JP2006014272A - アンテナ装置 - Google Patents

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裕 斎藤
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Abstract

【課題】 小型な平面構造で、かつ生産性に優れ、鉛直方向から水平方向にチルトした主ビームを形成することのできるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】 基板108の表面に銅箔を切削して形成され、平行に配置された2つのスロット素子109a及び109bと、基板108の裏面に銅箔で形成されたマイクロストリップライン110a及び110bから構成されたアンテナ105を、金属材料で形成されたミラー104から間隔hを隔ててミラーケース103内部の底面に配置する。スロット素子109a及び109bは、T分岐回路を構成するマイクロストリップライン110a及び110bにより位相差が生じて励振され、反射板として動作するミラー104の影響で基板108面の垂直方向から面方向へチルトしたビームが形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車に搭載して無線アクセスシステムなどの路車間通信をするための車両搭載用アンテナ装置及びモバイルカード端末に搭載されるモバイル端末用アンテナ装置に関する。
無線アクセスシステムなどの路車間通信においては、一般的に屋外の電波伝搬環境では電波到来方向は水平方向となることから、車両に搭載される端末局のアンテナの指向性としては水平方向に最大利得が向いていることが求められる。
また、自動車においては、車室外と通信を行うものとして、ETC(Electronic Toll Collection)やVICS(Vehicle Information and Communication System)などがあり、これらに対応した複数のアンテナが必要となってくる。このため、車両搭載用アンテナ装置としては、車室内の美観を損なわないような小型なアンテナであることが望ましい。
これまで、この種のアンテナとして、逆Fアンテナ(平衡給電型板状逆Fアンテナ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この逆Fアンテナは、互いに所定の間隔を置いて面対向して平行に配置された2枚のプレートと、前記プレートの端部に垂直に配置された垂直整合板と、前記垂直整合板と平行で前記プレートの中間部に互いに対向方向に垂直に配置された垂直給電部とから構成される。このような構成の逆Fアンテナは、接地導体板を使用しない平衡型アンテナとして動作するので、水平方向にピーク利得を持つとともに、小型にすることができる。また、この逆Fアンテナは、自動車のルームミラーの裏側に設置することで、水平面内は実質的に無指向性とすることができる。
また、この種の他のアンテナとして、ルームミラーのステーに凹部を設けてアンテナを内蔵し、アンテナの取付角度を調整できる角度調整機構を設けたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような構成のルームミラー内蔵アンテナは、受信感度の良い方向へアンテナを向けることができ、安定した通信を行うことができる。
一方で、上記路車間通信以外で無線LANなどの屋内通信においては、例えば、ノートパソコンに挿入して使用されるモバイルカード端末を用いた無線通信が考えられる。この場合、モバイルカード端末に搭載されるアンテナとしては、生産性や持ち運びの観点から平面構造であることが望ましい。
また、一般にノートパソコンは机上において使用されることを考えると、モバイルカード端末の平面アンテナが実装される面は天井方向に向けられるため、アンテナの指向性としては天井方向から水平方向へチルトした(傾いた)方向に最大利得が向いていることが求められる。
これまで、この種のアンテナとして、パッチ八木・宇田アレーアンテナが提案されている(例えば、特許文献3参照)。このアンテナは、給電素子であるパッチアンテナに隣接して無給電パッチ素子を複数配置することで、八木・宇田アレーとして動作する。このとき、垂直面の仰角θが60度の方向に主ビームが形成される。
特開平8−237019号公報 特開2002−337612号公報 特開2003−142919号公報
しかしながら、特許文献1記載の逆Fアンテナは、立体的で複雑な構成であることから、アンテナ装置の製造が困難であるという問題がある。また、特許文献1に記載の逆Fアンテナは、水平方向にピーク利得がある8の字の放射パターンであり、さらに水平面において無指向性である。このため、特許文献1記載の逆Fアンテナは、路側との通信を行う方向以外にも指向性が向けられていることから、マルチパス波の影響を受けやすく、通信品質が劣化しやすいという問題がある。
また、特許文献2記載のルームミラー内蔵アンテナは、アンテナの取付角度を調整することでアンテナの最大放射方向を水平方向に向けることはできるが、アンテナの取付角度を調整するための角度調整機構が必要であることから、構造が複雑となり、生産性が低下するという問題がある。
また、特許文献3記載のパッチ八木・宇田アレーアンテナは、アンテナ素子として一辺が約1/2波長のパッチを複数用いているため、平面寸法が大きくなるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、小型な平面構造で、かつ生産性に優れ、鉛直方向から水平方向にチルトした主ビームを形成することのできるアンテナ装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明のアンテナ装置は、車両内のフロントガラス近傍に配置された金属材料からなるルームミラーと、金属材料で形成され、前記ルームミラーから所定の間隔を隔てて設けられた導体板と、前記導体板に設けられた第1放射源及び第2放射源と、前記第1放射源及び第2放射源に位相差を設けて励振する励振手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、第1放射源と第2放射源とに位相差を設けて励振すると、ルームミラーが反射板として動作し、第1放射源及び第2放射源からの放射とルームミラーからの放射とを合成することにより、鉛直方向から水平方向にチルトした主ビームを形成することができ、小型な平面構造で、かつ生産性に優れたアンテナ装置を実現するこができる。
本発明によれば、小型な平面構造で、かつ生産性に優れ、鉛直方向から水平方向にチルトした主ビームを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るアンテナ装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素及び相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置を図1から図7を用いて説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、図1(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の設置状態を示す概略側面図である。
図1(a),(b)及び図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置は、ルームミラー101にアンテナ105を配設した構成を有している。
図1及び図2において、ルームミラー101は、支持ステー102、ミラーケース103、ミラー104から構成されている。支持ステー102は、例えば、フロントガラス近傍の車室内の天井107に固定されている。ミラーケース103は、一般的に樹脂で形成された凹型形状の構造で、支持ステー102により支持されている。ミラー104は、例えば、ステンレスなどの金属材料で形成されており、ミラーケース103の凹部を覆うようにミラーケース103に取り付けられている。
アンテナ105は、図2に示すように、ミラーケース103内部の底面に、ミラー104から間隔hを隔てた位置に配置されている。このアンテナ105は、例えば、マイクロストリップラインや同軸線路などにより送受信回路106に接続されている。
送受信回路106は、変復調部や制御部などにより構成されており、アンテナ105と同様にミラーケース103内部の底面に配置されている。また、図示はしていないが、送受信回路106には、ケーブルやBluetoothなどの無線通信手段を介してナビゲーション装置や情報通信端末などが接続される。
次に、図3を用いてアンテナ105の構成を詳細に説明する。図3(a)は、本実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、図3(b)は、前記アンテナの裏面図である。ここでは、アンテナ105の動作周波数を5GHzとして説明する。
図3(a),(b)において、アンテナ105は、例えば、基板108の表面に銅箔を切削して形成された2つのスロット素子109a及び109bと、基板108の裏面に銅箔で形成されたマイクロストリップライン110a及び110bとから構成される。
基板108は、比誘電率εrが例えば2.6で、厚さが1.6mmである両面銅張誘電体基板であり、寸法は46mm×46mm(0.77波長×0.77波長)であり、ミラーケース103に内蔵可能な大きさに形成されている。スロット素子109a及び109bは、例えば、長さが18.5mm(約0.5波長)、幅が1mmであり、素子間隔dを20mmとして平行に配置される。
マイクロストリップライン110a及び110bは、T字型の分岐回路を構成しており、マイクロストリップライン110bはスロット素子109a及び109bのほぼ中央を通過するように配置される。このように構成することにより、マイクロストリップライン110bとスロット素子109a及び109bは、電磁界的に結合される。このとき、マイクロストリップライン110bの先端からスロット素子109a及び109bとの結合部までの長さを調整することで、インピーダンス整合をとることができる。
次に、上述した構成を有するアンテナ105の送信時の動作について説明する。送受信回路106から出力された信号は、マイクロストリップライン110a及び110bを介して、スロット素子109a及び109bに入力される。マイクロストリップライン110aは、マイクロストリップライン110bの中央から距離sずらして接続されている。これにより、スロット素子109aとスロット素子109bとは、位相差が生じて励振される。例えば、図3(b)において、距離sを4.5mmに設定すると、スロット素子109aはスロット素子109bに比べて位相が約100度進んで励振される。
アンテナ105は、ミラー104から間隔h、例えば15mmだけ離れて配置されている。これにより、ミラー104は反射板として動作する。従って、本実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置においては、反射板の効果を写像の原理によりモデル化し、イメージ波源からの放射とスロット素子109a及び109bからの放射を合成することにより、+Z方向から−Y側へ30度チルトした方向に主ビームが形成されることになる。
ここで、ミラーケース103及びミラー104を含めたルームミラー101のミラー部は、角度αだけ傾いて設置されている。このミラー部の角度αを30度程度と仮定すると、ミラーケース103に内蔵されたアンテナ105の主ビームは、車両前方の水平方向に向けられることになる。
図4(a),(b)は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフであって、アンテナ105とミラー104との間隔hを15mmとしたときの指向性を示している。また、図4(a)は、垂直(YZ)面の指向性、図4(b)は、仰角θが30度における円錐面の指向性を示している。
図4(a)において、指向性111は、垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、仰角θが30度の方向へチルトした主ビームが得られていることが確認できる。また、図4(b)において、指向性112は、指向性111と同様に垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、主ビームが−Y方向へ向いていることが確認できる。このとき、主ビームの指向性利得は9.2dBi、円錐面パターンの半値角は95度、F/B比は10dBである。
以上のように、本実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置によれば、2つのスロット素子109a及び109bで構成されたビーム傾斜型のアンテナ105をルームミラー101のミラーケース103の内部にミラー104から所定の間隔hを隔てて配置することで、車両前方との路車間通信に適した水平方向の主ビームを有した小型で平面な構成のルームミラー内蔵アンテナを実現することができる。
なお、本実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置では、2つのスロット素子109a及び109bを所定の間隔hを隔てて位相差給電するアンテナ構成について説明したが、図5(a),(b)に示すような迂回素子115a及び115bを有したループ構造のアンテナ構成としても同様な効果が得られる。
次に、この図5(a),(b)に示す車両搭載用アンテナ装置について説明する。図5(a)は、本発明の実施の形態1に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図6(a)は、図5(a),(b)に示した車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図である。
図5(a),(b)に示す車両搭載用アンテナ装置のアンテナ113は、図6(a),(b)に示すように、一辺が約3分の1波長の矩形状のループ素子114の一組の頂点に全長が約4分の1波長の迂回素子115a及び115bが装荷された構成をしている。アンテナ113は、誘電体基板108の裏面に形成されたマイクロストリップライン116によってループ素子114の迂回素子115a及び115bが装荷されていない頂点から電磁界結合によって給電される。
次に、上述した構成を有するアンテナ113の送信時の動作について説明する。送受信回路106から出力された信号は、マイクロストリップライン116を介してループ素子114に入力される。このとき、アンテナ113は、迂回素子115a及び115bによりループ素子114の迂回素子115a及び115bが装荷されていない対向する頂点において電流振幅がピーク値をとり、それらのピーク点間において電流位相差が生じて励振される。また、アンテナ113は、ミラー104から所定の間隔を隔てて配置されることにより、ミラー104は反射板として動作する。従って、反射板の効果を写像の原理によりモデル化し、イメージ波源からの放射とループ素子114の頂点からの放射を合成することにより、+Z方向から−Y側へ30度チルトした方向に主ビームが形成されることになる。
図7(a),(b)は、図5(a),(b)に示した車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフであって、アンテナ113とミラー104との間隔を15mmとしたときのアンテナ113の指向性を示している。図7(a)において、指向性117は、垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、図4(a),(b)に示すアンテナ105のときと同様に、仰角θが30度の方向へチルトした主ビームが得られていることが確認できる。また、図7(b)において、指向性118は、指向性117と同様に垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、主ビームが−Y方向へ向いていることが確認できる。このとき、主ビームの指向性利得は8.8dBi、円錐面パターンの半値角は65度、F/B比は9dBである。
なお、本実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置では、ルームミラー101のミラー部の傾斜角を30度と仮定したため、ミラー104からアンテナ101,113までの距離hを15mmとして説明したが、距離hを変化させることで主ビームのチルト角を変化させることができるので、主ビームが水平方向に放射されるようにルームミラー101のミラー部の傾斜角に合わせて距離hを設計すれば、同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置について図8から図10を用いて説明する。図8(a)は、本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図8から図10において、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置と共通する構成要素には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置は、図8(a),(b)及び図9に示すように、アンテナ105をリアアンダーミラー119に内蔵した構成を有している。リアアンダーミラー119は、支持アーム120、ミラーケース121、ミラー122から構成されている。
図8(a),(b)及び図9において、支持アーム120は、車室後部のリアガラス123あるいはルーフ124に固定されている。ミラーケース121は、一般的に樹脂で形成された凹型形状の構造で、支持アーム120により支持されている。ミラー122は、例えば、ステンレスなどの金属材料で形成されており、ミラーケース121の凹部を覆うようにミラーケース121に取り付けられている。このように構成されたリアアンダーミラー119は、水平方向に対して角度αだけ傾いて設置される。
アンテナ105は、ミラー122から間隔h離れたミラーケース121内部の底面に配置される。アンテナ105の構成については、実施の形態1で示した構成と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ここで、リアアンダーミラー119の設置角度αが45度程度であると仮定すると、アンテナ105の動作周波数を5GHzとした場合、アンテナ105とミラー122の間隔hを25mmに設定することでアンテナ105の主ビームは+Z方向から−Y側へ45度チルトした方向に形成される。これにより、アンテナ105の主ビームは、車両後方の水平方向に向けられる。
図10は、(a),(b)は、本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフであって、アンテナ105とミラー122との間隔hを25mmとしたときの指向性を示している。また、図10(a)は、垂直(YZ)面の指向性、図10(b)は、仰角θが45度における円錐面の指向性を示している。
図10(a)において、指向性125は、垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、仰角θが45度の方向へチルトした主ビームが得られていることが確認できる。また、図10(b)において、指向性126は、指向性125と同様に垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、主ビームが−Y方向へ向いていることが確認できる。このとき、主ビームの指向性利得は10.2dBi、円錐面パターンの半値角は80度、F/B比は10dBである。
このように構成されたリアアンダーミラー119に内蔵されたアンテナ105と、実施の形態1で説明したルームミラー101に内蔵されたアンテナ105とを組み合わせることで、車両の前方と後方において通信が可能となり、通信領域を拡大することができる。 例えば、電柱に取り付けられた固定局との通信において、移動中の車両の前方に前記電柱があるときは、ルームミラー101に内蔵されたアンテナ105により通信が可能となり、移動中の車両の後方に前記電柱があるときは、リアアンダーミラー119に内蔵されたアンテナ105により通信が可能となる。
以上のように、本実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置よれば、実施の形態1で説明したアンテナ105をリアアンダーミラー119のミラーケース121の内部に、ミラー122から所定の間隔hを隔てて配置することで、車両後方との路車間通信に適した水平方向の主ビームを有した小型で平面な構成のリアアンダーミラー内蔵アンテナを実現することができる。
また、本実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置よれば、そのリアアンダーミラー内蔵アンテナと、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したルームミラー内蔵アンテナと、を組み合わせることで、車両の前方と後方において通信が可能となり、通信領域を拡大することができる。
なお、本実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置では、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置と同じように、図6に示すような迂回素子115a,115bを有したループ構造のアンテナを用いても同様な効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置について図11から図14を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態3に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図11から図14において、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置と共通する構成要素には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置は、ルームミラー101にアンテナ127を内蔵させた構成を有している。図11及び図12(a),(b)に示すように、アンテナ127は、ミラー104から間隔hを隔ててミラーケース103内部の底面に配置される。また、アンテナ127は、高周波スイッチ128を介して、送受信回路106に接続される。高周波スイッチ128は、例えば、1つの入力端子と2つの出力端子を有するSPDT(Single Pole Double Throw)スイッチからなり、その入力端子が送受信回路106に接続され、その出力端子がアンテナ127に接続される。
次に、図12(a),(b)を用いてアンテナ127の構成について説明する。図12(a)は、本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、図12(b)は、前記アンテナの裏面図である。なお、ここでは、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したアンテナ105と異なるマイクロストリップライン部分についてのみ説明する。また、アンテナ127の動作周波数を5GHzとして説明する。
図12(a),(b)において、マイクロストリップライン129a,129b,129cは、π字型の分岐回路を構成している。マイクロストリップライン129aは、マイクロストリップライン129cの中心からスロット素子109a側に距離sずらして接続され、マイクロストリップライン129bは、スロット素子109b側に距離sずらして接続される。マイクロストリップ129cは、スロット素子109a及び109bのほぼ中央を通過するように配置され、マイクロストリップライン129cとスロット素子109a及び109bとは、電磁界的に結合される。
次に、上述のような構成を有するアンテナ127において、高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン129aが接続された場合の動作について説明する。
図11及び図12(a),(b)において、送受信回路106から出力された信号は、マイクロストリップライン129a及び129cを介して、スロット素子109a及び109bに入力される。マイクロストリップライン129aは、マイクロストリップライン129bの中央から距離sずらして接続されていることにより、スロット素子109aとスロット素子109bとは位相差が生じて励振される。
このとき、高周波スイッチ128のマイクロストリップライン129bの端子がオープンと仮定すると、マイクロストリップライン129bとマイクロストリップライン129cとの接続部から高周波スイッチ128の端子までの長さを2分の1波長の整数倍とすることで、マイクロストリップライン129bとマイクロストリップライン129cとの接続部において、オープンとなり、マイクロストリップライン129bの影響を無視することができる。
ここで、例えば、距離sを4.5mmに設定すると、スロット素子109aはスロット素子109bに比べて位相が約100度進んで励振されるため、反射板の効果を有するミラー104の影響を考慮すると、+Z方向から−Y側へチルトした方向へ主ビームが形成されることになる。
同様に、高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン129bが接続された場合についても、マイクロストリップライン129aとマイクロストリップライン129cとの接続部から高周波スイッチ128の端子までの長さを2分の1波長の整数倍とすることで、スロット素子109bはスロット素子109aに比べて位相が進んで励振されるため、+Z方向から+Y側へチルトした方向へ主ビームが形成されることになる。
ここで、ルームミラーの設置角度αが30度程度と仮定すると、マイクロストリップライン129aから励振される場合、水平方向に主ビームが向けられ、マイクロストリップライン129bから励振される場合、水平方向から60度上方に傾いた方向に主ビームが向けられる。従って、本実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置においては、受信感度が良好なビームを選択制御することで通信品質を向上することができる。
図13(a),(b)は、間隔hが15mmとしたときの指向性を示す図であって、図13(a)は、垂直(YZ)面の指向性、図13(b)は、仰角θが30度における円錐面の指向性を示している。
図13(a),(b)において、指向性130a及び131aは、マイクロストリップライン129aから励振した場合の垂直偏波Eθ成分の指向性を示しており、指向性130b及び131bは、マイクロストリップライン129bから励振した場合の垂直偏波Eθ成分の指向性を示している。これらの指向性から、仰角θが30度の方向へチルトした主ビームが得られていることが確認でき、高周波スイッチ128により主ビーム方向を切り替えることができると言える。このとき、主ビームの指向性利得は9.2dBi、円錐面パターンの半値角は95度、F/B比は10dBである。
上述のように、本実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置によれば、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したルームミラー内蔵アンテナにビーム切替手段を設けて車両前方において水平方向と斜め上方向に主ビームを切り替えることで、通信品質を向上することができる。
なお、本実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置では、実施の形態13に係る車両搭載用アンテナ装置と同じように、図14(a),(b)に示すような迂回素子を有したループ構造のアンテナ132を用いても同様な効果が得られる。このアンテナ132は、ループ素子の対角の頂点に実装された2つのマイクロストリップラインから電磁界結合によって給電され、マイクロストリップラインを高周波スイッチ128によって切替励振することで、主ビーム方向を切り替えることができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置について図15から図18を用いて説明する。図15(a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図15から図18において、実施の形態1から実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置と共通する構成要素には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
本実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置は、実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナ127をアンテナ133に変更した構成をしているので、アンテナ133の構成のみについて図16(a),(b)を用いて詳細に説明する。ここでは、アンテナ133の動作周波数を5GHzとして説明する。
図16(a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図である。本実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナ133は、実施の形態3のアンテナ127に2つのスロット素子134a及び134bを追加した構成を有している。
図16(a),(b)において、スロット素子134a及び134bは、スロット素子109a及び109bと同様に、基板108の表面に銅箔を切削し形成され、スロット素子109a及び109bと直交するように所定の間隔を隔てて配置されている。このとき、スロット素子109a,109b,134a,134bは、正方形状に配置される。
このアンテナ133のマイクロストリップライン135a,135b,135c,135dは、基板108の裏面に銅箔で形成される。マイクロストリップライン135aは、スロット素子109aと交差するように形成されたL字型の銅箔パターンで、スロット素子109aと電磁界的に結合されており、一端が高周波スイッチ137aに接続されている。このアンテナ133は、マイクロストリップライン135aの開放端からスロット素子109aとの結合部までの長さを調整することで、インピーダンス整合をとることができる。同様にして、マイクロストリップライン135a,135b,135c,135dは、スロット素子109b,134a及び134bとそれぞれ交差するように形成されたL字型の銅箔パターンで、スロット素子109b、134a及び134bと電磁界的に結合される。マイクロストリップライン135cは、マイクロストリップライン135aと同様に、一端が高周波スイッチ137aに接続され、マイクロストリップライン135b及び135dは、一端が高周波スイッチ137bに接続されている。
マイクロストリップライン136a,136b,136cは、実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナ127のマイクロストリップライン129a,129b,129cと同じように、π字型の分岐回路を構成している。マイクロストリップライン136aは、マイクロストリップライン136cの中心から高周波スイッチ137a側に距離sずらして接続され、マイクロストリップライン136bは高周波スイッチ137b側に距離sずらして接続される。マイクロストリップ136cの先端は、高周波スイッチ137a及び137bにそれぞれ接続される。
高周波スイッチ137a及び137bは、例えば、SPDTスイッチである。高周波スイッチ137aの入力端子は、マイクロストリップライン136c、出力端子は、マイクロストリップライン135a及び135cにそれぞれ接続されている。また、高周波スイッチ137bの入力端子は、マイクロストリップライン136c、出力端子は、マイクロストリップライン135b及び135dにそれぞれ接続されている。
次に、上述した構成を有する本実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置の動作について説明する。以下、アンテナ133の動作周波数を5GHzとして説明する。
図16(a),(b)において、まず、高周波スイッチ137aは、マイクロストリップライン135aとマイクロストリップライン136cとが接続されるように、また高周波スイッチ137bは、マイクロストリップライン135bとマイクロストリップライン136cとが接続されるように動作する場合は、実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置で説明した場合と同様に、スロット素子109a及び109bが励振される。高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン136aが接続された場合について説明すると、マイクロストリップライン136aは、マイクロストリップライン136cの中央から距離sずらして接続されているため、スロット素子109aとスロット素子109bとは位相差が生じて励振される。例えば、距離sを4.5mmに設定すると、スロット素子109aは、スロット素子109bに比べて位相が約100度進んで励振されるため、+Z方向から−Y側へチルトした方向へ主ビームが形成されることになる。同様にして、高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン136bが接続された場合は、スロット素子109bはスロット素子109aに比べて位相が約100度進んで励振されるため、+Z方向から+Y側へチルトした方向へ主ビームが形成されることになる。
次に、高周波スイッチ137aは、マイクロストリップライン135cとマイクロストリップライン136cとが接続されるように、また高周波スイッチ137bは、マイクロストリップライン135dとマイクロストリップライン136cとが接続されるように動作する場合について説明する。この場合、マイクロストリップライン136a及び136bが距離sだけずらして接続されているため、スロット素子34aとスロット素子34bとは位相差が生じて励振される。高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン136aが接続された場合は、スロット素子134aは、スロット素子134bに比べて位相が約100度進んで励振されるため、+Z方向から−X側へチルトした方向へ主ビームが形成され、高周波スイッチ128により送受信回路106とマイクロストリップライン136bが接続された場合は、スロット素子134bはスロット素子134aに比べて位相が約100度進んで励振されるため、+Z方向から+X側へチルトした方向へ主ビームが形成される。
上記のように構成することで、図17(a),(b)に示すように、車両の上下方向及び横方向に主ビームを切り替えることが可能となる。図17(a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略側面図、図17(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略平面図である。
図17(a),(b)において、指向性138a及び138bは、スロット素子109a及び109bを位相差給電した場合の指向性を示している。指向性139a及び13109bは、スロット素子134a及び134bを位相差給電した場合の指向性を示している。このように、指向性を車両前方において上下左右に切り替えることができるため、最適なビームを適宜選択することで通信品質を向上することができる。
また、上記構成のアンテナ133を、図18(a),(b)に示すように、リアアンダーミラー140に内蔵することで、8方向のビーム切替が可能となり、通信品質を更に向上することができる。図18(a)は、本発明の実施の形態4に係る他の車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略側面図、図18(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略平面図である。
以上のように、本実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置によれば、4つのスロット素子を正方形状に配置し、対向する2組のスロット素子にそれぞれ位相差をもたせて励振させることで、車両前方において上下左右の4方向にビームを形成することができる小型で平面な構成のルームミラーまたはリアアンダーミラー内蔵のアンテナを実現できる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置について図19(a),(b)及び図20(a),(b)を用いて説明する。図19(a)は、本発明の実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、図19(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。図19(a),(b)及び図20(a),(b)において、実施の形態1から実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置と共通する構成要素には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図19(a),(b)に示すように、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置は、実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したアンテナ105が、所定の間隔を隔てて2つ配置され、それぞれのアンテナ105を高周波スイッチ141で切り替えるように構成されている。
このように構成することで、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置においては、空間ダイバーシチの効果が得られ、通信品質を向上することができる。
また、図20(a)は、本発明の実施の形態5に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、図20(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図である。
図20(a),(b)に示す車両搭載用アンテナ装置は、実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したアンテナ133が、所定の間隔を隔てて2つ配置され、それぞれのアンテナ133を高周波スイッチ128及び141で切り替えるように構成されている。
このように構成することで、図20(a),(b)に示す車両搭載用アンテナ装置においては、図19(a),(b)に示した車両搭載用アンテナ装置と同様に、空間ダイバーシチの効果が得られ、通信品質を向上することができる。
上述のように、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置によれば、2つのアンテナをルームミラー内部に所定の間隔を隔てて配置して切り替える構造とすることで、空間ダイバーシチの効果を得られ、通信品質を向上することができる。
なお、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置では、スロット素子を位相差給電する方式の車両搭載用アンテナ装置として説明したが、図5(a),(b)及び図14(a),(b)に示すような迂回素子を有したループアンテナとしても同様な効果が得られる。
また、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置では、同じ構成のアンテナを所定の間隔を隔てて配置した構成としたが、一方をスロット素子構成、他方を線状素子構成とするようにしてもよい。このような構成の車両搭載用アンテナ装置においては、双対の原理から主偏波が異なるので、偏波ダイバーシチの効果も得ることができる。
また、本実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置では、ルームミラー内蔵アンテナの場合について説明したが、実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置に示すように、リアアンダーミラー121に2つのアンテナを内蔵させた構成としてもよい。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置について図21(a),(b)を用いて説明する。図21(a)は、本発明の実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、図21(b)は、前記モバイル端末用アンテナ装置の実装構造を示す詳細図である。実施の形態1から実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置と共通する構成要素には同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。ここでは、アンテナ133の動作周波数を25GHzとして説明する。
図21(a),(b)に示すように、本実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置は、実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置で説明したアンテナ133が、例えば、ノートパソコン142の側面に形成されているカードスロットに挿入されるモバイルカード端末143の表面に実装される。モバイルカード端末は、例えば、PCMCIAカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカードである。このとき、モバイルカード端末143の筐体下部は金属材料で形成された導体板144であり、アンテナ133との間隔tは約5mmに設定される。このため、導体板144は反射板として動作し、実施の形態4で説明したように対向する2組のスロット素子に位相差をもたせて励振させることで+Z側から水平方向へチルトした主ビームが形成される。
上記のように構成することで、図22(a),(b)に示すように、天井方向(+Z方向)から水平方向にチルトした主ビームが形成され、4方向に主ビームを切り替えることが可能となる。図22(a)は、本発明の実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置の垂直(XZ)面指向性を示すグラフ、図22(b)は、垂直(YZ)面指向性を示すグラフである。このように、指向性を4方向に切り替えることができるため、最適なビームを適宜選択することで通信品質を向上することができる。
上述のように、本実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置によれば、筐体下部が導体板で形成されたモバイルカード端末の表面に4つのスロット素子を正方形状に配置し、対向する2組のスロット素子にそれぞれ位相差をもたせて励振させることで、天井方向からチルトした方向において4方向にビームを形成することができる小型で平面な構成のモバイル端末内蔵のアンテナを実現できる。
なお、本実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置では、スロット素子を位相差給電する方式の車両搭載用アンテナ装置として説明したが、図5(a),(b)及び図14(a),(b)に示すような迂回素子を有したループアンテナを複数配列した構成としても同様な効果が得られる。
本発明に係るアンテナ装置は、小型な平面構造で、かつ生産性に優れ、鉛直方向から水平方向にチルトした主ビームを形成することができ、路車間通信における車両搭載用アンテナ装置及び近距離通信におけるモバイル端末用アンテナ装置として有用である。
(a)は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の設置状態を示す概略側面図 (a)は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図 (a)は、本発明の実施の形態1に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフ、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の他の指向性を示すグラフ (a)は、本発明の実施の形態1に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、図5(a),(b)に示した車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図 (a)は、図5(a),(b)に示した車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフ、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の他の指向性を示すグラフ (a)は、本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置の設置状態を示す概略側面図 (a)は、本発明の実施の形態2に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフ、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の他の指向性を示すグラフ 本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図 (a)は、本発明の実施の形態3に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性を示すグラフ、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の他の指向性を示すグラフ (a)は、本発明の実施の形態3に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置のアンテナの表面図、(b)は、前記アンテナの裏面図 (a)は、本発明の実施の形態4に係る車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略側面図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略平面図 (a)は、本発明の実施の形態4に係る他の車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略側面図、(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の指向性のイメージを示す車両の概略平面図 (a)は、本発明の実施の形態5に係る車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、本発明の実施の形態5に係る他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記他の車両搭載用アンテナ装置の実装構造を示す分解斜視図 (a)は、本発明の実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置の実装構造を示す概略斜視図、(b)は、前記モバイル端末用アンテナ装置の実装構造を示す詳細図 (a)は、本発明の実施の形態6に係るモバイル端末用アンテナ装置の垂直(XZ)面指向性を示すグラフ、(b)は、前記モバイル端末用アンテナ装置の垂直(YZ)面指向性を示すグラフ
符号の説明
101 ルームミラー
102 支持ステー
103 ミラーケース
104 ミラー
105,113 アンテナ
106 送受信回路
107 天井
108 基板
109a,109b スロット素子
110a,110b,116 マイクロストリップライン
111,112,117,118 指向性
114 ループ素子
115a,115b 迂回素子
119 リアアンダーミラー
120 支持アーム
121 ミラーケース
122 ミラー
123 リアガラス
124 ルーフ
125,126 指向性
127 アンテナ
128 高周波スイッチ
129a,129b,129c マイクロストリップライン
130a,130b,131a,131b 指向性
132 アンテナ
133 アンテナ
134a,134b スロット素子
135a,135b,135c,135d マイクロストリップライン
136a,136b,136c マイクロストリップライン
137a,137b 高周波スイッチ
138a,138b,139a,139b 指向性
140 リアアンダーミラー
141 高周波スイッチ
142 ノートパソコン
143 モバイルカード端末
144 導体板

Claims (10)

  1. 車両内のフロントガラス近傍に配置された金属材料からなるルームミラーと、
    金属材料で形成され、前記ルームミラーから所定の間隔を隔てて設けられた導体板と、
    前記導体板に設けられた第1放射源及び第2放射源と、
    前記第1放射源及び第2放射源に位相差を設けて励振する励振手段と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 車両後部に設置された金属材料からなるリアアンダーミラーと、
    金属材料で形成され、前記リアアンダーミラーから所定の間隔を隔てて設けられた導体板と、
    前記導体板に設けられた第1放射源及び第2放射源と、
    前記第1放射源及び第2放射源に位相差を設けて励振する励振手段と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  3. 一面が金属材料で形成されたカード型の端末無線機と、
    前記カード型端末無線機の他面に設けられた第1放射源及び第2放射源と、
    前記第1放射源及び第2放射源に位相差を設けて励振する励振手段と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  4. 前記第1放射源及び第2放射源は、前記導体板に互いに平行に形成された第1スロット素子及び第2スロット素子であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1スロット素子と直交するように形成された第3スロット素子と、
    前記第3スロット素子と平行に形成された第4スロット素子と、を具備することを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1放射源及び第2放射源は、全長が使用周波数の略4分の1波長の迂回素子を対向する2つの頂点に有する矩形状のループアンテナであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記励振手段は、対向するスロット素子を励振する位相を切り替えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のアンテナ装置を前記ルームミラーまたは前記リアアンダーミラーに複数備えることを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置のいずれか一方を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項1及び請求項2に記載のアンテナ装置の両方を備えたことを特徴とする無線通信システム。
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