JP2003297069A - 磁気記憶装置 - Google Patents
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Abstract
レスのメモリセルの情報を任意のタイミングで読み出す
ことが可能なMRAMを提供する。 【解決手段】 アドレスAD00のメモリセルは、ビッ
ト線BL0aとBL0bとの間に、直列に接続されたM
OSトランジスタQ1およびQ2と、磁気トンネル抵抗
素子MR00とを備え、MOSトランジスタQ1および
Q2のゲート電極が、ワード線WL0aおよびWL0b
に接続されている。メモリ線ML0およびML1は、そ
れぞれNチャネル型のMOSトランジスタQ3およびQ
31を介して参照電圧源VR1に共通に接続されるとと
もに、それぞれスイッチ付き電流源S1およびS2に接
続される構成となっている。ビット線BL0a、BL0
b、BL1aおよびBL1bは、それぞれ、スイッチ付
きバッファB1〜B4の入力に接続され、それぞれの出
力が、センスアンプSA1に与えられる。
Description
し、磁気トンネル抵抗素子を個々のメモリセルに使用す
る不揮発性メモリアレイを有した磁気記憶装置に関す
る。
磁気トンネル接合(Magnetic TunnelJunction:MT
J)と呼称する。
において、強磁性体層FM1およびFM2の間に絶縁層
TBが挟まれている。強磁性体層FM1およびFM2に
は、それぞれ端子T1およびT2を介して端子電圧が印
加される構成となっており、端子T1とT2との間の抵
抗を、磁気トンネル抵抗素子の抵抗と呼称する。
する電流を測定すると、2つの強磁性体層の磁化の向き
によって電流値が異なる現象、すなわち磁気トンネル抵
抗素子の抵抗が異なる現象が観測される。なお、絶縁層
TBの代わりに非磁性体層を用いても良い。
netic Resistance:TMR)効果と呼称される。
41を用いて、トンネル磁気抵抗効果の概念を説明す
る。図40は、強磁性体層FM1およびFM2におい
て、磁化ベクトルの方向が一致する状態(平行状態:Pa
rallel)を示しており、この場合には端子T1およびT
2間の抵抗は最小となる。
磁化ベクトルの方向が180°異なる状態(反平行状
態:Antiparallel)を示しており、この場合には端子T
1およびT2間の抵抗は最大となる。
うち、一方の磁化ベクトルの方向を固定し、他方の磁化
ベクトルの方向を、一方と同じか、正反対の方向に任意
に変更可能な構成とすることで、2つの強磁性体層の磁
化方向を、ビット0あるいはビット1に対応させて、情
報を記憶する装置がMRAM(Magnetic Random Access
Memory)である。
2つの組み合わせのうち、抵抗が高い方の組み合わせを
ビット1、抵抗が低い方の組み合わせをビット0、ある
いはこれらの逆に設定することで、情報の記憶が可能と
なる。
たスピンバルブ型磁気トンネル接合素子の基本構成を示
す。
FM2の間に絶縁層(非磁性体層でも可)TBが挟ま
れ、強磁性体層FM2の下部には反強磁性体層AFMが
配設されている。
なCoFeを用いて構成し、強磁性体層FM1を保磁力
が比較的小さなパーマロイを用いて構成し、反強磁性体
層AFMをIrMnで構成することで、反強磁性体層A
FMによって強磁性体層FM2の磁化の方向が固定さ
れ、また強磁性体層FM2は保磁力が大きいので、外部
磁場に対して磁化の方向が反転しにくくなっている。一
方、強磁性体層FM1は、外部磁場により磁化の方向を
変えやすいので、外部磁場によって強磁性体層FM1の
磁化の方向を変えることで、磁気トンネル抵抗素子の抵
抗を変えることができる。
トでもあるので、フラッシュメモリ、SRAM(Static
RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリ技術に代えて
使用することが検討されている。
メモリセルを構成する磁気トンネル抵抗素子に記憶され
た情報は、セルに所定の電流を流して、磁気トンネル抵
抗素子の両端電圧をセンスすることにより読み出すこと
ができる。従って、トンネル磁気抵抗(TMR)の変化
率(TMRR)が大きいほどセンスしやすいので、スピ
ン分極率(トンネル確率に影響を及ぼす)が大きな強磁
性体材料がMRAMに有利である。
の情報の書き込みは、配線(ワード線およびビット線)
に所定の電流を流して発生する磁場により、2つの強磁
性体層のうち、一方の磁化ベクトルの方向を決定するこ
とで行う。
SP5,793,697およびUSP5,640,343に
開示のMRAMの構造および動作について、図43〜図
46を用いて説明する。
斜視図である。図43において、互いに平行に配設され
たワード線1、2および3の上部において交差するよう
に、ビット線4、5および6が互いに平行に配設されて
いる。
る各交点にMRAMセル(以後、単にセルと呼称する場
合もあり)9が形成されている。図43において拡大図
として示すように、MRAMセル9はワード線の上にシ
リコンpn接合ダイオード7と磁気トンネル接合素子
(MTJ)8が積層された構造である。
模式図である。なお、図44においてはワード線3上の
MRAMセル9を例示しており、シリコン基板80の上
にワード線3が配設され、その上にn+シリコン層10
とp+シリコン層11が積層され、pn接合ダイオード
7が形成されている。pn接合ダイオード7はシリコン
酸化膜13等の絶縁膜で被覆される。
タングステンスタッド12が配設され、pn接合ダイオ
ード7はタングステンスタッド12を介してMTJ8に
電気的に接続されている。なお、シリコン酸化膜13は
タングステンスタッド12も覆うように配設され、タン
グステンスタッド12とシリコン酸化膜13の表面はC
MP(Chemical Mechanical Polishing)で平坦化され
ている。
白金(Pt)で構成されるテンプレート層15(膜厚1
0nm)、Ni81Fe19のパーマロイで構成される初期
強磁性体層16(膜厚4nm)、Mn54Fe46で構成さ
れる反磁性体層18(膜厚10nm)、CoFeあるい
はNi81Fe19のパーマロイで構成され、磁化方向が固
定された強磁性体層(FMF層)20(膜厚8nm)、
Al2O3で構成されるトンネルバリア層22、膜厚2n
mのCoFeと膜厚20nmのNi81Fe19の多層膜で
構成されるソフト強磁性体層(FMS層)24、Ptで
構成されるコンタクト層25を備えている。
2nmのAlを堆積後、プラズマ酸化法により100m
Torrの酸素圧力下で25W/cm2のパワー密度で
60〜240秒間処理して形成される。
板80上のシリコン酸化膜13の全面に1つの大きなM
TJを形成し、これをフォトレジストマスクを用いてア
ルゴンイオンミリングでパターニングして、図44に示
す小さなMTJ8を複数形成する。個々のMTJ8はシ
リコン酸化膜26で被覆されている。また、図44には
示されていないが、コンタクト層25はビット線に接続
する。
したようにソフト強磁性体層24の磁化の方向が、強磁
性体層20の磁化の方向と同じである場合と、反対方向
を向いている場合とで異なる。ソフト強磁性体層24の
磁化の方向は、ビット線とワード線を流れる電流により
生成された磁場で変化させることができる。
ンネルバリア層22の膜厚、および、そのバリアハイト
と、接合の下の界面のラフネス等の膜の材質特性にも大
きく依存する。
ス(easy axis)と呼称される磁化の容易な方向を持つ
ように形成される。このイージーアクシスに沿う磁化の
方向は2方向となり、それぞれメモリセルの0および1
の2つのデータに対応させることができる。
フト強磁性体層24のイージーアクシスと同じで、か
つ、MRAMの動作状態によらず方向を変えないように
形成される。
ectional anisotropy directionの便宜的な訳語)と言
う。ソフト強磁性体層24のイージーアクシスは、MT
J8の真性異方性(intrinsic anisotropy)、応力誘起
異方性(stress induced anisotropy)、形状に起因す
る異方性を組み合わせて定められる。
る物性本来の磁化の異方性を意味し、応力誘起異方性と
は、強磁性体に応力を加えた場合に生じる磁化の異方性
を意味する。
面視形状が、長辺長さL、短辺長さWの長方形状をして
いる。これは、MTJ8の形状に起因する異方性を利用
して、ソフト強磁性体層24のイージーアクシスを定め
ているためである。
設定方法を説明する。テンプレート層15上に堆積形成
される初期強磁性体層16は、結晶方位が{111}方
位となる面({111}面)を上にして成長する。ま
た、MnFeで構成される反磁性体層18は、初期強磁
性体層16の上に堆積される。
ト強磁性体層24のイージーアクシスの方向と同じ方向
に向いた磁場の下で堆積され、これにより、強磁性体層
20の固定磁化の方向が定められる。
の間で磁束が閉じるために、強磁性体層20の磁化の方
向は、ソフト強磁性体層24のそれよりも、外部磁場に
よって方向を変えにくくなり、ワード線とビット線を流
れる電流により発生する磁場の大きさの範囲では、強磁
性体層20の磁化の方向は固定される。さらに、MTJ
8の平面視形状を長方形にしているため、強磁性体層2
0の形状に起因する磁化異方性が発生し、このことも強
磁性体層20の磁化の方向の安定に貢献している。
要>図43および図44に示すMRAMの書き込みおよ
び読み出し動作について説明する。
ビット線(選択ワード線および選択ビット線と呼称)に
所定の電流を流すと、各線の周りに磁場が発生し、両線
の交差部(選択アドレス)では各磁場が結合した結合磁
場が発生する。この磁場が印加されると両線の交差部に
設置されているMTJ8のソフト強磁性体層24の磁化
の方向が層の面内で回転し、データの書き込みが行われ
る。
のスイッチング磁場(磁化の方向が反転し始める磁場)
よりも大きくなるように設計され、主にソフト強磁性体
層24の保磁力と磁化異方性で決まる。
周囲に発生する磁場は、強磁性体層20の固定磁化の方
向を回転させないように、十分小さく設計しなければな
らない。なぜならば、半選択(Half select)セルの磁
化の方向を変えないためである。なお、半選択セルと
は、その上下に位置するワード線およびビット線の一方
にしか電流が流れていないセルである。
クチャは、書き込み時の消費電力を低減するため、書き
込み電流がMTJ8に直接に流れないように設計され
る。
タは、pn接合ダイオード7とMTJ8とを垂直に流れ
る電流をセンスすることにより読み出される。なお、動
作時にはMRAMセル9中をトンネル電流が縦に流れる
ので、MRAMセル9の占有面積を小さくすることがで
きる。
バリア層22の抵抗は、膜厚に対してほぼ指数関数的に
変化する。すなわち、トンネルバリアを流れる電流は膜
厚が厚くなると低減し、接合をトンネルする電流だけが
接合に対して垂直に流れる。
込み電流よりもはるかに小さいセンス電流がMTJ8を
垂直に流れるときに発生するMRAMセル9の電圧をモ
ニタすることで読み出される。
確率は、始状態におけるソフト強磁性体層24中のスピ
ンの極性と同じ極性のスピンの状態密度が、終状態にお
ける強磁性体層20中において多く存在するほど増加す
る。
ソフト強磁性体層24と強磁性体層20のスピンの状態
が同じである場合、すなわち、磁化の方向が両層で同じ
である場合には低く、磁化の方向が反対である場合には
高くなる。それゆえ、MTJ8の抵抗を微小電流でモニ
タすればMRAMセル9のデータを読み出すことができ
る。
き、MRAMセル9の磁化の状態に影響を与えない。ま
た、MRAMセル9の読み出し/書き込みに必要な配線
は、図43に示したビット線とワード線のアレイのみで
あるので、効率の良いメモリセルアレイを構成すること
ができる。
み動作について図45および図46を用いてさらに説明
する。
の等価回路図であり、ワード線1〜3の両端は、それぞ
れワード線制御回路53接続され、ビット線4〜6の両
端は、それぞれビット線制御回路51に接続されてい
る。なお、図46の説明の便宜を図るため、ワード線1
〜3をワード線WL1〜WL3、ビット線4〜6をビッ
ト線BL4〜BL6として示す場合もある。
〜6の交点には、抵抗記号で表されるMTJ8およびダ
イオード記号で表されるpn接合ダイオード7が配設さ
れている。
択する場合を想定すると、両者の交点に位置するMRA
Mセル9aが選択される。
ト線4を流れる電流IBと、ワード線1を流れる電流IW
により発生した結合磁場で書き込まれる。
域内で単独に発生する磁場は、MTJ8のソフト強磁性
体層24セルの磁化の方向を変えるのに必要な磁場より
も小さい。
9b〜9e(ワード線およびビット線に、電流IBかIW
のどちらか一方しか流れないセル)には書き込みは行わ
れない。
場が結合されると、選択されたメモリセル9aのソフト
強磁性体層24の磁化の方向を変えるのに十分な大きさ
となる。
磁化方向を、相反する2つの異なる磁化方向にできるよ
うに、電流IBおよびIWの少なくとも一方は、双方向に
流れるように設計される。なお、図45においては、ビ
ット線制御回路51もワード線制御回路53も2つペア
で構成されているので、電流IBおよびIWは両方とも、
電流の向きを変えることができる。
〜BL6)およびワード線1〜3(ワード線WL1〜W
L3)の電圧および電流のタイミングチャートを示して
いる。
線BL4〜BL6の電圧は、電流を双方向に流すのに都
合が良い電圧Vbに設定される。また、ワード線WL1
〜WL3の電圧は電圧Vbより大きく、かつ、正の電圧
Vwに設定される。
セル9のpn接合ダイオード7に逆バイアスがかかるよ
うに設定される。従って、スタンバイ時に電流IBおよ
びIWがメモリセル内を流れることはない。
し動作について図45および図46を用いてさらに説明
する。図46に示すようにワード線WL1の電圧をVw
からVbに下げ、ビット線BL4の電圧をVbからVwに
上げて、選択されたセル9aのpn接合ダイオード7に
順バイアスを印加する。
はスタンバイ電圧Vbのままであり、非選択ワード線W
L2および3はスタンバイ電圧Vwのままである。
ード線からビット線への電圧降下がない(すなわち、p
n接合ダイオード7に0Vが印加される)ので、セル内
を電流が流れることはない。
ビット線BL4からセル9aを通ってワード線WL1へ
流れるセンス電流30(図45参照)の大きさが決定さ
れる。ビット線制御回路51の一部を構成するセンス回
路において、セルの2つの状態に対応して予測される2
つの電流値の平均値を参照電流とし、センス電流と比較
する。そして、両電流の差を増幅して、選択セル9aに
蓄えられているデータを読み出す。
すように、センス電流30は、MTJ8の2つの磁化状
態に相当する2種類の電流波形を呈する。
ド線WL1の電圧は、それぞれのスタンバイ値に戻され
るが、メモリセル9aの磁化状態は、読み出し動作後も
維持される。
47に、米国特許USP6,272,040“System a
nd Method for programming a magnetoresistive memor
y device ”に開示されているMRAMメモリセルアレ
イの構成を模式的に示す。
部の構成を示し、磁気トンネル抵抗素子MR91、MR
92、MR93およびMR94のそれぞれを有する、4
つのメモリセルを示している。
92は、それぞれのビット線端子が列メモリ線(column
memory line)C1に共通に接続され、列メモリ線C1
は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ91を介して
参照電源VR91に電気的に接続される構成となってい
る。
よびMR92のセレクト線端子は、それぞれ、Nチャネ
ル型のMOSトランジスタQ93およびQ94を介して
出力線D1に共通に接続され、出力線D1は出力バッフ
ァB91に接続されている。
よびMR92のそれぞれのディジット線端子は、メモリ
線R91に共通に接続され、メモリ線R91は電流源S
93に接続されている。
びMR94は、それぞれのビット線端子が列メモリ線C
2に共通に接続され、列メモリ線C2は、Nチャネル型
のMOSトランジスタQ92を介して参照電源VR91
に電気的に接続される構成となっている。
よびMR94のセレクト線端子は、それぞれ、Nチャネ
ル型のMOSトランジスタQ95およびQ96を介して
出力線D2に共通に接続され、出力線D2は出力バッフ
ァB91に接続されている。出力線D1とD2との接続
ノードをノードN1とする。
よびMR94のそれぞれのディジット線端子は、メモリ
線R92に共通に接続され、メモリ線R92は電流源S
94に接続されている。
れぞれ双方向電流源(bidirectional current source)
S91およびS92に接続されている。
ぞれグランド(GND)と列メモリ線C1およびC2と
の間に配設され、3パターンの動作が可能な電源であ
る。すなわち、双方向電流源S91を例に採れば、制御
信号C91が+の場合には、例えば、列メモリ線C1に
図面に向かって右方向へ電流を流し、制御信号C91が
−の場合では、左方向へ電流を流す。また、制御信号C
91が+でも−でもない状態では、双方向電流源S91
は動作せず、スタンバイの状態を保つ。
セルアレイの動作について説明する。
中間レベル(medium level)としきい値レベル(thresh
old level)の電流をメモリ線R91に流す。なお、メ
モリ線R91には一方向しか電流が流れない。
性体の磁化の方向を反転するのに必要な磁場を発生する
電流の大きさを指し、中間レベル(medium level)の電
流とは、強磁性体の磁化の方向を反転させない程度の電
流の大きさを指す。
は、何れも書き込み/読み出し制御信号R/Wを受信
し、制御信号R/Wに応じて、列ビット線C1およびC
2に参照電圧Vrefを印加するスイッチの働きをす
る。
み出す場合、まず、MOSトランジスタQ1に読み出し
制御信号が与えられ、MOSトランジスタQ91がオン
し、列ビット線C1に参照電圧Vrefが印加される。
し、磁気トンネル抵抗素子に電流が流れる。その他のM
OSトランジスタはオフ状態にあるので、ノードN1に
は、磁気トンネル抵抗素子MR1を流れた電流が流れ
る。ここで、磁気トンネル抵抗素子MR1の電流値は、
磁気トンネル抵抗素子MR1に保持された情報、すなわ
ちトンネル磁気抵抗値で決定される。
ァB91で増幅されて出力電流Ioutとして出力され、図
示しないセンスアンプにより、電流あるいは電圧でセン
スされて、磁気トンネル抵抗素子MR1に保持された情
報が、0であるか1であるかが判定されることになる。
書き込む場合には、制御信号C91と信号RR91とが
オンになり、列ビット線C1およびメモリ線R91に電
流が流れる。
情報(0または1)は、列ビット線C1を流れる電流I
c1の向きによって決まる。そして、電流Ic1の向き
を制御するのが、双方向電流源S91に与えられる制御
信号C91である。
る電流Ic1と、電流源S93から供給される電流IR
1が、磁気トンネル抵抗素子MR91の近傍で交番磁場
を発生させ、抵抗素子MR91を構成する、強磁性体の
磁化ベクトルの方向を決定する。
磁気トンネル抵抗素子MR92〜MR94においても同
じである。
RAMにおいては、同じビット線に接続されている異な
るアドレスのメモリセルの情報を同時に読み出すことが
できなかった。
めになされたもので、同じビット線に接続されている、
異なるアドレスのメモリセルの情報を任意のタイミング
で読み出すことが可能なMRAMを提供することを目的
とする。
載の磁気記憶装置は、複数のビット線と、複数のワード
線と、磁気トンネル接合素子とを少なくとも有するメモ
リセルを複数、マトリックス状に配列して構成されるメ
モリセルアレイを備えた磁気記憶装置であって、前記メ
モリセルは、対をなす第1および第2のビット線に電気
的に接続され、前記磁気トンネル接合素子に対する情報
の読み出しのための電流経路として少なくとも機能する
第1の電流経路を有し、前記第1の電流経路は、前記第
1の電流経路内に配設された第1および第2のスイッチ
素子を有し、前記第1のスイッチ素子は、前記第1のビ
ット線と前記磁気トンネル接合素子との電気的な接続、
非接続を制御し、前記第2のスイッチ素子は、前記第2
のビット線と前記磁気トンネル接合素子との電気的な接
続、非接続を制御するように配設される。
は、前記第1の電流経路は、前記磁気トンネル接合素子
に対する情報の書き込みのための電流経路としても機能
し、前記メモリセルは、前記磁気トンネル接合素子に対
する情報の書き込みおよび読み出しのための電流経路と
して機能する第2の電流経路をさらに有し、前記第1お
よび第2の電流経路は非接触で平面視的に直交して配設
され、前記磁気トンネル接合素子は、前記第1と第2の
電流経路との間に電気的に接続される。
は、前記メモリセルが、対をなす第3および第4のビッ
ト線に電気的に接続され、前記磁気トンネル接合素子に
対する情報の書き込みおよび読み出しのための電流経路
として機能する第3の電流経路をさらに有し、前記第3
の電流経路は、前記第3の電流経路内に配設された第3
および第4のスイッチ素子を有し、前記第3のスイッチ
素子は、前記第3のビット線と前記磁気トンネル接合素
子との電気的な接続および非接続を制御し、前記第4の
スイッチ素子は、前記第4のビット線と前記磁気トンネ
ル接合素子との電気的な接続および非接続を制御するよ
うに配設される。
は、マトリックス状に配列された複数の前記メモリセル
のうち、ビット列が異なり隣り合って配置された前記メ
モリセルどうしは、その間に配設された前記第1および
第2のビット線の少なくとも一方を共有する。
は、前記第1および第2のスイッチ素子は、それぞれ第
1および第2のワード線から与えられる制御信号に基づ
いて開閉動作する。
は、前記第1および第2のスイッチ素子が、それぞれ第
1および第2のワード線から与えられる制御信号に基づ
いて開閉動作し、前記第3および第4のスイッチ素子
は、それぞれ第3および第4のワード線から与えられる
制御信号に基づいて開閉動作する。
は、前記第1および第2のスイッチ素子が、第1のワー
ド線から与えられる制御信号に基づいて開閉動作し、前
記第3および第4のスイッチ素子は、それぞれ第2およ
び第3のワード線から与えられる制御信号に基づいて開
閉動作する。
は、前記第2の電流経路に接続される、電圧源および電
流源をさらに備え、前記第2の電流経路に対する、前記
電圧源からの電圧供給および前記電流源からの電流供給
は、選択的に行われる。
は、前記メモリセルが、第3のビット線に電気的に接続
され、前記磁気トンネル接合素子に対する情報の読み出
しのための電流経路として機能する第3の電流経路をさ
らに有し、前記第3の電流経路は、前記第3の電流経路
内に配設された第3のスイッチ素子を有し、前記第3の
スイッチ素子は、前記第3のビット線と前記磁気トンネ
ル接合素子との電気的な接続および非接続を制御するよ
うに配設される。
置は、前記第1および第2のスイッチ素子は、第1のワ
ード線から与えられる制御信号に基づいて開閉動作し、
前記第3のスイッチ素子は、第2のワード線から与えら
れる制御信号に基づいて開閉動作する。
置は、前記メモリセルが、前記磁気トンネル接合素子に
対する情報の書き込みのための電流経路として機能する
第2の電流経路と、前記磁気トンネル接合素子に対する
情報の書き込みに際して、前記磁気トンネル接合素子を
構成する磁性体の磁化の方向を制御するための電流経路
として機能する第3の電流経路とをさらに有し、前記磁
気トンネル接合素子は、前記第1と第2の電流経路との
間に電気的に接続される。
置は、前記磁気トンネル接合素子が、少なくとも1つの
磁気トンネル接合を構成するように積層された、磁性体
の多層膜を備え、前記第1の電流経路は、前記多層膜の
最上層および最下層の一方に、前記第2の電流経路は前
記多層膜の最上層および最下層の他方に電気的に接続さ
れ、前記第3の電流経路は、前記第2の電流経路とは電
気的に絶縁されて、前記第2の電流経路の近傍に配設さ
れ、前記第1の電流経路に対して平面視的に直交するよ
うに配設される。
置は、前記第2の電流経路に接続される、電流源および
電圧源をさらに備え、前記電流源は、前記第2の電流経
路に流す電流の方向を選択可能な双方向電流源であっ
て、前記第2の電流経路に対する、前記電圧源からの電
圧供給および前記電流源からの電流供給は、選択的に行
われる。
置は、前記複数のビット線および前記複数のワード線
は、階層ビット線構造および階層ワード線構造を構成す
る枝線である。
置は、前記第1および第2のビット線は、それぞれセン
ス増幅器に接続される。
置は、前記センス増幅器に接続される電源供給線は、階
層パワーライン構造を構成する枝線である。
置は、前記磁気トンネル接合素子が、前記第1および第
2のスイッチ素子の配設層と同じ層中に配設される。
置は、前記磁気トンネル接合素子が、前記第1および第
2のビット線の配設層よりも上層に配設される。
に係る実施の形態の説明に先立って、一般的な磁気トン
ネル抵抗素子の構造および動作について、図1〜図3を
用いてさらに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
の説明においては、磁気トンネル抵抗素子という呼称を
用いるが、少なくとも1つの磁気トンネル接合を有して
いるという意味で、磁気トンネル接合素子と呼称するこ
ともある。
9“Magnetic Random Access Memory and Fabricating
Method Thereof ”および米国特許USP5,732,
016“ Memory Cell Structure in a Magnetic Rando
m Access Memory and a Method For Fabricating There
of ”に開示された磁気トンネル抵抗素子の断面構造を
模式的に示す図である。
絶縁体層3の上部に強磁性体層2および1を順に積層
し、絶縁体層3の下部に強磁性体層4を配設して磁気ト
ンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を構
成している。
層5が配設されている。反強磁性体層5は、強磁性体層
4の磁化の方向を固定するためのもので、この構造をス
ピンバルブ型磁気トンネル接合と呼ぶ。
磁性体層1の方が保磁力が小さい材料で構成すること
で、外部磁場によって、強磁性体層1の磁化の方向が反
転しやすくなっている。その結果、強磁性体層2の磁化
の方向は強磁性体層1の磁化の方向に伴って反転する。
SZ内に埋め込まれており、強磁性体層1上には配線プ
ラグPG10が配設され、配線プラグPG10の上端面
が層間絶縁膜SZの主面において露出している。この配
線プラグPG10の上端面に接するように、層間絶縁膜
SZ上に配線WR1が配設されている。
が配設され、金属層6は、金属層7に接続されている。
金属層7の下部には、配線WR2が配設され、その延在
方向は配線WR1の延在方向と平面視的に直交する方向
である。なお、配線WR2と金属層7とは電気的に絶縁
されている。
れ、金属層7は、層間絶縁膜SZ中を垂直方向に延在す
る配線プラグPG20を介して、配線WR3と電気的に
接続されている。また、配線WR3は、NチャネルMO
SトランジスタTRに電気的に接続されている。
プラグPG1との接続ノードをノードND1、配線WR
2と金属層7との接続ノードをノードND2、配線WR
3と配線プラグPG2との接続ノードをノードND3と
している。
配線WR3に向けて電流を流すと、強磁性体層1および
2の磁化の方向と強磁性体層3の磁化の方向とが同一な
場合と、同一でない場合とで、絶縁体層3をトンネルす
る電流が異なる。
抗は低く、異なれば、抵抗は高くなり、磁気トンネル接
合は、強磁性体層の磁化の方向の向きに応じて、2つの
トンネル磁気抵抗(TMR)を持つことになる(トンネ
ル磁気抵抗効果)。
約30%〜50%程度である。トンネル磁気抵抗の値
は、強磁性体の磁場の方向の他に、強磁性体層の間に挟
む絶縁体層の物性や膜厚等により変化する。なお、強磁
性体層1から反強磁性体層5までの積層構造の上下を逆
にしても、同様の効果を得ることができる。
は強磁性体層1、2の磁化の方向を変えれば良い。これ
には、配線WR2に電流を流し、その周りに発生する磁
場が、磁化の方向を変えるのに必要な臨界磁場よりも大
きければ良い。このとき、強磁性体層4も同じ磁場の影
響を受けるが、反磁性体層5の存在により、強磁性体層
4から放出される磁束は反強磁性体層5内に入り、強磁
性体層4の磁化の方向は変化しない。なお、図1におい
ては配線WR2に流れる電流Iの方向を双方向として矢
印で示しているが、これはどちらかの方向に電流を流せ
ば良いことを示している。
(イリジウム)を20〜30atom.%含むIrMnが用
いられ、強磁性体層4および2は保磁力が大きなCoF
eが用いられ、トンネルバリア層となる絶縁体層3とし
ては、Al2O3を用い、強磁性体層1には保磁力とスピ
ン分極率が小さなNi80Fe20(パーマロイ)を使用す
る。
記号を示す。ここで、MRとはMagnetic Resistivityの
略である。
発生する磁場により、ノードND1と、ノードND3と
の間の抵抗が変化する抵抗素子であることを意味してい
る。従って、この特徴を備えているトンネル磁気抵抗素
子の全てを図2の記号が包括しているのであり、図1の
構造のみに限定されるものではない。
のに必要な磁場の大きさとその方向を示す。図3におい
ては、磁化の方向を反転させるのに必要な磁場(臨界磁
場)Hkを、磁場HxとHyとの結合磁場で形成する場
合の上記3磁場の関係を示している。
ージーアクシス(easy axis)、磁化が困難な方向をハ
ードアクシス(hard axis)と呼称し、図3において
は、横軸にイージーアクシスを、縦軸にハードアクシス
示し、また、x軸方向の磁場の成分をHx、y軸方向の
磁場の成分をHyとして示している。
囲では、磁化の方向は変化しない。一方、Hx+Hy>
Hkの範囲では、磁化の方向は変化することになる。な
お、これらの磁場は、電気伝導性を有する配線に電流を
流すことによって得ている。
方向を反転するのに必要な磁場を発生する電流の大きさ
を、「しきい値レベル(threshold level)の電流」と
呼称し、強磁性体の磁化の方向を反転させない程度の電
流の大きさを、「中間レベル(medium level)の電流」
と呼称する。
でに説明したように、MRAMは、バイナリ情報を磁気
トンネル抵抗素子で構成されるメモリセルに蓄えている
が、図45を用いて説明したMRAMおよび図47を用
いて説明したMRAMは、メモリセルのバイナリ情報の
読み出しおよび書き込みをするパスが1つであり、シン
グルポートMRAMと呼称されている。
表されるマルチポートMRAMは、各メモリセルに複数
の読み出し、あるいは、書き込みのパスを有し、バイナ
リ情報の読み出し、あるいは、書き込みを独立に、か
つ、非同期に行うことができる。
制御回路を有するデュアルポートMRAMの概念構成を
示すブロック図である。
ポートP1およびP2を有し、ポートP1には読み出し
/書き込み制御回路102が接続され、ポートP2には
読み出し/書き込み制御回路103が接続されている。
そして読み出し/書き込み制御回路102および103
には、それぞれマイクロプロセッサ104および105
が接続され、読み出し/書き込み制御回路102および
103を介してMRAM101にアクセス可能となって
いる。
103は、独立に、かつ、非同期に動作し、MRAM1
01を構成する何れのメモリセルにもバイナリ情報の書
き込み、読み出しを行うことができる。
ュアルポートMRAMを前提として説明する。
形態1のMRAM100のメモリセルアレイ部分の平面
レイアウトを模式的に示す。
ち、4つのMRAMメモリセルが示されており、それぞ
れを単位セル(unit cell)UC00、UC10、UC
01およびUC11として、破線で示している。
L0b、BL1a、BL1bおよびダミービット線DB
Lが平行に配設され、これらのビット線と平面視的に直
交するように、ワード線WL0a、WL0b、WL1a
およびWL1bが平行に配設されている。
挟まれる領域の中央(単位セルの中央)にメモリ線ML
0がビット線に平行に配設され、ビット線BL1aとB
L1bとで挟まれる領域の中央(単位セルの中央)にメ
モリ線ML1がビット線に平行に配設されている。
活性領域AA上には、MOSトランジスタQ1およびQ
2のゲート電極が、ビット線に平行に配設され、単位セ
ルUC10およびUC11の活性領域AA上には、MO
SトランジスタQ10およびQ11のゲート電極が、ビ
ット線に平行に配設されている。
L1aおよびBL1bは、各単位セルにおいて、コンタ
クトプラグPG1を介して、活性領域AAに電気的に接
続される構成となっている。
電極は、コンタクトプラグPG2を介してワード線WL
0aに電気的に接続されるので、ワード線WL0aと呼
称し、各MOSトランジスタQ2のゲート電極は、コン
タクトプラグPG2を介してワード線WL0bに電気的
に接続されるので、ワード線WL0bと呼称する場合も
ある。
ト電極は、コンタクトプラグPG2を介してワード線W
L1aに電気的に接続されるので、ワード線WL1aと
呼称し、各MOSトランジスタQ11のゲート電極は、
コンタクトプラグPG2を介してワード線WL1bに電
気的に接続されるので、ワード線WL1bと呼称する場
合もある。
Aが設けられている。ダミー領域DAにおいては、ダミ
ービット線DBL、ダミーワード線(ダミーゲート電
極)DWLおよびダミーメモリ線DML(その下部には
ダミー磁気トンネル抵抗素子DMR)が、メモリセル領
域と同様の配列で設けられ、ダミービット線DBLはコ
ンタクトプラグPG1を介して活性領域AAに電気的に
接続されている。
し配設されるパターンを有し、当該繰り返しパターンの
レジスト転写工程においては、繰り返しパターンのピッ
チに沿った光の定在波が発生する。しかし、繰り返しが
終わるレイアウト端部では、繰り返しパターンの周期性
が崩れ、異なるピッチの定在波が発生し、レイアウト端
部では最終的に得られるレジストパターンのサイズが、
設計値からずれる可能性がある。
ングした後、当該レジストを用いて、異方性エッチング
によりワード線やビット線を埋め込むためのトレンチを
層間絶縁膜に形成する場合プラズマを生成するが、プラ
ズマの密度は上述した繰り返しパターンのピッチに沿っ
た周期性を有する。従って、レイアウト端部で繰り返し
パターンの周期性が崩れると。プラズマの密度も端部と
以外の部分で異なることになり、エッチングで形成され
るトレンチの幅や深さが異なる可能性がある。
するために設けられており、レイアウト端部においても
ワード線(すなわちメモリ線)やビット線、磁気トンネ
ル抵抗素子の繰り返しパターンを維持し、仕上がりサイ
ズが設計値からずれることを抑制することができる。
−A線での矢視方向断面の構成を図6に示す。図6に示
すように、MRAM100はシリコン基板SB上に配設
され、シリコン基板SBの表面内に設けた素子分離絶縁
膜STIによって活性領域AAが規定されている。素子
分離絶縁膜STIは、シリコン基板SBの表面内に設け
た浅いトレンチに酸化シリコン膜等の絶縁膜を埋め込ん
で形成されており、Shallow Trench Isolationと呼称さ
れている。
2つのMOSトランジスタQ10およびQ11と、S1
つの磁気トンネル抵抗素子MR10(磁気トンネル接合
素子)とを備えている。この構造は他の単位セルについ
ても同じである。
同じ構造を有し、シリコン基板SB上に選択的に配設さ
れたゲート絶縁膜G1上に、不純物を含んで低抵抗とな
ったドープトポリシリコン層G2、バリアメタル層G
3、金属層G4の3層で構成されるポリメタルゲート電
極が配設され、金属層G4上には窒化シリコン膜G5が
配設されている。
ネル型のNチャネルMOSトランジスタの場合には、リ
ンがドープされ、表面チャネル型のPチャネルMOSト
ランジスタの場合には、ホウ素がドープされる。
ット絶縁膜G6が配設されている。オフセット絶縁膜G
6には、その外側に配設されるサイドウォール絶縁膜G
7よりも誘電率が低い絶縁膜が用いられる。
シリコン膜を用いる場合、その比誘電率は7.4〜9で
あるのに対して、オフセット絶縁膜G6には、比誘電膜
率が3.9の酸化シリコン膜や2.8〜2.9のSiO
C膜等が用いられる。
C(比誘電率4.8)やSiOCを用いても良い。誘電
率は、比誘電率に真空中の誘電率を掛けることで得られ
る。
わりに、ドープトポリシリコン層G2を備えないメタル
ゲート電極を使用しても良い。すなわち、ゲート絶縁膜
G1上に直接にバリアメタル層G3を配設した構成とし
ても良い。メタルゲート電極はポリメタルゲート電極よ
りも低い抵抗を得ることができるので、回路動作を速く
することができる。
ゲート電極に接触するコンタクトプラグPG1と間の寄
生容量を低減することと、ゲート電極と、活性領域AA
の表面内に配設されるソース・ドレインエクステンショ
ン層EXとのオーバーラップ容量を低減することを目的
として配設される。
層EXは、ソース・ドレイン層SDよりも浅い接合とな
るように形成される不純物層であり、ソース・ドレイン
層SDと同一導電型であり、ソース・ドレイン層として
機能する。
は、オフセット絶縁膜形成後にイオン注入等により形成
されるので、オフセット絶縁膜の厚さ分だけ、ソース・
ドレインエクステンション層EXとゲート電極とがオー
バーラップする面積OVが低減し、オーバーラップ容量
が低減することになる。
間の寄生容量、およびゲート電極とソース・ドレインエ
クステンション層EXとの間のオーバーラップ容量が低
減すると、回路動作が高速になる。図6の構造において
は、特にビット線への情報の読み出しやビット線からの
情報の書き込み動作が高速になる。
には、金属シリサイド層MS1が配設されている。金属
シリサイド層MS1は活性領域AA上だけでなく素子分
離絶縁膜STI上も覆うように配設され、素子分離絶縁
膜STI上に対応する金属シリサイド層MS1上には、
磁気トンネル抵抗素子MR10が配設されている。
金属シリサイド層MS1上に設けられた層間絶縁膜IZ
9に囲まれている。そして、その最上部の端面だけが層
間絶縁膜IZ9の表面において露出し、そこを覆うよう
にバリアメタル層BM2が配設され、バリアメタル層B
M2上に金属配線のメモリ線ML0が配設されている。
リサイド層MS1上に配設されたバリアメタル層BM1
を間に介して配設されており、バリアメタル層BM1上
に、反強磁性体層AFM、強磁性体層FM2、絶縁体層
BT1および強磁性体層FM1を順に積層して構成され
ている。そして、強磁性体層FM1の上部がバリアメタ
ルBM2に覆われ、メモリ線ML0と接続する構成とな
っている。
ージーアクシスの方向は、メモリ線ML1とほぼ平行の
方向であっても良いし、メモリ線とほぼ垂直の方向であ
っても良い。反強磁性体層AFMと強磁性体層FM2と
を積層することで、強磁性体膜FM2の磁化ベクトルを
固定することができる。
i2、NiSi2、TiSi2、WSi2、PtSi2およ
びZrSi2等の何れで構成しても良く、反強磁性体層
AFMと、活性領域AAの表面内に設けたソース・ドレ
イン層SDとを電気的に接続する機能を有している。
リコン層あるいはアモルファスシリコン層を該当領域に
形成した後、その上に金属層を堆積し、RTA(Rapid
Thermal Anneal)等の熱処理を加えることにより、金属
とポリシリコン(あるいは、アモルファスシリコン)と
をシリサイド反応させることで形成することができる。
目のRTAとして、450〜600℃の熱処理を行い、
2回目のRTAとして、700〜850℃の熱処理を行
うことで、コバルトとポリシリコン(あるいは、アモル
ファスシリコン)をシリサイド反応させて形成すれば良
い。
リー温度と呼ぶが、多くの強磁性体層のキュリー温度
は、これらのRTAの温度よりも低いので、磁気トンネ
ル抵抗素子は、トランジスタのソース・ドレイン層上に
金属シリサイド層を形成した後に形成することが望まし
い。
11の、金属シリサイド層MS1で覆われない方のソー
ス・ドレイン層は、電気伝導性を有する材料で構成され
るコンタクトプラグPG1を介して、ビット線BL0a
およびBL0bに電気的に接続されている。
Z1を貫通するように設けられたコンタクトホール内
に、例えば、ドープトポリシリコンやタングステン等を
充填して構成されている。
10の構成について説明したが、他の単位セルについて
も同様の構成を有している。
よびBL1b(第1層の金属層)は、層間絶縁膜IZ1
上に配設された層間絶縁膜IZ2中に配設され、層間絶
縁膜IZ2上には層間絶縁膜IZ3およびIZ4が順に
配設されている。なお、層間絶縁膜IZ4より上層の構
成は、図6においては省略している。
断面の構成を図7に示す。図7は、単位セルUC10と
UC00とに跨るメモリ線ML0と、その下の磁気トン
ネル抵抗素子MR10およびMR00の長手方向の断面
を示しており、金属シリサイド層MS1上に配設された
バリアメタル層BM1上に、反強磁性体層AFM、強磁
性体層FM2、絶縁体層BT1および強磁性体層FM1
が順に積層されて磁気トンネル抵抗素子MR10および
MR00を構成している。
よびMR00上にはバリアメタル層BM2が配設され、
バリアメタル層BM2上にメモリ線ML0が配設されて
いる。メモリ線ML0と磁気トンネル抵抗素子MR10
およびMR00との間にバリアメタル層BM2を挟むの
は、メモリ線ML0および磁気トンネル抵抗素子MR1
0を構成する原子どうしが相互に拡散するのを防止する
ためである。
びMR00は、単位セルUC10とUC00とで電気的
に分離されており、単位セルUC10の磁気トンネル抵
抗素子MR10と、単位セルUC00の磁気トンネル抵
抗素子MR00との間には、層間絶縁膜IZ8が配設さ
れている。
の変形例として、反強磁性体層AFMを有さない、磁気
トンネル抵抗素子MRXの断面構成を示す。
1上に配設されたバリアメタル層BM1上に、強磁性体
層FM2、絶縁体層BT1および強磁性体層FM1が順
に積層されて磁気トンネル抵抗素子MRXを構成してい
る。反強磁性体層を省略することで製造コストを削減で
きる。
断面の構成を図9に示す。図9は、単位セルUC10お
よびUC00におけるMOSトランジスタQ11および
Q2のゲート電極(ワード線WL1bおよびワード線W
L0bと呼び換える場合あ)の長手方向の断面構成を示
している。
ルごとに電気的に独立しており、隣り合うゲート電極間
には層間絶縁膜IZ9が配設されている。
STI上でコンタクトプラグPG21およびPG2を介
してワード線WL0bおよびWL1bに接されている。
より具体的には、コンタクトプラグPG21の一方端
は、層間絶縁膜IZ1および窒化シリコン膜G5を貫通
して、各ゲート電極の金属層G4に到達するように設け
られ、コンタクトプラグPG21の他方端は、層間絶縁
膜IZ2中に配設されたパッド層PD1に接続されてい
る。なお、パッド層PD1は各ビット線と同様の第1層
の金属層であり、コンタクトプラグPG2とPG21と
のアライメントマージンを確保する目的で配設されてい
る。
は、層間絶縁膜IZ5およびIZ4を貫通して、各パッ
ド層PD1に到達するように設けられ、コンタクトプラ
グPG2の他方端は、層間絶縁膜IZ5中に配設された
ワード線WL0bおよびWL1bに接続されている。な
お、層間絶縁膜IZ5上には、層間絶縁膜IZ6および
IZ7が順に配設されている。
G21、各パッド層PD1、ワード線WL0bおよびW
L1bはその表面がバリアメタルで覆われており、それ
ぞれを構成する金属原子が周囲の絶縁膜に熱拡散するこ
とを防止する目的で配設されている。
の一例を以下に示す。すなわち、層間絶縁膜IZ1、I
Z2、IZ5、IZ7は、低誘電率(low-k)材である
SiOCで構成し、層間絶縁膜IZ3、IZ4、IZ6
はSiCで構成し、層間絶縁膜IZ8およびIZ9は、
NSG(Non-doped Silicate Glass)やTEOS(tetr
aethyl orthosilicate)等で構成すれば良い。なお、層
間絶縁膜IZ8およびIZ9は、low-k材であるSiO
C、SiOF等で構成しても良い。
ように金属層の上部の層間絶縁膜をSiCで構成するの
は、金属層の酸化を防止するためであるが、金属層の酸
化を防止できる絶縁材であれば何でも良い。ただし、金
属配線の寄生容量を考慮すれば、誘電率のなるべく小さ
な絶縁材が望ましい。
プラグの材質としては、銅、アルミニウム、アルミニウ
ムシリコン、アルミニウムとシリコンと銅の合金、銀、
金、モリブデン、タングステン等を用いることができ
る。
00をバルクシリコン基板SB上に形成する構成を示し
たが、バルクシリコン基板SBの代わりに、SOI(Si
licon On Insulator)基板やSON(Silicon On Nothin
g)基板を用いても良い。これは、以下に説明する他の実
施の形態のMRAMにおいても同様である。
成領域下のシリコン層中に空洞を設けた基板であり、空
洞内に水素、空気、アルゴンや窒素が封入されている構
成もある。
いてMRAM100の動作について説明する。図10に
MRAM100の回路図を示す。なお、図10において
は、図5に示した単位セルUC00、UC10、UC0
1およびUC11に対応する部分の構成を示しており、
他のメモリセルについて省略している。
0、UC10、UC01およびUC11に対応する構成
を、アドレスAD00、AD10、AD01およびAD
11のメモリセルとして示す。なお、図10において
は、磁気抵抗素子を可変抵抗の記号を用いて記載する。
メモリセルは、ビット線BL0aとBL0bとの間に、
直列に接続されたMOSトランジスタQ1およびQ2
と、磁気トンネル抵抗素子MR00とを備え、MOSト
ランジスタQ1およびQ2のゲート電極が、ワード線W
L0aおよびWL0bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードとメ
モリ線ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗素子
MR00とメモリ線ML0との接続ノードをノードN
1、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードをノ
ードN2、MOSトランジスタQ1とビット線BL0a
との接続ノードをノードN3、MOSトランジスタQ2
とビット線BL0bとの接続ノードをノードN4と呼称
する。
線BL1aとBL1bとの間に、直列に接続されたMO
SトランジスタQ1およびQ2と、磁気トンネル抵抗素
子MR01とを備え、MOSトランジスタQ1およびQ
2のゲート電極が、ワード線WL0aおよびWL0bに
接続されている。
は、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードとメ
モリ線ML1との間に接続され、磁気トンネル抵抗素子
MR01とメモリ線ML1との接続ノードをノードN
1、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードをノ
ードN2、MOSトランジスタQ1とビット線BL1a
との接続ノードをノードN3、MOSトランジスタQ2
とビット線BL1bとの接続ノードをノードN4と呼称
する。
ビット線BL0aとBL0bとの間に、直列に接続され
たMOSトランジスタQ10およびQ11と、磁気トン
ネル抵抗素子MR10とを備え、MOSトランジスタQ
10およびQ11のゲート電極が、ワード線WL1aお
よびWL1bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードとメ
モリ線ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗素子
MR10とメモリ線ML0との接続ノードをノードN
5、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノード
をノードN6、MOSトランジスタQ10とビット線B
L0aとの接続ノードをノードN7、MOSトランジス
タQ11とビット線BL0bとの接続ノードをノードN
8と呼称する。
線BL1aとBL1bとの間に、直列に接続されたMO
SトランジスタQ10およびQ11と、磁気トンネル抵
抗素子MR11とを備え、MOSトランジスタQ10お
よびQ11のゲート電極が、ワード線WL1aおよびW
L1bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノード
とメモリ線ML1との間に接続され、磁気トンネル抵抗
素子MR11とメモリ線ML1との接続ノードをノード
N5、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノー
ドをノードN6、MOSトランジスタQ10とビット線
BL1aとの接続ノードをノードN7、MOSトランジ
スタQ11とビット線BL1bとの接続ノードをノード
N8と呼称する。
1、Q2、Q10およびQ11は、スイッチ素子であれ
ばMOSトランジスタに限定されるものではない。
Nチャネル型のMOSトランジスタQ3およびQ31を
介して参照電圧源VR1に共通に接続されるとともに、
それぞれスイッチ付き電流源S1およびS2に接続され
る構成となっている。
よびBL1bは、それぞれ、スイッチ付きバッファB
1、B2、B3およびB4の入力に接続され、電流I0
a、I0b、I1aおよびI1bがスイッチ付きバッフ
ァB1〜B4に与えられ、スイッチ付きバッファB1〜
B4で電流増幅された出力が、それぞれセンスアンプS
A1に与えられる構成となっている。
OSトランジスタQ4およびQ5を有し、MOSトラン
ジスタQ4およびQ5のゲート電極とソース電極とが、
互いに交差接続された電流センス回路(第1段の回路)
と、電流センス回路の出力を受ける、第1および第2の
電圧増幅器(第2段の回路)とを備えている。
バータ回路を構成するPチャネル型のMOSトランジス
タQ6とNチャネル型のMOSトランジスタQ7とを有
し、MOSトランジスタQ6およびQ7のゲート電極
が、共通してMOSトランジスタQ4のゲート電極に接
続され、MOSトランジスタQ6とQ7との接続ノード
が出力ノードとなっている。
バータ回路を構成するPチャネル型のMOSトランジス
タQ8とNチャネル型のMOSトランジスタQ9とを有
し、MOSトランジスタQ8およびQ9のゲート電極
が、共通してMOSトランジスタQ5のゲート電極に接
続され、MOSトランジスタQ8とQ9との接続ノード
が出力ノードとなっている。
スタQ4およびQ5のソース電極は、それぞれ抵抗R1
0およびR20を介して電位Vss(接地電位)に接続
されている。
ファB1に接続されるセンスアンプSA1を例に採って
説明する。
タQ4およびQ6のドレイン電極に与えられ、電流セン
ス回路は、バッファB1で電流増幅された出力電流を受
け、電流−電圧変換した後、その出力電圧(ゲート電
圧)を第1の電圧増幅器でに与えて、電圧増幅して出力
電圧V0aとして出力する。
のドレイン電極には、スイッチ付き電流源S3から参照
電流Irefが与えられ、電流センス回路において、参
照電流Irefを電流−電圧変換した後、その出力電圧
(ゲート電圧)を第2の電圧増幅器に与えて、電圧増幅
して出力電圧バーV0aとして出力する。
じた信号電圧は、ダイナミックにMOSトランジスタQ
6およびQ7の論理しきい値電圧を変えるので、ゲート
ポテンシャルの変動と逆の方向にしきい値電圧が変化す
る。すなわち、ゲートポテンシャルが上がると、インバ
ータ回路の論理しきい値電圧は下がる。その結果、電流
センス回路と第1の電圧増幅器との動作点のミスマッチ
に対して、大きな動作マージンが得られる。これは、電
流センス回路と第2の電圧増幅器との関係においても同
じである。
センス回路の出力を、第1および第2の電圧増幅器で増
幅する構成となっているが、必ずしも2段構成である必
要はなく、電流センス回路だけでも良い。
回路でも、また電圧センス回路でも良いが、動作速度が
速い点と低電圧でも動作する点で、電流センス回路の方
がより望ましい。
れば、バッファB1〜B4は設けずとも良い。
イッチBB1〜BB4をゲート電極とするMOSトラン
ジスタを用いても良い。
出力を受けるセンスアンプSA1も、上記と同様である
が、スイッチ付き電流源S3の代わりに、それぞれ、ス
イッチ付き電流源S4、S5およびS6から参照電流I
refが与えられ、それぞれ、出力電圧V0bおよびバ
ーV0b、出力電圧V1aおよびバーV1a、出力電圧
V1bおよびバーV1bを対で出力する。
タイミングチャートを用いて、MRAM100の動作を
説明する。なお、以下の説明においては、アドレスAD
00へのデータの書き込み動作および読み出し動作を例
に採って説明する。
MRAM100におけるアドレスAD00へのデータの
書き込み動作および読み出し動作に際しての、各種電圧
および電流のタイミングチャートである。
際しては、スイッチ付き電流源S1のスイッチW1をオ
ンするようにスイッチW1に所定の電圧を与え、メモリ
線ML0に電流I1を流す。電流が流れるため、図11
に示すようにメモリ線ML0の電位が、電圧Vssより
も高くなる方向に変化する。そして、書き込みに要する
所定期間、ビット線BL0aに電圧Vddを与え、その
間はビット線BL0bに電圧Vssを与える。なお、ビ
ット線BL1aおよびBL1b、ワード線WL1aおよ
びW1bはアドレスAD00へのデータの書き込み動作
および読み出し動作には無関係なので、電圧Vssの状
態を保つ。
に、所定期間、電圧Vddを与え、Nチャネル型のMO
SトランジスタQ1およびQ2をオン状態にする。これ
により電流I2が、ノードN3からノードN4に向けて
流れる。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われる。なお、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは固定
されており、変化しない。
抵抗素子MR00(すなわちアドレスAD00)に情報
が書き込まれる。この時に書き込まれる情報を、論理0
とする。
チW1をオフすることで、メモリ線ML0に電流I1が
流れなくなる。この後、メモリ線ML0の電位を、電圧
Vssにプリチャージする。
電圧を、共に電圧Vssに設定して、MOSトランジス
タQ1およびQ2をオフ状態にする。また、ビット線B
L0aおよびBL0bに電圧Vssを与える。この期間
を、スタンバイ期間と呼称する。
上述した論理とは反対の論理1を書き込む場合には、書
き込みに要する所定期間、ビット線BL0bに電圧Vd
dを与え、その間はビット線BL0aに電圧Vssを与
える。
W1をオンするようにスイッチW1に所定の電圧を与
え、メモリ線ML0に電流I1を流す。電流が流れるた
め、図11に示すようにメモリ線ML0の電位が、電圧
Vssよりも高くなる方向に変化する。そして、ワード
線WL0aおよびWL0bに共に、所定期間、電圧Vd
dを与え、Nチャネル型のMOSトランジスタQ1およ
びQ2をオン状態にする。これにより電流I2が、ノー
ドN4からノードN3に向けて流れる。
交番磁場(結合磁場)により、磁気トンネル抵抗素子M
R00の強磁性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、
書き込みが行われるが、電流I2がノードN4からN3
へ流れるため、磁化ベクトルの方向は、論理0の書き込
みの場合とは異なり、論理0とは反対の論理1が書き込
まれる。このとき、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは
変化しない。
D00からのデータの読み出しに際しては、まず、参照
電圧源VR1の出力スイッチであるMOSトランジスタ
Q3がオン状態となるように、ゲート制御信号RR1と
して、所定電圧を与える。なお、所定電圧を与える期間
は、読み出しに要する所定期間以上となるように設定す
る。
電圧Vrefが与えられる。ここで、参照電圧Vref
は、電圧Vddと同じでも、異なっていても構わない
が、参照電圧Vrefは、トンネル磁気抵抗の変化率
(TMRR)が十分大きくなるように設定されている。
圧(ここでは参照電圧Vref)との関係は、一般的に
は、参照電圧Vrefが大きくなれば、TMRRが小さ
くなる関係にある。そこで、参照電圧Vrefの値は、
一定値以上のTMRRを得られる値に設定する。
る前には、磁気トンネル抵抗素子MR00にはほとんど
電流が流れないので、磁気トンネル抵抗素子MR00に
よる電圧降下は発生しない。従って、ノードN1および
N2共に、電圧Vrefに設定される。
は、ワード線WL0aに電圧Vddを、ワード線WL0
bに電圧Vssを与えることで、MOSトランジスタQ
1はオン状態となり、MOSトランジスタQ2がオフ状
態を保つようにする。
と、磁気トンネル抵抗素子MR00に電流が流れ、磁気
トンネル抵抗素子MR00の抵抗値(強磁性体の磁化の
方向によって決まる)に応じた電圧降下(降下電圧Vm
r)が発生し、ノードN2には、参照電圧Vref−降
下電圧Vmrの電圧が印加されることになる。
ジスタQ1を流れる電流と磁気トンネル抵抗素子MR0
0を流れる電流I0aとがほぼ一致するように決まる。
態にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR00を流れた
電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ1を介して
ビット線BL0aに電流I0aとして流れる。
1に所定電圧が与えられ、バッファB1がオンすると、
電流I0aが増幅されてセンスアンプSA1に与えられ
る。センスアンプSA1においては、増幅された電流I
0aと、電流源S3から出力される参照電流Irefと
の大小を検知して、情報が読み出される。
は、スイッチ付きバッファB1のスイッチBB1に所定
電圧が与えられ、バッファB1がオフ状態となる。
に、共に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ
1およびQ2が、共にオフ状態になる。
であるMOSトランジスタQ3のゲート制御信号RR1
に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ3がオ
フ状態になる。また、メモリ線ML0の電位を、電圧V
ssにプリチャージする。
0b、ビット線BL0aおよびBL0bに電圧Vssが
与えられ、メモリ線ML0の電位が電圧Vssにプリチ
ャージされてスタンバイ期間が始まる。
電圧源VRの出力スイッチであるMOSトランジスタQ
31は、アドレスAD00へのデータの書き込み動作お
よび読み出し動作には無関係なので、スイッチ付き電流
源S2のスイッチW2に与えられる電圧および、MOS
トランジスタQ31のゲート制御信号RR2は、電圧V
ssの状態を保つ。また、メモリ線ML1は電圧Vss
の状態を保つ。
には、ワード線WL0aに電圧Vssを、ワード線WL
0bに電圧Vddを与えることで、MOSトランジスタ
Q2はオン状態となり、MOSトランジスタQ1がオフ
状態を保つようにすれば良い。
Q1およびQ2のように、ビット線間に直列に接続され
たMOSトランジスタは、磁気トンネル抵抗素子に流れ
る電流をビット線に流したり、磁気トンネル抵抗素子へ
の情報の書き込みのための電流の経路を構成するので、
パストランジスタあるいはポートと呼称する場合もあ
る。また、MOSトランジスタQ1およびQ2を接続す
る配線を、磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込
みおよび読み出しのための電流の経路となる配線と総称
する場合もある。
ット線を共用する異なるアドレスのメモリセルから、そ
れぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報を読み出
す動作について説明する。なお、以下の説明では、磁気
トンネル抵抗素子MR00およびMR10の情報を読み
出す動作を説明する。
あるMOSトランジスタQ3がオン状態となるように、
ゲート制御信号RR1として、所定電圧を与える。この
動作により、メモリ線ML0には参照電圧Vrefが与
えられる。
に電圧Vddを、ワード線WL0bおよびWL1aに電
圧Vssを与えることで、MOSトランジスタQ1およ
びQ11がオン状態となり、MOSトランジスタQ2お
よびQ10がオフ状態を保つようにする。
ン状態になると、磁気トンネル抵抗素子MR00および
MR10に電流が流れ、磁気トンネル抵抗素子MR00
およびMR10の抵抗値(強磁性体の磁化の方向によっ
て決まる)に応じた電圧降下(降下電圧Vmr)が発生
し、ノードN2およびN6には、参照電圧Vref−降
下電圧Vmrの電圧が印加されることになる。
ジスタQ1およびQ11を流れる電流と、磁気トンネル
抵抗素子MR00およびMR10を流れる電流I0aお
よび電流I0bとがほぼ一致するように決まる。
態にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR00を流れた
電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ1を介して
ビット線BL0aに電流I0aとして流れる。
態にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR10を流れた
電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ11を介し
てビット線BL0bに電流I0bとして流れる。
イッチBB1およびBB2に所定電圧が与えられ、バッ
ファB1およびB2がオンすると、電流I0aおよびI
0bが増幅されて、それぞれセンスアンプSA1に与え
られ、それぞれのセンスアンプSA1において、センス
増幅されて情報が読み出される。以後は、次の書き込み
あるいは読み出し動作まで、スタンバイ状態となる。
に、MRAM100においては、1つのメモリセルに対
して1対のビット線を配設し、2本のビット線と磁気ト
ンネル抵抗素子の間にそれぞれスイッチ素子を介挿して
いるので、磁気トンネル抵抗素子の情報を読み出す際に
は、スイッチ素子を選択的にオンするように制御するこ
とで、ビット線を共用する異なるアドレスのメモリセル
から、それぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報
を読み出すことができる。
のメモリセルのうち、2つのアドレスを対象とするので
あれば、2つのアドレスの情報を同時に読み出すことが
できることは言うまでもない。その場合には、2つのア
ドレスのメモリセルに、それぞれ接続されるワード線対
に所定の電圧を与えるタイミング、および各ビット線に
接続されるバッファをオンするタイミングを同期させる
ようにすれば良い。
M100においては、図6を用いて説明したように、磁
気トンネル抵抗素子MR00、MR10、MR01およ
びMR11をMOSトランジスタのゲート電極と同じ層
に配設する構成を示したが、図12に示すMRAM10
0Aのような構成としても良い。
の構成と同一の構成については同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
おいては、磁気トンネル抵抗素子MR00、MR10、
MR01およびMR11(図12においてはMR10お
よびMR11のみ例示)を、ビット線BL0a、BL0
b、BL1aおよびBL1bが形成される層の上部に配
設している。
びQ11のそれぞれのソース・ドレイン層SDは、何れ
も電気伝導性を有する材料で構成されるコンタクトプラ
グPG1に接続されている。そのうち、同一単位セル内
のMOSトランジスタQ10およびQ11の、素子分離
絶縁膜STIを間に挟んで隣り合うソース・ドレイン層
SDに接続される2つのコンタクトプラグPG1は、共
通配線CLに接続されている。
同じ材質で配設され、上記2つのコンタクトプラグPG
1どうしを電気的に接続するように構成されている。
クトプラグPG1は、単位セルUC10においてはビッ
ト線BL0aおよびBL0bに、単位セルUC11にお
いてはビット線BL1aおよびBL1bに接続されてい
る。
ル層BM1を間に介して磁気トンネル抵抗素子MR10
およびMR11が配設されている。磁気トンネル抵抗素
子MR10およびMR11は、反強磁性体層AFM、強
磁性体層FM2、絶縁体層BT1および強磁性体層FM
1を順に積層して構成されている。
よびMR11のそれぞれの強磁性体層FM1がメモリ線
ML0およびML1と接続する構成となっている。
11は、層間絶縁膜IZ3およびIZ4中に配設され、
メモリ線ML0およびML1は層間絶縁膜IZ5中に配
設され、層間絶縁膜IZ5上には、層間絶縁膜IZ6お
よびIZ7が順に配設されている。
10およびUC11の構成について説明したが、他の単
位セルについても同様の構成を有しており、ダミー領域
についても同様である。なお、MRAM100Aの動作
は、MRAM100と同様である。
は、磁気トンネル抵抗素子をビット線の形成層よりも上
層に形成したので、製造工程においては、ビット線より
も後に形成されることになる。
ル抵抗素子に加わると、磁性体が磁性を失うが、キュリ
ー温度に達しないまでも、熱処理を行う時間や回数が多
いと、磁性体の磁化の強度が徐々に弱くなり、磁気トン
ネル抵抗素子の特性が劣化する可能性がある。従って、
MRAMの製造工程においては、磁気トンネル抵抗素子
は、できるだけ後の工程で形成することが望ましく、M
RAM100Aはこの点において有効な構成である。
形態1で説明したMRAM100においては、磁気トン
ネル抵抗素子をメモリ線とビット線電流が流れる配線と
の間に配設した構成を示したが、磁気トンネル抵抗素子
を、図1を用いて説明した磁気トンネル抵抗素子MRの
ように、強磁性体層の磁化の方向を変化させるための専
用の配線を有する構成としても良い。
図1を用いて説明した磁気トンネル抵抗素子MRを用い
るMRAM200の構成および動作について説明する。
に、MRAM200は、アドレスAD21、AD22、
AD23およびAD24のメモリセルにおいて、それぞ
れ磁気トンネル抵抗素子MR21、MR22、MR23
およびMR24を有している。
MR22、MR23およびMR24は、それぞれ、強磁
性体層の磁化の方向を制御するための制御配線WR2
1、WR22、WR23およびWR24を有し、制御配
線WR21、WR22、WR23およびWR24に電流
を流して発生する磁場により、抵抗値が変化する抵抗素
子である。
ンネル抵抗素子MR21の一方端が、Nチャネル型のM
OSトランジスタQ11を介して参照電圧源VR11に
電気的に接続され、磁気トンネル抵抗素子MR21の他
方端は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ12およ
びQ13を介して、ビット線BL1bおよびBL1aに
電気的に接続されている。なお、ビット線BL1bおよ
びBL1aは、それぞれ、スイッチ付きバッファB11
およびB12に接続されている。バッファB11および
B12は、それぞれ電流Iout1およびIout2を出力す
る。
13のゲート電極は、それぞれワード線WL1bおよび
WL1aに接続されている。
方端は、双方向電流源S11にも接続され、磁気トンネ
ル抵抗素子MR21の制御配線WR21は、スイッチ付
き電流源S13から電流を供給される配線R1に接続さ
れている。
ンネル抵抗素子MR22の一方端が、Nチャネル型のM
OSトランジスタQ11を介して参照電圧源VR11に
電気的に接続され、磁気トンネル抵抗素子MR22の他
方端は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ16およ
びQ17を介して、ビット線BL1bおよびBL1aに
電気的に接続されている。
17のゲート電極は、それぞれワード線WL2bおよび
WL2aに接続されている。
方端は、双方向電流源S11にも接続され、磁気トンネ
ル抵抗素子MR22の制御配線WR22は、スイッチ付
き電流源S14から電流を供給される配線R2に接続さ
れている。
ンネル抵抗素子MR23の一方端が、Nチャネル型のM
OSトランジスタQ14を介して参照電圧源VR11に
電気的に接続され、磁気トンネル抵抗素子MR23の他
方端は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ14およ
びQ15を介して、ビット線BL2bおよびBL2aに
電気的に接続されている。なお、ビット線BL2bおよ
びBL2aは、それぞれ、スイッチ付きバッファB13
およびB14に接続されている。バッファB13および
B14は、電流Iout3およびIout4を出力する。
15のゲート電極は、それぞれワード線WL1bおよび
WL1aに接続されている。
方端は、双方向電流源S12にも接続され、磁気トンネ
ル抵抗素子MR23の制御配線WR23は、スイッチ付
き電流源S13から電流を供給される配線R1に接続さ
れている。
ンネル抵抗素子MR24の一方端が、Nチャネル型のM
OSトランジスタQ14を介して参照電圧源VR11に
電気的に接続され、磁気トンネル抵抗素子MR24の他
方端は、Nチャネル型のMOSトランジスタQ18およ
びQ19を介して、ビット線BL2bおよびBL2aに
電気的に接続されている。
19のゲート電極は、それぞれワード線WL2bおよび
WL2aに接続されている。
方端は、双方向電流源S12にも接続され、磁気トンネ
ル抵抗素子MR24の制御配線WR24は、スイッチ付
き電流源S14から電流を供給される配線R2に接続さ
れている。
3パターンの動作が可能な電源である。すなわち、双方
向電流源S11を例に採れば、制御信号C1が+の場合
には、例えば、配線WC1に図面に向かって右方向へ電
流を流し、制御信号C1が−の場合では、左方向へ電流
を流す。また、制御信号C1が+でも−でもない状態で
は、双方向電流源S11は動作せず、スタンバイの状態
を保つ。これは双方向電流源S12においても同様であ
る。
タイミングチャートを用いて、MRAM100の動作を
説明する。なお、以下の説明においては、アドレスAD
00へのデータの書き込み動作および読み出し動作を例
に採って説明する。
0におけるアドレスAD21へのデータの書き込み動作
および読み出し動作に際しての、各種電圧および電流の
タイミングチャートである。
D21へのデータの書き込みに際しては、書き込みに要
する所定期間、双方向電流源S11の制御信号C1とし
て+の信号を与え、配線WC1に図面に向かって右方向
の電流Ic1(+Ic1)を流す。
態となるように、スイッチW13にオン信号を与え、電
流源S13から配線R1に電流IR1を流す。
IR1とにより発生する交番磁場により、磁気トンネル
抵抗素子MR21の強磁性体層の磁化ベクトルが決定さ
れ、書き込みが行われる。以後は、次の、書き込みある
いは読み出し動作まで、スタンバイ状態となる。
抵抗素子MR21(すなわちアドレスAD21)に情報
が書き込まれる。この時に書き込まれる情報を、論理0
とする。
上述した論理とは反対の論理1を書き込む場合には、書
き込みに要する所定期間、双方向電流源S11の制御信
号C1として−の信号を与え、配線WC1に図面に向か
って左方向の電流Ic1(−Ic1)を流す。
態となるように、スイッチW13にオン信号を与え、電
流源S13から配線R1に電流IR1を流す。
IR1とにより発生する交番磁場により、磁気トンネル
抵抗素子MR21の強磁性体層の磁化ベクトルが決定さ
れ、書き込みが行われる。
抵抗素子MR21に論理1の情報が書き込まれる。以後
は、次の書き込みあるいは読み出し動作まで、スタンバ
イ状態となる。
ワード線WL2aおよびW2bはアドレスAD21への
データの書き込み動作および読み出し動作には無関係な
ので、電圧Vssの状態を保つ。
抵抗素子MR22には、配線WC1を流れる電流Ic1
による磁場が作用するが、配線R2には電流が流れてい
ないので、磁気トンネル抵抗素子MR22に情報が書き
込まれることはない。
が、配線WC2には電流が流れないので、アドレスAD
23の磁気トンネル抵抗素子MR23にも情報が書き込
まれることはない。なお、磁気トンネル抵抗素子MR2
2およびMR23のように、磁化方向を制御するための
2種類の電流のうち、一方しか供給されていない状態の
磁気トンネル抵抗素子を、半選択(half-select)の磁
気トンネル抵抗素子と呼称する。
D21からのデータの読み出しに際しては、参照電圧源
VR11の出力スイッチであるMOSトランジスタQ1
1がオン状態となるように、ゲート制御信号RR11と
して、電圧Vddを与える。
R21の一方端に参照電圧Vrefが与えられる。ここ
で、参照電圧Vrefは、電圧Vddと同じでも、異な
っていても構わないが、参照電圧Vrefは、トンネル
磁気抵抗の変化率(TMRR)が十分大きくなるように
設定されている。
は、ワード線WL1aに電圧Vddを、ワード線WL1
bに電圧Vssを与えることで、MOSトランジスタQ
13はオン状態となり、MOSトランジスタQ12がオ
フ状態を保つようにする。
タQ13がオン状態になると、磁気トンネル抵抗素子M
R21を介して、磁気トンネル抵抗素子MR21の抵抗
値(強磁性体の磁化の方向によって決まる)に応じた電
流が流れるが、MOSトランジスタQ12はオフ状態に
あるので、磁気トンネル抵抗素子MR21を流れた電流
は、ほとんど全てMOSトランジスタQ13を介してビ
ット線BL1aに流れる。
ッチBB12に電圧Vddが与えられ、バッファB12
がオンすると、ビット線BL1aに流れる電流が増幅さ
れて電流Iout2として出力される。
アンプ、例えば、図10に示すセンスアンプSA1に与
えられ、センス増幅して情報が読み出される。以後は、
次の、書き込みあるいは読み出し動作まで、スタンバイ
状態となる。
場合は、ワード線WL1bに電圧Vddを、ワード線W
L1aに電圧Vssを与えることで、MOSトランジス
タQ12はオン状態となり、MOSトランジスタQ13
がオフ状態を保つようにする。
タQ12がオン状態になると、磁気トンネル抵抗素子M
R21の抵抗値(強磁性体の磁化の方向によって決ま
る)に応じた電流が流れるが、MOSトランジスタQ1
3はオフ状態にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR2
1を流れた電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ
12を介してビット線BL1bに流れる。
ッチBB11に電圧Vddが与えられ、バッファB11
がオンすると、ビット線BL1bに流れる電流が増幅さ
れて電流Iout1として出力される。
アンプ、例えば、図10に示すセンスアンプSA1に与
えられ、センス増幅して情報が読み出される。以後は、
次の、書き込みあるいは読み出し動作まで、スタンバイ
状態となる。
Q13のように、ビット線間に直列に接続されたMOS
トランジスタは、磁気トンネル抵抗素子に流れる電流を
ビット線に流したり、磁気トンネル抵抗素子への情報の
書き込みのための電流の経路を構成するので、ポートと
呼称する場合もある。また、MOSトランジスタQ12
およびQ13を接続する配線を、磁気トンネル接合素子
に対する情報の書き込みおよび読み出しのための電流の
経路となる配線と総称する場合もある。
ット線を共用する異なるアドレスのメモリセルから、そ
れぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報を読み出
す動作について説明する。なお、以下の説明では、磁気
トンネル抵抗素子MR21およびMR22の情報を読み
出す動作を説明する。
であるMOSトランジスタQ11がオン状態となるよう
に、ゲート制御信号RR11として、電圧Vddを与え
る。
R21およびMR22の一方端に参照電圧Vrefが与
えられる。
に電圧Vddを、ワード線WL1bおよびWL2aに電
圧Vssを与えることで、MOSトランジスタQ13お
よびQ16がオン状態となり、MOSトランジスタQ1
2およびQ17がオフ状態を保つようにする。
ると、磁気トンネル抵抗素子MR21の抵抗値(強磁性
体の磁化の方向によって決まる)に応じた電流が流れる
が、MOSトランジスタQ12はオフ状態にあるので、
磁気トンネル抵抗素子MR21を流れた電流は、ほとん
ど全てMOSトランジスタQ13を介してビット線BL
1aに流れる。
態になると、磁気トンネル抵抗素子MR22の抵抗値
(強磁性体の磁化の方向によって決まる)に応じた電流
が流れるが、MOSトランジスタQ17はオフ状態にあ
るので、磁気トンネル抵抗素子MR22を流れた電流
は、それぞれ、ほとんど全てMOSトランジスタQ16
を介してビット線BL1bに流れる。
のスイッチBB11およびBB12に電圧Vddが与え
られ、バッファB11およびB12がオンすると、ビッ
ト線BL1bおよびBL1aに流れる電流が増幅されて
電流Iout1およびIout2として出力される。
に、MRAM200においては、1つのメモリセルに対
して1対のビット線を配設し、2本のビット線と磁気ト
ンネル抵抗素子の間にそれぞれスイッチ素子を介挿して
いるので、磁気トンネル抵抗素子の情報を読み出す際に
は、スイッチ素子を選択的にオンするように制御するこ
とで、ビット線を共用する異なるアドレスのメモリセル
から、それぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報
を読み出すことができる。
のメモリセルのうち、2つのアドレスを対象とするので
あれば、2つのアドレスの情報を同時に読み出すことが
できることは言うまでもない。その場合には、2つのア
ドレスのメモリセルに、それぞれ接続されるワード線対
に所定の電圧を与えるタイミング、および各ビット線に
接続されるバッファをオンするタイミングを同期させる
ようにすれば良い。
の形態3のMRAM300の回路図を示す。図15にお
いては、アドレスAD00、AD10、AD01、AD
11、AD0n、およびAD1nのメモリセルを示して
おり、アドレスAD01とアドレスAD0nとの間のメ
モリセル、アドレスAD11とアドレスAD1nとの間
のメモリセルについて記載を省略している。なお、図1
5においては、磁気抵抗素子を、実施の形態1で説明し
たMRAM100と同様にメモリ線とビット線との間に
配設した構成とし、可変抵抗の記号を用いて記載する。
メモリセルは、ビット線BL0とBL1との間に、直列
に接続されたMOSトランジスタQ1およびQ2と、磁
気トンネル抵抗素子MR00とを備え、MOSトランジ
スタQ1およびQ2のゲート電極が、ワード線WL0a
およびWL0bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードとメ
モリ線ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗素子
MR00とメモリ線ML0との接続ノードをノードN
1、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードをノ
ードN2、MOSトランジスタQ1とビット線BL0と
の接続ノードをノードN3、MOSトランジスタQ2と
ビット線BL1との接続ノードをノードN4と呼称す
る。
線BL1とBL2との間に、直列に接続されたMOSト
ランジスタQ1およびQ2と、磁気トンネル抵抗素子M
R01とを備え、MOSトランジスタQ1およびQ2の
ゲート電極が、ワード線WL0aおよびWL0bに接続
されている。そして、磁気トンネル抵抗素子MR01
は、MOSトランジスタQ1とQ2との接続ノードとメ
モリ線ML1との間に接続されている。
動作説明の便宜上、磁気トンネル抵抗素子MR01とメ
モリ線ML1との接続ノードをノードN10、MOSト
ランジスタQ1とQ2との接続ノードをノードN9、M
OSトランジスタQ1とビット線BL1との接続ノード
をノードN4と呼称する。
ビット線BL0とBL1との間に、直列に接続されたM
OSトランジスタQ10およびQ11と、磁気トンネル
抵抗素子MR10とを備え、MOSトランジスタQ10
およびQ11のゲート電極が、ワード線WL1aおよび
WL1bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノード
とメモリ線ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗
素子MR10とメモリ線ML0との接続ノードをノード
N5、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノー
ドをノードN6、MOSトランジスタQ10とビット線
BL0との接続ノードをノードN7、MOSトランジス
タQ11とビット線BL1との接続ノードをノードN8
と呼称する。
線BL11とBL2との間に、直列に接続されたMOS
トランジスタQ10およびQ11と、磁気トンネル抵抗
素子MR11とを備え、MOSトランジスタQ10およ
びQ11のゲート電極が、ワード線WL1aおよびWL
1bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ10とQ11との接続ノード
とメモリ線ML1との間に接続されている。
10と、アドレスAD10のMOSトランジスタQ11
とは共通してビット線BL1に接続され、その接続ノー
ドをノードN8と呼称する。
は、その間に配設されたビット線を共有しており、この
構成がアドレスAD0nおよびアドレスAD1nまで続
いている。
それぞれNチャネル型のMOSトランジスタQ3、Q3
1およびQ3nを介して参照電圧源VR1に共通に接続
されるとともに、それぞれスイッチ付き電流源S0、S
1およびSnに接続される構成となっている。
およびBLn+1は、それぞれ、スイッチ付きバッファ
B0、B1、B2、BnおよびBn+1の入力に接続さ
れ、電流I00、I01、I02、I0nおよびI0n
+1がスイッチ付きバッファB0〜Bn+1で電流増幅
されて、それぞれセンスアンプSA1に与えられる構成
となっている。
0において説明しているので説明は省略する。
電圧Vss(接地電圧)が必要であるが、MRAM30
0では、センスアンプSA1に電圧Vssを供給するラ
インが配線SNLに共通に接続され、配線SNLは、N
チャネル型のMOSトランジスタQdを介して、サブパ
ワー線SVssに電気的に接続される構成となっている。
ード線、電圧Vssの供給ライン等のパワーラインが階
層構造(それぞれ、階層ビット線構造、階層ワード線構
造、階層パワーライン構造と呼称する場合あ)になって
おり、サブパワー線SVssはメインとなるパワーライ
ンVss1およびVss2に接続されている。
から、枝線が分岐している構造であり、メイン配線と分
岐線との間には、当該分岐線への電流あるいは電圧の供
給および停止を制御する供給制御手段が設けられてい
る。
なった場合に、メモリ領域を複数のブロックに分け、各
ブロックには枝線から電流あるいは電圧の供給を行うよ
うにすることで、使用しないブロックには電流あるいは
電圧の供給を停止でき、また、メイン配線の負荷容量を
低減することができる。
ド線WL0a、WL0b、WL1a、WL1bも図示し
ないメインビット線およびメインワード線に接続されて
おり、メモリセルアレイの規模が大きくなっても、信号
伝達の遅延を防止する構成となっている。
と、センスアンプSA1の動作時にのみ、MOSトラン
ジスタQdのゲート電極に接続された制御信号線SDL
に、MOSトランジスタの制御信号φとしてオン信号が
与えられ、MOSトランジスタQdを介して配線SNL
に電圧Vssが供給されることになる。
は、制御信号φとしてオフ信号が与えられ、配線SNL
はフローティング状態になる。従って、センスアンプS
A1の非動作時には消費電力を低減することができる。
は、配線SNLにより電圧Vssを各センスアンプSA
1 に供給する速度で決まる。従って、センスアンプS
A1が一斉に動作して、配線SNLへの電流供給が不十
分になると、サブパワー線SVssや配線SNLの電位
が変動し、センスアンプSA1の動作速度が低減して、
情報の読み出し時間が長くなる可能性があるが、例え
ば、8〜16ビットごとに、パワーラインVss1およ
びVss2により電圧Vssを供給して、電位固定する
ことで、センスアンプSA1の動作速度を確保すること
ができる。
1のMRAM100においても、ビット線、ワード線お
よびパワーラインが階層構造となった構成にしても良い
ことは言うまでもない。
AM300のメモリセルアレイ部分の平面レイアウトを
模式的に示す。
ち、4つのアドレスAD00、AD10、AD01、A
D11に対応するMRAMメモリセルが示されており、
それぞれを単位セルUC00、UC10、UC01およ
びUC11として、破線で示している。
L1およびBL2が平行に配設され、これらのビット線
と平面視的に直交するように、ワード線WL0a、WL
0b、WL1aおよびWL1bが平行に配設されてい
る。
れる領域の中央(単位セルの中央)にメモリ線ML0が
ビット線に平行に配設され、ビット線BL1とBL2と
で挟まれる領域の中央(単位セルの中央)にメモリ線M
L1がビット線に平行に配設されている。
活性領域AA上には、MOSトランジスタQ1およびQ
2のゲート電極が、ビット線に平行に配設され、単位セ
ルUC10およびUC11の活性領域AA上には、MO
SトランジスタQ10およびQ11のゲート電極が、ビ
ット線に平行に配設されている。
L2は、各単位セルにおいて、コンタクトプラグPG1
2(図示されないPG11との2段構造)を介して、活
性領域AAに電気的に接続される構成となっている。
電極は、コンタクトプラグPG2を介してワード線WL
0aに電気的に接続されるので、ワード線WL0aと呼
称し、各MOSトランジスタQ2のゲート電極は、コン
タクトプラグPG2を介してワード線WL0bに電気的
に接続されるので、ワード線WL0bと呼称する場合も
ある。
ト電極は、コンタクトプラグPG2を介してワード線W
L1aに電気的に接続されるので、ワード線WL1aと
呼称し、各MOSトランジスタQ11のゲート電極は、
コンタクトプラグPG2を介してワード線WL1bに電
気的に接続されるので、ワード線WL1bと呼称する場
合もある。
DAが設けられている。ダミー領域DAにおいては、ダ
ミーワード線(ダミーゲート電極)DWLおよびダミー
メモリ線DMLが、メモリセル領域と同様の配列で設け
られている。
A−A線での矢視方向断面の構成を図17に示す。な
お、図6を用いて説明したMRAM100と同一の構成
については同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
リコン基板SB上に配設され、シリコン基板SBの表面
内に設けた素子分離絶縁膜STIによって活性領域AA
が規定されている。
は、2つのMOSトランジスタQ10およびQ11と、
1つの磁気トンネル抵抗素子MR10とを備えている。
この構造は他の単位セルについても同じである。
には、金属シリサイド層MS11が配設されている。金
属シリサイド層MS11は活性領域AA上だけでなく素
子分離絶縁膜STI上も覆うように配設され、素子分離
絶縁膜STI上に対応する金属シリサイド層MS11上
には、磁気トンネル抵抗素子MR10が配設されてい
る。
金属シリサイド層MS11上に設けられた層間絶縁膜I
Z9に囲まれている。そして、その最上部の端面だけが
層間絶縁膜IZ9の表面において露出し、そこを覆うよ
うにバリアメタル層BM2が配設され、バリアメタル層
BM2上に金属配線のメモリ線ML0が配設されてい
る。
11の、金属シリサイド層MS11で覆われない方のソ
ース・ドレイン層SDは、電気伝導性を有する材料で構
成されるコンタクトプラグPG11およびPG12を介
して、ビット線BL0およびBL1に電気的に接続され
ている。
IZ1を貫通するように設けられたコンタクトホール内
に、例えば、ドープトポリシリコンやタングステン等を
充填して構成されている。また、コンタクトプラグPG
12は、層間絶縁膜IZ2を貫通するように設けられた
コンタクトホール内に、例えば、ドープトポリシリコン
やタングステン等を充填して構成されている。そして、
コンタクトプラグPG11の上端部には金属シリサイド
層MS12が配設され、コンタクトプラグPG11とP
G12とは金属シリサイド層MS12を間に介して電気
的に接続されている。
スタQ11と、単位セルUC11のMOSトランジスタ
Q10とは、共通の活性領域AA上に配設され、共通の
ソース・ドレイン層を有する構成となっている。そし
て、コンタクトプラグPG11はこの共通のソース・ド
レイン層SDに接続されている。
10の構成について説明したが、他の単位セルについて
も同様の構成を有している。
1層の金属層)は、層間絶縁膜IZ1上に配設された層
間絶縁膜IZ3中に配設され、コンタクトプラグPG1
2の上端部が、それぞれビット線BL0、BL1および
BL2に接続されている。
IZ4が配設されており、層間絶縁膜IZ4より上層の
構成は、図17においては省略している。
C線での矢視方向断面の構成は、図7および図8を用い
て説明した構成と同様である。
つ、図18および図19に示すタイミングチャートを用
いて、MRAM300の動作を説明する。なお、以下の
説明においては、アドレスAD00へのデータの書き込
み動作および読み出し動作を例に採って説明する。
び図19は、MRAM300におけるアドレスAD00
へのデータの書き込み動作および読み出し動作に際して
の、各種電圧および電流のタイミングチャートである。
際しては、スイッチ付き電流源S0のスイッチW0をオ
ンするようにスイッチW0に所定の電圧を与え、メモリ
線ML0に電流I1を流す。そして、書き込みに要する
所定期間、ビット線BL1に電圧Vddを与え、その間
はビット線BL1に電圧Vssを与える。
に、所定期間、電圧Vddを与え、Nチャネル型のMO
SトランジスタQ1およびQ2をオン状態にする。これ
により電流I2が、ノードN3からノードN4に向けて
流れる。この電流I2の方向を+方向とし、電流+I2
と呼称する。
びQ2に流れる電流のタイミングチャートを示してお
り、上記のタイミングでは電流+I2が流れることを示
している。なお、図19においてMOSトランジスタQ
1に流れる電流は、ノードN3からN2に向けて流れる
場合を正(+)、反対方向を負(−)とし、MOSトラ
ンジスタQ2に流れる電流は、ノードN2からN4に向
けて流れる場合を正(+)、反対方向を負(−)として
表す。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われる。なお、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは固定
されており、変化しない。
抵抗素子MR00(すなわちアドレスAD00)に情報
が書き込まれる。この時に書き込まれる情報を、論理0
とする。
チW0をオフすることで、メモリ線ML0に電流I1が
流れなくなる。この後、メモリ線ML0の電位を、電圧
Vssにプリチャージする。
電圧を、共に電圧Vssに設定して、MOSトランジス
タQ1およびQ2をオフ状態にする。また、ビット線B
L0aおよびBL0bに電圧Vssを与える。この期間
を、スタンバイ期間と呼称する。
上述した論理とは反対の論理1を書き込む場合には、ス
イッチ付き電流源S0のスイッチW0をオンするように
スイッチW0に所定の電圧を与え、メモリ線ML0に電
流I1を流す。電流が流れるため、図18に示すように
メモリ線ML0の電位が、電圧Vssよりも高くなる方
向に変化する。そして、書き込みに要する所定期間、ビ
ット線BL1に電圧Vddを与え、その間はビット線B
L0に電圧Vssを与える。
に、所定期間、電圧Vddを与え、Nチャネル型のMO
SトランジスタQ1およびQ2をオン状態にする。これ
により電流I2が、ノードN4からノードN3に向けて
流れる。この電流I2の方向を−方向とし、電流−I2
と呼称する。
Q2に流れる電流のタイミングチャートにおいては、上
記のタイミングでは電流−I2が流れることを示してい
る。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われるが、電流I2がノードN4からN3へ流れるた
め、磁化ベクトルの方向は、論理0の書き込みの場合と
は異なり、論理0とは反対の論理1が書き込まれる。こ
のとき、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは変化しな
い。
D00からのデータの読み出しに際しては、まず、参照
電圧源VR1の出力スイッチであるMOSトランジスタ
Q3がオン状態となるように、ゲート制御信号RR0と
して、所定電圧を与える。なお、図19に示すように、
所定電圧を与える期間は読み出しに要する所定期間以上
となるように設定する。
電圧Vrefが与えられる。
る前には、磁気トンネル抵抗素子MR00にはほとんど
電流が流れないので、磁気トンネル抵抗素子MR00に
よる電圧降下は発生しない。従って、ノードN1および
N2共に、電圧Vrefに設定される。
ワード線WL0aに電圧Vddを、ワード線WL0bに
電圧Vssを与えることで、MOSトランジスタQ1は
オン状態となり、MOSトランジスタQ2がオフ状態を
保つようにする。
と、磁気トンネル抵抗素子MR00に電流が流れ、ノー
ドN1からノードN2を介してノードN3に電流が流れ
る。このとき流れる電流は、磁気トンネル抵抗素子MR
00抵抗値(強磁性体の磁化の方向によって決まる)に
応じて決まる。
SトランジスタQ1に流れる電流は−の電流として示し
ている。
にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR00を流れた電
流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ1を介してビ
ット線BL0に電流I00として流れる。
0に電圧Vddが与えられ、バッファB0がオンする
と、電流I00が増幅されてセンスアンプSA1に与え
られる。センスアンプSA1においては、増幅された電
流I00がセンス増幅され、情報が読み出される。
スイッチ付きバッファB0のスイッチBB0に電圧Vs
sが与えられ、バッファB0がオフ状態となる。
に、共に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ
1およびQ2が、共にオフ状態になる。
であるMOSトランジスタQ3のゲート制御信号RR1
に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ3がオ
フ状態になる。また、メモリ線ML0の電位を、電圧V
ssにプリチャージする。
0b、ビット線BL0およびBL1に電圧Vssが与え
られ、メモリ線ML0の電位が電圧Vssにプリチャー
ジされてスタンバイ期間が始まる。
電圧源VRの出力スイッチであるMOSトランジスタQ
31は、アドレスAD00へのデータの書き込み動作お
よび読み出し動作には無関係なので、スイッチ付き電流
源S1のスイッチW1に与えられる電圧および、MOS
トランジスタQ31のゲート制御信号RR1は、電圧V
ssの状態を保つ。また、メモリ線ML1は電圧Vss
の状態を保つ。
は、ワード線WL0aに電圧Vssを、ワード線WL0
bに電圧Vddを与えることで、MOSトランジスタQ
2はオン状態となり、磁気トンネル抵抗素子MR00に
電流が流れ、ノードN1からノードN2を介してノード
N4に電流が流れる。このとき流れる電流は、磁気トン
ネル抵抗素子MR00抵抗値(強磁性体の磁化の方向に
よって決まる)に応じて決まる。
SトランジスタQ2に流れる電流は+の電流として示し
ている。
ット線を共用する異なるアドレスのメモリセルから、そ
れぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報を読み出
す動作について説明する。なお、以下の説明では、磁気
トンネル抵抗素子MR00およびMR01の情報を読み
出す動作を説明する。
あるMOSトランジスタQ3およびQ31がオン状態と
なるように、ゲート制御信号RR0およびRR1とし
て、所定電圧を与える。この動作により、メモリ線ML
0およびML1には参照電圧Vrefが与えられる。
を、ワード線WL0bに電圧Vssを与えることで、ア
ドレスAD00およびAD01のMOSトランジスタQ
1がオン状態となり、アドレスAD00およびAD01
のMOSトランジスタQ2はオフ状態を保つようにす
る。
と、磁気トンネル抵抗素子MR00およびMR01に電
流が流れ、アドレスAD00においては、ノードN1か
らノードN2を介してノードN3に電流が流れ、アドレ
スAD01においては、ノードN10からノード9を介
してノードN4に電流が流れる。ここで、アドレスAD
01においては、ノードN4からノードN9に向けて流
れる電流の方向を+方向とする。
MOSトランジスタQ1に流れる電流は、ノードN4か
らN9に向けて流れる場合を正(+)、反対方向を負
(−)として表す。
ネル抵抗素子MR00の情報が読み出され、ビット線B
L1には、磁気トンネル抵抗素子MR01の情報が読み
出されることになる。
りアドレスAD00およびAD01のMOSトランジス
タQ1に流れる電流は−の電流として示している。
B1のスイッチBB0およびBB1に電圧Vddが与え
られ、バッファB0およびB1がオンすると、電流I0
0およびI01が増幅されて、それぞれセンスアンプS
A1に与えられ、それぞれのセンスアンプSA1におい
て、センス増幅されて情報が読み出される。以後は、次
の、書き込みあるいは読み出し動作まで、スタンバイ状
態となる。
素子MR00およびMR01の情報を非同期に読み出す
動作を説明したが、実施の形態1において説明したよう
に、磁気トンネル抵抗素子MR00およびMR10の情
報を非同期に読み出すことも可能であることは言うまで
もなく、その際の動作は、図11を用いて説明した動作
と同様である。
に、MRAM300においては、1つのメモリセルに対
して1対のビット線を配設し、2本のビット線と磁気ト
ンネル抵抗素子の間にそれぞれスイッチ素子を介挿して
いるので、磁気トンネル抵抗素子の情報を読み出す際に
は、スイッチ素子を選択的にオンするように制御するこ
とで、ビット線を共用する異なるアドレスのメモリセル
から、それぞれ独立したタイミングで(非同期に)情報
を読み出すことができる。
れたメモリセルどうしは、その間に配設されたビット線
を共有しており、ビット線の本数を削減できるので、メ
モリ領域の占有面積を低減することができる。さらに、
ビット列が異なり隣り合って配置されたメモリセルにお
いても、それぞれ独立したタイミングで(非同期に)情
報を読み出すことができる。
300においては、図17を用いて説明したように、磁
気トンネル抵抗素子MR00、MR10、MR01およ
びMR11をMOSトランジスタのゲート電極と同じ層
に配設する構成を示したが、図20に示すMRAM30
0Aのような構成としても良い。
17の構成と同一の構成については同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
おいては、磁気トンネル抵抗素子MR00、MR10、
MR01およびMR11(図17においてはMR10お
よびMR11のみ例示)を、ビット線BL0、BL1お
よびBL2が形成される層の上部に配設している。
びQ11のそれぞれのソース・ドレイン層SDは、何れ
も電気伝導性を有する材料で構成されるコンタクトプラ
グPG1に接続されている。そのうち、同一単位セル内
のMOSトランジスタQ10およびQ11の、素子分離
絶縁膜STIを間に挟んで隣り合うソース・ドレイン層
SDに接続される2つのコンタクトプラグPG1は、共
通配線CLに接続されている。
同じ材質で配設され、上記2つのコンタクトプラグPG
1どうしを電気的に接続するように構成されている。
クトプラグPG1は、単位セルUC10においてはビッ
ト線BL0およびBL1に、単位セルUC11において
はビット線BL1およびBL2に接続されている。
ル層BM1を間に介して磁気トンネル抵抗素子MR10
およびMR11が配設されている。磁気トンネル抵抗素
子MR10およびMR11は、反強磁性体層AFM、強
磁性体層FM2、絶縁体層BT1および強磁性体層FM
1を順に積層して構成されている。
よびMR11のそれぞれの強磁性体層FM1がメモリ線
ML0およびML1と接続する構成となっている。
11は、層間絶縁膜IZ3およびIZ4中に配設され、
メモリ線ML0およびML1は層間絶縁膜IZ5中に配
設され、層間絶縁膜IZ5上には、層間絶縁膜IZ6お
よびIZ7が順に配設されている。
10およびUC11の構成について説明したが、他の単
位セルについても同様の構成を有しており、ダミー領域
についても同様である。なお、MRAM300Aの動作
は、MRAM300と同様である。
は、磁気トンネル抵抗素子をビット線の形成層よりも上
層に形成したので、製造工程においては、ビット線より
も後に形成されることになる。
ル抵抗素子に加わると、磁性体が磁性を失うが、キュリ
ー温度に達しないまでも、熱処理を行う時間や回数が多
いと、磁性体の磁化の強度が徐々に弱くなり、磁気トン
ネル抵抗素子の特性が劣化する可能性がある。従って、
MRAMの製造工程においては、磁気トンネル抵抗素子
は、できるだけ後の工程で形成することが望ましく、M
RAM300Aはこの点において有効な構成である。
態4のMRAM400の回路図を示す。図21において
は、アドレスAD00、AD10、AD01、AD11
の4つのメモリセルを示している。図21においては、
磁気抵抗素子を、実施の形態1で説明したMRAM10
0と同様にメモリ線とビット線との間に配設した構成と
し、可変抵抗の記号を用いて記載する。なお、磁気抵抗
素子の構成は図6を用いて説明したMRAM100と同
じである。
メモリセルは、ビット線WBL0aとWBL0bとの間
に、直列に接続されたNチャネル型のMOSトランジス
タQ21およびQ22と、ビット線RBL0aとRBL
0bとの間に、直列に接続されたNチャネル型のMOS
トランジスタQ23およびQ24と、磁気トンネル抵抗
素子MR00とを備えている。そして、MOSトランジ
スタQ21およびQ22のゲート電極が、ワード線WW
L0aおよびWWL0bに接続され、MOSトランジス
タQ23およびQ24のゲート電極が、ワード線RWL
0aおよびRWL0bに接続されている。
トランジスタQ21とQ22との接続ノードとメモリ線
ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗素子MR0
0とメモリ線ML0との接続ノードをノードN1、MO
SトランジスタQ21とQ22との接続ノードをノード
N2、MOSトランジスタQ21とビット線WBL0a
との接続ノードをノードN3、MOSトランジスタQ2
2とビット線WBL0bとの接続ノードをノードN4、
MOSトランジスタQ23とQ24との接続ノードをノ
ードN5、MOSトランジスタQ23とビット線RBL
0aとの接続ノードをノードN6、MOSトランジスタ
Q24とビット線RBL0bとの接続ノードをノードN
7と呼称する。なお、ノードN2とN5とは電気的に接
続されている。
線WBL1aとWBL1bとの間に、直列に接続された
Nチャネル型のMOSトランジスタQ21およびQ22
と、ビット線RBL1aとRBL1bとの間に、直列に
接続されたNチャネル型のMOSトランジスタQ23お
よびQ24と、磁気トンネル抵抗素子MR01とを備
え、MOSトランジスタQ21およびQ22のゲート電
極が、ワード線WWL0aおよびWWL0bに接続さ
れ、MOSトランジスタQ23およびQ24のゲート電
極が、ワード線RWL0aおよびRWL0bに接続され
ている。
は、MOSトランジスタQ21とQ22との接続ノード
とメモリ線ML1との間に接続され、磁気トンネル抵抗
素子MR01とメモリ線ML1との接続ノードをノード
N1、MOSトランジスタQ21とQ22との接続ノー
ドをノードN2、MOSトランジスタQ21とビット線
WBL1aとの接続ノードをノードN3、MOSトラン
ジスタQ22とビット線WBL1bとの接続ノードをノ
ードN4、MOSトランジスタQ23とQ24との接続
ノードをノードN5、MOSトランジスタQ23とビッ
ト線RBL1aとの接続ノードをノードN6、MOSト
ランジスタQ24とビット線RBL1bとの接続ノード
をノードN7と呼称する。なお、ノードN2とN5とは
電気的に接続されている。
ビット線WBL0aとWBL0bとの間に、直列に接続
されたNチャネル型のMOSトランジスタQ25および
Q26と、ビット線RBL0aとRBL0bとの間に、
直列に接続されたNチャネル型のMOSトランジスタQ
27およびQ28と、磁気トンネル抵抗素子MR10と
を備えている。そして、MOSトランジスタQ25およ
びQ26のゲート電極が、ワード線WWL1aおよびW
WL1bに接続され、MOSトランジスタQ27および
Q28のゲート電極が、ワード線RWL1aおよびRW
L1bに接続されている。
は、MOSトランジスタQ25とQ26との接続ノード
とメモリ線ML0との間に接続され、磁気トンネル抵抗
素子MR10とメモリ線ML0との接続ノードをノード
N8、MOSトランジスタQ25とQ26との接続ノー
ドをノードN9、MOSトランジスタQ25とビット線
WBL0aとの接続ノードをノードN10、MOSトラ
ンジスタQ26とビット線WBL0bとの接続ノードを
ノードN11、MOSトランジスタQ27とQ28との
接続ノードをノードN12、MOSトランジスタQ27
とビット線RBL0aとの接続ノードをノードN13、
MOSトランジスタQ28とビット線RBL0bとの接
続ノードをノードN14と呼称する。なお、ノードN9
とN12とは電気的に接続されている。
線WBL1aとWBL1bとの間に、直列に接続された
Nチャネル型のMOSトランジスタQ25およびQ26
と、ビット線RBL1aとRBL1bとの間に、直列に
接続されたNチャネル型のMOSトランジスタQ27お
よびQ28と、磁気トンネル抵抗素子MR11とを備
え、MOSトランジスタQ25およびQ26のゲート電
極が、ワード線WWL1aおよびWWL1bに接続さ
れ、MOSトランジスタQ27およびQ28のゲート電
極が、ワード線RWL1aおよびRWL1bに接続され
ている。
は、MOSトランジスタQ25とQ26との接続ノード
とメモリ線ML1との間に接続され、磁気トンネル抵抗
素子MR11とメモリ線ML0との接続ノードをノード
N8、MOSトランジスタQ25とQ26との接続ノー
ドをノードN9、MOSトランジスタQ25とビット線
WBL1aとの接続ノードをノードN10、MOSトラ
ンジスタQ26とビット線WBL1bとの接続ノードを
ノードN11、MOSトランジスタQ27とQ28との
接続ノードをノードN12、MOSトランジスタQ27
とビット線RBL1aとの接続ノードをノードN13、
MOSトランジスタQ28とビット線RBL1bとの接
続ノードをノードN14と呼称する。なお、ノードN9
とN12とは電気的に接続されている。
Nチャネル型のMOSトランジスタQ3およびQ31を
介して参照電圧源VR1に共通に接続されるとともに、
それぞれスイッチ付き電流源S1およびS2に接続され
る構成となっている。
1aおよびRBL1bは情報の読み出しのためのビット
線であり、それぞれ、スイッチ付きバッファB1、B
2、B3およびB4の入力に接続され、電流I0a、I
0b、I1aおよびI1bがスイッチ付きバッファB1
〜B4に与えられ、スイッチ付きバッファB1〜B4で
電流増幅された出力が、それぞれセンスアンプSA1に
与えられる構成となっている。
WBL1aおよびWBL1bは情報の書き込みのための
ビット線である。
RWL1aおよびRWL1bは、情報の読み出しのため
のワード線であり、ワード線WWL0a、WWL0b、
WWL1aおよびWWL1bは、情報の書き込みのため
のワード線である。
つ、図22および図23に示すタイミングチャートを用
いて、MRAM400の動作を説明する。なお、以下の
説明においては、アドレスAD00へのデータの書き込
み動作および読み出し動作を例に採って説明する。
び図23は、MRAM400におけるアドレスAD00
へのデータの書き込み動作および読み出し動作に際して
の、各種電圧および電流のタイミングチャートである。
際しては、スイッチ付き電流源S1のスイッチW1をオ
ンするようにスイッチW1に所定の電圧を与え、メモリ
線ML0に電流I1を流す。電流が流れるため、図22
に示すようにメモリ線ML0の電位が、電圧Vssより
も高くなる方向に変化する。そして、書き込みに要する
所定期間、ビット線WBL0aに電圧Vddを与え、そ
の間はビット線WBL0bに電圧Vssを与える。
b共に、所定期間、電圧Vddを与え、MOSトランジ
スタQ21およびQ22をオン状態にする。これにより
電流I3が、ノードN3からノードN4に向けて流れ
る。この電流I3の方向を+方向とし、電流+I3と呼
称する。
よびQ22に流れる電流のタイミングチャートを示して
おり、上記のタイミングでは電流+I3が流れることを
示している。なお、図23においてMOSトランジスタ
Q21に流れる電流は、ノードN3からN2に向けて流
れる場合を正(+)、反対方向を負(−)とし、MOS
トランジスタQ22に流れる電流は、ノードN2からN
4に向けて流れる場合を正(+)、反対方向を負(−)
として表す。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われる。なお、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは固定
されており、変化しない。
抵抗素子MR00(すなわちアドレスAD00)に情報
が書き込まれる。この時に書き込まれる情報を、論理0
とする。
チW1をオフすることで、メモリ線ML0に電流I1が
流れなくなる。この後、メモリ線ML0の電位を、電圧
Vssにプリチャージする。
bの電圧を、共に電圧Vssに設定して、MOSトラン
ジスタQ21およびQ22をオフ状態にする。また、ビ
ット線WBL0aおよびWBL0bに電圧Vssを与え
る。この期間を、スタンバイ期間と呼称する。
上述した論理とは反対の論理1を書き込む場合には、ス
イッチ付き電流源S1のスイッチW1をオンするように
スイッチW1に所定の電圧を与え、メモリ線ML0に電
流I1を流す。電流が流れるため、図22に示すように
メモリ線ML0の電位が、電圧Vssよりも高くなる方
向に変化する。そして、書き込みに要する所定期間、ビ
ット線WBL0bに電圧Vddを与え、その間はビット
線WBL0aに電圧Vssを与える。
b共に、所定期間、電圧Vddを与え、MOSトランジ
スタQ21およびQ22をオン状態にする。これにより
電流I3が、ノードN4からノードN3に向けて流れ
る。この電流I3の方向を−方向とし、電流−I3と呼
称する。
びQ22に流れる電流のタイミングチャートにおいて
は、上記のタイミングでは電流−I3が流れることを示
している。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われるが、電流I3がノードN4からN3へ流れるた
め、磁化ベクトルの方向は、論理0の書き込みの場合と
は異なり、論理0とは反対の論理1が書き込まれる。こ
のとき、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは変化しな
い。
D00からのデータの読み出しに際しては、まず、参照
電圧源VR1の出力スイッチであるMOSトランジスタ
Q3がオン状態となるように、ゲート制御信号RR1と
して、所定電圧を与える。なお、図23に示すように、
所定電圧を与える期間は読み出しに要する所定期間以上
となるように設定する。
電圧Vrefが与えられる。
は、ワード線RWL0aに電圧Vddを、ワード線RW
L0bに電圧Vssを与えることで、MOSトランジス
タQ23はオン状態となり、MOSトランジスタQ24
がオフ状態を保つようにする。
ると、磁気トンネル抵抗素子MR00に電流が流れ、ノ
ードN1からノードN2、N5を介してノードN6に電
流が流れる。このとき流れる電流は、磁気トンネル抵抗
素子MR00抵抗値(強磁性体の磁化の方向によって決
まる)に応じて決まる。
SトランジスタQ23に流れる電流は−の電流として示
している。
態にあるので、磁気トンネル抵抗素子MR00を流れた
電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ23を介し
てビット線RBL0aに電流I0aとして流れる。
1に電圧Vddが与えられ、バッファB1がオンする
と、電流I0aが増幅されてセンスアンプSA1に与え
られる。センスアンプSA1においては、増幅された電
流I0aがセンス増幅され、情報が読み出される。
は、スイッチ付きバッファB1のスイッチBB1に電圧
Vssが与えられ、バッファB1がオフ状態となる。
bに、共に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタ
Q23およびQ24が、共にオフ状態になる。
であるMOSトランジスタQ3のゲート制御信号RR1
に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ3がオ
フ状態になる。また、メモリ線ML0の電位を、電圧V
ssにプリチャージする。
WL0b、ビット線RBL0aおよびRBL0bに電圧
Vssが与えられ、メモリ線ML0の電位が電圧Vss
にプリチャージされてスタンバイ期間が始まる。
には、ワード線RWL0aに電圧Vssを、ワード線R
WL0bに電圧Vddを与えることで、MOSトランジ
スタQ24はオン状態となり、磁気トンネル抵抗素子M
R00に電流が流れ、ノードN1からノードN2および
N5を介してノードN7に電流が流れる。このとき流れ
る電流は、磁気トンネル抵抗素子MR00抵抗値(強磁
性体の磁化の方向によって決まる)に応じて決まる。
SトランジスタQ24に流れる電流は+の電流として示
している。
磁気トンネル抵抗素子に対して、情報の書き込みのため
の1対のビット線、情報の読み出しのための1対のビッ
ト線、情報の書き込みのための1対のワード線、情報の
読み出しのための1対のワード線を備えているので、例
えば、磁気トンネル抵抗素子MR00およびMR10に
同時に異なる情報を書き込むことが可能である。
ら電流I1を流した状態で、ビット線WBL0aおよび
RBL0bに電圧Vddを与え、ビット線WBL0bお
よびRBL0aに電圧Vssを与え、ワード線RWL1
aおよびRWL1bに電圧Vddを与え、また、ワード
線WWL0aおよびWWL0bにも電圧Vddを与える
と、アドレスAD10のMOSトランジスタQ27およ
びQ28がオン状態となり、アドレスAD00のMOS
トランジスタQ21およびQ22がオン状態となる。
びQ28に流れる電流I5の方向と、MOSトランジス
タQ22およびQ22に流れる電流I3の方向とは左右
逆であるので、磁気トンネル抵抗素子MR00とMR1
0とで、同時に異なる情報を書き込むことができる。
めのビット線RBL0a、RBL0b、RBL1aおよ
びRBL1bも、情報の書き込みのためのビット線とし
て機能する。
磁気トンネル抵抗素子に対して4つのパストランジスタ
(アドレスAD00ではMOSトランジスタQ21〜Q
24)を有するので、情報を読み出す際に、同じビット
列について、複数のパストランジスタから同時に情報を
読み出すことも可能である。
ット線WBL0a、WBL0b、WBL1aおよびWB
L1bも、情報の読み出しのためのビット線として機能
する。
なるメモリセルから、非同期に情報を読み出すことがで
きることは言うまでもない。
400を構成する1つのメモリセルの平面レイアウトを
模式的に示す。
各層の平面レイアウトを重ね合わせた状態を示してお
り、MOSトランジスタQ21〜Q24のそれぞれゲー
ト電極GAが、磁気トンネル抵抗素子MR00を中心
に、2行2列に並列して配設されている。
びQ23のゲート電極GAが、短手方向に並列して配設
され、MOSトランジスタQ22およびQ24のゲート
電極GAが、短手方向に並列して配設され、また、MO
SトランジスタQ21およびQ22のゲート電極GA
は、長手方向に一列に配設され、MOSトランジスタQ
23およびQ24のゲート電極GAは、長手方向に一列
に配設されている。
CH0を介して上層の第1金属層M1に接続され、第1
金属層M1はコンタクト部CH2を介して上層の第2金
属層M2に接続され、第2金属層M2はコンタクト部C
H3を介して上層の第3金属層M3に接続されている。
1金属層M1と第2金属層M2との間に配設され、第1
金属層M1は、コンタクト部CH1を介して活性領域A
Aに電気的に接続されている。
す平面レイアウトであり、各第1金属層M1がコンタク
ト部CH1を介して活性領域AAに接続されている。
平面レイアウトであり、磁気トンネル抵抗素子MR00
上にメモリ線ML0に対応する第2金属層M2が配設さ
れ、2つの活性領域AA上には、図に向かって左側から
順に、ビット線RBL0a、WBL0a、RBL0bお
よびWBL0bに対応する複数の第2金属層M2が配設
されている。
電極GAの長手方向に対して平面視的に直交するように
並列に配設されている。
平面レイアウトであり、2つの活性領域AA上に跨るよ
うに、図に向かって上側から順に、ワード線WWL0
a、WWL0b、RWL0aおよびRWL0bに対応す
る複数の第3金属層M3が配設されている。なお、複数
の第3金属層M3は、各ゲート電極GAの長手方向に対
して平面視的に平行するように複数並列に配設されてい
る。
ウトは、1つのメモリセル内のMOSトランジスタの全
てのゲート電極が、磁気トンネル抵抗素子を中心とし
て、2行2列に並列して配設されているので、製造工程
におけるゲート電極のパターニング(転写工程およびエ
ッチング工程を含む)を行う際に、CD(Critical Dim
ension)シフトを低減することができる。
さくなることがCDロスであり、設計値に比べて仕上が
り寸法が大きくなることがCDゲインであり、CDロス
およびCDゲインを総称して、CDシフトと呼称してい
る。
でCDシフトが低減するのは、メモリセルアレイ全体と
して見たときに、ゲート電極の配列パターンが一定にな
り、レジスト転写工程における光の定在波の乱れや、エ
ッチング工程におけるプラズマの密度の偏りを防止する
ことができるからである。これらのメカニズムについて
は、ダミー領域を設ける理由として、実施の形態1にお
いて説明している。
に、MRAM400においては、1つの磁気トンネル抵
抗素子に対して2対のビット線を配設し、4本のビット
線と磁気トンネル抵抗素子の間にそれぞれスイッチ素子
を介挿しているので、磁気トンネル抵抗素子の情報を読
み出す際には、スイッチ素子を選択的にオンするように
制御することで、ビット線を共用する異なるアドレスの
メモリセルから、それぞれ独立したタイミングで(非同
期に)情報を読み出すことができる。
て、2対のワード線を配設しているので同じビット列の
アドレスの異なる2つのメモリセルに、同時に異なる情
報を書き込むことができる。
ジスタの全てのゲート電極が、磁気トンネル抵抗素子を
中心として、2行2列に並列して配設されるように平面
レイアウトを構成するので、製造工程におけるゲート電
極のパターニングを行う際に、CDシフトを低減するこ
とができる。
AM400においては、情報の読み出しのためのワード
線として、ワード線RWL0a、RWL0b、RWL1
0aおよびRWL1bを、情報の書き込みのためのワー
ド線としてワード線WWL0a、WWL0b、WWL1
0aおよびWWL1bを備えた構成を示したが、図28
に示すMRAM400Aのように、情報の書き込みのた
めのワード線は、メモリセルに対して1本だけ設けるよ
うにしても良い。
AD00およびアドレスAD01メモリセルにおいて
は、MOSトランジスタQ21およびQ22のゲート電
極を、ワード線WWL0に接続し、アドレスAD10お
よびアドレスAD11メモリセルにおいては、MOSト
ランジスタQ25およびQ26のゲート電極をワード線
WWL1に接続するように構成しても良い。その他の構
成は図21に示すMRAM400と同じである。
列にある異なるアドレスのメモリセルに対して、同時に
情報を書き込むことはできなくなるが、同じビット列に
ある異なるアドレスのメモリセルから、同時に情報を読
み出すことはでき、ワード線の本数が減った分だけ、メ
モリ領域の占有面積を低減することができる。
つのメモリセルの平面レイアウトを模式的に示す。
各層の平面レイアウトを重ね合わせた状態を示してお
り、MOSトランジスタQ21およびQ22の共通化さ
れたゲート電極GA1の短手方向に並列して、MOSト
ランジスタQ23およびQ24のそれぞれのゲート電極
GAが配設されている。なお、MOSトランジスタQ2
3およびQ24のそれぞれのゲート電極GAは、長手方
向に一列に配設されている。そして、ゲート電極GA1
と、ゲート電極GAの配列に挟まれる位置の中央に、磁
気トンネル抵抗素子MR00が配設されている。従っ
て、ゲート電極GA1およびゲート電極GAは、左右対
称に配設されていると言うことができる。
電極GAはコンタクト部CH0を介して上層の第1金属
層M1に接続され、第1金属層M1はコンタクト部CH
2を介して上層の第2金属層M2に接続され、第2金属
層M2はコンタクト部CH3を介して上層の第3金属層
M3に接続されている。
1金属層M1と第2金属層M2との間に配設され、第1
金属層M1は、コンタクト部CH1を介して活性領域A
Aに電気的に接続されている。
す平面レイアウトであり、各第1金属層M1がコンタク
ト部CH1を介して活性領域AAに接続されている。
平面レイアウトであり、磁気トンネル抵抗素子MR00
上にメモリ線ML0に対応する第2金属層M2が配設さ
れ、2つの活性領域AA上には、図に向かって左側から
順に、ビット線RBL0a、WBL0a、RBL0bお
よびWBL0bに対応する複数の第2金属層M2が配設
されている。なお、複数の第2金属層M2は、ゲート電
極GA1および各ゲート電極GAの長手方向に対して平
面視的に直交するように並列に配設されている。
平面レイアウトであり、2つの活性領域AA上に跨るよ
うに、図に向かって上側から順に、ワード線WWL0、
RWL0aおよびRWL0bに対応する複数の第3金属
層M3が配設されている。なお、複数の第3金属層M3
は、各ゲート電極GAの長手方向に対して平面視的に平
行するように複数並列に配設されている。
アウトは、1つのメモリセル内のMOSトランジスタの
全てのゲート電極が、磁気トンネル抵抗素子を中心とし
て、左右対称に配設されているので、製造工程における
ゲート電極のパターニングを行う際に、CDシフトを低
減することができる。
0においては、情報の読み出しのためのワード線とし
て、ワード線RWL0a、RWL0b、RWL10aお
よびRWL1bを、情報の書き込みのためのワード線と
してワード線WWL0a、WWL0b、WWL10aお
よびWWL1bを備え、情報の読み出しのためのビット
線としてビット線RBL0a、RBL0b、RBL1a
およびRBL1bを、情報の書き込みのためのビット線
としてビット線WBL0a、WBL0b、WBL1aお
よびWBL1bを備えた構成を示したが、図33に示す
MRAM400Bのように、情報の書き込みのためのワ
ード線および情報の読み出しのためのワード線を、メモ
リセルに対して1本ずつ、また、情報の読み出しのため
のビット線をメモリセルに対して1本だけ設けるように
しても良い。
00のメモリセルは、書き込みのためのMOSトランジ
スタとしては、MOSトランジスタQ23だけを備え、
MOSトランジスタQ23は、ビット線RBL0とノー
ドN9との間に電気的に接続されている。
書き込みのためのMOSトランジスタとしては、MOS
トランジスタQ23だけを備え、MOSトランジスタQ
23は、ビット線RBL1とノードN9との間に電気的
に接続されている。
みのためのMOSトランジスタとしては、MOSトラン
ジスタQ27だけを備え、MOSトランジスタQ27
は、ビット線RBL0とノードN9との間に電気的に接
続されている。
書き込みのためのMOSトランジスタとしては、MOS
トランジスタQ27だけを備え、MOSトランジスタQ
27は、ビット線RBL1とノードN9との間に電気的
に接続されている。
AD01のメモリセルにおいては、MOSトランジスタ
Q21およびQ22のゲート電極が、ワード線WWL0
に接続され、MOSトランジスタQ23のゲート電極
が、ワード線RWL0に接続されている。
D11のメモリセルにおいては、MOSトランジスタQ
25およびQ26のゲート電極が、ワード線WWL1に
接続され、MOSトランジスタQ27のゲート電極が、
ワード線RWL1に接続されている。その他の構成は図
21に示すMRAM400と同じである。
図35に示すタイミングチャートを用いて、MRAM4
00Bの動作について説明する。
におけるアドレスAD00へのデータの書き込み動作お
よび読み出し動作に際しての、各種電圧および電流のタ
イミングチャートである。
スAD00へのデータの書き込みに際しては、スイッチ
付き電流源S1のスイッチW1をオンするようにスイッ
チW1に所定の電圧を与え、メモリ線ML0に電流I1
を流す。
ト線WBL0aに電圧Vddを与え、その間はビット線
WBL0bに電圧Vssを与える。
圧Vddを与え、MOSトランジスタQ21およびQ2
2をオン状態にする。これにより電流I3が、ノードN
3からノードN4に向けて流れる。この電流I3の方向
を+方向とし、電流+I3と呼称する。
よびQ22に流れる電流のタイミングチャートを示して
おり、上記のタイミングでは電流+I3が流れることを
示している。なお、図23においてMOSトランジスタ
Q21に流れる電流は、ノードN3からN2に向けて流
れる場合を正(+)、反対方向を負(−)とし、MOS
トランジスタQ22に流れる電流は、ノードN2からN
4に向けて流れる場合を正(+)、反対方向を負(−)
として表す。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われる。なお、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは固定
されており、変化しない。
抵抗素子MR00(すなわちアドレスAD00)に情報
が書き込まれる。この時に書き込まれる情報を、論理0
とする。
チW1をオフすることで、メモリ線ML0に電流I1が
流れなくなる。この後、メモリ線ML0の電位を、電圧
Vssにプリチャージする。
設定して、MOSトランジスタQ21およびQ22をオ
フ状態にする。また、ビット線WBL0aおよびWBL
0bに電圧Vssを与える。この期間を、スタンバイ期
間と呼称する。
上述した論理とは反対の論理1を書き込む場合には、ス
イッチ付き電流源S1のスイッチW1をオンするように
スイッチW1に所定の電圧を与え、メモリ線ML0に電
流I1を流す。
ト線WBL0bに電圧Vddを与え、その間はビット線
WBL0aに電圧Vssを与える。
圧Vddを与え、MOSトランジスタQ21およびQ2
2をオン状態にする。これにより電流I3が、ノードN
4からノードN3に向けて流れる。この電流I3の方向
を−方向とし、電流−I3と呼称する。
びQ22に流れる電流のタイミングチャートにおいて
は、上記のタイミングでは電流−I3が流れることを示
している。
交番磁場により、磁気トンネル抵抗素子MR00の強磁
性体層FM1の磁化ベクトルが決定され、書き込みが行
われるが、電流I3がノードN4からN3へ流れるた
め、磁化ベクトルの方向は、論理0の書き込みの場合と
は異なり、論理0とは反対の論理1が書き込まれる。こ
のとき、強磁性体層FM2の磁化ベクトルは変化しな
い。
スAD00からのデータの読み出しに際しては、まず、
参照電圧源VR1の出力スイッチであるMOSトランジ
スタQ3がオン状態となるように、ゲート制御信号RR
1として、所定電圧を与える。なお、図35に示すよう
に、所定電圧を与える期間は読み出しに要する所定期間
以上となるように設定する。
電圧Vrefが与えられる。
は、ワード線RWL0に電圧Vddを与えることで、M
OSトランジスタQ23をオン状態とする。
ると、磁気トンネル抵抗素子MR00に電流が流れ、ノ
ードN1からノードN2を介してノードN6に電流が流
れる。このとき流れる電流は、磁気トンネル抵抗素子M
R00抵抗値(強磁性体の磁化の方向によって決まる)
に応じて決まる。
SトランジスタQ23に流れる電流は−の電流として示
している。
れた電流は、ほとんど全てMOSトランジスタQ23を
介してビット線RBL0に電流I00として流れる。
1に電圧Vddが与えられ、バッファB1がオンする
と、電流I00が増幅されてセンスアンプSA1に与え
られる。センスアンプSA1においては、増幅された電
流I00がセンス増幅され、情報が読み出される。
は、スイッチ付きバッファB1のスイッチBB1に電圧
Vssが与えられ、バッファB1がオフ状態となる。
えられ、MOSトランジスタQ23がオフ状態になる。
であるMOSトランジスタQ3のゲート制御信号RR1
に電圧Vssが与えられ、MOSトランジスタQ3がオ
フ状態になる。また、メモリ線ML0の電位を、電圧V
ssにプリチャージする。
RBL0aおよびRBL0bに電圧Vssが与えられ、
メモリ線ML0の電位が電圧Vssにプリチャージされ
てスタンバイ期間が始まる。
は、メモリセルへの情報の書き込みラインと、メモリセ
ルからの情報の読み出しラインとを別個に備える構成に
おいて、最小の構成を得ることができる。
AM400Bを構成する1つのメモリセルの平面レイア
ウトを模式的に示す。
各層の平面レイアウトを重ね合わせた状態を示してお
り、MOSトランジスタQ21およびQ22の共通化さ
れたゲート電極GA1の短手方向に並列して、MOSト
ランジスタQ23のゲート電極GAおよびダミーゲート
電極DGAが配設されている。なお、ゲート電極GAお
よびダミーゲート電極DGAは、長手方向に一列に配設
されている。そして、ゲート電極GA1と、ゲート電極
GAおよびダミーゲート電極DGAの配列に挟まれる位
置の中央に、磁気トンネル抵抗素子MR00が配設され
ている。
ンタクト部CH0を介して上層の第1金属層M1に接続
され、第1金属層M1はコンタクト部CH2を介して上
層の第2金属層M2に接続され、第2金属層M2はコン
タクト部CH3を介して上層の第3金属層M3に接続さ
れている。
1金属層M1と第2金属層M2との間に配設され、第1
金属層M1は、コンタクト部CH1を介して活性領域A
Aに電気的に接続されている。
す平面レイアウトであり、各第1金属層M1がコンタク
ト部CH1を介して活性領域AAに接続されている。
平面レイアウトであり、磁気トンネル抵抗素子MR00
上にメモリ線ML0に対応する第2金属層M2が配設さ
れ、2つの活性領域AA上には、図に向かって左側から
順に、ビット線WBL0a、RBL0およびWBL0b
に対応する複数の第2金属層M2が配設されている。な
お、複数の第2金属層M2は、ダミーゲート電極DG
A、ゲート電極GA1およびGAの長手方向に対して平
面視的に直交するように複数並列に配設されている。
アウトは、1つのメモリセル内のM個数が3個になっ
て、ゲート電極の配列パターンが不規則になることを防
止するため、ダミーゲート電極DGAを備えているの
で、製造工程におけるゲート電極のパターニングを行う
際に、CDシフトを低減することができる。
置によれば、第1および第2のビット線に電気的に接続
され、磁気トンネル接合素子に対する情報の読み出しの
ための電流経路として少なくとも機能する第1の電流経
路内に第1および第2のスイッチ素子を配設しているの
で、磁気トンネル接合素子の情報を読み出す際には、第
1および第2のスイッチ素子を選択的にオンするように
制御することで、ビット線を共用する異なるアドレスの
メモリセルから、それぞれ独立したタイミングで情報を
読み出すことができる。
によれば、第2の電流経路と第1の電流経路との間に磁
気トンネル接合素子が電気的に接続され、第1および第
2の電流経路が非接触で平面視的に直交して配設されて
いるので、第1および第2の電流経路に流れる電流によ
って発生する磁場により磁気トンネル接合素子への情報
の書き込みが行われ、磁気トンネル接合素子の情報を読
み出す際には、第1および第2のスイッチ素子を選択的
にオンするように制御することで、第2の電流経路から
磁気トンネル接合素子を介して、第1あるいは第2のビ
ット線に情報を読み出すことができる。
によれば、磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込
みおよび読み出しのための電流経路として機能する第3
の電流経路内に第3および第4のスイッチ素子を配設し
ているので、第1の電流経路を磁気トンネル接合素子へ
の情報の書き込み経路とし、第3の電流経路を磁気トン
ネル接合素子への情報の読み出し経路として使用するこ
とが可能となり、同じビット列のアドレスの異なる2つ
のメモリセルに、同時に異なる情報を書き込むことが可
能となる。
によれば、ビット列が異なり隣り合って配置されたメモ
リセルどうしは、その間に配設された第1および第2の
ビット線の少なくとも一方を共有するので、ビット線の
本数を削減できるので、メモリ領域の占有面積を低減す
ることができる。さらに、ビット列が異なり隣り合って
配置されたメモリセルにおいても、それぞれ独立したタ
イミングで情報を読み出すことができる。
によれば、第1および第2のスイッチ素子を選択的に制
御するこことができる。
によれば、第1および第2のスイッチ素子、第3および
第4のスイッチ素子を選択的に制御するこことができ
る。
によれば、ワード線の本数を削減できる。
によれば、第2の電流経路に対する、電圧源からの電圧
供給および電流源からの電流供給を選択的に行うこと
で、磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込みおよ
び読み出しを実現できる。
によれば、メモリセルへの情報の書き込みラインと、メ
モリセルからの情報の読み出しラインとを別個に備える
構成において、最小の構成を得ることができる。
置によれば、ワード線の本数を削減できる。
置によれば、第1および第3の電流経路に流れる電流に
よって発生する磁場により磁気トンネル接合素子への情
報の書き込みが行われ、磁気トンネル接合素子の情報を
読み出す際には、第1および第2のスイッチ素子を選択
的にオンするように制御することで、第2の電流経路か
ら磁気トンネル接合素子を介して、第1あるいは第2の
ビット線に情報を読み出すことができる。
置によれば、第1および第3の電流経路に流れる電流に
よって発生する磁場により磁気トンネル接合素子への情
報の書き込みを実現するための、磁気トンネル接合素子
と、第1〜第3の電流経路の具体的配置を得ることがで
きる。
置によれば、第2の電流経路に対する、電圧源からの電
圧供給および電流源からの電流供給を選択的に行うこと
で、磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込みおよ
び読み出しを実現できる。また、電流源として双方向電
流源を用いることで、2種類の書き込み情報を選択する
ことができる。
置によれば、階層ビット線構造および階層ワード線構造
を採用することで、メモリセルアレイの規模が大きくな
っても、信号伝達の遅延を防止することができる。
置によれば、第1および第2のビット線に読み出された
情報を、センス増幅できる。
置によれば、センス増幅器の電源供給線に階層パワーラ
イン構造を採用することで、センス増幅器の非動作時に
は消費電力を低減することができる。
置によれば、第1および第2のスイッチ素子と磁気トン
ネル接合素子との電気的接続が容易にできる。
置によれば、製造工程においては、磁気トンネル接合素
子がビット線よりも後に形成されることになり、ビット
線形成に際しての熱処理の影響を受けず、性能低下を防
止できる。
模式的に示す図である。
図である。
磁場の大きさとその方向を示す図である。
ロック図である。
レイアウトを示す図である。
を示す断面図である。
トンネル抵抗素子の構成を示す断面図である。
トンネル抵抗素子の変形例の構成を示す断面図である。
を示す断面図である。
路構成を示す図である。
作を説明するタイミングチャートである。
形例の構成を示す断面図である。
路構成を示す図である。
作を説明するタイミングチャートである。
路構成を示す図である。
面レイアウトを示す図である。
成を示す断面図である。
作を説明するタイミングチャートである。
作を説明するタイミングチャートである。
形例の構成を示す断面図である。
路構成を示す図である。
作を説明するタイミングチャートである。
作を説明するタイミングチャートである。
つのメモリセルの平面レイアウトを示す図である。
つのメモリセルの最下層の平面レイアウトを示す図であ
る。
つのメモリセルのビット線以下の平面レイアウトを示す
図である。
つのメモリセルのワード線以下の平面レイアウトを示す
図である。
形例1の回路構成を示す図である。
形例1の1つのメモリセルの平面レイアウトを示す図で
ある。
形例1の1つのメモリセルの最下層の平面レイアウトを
示す図である。
形例1の1つのメモリセルのビット線以下の平面レイア
ウトを示す図である。
形例1の1つのメモリセルのワード線以下の平面レイア
ウトを示す図である。
形例2の回路構成を示す図である。
形例2の動作を説明するタイミングチャートである。
形例2の動作を説明するタイミングチャートである。
形例2の1つのメモリセルの平面レイアウトを示す図で
ある。
形例2の1つのメモリセルの最下層の平面レイアウトを
示す図である。
形例2の1つのメモリセルのビット線以下の平面レイア
ウトを示す図である。
ある。
ある。
本構成を示す図である。
視図である。
面図である。
ある。
るタイミングチャートである。
路図である。
ル抵抗素子、ML01,ML02 メモリライン。
Claims (18)
- 【請求項1】 複数のビット線と、複数のワード線と、
磁気トンネル接合素子とを少なくとも有するメモリセル
を複数、マトリックス状に配列して構成されるメモリセ
ルアレイを備えた磁気記憶装置であって、 前記メモリセルは、 対をなす第1および第2のビット線に電気的に接続さ
れ、前記磁気トンネル接合素子に対する情報の読み出し
のための電流経路として少なくとも機能する第1の電流
経路を有し、 前記第1の電流経路は、 前記第1の電流経路内に配設された第1および第2のス
イッチ素子を有し、 前記第1のスイッチ素子は、前記第1のビット線と前記
磁気トンネル接合素子との電気的な接続、非接続を制御
し、 前記第2のスイッチ素子は、前記第2のビット線と前記
磁気トンネル接合素子との電気的な接続、非接続を制御
するように配設される、磁気記憶装置。 - 【請求項2】 前記第1の電流経路は、前記磁気トンネ
ル接合素子に対する情報の書き込みのための電流経路と
しても機能し、 前記メモリセルは、 前記磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込みおよ
び読み出しのための電流経路として機能する第2の電流
経路をさらに有し、 前記第1および第2の電流経路は非接触で平面視的に直
交して配設され、 前記磁気トンネル接合素子は、前記第1と第2の電流経
路との間に電気的に接続される、請求項1記載の磁気記
憶装置。 - 【請求項3】 前記メモリセルは、 対をなす第3および第4のビット線に電気的に接続さ
れ、前記磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込み
および読み出しのための電流経路として機能する第3の
電流経路をさらに有し、 前記第3の電流経路は、 前記第3の電流経路内に配設された第3および第4のス
イッチ素子を有し、 前記第3のスイッチ素子は、前記第3のビット線と前記
磁気トンネル接合素子との電気的な接続および非接続を
制御し、 前記第4のスイッチ素子は、前記第4のビット線と前記
磁気トンネル接合素子との電気的な接続および非接続を
制御するように配設される、請求項2記載の磁気記憶装
置。 - 【請求項4】 マトリックス状に配列された複数の前記
メモリセルのうち、ビット列が異なり隣り合って配置さ
れた前記メモリセルどうしは、その間に配設された前記
第1および第2のビット線の少なくとも一方を共有す
る、請求項2記載の磁気記憶装置。 - 【請求項5】 前記第1および第2のスイッチ素子は、
それぞれ第1および第2のワード線から与えられる制御
信号に基づいて開閉動作する、請求項1記載の磁気記憶
装置。 - 【請求項6】 前記第1および第2のスイッチ素子は、
それぞれ第1および第2のワード線から与えられる制御
信号に基づいて開閉動作し、 前記第3および第4のスイッチ素子は、それぞれ第3お
よび第4のワード線から与えられる制御信号に基づいて
開閉動作する、請求項3記載の磁気記憶装置。 - 【請求項7】 前記第1および第2のスイッチ素子は、
第1のワード線から与えられる制御信号に基づいて開閉
動作し、 前記第3および第4のスイッチ素子は、それぞれ第2お
よび第3のワード線から与えられる制御信号に基づいて
開閉動作する、請求項3記載の磁気記憶装置。 - 【請求項8】 前記第2の電流経路に接続される、電圧
源および電流源をさらに備え、 前記第2の電流経路に対する、前記電圧源からの電圧供
給および前記電流源からの電流供給は、選択的に行われ
る、請求項2記載の磁気記憶装置。 - 【請求項9】 前記メモリセルは、 第3のビット線に電気的に接続され、前記磁気トンネル
接合素子に対する情報の読み出しのための電流経路とし
て機能する第3の電流経路をさらに有し、 前記第3の電流経路は、 前記第3の電流経路内に配設された第3のスイッチ素子
を有し、 前記第3のスイッチ素子は、前記第3のビット線と前記
磁気トンネル接合素子との電気的な接続および非接続を
制御するように配設される、請求項2記載の磁気記憶装
置。 - 【請求項10】 前記第1および第2のスイッチ素子
は、第1のワード線から与えられる制御信号に基づいて
開閉動作し、 前記第3のスイッチ素子は、第2のワード線から与えら
れる制御信号に基づいて開閉動作する、請求項9記載の
磁気記憶装置。 - 【請求項11】 前記メモリセルは、 前記磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込みのた
めの電流経路として機能する第2の電流経路と、 前記磁気トンネル接合素子に対する情報の書き込みに際
して、前記磁気トンネル接合素子を構成する磁性体の磁
化の方向を制御するための電流経路として機能する第3
の電流経路とをさらに有し、 前記磁気トンネル接合素子は、前記第1と第2の電流経
路との間に電気的に接続される、請求項1記載の磁気記
憶装置。 - 【請求項12】 前記磁気トンネル接合素子は、 少なくとも1つの磁気トンネル接合を構成するように積
層された、磁性体の多層膜を備え、 前記第1の電流経路は、前記多層膜の最上層および最下
層の一方に、前記第2の電流経路は前記多層膜の最上層
および最下層の他方に電気的に接続され、 前記第3の電流経路は、前記第2の電流経路とは電気的
に絶縁されて、前記第2の電流経路の近傍に配設され、
前記第1の電流経路に対して平面視的に直交するように
配設される、請求項3記載の磁気記憶装置。 - 【請求項13】 前記第2の電流経路に接続される、電
流源および電圧源をさらに備え、 前記電流源は、前記第2の電流経路に流す電流の方向を
選択可能な双方向電流源であって、 前記第2の電流経路に対する、前記電圧源からの電圧供
給および前記電流源からの電流供給は、選択的に行われ
る、請求項12記載の磁気記憶装置。 - 【請求項14】 前記複数のビット線および前記複数の
ワード線は、階層ビット線構造および階層ワード線構造
を構成する枝線である、請求項1記載の磁気記憶装置。 - 【請求項15】 前記第1および第2のビット線は、そ
れぞれセンス増幅器に接続される、請求項1記載の磁気
記憶装置。 - 【請求項16】 前記センス増幅器に接続される電源供
給線は、階層パワーライン構造を構成する枝線である、
請求項15記載の磁気記憶装置。 - 【請求項17】 前記磁気トンネル接合素子は、前記第
1および第2のスイッチ素子の配設層と同じ層中に配設
される、請求項1記載の磁気記憶装置。 - 【請求項18】 前記磁気トンネル接合素子は、前記第
1および第2のビット線の配設層よりも上層に配設され
る、請求項1記載の磁気記憶装置。
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