JP2003276451A - サンルーフ用ウエザーストリップ - Google Patents
サンルーフ用ウエザーストリップInfo
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Abstract
追従させることによって、自動車走行時における両者間
のきしみ音を未然に防止することができるサンルーフ用
のウエザーストリップを提供する。 【解決手段】 自動車のサンルーフに装着されるとルー
フガラス12とルーフパネル11との間のシール性を確
保するウエザーストリップであり、ルーフガラス12に
取付けられる組付基部8と、断面略半円形状でその両連
設端部4が組付基部8に一体設され、先端接触部3がル
ーフパネル11に弾接する中空シール部2とで構成し、
前記中空シール部2の両連設端部4に、内方へ突出して
組付基部8と連続する厚肉部5を形成すると共に、両連
設端部4と先端接触部3との略中間部分に、内方へ突出
する突部6を形成する。
Description
フに、ルーフパネルとルーフガラスとの間のシール性を
確保するために設けられるウエザーストリップに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】 図1および図2を参照して説明する。
自動車のサンルーフに、ルーフパネル11とルーフガラ
ス12との間のシール性を確保するために設けられるウ
エザーストリップ20は、通常、ルーフガラス12に取
付けられる組付基部21と、それに一体成形されルーフ
パネル11に弾接する中空シール部22とで構成され
る。この中空シール部22は、全体がほぼ均一な肉厚を
有する断面略半円形状であり、その両連設端部24を組
付基部21に連設して形成されている。 【0003】従って、ウエザーストリップ20をサンル
ーフに取付けた状態では、この中空シール部22が弾性
変形し、その先端接触部23がルーフパネル11に密に
接触し、ルーフパネル11との間のシール性を確保す
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、この従来の
サンルーフ用のウエザーストリップ20は、自動車走行
時の振動によって、中空シール部22とルーフパネル1
1との間にきしみ音が発生するといった問題がある。 【0005】このきしみ音は、中空シール部22の先端
接触部23がルーフパネル11の振動に追従することが
できないことに起因するものである。すなわち、この中
空シール部22は、その肉厚を全体にわたってほぼ均一
に設定しているので、その先端接触部23がルーフパネ
ル11に弾接した状態では、そのシール反力が中空シー
ル部22の連設端部24に集中する。 【0006】これにより、中空シール部22の連設端部
24と先端接触部23との中間部分(最も弾性変形し易
い部分)がそれぞれ外方へ弾性変形するため、中空シー
ル部22の先端接触部23の弾性変形量が少なくなる。
そのため、先端接触部23のルーフパネル11に対する
接触面積mが小さくなり、シール反力がルーフパネル1
1に局部的に作用する。その結果、中空シール部22は
ルーフパネル11が振動した際に、中空シール部22の
先端接触部23がルーフパネル11上をすべる事によ
り、きしみ音が発生する。 【0007】本発明はこうした問題に鑑み創案されたも
ので、中空シール部をルーフパネル11の振動に良好に
追従させることによって、自動車走行時における両者間
のきしみ音を未然に防止することができるサンルーフ用
のウエザーストリップを提供することを課題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】 図1、図3および図4
を参照して説明する。本発明は、自動車のサンルーフに
装着されるルーフガラス12とルーフパネル11との間
のシール性を確保するウエザーストリップであり、ルー
フガラス12に取付けられる組付基部8と、断面略円弧
形状でその両連設端部4が組付基部8に一体成形され、
先端接触部3がルーフパネル11に弾接する中空シール
部2とで構成し、前記中空シール部2の両連設端部4
に、内方へ突出して組付基部8と連続する厚肉部5を形
成すると共に、両連設端部4と先端接触部3との略中間
部分に、内方へ突出する突部6を形成し、且つ両突部
6,6間の中空シール部2の肉厚Tを薄くすると共に曲
率半径Rを大きく設定してなるものである。 【0009】 【発明の実施の形態】 本発明に係るサンルーフ用ウエ
ザーストリップ1の実施形態を、図1、図3および図4
に示す。このウエザーストリップ1は、自動車のサンル
ーフに装着されるルーフガラス12とルーフパネル11
との間のシール性を確保するものであり、組付基部8と
中空シール部2とで構成される。 【0010】組付基部8はソリッドゴムで形成し、その
一端部にシールホルダー13に嵌入して組付ける嵌入溝
部10と、ルーフガラス12に嵌入して組付ける嵌入凹
部9を設けている。 【0011】また、中空シール部2はスポンジゴムで形
成した断面略円弧状であり、その両連設端部4が組付基
部8に一体成形され、先端接触部3がルーフパネル11
に弾接する。そして、中空シール部2の両連設端部4の
それぞれに、内方へ突出して組付基部8と連続する厚肉
部5を形成すると共に、当該両連設端部4と先端接触部
3との略中間部分のそれぞれに、内方へ突出する突部6
を形成している。なお、先端接触部3の肉厚Tと、肉厚
部5と突部6との間に形成される薄肉部7の肉厚は、ほ
ぼ等しく設定している。 【0012】このウエザーストリップ1をサンルーフに
取付けた状態では、中空シール部2の先端接触部3がル
ーフパネル11の周端部に弾接する。この状態におい
て、中空シール部2には厚肉部5と突部6を形成してい
るので、シール反力は、最も剛性の小さい部分である先
端接触部3に強く作用する。そのため、先端接触部3は
大きく弾性変形し、広い面積でルーフパネル11に接触
する。 【0013】また、薄肉部7もこのシール反力によって
適度に弾性変形して、先端接触部3の弾性変形量を適度
に維持する。すなわち、例えば、組付け寸法にバラツキ
が発生し、シール反力が所定より小さい場合にはわずか
に弾性変形し、逆に大きい場合には大きく弾性変形し
て、共に、先端接触部3の弾性変形量を一定に保つはた
らきを行なう。 【0014】従って、中空シール部2の先端接触部3
は、ルーフパネル11の周端部に、常に、大きな接触面
積Mで均等な力で接触することができ、自動車走行時に
おけるルーフパネル11の振動時には、薄肉部7が変形
することにより、中空シール部2の先端接触部3がルー
フパネル11上をすべる事が防止される。これにより、
きしみ音の発生が未然に防止される。 【0015】本実施形態のウエザーストリップ1におい
ては、両突部6,6間の中空シール部2の肉厚Tを薄く
すると共に曲率半径Rを従来のウエザーストリップ20
の曲率半径より大きく設定し、ルーフパネル11に対す
る接触面積Mをより大きくしている。これにより、きし
み音の発生をより未然に防止している。 【0016】なお、先端接触部3にシリコン等の滑り剤
を塗布すると、ルーフパネル11の振動が大きく、当該
先端接触部3がその振動に追従できない場合でも、きし
み音の発生を未然に防止することができる。 【0017】 【発明の効果】 本発明に係るサンルーフ用ウエザース
トリップ1は、その中空シール部2に肉厚部と突部6を
設けたので、先端接触部3を、常に、ルーフパネル11
の周端部に大きな面積で均等に接触させることができ
る。これにより、自動車走行時におけるルーフパネル1
1が振動した際に、薄肉部7が変形することにより、中
空シール部2の先端接触部3がルーフパネル11上をす
べることが防止でき、きしみ音の発生を未然に防止する
ことができる。
る自動車を示す斜視図である。 【図2】 従来技術を示すもので、図1におけるA−A
線断面図である。 【図3】 本発明の実施形態を示すもので、図1におけ
るA−A線断面図である。 【図4】 本発明の実施形態を示す要部拡大断面図であ
る。 【符号の説明】 1 ウエザーストリップ 2 中空シール部 3 先端接触部 4 連設端部 5 厚肉部 6 突部 7 薄肉部 8 組付基部 9 嵌入凹部 10 嵌入溝部 11 ルーフパネル 12 ルーフガラス 13 シールホルダー 20 ウエザーストリップ 21 組付基部 22 中空シール部 23 先端接触部 24 連設端部 M,m 接触面積 R 中空シール部先端接触部の曲率半径 T 中空シール部先端接触部の肉厚
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 自動車のサンルーフに装着されるルーフ
ガラス(12)とルーフパネル(11)との間のシール
性を確保するウエザーストリップであり、ルーフガラス
(12)に取付けられる組付基部(8)と,断面略円弧
状でその両連設端部(4)が組付基部に一体成形され,
先端接触部(3)がルーフパネルに弾接する中空シール
部(2)とで構成し、前記中空シール部の両連設端部
に,内方へ突出して組付基部と連続する厚肉部(5)を
形成すると共に,両連設端部と先端接触部との略中間部
分に,内方へ突出する突部(6)を形成し、且つ両突部
(6,6)間の中空シール部(2)の肉厚(T)を薄く
すると共に曲率半径(R)を大きく設定してなるサンル
ーフ用ウエザーストリップ。
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