JP5000964B2 - テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤、アンドロゲンレセプター拮抗剤、その用途、及びアンドロゲン活性発現の抑制方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、養毛効果に優れる養毛剤、ざ瘡防止効果及び/又は改善効果に優れるざ瘡防止用及び/又は改善用皮膚外用剤、及び皮脂分泌抑制効果に優れる皮膚分泌抑制用皮膚外用剤を提供することを課題とする。
また、本発明は、アンドロゲン活性の発現を抑制する新規な方法を提供することを課題とする。
また、別の観点から、本発明によって、ヒトリシズカ抽出物を有効成分として含有する養毛剤、ヒトリシズカ抽出物を有効成分として含有するざ瘡防止用及び/又は改善用皮膚外用剤、ヒトリシズカ抽出物を有効成分として含有する皮脂分泌抑制用皮膚外用剤、及びヒトリシズカ抽出物を供給することによって、アンドロゲン活性の発現を抑制する方法、及び少なくとも、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用によって、及び/又はアンドロゲンレセプター拮抗作用によって、アンドロゲン活性の発現を抑制する前記方法;が提供される。
本発明のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤及びアンドロゲンレセプター拮抗剤は、センリョウ科チャラン属ヒトリシズカ(学名:Chloranthus japonicus)抽出物を有効成分とする。本発明に用いられるヒトリシズカ抽出物は、抽出部位についての制限はなく、ヒトリシズカの根、茎、葉、花序、果実、種子等いずれの部分の抽出物であってもよい。又、本発明のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤及びアンドロゲンレセプター拮抗剤には、ヒトリシズカの2箇所以上から得られた抽出物を混合してもよく、あるいは2箇所以上の部分から異なる溶媒により抽出された抽出物を二種以上混合して用いてもよい。
本発明のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤又はアンドロゲンレセプター拮抗剤に用いるヒトリシズカ抽出物は、その抽出溶媒が、水と1価アルコールとの混合溶媒であるのが好ましく、水とエチルアルコールとの混合溶媒であるのがより好ましく、エチルアルコールの混合割合が50体積%(以下「vol%」という)以上である水とエチルアルコールとの混合溶媒であるのがさらに好ましい。
多くのステロイドホルモンは産生臓器から分泌された分子型で受容体と結合してその作用を発揮するが、アンドロゲンと総称される男性ホルモンは、例えば、テストステロンは標的臓器の細胞内に入ってテストステロン5α−レダクターゼにより5α−ジヒドロテストステロン(5α−DHT)に還元された後に受容体と結合して、アンドロゲンとしての作用を発揮する。前記アンドロゲンは生体にとって重要なホルモンであるが、それが過度に作用すると、男性型脱毛症、脂漏症、ざ瘡(にきび)などの様々な頭皮や皮膚に好ましくない症状を誘発する。過剰なアンドロゲンの作用は、テストステロンを5α−DHTに還元するテストステロン5α−リダクターゼの作用を阻害することにより、又はテストステロンから生じた5α−DHTが受容体と結合するのを阻害することにより、抑制することができる。すなわち、テストステロン5α−リダクターゼの活性を阻害することにより、又は5α−DHTが受容体と結合するのを阻害することにより、優れた、養毛効果、皮脂分泌抑効果、及びざ瘡(にきび)防止/改善効果が期待できる。
本発明の皮膚外用剤等は、本発明のテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤又はアンドロゲンレセプター拮抗剤である、ヒトリシズカ抽出物を有効成分として含有する。前記剤の配合量については特に制限はないが、最終形態である皮膚外用剤等の全質量に対して、前記ヒトリシズカ抽出物が固形分として0.00005〜1.5質量%(以下、単に「%」という)であるのが好ましく、0.0005〜1.5%であるのがより好ましい。この範囲内であれば、該成分を安定的に配合することができ、かつ高いテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用及びアンドロゲンレセプター拮抗作用をもたらし、それに基づく、養毛効果、ざ瘡(にきび)防止/改善効果、又は皮脂分泌抑制効果発揮することができる。また、抽出液を使用する場合は、溶質であるヒトリシズカ抽出物の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら限定されるものではない。
[例1:ヒトリシズカ80%含水エチルアルコール抽出物の製造例]
ヒトリシズカの全草10gに、80%含水エチルアルコール(エチルアルコールの割合が80vol%)を150mL加え、室温又は加温して1日抽出を行った後、ろ過し、得られたろ液中の溶媒を留去して乾固し、固形分であるヒトリシズカの80vol%含水エチルアルコール抽出物(収量0.8g)を得た。
ヒトリシズカの全草10gに、50vol%含水エチルアルコール(エチルアルコールの割合が50vol%)を150mL加え、室温又は加温して1日抽出を行った後、ろ過し、得られたろ液中の溶媒を留去して乾固し、固形分であるヒトリシズカの50vol%含水エチルアルコール抽出物(収量0.75g)を得た。
ヒトリシズカの全草10gに、精製水を150mL加え、室温又は加温して1日抽出を行った後、ろ過し、得られたろ液中の溶媒を留去して乾固し、固形分であるヒトリシズカ精製水抽出物(収量0.73g)を得た。
蓋付V底試験管に、プロピレングリコールで調製した4.2mg/mLのテストステロン20μL、1mg/mLのNADPH含有5mmol/mLのトリス−塩酸緩衝液(pH=7.13)825μLを混合した。これに、エチルアルコール、50vol%エチルアルコールもしくは精製水で調製した被験試料80μL、及びS−9 75μLを加え再び混合し、37℃にて30分間反応させた後、塩化メチレン 1mLを加え反応を停止した。これを遠心分離により(1600×g、10分)分離し、塩化メチレン層を下記の条件でガスクロマトグラフィー分析した。同様の方法で空試験を行った。
あらかじめ、3α−アンドロスタンジオール、ジヒドロテストステロン(DHT)およびテストステロンの標準品の塩化メチレン溶液を同様にガスクロマトグラフィー分析し、これら3化合物の精秤量とピーク面積よりピーク面積あたりの化合物量を算出しておき、S−9による反応後の3α−アンドロスタンジオール、ジヒドロテストステロン(DHT)およびテストステロンそれぞれのピーク面積あたりの濃度を求めた(式1)。その後、式2に従い、被験試料の変換率を求めた。この変換率を基に、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用を式3に従い求めた。
なお、各被験試料として、ヒトリシズカ抽出物の水溶液(濃度は3000μg/mL)を用いた。
(式1)
濃度(%)=被験試料のピーク面積×標準品濃度/標準品のピーク面積
(式2)
変換率(%)=(A+B)/(A+B+C)
A :3α−アンドロスタンジオールの濃度
B :ジヒドロテストステロン (DHT)の濃度
C :テストステロンの濃度
(式3)
テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害率(%)=(1−E/D)×100
D :空試験での変換率
E :被験試料添加での変換率
使用機器 :Shimadzu GC−7A
カラム :DB−1701 (0.53mmφ×30m、膜厚 1.0μm)
カラム/注入温度 :240℃/300℃
検出器 :FID
キャリアガス :窒素ガス
マウス自然発生乳がん(シオノギ癌;SC115)よりクローニングされたSC−3細胞を2%DCC−FBSおよび10-8mol/Lテストステロン含有MEM(MEM/2)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を1.0×105cells/mLの濃度に、2%のDCC−FBS含有MEM(MEM/2)で希釈し、96wellプレートに1well当たり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、培地を抜き、10-9mol/LのDHTを含む0.5%のBSA含有Ham F12+MEM(HMB)に溶解した被験試料を100μL添加し、48時間培養した。その後、終濃度0.4mg/mLで2%のDCC−FBS含有MEM/2に溶解したMTTを各wellに100μL添加した。2時間培養した後に、細胞内に生成したブルーホルマザンを2−プロパノール200μLで抽出した。抽出後、波長570nmにおける吸光度を測定した。同時に濁度として波長650nmにおける吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン生成量とした。空試験として、HMBのみで培養した細胞を、陽性対照として10-9mol/LのDHTのみを含有したHMBで培養した細胞を用い、同様の方法で試験を行って補正した。
アンドロゲンレセプター拮抗作用の計算方法は以下のとおりである。
アンドロゲンレセプター拮抗率(%)={1−(C−D)/(A−B)}×100
A :DHT添加、被験試料無添加での570〜650nmにおける吸光度
B :DHT無添加、被験試料無添加での570〜650nmにおける吸光度
C :DHT添加、被験試料添加での570〜650nmにおける吸光度
D :DHT無添加、被験試料添加での570〜650nmにおける吸光度
なお、各被験試料として、ヒトリシズカ抽出物の水溶液(濃度は50μg/mL)を用いた。
表3に示す組成及び下記製法で化粧水を調製し、ヒトリシズカ抽出物のにきび防止効果を調べた。この結果を表3に併せて示す。
A.成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.成分(8)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
上記本発明品及び比較品の化粧水について、以下に示す方法でにきび防止及び改善効果を判定した。被験者は、にきびに悩む10〜20代の女性で、各群20名が試験品を顔面頬部に1日2回(朝と晩)塗布して、4週間の連用試験を行った。連用試験終了後、被験者自身による視感で下記の基準でにきび防止効果の評価を行い、「有効」以上の評価をした人数を被験人数(20人)で割った値を有効率として求めた。
著効:にきびの数、大きさ、炎症を著しく減少させ、症状を改善した。
有効:にきびの数、大きさ、炎症を減少させ、症状を軽減した。
やや有効:にきびの数、大きさ、炎症を減少させる傾向にあった。
効果なし:にきびの数、大きさ、炎症を減少させないか、悪化させた。
[例7:クレンジングクリーム]
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 3.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリル 2.0
(4)ミツロウ 1.5
(5)ワセリン 6.0
(6)流動パラフィン 40.0
(7)ジメチルポリシロキサン(100CS) 0.5
(8)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
(9)防腐剤 適量
(10)トリエタノールアミン 1.0
(11)プロピレングリコール 10.0
(12)ポリエチレングリコール20000 0.5
(13)カルボキシビニルポリマー 0.05
(14)精製水 残量
(15)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*1 0.5
(16)ペパーミント抽出物*2 0.5
(17)オノニス抽出物*3 0.5
(18)香料 適量
*1:例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:丸善製薬社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(9)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.成分(10)〜(14)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを冷却後、成分(15)〜(18)を加え混合し、クレンジングクリームを得た。
得られたクレンジングクリームは軽やかな伸び広がりでメイクの汚れ落ちもよく、過剰な皮脂分泌やにきびを防止し、健康的な肌を維持するクレンジングクリームであった。
(成分) (%)
(1)ラウリン酸 5.0
(2)ミリスチン酸 18.5
(3)ステアリン酸 6.0
(4)グリセリン 12.0
(5)ポリエチレングリコール1500 5.0
(6)水酸化カリウム 6.5
(7)精製水 残量
(8)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0
(9)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.8
(10)ポリオキシエチレン(7.5E.O.)ラウリル
エーテル 2.0
(11)ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
(12)ヒドロキシプロピルメチルセルロース1%水溶液 5.0
(13)ヒトリシズカ50vol%含水エチルアルコール抽出物*1 0.5
(14)テンチャ抽出物*2 0.5
(15)茶抽出物*3 0.5
(16)香料 適量
*1:例2で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:香栄興業社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.成分(8)〜(11)を加熱溶解する。
C.AにBを加え混合する。
D.Cを冷却後、成分(12)〜(16)を加え混合し、洗顔料を得る。
得られたクレンジングクリーム及び洗顔料、はキメ細やかな豊かな泡立ちとさっぱりとした使用感を有しており、過剰な皮脂分泌やにきびを防止し、健康的な肌を維持する洗顔料であった。
(成分) (%)
(1)クエン酸 0.05
(2)クエン酸ナトリウム 0.2
(3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液*1 0.5
(4)グリセリン 3.0
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0
(6)L−アスコルビン酸2−グルコシド*2 2.0
(7)水酸化ナトリウム 0.25
(8)ヒトリシズカ精製水抽出物*3 1.0
(9)ローズマリー抽出物*4 1.0
(10)モモ抽出物*5 1.0
(11)精製水 残量
(12)エチルアルコール 10.0
(13)香料 適量
(14)防腐剤 適量
(15)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
*1:味の素社製
*2:林原生物化学研究所社製
*3:例3で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*4:丸善製薬社製
*5:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(11)を混合溶解する。
B.成分(12)〜(15)を混合溶解する。
C.AにBを加え混合し、化粧水を得た。
得られた化粧水1はみずみずしくさっぱりとした使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚をみずみずしく保ち、皮膚を滑らかにする化粧水であった。
(成分) (%)
(1)メドウホーム油 0.1
(2)ホホバ油 0.05
(3)香料 適量
(4)防腐剤 適量
(5)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(6)イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油(50E.O.) 1.0
(7)エチルアルコール 8.0
(8)グリセリン 5.0
(9)1,3−ブチレングリコール 5.0
(10)ポリエチレングリコール1500 0.1
(11)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*1 1.0
(12)グリチルリチン酸ジカリウム*2 0.5
(13)ヨクイニン抽出物*3 0.5
(14)精製水 残量
*1:例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:丸善製薬社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.成分(8)〜(14)を混合溶解する。
C.BにAを加え混合し、化粧水を得る。
得られた化粧水2はみずみずしくまろやかな使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚をみずみずしく保ち、皮膚を滑らかにする化粧水であった。
(成分) (%)
(1)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.08
(2)スクワラン 0.02
(3)セスキオレイン酸ソルビタン 0.05
(4)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.05
(5)ポリオキシエチレン(8E.O.)アルキレン(12〜15)
エーテルリン酸 0.1
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)エチルアルコール 8.0
(9)ジプロプレングリコール 8.0
(10)グリセリン 4.0
(11)ヒトリシズカ50vol%含水エチルアルコール抽出物*1 0.5
(12)ヒアルロン酸ナトリウム1%水溶液*2 10.0
(13)オウバク抽出物*3 0.5
(14)精製水 残量
*1:例2で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:紀文フードケミファ社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(8)を混合溶解する。
B.成分(9)〜(14)を混合溶解する。
C.BにAを加え乳化し、化粧水を得る。
得られた化粧水3はすっきりとした軽やかな使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚をみずみずしく保ち、皮膚を滑らかにする化粧水であった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 1.0
(2)セタノール 0.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.5
(4)流動パラフィン 2.0
(5)スクワラン 3.0
(6)ホホバ油 3.0
(7)パルミチン酸セチル 0.2
(8)防腐剤 適量
(9)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(10)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(11)グリチルレチン酸ステアリル*1 0.2
(12)トリエタノールアミン 0.5
(13)1,3−ブチレングリコール 15.0
(14)グリセリン 3.0
(15)ポリエチレングリコール6000 0.5
(16)精製水 残量
(17)カルボキシビニルポリマー1%溶液 8.0
(18)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*2 0.5
(19)ハマナス抽出物*3 0.5
(20)ニンジン抽出物*4 0.5
(21)香料 適量
*1:丸善製薬社製
*2:例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*3:丸善製薬社製
*4:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(11)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.成分(12)〜(16)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に成分(17)を加え混合する。
D.Cを冷却し、成分(18)〜(21)を加え混合し、乳液を得る。
得られた乳液は滑らかでまろやかな使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚に保湿感と適度なエモリエント感を付与し、皮膚を柔軟にする乳液であった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セタノール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)ワセリン 2.0
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*1 2.0
(6)ミリスチン酸イソトリデシル 5.0
(7)流動パラフィン 8.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 1.0
(10)パルミチン酸セチル 2.0
(11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
(12)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.5
(13)防腐剤 適量
(14)トリエタノールアミン 1.2
(15)1,3−ブチレングリコール 8.0
(16)グリセリン 2.0
(17)ポリエチレングリコール20000 0.5
(18)精製水 残量
(19)カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10.0
(20)サリチル酸*2 0.2
(21)ヒトリシズカ50vol%含水エチルアルコール抽出物*3 3.0
(22)アセチルグルタミン酸ナトリウム*4 0.5
(23)甘草抽出物*5 0.5
(24)センブリ抽出物*6 0.5
(25)香料 適量
*1:コスモール168AR(日清オイリオグループ社製)
*2:和光純薬工業社製
*3:例2で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*4:協和醗酵社製
*5:丸善製薬社製
*6:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.成分(14)〜(18)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.AにBを加え乳化し、更に成分(19)を加え混合する。
D.Cを冷却し、成分(20)〜(25)を加え混合し、クリームを得る。
得られたクリームは滑らかでコクのある使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚に高いエモリエント感を付与し、皮膚を柔軟にするクリームであった。
(成分) (%)
(1)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(2)メドウホーム油 0.05
(3)ホホバ油 0.05
(4)グリチルレチン酸ステアリル*1 0.5
(5)酢酸トコフェロール*2 0.1
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 0.5
(9)イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油(50E.O.) 1.5
(10)エチルアルコール 5.0
(11)グリセリン 4.0
(12)ジプロピレングリコール 8.0
(13)1,3−ブチレングリコール 8.0
(14)乳酸ナトリウム 0.5
(15)ピロリドンカルボン酸ナトリウム(50%)液*3 0.5
(16)ヒドロキシエチルセルロース 0.08
(17)アルギン酸ナトリウム 0.05
(18)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*4 5.0
(19)ホップ抽出物*5 0.5
(20)ワレモコウ抽出物*6 0.5
(21)精製水 残量
*1:丸善製薬社製
*2:エーザイ社製
*3:味の素社製
*4:例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*5:丸善製薬社製
*6:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(9)を混合溶解する。
B.成分(10)〜(21)を混合溶解する。
C.BにAを加え混合し、美容液を得る。
得られた美容液はまろやかでマイルドな使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚に高い保湿感とエモリエント感を付与し、皮膚をみずみずしく柔軟にする美容液であった。
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 12.0
(2)メチルセルロース 0.1
(3)グリセリン 3.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)精製水 残量
(6)香料 適量
(7)防腐剤 適量
(8)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(9)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタン 1.0
(10)エチルアルコール 13.0
(11)ヒトリシズカ精製水抽出物*1 0.5
(12)酵母抽出物*2 0.5
(13)シャクヤク抽出物*3 0.5
*1:例3で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:丸善製薬社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(5)を加熱溶解する。
B.成分(6)〜(10)を混合溶解する。
C.Aを冷却後、B、成分(11)〜(13)を加え混合し、パックを得る。
得られたパックは適度な清涼感と高い緊張感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、パックした後の皮膚に適度な保湿感とはり感を付与し、皮膚を柔軟にするパックであった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)ステアリルアルコール 2.5
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0
(5)パルミチン酸セチル 1.0
(6)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*1 4.0
(7)ワセリン 20.0
(8)流動パラフィン 28.0
(9)ジメチルポリシロキサン(100CS) 0.5
(10)水酸化ナトリウム 0.1
(11)ジプロピレングリコール 7.0
(12)カルボキシビニルポリマー 0.1
(13)精製水 残量
(14)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*2 1.0
(15)シラカバ抽出物*3 1.0
(16)ノイバラ抽出物*4 0.5
(17)香料 適量
*1:コスモール168AR(日清オイリオグループ社製)
*2:例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*3:丸善製薬社製
*4:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(9)を加熱溶解し、70℃に保つ。
B.成分(10)〜(13)を加熱溶解し、70℃に保つ。
C.BにAを加え乳化する。
D.Cを冷却後、成分(14)〜(17)を加え混合し、マッサージクリームを得た。
得られたマッサージクリームはコクがある滑らかな使用感を有しており、マッサージ効果が高く、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、皮膚に潤いとはり感を付与し、皮膚を滑らかにするマッサージクリームであった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2.0
(2)セタノール 0.5
(3)ベヘニルアルコール 1.0
(4)ワセリン 2.5
(5)流動パラフィン 5.0
(6)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
(7)防腐剤 適量
(8)酸化チタン 6.0
(9)着色顔料 4.0
(10)マイカ 2.0
(11)タルク 4.0
(12)カルボキシメチルセルロース 0.2
(13)ベントナイト 0.4
(14)精製水 残量
(15)ヒトリシズカ50vol%含水エチルアルコール抽出物*1 1.0
(16)カミツレ抽出物*2 0.5
(17)ショウブ抽出物*3 0.5
(18)香料 適量
*1:例2で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
*2:丸善製薬社製
*3:丸善製薬社製
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱溶解する。
B.Aに成分(8)〜(11)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(12)〜(14)を加熱溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを加えて乳化する。
E.Dを冷却後、成分(15)〜(18)を加え混合し、リキッドファンデーションを得た。
得られたリキッドファンデーションは軽やかな伸び広がりのある使用感を有しており、過剰な皮脂分泌の抑制やにきびを防止し、均一で美しい仕上がりとなるリキッドファンデーションであった。
(成分) (%)
(1)ヒトリシズカ80vol%含水エチルアルコール抽出物*1 1.5
(2)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(3)メントール 0.1
(4)エチルアルコール 40.0
(5)香料 適量
(6)精製水 残量
*1 例1で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%含水1,3−ブチレングリコールに溶解したもの
(製法)
成分(1)〜(6)を混合する。噴射剤とともにエアゾール容器に充填して、エアゾールタイプヘアトニックを得た。
得られたヘアトニックは頭皮に適用することにより、優れた養毛、育毛効果を示すものであった。
(成分) (%)
(1)ミツロウ 1.0
(2)流動パラフィン 50.0
(3)ステアリン酸 3.0
(4)セスキオレイン酸ソルビタン 2.2
(5)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.8
(6)酢酸dl−α−トコフェロール 0.2
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)精製水 残量
(9)ヒトリシズカ50vol%含水エチルアルコール抽出物*1 0.5
(10)香料 適量
*1 例2で製造した抽出物を含有量1%となるように50vol%1,3−ブチレングリコール水溶液に溶解したもの
A.成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。
B.成分(8)を70℃にて加熱する。
C.AをBに加え、乳化する。
D.Cに(9)及び(10)を加え、冷却してヘアクリームを得る。
得られたヘアクリームは頭皮に適用することにより、優れた養毛、育毛効果を示すものであった。
Claims (4)
- 50体積%以上のエチルアルコールを含有する含水エチルアルコールを抽出溶媒とするヒトリシズカ抽出物を有効成分とするテストステロン5α−リダクターゼ活性阻害剤。
- 50体積%以上のエチルアルコールを含有する含水エチルアルコールを抽出溶媒とするヒトリシズカ抽出物を有効成分とするアンドロゲンレセプター拮抗剤。
- 50体積%以上のエチルアルコールを含有する含水エチルアルコールを抽出溶媒とするヒトリシズカ抽出物を供給することによって、アンドロゲン活性の発現を抑制する方法(但し、人間の治療方法は除く)。
- 少なくとも、テストステロン5α−リダクターゼ活性阻害作用によって、及び/又はアンドロゲンレセプター拮抗作用によって、アンドロゲン活性の発現を抑制する請求項3に記載の方法。
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