JP3718095B2 - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)及びその製造方法に関し、特に、放電セルを区画する隔壁の形状及びその形成方法に特徴を有するプラズマディスプレイパネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来知られる、3電極面放電AC型PDPの構造を図にて説明する。図4は、このAC型PDPの構造を説明するための斜視図である。図において、1は表面が表示面となる前面ガラス基板であり、その前面ガラス基板1の裏面に複数対の行電極対(X,Y)が行方向(L方向、表示ライン方向)に延びるように配列されている。この行電極対(X,Y)における一方側の行電極Xは、帯状に形成されたITO等の透明導電膜からなる透明電極Xaと、この透明電極Xaの縁部に接続されて同様に行方向(L方向)に延びるバス電極Xbとから成り、また、他方側の行電極Yも同様に、行方向に(L方向)に延びる透明電極Yaとバス電極Ybとからなる。この行電極Xと行電極Yは、列方向(R方向)に交互に配列されており、放電ギャップを介して同一平面上で左右対称に対向している。
【0003】
上記前面ガラス基板1の裏面には、更に、行電極対(X,Y)を被覆するように誘電体層2が形成されている。この誘電体層2は、低融点ガラスペーストを所定の厚さで一様に塗布して乾燥させ所定の温度で焼成することにより形成される。この誘電体層2を更に覆って、MgOからなる保護層3が形成されている。
【0004】
一方、図4における、4は上記の前面ガラス基板1と放電空間Sを介して対向配置された背面ガラス基板であり、この背面ガラス基板4には、列電極Dが、行電極対(X,Y)の互いに対となる透明電極Xa及びYaに対向する位置において、各行電極対(X,Y)と直交する方向(列方向,R方向)に延びて、背面ガラス基板4上の同一平面内に互いに所定の間隔をおいて平行に配列されている。
【0005】
更に、背面ガラス基板4には、互いに平行に配列された各列電極Dの間の位置に、列方向(R方向)に延びるストライプ状の隔壁5が形成されている。この隔壁5により放電空間Sが区画され、表示ラインに沿った微細な放電セル(表示画面の最小単位)が形成される。そして、この各隔壁5によって区画された領域で、背面ガラス基板4の内面及び列電極D並びに隔壁5の側面を被覆するように、列方向に帯状に延びる蛍光体層6が形成される。この蛍光体層6の色は、各放電セル毎にR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色が表示ラインL方向に順に並ぶように設定される。
【0006】
上記のような前面ガラス基板1と背面ガラス基板4とはシール層によって貼り合わされ、この貼り合わされた2枚のガラス基板1,4間の空間は、一端真空にされた後に、放電を起こした際に紫外線を発生させるためのガス(Ne,Xeの混合ガス、或いはHe,Xeの混合ガス等)が封入される。そして、これにドライバIC等のモジュール部品が取り付けられ、AC型PDPとなる。
【0007】
図5は、前面ガラス基板1と背面ガラス基板4とを貼り合わせた状態を示す断面図(行電極X,Y上の、L方向に平行でガラス基板に垂直な面で切り出した断面図)である。図からも明らかなように、背面ガラス基板4上に形成される隔壁5は、その頂上面が前面ガラス基板1における保護層3に当接して両ガラス基板1,4間のスペーサとして作用すると共に列電極Dの両側を区画している。そして、各表示ラインにおいて、列電極Dと行電極対(X,Y)が交差し、上記のように隔壁5によって放電空間Sが区画されることにより、単位発光領域である放電セルCが形成される。
【0008】
上述した3電極面放電AC型PDPにおける画像の表示は、まず、アドレス操作により、各放電セルCにおいて行電極対(X,Y)と列電極Dとの間で選択的に放電が行われ、点灯セル(誘電体層2に壁電荷が形成された放電セル)と消灯セル(誘電体層2に壁電荷が形成されなかった放電セル)とが、表示する画像に対応してパネル上に分布される。このアドレス操作の後、全表示ラインLにおいて一斉に、行電極対(X,Y)に対して交互に放電維持パルスが印加され、この放電維持パルスが印加される毎に、点灯セルにおいて面放電が発生される。このようにして、点灯セルにおける面放電により紫外線が発生され、放電空間S内のR,G,B各色の蛍光体層がそれぞれ発光することによって、表示するカラー画像が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のA型PDPにおいて、その列方向に延びる隔壁5の形成はPDPの生産工程の中で最も困難な工程であり、種々の形成方法が提案されている。この中で現在主流の形成方法は、まず、白色顔料を混入させたガラスペーストを所定の厚さで一様に塗布乾燥させガラス層を形成し、そのガラス層を所定パターンのマスクを介してサンドブラスト処理により選択的に切削して隔壁パターンを形成した後、これを所定の温度で焼成することによって形成する方法である。これによると、隔壁5の形状は、通常、長方形或いは台形断面のストライプ状に形成されることになる。
【0010】
また、この隔壁5間に形成される蛍光体層6は、隔壁間に蛍光体ペーストを充填し、焼成することにより、隔壁間の底部及び隔壁の側面に形成される。
【0011】
上述した従来のPDPにおいては、蛍光体層の面積をできるだけ増やして輝度を向上させる必要があることから、上記のように蛍光体層6を隔壁間の底部及び隔壁の側面に形成している。しかしながら、上述した長方形或いは台形断面の隔壁5に対して、この隔壁間に蛍光体ペーストを充填して焼成することにより蛍光体層6を形成すると、図5におけるaの部分で示されるように、隔壁5の頂部付近に設けられる蛍光体層の膜厚は他の部分と比較して薄くなってしまい、このために輝度向上の効果が充分に得られない問題があった。
【0012】
本発明は、このような問題を解決するために提案されたものであって、隔壁の頂部付近に形成される蛍光体層の膜厚を充分に確保することで、放電セル内の蛍光体層を略均一化し、高輝度が得られるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、第1に、放電空間を介して対向配置された前面側基板と背面側基板とを備え、該背面側基板の内面上に、上記放電空間を区画する隔壁と、該隔壁間の底部及び該隔壁の側面を覆う蛍光体層とを備えたプラズマディスプレイパネルであって、上記隔壁を上記背面基板側の部分に対して幅が大きい頂部を有して、その断面形状をT字形状としたことを特徴とする。
【0014】
第2には、放電空間を介して対向配置された前面側基板と背面側基板とを備え、該背面側基板の内面上に、上記放電空間を区画する断面形状をT字形状とした隔壁と、該隔壁間の底部及び該隔壁の側面を覆う蛍光体層とを備えたプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、上記背面側基板の内面上に、第1のガラスペーストを塗布し、更にその上に第1のガラスペーストよりバインダ含量の多い第2のガラスペーストを塗布して隔壁形成用のガラスペースト層を形成する工程と、上記ガラスペースト層上に隔壁パターンに対応したマスクを形成する工程と、該マスクの隔壁パターンから露出するガラスペースト層部分をサンドブラスト処理により切削除去する工程と、該工程後の上記ガラスペースト層を焼成して上記隔壁を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
第3には、上記第3発明を前提として、上記隔壁の形成後に、上記隔壁間の空間に内に、該空間を略充満するように蛍光体ペーストを押し込み塗布し、その後該蛍光体ペーストを焼成することにより、上記蛍光体層を形成する工程を、更に含むことを特徴とする。
【0016】
上記第1発明によると、放電空間を区画する隔壁の断面形状をT字形状にすることにより、隔壁の頂部が放電セル内に突出した状態になる。これにより、隔壁頂部の放電セル内に突出した箇所の下付近に、この突出量に見合った厚い蛍光体層を形成することが可能になり、隔壁の頂部付近で蛍光体層が薄くなっていた従来のものと比べて、この部分における輝度の向上が図られ、放電セル全体としての輝度が向上する。
【0017】
上記第2発明は、上記第1発明のプラズマディスプレイパネルを製造するための方法であって、隔壁を形成するガラスペースト層を複層構造として、第1のガラスペーストを塗布した層の上にそれよりバインダ含量の多い第2のガラスペーストの層を形成している。これによると、このガラスペースト層をパターン形成して、その後焼成処理することにより、第1のガラスペーストを塗布した層と第2のガラスペーストを塗布した層での熱歪みの違いにより、第2のガラスペースを塗布した層のパターン幅が第1のガラスペーストを塗布した層のパターン幅より大きくなり、最終的に形成された隔壁の断面形状がT字形状になる。
【0018】
上記第3発明は、上記第1発明のプラズマディスプレイパネルを製造するための方法を更に特定したもので、断面形状がT字状形状に形成された隔壁によって形成された空間に蛍光体ペーストを押し込み塗布して、これを焼成処理することにより、隔壁の頂部に形成された突出箇所の下側付近に蛍光体層が厚く形成され、放電セル内の蛍光体層が略均一な厚さで形成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する(従来例と同一の部分には同一の符号を付して、一部説明を省略する。)。図1は本発明の一実施例に係るプラズマディスプレイパネルの構成を示す説明図であり、行電極X,Yに沿った、ガラス基板に垂直な面で切り出した断面図である。
【0020】
前面基板側は、従来例と同様の構造であり、前面ガラス基板1の裏面上に複数対の行電極X,Yが配列され、この行電極X,Yを被覆するように誘電体層2が形成され、この誘電体層2を更に覆って、MgOからなる保護層3が形成される。
【0021】
上記の行電極X,Yは、従来例と同様に、ITO等の透明導電膜からなる透明電極Xa,Yaと、前面ガラス基板1の行方向に延びて透明電極Xa,Yaの縁部に接続された金属膜からなるバス電極Xb,Ybによって構成される。この行電極XとYは、前面ガラス基板1の列方向に交互に配置されており、透明電極Xa,Yaが放電ギャップを介して対面しており、その左右両外側にバス電極Xb,Ybが設けられているので、一対の行電極XとYは、放電ギャップを介して同一平面上で左右対称に形成される。
【0022】
一方、背面基板側は、前面ガラス基板1と平行に配置された背面ガラス基板4の表示側の面上に、列電極Dが、各行電極X,Yと直交するように、互いに所定の間隔を開けて平行に配列され、更に、この列電極Dを被覆するように白色の誘電体層7が形成される。そして、誘電体層7上には放電空間Sを区画する隔壁50が形成され、この隔壁間の放電セルCの内面には蛍光体層60が形成される。この蛍光体層6の色は、各放電セル毎にR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色が表示ライン方向に順に並ぶように設定される。
【0023】
上記の隔壁50は、一本の列電極Dの両側に列方向に沿ってストライプ状に形成されるが、頂部に形成される暗色又は黒色部51とその下部に形成される白色部52との2層構造となっている。そして、その断面形状は、暗色又は黒色部51の幅が白色部52の幅より大きく、全体的にはT字形状を成している。
【0024】
このように、放電空間Sを区画する隔壁50の断面形状をT字形状にすることにより、隔壁50の頂部に形成された暗色又は黒色部51が放電セルC内に突出した状態になる。これにより、暗色又は黒色部51の放電セルC内に突出した箇所の下付近a1に、この突出量に見合った厚い蛍光体層60を形成することが可能になり、この部分における輝度の向上が図られ、放電セルC全体としての輝度が向上する。
【0025】
また、隔壁50の頂部を暗色又は黒色部51としているので、この部分がブラックマトリクスとして作用し、外光反射を防止してコントラストの向上を図ることができる。更には、隔壁50の側部を白色部52としているので、蛍光体層60からの各表示光を隔壁表面で反射させて表示光の利用効率を向上させることができる。
【0026】
以下に、図2〜3によって、本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法を説明する。図2では、背面基板側の隔壁形成工程までを示している。まず、同図(a)において、背面側ガラス基板4上に所定のパターンに形成された列電極Dを形成し、その上に、この列電極Dを覆うように、電極保護層となる白色誘電体層7を形成する。ここで、列電極Dは、Al又はAl合金を背面ガラス基板4表面に蒸着して、フォトリソグラフィ法におりパターニングすることにより形成され、白色誘電体層7は、背面側ガラス基板4の列電極D形成面に白色顔料(酸化チタンなど)、暗色又は黒色を含有したガラスペーストを一様に塗布して、乾燥、焼成して形成される。
【0027】
次に、同図(b)に示すように、白色誘電体層7(電極保護層)の表面を一様に覆うように、白色顔料及び非感光性樹脂(バインダ)を含有させた第1の低融点ガラスペーストP1を100〜200μm程度の厚さに塗布し、続いて暗色又は黒色顔料及び感光性樹脂(バインダ)を含有させた第2の低融点ガラスペーストP2を10〜40μm程度の厚さに塗布する。これによって、下層が上層より十分に厚い2層構造のガラスペースト層が形成される。
【0028】
このとき、第1の低融点ガラスペーストP1としては、第1のガラス粉末,バインダ(非感光性樹脂),有機溶剤,白色顔料などを含み、第1のガラス粉末とバインダの混合比率が9:1程度のペーストを用いる。一方、第2の低融点ガラスペーストP2としては、第2のガラス粉末,バインダ(感光性樹脂),有機溶剤,暗色又は黒色顔料などを含み、第2のガラス粉末とバインダの混合比率が1:1程度のペーストを用いる。すなわち、第2の低融点ガラスペーストP2として、第1の低融点ガラスペーストP1よりバインダ(樹脂)の含有量が多いペーストを用いる。尚、この場合、第1の低融点ガラスペーストP1の熱膨張係数は70×10-8/℃程度であり、第2の低融点ガラスペーストP2の熱膨張係数は85×10-8/℃程度となっている。また、各ペーストは、スクリーン印刷法などを用いて塗布される。
【0029】
ここで、第1の低融点ガラスペーストP1に白色顔料を含有させているのは、隔壁形成時に隔壁側面を白色として、蛍光体層からの各表示光を隔壁側面で反射させて表示光の利用効率を向上させるためであるが、場合によっては、この第1の低融点ガラスペーストP1に顔料を含有させないで、隔壁を透明(透光性)にしても構わない。また、第2の低融点ガラスペーストP2に暗色又は黒色顔料を含有させているのは、隔壁頂部を暗色又は黒色とすることで、外光反射を防止してコントラストを向上させるためである。
【0030】
次に、同図(c)に示すように、感光性の第2の低融点ガラスペースト層P2に対して、パターン露光及び現像処理を行い、隔壁に対応した幅のストライプ状の切削用の開口を形成する。続いて、同図(d)に示すように、耐サンドブラスト性を有し、パターニングされた第2の低融点ガラスペースト層P2’をマスクとして、サンドブラスト処理により、第1のガラスペースト層P1を部分的に切削する。この切削は、白色誘電体層7が表面に露出するまで行われる。
【0031】
このように、サンドブラスト処理による切削が終了すると、同図(e)のように、ストライプ状にパターニングされたガラスペースト層P1’,P2’が形成される。そして、このパターニング後のガラスペースト層P1’,P2’を500〜600℃程度の温度で焼成する。こうすることによって、ガラスペースト層P1’,P2’の熱膨張係数及び含有バインダ量の違いにより、焼成後の熱歪み量がP1’,P2’で異なり、形成された隔壁50は、同図(f)に示されるように暗色又は黒色部51の幅が白色部52の幅より大きくなり、断面形状がT字形状のものとなる。
【0032】
次に、図3によって、上記隔壁形成後の蛍光体層の形成工程を説明する。まず、同図(a)に示すように、断面形状がT字形状に形成された隔壁50で区画された空間内に、該空間を略充満するように蛍光体ペースト60’を押し込み塗布する。この場合、暗色又は黒色部51の空間内に突出した箇所の下付近に充分に蛍光体ペーストが充填されることが重要である。そして、このように隔壁間の空間に充填された蛍光体ペースト60’を焼成することにより、隔壁50間の底部及び隔壁50の側面に蛍光体層60を形成することができる。このとき、同図(b)に示されるように、蛍光体層60は、隔壁50における暗色又は黒色部51の空間内に突出した箇所の下付近で、その突出量に見合った厚さに層厚を形成することができる。これにより、隔壁50間の底部及び隔壁50の側面において、略均一且つ充分な厚さで蛍光体層60を形成することができる。
【0033】
これに対して、前面基板側の形成は従来の工程によりなされる。すなわち(以下、図1参照)、まず、前面ガラス基板1の裏面に、ITO等の薄膜が全面に亘ってスパッタリングにより形成され、これをフォトリソグラフィによりパターニングして透明電極Xa,Yaを形成する。この透明電極Xa,Yaの形成に続き、Cr−Cu−Crの3層を蒸着やスパッタリングで成膜した後、フォトリソグラフィでパターニングして、バス電極Xb,Ybを形成する。次に、この透明電極Xa,Ya,バス電極Xb,Ybからなる行電極X,Yを覆うように基板1の全面に低融点ガラスのペーストが塗布され、透明誘電体層2が形成される。そして、最後に透明誘電体層2上にMgOをEB蒸着又は真空蒸着することで、保護層3を形成する。
【0034】
以上のような工程を経た前面ガラス基板1と背面ガラス基板4とはシール層によって貼り合わされ、この貼り合わされた2枚のガラス基板1,4間の空間は、一端真空にされた後に、放電を起こした際に紫外線を発生させるためのガス(Ne,Xeの混合ガス、或いはHe,Xeの混合ガス等)が封入され、上記実施例に係るプラズマディスプレイパネルが形成される。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されるので、放電空間を介して対向配置された前面側基板と背面側基板とを備え、該背面側基板の内面上に、上記放電空間を区画する隔壁と、該隔壁間の底部及び該隔壁の側面を覆う蛍光体層とを備えたプラズマディスプレイパネル及びその製造方法において、隔壁の頂部付近に形成される蛍光体層の膜厚を充分に確保することで、放電セル内の蛍光体層を略均一化し、高輝度の確保が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプラズマディスプレイパネルの構成を示す説明図。
【図2】本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法を説明する説明図。
【図3】本発明の実施例に係るプラズマディスプレイパネルの製造方法を説明する説明図。
【図4】従来のプラズマディスプレイパネルの構成を示す説明図。
【図5】従来のプラズマディスプレイパネルの構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 前面側ガラス基板
2 誘電体層
3 保護層
4 背面側ガラス基板
5,50 隔壁
6,60 蛍光体層
7 誘電体層
X,Y 行電極
D 列電極
S 放電空間
C 放電セル

Claims (3)

  1. 放電空間を介して対向配置された前面側基板と背面側基板とを備え、該背面側基板の内面上に、上記放電空間を区画する隔壁と、該隔壁間の底部及び該隔壁の側面を覆う蛍光体層とを備えたプラズマディスプレイパネルであって、上記隔壁を上記背面基板側の部分に対して幅が大きい頂部を有して、その断面形状をT字形状としたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 放電空間を介して対向配置された前面側基板と背面側基板とを備え、該背面側基板の内面上に、上記放電空間を区画する断面形状をT字形状とした隔壁と、該隔壁間の底部及び該隔壁の側面を覆う蛍光体層とを備えたプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、上記背面側基板の内面上に、第1のガラスペーストを塗布し、更にその上に第1のガラスペーストよりバインダ含量の多い第2のガラスペーストを塗布して隔壁形成用のガラスペースト層を形成する工程と、上記ガラスペースト層上に隔壁パターンに対応したマスクを形成する工程と、該マスクの隔壁パターンから露出するガラスペースト層部分をサンドブラスト処理により切削除去する工程と、該工程後の上記ガラスペースト層を焼成して上記隔壁を形成する工程とを含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. 上記隔壁の形成後に、上記隔壁間の空間内に、該空間を略充満するように蛍光体ペーストを押し込み塗布し、その後該蛍光体ペーストを焼成することにより、上記蛍光体層を形成する工程を、更に含むことを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
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