JPH0563435A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH0563435A
JPH0563435A JP22307691A JP22307691A JPH0563435A JP H0563435 A JPH0563435 A JP H0563435A JP 22307691 A JP22307691 A JP 22307691A JP 22307691 A JP22307691 A JP 22307691A JP H0563435 A JPH0563435 A JP H0563435A
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JP
Japan
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antenna
radiating element
conductor
long side
radiating
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Application number
JP22307691A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunitoshi Nishikawa
訓利 西川
Kazuo Sato
和夫 佐藤
Shuji Kato
修治 加藤
Hiroshi Kawai
浩史 川合
Kanichirou Sakai
幹一郎 酒井
Shigechika Ishihara
重親 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で住宅部材との一体化が容易となる。 【構成】 長方形状の放射素子10に隣接して、両端に
折れ曲り部を有する付加素子11を配置すると共に、こ
れら素子にリアクタンス素子を装荷する。これによっ
て、複共振特性を付与すると共に共振点を広帯域化し、
さらにコ字状の反射素子13を設けることにより、VH
F帯全体における好適な受信を可能とする。また、全体
形状が田形で中心部が隣接する2つずつに分けられてい
る放射素子20を有するアンテナにより、アンテナの利
得を上昇し、十分なUHF帯放送波の受信を行う。さら
に、これらを回転調整自在に支柱33に取り付け、飾り
煙突35内に収納することにより、住宅の内部に組み込
んで効果的なテレビ放送の受信を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ(TV)放送、
FM放送などの電波受信のためのアンテナ、特に小型で
住宅の飾り煙突内の配置に好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報伝達手段として電波通信
が広く普及しており、例えばTV放送(VHF帯および
UHF帯)がある。そして、このTV放送波を受信する
ためには、通常の場合各住宅毎にTVアンテナを設置し
ている。
【0003】このようなTV放送等を受信するアンテナ
としては、従来より図15に示すような八木アンテナが
広く利用されている。この八木アンテナは、VHF帯八
木アンテナ60及びUHF帯八木アンテナ62を有し、
これらが屋根馬64から上方に延びる軸66に取り付け
られている。そして、軸66が支線68によって、屋根
に向けて押し付けられ、固定されている。
【0004】そこで、アンテナ60、62の指向性を放
送局の方向に向けることによって、放送波を受信するこ
とができる。
【0005】なお、八木アンテナにインピーダンス変成
器を装荷することは、実開昭63−59412号公報に
示されており、また素子のリアクタンスを変更すること
は特開昭60−74801号公報に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の八木アンテナは、屋根より突出しているた
め、住宅の美観を大きく損なうと共に、風などの影響を
受け易いという問題があった。このため、住宅用のアン
テナを住宅の一部を構成する住宅部材(例えば飾り煙
突)に予め組み込んでしまうことが考えられる。しか
し、上述のような八木アンテナは、通常その長さが1.
5m程度必要であり、このままの形状で一体化すると、
飾り煙突があまりに大きくなってしまうという問題点が
あった。
【0007】そこで、アンテナを小型化することが必要
となるが、アンテナは、小型になれば、それだけ低周波
数側の受信が難しくなり、使用周波数帯域幅が狭くなっ
てしまう。特に、TV放送は、使用周波数帯域が90〜
770MHzと広いため、TV受信用の小型アンテナを
実現することは非常に困難なことである。
【0008】ここで、この点について、さらに説明す
る。TV用八木アンテナは、図16に示すように、放射
素子41、反射素子42、導波素子43から構成され、
放射素子41の中央部に設けられた給電部44より給電
される。このアンテナにおいては、反射素子42、導波
素子43の存在により、アンテナの利得を上昇をするこ
とができる。
【0009】ところが、このアンテナの反射素子42の
長さLwは、使用される最も低い周波数(TV放送で
は、90MHzとなる)の波長の約1/2に設定される
ため、アンテナの寸法としては、最低1.5mは必要と
なってしまう。一方、通常の飾り煙突の寸法は、一辺が
約70〜80cmであり、飾り煙突内にこのアンテナを
内蔵することは一般的にいって不可能である。なお、図
16の例では、反射素子42、導波素子43共に1素子
の3素子アンテナを示したが、通常の場合、高利得を得
るために、これら反射素子42、導波素子43は複数配
置される。そこで、アンテナの全体形状はさらに大型化
してしまう。
【0010】また、TVアンテナは、ゴーストを防ぐた
めに指向性を有することが必要である。ところが、アン
テナを住宅部材(例えば飾り煙突)と一体化してしまう
と、アンテナの指向性を放送局の方向に一致させるのが
難しいという問題が生じる。すなわち、放送局と住宅と
の位置関係は、住宅ごとに異なるため、個々の住宅に合
せてアンテナの指向性、すなわちアンテナを一体化して
いる住宅部材の取り付け方向を調整する必要が生じる
が、各住宅毎に住宅部材の取付位置を変更してアンテナ
の指向性を調整することは労力が非常に多くかかり、実
用的でない。
【0011】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、アンテナを小型、かつ高
利得、広帯域とし、住宅部材と一体化するのに好適であ
り、しかも設置、調整が容易な住宅用アンテナ提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段・作用】第1発明に係るア
ンテナは、図1に示すように、平行に配置された一対の
長辺部10a,10bとこの一対の長辺部10a,10
bの両端同士をそれぞれ接続する接続部10c,10d
とからなる放射導体とこの放射導体の一方の長辺部10
aの中央部付近に設けられ放射導体と外部との電気的接
続を行う給電部10eと他方の長辺部10bの中央部付
近に装荷されリアクタンスを調整するリアクタンス素子
10fとを含む放射素子10と、この放射素子10の上
記給電部側長辺部10aに平行に近接して配置されると
ともに両端が上記長辺部の両端付近においてほぼ直角方
向に折り曲げられた直線導体11aとこの直線導体の中
央付近に装荷されリアクタンスを調整するリアクタンス
素子11bとを含む付加素子11と、上記放射素子10
の給電部10e側に配置され中央部が上記放射素子10
の長辺部に平行であり両端は放射素子10側に向けて折
り曲げられたコ字状の導体を含む反射素子12と、上記
放射素子10のリアクタンス素子10f側に所定間隔離
して設けられ上記放射素子10の長辺部と平行な少なく
とも1つの直線導体を含む導波素子13と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】このように、第1発明においては、放射素
子10に近接して、付加素子11を配置することにより
アンテナに複共振特性を起こさせている。すなわち、図
2に示すように放射素子10単体の場合には図2におい
てAAで示すような特性となるが、付加素子11を近接
配置することで放射素子10自身が共振する周波数f2
の他に図2においてBBで示すようにそれより低い周波
数の2つの帯域においてアンテナを動作させている。す
なわち、付加素子11を放射素子10に近接配置するこ
とにより、付加素子11を励振させて、放射素子10自
身の共振周波数f2とは別に付加素子11の全長が約1
/2波長となる周波数f1付近で共振させる。これによ
って、1つの共振しか得られない従来例に比べ帯域幅が
広くなっている。そして、線状のアンテナの場合、共振
周波数は、主にアンテナ素子の長さで決定される。その
ため、低い周波数ではアンテナが大きくなってしまう。
ところが、本アンテナにおいては、付加素子11の両端
部に折り曲げ部を形成している。そして、この折り曲げ
部を長くすれば、これに応じて共振周波数が低下する。
そこで、折り曲げ部の長さを調整し、共振周波数を所定
の低周波(周波数f1)のものとし、VHF帯TV放送
の2つの帯域においてアンテナを共振させている。そこ
で、従来のアンテナでは、放射素子10の長さが1/2
波長となる長さにすることで、低い周波数f1の共振を
得ているため、アンテナは大きくなってしまうが、本ア
ンテナでは放射素子10は、高い周波数に共振する長さ
があれば良いため、アンテナの寸法を約半分にまで小型
化することが可能となった。
【0014】さらに、このままではアンテナの帯域幅が
狭くなってしまい、VHF帯TV放送の全帯域幅を十分
に受信することができない。そこで、2つの帯域におけ
る共振の強さ、周波数を調整するために、放射素子10
及び付加素子11にリアクタンス素子10f、11bを
装荷している。このリアクタンス素子1Df,11bの
リアクタンスの値を変更することで、アンテナの入力イ
ンピーダンスを調整することができ、広帯域に渡り給電
線の特性インピーダンスとのインピーダンス整合を可能
とし、小型構造にもかかわらず、図2においてA,Bで
示すように、広帯域において十分な受信を行うことがで
きる。
【0015】また、本発明においては、従来の八木アン
テナと同様に、放射素子10の両側に、反射素子12及
び導波素子13を配置して、アンテナの利得およびアン
テナの指向性を向上させている。ここで、上述のよう
に、反射素子は使用する最低周波数の波長の約1/2の
長さが必要であり、VHF帯では1.5m以上必要とな
る。そこで、本発明においては、反射素子12をコ字状
に折り曲げた構造とし、アンテナ全体を小型化してい
る。さらに、折り曲げた反射素子12の一部を付加素子
16に近接して配置することによって、特に低い周波数
におけるアンテナの使用帯域幅を広げている。なお、導
波素子13を複数個配置すれば、アンテナの利得が向上
し、かつ指向性をさら狭くすることができる。
【0016】すなわち、反射素子12と付加素子11の
一部を近接させることにより、反射素子12と付加素子
11を結合させ、反射素子12の一部を利用し、付加素
子11の共振長を長くし、低い周波数での共振を強くし
ている。
【0017】第2発明に係るアンテナは、図3に示すよ
うに、正方形ループ状導体23と一端がこの正方形ルー
プ状導体23の各々の辺の中央部付近に接続され他端が
中心付近で互いに隣り合う2本ずつ接続され、2組に分
割された4本の直線導体24とこの2組の直線導体24
のそれぞれを中心部において外部と電気的に接続する給
電部25とを含む放射素子20と、この放射素子20か
ら所定間隔離れて、上記放射素子20に平行に配置され
た少なくとも1つの直線導体を含む反射素子21と、こ
の反射素子21と放射素子20を挟んで反対側に放射素
子20と平行に配置された少なくとも1つの直線導体を
含む導波素子22と、を備えたことを特徴とする。
【0018】このように、第2発明に係るアンテナは、
図16に示す八木アンテナのダイポールタイプの放射素
子に代えて、正方形状の放射素子20を用いたことを特
徴とする。すなわち、本発明の放射素子20は、図4に
示すように、経路I1 、I2の電流が流れ、この経路が
約1/2波長となる周波数の電波に対し共振する。そし
て、電流経路が四角形を構成するように、I1 、I2 と
2本あるため、アンテナ開口面積が大きくなり、通常の
ダイポールアンテナに比べて素子単体の利得が高くな
る。そこで、この素子をアンテナの放射素子20として
用いると、同じ利得を得るために導波素子22の数が少
なくてもよく、アンテナ全体を小型化することができ
る。
【0019】さらに、このアンテナによれば、放射素子
20の電流が直接流れない部分51が、トラップとな
り、リアクタンス素子として働く。このため、アンテナ
にリアクタンス成分を付加してアンテナのインピーダン
スを調整することができ、広帯域において給電線とのイ
ンピーダンス整合が可能となり、通常のダイポールアン
テナに比べて、使用可能周波数帯域幅が広くなる。
【0020】第3発明に係るアンテナは、図5に示すよ
うに、住宅の飾り煙突内に配置されたアンテナであり、
飾り煙突内の底板34と、この底板に垂直に取り付けら
れた支柱33と、この支柱に所定間隔離れてそれぞれ回
転調整自在に固定された上記第1発明のアンテナ30お
よび第2発明のアンテナ31と、を備えたことを特徴と
する。
【0021】このように、第3発明によれば、アンテナ
の指向性を、飾り煙突35内において容易に調整するこ
とができる。従って、住宅毎に放送局の方向にアンテナ
の指向性を調整することができ、良好な受信を行うこと
ができる。なお、アンテナの数は3個以上でもよい。
【0022】なお、FM放送の周波数帯域は、テレビ放
送(VHF帯の低周波数側)の周波数帯域に隣接してお
り、本発明に係るアンテナ、特に第1発明に係るアンテ
ナにより好適に受信できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアン
テナは、従来のアンテナよりも小型構5を有するため、
住宅部材と一体化が容易となる。さらに、アンテナが広
帯域にわたり動作し、良好な指向性を有するため、TV
放送用受信アンテナとして好適である。
【0024】さらに、本発明に係るアンテナによれば、
住宅部材、特に飾り煙突内にアンテナを内蔵することが
でき、かつアンテナの指向性の調整が行えるため、各住
宅において良好な受信を行うことができる。また、住宅
部材に一体化することで、風雨に強く、アンテナの耐久
性を向上することもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。
【0026】実施例1 図6及び図7に、本発明に係るVHF帯TV放送受信用
アンテナの構成例を示す。VHF帯TV放送は、周波数
f=90〜108,170〜222MHzの範囲の電波
を用いて行われている。このため、VHF帯TVアンテ
ナでは、この周波数帯域において充分な特性を有するこ
とが必要となる。放射素子10は、直線導体(この例で
はアルミパイプ)を四角形状に折り曲げて形成されてお
り、長辺部10a,10bと接続部10c,10dから
なっている。そして、図において上側の長辺部10aの
中央部の給電部10eには、平衡不平衡トランス73を
介5、同軸給電線74の外導体74a及び内導体74b
が接続されている。一方、図において下側の長辺部10
bには、リアクタンス素子10fが挿入配置されてい
る。ここで、平衡不平衡トランス73は、図7に示すよ
うな構成を有しており、同軸給電線74のインピーダン
スとアンテナのインピーダンスとの整合を取るためのも
のであり、給電線74の特性インピーダンスが75Ωの
場合は、この平衡不平衡トランス73として4:1平衡
不平衡トランスを採用することが好適である。また、リ
アクタンス素子10fとしては、図7に示すように、コ
イル71及びコンデンサ72を並列配置したものが採用
され、このコイル71の巻き数及びコンデンサ72の容
量値を調整することにより、付加すべきリアクタンスを
調整し、アンテナの共振周波数、アンテナの入力インピ
ーダンスを調整することができる。そして、放射素子1
0は、各部のサイズ、リアクタンス素子15の値に応じ
た周波数において共振する。
【0027】また、この放射素子10の図における上側
には、これに近接して付加素子11が配置されている。
この付加素子11は、その両端において上方に折り曲げ
られた直線導体11aと、この直線導体11aの水平部
の中心部に挿入配置されたリアクタンス素子11bから
なっている。この付加素子11を放射素子10に近接配
置することによって、アンテナに複共振特性を付加する
ことができる。そして、この付加素子11は両端に折り
曲げられているため、横幅を小さくしたにもかかわら
ず、アンテナを低周波数において共振させることができ
る。
【0028】さらに、この付加素子11の図における上
側には、反射素子12が設けられている。この反射素子
12は、放射素子と平行な直線部分12aと付加素子1
1に向けて延びる一対の直線部分12bと、この12b
の先端部において上方に折り曲げられた折曲げ部12c
からなっている。そして、この反射素子12によって、
放射素子10、付加素子11によるアンテナの利得を向
上することができる。そして、この反射素子12は折り
曲げた構成となっているため、全体の大きさを小さくし
てかつ低周波においても十分な特性を保持している。さ
らに、折り曲げ部12cを付加素子11の折曲げ部に近
接配置しているため、付加素子11の存在による低周波
数側の共振周波数帯域を広げ、アンテナのQを下げるこ
とができ低周波における使用帯域幅を広げることができ
る。
【0029】すなわち、反射素子12と付加素子11の
一部を近接させることにより、反射素子12と付加素子
11を結合させ、反射素子12の一部を利用し、付加素
子11の共振長を長くし、低い周波数での共振を強くし
ている。
【0030】一方、放射素子10の図における下方側に
は、放射素子10のリアクタンス素子10f側に近接し
て導波素子13が配置されている。この導波素子13は
1本の直線導体からなり、本アンテナの利得を上昇させ
る効果がある。なお、この導波素子13を複数設ければ
さらに利得を向上することができる。
【0031】次に、このアンテナを実際に構成する場合
に好適な各部の長さについて説明する。
【0032】 放射素子10の長さL1 、L2 付加素子11の長さL3 、L4 反射素子12の長さL5 、L6 、L7 導波素子13の長さL8 放射素子10と導波素子13の間隔d1 放射素子10と付加素子11の間隔d2 付加素子11と反射素子12の間隔d3 とした場合に、これら各部の長さは、次の値に設定する
と好適である。
【0033】L1 =640,L2 =50,L3 =64
0,L4 =150,L5 =640,L6 =420,L7
=150,L8 =640,d1 =100,d2 =20,
d3 =400 (ここで、単位はmmである)これによ
って、VHF帯テレビ放送は全体を十分な感度で受信す
ることができる。なお、本実施例において各導体素子に
は、直径約10mmのアルミパイプを用いている。
【0034】さらに、各素子は、図6に示すように、各
素子に直角に交差したプラスチック(例えば、塩化ビニ
ール)などの絶縁物からなるパイプ75に、プラスチッ
ク製の止め具76及びねじ77、ナット78によって固
定するとよい。
【0035】このような本実施例のアンテナ入力端にお
けるVSWR(電圧定在波比)特性を図8に示す。ここ
で、f=1、f=2は、上述のVHF及びTV放送の2
つの帯域の中心周波数である。図より、本実施例のアン
テナは、複共振特性を示しており、1つのアンテナで図
に示したVHF帯TV放送周波数帯域を全て十分にカバ
ーしていることが理解される。
【0036】また、図9には、本実施例のアンテナにお
ける水平面内の水平偏波の指向パターンを示す。図よ
り、本アンテナは、充分な指向性を有しており、この指
向方向を放送局に向けることにより、放送局からの電波
のみを受信することが容易となり、TV受信用住宅アン
テナとして、充分なゴースト防止効果を得ることができ
る。
【0037】実施例2 次に、実施例2のUHF帯TV放送受信用アンテナにつ
いて説明する。UHF帯TV放送は、周波数f=470
〜770MHzの範囲の電波を用いて行われている。こ
のため、UHF帯TVアンテナでは、この周波数帯域に
おいて充分な特性を有することが必要となる。本実施例
のアンテナは、図10に示すように、四角形状の正方形
ループ状導体23と、この正方形ループ状導体23の四
辺の中心部から内側に向けて延びる直線導体24と給電
部25からなっている。この直線導体24は隣接する2
本ずつが中心付近において接続されており、2組に分け
られている。そして、この2組の直線導体24に給電す
るべく、2つの給電端を有する給電部25が設けられて
おり、この給電端に、同軸給電線74を平衡不平衡トラ
ンス73を介し接続することによって、所定の周波数に
おいてこの放射素子20を共振することができる。そし
て、一対の四角形状部分(図においてAと表す)につい
ては、放射電流が流れるが、その他の四角形状部分(B
と表す)は、トラップとして働き、この放射素子に対し
リアクタンス成分を付加する。従って、この放射素子2
0の共振周波数帯域を広げることができる。また、電流
経路として、I1 ,I2 の2つの経路がある。そこで、
アンテナの開口面積を大きくすることができ、利得を上
昇することができる。
【0038】また、この放射素子20の図における上側
には、反射素子21が近接配置されている。従って、こ
の反射素子によりアンテナの利得を上昇することができ
る。さらに、放射素子20の図における下側には、2本
の導波素子22a,22bが配置されている。この導波
素子22a,22bによってアンテナの利得を上昇する
ことができると共に、指向性を改善することができる。
【0039】次に、この実施例のUHF帯TVアンテナ
を実際に構成した場合の寸法について次に説明する。図
10において、 放射素子20の長さL1 導波素子22aの長さL2 導波素子22bの長さL3 反射素子21の長さL4 放射素子20と導波素子22aの間隔d1 導波素子22aと導波素子22bの間隔d2 放射素子20aと反射素子21の間隔d3 とした場合には、各部の長さを以下の値に設定すること
が好適である。
【0040】L1 =150、L2 =180、L3 =20
0、L4 =300、d1 =95、d2 =85、d3 =1
00 (ここにおいて、単位は全てmmである。)な
お、同軸ケーブル74として特性インピーダンスが75
Ωのものを用いた場合には、図11に示すように4:1
平衡不平衡トランス73を用いることが好適である。ま
た各素子は図10に示すように、各素子に直角に交差し
た塩化ビニールなどのパイプ75にプラスチック製の止
め具76を用いて、ねじ77及びナット78で固定する
と良い。
【0041】図12に本実施例のアンテナ入力端におけ
るVSWR特性を示す。ここで、f0 は上述のUHF帯
TV放送の中心周波数である。図より、本実施例のアン
テナは、広帯域を有しており、1つのアンテナで図に示
したUHF帯TV放送の周波数帯域全体を充分カバーし
ていることが理解される。
【0042】さらに、図13に本実施例のアンテナの水
平面内の水平偏波の指向性パターンを示す。図より、本
アンテナは充分な指向性を有しており、この指向性の調
整によりTV受信用住宅アンテナとして充分なゴースト
効果がある。
【0043】実施例3 図5に実施例3の外観斜視図を示す。本実施例は、実施
例1及び実施例2のアンテナ30、31をプラスチック
(例えば塩化ビニール)などの電波を透過する材質でで
きた飾り煙突35内に配置し、水平面内の任意の方向に
向ける固定機構32を有するものである。
【0044】すなわち、図14に示すように、支柱33
とアンテナ支持のためのパイプ75を固定機構32であ
る固定具32a,32b,32cを用いて接続し、ねじ
77、ナット78を用いて水平面内の任意方向に調整自
在に固定する。なお、支柱33は、底板34より垂直に
突出するように固定する。
【0045】従って、アンテナの指向性を放送局の方向
に容易に向けることが可能となる。また、実施例1、実
施例2のアンテナを組み合せることで、VHF帯、UH
F帯の全てのTV放送帯をカバーすることが可能とな
る。
【0046】なお、本実施例では第1の放射素子(実施
例1のアンテナ)が下で第2の放射素子(実施例2のア
ンテナ)が上となっているが、上下を反対に配置するこ
ともできる。
【0047】また、UHF帯のTV放送は、地域によっ
て複数の放送局からの電波を受信することがある。この
場合、実施例2のアンテナを複数配置すれば、これら複
数の放送局からの電波を好適に受信することができる。
さらに、UHF帯の放送波は、混信を防ぐため、水平及
び垂直の両偏波を用いている。図5は水平偏波受信の例
であるが、垂直偏波を受信するときは、実施例2のアン
テナを90度回転させて、導波素子、反射素子を垂直方
向に向けて使用すれば良い。
【0048】以上のように、実施例3の住宅アンテナに
よれば、VHF帯、UHF帯のTV放送を好適に受信す
ることができ、これらアンテナを放送局に向けて容易に
調整することができる。そこで、各住宅によって任意の
方向を向く住宅部材(例えば飾り煙突)内に設置して、
アンテナの指向性を容易に調整することができ、VHF
及びUHFの両方の好適な受信を可能とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係るVHF帯受信アンテナの構成図
である。
【図2】同アンテナの受信特性図である。
【図3】第2発明に係るUHF帯受信アンテナの構成図
である。
【図4】同アンテナの電流経路の説明図である。
【図5】第3発明に係るアンテナの構成図である。
【図6】第1実施例に係るアンテナの構成図である。
【図7】同実施例の放射素子10の構成図である。
【図8】同実施例の周波数特性図である。
【図9】同実施例の指向性パターン図である。
【図10】第2実施例の構成図である。
【図11】同実施例の給電部付近の説明図である。
【図12】同実施例の周波数特性図である。
【図13】同実施例の指向性パターン図である。
【図14】第3実施例のアンテナ固定部の説明図であ
る。
【図15】従来の八木アンテナの構成図である。
【図16】同従来例の要部説明図である。
【符号の説明】
10 放射素子 10f リアクタンス素子 11b リアクタンス素子 11 付加素子 12 反射素子 13 導波素子 20 放射素子 21 反射素子 22 導波素子 30 第1発明のアンテナ 31 第2発明のアンテナ 32 固定機構 33 支柱 34 底板 35 飾り煙突
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和夫 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 加藤 修治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 川合 浩史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 酒井 幹一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石原 重親 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行に配置された一対の長辺部とこの一対
    の長辺部の両端同士をそれぞれ接続する接続部とからな
    る放射導体と、この放射導体の一方の長辺部の中央部付
    近に設けられ放射導体と外部との電気的接続を行う給電
    部と、他方の長辺部の中央部付近に装荷されリアクタン
    スを調整するリアクタンス素子とを含む放射素子と、 この放射素子の上記給電部側長辺部に平行に近接して配
    置されるとともに、両端が上記長辺部の両端付近におい
    てほぼ直角方向に折り曲げられた直線導体と、この直線
    導体の中央付近に装荷されリアクタンスを調整するリア
    クタンス素子とを含む付加素子と、 上記放射素子の給電部側に配置され、中央部が上記放射
    素子の長辺部に平行であり、両端は放射素子側に向けて
    折り曲げられたコ字状の導体を含む反射素子と、上記放
    射素子のリアクタンス素子側に所定間隔離して設けら
    れ、上記放射素子の長辺部と平行な少なくとも1つの直
    線導体を含む導波素子と、 を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】正方形ループ状導体と、一端がこの正方形
    ループ状導体の各々の辺の中央部付近に接続され、他端
    が中心付近で互いに隣り合う2組ずつ接続された4本の
    直線導体と、この2組の直線導体のそれぞれを中心部に
    おいて外部と電気的に接続する給電部と、を含む放射素
    子と、 この放射素子から所定間隔離れて、上記放射素子に平行
    に配置された少なくとも1つの直線導体を含む反射素子
    と、 この反射素子と放射素子を挟んで反対側に放射素子と平
    行に配置された少なくとも1つの直線導体を含む導波素
    子と、 を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 【請求項3】住宅の飾り煙突内に配置されたアンテナで
    あり、 飾り煙突内の底板と、 この底板に垂直に取り付けられた支柱と、 この支柱に、所定間隔離れてそれぞれ回転調整自在に固
    定された上記請求項1記載のアンテナおよび上記請求項
    2記載のアンテナと、 を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
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