JP2004266333A - アンテナ装置 - Google Patents

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裕 斎藤
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博之 宇野
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Hiroshi Haruki
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Abstract

【課題】小型無線機に搭載するのに適し、水平方向にチルトした水平偏波又は垂直偏波の主ビームを形成するアンテナ装置を実現すること。
【解決手段】線状素子101a〜101dは、素子長L1が半波長の長さを有する導体であり、正方形に配置される。遅延素子102a及び遅延素子102bは、全長が1/4波長であり、長さL2が1/8波長で折り返された導体である。線状素子101a及び線状素子101cは遅延素子102aを介して、線状素子101b及び線状素子101dは遅延素子102bを介してそれぞれ接続される。給電部103は、線状素子101a及び線状素子101bの一端に接続され、線状素子に給電を行う。線状素子101c及び線状素子101dの先端は長さL3の間隔で開放されている。反射板104は、遅延素子付ひし形アンテナから距離hが0.42波長−Z側に離れた位置に配置される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信に用いるアンテナ装置に関し、例えば、無線LANシステムの固定無線機及び無線端末に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
無線LANシステムなどの広帯域無線通信においては、マルチパスフェージングやシャドーイングにより伝送品質が劣化するという問題があり、特に屋内では顕著である。このため、マルチパスフェージングやシャドーイングなどの劣悪な電波伝搬環境でも伝送品質を適度に維持できるように、無線機に搭載される指向性アンテナには主ビームを全ての方向に向けるように制御できるアンテナ装置が求められている。
【0003】
また、机上に置かれて使用されるノートPC型の端末無線機や天井に設置される固定無線機に搭載されるアンテナには、それら無線機の構造上の理由から平面構造であることが求められると共に、主ビームの仰角がアンテナ面に対して垂直方向から水平方向に傾斜(チルト)していることが求められる。
【0004】
このような放射特性を実現するセクタアンテナとして、スロット八木・宇田アレー平面マルチセクタアンテナが非特許文献1に開示されている。以下、このセクタアンテナについて簡単に説明する。
【0005】
図13は、従来のセクタアンテナの構成を示す図である。この図に示すように、スロットアレー11a〜11fは、それぞれ5素子のスロットが配列されている。セクタアンテナは、このスロットアレー11a〜11fを放射状に円形配列した構成である。このスロットアレー単体(例えば11aのみ)の主ビームは、垂直面の仰角θが45度〜60度の方向にチルトし、水平面においてY方向に向く。このようなスロットアレーを水平面(XY面)に60度間隔で配列し、各スロットアレー11a〜11fを選択的に給電することで、360度を6分割した各セクタに対して主ビームの指向性を切り替えることができる。このセクタアンテナの寸法は、例えば、動作周波数が5GHzの場合、直径L17が198mm(3.3波長)であり、面積は30790平方mmとなる。
【0006】
また、他のアンテナとして、先端開放ひし形アンテナが特許文献1及び非特許文献2に開示されている。図14は、従来のひし形アンテナの構成図である。この図に示すように、線状素子21及び22は、動作周波数の1波長の長さを有し、素子中央が所定の角度で折り曲げられ、2本の線状素子でひし形形状となるように配置される。このアンテナでは、給電点23が給電することにより、アンテナ面(XY面)に対して垂直なZ方向に主ビームが得られる。
【0007】
【非特許文献1】
電子情報通信学会論文誌(B)Vol.J85−B, No.9, pp.1633−1643, 2002.
【特許文献1】
特開平11−355030号公報
【非特許文献2】
電子情報通信学会論文誌(B)Vol.J82−B, No.10, pp.1915−1922, 1999.
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスロット八木・宇田アレー平面マルチセクタアンテナでは、6セクタアンテナの平面寸法が大きく、また円形形状であるため、小型無線機に搭載しにくいという問題がある。
【0009】
また、上記従来の先端開放ひし形アンテナでは、主ビーム方向がアンテナ面に対して垂直方向であるので、水平方向にチルトした主ビームが得られず、ノートPC型の無線端末や天井に設置される固定無線機に搭載されるアンテナとしては適さないという問題がある。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、小型無線機に搭載するのに適し、水平方向にチルトした水平偏波又は垂直偏波の主ビームを形成するアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明のアンテナ装置は、動作周波数の半波長の長さを有し、平面上にひし形形状に配置される4本の線状素子と、ひし形形状の一つの頂点に設けられ、第1線状素子の一端及び第2線状素子の一端に給電する給電手段と、第1線状素子の他端と第3線状素子の一端とに接続され、アンテナ電流の位相を所定の位相分遅延させる第1遅延手段と、第2線状素子の他端と第4線状素子の一端とに接続され、アンテナ電流の位相を前記第1遅延手段と同一の位相分遅延させる第2遅延手段と、前記線状素子が配置された平面と平行に所定の間隔を隔てて配置された反射板と、を具備し、先端が開放された構成を採る。
【0012】
この構成によれば、第1及び第2遅延手段によりアンテナ電流の位相を所定の位相分遅延させるので、第1及び第2線状素子のアンテナ電流の位相と第2及び第4線状素子のアンテナ電流の位相がずれ、これにより放射される電波と、反射板によって反射される電波の合成により、水平方向にチルトした水平偏波の主ビームを形成するアンテナ装置を実現することができる。
【0013】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記第1及び第2遅延手段が、所定の範囲内の長さを有し、折り返し形状の線状素子である構成を採る。
【0014】
この構成によれば、折り返し形状の線状素子を所定の範囲内で長さを変えることで、アンテナ電流の位相の遅延量が変わり、チルト角を変えることができるので、所望のチルト角を得ることができる。
【0015】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記第1及び第2遅延手段が、集中定数部品である構成を採る。
【0016】
この構成によれば、集中定数部品の定数を変えることで、アンテナ電流の位相の遅延量が変わり、チルト角を変えることができるので、所望のチルト角を得ることができる。
【0017】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、半波長以下の長さを有し、前記線状素子の開放端から所定の間隔を隔てて配置された少なくとも一つの導波素子を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、ひし形形状のアンテナ装置から放射される電波を導波素子方向に集中させることができるので、導波素子方向の利得を向上させることができる。
【0019】
本発明のアンテナ装置は、同一の長さを有する2本の線状素子と、前記2本の線状素子を当該素子の中央で所定の範囲内の長さで折り返して形成された折り返し部と、前記2本の線状素子の一端に接続され、給電を行う給電手段と、前記2本の線状素子を含む平面と平行に所定の間隔を隔てて配置された反射板と、を具備し、前記2本の線状素子を用いて一辺が動作周波数の半波長のひし形形状となるように折り曲げて配置され、前記2本の線状素子の他端が開放された構成を採る。
【0020】
この構成によれば、2本の線状素子を折り曲げて配置することにより、遅延素子付きひし形形状とすることができるため、少ない部品点数で構成することができ、容易に製造することができる。
【0021】
本発明のアンテナ装置は、所定の誘電率の誘電体基板と、前記誘電体基板面に形成された導体層と、前記導体層に形成され、一辺が動作周波数の半波長の長さを有するひし形形状のスロット素子と、ひし形形状の対向する一組の頂点にそれぞれ設けられ、アンテナ電流の位相を遅延させる第1及び第2遅延手段と、ひし形形状の対向する他の一組の頂点のうち一方に設けられ、前記スロット素子に給電する給電手段と、ひし形形状の対向する他の一組の頂点のうち他方に形成され、スロット素子を終端させる終端部と、前記導体層から基板を挟んで所定の間隔を隔てた位置に、前記導体層と平行に設けられた反射板と、を具備する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、遅延手段でアンテナ電流の位相を遅延させることができるので、給電手段から遅延手段までのスロット素子と遅延手段から終端部までのスロット素子のアンテナ電流の位相がずれ、これにより放射される電波と、反射板によって反射される電波の合成により、水平方向にチルトした垂直偏波の主ビームを形成するアンテナ装置を実現することができる。
【0023】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記第1及び第2遅延手段が、所定の範囲内の長さを有し、前記導体層に形成された折り返し形状のスロット素子である構成を採る。
【0024】
この構成によれば、折り返し形状のスロット素子を所定の範囲内で長さを変えることで、アンテナ電流の位相の遅延量が変わり、チルト角を変えることができるので、所望のチルト角を得ることができる。
【0025】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記給電手段は、前記導体層が形成された基板の裏面に設けられたマイクロストリップラインを用いて給電する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、マイクロストリップラインによりインピーダンス整合がとれた状態で給電することができ、給電を容易に行うことができると共に、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
【0027】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、半波長以下の長さを有し、前記スロット素子の終端部から所定の間隔を隔てて形成された少なくとも一つの導波スロット素子を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、ひし形形状のアンテナ装置から放射される電波を導波スロット素子方向に集中させることができるので、導波スロット素子方向の利得を向上させることができる。
【0029】
本発明のセクタアンテナ装置は、上記いずれかのアンテナ装置を複数用いて、前記複数のアンテナ装置を平面上にそれぞれ等角度ずつ回転させて配列する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、所望の方向に主ビームを形成するセクタアンテナを実現することができる。
【0031】
本発明のセクタアンテナ装置は、上記構成において、6個のアンテナ装置を所定の長方形の面上に1列に配列し、かつ、前記6個のアンテナ装置をそれぞれ60度ずつ回転させて配列する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、6個のアンテナ装置をそれぞれ60度ずつ回転させて配列することにより、等間隔に6方向に主ビームを形成する6セクタアンテナを実現することができ、ひし形形状のアンテナ装置6個を長方形の面上に配列するので、小型無線機に搭載するのに適したセクタアンテナ実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、一辺が半波長の先端開放ひし形アンテナにおいて、対向する一組の頂点に遅延素子をそれぞれ設け、かつ、素子の配置面に対して平行に所定の間隔を隔てた位置に反射板を設けることである。また、遅延素子を設けたひし形アンテナを長方形の面上に等角度ずつ回転させて配列することである。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す図である。以下、アンテナの動作周波数を5GHzとして説明する。
【0036】
線状素子101a〜101dは、素子長L1が半波長(30mm)の長さを有し、素子幅が例えば1mmの導体である。これらの線状素子101a〜101dは図1に示すように正方形に配置される。
【0037】
遅延素子102a及び遅延素子102bは、全長が1/4波長(15mm)であり、長さL2が1/8波長(7.5mm)で折り返された素子幅1mmの導体である。線状素子101a及び線状素子101cは遅延素子102aを介して接続され、線状素子101b及び線状素子101dは遅延素子102bを介して接続される。
【0038】
給電部103は、線状素子101a及び線状素子101bの一端に接続され、線状素子に給電を行う。なお、線状素子101c及び線状素子101dの先端は長さL3の間隔で開放されている。
【0039】
このような線状素子101a〜101d、遅延素子102a及び102b、給電部103により、図1に示す遅延素子付ひし形アンテナが構成される。
【0040】
反射板104は、遅延素子付ひし形アンテナが配置された面から距離hが0.42波長(25mm)だけ−Z側に離れた位置に配置される。反射板104は一辺の長さが1波長(60mm)程度以上である方形導体板である。遅延素子付ひし形アンテナと反射板104とを固定して距離hを安定させる方法として、例えば、樹脂製のスペーサで機械的に支持する方法があり、この方法によればアンテナ性能に及ぼす影響が少ない。
【0041】
次に、上述した構成を有するアンテナ装置の動作について、図を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の電流分布を示す概念図である。
【0042】
図2(A)において、線状素子101a、101b上に分布するアンテナ電流はそれぞれ矢印105a、105bのようになり、この矢印の向きは線状素子101a、101b上のアンテナ電流の位相が同相であることを示している。線状素子101c、101d上に分布するアンテナ電流は、遅延素子102a、102bによって電流の位相が105a及び105bより1/4波長遅れるので、105a及び105bが最大となるとき0となる。図2(A)ではこの場合を表している。ここで、線状素子101aと線状素子101bの二つの素子を一組と見なした場合、アンテナ電流は矢印105a、105bをベクトル合成したものと見なすことができ、Y方向偏波の1波長ダイポールに近い動作になると考えられる。
【0043】
また、図2(B)において、同様に、線状素子101c、101d上に分布するアンテナ電流はそれぞれ矢印106a、106bのようになり、この矢印の向きはアンテナ電流の位相が同相であることを示している。線状素子101cと線状素子101dの二つを一組と見なした場合、アンテナ電流は矢印106a、106bをベクトル合成したものと見なすことができ、Y方向偏波の1波長ダイポールとして考えられる。
【0044】
ここで、仮に、遅延素子102a及び102bが存在せず線状素子101a及び101cと線状素子101b及び101dがそれぞれ接続されているとすると、主ビームはZ方向に向き主偏波方向はY方向となる。これが、図14に示す従来のひし形アンテナの動作である。
【0045】
次に、遅延素子102a及び102bが接続された図1に示すアンテナ装置の動作を、垂直XZ面に着目して説明する。
【0046】
垂直XZ面のみに着目したモデルとして、図3に示す点波源モデルがある。図3は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の動作を点波源モデルを用いて示した模式図である。線状素子101a及び101bの組を点波源301で、線状素子101c及び101dの組を点波源302でモデル化する。ここで、遅延素子102aと102bの素子長は1/4波長であるので、点波源301の励振位相は点波源302のそれに対して90度だけ位相が進むことになる。
【0047】
また、反射板104による効果をモデル化するため、点波源301及び302から2h(0.84波長:50mm)離れた位置に点波源303及び304を考える。写像の原理から、点波源303及び304の励振位相は点波源301及び302のそれに対してそれぞれ180度反転するものと考えられる。
【0048】
また、各点波源のX方向の位置を各線状素子の中央に想定しているので、各点波源のX方向の間隔L4は0.71波長(42.4mm)となる。
【0049】
このように配置された4つの点波源301〜304によりアレーの放射は、Z方向からチルト角度α(45度)だけ傾斜(チルト)した方向に主ビームが得られるものとなる。特に、反射板104を設けたことにより、本実施の形態のように実効的なチルト角を実現することができる。
【0050】
図4は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の指向性を示す図である。この図4(A)において、指向性401は、垂直(XZ)面の水平偏波(Eφ)成分の指向性を示しており、これからθが45度方向にチルトした主ビームを確認できる。
【0051】
また、図4(B)において、指向性402は、θが45度における円錐(コニカル)面の水平偏波(Eφ)成分の指向性を示しており、これからX方向に主ビームが向けられており水平面の半値幅(利得が最大利得に対して−3[dB]以内の角度)が60度であることが確認できる。この時、主ビームの指向性利得は9.9[dB]が得られる。
【0052】
このように本実施の形態のアンテナ装置によれば、半波長の長さを有する線状素子を正方形に配置し、対向する一組の頂点に遅延素子を設け、小型な平面構造とすることにより、小型無線機に搭載するのに適したアンテナ装置を実現することができると共に、チルト角45度の水平偏波の主ビームを形成することができる。
【0053】
なお、本実施の形態においては、線状素子から反射板までの距離hを0.42波長として説明したが、距離hを変化させることによりチルト角αを変化させることができる。距離hを小さくするとチルト角αは小さくなり、距離hを大きくするとチルト角αは大きくなる傾向にある。ただし、距離hを大きくしていくと、−X方向に主ビーム方向以外の方向に不要な指向性の極大点(マイナーローブ)が生じてしまう。このため、用途に応じた距離hを1/4波長から1/2波長の範囲で適切に選ぶことにより、アンテナ利得の向上を図ることができる。本実施の形態ではh=0.42波長としており、これはチルト角と指向性を最適にする値である。
【0054】
また、本実施の形態においては、遅延素子の長さを1/4波長として説明したが、遅延素子の長さを変化させることによりチルト角αを変化させることができる。遅延素子の長さを短くするとチルト角αは小さくなり、遅延素子の長さを長くするとチルト角αは大きくなる傾向にある。ただし、遅延素子の長さを長くしていくと、−X方向にマイナーローブが生じてしまう。このため、用途に応じた遅延素子の長さを0.2波長から0.35波長の範囲で適切に選ぶことにより、アンテナ利得の向上を図ることができる。本実施の形態では遅延素子の長さを1/4波長としており、これはチルト角と指向性を最適にする値である。
【0055】
また、本実施の形態においては、遅延素子として導体の遅延線路を用いたが、例えばインダクタのような集中定数部品を用いても同様な効果が得られる。
【0056】
また、本実施の形態においては、線状素子を正方形に配置して説明したが、本発明はこれに限らず、ひし形形状であり、4つの半波長素子のうち二素子ずつ遅延素子を介して接続すれば、基本的に同様な効果が得られる。
【0057】
また、本実施の形態では、4本の線状素子を用いて説明したが、本発明は、2本の線状素子を折り曲げて線状遅延素子を形成して遅延素子付きひし形アンテナを構成することも可能である。この場合、4本の線状素子を用いる場合に比べ、部品点数を削減することができるうえ、製造も容易に行うことができる。
【0058】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す図である。ただし、図5が図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明を省略する。図5が図1と異なる点は、導波素子501を追加した点である。以下、アンテナの動作周波数を5GHzとして説明する。
【0059】
図5において、導波素子501は、長さL5が0.46波長(27.6mm)で素子幅が1mmの導体である。導波素子501は線状素子101c及び101dの先端から間隔L6(1mm)だけX方向に離れた位置に配置される。
【0060】
図6は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の指向性を示す図である。図6(A)において、指向性601は、垂直(XZ)面の水平偏波(Eφ)成分の指向性を示しており、これからθが45度方向にチルトした主ビームが確認できる。また、図6(B)において、指向性602は、θが45度における円錐(コニカル)面の水平偏波(Eφ)成分の指向性を示している。この時、主ビームの指向性利得は11.2[dB]が得られる。このように、導波素子501を設けることにより、X方向への放射を集中させることができるため、遅延素子付きひし形アンテナのX方向の利得を向上させることができる。すなわち、実施の形態1で説明したアンテナ装置に対して2mmというわずかな寸法の増加により1.3[dB]高い利得が得られることになる。
【0061】
このように本実施の形態のアンテナ装置によれば、実施の形態1で説明したアンテナ装置に導波素子を設けることにより、導波素子方向の利得を向上させることができる。
【0062】
なお、本実施の形態において説明した導波素子501と線状素子101c及び101dとの間隔L6と導波素子501の長さL5は一例であり、これらのパラメータを変化させると指向性と利得が変化することになり、用途に応じたパラメータを適切に選ぶことができる。
【0063】
また、導波素子の数は1に限らず、2以上としてX方向へ列状に配列することにより、さらに高い利得が得られる。
【0064】
(実施の形態3)
この実施の形態では、実施の形態1で示したアンテナ装置の線状素子をスロット(空隙)素子に置き換えた場合について説明する。
【0065】
図7は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す図である。ただし、図7が図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。以下、アンテナの動作周波数を5GHzとして説明する。
【0066】
図7において、基板701は、誘電率εが例えば2.6で、厚さが1.6mmである誘電体である。ここで、基板701上における実効的な波長(λ)は、自由空間の波長(λ)に対して84%となっている。すなわち、λ=0.84λの関係がある。このため、以下において、実効的な波長(λ)を用いて説明する。基板16の一辺の長さL11は1.107λ(56mm)である。
【0067】
銅箔層702は、基板701のZ側面に接着された銅箔を示している。スロット素子703a〜703dは、銅箔層702を削剥して形成されたスロット素子である。スロット遅延素子704a及び704bも銅箔層702を削剥して形成される。スロット素子703a〜703dの長さL7は、1/2λ(25mm)に設定される。また、スロット遅延素子704a及び704bの素子長は1/4λ(12.6mm)であり、折り返し長さL8は1/8λ(6.3mm)に設定される。
【0068】
スロット素子703c及び703dの先端の間隙はL10=2mmであり、この間隙には銅箔層702が削剥されずに残っている。スロット素子703aと703bとはスロット(空隙)が接続されている。
【0069】
以上のように形成されたスロット素子703a〜703dとスロット遅延素子704a及び704bとは遅延素子付スロットひし形アンテナを構成しており、長さL9は0.702λ(35.4mm)となる。
【0070】
基板701の−Z側面において、スロット素子703aと703bとの接続点近傍にマイクロストリップライン705がX方向に沿って銅箔層によって形成される。マイクロストリップライン705の幅Wは4.3mmであり、その特性インピーダンスは50Ωに設定される。マイクロストリップライン705の先端とスロット素子703aと703bとの接続点との距離L12は例えば4.5mmに設定される。
【0071】
以上のように構成することにより、マイクロストリップライン705と遅延素子付スロットひし形アンテナは電磁的に結合され、マイクロストリップライン705は給電線路として動作する。これにより、インピーダンス整合がとれた状態で給電が可能となり、誘電体基板は平面回路であるマイクロストリップラインからの給電が容易となる。さらに、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
【0072】
図7に示す本実施の形態の遅延素子付スロットひし形アンテナは、図1に示す遅延素子付ひし形アンテナの線状素子をスロット素子に置き換えたものとなり、その動作は電界と磁界を置き換えて説明することができる。したがって、図1に示す遅延素子付ひし形アンテナの主偏波成分は水平(Eφ)成分であるのに対して、図7に示す遅延素子付スロットひし形アンテナの主偏波成分は垂直(Eθ)成分となる。
【0073】
図8は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の指向性を示す図である。図8(A)において、指向性801は、垂直(XZ)面の垂直偏波(Eθ)成分の指向性を示しており、これからθが35度方向にチルトした主ビームが確認できる。
【0074】
また、図8(B)において、指向性802は、θが35度における円錐(コニカル)面の垂直偏波(Eθ)成分の指向性を示しており、これからX方向に主ビームが向けられていることが分かる。また、水平面の半値幅が60度であることが確認できる。この時、主ビームの指向性利得は10.6[dB]が得られる。
【0075】
このように本実施の形態のアンテナ装置によれば、半波長の長さを有するスロット素子を正方形に配置し、対向する一組の頂点に遅延スロット素子を設け、小型な平面構造とすることにより、小型無線機に搭載するのに適したアンテナ装置を実現することができると共に、チルト角を35度にすることができ、さらに、主偏波成分を垂直(Eθ)偏波成分とすることができる。
【0076】
なお、本実施の形態においては、スロット素子が誘電体基板上の銅箔層によって形成されているが、例えば、導体板にスロット(空隙)を設けても同様な効果が得られる。
【0077】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施形態4に係るアンテナ装置の構成を示す図である。ただし、図9が図7と共通する部分は図7と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図9が図7と異なる点は、導波スロット素子901を追加した点である。以下、アンテナの動作周波数を5GHzとして説明する。
【0078】
図9において、導波スロット素子901は長さL13が0.4λ(20.4mm)で素子幅が1mmの導体である。導波スロット素子901はスロット素子703c及び703dの先端から間隔L14(2mm)だけX方向に離れた位置にY軸と平行に配置される。なお、λ=0.84λとする。
【0079】
このように、導波スロット素子901を形成することにより、遅延素子付スロットひし形アンテナからのX方向への放射を集中させることができるため、X方向の利得と−X方向の利得との比(F/B比)を向上させることができる。
【0080】
図10は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の指向性を示す図である。図10(A)において、指向性1001は、垂直(XZ)面の垂直偏波(Eθ)成分の指向性を示しており、これからθが45度方向にチルトした主ビームが確認できる。また、図10(B)において、指向性1002は、θが45度における円錐(コニカル)面の垂直偏波(Eθ)成分の指向性を示している。
【0081】
図10から分かるように、導波スロット素子901を形成することにより、チルト角を40度まで大きくすることができ、また、F/B比は12[dB]が得られる。
【0082】
このように本実施の形態のアンテナ装置によれば、実施の形態3で説明したアンテナ装置に導波スロット素子を形成したことにより、チルト角を大きくすることができると共に、さらに高いF/B比を得ることができる。
【0083】
なお、本実施の形態において説明した導波スロット素子901とスロット素子703c及び703dとの間隔L14と導波スロット素子901の長さL13は一例であり、これらのパラメータを変化させると指向性と利得が変化することになり、用途に応じたパラメータを適切に選ぶことが望ましい。
【0084】
また、導波スロット素子の数は1に限らず、2以上としてX方向へ列状に配列することにより、さらに高いF/B比が得られる。
【0085】
(実施の形態5)
図11は、本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の構成を示す図である。この図が示すアンテナ装置は、図7に示す遅延素子付スロットひし形アンテナを直線状に6個配置したものである。
【0086】
図11において、遅延素子付スロットひし形アンテナ1101a〜1101fは、それぞれ図7に示すアンテナ装置と同一の構成である。また、各アンテナ1101a〜1101fは、それぞれの主ビーム方向(図中点線矢印)が水平(XY)面において360度を6分割して、60度ずつ異なるように回転させて配置される。
【0087】
図11に示す6セクタアンテナの外形寸法は、アンテナの動作周波数が5GHzの場合、L15が36.6mm(0.61波長)、L16が218.4mm(3.64波長)であり、面積は7993平方mmとなる。この面積は、図13に示す従来の6セクタアンテナの面積が30790平方mmであるのに対して、ほぼ1/4の大きさであり大幅に小型化されている。
【0088】
また、アンテナの動作周波数が25GHzの場合、図11に示す6セクタアンテナの外形は、7.3mm×43.7mmの長方形となり、例えばノートPCなどの小型無線機に搭載する際に適した形状及び大きさとなる。
【0089】
図12は、本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の指向性を示す図である。この図では、遅延素子付スロットひし形アンテナ1101a〜1101fの主ビームの円錐(コニカル)面における垂直偏波(Eθ)成分の指向性1201a〜1201fを示している。
【0090】
図12から分かるように、水平(XY)面において60度ずつ異なる方向に指向性が得られており、隣り合うセクタの中間点(例えば30度方向)では利得が最も低くなるが、この方向でも最大利得より−3[dB]の利得が得られている。このため、全放射方向にわたって高い利得が得られることになる。
【0091】
上記のように構成された遅延素子付スロットひし形アンテナ1101a〜1101fを選択的に給電することで、水平(XY)面の360度を6分割したセクタの切り替えを行うことができる。これにより、6セクタアンテナを実現することができる。
【0092】
このように本実施の形態によれば、6個の遅延素子付きスロットひし形アンテナを長方形の面上に60度ずつ回転させて配置し、アンテナを選択的に給電することで、各放射方向に高い利得が得られ、小型の6セクタアンテナを実現することができる。
【0093】
なお、本実施の形態では、6セクタアンテナを実現する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、複数セクタアンテナを実現する場合にも適用することができる。
【0094】
また、本実施の形態では、実施の形態3で示したアンテナ装置を用いて説明したが、他の実施の形態で示したアンテナ装置を用いてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一辺が半波長の先端開放ひし形アンテナにおいて、対向する一組の頂点に遅延素子をそれぞれ設け、かつ、素子の配置面に対して平行に所定の間隔を隔てた位置に反射板を設けることにより、水平方向にチルトした水平偏波又は垂直偏波の主ビームを形成することができる。また、遅延素子を設けたひし形アンテナを長方形の面上に等角度ずつ回転させて配列することにより、小型無線機に搭載する際に適したセクタアンテナを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の電流分布を示す概念図
【図3】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の動作を点波源モデルで示す模式図
【図4】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の指向性を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の指向性を示す図
【図7】本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図8】本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の指向性を示す図
【図9】本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図10】本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の指向性を示す図
【図11】本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図12】本発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の指向性を示す図
【図13】従来のセクタアンテナの構成を示す図
【図14】従来のひし形アンテナの構成を示す図
【符号の説明】
101a〜101d 線状素子
102a、102b 遅延素子
103 給電点
104 反射板
501 導波素子
701 基板
702 銅箔層
703a〜703d スロット素子
704a、704b 遅延スロット素子
705 マイクロストリップライン
901 導波スロット素子

Claims (11)

  1. 動作周波数の半波長の長さを有し、平面上にひし形形状に配置される4本の線状素子と、
    ひし形形状の一つの頂点に設けられ、第1線状素子の一端及び第2線状素子の一端に給電する給電手段と、
    第1線状素子の他端と第3線状素子の一端とに接続され、アンテナ電流の位相を所定の位相分遅延させる第1遅延手段と、
    第2線状素子の他端と第4線状素子の一端とに接続され、アンテナ電流の位相を前記第1遅延手段と同一の位相分遅延させる第2遅延手段と、
    前記線状素子が配置された平面と平行に所定の間隔を隔てて配置された反射板と、
    を具備し、
    先端が開放されたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1及び第2遅延手段は、所定の範囲内の長さを有し、折り返し形状の線状素子であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1及び第2遅延手段は、集中定数部品であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 半波長以下の長さを有し、前記線状素子の開放端から所定の間隔を隔てて配置された少なくとも一つの導波素子を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 同一の長さを有する2本の線状素子と、
    前記2本の線状素子を当該素子の中央で所定の範囲内の長さで折り返して形成された折り返し部と、
    前記2本の線状素子の一端に接続され、給電を行う給電手段と、
    前記2本の線状素子を含む平面と平行に所定の間隔を隔てて配置された反射板と、
    を具備し、
    前記2本の線状素子を用いて一辺が動作周波数の半波長のひし形形状となるように折り曲げて配置され、前記2本の線状素子の他端が開放されたことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 所定の誘電率の誘電体基板と、
    前記誘電体基板面に形成された導体層と、
    前記導体層に形成され、一辺が動作周波数の半波長の長さを有するひし形形状のスロット素子と、
    ひし形形状の対向する一組の頂点にそれぞれ設けられ、アンテナ電流の位相を遅延させる第1及び第2遅延手段と、
    ひし形形状の対向する他の一組の頂点のうち一方に設けられ、前記スロット素子に給電する給電手段と、
    ひし形形状の対向する他の一組の頂点のうち他方に形成され、スロット素子を終端させる終端部と、
    前記導体層から基板を挟んで所定の間隔を隔てた位置に、前記導体層と平行に設けられた反射板と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  7. 前記第1及び第2遅延手段は、所定の範囲内の長さを有し、前記導体層に形成された折り返し形状のスロット素子であることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記給電手段は、前記導体層が形成された基板の裏面に設けられたマイクロストリップラインを用いて給電することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 半波長以下の長さを有し、前記スロット素子の終端部から所定の間隔を隔てて形成された少なくとも一つの導波スロット素子を具備することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のアンテナ装置を複数用いて、前記複数のアンテナ装置を平面上にそれぞれ等角度ずつ回転させて配列することを特徴とするセクタアンテナ装置。
  11. 6個のアンテナ装置を所定の長方形の面上に1列に配列し、かつ、前記6個のアンテナ装置をそれぞれ60度ずつ回転させて配列することを特徴とする請求項10に記載のセクタアンテナ装置。
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