JP2002231127A - ガス放電表示装置の製造方法、及びガス放電表示装置製造用シート貼着装置 - Google Patents

ガス放電表示装置の製造方法、及びガス放電表示装置製造用シート貼着装置

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JP2002231127A
JP2002231127A JP2001010541A JP2001010541A JP2002231127A JP 2002231127 A JP2002231127 A JP 2002231127A JP 2001010541 A JP2001010541 A JP 2001010541A JP 2001010541 A JP2001010541 A JP 2001010541A JP 2002231127 A JP2002231127 A JP 2002231127A
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sheet
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gas discharge
discharge display
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Seikan Go
済煥 呉
Takashi Komatsu
隆史 小松
Yoshitaka Terao
芳孝 寺尾
Seiho Cho
世芳 張
Yukitaka Yamada
幸香 山田
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Samsung SDI Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に凹凸を有する基板上に電極又は誘電体
層を形成する際に、電極シート又は誘電体シートを貼着
する工程を簡略化し、材料費の削減と生産効率の向上を
可能にするガス放電表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 隔壁18を形成した第1の基板11上に
アドレス電極(誘電体層)を形成する際に、第1の基板
11上に電極シート31(誘電体シート)を供給し、外
表面に所定の厚さのクッション材51が取り付けられ、
所定の方向に回転可能とされた加圧ローラ50を用い
て、第1の基板11表面を電極シート31(誘電体シー
ト)上から押圧することにより、第1の基板11表面の
凹凸形状に沿って、電極シート31(誘電体シート)を
貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イ等のガス放電表示装置の製造方法、及びガス放電表示
装置の製造工程に用いて好適なガス放電表示装置製造用
シート貼着装置に係り、特に、ガス放電表示装置の製造
工程において、表面に凹凸を有する基板上に、その凹凸
形状に沿って、電極シート又は誘電体シートを貼着する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス放電表示装置の代表例であるプラズ
マディスプレイは、対向配置された2枚の基板と、2枚
の基板のうち一方の基板の内表面に複数の隔壁と、隔壁
によって区画形成された複数の放電セルとを具備する構
造となっているが、製造工程を簡略化するために、隔壁
を一方の基板と一体形成した構造のプラズマディスプレ
イが開発されている。
【0003】図7に、隔壁を一方の基板と一体形成した
構造のプラズマディスプレイ(ガス放電表示装置)の一
例の一部分を分解した概略斜視図を示し、このプラズマ
ディスプレイ100の構造について説明する。図7に示
すように、プラズマディスプレイ100は、対向配置さ
れた第1の基板(下側基板)101と第2の基板(上側
基板)102により構成され、第2の基板102の内表
面(第1の基板101に対向する側の面)には、ストラ
イプ状に複数の走査電極104Aと維持電極104Bと
が形成され、これらの走査電極104A、維持電極10
4Bは透明な誘電体層103により覆われている。ま
た、誘電体層103は、図示は省略している、MgO等
からなる保護膜により覆われて保護されている。
【0004】一方、第1の基板101の内表面(第2の
基板102に対向する側の面)には、ガス放電を行う空
間である放電セル107を形成するために、走査電極1
04A、維持電極104Bと交差する方向に、所定の高
さを有する複数の隔壁108がストライプ状に設けられ
ており、複数の放電セル107が隔壁108によって区
画形成されている。また、隔壁108は第1の基板10
1と一体形成されている。
【0005】プラズマディスプレイ100において、放
電セル107は凹曲面107aを有するものとなってお
り、各放電セル107内には、アドレス電極106と、
反射率の高い誘電体層105と、赤(R)、緑(G)、
青(B)のうちいずれかの色を発光する蛍光体109と
が順次積層形成されている。
【0006】プラズマディスプレイ100は、放電セル
107の内部にNe、He等の希ガスを封入した状態
で、上記の第1の基板101と第2の基板102とを合
わせて、周囲をシールガラス等により封着した構成とな
っている。また、上記電極104A、104B、106
の一方の端部は、表示領域の外部にまで延出形成されて
おり、これらに接続された端子に選択的に所定の電圧を
印加することにより、選択的に放電セル107内の各電
極104A、104B、106間に放電を発生させ、こ
の放電により放電セル107内の蛍光体109から所定
の色の励起光を発生させ、外部(観察者側)に表示する
ようになっている。
【0007】隔壁108と第1の基板101とを一体形
成する方法としては、最終的に第1の基板101となる
平坦な基板の表面の放電セル107を形成する箇所をサ
ンドブラスト法などにより切削除去する方法、あるいは
最終的に第1の基板101となる平坦な基板を加熱して
軟化させた後、隔壁108のパターンが形成された型を
表面に押圧する方法などが採用されているが、いずれの
方法を用いた場合においても、隔壁108と第1の基板
101とを一体形成してからでなければ、アドレス電極
106、誘電体層105、蛍光体109を形成すること
ができない。
【0008】図7に示すように、内表面に隔壁108を
形成した第1の基板101の表面は凹凸を有するものと
なっており、凹凸を有する第1の基板101の表面に均
一な厚みを有するアドレス電極106を容易に形成する
方法として、電極シートを用いる方法が開発されてい
る。また、誘電体層105についても形成工程が簡略化
されるため、誘電体シートを用いて形成する方法が開発
されている。
【0009】以下に、電極シート(誘電体シート)を用
いた従来のアドレス電極106(誘電体層105)の形
成方法について説明する。第1の基板101の表面に、
電極シート(誘電体シート)を貼着した後、電極シート
(誘電体シート)をフォトリソグラフィー法により所定
のパターンに形成することにより、均一な厚みを有する
所定のパターンのアドレス電極106(誘電体層10
5)を形成することができる。第1の基板101表面の
凹凸形状に沿って、第1の基板101と電極シート(誘
電体シート)との間に隙間を形成することなく電極シー
ト(誘電体シート)を貼着する方法としては従来、以下
に記載の方法が提案されている。
【0010】従来の電極シート(誘電体シート)の貼着
方法として、第1の基板101表面に、電極シート(誘
電体シート)を供給し、所定の方向に回転可能とされた
円柱状の加圧ローラを用い、加圧ローラに対して第1の
基板101を相対的に平行移動させて、第1の基板10
1表面の全面を電極シート(誘電体シート)上から押圧
する、いわゆるロールラミネート方式を用いた方法が提
案されている。
【0011】第1の基板101表面に電極シート(誘電
体シート)を供給し、その上から直接加圧ローラを用い
て、ロールラミネート方式により第1の基板101表面
を押圧した場合には、第1の基板101表面の凹部に電
極シート(誘電体シート)が押し込まれないため、第1
の基板101表面の凹凸形状に沿って、第1の基板10
1と電極シート(誘電体シート)との間に隙間を形成す
ることなく電極シート(誘電体シート)を貼着すること
が困難となっている。
【0012】そこで、従来、図8に示すように、第1の
基板101表面に、一方の面に樹脂シート210が取り
付けられた電極シート(誘電体シート)200を電極シ
ート(誘電体シート)200側が第1の基板101側に
なるように連続的に供給し、80〜120℃に加熱され
た加圧ローラ220を用い、樹脂シート210及び電極
シート(誘電体シート)200を減圧下で押圧した後、
樹脂シート210を剥離する方法が提案されている。こ
の方法によれば、加圧ローラ220により樹脂シート2
10を第1の基板101表面の凹凸形状に沿うように塑
性変形させることにより、電極シート(誘電体シート)
200を第1の基板101表面の凹凸形状に沿って押圧
することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電極シート
(誘電体シート)の貼着方法においては、樹脂シートを
1度使用すると塑性変形するため、樹脂シートを再利用
することができず、1回毎に廃棄する必要があり、材料
費が高くなるという問題点を有している。この問題は、
隔壁が第1の基板と一体形成されたガス放電表示装置に
顕著な問題であるが、このようなガス放電表示装置に限
ったものではなく、隔壁が第1の基板とは別部材から構
成されたガス放電表示装置においても、隔壁を形成した
後にアドレス電極と誘電体層を形成する場合に同様に生
じる問題である。
【0014】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、電極シート又は誘電体シートを用いて、表
面に凹凸を有する基板上に電極又は誘電体層を形成する
際に、電極シート又は誘電体シートを貼着する工程を簡
略化し、材料費の削減と生産効率の向上を可能にするガ
ス放電表示装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべ
く、本発明者が講じた手段は、対向配置された2枚の基
板を具備し、該2枚の基板のうち一方の基板の内表面
に、複数の隔壁と、該隔壁によって区画形成された複数
の放電セルと、各放電セル内に形成された電極と誘電体
層とを具備してなるガス放電表示装置の製造方法であっ
て、少なくとも前記隔壁を形成した基板上に電極又は誘
電体層を形成する際に、該基板上に電極シート又は誘電
体シートを供給し、外表面に所定の厚さのクッション材
が取り付けられ、所定の方向に回転可能とされた加圧ロ
ーラを用いて、前記基板表面を前記電極シート又は前記
誘電体シート上から押圧することにより、前記基板表面
の凹凸形状に沿って、前記電極シート又は前記誘電体シ
ートを貼着する工程を有することを特徴とする。本発明
のガス放電表示装置の製造方法において、前記電極シー
ト又は前記誘電体シートを貼着する工程において用いる
前記加圧ローラの前記クッション材としては、例えばゲ
ル材やゴム材からなるものを用いることができる。
【0016】本発明のこのガス放電表示装置の製造方法
によれば、少なくとも隔壁を形成した基板上に電極又は
誘電体層を形成する際に、表面に所定の厚さのクッショ
ン材が取り付けられ、所定の方向に回転可能とされた加
圧ローラを用い、基板表面の凹凸形状に沿って電極シー
ト又は誘電体シートを貼着することにより、加圧ローラ
の外表面に取り付けられたクッション材が基板表面の凹
凸形状に沿って変形するので、電極シート又は誘電体シ
ートを基板表面の凹凸形状に沿って、基板と電極シート
又は誘電体シートとの間に隙間を形成することなく圧着
させることができる。
【0017】さらに、クッション材は加圧ローラの外表
面に固定されているので、クッション材が基板上に残留
することがなく、基板表面を押圧した直後に、クッショ
ン材を離脱させることができ、表面に凹凸を有する基板
に連続的に電極シート又は誘電体シートをその凹凸形状
に沿って隙間なく容易に貼着することができる。また、
この方法によれば、樹脂シートが不要で、かつ、クッシ
ョン材が塑性変形することがなく何度も再利用可能であ
るため、材料費が高くなることもない。このように、本
発明によれば、表面に凹凸を有する基板上に電極又は誘
電体層を形成する際に、電極シート又は誘電体シートを
貼着する工程を簡略化し、材料費の削減と生産効率の向
上を可能にするガス放電表示装置の製造方法を提供する
ことができる。
【0018】また、本発明のガス放電表示装置の製造方
法において、前記電極シート又は前記誘電体シートを貼
着する工程において、所定の温度に加熱しながら、前記
電極シート又は前記誘電体シートを貼着することが望ま
しい。所定の温度に加熱しながら、電極シート又は誘電
体シートを貼着することにより、電極シート又は誘電体
シートが軟化して伸びるので、基板表面の凹凸形状に沿
って、基板と電極シート又は誘電体シートとの間に隙間
を形成することなく均一に、電極シート又は誘電体シー
トを貼着することができる。
【0019】さらに、前記電極シート又は前記誘電体シ
ートを貼着する工程において、減圧下で、前記電極シー
ト又は前記誘電体シートを貼着することが望ましい。減
圧下で、電極シート又は誘電体シートを貼着することに
より、基板表面と電極シート又は誘電体シートとの間に
空気等が残留することを防止することができるので、基
板表面の凹凸形状に沿って、より隙間なく均一に電極シ
ート又は誘電体シートを貼着することができる。
【0020】また、本発明者は、外表面にクッション材
が取り付けられた加圧ローラを具備し、基板表面の凹凸
形状に沿って、電極シート又は誘電体シートを連続的か
つ自動的に貼着することができるガス放電表示装置製造
用シート貼着装置を発明した。本発明のガス放電表示装
置製造用シート貼着装置は、表面に少なくとも複数の隔
壁が形成されたガス放電表示装置用基板に、電極シート
又は誘電体シートを貼着するためのガス放電表示装置製
造用シート貼着装置であって、前記ガス放電表示装置用
基板を保持する基板保持手段と、該ガス放電表示装置用
基板の表面を押圧するように配置された、外表面に所定
の厚さのクッション材が取り付けられ、所定の方向に回
転可能とされた加圧ローラと、前記ガス放電表示装置用
基板と前記加圧ローラとの間に前記電極シート又は前記
誘電体シートを供給するためのシート供給手段と、前記
ガス放電表示装置用基板を前記加圧ローラに対して相対
的に平行移動させる相対移動手段とを有することを特徴
とする。
【0021】本発明のこのガス放電表示装置製造用シー
ト貼着装置によれば、ガス放電表示装置用基板を保持す
る基板保持手段と、該ガス放電表示装置用基板の表面を
押圧するように配置された、外表面に所定の厚さのクッ
ション材が取り付けられ、所定の方向に回転可能とされ
た加圧ローラと、ガス放電表示装置用基板と加圧ローラ
との間に電極シート又は誘電体シートを供給するための
シート供給手段と、ガス放電表示装置用基板を加圧ロー
ラに対して相対的に平行移動させる相対移動手段とを有
しているので、ガス放電表示装置用基板と加圧ローラと
の間への電極シート又は誘電体シートの供給、外表面に
クッション材が取り付けられた加圧ローラによる、電極
シート又は誘電体シート上からのガス放電表示装置用基
板表面の押圧、加圧ローラの離脱、ガス放電表示装置用
基板の加圧ローラに対する相対的な平行移動を連続的か
つ自動的に行うことができる。
【0022】また、上記で説明したように、所定の温度
に加熱しながら、電極シート又は誘電体シートを貼着す
ることが望ましいため、本発明のガス放電表示装置製造
用シート貼着装置は、少なくとも前記ガス放電表示装置
用基板と前記加圧ローラとの間に供給された前記電極シ
ート又は前記誘電体シートを所定の温度に加熱する加熱
手段をさらに有することが望ましい。
【0023】また、上記で説明したように、減圧下で電
極シート又は誘電体シートを貼着することが望ましいた
め、本発明のガス放電表示装置製造用シート貼着装置
は、少なくとも前記ガス放電表示装置用基板と前記加圧
ローラとの間に供給された前記電極シート又は前記誘電
体シートと前記ガス放電表示装置用基板との間を減圧す
る減圧手段をさらに有することが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、ガス放電表示装置の代表例
であるプラズマディスプレイを例として、本発明に係る
実施形態について詳細に説明する。はじめに、図1に基
づいて、本実施形態のガス放電表示装置の製造方法によ
り製造されたプラズマディスプレイ10の構造について
説明する。図1は、プラズマディスプレイ10の一部分
を分解した概略斜視図である。なお、図1に示すプラズ
マディスプレイは一例であり、本発明はこのプラズマデ
ィスプレイに限定されるものではない。
【0025】図1に示すように、プラズマディスプレイ
10は、対向配置されたガラスからなる第1の基板(下
側基板)11と第2の基板(上側基板)12により構成
され、第2の基板12の内表面(第1の基板11に対向
する側の面)には、ストライプ状に複数の走査電極14
Aと維持電極14Bとが形成され、これらの走査電極1
4A、維持電極14Bは透明な誘電体層13により覆わ
れている。また、誘電体層13は、図示は省略してい
る、MgO等からなる保護膜により覆われて保護されて
いる。なお、第2の基板12の内表面において、走査電
極14Aと維持電極14Bとは交互に形成されている。
【0026】一方、第1の基板11の内表面(第2の基
板12に対向する側の面)には、ガス放電を行う空間で
ある放電セル17を形成するために、走査電極14A、
維持電極14Bの延在方向と交差する方向に、所定の高
さを有する複数の隔壁18がストライプ状に設けられて
おり、複数の放電セル17が隔壁18によって区画形成
されている。複数の隔壁18は第1の基板11とは異な
る別部材からなっていてもよいが、図1に示すように、
プラズマディスプレイ10の製造工程を簡略化するため
に、複数の隔壁18は第1の基板11と一体形成されて
いることが望ましい。また、放電セル17は凹曲面17
aを有するものとなっており、各放電セル17内には、
アドレス電極16と、反射率の高い誘電体層15と、赤
(R)、緑(G)、青(B)のうちいずれかの色を発光
する蛍光体19とが順次積層形成されている。
【0027】プラズマディスプレイ10は、放電セル1
7の内部にNe、He等の希ガスを封入した状態で、上
記の第1の基板11と第2の基板12とを合わせて、周
囲をシールガラス等により封着した構成となっている。
また、上記電極14A、14B、16の一方の端部は、
表示領域の外部にまで延出形成されており、これらに接
続された端子に選択的に所定の電圧を印加することによ
り、選択的に放電セル17内の電極14A、14B、1
6間に放電を発生させ、この放電により放電セル17内
の蛍光体19から所定の色の励起光を発生させ、外部
(観察者側)に表示するようになっている。
【0028】次に、本実施形態のガス放電表示装置の製
造方法の一例として、上記のプラズマディスプレイ10
の製造方法について説明する。はじめに、図2、図3に
基づいて、プラズマディスプレイ10の製造方法の概略
について説明した後、図4、図5に基づいて、プラズマ
ディスプレイ10の製造方法におけるアドレス電極16
と誘電体層15の形成方法について詳細に説明する。な
お、本実施形態のガス放電表示装置の製造方法におい
て、第1の基板11の表面上にアドレス電極16又は誘
電体層15を形成する際に、電極シート又は誘電体シー
トを第1の基板11表面に貼着する方法が特徴的なもの
となっている。また、図2〜図5は、製造途中のプラズ
マディスプレイ10を図1に示すX−X’線に沿って切
断したときの部分概略断面図を示している。また、以下
に記載の製造方法は一例であって、本発明は以下に記載
のものに限定されるものではない。
【0029】はじめに、図2、図3に基づいてプラズマ
ディスプレイ10の製造方法の概略について説明する。
まず、表面に隔壁18が形成された第1の基板11を製
造する。隔壁18と第1の基板11とを一体形成する方
法としては、最終的に第1の基板11となる平坦な基板
の表面の放電セル17を形成する箇所をサンドブラスト
法などにより切削除去する方法、あるいは最終的に第1
の基板11となる平坦な基板を加熱して軟化させた後、
隔壁18のパターンが形成された型を表面に押圧する方
法などがある。
【0030】ここでは、例として、サンドブラスト法を
用いて、隔壁18が形成された第1の基板11を製造す
る方法について説明する。図2(a)に示す元の基板11
Aを洗浄して乾燥させた後、図2(b)に示すように、元
の基板11A上の全面にドライフィルムレジストを圧着
するなどして、フォトレジスト21を形成する。次に、
図2(c)に示すように、フォトレジスト21を、隔壁1
8の上面の位置及び形状に対応したパターンを有するフ
ォトマスク22を用いて露光し、次いで、フォトレジス
ト21を現像することにより、図2(d)に示すように、
隔壁18の上面の位置及び形状に対応したパターンを有
するフォトレジスト21を形成する。
【0031】次に、図2(e)に示すように、元の基板1
1Aのフォトレジスト21で覆われていない部分をサン
ドブラスト法により切削することにより、放電セル17
を形成する。サンドブラスト法によるエッチングは等方
性エッチングであるため、このとき形成される放電セル
17は凹曲面17aを有するものとなる。次に、フォト
レジスト21を剥離して乾燥させることにより、図2
(f)に示すように、内表面に隔壁18が形成された第1
の基板11を形成することができる。図2(f)に示すよ
うに、このとき形成される第1の基板11は表面に凹凸
を有するものとなっている。
【0032】次に、図3(a)に示すように、表面に隔壁
18を形成した第1の基板11の表面上にアドレス電極
16と誘電体層15とを順次積層形成する。本実施形態
において、表面に凹凸を有する第1の基板11上に均一
な厚みを有するアドレス電極16を容易に形成するため
に、アドレス電極16を電極シートを用いて形成する。
また、誘電体層15についても形成工程が簡略化される
ため、誘電体シートを用いて形成する。アドレス電極1
6及び誘電体層15の形成方法の詳細については後述す
る。
【0033】次に、図1に示した赤、緑、青(R、G、
B)に対応して各放電セル17内部に、スクリーン、マ
スク等を利用してそれぞれ赤、緑、青(R、G、B)に
対応した3種類の蛍光体ペーストを選択的に印刷する。
その後、焼成によって各蛍光体ペーストのバインダーを
焼失させることにより、図3(b)に示すように、赤、
緑、青(R、G、B)に対応した蛍光体19を、各放電
セル17内の誘電体層15表面を覆うように形成し、表
面にアドレス電極16、誘電体層15、蛍光体19が順
次積層形成された第1の基板11が製造される。
【0034】一方、第2の基板12の表面上に、走査電
極14A及び維持電極14B、誘電体層13、保護膜を
順次積層形成する。走査電極14A及び維持電極14
B、誘電体層13は、以下に記載のアドレス電極16、
誘電体層15の形成方法と同様の方法により形成しても
良いし、その他の公知の方法を用いて形成してもよい。
最後に、第1の基板11表面の放電セル17内部をN
e、He等の希ガスで置換して、第1の基板11と第2
の基板12とを互いに貼り合わせ、その周囲を図示は省
略しているシールガラス等により封着することにより、
図1に示したプラズマディスプレイ10が製造される。
【0035】ここで、アドレス電極16の形成方法につ
いて詳細に説明する。先に述べたように、本実施形態に
おいて、表面に凹凸を有する第1の基板11上に均一な
厚みを有するアドレス電極16を形成するために、電極
シートを用いてアドレス電極16を形成する。すなわ
ち、第1の基板11の表面にその凹凸形状に沿って電極
シートを貼着した後、フォトリソグラフィー法により電
極シートを所定のパターンに形成することにより、アド
レス電極16を形成する。また、アドレス電極16の形
成工程を簡略化するために、電極シートとして、感光性
を有するものを用いることが好ましい。以下に、電極シ
ートとして感光性を有するものを用いる場合を例とし
て、アドレス電極16の形成方法について説明する。
【0036】はじめに、感光性を有する電極シートを用
いたアドレス電極16の製造方法の概略について説明す
る。図2(f)で示した、隔壁18を形成した第1の基板
11上の全面に、図4(a)に示すように、感光性を有す
る銀系などの電極シート31を、第1の基板11表面の
凹凸形状に沿って貼着する。なお、電極シート31の厚
みは10〜30μmと薄く、電極シート31単独では強
度が低いため、電極シート31を、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエステル等からなる保護フィルムによっ
て保護した構造の保護フィルム付き電極シートを用いる
ことが望ましい。保護フィルム付き電極シートを用いた
場合には、保護フィルムを剥離して、最終的には、図4
(a)に示すように、電極シート31のみを第1の基板1
1上に貼着する。
【0037】保護フィルム付き電極シートとしては、電
極シート31の両面に保護フィルムを取り付けた構造の
ものが好ましい。さらに、両面に保護フィルムを取り付
ける場合には、片方の保護フィルムを熱可塑性の高いポ
リエステル等により構成し、もう一方の保護フィルムを
より強度の高いポリエチレンテレフタレート等により構
成することが望ましい。なお、電極シート31の貼着方
法の詳細については後述する。
【0038】次に、図4(b)に示すように、アドレス電
極16のパターンが形成されたフォトマスク32を用
い、電極シート31の露光を行い、次いで、電極シート
31の現像を行うことにより、図4(c)に示すように、
所定のパターンを有するアドレス電極16が形成され
る。
【0039】ここで、図5に基づいて、両面に保護フィ
ルムが形成された保護フィルム付き電極シートを用い
て、第1の基板11表面に電極シート31を貼着する方
法について説明する。両面に保護フィルムが形成された
保護フィルム付き電極シートを用いる場合には、電極シ
ート31を第1の基板11表面に貼着する直前に、片方
の保護フィルムを剥離する。次いで、図5に示すよう
に、第1の基板11上に、保護フィルムを剥離した側の
面が第1の基板11側に位置するように、電極シート3
1を連続的に供給しながら、所定の方向に回転可能とさ
れた円柱状の加圧ローラ50を用い、加圧ローラ50に
対して第1の基板11を相対的に平行移動させることに
より、第1の基板11表面の全面を電極シート31上に
残された保護フィルム側から押圧する。このように、い
わゆるロールラミネート方式により、電極シート31を
残された保護フィルムとともに第1の基板11表面の凹
凸形状に沿って貼着する。
【0040】なお、加圧ローラ50に対して第1の基板
11を相対的に平行移動させればよいので、加圧ローラ
50の設置箇所を固定して、第1の基板11を平行移動
させてもよいし、第1の基板11の設置箇所を固定し
て、加圧ローラ50を回転させながら平行移動させても
良い。図5においては、隔壁18の延在方向に対して垂
直方向に、第1の基板11を加圧ローラ50に対して相
対的に平行移動させる場合についてのみ図示している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の基
板11を加圧ローラ50に対して相対的に平行移動させ
る方向は隔壁18の延在方向に対して平行な方向など、
いかなる方向であっても良い。
【0041】本実施形態において、電極シート31を貼
着する際に用いる加圧ローラ50の構造が特徴的なもの
となっており、図5に示すように、加圧ローラ50は、
円柱状の加圧部材52の外表面に、ゲル材又はゴム材な
どからなる、加圧部材52よりも柔らかいクッション材
51が取り付けられた構造を有するものである。円柱状
の加圧部材52としては、例えば、円柱状の金属部材あ
るいは、円柱状の金属部材の表面に、硬度が50°程度
以上の硬いシリコンゴムなどが貼着された構造のものを
例示することができる。
【0042】クッション材51は、第1の基板11表面
の凹凸形状に沿って変形することが可能な程度の柔軟性
と、通常のロールラミネート工程に用いる加圧ローラと
同様の耐熱性の他に、耐久性や第1の基板11表面から
の離脱性に優れた材質で構成する。このような特性を有
する好適な材質としては、シリコン、エチレンプロピレ
ン、クロロプレン、ブチル、ウレタンなどの材料からな
るゲル材又はゴム材を例示することができる。クッショ
ン材51は、以上のような特性を有するとともに、クッ
ション材51のみが第1の基板11表面に接触し、クッ
ション材51よりも内側の部分(すなわち、クッション
材51よりも硬い加圧部材52)が第1の基板11表面
に接触しないように、所定の厚みに加工される。
【0043】最後に、残った保護フィルムを剥離するこ
とにより、第1の基板11の表面に電極シート31のみ
を貼着することができる。なお、図5においては簡略化
のため、電極シート31上に残された保護フィルムの図
示を省略している。また、図5において、符号53より
図示右側の部分が電極シート31を貼着し終えた部分、
符号53より図示左側の部分が電極シート31を貼着す
る前の部分である。
【0044】本実施形態において、電極シート31の両
面に形成された保護フィルムのうち、熱可塑性の高いポ
リエステル等からなる保護フィルムを後から剥離するこ
とが望ましい。また、所定の温度に加熱しながら、電極
シート31を貼着することが望ましく、熱可塑性の高い
保護フィルム上から電極シート31を加熱しながら押圧
することにより、第1の基板11上に貼着する際に、保
護フィルムが軟化して第1の基板11表面の凹凸形状に
沿って塑性変形するため、第1の基板11表面の凹凸形
状に沿ってより隙間なく、電極シート31を貼着するこ
とができる。
【0045】次に、上記構造を有する加圧ローラ50を
具備し、電極シート31を貼着する際に用いて好適な本
発明のガス放電表示装置製造用シート貼着装置について
説明する。本発明のガス放電表示装置製造用シート貼着
装置は、電極シート31を貼着する第1の基板11(ガ
ス放電表示装置用基板)を保持する基板保持手段と、第
1の基板11表面を押圧するように配置された、上記構
成の加圧ローラ50と、第1の基板11と加圧ローラ5
0との間に電極シート31を供給するためのシート供給
手段と、第1の基板11を加圧ローラ50に対して相対
的に平行移動させる相対移動手段とを少なくとも有する
ものである。
【0046】また、本発明のガス放電表示装置製造用シ
ート貼着装置は、少なくとも第1の基板11と加圧ロー
ラ50との間に供給された電極シート31を所定の温度
に加熱する加熱手段と、少なくとも第1の基板11と加
圧ローラ50との間に供給された電極シート31と第1
の基板11との間を減圧する減圧手段をさらに有するも
のであることが望ましい。
【0047】以下に図6に基づいて、ガス放電表示装置
製造用シート貼着装置の一実施形態について説明する。
なお、図6に示すガス放電表示装置製造用シート貼着装
置は一例であって、本発明はこのガス放電表示装置製造
用シート貼着装置に限定されるものではない。図6にお
いて、符号11は図5に示す第1の基板11を縮小した
ものを示しており、簡略化のため、第1の基板11表面
の凹凸形状の図示を省略している。また、図6において
は、図5と同様に、両面に保護フィルムが形成された保
護フィルム付き電極シートを用いて、第1の基板11表
面に電極シート31を貼着する場合の装置について図示
している。
【0048】図6において、符号60はガス放電表示装
置製造用シート貼着装置、符号61は第1の基板11を
保持する基板保持手段と、第1の基板11を加圧ローラ
50に対して平行移動させる相対移動手段を兼ねた基板
搬送用フィルム、符号62は第1の基板11と加圧ロー
ラ50との間に電極シート31を供給するためのシート
供給手段、符号63は電極シート31の片方の面に取り
付けられた保護フィルムを自動的に剥離する保護フィル
ム剥離用ローラ、符号64はバックアップロールを示し
ている。
【0049】ガス放電表示装置製造用シート貼着装置6
0において、基板搬送用フィルム供給用ローラ65を図
示反時計回り方向に回転させることにより、基板搬送用
フィルム61を図示右方向から図示左方向に平行移動さ
せて、第1の基板11を図示右方向から図示左方向に搬
送できる構造となっている。なお、第1の基板11は、
電極シート31を貼着する側の面を上側にした状態で搬
送される。また、シート供給手段62は、ロール状に巻
かれた保護フィルム付き電極シート66を図示時計回り
方向に回転させることにより、第1の基板11と加圧ロ
ーラ50との間に電極シート31を自動的に供給するこ
とができる構造となっている。
【0050】また、図6に示すように、ロール状に巻か
れた保護フィルム付き電極シート66から供給された保
護フィルム付き電極シート31が第1の基板11に供給
されるまでの間に、保護フィルム剥離用ローラ63を図
示反時計回り方向に回転させることにより、電極シート
31の片方の面に取り付けられた保護フィルムを自動的
に剥離することができる構造となっている。加圧ローラ
50の詳細な構造については先に説明したので説明は省
略する。なお、ガス放電表示装置製造用シート貼着装置
60において、図5で示したように、加圧ローラ50
は、クッション材51が第1の基板11表面を押圧する
ように配置されている。また、片方の保護フィルムを剥
離した後、電極シート31上にはもう一方の保護フィル
ムが残されているが、図面上は簡略化のため省略してい
る。
【0051】また、加圧ローラ50と対向するように、
バックアップローラ64が設けられており、加圧ローラ
50とバックアップローラ64との間に第1の基板11
を挟み込んだ状態で、加圧ローラ50とバックアップロ
ーラ64をそれぞれ図示時計回り方向、図示反時計回り
方向に回転させることにより、第1の基板11を上下方
向から加圧するとともに、第1の基板11を図示左側に
送り出す構造となっている。
【0052】また、所定の温度に加熱しながら、電極シ
ート31を貼着することが望ましいため、ガス放電表示
装置製造用シート貼着装置60は、少なくとも第1の基
板11と加圧ローラ50との間に供給された電極シート
31を所定の温度(例えば、80〜120℃程度)に加
熱する加熱手段(図示略)をさらに有するものであるこ
とが望ましい。なお、加熱手段は、例えば、加圧ローラ
50のみを加熱することによって、第1の基板11と加
圧ローラ50との間に供給された電極シート31のみを
加熱するものであってもよいし、ガス放電表示装置製造
用シート貼着装置60の内部全体を加熱するものであっ
てもよく、少なくとも第1の基板11と加圧ローラ50
との間に供給された電極シート31を所定の温度に加熱
することができるものであればいかなるものであっても
よい。
【0053】また、減圧下で電極シート31を貼着する
ことが望ましいため、ガス放電表示装置製造用シート貼
着装置60は、少なくとも第1の基板11と加圧ローラ
50との間に供給された電極シート31と第1の基板1
1との間を減圧することが可能な減圧手段(図示略)を
さらに有することが望ましい。例えば、減圧手段として
は、ガス放電表示装置製造用シート貼着装置60に接続
され、ガス放電表示装置製造用シート貼着装置60の内
部全体を減圧にすることが可能な真空ポンプ等により構
成することができる。また、ガス放電表示装置製造用シ
ート貼着装置60は、第1の基板11上に電極シート3
1を貼着した後、さらに、残った保護フィルムを剥離す
る手段(図示略)を有する。
【0054】このガス放電表示装置製造用シート貼着装
置60を用いることにより、第1の基板11と加圧ロー
ラ50との間への電極シート31の供給、外表面に所定
の厚さのクッション材51が取り付けられた加圧ローラ
50による、電極シート31上からの第1の基板11表
面の押圧、加圧ローラ50の離脱、第1の基板11の加
圧ローラに対する相対的な平行移動を連続的かつ自動的
に行うことができる。
【0055】なお、上記のガス放電表示装置製造用シー
ト貼着装置60においては、加圧ローラ50の設置箇所
を固定して、第1の基板11を搬送させることにより、
第1の基板11を加圧ローラ50に対して相対的に平行
移動させる構造、すなわち基板搬送用フィルム61が基
板保持手段と相対移動手段とを兼ねた構造としたが、本
発明はこれに限定されるものではない。すなわち、基板
保持手段と相対移動手段とを別の要素から構成しても良
く、第1の基板11を基板保持手段により固定し、加圧
ローラ50を平行移動させる手段(相対移動手段)を設
け、加圧ローラ50を回転させながら平行移動させるこ
とにより、第1の基板11を加圧ローラ50に対して相
対的に平行移動させる構造としてもよい。
【0056】次に、誘電体層15の形成方法について簡
単に説明する。図4(c)に示したアドレス電極16を形
成した第1の基板11表面の全面にその凹凸形状に沿っ
て、ガラスシート等の誘電体シートを貼着することによ
り、誘電体層15を形成することができる。この工程に
おいて、電極シート31を第1の基板11表面に貼着す
る際に用いた加圧ローラ50と同じ加圧ローラを用い、
電極シート31の貼着と同様の方法で、誘電体シートを
貼着する(図5参照)。
【0057】また、この工程において、上記の本実施形
態のガス放電表示装置製造用シート貼着装置60を用
い、ロール状に巻かれた保護フィルム付き電極シート6
6の代わりに、ロール状に巻かれた誘電体シートを用い
ることにより、連続的かつ自動的に誘電体シートの貼着
を行うことができる。また、この工程において、アドレ
ス電極16を形成する際と同様に、減圧下で、所定の温
度に加熱しながら、誘電体シートを貼着することが望ま
しい。
【0058】本実施形態のガス放電表示装置の製造方法
によれば、隔壁18を形成した第1の基板11上にアド
レス電極16又は誘電体層15を形成する際に、外表面
に所定の厚さのクッション材51が取り付けられ、所定
の方向に回転可能とされた加圧ローラ50を用い、第1
の基板11表面の凹凸形状に沿って、電極シート31又
は誘電体シートを貼着することにより、加圧ローラ50
の外表面に取り付けられたクッション材51が第1の基
板11表面の凹凸形状に沿って変形するので、電極シー
ト31又は誘電体シートを第1の基板11表面の凹凸形
状に沿って、第1の基板11と電極シート31又は誘電
体シートとの間に隙間を形成することなく圧着させるこ
とができる。
【0059】さらに、クッション材51は加圧ローラ5
0の外表面に固定されているので、クッション材51が
第1の基板11上に残留することがなく、第1の基板1
1表面を押圧した直後に、クッション材51を離脱させ
ることができ、表面に凹凸を有する第1の基板11上に
連続的に、電極シート31又は誘電体シートをその凹凸
形状に沿って隙間なく容易に貼着することができる。ま
た、この方法によれば、樹脂シートが不要で、かつ、ク
ッション材51が塑性変形することがなく何度も再利用
することができるので、材料費が高くなることもない。
このように、本実施形態によれば、表面に凹凸を有する
第1の基板11上にアドレス電極16又は誘電体層15
を形成する際に、電極シート31又は誘電体シートを貼
着する工程を簡略化し、材料費の削減と生産効率の向上
を可能にするガス放電表示装置の製造方法を提供するこ
とができる。
【0060】また、本実施形態のガス放電表示装置の製
造方法において、電極シート31又は誘電体シートを貼
着する工程において、所定の温度に加熱しながら、電極
シート31又は誘電体シートを貼着することが望まし
い。所定の温度に加熱しながら、電極シート31又は誘
電体シートを貼着することにより、電極シート31又は
誘電体シートが軟化して伸びるので、第1の基板11表
面の凹凸形状に沿って、第1の基板11と電極シート3
1又は誘電体シートとの間に隙間を形成することなく均
一に、電極シート31又は誘電体シートを貼着すること
ができる。
【0061】さらに、電極シート31又は誘電体シート
を貼着する工程において、減圧下で、電極シート31又
は誘電体シートを貼着することが望ましい。減圧下で、
電極シート31又は誘電体シートを貼着することによ
り、第1の基板11表面と電極シート31又は誘電体シ
ートとの間に空気等が残留することを防止することがで
きるので、第1の基板11表面の凹凸形状に沿って、よ
り隙間なく均一に電極シート31又は誘電体シートを貼
着することができる。
【0062】また、本実施形態のガス放電表示装置製造
用シート貼着装置60によれば、第1の基板11を保持
する基板保持手段(基板搬送用フィルム61)と、第1
の基板11表面を押圧するように配置され、外表面に所
定の厚さのクッション材51が取り付けられ、所定の方
向に回転可能とされた加圧ローラ50と、第1の基板1
1と加圧ローラ50との間に電極シート31又は誘電体
シートを供給するためのシート供給手段62と、第1の
基板11を加圧ローラ50に対して相対的に平行移動さ
せる相対移動手段(基板搬送用フィルム61)とを有し
ているので、第1の基板11と加圧ローラ50との間へ
の電極シート31又は誘電体シートの供給、外表面に所
定の厚さのクッション材51が取り付けられた加圧ロー
ラ50による、電極シート31又は誘電体シート上から
の第1の基板11表面の押圧、加圧ローラ50の離脱、
第1の基板11の加圧ローラ50に対する相対的な平行
移動を連続的かつ自動的に行うことができる。
【0063】なお、本実施形態においては、隔壁18が
第1の基板11と一体形成されたプラズマディスプレイ
(ガス放電表示装置)についてのみ説明したが、本発明
はこのようなガス放電表示装置に限ったものではなく、
隔壁が第1の基板とは別部材から構成されたガス放電表
示装置にも、同様に適用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本実施形態のガス
放電表示装置の製造方法によれば、表面に凹凸を有する
基板上に電極又は誘電体層を形成する際に、電極シート
又は誘電体シートを貼着する工程を簡略化し、材料費の
削減と生産効率の向上を可能にするガス放電表示装置の
製造方法を提供することができる。また、本実施形態の
ガス放電表示装置製造用シート貼着装置によれば、ガス
放電表示装置用基板と加圧ローラとの間への電極シート
又は誘電体シートの供給、外表面に所定の厚さのクッシ
ョン材が取り付けられた加圧ローラによる、電極シート
又は誘電体シート上からのガス放電表示装置用基板表面
の押圧、加圧ローラの離脱、ガス放電表示装置用基板の
加圧ローラに対する相対的な平行移動を連続的かつ自動
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る実施形態のガス放電表
示装置の製造方法により製造されたプラズマディスプレ
イ(ガス放電表示装置)の一部分を分解した概略斜視図
である。
【図2】 図2(a)〜(f)は、本発明に係る実施形態のガ
ス放電表示装置の製造方法の概略を示す工程図である。
【図3】 図3(a)、(b)は、本発明に係る実施形態のガ
ス放電表示装置の製造方法の概略を示す工程図である。
【図4】 図4(a)〜(c)は、本発明に係る実施形態のガ
ス放電表示装置の製造方法において、アドレス電極の形
成方法を示す工程図である。
【図5】 図5は、本発明に係る実施形態のガス放電表
示装置の製造方法において、アドレス電極を形成する際
に、電極シートを貼着する方法を示す図である。
【図6】 図6は、本発明に係る実施形態のガス放電表
示装置製造用シート貼着装置の構造を示す図である。
【図7】 図7は、隔壁を一方の基板と一体形成した構
造のプラズマディスプレイ(ガス放電表示装置)の一例
の一部分を分解した概略斜視図である。
【図8】 図8は、従来の電極シート(誘電体シート)
の貼着方法を示す図である。
【符号の説明】
10 プラズマディスプレイ(ガス放電表示装置) 11 第1の基板(下側基板) 12 第2の基板(上側基板) 13 誘電体層 15 誘電体層 16 アドレス電極 14A 走査電極 14B 維持電極 17 放電セル 17a 凹曲面 18 隔壁 19 蛍光体 31 電極シート 50 加圧ローラ 51 クッション材 52 加圧部材 60 ガス放電表示装置製造用シート貼着装置 61 基板搬送用フィルム(基板保持手段、相対移動
手段) 62 シート供給手段 63 保護フィルム剥離用ローラ 64 バックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺尾 芳孝 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 (72)発明者 張 世芳 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 (72)発明者 山田 幸香 神奈川県横浜市鶴見区菅沢町2−7 株式 会社サムスン横浜研究所 電子研究所内 Fターム(参考) 5C027 AA01 AA05 5C040 FA01 FA04 GB03 GB14 GC19 GD09 JA15 LA17 MA26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された2枚の基板を具備し、該
    2枚の基板のうち一方の基板の内表面に、複数の隔壁
    と、該隔壁によって区画形成された複数の放電セルと、
    各放電セル内に形成された電極と誘電体層とを具備して
    なるガス放電表示装置の製造方法であって、 少なくとも前記隔壁を形成した基板上に電極又は誘電体
    層を形成する際に、 該基板上に電極シート又は誘電体シートを供給し、 外表面に所定の厚さのクッション材が取り付けられ、所
    定の方向に回転可能とされた加圧ローラを用いて、前記
    基板表面を前記電極シート又は前記誘電体シート上から
    押圧することにより、 前記基板表面の凹凸形状に沿って、前記電極シート又は
    前記誘電体シートを貼着する工程を有することを特徴と
    するガス放電表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電極シート又は前記誘電体シートを
    貼着する工程において、所定の温度に加熱しながら、前
    記電極シート又は前記誘電体シートを貼着することを特
    徴とする請求項1に記載のガス放電表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記電極シート又は前記誘電体シートを
    貼着する工程において、減圧下で、前記電極シート又は
    前記誘電体シートを貼着することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のガス放電表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電極シート又は前記誘電体シートを
    貼着する工程において用いる前記加圧ローラの前記クッ
    ション材が、ゲル材又はゴム材からなることを特徴とす
    る請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のガ
    ス放電表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面に少なくとも複数の隔壁が形成され
    たガス放電表示装置用基板に、電極シート又は誘電体シ
    ートを貼着するためのガス放電表示装置製造用シート貼
    着装置であって、 前記ガス放電表示装置用基板を保持する基板保持手段
    と、 該ガス放電表示装置用基板の表面を押圧するように配置
    された、外表面に所定の厚さのクッション材が取り付け
    られ、所定の方向に回転可能とされた加圧ローラと、 前記ガス放電表示装置用基板と前記加圧ローラとの間に
    前記電極シート又は前記誘電体シートを供給するための
    シート供給手段と、 前記ガス放電表示装置用基板を前記加圧ローラに対して
    相対的に平行移動させる相対移動手段とを有することを
    特徴とするガス放電表示装置製造用シート貼着装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記ガス放電表示装置用基板
    と前記加圧ローラとの間に供給された前記電極シート又
    は前記誘電体シートを所定の温度に加熱する加熱手段を
    さらに有することを特徴とする請求項5に記載のガス放
    電表示装置製造用シート貼着装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記ガス放電表示装置用基板
    と前記加圧ローラとの間に供給された前記電極シート又
    は前記誘電体シートと前記ガス放電表示装置用基板との
    間を減圧する減圧手段をさらに有することを特徴とする
    請求項5又は請求項6に記載のガス放電表示装置製造用
    シート貼着装置。
  8. 【請求項8】 前記加圧ローラの外表面に形成された前
    記クッション材が、ゲル材又はゴム材からなることを特
    徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記
    載のガス放電表示装置製造用シート貼着装置。
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