JP2001019808A - ポリオレフィン系樹脂フィルムまたはシート用不透明化剤、不透明ポリオレフィン系フィルムまたはシート、およびその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂フィルムまたはシート用不透明化剤、不透明ポリオレフィン系フィルムまたはシート、およびその製造方法

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JP2001019808A
JP2001019808A JP11191847A JP19184799A JP2001019808A JP 2001019808 A JP2001019808 A JP 2001019808A JP 11191847 A JP11191847 A JP 11191847A JP 19184799 A JP19184799 A JP 19184799A JP 2001019808 A JP2001019808 A JP 2001019808A
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film
sheet
resin
polyolefin
opaque
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JP11191847A
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Eiji Nagahara
栄治 永原
Yuichi Karashi
裕一 芥子
Takumi Okazaki
巧 岡崎
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高級感を損なうことなくポリオレフィン系樹
脂を不透明化できるポリオレフィン系樹脂フィルムまた
はシート用不透明化剤およびポリオレフィン系不透明化
フィルムまたはシートとその製造方法を提供する。 【解決手段】 極性基を有する石油樹脂および/または
その水素化物を含有するポリオレフィン系樹脂フィルム
またはシート用不透明化剤をポリオレフィン系樹脂に添
加したポリオレフィン系樹脂組成物を、製膜してなる未
延伸フィルムまたはシートを延伸することを特徴とする
不透明ポリオレフィン系フィルムまたはシートおよびそ
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂フィルムまたはシート用不透明化剤、ポリオレフィ
ン系不透明フィルムまたはシート、およびその製造方法
に関するものである。本発明の不透明フィルムまたはシ
ートは一般包装材料、装飾材料、合成紙または書写印刷
紙等に用いられ、また、テープ、リボン、およびフィラ
メントとして梱包材料、織糸等に広く用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン系フィルムまたは
シートの不透明化には、ポリオレフィン系樹脂とは屈折
率を異にする酸化チタン等の白色顔料をフィルムまたは
シートに含ませたり、無機充填材を含むフィルムを延伸
することによりフィルムまたはシート内にボイドを形成
し、これにより光を乱反射させフィルムまたはシートを
不透明化、白色化する方法が知られている。
【0003】また、特公平6−37076号公報に記載
のように、フィルムの原料ポリプロピレンに軟化点16
0℃以上の高軟化点を有するシクロペンタジエン系樹脂
を配合し、得られたフィルムをその軟化点より低い温度
で延伸することによりフィルム内にボイドを形成しフィ
ルムを白色化する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不透明
化剤として酸化チタン等や無機充填剤を使用する場合に
はこれらを大量に使用しなければならないため、押し出
し時の流動性が大幅に低下したり、無機充填剤に起因す
る吸湿により発泡したり、異種製品製造時の押出し機内
に残留した樹脂の置換に長時間を要するといった問題点
があった。
【0005】また、不透明化剤として使用される高軟化
点のシクロペンタジエン系樹脂は高重合度のものである
ため、当該樹脂の、重合効率が低く、また反応器内部で
詰まりが生じるといった問題点があった。また、高軟化
点のシクロペンタジエン系樹脂は構造的に製造すること
が困難であり、高価である。なお、シクロペンタジエン
系樹脂はポリオレフィン系樹脂との相溶性が良いため、
樹脂の軟化点が比較的低いものを使用する場合、軟化点
付近で急激に透明化し、不透明化の制御が困難であっ
た。
【0006】このような製造が困難な高軟化点のシクロ
ペンタジエン系樹脂を用いる代わりに、不透明化剤とし
てスチレン系樹脂を用いることにより不透明フィルムを
製造しようという試みも為されている(特開平10−3
23891号公報)が、この場合にはパール感、高級感
を醸し出すことができず、また、不均一になりやすいと
いった問題があった。
【0007】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
ポリオレフィン系樹脂を不透明化出来るポリオレフィン
系樹脂フィルムまたはシート用不透明化剤およびポリオ
レフィン系不透明化フィルムまたはシートとその製造方
法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフィン系
樹脂に、極性基を有する石油樹脂および/またはその水
素化物を配合した組成物を、シートまたはフィルムに成
形した後、延伸を施すことによりポリオレフィン系フィ
ルムまたはシートを不透明化できることを見出し、本発
明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、極性基を有する石油
樹脂および/またはその水素化物を含有するポリオレフ
ィン系樹脂フィルムまたはシート用不透明化剤、ポリオ
レフィン系樹脂および不透明化剤を含有するポリオレフ
ィン系樹脂組成物を、製膜してなる未延伸フィルムまた
はシートを、延伸することを特徴とする不透明ポリオレ
フィン系フィルムまたはシートおよびその製造方法に関
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のポリオレフィン系樹脂フ
ィルムまたはシート用不透明化剤に用いられる極性基含
有石油樹脂またはその水素化物は、たとえば、ナフサの
熱分解によって得られる石油留分(C5留分、C9留
分)を重合して石油樹脂を製造する際に、極性基含有化
合物により石油樹脂を変性することにより、また該石油
樹脂をさらに水素化することにより得られる。
【0011】前記石油留分のなかのC5留分としては、
たとえば、ジシクロペンタジエン等があげられる。ま
た、C9留分としては、スチレン、ビニルトルエン、α
−メチルスチレン、インデン類等があげられる。
【0012】ここでいう極性基は、アルコールによる水
酸基、フェノール系水酸基、アセトキシル基等を示して
おり、石油樹脂にこれらの極性基を導入しうる極性基含
有化合物としては、たとえば、アリルアルコール、酢酸
ビニル等の二重結合を有する極性基含有化合物、フェノ
ールまたはクレゾール、キシレノール、p−t−ブチル
フェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェ
ノール等のアルキルフェノール類が挙げられる。なお、
これら極性基含有化合物は、単独で用いてもよく、二種
以上を併用しても良い。
【0013】また、石油樹脂への極性基の導入方法とし
ては、ジシクロペンタジエンとアリルアルコール、酢酸
ビニル等とを熱重合する方法、ジシクロペンタジエンと
酢酸ビニルとを熱重合したものをさらに全部または一部
を加水分解する方法や、C9留分をフェノール化合物の
存在下でカチオン重合する方法等が挙げられる。
【0014】極性基含有石油樹脂の極性基含有量は、特
に限定されるものではないが、水酸基価(JIS K0
070に準ずる)、エステル価(JIS K0070に
準ずる)または水酸基価とエステル価の和(以後水酸基
価、エステル価、および水酸基価とエステル価の和を極
性基価と呼ぶ。)で表される。本発明で用いられる極性
基含有石油樹脂および/またはその水素化物の極性基価
が5〜280程度であるのが好ましく、10〜200が
さらに好ましい。これは極性基価を5以上とすることに
より不透明化効果が良好となるためであり、また、極性
基価を280以下とすることにより分子量を大きく維持
することが可能となり、そのためフィルム物性またはシ
ート物性にも影響を与えずに不透明化効果を生じさせる
ことが可能となる。
【0015】本発明で使用される極性基含有樹脂の軟化
点(環球法、JIS K2548にじる。)は80〜1
60℃程度であり、好ましくは110〜150℃であ
る。軟化点を80℃以上にすることにより成形時の発煙
を防止し、ブリードアウト等のフィルムの諸物性を良好
にすることが可能であり、また、不透明化効果も良好と
なる。軟化点を160℃以下とすることで、樹脂の製造
を容易にし、コスト的にも有利になるために好ましい。
【0016】極性基含有石油樹脂の平均分子量は特に限
定されないが、一般的には数平均分子量300〜350
0程度が好ましく、下限としては400、上限としては
3000がより好ましい。数平均分子量が小さくなると
軟化点が低くなるため先に述べたフィルムまたはシート
の諸物性に悪影響を及ぼすとともに不透明化効果が得ら
れないことから、数平均分子量は400以上とするの
が、より好ましい。一方、数平均分子量が大きくなると
軟化点が高くなるためポリオレフィン類との混練が困難
であるため不均一となる傾向があり、また、製造が困難
であり、コスト面で不利となることから、数平均分子量
は3000以下とするのがより好ましい。
【0017】極性基含有石油樹脂の水素化物は、該極性
基含有石油樹脂を、パラジウム、ニッケル、コバルト、
白金、ルテニウム、ロジウム、レニウム等の金属または
これらの酸化物、硫化物などの金属化合物等を触媒とし
て用いて水素化して得ることが出来る。触媒の使用量
は、原料樹脂100重量部に対して、通常0.01〜1
0重量部程度である。
【0018】該水素化樹脂の水素化条件は、水素分圧が
0.2〜30MPa程度(下限としては0.5MPa、
上限としては25MPaが好ましい)で、反応温度は8
0〜400℃程度(下限としては120℃、上限として
は350℃が好ましい)である。水素分圧が0.2MP
aに満たない場合、反応温度が80℃に満たない場合に
は水素化反応が進行し難い。また、水素分圧が30MP
aを超える場合、反応温度が400℃を超える場合には
安全に注意する必要があると同時にコスト的に不利であ
る。さらに、反応温度が400℃を超えるような場合に
は水素化分解反応が著しく進行するため好ましくない。
【0019】前記水素化反応は原料樹脂を溶融して、ま
たは溶剤に溶解した状態で行う。溶剤としては、反応に
不活性で原料や生成物が溶解しやすい溶剤であればよ
い。たとえば、シクロヘキサン、nーヘキサン、nーヘ
プタン、デカリン、イソプロピルアルコール、テトラヒ
ドロフラン等を1種または2種以上を組み合わせて使用
できる。溶剤の使用量は特に制限されないが、原料樹脂
に対して、固形分が、通常、10重量%以上であり、好
ましくは10〜70重量%の範囲である。
【0020】なお、触媒の使用量および反応時間につい
ては反応形式として、回分式を採用した場合について説
明したが、反応形式としては流通式(固定床式、流動床
式等)を採用することもできる。
【0021】前記水素化反応により得られる極性基含有
石油樹脂の水素化物の軟化点、数平均分子量は、前記極
性基含有石油樹脂の説明の項に述べたと同様の理由か
ら、前記極性基含有石油樹脂の軟化点、数平均分子量と
同様であることが好ましい。
【0022】本発明の不透明ポリオレフィン系フィルム
またはシートは、ポリオレフィン系樹脂および前記不透
明化剤を含有するポリオレフィン系樹脂組成物を、製膜
してなる未延伸フィルムまたはシートを、延伸すること
により製造できる。
【0023】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−エチレンアクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチル
メタクリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリ
レート共重合体、ポリプロピレン(ホモポリマー、ラン
ダムコポリマー、ブロックコポリマー)等が挙げられ、
これら樹脂の一種または数種を組み合わせた混合物を使
用できる。
【0024】ポリオレフィン系樹脂と、不透明化剤の配
合割合は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し不
透明化剤が3〜40重量部、好ましくは5〜30重量部
である。不透明化剤の配合量を3重量部以上にすること
によりフィルムまたはシートの不透明化効果が良好とな
る。また極性基含有石油樹脂および/またはその水素化
物からなる不透明化剤の配合量を40重量部以下とする
ことにより、フィルムまたはシート延伸の安定性が向上
し、製膜性が向上するため好ましい。
【0025】ポリオレフィン系樹脂および前記不透明化
剤を含有したポリオレフィン系樹脂組成物を製造する方
法としては特に制限はないが、通常のブレンダーまたは
ミキサー等で混合する方法、押出機、バンバリーミキサ
ー等を用いて溶融混合する方法、およびポリオレフィン
系樹脂に対し、前記不透明化剤を多量に添加し、マスタ
ーバッチ化した後にポリオレフィン系樹脂と配合する方
法等が挙げられる。
【0026】得られた不透明化剤含有ポリオレフィン系
樹脂をフィルム化、シート化する方法は特に制限されな
いが、一般的な方法として、Tダイを取り付けた押出成
形機によりフィルム化またはシート化、次いで延伸を行
う方法が挙げられる。延伸方法としては、ロール一軸延
伸機、全テンター、ロール・テンター等の方式の逐次二
軸延伸機、同時二軸延伸機を任意に組み合わせた方法や
インフレーション法、ハイネックインフレーション法等
が適宜採用できる。
【0027】延伸倍率は任意に選択できるが、4倍以
上、300倍以下とするのが好ましく、特に10〜60
倍に延伸されることがより好ましい。これは延伸倍率を
4倍以上とすることにより均一な延伸が得られ、また、
延伸倍率を300倍以下にすることでフィルムの破断防
止、作業面積省スペース化といった作業性が向上し、ま
た、フィルムまたはシートの強度等がよくなるためであ
る。
【0028】上記方法で得られた不透明ポリオレフィン
系フィルムまたはシートはそのまま使用することも可能
であるが、製膜時に樹脂を異にする他の層や無機充填材
の配合量の異なる他の層とさらに複層化したり、他の層
を貼合することも適宜出来る。また、原料樹脂に酸化チ
タン等の白色顔料等を添加したり、不透明化度を上げる
ため無機充填材を5〜25重量部程度と併用することも
出来る。無機充填材としては炭酸カルシウムや酸化チタ
ン、タルク、マイカ、シリカ等の汎用のものが使用でき
る。
【0029】さらに、本発明の不透明ポリオレフィン系
フィルムまたはシートには上記の成分以外に公知の各種
の添加剤、例えばステアリン酸、ベヘニン酸、それらの
金属塩(カルシウム、マグネシウム、亜鉛等)、エチレ
ンビスステアリン酸アミド等を添加することもできる。
また、造核剤、顔料、着色剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、難燃剤等を、不透明化度を低下させない範囲で添加
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
またはシート用不透明化剤を用いることによりポリオレ
フィン系フィルムまたはシートの不透明化が可能であ
り、また本発明により得られたフィルムまたはシート
は、パール感を有し、良好な不透明化度を示す。また、
本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムまたはシート用
不透明化剤の軟化点は高くなく、構造状にも問題がない
ため容易に製造することが可能である。
【0031】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例によって
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によ
って制約されるものではない。
【0032】以下製造例1〜3に極性基含有石油樹脂の
水素化物に関する製造方法を示す。
【0033】製造例1 1リットル容オートクレーブに、水酸基含有ジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂(「クイントン1700」,軟化
点102℃,数平均分子量350,日本ゼオン(株)
製)(以下、「樹脂A」で示す。)500部、ニッケル
/ケイソウ土触媒(ニッケル担持量50重量%)7部を
仕込み、250℃に保温し、水素圧20MPaで5時
間、水素化を行った。次いで、得られたアルコール変性
ジシクロペンタジエン系石油樹脂の水素化物を取り出
し、トルエン500部に溶解し、濾紙ろ過により触媒を
除去した後、200℃、2.5kPaで30分間減圧脱
溶剤して、軟化点100℃のアルコール変性ジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂の水素化物450部を得た。得ら
れたアルコール変性ジシクロペンタジエン系石油樹脂の
水素化物の色調、水酸基価、不飽和結合の水素化率、数
平均分子量、重量平均分子量を表1に示す。
【0034】なお、軟化点は環球法(JIS K220
7)による測定値である。色調は、ハーゼンスタンダー
ドカラー(H)(ASTM D1209)およびガード
ナースタンダードカラー(G)(JIS K5400)
による。水酸基価、エステル価は電位差滴定法による
(JIS K0070)。芳香環の水素化率は、プロト
ン核磁気共鳴スペクトル(H−NMR)を測定する
ことにより算出した。即ち、原料樹脂および得られた水
素化物の同濃度の重水素置換クロロホルム(CDCl
溶液を作成して、H−NMRを測定し、5〜6ppm
付近に現れる不飽和二重結合のH−スペクトルおよび7
ppm付近に現れる芳香環の共役二重結合のH−スペク
トル面積より以下の式に基づき算出した。水素化率=
{1−(得られた水素化物のスペクトル面積/原料樹脂
のスペクトル面積)}×100(%)。数平均分子量、
重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(東ソー(株)製,HLC802A,使用カラ
ム:TSKGelG4000H+TSKGelG20
00H,展開溶剤:テトラヒドロフラン)で測定した
ものである。
【0035】製造例2 1リットル容オートクレーブに、水酸基含有ジシクロペ
ンタジエン系石油樹脂「樹脂A」500部、ニッケル/
ケイソウ土触媒(ニッケル担持量50重量%)10部を
仕込み、270℃に保温し、水素圧20MPaで5時
間、水素化を行った以外は製造例1と同様の操作を行な
い、軟化点95℃のアルコール変性ジシクロペンタジエ
ン系石油樹脂の水素化物450部を得た。得られた水素
化物の色調、水酸基価、不飽和結合の水素化率、数平均
分子量、重量平均分子量を表1に示す。
【0036】製造例3 1リットル容オートクレーブに、アセトキシル基含有ジ
シクロペンタジエン系石油樹脂(「クイントン150
0」,軟化点100℃,数平均分子量435,日本ゼオ
ン(株)製)(以下、樹脂Bで示す。)500部、ニッ
ケル/ケイソウ土触媒(ニッケル担持量50重量%)1
0部を仕込み、250℃に保温し、水素圧20MPaで
5時間、水素化を行った以外は製造例1と同様の操作を
行ない、軟化点106℃の水素化物450部を得た。得
られた水素化物の色調、エステル価、不飽和結合の水素
化率、数平均分子量、重量平均分子量を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】ここで表1中の樹脂C〜Gは以下の樹脂を
指す。 樹脂C:ジシクロペンタジエン系樹脂「クイントン13
25」(日本ゼオン(株)製) 樹脂D:C9系樹脂「ペトロジン140」(三井化学
(株)製) 樹脂E:ジシクロペンタジエン系樹脂水素化物「エスコ
レッツ5340」(トーネックス(株)製) 樹脂F:C9系樹脂水素化物「アルコンP−140」
(荒川化学工業(株)製) 樹脂G:低分子量ポリスチレン樹脂「ハイマーST−9
5」(三洋化成工業(株)製)
【0039】上記製造例1〜3により得られた樹脂およ
び樹脂A〜Gを用い実施例、比較例を実施した。
【0040】実施例1 ポリプロピレン樹脂(グランドポリプロE111、フィ
ルム用ホモポリマー、グランドポリマー(株)製)80
重量部に、製造例1の樹脂を20重量部の割合で混合し
たものを、ニーダー(S1 KRCニーダー、栗本鐵工
所)により190℃で溶融混練しペレット化した。この
ペレットを用いて、Tダイを取り付けた一軸押出し機
(VS40−26、田辺プラスチック機械)により金型
温度220℃で厚み0.5mmのポリプロピレンシート
を作製した。このシートをテンター方式の二軸延伸機
((株)岩本製作所)にて延伸温度145℃でMD、T
D方向にそれぞれ5倍に延伸し、不透明フィルムを得
た。
【0041】実施例2〜5、比較例1〜5 実施例1において、ポリプロピレン樹脂に添加する石油
樹脂またはその水素化物の種類を表2に示すように変更
した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを作製し
た。
【0042】(性能評価)上記、各実施例及び比較例に
於いて、得られたフィルムを下記の試験方法によりそれ
ぞれ評価した。結果を表2に示した。
【0043】(全光線透過率)JIS K7105に準
じて測定。
【0044】(ヘーズ)JIS K7105に準じて測
定。
【0045】(パール度)目視により判定。光沢があ
り、均一で高級感が感じられるものを「○」、光沢がな
いもしくは光沢があっても不均一で高級感が感じられな
いものを「×」、これらの中間を「△」として評価し
た。
【0046】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/02 57:02) B29K 23:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA15X AA16 AA17 AA18 AA19 AA20 AA28X AA33X AA39 AA75 AA78 AE22 AF30 AH04 AH19 BA01 BB06 BB07 BB08 BB09 BC01 BC17 4F210 AA03 AB01 AB19 AG01 AR15 QA02 QC01 QC05 QG01 QG18 4J002 BA012 BB031 BB051 BB061 BB071 BB121 BB151 BP021 FD010 FD200 4J100 AU02P AU03P BA03H BA03P BA14H BA14P CA01 CA31 HA01 HA03 HA04 HB02 HB13 HB17 HC09 HC11 HC34 JA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性基を有する石油樹脂および/または
    その水素化物を含有してなるポリオレフィン系樹脂フィ
    ルムまたはシート用不透明化剤。
  2. 【請求項2】 極性基が水酸基および/またはアセトキ
    シル基である請求項1記載のポリオレフィン系樹脂フィ
    ルムまたはシート用不透明化剤。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂および請求項1ま
    たは2に記載の不透明化剤を含有するポリオレフィン系
    樹脂組成物を、製膜してなる未延伸フィルムまたはシー
    トを、延伸することを特徴とする不透明ポリオレフィン
    系フィルムまたはシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂と不透明化剤の重
    量比が100:3〜40である請求項3に記載の不透明
    ポリオレフィン系フィルムまたはシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 面積倍率を4倍以上に延伸する請求項3
    または4に記載の不透明ポリオレフィン系フィルムまた
    はシートの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載の製造方
    法により得られる不透明ポリオレフィン系フィルムまた
    はシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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