JP2003096116A - 光重合性組成物、粘着剤および粘着シート - Google Patents

光重合性組成物、粘着剤および粘着シート

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JP2003096116A JP2001287501A JP2001287501A JP2003096116A JP 2003096116 A JP2003096116 A JP 2003096116A JP 2001287501 A JP2001287501 A JP 2001287501A JP 2001287501 A JP2001287501 A JP 2001287501A JP 2003096116 A JP2003096116 A JP 2003096116A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低極性から高極性までの被着体に対する接着
性、とくに耐反発性にすぐれる光重合型のアクリル系の
粘着剤を提供する。 【解決手段】 炭素数2〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とする単量
体と粘着付与樹脂と光重合開始剤とを含有し、かつ上記
の粘着付与樹脂が、a)水酸基価が60〜200mgKO
H/gである水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂の水素
化物と、b)非極性の脂環式炭化水素樹脂の水素化物と
からなり、上記の単量体100重量部あたり、a成分の
水素化物が15〜30重量部、b成分の水素化物が0.
05〜5重量部である光重合性組成物を、紫外線により
光重合したことを特徴とする粘着剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系の光重
合性組成物と、これを紫外線により光重合した粘着剤
と、この粘着剤を基材上に設けた粘着シートとに関す
る。
【0002】
【従来の技術】炭素数2〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステルを主体とする単量体の重合
体、つまりアクリル系ポリマーは、粘着付与樹脂を添加
しなくても粘着剤となりうるが、ポリエチレンやポリプ
ロピレンなどの低極性表面を有する被着体に対しては良
好な接着性を発揮させにくい。
【0003】このため、アクリル系ポリマーに粘着付与
樹脂を添加して、低極性被着体への接着性を改良するこ
とが試みられている。しかるに、低極性被着体への接着
性を追及すると、高極性被着体への接着性が低下し、こ
れらの特性を両立させることは容易なことではなかっ
た。とくに、耐反発性試験により評価されるような低速
で剥離が進行するような状態下では、上記の傾向が顕著
であり、ポリプロピレン(低極性被着体)とポリスチレ
ン(高極性被着体)との両方の被着体に対して、耐反発
性を確保することは非常に難しかった。
【0004】たとえば、特公昭62−48994号公報
や特開2000−273428号公報には、アクリル系
粘・接着剤用の粘着付与樹脂として、シクロペンタジェ
ン系単量体と極性ビニル単量体とを共重合させて得られ
る極性基を有する脂環式炭化水素樹脂の水素化物を使用
すると、上記極性基を持たない脂環式炭化水素樹脂の水
素化物に比べ、アクリル系ポリマーとの相溶性を改善で
き、これによりポリオレフィン被着体に対して、すぐれ
た接着性を発揮できることが開示されている。しかる
に、ポリオレフィンに比べて高極性であるポリスチレン
のような被着体に対する接着性を満足させるには至って
いない。
【0005】また、従来より、アクリル系の粘着剤は、
アクリル酸アルキルエステルを主体とした単量体を有機
溶剤中で溶液重合することにより調製されてきたが、近
年では、地球環境への配慮から、大気汚染や環境問題の
制約が課題となっており、紫外線を使用した光重合によ
り無溶剤系で粘着シートを製造する方法が、安全面や環
境面でとくに有利とされている。
【0006】しかし、光重合による粘着シートの製造に
際し、接着性の改良のために粘着付与樹脂を添加する
と、この粘着付与樹脂は一般に光重合反応の連鎖停止剤
として作用するため、光重合を阻害し、アクリル系ポリ
マーの低分子量化を引き起こして、接着力を低下させ
る。このため、この種の粘着剤に用いる粘着付与樹脂
は、光重合の抑制作用ができるだけ少ないものが望まし
い。
【0007】この観点から、たとえば、特開平2−18
485号公報には、水素化ロジンエステル系粘着付与樹
脂を用いることが提案されている。この粘着付与樹脂
は、光重合時の連鎖停止剤として作用しにくく、重合阻
害の抑制という点で確かに効果が認められる。しかし、
アクリル系ポリマーとの相溶性に乏しく、またポリプロ
ピレン(低極性被着体)とポリスチレン(高極性被着
体)の両方の被着体に対して、耐反発性を確保できると
はいえず、未だ満足できない。
【0008】また、特開平7−33832号公報には、
脂環族飽和炭化水素樹脂を粘着付与樹脂として使用する
ことが提案されている。この粘着付与樹脂も、光重合時
の連鎖停止剤として作用しにくく、重合阻害の抑制とい
う点で確かに効果が認められる。しかるに、この粘着付
与樹脂は低極性であるため、アクリル系ポリマーとの相
溶性に乏しく、良好な接着特性を発揮させることはでき
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、現在のと
ころ、無溶剤系で大気汚染や環境問題のない光重合型の
アクリル系の粘着剤として、低極性から高極性被着体へ
の接着特性を両立させることができる粘着剤は、未だ知
られていないのが実情である。
【0010】本発明は、上記の事情に照らし、ポリプロ
ピレンやポリスチレン、アルミ板などの低極性から高極
性までの被着体に対する接着性、とくに耐反発性にすぐ
れる光重合型のアクリル系の粘着剤を得ることを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、光重合用の組
成物に配合する粘着付与樹脂として、脂環式炭化水素樹
脂の水素化物であってその極性の異なる特定のものを2
種組み合わせ使用するとともに、両水素化物の使用量を
アクリル系モノマーに対し特定割合とすると、光重合時
の重合阻害現象がみられず、高い重合率が得られて、両
水素化物の相互作用に基づき、ポリプロピレンやポリス
チレン、アルミ板などの低極性から高極性までの被着体
に対する接着性、とくに耐反発性にすぐれる透明性の高
いアクリル系の粘着剤が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至ったものである。
【0012】すなわち、本発明は、炭素数2〜12のア
ルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル
を主体とする単量体と粘着付与樹脂と光重合開始剤とを
含有する紫外線により光重合する光重合性組成物におい
て、上記の粘着付与樹脂は、a)水酸基価が60〜20
0mgKOH/gである水酸基を有する脂環式炭化水素樹
脂の水素化物と、b)非極性の脂環式炭化水素樹脂の水
素化物とからなり、上記の単量体100重量部あたり、
a成分の水素化物が15〜30重量部、b成分の水素化
物が0.05〜5重量部であることを特徴とする光重合
性組成物に係るものである。また、本発明は、上記構成
の光重合性組成物として、a成分の水素化物の軟化点が
70〜150℃である上記構成の光重合性組成物、a成
分の水素化物の色調がガードナー3以下である上記構成
の光重合性組成物、a成分の水素化物が水酸基を有する
脂環式炭化水素樹脂中のオレフィン性二重結合のすべて
が水素化されたものである上記構成の光重合性組成物、
単量体としてn−ブチルアクリレートを単量体全体中5
0重量%以上含有し、かつアクリル酸を単量体全体中1
〜10重量%含有する上記構成の光重合性組成物、を提
供できるものである。
【0013】さらに、本発明は、上記各構成の光重合性
組成物を紫外線により光重合したことを特徴とする粘着
剤に係るものであり、また、この粘着剤を基材の片面ま
たは両面に設けたことを特徴とする粘着シートに係るも
のである。なお、本明細書において、上記の「粘着シー
ト」には、通常幅広の粘着シートだけでなく、通常幅狭
の粘着テープも含まれるものであり、その他、粘着ラベ
ルなどの各種の粘着製品が含まれるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明における単量体は、炭素数
2〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを主体としたものであり、上記アルキルエ
ステルをこれ単独で使用してもよいが、通常は、これと
共重合可能な他の単量体を併用するのが望ましい。この
場合、上記他の単量体は、単量体全体中50重量%以下
となる割合(換言すれば、上記アルキルエステルが単量
体全体中50重量%以上となる割合)で用いられ、とく
に好ましくは単量体全体中0.1〜20重量%、さらに
好ましくは1〜10重量%となる割合で用いられる。
【0015】炭素数2〜12のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリ
レート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチ
ル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イ
ソノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アク
リレートなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリル
酸アルキルエステルの中から、その1種または2種以上
が用いられる。
【0016】共重合可能な他の単量体としては、カルボ
キシル基含有単量体、酸無水物基含有単量体、スルホン
酸基含有単量体、りん酸基含有単量体、水酸基含有単量
体、アミド系単量体、スクシンイミド系単量体、ビニル
系単量体、シアノ(メタ)アクリレート系単量体、(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体などや、炭素数1また
は13以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルなどがあり、これらの中から、その1種
または2種以上が用いられる。
【0017】カルボキシル基含有単量体としては、(メ
タ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレー
ト、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコ
ン酸、マレイン酸、クロトン酸などが挙げられる。酸無
水物基含有単量体には、無水マレイン酸、無水イタコン
酸などがある。スルホン酸基含有単量体としては、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸、スルホプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げら
れる。りん酸基含有単量体には、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリロイルホスフェートなどがある。
【0018】水酸基含有単量体としては、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキ
シブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メ
タ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アク
リル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメ
チルシクロヘキシル)−メチル(メタ)アクリレートな
どが挙げられる。
【0019】アミド系単量体には、(メタ)アクリルア
ミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどのN
−置換(メタ)アクリルアミドなどがある。スクシンイ
ミド系単量体には、N−(メタ)アクリロイルオキシメ
チレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−6
−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)
アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミ
ドなどがある。ビニル系単量体には、酢酸ビニル、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルカルボン酸アミド類、ス
チレン、N−ビニルカプロラクタムなどがある。シアノ
(メタ)アクリレート系単量体には、(メタ)アクリロ
ニトリルなどがある。
【0020】(メタ)アクリル酸エステル系単量体に
は、(メタ)アクリル酸グリシジル、テトラヒドロフル
フリル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、フッ素(メタ)アクリレート、シリ
コーン(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メ
タ)アクリレートなどがある。炭素数1または13以上
のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとしては、メチル(メタ)アクリレート、オクタデ
シル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0021】本発明における単量体としては、耐反発性
を確保する点より、単量体全体中、n−ブチルアクルー
トを50重量%以上含有するのが望ましい。また、単量
体全体中、アクリル酸を1〜10重量%含有するのがよ
り望ましい。アクリル酸を1重量%以上含有すると、耐
反発性を確保して浮きが生じにくくなり、10重量%以
下とすることで、常温でのタック感を確保させやすい。
【0022】本発明においては、粘着付与樹脂として、
脂環式炭化水素樹脂の水素化物であって、その極性の異
なるものを2種組み合わせ使用したことを特徴とする。
その1種は、a成分として水酸基価が60〜200mgK
OH/gである水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂の水
素化物であり、他のもう1種は、b成分として非極性の
脂環式炭化水素樹脂の水素化物である。
【0023】a成分の水素化物は、水酸基を有する脂環
式炭化水素樹脂を得たのち、これを水素化(水素添加)
することにより、製造できる。上記の水酸基を有する脂
環式炭化水素樹脂は、各種の方法で合成することができ
るが、通常は、ナフサの熱分解にて得られるC5留分
中のジシクロペンタジェン、シクロペンタジェンなどの
脂環式化合物と、アリルアルコールなどの重合性二重結
合を有するアルコール化合物とを、共重合させる方法
が、好ましく採用される。
【0024】その他、上記同様の脂環式化合物と(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、メチルプロペニルカ
ルボキシレートなどの重合性二重結合を有するエステル
化合物を共重合させたのち、分子内のエステル基を還元
して水酸基に変換する方法、上記同様の脂環式化合物
と酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニル化合物を共重合さ
せたのち、分子内のアシルオキシ基を加水分解して水酸
基に変換する方法、上記同様の脂環式化合物を重合ま
たは共重合させて脂環式炭化水素樹脂を得、これに含ま
れる二重結合を水和して水酸基に変換する方法なども採
用できる。
【0025】これらの合成方法の中でも、上記の方法
であって、とくに脂環式化合物としてジシクロペンタジ
ェンを使用し、これとアリルアルコールなどのアルコー
ル化合物とを熱重合などにより共重合させる方法が、最
も望ましい。この方法で得られる水酸基含有のジシクロ
ペンタジェン系樹脂は、接着性に寄与する水酸基価のコ
ントロールが容易であるという特徴を有している。な
お、上記の合成方法において、アルコール化合物は、ジ
シクロペンタジェン100重量部に対し、通常、10〜
200重量部の割合で使用するのが望ましい。
【0026】このように合成される水酸基を有する脂環
式炭化水素樹脂の水素化は、水素化触媒の存在下、上記
の樹脂を溶融した状態、あるいはシクロヘキサン、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、デカリン、テトラヒドロフラ
ン、イソプロピルアルコールなどの有機溶剤に溶解した
状態で、含有水酸基の分解反応を可及的に抑制できる適
度な水素化条件を選択して、行われる。水素化は、プロ
トン核磁気共鳴スペクトルで測定される水素化率が95
%以上となるまで、とくに樹脂中のオレフィン性二重結
合のすべてが水素化されるまで、行うのがよい。こうす
ることにより、その水素化物が光重合時に連鎖停止剤と
して作用して重合阻害を引き起こす心配がなくなり、ま
た脱色が十分となり、その水素化物がアクリル系ポリマ
ーと良好に相溶して淡色のアクリル系の粘着剤の製造を
可能とする。
【0027】水素化触媒としては、ニッケル、パラジウ
ム、白金、コバルト、ロジウム、ルテニウム、レニウ
ム、モリブデンなどの金属、これら金属の酸化物、硫化
物などの金属化合物を、広く使用できる。また、これら
の水素化触媒を、多孔質で表面積の大きなアルミナ、シ
リカ(ケイソウ土)、カーボン、チタニアなどの担体に
担持させて、使用してもよい。これらの中でも、アルカ
リ土類金属を含むニッケル−ケイソウ土触媒が、水素化
率を前記範囲内に調整しやすく、色調にすぐれたものが
得られやすく、とくに好ましい。このニッケルーケイソ
ウ土触媒の市販品としては、堺化学工業(株)製の「S
N−250」などがある。
【0028】水素化反応の条件は、水素化圧力が通常3
0〜300Kg/cm2 の範囲、とくに好ましくは100〜
200Kg/cm2 の範囲とするのがよく、また反応温度が
通常200〜300℃の範囲とするのがよい。水素化圧
力が30Kg/cm2 に満たないと水素化が進みにくく、3
00Kg/cm2 を超えると設備上の問題がある。また、反
応温度が200℃に満たないと水素化物の淡色化が難し
く、300℃を超えると分解が起こり、軟化点が低下す
る傾向がみられる。
【0029】水素化反応の形式には、回分式のほか、固
定床式や流動床式などの流通式がある。水素化触媒の量
や反応時間などは、上記反応形式に応じて適宜設定でき
る。たとえば、回分式の場合、水素化触媒の量は、原料
樹脂である水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂に対し
て、通常0.1〜2重量%、とくに好ましくは0.1〜
0.8重量%となるようにするのがよく、反応時間は、
通常1〜7時間、とくに好ましくは2〜6時間となるよ
うにするのがよい。
【0030】このようにして得られるa成分の水素化物
は、JIS−K0070により測定される水酸基価が6
0〜200mgKOH/gの範囲にあることが必要で、と
くに好ましくは70〜170mgKOH/gの範囲にある
のがよい。水酸基価が60mgKOH/g未満となると、
アクリル系ポリマーとの相溶性が低下して粘着特性が悪
くなりやすい。また、水酸基価が170mgKOH/gを
超えると、耐反発性が低下したり、分子量が小さくなっ
て作業性が悪くなりやすい。
【0031】また、このa成分の水素化物は、JIS−
K2531の環球法により測定される軟化点が通常70
〜150℃の範囲、とくに好ましくは80〜140℃の
範囲にあるのがよい。軟化点が70℃未満となると、ブ
ロッキングが生じ作業性の低下を招いたり、アクリル系
ポリマーと相溶せずにブリードが生じやすい。軟化点が
150℃を超えると、アクリル系ポリマーとの相溶性が
悪くなる。さらに、このa成分の水素化物は、既述した
とおり、一般に淡色化されているが、その色調として
は、通常、ガードナー3以下、とくに好ましくはガード
ナー2以下、最も好ましくはガードナー1以下である。
【0032】また、上記a成分の水素化物は、数平均分
子量が通常100〜600の範囲、とくに好ましくは2
00〜400の範囲にあるのがよい。数平均分子量が1
00未満では、軟化点が低くなり作業性が悪くなる。ま
た、数平均分子量が600を超えると、軟化点が高くな
り、他成分との混練が難しくなる。
【0033】b成分の水素化物は、非極性の脂環式炭化
水素樹脂を用いて、これをa成分の場合と同様に水素化
することにより、製造できる。上記の非極性の脂環式炭
化水素樹脂としては、ナフサの熱分解で生成するC9留
分をカチオン重合して得られるC9系石油樹脂、C5留
分をカチオン重合して得られるC5系石油樹脂、C5留
分に由来するシクロペンタジェンをカチオン重合または
熱重合して得られるシクロペンタジェン系樹脂およびテ
ルペン樹脂などが挙げられる。
【0034】上記のb成分において、非極性とは、樹脂
中に水酸基および酸基を含まないことを意味する。しか
し、前記の方法で測定される水酸基価ならびに酸価が1
0mgKOH/g以下、好ましくは5mgKOH/g以下、
さらに好ましくは2mgKOH/g以下であればよい。こ
の要件を満たすb成分の水素化物の市販品としては、荒
川化学工業株式会社製の「アルコン」などが挙げられ
る。
【0035】本発明において、上記のa成分およびb成
分の水素化物は、単量体に対して、それぞれ、特定の割
合で用いられる。すなわち、単量体100重量部あた
り、a成分の水素化物が15〜30重量部、b成分の水
素化物が0.05〜5重量部となる割合で用いられ、好
ましくは、a成分の水素化物が17〜25重量部、b成
分の水素化物が0.1〜3重量部となる割合で用いられ
る。a成分の水素化物が15重量部未満では、その効果
が十分に得られず、接着強さや耐反発性が乏しくなり、
30重量部を超えると、初期タックや耐熱保持性が低下
しやすい。また、b成分の水素化物が0.05重量部未
満では、ポリスチレンに対する耐反発性が乏しくなり、
5重量部を超えると、アクリル系ポリマーとの相溶性が
乏しくなり、初期タックや接着強さが十分でなくなる場
合がある。
【0036】本発明における光重合開始剤には、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、2,2−ジメトキシー1,2−ジフェニルエタン−
1−オンなどのベンゾインエーテル、アニソールメチル
エーテルなどの置換ベンゾインエ−テル、2,2−ジエ
トキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル
−フェニル−ケトンなどの置換アセトフェノン、2−メ
チル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置換アル
ファーケトン、2−ナフタレンスルフォニルクロライド
などの芳香族スルフォニルクロライド、1−フェニル−
1,1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニ
ル)−オキシムなどの光活性オキシムなどがある。これ
らの光重合開始剤は、単量体100重量部あたり、通常
は0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部と
なる割合で用いられる。
【0037】本発明の光重合性組成物は、本質的に、上
記の単量体と、上記のa成分およびb成分の水素化物か
らなる粘着付与樹脂と、光重合開始剤とを、上記した割
合で含有してなるものであり、その取り扱い上、塗工に
適した粘度(通常は、常温で300〜20,000セン
チポイズ程度)に調整するため、ある程度(通常は、1
0重量%程度)、予備重合させておくことができる。ま
た、適宜の増粘用ポリマーを配合して、上記粘度に調整
することもできる。
【0038】増粘用ポリマーとしては、前記した(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルにアクリル酸、アクリ
ルアミド、アクリロニトリル、アクリロイルモルホリン
などを共重合したアクリル系ポリマー、スチレン−ブタ
ジェンゴム(SBR)、イソプレンゴム、スチレン−ブ
タジェンブロック共重合体(SBS),エチレン−酢酸
ビニル共重合体などが用いられる。これらの増粘用ポリ
マーの使用量は、光重合性組成物中、5〜40重量%と
なるようにするのがよい。
【0039】本発明の光重合性組成物には.光重合後の
溶剤不溶分を調整する目的で、必要により、多官能架橋
性モノマーとして、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、1,2−エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メ
タ)アクリレートなどの2官能以上の多価アルキル(メ
タ)アクリレートを配合してもよい。
【0040】このような多官能架橋性モノマーの使用量
は、官能基数などにより多少異なるが、光重合後の溶剤
不溶分が5〜90重量%、好ましくは10〜70重量
%、より好ましくは20〜50重量%となる割合とする
のがよい。このような割合で用いることにより、光重合
時に粘着付与樹脂への連鎖移動により凝集力の多少の低
下がみられても、これが上記モノマーの架橋効果によっ
て補われ、良好な凝集力が維持でき、常温での保持性を
向上させることができる。
【0041】本発明の光重合性組成物には.上記成分の
ほかに、さらに、架橋剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔
料、染料などの従来公知の各種の添加剤を、光重合性を
阻害しない範囲内で、適宜配合することができる。
【0042】本発明の粘着剤は、上記の光重合性組成物
を紫外線により光重合したことを特徴とする。光重合
は、波長300〜400nmにおける照度が1〜200
mW/cm2 である紫外線を、光量400〜4,000m
J/cm2 程度照射することにより、実施できる。このと
きの重合率は90重量%以上で、未反応モノマーは通常
の乾燥工程で除去できる。このように光重合したアクリ
ル系の粘着剤は、ポリプロピレンやポリスチレン、アル
ミ板などの低極性から高極性までの被着体に対して、良
好な接着性を示し、とくに耐反発性にすぐれた接着力を
発揮する。
【0043】本発明の粘着シートは、上記の粘着剤を基
材の片面または両面に設けたことを特徴とする。この粘
着シートは、光重合性組成物を基材の片面に塗工し、ま
たは基材の両面に塗工(両面に同時塗工ないし片面ずつ
順次塗工)し、これを前記の方法で光重合させるか、あ
るいはセパレータ上に塗工し前記の方法で光重合した粘
着剤を基材の片面または両面に移設することにより、製
造できる。
【0044】基材としては、たとえば、紙や布、不織布
などからなる多孔質基材、プラスチックフィルムないし
シート、発泡体、金属箔などの薄葉体からなる適宜のも
のが用いられる。基材に設ける粘着剤の厚さは、とくに
限定されないが、良好な接着強度を確保するため、通常
10μm以上、好ましくは20μm以上、より好ましく
は30μm以上(通常、400μmまで)であるのがよ
い。なお、基材として、セパレータを用いて、実用時に
は基材レスの両面粘着シートなどとして使用することも
できる。
【0045】
【実施例】つぎに,本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。以下において、部とあるのは重量部を
意味する。なお、光重合した粘着剤のアクリル系ポリマ
ーの重合率は、以下の方法により、算出したものであ
る。
【0046】<重合率>試料の初期重量X1(g)とこ
れを130℃で2時間乾燥後の重量X2(g)より、重
合率(%)=(X2/X1)×100として、算出し
た。
【0047】実施例1 ブチルアクリレート95部、アクリル酸5部,2,2−
ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン0.
12部、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−
ケトン0.12部を4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲
気下で紫外線に曝露して部分的に光重合させることによ
り、重合率が10重量%である部分重合したシロップを
得た。
【0048】この部分重合したシロップ100部に、粘
着付与樹脂として、水酸基価140mgKOH/g、軟化
点92℃、色調1G、不飽和結合の水素化率100%、
数平均分子量281の変性ジシクロペンタジェン樹脂の
水素化物(a成分の水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂
の水素化物)17部と、水酸基価および酸価がともに0
mgKOH/gである石油樹脂の水素化物〔荒川化学工業
(株)製の「アルコンM115」、b成分の非極性の脂
環式炭化水素樹脂の水素化物〕3部とを加え、これにさ
らに、トリメチロールプロパントリアクリレート0.2
部を加え、これらを均一に混合して、光重合性組成物を
調製した。
【0049】この光重合性組成物を,基材(厚さ25μ
mのポリエステルフィルム)上に、最終的な厚さが50
μmになるように塗布し、その上をシリコーン離型処理
した厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムで被覆して酸素から遮断した。これをコンベアに載せ
て、ランプ直下での照射面の照度が70mW/cm2 (約
350nmに最大感度を持つ「トプコンUVR−T1」
で測定)になるようにランプ高さを調節したメタルハラ
イドランプにより紫外線を照射した。光量で約3,00
0mJ/cm2 まで照射し、光重合したアクリル系の粘着
剤を形成した。このときの重合率は94重量%であっ
た。その後、130℃の乾燥機で3分間熱処理して、微
量に残った単量体を揮発させて、透明性試験および接着
力試験用の粘着シートを作製した。
【0050】また、これとは別に、基材(厚さ25μm
のポリエステルフィルム)に代え、セパレータ(シリコ
ーン離型処理した厚さ50μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム)を使用した以外は、上記と全く同様に
して、セパレータ上に光重合したアクリル系の粘着剤を
形成し、上記と同様に微量に残った単量体を揮発させ
て、耐反発性試験用の粘着シートを作製した。
【0051】実施例2 ブチルアクリレート90部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、アクリル酸5部、2,2−ジメトキシ−
1,2−ジフェニルエタン−1−オン0.12部、1−
ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン0.1
2部を4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線
に曝露して部分的に光重合させることによって、重合率
が10重量%である部分重合したシロップを得た。
【0052】この部分重合したシロップ100部に、粘
着付与樹脂として、水酸基価127mgKOH/g、軟化
点93.5℃、色調300H、不飽和結合の水素化率1
00%、数平均分子量285の変性ジシクロペンタジェ
ン樹脂の水素化物(a成分の水酸基を有する脂環式炭化
水素樹脂の水素化物)18部と、水酸基価および酸価が
ともに0mgKOH/gである石油樹脂の水素化物〔荒川
化学工業(株)製の「アルコンP90」、b成分の非極
性の脂環式炭化水素樹脂の水素化物〕2部とを加え、こ
れにさらに、トリメチロールプロパントリアクリレート
0.2部を加え、これらを均一に混合して、光重合性組
成物を調製した。
【0053】この光重合性組成物を使用した以外は、実
施例1と全く同様にして、基材(厚さ25μmのポリエ
ステルフィルム)上に光重合したアクリル系の粘着剤を
形成した。このときの重合率は94重量%であった。そ
の後、実施例1と同様にして微量に残った単量体を揮発
させて、透明性試験および接着力試験用の粘着シートを
作製した。またこれとは別に、セパレータ(シリコーン
離型処理した厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム)上に、上記と同様にして、光重合したアク
リル系の粘着剤を形成し、上記と同様に微量に残った単
量体を揮発させて、耐反発性試験用の粘着シートを作製
した。
【0054】実施例3 粘着付与樹脂として、水酸基価127mgKOH/g、軟
化点93.5℃、色調300H、不飽和結合の水素化率
100%、数平均分子量285の変性ジシクロペンタジ
ェン樹脂の水素化物(a成分の水酸基を有する脂環式炭
化水素樹脂の水素化物)20部と、水酸基価および酸価
がともに0mgKOH/gである市販のテルペン樹脂の水
素化物(b成分の非極性の脂環式炭化水素樹脂の水素化
物)2部とを使用した以外は、実施例1と同様にして、
光重合性組成物を調製した。
【0055】この光重合性組成物を使用した以外は、実
施例1と全く同様にして、基材(厚さ25μmのポリエ
ステルフィルム)上に光重合したアクリル系の粘着剤を
形成した。このときの重合率は94重量%であった。そ
の後、実施例1と同様にして微量に残った単量体を揮発
させて、透明性試験および接着力試験用の粘着シートを
作製した。またこれとは別に、セパレータ(シリコーン
離型処理した厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム)上に、上記と同様にして、光重合したアク
リル系の粘着剤を形成し、上記と同様に微量に残った単
量体を揮発させて、耐反発性試験用の粘着シートを作製
した。
【0056】比較例1 粘着付与樹脂として、水酸基価140mgKOH/g、軟
化点92℃、色調1G、不飽和結合の水素化率100
%、数平均分子量281の変性ジシクロペンタジェン樹
脂の水素化物を20部用い、水酸基価および酸価がとも
に0mgKOH/gである石油樹脂の水素化物〔荒川化学
工業(株)製の「アルコンM115」〕3部を用いなか
った以外は、実施例1と同様に、光重合性組成物を調製
した。この光重合性組成物を用い、実施例1と同様にし
て、透明性試験および接着力試験用の粘着シートと、耐
反発性試験用の粘着シートを作製した。
【0057】比較例2 粘着付与樹脂として、水酸基価206mgKOH/gの変
性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物19部と、水酸
基価および酸価がともに0mgKOH/gである市販のテ
ルペン樹脂の水素化物1部とを使用した以外は、実施例
1と同様にして、光重合性組成物を調製した。この光重
合性組成物を用い、実施例1と同様にして、透明性試験
および接着力試験用の粘着シートと、耐反発性試験用の
粘着シートを作製した。
【0058】比較例3 粘着付与樹脂として、水酸基価45mgKOH/gの変性
ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物19部と、水酸基
価および酸価がともに0mgKOH/gである市販のテル
ペン樹脂の水素化物1部とを使用した以外は、実施例1
と同様にして、光重合性組成物を調製した。この光重合
性組成物を用い、実施例1と同様にして、透明性試験お
よび接着力試験用の粘着シートと、耐反発性試験用の粘
着シートを作製した。
【0059】比較例4 粘着付与樹脂として、水酸基価140mgKOH/g、軟
化点92℃、色調1G、不飽和結合の水素化率100
%、数平均分子量281の変性ジシクロペンタジェン樹
脂の水素化物18部と、水酸基価45mgKOH/gの変
性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物3部とを使用し
た以外は、実施例1と同様にして、光重合性組成物を調
製した。この光重合性組成物を用い、実施例1と同様に
して、透明性試験および接着力試験用の粘着シートと、
耐反発性試験用の粘着シートを作製した。
【0060】比較例5 粘着付与樹脂として、水酸基価117mgKOH/gの変
性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物35部と、水酸
基価および酸価がともに0mgKOH/gである石油樹脂
の水素化物〔荒川化学工業(株)製の「アルコンP10
0」〕3部とを使用した以外は、実施例1と同様にし
て、光重合性組成物を調製した。この光重合性組成物を
用い、実施例1と同様にして、透明性試験および接着力
試験用の粘着シートと、耐反発性試験用の粘着シートを
作製した。
【0061】比較例6 粘着付与樹脂として、水酸基価117mgKOH/gの変
性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物18部と、水酸
基価および酸価がともに0mgKOH/gである石油樹脂
の水素化物〔荒川化学工業(株)製の「アルコンP10
0」〕6部とを使用した以外は、実施例1と同様にし
て、光重合性組成物を調製した。この光重合性組成物を
用い、実施例1と同様にして、透明性試験および接着力
試験用の粘着シートと、耐反発性試験用の粘着シートを
作製した。
【0062】比較例7 粘着付与樹脂として、水酸基価および酸価がともに0mg
KOH/gである石油樹脂の水素化物〔荒川化学工業
(株)製の「アルコンM115」〕を20部使用し、水
酸基価140mgKOH/g、軟化点92℃、色調1G、
不飽和結合の水素化率100%、数平均分子量281の
変性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物を用いなかっ
た以外は、実施例1と同様にして、光重合性組成物を調
製した。この光重合性組成物を用い、実施例1と同様に
して、透明性試験および接着力試験用の粘着シートと、
耐反発性試験用の粘着シートを作製した。
【0063】比較例8 粘着付与樹脂として、酸価8.9mgKOH/gのロジン
エステルの水素化物〔荒川化学工業(株)製の「KE−
656」〕を20部使用した以外は、実施例1と同様に
して、光重合性組成物を調製した。この光重合性組成物
を用い、実施例1と同様にして、透明性試験および接着
力試験用の粘着シートと、耐反発性試験用の粘着シート
を作製した。
【0064】比較例9 粘着付与樹脂として、水酸基価117mgKOH/gの変
性ジシクロペンタジェン樹脂の水素化物18部と、酸価
8.9mgKOH/gのロジンエステルの水素化物〔荒川
化学工業(株)製の「KE−656」〕1部とを使用し
た以外は、実施例1と同様にして、光重合性組成物を調
製した。この光重合性組成物を用い、実施例1と同様に
して、透明性試験および接着力試験用の粘着シートと、
耐反発性試験用の粘着シートを作製した。
【0065】上記の実施例1〜3および比較例1〜9の
透明性試験および接着力試験用の各粘着シートを用い
て、下記の方法により、透明性試験および接着力試験を
行い、また耐反発性試験用の各粘着シートを用いて、下
記の方法により、耐反発性試験を行った。これらの結果
は、表1に示されるとおりであった。
【0066】<透明性試験>粘着シートの透明性を目視
にて判定し、透明を○、不透明(白濁)を×、と評価し
た。
【0067】<接着力試験>粘着シートを20mm幅に切
断し、JISZ−1522に準じ.被着体として、ポリ
スチレン板およびポリプロピレン板を用いて、接着力
(N/20mm幅)を測定した。表中、「A」はポリスチ
レン板、「B」はポリプロピレン板である。
【0068】<耐反発性試験>粘着シートを厚さ0.4
mmのアルミニウム板(面積10mm×100mm)に貼り付
け、直径50mmになるよう円弧上に曲げた。ラミネータ
ーにてポリスチレン板およびポリプロピレン板に曲げ形
状を元に戻しながら貼り合わせた。それを70℃の雰囲
気下に2時間置き、その後、アルミニウム板の端部の剥
がれの有無を観察した。上記剥がれが5mm未満のものを
○、5mm以上のものを×、と評価した。表中、「A」は
ポリステレン板、「B」はポリプロピレン板である。
【0069】
【0070】上記の表1の結果から、粘着付与樹脂とし
て、a成分である水酸基価が60〜200mgKOH/g
である水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂の水素化物
と、b成分である非極性の脂環式炭化水素樹脂の水素化
物とを、単量体100重量部あたり、a成分の水素化物
が15〜30重量部、b成分の水素化物が0.05〜5
重量部となる割合で併用した実施例1〜3によると、透
明性にすぐれて、低極性(ポリプロピレン)から高極性
(ポリスチレン)までの被着体に対する接着力、耐反発
性を満足するアクリル系の粘着剤が得られることがわか
る。
【0071】これに対して、比較例1では、a成分の水
素化物だけを使用し、b成分の水素化物を使用していな
いため、ポリプロピレンに対する耐反発性は良好である
が、ポリスチレンに対する耐反発性は劣っている。比較
例2では、a成分として水酸基価の高すぎる水素化物を
使用しているため、両被着体に対する耐反発性に劣って
いる。比較例3では、a成分として水酸基価の低すぎる
水素化物を使用しているため、アクリル系ポリマーとの
相溶性に乏しく透明性に劣っており、また両被着体に対
する接着力、耐反発性に劣っている。
【0072】比較例4では、b成分として非極性でない
水素化物を用いているため、ポリスチレンに対する耐反
発性に劣っている。比較例5では、a成分の水素化物の
量が多すぎるため、両被着体に対する接着力、耐反発性
が低下し、透明性にも劣っている。比較例6では、b成
分の水素化物の量が多すぎるため、両被着体に対する接
着力やポリスチレンに対する耐反発性が低下し、透明性
にも劣っている。
【0073】比較例7では、従来技術として、b成分の
水素化物だけを使用し、a成分の水素化物を使用してい
ないため、アクリル系ポリマーとの相溶性が乏しく透明
性に劣り、両被着体に対する接着力、耐反発性に劣って
いる。比較例8では、上記同様の従来技術として、極性
のロジンエステルの水素化物をこれ単独で使用している
ため、ポリスチレンに対する耐反発性に劣っている。比
較例9では、a成分の水素化物と上記ロジンエステルの
水素化物とを併用したものであるため、やはりポリスチ
レンに対する耐反発性に劣っている。
【0074】
【発明の効果】以上のように,本発明は、光重合型のア
クリル系の粘着剤において、光重合用の組成物に配合す
る粘着付与樹脂として、a成分である水酸基価が60〜
200mgKOH/gである水酸基を有する脂環式炭化水
素樹脂の水素化物と、b成分である非極性の脂環式炭化
水素樹脂の水素化物とを、単量体100重量部あたり、
a成分の水素化物が15〜30重量部、b成分の水素化
物が0.05〜5重量部となる割合で併用するようにし
たことにより、ポリプロピレンやポリスチレン、アルミ
板などの低極性から高極性までの被着体に対する接着
性、とくに耐反発性にすぐれるアクリル系の粘着剤とそ
の粘着シートを提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 茂木 理恵 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 岡崎 巧 大阪府大阪市鶴見区鶴見1丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内 (72)発明者 永原 栄治 大阪府大阪市鶴見区鶴見1丁目1番9号 荒川化学工業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4J004 AA05 AA09 AA10 AB01 AB07 CA08 CB01 CB02 CB03 EA05 EA06 FA08 4J011 PA75 SA06 SA34 SA65 SA83 UA01 4J026 AA64 BA05 BA20 BA25 BA27 BA29 BA30 BA31 BA32 BA40 4J040 CA092 DB052 DF092 DM012 FA141 GA05 GA07 GA11 GA19 GA22 GA23 GA25 GA28 HB18 KA13 LA06 LA08 MA02 MA09 MA10 MB02 MB03 NA10 NA12 PA23 PA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数2〜12のアルキル基を有する
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルを主体とする単量
    体と粘着付与樹脂と光重合開始剤とを含有する紫外線に
    より光重合する光重合性組成物において、上記の粘着付
    与樹脂は、a)水酸基価が60〜200mgKOH/gで
    ある水酸基を有する脂環式炭化水素樹脂の水素化物と、
    b)非極性の脂環式炭化水素樹脂の水素化物とからな
    り、上記の単量体100重量部あたり、a成分の水素化
    物が15〜30重量部、b成分の水素化物が0.05〜
    5重量部であることを特徴とする光重合性組成物。
  2. 【請求項2】 a成分の水素化物は、軟化点が70〜1
    50℃である請求項1に記載の光重合性組成物。
  3. 【請求項3】 a成分の水素化物は、色調がガードナー
    3以下である請求項1または2に記載の光重合性組成
    物。
  4. 【請求項4】 a成分の水素化物は、水酸基を有する脂
    環式炭化水素樹脂中のオレフィン性二重結合のすべてが
    水素化されたものである請求項1〜3のいずれかに記載
    の光重合性組成物。
  5. 【請求項5】 単量体として、n−ブチルアクリレート
    を単量体全体中50重量%以上含有し、かつアクリル酸
    を単量体全体中1〜10重量%含有する請求項1〜4の
    いずれかに記載の光重合性組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の光重合
    性組成物を紫外線により光重合したことを特徴とする粘
    着剤。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の粘着剤を基材の片面ま
    たは両面に設けたことを特徴とする粘着シート。
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