JP2002134032A - プラズマディスプレイ表示装置およびその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイ表示装置およびその製造方法Info
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Abstract
生し強度が低下する。また放電空間の排気経路、放電ガ
スの通路となる開口部が必要となる。 【解決手段】 隔壁に狭隙部を設け、焼成時の隔壁収縮
を利用して開口部を形成する。また、この収縮による応
力を分散させ隔壁へのクラック発生を防止し、プラズマ
ディスプレイ表示装置の性能を向上させる。
Description
レイ表示装置およびその製造方法に関する。
の一例としては図4に示すようなAC型のプラズマディ
スプレイ表示装置(以下PDPという)が知られてい
る。以下図面を参照しながら従来のPDPのパネル構成
とその動作原理を説明する。
は背面板である。
6とが対向に配置されその外周端縁部の間には、ガス放
電用空間を形成するために低融点ガラスからからなる封
止部材115により封止されており、その密閉空間に4
0kPa(300Torr)〜66.5kPa(500
Torr)の希ガス(ヘリウム、キセノン、ネオン等の
混合ガス)が封入された構成である。
ラス107の表面にパターン形成されたアドレス電極1
08とそれを覆うように成膜された背面板誘電体109
と複数の隔壁110と隔壁110同士の間に形成された
赤、青、緑の蛍光体111から構成されている。ここで
隔壁110は上記ガス放電用空間を仕切るための手段で
ある。このようにして仕切られた空間部112が発光領
域となるものであり、蛍光体111はこの発光領域ごと
に形成されている。
前面ガラス102の表面にパターン形成された透明電極
114とバス電極103とからなる表示電極とそれを覆
うように成膜された前面板誘電体104とその上に成膜
された酸化マグネシウムからなる保護膜105から構成
されている。
極108と前面板116のバス電極103及び透明電極
114とからなる表示電極とが直交している。
ドレス電極108、透明電極114とバス電極103と
から成る表示電極に適当なタイミングで電圧を印加する
ことにより表示画素に相当する隔壁110で仕切られた
空間部112で放電が起こり、紫外線が発生し紫外線に
より励起された赤、緑、青の蛍光体111から可視光が
放出され、それが画像として表示されるのである。
図4を参照しながら述べる。
の広い透明電極114と幅の狭い不透明のバス電極10
3の2層構造を取るのが一般的である。まず前面ガラス
102に対して、ITO(インジウム・スズ・オキサイ
ド)の透明電極114と、その上にバス電極として銀を
導電材料として混合した低融点ガラスフリット103を
フォトリソグラフィー法にて形成し、それを覆って前面
板誘電体104を成膜焼成し、その上に酸化マグネシウ
ムからなる保護膜105を成膜し作製する。
07上にアドレス電極108を形成する。このアドレス
電極108も銀を導電材料として混合した低融点ガラス
フリットをフォトリソグラフィー法にて形成する。それ
を覆って背面板誘電体109を成膜後、焼成し、その上
一面に印刷によって隔壁材料を成膜した後サンドブラス
ト法によって隔壁110を形成しない部分を削り取り焼
成工程を経てストライプ状になった隔壁110を形成す
る。その後隔壁110の間に印刷法によって蛍光体11
1を赤、緑、青の各色ごとに充填し、乾燥、焼成して作
製する。
面板106を周囲に低融点ガラスの封止部材115を塗
布した後、焼成することで封止する。封止後のパネルは
チップ管113より真空引きした後希ガスを封入しチッ
プオフしてPDP101を完成させるものである。
法としては隔壁材料を全面に形成し不要部分を削り取る
サンドブラスト法や所定の位置に隔壁材料をペースト化
し印刷、乾燥する工程を10回以上繰り返すスクリーン
印刷法が用いられ、隔壁形状もストライプ状が一般的で
ある。しかしこの隔壁形状では蛍光体111は隔壁11
0の側壁と隔壁110間の背面板誘電体109の表面部
分しか形成されず、蛍光体111の発光面積が制約され
る。
本来発光させない部分まで漏れ、この部分の蛍光体まで
発光させ、PDPのコントラストを低下させる一因とな
っている。
る方法として最小放電空間を格子状の隔壁で囲うPDP
が提案されている。放電空間を隔壁で囲うことにより発
光させる蛍光体だけを紫外線によって励起させることが
でき、コントラスト高めることができる。また、隔壁の
側壁面積が増しこれに形成させる蛍光体面積も広くなり
PDPの輝度向上もはかれる。
ガスを封入する際、まずPDPを真空引きするがこの放
電空間の排気が困難となる。また、封入するガスの均一
性が得られない等の課題があり、隔壁の一部に開口部を
設け排気経路、放電ガスの通路を確保する手法が取られ
ている(特開平11−260264号、特開平11−3
06993号)。
は工程が煩雑となり生産性が悪く、また隔壁焼成時にア
ドレス電極と平行方向の隔壁と直交する接合部にクラッ
クが発生して隔壁強度を低下させる。このクラックは各
隔壁の収縮量の違いによって起こると考えられる。
直交する隔壁が接していない隔壁構造も提案されている
が、平行方向の隔壁と接していない隔壁は背面板誘電体
との接触面積が小さいためにその付着強度が弱いという
課題がある。
ックの発生がなく付着強度の高い隔壁を実現でき、かつ
隔壁の一部に開口部を設け排気経路、放電ガスの通路を
確保したプラズマディスプレイ表示装置およびその製造
方法を提供することである。
の手段として本発明のプラズマディスプレイ表示装置
は、放電空間を規定する隔壁がアドレス電極と平行に形
成された第1隔壁と第1隔壁と直交方向に形成された第
2隔壁とを有し、第1隔壁、第2隔壁の隔壁幅が異なる
ことを特徴としたものであり、隔壁に発生するクラック
を防止し隔壁強度や付着強度の高い隔壁とすることがで
きるという作用を有する。
て請求項2に記載のプラズマディスプレイ表示装置は、
第1隔壁または第2隔壁の一方に開口部が設けられてい
ることを特徴とし、放電空間内の排気経路、放電ガスの
通路を確保できるという作用を有する。
レイ表示装置の製造方法は、隔壁に設ける開口部は前記
隔壁の焼成時に形成することを特徴とし、従来工法で簡
便に隔壁に開口部を設けられるという作用を有する。
ラズマディスプレイ表示装置の実施の形態1を、図面に
基づいて説明する。
面板を作成するが、前面板は従来の仕様でよく、図4を
参照しながら以下に説明する。
明電極114、銀を導電材料とした低融点ガラスフリッ
トからなるバス電極103とをフォトリソグラフィー法
にて形成する。次に前面板誘電体104をスクリーン印
刷法で形成しこれを焼成する。この後、保護膜105を
蒸着法によって成膜し、前面板116を完成させる。
電体は従来どおりである。以下図4を用いて背面板の製
造法について述べる。図4において背面板106もまず
銀を導電材料とした低融点ガラスフリットからなるアド
レス電極108をフォトリソグラフィー法にて背面ガラ
ス107上に形成する。次に背面板誘電体109を印刷
形成し、焼成する。この背面板誘電体109は透明でも
良いが、輝度を向上させる目的で白色に着色された材料
を用いてもかまわない。又、コントラストを向上させる
ために白色以外の色に着色された材料でも良い。
る工程を実施する。図1(a)は本実施形態の隔壁形状
を示している。以下、隔壁形成法について説明する。
ナ等の骨材、樹脂、溶剤とからなるペーストをまず準備
し、ダイコート法でアドレス電極108と背面板誘電体
(図中省略)の形成された背面ガラスに150μmの膜
厚で塗布し、80〜120℃に加熱して溶剤を乾燥させ
た。この乾燥を熱風加熱で隔壁材塗布面から行うと塗布
膜の表面が先に乾燥し、塗布膜内部の溶剤が乾燥する際
に塗布膜表面に突起やクラックが発生しやすくなるの
で、赤外線加熱や背面ガラス側からの加熱が好ましい。
をラミネートする。このとき背面ガラス、ラミネートロ
ールは80〜120℃に加熱しておく方が、隔壁材とレ
ジストとの接着力が増して好ましい。
後、アルカリ性の水溶液で現像を行いレジストに所定の
パターンを形成する。
部分で、第2隔壁12となるパターン部は第1隔壁11
との接合部13付近の隔壁幅を広くし、中心部に狭隙部
14を形成する。空間部112は長辺側約1mm、短辺
側お0.3mmの楕円形状としている。
12の部分の隔壁材を削り取り除去する。
て、最後に焼成温度450〜550℃で焼成して隔壁を
完成させる。
の隔壁幅を10μm以下で形成しておくと、隔壁焼成時
に隔壁材が収縮して隔壁に凹みが生じ開口部15を形成
することができる(図1(b))。
にレジストパターンに開口部を設けて、サンドブラスト
法にて焼成前の隔壁に開口部を形成しておいてもかまわ
ない。この焼成前の隔壁に開口部を形成する工法として
例えば印刷法を用いる場合、用いるスクリーン版の数が
増す、形成した隔壁の精度が得られない等の課題があ
る。
・埋め込み法では同一高さの隔壁しか形成することがで
きず、隔壁に開口部を設ける新たな工法が必要となる。
焼成時の収縮を用いて凹みを発生させることにより、フ
ォト・埋め込み工法等で同一高さの隔壁しか形成できな
い工法でも容易に隔壁に開口部を設けることが可能で、
放電空間の排気経路、放電ガスの通路を確保できる。
第2隔壁12は第1隔壁11との接合部13付近の隔壁
幅を広くし、中心部に狭隙部14を形成することにより
防止できる。クラックは第1隔壁11と第2隔壁12の
隔壁幅がほぼ同じである場合に接合部13のコーナ部1
6に、各隔壁の収縮による応力が集中して起こる。
より、この収縮による応力を分散させることができクラ
ックの発生が防止でき、隔壁の強度を 確保できる。
とさらにこの効果を高めることができる。
部13で接合されているので、隔壁幅の狭い隔壁12の
背面板誘電体との付着力は第2隔壁が単独で形成されて
いる場合よりはるかに高くなる。
する隔壁12に狭隙部14を設けたが、アドレス電極1
08と平行方向に形成する第1隔壁に、あるいは両隔壁
に狭隙部を設けてもかまわない。
印刷法によって蛍光体111を充填し、乾燥、焼成して
背面板106を作製する(以下図4参照)。
面板106を周囲に低融点ガラスを封止部材115を塗
布した後、焼成することで封止しPDP101とする。
最後にチップ管113より空間部112を真空引きした
後、40kPa(300Torr)〜66.5kPa
(500Torr)の希ガス(ヘリウム、キセノン、ネ
オン等の混合ガス)を封入しPDP101を完成させ
る。
ィスプレイ表示装置の実施の形態2について説明する。
隙部を第1隔壁との間に設け開口部を形成する点であ
る。
壁を設けた実施形態、図3は交互に第2隔壁を設けた実
施形態を示す。
は第1隔壁11と接合されており、接合部付近の第2隔
壁幅を広く、開口部15を形成する辺は細く形成する。
に比較的大きな凹みを持った第2隔壁12を形成でき
る。
と同じである。
2の間に開口部15を設けているが、この間が接合され
ていてもかまわない。
て隔壁に開口部を設け、放電空間の排気経路、放電ガス
の通路を確保できる。
力を分散させ、隔壁に発生するクラックを防止し、隔壁
の付着力、強度を高めることが可能となりプラズマディ
スプレイ表示装置の性能を向上させることができる。
プレイ表示装置の隔壁概略を示す上面図および断面図
プレイ表示装置の隔壁概略を示す上面図(その1)
プレイ表示装置の隔壁概略を示す上面図(その2)
す斜視図
Claims (6)
- 【請求項1】 放電空間を規定する隔壁がアドレス電極
と平行に形成された第1隔壁と前記第1隔壁と直交方向
に形成された第2隔壁とを有し、前記第1隔壁、第2隔
壁の隔壁幅が異なることを特徴とするプラズマディスプ
レイ表示装置。 - 【請求項2】 前記第1隔壁または第2隔壁の少なくと
も一方に開口部が設けられていることを特徴とする請求
項1に記載のプラズマディスプレイ表示装置。 - 【請求項3】 前記開口部が前記第1隔壁、第2隔壁の
一部分に設けられていることを特徴とする請求項1から
2のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイ表示装
置。 - 【請求項4】 前記開口部が第1隔壁と第2隔壁間にあ
ることを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記
載のプラズマディスプレイ表示装置。 - 【請求項5】 前記第1隔壁と第2隔壁の少なくとも一
辺が接していることを特徴とする請求項1から4のいず
れか1項に記載のプラズマディスプレイ表示装置。 - 【請求項6】 前記開口部は前記隔壁の焼成時に形成す
ることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記
載のプラズマディスプレイ表示装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000325295A JP3409784B2 (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | プラズマディスプレイ表示装置およびその製造方法 |
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JP (1) | JP3409784B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100542765B1 (ko) * | 2003-05-23 | 2006-01-20 | 엘지전자 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
US7187125B2 (en) | 2002-12-17 | 2007-03-06 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Plasma display panel |
EP1655760A3 (en) * | 2004-11-09 | 2009-01-21 | LG Electronics, Inc. | Plasma display apparatus |
US7580095B2 (en) | 2004-10-20 | 2009-08-25 | Sharp Kabushiki Kaisha | Substrate for display device |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325295A patent/JP3409784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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