JP2009005248A - 車載アンテナ装置 - Google Patents

車載アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009005248A
JP2009005248A JP2007166306A JP2007166306A JP2009005248A JP 2009005248 A JP2009005248 A JP 2009005248A JP 2007166306 A JP2007166306 A JP 2007166306A JP 2007166306 A JP2007166306 A JP 2007166306A JP 2009005248 A JP2009005248 A JP 2009005248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
antenna element
vehicle
roof
windshield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007166306A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4693815B2 (ja
Inventor
Yuji Sugimoto
勇次 杉本
Mitsuru Fujita
充 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007166306A priority Critical patent/JP4693815B2/ja
Priority to DE200810002318 priority patent/DE102008002318A1/de
Publication of JP2009005248A publication Critical patent/JP2009005248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4693815B2 publication Critical patent/JP4693815B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • H01Q1/3291Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle mounted in or on other locations inside the vehicle or vehicle body
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/22Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using a secondary device in the form of a single substantially straight conductive element
    • H01Q19/24Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using a secondary device in the form of a single substantially straight conductive element the primary active element being centre-fed and substantially straight, e.g. H-antenna

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】車両のルーフパネルがアンテナに与える影響を緩和することが可能な車載アンテナ装置を提供する。
【解決手段】車載アンテナ装置10では、ルーフパネル12がフロントガラス11に接する辺をルーフ端12rとして、アンテナエレメント1が、フロントガラス11に接する位置、且つ、ルーフ端12rからルーフ距離drだけ離間した位置で配置され、反射エレメント2が、アンテナエレメント1からエレメント距離d2だけ車体の後方側に離間した位置に配置される。このため、アンテナエレメント1に対するルーフ端12r及び反射エレメント2の反射器としての作用が合成され、この合成された作用によりアンテナの指向性をより車体の前方かつ水平方向側に向けることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線信号による車両外部との送受信を行うために車両の室内、特にアンテナエレメント等がフロントガラス近傍に設置される車載アンテナ装置に関する。
従来より、無線信号の送受信を行うために車両に搭載される車載アンテナ装置のうち、そのアンテナエレメント等(以下、単にアンテナと呼ぶ)が車両フレーム等を形成する金属により受ける影響を極力減少させるために、アンテナが車両ガラスの近傍に設置されるガラスアンテナ装置が開発され続けている。
この種のガラスアンテナ装置は、一般的に、車両ガラスのうち特にフロントガラスの近傍に設置される(以下、FGアンテナ装置と呼ぶ)。即ち、開閉動作が行われるサイドガラスの近傍にアンテナを設置すると、サイドガラスの開閉状態によってアンテナの送受信特性が変化してしまい、安定した受信ができないためであり、また、曇りの発生を防止するための電熱線が配線されるリアガラスの近傍にアンテナを設置すると、電熱線がアンテナと電磁結合することにより、アンテナの送受信特性が低下してしまうためである。
このようなFGアンテナ装置として、ルーフパネルをアンテナの反射器として積極的に利用し、指向性を前方に向けることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、車両の後方から車室内を通過してFGアンテナ装置に到達する無線信号は、車両フレーム等を形成する金属により、反射・散乱を受けたものとなっており、無線信号を復調する際に行われる伝搬路等化の作業を困難なものとするために高い受信特性が得られないと考えられ、このような無線信号をできるだけ受信しないようにする必要があるためである。
特開2006−314071号公報
ところで、昨今では、車両の機能の向上に伴い、アンテナの指向性に要求される精度が高度なものになりつつある。
例えば、車車間で無線信号の送受信を行うことにより各種情報の受け渡しを行う車車間通信機能を利用する際に、道路上の他の車両とダイレクトに無線信号の送受信を行うためには、水平方向に指向性を有するアンテナを車両に設置することが望ましい。
しかし、図17に示すように、従来のFGアンテナ装置では、フロントガラス上に設置されたアンテナが、アンテナの反射器として利用されるルーフパネルに対して前方かつ下方に位置するため、アンテナの指向性が、水平方向に対してフロントガラスの傾斜角度φだけ下方側(方向E1)に傾いてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、車両のルーフパネルがアンテナに与える影響を緩和することが可能な車載アンテナ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するためになされた請求項1に記載の車載アンテナ装置は、予め設定された周波数帯の信号を送受信可能、即ち、輻射器として作用する第1アンテナエレメントと、この第1アンテナエレメントに対して反射器として作用する第2アンテナエレメントとを備えている。
このうち、第1アンテナエレメントは、車体のフロントガラスに接する位置に配置される。
また、第2アンテナエレメントは、第1アンテナエレメントの設置位置より後方側(車体の前後方向において後方側)、且つ、フロントガラスと非接触な位置で車室内に配置される。
このように構成された本発明の車載アンテナ装置では、図14(a)に示すように、金属製のルーフパネルがフロントガラスに接する辺(以下、ルーフ端と呼ぶ)が、フロントガラス上に設置された第1アンテナエレメントの反射器として作用する。このため、アンテナの指向性が前方かつ下方(方向E1)に向く。
また、第1アンテナエレメントに対して反射器として作用する第2アンテナエレメントが、第1アンテナエレメントの設置位置より後方側、且つ、ルーフパネルより下方側に配置されているため、アンテナの指向性を、前方、且つ、少なくともルーフ端が作用する方向(方向E1)よりも上方(方向E0)に向けることができる。即ち、ルーフ端及び第2アンテナエレメントの双方が与える影響を合成したアンテナの指向性の方向(方向E)を、ルーフ端のみが作用する方向(方向E1)に対して上方側に向けることができる。
したがって、本発明の車載アンテナ装置によれば、車両のルーフパネルがアンテナに与える影響を緩和することができる。
そして、請求項2に記載のように、第2アンテナエレメントは、エレメント角が仰角となる角度に位置していることが好ましい。但し、エレメント角とは、第2アンテナエレメントから第1アンテナエレメントに向かう方向をエレメント間方向、車体の高さ方向に直交する面のうち第2アンテナエレメントを含む面を第2素子水平面として、この第2素子水平面に対してエレメント間方向が向く角をいう。
この場合、図14(b)に示すように、第2アンテナエレメントが第1アンテナエレメントより下方側に配置されているため、アンテナの指向性を前方かつ上方(方向E0)に向けることができる。このため、車両のルーフパネルがアンテナに与える影響をより緩和することができる。
さらに、本発明の車載アンテナ装置では、請求項3に記載のように、第2アンテナエレメントは、エレメント角がフロントガラスの傾斜角度以下の角度となるように位置していることが望ましい。但し、フロントガラスの傾斜角度とは、車体の高さ方向に直交する面のうち第1アンテナエレメントを含む面を第1素子水平面として、この第1素子水平面に対する傾斜角度である。
即ち、図15に示すように、第1アンテナエレメント1に対して、ルーフ端が反射器としてアンテナ指向性に及ぼす強度(以下、ルーフ作用強度と呼ぶ)と、第2アンテナエレメントが反射器としてアンテナ指向性に及ぼす強度(以下、エレメント作用強度と呼ぶ)とが等しいと仮定して、エレメント角(θ)がフロントガラスの傾斜角度(φ)に等しい場合、ルーフ端及び第2アンテナエレメントの双方が与える影響を合成したアンテナの指向性の方向(方向E)を、第1素子水平面に対して平行に向けることができる。
また、エレメント作用強度がルーフ作用強度より大きい場合には、エレメント角をフロントガラスの傾斜角度以下となる角度の範囲で設定する(即ち、指向性の打ち上げ角を抑える)ことにより、アンテナの指向性の方向(方向E)を、第1素子水平面に対して平行に向けることが可能となる。
したがって、本発明の車載アンテナ装置によれば、車両のルーフパネルがアンテナに与える影響をより適量だけ緩和することができる。なお、ルーフ端から第1アンテナエレメントに向かう方向が第1素子水平面に対してなす角度は、フロントガラスの傾斜角度に概ね等しいものとみなす。
そして、具体的には、請求項4に記載のように、第1アンテナエレメントと、ルーフ端及び第2アンテナエレメントとの距離(ルーフ距離)は、車体の前方向に対する第1アンテナエレメントの利得(前方利得)が第1アンテナエレメント単体の絶対利得以上となるように設定され、この設定された距離となる位置に、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントを配置すればよい。
ところで、本発明の車載アンテナ装置では、請求項5に記載のように、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、線状の導体からなり、ルーフ端に対して平行に配置されることが望ましい。
この場合、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントが、単純な形状および位置関係を有しているため、ルーフ端及び第2アンテナエレメントが第1アンテナエレメントの反射器として作用する際のアンテナの指向性の変化を予測し易くなり、ひいては、アンテナの指向性を向けたい方向に応じて、第2アンテナエレメントの設置位置を精度よく求めることができる。
また、本発明の車載アンテナ装置では、請求項6に記載のように、第1アンテナエレメントとしては、半波長ダイポールアンテナを用いることが好ましい。なお、半波長ダイポールアンテナは、第1アンテナエレメントが送受信可能な周波数帯の信号の波長をλとして、0.5λの長さ(但し、その長さは設置環境に応じて変更される)を有する指向性アンテナである。
この場合、半波長ダイポールアンテナからなる第1アンテナエレメント単体が、車幅方向に対して直交する方向にアンテナの指向性を有するため、当該車載アンテナ装置における第1アンテナエレメントのアンテナの指向性を更に前方に向けることができる。
ところで、本発明の車載アンテナ装置では、請求項7に記載のように、第2アンテナエレメントは、前方利得を変化させる可変容量素子を装荷していることが望ましい。
この場合、可変容量素子の容量(即ち、インピーダンス値)を制御することにより、第2アンテナエレメントが第1アンテナエレメントの反射器としてアンテナの指向性に及ぼす強度(即ち、エレメント作用強度)を変えることができるため、第2アンテナエレメントの設置位置に応じて、アンテナの指向性を前方に向くように調節することができる。
また、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、請求項8に記載のように、同一基板上に設置されてもよいし、請求項9に記載のように、それぞれ別体に設置されてもよい。
前者の場合、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメント(アンテナと総称する)を備える基板を車室内に設置すればよいため、アンテナの設置がより簡単になり、後者の場合、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントとの間が空間となるため、アンテナの設置スペースを削減する共に、アンテナの設置の自由度を向上させることができる。
更に、第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントがそれぞれ別体に設置される場合、請求項10に記載のように、第2アンテナエレメントがルームミラーの背面部に設置されてもよいし、請求項11に記載のように、第1アンテナエレメントが柔軟性を有するフィルム上に形成されてもよい。
前者の場合、第2アンテナエレメントの設置箇所がルームミラーの背面部であるため、第2アンテナエレメントが運転者の視界に入らずに済み、後者の場合、第1アンテナエレメントが形成されているフィルムが柔軟性を有するため、曲面を有するフロントガラス上に貼り付けることができ、アンテナの設置スペースを更に削減させることができる。
更に、請求項12に記載のように、第1アンテナエレメントが形成されるフィルムは、透明フィルムであって、請求項13に記載のように、第1アンテナエレメントは、金属細線により形成されていることが好ましい。
前者の場合、第1アンテナエレメントが形成されるフィルムが透明であるため、フィルムをフロントガラス上に貼り付けた際に、運転者の視界をほとんど遮らずに済み、後者の場合、第1アンテナエレメントが金属細線により形成されているため、製造工程におけるフィルム上でのアンテナの印刷や乾燥が不要となり、より簡易に製造することができる。
また、本発明の車載アンテナ装置では、請求項14に記載のように、第1アンテナエレメントよりも長い線状の導体からなる第3アンテナエレメントを備え、この第3アンテナエレメントが、フロントガラス上のルーフ端側、且つ、ルーフパネルと非接触な位置にて、第1アンテナエレメントに対して平行に配置されてもよい。
一般的に、図16(a)に示すように、第1アンテナエレメントに電流Iiが流れる際に、この電流Iiとは逆向きの誘導電流Irがルーフ端に流れるために、ルーフ端が、誘導性となり、アンテナの反射器として作用するのである。
ところが、図16(b)に示すように、第1アンテナエレメントよりも長い線状の導体からなる第3アンテナエレメントが、フロントガラス上のルーフ端側、且つ、ルーフパネルと非接触な位置に配置されているため、第1アンテナエレメントに電流I1が流れる際に、この電流I1とは逆向きの誘導電流I3が第3アンテナエレメントに流れ、この誘導電流I3が、ルーフパネル上に流れる誘導電流Irと、相互に打ち消し合う関係になり、ルーフ端の反射器としての作用を抑制することができる。このため、ルーフパネルによりアンテナの指向性が下方に向くことを抑制することができる。
なお、このような第3アンテナエレメントを設けた場合は、請求項15に記載にように、第2アンテナエレメントを省略した構成としてもよい。
この場合、ルーフパネルによる影響を抑制し、指向性アンテナが本来有するアンテナ特性を実現することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
<車載アンテナ装置の構成(1)>
図1は、本発明が適用された第1実施形態の車載アンテナ装置10の構成を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態の車載アンテナ装置10は、予め設定された周波数の(その波長をλとする)信号を送受信可能なアンテナエレメント1と、反射器として作用する反射エレメント2とを備え、これらのエレメント1,2は、ガラス入りエポシキ樹脂(ガラエポ)等の絶縁材料からなるアンテナ基板4上に形成された導体パターンからなる。なお、以下では、アンテナ基板4の長手方向をα方向、妻手方向をβ方向とする。
このうち、アンテナエレメント1は、アンテナ基板4による波長短縮率をkとして、そのエレメント長L1がL1=0.5kλとなる長さの線状の導体からなり、この長さ方向(以下、アンテナ軸方向と呼ぶ)がα方向となるようにアンテナ基板4上のβ方向側縁を有する縁部に配設されている。
なお、アンテナエレメント1は、中央部に給電点を有し、この給電点に高周波電流I1が供給されると、アンテナ軸方向に対して垂直な方向に電磁波が一様に放射される周知のλ/2ダイポールアンテナである。
また、反射エレメント2は、そのエレメント長L2が少なくともL2>L1となる長さの線状の導体からなり、この長さ方向がα方向(即ち、アンテナエレメント1に対して平行)となり、且つ、アンテナエレメント1からβ方向に距離(以下、エレメント距離という)d2だけ離間した位置となるように配設されている。
なお、エレメント距離d2は、反射エレメント2が誘導性となる距離、即ち、反射エレメント2が反射器として作用し、アンテナの指向性が反射エレメント2からアンテナエレメント1に向かう方向(以下、エレメント方向という)に生じる距離に設定されている。
<車載アンテナ装置の設置(1)>
ここで、図2は、車載アンテナ装置10が車室内に設置された状態を示す断面図である。但し、車幅方向に直交する断面のうちアンテナエレメント1の中央部を含む断面を、車幅方向から見た断面を示している。
なお、以下では、車体の前後方向をX方向(車体の前方向を正、後ろ方向を負とする)、車幅方向をY方向、X方向およびY方向に直交する方向、即ち、車体の上下方向(車体の上方向を正、下方向を負とする)をZ方向とし、X−Y平面のうちアンテナエレメント1を含む面を第1素子水平面21、X−Y平面のうち反射エレメント2を含む面を第2素子水平面22とする。
図2に示すように、車載アンテナ装置10は、アンテナ基板4上のアンテナエレメント1がフロントガラス11に車室内側から接し、且つ、アンテナエレメント1のアンテナ軸方向がY方向となる位置に設置されている。また、車載アンテナ装置10は、ルーフパネル12がフロントガラス11に接する辺をルーフ端12rとして、アンテナエレメント1がルーフ端12rからフロントガラス11の傾斜方向に距離(以下、ルーフ距離という)drだけ離間した位置となるように配置されている。但し、ルーフ端12rに沿った方向はY方向と一致する、即ち、アンテナエレメント1はルーフ端12rと平行に配置されているものとみなす。
なお、ルーフ距離drは、ルーフ端12rが誘導性となる距離、即ち、ルーフ端12rが反射器として作用し、ルーフ端12rからアンテナエレメント1に向かう方向(以下、ルーフ方向という)に指向性が生じる距離に設定されている。
そして、車載アンテナ装置10は、第1素子水平面21に対するアンテナ基板4の成す角度、即ち、エレメント方向が第2素子水平面22に対して成す角度(以下、エレメント角度という)θが、第1素子水平面21に対するフロントガラス11の傾斜角度(以下、FG角度という)φと等しくなるように設置されている。
ところで、ルーフ距離dr(エレメント距離d2)は、例えば、ルーフ方向(エレメント方向)に対するアンテナの利得と、電圧定在波比(所謂、VSWR)によって決定すればよい。
ここで、図3及び図4は、ルーフ距離drをシミュレーションによって求めた結果を示す。
このうち、図3(a)は、シミュレーションの測定条件を示す説明図である。
図3(a)に示すように、測定条件としては、ルーフパネル12のうちアンテナエレメント1に作用する部分を、矩形の金属板M1とみなし、この金属板M1は、アンテナエレメント1と同一平面上、且つ、その長手方向がアンテナエレメント1と平行に配置され、アンテナエレメント1からルーフ距離drだけ離間した位置となるように設定されている。但し、金属板M1の厚さはアンテナエレメント1の厚さ(または直径)に等しいものとする。
なお、以下では、金属板M1からアンテナエレメント1に向かう方向をA方向、アンテナエレメント1のアンテナ軸方向(即ち、金属板M1の長手方向)をB方向、A方向およびB方向に直交する方向をC方向として、アンテナエレメント1及び金属板M1は、周波数Fsの無線信号がA乃至C方向から一様に到来する環境下に置かれているものとする。
また、測定条件のうち各種パラメータは、周波数Fsを750MHz(即ち、λ=400mm)、アンテナエレメント1のエレメント長L1を200mm(λ/2に相当)、金属板M1の長手方向の長さLhsを600mm(3λ/2に相当)、その妻手方向の長さLvsを400mm(λに相当)として設定されている。
図3(b)は、図3(a)の測定条件下における、即ち、金属板M1が反射器としてアンテナエレメント1に作用する場合のアンテナエレメント1の指向性を表す指向性パターン(以下、金属板作用パターンと呼ぶ)S1の一例である。但し、ルーフ距離drを100mm(λ/4に相当)としている。なお、金属板作用パターンS1は、アンテナエレメント1の中央部を含むA−C平面上におけるA方向に対する角度をシミュレーション角度として、このシミュレーション角度に対するアンテナエレメント1の利得を示している。
図3(b)に示すように、金属板作用パターンS1では、A方向側、即ち、金属板M1からアンテナエレメント1に向かう方向側に高い利得が得られ、この場合、金属板M1がアンテナエレメント1の反射器として作用しているのである。
図4は、図3(a)の測定条件下において、ルーフ距離drの値を変数としたときの、A方向に対するアンテナの利得(以下、A方向利得と呼ぶ)およびVSWRのシミュレーション結果である。
図4(a)に示すように、A方向利得は、ルーフ距離drが120mm(0.3λに相当)未満であれば、2.14dBi、即ち、λ/2ダイポールアンテナ単体の絶対利得を上回っている。
このため、ルーフ距離drが0.3λ未満であれば、ルーフ端12rが誘導性となる、即ち、ルーフ端12rが反射器として作用し、ルーフ端12rからアンテナエレメント1に向かう方向(即ち、ルーフ方向)に指向性が生じる。
また、図4(b)に示すように、VSWRは、ルーフ距離drが20mm(0.05λに相当)以上であれば、2以下となっている。なお、2以下のVSWRとは、一般的に、優れた電力効率を有するアンテナとみなされる基準値である。
このため、ルーフ距離drが0.05λ以上であれば、アンテナエレメント1に供給される電力が効率よく放射される。
したがって、これらのシミュレーション結果から、ルーフ距離drは、0.05λ以上0.3λ未満の範囲であれば、優れた電力効率を有すると共に、ルーフ端12rが反射器として作用し、ルーフ方向、即ち、ルーフ端12rからアンテナエレメント1に向かう方向に、アンテナの指向性が向くことがわかる。
なお、シミュレーションの測定条件が異なる場合であっても、A方向利得が2.14dBiとなる距離(d=0.3λ)と、VSWRが2以下となる距離(d=0.05λ)は、概ね上述のシミュレーション結果に近似する。このため、エレメント距離d2についても、0.05λ以上0.3λ未満の範囲であるとみなす。
<アンテナの指向性(1)>
図5は、上述のように車室内に設置された車載アンテナ装置10の指向性、即ち、ルーフ端12rの作用と反射エレメント2の作用とを合成した作用がアンテナエレメント1の指向性に及ぼす影響を求めたシミュレーション結果である。
このうち、図5(a)は、シミュレーションの測定条件を示す説明図である。
図5(a)に示すように、測定条件としては、ルーフパネル12のうちアンテナエレメント1に作用する部分を、矩形の金属板M2とみなし、その長手方向がアンテナエレメント1と平行に配置されている。なお、アンテナエレメント1,反射エレメント2及び金属板M2は、周波数Fの無線信号がX乃至Z方向から一様に到来する環境下に置かれているものとする。
また、測定条件のうち各種パラメータは、周波数Fを740MHz(即ち、λ≒400mm)、アンテナエレメント1のエレメント長L1をλ/2、金属板M2の長手方向の長さLhを1000mm(約5λ/2に相当)、その妻手方向の長さLvを300mm(約3λ/4に相当)、反射エレメント2のエレメント長L2を0.52λ、エレメント距離d2及びルーフ距離drをλ/4、エレメント角度θとFG角度φを共に45°として設定されている。
図5(b)は、図5(a)の測定条件下における、即ち、反射エレメント2が反射器としてアンテナエレメント1に作用する場合のアンテナエレメント1の指向性を表す指向性パターン(以下、45°反射素子パターンと呼ぶ)S2である。なお、45°反射素子パターンS2は、アンテナエレメント1の中央部を含むX−Z平面上における正のX方向に対する角度を対前方角度として、この対前方角度に対するアンテナエレメント1の利得を示している。
図5(b)に示すように、45°反射素子パターンS2(実線部分)では、正のX方向側、即ち、車体の前方側に高い利得が得られ、この場合、金属板M2(即ち、ルーフ端12r)及び反射エレメント2がアンテナエレメント1の反射器として作用しているのである。
また、図5(a)の測定条件のうち、反射エレメント2に関係するパラメータ(L1,d0,θ)を省略する場合、即ち、反射エレメント2が無い場合の指向性パターン(破線部分)に比べて、45°反射素子パターンS2(実線部分)は、アンテナの指向性がよりX方向側にシフトしたものとなっている。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車載アンテナ装置10では、アンテナエレメント1が、ルーフ端12rからルーフ距離drだけ離間した位置に配置され、且つ、アンテナエレメント1より長いエレメント長L2を有する反射エレメント2が、アンテナエレメント1からエレメント距離d2だけ後方側に離間した位置に配置されている。
このため、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、アンテナエレメント1に対するルーフ端12r及び反射エレメント2の反射器としての作用が合成され、この合成された作用によりアンテナの指向性をより車体の前方側に向けることができる。
また、本実施形態の車載アンテナ装置10では、反射エレメント2が、第1素子水平面21、即ち、車幅方向に直交する面のうちフロントガラス11上に設置されたアンテナエレメント1を含む面より下方側に配置されている。
したがって、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、アンテナエレメント1に対するルーフ端12rの作用の方向(即ち、フロントガラス11の傾斜方向)に比べて、アンテナエレメント1に対する反射エレメント2の作用の方向がより上方に向くため、ルーフパネル12がアンテナに与える影響を確実に緩和することができる。
さらに、本実施形態の車載アンテナ装置10では、反射エレメント2は、エレメント角度θがFG角度φに等しくなるように配置されている。
したがって、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、ルーフ端12rが反射器としてアンテナ指向性に及ぼす強度(以下、ルーフ作用強度と呼ぶ)と、反射エレメント2が反射器としてアンテナ指向性に及ぼす強度(以下、エレメント作用強度と呼ぶ)とが等しい場合に、ルーフ端12r及び反射エレメント2により合成される作用の方向を第1素子水平面に対して平行に向けることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、車載アンテナ装置10の設置において、エレメント角度θが0°となる点が、第1実施形態とは異なるだけであるため、この相違する点がアンテナの指向性に与える影響を説明する。
<アンテナの指向性(2)>
図7は、車室内に設置された車載アンテナ装置10の指向性、即ち、ルーフ端12rの作用と反射エレメント2の作用とを合成した作用がアンテナエレメント1の指向性に及ぼす影響を求めたシミュレーション結果である。
このうち、図7(a)は、シミュレーションの測定条件を示す説明図である。
図7(a)に示すように、測定条件としては、エレメント角度θを0°とする他は、第1実施形態にてアンテナの指向性のシミュレーションを行った際(図5(a)参照)と同じとする。
図7(b)は、図7(a)の測定条件下における、即ち、反射エレメント2が反射器としてアンテナエレメント1に作用する場合のアンテナエレメント1の指向性を表す指向性パターン(以下、0°反射素子パターンと呼ぶ)S3である。
図7(b)に示すように、0°反射素子パターンS3(実線部分)では、図7(a)の測定条件のうち、反射エレメント2に関係するパラメータ(L1,d2,θ)を省略する場合、即ち、反射エレメント2が無い場合の指向性パターン(一点破線部分)に比べて、アンテナの指向性がよりX方向側にシフトしたものとなっている。
さらに、0°反射素子パターンS3(実線部分)では、第1実施形態におけるエレメント角度θがFG角度φに等しい(θ=φ=45°)ときの指向性パターン、即ち、45°反射素子パターンS2(破線部分)に比べて、アンテナの指向性がX方向側でZ方向にバランスよく向いている。
つまり、反射エレメント2が、ルーフ端12rに比べてアンテナエレメント1の反射器としてより強く作用する長さに設定されているため、エレメント角度θがFG角度φに等しくなる(θ=φ=45°)位置に反射エレメント2が配置されている場合は、45°反射素子パターンS2(破線部分)のように、アンテナの指向性が正のX方向側で打ちあがる方向に向いてしまう。
これに対して、0°反射素子パターンS3(実線部分)では、エレメント角度θが0°となる位置に反射エレメント2が配置されているため、アンテナの指向性がX方向側でZ方向にバランスよく向いている。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車載アンテナ装置10では、ルーフ端12rに比べてアンテナエレメント1の反射器としてより強く作用する長さに設定された反射エレメント2は、エレメント角度θが0°となる位置、即ち、エレメント方向が正のX方向を向く位置に配置されている。
したがって、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、エレメント作用強度がルーフ作用強度より大きい場合に、エレメント角度θがFG角度φ以下となる位置に反射エレメント2を配置することにより、ルーフ端12r及び反射エレメント2により合成される作用の方向を第1素子水平面に対してより平行に近づけることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態では、車載アンテナ装置10の構成において、反射エレメント2の代わりに、インピーダンスを可変な制御エレメント5を備える点が第1実施形態と異なるだけであるため、この構成の相違する部分を中心に説明する。
<車載アンテナ装置の構成(2)>
図8は、本発明が適用された第3実施形態の車載アンテナ装置10の構成を示す平面図である。
図8に示すように、車載アンテナ装置10は、バラクタダイオード6が直列に接続された制御エレメント5を備えている。なお、バラクタダイオード6とは、バイアス回路(図示せず)等の外部装置から逆バイアスの制御電圧が加えられた際に、静電容量Cdを変化させる周知の可変容量ダイオードである。
ここで、図9は、静電容量Cdをシミュレーションによって求めた結果の一例を示す。
このうち、図9(a)は、シミュレーションの測定条件を示す説明図である。
図9(a)に示すように、測定条件として、制御エレメント5は、アンテナエレメント1と同一平面上、且つ、その長さ方向がアンテナエレメント1と平行に配置され、アンテナエレメント1から距離d2だけ離間した位置となるように設定されている。
なお、以下では、制御エレメント5からアンテナエレメント1に向かう方向(即ち、エレメント方向)をA1方向、アンテナエレメント1のアンテナ軸方向(即ち、制御エレメント5の長さ方向)をB1方向、A1方向およびB1方向に直交する方向をC1方向として、アンテナエレメント1及び制御エレメント5は、周波数Fの無線信号がA乃至C方向から一様に到来する環境下に置かれているものとする。
また、測定条件のうち各種パラメータは、周波数Fを740MHz(即ち、λ≒400mm)、アンテナエレメント1のエレメント長L1をλ/2、制御エレメント5のエレメント長L5を0.52λ、エレメント距離d2をλ/4に設定されている。
図9(b)は、図9(a)の測定条件下において、静電容量Cdの値を変数としたときの、A1方向に対するアンテナの利得(以下、A1方向利得と呼ぶ)のシミュレーション結果である。
図9(b)に示すように、A1方向利得は、静電容量Cdが1.4pFを上回れば、2.14dBi、即ち、λ/2ダイポールアンテナ単体の絶対利得を上回り、静電容量Cdが1.4pFを下回れば、絶対利得を下回っている。
つまり、静電容量Cdが1.4pFを上回れば、制御エレメント5が誘導性となり、反射器として作用することにより、制御エレメント5からアンテナエレメント1に向かう方向(正のA1方向)に指向性が生じる。また、静電容量Cdが1.4pFを下回れば、制御エレメント5が容量性となり、導波器として作用することにより、アンテナエレメント1から制御エレメント5に向かう方向(負のA1方向)に指向性が生じる。
即ち、これらのシミュレーション結果は、バラクタダイオード6の静電容量Cdを変化させることにより、アンテナエレメント1に対する制御エレメント5の作用の強度が調整されることを示している。
<アンテナの指向性(3)>
図10は、車室内に設置された車載アンテナ装置10の指向性、即ち、ルーフ端12rの作用と反射エレメント2の作用とを合成した作用がアンテナエレメント1の指向性に及ぼす影響を求めたシミュレーション結果である。
このうち、図10(a)は、シミュレーションの測定条件を示す説明図である。
図10(a)に示すように、測定条件としては、反射エレメント2の代わりに制御エレメント5を配置する他は、第1実施形態にてアンテナの指向性のシミュレーションを行った際(図5(a)参照)と同じとする。但し、静電容量Cdを5pFとする。
図10(b)は、図10(a)の測定条件下における、即ち、制御エレメント5が反射器としてアンテナエレメント1に作用する場合のアンテナエレメント1の指向性を表す指向性パターン(以下、45°制御素子パターンと呼ぶ)S4である。
図10(b)に示すように、45°制御素子パターンS4(実線部分)では、図10(a)の測定条件のうち、制御エレメント5に関係するパラメータ(L5,d2,θ)を省略する場合、即ち、制御エレメント5が無い場合の放射パターン(一点破線部分)に比べて、アンテナの指向性がより正のX方向側にシフトしたものとなっている。
さらに、45°制御素子パターンS4(実線部分)では、第1実施形態における反射エレメント2が配置されている(θ=φ=45°)ときの指向性パターン、即ち、45°反射素子パターンS2(破線部分)に比べて、アンテナの指向性が正のX方向側でZ方向にバランスよく向いている。
つまり、反射エレメント2が、ルーフ端12rに比べてアンテナエレメント1の反射器としてより強く作用する長さに設定されているため、エレメント角度θがFG角度φに等しくなる(θ=φ=45°)位置に反射エレメント2が配置されている場合は、45°反射素子パターンS2(破線部分)のように、アンテナの指向性が正のX方向側で打ちあがる方向に向いてしまう。
これに対して、45°制御素子パターンS4(実線部分)では、バラクタダイオード6の静電容量Cdを変化させる、即ち、制御エレメント5のインピーダンス値を調整することにより、アンテナの指向性が正のX方向側で打ちあがる方向に向くことを抑制し、ひいては、アンテナの指向性が正のX方向側でZ方向にバランスよく向いている。
なお、静電容量Cdを1pFに設定した場合の指向性パターン(二点破線部分)は、アンテナの指向性がより負のX方向側にシフトしていることがわかる。即ち、制御エレメント5が導波器として作用するためである。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車載アンテナ装置10では、バラクタダイオード6の静電容量Cdを変化させることによりインピーダンス値を可変な制御エレメント5は、エレメント角度θがFG角度φと等しくなる位置、即ち、エレメント作用強度がルーフ作用強度より大きい場合にエレメント方向が正のX方向側で打ちあがる方向を向く位置に配置されている。
したがって、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、エレメント作用強度がルーフ作用強度より大きい場合に、当該車載アンテナ装置10の設置位置に応じて、制御エレメント5のインピーダンス値を調整することにより、ルーフ端12r及び反射エレメント2により合成される作用の方向を第1素子水平面に対してより平行に近づけることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態では、車載アンテナ装置10の構成において、ルーフ作用強度を抑制する誘導エレメント7を備える点が第2実施形態と異なるだけであるため、この構成の相違する部分を中心に説明する。
<車載アンテナ装置の設置(2)>
図11に示すように、車載アンテナ装置10は、線状の導体からなる誘導エレメント7を備え、この誘導エレメント7が、フロントガラス11上のルーフ端12r側、且つ、ルーフパネル12と非接触な位置に配置されている。
また、誘導エレメント7は、そのエレメント長L7が少なくともL7>L1となる長さの線状の導体からなり、この長さ方向がY方向(即ち、アンテナエレメント1、反射エレメント2及びルーフ端12rに対して平行)となり、且つ、ルーフ端12rからフロントガラス11の傾斜方向に距離(ルーフ誘導距離)d7だけ離間した位置となるように配設されている。
<アンテナの指向性(4)>
図12は、車室内に設置された車載アンテナ装置10の指向性、即ち、ルーフ端12rの作用、反射エレメント2の作用および誘導エレメント7の作用を合成した作用がアンテナエレメント1の指向性に及ぼす影響を求めたシミュレーション結果である。
なお、シミュレーションの測定条件としては、誘導エレメント7のエレメント長L7をλ、ルーフ誘導距離d7を5mm(約0.0125λに相当)、ルーフ距離drを0.28λとする他は、第2実施形態にてアンテナの指向性のシミュレーションを行った際(図7(a)参照)と同じとする。
図12に示すように、シミュレーションの測定条件のうち、誘導エレメント7に関係するパラメータ(L7,d7)を省略する場合、即ち、誘導エレメント7が無い場合の指向性パターン(破線部分)に比べて、誘導エレメント7が有る場合の指向性パターンS5(実線部分)は、アンテナの指向性がよりX方向側にシフトしたものとなっている。
<効果>
以上説明したように、本実施形態の車載アンテナ装置10では、線状の導体からなる素子であり、そのエレメント長L7が少なくともL7>L1となる長さを有する誘導エレメント7が、フロントガラス11上のルーフパネル12に非接触な位置にて、アンテナエレメント1及びルーフ端12rに対して平行に配置されている。
したがって、本実施形態の車載アンテナ装置10によれば、アンテナエレメント1に電流Iiが流れる際に、この電流Iiとは逆向きの誘導電流I7が誘導エレメント7に流れ、この誘導電流I7が、ルーフパネル12上に流れる誘導電流Irと、相互に打ち消し合う関係になり、ルーフ端12rの反射器としての動作を抑制することができ、ひいては、アンテナの指向性を車体のより前方に向けることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の四つの実施形態について説明したが、本発明はこれらの上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、アンテナエレメント1及び反射エレメント2が、アンテナ基板4上に形成されているが、図13(a)に示すように、これらのエレメント1,2が、それぞれ別体に設置(例えば、柔軟性を有する透明フィルム8上に形成されたアンテナエレメント1がフロントガラス11上に、反射エレメント2がルームミラー13の背面部13aに設置)されてもよい。但し、アンテナ基板4による波長短縮率kを考慮しなくて済むため、アンテナエレメント1のエレメント長L1はλ/2とすればよい。
この場合、図からも明らかなように、反射エレメント2がルームミラー13の背面部13aに設置された場合、反射エレメント2が運転者の視界に入らずに済む。また、アンテナエレメント1と反射エレメント2との間が空間となるため、車載アンテナ装置10の設置スペースを削減する共に、アンテナエレメント1及び反射エレメント2の設置の自由度を向上させることができる。
なお、図13(b)に示すように、反射エレメント2は、エレメント角度θがFG角度φに等しくなる位置に配置された場合、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、反射エレメント2は、エレメント角度θがFG角度φに等しくなる位置、又は、エレメント角度θが0°となる位置に配置されているが、車室内のうち、アンテナエレメント1の設置位置より車体の後方側、且つ、フロントガラス11と非接触な位置に配置されればよい。但し、アンテナエレメント1からエレメント距離d2だけ離間した位置とする。
この場合、アンテナエレメント1がアンテナの指向性に作用する方向は、少なくともルーフ端12rがアンテナの指向性に作用する方向より上方に向くため、ルーフパネル12がアンテナに与える影響を緩和することができる。
さらに、エレメント角度θは、例えば、車体のボンネットにて反射される無線信号(反射波)を積極的に受信するために、アンテナの指向性を水平方向より適量だけ下方側に向く角度に設定されてもよい。
また、誘導エレメント7を設置する場合は、反射エレメント2及び制御エレメント5を省略した構成としてもよい。
この場合、ルーフパネル12による影響を抑制し、指向性アンテナが本来有するアンテナ特性を実現することができる。
なお、指向性アンテナとしては、ダイポールアンテナに限らず、八木アンテナ(モノポール構成の八木アンテナを含む)や、アレーアンテナ、マイクロストリップアンテナ、逆Fアンテナ、逆Lアンテナ、パッチアンテナ等であってもよい。
第1実施形態の車載アンテナ装置の構成を示す平面図。 第1実施形態の車載アンテナ装置が車室内に設置された状態を示す断面図。 ルーフ距離(及びエレメント距離)を求めるためのシミュレーションの測定条件、及び、この測定条件下におけるアンテナの指向性パターンの一例。 ルーフ距離drの値を変数としたときの、A方向に対するアンテナの利得およびVSWRのシミュレーション結果を示すグラフ。 反射エレメント及びルーフ端の作用が合成される場合の影響を示すためのシミュレーションの第1の測定条件(θ=45°)、及び、この測定条件下における第1のアンテナの指向性パターン。 第2実施形態の車載アンテナ装置が車室内に設置された状態を示す断面図。 反射エレメント及びルーフ端の作用が合成される場合の影響を示すためのシミュレーションの第2の測定条件(θ=0°)、及び、この測定条件下における第2のアンテナの指向性パターン。 第3実施形態の車載アンテナ装置の構成を示す平面図。 静電容量値を求めるためのシミュレーションの測定条件、及び、この測定条件下で静電容量値を変数としたときの、A方向に対するアンテナの利得を示すグラフ。 制御エレメント及びルーフ端の作用が合成される場合の影響を示すためのシミュレーションの第3の測定条件(θ=45°)、及び、この測定条件下における第3のアンテナの指向性パターン。 第4実施形態の車載アンテナ装置が車室内に設置された状態を示す斜視図。 誘導エレメント、反射エレメント及びルーフ端の作用が合成される場合の影響を示すためのシミュレーションの第4の測定条件(θ=0°)下における第4のアンテナの指向性パターン。 アンテナエレメントと反射エレメントがそれぞれ別体に設置された状態を示す説明図。 第2アンテナエレメント及びルーフ端の作用が合成され、第1アンテナエレメントの指向性に与える影響を示す第1の説明図。 第2アンテナエレメント及びルーフ端の作用が合成され、第1アンテナエレメントの指向性に与える影響を示す第2の説明図。 第3アンテナエレメントが、反射器としてのルーフ端の作用を抑制する原理を示す説明図。 反射器として作用するルーフ端が、従来の車載アンテナ装置の指向性に与える影響を示す説明図。
符号の説明
1…アンテナエレメント、2…反射エレメント、4…アンテナ基板、5…制御エレメント、6…バラクタダイオード、7…誘導エレメント、10…車載アンテナ装置、11…フロントガラス、12…ルーフパネル、12r…ルーフ端、13…ルームミラー、21…第1素子水平面、22…第2素子水平面。

Claims (15)

  1. 車体のフロントガラスに接する位置に設置され、予め設定された周波数帯の信号を送受信可能な第1アンテナエレメントと、
    車室内に設置され、前記第1アンテナエレメントに対して反射器として作用する第2アンテナエレメントと、
    を備え、
    前記第2アンテナエレメントは、前記車体の前後方向の位置において前記第1アンテナエレメントの設置位置より後方側、且つ、前記フロントガラスと非接触な位置に配置されることを特徴とする車載アンテナ装置。
  2. 前記第2アンテナエレメントから前記第1アンテナエレメントに向かう方向をエレメント間方向、前記車体の高さ方向に直交する面のうち前記第2アンテナエレメントの設置位置を含む面を第2素子水平面、該第2素子水平面に対して前記エレメント間方向が向く角をエレメント角として、
    前記第2アンテナエレメントは、エレメント角が仰角となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の車載アンテナ装置。
  3. 前記車体の高さ方向に直交する面のうち前記第1アンテナエレメントの設置位置を含む面を第1素子水平面として、
    前記第2アンテナエレメントは、前記エレメント角が前記第1素子水平面に対する前記フロントガラスの傾斜角度以下の角度となるように配置されることを特徴とする請求項2に記載の車載アンテナ装置。
  4. 前記車体のルーフパネルが前記フロントガラスに接する辺をルーフ端、前記第1アンテナエレメントと、前記ルーフ端及び前記第2アンテナエレメントとの距離をルーフ距離及びエレメント距離、前記車体の前方向に対する前記第1アンテナエレメントの利得を前方利得として、
    前記ルーフ距離及び前記エレメント距離は、前記前方利得が第1アンテナエレメント単体の絶対利得以上となるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車載アンテナ装置。
  5. 前記第1アンテナエレメント及び前記第2アンテナエレメントは、線状の導体からなり、前記ルーフ端に対して平行に配置されることを特徴とする請求項4に記載の車載アンテナ装置。
  6. 前記第1アンテナエレメントは、半波長ダイポールアンテナからなることを特徴とする請求項5に記載の車載アンテナ装置。
  7. 前記第2アンテナエレメントが、前記前方利得を変化させる可変容量素子を装荷することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車載アンテナ装置。
  8. 前記第1アンテナエレメント及び前記第2アンテナエレメントは、同一基板上に設置されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の車載アンテナ装置。
  9. 前記第1アンテナエレメントと前記第2アンテナエレメントとは、それぞれ別体に設置されることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の車載アンテナ装置。
  10. 前記第2アンテナエレメントは、ルームミラーの背面部に設置されることを特徴とする請求項9に記載の車載アンテナ装置。
  11. 前記第1アンテナエレメントは、柔軟性を有するフィルム上に形成されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の車載アンテナ装置。
  12. 前記第1アンテナエレメントが形成される前記フィルムは、透明フィルムであることを特徴とする請求項11に記載の車載アンテナ装置。
  13. 前記第1アンテナエレメントは、金属細線により形成されることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の車載アンテナ装置。
  14. 前記第1アンテナエレメントよりも長い線状の導体からなる第3アンテナエレメントを備え、
    前記第3アンテナエレメントが、フロントガラス上のルーフ端側、且つ、前記ルーフパネルと非接触な位置にて、前記第1アンテナエレメントに対して平行に配置されることを特徴とする請求項5ないし請求項13のいずれかに記載の車載アンテナ装置。
  15. 車両のフロントガラスに設置され、該車両の進行方向に指向性を有する輻射器を少なくとも設けた指向性アンテナと、
    前記輻射器よりも長い線状の導体からなる第3アンテナエレメントと、
    を備え、
    前記車両のルーフパネルが前記フロントガラスと接する辺をルーフ端として、
    前記第3アンテナエレメントが、前記フロントガラス上の前記ルーフ端側、且つ、前記ルーフパネルと非接触な位置にて、前記ルーフ端に対して平行に配置されることを特徴とする車載アンテナ装置。
JP2007166306A 2007-06-25 2007-06-25 車載アンテナ装置 Expired - Fee Related JP4693815B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166306A JP4693815B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 車載アンテナ装置
DE200810002318 DE102008002318A1 (de) 2007-06-25 2008-06-09 Fahrzeugantenne

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166306A JP4693815B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 車載アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009005248A true JP2009005248A (ja) 2009-01-08
JP4693815B2 JP4693815B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=40076124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166306A Expired - Fee Related JP4693815B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 車載アンテナ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4693815B2 (ja)
DE (1) DE102008002318A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012010694A1 (de) * 2012-05-30 2012-11-08 Daimler Ag Antennenanordnung für ein Fahrzeug und Fahrzeug mit zumindest einer solchen Antennenanordnung
US10396428B2 (en) * 2017-05-03 2019-08-27 Palo Alto Research Center Incorporated Beam shaping antenna for laminated glass
DE102022209620A1 (de) 2022-09-14 2024-03-14 Volkswagen Aktiengesellschaft Wellenleiter, Antennensystem, Verfahren und Fahrzeug

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0372702A (ja) * 1989-08-11 1991-03-27 Mazda Motor Corp 車両用アンテナ装置
JP2002359565A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車内無線通信装置および車内無線通信システム
JP2005303946A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP2006005400A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Nippon Antenna Co Ltd フィルムアンテナ
JP2006014272A (ja) * 2004-05-27 2006-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
WO2006038432A1 (ja) * 2004-10-01 2006-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. アンテナ装置およびそのアンテナ装置を用いた無線端末
JP2007110390A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4075920B2 (ja) 2005-04-04 2008-04-16 松下電器産業株式会社 受信装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0372702A (ja) * 1989-08-11 1991-03-27 Mazda Motor Corp 車両用アンテナ装置
JP2002359565A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車内無線通信装置および車内無線通信システム
JP2005303946A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP2006014272A (ja) * 2004-05-27 2006-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
JP2006005400A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Nippon Antenna Co Ltd フィルムアンテナ
WO2006038432A1 (ja) * 2004-10-01 2006-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. アンテナ装置およびそのアンテナ装置を用いた無線端末
JP2007110390A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
DE102008002318A1 (de) 2009-01-02
JP4693815B2 (ja) 2011-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7268733B2 (en) High frequency glass antenna for automobiles
KR101694261B1 (ko) 안테나 장치 및 상기 안테나 장치를 이용하는 차량
CN107851889B (zh) 玻璃天线和具有玻璃天线的车辆用窗玻璃
US20190280365A1 (en) Vehicle integrated antenna with enhanced beam steering
JP6330811B2 (ja) アンテナ装置
JPH11330842A (ja) 広帯域アンテナ
US20170117619A1 (en) V2x antenna and v2x communication system having the same
EP3327861A1 (en) Glass antenna and vehicle window glass provided with glass antenna
JP6422547B1 (ja) パッチアンテナ及びアンテナ装置
WO2019027036A1 (ja) 車載用アンテナ装置
JP4693815B2 (ja) 車載アンテナ装置
EP3611795B1 (en) Antenna and window glass
JP2002135025A (ja) 車載用アンテナ装置
US20230066781A1 (en) Antenna device
US7088295B2 (en) Vehicle-mounted antenna
JP2009225133A (ja) 車載アンテナ装置
JP4700660B2 (ja) 導電線が配置されるガラスに貼付する車両用アンテナ
JP2017034657A (ja) 車載用アンテナ装置
JP2007110390A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP5386944B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
US8228249B2 (en) In-vehicle antenna device
JP2015190810A (ja) レーダ装置およびレーダ方法
JP4387956B2 (ja) 車載用v字型台形エレメントアンテナ
JP6729016B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び窓ガラス
JP2006014154A (ja) アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4693815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees