JP2003342195A - 不全角化抑制剤、毛穴縮小剤及び皮膚外用剤 - Google Patents
不全角化抑制剤、毛穴縮小剤及び皮膚外用剤Info
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Abstract
縮小する機能を持った物質、さらに前記機能を発揮して
毛穴の目立ちを改善する皮膚外用剤等の組成物を提供す
ること。 【解決手段】 N−メチル−D−アスパラギン酸受容体
等のグルタミン酸受容体、P2X受容体等のATP受容
体等の興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又はCl−チ
ャネル内蔵型ビククリン感受性受容体等のγ−アミノ酪
酸受容体、グリシン受容体等の抑制性細胞受容体のアゴ
ニストからなる不全角化抑制剤、毛穴縮小剤。前記興奮
性細胞受容体のアンタゴニスト又は前記抑制性細胞受容
体のアゴニストを含有する不全角化抑制用皮膚外用剤、
毛穴縮小用皮膚外用剤。
Description
角化を抑制する不全角化抑制剤に関する。特に、毛穴周
囲の皮脂中の刺激成分による不全角化を抑制し、毛穴周
囲の皮膚を正常に保ち、毛穴のすり鉢状構造の目立ちを
抑える毛穴縮小剤に関する。さらに、これらの機能を発
揮する化合物を含有する、不全角化抑制用皮膚外用剤及
び毛穴縮小用皮膚外用剤に関する。
く、これを改善する皮膚外用剤が必要とされてきた。し
かし毛穴が目立つメカニズムは明らかでなく、収斂化粧
水や角栓除去による対応が一般的となっている。しか
し、収斂化粧水は肌を引き締めることを目的にしてお
り、アルコールにより一時的に皮膚表面温度を下げた
り、有機酸などによりタンパク質を凝固させたりする作
用による。従って一時的に肌を引き締めるものであるた
め、皮膚への負荷が大きく、また毛穴の目立ちの根本的
な解決となっておらず、その効果も充分ではなかった。
理的に除去する方法である。この方法では物理的な力が
肌にダメージになることもあり、皮膚への副作用が問題
となることがあった。またその効果も一時的で角栓がす
ぐに再生してしまうことや、角栓を除去すると逆に毛穴
が大きくなってしまうこともあり、必ずしも効果は充分
ではなかった。
全であり、毛穴の目立ちを改善する効果が大きい皮膚外
用剤の開発が求められてきた。
みてなされたもので、その目的は、毛穴が目立つメカニ
ズムを解明して、毛穴を縮小する機能を持った物質、さ
らに前記機能を発揮して毛穴の目立ちを改善する皮膚外
用剤等の組成物を提供することにある。
解決するために鋭意研究を行った。本発明者らは、まず
毛穴の目立つメカニズムについて検討を行った。
行して成熟し角層となる。角層に変化する際には細胞内
の核が消失して、細胞が扁平化する。ところが表皮角化
細胞が細胞内に核を有した未熟な状態で角層中に存在す
ることがあり、これを不全角化という。不全角化が起こ
ると角層重層剥離を起こし、これが原因で毛穴が拡大さ
れるようになる。また、毛穴の目立ちはその導管部のみ
ならず、毛孔部(導管部の角栓を有する部位)周囲のす
り鉢状構造にも起因している。また、毛孔部周囲のすり
鉢状構造部位では皮膚状態が悪く、不全角化を引き起こ
し、これが原因で毛穴が拡大されるようになる。
しては、皮脂が原因でおこる不全角化が原因であり、不
全角化を抑制する物質が毛穴の縮小に有効である。すな
わち、不全角化を改善することにより、毛孔部周囲のす
り鉢状構造を縮小する作用が生じる、すなわち不全角化
を抑制すれば毛穴が縮小され、毛穴の目立ちを改善でき
ることが明らかになった。
を惹起するオレイン酸に、表皮角化細胞などの細胞を興
奮させる(カルシウム濃度を上昇させる)作用があるこ
と、また、興奮性細胞受容体のアゴニストおよび抑制性
細胞受容体のアンタゴニストに不全角化を増悪させる作
用があることを本発明者らは見出した。
で不全角化抑制機能、毛穴縮小機能を有する新規な不全
角化抑制剤及び毛穴縮小剤を提供することにより前記課
題が解決されることを見出し、さらに研究を進めた。
し、毛穴を縮小する作用を有する化合物を探索したとこ
ろ、興奮性細胞受容体のアンタゴニストおよび抑制性細
胞受容体のアゴニストが前記作用を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
ことは本発明者の知りうる限りにおいて知られていな
い。また、これらの物質が毛孔部周囲のすり鉢状構造を
縮小する作用についても本発明者の知りうる限りにおい
て知られていない。
アンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴニストから
なる不全角化抑制剤である。また、本発明は、興奮性細
胞受容体のアンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴ
ニストを含有する不全角化抑制用皮膚外用剤である。
ンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴニストからな
る毛穴縮小剤である。また、本発明は、興奮性細胞受容
体のアンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴニスト
を含有する毛穴縮小用皮膚外用剤である。
制用皮膚外用剤、毛穴縮小剤及び毛穴縮小用皮膚外用剤
に用いられる興奮性細胞受容体のアンタゴニストおよび
抑制性細胞受容体のアゴニストに関しては、以下のもの
が好ましいものとして挙げられる。すなわち、前記興奮
性細胞受容体は、N−メチル−D−アスパラギン酸受容
体等のグルタミン酸受容体またはP2X受容体等のAT
P受容体が好ましい。
ン酸受容体のアンタゴニストは、ジゾシルピンまたはD
−グルタミン酸、前記ATP受容体のアンタゴニスト
は、スラミン、ピリドキサルホスフェート−6−アゾフ
ェニル−2’,4’−ジスルホン酸またはトリニトロフ
ェニル−ATPであることが好ましい。
ャネル内蔵型ビククリン感受性受容体等のγ−アミノ酪
酸受容体またはグリシン受容体が好ましい。
リン感受性受容体のアゴニストは、γ−アミノ酪酸、ム
シモールまたはイソグバシン、前記グリシン受容体のア
ゴニストは、グリシンであることが好ましい。
詳述する。
縮小剤、不全角化抑制用皮膚外用剤及び毛穴縮小用皮膚
外用剤には、興奮性細胞受容体のアンタゴニストおよび
抑制性細胞受容体のアゴニストが用いられる。
皮膚細胞、即ち、角層、表皮、基底膜、真皮等を構成す
る細胞、例えば表皮角化細胞の表層において存在する、
細胞を興奮状態へと誘導する興奮性受容体をいう。かか
る興奮は、上記受容体にそのアゴニストが結合すること
でCa2+やNa+イオンが細胞内に流入することによ
り引き起こされる。
えばグルタミン酸受容体、ATP受容体、アセチルコリ
ン・ニコチン酸様受容体、セロトニン受容体等が、現在
皮膚細胞に見出されているので、これらが本発明の対象
興奮性細胞受容体となるが、必ずしもこれらに限定され
るものではなく、その他の受容体や将来その存在が見出
される受容体にも及ぶものと理解されるべきである。
のうちで、グルタミン酸受容体及びATP受容体が好ま
しい。さらに、グルタミン酸受容体としては、N−メチ
ル−D−アスパラギン酸受容体(以下、NMDA受容体
という。)が好ましい。また、ATP受容体としては、
P2X受容体(変力性プリノレセプター)が好ましい。
の各々固有のアンタゴニストが用いられる。例えば、N
MDA受容体のアンタゴニストとしては、ジゾシルピン
(以下、MK−801という。)、D−グルタミン酸、
D−AP7、コナントキン(Conantokin T)、(R)−
CPP等が挙げられる。また、ATP受容体のアンタゴ
ニストとしては、スラミン、ピリドキサルホスフェート
−6−アゾフェニル−2’,4’−ジスルホン酸(以
下、PPADSという。)、トリニトロフェニル−AT
P(以下、TNP−ATPという。)等が挙げられる。
また、アセチルコリン・ニコチン酸様受容体のアンタゴ
ニストとしては、ベンゾキノニウム、コンデルフィン
(Condelphine)、α−コノトキシン−E1(α-Conoto
xin-E1)等が挙げられる。また、セロトニン受容体のア
ンタゴニストとしては、MDL−72222、Y−25
130、メトクロプラミド(Metoclopramide)等が挙げ
られる。
のアンタゴニストは、NMDA受容体のアンタゴニスト
であるMK−801またはD−グルタミン酸、また、A
TP受容体のアンタゴニストであるスラミン、PPAD
SまたはTNP−ATPである。本発明においては、前
記のアンタゴニストや現在皮膚細胞において存在する興
奮性細胞受容体のアンタゴニストに限定されず、その他
および将来その存在が見出されるアンタゴニストにも及
ぶものと理解されるべきである。
皮膚細胞を構成する細胞、即ち、角層、表皮、基底膜、
真皮等を構成する細胞、例えばケラチノサイトの表層に
おいて存在する、細胞を興奮状態から抑制状態へと誘導
する抑制性受容体をいう。かかる抑制は、上記受容体に
そのアゴニストが結合することでCl−イオンが細胞内
に流入することにより引き起こされる。
えばγ−アミノ酪酸受容体(以下、GABA受容体とい
う。)、グリシン受容体等が、現在皮膚細胞に見出され
ているので、これらが本発明の対象抑制性細胞受容体と
なるが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、そ
の他の受容体や将来その存在が見出される受容体にも及
ぶものと理解されるべきである。
のうちで、GABA受容体、グリシン受容体が好まし
い。さらに、GABA受容体としては、Cl−チャネル
内蔵型ビククリン感受性受容体(以下、A型−GABA
受容体という。)が好ましい。
の各々固有のアゴニストが用いられる。例えば、A型−
GABA受容体のアゴニストとしては、γ−アミノ酪酸
(以下、GABAという。)、ムシモール、イソグバシ
ン、TACA、THIP等が挙げられる。また、グリシ
ン受容体のアゴニストとしては、グリシン、アラニン、
ヒポタウリン、セリン、タウリン等が挙げられる。
のアゴニストは、A型−GABA受容体のアゴニストで
あるGABA、ムシモール、イソグバシン、また、グリ
シン受容体のアゴニストであるグリシンである。本発明
においては、前記のアゴニストや現在皮膚細胞において
存在する抑制性細胞受容体のアゴニストに限定されず、
その他および将来その存在が見出されるアゴニストにも
及ぶものと理解されるべきである。
ニスト及び抑制性細胞受容体のアゴニストは、後に証明
するように優れた不全角化を抑制する機能、毛穴縮小機
能を有する。したがって、不全角化抑制剤、毛穴縮小剤
として有用である。
アンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴニストを含
有した組成物は、前記本発明の興奮性細胞受容体のアン
タゴニスト及び抑制性細胞受容体のアゴニストが持つ不
全角化を抑制する機能、毛穴縮小機能が発現されるの
で、不全角化抑制用皮膚外用剤、毛穴縮小用皮膚外用剤
等の組成物(以下、外用組成物ともいう。)に応用する
ことができる。
小剤をはじめ、鼻、頬などの毛穴の目立ちを改善する顔
用化粧料や、足などの脱毛処理後における毛穴の目立ち
を改善するボディー用皮膚外用剤等外皮に適用される医
薬品、医薬部外品、化粧品、特に好適には化粧品等とし
て、活用され、健康な肌の状態維持に貢献するものであ
る。
制性細胞受容体のアゴニストが本発明に係る外用組成物
に配合される場合、前記化合物の1種又は2種以上が任
意に選択され用いられる。また、本発明の興奮性細胞受
容体のアンタゴニスト又は抑制性細胞受容体のアゴニス
トの含有量は、前記外用組成物全量中0.001〜20
質量%が好ましく、さらに好ましくは0.01〜10.
0質量%である。特に、0.1〜5.0質量%が好まし
い。含有量が0.001質量%未満であると、本発明の
効果が充分に発揮されず、一方20.0質量%を越える
と製剤化が難しいのであまり好ましくない。また、1
0.0質量%を越えて配合してもさほど大きな効果の向
上はみられない。
製造すればよく、また外用組成物を構成する成分とし
て、前記本発明の興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又
は抑制性細胞受容体のアゴニスト単独でも調製可能であ
るが、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる
成分、例えば、油分、界面活性剤、粉末、色材、水、保
湿剤、増粘剤、アルコール類、各種皮膚栄養剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、香料、防腐剤等が必要に応じて適
宜配合される。
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、およびその誘
導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽
出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン
酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミン
C、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン
酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、グル
コース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロ
ース等の糖類、レチノール、レチノイン酸、酢酸レチノ
ール、パルミチン酸レチノールなどのビタミンA類など
も適宜配合することができる。
液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟
膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉末3層
系等の幅広い剤型を採り得る。すなわち、基礎化粧品で
あれば、洗顔料、化粧水、乳液、クリーム、ジェル、エ
ッセンス(美容液)、パック、マスク等の形態に、上記
の多様な剤型において広く適用可能である。また、メー
キャップ化粧品であれば、ファンデーション等、トイレ
タリー製品としてはボディソープ、石けん等の形態に広
く適用可能である。さらに、医薬部外品であれば、各種
の軟膏剤等の形態に広く適用が可能である。そして、こ
れらの剤型及び形態に、本発明の外用組成物の採り得る
形態が限定されるものではない。
る。配合量についての記載は、特に断りのない限り質量
%である。
表皮角化細胞を適当な培地、例えばKGM培地で常法に
従い培養した。カルシウムイオンの測定をする前日にこ
の培養細胞をカバーグラスチャンバー上に播種し培養し
た。翌日、適当な緩衝液、例えばBSS(Balanced Sal
t Solution)及びカルシウム感受性蛍光色素、fura
2−AMを約2μMで上記培養細胞に添加し、適当な条
件下(例えば37℃で30分)でインキュベーションを
行い、この蛍光色素を細胞内に取り込ませた。取り込み
終了後、新鮮な同緩衝液(BSS)を加えた。その後被
験物質(オレイン酸)を溶解した同緩衝液(BSS)を
添加し、細胞内のカルシウムイオン濃度を測定した。ま
た対照として同緩衝液(BSS)のみを添加し、同様の
測定を行った。この結果を表1に示す。なおカルシウム
濃度としては、常法に従い、340nmでの蛍光値を380nmの
蛍光値で割った値を用いた。
オレイン酸に表皮角化細胞などの細胞を興奮させる(カ
ルシウム濃度を上昇させる)作用が見出された。このこ
とから、興奮性細胞受容体のアンタゴニストや抑制性細
胞受容体のアゴニストにより、皮脂による細胞の興奮を
抑制することが、不全角化の抑制や毛穴の縮小に有用な
手段であると考えられる。
ルタミン酸、L−グルタミン酸の各3%水溶液を作成
し、必要に応じてpHを中性に調整した。また、GAB
A、ビククリンメトブロミド(A型−GABA受容体ア
ンタゴニスト)、MK−801、ムシモール、イソグバ
シン、ATP、スラミン、PPADS、TNP−ATP
の、10mM水溶液を作成した。
マウス背部に3%または30%オレイン酸(溶媒:エタ
ノール)を100μL塗布する。この後試料溶液または
対照水溶液を100μL塗布する。この操作を3日間繰
り返し、背部の角層をテープを用いて剥離する。このと
きの角層をヘマトキシリンで核を染色し、顕微鏡下で観
察して有核角層細胞の数を観察し、1〜4の4段階で評
価した。30%オレイン酸塗布試験の結果を表2に、3
%オレイン酸塗布試験の結果を表3に示した。なお、3
%オレイン酸塗布と30%オレイン酸塗布では評価基準
が異なり、それぞれの相対評価である。
容体であるグルタミン酸受容体(NMDA受容体)のア
ゴニストであるL−グルタミン酸はオレイン酸による不
全角化を悪化させ、グルタミン酸受容体(NMDA受容
体)のアンタゴニストであるMK−801およびD−グ
ルタミン酸はオレイン酸による不全角化を改善した。
体(P2X受容体)のアゴニストであるATPはオレイ
ン酸による不全角化を悪化させ、ATP受容体(P2X
受容体)のアンタゴニストであるスラミン、PPADS
及びTNP−ATPはオレイン酸による不全角化を改善
した。
受容体(A型−GABA受容体)のアゴニストであるG
ABA、ムシモールおよびイソグバシンはオレイン酸に
よる不全角化を改善し、GABA受容体(A型−GAB
A受容体)のアンタゴニストであるビククリンメトブロ
ミドはGABAのオレイン酸による不全角化抑制作用を
阻害した。
容体のアゴニストであるグリシンはオレイン酸による不
全角化を改善した。
アンタゴニストや抑制性細胞受容体のアゴニストにオレ
イン酸による不全角化を抑制する作用があることが明ら
かになった。
頬部を用い、1ヶ月間1日2回試料溶液を塗布する試験
を行った。試料溶液(グリシン、GABA、D−グルタ
ミン酸)は、各3%である。試験終了前後にレプリカを
採取し、同一部位の毛穴の形状変化を3次元レーザース
キャン顕微鏡下で観察した。毛穴の大きさは視観判定で
1〜13の13段階で評価した。試験前後の評点の差を
算出し、各薬剤の判定とした。この結果を表4に示す。
タゴニストや抑制性細胞受容体のアゴニストである、グ
リシン、GABA、D−グルタミン酸に優れた毛穴縮小
効果が確認された。
示す。なお、実施例のいずれのタイプの組成物も、不全
角化抑制用皮膚外用剤、毛穴縮小用皮膚外用剤としての
優れた効果を有していた。
ールとグリシンと苛性カリを加え溶解し、加熱して70
℃に保った(水相)。他の成分を混合し加熱融解して7
0℃に保った(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部
加え終わってからしばらくその温度に保ち分散させた。
その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜな
がら30℃まで冷却した。
とPPADS・4ナトリウム塩を加え、加熱溶解して7
0℃に保った(水相)。他の成分を混合し加熱融解して
70℃に保った(油相)。水相に油相をかきまぜながら
徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで
均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷
却した。
ビニルポリマーとGABAと苛性カリを溶解した(A
相)。残りのイオン交換水にポリエチレングリコール1
500とトリエタノールアミンを加え、加熱溶解して7
0℃に保った(水相)。他の成分を混合し加熱融解して
70℃に保った(油相)。水相に油相を加え予備乳化を
行い、A相を加えホモミキサーで均一乳化し、乳化後よ
くかきまぜながら30℃まで冷却した。
0を均一に溶解し、一方、95%エタノールにポリオキ
シエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテルを
溶解し、水相に添加した。次いで、その他の成分を加え
たのち苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘し
た。
し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加え
たのち充填を行った。
料を加え、溶解した(アルコール相)。精製水にこのア
ルコール相およびその他の成分を加え可溶化し、充填し
た。
し、充填した。
ール、グリセリン、ポリエチレングリコール4000、
ムシモール、クエン酸、クエン酸ナトリウムを加え、溶
解した(水相)。一方エタノールにオリーブ油、ポリオ
キシエチレン(20モル)ソルビタンモノステアリン酸
アステル、ポリオキシエチレン(5モル)オレイルモノ
アルコールエーテル、メチルパラベン、香料を加え溶解
した(アルコール相)。このアルコール相を前述の水相
に添加しマイクロエマルジョンを調整し、充填した。
チレングリコール、TNP−ATP、L−アルギニンを
加えて溶解した(水相)。一方、エタノールにメントー
ル、香料を加え溶解した(アルコール相)。このアルコ
ール相に水相を添加し溶解し、酸化鉄、酸化亜鉛、カオ
リンを添加した。これをホモミキサー処理した後、容器
に充填した。
砕した粉体部を添加してホモミキサー処理した。更に加
熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、撹拌
しながら香料を添加して室温まで冷却した。
興奮性細胞受容体のアンタゴニストおよび抑制性細胞受
容体のアゴニストは、特に毛孔部周囲の皮脂の影響を受
けやすい部位における皮脂中の刺激成分による不全角化
を抑制することで、毛孔部周囲のすり鉢状化を防止し、
すり鉢状構造の目立ちを抑え、毛穴を縮小し、毛穴の目
立たない健康な肌の状態を維持するといった優れた効果
を奏する、不全角化抑制剤、毛穴縮小剤としての機能を
有し、前記化合物を有効成分として含むことにより、優
れた不全角化抑制用皮膚外用剤及び毛穴縮小用皮膚外用
剤が得られる。
Claims (16)
- 【請求項1】 興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又は
抑制性細胞受容体のアゴニストからなる不全角化抑制
剤。 - 【請求項2】 前記興奮性細胞受容体がグルタミン酸受
容体またはATP受容体である請求項1記載の不全角化
抑制剤。 - 【請求項3】 前記グルタミン酸受容体がN−メチル−
D−アスパラギン酸受容体である請求項2記載の不全角
化抑制剤。 - 【請求項4】 前記N−メチル−D−アスパラギン酸受
容体のアンタゴニストがジゾシルピンまたはD−グルタ
ミン酸である請求項3記載の不全角化抑制剤。 - 【請求項5】 前記ATP受容体がP2X受容体である
請求項2記載の不全角化抑制剤。 - 【請求項6】 前記ATP受容体のアンタゴニストがス
ラミン、ピリドキサルホスフェート−6−アゾフェニル
−2’,4’−ジスルホン酸またはトリニトロフェニル
−ATPである請求項5記載の不全角化抑制剤。 - 【請求項7】 前記抑制性細胞受容体がγ−アミノ酪酸
受容体またはグリシン受容体である請求項1記載の不全
角化抑制剤。 - 【請求項8】 前記γ−アミノ酪酸受容体がCl−チャ
ネル内蔵型ビククリン感受性受容体である請求項7記載
の不全角化抑制剤。 - 【請求項9】 前記Cl−チャネル内蔵型ビククリン感
受性受容体のアゴニストが、γ−アミノ酪酸、ムシモー
ルまたはイソグバシンである、請求項8記載の不全角化
抑制剤。 - 【請求項10】 前記グリシン受容体のアゴニストがグ
リシンである、請求項7記載の不全角化抑制剤。 - 【請求項11】 興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又
は抑制性細胞受容体のアゴニストを含有する不全角化抑
制用皮膚外用剤。 - 【請求項12】 前記請求項2乃至10のいずれか一項
に記載の興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又は抑制性
細胞受容体のアゴニストを含有する請求項11記載の不
全角化抑制用皮膚外用剤。 - 【請求項13】 興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又
は抑制性細胞受容体のアゴニストからなる毛穴縮小剤。 - 【請求項14】 前記請求項2乃至10のいずれか一項
に記載の興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又は抑制性
細胞受容体のアゴニストからなる請求項13記載の毛穴
縮小剤。 - 【請求項15】 興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又
は抑制性細胞受容体のアゴニストを含有する毛穴縮小用
皮膚外用剤。 - 【請求項16】 前記請求項2乃至10のいずれか一項
に記載の興奮性細胞受容体のアンタゴニスト又は抑制性
細胞受容体のアゴニストを含有する請求項15記載の毛
穴縮小用皮膚外用剤。
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