分割
可能な構造になっている。具体的には、ステータコア1
2は、例えば12個のティース13を備え、それら各テ
ィース13毎の12個のコア構成体14に分割可能にな
っている。そして、後に詳説する巻線処理を各コア構成
体14に施してから、それらコア構成体14群を合体し
て円筒状のステータコア12を形成し、そのステータコ
ア12を筒形ハウジング11内に焼嵌する。この焼嵌を
行うために、本発明を適用したモータ製造装置30が用
いられる。
は、複数の脚体31の上端部に固定テーブル32を備え
る。固定テーブル32には、上下に挿通孔33が貫通形
成され、その挿通孔33の縁部から上方に起立した囲壁
34の上面にハウジング固定部35が設けられている。
ハウジング固定部35には、上下に開放した固定筒36
が形成され、その固定筒36の上端に筒形ハウジング1
1の一端が嵌合されると共に、筒形ハウジング11に備
えたフランジ11Fが、ハウジング固定部35にねじ止
めされる。
ル40が対向配置されている。可動テーブル40は、下
面に備えた図示しないシリンダ(又はジャッキ)を駆動
源としかつ脚体31を案内にして上下動する。また、可
動テーブル40は、その上面から突出したストッパ39
が、固定テーブル32の下面に設けたストッパ受部38
に突き当たる終端位置まで移動することができる。
定部35と同軸位置には、筒台41が起立しており、そ
の筒台41の上端に本発明に係る押圧装置50が取り付
けられている。押圧装置50は、図3に拡大して示され
ており、上下方向に延びた直動シャフト51に、下から
順番に、ベース部52、縦割円筒体53、テーパ軸54
及び押圧アッシ55を挿入組み付けしてなる。また、直
動シャフト51の上端部には、押圧ナット74(本発明
の「可変部」に相当する)が螺合され、この押圧ナット
74によって押圧アッシ55が抜け止めされる一方、直
動シャフト51の下端部には、下端ナット75が螺合さ
れ、この下端ナット75によってベース部52が抜け止
めされている。
ド部64を嵌合してなる。フード部64は、円柱体63
に嵌合固定された円板64Cの外縁部から上方に円筒壁
65を起立して備え、この円筒壁65上に前記ステータ
コア12が載置される(図2参照)。円筒壁65は、ス
テータコア12の外径より若干小さくなっており、これ
により、ステータコア12の外面に嵌合される仮止めリ
ング80(図2参照)内を円筒壁65が通過することが
できる。円筒壁65の上端には、1箇所から上方に向か
って位置決めピン66(本発明の「位相固定部」に相当
する)が起立しており、この位置決めピン66がステー
タコア12を構成する何れかのコア構成体14に形成さ
れた孔18に遊嵌する。
として前記ステータコア12の内側に遊嵌可能な円筒状
をなし、図4に示すように周方向で複数の円弧体56に
分割可能な構造をなしている。具体的には、縦割円筒体
53は、ステータコア12を構成する12個のコア構成
体14と同数の12個の円弧体56で構成されている。
また、縦割円筒体53の軸方向の両端部は、中間部分に
比べて若干小径になっており、それら小径部分の外側に
は、図3に示すように拘束リング57U,57Dが遊嵌
されている。そして、これら拘束リング57U,57D
により、円弧体56群は、円筒状に拘束されかつ径方向
への若干の移動が許容されている。
向を等配した位置に複数のピンが貫通され、それらピン
を縦割円筒体53の一部に係止して上下動不能に固定さ
れている。また、下方の拘束リング57Dは、ベース部
52の一部に嵌合されると共に、ベース部52及び縦割
円筒体53の段差部にて上下方向から挟まれて、上下動
不能に固定されている。
向の2箇所には、円弧体56群を横切って周方向に横溝
58,58が延びており、各横溝58には、本発明の
「環状弾性体」に相当するOリング59が引っ張り変形
した状態で収容されている。そして、これらOリング5
9の弾発力により、縦割円筒体53は、常には、隣合っ
た円弧体56,56同士が密着した最小径状態に窄めら
れている。
3の中心から放射状に延びたガイド溝60が形成されて
いる。そして、図3に示すように、ベース部52のうち
円柱体63の上面から起立した12個のガイドピン61
(本発明の「カムフォロア」に相当する)が、各ガイド
溝60内に係合している。
に下端部より上端部の内径が大きくなっており、途中部
分が上方に向かうに従って徐々に拡径したテーパ面62
になっている。縦割円筒体53の下端部内側には、復帰
用コイルバネ68が収容されており、この復帰用コイル
バネ68が、次述するテーパ軸54と前記ベース部52
との間に挟まれて弾性変形する。
細り状になって、縦割円筒体53の前記テーパ面62に
面当接している。なお、テーパ軸54の内側には、滑り
軸受54Jが圧入され、直動シャフト51との摺動抵抗
を小さくしてある。
70の内側に押込用コイルバネ71(本発明の「押込用
弾性体」)を収容すると共に、バネ収容筒70の上端開
口から押圧スリーブ72を挿入して、押圧スリーブ72
とバネ収容筒70の底壁との間で、押込用コイルバネ7
1を圧縮変形可能な構造になっている。また、押圧スリ
ーブ72の上端から側方に張り出した上面壁72Jに
は、抜止スリーブ73がねじ止めされ、抜止スリーブ7
3の下端部から内側に係止壁73Kが突出している。そ
して、バネ収容筒70の上端から外側に突出したフラン
ジ70Fが、上下方向で係止壁73Kと前記上面壁72
Jとの間に挟まれて、バネ収容筒70と押圧スリーブ7
2との互いの直動距離が規制されている。
にベース部52の下面中心から突出したエンボス67
を、前記筒台41の内側に嵌合して組み付けられてい
る。また、押圧装置50のうち直動シャフト51の下端
側のねじ部には、筒台41内を上下動する中継シャフト
76が結合されている。
7が貫通形成されている。横孔77は、上下方向に延び
た長円形をなし、筒台41の両側方から横孔77に棒体
78が挿入されて、前記中継シャフト76の下端部に固
定されている。そして、可動テーブル40が上昇して前
記終端位置に至る手前で、棒体78,78が固定テーブ
ル32の下面に設けた棒受部79,79に当接し、さら
に可動テーブル40が終端位置まで上昇することで、筒
台41に対して中継シャフト76が下方に引かれる。こ
こで、可動テーブル40が終端位置に至って中継シャフ
ト76が下端部まで引かれたときの押圧ナット74の位
置が、本発明の「第1位置」に相当する。一方、棒体7
8が棒受部79に当接する前、即ち、中継シャフト76
が下方に引かれる前の状態における押圧ナット74の位
置が、本発明の「第2位置」に相当する。
形ハウジング11内に挿入する前の状態では、ステータ
コア12の外側に、仮止めリング80が嵌合されてい
る。仮止めリング80は、平板に丸孔を貫通形成して、
その丸孔の開口縁から上方に円筒壁を起立してなる。
0を用いたモータ10の製造方法について説明する。ス
テータコア12を各コア構成体14に分解し、それら各
コア構成体14の両側方に開放したスロットル17,1
7(図1参照)内に電線を這わせて、各コア構成体14
の縦方向(軸方向)に電線を巻回する。これにより、各
コア構成体14毎に巻線15が形成される。また、各巻
線15の両端末(図示せず)は、コア構成体14の一端
側に集めておく。
群の外周に仮止めリング80を嵌合して円筒状のステー
タコア12を形成する。このとき、各コア構成体14に
おける巻線15の端末を、同じ側の端部に集める。そし
て、ステータコア12のうち巻線15の端末を集めた側
の端部に、結線リング19を結合する。具体的には、結
線リング19は、図1に示すように環状本体21から1
2本の爪20を突出して備え、各コア構成体14の長手
方向に貫通形成した孔18に、これら各爪20を差し込
む。そして、各巻線15の端末を環状本体21に設けた
図示しない3つの導電リングの何れかに固着することで
巻線15同士を結線し、全体として3相の巻線構造にす
る。
モータ製造装置30の押圧装置50の外側にステータコ
ア12を嵌合する。このとき、ステータコア12の下端
面を、押圧装置50のベース部52のうちフード部64
の上面に載置し、フード部64から突出した位置決めピ
ン66を、何れかのコア構成体14の孔18に差し込
む。これにより、図5(A)に示すようにステータコア
12の各コア構成体14と、縦割円筒体53の各円弧体
56とが、径方向で1対1に対面した状態に固定される
たら、加熱しておいた筒形ハウジング11をハウジング
固定部35に固定し、モータ製造装置30を起動する。
すると、可動テーブル40と共に押圧装置50及びステ
ータコア12が上昇し、ステータコア12が筒形ハウジ
ング11内に突入していく。このとき、筒形ハウジング
11は熱膨張しているので、ステータコア12は筒形ハ
ウジング11に対して隙間嵌め状態になってスムーズに
挿入されていく。
形ハウジング11内に挿入されると、仮止めリング80
がハウジング固定部35の下面に当接してステータコア
12から外れ、その仮止めリング80内を押圧装置50
のベース部52が通過して、ステータコア12全体が筒
形ハウジング11の軸方向の中間位置まで挿入される。
そして、可動テーブル40が上方の終端位置に至る手前
で、棒体78,78が固定テーブル32の下面に設けた
棒受部79,79に当接し、さらに可動テーブル40が
終端位置まで上昇する。これにより、筒台41内で中継
シャフト76が下方に引かれる。
動シャフト51が、筒台41の上面に固定されたベース
部52に対して下方に引かれ、直動シャフト51の上端
の押圧ナット74が押圧アッシ55を下方に押し下げ
る。このとき、押込用コイルバネ71は僅かに撓むが、
復帰用コイルバネ68がそれ以上に撓み、縦割円筒体5
3内にテーパ軸54が押し込まれ、Oリング59を伸ば
しながら縦割円筒体53が押し拡げられる。即ち、縦割
円筒体53を構成する各円弧体56が径方向の外側に移
動する。これにより、各円弧体56がステータコア12
の各コア構成体14を外方に押し、各コア構成体14が
筒形ハウジング11の円形内周面に押しつけられる(図
5(B)参照)。
1対1に対応しているので、各円弧体56は、それぞれ
1つのコア構成体14を押圧する。これにより、各円弧
体56は幅方向の中心を押されて、傾くことなく筒形ハ
ウジング11に押し付けられる。しかも、円弧体56
は、ガイド溝60とガイドピン61とのスライド係合に
より径方向に案内され、安定して各コア構成体14を押
圧する。これにより、各コア構成体14が筒形ハウジン
グ11の内周面に密着して位置決めされる。
グ11を自然放熱及び/又は強制放熱により熱収縮させ
る。すると、筒形ハウジング11の縮径変形に伴って、
ステータコア12と共に縦割円筒体53が窄むように締
め付けられ、テーパ軸54が押込用コイルバネ71を変
形させながら後退する。この間、押込用コイルバネ71
の弾発力によりテーパ軸54は縦割円筒体53に押し込
まれており、これにより、各円弧体56が各コア構成体
14を筒形ハウジング11に押し付け続ける。
形ハウジング11の熱が所定温度以下まで下ると、コア
構成体14同士の接合によりステータコア12が窄まな
くなる。そして、可動テーブル40が下降し始める。す
ると、直動シャフト51の下方への引っ張り量が徐々に
減り、これに伴って復帰用コイルバネ68及びOリング
59の弾発力によってテーパ軸54が上方に後退する。
さらに可動テーブル40が下降すると、棒体78が棒受
部79から離れ、Oリング59の弾発力によって縦割円
筒体53が最小径状態まで窄められる。これにより、ス
テータコア12内を縦割円筒体53が遊嵌可能な状態に
なって、スムーズに下方に引き抜かれ、可動テーブル4
0が初期位置に戻る。
固定部35から取り外し、常温まで下がったら、ロータ
16(図1参照)や図示しないベアリング等を組み付け
ると共に、筒形ハウジング11の両端を閉塞して、モー
タ10が完成する。
0及びモータの製造方法によれば、筒形ハウジング11
が熱収縮する過程でコア構成体14が筒形ハウジング1
1の円形内周面に押し付けられて位置決めされるので、
従来のように位置ずれを起こすことがなくなる。これに
より、コア構成体14の内周面が筒形ハウジング11の
円形内周面に対応した円形になり、コア構成体14群の
組み付け精度を、従来より向上させることができる。
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)前記実施形態における縦割円筒体53に代えて、
例えば図6に示すように、バネ板をリング状に形成して
押圧リング90を形成しておき、熱膨張させた筒形ハウ
ジング11にステータコア12を挿入してから、そのス
テータコア12の内側に、縮径変形させた押圧リング9
0を配置することで、ステータコア12の各コア構成体
14を筒形ハウジング11の内周面に押し付けてもよ
い。
11が熱収縮したことを、放熱時間の経過をもって判別
していたが、筒形ハウジングの熱を実測して筒形ハウジ
ングが熱収縮したことを判別してもよい。
1つのコア構成体14を押圧する構成であったが、円弧
体とコア構成体とは必ずしも同数でなくてもよい。従っ
て、複数の円弧体により1つのコア構成体を押圧しても
よいし、1つの円弧体で複数のコア構成体を押圧する構
成にしてもよい。
Claims (7)
- 【請求項1】 周方向で複数のコア構成体に分割可能な
円筒状のステータコアを、筒形ハウジングの円形内周面
に焼嵌したモータの製造方法であって、 焼嵌工程において熱膨張した前記筒形ハウジングの内側
に前記ステータコアを挿入してから、前記各コア構成体
を前記筒形ハウジングの円形内周面に押し付けた状態に
保持して前記筒形ハウジングを熱収縮させることを特徴
とするモータの製造方法。 - 【請求項2】 周方向で複数のコア構成体に分割可能な
円筒状のステータコアを、筒形ハウジングの円形内周面
に焼嵌したモータの製造装置であって、 前記ステータコアの内側から前記各コア構成体を押圧し
て、熱膨張した前記筒形ハウジングの円形内周面に押し
付ける押圧装置を備えたことを特徴とするモータの製造
装置。 - 【請求項3】 前記押圧装置は、前記ステータコアの内
側に挿入されかつ周方向で複数の円弧体に分割可能な縦
割円筒体と、 前記縦割円筒体の内側に押し込まれて、前記縦割円筒体
を押し拡げるテーパ軸と、 前記テーパ軸を前記縦割円筒体に押し込む方向に付勢す
る押込用弾性体とを備えたことを特徴とする請求項2に
記載のモータの製造装置。 - 【請求項4】 第1位置と第2位置との間で移動して、
前記押込用弾性体の変形量を変更する可変部と、前記縦
割円筒体を窄ませる方向に付勢する環状弾性体とを備
え、 前記可変部を前記第1位置に配したときには、前記環状
弾性体に抗して前記縦割円筒体が押し拡げられる一方、
前記可変部を前記第2位置に配したときには、前記環状
弾性体の弾発力により前記縦割円筒体が窄んで前記ステ
ータコア内を遊嵌可能な状態になることを特徴とする請
求項3に記載のモータの製造装置。 - 【請求項5】 前記縦割円筒体の端面にベース部を対向
配置し、前記ベース部と前記縦割円筒体の前記各円弧体
との対向面のうち何れか一方には、前記縦割円筒体の中
心から径方向に放射状に延びたガイド溝が形成され、他
方には前記各ガイド溝に沿って移動するカムフォロアが
設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載のモ
ータの製造装置。 - 【請求項6】 前記ステータコアの一部に係合し、前記
各コア構成体の径方向の移動を許容した状態で前記ステ
ータコアと前記縦割円筒体とを相対回転不能に位置決め
する位相固定部を備えたことを特徴とする請求項3乃至
5の何れかに記載のモータの製造装置。 - 【請求項7】 前記円弧体を前記コア構成体と同数とし
かつ、前記位相固定部は、前記各円弧体がそれぞれ1つ
の前記コア構成体を押圧するように構成されたことを特
徴とする請求項6記載のモータの製造装置。
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