JPH1179951A - チロシナーゼ活性促進剤 - Google Patents

チロシナーゼ活性促進剤

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JPH1179951A
JPH1179951A JP9268070A JP26807097A JPH1179951A JP H1179951 A JPH1179951 A JP H1179951A JP 9268070 A JP9268070 A JP 9268070A JP 26807097 A JP26807097 A JP 26807097A JP H1179951 A JPH1179951 A JP H1179951A
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Yuki Shibata
由記 芝田
Ouji Ifuku
欧二 伊福
Tatsuo Ideta
立郎 出田
Tsutomu Soma
勤 相馬
Yoshiki Moriya
佳樹 守屋
Mitsuhisa Kojima
称央 小島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】毛髪におけるメラニン生成の根本的な役割を担
っているチロシナーゼの活性を促進する成分を見出し、
これを有効成分とする白髪防止剤等として用いることが
可能なチロシナーゼ活性促進剤を提供すること。 【解決手段】サンショウ抽出物に所望するチロシナーゼ
活性促進作用が認められることを突き止め、白髪防止剤
等として用いることが可能な、このサンショウ抽出物を
有効成分として配合してなるチロシナーゼ活性促進剤を
提供することにより、上記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チロシナーゼ活性
促進剤に関する技術分野の発明である。さらに詳細に
は、黒髪の維持に深く関わっている酵素であるチロシナ
ーゼの活性をサンショウ抽出物の作用により促進するチ
ロシナーゼ活性促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】チロシナーゼは、人間の毛髪に広く分布
する,過剰な光を吸収する役割を主に果たしている黒色
色素である「メラニン」を、チロシンから生合成するた
めに欠くことのできない酵素である。このチロシナーゼ
の働きによりチロシンが酸化され、次いでドーパ及びイ
ンドールキノンを経てメラニンが生成される。このメラ
ニンは、毛髪においては黒髪の維持に関わっている。す
なわち、このチロシナーゼの活性を促進する手段が見出
せれば、人為的に毛髪において白髪の発生を抑制するこ
とが可能であると考えられる。
【0003】白髪防止剤としては、白髪の発生機序又は
逆にメラニン色素形成機序等を参考に有効物質をスクリ
ーニングするか、あるいは無作為に各種物質の白髪防止
作用を検討することによって得られる多種多様な化合物
を有効成分として用いることが検討されている。例え
ば、メラノサイトのサイクリックAMP生産能を向上を
図るもの(特開平4−124122号公報参照)、メラ
ノサイトにおけるメラニン生成の活性化を図るもの(例
えば、特開平5−78222号,同7−285874
号,同7−316026号公報参照)、その他育毛効果
と白髪防止効果の両効果を発揮するといわれるもの(特
開平7−112978号,同7−126129号公報参
照)等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
すべき課題は、毛髪におけるメラニン生成の根本的な役
割を担っているチロシナーゼの活性を促進する成分を見
出し、これを有効成分とする、白髪防止剤等として用い
ることが可能なチロシナーゼ活性促進剤を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、サンショウ
からの抽出物が所望するチロシナーゼ活性促進効果を有
することを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、サンショウ抽出物を有
効成分として配合してなるチロシナーゼ活性促進剤を提
供する。このチロシナーゼ活性促進剤は白髪防止剤等と
して用いることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明チロシナーゼ活性促進剤の有効成分
として用いるサンショウの抽出物は、みかん科サンショ
ウ属に属するサンショウ(Zanthoxylum piperitum(L.)D
C)からの抽出物であり、この植物の果実(果皮),花,
葉,樹皮をこの抽出物の原材料として用いることが可能
であり、特に果実(果皮)をこの原材料として用いたサ
ンショウ抽出物を本発明チロシナーゼ活性促進剤の有効
成分として用いるのが好ましい。
【0008】このサンショウ抽出物は、植物由来の抽出
物を抽出する際に一般的に用いられる方法により得るこ
とができる。すなわち、前記した原材料を生のまま,又
は必要により乾燥した後、そのまま若しくは粉砕して溶
媒抽出に供することにより得ることができる。この際用
いる溶媒は、植物からその植物の成分を抽出する際に用
いられる一般的に用いられる溶媒を選択することが可能
であり特に限定されない。
【0009】例えば、熱水又は水;メタノール,エタノ
ール,イソプロパノール,n−ブタノール等の低級アル
コール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール等の多価アルコール;これらのアルコール類の含
水物;n−ヘキサン,トルエン等の炭化水素系溶媒等を
挙げることができるが、メタノールやエタノール等の低
級アルコールを抽出溶媒として用いることが好ましい。
これらの低級アルコールを抽出溶媒として用いる場合、
得られる抽出物をそのまま本発明チロシナーゼ活性促進
剤の有効成分として配合することもできるが、抽出溶媒
を一旦留去して,必要により乾燥後に配合することも可
能である。
【0010】このような工程を経て得たサンショウ抽出
物を、本発明チロシナーゼ活性促進剤の有効成分として
配合することの他に、市販されているサンショウ抽出物
を配合することも勿論可能である〔ハーベックスサンシ
ョウ抽出物(香栄興業),ファルコレックスサンショウ
(一丸ファルコス),サンショウ抽出液(丸善製薬)
等〕。
【0011】このようなサンショウ抽出物の本発明チロ
シナーゼ活性促進剤における配合量は、具体的な本発明
チロシナーゼ活性促進剤の態様等に応じて適宜選択され
るべきものであり、特に限定されるものではない。例え
ば、本発明チロシナーゼ活性促進剤を「白髪防止剤」と
して用いる場合には、サンショウ抽出物は概ね製剤全体
の0.0001重量%以上,10.0重量%以下の範囲
で配合され、同0.0005重量%以上,5.0重量%
以下の範囲で配合することが好ましい。製剤の0.00
01重量%未満の配合量では、所望する白髪防止効果が
十分に発揮されず、10.0重量%を超えて配合すると
製剤上の問題を生じるために好ましくない。
【0012】このようにして、サンショウ抽出物を有効
成分として配合することにより、所望する優れたチロシ
ナーゼ活性促進効果を有する、本発明チロシナーゼ活性
促進剤が提供される。本発明チロシナーゼ活性促進剤
は、チロシナーゼ活性を促進することにより所望する効
果が発揮される種々の態様の剤として用いることができ
る。
【0013】これらのうち代表的態様としては、前述し
たように白髪の発生を予防又は抑制する「白髪防止剤」
を挙げることができる。この態様においても、本発明チ
ロシナーゼ活性促進剤は優れた白髪防止効果を発揮す
る。
【0014】本発明チロシナーゼ活性促進剤は、通常の
皮膚外用剤(毛髪用化粧料を含む)に配合され得る一般
的な基剤成分や薬効成分を、具体的な剤の態様に応じ
て、その態様における所望の効果を損なわない限りにお
いて配合することができる。
【0015】具体的には、希釈剤,界面活性剤,高級ア
ルコール,油分,保湿剤,増粘剤,溶剤,使用性向上
剤,防腐剤,酸化防止剤,金属イオン封鎖剤,紫外線防
御剤,粉末成分,各種の薬剤,色剤,香料等を目的とす
る剤型や形態に応じて適宜使用して製剤化することがで
きる。
【0016】希釈剤としては、例えば水,エタノール,
イソプロピルアルコール,グリコール類等が挙げられ
る。アニオン系界面活性剤としては、例えばアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩,ポリオキシアルキレンアルキル硫
酸エステル塩,アルキル硫酸エステル塩,オレフィンス
ルホン酸塩,アルキルリン酸塩,ポリオキシアルキレン
アルキルエーテルリン酸塩,ジアルキルスルホコハク酸
塩,脂肪酸塩等が挙げられる。非イオン性界面活性剤と
しては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル,
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,多価アルコール脂
肪酸部分エステル,ポリオキシエチレン多価アルコール
脂肪酸部分エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体,脂肪酸ジエタ
ノールアミド等が挙げられる。陽イオン性界面活性剤と
しては、例えば第3級脂肪族アミン塩,アルキルトリメ
チルアンモニウムハライド,ジアルキルジメチルアンモ
ニウムハライド等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、例えばアミドベタイン型,イミダゾリニウムベタイ
ン型,スルホベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられ
る。
【0017】高級アルコールとしては、例えばセチルア
ルコール,ステアリルアルコール,ベヘニルアルコール
等を挙げることができる。油分としては、例えば高級脂
肪酸,固形パラフィン,流動パラフィン,シリコーン
油,高分子シリコーンとその誘導体,スクワラン,ワセ
リン,エステル油等が挙げられる。保湿剤としては、例
えばグリセリン.プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール,ジプロピレングリコール,ソルビトー
ル等を挙げることができる。増粘剤としては、例えばメ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,カラギ
ーナン,カルボキシメチルセルロース,カチオン化セル
ロース等を挙げることができる。粉末成分としては、例
えばシリカ,ナイロンパウダー,ポリエチレンパウダー
等の粉末樹脂等を挙げることができる。
【0018】各種の薬剤としては、例えばセンブリエキ
ス,ニンジン抽出液等の植物抽出エキス;ビタミンB6
ビタミンE及びその誘導体,ビオチン等のビタミン類;
パントテン酸及びその誘導体,グリチルリチン酸及びそ
の誘導体,ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸エステル
類;セリン,メチオニン等のアミノ酸類;セファランチ
ン,塩化カプロニウム,ミノキシジル,ニコランジル,
アセチルコリン誘導体,サイクロスポリン類,エストラ
ジオール等の女性ホルモン剤等が挙げられる。
【0019】さらに例えば、ヒノキチオール,ヘキサク
ロロフェン,ベンザルコニウムクロリド,ウンデシレン
酸,トリクロロカルバニリド,ビチオノール等の抗菌
剤;メントール等の清涼剤;サリチル酸,亜鉛とその誘
導体,乳酸とそのアルキルエステル等の活性物質,クエ
ン酸等の有機酸類等も本発明チロシナーゼ活性促進剤中
に配合することができる(これらの各種の薬剤を、各々
を必要に応じて組み合わせた混合物として用いることが
できるのは勿論である)。
【0020】本発明チロシナーゼ活性促進剤の剤型は、
液剤,乳剤,軟膏等の皮膚又は頭皮に適用できる性状の
ものであればいずれでもよく、一般的にエモリエントロ
ーション,エモリエントクリーム,モイスチャージェ
ル,化粧水,ヘアトニック,ヘアリキッド,スカルプト
トリートメント,ヘアークリーム,エアゾールムース,
エアゾールスプレー,ヘアージェル,スプレームース等
の形態を採ることができる。本発明チロシナーゼ活性促
進剤の具体的形態については、後述する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例等により、さらに具体
的に説明するが、これらにより本発明の技術的範囲が限
定解釈されるべきものではない。以下、特記しない限
り、配合量は重量%で示す。
【0022】〔製造例〕 サンショウ抽出物の調製 サンショウの果皮500g を室温で1週間エタノール浸
漬し、この抽出液中のエタノールを留去して9.7g の
サンショウ抽出物を得た。以下に述べる試験例や処方例
においては、この抽出物を「サンショウ抽出物」として
用いた。
【0023】〔試験例〕効果確認試験 上述のようにして得られたサンショウ抽出物をジメチル
スルホキシド(DMSO)に1%溶解し、この溶液を希
釈して濃度を調整し、得られた希釈液を用いて次の試験
を行った。
【0024】(1)細胞培養法 マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を用いた。3%
ウシ胎児血清(FBS)を含むイーグルMEM培地中で
CO2 インキュベーター(5%CO2 )内,37℃の条
件下で培養した。培養24時間後に試験試料溶液を終濃
度で10-3〜10-5重量%になるように添加し、さらに
3日間培養を継続し、以下の方法でメラニン生成量の視
感判定及びチロシナーゼ活性促進効果を測定した。
【0025】(2)メラニン量の視感判定 ウエルプレートの蓋の下に拡散板を置き、倒立顕微鏡で
細胞内のメラニン量を観察し、サンショウ抽出物を添加
していない試料(基準)の場合と比較した。その結果を
第1表に示す。
【0026】
【表1】
【0027】<判定基準> +:黒い(メラニン量) ±:やや黒い(メラニン量) −:基準(メラニン量)
【0028】これらの結果より、サンショウ抽出物はそ
の濃度が10-3重量%である場合、メラニンの生成を視
覚的に促進することが明らかになった。
【0029】(3)チロシナーゼ活性の測定 測定前にウエル中の培地は除去し、PBS100μl で
2回洗浄した。各ウエルに45μl の1%トライトン−
X(ローム・アンド・ハース社製の商品名:界面活性
剤)を含むPBSに加えた。1分間プレートを振動さ
せ、細胞膜を入念に破壊し、マイクロプレートリーダー
で475nmの吸光度を測定して、これを0分時の吸光度
とした。その後、すばやく5μl の10mMのL−Dop
a溶液を添加して、37℃のインキュベーターに移し、
60分間反応させた。
【0030】反応後、1分間プレートを振動させて、6
0分時の吸光度(475nm)を測定した。サンショウ抽
出物を添加していない試料(コントロール)の場合の0
分時と60分時との吸光度差に対するサンショウ抽出物
のこの吸光度差の増加分をチロシナーゼ活性の促進率
(%)とした。その結果を第2表に示す。
【0031】
【表2】
【0032】この第2表により、サンショウ抽出物にお
いて、チロシナーゼの活性を促進させ、白髪防止におい
て効果があることが明らかになった。
【0033】(4)累積塗布によるヒトの白髪防止効果
の検討 <試験方法>被験者として、各試料毎に白髪のある40
〜60歳の男女40名に1日2回(朝,夜)連続4カ月
間、サンショウ抽出物〔これらの誘導体を配合したロー
ション,及び誘導体無添加のローション(対照)〕をハ
ーフヘッド法で左右頭皮に別々に使用させ、塗布部位の
状態を試験前後で比較し、白髪防止効果を検討した。
【0034】このローションを毎日塗布しながら白髪の
発生を防止する割合を、塗布開始前及び塗布開始後4ヵ
月における頭頂部の毛髪1000本あたりの白髪の本数
を数えた。
【0035】 <ローションの処方> (配合成分) 配合量(重量%) サンショウ抽出物 0.5 ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 5.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 エチルアルコール 30.0 精製水 62.5 シリコーン誘導体 0.5 グリセリン 2.0
【0036】製法 エチルアルコールにサンショウ抽出物,ポリビニルピロ
リドン/酢酸ビニル共重合体,防腐剤及び香料を加えて
均一に溶解した。これに予め溶解しておいた水相部(精
製水,シリコーン誘導体,グリセリン)を添加して溶解
した。
【0037】<判定基準> ++(著効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後
の本数が80%未満の被験者が50%以上 +(有効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の
本数が90%未満の被験者が50%以上 ±(やや有効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布
後の本数が100%未満の被験者が50%以上 −(無効):塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の
本数が100%未満の被験者が50%未満
【0038】この試験の結果を第3表に示す。
【表3】
【0039】この結果より、サンショウ抽出物におい
て、白髪防止効果が認められることが明らかになった。
【0040】以下、本発明チロシナーゼ活性促進剤のそ
の他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実
施例の本発明チロシナーゼ活性促進剤について上記のヒ
トの白髪防止効果について検討したところ、いずれの実
施例においても「有効」又は「著効」の評価が得られ
た。
【0041】 〔実施例1〕 ヘアートニック (配合成分) 配合量(重量%) (1)硬化ヒマシ油EO(40モル)付加物 2.0 (2)サンショウ抽出物 1.0 (3)95%エタノール 70.0 (4)香料 適 量 (5)精製水 残 量
【0042】製法 (3)に(1)(2)(4)を添加し、攪拌溶解した
後、(5)を加えて、ヘアートニックを得た。
【0043】 〔実施例2〕 ヘアートニック (配合成分) 配合量(重量%) (1)グリセリン 2.0 (2)L−メントール 0.1 (3)サンショウ抽出物 0.1 (4)95%エタノール 60.0 (5)香料 適 量 (6)精製水 残 量
【0044】製法 (4)に(1)(2)(3)(5)を添加し、攪拌溶解
した後、(6)を加えて、ヘアートニックを得た。
【0045】 〔実施例3〕 ヘアートニック (配合成分) 配合量(重量%) (1)ポリエチレングリコール200 2.0 (2)L−メントール 0.2 (3)サンショウ抽出物 0.01 (4)95%エタノール 50.0 (5)香料 適 量 (6)精製水 残 量
【0046】製法 (3)に(1)(2)(4)(5)を添加し、攪拌溶解
した後、(6)を加えて、ヘアートニックを得た。
【0047】 〔実施例4〕 ヘアーリキッド (配合成分) 配合量(重量%) (1)ポリオキシプロピルブチルエーテル(40PO) 15.0 (2)ポリオキシプロピルブチルエーテルリン酸(40PO)15.0 (3)サンショウ抽出物 0.001 (4)1,3−ブチレングリコール 5.0 (5)95%エタノール 50.0 (6)香料 適 量 (7)色素,エデト酸 適 量 (8)精製水 残 量製法 実施例1と同様に調製した。
【0048】 〔実施例5〕 スカルプトリートメント (配合成分) 配合量(重量%) (1)1,3−プロピレングリコール 0.5 (2)ペンタエリスリトールテトラ−2−エチルヘキサネート 1.2 (3)95%エタノール 60.0 (4)サンショウ抽出物 1.0 (5)センブリエキス 1.0 (6)香料 適 量 (7)DME/LPG(95/5) 残 量製法 実施例1と同様に調製した。
【0049】 〔実施例6〕 ヘアークリーム (配合成分) 配合量(重量%) A相 (1)流動パラフィン 5.0 (2)セトステアリルアルコール 5.5 (3)ワセリン 5.5 (4)グリセリルモノステアレート 3.0 (5)EO(20モル付加)−2−オクチルドデシルエーテル 3.0 (6)ビタミンEアセテート 0.05 (7)プロピルパラベン 0.3 (8)香料 0.05 B相 (9)サンショウ抽出物 0.5 (10)グリセリン 7.0 (11)ジプロピレングリコール 20.0 (12)ポリエチレングリコール4000 5.0 (13)ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 (14)精製水 残 量
【0050】製法 A相を加熱溶解,混合し、これにB相の熱溶解混合物を
添加し、ホモミキサーで乳化して、ヘアークリームを得
た。
【0051】 〔実施例7〕 ヘアジェル (配合成分) 配合量(重量%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 4.0 (4)サンショウ抽出物 0.01 (5)水酸化ナトリウム 適 量 (6)エチルアルコール 20.0 (7)ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適 量 (8)香料,エデト酸 適 量 (9)精製水 残 量
【0052】製法 (1)を(3)と一部の精製水で分散させた。他の成分
を残部の精製水に溶解し、これを前記の分散物に攪拌し
ながら添加し、ヘアジェルを得た。
【0053】 〔実施例8〕 ヘアジェル (配合成分) 配合量(重量%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.5 (2)グリセリン 50.0 (3)水酸化ナトリウム 適 量 (4)エチルアルコール 10.0 (5)サンショウ抽出物 0.001 (6)ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適 量 (8)香料,エデト酸 適 量 (9)精製水 残 量製法 実施例7と同様に調製した。
【0054】 〔実施例9〕 ヘアスプレー (原液処方) 配合量(重量%) (1)アクリル樹脂アルカノールアミン塩(50%) 7.0 (2)セチルアルコール 0.1 (3)シリコーン油(メチルフェニルポリシロキサン) 0.3 (4)エチルアルコール 92.6 (5)サンショウ抽出物 0.1 (6)香料 適 量 (充填処方) (7)原液 50.0 (8)ジメチルエーテル 45.0 (9)LPG 5.0
【0055】製法 (1)(2)(3)をホモミキサーで均一で乳化した。
これを他の成分の溶液に添加して原液を調製した。充填
は缶に原液を充填し、バルブ装着後ガスを充填して、ヘ
アスプレーを得た。
【0056】
【発明の効果】本発明により、有効性及び安全性に優れ
たチロシナーゼ活性促進剤が提供される。そして、この
本発明チロシナーゼ活性促進剤は、例えば白髪防止剤と
して有用である。
フロントページの続き (72)発明者 相馬 勤 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−1 株 式会社資生堂第2リサーチセンター内 (72)発明者 守屋 佳樹 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 小島 称央 東京都中央区銀座7−5−5 株式会社資 生堂内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンショウ抽出物を有効成分として配合し
    てなるチロシナーゼ活性促進剤。
  2. 【請求項2】チロシナーゼ活性促進剤が白髪防止剤であ
    る、請求項1記載のチロシナーゼ活性促進剤。
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