JP2003192933A - ガリウムフタロシアニンの製造方法、クロロガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

ガリウムフタロシアニンの製造方法、クロロガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

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JP2003192933A JP2001391838A JP2001391838A JP2003192933A JP 2003192933 A JP2003192933 A JP 2003192933A JP 2001391838 A JP2001391838 A JP 2001391838A JP 2001391838 A JP2001391838 A JP 2001391838A JP 2003192933 A JP2003192933 A JP 2003192933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポジゴーストの発生しにくい高品質な画像を
提供すること、長波長の光線に対して極めて高い光感度
を有する電子写真感光体を安定して提供することであ
る。 【解決手段】 ガリウムフタロシアニンの製造方法にお
いて、含水率が0.006質量%以下である、フタロシ
アニン前駆体と有機溶剤の混合液を調製する混合液調製
工程と、該混合液調製工程によって得られた、含水率が
0.006質量%以下の混合液にガリウム化合物を加え
て反応させる反応工程とを有することを特徴とするガリ
ウムフタロシアニンの製造方法、該製造方法で製造され
たガリウムフタロシアニン、該ガリウムフタロシアニン
を含有する電子写真感光体、該電子写真感光体を有する
プロセスカートリッジおよび電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガリウムフタロシ
アニンの製造方法、クロロガリウムフタロシアニン結晶
の製造方法、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の
製造方法、ガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフ
タロシアニン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン
結晶、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電
子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フタロシアニンは650nm〜800n
m付近に最大吸収波長であるHOMO−LUMOバンド
(Q帯)を持つ青または緑色の化合物であり、染料、顔
料などの着色用途、電子写真感光体、色素増感型太陽電
池、ガスセンサー、消臭・抗菌、触媒、癌の光化学治
療、光記録材料など、光化学材料としての報告が数多く
なされている。
【0003】特に近年、電子写真技術を用いた端末用プ
リンター、特に光源としてレーザー光を用いるレーザー
ビームプリンターの需要の高まりから、電子写真感光体
材料にフタロシアニンを用いることが多くなってきてい
る。これはコスト的な面と共に装置の大きさなどの点か
らレーザービームプリンターの光源としては790〜8
20nmの波長半導体レーザーが用いられ、フタロシア
ニンがこの波長領域のレーザー光に十分な感度を有し、
比較的安価で構造的に強く、さらに光学的安定性に優れ
た材料であるためである。
【0004】その中でも、中心金属としてガリウム、軸
配位子としてヒドロキシ基(Fuji Xerox Technical Rep
ort, 12 (1998))、ハロゲンを有するフタロシアニン誘
導体(特開平7−56373号公報、特開平7−102
183号公報)が、電子写真特性に優れた材料として注
目され、多数の報告がなされている。
【0005】一方で、ガリウムフタロシアニンの合成と
しては、フタロニトリル誘導体(Inorg. Chem. 19, 313
1 (1980))、1,3−ジイミノイソインドリン誘導体
(特開平9−124967号公報、特開平9−3022
52号公報)などのフタロシアニン前駆体と三ハロゲン
化ガリウム(Inorg. Chem. 19, 3131 (1980))または三
アルコキシガリウム(特開平6−287465号公報)
などのガリウム化合物とを有機溶剤中で反応しガリウム
フタロシアニンを得る合成法が報告されている。
【0006】さらに、本発明のクロロガリウムフタロシ
アニン化合物の先行技術は、特開平1−221459号
公報、特開平5−98181号公報、特開平5−194
523号公報、特開平5−247361号公報、特開平
6−73303号公報、特開平7−53891号公報お
よび特開平7−207171号公報などに開示されてい
る。
【0007】また、本発明のヒドロキシガリウムフタロ
シアニン化合物の先行技術は、特開平5−236007
号公報、特開平5−279591号公報、特開平6−9
3203号公報、特開平6−279698号公報および
特開平7−53892号公報などの開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような原材料を特に処理することなく反応に用いた場
合、充分な電子写真特性が得られないことが判明した。
例えば、非処理原料を用いて合成したガリウムフタロシ
アニンを電子写真感光体に用いた場合、充分な感度が得
られず、画像特性では現在プリンターでよく使用されて
いる暗部電位部分を非現像部とし明部電位部分を現像部
分とする現像プロセス(いわゆる反転現像系)を用い
て、プリント画像書き出しから電子写真感光体1回転の
部分にベタ黒部を、電子写真感光体2回転目以降にハー
フトーンを持つような画像を印字した場合、ベタ黒部の
履歴がハーフトーン上に浮き出てしまう、いわゆるポジ
ゴーストが現れてしまうことがわかった。
【0009】本発明の目的は、このような長波長の光線
に対して極めて高い光感度を有するガリウムフタロシア
ニン、クロロガリウムフタロシアニン結晶、ヒドロキシ
ガリウムフタロシアニン結晶、および、それらの製造方
法を提供し、ポジゴーストの発生しにくい高品質な画像
が得られる電子写真感光体、プロセスカートリッジおよ
び電子写真装置を安定して提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題について鋭意検
討を行った結果、一般試薬として市販されているフタロ
シアニン前駆体や反応有機溶剤の含水分が、電位特性悪
化あるいは画像悪化の一要因であることが明らかとなっ
た。
【0011】すなわち、本発明は、ガリウムフタロシア
ニンの製造方法において、含水率が0.006質量%以
下である、フタロシアニン前駆体と有機溶剤の混合液を
調製する混合液調製工程と、該混合液調製工程によって
得られた、含水率が0.006質量%以下の混合液にガ
リウム化合物を加えて反応させる反応工程と、を有する
ことを特徴とするガリウムフタロシアニンの製造方法で
ある。
【0012】また、本発明は、上記ガリウム化合物を塩
化ガリウムとした上記製造方法で製造されたクロロガリ
ウムフタロシアニンをミリング処理により結晶変換さ
せ、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±
0.2°の7.4°、16.6°、25.5°および2
8.3°に強いピークを有するクロロガリウムフタロシ
アニン結晶を得る工程を有することを特徴とするクロロ
ガリウムフタロシアニン結晶の製造方法である。
【0013】また、本発明は、上記製造方法で製造され
たガリウムフタロシアニンをアシッドペースティング法
により処理してペースト状の含水ヒドロキシガリウムフ
タロシアニンを得る工程と、該含水ヒドロキシガリウム
フタロシアニンを乾燥して低結晶性のヒドロキシガリウ
ムフタロシアニンを得る工程と、該低結晶性のヒドロキ
シガリウムフタロシアニンをミリング処理により結晶変
換させ、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ
の7.4°±0.2°および28.2°±0.2°に強
いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結
晶を得る工程と、を有することを特徴とするヒドロキシ
ガリウムフタロシアニン結晶の製造方法である。
【0014】また、本発明は、上記製造方法で得られる
ガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニ
ン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶であ
る。
【0015】また、本発明は、支持体上に感光層を有す
る電子写真感光体において、該感光層が上記ガリウムフ
タロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン結晶、ヒ
ドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有する電子写
真感光体である。
【0016】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジおよび電子写真装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、詳細に説明する。
【0018】含水率が0.006質量%以下である、フ
タロシアニン前駆体と有機溶剤との混合液に、ガリウム
化合物を加えて反応させる工程を経て製造されたガリウ
ムフタロシアニンを用いた電子写真感光体は、高い光感
度でかつ、ポジゴーストの発生しにくい電子写真感光体
となる。
【0019】より高い光感度を有し、ポジゴーストが出
にくい電子写真感光体を得るためには、混合液の含水率
を0.0001〜0.003質量%とすることが特に好
ましい。
【0020】なお、本発明で合成されたガリウムフタロ
シアニンは、下記構造のように表される。
【外1】
【0021】ただし、R111〜R114、R121
124、R131〜R134、R 41〜R
144は、それぞれ独立して置換基を有してもよく、置
換基としては、水素、アルコキシ基、アルキルチオ基、
アルキル基、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、アリル
基、アルカノイル基、カルボキシ基、ハロアルカノイル
基などが挙げられる。
【0022】また、Xは軸配位子であり、ハロゲン基、
ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルキル基、アリル基、
アミノ基、アルキルチオ基、μ−オキソ錯体などが挙げ
られる。
【0023】本発明のガリウムフタロシアニンの置換基
はこれらの置換基に限定されるものではないが、光感度
の面から考えると、R111〜R114、R121〜R
12 、R131〜R134、R141〜R144は無
置換が好ましく、Xは、ハロゲン原子やヒドロキシ基が
好ましく、特には、塩素原子、ヒドロキシ基がより好ま
しい。
【0024】本発明に用いられるガリウム化合物として
は、ハロゲン化ガリウム、アルコキシガリウム、アルキ
ルガリウム、アリルガリウム、シアン化ガリウム、金属
ガリウムなどが挙げられる。本発明に用いられるガリウ
ム化合物はこれらに限定されるものではないが、これら
の中でも、電子写真特性、特に光感度の面から、ハロゲ
ン化ガリウムが好ましく、特には塩化ガリウムが好まし
く、さらには三塩化ガリウムがより好ましい。
【0025】本発明に用いられるフタロニトリル前駆体
としては、フタロニトリル、1,3−ジイミノイソイン
ドリン、フタル酸、無水フタル酸、フタルイミド、フタ
ル酸ジアミド、o−ジハロゲン化ベンゼン、2−シアノ
ベンザミド、1−イミノ−3−メチルチオイソインドリ
ンなどの各誘導体が挙げられる。本発明で用いられるフ
タロニトリル前駆体はこれらに限定されるものではない
が、電子写真特性、特に光感度の面から、フタロニトリ
ルが好ましい。
【0026】有機溶剤の例として、ハロゲン化ナフタレ
ン、キノリン、ハロゲン化ベンゼン、ニトロベンゼン、
尿素、ナフタレン、アントラセン、ピリジン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアミノエタノール、エチレング
リコール、高級アルコールが挙げられる。本発明で用い
られる有機溶剤は、これらに限定されるものではないが
電子写真特性、特に光感度の面から、ハロゲン化ナフタ
レンが好ましい。
【0027】混合液の含水率を低下させる具体的な方法
としては、フタロシアニン前駆体と有機溶剤の混合液に
乾燥不活性ガスを吹きつける、あるいは、バブリングを
行うことが挙げられる。不活性ガスとしては、窒素、ア
ルゴンガス、ヘリウムなどが挙げられる。
【0028】その他の混合液の含水率を低下させる方法
としては、フタロシアニン前駆体を減圧乾燥したり、脱
水材存在下で処理を行ったりすることで混合液の含水率
を下げる方法や、有機溶剤を脱水材処理または蒸留をす
ることにより混合液の含水率を下げる方法が挙げられ
る。いずれの方法を採用したとしても、材料あるいは溶
剤に適した方法によって混合液の含水率を0.006質
量%以下に下げれば、高い光感度を有し、ポジゴースト
が発生しにくいガリウムフタロシアニンを得ることがで
きるが、上記方法によって含水率を0.006質量%以
下に下げることが好ましく、その中でも混合液に乾燥不
活性ガスを吹きつけて、該混合液の含水率を0.006
質量%以下に調整することが好ましく、さらには、乾燥
不活性ガスに窒素を用いることがより好ましい。
【0029】なお、本発明における、反応混合液、フタ
ロシアニン前駆体、有機溶剤の含水率測定は、次の条件
で行った。
【0030】 使用測定機:HIRANUMA社製、AQ-6AQUACOUNTER 発生液:RdH Laborchemikalien GmbH&Co. 製 HHIDRANAL
-AqlyteRS 対極液:RdH Laborchemikalien GmbH&Co. 製 HIDRANAL-
Coulomat フタロシアニン前駆体の測定は、AQ-6AQUACOUNTER にHI
RANUMA社製SE-24AUTOSOLIDEVAPORATORを付属して測定を
行った。
【0031】なお、これらの装置を用いて0.006質
量%以下の含水率を測定する場合、反応環境もしくは測
定環境により±0.001質量%程度の誤差が発生する
ことが判明している。本発明においては、この誤差を考
慮し、3回含水率測定したときに得られる3つの値の平
均値をもって含水率とした。
【0032】上記混合液とガリウム化合物の反応温度と
しては、通常170℃〜230℃に設定されるが、19
0℃未満では反応収率が上がりにくく、また210℃を
超える温度では電子写真感光体に用いた場合、光感度低
下が起こりやすいので、190℃〜210℃の範囲に設
定するのが反応収率、電子写真特性が両立できるため好
ましい。また、反応時間は、1〜8時間が一般的に設定
されるが、6時間以上の長時間に渡り反応を行うと、光
感度の悪化が起こりやすいため、より好ましい反応時間
は2〜6時間の範囲となる。
【0033】次に、上記製造方法で得られたクロロガリ
ウムフタロシアニンをミリング処理により結晶変換さ
せ、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±
0.2°の7.4°、16.6°、25.5°および2
8.3°に強いピークを有するクロロガリウムフタロシ
アニン結晶を得る方法を説明する。
【0034】ガリウム化合物として塩化ガリウムを用い
て反応を行った際に得られる、塩化ガリウムフタロシア
ニンを乾式ミリングするか、また乾式ミリングに続いて
湿式ミリングしてCuKα特性X線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5
°および28.3°に強いピークを有するクロロガリウ
ムフタロシアニン結晶が得られる。湿式ミリングに用い
られる溶剤としては、例えば、ベンジルアルコール、フ
ェネチルアルコールなどの芳香族アルコール系溶剤、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセト
アミド、N−メチルプロピオアミドなどのアミド系溶
剤、クロロベンゼン、クロロホルムなどのハロゲン系溶
剤などが挙げられる。
【0035】次に、上記製造方法で得られたガリウムフ
タロシアニンをアシッドペースティング処理した後、ミ
リング処理により結晶変換させ、CuKα特性X線回折
におけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°および2
8.2°±0.2°に強いピークを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得る方法を説明する。
【0036】ガリウムフタロシアニンをアシッドペース
ティング法により処理してペースト状の含水ヒドロキシ
ガリウムフタロシアニンを得る。次に、この含水ヒドロ
キシガリウムフタロシアニンを乾燥して低結晶性のヒド
ロキシガリウムフタロシアニンとする。得られた低結晶
性のヒドロキシガリウムフタロシアニンを、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N
−メチルプロピオアミドなどのアミド系溶剤、クロロホ
ルムなどのハロゲン系溶剤、テトラヒドロフランなどの
エーテル系溶剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホキ
シド系溶剤を用いてミリング処理を行うことにより得ら
れる。
【0037】本発明におけるミリング処理とは、例え
ば、ガラスビーズ、スチールビーズ、アルミナボールな
どの分散剤と共に、サンドミル、ボールミルなどのミリ
ング装置を用いて行う処理である。ミリング時間は、使
用するミリング装置により異なるため一概には言えない
が、4〜48時間程度が好ましい。また、4〜8時間お
きにサンプルをとりブラッグ角を確認することが好まし
い。ミリング処理で用いる分散剤の量は、質量基準でガ
リウムフタロシアニンの10〜50倍が好ましい。ま
た、湿式ミリングの場合用いられる溶剤の量は、質量基
準でガリウムフタロシアニンの10〜30倍が好まし
い。
【0038】また、本発明におけるアシッドペースティ
ング法による処理とは、ガリウムフタロシアニンを酸の
中に溶解または分散させた後、大量の水に注加し、再沈
したガリウムフタロシアニン固体をアルカリ水溶液、次
いで洗液の伝導度が20μS以下になるまでイオン交換
水で洗浄を繰り返す処理のことである。
【0039】ここで用いられる酸としては、例えば、硫
酸、塩酸、トリフルオロ酢酸などが挙げられるが、その
中でも濃硫酸が好ましい。使用量は、質量基準でガリウ
ムフタロシアニンの10〜40倍が好ましく、酸での溶
解または分散温度は50度以下がガリウムフタロシアニ
ンの分解あるいは酸との反応の点で好ましい。
【0040】本発明のガリウムフタロシアニンの結晶形
のX線回折の測定は、CuKα線を用い、次の条件で行
ったものである。
【0041】使用測定機:マック・サイエンス社製、全
自動X線回折装置MXP18 X線管球:Cu 管電圧:50KV 管電流:300mA スキャン方法:2θ/θスキャン スキャン速度:2deg./min サンプリング間隔:0.020deg. スタート角度(2θ):5deg. ストップ角度(2θ):40deg. ダイバージェンススリット:0.5deg. スキャッタリングスリット:0.5deg. レシービングスリット:0.3deg. 湾曲モノクロメーター使用 次に、以上の製造方法によって得られたガリウムフタロ
シアニンを電子写真感光体における電荷発生物質として
適用する場合を説明する。
【0042】メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤、ト
ルエン、キシレン、クロルベンゼンなどの芳香族系溶
剤、1,4―ジオキサン、テトラヒドロフラン,N,N
−ジメチルホルムアミドなどの各種溶剤に、上記ガリウ
ムフタロシアニンの粉末のみ、あるいは、バインダー樹
脂を加えて分散液とする。
【0043】分散手段としてはサンドミル、コロイドミ
ル、アトライター、ボールミルなどの方法が利用でき
る。
【0044】バインダー樹脂としては、ポリビニルブチ
ラール、ホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリサ
ルホン樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、
アクリル系樹脂などが用いられる。
【0045】本発明における電子写真感光体の層構成
は、支持体上に電荷発生物質と電荷輸送物質を同時に含
有する単一層からなる感光層を有する層構成と、支持体
上に電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質
を含有する電荷輸送層を積層する感光層を有する層構成
がある。なお、電荷発生層と電荷輸送層の積層関係は逆
であってもよい。
【0046】支持体としては、導電性を有するものであ
ればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属あるい
は導電層を設けた金属、プラスチック、紙などが挙げら
れ、形状としては円筒状またはフィルム状などが挙げら
れる。
【0047】支持体と感光層の間にはバリヤー機能と接
着機能を持つ下引き層を設けることもできる。下引き層
の材料としてはポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キシド、エチルセルロース、メチルセルロース、カゼイ
ン、ポリアミド、にかわ、ゼラチンなどが用いられる。
これらは過当な溶剤に溶解して支持体上に塗布される。
その膜厚は0.2〜3.0μmである。
【0048】単一層からなる感光層を形成する場合、本
発明のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の電荷発
生物質と電荷輸送物質を過当なバインダー樹脂溶液中に
混合して、この混合液を支持体上に塗布乾燥して形成さ
れる。
【0049】積層構造からなる感光層を形成する場合、
電荷発生層は、本発明のヒドロキシガリウムフタロシア
ニン結晶を過当なバインダー樹脂溶液と共に分散し、こ
の分散液を塗布乾燥して形成する方法が挙げられるが、
蒸着することによって層形成することもできる。
【0050】電荷輸送層は、主として電荷輸送物質とバ
インダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗布乾燥し
て形成する。電荷輸送物質としては各種のトリアリール
アミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化
合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チ
アゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物などが挙
げられる。
【0051】各層に用いるバインダー樹脂としては、例
えばポリエステル、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾ
ール、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニル
ブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポ
リサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アクリ
ロニトリル共重合体、ポリビニルベンザールなどの樹脂
が用いられる。
【0052】感光層の塗布方法としては、ディッピング
法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング
法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、
ビームコーティング法などの塗布方法を用いることがで
きる。
【0053】感光層が単一層の場合、膜厚は5〜40μ
m、好ましくは10〜30μm、積層構造の場合、電荷
発生層の膜厚は0.01〜10μm、好ましくは0.0
5〜5μm、電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好まし
くは10〜30μmの範囲である。
【0054】電荷発生物質の含有量は、電荷発生層に対
して20〜80質量%、さらには30〜70質量%が好
ましい。電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層に対して
20〜80質量%、さらには30〜70質量%が好まし
い。
【0055】感光層が単一層の場合、電荷発生物質の含
有量は、感光層に対して3〜30質量%が好ましい。電
荷輸送層の含有量は感光層に対して30〜70質量%が
好ましい。
【0056】本発明のガリウムフタロシアニンを電荷発
生物質として用いる場合、その目的に応じて他の電荷発
生物質と混合して用いることもできる。この場合、ガリ
ウムフタロシアニンの割合は、全電荷発生物質に対して
50質量%以上が好ましい。
【0057】感光層上には、必要に応じて保護層を設け
てもよい。保護層はポリビニルブチラール,ポリエステ
ル,ポリカーボネート(ポリカーボネートZ,変性ポリ
カーボネートなど),ナイロン,ポリイミド,ポリアリ
レート,ポリウレタン,スチレン−ブタジエンコポリマ
ー,スチレン−アクリル酸コポリマー,スチレン−アク
リロニトリルコポリマーなどの樹脂を適当な有機溶剤に
よって溶解し、感光層の上に塗布、乾燥して形成でき
る。保護層の膜厚は、0.05〜20μmが好ましい。
また、保護層中に導電性粒子や紫外線吸収剤などを含ま
せてもよい。導電性粒子としては、例えば酸化錫粒子な
どの金属酸化物が好ましい。
【0058】図5に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成を
示す。
【0059】図において、11はドラム状の本発明の電
子写真感光体であり、軸12を中心に矢印方向に所定の
周速度で回転駆動される。感光体11は、回転過程にお
いて、一次帯電手段13によりその周面に正または負の
所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレ
ーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)からの
露光光14を受ける。こうして感光体11の周面に静電
潜像が順次形成されていく。
【0060】形成された静電潜像は、次いで、現像手段
15によりトナー現像され、現像されたトナー現像像
は、不図示の給紙部から電子写真感光体11と転写手段
16との間に電子写真感光体11の回転と同期取り出さ
れて給紙された転写材17に、転写手段16により順次
転写されていく。
【0061】像転写を受けた転写材17は、電子写真感
光体面から分離されて像定着手段18へ導入されて像定
着を受けることにより複写物(コピー)として装置外へ
プリントアウトされる。
【0062】像転写後の電子写真感光体11の表面は、
クリーニング手段19によって転写残りトナーの除去を
受けて清浄面化され、さらに、前露光手段(不図示)か
らの前露光光20により除電処理された後、繰り返し像
形成に使用される。なお、図のように、一次帯電手段1
3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合
は、前露光は必ずしも必要ではない。
【0063】本発明においては、上述の電子写真感光体
11、一次帯電手段13、現像手段15およびクリーニ
ング手段19などの構成要素のうち、複数のものをプロ
セスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプ
ロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタ
ーなどの電子写真装置本体に対して着脱可能に構成して
もよい。例えば、一次帯電手段13、現像手段15およ
びクリーニング手段19の少なくとも1つを電子写真感
光体11とともに一体に支持してカートリッジ化して、
装置本体のレール22などの案内手段を用いて装置本体
に着脱可能なプロセスカートリッジ21とすることがで
きる。
【0064】また、露光光14は、電子写真装置が複写
機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透
過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、
この信号にしたがって行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動および液晶シャッターアレイの駆動
などにより照射される光である。
【0065】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版など電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0066】また、本発明の製造方法によって得られる
ガリウムフタロシアニンは、前述の電子写真感光体に限
らず、色素増感型太陽電池や光センサーにも用いること
もできる。
【0067】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら
限定されるものではない。
【0068】以下に示す「%」および「部」は、それぞ
れ「質量%」および「質量部」を意味する。
【0069】1.ガリウムフタロシアニンの製造 (実施例1−1)フタロニトリル1.5部を10部のα
−クロロナフタレンに分散後、ガラス管を用いて乾燥窒
素ガスでバブリングしながら、室温で1時間攪拌するこ
とで含水率を0.003%の混合液を得た。この段階
で、乾燥窒素ガスの流量を下げ、さらにガラス管を反応
前分散液から上げ反応系全体を窒素雰囲気下とした。反
応前分散液を昇温し、液温が30℃に達した段階で三塩
化ガリウム1部を加え、さらに反応液を200℃まで昇
温した後、液温を200℃に保ったまま加熱攪拌を5時
間行った。反応終了後、液温を130℃とし、熱時濾過
を行った。得られた濾物を、10部のN,Nジメチルホ
ルムアミド中、2時間130℃で分散洗浄することで、
濃紺色のクロロガリウムフタロシアニン結晶を得た。
【0070】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。粉末X線回折パターンを図
1に示す。
【0071】(実施例1−2)混合液の含水率が0.0
01%であること以外は、実施例1と同様な製造方法で
図1と同様な粉末X線回折パターンを持つ、クロロガリ
ウムフタロシアニンを製造した。
【0072】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0073】(実施例1−3)混合液の含水率が0.0
06%であること以外は、実施例1と同様な製造方法で
図1と同様な粉末X線回折パターンを持つ、クロロガリ
ウムフタロシアニンを製造した。
【0074】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0075】(実施例1−4)乾燥アルゴンガスでバブ
リングを行うことで、混合液の含水率を0.003%と
したこと以外は、実施例1と同様な製造方法で図1と同
様な粉末X線回折パターンを持つ、クロロガリウムフタ
ロシアニンを製造した。
【0076】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0077】(実施例1−5)反応前処理として、モレ
キュラーシーブによるα−クロロナフタレンの脱水処理
とフタロニトリルを30℃で12時間真空乾燥すること
で、混合液の含水率を0.003%としたこと以外は、
実施例1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線回折
パターンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを製造
した。
【0078】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0079】(実施例1−6)反応前処理として、五酸
化二リンを乾燥剤として用いたα−クロロナフタレンの
蒸留とフタロニトリルを30℃で12時間真空乾燥する
ことで、混合液の含水率を0.003%としたこと以外
は、実施例1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線
回折パターンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを
製造した。
【0080】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0081】(実施例1−7)反応前処理として、五酸
化二リンによるα−クロロナフタレンの脱水処理とフタ
ロニトリルを30℃で12時間真空乾燥することで、混
合液の含水率を0.003%としたこと以外は、実施例
1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線回折パター
ンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを製造した。
得られたクロロガリウムフタロシアニンの元素分析結果
を表1に示す。
【0082】(実施例1−8)フタロシアニン前駆体と
して1,3−ジイミノイソインドリンを用いたこと以外
は、実施例1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線
回折パターンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを
製造した。得られたクロロガリウムフタロシアニンの元
素分析結果を表1に示す。
【0083】(実施例1−9)反応溶媒としてキノリン
を用いたこと以外は、実施例1と同様な製造方法で図1
と同様な粉末X線回折パターンを持つ、クロロガリウム
フタロシアニンを製造した。
【0084】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0085】(比較例1−1)乾燥窒素バブリングを行
わず、混合液の含水率が0.010%であること以外
は、実施例1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線
回折パターンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを
製造した。
【0086】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0087】(比較例1−2)乾燥窒素バブリングを行
わず、混合液の含水率が0.015%であること以外
は、実施例1と同様な製造方法で図1と同様な粉末X線
回折パターンを持つ、クロロガリウムフタロシアニンを
製造した。
【0088】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0089】(比較例1−3)混合液の含水率が0.0
10%、フタロシアニン前駆体として1,3−ジイミノ
イソインドリンを用いた以外は、比較例1と同様な製造
方法で図1と同様な粉末X線回折パターンを持つ、クロ
ロガリウムフタロシアニンを製造した。
【0090】得られたクロロガリウムフタロシアニンの
元素分析結果を表1に示す。
【0091】(比較例1−4)反応溶媒としてキノリン
を用い、反応前分散液の含水率を乾燥窒素バブリングに
より0.010%とした以外は、比較例1と同様な製造
方法で図1と同様な粉末X線回折パターンを持つ、クロ
ロガリウムフタロシアニンを製造した。得られたクロロ
ガリウムフタロシアニンの元素分析結果を表1に示す。
【0092】
【表1】
【0093】(実施例1−10)実施例1−1で得られ
たクロロガリウムフタロシアニン5部を直径1mmのガ
ラスビーズ200部と共に24時間、サンドミルでミリ
ング処理を行った。次いでベンジルアルコール95部を
加えさらにサンドミルでミリング処理を24時間行っ
た。この分散液より固形分を取り出し、メタノールで十
分に乾燥してCukα特性X線回折におけるブラッグ角
2θ±0.2°が7.4°、16.6°、25.5°、
28.3°に強いピークを有するクロロガリウムフタロ
シアニンを得た。
【0094】得られた粉末X線回折パターンを図2に示
す。
【0095】(実施例1−11)実施例1−1の方法で
得られたクロロガリウムフタロシアニン1部を10℃の
濃硫酸30部に溶解し、氷水150部中にこの溶液を滴
下して再析出させて濾過した。2%アンモニア水で分散
洗浄後、イオン交換水で十分洗浄、乾燥して低結晶性の
ヒドロキシガリウムフタロシアニンを得た。次に、得ら
れたヒドロキシガリウムフタロシアニン1部、N,N−
ジメチルホルムアミド30部を直径1mmのガラスビー
ズ43部と共にサンドミルでミリング処理を室温(22
℃)下で24時間行った。この分散液より固形分を取り
出し、60部のイオン交換水で3回水置換、吸引濾過、
30℃で真空乾燥を20時間行うことでブラッグ角2θ
±0.2°の7.4°、28.2°に強いピークを有す
るヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得た。
【0096】得られた粉末X線回折パターンを図3に示
す。
【0097】(実施例1−12)実施例1−2の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0098】(実施例1−13)実施例1−3の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0099】(実施例1−14)実施例1−4の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0100】(実施例1−15)実施例1−5の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0101】(実施例1−16)実施例1−6の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0102】(実施例1−17)実施例1−7の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0103】(実施例1−18)実施例1−8の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0104】(実施例1−19)実施例1−9の製造方
法で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した
以外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図
3と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガ
リウムフタロシアニン結晶を得た。
【0105】(比較例1−5)比較例1−1の製造方法
で得られたクロロガリウムクロロガリウムフタロシアニ
ンを使用した以外は、実施例1−10と同様な製造方法
によって、図2と同様な粉末X線回折パターンを有する
クロロガリウムフタロシアニンを得た。
【0106】(比較例1−6)比較例1−1の製造方法
で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した以
外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図3
と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン結晶を得た。
【0107】(比較例1−7)比較例1−2の製造方法
で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した以
外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図3
と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン結晶を得た。
【0108】(比較例1−8)比較例1−3の製造方法
で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した以
外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図3
と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン結晶を得た。
【0109】(比較例1−9)比較例1−4の製造方法
で得られたクロロガリウムフタロシアニンを使用した以
外は、実施例1−11と同様な製造方法によって、図3
と同様な粉末X線回折パターンを有するヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン結晶を得た。
【0110】2.電子写真感光体の作製 (実施例2−1)10%の酢酸アンチモンを含有する酸
化スズで被覆した酸化チタン紛体をレゾール型フェノー
ル樹脂に2:1の比率で分散した導電層を15μmの厚
さでアルミシリンダー上に塗布した。
【0111】導電層上にポリアミド(商品名M995、
日本リルサン株式会社製)10.0部、ポリアミド(商
品名CM−8000、帝国化学産業株式会社製)30.
0部、メチルアルコール412部、n−ブチルアルコー
ル206部からなる中間層用塗料を浸漬塗布、100°
Cで10分間乾燥して、膜厚0.65μmの中間層を形
成した。
【0112】次に、実施例1−10のクロロガリウムフ
タロシアニン2部とポリビニルブチラール1部をシクロ
ヘキサノン100部に添加し、直径1mmのガラスビー
ズを用いたサンドミルで1時間分散した後、濾過、遠心
分離により塗料からビーズを除去、これにメチルエチル
ケトン100部を加えて希釈して電荷発生層用塗料を調
製した。下引き層上に、この電荷発生層用塗料を浸漬塗
布し、90℃で10分間乾燥して、膜厚0.15μmの
電荷発生層を形成した。
【0113】次に、下記式で示される構造を有する電荷
輸送物質10部、
【外2】
【0114】下記式で示される構造を有するポリアリレ
ート樹脂(重量平均分子量96000)10部、
【外3】
【0115】モノクロロベンゼン65部、ジメトキシメ
タン35部の混合溶液に溶解し、塗料を調整した。この
塗料を浸漬法で塗布、120℃で1時間乾燥して18μ
mの電荷輸送層を形成し、ドラム状の電子写真感光体を
作成した。
【0116】(実施例2−2〜2−10)それぞれ、実
施例1−11〜1−19のヒドロキシガリウムフタロシ
アニンを使用した以外は、実施例2−1と同様な製造方
法でドラム状の電子写真感光体を作成した。
【0117】(比較例2−1)比較例1−5のクロロガ
リウムフタロシアニンを使用した以外は、実施例2−1
と同様な製造方法でドラム状の電子写真感光体を作成し
た。
【0118】(比較例2−2〜2−5)それぞれ、比較
例1−6〜1−9のヒドロキシガリウムフタロシアニン
を使用した以外は、実施例2−1と同様な製造方法でド
ラム状の電子写真感光体を作成した。
【0119】実施例2−1〜2−10、比較例2−1〜
2−5で作成した、電子写真感光体の評価法を以下に説
明する。
【0120】評価には、ヒューレットパッカード社製L
BP「レーザージェット4000」プロセススピード9
4.2mm/s)を改造し、帯電方式を負帯電で直流電
源のみの−1180V印加を行うことで電子写真感光体
の表面電位(Vd)を−630Vに設定した。
【0121】電子写真感光体の表面電位は、評価機か
ら、現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装
置を挿入し測定を行った。電位測定装置は、現像用カー
トリッジの現像位置に電位測定プローブを配置すること
で構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プ
ローブの位置は、電子写真感光体ドラムの軸方向のほぼ
中央、ドラムの表面からのギャップを3mmとした。さ
らに、像露光装置を改造することでレーザー光量を0.
32μJcm−2となるものを用いた。
【0122】測定はすべて、25℃、相対湿度が50%
となる環境で評価を行い、電子写真感光体は、測定の2
4時間前から、測定環境に放置したものを用いた。この
状態で電子写真感光体を帯電した後、レーザー光を照射
し2週目以降の明部電位(VL)を測定した。
【0123】また、ポジゴーストの評価は次のように行
った。
【0124】ベタ黒画像を2枚打ち出した後、プリント
画像書き出しから電子写真感光体1回転の部分に25m
m角の正方形のベタ黒部を並べ、電子写真感光体2回転
目以降に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトー
ンのテストチャートを打ち出し、ハーフトーンのテスト
チャート上に表れる、25mm角のベタ黒部の履歴の程
度を目視により評価した。ゴーストの程度は以下のよう
にランク基準に従い、0.5刻みで定量化を行った。
【0125】 A:ゴーストは全く見えない。 B:履歴の輪郭が極わずかに見える。 C:履歴の輪郭がうっすら見える。 D:履歴の輪郭がはっきりと見える。 E:履歴がはっきりと見える。
【0126】なお、上記評価基準のうち、C、D、Eは
本発明の効果が十分に得られていないと判断した。
【0127】評価結果は表2に示す。
【0128】
【表2】
【0129】
【発明の効果】本発明の製造方法により製造されたガリ
ウムフタロシアニンを用いた電子写真感光体は、長波長
の光線に対して高い光感度となるだけではなく、さらに
ゴースト画像の出にくい良好な電子写真特性を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のクロロガリウムフタロシアニンの粉
末X線回折パターンである。
【図2】実施例10のクロロガリウムフタロシアニンの
粉末X線回折パターンである。
【図3】実施例11のクロロガリウムフタロシアニンの
粉末X線回折パターンである。
【図4】本発明の電子写真感光体の層構成の1例であ
る。
【図5】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを備えた電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】
41 支持体 42 導電層 43 下引き層 44 電荷発生層 45 電荷輸送層 11 電子写真感光体 12 軸 13 帯電手段 14 露光光 15 現像手段 16 転写手段 17 転写材 18 定着手段 19 クリーニング手段 20 前露光光 21 プロセスカートリッジ 22 案内手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07F 5/00 C07F 5/00 H (72)発明者 平野 秀敏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 藤井 淳史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA19 BA39 EA04 FA27 4C050 PA12 PA13 PA14 4H048 AA02 AC90 AD15 BE61 VA12 VA20 VA30 VA40 VB10 (54)【発明の名称】 ガリウムフタロシアニンの製造方法、クロロガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ヒドロキ シガリウムフタロシアニン結晶の製造方法、ガリウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシ アニン結晶、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、電子写真感光体、プロセスカートリッジ および電子写真装置

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガリウムフタロシアニンの製造方法にお
    いて、 含水率が0.006質量%以下である、フタロシアニン
    前駆体と有機溶剤の混合液を調製する混合液調製工程
    と、 該混合液調製工程によって得られた、含水率が0.00
    6質量%以下の混合液にガリウム化合物を加えて反応さ
    せる反応工程と、を有することを特徴とするガリウムフ
    タロシアニンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記混合液調製工程が、 フタロシアニン前駆体と有機溶剤を混合する混合工程
    と、 該混合工程によって得られた混合液の含水率を0.00
    6質量%以下に調整する混合液含水率調整工程と、を有
    する請求項1に記載のガリウムフタロシアニンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記混合液含水率調整工程が、前記混合
    工程によって得られた混合液に乾燥不活性ガスを吹きつ
    けて、該混合液の含水率を0.006質量%以下に調整
    する工程である請求項2に記載のガリウムフタロシアニ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混合液含水率調整工程が、前記混合
    工程によって得られた混合液に乾燥不活性ガスをバブリ
    ングして、該混合液の含水率を0.006質量%以下に
    調整する工程である請求項2に記載のガリウムフタロシ
    アニンの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合液調製工程が、 前記フタロシアニン前駆体を減圧乾燥するフタロシアニ
    ン前駆体減圧乾燥工程と、 該フタロシアニン前駆体減圧乾燥工程により乾燥したフ
    タロシアニン前駆体と前記有機溶剤とを混合すること
    で、含水率が0.006質量%以下の混合液を作る工程
    と、を有する請求項1に記載のガリウムフタロシアニン
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記混合液調製工程が、 前記フタロシアニン前駆体を脱水材存在下で脱水処理を
    行うフタロシアニン前駆体脱水処理工程と、 該フタロシアニン前駆体脱水処理工程により脱水したフ
    タロシアニン前駆体と前記有機溶剤とを混合すること
    で、含水率が0.006質量%以下の混合液を作る工程
    と、を有する請求項1に記載のガリウムフタロシアニン
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記混合液調製工程が、 前記有機溶剤を脱水材処理する有機溶剤脱水材処理工程
    と、 該有機溶剤脱水材処理工程により脱水した有機溶剤と前
    記フタロシアニン前駆体とを混合することで、含水率が
    0.006質量%以下の混合液を作る工程と、を有する
    請求項1に記載のガリウムフタロシアニンの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記混合液調製工程が、 前記有機溶剤を蒸留する有機溶剤蒸留工程と、 該有機溶剤蒸留工程により蒸留した有機溶剤と前記フタ
    ロシアニン前駆体とを混合することで、含水率が0.0
    06質量%以下の混合液を作る工程と、を有する請求項
    1に記載のガリウムフタロシアニンの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記含水率調整工程によって得られた混
    合液の含水率が0.0001〜0.003質量%である
    請求項1〜8のいずれかに記載のガリウムフタロシアニ
    ンの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記フタロシアニン前駆体がフタロニ
    トリルである請求項1〜9のいずれかに記載のガリウム
    フタロシアニンの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記有機溶剤がハロゲン化された芳香
    族有機溶剤である請求項1〜10のいずれかに記載のガ
    リウムフタロシアニンの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ガリウム化合物が塩化ガリウムで
    あり、得られるガリウムフタロシアニンがクロロガリウ
    ムフタロシアニンである請求項1〜11のいずれかに記
    載のガリウムフタロシアニンの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の製造方法で製造さ
    れたクロロガリウムフタロシアニンをミリング処理によ
    り結晶変換させ、CuKα特性X線回折におけるブラッ
    グ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5
    °および28.3°に強いピークを有するクロロガリウ
    ムフタロシアニン結晶を得る工程を有することを特徴と
    するクロロガリウムフタロシアニン結晶の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の製
    造方法で製造されたガリウムフタロシアニンをアシッド
    ペースティング法により処理してぺースト状の含水ヒド
    ロキシガリウムフタロシアニンを得る工程と、 該含水ヒドロキシガリウムフタロシアニンを乾燥して低
    結晶性のヒドロキシガリウムフタロシアニンを得る工程
    と、 該低結晶性のヒドロキシガリウムフタロシアニンをミリ
    ング処理により結晶変換させ、CuKα特性X線回折に
    おけるブラッグ角2θの7.4°±0.2°および2
    8.2°±0.2°に強いピークを有するヒドロキシガ
    リウムフタロシアニン結晶を得る工程と、を有すること
    を特徴とするヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜12のいずれかに記載の製
    造方法によって得られることを特徴とするガリウムフタ
    ロシアニン。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の製造方法によって
    得られることを特徴とするCuKα特性X線回折におけ
    るブラッグ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、
    25.5°および28.3°に強いピークを有するクロ
    ロガリウムフタロシアニン結晶。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載の製造方法によって
    得られることを特徴とするCuKα特性X線回折におけ
    るブラッグ角2θの7.4°±0.2°および28.2
    °±0.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウム
    フタロシアニン結晶。
  18. 【請求項18】 支持体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層が請求項15に記載のガリウム
    フタロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感
    光体。
  19. 【請求項19】 支持体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、該感光層が請求項16に記載のCuKα
    特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.
    4°、16.6°、25.5°および28.3°に強い
    ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶を含
    有することを特徴とする電子写真感光体。
  20. 【請求項20】 支持体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、概観構想が請求項17に記載のCuKα
    特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.
    2°および28.2°±0.2°に強いピークを有する
    ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を含有すること
    を特徴とする電子写真感光体。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20のいずれかに記載の
    電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニ
    ング手段からなる群より選ばれた少なくとも1つの手段
    とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  22. 【請求項22】 請求項18〜20のいずれかに記載の
    電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段および
    転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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