JP4010650B2 - アンテナ装置及びそれを内蔵した無線装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PHSなどの移動体通信システムに使用されるアンテナ装置及びそれを内蔵した無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、PHSなどの移動体通信システムにおいて、無線基地局装置や固定無線端末装置に使用されるアンテナ装置は高い利得が要求される。そのため、例えば、特開平5−267932号公報、特開平9−232851号公報及び特開平8−139521号公報に示されるように、多段コリニアアレイアンテナが利用されてきた。この種のアンテナは、垂直偏波で水平面内無指向性のアンテナを垂直方向に多段配列して垂直面内の指向性を絞ることにより高利得を確保するようにしたものである。
【0003】
また、例えば、特開平5−259733号公報及び特開平8−304433号公報に示されるように、八木アンテナや反射板付きダイポールアンテナに代表されるようなエンドファイヤアレイアンテナが利用されていた。この種のアンテナは、主放射方向に平行な方向に無給電素子を配列して高利得を確保するようにしたものである。
【0004】
また、例えば、特開平6−334434号公報に示されるように、パッチアレイアンテナに代表されるブロードサイドアレイアンテナが利用されていた。この種のアンテナは、主放射方向に対して垂直な面内に複数のアンテナを配列して分配給電を行い高利得を確保するようにしたものである。
【0005】
また、例えば、特開平6−268432号公報及び実開平6−44219号公報に示されるように、反射板付きループアンテナやスロットアンテナに代表される低姿勢アンテナが利用されていた。
【0006】
一方、主にVHF帯に対して利用するようにしているブロードサイドアレイアンテナとしては、例えば、アンテナハンドブック(CQ出版社)p.366に示すような2つの1波長アンテナを正方形又は円形に配置したアンテナが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の多段コリニアアレイアンテナでは、高い利得を確保するためには、多数のアンテナを垂直方向に多段配列する必要があり、例えば、1900MHz帯で10dBの利得を得るためには、約1mの高さを必要とするため、アンテナ設置場所の確保や機械強度の面で問題があった。また、その高さから無線装置に内蔵するには不向きなものであった。
【0008】
また、上記の従来のエンドファイヤアレイアンテナでは、高い利得を確保するためには、多数のアンテナを主放射方向に配列する必要があり、アンテナ設置場所の確保や機械強度の面で問題があった。また、その構造から、無線装置に内蔵するには不向きなものであった。
【0009】
また、上記の従来のブロードサイドアレイアンテナでは、高い利得を確保するためには、多数のアンテナを主放射方向に垂直な面に配列する必要があり、アンテナ全体の面積が大きくなるため、アンテナ設置場所の確保や機械強度の面で問題があった。また、その面積の大きさから、無線装置に内蔵するには不向きなものであった。
【0010】
また、従来の低姿勢アンテナでは、小型で低姿勢な構造である反面、放射指向性を所望の特性に最適化できないという問題があった。
また、上記の2つの1波長アンテナを正方形又は円形に配置したアンテナでは、一定の垂直面内及び水平面内の放射指向性しか得られず所望の特性に最適化できないという問題があった。
【0011】
本発明は、上記従来の種々の問題を総合的に解決するためになされたもので、2つの1波長アンテナを配置したブロードサイドアレイアンテナにおいて、最適な放射指向性を得るとともに、簡単な構成により高利得且つ高機能であり、UHF帯及び準マイクロ波帯の移動体通信システム用として小型且つ低姿勢なアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2つの1波長アンテナ素子を配置したブロードサイドアレイアンテナにおける1波長アンテナ素子の中央の屈曲角度を最適な角度に設定するようにしたものであり、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記アンテナの先端の開放部において複数連結するようにしたものであり、簡単な平面構成で、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0013】
また、本発明は、上記アンテナを給電部において複数並列接続するようにしたものであり、簡単な平面構成で、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記アンテナを誘電体基板上の印刷パターンにより形成するようにしたものであり、小型且つ簡単な平面構成で、所望の指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0014】
また、本発明は、複数の上記アンテナを一定の電気長を有する伝送線路で接続するようにしたものであり、アンテナ全体をY平面方向に簡単に延長することができ、所望の指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、2対の上記のアンテナをその主偏波方向が互いに直交するように配置して、それぞれのアンテナ装置にに対し互いに90度位相が異なるように給電するようにしたものであり、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有する円偏波アンテナを実現しうるアンテナ装置を得ることができる。
【0015】
また、本発明は、2対の上記のアンテナを誘電体基板の両面に配置された印刷パターンで形成するようにしたものであり、小型且つ簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有する円偏波アンテナを実現しうるアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記のアンテナに近接して反射板を設けるようにしたものであり、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0016】
また、本発明は、上記のアンテナに近接して複数の無給電素子を設けるようにしたものであり、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記のアンテナを放射器及び反射器として配置し、主放射方向に上記のアンテナに類似した形状の複数の導波器を配置するようにしたものであり、簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0017】
また、本発明は、2対の上記のアンテナをその主偏波方向を同一にし、主放射方向が90度異なるように配置して、それぞれのアンテナに互いに90度位相が異なるように給電するようにしたものであり、簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、2対の上記のアンテナをその主偏波方向を同一方向にし、主放射方向が異なるように配置するようにしたものであり、簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0018】
また、本発明は、複数の上記のアンテナをその主偏波方向を同一方向にし、主放射方向が異なるように配置し、前記複数のアンテナ装置のうち1又は複数のアンテナ装置の相対向するアンテナ素子の一部同士を電子的に接続するよう制御するものであり、簡単な構成で、放射指向性が複数切り替えられ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、給電点に4分の1波長のショートスタブを接続し、前記ショートスタブのインピーダンスが最適な点に給電するようにしたものであり、簡単な構成で、小型な整合回路により良好なインピーダンス整合が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0019】
また、本発明は、導体板に設けられたスロット素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第1スロット素子と、前記導体板に設けられたスロット素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第2スロット素子とを備え、第1及び第2スロット素子を対向してひし形に配置し、それぞれのスロット素子の片端を接続して給電部を設けるようにしたものであり、簡単な平面構成で、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
【0020】
また、本発明は、上記のスロットアンテナにおいて、1波長スロット素子の中央の屈曲角度を最適な角度に設定することにより最適な放射指向性を得るようにしたものであり、簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現することができる。
また、本発明は、上記スロットアンテナを先端の開放部で複数連結するようにしたものであり、簡単な平面構成で、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
【0021】
また、本発明は、上記スロットアンテナを給電部で複数並列接続するようにしたものであり、簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記スロットアンテナを誘電体基板上の印刷パターンにより形成するようにしたものであり、小型且つ簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
【0022】
また、本発明は、上記のスロットアンテナに近接して反射板を設けるようにしたものであり、簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記のスロットアンテナに近接して複数の無給電素子を設けるようにしたものであり、簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現するアンテナ装置を得ることができる。
また、本発明は、上記のアンテナ装置を無線装置に内蔵するようにしたものであり、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナを小型且つ簡単な構成で無線装置に内蔵する無線装置が得られる。
【0023】
また、本発明は、上記のアンテナ装置を配列して無線基地局用のセクタアンテナ装置を構成するようにしたものであり、小型且つ簡単な構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するダイバーシチアンテナやセクタアンテナを実現することができるアンテナ装置が得られる。
また、本発明は、複数のアンテナ装置で同一の反射板を共用するようにしたものであり、小型且つ簡単な構造で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するダイバーシチアンテナやセクタアンテナを実現することができるアンテナ装置が得られる。
【0024】
また、本発明は、上記のアンテナを配置して無線基地局用のセクタアンテナ装置を構成し、それを無線基地局に搭載するするようにしたものであり、小型且つ簡単な構造で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するダイバーシチアンテナやセクタアンテナを内蔵することができる無線基地局が得られる。
また、本発明は、ひし形に配置した2つのアンテナ素子の中央を角度αで屈曲し、角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するようにしたものであり、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナの指向性利得調整方法を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明におけるアンテナ装置は、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第1アンテナ素子と、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第2アンテナ素子とを具備し、前記第1及び第2アンテナ素子を対向してひし形に配置し、前記第1アンテナ素子の一方の端部と前記第2アンテナ素子の一方の端部との間に給電点を配し、前記第1アンテナ素子及び前記第2アンテナ素子の他方の端部を開放して構成され、前記角度αを所定の角度に設定するというものであり、簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0026】
請求項2に記載の発明におけるアンテナ装置は、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第3アンテナ素子と、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第4アンテナ素子を、それぞれ前記第1及び第2アンテナ素子の前記他方の端部に連結するというものであり、簡単な平面構成で、主放射方向の利得を向上した最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0027】
請求項3に記載の発明におけるアンテナ装置は、前記第1及び第2アンテナ素子の中央で屈曲した角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するというものであり、簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0028】
請求項4に記載の発明におけるアンテナ装置は、請求項1に記載のアンテナ装置を給電部に対し並列に複数接続するというものであり、簡単な平面構成で、更に高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0029】
請求項5に記載の発明におけるアンテナ装置は、前記第1及び第2アンテナ素子の中央で屈曲した角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するというものであり、アンテナ装置を給電部に対し並列に複数接続した場合も、小型且つ簡単な平面構成で、最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0030】
請求項6に記載の発明におけるアンテナ装置は、前記第1及び第2アンテナ素子を誘電体基板上に形成された印刷パターンにより構成するというものであり、アンテナ素子を印刷パターンにより構成した場合も、小型且つ簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0031】
請求項7に記載の発明におけるアンテナ装置は、複数の前記第1及び第2アンテナ素子をそれぞれ一定の電気長を有する伝送線路で接続するというものであり、アンテナ全体をY平面方向に所望の長さ延長することができ、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0040】
請求項8に記載の発明におけるアンテナ装置は、請求項1乃至6に記載の複数のアンテナ装置を主放射方向が異なるように配置し、前記複数のアンテナ装置のうち1又は複数のアンテナ装置の所定の位置同士を短絡線路で電気的に結合/切断自在に接続するように構成し、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子の所定の位置同士を短絡線路で電気的に結合した場合には、前記第1アンテナ素子、前記第2アンテナ素子及び短絡線路とが略4分の1波長のショートスタブとして動作するように前記所定の位置を設定するというものであり、簡単な構成で、放射指向性を複数切り替えて所望の指向性が得られ、高い利得を有する指向性切り替えアンテナ装置を得ることができるという作用を有する。
【0056】
以下、添付図面、図1乃至図23に基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、図2は図1に示すアンテナ装置の動作を説明する模式図、図3は図1に示すアンテナ装置の水平面放射パターンを示すグラフ図、図4は図1に示すアンテナ装置の垂直面放射パターンを示すグラフ図である。
【0057】
次に、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を説明する。図1において、1は第1アンテナ素子、2は第2アンテナ素子、3は給電部、4は開放部、1a、2aは屈曲部である。
【0058】
次に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を更に詳細に説明する。第1アンテナ素子1及び第2アンテナ素子2は1波長の長さを持った導線で構成され、屈曲部1a及び2aにおいて角度αで折り曲げられる。第1アンテナ素子1及び第2アンテナ素子2は図のようにひし形に対向して配置され、このひし形の一辺は2分の1波長(λ/2)となる。第1アンテナ素子1及び第2アンテナ素子2の一端には給電部3が設けられ、他の一端は開放部4に示すように電気的に開放される。例えば、アンテナ装置の動作周波数を1900MHzに設定した場合、第1アンテナ素子1及び第2アンテナ素子2の長さは約158mmとなり、ひし形の一辺は79mmとなる。角度αは30乃至150度程度に設定される。
【0059】
次に、図2乃至図4を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成された図1に示すアンテナ装置において、給電部3に高周波信号を励振すると、ひし形の一辺が2分の1波長(λ/2)であるので、第1アンテナ素子1及び第2アンテナ素子2に分布する電流は矢印5a乃至5dのようになる。この結果、各電流5a乃至5dの水平成分(Y軸成分)は互いに打ち消し合い、垂直成分(Z軸成分)は互いに強め合うように動作して、垂直(Z軸)偏波の電波が放射される。垂直(Z軸)偏波の電波の放射は、図1におけるX方向及び−X方向が最大となり、約6dBの指向性利得が得られる。
【0060】
この動作は、図2に示す4本の2分の1波長ダイポールアンテナが配列されたアレイアンテナの動作と等価になる。図2において、6a乃至6dは垂直偏波の2分の1波長ダイポールアンテナであり、ダイポールアンテナ6a乃至6d間の角度α' 及び距離Sによって決定される縦横の配置間隔をもって配置される。各ダイポールアンテナ6a乃至6dに同位相同振幅の信号が励振されるとX軸方向に合成された強い放射が発生し、その放射パターンは縦横の配置間隔による配列係数よって決定される。
【0061】
図2において、距離Sを約0.32λ(波長の0.32倍)に固定すると、図2に示すアレイアンテナにおいて、ダイポールアンテナ6a乃至6d間の角度α' を変化させた場合の放射パターンの変化と、図1の第1の実施の形態のアンテナ装置において、第1及び第2アンテナ素子1、2の屈曲部1a、2aの角度αを変化させた場合の放射パターンの変化がほぼ等しくなる。この様子を図3及び図4を用いて以下で説明する。
【0062】
図3は図1及び図2に示すアンテナ装置の水平面(XY平面)の垂直偏波の放射パターンを示す図であり、横軸が放射角(度)で0度がX方向を示し、縦軸は最大放射方向のレベルで正規化した放射レベル相対値である。図3において、7は図1のアンテナ装置の屈曲部1a、2aの角度α=60度、8は図2のダイポールアンテナ間の角度α' =60度の場合の放射パターンである。また、9は図1のアンテナ装置の屈曲部1a、2aの角度α=120度、10は図2のダイポールアンテナ間の角度α' =120度の場合の放射パターンである。
【0063】
次に、図4は図1及び図2に示すアンテナ装置の垂直面(XZ平面)の垂直偏波の放射パターンを示す図である。図4において、7乃至10は図3と同様の場合の放射パターンである。ここで、図1の第1の実施の形態のアンテナ装置において、屈曲部1a、2aの角度αを変化することにより水平面及び垂直面の放射パターンを大幅に変化させることができる。例えば、角度αを60度から120度まで大きくすると水平面放射パターンの半値幅(−3dBとなる放射角の幅)は118度から64度まで小さくなり、垂直面放射パターンの半値幅は50度から68度へ大きくなる。また、この傾向は、図2に示すアレイアンテナにおいてもほぼ一致している。また、例えば、屈曲部1a、2aの角度αを30度から150度まで大きくすると、水平面放射パターンはほぼ無指向性から半値幅47度まで変化し、垂直面放射パターンの半値幅は50度から80度へ大きくなる。
【0064】
尚、本実施の形態では、主偏波方向を垂直(Z)方向としているが、図1のアンテナ装置を90度回転させて配置し、主偏波方向を水平(Y)方向にしても水平偏波アンテナとして同様な動作を行う。
以上説明したように、第1の実施の形態のアンテナ装置では、角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができるため、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図5において、3は給電部、4は開放部、11は第1アンテナ素子、12は第2アンテナ素子、11a、11b、11c、12a、12b、12cは屈曲部である。
【0066】
更に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を詳細に説明する。第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は、図5に示すように、例えば図1に示す第1及び第2アンテナ素子1、2のようなひし形のアンテナ素子を2つ連結したように対向して配置され、ひし形の一辺は2分の1波長(λ/2)となる。すなわち、第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12は2波長の長さを持った導線で構成されることになり、屈曲部11a乃至11c及び12a乃至12cにおいて角度αで折り曲げられた形状とされる。第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12の一端には給電部3が設けられ、他の一端は開放部4に示すように電気的に開放される。
【0067】
次に、図5を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、給電部3に高周波信号を励振すると、ひし形の一辺が2分の1波長(λ/2)であるので、第1アンテナ素子11及び第2アンテナ素子12の各辺に分布する電流は矢印13a乃至13hのようになる。この結果、各電流の水平成分(Y軸成分)は互いに打ち消し合い、垂直成分(Z軸成分)は互いに強め合うように動作して、垂直(Z軸)偏波の電波が放射される。電波の放射は、図5においてX方向及び−X方向が最大となり、約9dBの指向性利得が得られる。
【0068】
この動作は、図1に示す第1の実施の形態のアンテナ装置をY方向に2つ配列したアレイアンテナの動作とほぼ等価となる。したがって、図5の第2の実施の形態のアンテナ装置において、角度αを変化することにより水平面及び垂直面の放射パターンを大幅に変化させることができる。例えば、角度αを60度から120度まで大きくすると水平面放射パターンの半値幅は50度から30度まで小さくなり、垂直面放射パターンの半値幅は50度から68度へ大きくなる。ここで、水平面放射パターンの半値幅は、図1に示す第1の実施の形態のアンテナ装置に比べて約半分となる。
【0069】
尚、本実施の形態におけるように、複数のひし形のアンテナ素子を連結したような場合に、ひし形の連結部である屈曲部11b及び12bを切断してひし形を切り離し、切断した第1アンテナ素子11同士を一定の電気長を有する伝送線路で接続し、また切断した第2アンテナ素子12同士を一定の電気長を有する伝送線路で接続するようにして、希望によりアンテナ装置の長さを制御することができる。
【0070】
以上説明したように、本実施の形態におけるアンテナ装置では、角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができるため、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0071】
(第3の実施の形態)
次に、図6を参照して、本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図6は本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図6において、3は給電部、4a、4bは開放部、14、15は第1アンテナ素子、16、17は第2アンテナ素子、14a、15a、16a、17aは屈曲部である。
【0072】
更に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を詳細に説明する。第1及び第2アンテナ素子14乃至17は1波長の長さを持った導線で構成され、屈曲部14a乃至17aにおいて角度αで折り曲げられる。第1アンテナ素子14、15ンテナ素子と第2アンテナ素子16、17とは、図6に示すように連結され、その連結部に給電部3が設けられ、他端は開放部4a、4bで示すように電気的に開放される。
【0073】
次に、図6を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、給電部3に高周波信号を励振すると、ひし形の一辺が2分の1波長(λ/2)であるから、第1及び第2アンテナ素子14乃至17の各辺に分布する電流は矢印18a乃至18hのように流れる。この結果、各電流の水平成分(Y軸成分)は互いに打ち消し合い、垂直成分(Z軸成分)は互いに強め合うように動作して、垂直(Z軸)偏波の電波が放射される。垂直(Z軸)偏波の電波の放射は、図6において、X方向及び−X方向が最大となり、約9dBの指向性利得が得られる。
【0074】
この動作は、図1に示す第1の実施の形態のアンテナ装置をY方向に2つ配列して並列に給電したアレイアンテナの動作とほぼ等価となる。したがって、図6に示す第3の実施の形態のアンテナ装置では、角度αを変化した場合の放射パターンの変化は図5の第2の実施の形態におけるアンテナ装置とほぼ同一となる。また、給電点インピーダンスは図1に示す第1の実施の形態のアンテナ装置に比べて半分以下に低くなり、伝送線路との整合に対して好都合となる。
【0075】
尚、本実施の形態では、図1に示すアンテナ装置を並列に給電したものであるが、図5に示すアンテナ装置を並列に給電した場合であっても同様な効果を得ることができる。
【0076】
以上説明したように、第3の実施の形態におけるアンテナ装置では、角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができるほか、給電点インピーダンスを低くすることができ、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0077】
(第4の実施の形態)
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図7は本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図7において、4は開放部、19は誘電体基板、20は第1アンテナ素子としての第1アンテナパターン、21は第2アンテナ素子としての第2アンテナパターン、22、23は給電端子、20a、21aは屈曲部である。
【0078】
更に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を詳細に説明する。第1及び第2アンテナパターン20、21は誘電体基板19上に形成された印刷パターンで構成され、屈曲部20a、21aにおいて角度αで折り曲げられる。第1及び第2アンテナパターン20、21の長さは、誘電体基板上で1波長の長さを持つように設定される。例えば、誘電体基板の実効比誘電率が2である場合、誘電体基板上の波長は自由空間の約半分に短縮されるため、動作周波数が1900MHzの場合は、第1及び第2アンテナパターン20、21の長さは約80mmとなる。
【0079】
次に、図7を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、給電端子22、23に高周波信号を励振すると、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。従って、更に詳細な説明は省略する。
【0080】
以上説明したように、第4の実施の形態におけるアンテナ装置では、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを、誘電体基板上の印刷パターンにより小型で簡単な平面構成で実現することができる。
【0081】
(第5の実施の形態)
次に、図8を参照して、本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図8は本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図8において、24は誘電体基板、25、26、27、28はアンテナ素子としてのアンテナパターン、29、30、31、32は給電端子、33、34は高周波信号源である。
【0082】
更に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を詳細に説明する。アンテナパターン25及び26は両面銅張の誘電体基板24上の片面に形成された印刷パターン上に構成され、アンテナパターン27及び28は両面銅張の誘電体基板24上の他の片面に形成された印刷パターンで構成される。アンテナパターン25及び25とアンテナパターン27及び28の長さは、それぞれ誘電体基板上で1波長の長さを持つように設定される。アンテナパターン25及び26と給電部29及び30と、アンテナパターン27及び28と給電部31及び32は、それぞれ単独のアンテナとして図7に示す第4の実施の形態のアンテナ装置と同様に動作する。
【0083】
次に、図8を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、高周波信号源33及び34から励振した場合、アンテナパターン25及び26は垂直(Z方向)偏波を放射し、アンテナパターン27及び28は水平(Y方向)偏波を放射する。したがって、高周波信号源33及び34の位相を互いに90度異なるように設定した場合、X方向及び−X方向に円偏波の電波が放射され、約6dBの指向性利得が得られる。また、X方向及び−X方向のいずれかに左旋円偏波又は右旋円偏波が放射されるが、その方向は、高周波信号源33及び34の位相の遅れ進みの関係により決定される。
【0084】
尚、本実施の形態におけるアンテナ装置は誘電体基板上に構成しているが、図1に示すアンテナ装置を2対偏波方向を互いに直交させて配置すれば同様な効果を得ることができる。
【0085】
以上説明したように、第5の実施の形態におけるアンテナ装置では、所望の指向性を持った高い利得を有する円偏波アンテナを、誘電体基板上の印刷パターンにより、小型で簡単な平面構成で実現することができる。
【0086】
(第6の実施の形態)
次に、図9を参照して、本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図9は本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図9において、33、34は高周波信号源、35、36、37、38、39、40、41、42はアンテナ素子、43は水平偏波アンテナ系、44は垂直偏波アンテナ系である。
【0087】
次に、図9を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。アンテナ素子35及び36と39及び40とは、高周波信号源33により励振されて、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する水平偏波アンテナ系43として動作し、アンテナ素子38及び39と41及び42とは、高周波信号源34により励振されて、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する垂直偏波アンテナ系44として動作する
【0088】
水平偏波アンテナ系43と垂直偏波アンテナ系44とは、YZ平面内で直交して配置される。したがって、高周波信号源33及び34の位相を互いに90度異なるように設定した場合、X方向及び−X方向に円偏波の電波が放射され、約8dBの指向性利得が得られる。また、X方向及び−X方向のいずれかに左旋円偏波又は右旋円偏波が放射されるが、その方向は、高周波信号源33及び34の位相の遅れ進みの関係により決定される。
【0089】
以上説明したように、第6の実施の形態におけるアンテナ装置では、所望の指向性を持った高い利得を有する円偏波アンテナを、簡単な平面構成で実現することができる。
【0090】
(第7の実施の形態)
次に、図10を参照して、本発明の第7の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図10は本発明の第7の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図10において、3は給電部、45は反射板、46、47はアンテナ素子である。
【0091】
次に、図10を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。アンテナ素子46、47は、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作して、X方向及び−X方向に最大放射を発生する。しかし、本実施の形態におけるアンテナ素子46、47は、反射板45から48で示す距離を隔てて配置され、−X方向への放射は反射板45により反射されてX方向に放射される。そのため、放射パターンはX方向に集中し、距離48を0.3λ(波長の0.3倍)程度に選んだ場合、X方向に約9.5dBの指向性利得を得ることができる。
【0092】
尚、本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができる。
以上説明したように、第7の実施の形態のアンテナ装置では、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナ装置を、簡単な平面構成で実現することができる。
【0093】
(第8の実施の形態)
次に、図11を参照して、本発明の第8の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図11は本発明の第8の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図11において、3は給電部、49は反射板、50、51はアンテナ素子、52、53は無給電素子である。
【0094】
次に、図11を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。アンテナ素子50、51は、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。またアンテナ素子50、51は、反射板49から距離54を隔てて配置され、無給電素子52、53は、2分の1波長よりわずかに短い導線で構成され、アンテナ素子52、53から距離55だけX方向に離れた位置で、中心よりY及び−Y方向へ距離56だけ離れた位置に配置される。ここで、距離54、55を0.3λ(波長の0.3倍)程度に、また、距離56を0.4λ(波長の0.4倍)程度に選んだ場合、X方向に半値幅180度の広角指向性が得られ、約6.5dBの指向性利得を得ることができる。
【0095】
以上説明したように、第8の実施の形態におけるアンテナ装置では、半値幅180度の広角指向性と高い利得を有するアンテナ装置を簡単な構成で実現することができる。
【0096】
(第9の実施の形態)
次に、図12を参照して、本発明の第9の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図12は本発明の第9の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図12において、3は給電部、57、58、59、60、61、62はアンテナ素子である。
【0097】
次に、図12を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。アンテナ素子57、58と給電部3とは、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作し、放射器として動作する。アンテナ素子59、60は、その長さがアンテナ素子57、58に対し4%程度長く設定され、アンテナ素子57、58から約0.2λ(波長の0.2倍)程度−X方向に離して配置され、反射器として動作する。また、アンテナ素子61、62は、その長さがアンテナ素子57、58に対し8%程度短く設定され、アンテナ素子57、58から約0.2λ(波長の0.2倍)程度X方向に離して配置され、導波器として動作する。
【0098】
以上のように構成されたアンテナ装置は、全体として八木アンテナと同様に動作して、X方向に放射指向性が集中し、約11dBの指向性利得が得られる。
本実施の形態では、3素子の八木アンテナを構成しているが、更に多数の素子を配列すれば、更に高い利得を得ることができる。例えば、5素子の場合は、約12.5dBの指向性利得が得られる。また、本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化させることにより、垂直面と水平面の指向性を変化させることができる。
【0099】
以上説明したように、第9の実施の形態におけるアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有する八木アンテナを、簡単な構成で実現することができる。
【0100】
(第10の実施の形態)
次に、図13を参照して、本発明の第10の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図13は本発明の第10の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図13において、63、64、65、66はアンテナ素子、67、68は高周波信号源である。
【0101】
次に、図13を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。アンテナ素子63、64及び給電部67は、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。また、アンテナ素子65、66及び給電部68も、図1の第1の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。アンテナ素子63、64及びアンテナ素子65、66の主偏波方向は水平偏波であって同一であり、主放射方向は直角になるように配置される。
【0102】
以上説明したように構成されたアンテナ素子63、64及びアンテナ素子65、66に対し、それぞれ高周波信号67及び68をその位相が互いに90度異なるように供給すると、水平偏波で水平面無指向性の放射特性を示し、約3.5dBの利得を得ることができる。
【0103】
本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化させることにより、垂直面と水平面の指向性を変化させることができる。
以上説明したように、第10の実施の形態のアンテナ装置では、高い利得を有する水平面無指向性アンテナを、簡単な構成で実現することができる。
【0104】
(第11の実施の形態)
次に、図14を参照して、本発明の第11の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図14は本発明の第11の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図14において、69、70、71、72、73、74、75、76はアンテナ素子、77は高周波信号源である。
【0105】
次に、図14を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。給電部77とアンテナ素子69、70、71、72とは、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。また、アンテナ素子73、74、75、76は、アンテナ素子69、70、71、72と並列に接続されて、互いに主偏波方向を同一にして主放射方向が直交するように配置される。
【0106】
以上説明したように構成されたアンテナ装置は、垂直偏波で水平面内の放射指向性がX、−X、Y、−Yの4方向に集中する放射特性を示し、4方向の利得は約5.5dBで、半値幅30度程度の放射特性が得られる。
【0107】
本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化することにより、垂直面と水平面の指向性を変化することができる。
以上説明したように、第11の実施の形態におけるアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有する4方向アンテナを、簡単な構成で実現することができる。
【0108】
(第12の実施の形態)
次に、図15を参照して、本発明の第12の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図15は本発明の第12の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図15において、78、79、80、81、82、83はアンテナ素子、84は給電部、85は反射板、86、87、88、89は高周波スイッチ、90、91は短絡線路である。
【0109】
次に、図15を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を更に詳細に説明する。アンテナ素子78、79、80、81と給電部84は、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。また、アンテナ素子82、83はアンテナ素子78、79、80、81と並列に接続され、互いに主偏波方向を同一にして主放射方向が直交するように配置される。また、アンテナ素子78、79の一点に高周波スイッチ86、87及び短絡線路90が接続される。そして、高周波スイッチ86、87をオンにしたときに、アンテナ素子78、79と短絡線路90とにより4分の1波長のショートスタブとして動作し、アンテナ素子として放射に寄与しなくなる。また、アンテナ素子80、81と高周波スイッチ88、89及び短絡線路91についても同様に動作する。また、反射板85は、距離92の間隔をおいてアンテナ素子78、79、80、81の−X方向に配置される。
【0110】
次に、図15を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。以上のように構成されたアンテナ装置において、高周波スイッチ86、87をオンして高周波スイッチ88、89をオフにしたときは、アンテナ素子78、79は放射には寄与しないので、X方向とY方向の中間の方向へ放射が集中し、約9dBの利得が得られ、半値幅約80度の放射指向性が得られる。逆に、高周波スイッチ86、87をオフにして高周波スイッチ88、89をオンにしたときは、最大放射方向はX方向と−Y方向の中間の方向へ向けられる。
【0111】
本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化することにより、垂直面と水平面の指向性を変化させることができる。
以上説明したように、第12の実施の形態におけるアンテナ装置では、対向するアンテナ素子の一部同士を電子スイッチにより接続/切断自在にしたことによって所望の指向性が得られ、高い利得を有する指向性切り替えアンテナを、簡単な構成で実現することができる。
【0112】
(第13の実施の形態)
次に、図16を参照して、本発明の第13の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図16は本発明の第13の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図16において、93、94はアンテナパターン(アンテナ素子)、95は4分の1波長シュートスタブ、96は誘電体基板、99は高周波信号ケーブルである。
【0113】
次に、図16を参照して、本発明の第13の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。アンテナパターン93、94と4分の1波長シュートスタブ95とは誘電体基板96上に形成された印刷パターンで構成される。アンテナパターン93、94は、図7に示す第4の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作し、その給電部97におけるインピーダンスは数kΩと高くなる。このインピーダンスと高周波信号ケーブル99のインピーダンス(一般的には50Ω)とを整合させるために4分の1波長シュートスタブ95を接続し、その最適な場所98において接続する。
【0114】
ここで、4分の1波長シュートスタブ95はアンテナパターン93、94の内部に配置されるため、アンテナ全体の面積を増大させることはない。
以上説明したように、第13の実施の形態におけるアンテナ装置では、整合回路が誘電体基板上の印刷パターンによって形成され、小型で簡単な平面構成で実現することができる。
【0115】
(第14の実施の形態)
次に、図17を参照して、本発明の第14の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図17は本発明の第14の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図17において、100は導体板、101はアンテナ素子としての第1スロット素子、102はアンテナ素子としての第2スロット素子、101a、102aは屈曲部、103は給電部である。
【0116】
更に、本実施の形態におけるアンテナ装置の構成を詳細に説明する。第1及び第2スロット素子101、102は導体板100上に設けられた開口部で構成され、それぞれ1波長の長さに形成される。また、中央の屈曲部101a及び102aにおいて角度αで屈曲した形状とされる。第1及び第2スロット素子101、102は図に示すように、ひし形に対向して配置され、このひし形の一辺は2分の1波長(λ/2)となる。第1及び第2スロット素子101、102の一端は開口部が接続されて給電部103が設けられ、他の一端の開口部は接続されない。
【0117】
次に、図17を参照して、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作を説明する。上記のように構成されたアンテナ装置は、図1に示す第1の実施の形態におけるアンテナ装置と補対の関係となり、図1における各アンテナ素子に分布する電流を図17における各スロット素子に分布する磁流に置き換えて、同様にその動作を説明することができる。図17においても垂直偏波が放射され、X及び−X方向に最大放射が発生し、約6dBの指向性利得が得られる。また、図1に示す第1の実施の形態のアンテナ装置と同様に、屈曲部の角度αを変化させることにより水平面及び垂直面の放射パターンを大幅に変化させることができる。例えば、屈曲部の角度αを30度から150度まで大きくすると、水平面放射パターンの半値幅は40度から150度へ変化し、垂直面放射パターンの半値幅は78度から58度へ変化する。
【0118】
尚、本実施の形態では、主偏波方向を垂直(Z)方向としているが、図17に示すアンテナ装置を90度回転させて配置し、主偏波方向を水平(Y)方向とすれば水平偏波アンテナとして同様に動作する。
【0119】
以上説明したように、第14の実施の形態におけるアンテナ装置により、所望の指向性を持った高い利得を有するスロットアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0120】
(第15の実施の形態)
次に、図18を参照して、本発明の第15の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図18は本発明の第15の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図18において、103は給電部、104は導体板、105はアンテナ素子としての第1スロット素子、106はアンテナ素子としての第2スロット素子である。
【0121】
次に、図18を参照して、本発明の第15の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。第1及び第2スロット素子105、106は導体板104上に設けられた開口部で構成され、それぞれ2波長の長さに形成される。また、第1及び第2スロット素子105、106は3カ所で角度αで屈曲した形状とされる。このように構成されたアンテナ装置は、図5に示す第2の実施の形態のアンテナ装置と補対の関係となる。図17に示すアンテナ装置においては、垂直偏波が放射され、X及び−X方向に最大放射が発生し、約8.5dBの指向性利得が得られる。また、図5の第2の実施の形態のアンテナ装置と同様に、角度αを変化することにより水平面及び垂直面の放射パターンを大幅に変化させることができる。例えば、角度αを60度から120度まで大きくすると、水平面放射パターンの半値幅は50度から65度まで変化し、垂直面放射パターンの半値幅は55度から35度へ変化する。
【0122】
以上説明したように、第15の実施の形態におけるアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有するスロットアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0123】
(第16の実施の形態)
次に、図19を参照して、本発明の第16の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図19は本発明の第16の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図19において、103は給電部、107は導体板、108、110はアンテナ素子としての第1スロット素子、109、111はアンテナ素子としての第2スロット素子である。
【0124】
次に、図19を参照して、本発明の第16の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。第1スロット素子108、109と第2スロット素子110、111は、図17に示す第14の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作し、給電部103において並列に接続される。図19のように構成されたアンテナ装置は、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と補対の関係となる。図19においては、垂直偏波が放射され、X及び−X方向に最大放射が発生し、約9dBの指向性利得が得られる。また、図6に示す第3の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に、角度αを変化させることにより水平面及び垂直面の放射パターンを大幅に変化させることができる。
【0125】
尚、本実施の形態では、図17に示す第14の実施の形態におけるアンテナ装置を2対並列に接続しているが、図18に示す第15の実施の形態におけるアンテナ装置を2対並列に接続すれば、垂直面内の指向性を絞り、更に高い指向性利得を得ることができる。
【0126】
以上説明したように、第16の実施の形態におけるアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有するスロットアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0127】
(第17の実施の形態)
次に、図20を参照して、本発明の第17の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図20は本発明の第17の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図20において、103は給電部、112は誘電体基板、113は導体パターン、114、115、116、117はアンテナ素子としてのスロット素子である。
【0128】
次に、図20を参照して、本発明の第17の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。導体パターン113は誘電体基板112上に形成された印刷パターンで構成され、スロット素子114、115、116、117は導体パターン113内に設けられた開口部で構成される。スロット素子114、115、116、117の長さは、例えば、誘電体基板112の実効比誘電率が2である場合、誘電体基板112上の波長は自由空間の約半分に短縮されるため、図19に示すアンテナ装置の第1及び第2スロット素子108、109、110、111の約半分の長さとなる。このように構成されたアンテナ装置は、図19に示すアンテナ装置と同様に動作する。
【0129】
尚、本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができる。
以上説明したように、第17の実施の形態のアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有するスロットアンテナを小型で簡単な平面構成で実現することができる。
【0130】
(第18の実施の形態)
次に、図21を参照して、本発明の第18の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図21は本発明の第18の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図21において、103は給電部、107は導体板、108、110はアンテナ素子としての第1スロット素子、109、111はアンテナ素子としての第2スロット素子、118は反射板である。
【0131】
次に、図21を参照して、本発明の第18の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。導体板107と第1及び第2スロット素子108、109、110、111と給電部103とは、図19に示す第16の実施の形態のアンテナ装置と同様に動作する。また、反射板118は導体板107から距離119の間隔を置いて−X方向に配置される。
【0132】
導体板107と第1及び第2スロット素子108、109、110、111と給電部103とは、X方向及び−X方向に最大放射を発生するが、−X方向への放射は反射板118により反射されてX方向放射する。そのため、放射パターンはX方向に集中し、反射板118の距離119を0.3λ(波長の0.3倍)程度に選んだ場合、X方向に約12.5dBの指向性利得を得ることができる。
【0133】
尚、本実施の形態においても、屈曲部の角度αを変化させることにより、水平面及び垂直面の放射パターンを制御することができる。
以上説明したように、第18の実施の形態におけるアンテナ装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有するスロットアンテナを簡単な平面構成で実現することができる。
【0134】
(第19の実施の形態)
次に、図22を参照して、本発明の実施の形態におけるアンテナ装置を構成した本発明の第19の実施の形態における無線装置について説明する。図22は本発明の第19の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図22において、119はアンテナ装置、120は高周波ケーブル、121は反射板、122は無線回路部、123はアンテナカバーである。
【0135】
次に、本実施の形態における無線装置の構成について更に詳細に説明する。反射板121は無線回路部122の側面に配置され、アンテナ装置119は反射板121から一定の距離(例えば、0.3λ)を置いて配置される。また、無線回路部122からアンテナ装置119に対し高周波ケーブル120が接続されて給電され、アンテナ装置119はアンテナカバー123によって保護される。そして、アンテナ装置119は図16に示す第13の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作する。
【0136】
次に、図22を参照して、本実施の形態における無線装置の動作について説明する。上記のように構成された無線装置において、アンテナ装置119からの放射は、反射板121により矢印124の方向に集中し、約9.5dBの指向性利得を得ることができる。したがって、アンテナ特性は無線回路部122の影響を受けることなく、また、無線回路部122はアンテナ装置119からの放射電波の影響を受けることはない。
【0137】
また、反射板121とアンテナ装置119の間隔は約0.3λ程度(動作周波数が1900MHzの場合は45mm程度)であれば良いので、アンテナを内蔵した無線装置全体を小型化することができる。従って、この無線装置を固定端末装置や無線基地局に適用すれば、小型且つ簡単な構造で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナを内蔵する固定端末装置や無線基地局を実現することができる。
【0138】
尚、無線装置及びアンテナ装置の構成は本実施の形態に限るものではなく、同様な構造であれば同様な効果が得られる。
以上説明したように、第19の実施の形態における無線装置によると、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを内蔵した無線装置を、小型で簡単な構成で実現することができる。
【0139】
(第20の実施の形態)
次に、図23を参照して、本発明の第20の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図23は本発明の第20の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図である。図23において、125、126、127、128はアンテナ装置、129、130は反射板、131、132、133、134、135は固定金具、136は第1アンテナ系、137は第2アンテナ系、138はポールである。
【0140】
次に、図23を参照して、本発明の第20の実施の形態におけるアンテナ装置の詳細な構成及び動作について説明する。アンテナ装置125、126、127、128は、図16に示す第13の実施の形態におけるアンテナ装置と同様に動作し、アンテナ装置125、126は、反射板129を挟み180度対向した方向に向けられ、固定金具131、132で固定されて第1アンテナ系136を構成する。また、同様に、アンテナ装置127、128は反射板130を挟み180度対向した方向に向けられ、固定金具133、134で固定されて第2アンテナ系137を構成する。第1アンテナ系136と第2アンテナ系137は、固定金具135によって一定の間隔(一般には1波長以上の距離)を隔てて固定され、ダイバーシチアンテナとして動作する。
【0141】
ここで、第1アンテナ系136において、アンテナ装置125は反射板129の効果により、X方向へ半値幅約180度の放射指向性を示し、−X方向の利得はX方向に比べ10dB程度低くなる。一方、アンテナ装置126は反射板129の効果により、−X方向へ半値幅約180度の放射指向性を示し、X方向の利得は−X方向に比べ10dB程度低くなる。このように、アンテナ装置125及び126は反射板129を共用することになる。また、第2アンテナ系137も同様に動作する。
【0142】
尚、アンテナ装置及びその配列構成は本実施の形態に限るものではなく、同様な構造であれば同様な効果が得られる。
以上説明したように、第20の実施の形態のアンテナ装置では、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを複数配列したセクタダイバーシチアンテナを、小型で簡単な構成で実現することができる。
【0143】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成し、特に2つのアンテナ素子を対向してひし形に配置し、各アンテナ素子の一方の端部に給電し、他方の端部を開放して構成したアンテナ装置のアンテナ素子の中央を角度αで屈曲し、角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するようにしたことにより、簡単な平面構成で、所望の最適な放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を実現することができる。
【0144】
また、本発明は、特にアンテナ素子を誘電体基板上に印刷パターンにより構成した場合も、小型且つ簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を実現することができる。
【0145】
また、本発明は、特にアンテナ装置を2対主偏波方向が互いに直交するように配置し、互いに90度位相が異なるように給電するようにしたことにより、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有する円偏波アンテナを実現することができる。
【0146】
また、本発明は、特に複数のアンテナ装置をその主偏波方向を同一にして主放射方向が異なるよう配置し、1又は複数のアンテナ装置の相対向するアンテナ素子の一部同士を電子的に接続しまたは切断するようにしたことにより、簡単な構成で、放射指向性を複数切り替えて所望の指向性が得られ、高い利得を有する指向性切り替えアンテナ装置を得ることができる。
【0147】
また、本発明は、特に給電点に4分の1波長のショートスタブを接続してショートスタブのインピーダンスが最適となる点に給電するようにしたことにより、簡単な構成で、小型な整合回路により良好なインピーダンス整合が得られ、高い利得を有するアンテナ装置を得ることができる。
【0148】
また、本発明は、特に2つの導体板に設けられたスロット素子を対向してひし形に配置し、各スロット素子の一方の端部に給電し、他方の端部を開放して構成したアンテナ装置のスロット素子の中央を角度αで屈曲し、角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するようにしたことにより、簡単な平面構成で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するスロットアンテナを実現することができる。
【0149】
また、本発明は、特に2つのアンテナ素子を対向してひし形に配置し、各アンテナ素子の一方の端部に給電し、他方の端部を開放して構成したアンテナ装置のアンテナ素子の中央を角度αで屈曲し、角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定したアンテナ装置を無線装置に内蔵するようにしたことにより、所望の指向性を持った高い利得を有するアンテナを小型且つ簡単な構成で内蔵した無線装置を提供することができる。
【0150】
また、本発明は、特に複数のアンテナ装置により同一の反射板を共用するようにしたことにより、小型且つ簡単な構造で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するダイバーシチアンテナやセクタアンテナを実現することができる。
【0151】
また、本発明は、特に本発明の実施の形態におけるアンテナ装置を内蔵した無線装置を搭載するようにしたことにより、小型且つ簡単な構造で、所望の放射指向性が得られ、高い利得を有するダイバーシチアンテナやセクタアンテナを無線基地局で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図2】図1に示すアンテナ装置の動作を説明する模式図、
【図3】図1に示すアンテナ装置の水平面放射パターンを示すグラフ図、
【図4】図1に示すアンテナ装置の垂直面放射パターンを示すグラフ図、
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図7】本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図8】本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図9】本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図10】本発明の第7の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図11】本発明の第8の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図12】本発明の第9の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図13】本発明の第10の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図14】本発明の第11の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図15】本発明の第12の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図16】本発明の第13の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図17】本発明の第14の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図18】本発明の第15の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図19】本発明の第16の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図20】本発明の第17の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図21】本発明の第18の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図22】本発明の第19の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図、
【図23】本発明の第20の実施の形態におけるアンテナ装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1、11、14、15、20 第1アンテナ素子
2、12、16、17、21 第2アンテナ素子
1a、2a、20a、21a 屈曲部
3 給電部
4 開放部
4a、4b 開放部
6a、6b、6c、6d ダイポールアンテナ
19、24 誘電体基板
22、23、29、30、31、32 給電端子
25、26、27、28 アンテナ素子
33、34 高周波信号源
35、36、37、38、39、40、41、42 アンテナ素子
45、49 反射板
46、47 アンテナ素子
50、51 アンテナ素子
52、53 無給電素子
57、58、59、60、61、62 アンテナ素子
63、64、65、66 アンテナ素子
67、68、77 高周波信号源
69、70、71、72、73、74、75、76 アンテナ素子
78、79、80、81、82、83 アンテナ素子
84 給電部
85 反射板
86、87、88、89 高周波スイッチ
90、91 短絡線路
93、94 アンテナパターン
95 4分の1波長ショートスタブ
96 誘電体基板
100、104、107 導体板
101、105、108、110 第1スロット素子
102、106、109、111 第2スロット素子
101a、102a 屈曲部
103 給電部
112 誘電体基板
113 導体パターン
114、115、116、117 スロット素子
118 反射板
119 アンテナ装置
120 高周波ケーブル
121 反射板
122 無線回路部
123 アンテナカバー
125、126、127、128 アンテナ装置
129、130 反射板
131、132、133、134、135 固定金具
136 第1アンテナ系
137 第2アンテナ系
138 ポール
Claims (8)
- アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第1アンテナ素子と、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第2アンテナ素子とを具備し、前記第1及び第2アンテナ素子を対向してひし形に配置し、前記第1アンテナ素子の一方の端部と前記第2アンテナ素子の一方の端部との間に給電点を配し、前記第1アンテナ素子及び前記第2アンテナ素子の他方の端部を開放して構成され、前記角度αを所定の角度に設定するようにしたことを特徴とするアンテナ装置。
- アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第3アンテナ素子と、アンテナ素子の中央において角度αで屈曲した1波長の第4アンテナ素子を、それぞれ前記第1及び第2アンテナ素子の前記他方の端部に連結するようにしたことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記第1及び第2アンテナ素子の中央で屈曲した角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ装置。
- 請求項1に記載のアンテナ装置を給電部に対し並列に複数接続したことを特徴とするアンテナ装置。
- 前記第1及び第2アンテナ素子の中央で屈曲した角度αを最適な放射指向性が得られる角度に設定するようにしたことを特徴とする請求項4記載のアンテナ装置。
- 前記第1及び第2アンテナ素子を誘電体基板上に形成された印刷パターンにより構成することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のアンテナ装置。
- 複数の前記第1及び第2アンテナ素子をそれぞれ一定の電気長を有する伝送線路で接続したことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 請求項1乃至6に記載の複数のアンテナ装置を主放射方向が異なるように配置し、前記複数のアンテナ装置のうち1又は複数のアンテナ装置の所定の位置同士を短絡線路で電気的に結合/切断自在に接続するように構成し、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子の所定の位置同士を短絡線路で電気的に結合した場合には、前記第1アンテナ素子、前記第2アンテナ素子及び短絡線路とが略4分の1波長のショートスタブとして動作するように前記所定の位置を設定するようにしたことを特徴とするアンテナ装置。
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