JP3491682B2 - 線状アンテナ - Google Patents

線状アンテナ

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JP3491682B2 JP36487399A JP36487399A JP3491682B2 JP 3491682 B2 JP3491682 B2 JP 3491682B2 JP 36487399 A JP36487399 A JP 36487399A JP 36487399 A JP36487399 A JP 36487399A JP 3491682 B2 JP3491682 B2 JP 3491682B2
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    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/12Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system using mechanical relative movement between primary active elements and secondary devices of antennas or antenna systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q5/00Arrangements for simultaneous operation of antennas on two or more different wavebands, e.g. dual-band or multi-band arrangements
    • H01Q5/40Imbricated or interleaved structures; Combined or electromagnetically coupled arrangements, e.g. comprising two or more non-connected fed radiating elements
    • H01Q5/48Combinations of two or more dipole type antennas
    • H01Q5/49Combinations of two or more dipole type antennas with parasitic elements used for purposes other than for dual-band or multi-band, e.g. imbricated Yagi antennas

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信用のアン
テナに関し、特にダイポールアンテナやモノポールアン
テナなどの線状アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】地上無線通信用のアンテナとして種々の
アンテナがあり、その一つに、円柱導体を中心で給電す
るダイポールアンテナがある。図19に、ダイポールア
ンテナの一構成例を示す。このダイポールアンテナは、
長さが1/4波長である2本の円柱導体60が直線状に
設けられ、これら円柱導体60間にある給電点61から
給電されるように構成されている(mobile antenna sys
tems handbook, K.Fujimoto and J.R.James, Artech Ho
use, Norwood, 1994, pp.462, 463)。このダイポール
アンテナでは、給電点61から高周波電流が供給される
と、一様な放射パターンが得られる。
【0003】この種のダイポールアンテナは、例えば無
線LAN、屋内通信システム、携帯用機器、携帯電話
(セルラーフォンなど)などでよく使用されているが、
自由空間への一様な電波の放射が可能な構成(無指向
性)のために、放射方向に散乱体(例えば、無線LAN
環境などにおける電波的な障害物や、アンテナ近くの人
体など)があると、その影響により放射特性が影響を受
け、結果として、例えば利得や放射効率などの低下が生
じる。そのため、無線LAN、屋内通信システムなどで
は、任意の方向に指向性を有するアンテナを使用するこ
とにより、放射特性の向上が望める。
【0004】このため、放射パターンを可変できるダイ
ポールアンテナが提案されている(特開平8-307142号公
報参照)。このダイポールアンテナは、図20(a)に
示すように、半波長ダイポールアンテナ70と、その半
波長ダイポールアンテナ70から所定の距離だけ離れた
位置に設けられた円弧状の反射素子71とを備える。こ
のダイポールアンテナでは、図20(b)に示すよう
に、半波長ダイポールアンテナ70からO点方向に放射
される電磁波が反射素子71によってO’点方向へ反射
される。このため、半波長ダイポールアンテナ70から
O’点方向へ放射される電磁波には、半波長ダイポール
アンテナ70から直接放射された直接電磁波と反射素子
71によって反射された反射電磁波とが存在する。これ
ら直接電磁波と反射電磁波とは合成されるが、伝搬距離
の違いから位相が異なり、その結果、同公報に記載され
ているように、このアンテナは双指向特性を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のダイポールアンテナは、その特性上、放射方向に散乱
体があると、その散乱体によって放射特性が低下すると
いった課題があった。
【0006】特開平8-307142号公報に記載のダイポール
アンテナにおいては、反射素子によって放射特性を可変
できるので、放射パターンを障害物を避けるようなパタ
ーンとすることができ、上記の障害物の影響を緩和する
ことができる。しかしながら、従来の構成は、水平面お
よび垂直面内の指向性調整に十分に対応しているもので
はなく、また、複数の周波数にも十分に対応しているも
のではなかった。
【0007】発明者らによる種々の実験および解析結果
から、以下のような4つの点を解決することで、ダイポ
ールアンテナの放射特性がさらに向上することが分かっ
た。
【0008】(1)ダイポールアンテナから一定の距離
の位置に反射素子(無給電素子)を設ける場合、ダイポ
ールアンテナは、その反射素子にて発生する電磁波の影
響を受けて、給電点からみたインピーダンスが変化す
る。このため、その給電点に高周波電流を供給する整合
回路とダイポールアンテナとの間の整合をとり、本来の
アンテナ特性を得る。
【0009】(2)反射素子(無給電素子)は、その長
さが送信周波数のλ/2の長さからずれると、ダイポー
ルアンテナの指向性調整に寄与しなくなる。このため、
反射素子は送信周波数のλ/2の長さに設定し、指向調
整を十分に行う。
【0010】(3)反射素子(無給電素子)の長さを可
変し、複数の送信周波数に対応する。指向性調整が可能
なもので、複数の送信周波数に対応可能なものはこれま
でになかった。
【0011】(4)ダイポールアンテナの水平面内指向
性を調節するとともに、垂直面内指向性をも調整する。
一般に、アンテナのビームを水平方向より、より下方ま
たは上方に向けて使用する場合は、ダイポール自身を傾
ける必要がある。ダイポールを傾けて、ビームを上下方
向に振る機構は、一般に機械的なものしかなく、そのよ
うな機構は装置のコストを高くするばかりか、装置の小
型化の面でも不利なものとなる。
【0012】本発明の目的は、上記知見に基づき、指向
性調整が可能で、インピーダンス整合のとれる線状アン
テナを提供することにある。
【0013】本発明のさらなる目的は、複数の送信周波
数に対応することができる線状アンテナを提供すること
にある。
【0014】本発明のさらなる目的は、水平面内指向性
および垂直面内指向性の両方を調整するができる線状ア
ンテナを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の線状アンテナは、線状放射素子と、前記線
状放射素子と平行で、かつ、所定の距離を保つように配
置された、所望の送信周波数の半波長の長さを有する少
なくとも1つの線状無給電素子と、前記線状放射素子の
一端に近接して配置された、互いに平行な2つの腕部を
備えるU字型無給電素子とを有し、 前記U字型無給電素
子は、前記2つの腕部を含む平面に垂直な方向から見た
場合に、前記線状放射素子の一端が前記2つの腕部の間
に該腕部の端部側から挿入された配置になっていること
を特徴とする。
【0016】上記の場合、前記線状無給電素子が、線状
放射素子を囲むように円弧状に複数配置された構成とし
てもよい。
【0017】また、前記線状無給電素子は、複数の線状
導体がスイッチ素子を介して接続されており、任意の線
状導体間が電気的に接続可能に構成されてもよい。
【0018】上記の場合、前記線状無給電素子は、全て
のスイッチ素子によって電気的に接続された線状導体の
長さが所望の送信周波数の半波長の長さであってもよ
い。
【0019】また、前記線状無給電素子は、一部のスイ
ッチ素子によって電気的に接続された線状導体の長さが
所望の送信周波数の半波長の長さであってもよい。
【0020】さらに、前記線状無給電素子が、線状放射
素子を囲むように円弧状に複数配置されてもよい。
【0021】さらに、前記線状無給電素子が、線状放射
素子の全周にわたって複数配置されていもよい。
【0022】上述のいずれかにおいて、前記線状無給電
素子およびU字型無給電素子は、それぞれ誘電体よりな
る板上に印刷されてもよい。
【0023】また、前記2つの腕部は、前記線状放射素
子に対して平行に配置されてもよい。
【0024】(作用)本発明においては、線状放射素子
の周囲に設けられる線状無給電素子は、その長さが送信
周波数の半波長になっているので、線状放射素子からの
電磁波により線状無給電素子に電流が誘導されると、線
状無給電素子上で共振電流が流れる。この共振電流によ
り線状無給電素子から放射される電磁波が、線状放射素
子から放射される電磁波と合成され、放射指向性が変化
する。
【0025】また、本発明においては、線状放射素子の
一端にU字型無給電素子が近接して配置されており、こ
のU字型無給電素子によって、線状放射素子と給電系と
の間のインピーダンス整合をとるようになっている。し
たがって、従来のように線状放射素子と給電系との間の
インピーダンス整合にずれが生じることはない。
【0026】本発明のうち、線状無給電素子が線状放射
素子の周囲に円弧状に複数配置されているものにおいて
は、円弧状に配置された各線状無給電素子から放射され
る電磁波と線状放射素子から放射される電磁波と合成さ
れるので、より指向性の強い放射パターンを実現するこ
とができる。
【0027】本発明のうち、線状無給電素子が複数の線
状導体がスイッチ素子を介して接続されてなるものにお
いては、スイッチ素子をオン・オフ制御することにより
線状無給電素子の長さを可変することができるので、複
数の送信周波数に対応して線状無給電素子の長さを設定
することができる。
【0028】本発明のうち、複数の線状導体がスイッチ
素子を介して接続されてなる線状無給電素子が、線状放
射素子の周囲に円弧状に複数配置されているものにおい
ては、任意の線状無給電素子についてスイッチ素子をオ
ン・オフ制御することにより送信周波数の半波長の長さ
になるように設定することができる。よって、アンテナ
のある程度の方位について水平面内指向性の調整を振る
ことができる。
【0029】本発明のうち、複数の線状導体がスイッチ
素子を介して接続されてなる線状無給電素子が線状放射
素子の全周にわたって複数配置されているものにおいて
は、上記と同様の作用により、水平面内指向性の調整を
アンテナの全方位について振ることができる。
【0030】本発明のうち、一部のスイッチ素子によっ
て電気的に接続された線状導体の長さが所望の送信周波
数の半波長の長さとなるものにおいては、送信周波数の
λ/2の長さとなるように接続される線状導体と、線状
放射素子との位置関係を、線状放射素子の長手方向に対
してずらすことができる。このずれを制御することで、
垂直面内において放射ビームを水平方向より下方または
上方に向けることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0032】(実施形態1)図1は、本発明の線状アン
テナの第1の実施形態であるダイポールアンテナの主要
構成を示す図で、(a)は斜視図、(B)は上面図であ
る。このダイポールアンテナは、それぞれの長さが送信
周波数のλ/4の長さである2本の円柱導体が直線状に
設けられた共通ダイポール1(全長はλ/2長)と、共
通ダイポール1の軸から距離D2だけ離れた位置に、共
通ダイポール1を囲むように設けられた複数の線状無給
電素子21〜2nと、共通ダイポール1の一端の近傍に設
けられたインピーダンス整合をとるためのU字型無給電
素子3とを有する。
【0033】共通ダイポール1は、2本の円柱導体の中
間に給電点を有し、この給電点から高周波電流が供給さ
れる。線状無給電素子21〜2nは、半径D1、長さL1
の円柱導体で、共通ダイポール1の軸に対して平行に設
けられている。各線状無給電素子21〜2nの長さL1
は、送信周波数のλ/2の長さとなっており、各素子の
間隔は等間隔になっている。U字型無給電素子3は、半
径D3、長さL3の円柱導体よりなる底部3aと、半径
D3、長さL2の円柱導体よりなる2つの腕部3bとか
らなる。各腕部3bは、共通ダイポール1の回転軸に対
して平行になっている。
【0034】共通ダイポール1では、不図示の給電系か
ら高周波電流が供給されると、アンテナ軸に対して垂直
な方向に電磁波が一様に放射される。図2に、共通ダイ
ポール1単独での放射パターン(水平面内)を示す。こ
の共通ダイポール1からの電磁波により各線状無給電素
子21〜2nに電流が誘導される。ここで、各線状無給電
素子21〜2nの長さは送信周波数のλ/2の長さとなっ
ているので、各線状無給電素子21〜2n上では共振電流
が流れる。この共振電流によって各線状無給電素子21
〜2nから放射される電磁波と、共通ダイポール1から
放射される電磁波とが合成されることで、結果として、
放射指向性の調整が行われる。この指向性調整によれ
ば、例えば、図3に示すような一方向(水平面内)での
放射が低下した放射パターンを実現することができる。
【0035】一方、共通ダイポール1は、線状無給電素
子21〜2nから放射される電磁波を受けると給電点から
みたインピーダンスが変化するが、本形態では、U字型
無給電素子3により、共通ダイポール1と給電系との間
のインピーダンス整合をとることが可能である。図4
に、U字型無給電素子を有する場合と、U字型無給電素
子を持たない場合のインピーダンス整合特性を示す。図
4において、横軸は周波数(GHz)、縦軸はリターン
ロスS11(dB)を示す。ここで、リターンロスS1
1は、アンテナの入射波と反射波の比である。
【0036】図4に示すように、U字型無給電素子を設
けた場合は、ある周波数においてリターンロスが急激に
減少する。これは、その周波数においてインピーダンス
整合がとれていることを示す。他方、U字型無給電素子
を設けていない場合は、そのようなリターンロスの急激
な落込みは生じない。これは、各線状無給電素子から放
射される電磁波を受けて共通ダイポールの給電点からみ
たインピーダンスが変化してしまい、共通ダイポールと
給電系との間のインピーダンス整合がとれなくなったこ
とを示す。このことから分かるように、U字型無給電素
子を設けることで、共通ダイポール1と給電系との間の
インピーダンス整合をとることができる。
【0037】なお、図4では、U字型無給電素子を設け
た例が2つ挙げられており、それぞれリターンロスの急
激な落込みを生じる周波数が異なっている。これらの例
は、それぞれU字型無給電素子の位置をずらした状態で
測定した結果であり、インピーダンス整合可能な周波数
がU字型無給電素子の位置によってずれることが分か
る。
【0038】次に、線状無給電素子(λ/2長)と半波
長ダイポールアンテナの指向性の関係についてさらに具
体的に説明する。
【0039】図5は、半波長ダイポールアンテナ単独の
磁界分布で、(a)はアンテナ軸に対して垂直な方向の
磁界成分(Hx)、(b)はアンテナ軸方向の磁界成分
(Hy)である。この磁界分布は、図6(a)、(b)
に示すように、磁界受信用ループセンサを半波長ダイポ
ールアンテナの軸から2cm離れた測定平面内で走査
し、磁界の各方向成分を測定したものである。図5に示
すHx、Hyは、それぞれ図6に示すHx、Hyに対応
する。また、図5のx軸、y軸は、それぞれ図6の矢印
x、yで示されている方向に対応する。なお、受信した
磁界の大きさの関係はHx>>Hyであり、Hx分布図
よりパターンの変化が推察できる(なお、以下に説明す
る図7、図11の場合もHx>>Hyの関係であり、ま
た、これらの磁界分布部において、半波長ダイポールア
ンテナの給電転位置は(x=110mm、y=40m
m)近辺に置かれている。) 図7は、線状無給電素子(λ/2長)を有する半波長ダ
イポールアンテナの磁界分布で、(a)はアンテナ軸に
対して垂直な方向の磁界成分(Hx)、(b)はアンテ
ナ軸方向の磁界成分(Hy)である。この磁界分布は、
図8に示すように、磁界受信用ループセンサを半波長ダ
イポールアンテナの軸から2cm離れた測定平面内で走
査し、磁界の各方向成分を測定したものである。この測
定では、線状無給電素子は測定平面と半波長ダイポール
アンテナとの間に配置されている。
【0040】図5(a)と図7(a)を比較して分かる
ように、線状無給電素子を設けることで、アンテナ軸に
対して垂直な方向の磁界成分に変化が生じる。すなわ
ち、線状無給電素子を有する半波長ダイポールアンテナ
では、一方向に指向性が強い放射パターンとなる。
【0041】なお、アンテナ軸方向の磁界成分について
は、図5(b)および図7(b)に示されるように、い
ずれの場合も磁界成分を持たず、これらが指向性に影響
することはない。
【0042】以上説明した構造において、線状無給電素
子21〜2nの数およびこれら素子によって形成される円
弧の大きさが、指向性の強さに影響する。
【0043】(実施例)上述した第1の実施形態のダイ
ポールアンテナの具体的な実施例について説明する。
【0044】共通ダイポール1として長さ17cmのダ
イポールを用い、このダイポールの軸から1cm離れた
ところに、直径2mm、長さ18cmの3本の円柱導体
(線状無給電素子)を配置し、さらにダイポールの一端
の近傍に、直径2mm、底部の長さが2cm、各腕部の
長さ8cmのU字型の円柱導体(U字型無給電素子)を
配置した。3本の円柱導体(線状無給電素子)のそれぞ
れの間隔は1cmである。
【0045】本実施例のダイポールアンテナによれば、
一方向に指向性が強い良好な放射パターンが得られた。
【0046】(実施形態2)上述の第1の実施形態のダ
イポールアンテナに設けられた線状無給電素子およびU
字型無給電素子は円柱導体により構成されたものであっ
たが、これらを印刷構造のものに代えることもできる。
【0047】図9は、本発明の線状アンテナの第2の実
施形態であるダイポールアンテナの主要構成を示す図
で、(a)は透視図、(B)は上面図である。このダイ
ポールアンテナは、図1の構成の線状無給電素子および
U字型無給電素子の寄生素子を印刷構造にしたものであ
る。共通ダイポール1から所定の距離だけ離れた位置
に、寄生素子であるストリップ線121〜12nが印刷さ
れた円弧状の誘電体11が設けられ、さらに共通ダイポ
ール1の一端の近傍に、寄生素子であるU字型配線13
が印刷された誘電体14が設けられている。
【0048】各ストリップ線121〜12nは、共通ダイ
ポール1の軸に対して平行に、共通ダイポール1を囲む
ように誘電体11の共通ダイポール1側の面に設けられ
ている。また、各ストリップ線121〜12nは、それぞ
れ長さが送信周波数のλ/2の長さになっており、各素
子の間隔は等間隔になっている。
【0049】U字型配線13は、誘電体14の共通ダイ
ポール1側の面に設けられており、前述したU字型無給
電素子と同様、底部と2つの腕部とを有し、各腕部が共
通ダイポール1の軸に対して平行になるように構成され
ている。
【0050】本形態のダイポールアンテナにおいても、
前述の第1の実施形態のものと同様、共通ダイポール1
からの電磁波により各ストリップ線121〜12nに電流
が誘導されて共振電流が流れる。この共振電流により各
線状無給電素子21〜2nから放射される電磁波と共通ダ
イポール1から放射される電磁波とが合成されること
で、放射指向性の調整が行われる。
【0051】また、U字型配線13を設けたことによっ
て、共通ダイポール1と給電系との間のインピーダンス
整合をとることが可能となっている。
【0052】なお、上述のストリップ線121〜12n
よびU字型配線13の形成は、印刷に限定されることは
なく、その他の周知の配線形成手法により形成すること
ができる。
【0053】(実施形態3)前述の各実施形態で説明し
たように、共通ダイポール1の指向性の調整は、共通ダ
イポール1の周囲に線状無給電素子を設けることにより
行うことができるが、その場合、線状無給電素子を送信
周波数のλ/2の長さにする必要がある。逆にいうと、
送信周波数のλ/2の長さとは異なる長さの線状無給電
素子を共通ダイポール1の周囲に設けても、その線状無
給電素子が共通ダイポール1の放射パターンに影響を及
ぼすことはない。また、線状無給電素子による指向性の
調整では、線状無給電素子の数およびこれら素子によっ
て形成される円弧の大きさが指向性の強さに大きく影響
する。例えば、線状無給電素子の数を多くして円弧を大
きくすると、指向性は鋭くなり、反対に、線状無給電素
子の数を少なくして円弧を小さくすると、指向性は鈍く
なる。
【0054】上記のことを利用することで、所望の放射
パターンを得ることができる。また、線状無給電素子に
より形成された円弧と共通ダイポール1との位置関係を
制御することで、アンテナのある程度の方位について放
射パターンを振ることもできる。
【0055】図10は、本発明の線状アンテナの第3の
実施形態であるダイポールアンテナの主要構成を示す図
で、(a)は斜視図、(B)は上面図である。このダイ
ポールアンテナは、図1の構成の線状無給電素子の長さ
を可変できるようにしたもので、共通ダイポール1から
所定の距離だけ離れた位置に、線状無給電素子221
22nが設けられている以外は前述の第1の実施形態の
ものと同様の構成のものである。
【0056】各線状無給電素子221〜22nは同じ構成
で、それぞれ素子長を可変できるようになっている。線
状無給電素子221を例にその構成を説明すると、線状
無給電素子221は、所定の長さの3つの円柱導体を有
し、各円柱導体がスイッチ21を介して電気的に接続可
能に構成されている。3つの円柱導体が全て接続された
状態で、その長さが送信周波数のλ/2の長さになるよ
うになっている。各スイッチ21は外部ポート(不図
示)を介して制御回路(不図示)に接続されており、こ
の制御回路によってオン・オフ制御されることで素子長
を可変できる。素子長の可変は、スイッチ21を介して
電気的に接続されている円柱導体をスイッチ21をオフ
にすることによって電気的に絶縁することで行う。スイ
ッチ21としては、種々のスイッチを用いることがで
き、例えばFET、MOSなどの半導体スイッチを用い
ることができる。このスイッチの抵抗は、FETを用い
た場合、オンの場合で1Ω、オフの場合で4kΩであ
る。
【0057】このダイポールアンテナでは、線状無給電
素子221〜22nのうちの所望の線状無給電素子につい
て、スイッチ21をオンにすることで、それらの素子の
長さを送信周波数のλ/2の長さにし、それ以外の線状
無給電素子については、スイッチ21をオフにして素子
の長さが送信周波数のλ/2の長さから外れるようにす
る。これにより、共通ダイポール1の指向性調整に寄与
する線状無給電素子の数を任意に設定することができ、
円弧の大きさ、および円弧と共通ダイポール1との位置
関係を任意に設定することができる。
【0058】以下、線状無給電素子による共通ダイポー
ルの放射特性への影響を具体的に説明する。
【0059】図11は、スイッチがオフの状態のもの
で、(a)はアンテナ軸に対して垂直な方向の磁界成分
(Hx)、(b)はアンテナ軸方向の磁界成分(Hy)
である。この磁界分布の測定は、図12(a)に示すよ
うに、磁界受信用ループセンサを共通ダイポールのアン
テナ軸から2cm離れた測定平面内で走査し、磁界の各
方向成分を測定することにより得られたものである。ス
イッチがオフの状態では、図12(b)に示すように、
線状無給電素子を構成する3つの円柱導体は、それぞれ
電気的に分離されて、それぞれの長さが送信周波数のλ
/2の長さから大きくずれることになる。そのため、そ
れら円柱導体が共通ダイポールの放射パターンに影響す
ることはない。
【0060】図13は、スイッチがオンの状態のもの
で、アンテナ軸に対して垂直な方向の磁界成分(Hx)
を示したものである。この磁界分布の測定は、図14
(a)に示すように、磁界受信用ループセンサを共通ダ
イポールのアンテナ軸から2cm離れた測定平面内で走
査し、磁界の各方向成分を測定することにより得られた
ものである。スイッチがオンの状態では、図14(b)
に示すように、線状無給電素子を構成する3つの円柱導
体は、それぞれ電気的に接続されて、接続された状態で
その長さが送信周波数のλ/2の長さとなる。そのた
め、線状無給電素子が共通ダイポールの放射特性に強く
影響し、一方向での放射が低下した放射パターンとな
る。
【0061】以上のように、本形態によれば、スイッチ
21をオン・オフ制御することによって、任意の放射パ
ターンを得ることができ、しかも、アンテナのある程度
の方位に対してその放射パターンを振ることができる。
【0062】(実施形態4)上述の第3の実施形態のも
のでは、線状無給電素子は共通ダイポールの周囲に円弧
状に設けられていたが、これを共通ダイポールの全周に
わたって設けるようにすれば、放射パターンをアンテナ
の全方位に対して振ることが可能となる。
【0063】図15は、本発明の線状アンテナの第4の
実施形態であるダイポールアンテナの主要構成を示す図
で、(a)は斜視図、(B)は上面図である。このダイ
ポールアンテナは、所定の長さの5つの円柱導体がスイ
ッチ31を介して電気的に接続可能に構成された複数の
線状無給電素子32が共通ダイポール1の全周にわたっ
て設けられている以外は、前述の第3の実施形態のもの
と同様の構成のものである。便宜上、図15にはU字型
無給電素子を省略している。
【0064】各線状無給電素子32は、5つの円柱導体
30が全て接続された状態で、その長さが送信周波数の
λ/2の長さになるようになっている。
【0065】このダイポールアンテナでは、線状無給電
素子32のうちの所望の線状無給電素子について、スイ
ッチ31をオンにすることで、それらの素子の長さを送
信周波数のλ/2の長さにし、それ以外の線状無給電素
子32については、スイッチ31をオフにすることで、
それぞれの素子の長さを送信周波数のλ/2の長さとは
異なるようにする。これにより、共通ダイポール1の指
向性調整に寄与する線状無給電素子の数を任意に設定す
ることができ、円弧の大きさ、および円弧と共通ダイポ
ール1との位置関係を任意に設定することができる。
【0066】このように、本形態では、共通ダイポール
1の指向性調整に寄与する線状無給電素子32の設定
を、共通ダイポール1の全周で任意に行うことができ
る。したがって、放射パターンをアンテナの全方位につ
いて制御することができる。
【0067】アンテナの方位角度と放射パワーとの関係
を図16に示す。図16では、ダイポール単体を実線で
示し、指向性調整に寄与する線状無給電素子の数が少な
く円弧が小さいものを一点鎖線で示し、それよりも指向
性調整に寄与する線状無給電素子の数をさらに増やして
円弧を大きくしたものを破線で示し、それよりも指向性
調整に寄与する線状無給電素子の数をさらに増やして円
弧を大きくしたものを2点鎖線で示してある。2点鎖線
で示したものは、方位角度50近辺で放射パワーが大き
く、方位角度250近辺で放射パワーが小さくなってい
ることから、方位角度250の方向に障害物がくるよう
にアンテナを配置することで、障害物の影響が緩和さ
れ、良好なアンテナを得られる。図16から分かるよう
に、線状無給電素子の数を増やして円弧を大きくする
と、より指向性の強い放射パターンを得ることができ
る。
【0068】(実施形態5)ダイポールアンテナは、送
受信可能な周波数帯域にある程度幅があり、その周波数
帯域内で複数の周波数を利用して送受信を行うことが可
能である。ここでは、そのような複数の周波数を利用す
る形態について説明する。
【0069】図17は、本発明の線状アンテナの第5の
実施形態であるダイポールアンテナの利用形態を模式的
に示した図である。このダイポールアンテナは、所定の
長さの7つの円柱導体がスイッチA〜Fを介して電気的
に接続可能に構成された線状無給電素子42が共通ダイ
ポール1から所定の距離だけ離れた位置に平行に設けら
れている(図17(a)参照)。図17では、説明を簡
略化するためにU字型無給電素子は省略してある。
【0070】前述の各実施形態で説明したように、共通
ダイポール1の指向性の調整は、共通ダイポール1の周
囲に線状無給電素子を設けることにより行うことができ
るが、その場合、線状無給電素子を送信周波数のλ/2
の長さにする必要がある。したがって、複数の送信周波
数に対応する場合は、送信周波数を他の送信周波数に切
り替える際に、線状無給電素子の長さもその切り替えよ
うとする送信周波数のλ/2の長さに切り替える必要が
ある。本形態では、この線状無給電素子の素子長の切り
替えがスイッチA〜Fを制御することにより可能になっ
ている。素子長の可変は、スイッチA〜Fをオフにする
ことによって、スイッチを介して電気的に接続される円
柱導体の数を変えることにより行う。
【0071】以下、本形態のダイポールアンテナにおけ
る送信周波数の切り替え動作を具体的に説明する。
【0072】本形態のダイポールアンテナでは、送信周
波数に応じて線状無給電素子42の素子長を可変するこ
とで、複数の送信周波数に対応することができる。例え
ば、送信周波数をf1、f2(f1<f2)の2周波と
した場合、送信周波数f1で送信を行う場合は、図17
(b)に示すように、スイッチB〜Eをオンにし、スイ
ッチA、Fをオフにすることで、素子長を送信周波数f
1のλ/2の長さになるようにし、送信周波数f2で送
信を行う場合は、図17(c)に示すように、スイッチ
C、Dをオンにし、スイッチA、B、E、Fをオフにす
ることで、素子長を送信周波数f2のλ/2の長さにな
るようにする。これにより、送信周波数f1、f2のい
ずれの周波数においても、指向性の調整を十分に行うこ
とができ、所望の放射パターンを得ることができる。
【0073】上述の説明では、線状無給電素子は1つし
か設けられていないが、これに限定されるものではな
く、複数の線状無給電素子を設けて、各線状無給電素子
の素子長を調整することも可能である。また、線状無給
電素子を構成する円柱導体およびスイッチの数も設計に
応じて種々変更することができる。
【0074】(実施形態6)上述した第1〜5の実施形
態は、共通ダイポールの水平面内指向性を調節するもの
でったが、さらに垂直面内指向性を調整して、垂直面内
において放射ビームを水平方向より下方または上方に向
けることも可能である。
【0075】図18は、本発明の線状アンテナの第6の
実施形態であるダイポールアンテナの利用形態を模式的
に示した図である。このダイポールアンテナは、所定の
長さの6つの円柱導体がスイッチA〜Eを介して電気的
に接続可能に構成された線状無給電素子52が共通ダイ
ポール1から所定の距離だけ離れた位置に平行に設けら
れている(図18(a)参照)。線状無給電素子52
は、スイッチA〜DまたはスイッチB〜Eがオンされた
状態でそれらスイッチにより電気的に接続された円柱導
体の長さが送信周波数のλ/2の長さになるように構成
されている。なお、図18では、説明を簡略化するため
にU字型無給電素子は省略してある。
【0076】垂直面内において放射ビームを水平方向よ
り下方に向ける場合は、図18(b)に示すように、ス
イッチA〜Dをオンにし、スイッチEをオフにする。こ
れにより、送信周波数のλ/2の長さの線状無給電素子
が共通ダイポール1に対して上方向にずれた状態とな
り、その結果、垂直面内において放射ビームは水平方向
より下方に向くことになる。スイッチEにより切り離さ
れた円柱導体は、その長さが送信周波数のλ/2の長さ
から大きくずれるため、共通ダイポール1の放射特性に
影響を及ぼすことはない。
【0077】垂直面内において放射ビームを水平方向よ
り上方に向ける場合は、図18(c)に示すように、ス
イッチB〜Eをオンにし、スイッチAをオフにする。こ
れにより、送信周波数のλ/2の長さの線状無給電素子
が共通ダイポール1に対して上方向にずれた状態とな
り、その結果、垂直面内において放射ビームは水平方向
より上方に向くことになる。スイッチAにより切り離さ
れた円柱導体は、その長さが送信周波数のλ/2の長さ
から大きくずれるため、共通ダイポール1の放射特性に
影響を及ぼすことはない。
【0078】本形態のアンテナによれば、共通ダイポー
ルのアンテナ角度を機械的に動かす必要がなく、スイッ
チの切り替えのみで放射ビームの角度を調整することが
できる。本形態のアンテナを、例えばセルラーフォンに
適用した場合、垂直面内において放射ビームを水平方向
より下方または上方に向けることにより、ゾーン間干渉
を低減し周波数効率を上げることができる。
【0079】上述の説明では、線状無給電素子は1つし
か設けられていないが、これに限定されるものではな
く、複数の線状無給電素子を設けて、各線状無給電素子
の素子長を調整することも可能である。また、線状無給
電素子を構成する円柱導体およびスイッチの数も設計に
応じて種々変更することができる。
【0080】以上説明した各実施形態において、共通ダ
イポールのインピーダンス整合をとるために設けられる
U字型無給電素子は、図示した形状に限定されることは
なく、インピーダンス整合をとることが可能であれば、
どのような形状の素子を用いてもよい。
【0081】また、上述した第3〜6の実施形態におい
て、スイッチは、手動で切り換えても良く、自動制御で
行うようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
線状無給電素子が送信周波数の半波長の長さになってい
るので、従来のものより指向性の調整をより効果的に行
うことができるとともに、U字型無給電素子によりイン
ピーダンス整合をとることができるので、従来のものよ
りアンテナ性能に優れたものを提供することができる。
【0083】また、本発明によれば、線状無給電素子は
その長さを可変することができるので、複数の送信周波
数に対応して線状無給電素子の長さを設定することがで
きる。よって、従来の構成では実現することができなか
った、複数の送信周波数対応のアンテナを提供すること
ができる。
【0084】さらに、本発明によれば、放射素子の周り
に配置された線状無給電素子のうちから指向性調整に寄
与する線状無給電素子を任意に設定することで、アンテ
ナの全方位またはある程度の方位に対して放射パターン
を任意に振ることができる。また、線状無給電素子と線
状放射素子との位置関係を、線状放射素子の長手方向に
対してずらすことで、垂直面内において放射ビームを水
平方向より下方または上方に向けることができる。よっ
て、機械的な機構なしに放射ビームを水平面内方向およ
び垂直面内方向に振ることができ、放射ビームの偏向が
機械的に行われていた従来のアンテナに比べて、その構
成をよりコンパクトなものにすることができる。
【0085】さらに加えて、本発明は、放射素子の周り
に線状無給電素子およびU字型無給電素子を配置した構
成であるので、すでに市販されているダイポールアンテ
ナに容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線状アンテナの第1の実施形態である
ダイポールアンテナの主要構成を示す図で、(a)は斜
視図、(B)は上面図である。
【図2】共通ダイポール単独での放射パターンを示す図
である。
【図3】図1に示すダイポールアンテナの放射パターン
の一例を示す図である。
【図4】U字型無給電素子を有するダイポールアンテナ
のインピーダンス整合特性の一例を示す図である。
【図5】半波長ダイポールアンテナ単独の磁界分布で、
(a)はアンテナ軸に対して垂直な方向の磁界成分(H
x)、(b)はアンテナ軸方向の磁界成分(Hy)を示
す図である。
【図6】図5に示す磁界分布の測定例を示す図で、
(a)は上から見た図、(b)は側面から見た図であ
る。
【図7】線状無給電素子(λ/2長)を有する半波長ダ
イポールアンテナの磁界分布で、(a)はアンテナ軸に
対して垂直な方向の磁界成分(Hx)、(b)はアンテ
ナ軸方向の磁界成分(Hy)を示す図である。
【図8】図7に示す磁界分布の測定例を示す図である。
【図9】本発明の線状アンテナの第2の実施形態である
ダイポールアンテナの主要構成を示す図で、(a)は透
視図、(B)は上面図である。
【図10】本発明の線状アンテナの第3の実施形態であ
るダイポールアンテナの主要構成を示す図で、(a)は
斜視図、(B)は上面図である。
【図11】図10に示すアンテナのスイッチがオフの状
態の磁界分布で、(a)はアンテナ軸に対して垂直な方
向の磁界成分(Hx)、(b)はアンテナ軸方向の磁界
成分(Hy)を示す図である。
【図12】図11に示す磁界分布の測定例を示す図で、
(a)は上から見た図、(b)は側面から見た図であ
る。
【図13】図10に示すアンテナのスイッチがオンの状
態の磁界分布で、アンテナ軸に対して垂直な方向の磁界
成分(Hx)を示す図である。
【図14】図13に示す磁界分布の測定例を示す図で、
(a)は上から見た図、(b)は側面から見た図であ
る。
【図15】本発明の線状アンテナの第4の実施形態であ
るダイポールアンテナの主要構成を示す図で、(a)は
斜視図、(B)は上面図である。
【図16】アンテナの方位角度と放射パワーとの関係を
示す図である。
【図17】本発明の線状アンテナの第5の実施形態であ
るダイポールアンテナの利用形態を模式的に示した図で
ある。
【図18】本発明の線状アンテナの第6の実施形態であ
るダイポールアンテナの利用形態を模式的に示した図で
ある。
【図19】ダイポールアンテナの一例を示す構成図であ
る。
【図20】(a)は反射素子付き半波長ダイポールアン
テナの構成図で、(b)は(a)に示す半波長ダイポー
ルアンテナの放射特性を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 共通ダイポール 21〜2n、221〜22n、32、42、52 線状無給
電素子 3 U字型無給電素子 11、14 誘電体 121〜12n ストリップ線 13 U字型配線 21、31スイッチ 30 円柱導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−63435(JP,A) 特開 平8−307142(JP,A) 特開 平10−154911(JP,A) 特開 昭59−91707(JP,A) 特開 昭60−4312(JP,A) 特開 昭62−293804(JP,A) 特開2001−24431(JP,A) 国際公開98/042041(WO,A1) 米国特許4290071(US,A) 米国特許5293172(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 19/28 H01Q 9/16 H01Q 21/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状放射素子と、 前記線状放射素子と平行で、かつ、所定の距離を保つよ
    に配置された、所望の送信周波数の半波長の長さを有
    する少なくとも1つの線状無給電素子と、 前記線状放射素子の一端に近接して配置された、互いに
    平行な2つの腕部を備えるU字型無給電素子とを有し、 前記U字型無給電素子は、前記2つの腕部を含む平面に
    垂直な方向から見た場合に、前記線状放射素子の一端が
    前記2つの腕部の間に該腕部の端部側から挿入された配
    置になっている ことを特徴とする線状アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記線状無給電素子が、線状放射素子
    周囲に円弧状に複数配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の線状アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記線状無給電素子は、複数の線状導体
    がスイッチ素子を介して接続されており、任意の線状導
    体間が電気的に接続可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の線状アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記線状無給電素子は、全てのスイッチ
    素子によって電気的に接続された線状導体の長さが所望
    の送信周波数の半波長の長さであることを特徴とする請
    求項3に記載の線状アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記線状無給電素子は、一部のスイッチ
    素子によって電気的に接続された線状導体の長さが所望
    の送信周波数の半波長の長さであることを特徴とする請
    求項3に記載の線状アンテナ。
  6. 【請求項6】 前記線状無給電素子が、線状放射素子
    周囲に円弧状に複数配置されていることを特徴とする請
    求項3から5のいずれか1項に記載の線状アンテナ。
  7. 【請求項7】 前記線状無給電素子が、線状放射素子の
    全周にわたって複数配置されていることを特徴とする請
    求項3から5のいずれか1項に記載の線状アンテナ。
  8. 【請求項8】 前記線状無給電素子およびU字型無給電
    素子は、それぞれ誘電体よりなる板上に印刷されている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載
    の線状アンテナ。
  9. 【請求項9】 前記2つの腕部は、前記線状放射素子に
    対して平行に配置されていることを特徴とする請求項1
    から8のいずれか1項に記載の線状アンテナ。
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