JP2003203573A - プラズマディスプレイパネル、その製造方法及び転写フィルム - Google Patents

プラズマディスプレイパネル、その製造方法及び転写フィルム

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JP2003203573A
JP2003203573A JP2003029778A JP2003029778A JP2003203573A JP 2003203573 A JP2003203573 A JP 2003203573A JP 2003029778 A JP2003029778 A JP 2003029778A JP 2003029778 A JP2003029778 A JP 2003029778A JP 2003203573 A JP2003203573 A JP 2003203573A
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Hiroyuki Yonehara
浩幸 米原
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正樹 青木
Keisuke Sumita
圭介 住田
Hideki Ashida
英樹 芦田
Junichi Hibino
純一 日比野
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    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PDPにおいて、発光輝度の向上と発光効率向
上とを実現する。 【解決手段】前面パネル101は、前面ガラス基板10
2の対向面上に、表示電極対(第1表示電極103a,
第2表示電極103b)、誘電体層106、保護層10
7が順に配されてなる。一方、背面パネル111は、背
面ガラス基板112の対向面上に第2電極としてのアド
レス電極113、誘電体層114、隔壁115が順に配
され、隔壁115どうしの間に蛍光体層116が配設さ
れている。誘電体層114の表面に、各放電セル内に、
2個以上の凹部108が形成されている。この凹部は、
電極前駆体が形成された転写フィルムから、前面ガラス
基板102上に誘電体前駆体層を熱転写する際に、この
転写の前または後で、誘電体前駆体層に型押しすること
によって凹部を形成することによって作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるガス放電表示装置及びその製造方法、並びにそ
の製造に用いる転写フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年双方向情報端末として大画面、壁掛
けテレビへの期待が高まっている。そのため、液晶T
V、フィールドエミッションディスプレイ、エレクトロ
ルミネッセンスディスプレイ等に代表されるディスプレ
イパネルが数多くあり、一部は市販され、一部は開発中
である。
【0003】これらの中でもプラズマディスプレイパネ
ル(PDP)は、自発光型で美しい画像表示ができ且つ
大画面化が容易であるといった、他のデバイスにはない
特徴を持っている。一般的に、PDPは、各色放電セル
がマトリックス状に配列された構成であって、交流面放
電型PDPでは、フロントガラス基板とバックガラス基
板とが、隔壁を介して平行に配され、フロントガラス基
板上には表示電極対(走査電極と維持電極)が平行に配
設され、その上を覆って誘電体ガラス層が形成され、バ
ックガラス基板上には走査電極と直交してアドレス電極
が配され、両プレート間における隔壁で仕切られた空間
内には、赤,緑,青の蛍光体層が配設され、放電ガスが
封入されることによって各色放電セルが形成されたパネ
ル構造となっている。
【0004】そして、PDPを駆動する際には、駆動回
路で各電極に電圧を印加する。これによって、各放電セ
ル内で放電すると、紫外線が放出され、蛍光体層の蛍光
体粒子(赤,緑,青)がこの紫外線を受けて励起発光す
ることによって画像が表示される。このようなPDPに
おいて、良好な画質を得るために、白色表示したときに
高い色温度が得られるように、各色セルの発光量を調整
する必要がある。一般的に、青色蛍光体は、他の2色に
比べての発光強度が弱いため、従来のPDPでは、青色
セルにおける放電量が他の色のセルよりも大きくなるよ
うに駆動回路で調整することによって、各色の発光量バ
ランスをとっている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−315459号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PDPにお
いては、消費電力を低くすると共に、高輝度で画像表示
できるようにすることが望まれている。PDPを高輝度
で発光させるには、誘電体層の膜厚を薄く設定すること
によって、放電強度を増加させることも有効と考えられ
る。しかし、単に誘電体層を薄くするだけでは発光効率
は向上ぜず、むしろ、蛍光体層の発光効率は低くなる傾
向もある。
【0007】本発明は、PDPにおいて、発光輝度と発
光効率とを向上させることを第1の目的とする。また、
PDPにおいて、駆動回路で調整しなくても、各色の発
光量バランスをとることによって、白色表示時において
高い色温度が得られるようにすることを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1基板及び第2基板が間隔をおいて並設さ
れ、第1基板の対向面上に、対を成す表示電極と、当該
表示を覆う誘電体層とが形成され、第2基板の対向面上
に蛍光体層が形成され、対を成す表示電極に沿って、複
数の放電セルが形成されたPDPにおいて、誘電体層の
表面に、各放電セル内に、2個以上の凹部を形成するこ
ととした。ここで、「誘電体層の表面」とは、誘電体層
における第2基板側の表面、すなわち放電空間に臨む側
の表面である。
【0009】従来のPDPにおいては、表示電極対の放
電ギャップ近傍に強い放電が集中しやすいため、放電ギ
ャップ近傍において蛍光体の輝度飽和が発生しやすい
が、この輝度飽和は、発光効率を低下させる要因であ
る。これに対して、上記本発明の構成によれば、誘電体
層の容量は各凹部において局所的に大きくなるので、表
示電極に電圧を印加したときに、各凹部には比較的大き
な電荷が形成される。従って、放電開始電圧が低くな
る。それと共に、各凹部を起点として放電が発生するの
で、放電ギャップ近傍だけでなく周辺にも強い放電が広
がり、それによって、蛍光体の輝度飽和は抑制される。
【0010】このように、放電開始電圧が低下するだけ
でなく、放電領域内における放電の起点が分散されるの
で、発光輝度と発光効率を向上させることが可能とな
る。誘電体層の表面に凹部を形成する際に、以下のよう
な形態をとることが好ましい。誘電体層の表面をテクス
チャー構造とする。
【0011】また、各放電セル内において、第1凹部と
第2凹部とを、放電セルの中央部を挟んで第1表示電極
側と第2表示電極側とに分散して配置する。ここで、誘
電体層の表面に、表示電極が伸長する方向に沿って、複
数の放電セルにまたがる第1溝及び第2溝を形成し、第
1溝及び第2溝の一部が第1凹部及び第2凹部となるよ
うにする。そして、第1溝及び第2溝を、各々波状また
はギザ状に形成する。
【0012】あるいは、第1凹部及び第2凹部を、各放
電セル内で島状に形成する。ここで、第1凹部及び第2
凹部を、U字形またはV字形とし、端部もしくは頂部ど
うしが互いに向かい合うよう配置する。第1凹部と第2
凹部の間隔については、第1表示電極及び第2表示電極
が伸長する方向に対して、各放電セルの中央部と比べて
周辺部の方が大きくなるように設定する。
【0013】各放電セル内で、第1凹部と第2凹部と
を、放電セルの中央部を挟んで、前記第1表示電極及び
第2表示電極が伸長する方向に分散して配置する。ここ
で、誘電体層の表面に、第1表示電極及び第2表示電極
が伸長する方向に対して直交する方向に沿って、複数の
放電セルにまたがる第1溝及び第2溝を形成し、第1溝
及び第2溝の一部が、第1凹部及び第2凹部となるよう
にする。
【0014】あるいは、第1凹部及び第2凹部を、各放
電セル内で、島状に形成する。第1凹部及び第2凹部の
少なくとも一方について、その内部において深さが互い
に異なる領域を有するようにする。上記構成のPDPに
おいて、放電セル内の蛍光体層の色ごとに凹部の形状を
異ならせることによって、第2の目的も達成することが
できる。
【0015】具体的には、以下のような形態をとること
が好ましい。放電セル内に形成されている凹部の面積
を、その放電セル内に形成されている蛍光体層の色がR
GBの順に大きくなるよう設定する。各放電セル内にお
ける第1凹部と第2凹部の間隔を、その放電セルに形成
されている蛍光体層の色がRGBの順に大きくなるよう
設定する。
【0016】上記第1の目的は、前面基板及び背面基板
が間隔をおいて並設され、前面基板の対向面上に、表示
電極対と、当該表示電極対を覆う誘電体層とが形成さ
れ、示電極対に沿って複数の放電セルが形成され、各放
電セルの前面基板側に、当該放電セルで発する可視光を
透過しやすい透過領域と当該可視光を透過しにくい遮蔽
領域とを有するPDPにおいて、誘電体層の厚みを、放
電セルにおいて発生し遮蔽領域に向かう光束を透過領域
に屈折させるように、領域ごとに異ならせることによっ
ても達成できる。
【0017】具体的には、誘電体層を、放電セルにおい
て発生する光を前記光遮蔽領域から光透過領域に集光さ
せるレンズ状に形成することが好ましい。本発明では、
上記のように誘電体層の表面に凹部が形成されたPDP
を製造する際に、少ない工程数で、歩留まりをよくする
ことによって低コスト化を実現することを第3の目的と
する。
【0018】そのため 複数対の表示電極が配された第
1基板上に、表示電極を覆って誘電体層を形成する工程
において、支持フイルム上に誘電体前駆体層を成形して
転写フイルムを作製する転写フィルム作製ステップと、
転写フィルムの誘電体前駆体層に凹部を形成する凹部形
成ステップと、凹部形成ステップの後に、転写フィルム
の誘電体前駆体層を第1基板上に転写する転写ステップ
とを設けることとした。
【0019】あるいは、支持フイルム上に誘電体前駆体
層を成形して転写フイルムを作製する転写フィルム作製
ステップと、転写フィルムの誘電体前駆体層を第1基板
上に転写する転写ステップと、第1基板上に転写された
誘電体前駆体層に凹部を形成する凹部形成ステップとを
設けることとした。ここで、「誘電体前駆体層に凹部を
形成する」というのは、誘電体前駆体層の膜厚を部分ご
とに変化させるという意味である。
【0020】上記凹部形成ステップでは、転写フィルム
の表面に、凸形状を有する基体を押し付けることによっ
て凹部を形成することが好ましい。前記基体は、平板状
でもローラー状でもよいが、ローラ状の方が、連続的に
凹部を形成しやすく、誘電体前駆体層が偏肉していて
も、均一的な深さで凹部を形成できる点などで好まし
い。
【0021】上記第3の目的は、PDPの誘電体層を形
成するのに用いられ、ガラス粉末及び樹脂を含む誘電体
前駆体から成る誘電体前駆体層が支持フィルム上に形成
された転写フィルムにおいて、誘電体前駆体層に、各放
電セルに相当する位置に合わせて凹部を形成しておくこ
とによっても達成できる。上記転写フィルムは、ガラス
粉末及び樹脂を含む誘電体組成物から成る誘電体前駆体
層を支持フィルム上に形成する誘電体前駆体層形成ステ
ップと、誘電体前駆体層に凹部を形成する凹部形成ステ
ップとを備えた製造方法によって製造することができ
る。
【0022】上記PDPの製造方法において、誘電体層
を形成するための誘電体前駆体層を有する転写フィルム
を基板上にラミネートするラミネート装置であって、転
写フィルムの表面に凹部を形成するための突起を有する
ローラーが備え付けられているものを用いれば、誘電体
前駆体層に容易に凹部を形成できる。また、PDPの誘
電体層を形成するための誘電体前駆体層を支持フイルム
上に形成する転写フィルム作成装置において、膜形成材
料層の表面に凹部を形成するための突起を有するローラ
ーが備え付けられているものを用いることによっても、
誘電体前駆体層に容易に凹部を形成できる。
【0023】あるいは、プラズディスプレイパネルの誘
電体層を形成するのに用いられ、ガラス粉末及び樹脂を
含む誘電体前駆体から成る誘電体前駆体層上を覆うフィ
ルムを取り除く装置において、誘電体前駆体層の表面に
凹部を作成するための突起を有するローラーを設けるこ
とによっても、誘電体前駆体層に容易に凹部を形成でき
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。本発明の以下に示
す実施の形態および図面は、例示を目的とし、本願発明
はこれらに限定されるものではない。図1は、実施の形
態に係るAC面放電型PDPを示す要部斜視図である。
【0025】このPDPは、前面パネル101と背面パ
ネル111とが、互いに平行に間隔をおいて配されて構
成されている。前面パネル101は、前面ガラス基板1
02の対向面上に、表示電極対(第1表示電極103
a,第2表示電極103b)、誘電体層106、保護層
107が順に配されてなる。一方、背面パネル111
は、背面ガラス基板112の対向面上に第2電極として
のアドレス電極113、誘電体層114、隔壁115が
順に配され、隔壁115どうしの間に蛍光体層116が
配設されている。なお、蛍光体層116は、赤,緑,青
の順で繰返し並べられている。
【0026】前面パネル101と背面パネル111と
は、周辺シール材(図示略)によって貼り合わせられ、
両パネル板の間隙は、ストライプ状の隔壁115で仕切
られることによって放電空間が形成され、当該放電空間
内には放電ガスが封入されている。図2は、表示電極対
103a,103bと、アドレス電極113及び隔壁1
15が配置されている状態を示している。
【0027】上記表示電極対103a,103bはマト
リクス表示の行方向に沿ってストライプ状に配されてい
る。なお、図中のラインAは、表示電極対103a,1
03bどうしの間隙(放電ギャップ)201の中央ライ
ンを表している。隔壁115とアドレス電極113は、
列方向に沿って、ストライプ状に配されている。
【0028】そして、表示電極対103a,103bと
アドレス電極113とが交差するところに、赤,緑,青
の各色を発光する放電セル(単位発光領域)202が形
成されたパネル構成となっている。表示電極103a,
103bの各々は、抵抗の低い金属(例えばCr/Cu
/CrまたはAgなど)だけで形成することもできる
が、図2に示すように、ITO,SnO2,ZnO等の
導電性金属酸化物からなる幅広の透明電極104の上
に、この透明電極104よりも十分に幅が狭いバス電極
105を積層させた電極構成とすることもできる。表示
電極103に幅広の透明電極104を設けると、セル内
の放電面積を広く確保する上で好ましいが、精細なセル
構造の場合は、表示電極103a,103bの幅を小さ
く、例えば50μm以下に設定する必要があるため、金
属電極だけで形成するのが適しているいうことができ
る。
【0029】誘電体層106は、前面ガラス基板102
における表示電極103a,103bが配された表面全
体を覆って配設された誘電物質からなる層であって、一
般的に、鉛系低融点ガラスが用いられているが、ビスマ
ス系低融点ガラス、或は鉛系低融点ガラスとビスマス系
低融点ガラスの積層物で形成しても良い。保護層107
は、酸化マグネシウム(MgO)からなる薄層であっ
て、誘電体層106の放電空間に臨む表面全体を覆って
いる。
【0030】一方、背面パネル111において、アドレ
ス電極113は銀電極膜で形成されている。誘電体層1
14は、誘電体層106と同様のものであるが、可視光
を反射する反射層としての働きも兼ねるようにTiO2
粒子が混合されている。隔壁115は、ガラス材料から
なり、背面パネル111の誘電体層114の表面上に突
設されている。
【0031】蛍光体層116を構成する蛍光体材料とし
て、ここでは、 青色蛍光体: BaMgAl1017:Eu 緑色蛍光体: Zn2SiO4:Mn 赤色蛍光体: (Y、Gd)BO3:Eu を用いることとする。
【0032】このPDPの表示電極対103a,103
b及びアドレス電極113に、駆動回路(不図示)が接
続されることによってPDP表示装置が構成される。そ
して、当該駆動回路で、表示電極103aとアドレス電
極113とにアドレス放電パルスを印加することによっ
て、発光させようとするセルに壁電荷を蓄積し、その
後、表示電極対103a,103bに維持放電パルスを
印加することによって壁電荷が蓄積されたセルで維持放
電を行うという動作を繰り返すことによって、画像表示
を行う。
【0033】上記誘電体層106は、その膜厚が部分ご
とに変化している。以下、実施の形態1〜3で詳しく説
明する。 〔実施の形態1〕本実施形態では、誘電体層106にお
いて、各放電セル202内に、凹部108が複数形成さ
れている。そして、保護層107は、誘電体層106の
表面に沿ってこれを被覆しており、凹部108の内面も
覆っている。
【0034】このように、誘電体層106の放電セル内
に凹部を形成することにより、誘電体層106の容量C
は凹部108において局所的に大きくなる。すなわち、
誘電体層において、凹部は、相対的に膜厚が小さいた
め、容量が大きくなる。従って、表示電極対103a,
103b間に電圧を印加したときに、凹部には比較的大
きな電荷が形成される。
【0035】このように局所的に大きな電荷が形成され
ると、表示電極に印加される電圧は比較的低くても、凹
部に形成された電荷が大きいので放電が開始される。更
に、本実施形態にかかる誘電体層106においては、各
放電セルの放電領域内に複数の凹部108が形成されて
いるが、これによって、発光効率を向上できる。
【0036】すなわち、従来のPDPにおいて、一般的
に、放電ギャップの近傍で放電が開始されるので、放電
ギャップ近傍に強い放電が集中しやすい。そのため、こ
の放電ギャップ近傍において蛍光体の輝度飽和(励起さ
れた蛍光体層が発光し切らないうちに次の放電による紫
外線が蛍光体層にあたり、紫外線が有効に利用されてい
ない。)が生じやすく、それが発光効率を低下させる原
因となる。
【0037】ここで、誘電体層を全体的に薄く形成した
り、誘電体層の放電ギャップ近傍を薄く形成した場合、
放電開始電圧は低下するものの、強い放電が放電ギャッ
プ付近に集中するのを緩和することはできず、放電強度
も増加するので、蛍光体の輝度飽和はより発生しやすく
なる。これに対して、上記誘電体層106のように、各
放電セルの放電領域内に形成された複数の凹部108の
各々に、局所的に電荷量が多く形成され、各凹部108
を起点として放電が発生する。
【0038】従って、放電の起点が放電領域内で分散さ
れるので、放電ギャップ201近傍に強い放電が集中す
るのが緩和され、よって蛍光体の輝度飽和が抑制され
る。このように、上記誘電体層106によれば、放電開
始電圧が低下するだけでなく、放電領域内における放電
の起点が分散するので、発光輝度及び発光効率を大きく
向上させることが可能となる。
【0039】ところで、図2に示すように、隔壁115
は、表示電極対103a,103bの伸長方向に対して
直交する方向に配置され、放電セル202は隔壁115
の伸長方向に長い形状である。従って、放電セル202
内において、複数の凹部(第1凹部108a,第2凹部
108b)を、中央ラインAを挟んで、表示電極103
a側と表示電極103b側とに分散して配置すれば、放
電セル202の長手方向に放電の起点が分散される点で
好ましい。
【0040】(凹部を形成する形態について)以下、誘
電体層106の各放電セル202内に、複数の凹部を形
成する様々な形態について説明する。まず、図3に示す
ように誘電体層106の表面をテクスチャー構造(Text
urized surface)とする形態がある。
【0041】一般的に「テクスチャー構造」は、ピラミ
ッド状の凹凸を持つ構造のことをいう。例えば、図4に
示すように誘電体層106の表面は、ピラミッド状の凸
部302がマトリックス状に配置され、凸部302どう
しの間に凹部301が形成された構造でもよいし、逆に
ピラミッド状の凹部がマトリックス状に配置され、その
凹部どうしの間に凸部が形成された構造でもよいし、両
者が混在していてもよい。
【0042】なお、凸部や凹部の形状は、必ずしもピラ
ミッド状でなくてもよく、半球状等であってもよい。ま
た、凸部・凹部の大きさは必ずしも均一でなくてもよ
く、大きさがばらついていてもよい。凸部の高さ、ある
いは凹部の深さとしては、1μm〜30μmが望まし
く、中で5μm〜20μm、更に5μm〜10μmが望
ましい。
【0043】なお、図3に示す例では、誘電体層106
の表面全体にわたる連続した領域にテキスチャ構造が形
成されているが、各放電セル内の島状領域にだけテキス
チャ構造を形成してもよい。上記のように誘電体層10
6の表面にテキスチャ構造を形成すると、放電セル20
2内に放電開始点が多数分散して形成されることにな
る。
【0044】従って、放電セル202内において、中央
部だけでなく周辺部でも分散して開始されると共に、一
旦放電が開始されると、凹部を伝ってすばやく放電が広
がる。従って、放電セル内の広範囲にわたって強い放電
が均一的に分布することになる。またこれらの効果は、
表示電極103a,103bと凹部301との位置関係
が多少ずれたとしても大きく損なわれることはないの
で、両者の位置合わせを厳密に行わなくてもよく、この
点で製造が容易である。
【0045】次に、複数の放電セルにまたがって溝を形
成し、その溝の一部が凹部になっている形態について説
明する。図5(a)〜(e)に、誘電体層106に、複
数の放電セルにまたがる溝401a,401b〜405
a,405bが形成されている例を示す。図5に示す
(a)〜(e)に示す溝401a,401b〜405
a,405bは、いずれも表示電極103a,103b
(行電極)に沿って伸長している。
【0046】そして、溝401〜405の一部が、各放
電セル202の凹部108に相当することになる。ただ
し、図5(a)に示す溝401a,401bは、表示電
極103a,103bに平行な直線状である。従って、
放電セル202における行方向中央部202aでも行方
向周辺部202bでも、溝401aと溝401b間の距
離は同じである。
【0047】これに対して、図5(b)〜(d)に示す
溝402a,402b〜405a,405bはいずれも
蛇行しているが、各々が以下の特徴を備えている。この
中、(b)に示す溝402a,402b及び(d)に示
す溝404a,404bは、放電セルの行方向中央部2
02aでは互いに接近し、行方向周辺部202bでは互
いに離れている。
【0048】この場合、放電ギャップの行方向中央部2
02a近くで、溝どうしが互いに接近しているので、放
電の開始は行方向中央部202aに近いところでなされ
るが、溝に沿って行方向周辺部202bにも強い放電が
広がる。一方、(c)に示す溝403a,403b及び
(e)に示す溝405a,405bは、放電セルの行方
向中央部202aでは溝どうしが互いに離れ、行方向周
辺部202bでは溝どうしが互いに接近している。
【0049】この場合、放電ギャップの行方向中央部2
02a近くでは、溝どうしが互いに離れているので、放
電が、行方向中央部202aだけでなく行方向周辺部2
02bでも分散して開始される。従って、放電セル内の
広い範囲にわたって放電の起点が分布することになる。
また、上記の中、(b)に示す溝402a,402b及
び(c)に示す溝403a,403bは曲線的に変化す
る波状に形成されているが、(d)に示す溝404a,
404b及び(e)に示す溝405a,405bはギザ
状に形成されている。
【0050】なお、図5の(a)〜(e)に示した各溝
は、中央部と周辺部と溝幅が同等(すなわち溝幅が均一
的)であるが、溝幅が中央部と周辺部とで異なっても
(すなわち溝幅が不均一であっても)よい。次に、図6
(a)〜(e)を参照しながら、第1凹部501a,第
2凹部501b〜第1凹部505a,第2凹部505b
が、放電セル202ごとに独立して島状に形成されてい
る形態について説明する。この(a)〜(e)では、各
々1つの放電セル202に相当する部分だけを示してい
る。
【0051】図6(a)に示す凹部501a,501b
は、表示電極103a,103bに平行な直線状であ
る。従って、上記の第1溝401a,第2溝401bと
同様に、放電セル202における行方向中央部202a
でも行方向周辺部202bでも、凹部501aと凹部5
01b間の距離は同じである。これに対して、図6
(b)〜(d)に示す凹部502a,502b〜505
a,505bは、U字形またはV字形であって、凹部間
の距離が場所によって異なっている。
【0052】この中、(b)に示す凹部502a,50
2b及び(d)に示す凹部504a,504bは、U字
形状またはV字形状であって谷側を互いに向合わせて
(端部どうしを対向させて)、配置されている。この場
合、上記溝403a,403b及び溝405a,405
bと同様に、放電セルの行方向中央部202aでは互い
に離れ、行方向周辺部202bでは互いに接近している
ので、放電が、中央部だけでなく周辺部でも分散して開
始される。従って、放電セル内の広い範囲にわたって強
い放電が分布することになる。
【0053】一方、(c)に示す凹部503a,503
b及び(e)に示す凹部505a,505bは、U字形
状またはV字形状であって、山側(頂部)を互いに向合
わせて配置されている。この場合、上記溝402a,4
02b及び溝404a,404bと同様に、放電セルの
行方向中央部202aでは互いに接近し、行方向周辺部
202bでは互いに離れているので、放電の開始は中央
部でなされるが、その後、溝に沿って周辺部に強い放電
が広がっていく。
【0054】なお、図6では、凹部の形状が直線状,U
字形及びV字形である例を示したが、円形、楕円、三角
形、菱形、多角形、Y字形、T字形等の形状とすること
もできる。また、第1凹部と第2凹部とは同一形状でな
くてもよい。また、以上の説明では、図2の第1凹部1
08a,第2凹部108bに示されるように、第1表示
電極103a側と第2表示電極103b側とに凹部を分
散させて配置したが、表示電極103a,103bが伸
長する方向に分散させて配置してもよい。この場合、放
電セル内で放電の起点が放電セル202の長手方向と直
交する方向に分散されるので、発光輝度及び発光効率の
向上効果をある程度奏する。
【0055】また、上記図5,図6に示した例では、各
放電セル内に形成する凹部の数は2個であるが、3個以
上形成しても同様の効果を奏する。(凹部の深さについ
ての考察)上記図5,6に示す形態の凹部の深さに関し
ては、浅すぎると凹部に局所的に電荷を形成する作用が
得られず、一方深すぎるとアドレスが難しくなる。その
点を考慮して、適当な深さは5μ〜50μmであり、中
でも10μm〜40μmの範囲が好ましく、更に20μ
m〜30μmの範囲が好ましい。
【0056】また、放電セル内において各凹部の深さを
一様に設定してもよいが、深さを部分的に変えることに
よって、放電強度を変化させたり、放電の発生形態を制
御することができる。例えば、凹部の中の一部分を局所
的に深くすることによって、その部分で放電開始の種火
を容易に形成することもできる。
【0057】〔実施の形態2〕本実施の形態では、誘電
体層106の表面に、RGB各色セルごとに異なる形態
で凹部を形成している。図7(a)では、誘電体層10
6に、表示電極103に平行に溝601a,601bを
形成しているが、この溝601a,601bの溝幅は、
赤色の放電セル202R、緑色の放電セル202G、青
色の放電セル202Bの順に大きくなるように設定され
ている。図7(b)では、島状の凹部602a,602
bの面積が、赤色の放電セル202R、緑色の放電セル
202G、青色の放電セル202Bの順に大きくなるよ
うに設定されている。
【0058】いずれも、凹部の面積(体積)が、赤色の
放電セル202R、緑色の放電セル202G、青色の放
電セル202Bの順に大きくなるように設定されてい
る。表示電極103a,103b間に電圧印加したとき
に各色放電セルで発生する放電の広がりは、凹部の面積
(体積)が大きいほど大きくなるので、上記のように凹
部の面積(体積)を調整することによって、放電の広が
りを赤色の放電セル202R、緑色の放電セル202
G、青色の放電セル202Bの順に大きくすることがで
きる。
【0059】RGB各色の中、ブルー(B)は、もっと
も短い波長であって、同じ強度でも最もエネルギーが大
きい。そのため、RGB各色蛍光体に同様の条件で紫外
線を照射すると、B色の蛍光体では、他の色と比べて発
光強度が得られない。これに対して、上記図7(a),
(b)に示すように、凹部の面積または体積を変化させ
ることによって、各色発光量のバランスを調整すること
ができる。
【0060】すなわち、青色セルの発光量が少ないのを
補い、それによって白色表示時の色温度も高く調整する
ことができる。なお、RGB各色の発光量バランスをと
るために、従来技術として、RGBのそれぞれの隔壁の
間隔(セルピッチ)を変更して色温度を高める方法など
が知られているが、上記のように凹部の面積(体積)を
調整すれば、各色セル幅(セルピッチ)を同等に設定し
ても、RGB各色の発光量バランスをとることができ
る。
【0061】図8に示す溝603a,603bにおいて
は、赤色の放電セル202R、緑色の放電セル202
G、青色の放電セル202Bの順に、溝603a,60
3bどうし間隔が広がるように形成されている。この場
合、放電セル202Rにおいては、溝603a,603
bによって形成される凹部が放電ギャップ201から近
い位置にあるが、放電セル202G、放電セル202B
では、溝603a,603bによって形成される凹部が
放電ギャップ201から順次遠く離れている。
【0062】凹部の位置が放電ギャップから遠くなるに
つれて、表示電極103a,103b間に電圧を印加す
るときに放電が大きく広がるので、放電セル202R、
放電セル202G、放電セル202Bの順に放電規模が
大きくなる。従って、図7と同様に、各色発光量のバラ
ンスを調整することができる。なお、上記説明では、放
電の広がりがRGBの順に大きくなるように凹部の形状
を調整することとしたが、放電の広がりは、必ずしもR
GBの順ということではなく、蛍光体層における可視光
変換効率の大小に応じて調整すればよい。すなわち、蛍
光体層の可視光変換効率が小さい色の放電セルについ
て、放電の広がりが大きくなるように凹部の形状を調整
すればよい。
【0063】〔実施の形態3〕本実施の形態では、光遮
蔽領域から光透過領域に集光させるように誘電体層の厚
みを変化させることによって、発光効率を向上させてい
る。一般的にPDPにおいて、セル内で発生した可視光
が前面基板をとおって外部に放出されるが、前面基板に
おいては、この可視光が透過しやすい透過領域と、透過
しにくい遮蔽領域が存在する。
【0064】図9に示すPDPにおいて、具体的には、
遮蔽領域は、不透明な金属からなるバス電極105や、
ブラックストライプ701が存在する領域であり、透過
領域はそれ以外の領域である。図9において、白抜矢印
は、放電セル内で発生して前面ガラス基板102を通過
して外部に向かう可視光の光束を示している。
【0065】このPDPにおいて、誘電体層106の表
面は、遮蔽領域(バス電極105やブラックストライプ
701が配されている領域)に向かう光束702aが、
透過領域の方に屈折するように曲折している。すなわ
ち、誘電体層106は、セル内で発生する可視光を、遮
蔽領域から透過領域に集光させるレンズ形状を有してい
る。
【0066】保護層107は、誘電体層106の表面に
沿って曲折しながらこれを被覆している。誘電体層10
6の表面が前面ガラス基板102と平行であるとすれ
ば、光束702aは、バス電極105やブラックストラ
イプ701で遮蔽されてしまうが、上記のように光束7
02aが透過領域に屈折することによって、遮られる光
量が抑えられるので、発光効率を向上させることができ
る。
【0067】〔PDPの製造方法について〕以下、上記
PDPの製造方法について説明する。まず、前面パネル
101を製造する方法について、特に誘電体層106を
形成する工程(転写フィルム作製工程、転写工程、焼成
工程)について説明する。 電極形成工程:前面ガラス基板102として、フロート
法により製造されたガラス板を用いる。この前面ガラス
基板102上に、通常の薄膜形成法で透明電極104を
形成する。
【0068】透明電極104上に、銀粉末、有機バイン
ダー、ガラスフリット、有機溶剤などを含む銀ペースト
を用いて、バス電極105の前駆体である銀電極前駆体
層を形成する。この銀ペーストを、スクリーン印刷法を
用いて、バス電極105のパターン形状に塗布し乾燥し
てもよいし、スクリーン印刷法やダイコート法などを用
いてベタで塗布し乾燥した後、フォトリソグラフィー法
(或はリフトオフ法)でパターニングを行っても良い。
【0069】一方、銀電極転写フィルムを用いる場合、
上記銀ペーストと同様の成分をフィルム状に加工して銀
電極転写フィルムを作製し、当該フィルムを透明電極1
04上にラミネートすることによって銀電極前駆体層を
形成する。銀電極前駆体層は、焼成せずに、次の誘電体
層を形成する工程で、誘電体前駆体層と同時に焼成す
る。ただし、電極前駆体を焼成し、次の誘電体層を形成
する工程に移ってもよい。
【0070】なお、Cr/Cu/Cr電極を形成する場
合は、薄膜を蒸着する方法を用いて形成する。 転写フィルム作製工程:まず、誘電体前駆体層を有する
転写フィルムを以下のようにして作製する。ガラス粉
末、樹脂および溶剤を含有するペースト状のガラス粉末
含有組成物(ガラスペースト組成物)を調製する。
【0071】ここで使用するガラス粉末としては、Pb
O−B23−SiO2系、ZnO−B23−SiO2系、
PbO−SiO2−Al23系、PbO−ZnO−B2
3−SiO2系などが挙げられ、軟化点が焼成温度付近の
ものを使用することが好ましい。樹脂としては、エチル
セルロース、アクリル樹脂等が挙げられる。溶剤として
は、酢酸n−ブチル、BCA、ターピネオールなどが挙
げられる。
【0072】次に、このガラスペースト組成物を支持フ
ィルム上に塗布し、乾燥する。これによって、誘電体前
駆体からなる膜が形成され、転写フィルムが作製され
る。支持フィルムの材料となる材質としては、可撓性を
有する樹脂が好ましく、例えばポリエチレン,ポリプロ
ピレン,ポリスチレン,ポリイミド,ポリビニルアルコ
ール,ポリ塩化ビニルなどが挙げられ、支持フィルムの
厚さは例えば20〜100μmである。
【0073】この塗布に際しては、ローラーコーターに
よる塗布方法、ドクターブレードなどのブレードコータ
ーによる塗布方法、カーテンコーターによる塗布方法な
どを用いることができる。誘電体前駆体層の表面上に、
可撓性を有する樹脂からなるカバーフィルムを圧着して
積層しておくことによって、転写フィルムの取り扱いが
しやすくなる。なお、支持フィルム及びカバーフィルム
は、転写時に容易に剥離できるように表面に離型処理を
施しておくことが好ましい。
【0074】転写工程:このように作製した転写フィル
ムを用い、上記工程で電極前駆体が形成された前面ガラ
ス基板102上に、誘電体前駆体層を熱転写するが、こ
の転写の前または後で、誘電体前駆体層に型押しするこ
とによって凹部を形成する。ここで、「凹部を形成す
る」というのは、「層の厚みを部分ごとに変化させる」
という意であって、層に溝や凹部を形成するだけでな
く、テクスチャ構造を形成することや上記実施の形態3
のように層の厚みを変化させることも含んでいる。
【0075】上記のように作製した転写フィルムの誘電
体前駆体層は、やわらかい粘土のような粘着性および適
度な形状保持性を有する。従って、この誘電体前駆体層
は、ガラス基板上に熱圧着することによって容易に熱転
写されるし、鋳型や突起を有する型を誘電体前駆体層に
圧着することにより、凹部を形成することができる。
【0076】この型押しに際して、誘電体前駆体層に形
成しようとする凹部の形状と同形状の凸部を有する型を
用いる。ただし、誘電体前駆体層は、焼成することによ
って収縮し、凹部もそれに伴って収縮するので、誘電体
前駆体層に型押しで凹部の深さは、この収縮率を考慮し
て設定する。
【0077】また、支持フィルムの上から誘電体前駆体
層を型押しをすることによって、凹部形成時に誘電体前
駆体層にダストが混入するのを防ぐことができる。ここ
で、支持フィルムも可撓性を有するので、支持フィルム
の上から誘電体前駆体層を型押ししても、誘電体前駆体
層に凹部を形成することができる。この転写並びに型押
し工程について、具体的に説明する。
【0078】図10(a),(b)は、型押しと転写と
を合わせて行うラミネート装置の概略構成図である。こ
れらのラミネート装置には、加熱ローラ810の他に型
押しローラ820が備えられており、転写フィルム80
0と、電極前駆体が形成された前面ガラス基板102が
送り込まれるようになっている。
【0079】送り込まれる転写フィルム800は、カバ
ーフィルムが剥離されたものであって、支持フィルム8
01上に誘電体前駆体層802が形成されたものであ
る。そして、前面ガラス基板102の電極前駆体が形成
された表面に、誘電体前駆体層802の表面が接するよ
うに転写フィルム800を重ね合わせながら、支持フィ
ルム801の上から加熱ローラ810により熱圧着する
ことによって、誘電体前駆体層802を基板102上に
転写する。
【0080】熱転写の条件としては、例えば、加熱ロー
ラの表面温度が60〜120℃、そのローラ圧が1〜5
kg/cm2、加熱ローラの移動速度が0.2〜10.
0m/分である。供給する基板102は、例えば40〜
100℃に予熱しておいてもよい。図10(a)のラミ
ネート装置では、加熱ローラ810で誘電体前駆体層8
02を転写した後、続いて、前面ガラス基板102上に
転写された誘電体前駆体層802に、型押しローラ82
0を圧着することにより、誘電体前駆体層802の表面
に凹部を形成する。なお、この型押しローラ820は加
熱しなくても良い。
【0081】図11に示すように、型押しローラ820
には、誘電体前駆体層802の表面に形成しようとする
凹部と同形状の凸部822が形成されている。図11に
示すものでは、円筒ローラ821の外周面上に、回転方
向に沿って環状の凸部822が形成されている。この型
押しローラ820を用いると、図5(a)に示すような
平行な溝を形成することができるが、凸部822を波状
あるいはギザ状に蛇行されることによって図5(b)、
(c)あるいは(d)、(e)に示すような形状の溝も
形成できる。また、凸部822を島状に形成することに
よって、図6に示すような島状の凹部を形成することが
できる。
【0082】この型押しに際して、誘電体前駆体層60
2に形成される凹部の位置と、表示電極103a,10
3bとが、所定の位置関係となるように、凸部822が
誘電体前駆体層602を押圧する位置と、表示電極10
3a,103bとの位置を合わせながら行う。なお、こ
の方法で凹部を形成する場合、図6のように島状の凹部
を形成するよりも、図5のように溝を形成する方が、型
押しで凹部を形成した後に型を抜くのが容易であるし、
位置合わせもしやすいので、製造上有利である。
【0083】支持フィルム801の剥離については、型
押しの前で行っても後で行ってもよい。例えば、図10
(a)に示すように、型押しローラ820による型押し
を支持フィルム801の上から行って、次の焼成工程の
直前に支持フィルム801の剥離を行ってもよく、この
場合、支持フィルム801によって誘電体前駆体層80
2の表面が保護されるので、異物の影響を受けにくいと
いう利点がある。
【0084】一方、転写された誘電体前駆体層802か
ら支持フィルム801を剥離した後に型押しローラ82
0による型押しを行ってもよく、この場合、支持フィル
ム801を介さず直接型押しされるので、凹部の形状を
より精密に形成することができる。一方、図10(b)
に示すラミネート装置では、型押しローラ820を加熱
ローラ810の前に配置して、転写フィルムの誘電体前
駆体層に対して、型押しローラ820で凹部を形成した
後、前面ガラス基板102に熱転写するようになってい
る。
【0085】上記図10(a)のように前面ガラス基板
102上に誘電体前駆体層802を転写した後に型押し
ローラ820で凹部を形成する方法の場合、前面ガラス
基板102の厚みが一様でないと全体に均一的に凹部を
形成することが難しいが、図10(b)のように、転写
フィルムに対して転写前に型押しローラ820で凹部を
形成する方法を用いれば、前面ガラス基板102のの厚
みが一様でなかったとしても、全体に均一的に凹部を形
成することが可能である。
【0086】なお、ここでは、型押しローラ820をラ
ミネート装置に設置する例を示したが、予め転写フィル
ムに対して型押しローラ820で凹部を形成しておき、
その凹部を形成した転写フィルムをラミネート装置に供
給して、前面ガラス基板102に熱転写するようにして
もよい。その他、転写工程において、誘電体前駆体層に
凹部を形成する方法として、以下のような方法も可能で
ある。
【0087】図10(a),(b)の装置では、加熱ロ
ーラ810と型押しローラ820とが別々に備えられて
いるが、転写ローラ自体に凸部を形成することによっ
て、型押しローラとしての働きを兼ね備えるようにする
こともできる。また、誘電体前駆体層を前面ガラス基板
102に熱転写する工程では、誘電体前駆体層に凹部を
形成することなく、後述するように、誘電体前駆体層を
焼成する直前に、支持フィルムを除去する際に凹部を形
成することもできる。
【0088】また、上記説明では、誘電前駆体層に、型
押しローラを用いて凹部を形成したが、平板状の型を用
いて凹部を形成することもできる。ただし、転写フィル
ムを連続的に繰り出しながら連続的に凹部を形成するこ
とを考慮すると、型押しローラを用いる方が容易であ
る。また、型押しローラを用いる方が、前面ガラス基板
102もしくは誘電体前駆体層が偏肉していても、均一
的な深さで凹部を形成できる。
【0089】焼成工程:型押しされた誘電体前駆体層8
02を有する前面ガラス基板102を、焼成炉に入れて
焼成する。ただし、誘電体前駆体層802を支持フィル
ム801が覆っている場合、支持フィルム801を剥離
する装置(支持フィルムピーラー)を焼成炉の入口に設
け、支持フィルムを剥離除去してから基板を焼成炉に入
れて焼成する。
【0090】焼成炉では、電極前駆体及び誘電体前駆体
層に含まれるガラス成分の軟化点以上の温度で、数分〜
数十分間、基板を放置し、その後、降温する。この操作
により、電極前駆体は電極に、誘電体前駆体層は誘電体
層に変化する。それによって、凹部を有する誘電体層1
06が、前面ガラス基板102上に形成される。
【0091】保護層形成工程:誘電体層106の上に、
電子ビーム蒸着などによりMgOからなる保護層107
を形成する。保護層は、誘電体層106の凹部内面にも
形成する。以上で前面パネルができあがる。 背面パネルの製造方法:背面ガラス基板112上に、銀
電極用のペーストをスクリーン印刷しその後焼成するこ
とによってアドレス電極113を形成し、その上に、誘
電体ペーストをスクリーン印刷法で塗布して焼成するこ
とによって誘電体層114を形成する。
【0092】誘電体層114の上に、隔壁115を形成
する。隔壁115は、隔壁用のガラスペーストをスクリ
ーン印刷法で塗布した後、焼成することによって、もし
くはベタ膜を形成、乾燥したあとフォトリソグラフィー
とサンドブラストを用いて形成する。そして、赤色,緑
色,青色の各色蛍光体ペースト(または蛍光体インキ)
を作製し、これを隔壁115どうしの間隙に塗布し、空
気中で焼成することによって各色蛍光体層116を形成
する。以上で、背面パネル111ができあがる。
【0093】上記のように作製した前面パネル101及
び背面パネル111を、表示電極103a,103bと
アドレス電極113が交差するように位置合わせをして
重ね合わせ、周辺部をシール材によって封着する。そし
て、隔壁115で仕切られた内部空間からガス排気を行
い、次にNe−Xe等の放電ガスを封入し、内部空間を
封止する。以上でPDPが完成する。
【0094】(本製造方法による効果について)上記製
造方法において、使用する型押しローラ820の凸部形
状を調整することによって、誘電体層に、上記図5〜8
に示す形状の凹部や、図3,4に示すようなテクスチャ
構造を形成することができる。また、図9に示すように
誘電体層の厚みを変化させることもできる。
【0095】特に、テクスチャ構造については、型押し
ローラで型押しする方法を用いることによって容易に形
成することができる。また、上記型押し方法を用いれ
ば、誘電体層の表面に形成する凹部の形状については、
上記図3〜8に示したものに限らず、任意の形状で形成
することができる。また、セル内における凹部の数につ
いても、2個に限らず、1以上の任意の数で形成でき
る。
【0096】以上説明したように、本製造方法によれ
ば、比較的少ない工程数で且つ歩留まりも良く、誘電体
層表面に凹部を形成することができる。つまり、誘電体
層の膜厚を領域ごとに変える方法として、まず誘電体ガ
ラスペーストを全体領域に一様に塗布し、その上に、ス
クリーン印刷法などによって、凹部形成予定領域を除く
領域に、誘電体ガラスペーストをパターン塗布するとい
う方法もある。
【0097】しかし、この方法では、誘電体ガラスペー
ストの塗布を2回行う必要があり、それに伴ってコスト
もかかる。更に、スクリーン印刷法を用いてパターン塗
布する場合、スクリーン版の伸びや劣化によって形成さ
れる凹部の形状が変わったり、ガラスペーストの特性変
化によってペーストの塗布状態にばらつき生じるので、
歩留まりが悪くなる。
【0098】なお、誘電体層の表面に凹部を形成するに
は、フォトリソ法を用い、誘電体前駆体層の凹部を形成
しようとする部分を現像によって除去することによっ
て、誘電体前駆体層をパターニングするという方法をと
ることもできるが、この方法では、細かい領域を現像に
よって除去することは難しいので、テキスチャ構造や図
6に示す島状の凹部を正確に形成するのは難しく、製造
不良が発生しやすい。
【0099】これに対して、本実施形態の方法によれ
ば、誘電体ガラスペースト組成物の塗布回数は1回で済
み、また型押しによって一定形状の凹部が形成されるの
で歩留まりも良好であり、細かい形状の凹部も比較的正
確に形成することができる。従って、歩留まりが良好と
なる。よって、誘電体層の表面に凹部が形成されたPD
Pを、比較的低コストで製造できる。
【0100】(誘電体前駆体層に凹部を形成する方法の
変形例)上記説明では、転写フィルムを基板上に転写す
る転写装置に型押しローラを設け、その型押しローラで
誘電体前駆体層に凹部を形成したが、誘電体前駆体層に
凹部を形成する方法として、以下のような方法をとるこ
ともできる。転写装置とは別の装置において、型押しロ
ーラを用いて、転写フィルムに凹部を形成してもよい。
【0101】また、誘電体前駆体層を基板上に転写する
工程では誘電体前駆体層に凹部を形成せず、焼成工程で
用いる剥離装置に型押しローラを設置しておいて、基板
に転写された誘電体前駆体層上の支持フィルムを剥がす
直前又は直後に、型押しローラで、当該誘電体前駆体層
の表面に凹部を形成してもよい。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1基板及び第2基板が間隔をおいて並設され、第1基
板の対向面上に、対を成す表示電極と、当該表示を覆う
誘電体層とが形成され、第2基板の対向面上に蛍光体層
が形成され、対を成す表示電極に沿って、複数の放電セ
ルが形成されたPDPにおいて、誘電体層の表面に、各
放電セル内に、2個以上の凹部を形成することによっ
て、発光輝度と発光効率を向上させることを可能とし
た。
【0103】また、上記構成のPDPにおいて、放電セ
ル内の蛍光体層の色ごとに凹部の形状を異ならせること
によって、駆動回路で調整しなくても、各色の発光量バ
ランスをとることによって、白色表示時において高い色
温度が得られるようにした。また、本発明では、前面基
板及び背面基板が間隔をおいて並設され、前面基板の対
向面上に、表示電極対と、当該表示電極対を覆う誘電体
層とが形成され、示電極対に沿って複数の放電セルが形
成され、各放電セルの前面基板側に、当該放電セルで発
する可視光を透過しやすい透過領域と当該可視光を透過
しにくい遮蔽領域とを有するPDPにおいて、誘電体層
の厚みを、放電セルにおいて発生し遮蔽領域に向かう光
束を透過領域に屈折させるように、領域ごとに異ならせ
ることによっても、発光輝度と発光効率を向上させるこ
とを可能とした。
【0104】また、本発明では、上記のように誘電体層
の表面に凹部が形成されたPDPを製造する際に、複数
対の表示電極が配された第1基板上に、表示電極を覆っ
て誘電体層を形成する工程において、支持フイルム上に
誘電体前駆体層を成形して転写フイルムを作製し、転写
フィルムの誘電体前駆体層に凹部を形成し、その後に、
転写フィルムの誘電体前駆体層を第1基板上に転写する
こととした。あるいは、支持フイルム上に誘電体前駆体
層を成形して転写フイルムを作製し、転写フィルムの誘
電体前駆体層を第1基板上に転写し、第1基板上に転写
された誘電体前駆体層に凹部を形成することとした。そ
して、それによって、少ない工程数で、歩留まりを良く
し、低コスト化を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかるPDPを示す要部斜視図で
ある。
【図2】表示電極対、アドレス電極及び隔壁が配置され
ている状態を示す図である。
【図3】誘電体層の表面をテクスチャー構造とした例を
示す断面図である。
【図4】誘電体層の表面をテクスチャー構造とした例を
示す斜視図である。
【図5】誘電体層の表面に、複数の放電セルにまたがる
溝が形成されている例を示す図である。
【図6】誘電体層の表面に、第1凹部,第2凹部が、放
電セルごとに独立して島状に形成されている例を示す図
である。
【図7】誘電体層の表面に、RGB各色セルごとに異な
る形態で凹部を形成する例を示す図である。
【図8】誘電体層の表面に、RGB各色セルごとに異な
る形態で凹部を形成する別の例を示す図である。
【図9】光遮蔽領域から光透過領域に集光させるように
誘電体層の厚みを変化させる例を示す図である。
【図10】型押しと転写とを行うラミネート装置の概略
構成図である。
【図11】型押しローラの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
101 前面パネル 102 前面ガラス基板 103a,103b 表示電極 106 誘電体層 107 保護層 108 凹部 108a 第1凹部 108b 第2凹部 111 背面パネル 112 背面ガラス基板 113 アドレス電極 114 誘電体層 115 隔壁 116 蛍光体層 201 放電ギャップ 202 放電セル 301 凹部 302 凸部 401〜405 溝 501a,501b〜505a,505b 凹部 602 誘電体前駆体層 800 転写フィルム 801 支持フィルム 802 誘電体前駆体層 810 加熱ローラ 820 型押しローラ 822 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 住田 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 芦田 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日比野 純一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA05 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GD01 GD09 JA19 JA20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板及び第2基板が間隔をおいて並
    設され、 前記第1基板の対向面上に、 対を成す第1表示電極及び第2表示電極と、当該第1表
    示電極及び第2表示電極を覆う誘電体層とが形成され、 前記第2基板の対向面上に蛍光体層が形成され、 対を成す第1表示電極及び第2表示電極に沿って、複数
    の放電セルが形成されたプラズマディスプレイパネルで
    あって、 前記誘電体層の表面には、 前記各放電セル内に、第1凹部と第2凹部を含む2個以
    上の凹部が形成されていることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記誘電体層の表面は、 マットテクスチャー構造であることを特徴とする請求項
    1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記各放電セル内で、 第1凹部と第2凹部とが、 当該放電セルの中央部を挟んで、 第1表示電極側と第2表示電極側とに分散して配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディス
    プレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記誘電体層の表面には、 前記第1表示電極及び第2表示電極が伸長する方向に沿
    って、複数の放電セルにまたがる第1溝及び第2溝が形
    成され、 当該第1溝及び第2溝の一部が、前記第1凹部及び第2
    凹部であることを特徴とする請求項1記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記第1溝及び第2溝は、各々波状また
    はギザ状に形成されていることを特徴とする請求項4記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 前記第1凹部及び第2凹部は、 前記各放電セル内で、島状に形成されていることを特徴
    とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 前記第1凹部及び第2凹部は、U字形ま
    たはV字形であって、 端部もしくは頂部どうしが互いに向かい合うよう配置さ
    れていることを特徴とする請求項6記載のプラズマディ
    スプレイパネル。
  8. 【請求項8】 前記第1凹部と第2凹部の間隔は、 前記第1表示電極及び第2表示電極が伸長する方向に対
    して、 前記各放電セルの中央部と比べて周辺部の方が大きいこ
    とを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  9. 【請求項9】 前記各放電セル内で、 第1凹部と第2凹部とが、 当該放電セルの中央部を挟んで、前記第1表示電極及び
    第2表示電極が伸長する方向に分散して配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
    パネル。
  10. 【請求項10】 前記誘電体層の表面には、 前記第1表示電極及び第2表示電極が伸長する方向に対
    して直交する方向に沿って、複数の放電セルにまたがる
    第1溝及び第2溝が形成され、 当該第1溝及び第2溝の一部が、前記第1凹部及び第2
    凹部であることを特徴とする請求項9記載のプラズマデ
    ィスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 前記第1凹部及び第2凹部は、 前記各放電セル内で、島状に形成されていることを特徴
    とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 前記第1凹部及び第2凹部の少なくと
    も一方は、 その内部において深さが互いに異なる領域を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
    パネル。
  13. 【請求項13】 前記放電セルには、 複数色から選択された色の蛍光体層が形成されており、 前記第1凹部及び第2凹部は、 対応する放電セル内の蛍光体層の色ごとに形状が異なっ
    ていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディス
    プレイパネル。
  14. 【請求項14】 前記放電セルには、 RGBから選択された色の蛍光体層が形成されており、 放電セル内に形成されている第1凹部及び第2凹部の面
    積は、 当該放電セル内に形成されている蛍光体層の色がRGB
    の順に大きくなっていることを特徴とする請求項13記
    載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 【請求項15】 前記放電セルには、 RGBから選択された色の蛍光体層が形成されており、 各放電セル内における第1凹部と第2凹部との間隔は、
    当該放電セルに形成されている蛍光体層の色がRGBの
    順に大きくなっていることを特徴とする請求項13記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  16. 【請求項16】 前面基板及び背面基板が間隔をおいて
    並設され、 前記前面基板の対向面上に、表示電極対と、当該表示電
    極対を覆う誘電体層とが形成され、 前記表示電極対に沿って複数の放電セルが形成され、 各放電セルの前面基板側に、当該放電セルで発する可視
    光を透過しやすい透過領域と当該可視光を透過しにくい
    遮蔽領域とを有するプラズマディスプレイパネルであっ
    て、 前記誘電体層は、 前記放電セルにおいて発生し前記遮蔽領域に向かう光束
    を透過領域に屈折させるように、厚みが領域ごとに異な
    っていることを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ル。
  17. 【請求項17】 前記誘電体層は、 前記放電セルにおいて発生する光を前記光遮蔽領域から
    光透過領域に集光させるレンズ状に形成されていること
    を特徴とする請求項16記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
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