JP2003243916A - アンテナ装置及び携帯無線装置 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線装置

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    • H01Q9/04Resonant antennas

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域かつ低SARであるアンテナ装置及び
携帯無線装置を提供する。 【解決手段】 送信周波数に対して実効長が半波長のア
ンテナ素子12と受信周波数に対して実効長が半波長の
無給電素子13とを備え、所定送信周波数帯域での電波
の送信時にこの送信周波数においてはアンテナ素子12
にアンテナ電流を誘導し、所定受信周波数帯域での電波
の受信時にこの受信周波数においてはアンテナ素子12
と無給電素子13の空間結合によって無給電素子にアン
テナ電流を誘導し、アンテナ電流分布のピーク点を2点
に分散させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯無線装置に用
いられるアンテナ装置及びこのアンテナ装置を備えた携
帯無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動無線通信システムが普及して
きており、例えば携帯無線装置などにあっては、ユーザ
にとって、より小型、軽量、安価であることが望まれて
いる。また、複数の異なる周波数帯域での送受信を行う
複数の通信システムに対応できる携帯無線装置が検討さ
れてきており、1つのアンテナ装置で複数の通信システ
ムの周波数帯域を確保することが望まれている。そのた
め、携帯無線装置に搭載するアンテナ装置にあっては、
小型であることや、部品点数及び組み立て工数の削減な
どにより安価であること、或いは広帯域な周波数特性を
確保すること、などが要望されている。しかしながら、
通常、アンテナ装置は小型化を図ると、一般に狭帯域に
なり易い。
【0003】ところで、従来の携帯無線装置、例えば携
帯電話機に用いられるアンテナ装置として、図15に示
すようなものが知られている。但し、この図15に示す
アンテナ装置は、従来の携帯電話機200において、ホ
イップアンテナ202を引き出した状態を示す外観図で
ある。この携帯電話機200は、伸縮式のアンテナ装置
を搭載しており、筐体201内からホイップアンテナ2
02を引き出すと、このホイップアンテナ202が動作
する。また、このホイップアンテナ202を筐体201
内へ収納すると、ヘリカルアンテナ203が動作するよ
うになっている。
【0004】ところで、この伸縮式のアンテナ装置は、
このアンテナ装置のヘリカルアンテナ203が携帯電話
機200の筐体201から常時外部に突出しており、そ
の突出した部分があることによって、携帯時及び操作時
に煩わしさを伴う。特に、小型の携帯電話機200にあ
っては、ユーザの胸ポケットに収納することが多い。こ
のため、アンテナが突出した状態のままでは、収納して
移動中に色々なものに衝突することがあるので、物理的
強度が保たれない虞がある。
【0005】そこで、このような煩わしさ及び物理的強
度が保たれない、といった不都合を解消するために、例
えば特開2000-349526号公報に示すように、
携帯無線装置の本体内部にアンテナ素子を内蔵した内蔵
アンテナ装置が知られている。しかしながら、この内蔵
アンテナ装置は、携帯無線装置を構成する液晶画面、基
板、スピーカなどに近接して配置されているため、これ
らの悪影響を受け易く、一般的に、狭帯域になることが
知られている。そこで、給電部の前段に整合回路を設
け、インピーダンス整合を調整することにより広帯域化
を実現している場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、整合回路に
よって広帯域化する場合には、筐体内部のプリント基板
上に整合回路を実装するスペースを確保する必要があ
り、プリント基板上での実装スペースの増大及び部品点
数の増大を招く虞がある。
【0007】また、従来の伸縮式のアンテナ装置は、一
般に、不平衡給電され携帯無線装置の筐体にアンテナ電
流を流す構成である。このような不平衡給電されるアン
テナ装置では、ユーザが手に持って使用する場合に、ユ
ーザの手などの影響によってアンテナ利得が劣化するこ
とが知られている。
【0008】また、この携帯無線装置は、操作者の頭部
などの極く近くでの使用などによる人体への影響を配慮
して、SAR(Specific Absorption Rate; 比吸収率)
による規制が法律によって行われており、このSAR値
は一定値以下に抑えることが求めれらている。一般に、
このような携帯無線装置において、SAR値が大きくな
る状態とは、例えば、ユーザが携帯無線装置を耳に当て
人体頭部と密着させて通話をしてときなどが考えられる
が、この法規制化により、このSAR値をさらに低減さ
せる必要に迫られている。
【0009】そこで、通話状態での従来のSAR値を低
くするための手法として、例えば以下の3つの場合が考
えられている。 第1番目に、アンテナ装置と人体頭部の空間距離を大
きくすることで、SAR値の低下が可能であることが知
られている。一般的には、通話中において受話部と耳が
最も近接するため、ここでは主に受話部と耳との距離を
拡大させることである。しかしながら、この空間距離を
大きくするためには、例えば携帯無線装置の筐体を大き
くし、通話中に人体頭部とアンテナ素子が離れるように
することが必要であり、装置の大型化を招く虞がある。
【0010】第2番目に、最大送信電力の設定値を小
さくすることでSAR値が小さくなることが知られてい
る。しかしながら、設定値を小さくすると、弱電界エリ
アの通信品質が保てなくなる虞がある。
【0011】第3番目に、特開平11-307144
号公報に示されるように、アンテナ電流のピーク点(ア
ンテナ電流が最も大きい箇所)と人体頭部の空間距離を
大きくすることで、SAR値を下げることできる。この
方法は、通話中でもピーク点と人体頭部が離れる構成な
らば有効である。しかしながら、この公報に記載のよう
な構成のアンテナ装置では、アンテナ電流のピーク点が
1箇所であり、ユーザの使用態様によっては、ピーク点
と人体頭部が近接してしまい、SAR値が大きくなる虞
がある。なお、ここでの規制の対象となるSAR値は、
携帯無線装置に設けたアンテナ装置から電波を放射する
場合の数値であり、電波の受信時にはその値を考慮する
必要がないので、送信帯のみ確認すればよい。
【0012】次に、図16は、アンテナ素子212に無
給電素子213を近接させた場合の放射指向性を示す説
明図である。同図において、このアンテナ素子212
は、実効長が送信波長(λ)の半波長(λ/2)である
モノポールアンテナであり、給電部214から給電され
ている。一方、無給電素子213は長さが半波長(λ/
2)より短い、例えば、針金などで形成されており、ア
ンテナ素子212に近接して配置されている。
【0013】このような構成のアンテナ装置210の場
合には、無給電素子213は導波素子として動作し、こ
のアンテナ装置210の放射指向性は−X方向に比べて
+X方向が強くなることが知られている。
【0014】(1)以上説明してきたように、上記した
従来のアンテナ装置は、一般に、アンテナ装置の小型化
を進めると、狭帯域になりがちである。 (2)さらに、上記した従来の伸縮式のアンテナ装置の
場合には、携帯無線装置より突出しており、携帯性及び
操作性において煩わしさが伴い、しかも、物理的強度が
保たれないといった課題がある。 (3)また、上記した特開2000-349526号公
報に示すような従来の内蔵アンテナ装置は、携帯無線装
置を構成する液晶画面、基板、スピーカなどに近接して
配置されるため、一般的に狭帯域になりがちである。 (4)また、上記従来の不平衡給電されるアンテナ装置
は、ユーザが手に持って使用する場合に、ユーザの手の
影響によってアンテナ利得が劣化するといった問題があ
る。 (5)また、上記従来の携帯無線装置において、SAR
値を低減させるために、通話状態においてアンテナ装置
と人体頭部の空間距離を大きくするように構成すると、
装置の大型化を招きがちである。 (6)また、上記従来の携帯無線装置において、SAR
値を低減させるために、最大送信電力の設定値を小さく
すると、弱電界エリアにおいて通信品質が劣化するとい
った不都合がある。
【0015】ここで、図17(A)〜(D)を用いて、
半波長モノポールアンテナ220、一波長モノポールア
ンテナ230、半波長ダイポールアンテナ240、一波
長ダイポールアンテナ250の各アンテナの電流分布2
22〜252及び電流のピーク点221〜251につい
て説明する。この図が示すように、これらモノポール及
びダイポールアンテナにあっては、電流のピーク点22
1〜251は、半波長の場合にはアンテナ素子の中央1
点であり、一波長の場合には2点に分散していることが
わかる。一方、上記した特開平11-307144号公
報に記載のアンテナ装置は、アンテナ電流のピーク点が
1箇所であり、ユーザの使用状況の変化によりピーク点
と人体頭部が近接してしまい、SAR値が大きくなりが
ちである、といった問題もある。
【0016】そこで、本発明は、こうした従来のアンテ
ナ装置及び携帯無線装置の各問題点を解決するものであ
り、広帯域化を実現するのと同時に、放射指向性を制御
して良好なアンテナ性能を実現することができ、しかも
SARを低減することができるアンテナ装置及び携帯無
線装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、アンテナ素子と無給電素子とを備えた携帯無線装
置に用いるアンテナ装置であって、前記アンテナ素子
は、所定の送信周波数帯域での電波の送信時にこの送信
周波数を放射するアンテナ電流を誘導するために、前記
送信周波数に対して実効長がその半波長又は一波長の長
さを有し、前記無給電素子は、所定の受信周波数帯域で
の電波の受信時に前記アンテナ素子との空間結合によっ
てアンテナ電流を誘導するために受信周波数に対して実
効長がその半波長の長さを有することを特徴としてい
る。
【0018】この構成によれば、送信周波数においては
アンテナ素子にアンテナ電流を誘導し、受信周波数にお
いてはアンテナ素子と無給電素子の空間結合によって無
給電素子にアンテナ電流を誘導するため、整合回路を付
加することなく広帯域化でき、基板上の部品実装スペー
スの拡大と部品実装点数の削減を図ることができる。ま
た、送信帯の周波数が受信帯の周波数より低い無線通信
システムにおいて、放射指向性を携帯無線装置の外側に
向け易く、良好なアンテナ性能を得ることができる。
【0019】また、実効長が一波長のアンテナ素子の場
合にも、送信時は、このアンテナ素子から主として電波
が放射され、結合によって実効長が半波長の無給電素子
からも若干の電波が放射されるため、アンテナ電流のピ
ーク点を、一波長素子の電流のピーク2点と半波長素子
の電流のピーク点1点の都合3点に分散することがで
き、SAR値を軽減できる。同様に、実効長が一波長の
アンテナ素子の場合にも、送信帯の周波数が受信帯の周
波数より低い無線通信システムにおいて、放射指向性を
携帯無線装置の外側に向け易く、良好なアンテナ性能を
得ることができる。
【0020】(2)また、請求項2に係る発明は、アン
テナ素子と無給電素子とを備えた携帯無線装置に用いら
れるアンテナ装置であって、前記アンテナ素子は、所定
の受信周波数帯域での電波の受信時にアンテナ電流を誘
導するために、受信周波数に対して実効長がその半波長
の長さを有し、無給電素子は、所定の送信周波数帯域で
の電波の送信時に前記アンテナ素子との空間結合によっ
てアンテナ電流を誘導するために、この送信周波数に対
して実効長がその半波長の長さを有することを特徴とし
ている。
【0021】この構成でも、受信周波数においてはアン
テナ素子にアンテナ電流を誘導し、送信周波数において
はアンテナ素子と無給電素子の空間結合によって無給電
素子にアンテナ電流を誘導するため、整合回路を付加す
ることなく広帯域化でき、基板上の部品実装スペースの
拡大と部品実装点数の削減を図ることができる。また、
請求項1に係る発明と同様に、送信帯の周波数が受信帯
の周波数より高い無線通信システムにおいて、放射指向
性を携帯無線装置の外側に向け易く、良好なアンテナ性
能を得ることができる。
【0022】(3)また、請求項3に係る発明は、アン
テナ素子と無給電素子とを備え、複数の異なる波長域の
電波による通信システムでの送受信を行う携帯無線装置
に用いられるアンテナ装置であって、前記アンテナ素子
は、一方の通信システム使用時においては、一方の通信
システムでの周波数に対してアンテナ電流を誘導するた
めに、実効長が半波長又は一波長の長さを有し、前記無
給電素子は、他方の通信システム使用時においては、他
方の通信システムでの周波数に対して前記アンテナ素子
との空間結合によって無給電素子にアンテナ電流を誘導
するために、実効長が半波長の長さを有することを特徴
としている。
【0023】この構成によれば、一方の通信システムの
動作中は、アンテナ素子にアンテナ電流を誘導し、他方
の通信システムの動作中は、アンテナ素子と無給電素子
の空間結合によって無給電素子にアンテナ電流を誘導す
るため、整合回路を付加することなく広帯域化でき、基
板上の部品実装スペースの拡大と部品実装点数の削減を
図ることができる。また、電気的に結合している半波波
又は一波長のアンテナ素子と半波長の無給電素子から電
波を放射するため、アンテナ電流のピーク点を3点に分
散することができ、SAR値を軽減できる。
【0024】(4)また、請求項4に係る発明は、携帯
無線装置に用いられるアンテナ装置であって、上記
(1)又は(3)の請求項1又は3に係る構成の携帯無
線装置において、前記携帯無線装置にはさらに受話部を
備え、この受話部と前記アンテナ素子との間の距離の方
が、前記受話部と前記無給電素子との間の距離より大き
くなるように配置するのが好ましい。
【0025】この構成によれば、ユーザに通話内容を伝
達するスピーカなどの受話部を有しており、送信時は主
にアンテナ素子にアンテナ電流が誘導されるため、ユー
ザの耳とアンテナ電流のピーク点との空間距離を大きく
することができ、SAR値を軽減できる。一方、受信時
は主に無給電素子にアンテナ電流が誘導され、送信時と
比較してユーザの耳とアンテナ電流のピーク点との空間
距離が近くなるが、SAR値は送信時のみ要求される数
値であるので、受信時には問題はない。
【0026】(5)また、請求項5に係る発明は、携帯
無線装置に用いられるアンテナ装置であって、上記
(2)の請求項2に係る構成の発明において、前記携帯
無線装置にはさらに受話部を備え、この受話部と前記ア
ンテナ素子との間の距離の方が、前記受話部と前記無給
電素子との間の距離よりも小さくなるように配置するの
が好ましい。
【0027】この構成によれば、送信時は主に無給電素
子にアンテナ電流が誘導されるため、ユーザの耳とアン
テナ電流のピーク点との空間距離を大きくすることがで
き、SAR値を軽減できる。一方、受信時は主にアンテ
ナ素子にアンテナ電流が誘導され、送信時と比較してユ
ーザの耳とアンテナ電流のピーク点との空間距離が近く
なるが、SAR値は送信時のみ要求される数値であるの
で問題はない。
【0028】(6)また、請求項6に係る発明は、上記
請求項1から5のいずれかに係る構成のアンテナ装置に
おいて、前記アンテナ素子と前記無給電素子とは、1枚
のプリント基板上の印刷パターンで構成するのが好まし
い。この構成によれば、アンテナ素子と無給電素子を1
枚のプリント基板上に構成することができ、部品点数を
削減できる。これにより、また、アンテナ素子と無給電
素子の空間距離を高精度に固定することができ、量産性
に優れている。
【0029】(7)また、請求項7に係る発明は、上記
(6)の請求項6に係る構成のアンテナ装置において、
前記プリント基板上に電子部品を実装してもよい。この
構成によれば、本来ならば、無線部、ロジック部などの
ICが搭載された主基板上に設置すべきアンテナ装置の
整合回路を、別基板に実装することができ、主基板上の
実装スペースを拡大できる。
【0030】(8)また、請求項8に係る発明は、上記
(1)〜(5)の請求項1〜5のいずれか1項に係る構
成のアンテナ装置において、前記携帯無線装置は、無線
部とこの無線部を搭載するプリント基板とをさらに備
え、前記アンテナ素子と前記無給電素子とを前記プリン
ト基板上の印刷パターンで構成してもよい。この構成に
よれば、アンテナ素子と無給電素子を主基板上に構成で
き、部品点数を削減できる。
【0031】(9)また、請求項9に係る発明は、上記
(1)〜(8)の請求項1〜8のいずれか1項に係る構
成のアンテナ装置において、前記アンテナ素子と前記無
給電素子のいずれか一方又は両方をミアンダ状に構成し
てもよい。この構成によれば、アンテナ素子と無給電素
子のいずれか一方又は両方を小型に構成することができ
る。
【0032】(10)また、請求項10に係る発明は、
上記(1)〜(9)の請求項1〜9のいずれか1項に係
る構成のアンテナ装置において、アンテナ素子が平衡給
電されることが好ましい。この構成によれば、主にアン
テナ素子にアンテナ電流を誘導し通信する周波数帯にお
いて、ユーザの手の影響によるアンテナ装置のアンテナ
利得の劣化を軽減できる。
【0033】(11)本発明の携帯無線装置は、上記し
た(1)〜(10)の請求項1〜10のいずれか1項に
係る構成のアンテナ装置を有することを特徴としてい
る。この構成によれば、上記したいずれかのアンテナ装
置を有するので、そのアンテナ装置によるものと同様の
作用効果を有する携帯無線装置を実現することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明の第1の実施形態に
係るアンテナ装置を搭載したW−CDMA方式用の携帯
電話機10の背面側の外観図であり、この図1では、L
CD(液晶画面)及びキー部を紙面裏向きに配置した場
合の斜視図を示している。なお、このW−CDMA方式
での送受信周波数は、送信周波数が1920MHz〜1
980MHz、受信周波数が2110MHz〜2170
MHzである。
【0035】図1に示す携帯電話機10は、棒状の筐体
11にアンテナ素子12と無給電素子13を内蔵してお
り、例えばこの筐体11の大きさは、長手方向の長さが
110mm、幅方向の長さが40mm、厚み方向の長さ
が15mmである。この筐体11には、図示しないが、
表面の上部にLCD、下部にキー部を配置している。
【0036】一方、アンテナ素子12は、アンテナ中央
において給電部14から給電されるように構成した半波
長ダイポールアンテナで構成されており、実効長の長さ
が、送信周波数(λe)の半波長(λe/2)であっ
て、約77mmの銅線で形成してある。
【0037】ところで、無給電素子13が配置されてい
ないとした場合に、定在波が発生せずに電波が効率よく
アンテナ素子12まで届くことができるようにするため
には、VSWR(Voltage Standinf Wave Ratio;電圧
定在波比)の値が2.5以下であることが好ましい。こ
のため、アンテナ素子12では、送信周波数帯域がおよ
そ1910〜1990MHzに設定されている。従っ
て、帯域幅は80MHz程度となっている。
【0038】無給電素子13は、例えば筐体11内部の
上端面に貼り付けられており、実効長の長さが、受信周
波数(λr)の半波長(λr/2)であって、約70m
mの銅線で構成されてまた、この無給電素子13は、ア
ンテナ素子12との空間距離dが10mm程度をもって
近接して配置されている。また、この無給電素子13に
ついても、VSWRが2.5以下であるために、受信周
波数は2100〜2170MHzに設定されている。
【0039】次に、本実施形態のアンテナ装置の動作に
ついて説明する。電波の放射は、給電部14より励振さ
れた平衡給電型のアンテナ素子12と、このアンテナ素
子12と電気的に結合している無給電素子13とから行
われる。アンテナ素子12は、主に送信帯用の放射器と
して動作し、無給電素子13は受信帯用の受信器として
動作する。これにより、本アンテナ装置のVSWRが
2.5以下の周波数帯域は、約1910〜1990MH
zと約2100〜2170MHzになり、また、帯域幅
の合計は150MHz程度となり、無給電素子13を搭
載したことにより広帯域となる。
【0040】また、本実施形態のアンテナ装置は、アン
テナ素子12と無給電素子13との空間距離dによっ
て、電気的結合の強さが変化する。そのため、無給電素
子13を搭載しない状態でアンテナ素子12の実効長が
送信周波数の半波長となるように構成した場合には、そ
れに無給電素子13を搭載すると、送信帯の共振周波数
が変化することがある。
【0041】そこで、このような場合は、無給電素子1
3を搭載した状態で、アンテナ素子12の素子長を微調
整して共振周波数を送信周波数に合わせる必要がある。
そのため、無給電素子13を搭載した場合のアンテナ素
子12の実効長は、周波数feが1920〜1980M
Hzで共振するときの長さとなる。例えば、この実施形
態では、送信周波数(fe)で送信するときの電波の波
長を(λe)としたときに、アンテナ素子12の実効長
(L)がその半波長(λe/2)に対応するとすると、
その長さは、 L=λe/2 =v/(2fe) ・・・(1) 但し、v:電波の伝播速度 この(1)式から、アンテナ素子12の素子長は、7
5.7mmから78.1mmとなる。
【0042】同様に、無給電素子13の実効長も微調整
する必要があり、搭載時に受信周波数frが2110〜
2170MHzで共振する長さとなる。例えば、この受
信周波数(fr)に対応する電波の波長(λr)の半波
長(λr/2)が無給電素子13の実効長(L)に相当
するとすると、無給電素子13の素子長は、69.1m
mから71.0mmとなる。
【0043】但し、ここで、アンテナ素子12の長さ
は、送信周波数においても無給電素子13と弱く結合す
るため、無給電素子13を搭載した後に実効長を±10
%の範囲内で調整する必要がある。このため、この実施
形態では、前述したように凡そ77mmとしている。同
様に、無給電素子13についても、この無給電素子13
を搭載した後に、実効長を±10%の範囲内で調整する
必要がある。このため、この実施形態では、前述したよ
うに凡そ70mmとしている。
【0044】また、本アンテナ装置の放射指向性は、無
給電素子13が導波素子として動作するために、−X1
方向と比較して+X1方向に強い放射が得られる。W−
CDMA方式では、送信周波数が受信周波数より低いた
め、アンテナ素子12と比較して素子長が短い無給電素
子13を筐体11内部の上端面に貼り付けることで、前
述の放射指向性が得られる。またかりに、この実施形態
の構成とは逆に、筐体11の内側(−X1)方向への放
射を強くするように構成すれば、筐体101内部の図示
外の基板及び電気部品の影響によりアンテナ利得の劣化
を招きやすいが、この実施形態のように、外側方向への
放射を強くすることで、良好なアンテナ性能を得ること
ができる。
【0045】このように、本実施の形態によれば、送信
周波数においてはアンテナ素子12にアンテナ電流を誘
導し、受信周波数においてはアンテナ素子12と無給電
素子13との空間結合によって無給電素子13にアンテ
ナ電流を誘導するため、整合回路を付加することなく広
帯域化でき、基板上の部品実装スペースの拡大と部品実
装点数の削減を図ることができる。また、本実施の形態
によれば、送信帯の周波数が受信帯の周波数より低い無
線通信システムにおいて、放射指向性を携帯無線装置の
外側に向け易く、良好なアンテナ性能を得ることができ
る。
【0046】なお、アンテナ素子12及び無給電素子1
3は、例えば、帯状の金属板などであっても同様の効果
を得ることができる。また、このアンテナ素子12及び
無給電素子13を筐体11の内壁面に貼り付けたのはア
ンテナ保持方法の1例を示したにすぎず、要は、アンテ
ナ素子12及び無給電素子13を筐体11内部の適宜位
置に保持することで同様の効果を得ることが可能であ
る。なお、アンテナ素子12は、実効長が半波長のモノ
ポールアンテナであっても同様の効果を得ることができ
る。
【0047】[第2の実施の形態]図2は、本発明の第
2の実施形態に係るアンテナ装置を搭載した特定の通信
方式に対応する携帯電話機20を示す外観斜視図であ
る。なお、この実施形態において、第1の実施形態と同
一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。携帯
電話機20は、図1に示す第1の実施形態に係る携帯電
話機10と同様の基本構成を有しているが、ここでの通
信方式としては、例えば、受信周波数が2300MHz
〜2350MHz、送信周波数が2400MHz〜24
50MHzであり、受信周波数が送信周波数より低い周
波数となっている。
【0048】図2に示す携帯電話機20は、棒状の筐体
11にアンテナ素子22と無給電素子23を内蔵してい
るが、この筐体11の大きさは、第1の実施形態と同様
に、長手方向の長さが110mm、幅方向の長さが40
mm、厚さ方向の長さが15mmを有している。アンテ
ナ素子22は、アンテナ中央から給電される半波長ダイ
ポールアンテナであり、実効長が受信周波数の半波長、
即ちその長さが約65mmを有する銅線で構成されてい
る。なお、この携帯電話機20は、無給電素子23が配
置されていないとした場合に、VSWRが2.5以下の
周波数帯域は約2270〜2360MHzであり、帯域
幅は90MHz程度である。
【0049】無給電素子23は、アンテナ素子22との
間の空間距離dが10mm程度に近接した状態で筐体1
1の内部上端面に貼り付けられており、実効長が送信周
波数の半波長、つまり長さが約62mmの銅線で構成さ
れている。
【0050】次に、第2の実施形態のアンテナ装置の動
作について説明する。電波の放射は、給電部14により
励振された平衡給電型のアンテナ素子22と、このアン
テナ素子22と電気的に結合している無給電素子23と
から行われる。アンテナ素子22は主に受信用の受信器
として動作し、無給電素子23は送信帯用の放射器とし
て動作する。この実施形態では、本アンテナ装置のVS
WRが2.5以下となる周波数帯域は、約2270〜2
360MHzと約2390〜2490MHzになり、帯
域幅の合計は190MHz程度となり、無給電素子23
を搭載したことにより広帯域となる。
【0051】また、本アンテナ装置の放射指向性は、無
給電素子23が導波素子として動作するために、−X1
方向と比較して+X1方向に強い放射が得られる。この
通信方式では、受信周波数が送信周波数より低いため、
アンテナ素子22と比較して素子長が短い無給電素子2
3を筐体11の内部上端面に貼り付けることで、前述の
放射指向性が得られる。この実施形態とは逆に、筐体1
1の内側方向への放射を強くすると、筐体11内部の図
示外の基板及び電気部品の影響によりアンテナ利得の劣
化を招きやすいが、この実施形態のように、筐体11の
外側方向への放射を強くすることにより、良好なアンテ
ナ性能を得ることができる。
【0052】このように、本実施形態によれば、受信周
波数においてはアンテナ素子22にアンテナ電流を誘導
し、送信周波数においてはアンテナ素子22と無給電素
子23の空間結合によって無給電素子23にアンテナ電
流を誘導するため、整合回路を付加することなく広帯域
化でき、基板上の部品実装スペースの拡大と部品実装点
数の削減を図ることができる。また、本実施形態では、
送信帯用の放射器として動作する無給電素子23は、主
に受信用の受信器として動作するアンテナ素子22より
も筐体11の外側に近く、かつ、受信帯の周波数が送信
帯の周波数より低い無線通信システムを構成しているの
で、放射指向性を携帯無線装置の外側に向け易く、良好
なアンテナ性能を得ることができる。
【0053】なお、この実施形態でも、アンテナ素子2
2の長さは、受信周波数においても無給電素子23と弱
く結合するため、無給電素子23を搭載した後に±10
%の範囲内で調整する必要がある。同様に、無給電素子
23の長さも搭載した後に±10%の範囲内で調整する
必要がある。また、この実施形態のアンテナ素子22及
び無給電素子23としては、帯状の金属板であっても同
様の効果を得ることができる。また、この実施形態で
も、アンテナ素子22及び無給電素子23を筐体11の
内壁に貼り付けたのはアンテナ保持方法の1例を示した
ものであり、アンテナ素子22及び無給電素子23を筐
体11内部の適宜の位置に保持することで同様の効果を
奏することが可能である。なお、アンテナ素子22は、
実効長が半波長のモノポールアンテナであっても同様の
効果を得ることができる。
【0054】[第3の実施の形態]図3は、本発明の第
3の実施形態に係るアンテナ装置を搭載したW−CDM
A方式用の携帯電話機30の外観図である。なお、この
実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一
符号を付して、重複説明を避ける。
【0055】図3に示す携帯電話機30は、第1の実施
形態の携帯電話機10と同様の基本構成を有しており、
棒状の筐体11にアンテナ素子32と無給電素子33と
を内蔵している。また、この実施形態の携帯電話機30
でも、筐体11の長手方向の長さが110mm、幅方向
の長さが40mm、厚さ方向の長さが15mmを有して
いる。なお、このW−CDMA方式での送受信周波数
は、第1の実施形態で述べたように、送信周波数が19
20MHz〜1980MHz、受信周波数が2110M
Hz〜2170MHzである。
【0056】また、この実施形態のアンテナ装置では、
図3において、黒丸で3箇所に示す点α、β、γが、本
アンテナ装置の送信帯におけるアンテナ電流分布のピー
ク点を示すものであり、3つに分散している。この3箇
所のピーク点α、β、γのうち、アンテナ素子301上
の2点α、βは、無給電素子303上の1点γと比較し
て電流値が高い。これは、送信帯の電波のほとんどが、
このアンテナ素子32から放射されているからである。
【0057】アンテナ素子32は、アンテナ中央から給
電される一波長ダイポールアンテナであり、実効長は、
送信周波数の一波長分に相当し、約144mmの長さの
銅線で構成されている。なお、無給電素子33が配置さ
れていない場合には、VSWRが2.5以下となる送信
周波数帯域は、第1の実施形態と同様に、約1910〜
1990MHzであり、帯域幅は80MHz程度であ
る。
【0058】無給電素子33は、第1の実施形態と同様
に、筐体11の内部上端面に貼り付けられており、受信
周波数の半波長に相当する実効長、即ち長さが約70m
mの銅線で構成されている。また、この無給電素子33
でも、アンテナ素子32との空間距離dが10mm程度
をもって近接して配置されている。
【0059】なお、この実施形態でも、アンテナ素子3
2の長さは、無給電素子33を搭載した後に±10%の
範囲内で調整する必要があり、無給電素子33の長さに
ついても、搭載した後に±10%の範囲内で調整する必
要がある。
【0060】次に、本実施形態のアンテナ装置の動作に
ついて説明する。電波の送受信は、給電部より励振され
た平衡給電型のアンテナ素子32と、このアンテナ素子
32と電気的に結合している無給電素子33とから行わ
れる。アンテナ素子32は、主に送信帯用の放射器とし
て動作し、無給電素子33は受信帯用の受信器として動
作する。これにより、第1の実施形態と同様に、本アン
テナ装置のVSWRが2.5以下の周波数帯域は、約1
910〜1990MHzと約2100〜2170MHz
になり、帯域幅の合計は150MHz程度となる。従っ
て、無給電素子33を搭載したことにより広帯域とな
る。
【0061】また、本アンテナ装置の放射指向性は、無
給電素子33が導波素子として動作するために、−X1
方向と比較して+X1方向に強い放射が得られる。前述
したように、W−CDMA方式では、送信周波数が受信
周波数より低いため、アンテナ素子32と比較して素子
長が短い無給電素子33を筐体11内の上端面に貼り付
けることで、前述の放射指向性が得られる。この実施形
態でも、仮に、筐体11の内側方向への放射を強くする
と、筐体11内部の基板及び電気部品の影響によりアン
テナ利得の劣化を招きやすいが、この第3の実施形態の
ように、外側方向への放射を強くすることにより、良好
なアンテナ性能を得ることができる。また、アンテナ電
流分布のピーク点を3点α、β、γに分散させたことに
より、SAR値を低減できる。
【0062】この実施形態でも、第1の実施形態と同様
に、送信周波数においてはアンテナ素子32にアンテナ
電流を誘導し、受信周波数においてはアンテナ素子32
と無給電素子33の空間結合によって無給電素子33に
アンテナ電流を誘導するため、整合回路を付加すること
なく広帯域化でき、基板上の部品実装スペースの拡大と
部品実装点数の削減を図ることができる。
【0063】また、この実施形態の無線通信システムで
も、送信帯の周波数が受信帯の周波数より低いW−CD
MA方式であるため、放射指向性を携帯無線装置の外側
に向け易く、良好なアンテナ性能を得ることができる。
また、送信周波数が低い分、SAR値を低減できる。ま
た、アンテナ素子301及び無給電素子303は、帯状
の金属板であっても同様の効果を得ることができる。
【0064】なお、この実施形態でも、アンテナ素子3
2及び無給電素子33を筐体11の内壁に貼り付けたの
はアンテナ保持方法の1態様であって、アンテナ素子3
2及び無給電素子33を筐体11内部の適宜位置に保持
することで同様の効果を得ることができる。
【0065】[第4の実施の形態]図4は、本発明の第
4の実施形態に係るアンテナ装置を搭載したシティーホ
ン(1.5GHzPDC)方式及びPHS方式のデュア
ルバンド用の携帯電話機40の外観図である。なお、こ
の実施形態でも、同一の実施形態と同一部分には同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0066】図4に示す携帯電話機40は、図1に示す
第1の実施形態の携帯電話機10と同様の基本構成を有
しており、棒状の筐体11にアンテナ素子42と無給電
素子43とを内蔵している。なお、この携帯電話機40
でも、第1の実施形態の筐体11と長手方向、幅方向、
厚さ方向の長さがそれぞれ同一である。
【0067】この図4に示すアンテナ装置では、電流分
布のピーク点が、シティーホン方式利用時におけるアン
テナ電流のピーク点を示しており、3箇所α、β、γに
分散している。この3箇所のピーク点α、β、γでも、
アンテナ素子42上の2点α、βは、無給電素子403
上の1点γと比較して電流値が高い。これは、シティー
ホン方式使用時の電波のほとんどがアンテナ素子42か
ら放射されているからである。
【0068】アンテナ素子42は、アンテナ中央から給
電される一波長ダイポールアンテナであり、シティーホ
ン方式の周波数での一波長の実効長の長さ、つまり約2
06mmの銅線で構成されている。なお、シティーホン
方式の送受信周波数は、1429MHz〜1501MH
z(送信帯1429〜1453MHz、受信帯1477
〜1501MHz)であり、PHSの周波数帯域幅は、
1900MHz付近の30MHzである。なお、無給電
素子43が配置されていないとした場合、VSWRが
2.5以下となる周波数帯域は約1425〜1505M
Hzであり、帯域幅は80MHz程度である。
【0069】無給電素子43は、アンテナ素子42との
空間距離dが10mm程度をもって近接して配置されて
おり、筐体11の内部上端面に貼り付けられている。こ
の実施形態の無給電素子43は、実効長の長さが受信周
波数の半波長であって、約79mmの銅線で構成されて
いる。
【0070】なお、この実施形態でも、アンテナ素子4
2の長さは、シティーホンに対応した周波数においても
無給電素子43と弱く結合するため、この無給電素子4
3を搭載した後に±10%の範囲内で調整する必要があ
る。同様に、無給電素子43の長さも、この無給電素子
43を搭載した後に±10%の範囲内で調整する必要が
ある。
【0071】次に、この第4の実施形態のアンテナ装置
の動作について説明する。電波の送受信は、給電部41
より励振された平衡給電型のアンテナ素子42と、この
アンテナ素子42と電気的に結合している無給電素子4
3とから行われる。即ち、アンテナ素子42は、主にシ
ティーホン方式用の送受信器として動作し、無給電素子
43はPHS方式用の送受信器として動作する。これによ
り、本アンテナ装置のVSWRが2.5以下となる周波
数帯域は、約1425〜1505MHzと約1870〜
1930MHzになり、帯域幅の合計が140MHz程
度となる。従って、無給電素子43を搭載したことによ
り広帯域となる。
【0072】また、本アンテナ装置の放射指向性は、無
給電素子43が導波素子として動作するために、−X1
方向と比較して+X1方向に強い放射が得られる。この
実施形態とは逆に、筐体11の内側方向への放射を強く
すると、筐体11内部の基板及び電気部品の影響により
アンテナ利得の劣化を招きやすいが、この実施形態で
も、外側方向への放射を強くすることにより、良好なア
ンテナ性能を得ることができる。
【0073】また、シティーホン方式による携帯電話機
40の使用時には、ピーク点を3点α、β、γに分散さ
せたことにより、SAR値を低減できる。一方、PHS
方式においては、無給電素子43上のピーク点γにアン
テナ電流が集中するが、最大送信電力が80mWと小さ
いため、SAR値は無視できる。
【0074】このように、本実施形態によれば、シティ
ーホン方式においてはアンテナ素子42にアンテナ電流
を誘導し、PHS方式においてはアンテナ素子42と無
給電素子43の空間結合によって無給電素子43にアン
テナ電流を誘導させている。このため、整合回路を付加
することなくデュアルバンドに対応でき、基板上の部品
実装スペースの拡大と部品実装点数の削減を図ることが
できる。また、電流のピーク点を分散させることがで
き、SAR値を低減できる。
【0075】なお、この実施形態でも、アンテナ素子4
2及び無給電素子43は、帯状の金属板であってもよ
い。また、アンテナ素子401及び無給電素子403
は、筐体11内部に適宜保持することで、同様の効果を
得ることが可能である。また、アンテナ素子42は、実
効長が半波長のモノポールアンテナであってもよい。
【0076】[第5の実施の形態]図5は、本発明の第
5の実施形態に係るアンテナ装置を搭載した携帯電話機
50の外観図、図6は図5における携帯電話機50のVI
-VI線断面図である。なお、この第5の実施形態では、
図3に示す第3の実施形態と同一の部分には同一符号を
付してその説明を省略する。図5及び図6に示す携帯電
話機50では、第3の実施形態の携帯電話機30と異な
り、棒状の筐体11に、アンテナ素子32と無給電素子
33との他に、受話部52を内蔵している。この実施形
態でも、筐体11は、長手方向、幅方向、厚さ方向の長
さが第3の実施形態と同一である。なお、ここで、受話
部52の音源を受話点52Aで示す。
【0077】アンテナ素子32は、受話点52Aから空
間距離L1を隔てた筐体11の内壁面に貼り付けて配置
されている。無給電素子33は、受話点52Aから空間
距離L2を隔てた筐体11の内壁面に貼り付けて配置さ
れている。ここで、受話点52Aとアンテナ素子32と
の空間距離L1は、受話点52Aと無給電素子33との
空間距離L2より大きく L1>L2 ・・・(2) となるように構成されている。
【0078】受話部52は、電気信号を音に変換するス
ピーカであり、受話点52Aを音源としている。受話点
52Aは、音を伝わり易くするために筐体11に穴をあ
けた構造のものであり、一般に、通話状態のユーザの耳
が密着する点である。
【0079】次に、本実施形態のアンテナ装置の動作に
ついて説明する。電波の送受信は、給電部52より励振
された平衡給電型のアンテナ素子32と、このアンテナ
素子32と電気的に結合している無給電素子33とから
行われる。アンテナ素子32は、主に送信帯用の放射器
として動作し、無給電素子33は受信帯用の受信器とし
て動作する。そのため、電波送信時において、ユーザが
受話点52Aを耳に近接させて使用している場合、その
ユーザの耳(受話点52A)と送信状態においてアンテ
ナ電流が強く発生するアンテナ素子32(ピーク点α、
β)との距離L1を、(2)式で示すように、距離L2
と比較して大きく設定できるため、SARを低減でき
る。
【0080】このように、送信時は主にアンテナ素子3
2にアンテナ電流が誘導されるため、ユーザの耳とアン
テナ電流のピーク点α、βとの空間距離L1を大きくす
ることができ、SAR値を軽減できる。一方、受信時は
主に無給電素子にアンテナ電流が誘導され、送信時と比
較してユーザの耳とアンテナ電流のピーク点γとの空間
距離L2が近くなるが、SAR値は送信時のみ要求され
る数値であるので問題はない。
【0081】なお、この実施形態でも、アンテナ素子3
2及び無給電素子33は、帯状の金属板であっても同様
の効果を得ることができる。また、このアンテナ素子3
2及び無給電素子33は、筐体11内部に適宜保持する
ことで同様の効果を得ることが可能である。なお、アン
テナ素子32は、実効長が半波長のモノポールアンテナ
であっても同様の効果を得ることが可能である。
【0082】[第6の実施の形態]図7は本発明の第6
の実施形態に係るアンテナ装置を搭載した携帯電話機6
0の外観図、図8は図7における携帯電話機60のVIII
-VIII線断面図である。なお、この実施形態では、図2
に示す第2の実施形態と同一部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
【0083】図7及び図8に示す携帯電話機60でも、
棒状の筐体11に、アンテナ素子22と無給電素子23
とを備えているが、さらにこの他に、受話部62を内蔵
している。なお、この筐体11は、長手方向の長さ、幅
方向の長さ、厚さ方向の長さ1が第2の実施形態と同一
である。また、ここでの通信方式としては、第2の実施
形態と同様であって、例えば、受信周波数が2300M
Hz〜2350MHz、送信周波数が2400MHz〜
2450MHzであり、受信周波数が送信周波数より低
い周波数となっている。
【0084】アンテナ素子22は、受話点62Aから空
間距離L1を隔てた筐体11の内壁面に貼り付けて配置
されている。一方、無給電素子23も、受話点62Aか
ら空間距離L2を隔てた筐体11の内壁面に貼り付けて
配置されている。
【0085】受話部62は、第5の実施形態の受話部5
2と同様に、電気信号を音に変換するスピーカであり、
受話点62Aを音源としている。この受話点62Aも、
音を伝わり易くするために筐体11に穴をあけた構造で
あり、一般に通話状態のユーザの耳が密着する点であ
る。
【0086】また、この実施形態では、受話点62Aと
アンテナ素子22との空間距離L1が、第5の実施形態
とは逆に、受話点62Aと無給電素子23との空間距離
L2より小さく L1<L2 ・・・(3) となるように構成されている。
【0087】次に、本実施形態のアンテナ装置の動作に
ついて説明する。この実施形態でも、電波の送受信は、
給電部14より励振された平衡給電型のアンテナ素子2
2と、このアンテナ素子22と電気的に結合している無
給電素子23とから行われている。また、アンテナ素子
22は、主に受信帯用の受信器として動作し、無給電素
子203は受信帯用の放射器として動作する。そのた
め、電波送信時において、ユーザが受話点62Aを耳に
近接させて使用している場合、ユーザの耳(受話点62
A)と送信状態においてアンテナ電流が強く作用する無
給電素子23との間の距離L2が、(3)式で示すよう
に、距離L1と比較して大きく設定されているため、S
ARを低減できる。
【0088】このように、送信時は主に無給電素子23
にアンテナ電流が誘導されるため、ユーザの耳とアンテ
ナ電流のピーク点との空間距離L2を大きくすることが
でき、SAR値を軽減できる。一方、受信時は主にアン
テナ素子201にアンテナ電流が誘導され、送信時と比
較してユーザの耳とアンテナ電流のピーク点との空間距
離L1が近くなるが、SAR値は送信時のみに要求され
る数値であるので問題はない。
【0089】なお、アンテナ素子22及び無給電素子2
3は、他の実施形態と同様に、帯状の金属板であっても
よい。また、アンテナ素子22及び無給電素子23は、
同様の効果を得ることができるのであれば、筐体11内
部の適宜位置に保持してもよい。なお、アンテナ素子2
2は、実効長が半波長のモノポールアンテナであっても
同様の効果を得ることができる。
【0090】[第7の実施の形態]次に、第7の実施形
態について図9(A)〜(C)を参照しながら説明す
る。図9(A)は本発明の第7の実施形態に係るアンテ
ナ装置の要部を構成するプリント基板72の斜視図、
(B)はそのプリント基板72を搭載した携帯電話機7
0の外観図、(C)は同図(B)に示す携帯電話機70
のIX-IX線断面図である。なお、この実施形態におい
て、第3の実施形態と同一部分には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0091】この携帯電話機70は、図3に示す第3実
施形態の携帯電話機30と同様の基本構成を有してお
り、図9(C)に示すように、筐体11の内部に、主基
板71と、プリント基板72などとを設けている。プリ
ント基板72は、アンテナ素子32と無給電素子33と
をこのプリント基板72上の印刷パターンで構成してお
り、同図(C)に示すように、携帯電話機70の筐体1
1内壁面に固定されている。この具体的な固定方法とし
ては、例えば、接着剤及び両面テープを使用して接着す
る方法や、筐体11内壁面にリブを設けてこのリブにプ
リント基板72をはめ込む方法などが可能である。
【0092】このうち、アンテナ素子32は、主基板7
1上の無線部73から送信される信号を給電ピン74を
介して給電されるように構成されている。給電ピン74
は、例えば、先端部分にバネ構造を設けた導電性の金属
で構成されている。
【0093】このような構成により、従来は別部品であ
ったアンテナ素子32と無給電素子33を一枚のプリン
ト基板72上の印刷パターンで構成できるので、部品点
数を削減できる。また、アンテナ素子32と無給電素子
33との空間距離を高精度に形成して固定することがで
き、同時に量産性にも優れている。なお、アンテナ素子
32は、実効長が一波長のモノポールアンテナであって
も同様の効果を得ることができる。
【0094】[第8の実施の形態]次に、第8の実施形
態について図10(A)〜(C)を参照しながら説明す
る。図10(A)は本発明の第8の実施形態に係るアン
テナ装置の要部を構成するプリント基板82の斜視図、
(B)はこのプリント基板82を搭載した携帯電話機8
0の外観図、(C)は同図(B)に示す携帯電話機80
のX-X線断面図である。なお、この実施形態において、
図3に示す第3の形実施態と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。
【0095】この携帯電話機80は、携帯電話機30と
同様の基本構成を有しており、筐体11の内部には、プ
リント基板82と、主基板83などとを備えている。こ
のうち、図10(A)に示すプリント基板82では、ア
ンテナ素子32と無給電素子33とをこのプリント基板
82上の印刷パターンで構成している。
【0096】また、このプリント基板82には、実装部
品84とコネクタ接続端子85を備えており、図10
(B)及び(C)に示すように、携帯電話機80の筐体
11内壁面に固定されている。なお、この具体的な固定
方法としては、例えば、接着剤及び両面テープを使用し
て接着する方法や、筐体11内壁にリブを設けてこのリ
ブにプリント基板82をはめ込む方法などが可能であ
る。一方、実装部品84は、例えば、アンテナ用整合回
路や平衡不平衡変換器(バラン)などであり、プリント
基板82上に実装されている。コネクタ接続端子85
は、同軸ケーブル86を介して、主基板83上の無線部
87と接続されている。
【0097】このような構成により、本来は主基板83
上に実装させていた実装部品84を別基板であるプリン
ト基板82に実装することができ、その分、主基板83
上での実装スペースを拡大できる。なお、このコネクタ
接続端子85と同軸ケーブル86を用いず、第7の実施
形態に記載の給電ピン74を用いて、給電するように構
成しても同様の効果を得ることができる。また、この実
施形態でも、アンテナ素子32は、実効長が一波長のモ
ノポールアンテナであっても同様の効果を得ることがで
きる。
【0098】以上、この第8の実施形態では、棒状の筐
体11を用いた携帯電話機80について説明してきた
が、例えば、図11に示すような折畳み式携帯電話機9
0であっても同様に適用することができる。なお、この
図11において、符号91は、液晶表示部(LCD)で
ある。
【0099】即ち、図11に示す折畳み式携帯電話機9
0において、図10に示す実施形態でのプリント基板8
2に相当するプリント基板92は上筐体11Aに、無線
部93は下筐体11Bに、それぞれ搭載させてもよい。
この場合、この折畳み式携帯電話機90では、プリント
基板92と無線部93とを同軸ケーブル94を介して直
接接続することができる。
【0100】従来、このような構成の場合には、下筐体
内の無線部と上筐体内の主基板とを同軸ケーブルで接続
し、給電ピンなどを用いて主基板とアンテナ素子とを電
気的に接続することにより、アンテナ装置に給電を行っ
ていた。このため、従来の折畳み式携帯電話機では、給
電ピンなどの部品を必要としているが、この図11に示
すような構成の折畳み式携帯電話機では、この給電ピン
などを不要とすることができ、部品点数を削減できる。
【0101】[第9の実施の形態]次に、第9の実施形
態について図12を参照しながら説明する。図12は、
本発明の第9の実施形態に係るアンテナ装置を搭載した
携帯電話機100の一部を破断した破断斜視図である。
なお、この実施形態において、第3の実施形態と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0102】この携帯電話機100は、図3に示す第3
の実施形態の携帯電話機30と同様の基本構成を有して
おり、筐体11内部にプリント基板102を備えてい
る。また、このプリント基板102上には、無線部10
3と、給電部104と、印刷パターンで構成されたアン
テナ素子32及び無給電素子33とが実装されている。
【0103】無線部103は、給電部104を介してア
ンテナ素子32と電気的に接続されており、信号の送受
信を行うように構成されている。
【0104】このような構成とすることにより、アンテ
ナ素子32と無給電素子33とを別部品で構成する必要
がないため、部品点数を削減できる。また、アンテナ素
子32と無給電素子33との間の空間距離を高精度に設
定して固定することができるようになっており、しかも
量産性に優れている。なお、この実施形態のアンテナ素
子32についても、実効長が一波長のモノポールアンテ
ナであっても同様の効果を得ることができる。
【0105】[第10の実施の形態]次に、第10の実
施形態について図13を参照しながら説明する。図13
は、本発明の第10の実施形態に係るアンテナ装置を搭
載した携帯電話機110の外観図である。なお、この実
施形態において、第3の実施形態と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0106】この携帯電話機110も、図3に示す第3
の実施形態の携帯電話機30と同様の基本構成を有して
おり、棒状の筐体11に、ミアンダ状のアンテナ素子3
2とミアンダ状の無給電素子33とを内蔵している。こ
のように、アンテナ素子32と無給電素子33とをミア
ンダ状の構成とすることにより、このアンテナ素子32
と無給電素子33との双方の電気長さを、比較的自由に
所望の周波数帯に合わせることができる。しかも、これ
らをコンパクトにまとめて小型化することも可能であ
る。
【0107】従って、この構成によれば、アンテナ素子
32と無給電素子33とをミアンダ状に形成すること
で、これらを小型に構成することができる。なお、これ
らアンテナ素子32と無給電素子33とのいずれか一方
のみをミアンダ状に形成してその小型化を図るようにし
てもよい。なお、これらアンテナ素子32と無給電素子
33とをヘリカル状に構成しても、同様の効果が得られ
る。
【0108】[第11の実施の形態]次に、第11の実
施形態について図14を参照しながら説明する。図14
は、本発明の第11の実施形態に係るアンテナ装置を搭
載した携帯電話機120の概略斜視図である。なお、こ
の実施形態において、図3に示す第3の実施形態の携帯
電話機30と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
【0109】この携帯電話機120は、第3の実施形態
の携帯電話機30と同様の基本構成を有しており、この
携帯電話機120は、棒状の筐体11内部に、平衡給電
されたアンテナ素子32を内蔵している。このアンテナ
素子32は、第3の実施形態と同様にダイポールアンテ
ナで構成している。
【0110】このようにアンテナ素子32を平衡給電す
ることにより、携帯無線機120の筐体11にアンテナ
電流を流し難い構成にすることができる。その結果、ユ
ーザが手で持って使用する場合に、ユーザの手の影響を
受け難いアンテナとすることができ、実使用状態で優れ
たアンテナ特性を確保・実現することができる。
【0111】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明によ
れば、携帯無線装置にアンテナ素子と無給電素子を備え
たアンテナ装置を内蔵しており、広帯域化を実現し、放
射指向性を制御して良好なアンテナ性能を実現できるよ
うになる。しかも、この発明によれば、筐体外部にアン
テナが露出することがないので、衝突して破損するとい
った虞がなく、信頼度が高く、使い勝手の良いアンテナ
装置及び携帯無線装置を実現することができるようにな
る。
【0112】さらにこの発明によれば、アンテナ電流の
ピーク点を複数に分散するように構成してSARを低減
することができるので、安全性の点でも優れたアンテナ
装置及び携帯無線装置を実現することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図2】第2の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図3】第3の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図4】第4の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図5】第5の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図6】第5の実施形態の携帯電話機を示すものであっ
て、図5のVI-VI線断面図である。
【図7】第6の実施形態のアンテナ装置を搭載した携帯
電話機を示す概略斜視図である。
【図8】第6の実施形態の携帯電話機示すものであっ
て、図7のVIII-VIII線断面図である。
【図9】(A)は第7の実施形態のアンテナ装置を示す
斜視図、(B)はこのアンテナ装置を搭載した携帯電話
機を示す概略斜視図、(C)は(B)のIX-IX線断面図
である。
【図10】(A)は第8の実施形態のアンテナ装置を示
す斜視図、(B)はこのアンテナ装置を搭載した携帯電
話機を示す概略斜視図、(C)は(B)のX-X線断面図
である。
【図11】第8の実施形態のアンテナ装置を搭載した折
畳み式携帯電話機の概略斜視図である。
【図12】第9の実施形態のアンテナ装置を搭載した携
帯電話機の破断斜視図である。
【図13】第10の実施形態のアンテナ装置を搭載した
携帯電話機の背面を示す概略斜視図である。
【図14】第11の実施形態のアンテナ装置を搭載した
携帯電話機の概略斜視図である。
【図15】従来の携帯電話機の概略斜視図である。
【図16】アンテナ素子に無給電素子を近接させた場合
の放射指向性を示す説明図である。
【図17】(A)〜(D)はモノポールアンテナの電流
分布及び電流のピーク点を示す図であって、(A)及び
(C)はモノポールアンテナ、(B)及び(D)はダイ
ポールアンテナである。
【符号の説明】
10 携帯電話機 11 (棒状の)筐体 11A 上筐体 11B 下筐体 12 アンテナ素子 13 無給電素子 14 給電部 20 携帯電話機 22 アンテナ素子 23 無給電素子 30 携帯電話機 32 アンテナ素子 33 無給電素子 40 携帯電話機 42 アンテナ素子 43 無給電素子 50 携帯電話機 52 受話部 52A 受話点 60 携帯電話機 62 受話部 62A 受話点 70 携帯電話機 71 主基板 72 プリント基板 74 給電ピン 80 携帯電話機 82 プリント基板 83 主基板 84 実装部品 85 コネクタ接続端子 86 同軸ケーブル 87 無線部 90 携帯電話機 91 液晶表示部(LCD) 92 プリント基板 93 無線部 94 同軸ケーブル 100 携帯電話機 110 携帯電話機 120 携帯電話機 α 電極(ポール) β 電極(ポール) γ 電極(ポール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/02 H04B 7/26 B Fターム(参考) 5J020 BC09 CA04 DA03 5J046 AA03 AA14 AA17 AB07 PA04 PA07 5J047 AA03 AA14 AA17 AB07 FD01 5K023 AA07 BB06 LL05 LL06 5K067 AA33 BB04 GG01 GG11 KK01 KK17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ素子と無給電素子とを備えた携
    帯無線装置に用いるアンテナ装置であって、 前記アンテナ素子は、所定の送信周波数帯域での電波の
    送信時にこの送信周波数を放射するアンテナ電流を誘導
    するために、前記送信周波数に対して実効長がその半波
    長又は一波長の長さを有し、 前記無給電素子は、所定の受信周波数帯域での電波の受
    信時に前記アンテナ素子との空間結合によってアンテナ
    電流を誘導するために受信周波数に対して実効長がその
    半波長の長さを有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 アンテナ素子と無給電素子とを備えた携
    帯無線装置に用いられるアンテナ装置であって、 前記アンテナ素子は、所定の受信周波数帯域での電波の
    受信時にアンテナ電流を誘導するために、受信周波数に
    対して実効長がその半波長の長さを有し、 無給電素子は、所定の送信周波数帯域での電波の送信時
    に前記アンテナ素子との空間結合によってアンテナ電流
    を誘導するために、この送信周波数に対して実効長がそ
    の半波長の長さを有することを特徴とするアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 アンテナ素子と無給電素子とを備え、複
    数の異なる波長域の電波による通信システムでの送受信
    を行う携帯無線装置に用いられるアンテナ装置であっ
    て、 前記アンテナ素子は、一方の通信システム使用時におい
    ては、一方の通信システムでの周波数に対してアンテナ
    電流を誘導するために、実効長が半波長又は一波長の長
    さを有し、 前記無給電素子は、他方の通信システム使用時において
    は、他方の通信システムでの周波数に対して前記アンテ
    ナ素子との空間結合によって無給電素子にアンテナ電流
    を誘導するために、実効長が半波長の長さを有すること
    を特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記携帯無線装置にはさらに受話部を備
    え、 この受話部と前記アンテナ素子との間の距離の方が、前
    記受話部と前記無給電素子との間の距離よりも大きくな
    るように配置したことを特徴とする請求項1又は3に記
    載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記携帯無線装置にはさらに受話部を備
    え、 この受話部と前記アンテナ素子との間の距離の方が、前
    記受話部と前記無給電素子との間の距離よりも小さくな
    るように配置したことを特徴とする請求項2に記載のア
    ンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナ素子と前記無給電素子と
    は、1枚のプリント基板上の印刷パターンで構成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント基板上に電子部品を実装し
    たことを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記携帯無線装置は、無線部とこの無線
    部を搭載するプリント基板とをさらに備え、 前記アンテナ素子と前記無給電素子とを前記プリント基
    板上の印刷パターンで構成したことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記アンテナ素子と前記無給電素子のい
    ずれか一方又は両方をミアンダ状に構成したことを特徴
    とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアンテナ
    装置。
  10. 【請求項10】 前記アンテナ素子が平衡給電されるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
    か1項に記載のアンテナ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載のアンテナ装置を有することを特徴とする携帯無線
    装置。
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