JP2003178937A - 半導体製造装置およびそれに使用される給電用電極部材 - Google Patents
半導体製造装置およびそれに使用される給電用電極部材Info
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Abstract
良された、半導体製造装置に使用される給電用電極部材
を提供することを主要な目的とする。 【解決手段】 セラミックスで形成されたサセプタ1上
にウエハ2を搭載し、該サセプタ1を加熱して、上記ウ
エハ2を加熱する半導体製造装置に使用されるものであ
り、かつ上記サセプタ1に外部から給電するための給電
用電極部材11に係る。給電用電極部材11の、室温か
ら500℃までの熱膨張係数は3.0×10-6/K以
上、8.0×10-6/K以下であり、室温における電気
導電率は10 -3Ωcm以下であり、500℃大気中にお
ける酸化による重量増加は0.1%/時間以下にされて
いる。
Description
導体製造装置に関するものであり、より特定的には、プ
ラズマCVD、減圧CVD、メタルCVD、絶縁膜CV
D、イオン注入、エッチングなどに使用される半導体製
造装置および液晶用基板製造装置に関する。この発明
は、また、そのような装置に使用される給電用電極部材
に関する。
たとえばCVD法、エッチング等において、サセプタ上
に半導体ウエハを搭載し、このサセプタを加熱して、搭
載しているウエハを加熱している。このために、一般に
サセプタには、ウエハを加熱するためのヒータ回路、ウ
エハをサセプタに密着させるための静電チャック電極、
あるいはプラズマを発生させるためのRF電極などが必
要に応じて単独ないしは複数形成されている。さらに、
これらの電気回路に外部から給電させるための電極の構
造が各種提案されている。
には、モリブデンを電極材として用いた電極構造が開示
されている。この先行技術では、モリブデンを含む金属
からなる埋設部材がセラミックス部材に埋設されてお
り、セラミックス部材中の埋設部材と金属接合部材とを
接合する構造において、高温領域で長時間運転しなが
ら、空気等にさらされても、埋設部材の浸食や絶縁不良
などが生じない構造が提案されている。
は、電極を活性金属ろうによる電極の接合が開示されて
いる。この方法によると、ロウ材の電極に対する「流れ
性」を制御することによって、所定の接合強度が得られ
るとしている。
開平11−12053号公報に開示の技術では、ろう付
け箇所が非常に多く、1箇所でもろう付けが不十分な所
があると、雰囲気がリークするため、電極の酸化が発生
し、信頼性に乏しい部分があり、製造時の歩留りが低下
するなどの問題点があった。
開示の技術では、接合部における金属部材と、セラミッ
クスとの間にロウ材の「たまり」が発生した場合、ロウ
材とセラミックス(AlN)との熱膨張係数の差によっ
て、ろう付け後、ないしはヒートサイクル試験を実施し
た際に、セラミックス側にクラックが発生し、接合強度
が大幅に低下し、さらには接合部分から破壊するなど信
頼性に欠ける部分があった。
るためになされたもので、耐酸化性が向上された給電用
電極部材を提供することを目的とする。
電極部材を用いた半導体製造装置を提供することにあ
る。
従う発明は、セラミックスで形成されたサセプタ上にウ
エハを搭載し、該ウエハを処理する半導体製造装置に使
用されるものであり、かつ上記サセプタに埋め込まれた
電気回路に給電するための給電用電極部材に係る。当該
給電用電極部材は、室温から500℃までの熱膨張係数
が3.0×10 -6/K以上、8.0×10-6/K以下で
ある。また、室温における電気導電率が10-3Ωcm以
下である。
該給電用電極部材は、500℃大気中における酸化によ
る重量増加が0.1%/時間以下である材料によって形
成されている。
て、耐酸化性および電気伝導性、セラミックスとの良好
な接着を実現するための適度な熱膨張係数を有する材料
を使用している。具体的には、二ホウ化チタン、炭化珪
素−ホウ化ジルコニウム複合体、モリブデン−酸化ジル
コニウム複合体が挙げられる。また、タングステン、ま
たはモリブデンを主成分とする金属または合金からな
り、その表面にニッケル、金、またはニッケル−金メッ
キされているものも使用できる。
ミックスであるサセプタに密着し、セラミックスから取
出された給電部品に、機械的接続される、もしくはロウ
材等で接続される。この給電部品は、一般にセラミック
スとの熱膨張係数と合致させるために、高融点金属、具
体的には、タングステンやモリブデンを含有する金属が
使用される。
ングステンやモリブデンを含有する給電部品(ワッシ
ャ,アンカー部材)を酸化から防ぐために、給電部品と
接続した後に、セラミックスと接着させる。接着の手法
としては、セラミックスと比較的熱膨張係数差の少ない
ガラスを用いて封止する。封止時の雰囲気が真空ないし
は不活性ガスであれば、給電部品が酸化されることはな
い。
材は、室温から500℃までの熱膨張係数が3.0×1
0-6/K以上であることが必要である。熱膨張係数がこ
れ以下の場合、サセプタを形成するセラミックスとの熱
膨張係数差が大きくなるため、セラミックスと密着する
ガラス封止部分のガラスにクラックが発生し、電極部材
内に外気が侵入し、給電部品が酸化されるために好まし
くない。
/K以上の場合も、セラミックスおよびガラスとの熱膨
張係数差が大きくなりすぎ、ガラスにクラックが発生す
るために好ましくない。
10-3Ωcm以下である必要がある。これ以上の電気導
電率を有する場合、電気回路に電気を流す際、該給電用
電極部材が発熱し、サセプタの均熱性を乱すおそれがあ
るため好ましくない。
が0.1%/時間以下であることが必要である。本発明
の給電用電極部材は大気中で使用されるため、これ以上
の速度で酸化が進めば、サセプタ使用時に電極が酸化し
始め、劣化され、ついには電気が流れなくなる、あるい
は流れにくくなるため、酸化部分が異常発熱するなどの
弊害が発現するために好ましくない。
は、二ホウ化チタン、炭化珪素−ホウ化ジルコニウム複
合体、モリブデン−酸化ジルコニウム複合体などが挙げ
られる。これらの物質は、熱膨張係数が3〜8×10-6
/Kであり、さらに電気導電率、500℃における酸化
による重量増による特性が上記条件を満たすため好まし
い。
ングステン、またはモリブデンを主成分とする金属また
は合金からなり、さらにその表面にニッケル、金または
ニッケル−金メッキされているものも使用できる。これ
らタングステンやモリブデンを主成分とする金属または
合金は、500℃大気中に放置すると、表面に酸化皮膜
が形成されるため、電極としては使用できないが、耐酸
化性のあるニッケルや金を表面にメッキすることで、上
記特性を満たすことができる。
して、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪素、酸化ア
ルミニウムが挙げられる。これらのうち酸化アルミニウ
ムは比較的安価な材料であるため、低コストでサセプタ
を作製できる。さらには、窒化アルミニウム、炭化珪素
は、熱伝導率が高く、サセプタ内にヒータ回路を形成し
た場合、温度分布が均一になりやすいというメリットが
ある。また、窒化珪素は素材自体の強度が高いため、急
速な温度の上昇や降下に対して、セラミックスが熱衝撃
によって破損することが少ない。
熱膨張係数がセラミックスに比較的近いことから、サセ
プタを形成しているセラミックスに直接接着することが
できる。このようにすることで、タングステンやモリブ
デン等の給電部品の酸化を防止することができる。
使用する際に、電極表面にメッキを施すことも可能であ
る。たとえば、NiメッキやAuメッキ、さらにはNi
−Auメッキを施すことで、さらに耐酸化性を向上させ
るとともに、若干ではあるが電気導電性も向上させるこ
とができるため好ましい。
置は、その一方の面にウエハを搭載する、セラミックス
で形成されたサセプタを備える。上記サセプタ内に電気
回路が埋め込まれている。上記サセプタの他方の面に、
上記電気回路の外部電源接続用端子を露出させるように
凹部が設けられている。上記凹部にワッシャが嵌まり込
んでいる。該ワッシャは、上記電気回路の上記外部電源
接続用端子に接続され、給電端子として機能する。上記
凹部に蓋をするように、かつ上記ワッシャに電気的接続
される給電用電極部材が設けられている。上記給電用電
極部材の露出面と上記サセプタの上記他方の面に跨っ
て、上記凹部内に外気が入らないようにシールするガラ
ス封止材が設けられている。上記給電用電極部材には配
線が接続されている。上記配線より、上記給電用電極部
材およびを上記給電端子を通じて上記電気回路に給電す
る。
記凹部内に設けられ、その一方端が上記ワッシャを通っ
て上記給電用電極部材にねじ込まれ、その他方端が上記
凹部の底部に固定されているアンカー部材をさらに備え
る。
ば、上記給電用電極部材は、その凹部が上記サセプタの
凹部に面する碗状の壁部材を含む。上記碗状の壁部材
が、上記ワッシャおよび上記アンカー部材を外気から封
じるように上記サセプタの上記凹部に蓋をしている。
ば、上記サセプタの上記凹部には、該壁部材の縁部を受
入れる段差が設けられている。
ば、上記アンカー部材の上記他方端と上記凹部の底部と
の固定は、ガラス付けによって行なわれている。
ば、上記アンカー部材の上記他方端と上記凹部の底部と
の固定は、ねじ止めによって行なわれている。
置は、その一方の面にウエハを搭載する、セラミックス
で形成されたサセプタを備える。上記サセプタ内に電気
回路が埋め込まれている。上記サセプタの他方の面に、
上記電気回路の外部電源接続用端子を露出させるよう
に、凹部が設けられている。上記凹部に給電用電極部材
が嵌まり込んでいる。給電用電極部材は、上記電気回路
の上記外部電源接続用端子に電気的接続される。上記給
電用電極部材の露出面と上記サセプタの上記他方の面に
跨って、上記凹部内に外気が入らないようにシールする
ガラス封止材が設けられている。
る。上記配線より、上記給電用電極部材および上記給電
端子を通じて上記電気回路に電気を供給する。
記凹部内に設けられ、その一方端が上記給電用電極部材
にねじ込まれ、その他方端が上記凹部の底部に固定され
ているアンカー部材をさらに備える。
ば、上記給電用電極部材は、室温から500℃までの熱
膨張係数が3.0×10-6/K以上、8.0×10-6/
K以下であり、室温における電気導電率が10-3Ωcm
以下であり、500℃大気中における酸化による重量増
加が0.1%/時間以下である材料によって形成されて
いる。
記電気回路は、ヒータ回路、高周波電極および静電チャ
ック電極からなる群より選ばれる。
を用いて説明する。
図である。
れたサセプタ1を備える。サセプタ1の一方の面に、ウ
エハ2が搭載される。サセプタ1内に、RF/静電チャ
ック電極3とヒータ回路9等の電気回路が埋め込まれて
いる。
電源接続用端子を露出させるように凹部4が設けられて
いる。凹部4を通って、電気回路に配線13が接続され
ている。サセプタ1は、シャフト6によって、真空チャ
ンバ7の底部にO―リング20を介在させて固定されて
いる。サセプタ1の厚みtは、例えば、3〜20mmで
ある。真空チャンバ7内は通常真空にされる。シャフト
6内は、大気に晒される。
ハ2は、サセプタ1の表面に設けられた凹部8の上に置
かれる。静電力により、ウエハ2は凹部8の上に固定さ
れる。
料で形成され、たとえばAlN/Al2O3/SiCで形
成される。
例えば図1におけるA部分の拡大図である図3を用い
て、さらに、その詳細な構造を説明する。
に、ヒータ回路9の外部電源接続用端子9aを露出させ
るように凹部4が設けられている。凹部4に、ヒータ回
路9の外部電源接続用端子9aに接続され、給電端子と
して機能するワッシャ10が嵌まり込んでいる。凹部4
に蓋をするように、給電用電極部材11が設けられてい
る。給電用電極部材11は、ワッシャ10に、アンカー
部材12によって電気的接続されている。
ャ10内にねじ込まれ、さらに給電用電極部材11にね
じ込まれ、その他方端が、凹部4の底部に固定されてい
る。アンカー部材12の他方端と凹部4の底部との固定
については、後述する。
の凹部がサセプタ1の凹部4に面する碗状の壁部材11
aを含む。碗状の壁部材11aが、ワッシャ10および
アンカー部材12を外気から封じるように、サセプタ1
の凹部4に蓋をしている。サセプタ1の凹部4には、壁
部材11aの縁部を受入れる段差4aが設けられてい
る。給電用電極部材11は、配線13の中にねじ込まれ
ている。
の他方の面に跨って、凹部4内に外気が入らないよう
に、ガラス封止材15がシールしている。配線13よ
り、給電用電極部材11およびワッシャ10を通って、
ヒータ回路に通電される。図中の矢印14は電流が流れ
ていく経路を示している。
までの熱膨張係数は、3.0×10 -6/K以上、8.0
×10-6/K以下に選ばれている。熱膨張係数がこれ以
下の場合、サセプタを形成するセラミックスとの熱膨張
係数差が大きくなるため、セラミックスと密着するガラ
ス封止部分(ガラスの熱膨張係数:3.0〜8.00×
10-6/K)にクラックが発生し、給電用電極部材11
内に外気が侵入し、給電部品10、12が酸化されるた
めに好ましくない。
室温における電気導電率が10-3Ωcm以下のものを選
んでいる。これ以上の電気導電率を有する場合、電気回
路9に電気を流す際、該給電用電極部材11が発熱し、
サセプタ1の均熱性を乱すおそれがあるため好ましくな
い。
500℃における酸化による重量増が0.1%/時間以
下のものを選んでいる。給電用電極部材11は大気中で
使用されるため、これ以上の速度で酸化が進めば、サセ
プタ1の使用時に電極が酸化し始め、劣化され、ついに
は電気が流れなくなる、あるいは流れにくくなるため、
酸化部分が異常発熱するなどの弊害が発現するために好
ましくない。
として、二ホウ化チタン、炭化珪素−ホウ化ジルコニウ
ム複合体、モリブデン−酸化ジルコニウム複合体の少な
くともいずれか1種が選ばれる。
タングステン、またはモリブデンを主成分とする金属ま
たは合金からなり、さらに、その表面がニッケル、金、
またはニッケル−金でメッキされているものも使用でき
る。
スの主成分は、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭化珪
素、酸化アルミニウムから選ばれる。
数に合わせるように、ガラス封止材の材料を選び、この
ガラス封止材の熱膨張係数に合わせるように、給電用電
極部材の材料を選ぶという考え方に基づいている。すな
わち、ガラス封止材15と給電用電極部材11とサセプ
タ1の熱膨張係数を、互いに近づけることによって、こ
れらのクラックの発生を防止しているのである。
置のA部付近の、さらなる具体的態様を示す図である。
する部分には、同一の参照番号を付し、その説明は繰返
さない。以下に述べる、実施の形態3〜6を説明する図
面においても同様である。
部材11aの縁部を受入れる段差が設けられる例を示し
たが、この発明はこれに限られるものでない。すなわ
ち、図4に示すように、サセプタの凹部4に段差を設け
ず、壁部材11aの縁部が、サセプタ1の他方面の平面
部に接するように構成してもよい。
面図である。本実施の形態では、アンカー部材12の他
方端と凹部4の底部との固定を、ねじ止め16によって
行なわれている。このような実施の形態であっても、実
施の形態1と同様の効果を奏する。
面図である。本実施の形態では、アンカー部材12の他
方端と凹部4の底部との固定が、ガラス付け17によっ
て行なわれている。このような実施の形態であっても、
実施の形態1と同様の効果を奏する。
おけるA部の拡大図である。
材11が嵌まり込んでいる。給電用電極部材11は、ヒ
ータ回路9の外部電源接続用端子9aに直接電気的接続
されている。すなわち、本実施の形態では、図3の装置
において用いられたワッシャ10が省略されている。給
電用電極部材11の露出面とサセプタ1の他方の面に跨
って、凹部4内に外気が入らないようにガラス封止材1
5がシールしている。給電用電極部材11に、配線13
が接続されている。配線13より、給電用電極部材11
を通って、直接的に、ヒータ回路9に給電されている。
このような実施の形態であっても、実施の形態1と同様
の効果を奏する。
A部の拡大図である。
いていたが、本実施の形態では、アンカー部材もまた省
略している。配線13より、給電用電極部材11を通っ
て、ヒータ回路9に、給電される。このような実施の形
態であっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
いて説明する。
剤を加え、これらをボールミル混合することによってス
ラリーを作製した。
−Al2O3:2.5wt% 組成3…Al2O3:98wt%−CaO:1.0wt%
−MgO:1.0wt% 組成4…SiC:98wt%−B2O3:2.0wt% このスラリーをドクターブレード法により、グリーンシ
ートを作製した。次に作製したグリーンシートを焼結後
の寸法が直径350mmの円形になるように切断した。
切断したシートにヒータ回路をスクリーン印刷法により
Wペーストを用いて形成した。
のヒータ回路を形成していないシートを積層し、さらに
RF用電極、静電チャック用電極をWペーストをスクリ
ーン印刷することによって形成したシートを積層し、7
00℃窒素中で脱脂した。
中、組成2は窒素雰囲気中1700℃、組成3は窒素雰
囲気中1600℃、組成4は窒素雰囲気中2000℃で
それぞれ焼結し、サセプタを作製した。
プレードライ法にて顆粒を作製した。出来上がった顆粒
から、ドライプレス法にて円柱状成形体を作製した。こ
れを窒素気流中700℃で脱脂し、上記シート焼結時と
同一の条件で焼結を行なった。その後、出来上がった円
柱状焼結体を、機械加工にて、内径50mm、外径60
mm、長さ200mmの筒状部材を作製した。この円柱
状成形体は、図1を参照して、シャフト6として用いら
れる。
に、Al2O3−Y2O3−AlNのスラリーを塗布し、サ
セプタ1と密着させ、上記焼結条件と同一の条件で、筒
状部材6とサセプタ1を接合した。このとき、ヒータ回
路9、RF/静電チャック電極3に外部から給電する給
電端子部10,11,12は、すべて筒状部材内6に設
置できるようにした。
ブデンを電気回路9に対して、チタンを含有する活性金
属ろうによって接続した。これに給電用電極部材11と
して二ホウ化チタン、炭化珪素−ホウ化ジルコニウム複
合体、モリブデン−酸化ジルコニウム複合体を取付け、
さらにはこれら電極材料をガラス15にて封止した。そ
の後、各電極材料に給電部材(配線)13としてニッケ
ルを取付け、サセプタ1を完成した。
び給電部材13とはそれぞれねじによって機械的に接続
した。その後出来上がったサセプタ1をチャンバ7内に
セットし、シリコンウエハ2に膜形成を実施した。この
ときサセプタ1の温度は500℃、シャフト6内の雰囲
気は大気で実施した。その結果、各電極材料とも不具合
なく、シリコンウエハ2を処理することができた。ただ
し、各材料とも薄い酸化皮膜が形成されていた。
のときの電極材料に関しては、各材料ともニッケルメッ
キを施したもの、Auメッキを施したもの、ニッケル−
Auメッキを施したものを使用した。その結果、実施例
1と同様に、各電極材料とも不具合なく、シリコンウエ
ハを処理できるとともに、酸化皮膜の形成は全く見られ
なかった。
し、このときの電極材料に関してはタングステン、モリ
ブデンを使用し、それぞれニッケル、ないしはAuメッ
キを施したものを使用した。条件を、表1に整理する。
料とも不具合なく、シリコンウエハを処理できた。
ときに使用した電極材料はタングステンあるいはニッケ
ルを使用した。その結果、タングステンはサセプタの昇
温中に電極が酸化され、シリコンウエハを処理すること
はできなかった。またニッケルに関しては、ガラス封止
時にガラスにクラックが形成され、給電端子であるタン
グステンが酸化され、シリコンウエハを処理することが
できなかった。
ヒータ回路を例示して説明したが、電気回路が高周波電
極および静電チャック電極の場合であっても、同様の効
果を奏する。
すべての点で例示であって制限的なものではないと考え
られるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではな
くて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
電用電極部材によれば、その材料として、室温から50
0℃までの熱膨張係数が3.0×10-6/K以上、8.
0×10-6/K以下であり、室温に受ける電気導電率が
10-3Ωcm以下であるものを選んでいるので、セラミ
ックスで形成されたサセプタに使用できるという効果を
奏する。
いては、ガラス封止材と給電用電極部材とサセプタ1の
熱膨張係数を、互いに近づけているので、これらのクラ
ックの発生を防止することができるという効果を奏す
る。
である。
れるサセプタの平面図である。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
電極、4 凹部、6シャフト、7 真空チャンバ、9
ヒータ回路、9a ヒータ回路の外部電源接続用端子、
10 ワッシャ、11 給電用電極部材、12 アンカ
ー部材、13配線、14 電流の流れ。
Claims (16)
- 【請求項1】 セラミックスで形成されたサセプタ上に
ウエハを搭載し、該ウエハを処理する半導体製造装置に
使用されるものであり、かつ前記サセプタに埋め込まれ
た電気回路に給電するための給電用電極部材であって、 室温から500℃までの熱膨張係数が3.0×10-6/
K以上、8.0×10 -6/K以下であり、 室温における電気導電率が10-3Ωcm以下である、半
導体製造装置に使用される給電用電極部材。 - 【請求項2】 当該給電用電極部材は、500℃大気中
における酸化による重量増加が0.1%/時間以下であ
る材料によって形成されている、請求項1に記載の、半
導体製造装置に使用される給電用電極部材。 - 【請求項3】 当該給電用電極部材の主成分が、二ホウ
化チタン、炭化珪素−ホウ化ジルコニウム複合体、モリ
ブデン−酸化ジルコニウム複合体の少なくともいずれか
1種からなる、請求項2に記載の、半導体製造装置に使
用される給電用電極部材。 - 【請求項4】 当該給電用電極部材が、タングステン、
またはモリブデンを主成分とする金属または合金からな
り、さらに、その表面がニッケル、金、またはニッケル
−金でメッキされている、請求項2に記載の、半導体製
造装置に使用され給電用電極部材。 - 【請求項5】 前記セラミックスの主成分は、窒化アル
ミニウム、窒化珪素、炭化珪素、酸化アルミニウムから
選択される材料からなる、請求項1から4のいずれか1
項に記載の、半導体製造装置に使用される給電用電極部
材。 - 【請求項6】 当該給電用電極部材がメッキされてい
る、請求項3に記載の、半導体製造装置に使用される給
電用電極部材。 - 【請求項7】 その一方の面にウエハを搭載する、セラ
ミックスで形成されたサセプタと、 前記サセプタ内に埋め込まれた電気回路と、 前記サセプタの他方の面に、前記電気回路の外部電源接
続用端子を露出させるように設けられた凹部と、 前記凹部に嵌まり込み、前記電気回路の前記外部電源接
続用端子に接続され、給電端子として機能するワッシャ
と、 前記凹部に蓋をするように設けられ、かつ前記ワッシャ
に電気的接続される給電用電極部材と、 前記給電用電極部材の露出面と前記サセプタの前記他方
の面に跨って設けられ、前記凹部内に外気が入らないよ
うに、隙間をシールするガラス封止材と、 前記給電用電極部材に接続された配線と、を備え、 前記配線より、前記給電用電極部材およびを前記給電端
子を通じて前記電気回路に給電する、半導体製造装置。 - 【請求項8】 前記凹部内に設けられ、その一方端が前
記ワッシャを通って前記給電用電極部材にねじ込まれ、
その他方端が前記凹部の底部に固定されているアンカー
部材をさらに備える、請求項7に記載の半導体製造装
置。 - 【請求項9】 前記給電用電極部材は、その凹部が前記
サセプタの凹部に面する碗状の壁部材を含み、 前記碗状の壁部材が、前記ワッシャおよび前記アンカー
部材を外気から封じるように前記サセプタの前記凹部に
蓋をしている、請求項8に記載の半導体製造装置。 - 【請求項10】前記サセプタの前記凹部には、該壁部材
の縁部を受入れる段差が設けられている、請求項9に記
載の半導体製造装置。 - 【請求項11】 前記アンカー部材の前記他方端と前記
凹部の底部との固定は、ガラス付けによって行なわれて
いる、請求項9に記載の半導体製造装置。 - 【請求項12】 前記アンカー部材の前記他方端と前記
凹部の底部との固定は、ねじ止めによって行なわれてい
る、請求項9に記載の半導体製造装置。 - 【請求項13】 その一方の面にウエハを搭載する、セ
ラミックスで形成されたサセプタと、 前記サセプタ内に埋め込まれた電気回路と、 前記サセプタの他方の面に、前記電気回路の外部電源接
続用端子を露出させるように設けられた凹部と、 前記凹部に嵌まり込み、前記電気回路の前記外部電源接
続用端子に電気的接続される給電用電極部材と、 前記給電用電極部材の露出面と前記サセプタの前記他方
の面に跨って設けられ、前記凹部内に外気が入らないよ
うに、隙間をシールするガラス封止材と、 前記給電用電極部材に接続された配線と、を備え、 前記配線より、前記給電用電極部材および前記給電端子
を通じて前記電気回路に電気を供給する、半導体製造装
置。 - 【請求項14】 前記凹部内に設けられ、その一方端が
前記給電用電極部材にねじ込まれ、その他方端が前記凹
部の底部に固定されているアンカー部材をさらに備え
る、請求項13に記載の半導体製造装置。 - 【請求項15】 前記給電用電極部材は、室温から50
0℃までの熱膨張係数が3.0×10-6/K以上、8.
0×10-6/K以下であり、 室温における電気導電率が10-3Ωcm以下であり、 500℃大気中における酸化による重量増加が0.1%
/時間以下である材料によって形成されている、請求項
7または13に記載の半導体製造装置。 - 【請求項16】 前記電気回路は、ヒータ回路、高周波
電極および静電チャック電極からなる群より選ばれる、
請求項7または13に記載の半導体製造装置。
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