JP2003087008A - 積層型誘電体フィルタ - Google Patents

積層型誘電体フィルタ

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JP2003087008A
JP2003087008A JP2002057107A JP2002057107A JP2003087008A JP 2003087008 A JP2003087008 A JP 2003087008A JP 2002057107 A JP2002057107 A JP 2002057107A JP 2002057107 A JP2002057107 A JP 2002057107A JP 2003087008 A JP2003087008 A JP 2003087008A
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dielectric
strip line
electrode
dielectric filter
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JP2002057107A
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Yasuhiko Mizutani
靖彦 水谷
Takami Hirai
隆己 平井
Kazuhiro Kadota
和博 門田
Hironobu Saka
太伸 阪
Hironobu Kimura
広伸 木村
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Soshin Electric Co Ltd
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NGK Insulators Ltd
Soshin Electric Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • H01P1/20327Electromagnetic interstage coupling
    • H01P1/20354Non-comb or non-interdigital filters
    • H01P1/20381Special shape resonators

Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波増幅回路等の接続を考慮して平衡入出力
を実現しながらも、積層型誘電体フィルタの小型化を有
効に図る。 【解決手段】誘電体基板14内に、2つの1/4波長の
共振器を構成する第1及び第2の入力側共振電極16a
及び16b並びに第1及び第2の出力側共振電極18a
及び18bを有するフィルタ部20と、複数のストリッ
プライン22、24及び26を有する変換部28と、こ
れらフィルタ部20と変換部28とを接続するための接
続部30を形成して構成する。誘電体層の積層方向上部
にフィルタ部20が形成され、積層方向下部に変換部2
8が形成され、フィルタ部20と変換部28との間に接
続部30が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数百MHz〜数G
Hzのマイクロ波帯において共振回路を構成する積層型
誘電体フィルタに関し、通信機器や電子機器の小型化を
有効に図ることができる積層型誘電体フィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信機器に使用される高周波
フィルタは、小型・薄型化の要求が強いことから、積層
型誘電体フィルタの使用が不可欠となってきている。
【0003】一般に、積層型誘電体フィルタ、例えば1
/4波長の共振器を用いた積層型誘電体フィルタ400
は、図30に示すように、各一端がアース電極に電気的
に接続された複数の共振電極402及び404と、各一
端がアース電極に電気的に接続され、かつ、各共振電極
402及び404の開放端側の一部と誘電体層を挟んで
重なる内層アース電極406、408、410及び41
2と、各共振電極402及び404間を電磁結合してい
る結合調整電極414により構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図30
に示すような積層型誘電体フィルタ400は、接地電位
を基準電位とした非平衡型での信号の入出力を行うた
め、平衡入力型の例えば高周波増幅回路と接続するに
は、バラン(非平衡−平衡変換器)を使用しなければな
らず、小型化に限界が生じることになる。
【0005】上述の例は、1/4波長の共振器を用いた
積層型誘電体フィルタであるが、その他、1/2波長の
共振器を用いた平衡型の積層型誘電体フィルタも提案さ
れている(例えば特開平11−317603号公報、特
開2000−353904号公報、特開2000−22
404号公報参照)。
【0006】これらの平衡型の積層型誘電体フィルタ
は、1/2波長の共振器により構成したものであるた
め、どうしても共振器長が長くなり、小型化には不利で
ある。
【0007】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、高周波増幅回路等の接続を考慮して平衡
入出力を実現しながらも、小型化を有効に図ることがで
きる積層型誘電体フィルタを提供することを目的とす
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、上述の条件に
加えて、非平衡−平衡変換部の後段にIC回路を接続す
る場合に、IC回路に対して別途DC電源を接続するた
めの回路を挿入する必要がなくなり、部品点数の削減、
挿入損失の抑制並びにIC回路を含めたサイズの小型化
を図ることができる積層型誘電体フィルタを提供するこ
とにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、上述の条件に
加えて、非平衡−平衡変換部の後段にIC回路を接続す
る場合に、非平衡−平衡変換部とIC回路間のインピー
ダンス整合のための回路を挿入する必要がなくなり、部
品点数の削減、挿入損失の抑制並びにIC回路を含めた
サイズの小型化を図ることができる積層型誘電体フィル
タを提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、上記の条件に
加えて、設計の自由度を増すことができる積層型誘電体
フィルタを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、上記の条件に
加えて、フィルタ部での電極面積の縮小化を図ることが
できると共に、非平衡−平衡変換部での浮遊結合を抑制
することができる積層型誘電体フィルタを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層型誘電
体フィルタは、複数の誘電体層が積層されて構成された
誘電体基板内に、複数の共振器を有する非平衡入出力方
式のフィルタ部と、ストリップラインを有する非平衡−
平衡変換部とが一体化されていることを特徴とする。
【0013】これにより、フィルタ部として小型化に有
利な1/4波長の共振器にて構成することができ、1/
2波長の共振器により構成された平衡型の積層型誘電体
フィルタよりも小型化を図ることができる。
【0014】また、一体化することで、フィルタ部と非
平衡−平衡変換部間の特性インピーダンスを特定の値
(例えば50Ω)に設定する必要がなくなり、両者間の
特性インピーダンスを任意に決定することができるた
め、それぞれの設計の自由度を増すことができる。ま
た、両者間の特性インピーダンスを低く設定することが
できることから、フィルタ部を形成しやすくなり、バラ
ン部を構成するストリップラインの線幅を広げることが
できるため、非平衡−平衡変換部の損失も低減できると
いう効果がある。
【0015】このように、本発明においては、高周波増
幅回路等の接続を考慮して平衡入出力を実現しながら
も、小型化を有効に図ることができる。
【0016】そして、前記構成において、前記誘電体基
板は、異種材料による複数の誘電体層を積層して構成す
るようにしてもよい。この場合、前記フィルタ部におけ
る誘電体層の誘電率を、前記非平衡−平衡変換部の誘電
体層の誘電率よりも高くすることが好ましい。
【0017】これにより、フィルタ部での電極面積の縮
小化を図ることができると共に、非平衡−平衡変換部で
の浮遊結合を抑制することができる。
【0018】積層型誘電体フィルタの構成例としては、
例えば前記誘電体基板のうち、前記複数の誘電体層の積
層方向上部又は下部に前記フィルタ部を形成し、それ以
外の部分に非平衡−平衡変換部を形成するようにしても
よい。この場合、フィルタ部と非平衡−平衡変換部との
間に、これらフィルタ部と非平衡−平衡変換部間のアイ
ソレーションを目的とした内層アース電極を容易に形成
することができ、特性の向上を図ることができる。
【0019】また、前記誘電体基板のうち、前記複数の
誘電体層における積層方向の左部又は右部に前記フィル
タ部を形成し、それ以外の部分に前記非平衡−平衡変換
部を形成するようにしてもよい。
【0020】また、前記誘電体基板の両主面にアース電
極を形成し、前記複数の共振器を構成する共振電極の形
成面と、前記アース電極の形成面とが互いに平行となる
ようにしてもよいし、前記フィルタ部の入出力端子の形
成面と、前記非平衡−平衡変換部を構成するストリップ
ラインの形成面とが互いに直交していてもよい。
【0021】あるいは、前記誘電体基板の両主面にアー
ス電極を形成し、前記複数の共振器を構成する共振電極
の形成面と、前記アース電極の形成面とが互いに直交し
ていてもよい。この場合、前記フィルタ部の入出力端子
の形成面と、前記非平衡−平衡変換部を構成するストリ
ップラインの形成面とを互いに平行にすることができ、
フィルタ部の入出力端子と前記ストリップラインとを離
れた位置に配置することができる。そのため、フィルタ
部の入出力端子と非平衡−平衡変換部を構成するストリ
ップラインとの不要な干渉をなくすことができ、特性の
向上を図ることができる。
【0022】また、前記フィルタ部の入力側及び/又は
出力側に前記非平衡−平衡変換部が接続部を通じて接続
されていてもよい。この場合、前記誘電体基板内に前記
アース電極に接続された内層アース電極を有し、前記接
続部は、前記非平衡−平衡変換部に対し、前記内層アー
ス電極を隔てて形成され、かつ、前記非平衡−平衡変換
部の非平衡入出力部と電気的に接続されていてもよい。
なお、前記内層アース電極は、少なくとも前記フィルタ
部と前記非平衡−平衡変換部との間のアイソレーション
を目的として形成されていることが好ましい。
【0023】また、前記接続部は、前記フィルタ部に対
して容量を介して接続された接続電極を有することが好
ましい。フィルタ部と非平衡−平衡変換部とを直接接続
すると、フィルタ部と非平衡−平衡変換部とが通過特性
上の減衰域で不要なマッチングを起し、減衰域で不要な
ピークが形成されることとなる。そこで、本発明のよう
に、フィルタ部に対して容量を介して非平衡−平衡変換
部と接続することにより、前記容量にて非平衡−平衡変
換部の位相を変え、フィルタ部との不要マッチングを抑
制することができる。また、非平衡−平衡変換部側に接
続電極を配置すると接続電極が非平衡−平衡変換部と結
合し、通過特性の悪化を引き起こすおそれがあるため、
接続電極をフィルタ部側に配置することが好ましい。
【0024】一方、前記非平衡−平衡変換部は、誘電体
層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力部を構
成する第1のストリップラインと、誘電体層の一主面に
形成され、かつ、一端部が一方の平衡入出力端子に接続
され、ライン上の任意の位置でアース電極に接続された
第2のストリップラインと、誘電体層の一主面に形成さ
れ、かつ、一端部が他方の平衡入出力端子に接続され、
ライン上の任意の位置でアース電極に接続された第3の
ストリップラインとを有するようにしてもよい。
【0025】この場合、前記誘電体基板内に前記アース
電極に接続される内層アース電極を有し、前記第2及び
第3のストリップラインの他端はビアホールを介して前
記内層アース電極に接続されていてもよい。
【0026】また、前記誘電体基板の表面にDC電源に
接続されるDC電極が形成されている場合に、前記非平
衡−平衡変換部は、誘電体層の一主面に形成され、一端
が前記非平衡入出力部を構成する第1のストリップライ
ンと、誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が一
方の平衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置
で前記DC電極に接続された第2のストリップライン
と、誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が他方
の平衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で
前記DC電極に接続された第3のストリップラインとを
有するようにしてもよい。
【0027】この場合、前記誘電体基板内に前記アース
電極に接続された内層アース電極を有し、前記第2及び
第3のストリップライン上の各任意の位置を、それぞれ
ビアホールを介して、かつ、前記内層アース電極を隔て
て前記DC電極に接続するようにしてもよい。あるい
は、前記誘電体基板内に前記DC電極に接続された内層
DC電極を有し、第2及び第3のストリップライン上の
各任意の位置を、それぞれ前記ビアホールを介して前記
内層DC電極に接続するようにしてもよい。
【0028】ここで、積層型誘電体フィルタの利用形態
の一例について説明する。積層型誘電体フィルタを利用
する場合には、積層型誘電体フィルタの後段にIC回路
を接続する形態が多い。このような形態において、IC
回路に別途DC成分を供給するタイプのものがある。
【0029】通常、このような使用形態では、積層型誘
電体フィルタとIC回路との間にDC成分を供給するた
めの専用回路が必要になる。しかし、本発明において
は、DC成分に受信信号成分が重畳された平衡信号が出
力されることになるため、前記専用回路を接続する必要
がなく、積層型誘電体フィルタとIC回路を含む回路構
成の小型化を図ることができる。
【0030】特に、前記第2及び第3のストリップライ
ンは、前記複数の平衡入出力端子を結ぶ線分の2等分線
を中心に線対称となるように配置され、各物理長がほぼ
同一とされていることが好ましい。これにより、各平衡
入出力端子同士の入出力特性のバランスを良好にするこ
とができる。
【0031】また、本発明においては、前記第1のスト
リップラインにおける前記第2のストリップラインに対
応する第1の部分の幅、該第1の部分の長さ、前記第1
のストリップラインにおける前記第3のストリップライ
ンに対応する第2の部分の幅、該第2の部分の長さ、前
記第2のストリップラインの幅、該第2のストリップラ
インの電気的有効長さ、前記第3のストリップラインの
幅、該第3のストリップラインの電気的有効長さ並びに
前記第1のストリップラインと前記第2及び第3のスト
リップラインとの間における誘電体層の誘電率を適宜変
更することで、前記非平衡−平衡変換部の出力インピー
ダンス、レベルバランス、位相バランスを容易に設定す
ることができる。
【0032】通常、非平衡−平衡変換部の出力インピー
ダンスは、該非平衡−平衡変換部の入力インピーダンス
の2倍となる。例えば、非平衡−平衡変換部の入力イン
ピーダンスが50Ωであれば、出力インピーダンスは1
00Ωとなる。ところが、非平衡−平衡変換部の後段に
接続されるIC回路との整合において必要なインピーダ
ンスが例えば50Ωである場合は、インピーダンス整合
を満足せず、新たにインピーダンス整合のための回路が
必要になる。
【0033】しかし、本発明では、非平衡−平衡変換部
の入力インピーダンスが50Ωであったとしても、上述
の各種パラメータを適宜設定することで、非平衡−平衡
変換部の出力インピーダンスをIC回路の入力インピー
ダンスに容易に整合させることができる。
【0034】また、前記非平衡−平衡変換部の入力イン
ピーダンスが50Ω以外の値であってもよい。例えば前
記入力インピーダンスを25Ωにすることで、非平衡−
平衡変換部の出力インピーダンスを50Ωにすることが
でき、上述の例では、別途インピーダンス整合回路を挿
入することなく、IC回路とのインピーダンス整合を満
足することができる。これは、積層型誘電体フィルタと
IC回路を含む回路構成の小型化に寄与する。
【0035】また、前記非平衡−平衡変換部は、誘電体
層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力部を構
成する第1のストリップラインと、誘電体層の一主面に
形成され、かつ、一端が一方の平衡入出力端子に接続さ
れ、ライン上の任意の位置で前記アース電極に接続され
た第2のストリップラインと、誘電体層の一主面に形成
され、一端が前記第1のストリップラインの他端と接続
された第3のストリップラインと、誘電体層の一主面に
形成され、かつ、一端が他方の平衡入出力端子に接続さ
れ、ライン上の任意の位置で前記アース電極に接続され
た第4のストリップラインとを有するようにしてもよ
い。
【0036】この場合、前記フィルタ部の入出力端子の
形成面と、前記非平衡−平衡変換部を構成する第1〜第
4のストリップラインの各形成面とを互いに平行にする
ことができる。これにより、フィルタ部の入出力端子と
前記ストリップラインとが離れた位置に配置されるた
め、フィルタ部の入出力端子と非平衡−平衡変換部を構
成するストリップラインとの不要な干渉をなくすことが
でき、特性の向上を図ることができる。
【0037】また、前記第2のストリップラインが形成
された誘電体層と、前記第3のストリップラインが形成
された誘電体層との間に前記アース電極に接続された内
層アース電極が形成され、前記第2のストリップライン
上の任意の位置が前記内層アース電極に接続されていて
もよい。この場合、第1のストリップラインと第2のス
トリップラインによる一方のカップリングラインと、第
3のストリップラインと第4のストリップラインによる
他方のカップリングラインとが第2の内層アース電極に
て分離された形態となるため、カップリングライン同士
での干渉を抑制することができ、非平衡−平衡変換部に
おける入出力特性のバランスを良好にすることができ
る。
【0038】また、前記誘電体基板の表面にDC電源に
接続されるDC電極が形成されている場合に、前記非平
衡−平衡変換部は、誘電体層の一主面に形成され、一端
が前記非平衡入出力部を構成する第1のストリップライ
ンと、誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が一方
の平衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で
前記DC電極に接続された第2のストリップラインと、
誘電体層の一主面に形成され、一端が前記第1のストリ
ップラインの他端と接続された第3のストリップライン
と、誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が他方の
平衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前
記DC電極に接続された第4のストリップラインとを有
するようにしてもよい。
【0039】この場合、前記誘電体基板内に前記アース
電極に接続された内層アース電極を設け、前記第2及び
第4のストリップライン上の各任意の位置を、それぞれ
ビアホールを介して、かつ、前記内層アース電極を隔て
て前記DC電極に接続するようにしてもよい。あるい
は、前記誘電体基板内に前記DC電極に接続された内層
DC電極を設け、前記第2及び第4のストリップライン
上の各任意の位置を、それぞれ前記ビアホールを介して
前記内層DC電極に接続するようにしてもよい。
【0040】また、本発明においては、前記第1のスト
リップラインの幅、該第1のストリップラインの長さ、
前記第2のストリップラインの幅、該第2のストリップ
ラインの電気的有効長さ、前記第3のストリップライン
の幅、該第3のストリップラインの長さ、前記第4のス
トリップラインの幅、該第4のストリップラインの電気
的有効長さ並びに前記第1のストリップラインから第4
のストリップライン間における1以上の誘電体層の誘電
率を適宜設定することにより、前記非平衡−平衡変換部
の出力インピーダンス、レベルバランス、位相バランス
を容易に設定することができる。
【0041】ここで、前記非平衡−平衡変換部の入力イ
ンピーダンスを50Ω以外の値にしてもよい。
【0042】また、本発明では、複数の共振器間の結合
度を調整する結合調整電極を、前記接続部に対し、前記
共振器を隔てた位置に形成するようにしてもよい。この
場合、結合調整電極を接続部の近傍に形成すると、接続
部(接続部が、前記フィルタ部に対して容量を介して接
続された接続電極を有する場合は、接続電極)との間で
浮遊結合が生じ、不要な整合をなくすことができなくな
るおそれがあるため、前記接続部に対し、前記共振器を
隔てた位置に形成することが好ましい。
【0043】そして、前記共振器が積層方向に配置され
た複数の共振電極にて構成されている場合、前記結合調
整電極を、前記共振電極間に配された1以上の誘電体層
のうち、1つの誘電体層の一主面に形成するようにして
もよい。
【0044】また、本発明においては、前記フィルタ部
を構成する複数の共振器の各共振周波数を異ならせ、前
記非平衡−平衡変換部の出力側に等価的にリアクタンス
素子を接続するようにしてもよい。これによって、非平
衡−平衡変換部の後段にIC回路を接続する場合に、非
平衡−平衡変換部とIC回路とのインピーダンス整合を
新たな整合回路を挿入することなく実現させることがで
き、積層型誘電体フィルタとIC回路を含む回路構成の
小型化を図ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型誘電体
フィルタのいくつかの実施の形態例を図1〜図29を参
照しながら説明する。なお、この実施の形態では、入力
側を非平衡型、出力側を平衡型とした場合を主体に説明
する。もちろん、この逆の形態も適用できる。
【0046】まず、第1の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Aは、図1に示すように、複数の誘電体
層(S1〜S10:図2参照)が積層、焼成一体化さ
れ、かつ、両主面(第1の誘電体層S1の一主面及び第
10の誘電体層S10の一主面)にそれぞれアース電極
12a及び12bが形成された誘電体基板14を有す
る。
【0047】誘電体基板14内には、図2に示すよう
に、2つの1/4波長の共振器(入力側共振器並びに出
力側共振器)を構成する第1及び第2の入力側共振電極
16a及び16b並びに第1及び第2の出力側共振電極
18a及び18bを有するフィルタ部20と、複数のス
トリップライン22、24及び26を有する非平衡−平
衡変換部(以下、便宜的に変換部28と記す)と、これ
らフィルタ部20と変換部28とを接続するための接続
部30が形成されている。この例では、積層方向に並ぶ
第1及び第2の入力側共振電極16a及び16bにて1
つの入力側共振器が構成され、積層方向に並ぶ第1及び
第2の出力側共振電極18a及び18bにて1つの出力
側共振器が構成されている。
【0048】また、誘電体基板14は、図2に示すよう
に、上から順に、第1の誘電体層S1〜第10の誘電体
層S10が積み重ねられて構成されている。これら第1
〜第10の誘電体層S1〜S10は1枚あるいは複数枚
の層にて構成される。
【0049】フィルタ部20と変換部28は、誘電体基
板14上、誘電体層S1〜S10の積層方向上下に分離
された領域にそれぞれ形成されている。例えば、図2
上、積層方向上部にフィルタ部20が形成され、積層方
向下部に変換部28が形成され、両者間に接続部30が
形成されている。
【0050】つまり、第2の誘電体層S2から第5の誘
電体層S5にかけてフィルタ部20が形成され、第8及
び第9の誘電体層S8及びS9に変換部28が形成さ
れ、第5及び第6の誘電体層S5及びS6に接続部30
が形成されている。更に、この誘電体基板14内には、
フィルタ部20と変換部28とのアイソレーションを目
的とした内層アース電極32が形成されている。
【0051】第1及び第2の入力側共振電極16a及び
16b並びに第1及び第2の出力側共振電極18a及び
18bは、それぞれ2つの1/4波長の共振器を構成す
ることから、例えば図1に示すように、各共振電極16
a、16b、18a及び18bの短絡端が、誘電体基板
14の第1の側面14aに形成されたアース電極12c
に接続された形態となっている。
【0052】また、この積層型誘電体フィルタ10Aに
おいては、図1に示すように、誘電体基板14の外周面
のうち、第2の側面14bには、その中央部分に非平衡
入力端子34が形成され、その両側にアース電極12d
が形成されている。また、この第2の側面14bの反対
側の第3の側面14cには、第1及び第2の平衡出力端
子36a及び36bが形成されている。これら非平衡入
力端子34及び平衡出力端子36a、36bとアース電
極(内層アース電極を含む)との間には、それぞれ絶縁
をとるための領域が確保されている。
【0053】そして、図2に示すように、第3の誘電体
層S3の一主面には、第1の入力側共振電極16a及び
第1の出力側共振電極18aが形成され、そのうち、第
1の入力側共振電極16aの開放端近傍と非平衡入力端
子34(図1参照)との間に第1のリード電極38が形
成されている。
【0054】第4の誘電体層S4の一主面には、第2の
入力側共振電極16b及び第2の出力側共振電極18b
が形成され、そのうち、第2の入力側共振電極16bの
開放端近傍と非平衡入力端子34との間に第2のリード
電極41が形成されている。
【0055】第2の誘電体層S2の一主面には、各一端
が共に誘電体基板14の第4の側面14d(図1参照)
に形成されたアース電極12eに接続され、かつ、それ
ぞれ第1の入力側共振電極16a及び第1の出力側共振
電極18aの各開放端と第2の誘電体層S2を間に挟ん
で重なる第1及び第2の内層アース電極40及び42が
形成され、更に、入力側共振器及び出力側共振器間の結
合度を調整するための結合調整電極44が形成されてい
る。
【0056】第5の誘電体層S5の一主面には、各一端
が共に誘電体基板14の第4の側面14dに形成された
アース電極12eに接続され、かつ、それぞれ第2の入
力側共振電極16b及び第2の出力側共振電極18bの
各開放端と第4の誘電体層S4を間に挟んで重なる第3
及び第4の内層アース電極46及び48が形成され、更
に、第2の出力側共振電極18bと第4の誘電体層S4
を間に挟んで重なる出力容量電極50が形成されてい
る。この出力容量電極50は、第5の誘電体層S5に設
けられたビアホール52を介して接続電極54と電気的
に接続されるようになっている。
【0057】また、第6の誘電体層S6の一主面には、
フィルタ部20の出力側と変換部28の入力側とを接続
するための接続電極54が形成されている。この接続電
極54は、一端が上述したビアホール52に接続され、
他端が前記第2の入力側共振電極16bと第4及び第5
の誘電体層S4及びS5を間に挟んで重なるように配置
され、かつ、変換部28に通じるビアホール56と接続
されている。上述の出力容量電極50、ビアホール52
及び接続電極54にて接続部30が構成されることにな
る。
【0058】第7の誘電体層S7の一主面には、内層ア
ース電極32が形成されており、この内層アース電極3
2には、ビアホール56と絶縁をとるための領域、即ち
電極膜が形成されていない領域が確保されている。
【0059】第8の誘電体層S8の一主面には、変換部
28を構成する第1のストリップライン22が形成され
ている。この第1のストリップライン22は、始端60
(便宜的に、第1の始端60と記す)から渦巻き状に展
開され、更に、第1の始端60と線対称の位置(第1及
び第2の平衡出力端子36a及び36bを結ぶ線分の2
等分線mを基準とした線対称の位置)に配された終端6
2に向かって渦巻き状に収束するような形状とされてい
る。そして、第1のストリップライン22のうち、前記
第1の始端60あるいは第1の始端60の近傍位置にお
いて、上述した接続電極54の他端がビアホール56を
介して電気的に接続されている。以下の説明では、第1
のストリップライン22上における前記ビアホール56
との接続位置を第1の接続位置61と記す。
【0060】また、第9の誘電体層S9の一主面には、
変換部28を構成する第2及び第3のストリップライン
24及び26が形成されている。第2のストリップライ
ン24は、上述した第1のストリップライン22におけ
る第1の始端60に対応する始端(便宜的に第2の始端
64と記す)から第1の平衡出力端子36aに向かって
渦巻き状に展開された形状を有し、第3のストリップラ
イン26は、上述した第1のストリップライン22にお
ける終端62に対応する始端(便宜的に第3の始端66
と記す)から第2の平衡出力端子36bに向かって渦巻
き状に展開された形状を有する。
【0061】特に、第2及び第3のストリップライン2
4及び26は、その渦巻き状の形状が互いに線対称(前
記2等分線mを基準とした線対称)とされ、各物理長が
ほぼ同一とされている。
【0062】また、第2のストリップライン24は、第
2の始端64あるいは第2の始端64の近傍位置(第2
の接続位置65)でビアホール68を介してアース電極
12bに電気的に接続され、第3のストリップライン2
4は、第3の始端66あるいは第3の始端66の近傍位
置(第3の接続位置67)でビアホール70を介してア
ース電極12bに電気的に接続されている。
【0063】つまり、この第1の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタ10Aは、入力側共振器及び出力側共
振器を構成する各共振電極16a、16b、18a及び
18bの形成面と、アース電極12a及び12bの形成
面とが互いに平行であり、かつ、フィルタ部20の非平
衡入力端子34の形成面(第2の側面14b)と、変換
部28を構成する各ストリップライン22、24及び2
6の形成面とが互いに直交した関係にある。
【0064】更に、この第1の実施の形態では、誘電体
基板14を構成する複数の誘電体層として、任意に設定
した異種材料による第1〜第10の誘電体層S1〜S1
0を使用し、これらの誘電体層を積層、焼成一体化する
ようにしている。
【0065】特に、フィルタ部20の容量を形成する部
分の誘電体層(第1〜第6の誘電体層S1〜S6)とし
て高誘電率(例えばε=25)の誘電体層を使用し、変
換部28における誘電体層(第7〜第10の誘電体層S
7〜S10)として低誘電率(例えばε=7)の誘電体
層を使用している。
【0066】このように、第1の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタ10Aにおいては、誘電体基板14内
に、非平衡入力方式のフィルタ部20と、第1〜第3の
ストリップライン22、24及び26を有する変換部2
8とを一体化するようにしたので、フィルタ部20とし
て小型化に有利な1/4波長の共振器にて構成すること
ができ、1/2波長の共振器により構成された平衡型の
積層型誘電体フィルタよりも小型化を図ることができ
る。
【0067】また、一体化することで、フィルタ部20
と変換部28間の特性インピーダンスを特定の値(例え
ば50Ω)に設定する必要がなくなり、両者間の特性イ
ンピーダンスを任意に決定することができるため、それ
ぞれの設計の自由度を増すことができる。また、両者間
の特性インピーダンスを低く設定することができること
から、フィルタ部20を形成しやすくなり、変換部28
を構成するストリップライン22、24及び26の線幅
を広げることができるため、変換部28の損失も低減で
きるという効果がある。
【0068】特に、この第1の実施の形態では、フィル
タ部20の容量を形成する部分の誘電体層と、変換部2
8の誘電体層とをそれぞれ異種材料にて構成し、フィル
タ部20の容量を形成する部分の誘電体層の誘電率を、
変換部28の誘電体層の誘電率よりも高くしたので、フ
ィルタ部20での電極面積の縮小化を図ることができる
と共に、変換部28での浮遊結合を抑制することができ
る。
【0069】また、誘電体基板14のうち、誘電体層の
積層方向上部にフィルタ部20を形成し、積層方向下部
に変換部28を形成するようにしたので、フィルタ部2
0と変換部28との間に、これらフィルタ部20と変換
部28間のアイソレーションを目的とした内層アース電
極32を容易に形成することができ、特性の向上を図る
ことができる。また、フィルタ部20と変換部28を誘
電体基板14の上下に配置することで実装面積も低減す
る。
【0070】ところで、第2の出力側共振電極18bと
変換部28とを直接接続するタップ構造とした場合、フ
ィルタ部20と変換部28とが通過特性上の減衰域で不
要なマッチングを起こし、減衰域で不要なピークが形成
されることとなる。しかし、この第1の実施の形態で
は、第2の出力側共振電極18bに対して出力容量電極
50を通じ、容量を介してフィルタ部20と変換部28
とを接続するようにしたので、前記容量にて変換部28
の位相を変え、フィルタ部20との不要マッチングを抑
制することができる。しかも、接続電極54をフィルタ
部20側(内層アース電極32よりもフィルタ部20寄
り)に形成するようにしたので、通過特性において不要
なピークは発生しなくなる。
【0071】また、第2及び第3のストリップライン2
4及び26は、第1及び第2の平衡出力端子36a及び
36bを結ぶ線分の2等分線mを中心に線対称となるよ
うに形成するようにしたので、各平衡出力端子36a及
び36b同士の出力特性のバランスを良好にすることが
できる。
【0072】なお、この第1の実施の形態に係る積層型
誘電体フィルタ10Aにおいては、変換部28を構成す
る第1〜第3のストリップライン22、24及び26に
おいて、非平衡入力端子34との干渉を抑制するよう
に、渦巻き状の形状に逃げ80を設けるようにしてい
る。この第1の実施の形態では、非平衡入力端子34か
ら一定の距離を保てるように一部屈曲させるようにして
いる。
【0073】ここで、1つの実験例を示す。この実験例
は、比較例と実施例についての通過特性と反射特性をみ
たものである。
【0074】比較例は、非平衡型の積層型誘電体フィル
タであり、具体的には、図30の従来例に係る積層型誘
電体フィルタ400と同様の構成を有する。実施例は、
上述した第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
10Aと同様の構成を有する。
【0075】実験結果を図3に示す。この図3におい
て、実線Aは比較例の通過特性を示し、破線Bは実施例
の通過特性を示し、実線Cは比較例の反射特性を示し、
破線Dは実施例の反射特性を示す。なお、比較例の特性
は、バランを接続せずに測定した結果を示す。
【0076】この実験結果から、実施例は、比較例と比
して減衰極が使用帯域に近接した位置にあり、通過帯域
以外の信号を効率よく減衰でき、しかも、反射が低減さ
れていることがわかる。比較例に別途バランを接続した
場合は、更に特性が劣化することは明らかであるが、実
施例は、別途バランを接続する必要がないため、比較例
よりも飛躍的に特性が向上していることがわかる。
【0077】次に、第1の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Aにおける変換部28の出力インピーダ
ンス、レベルバランス及び位相バランスの調整について
図4の等価回路を参照しながら説明する。
【0078】図4の等価回路は、第1の実施の形態に係
る積層型誘電体フィルタ10Aの変換部28を示したも
のであり、第1のストリップライン22は、第2のスト
リップライン24に対応する部分(第1の部分22a)
と、第3のストリップライン26に対応する部分(第2
の部分22b)とが直列に接続されている。なお、第2
の部分22bの一端(終端62)は開放端となってい
る。
【0079】また、GNDと第1の平衡出力端子36a
間に、第2のストリップライン24が接続され、GND
と第2の平衡出力端子36b間に、第3のストリップラ
イン26が接続されている。
【0080】ここで、レベルバランスとは、第1及び第
2の平衡出力端子36a及び36bから出力される信号
レベル(絶対値)が同じであることを示し、位相バラン
スとは、第1及び第2の平衡出力端子36a及び36b
から出力される信号の位相が互いに180°であること
を示す。
【0081】まず、レベルバランスは、第2及び第3の
ストリップライン24及び26の幅W3及びW4を適宜
変更することで調整することができる。例えば、第1の
平衡出力端子36aから出力される第1の信号レベルが
第2の平衡出力端子36bから出力される第2の信号レ
ベルよりも低い場合、第2のストリップライン24の幅
W3を広くする、あるいは第3のストリップライン26
の幅W4を狭くすることで、前記第1の信号レベルが上
昇、あるいは第2の信号レベルが低下し、レベルバラン
スを調整することができる。
【0082】これは、第1のストリップライン22にお
ける第1の部分22aの幅W1あるいは第2の部分22
bの幅W2を適宜変更することによってもレベルバラン
スを調整することができる。図5A及び図5Bに、第1
のストリップライン22における第1の部分22aの幅
W1並びに第2のストリップライン24の幅W3を狭く
した例を示す。
【0083】このレベルバランス調整においては、第1
及び第2の信号レベルの位相差が180°からずれるお
それがある。そこで、第1のストリップライン22にお
ける第1の部分22aの電気的有効長さL1、第2の部
分22bの電気的有効長さL2、第2のストリップライ
ン24の電気的有効長さL3及び第3のストリップライ
ン26の電気的有効長さL4のうち、いずれか1以上の
電気的有効長さを適宜変更することで位相バランスを調
整することができる。
【0084】第1の部分22aの電気的有効長さL1を
変更する場合は、第1のストリップライン22上の第1
の接続位置61を適宜変更し、第2の部分22bの電気
的有効長さL2を変更する場合は、終端62の位置を変
えればよい。また、第2のストリップライン24の電気
的有効長さL3を変更する場合は、第2のストリップラ
イン24上の第2の接続位置65を適宜変更し、第3の
ストリップライン26の電気的有効長さL4を変更する
場合は、第3のストリップライン26上の第3の接続位
置67を適宜変更すればよい。
【0085】一方、変換部28の出力インピーダンス
は、上述の第1のストリップライン22における第1及
び第2の部分22a及び22bの幅W1及びW2、電気
的有効長さL1及びL2、第2のストリップライン24
の幅W3、電気的有効長さL3、並びに第3のストリッ
プライン26の幅W4、電気的有効長さL4を適宜変更
することでも容易に調整できるが、第1のストリップラ
イン22と第2のストリップライン24及び第3のスト
リップライン26との間に存在する第8の誘電体層S8
の誘電率を変えることでも容易に調整することができ
る。
【0086】例えば図6に示すように、第8の誘電体層
S8の誘電率をε1、第7の誘電体層S7及び第9の誘
電体層S9の各誘電率をε2としたとき、ε1<ε2に
設定した場合、変換部28の出力インピーダンスは高く
なり、ε1>ε2に設定した場合、出力インピーダンス
は低くなる。
【0087】通常、図7に示すように、非平衡−平衡変
換素子200の出力インピーダンスは、該非平衡−平衡
変換素子200の入力インピーダンスの2倍となる。例
えば、非平衡−平衡変換素子200の入力インピーダン
スが50Ωであれば、出力インピーダンスは100Ωと
なる。ところが、非平衡−平衡変換素子200の後段に
IC回路202を接続する場合を想定したとき、該IC
回路202との整合において必要なインピーダンスが例
えば50Ωである場合は、インピーダンス整合を満足せ
ず、非平衡−平衡変換素子200とIC回路202間に
新たにインピーダンス整合のための回路204が必要に
なる。
【0088】しかし、この第1の実施の形態に係る積層
型誘電体フィルタ10Aでは、上述したように、変換部
28の入力インピーダンスが50Ωであったとしても、
上述の各種パラメータを適宜設定することで、変換部2
8の出力インピーダンスをIC回路202の入力インピ
ーダンスに容易に整合させることができ、図8に示すよ
うに、新たな整合回路の接続を不要とすることができ、
変換部28の出力段に直接IC回路202を接続するこ
とができる。これは、積層型誘電体フィルタ10AとI
C回路を含めた回路構成の小型化につながる。
【0089】変換部28の出力インピーダンスを調整す
る手法としては、上述の各種パラメータを設定するほか
に、変換部28の出力側に等価的にリアクタンス回路2
06(図9及び図10参照)を接続させる方法がある。
この方法は、フィルタ部20を構成する複数の共振器の
各共振周波数を異ならせることで実現させることができ
る。複数の共振器の各共振周波数を異ならせる方法とし
ては、例えば図9に示すように、出力側共振電極18の
物理長さを入力側共振電極16の物理長さよりも短くす
ることや、図10に示すように、入力側共振電極16の
開放端部分の面積を出力側共振電極18の開放端部分の
面積よりも大きくすることなどである。
【0090】これにより、例えばフィルタ部20が単体
であれば、各共振器での共振周波数を同等にするように
等価的にリアクタンス回路が接続された形となるが、こ
の第1の実施の形態では、フィルタ部20と変換部28
とが一体となっているため、結果的に変換部28の出力
段に前記リアクタンス回路206が接続された形とな
る。このリアクタンス回路206が変換部28の出力イ
ンピーダンスの調整に寄与する。
【0091】また、この第1の実施の形態においては、
上述したように、フィルタ部20と変換部28が一体化
されていることから、フィルタ部20と変換部28間の
特性インピーダンスを特定の値(例えば50Ω)に設定
する必要がない。つまり、変換部28の入力インピーダ
ンスを50Ω以外の値に設定することができる。例え
ば、図11に示すように、フィルタ部20における出力
側共振電極18(図2の例では、第2の出力側共振電極
18b)と接続部30における出力容量電極50との間
に形成された静電容量C1の値を適宜変更することで、
変換部28の入力インピーダンスを任意の値に調整する
ことができる。
【0092】なお、図2に示すように、フィルタ部20
における前記出力側共振電極18(18b)と接続部3
0における接続電極54とを直接ビアホール52で接続
した場合においては、図12に示すように、出力側共振
電極18に対するビアホール52の接続位置を適宜変更
することで、変換部28の入力インピーダンスを任意の
値に調整することができる。
【0093】次に、第1の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Aの変形例について図13〜図16を参
照しながら説明する。
【0094】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Aaは、上述した第1の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Aとほぼ同様の構成を有するが、図13
の等価回路に示すように、変換部28における第2及び
第3のストリップライン24及び26にDC電源が接続
される点で異なる。
【0095】具体的には、まず、図14に示すように、
誘電体基板14の第3の側面14cのうち、第1及び第
2の平衡出力端子36a及び36bの間に、DC電源に
接続されるDC電極210が形成されている。
【0096】更に、図15に示すように、第10の誘電
体層S10の下層に位置された第11の誘電体層S11
の一主面に前記DC電極210に接続された内層DC電
極212が形成されている。そして、第2のストリップ
ライン24における第2の接続位置65と第3のストリ
ップライン26における第3の接続位置67とがそれぞ
れビアホール68及び70を介して内層DC電極212
に接続されている。この場合、第10の誘電体層S10
の一主面に形成されたアース電極12bには、前記ビア
ホール68及び70と絶縁を確保するための領域214
及び216が形成されている。
【0097】これにより、図13に示すように、第2及
び第3のストリップライン24及び26の第2及び第3
の接続位置65及び67を介してそれぞれDC電源が接
続され、更に、第2及び第3のストリップライン24及
び26とアース電極12b(GND)間に容量C2及び
C3が形成されたものとなる。
【0098】ここで、積層型誘電体フィルタの利用形態
の一例について説明する。一般に積層型誘電体フィルタ
を利用する場合には、例えば図16に示すように、積層
型誘電体フィルタ220の後段に非平衡−平衡変換素子
222を接続し、更にその後段にIC回路202を接続
する形態が多い。このような形態において、IC回路2
02に別途DC成分を供給するタイプのものがある。
【0099】通常、このような使用形態では、図16に
示すように、積層型誘電体フィルタ220とIC回路2
02との間にDC成分を供給するための専用回路224
が必要になる。しかし、上述した図13〜図15に示す
変形例に係る積層型誘電体フィルタ10Aaの変換部2
8からは、DC成分に受信信号成分が重畳された平衡信
号が出力されることになるため、前記専用回路224を
接続する必要がない。そのため、積層型誘電体フィルタ
10AaとIC回路202を含む回路構成の小型化を図
ることができる。
【0100】次に、第2の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Bについて図17及び図18を参照しな
がら説明する。
【0101】この第2の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Bは、図17に示すように、複数の誘電体
層(S1〜S12:図18参照)が積層、焼成一体化さ
れ、かつ、両主面(第1の誘電体層S1の一主面及び第
12の誘電体層S12の一主面)にそれぞれアース電極
12a及び12bが形成された誘電体基板14を有す
る。
【0102】そして、図18に示すように、誘電体基板
14のうち、誘電体層S1〜S12の積層方向左部にフ
ィルタ部20が形成され、積層方向右部に変換部28が
形成され、更に、積層方向下部に接続部30が形成され
ている。
【0103】また、図17に示すように、誘電体基板1
4の外周面のうち、第4の側面14dには、その中央部
分に非平衡入力端子34が形成され、その両側にアース
電極12eが形成されている。第4の側面14dの反対
側の第1の側面14aには、第1及び第2の平衡出力端
子36a及び36bが形成され、第2及び第3の側面1
4b及び14cにはそれぞれアース電極12d及び12
fが形成されている。これら非平衡入力端子34及び平
衡出力端子36a、36bとアース電極(後述する内層
アース電極を含む)との間には、それぞれ絶縁をとるた
めの領域が確保されている。
【0104】まず、フィルタ部20は、図18に示すよ
うに、第4の誘電体層S4の一主面に形成された1/4
波長の入力側共振器を構成する入力側共振電極16と、
第8の誘電体層S8の一主面に形成された1/4波長の
出力側共振器を構成する出力側共振電極18とを有す
る。これら共振電極16及び18は、途中で屈曲された
L字状の形状を有し、各短絡端が第4の側面14d(図
17参照)のアース電極12eに接続され、各開放端部
分が中間部分よりも幅広に形成されている。
【0105】また、第2の誘電体層S2の一主面には、
一端が非平衡入力端子34に接続された入力電極90が
形成されている。この入力電極90は第2及び第3の誘
電体層S2及びS3間に形成されたビアホール92を介
して入力側共振電極16に電気的に接続されるようにな
っている。
【0106】第3の誘電体層S3の一主面には、一端が
アース電極12eに接続され、第3の誘電体層S3を間
に挟んで入力側共振電極16の開放端部分と重なる内層
アース電極94が形成されている。
【0107】第5の誘電体層S5の一主面には、入力側
共振電極16と第4の誘電体層S4を間に挟んで重な
り、結合調整電極44を構成する第1の電極44aが形
成され、更に、一端がアース電極12eに接続され、第
4の誘電体層S4を間に挟んで入力側共振電極16の開
放端部分と重なる内層アース電極96が形成されてい
る。
【0108】第7の誘電体層S7の一主面には、出力側
共振電極18と第7の誘電体層S7を間に挟んで重な
り、結合調整電極44を構成する第2の電極44bが形
成され、更に、一端がアース電極12eに接続され、第
7の誘電体層S7を間に挟んで出力側共振電極18の開
放端部分と重なる内層アース電極98が形成されてい
る。
【0109】第9の誘電体層S9の一主面には、一端が
アース電極12eに接続され、第8の誘電体層S8を間
に挟んで出力側共振電極18の開放端部分と重なる内層
アース電極100が形成されている。
【0110】なお、結合調整電極44は、上述した第1
及び第2の電極44a及び44bと、第5及び第6の誘
電体層S5及びS6にかけて形成され、かつ、前記第1
及び第2の電極44a及び44bを電気的に接続するビ
アホール44cとで構成されている。
【0111】一方、変換部28は、第3、第7及び第1
0の誘電体層S3、S7及びS10の各一主面に形成さ
れ、それぞれアース電極12d及び12fに接続された
内層アース電極102、104及び106と、第9、第
8、第6及び第5の誘電体層S9、S8、S6及びS5
の一主面に形成された第1〜第4のストリップライン2
2、24、26及び108とを有する。
【0112】第9の誘電体層S9の一主面に形成された
第1のストリップライン22は、第1の始端60から終
端62(誘電体基板14の第1の側面14aに近接する
箇所)にかけて渦巻き状に展開された形状を有する。第
1のストリップライン22のうち、前記第1の始端60
あるいは第1の始端60の近傍位置(第1の接続位置6
1)において、上述した接続電極54の他端がビアホー
ル120を介して電気的に接続されている。
【0113】第2のストリップライン24は、前記第1
のストリップライン22の第1の始端60に対応した位
置に形成された第2の始端64から第1の平衡出力端子
36aに向かって渦巻き状に展開された形状を有する。
第2のストリップライン22のうち、前記第2の始端6
4あるいは第2の始端64の近傍位置(第2の接続位置
65)において、内層アース電極104がビアホール1
10を介して電気的に接続されている。
【0114】第3のストリップライン26は、上述した
第1のストリップライン22の終端62に対応する第3
の始端66から終端112にかけて渦巻き状に収束する
ような形状を有し、第1のストリップライン22におけ
る終端62と第3のストリップライン26における第3
の始端66とは、第6〜第8の誘電体層S6〜S8にか
けて形成されたビアホール114を通じて電気的に接続
されている。
【0115】第4のストリップライン108は、前記第
3のストリップライン26の終端112に対応した位置
に形成された第4の始端118から第2の平衡出力端子
36bに向かって渦巻き状に展開された形状を有する。
第4のストリップライン108のうち、前記第4の始端
118あるいは第4の始端118の近傍位置(第3の接
続位置119)において、内層アース電極102とビア
ホール116を介して電気的に接続されている。
【0116】つまり、この変換部28は、第1のストリ
ップライン22と第2のストリップライン24による一
方のカップリングラインと、第3のストリップライン2
6と第4のストリップライン108による他方のカップ
リングラインとが内層アース電極104にて分離された
形態となっている。
【0117】接続部30は、第10の誘電体層S10の
一主面に、出力側共振電極18の中央部分と対向するよ
うに形成された出力容量電極50と、第11の誘電体層
S11の一主面に形成され、かつ、一端がビアホール5
2を介して出力容量電極50に接続され、他端がビアホ
ール120を介して第1のストリップライン22におけ
る第1の接続位置61に接続された接続電極54にて構
成されている。なお、第10の誘電体層S10の一主面
に形成された内層アース電極106には、前記ビアホー
ル120と絶縁をとるための領域、即ち電極膜が形成さ
れていない領域が確保されている。
【0118】この第2の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Bにおいては、第1の実施の形態に係る積
層型誘電体フィルタ10Aと同様に、小型化を有効に図
ることができると共に、それぞれの設計の自由度を増す
ことができる。
【0119】フィルタ部20と変換部28とのアイソレ
ーションがとれていないため、両者間の不要な結合のお
それがあるが、変換部28において、第1及び第2のス
トリップライン22及び24による一方のカップリング
ラインと、第3及び第4のストリップライン26及び1
08による他方のカップリングラインとを内層アース電
極104にて分離する形態にしたため、カップリングラ
イン同士での干渉を抑制することができ、変換部28に
おける入出力特性のバランスを良好にすることができ
る。
【0120】また、この第2の実施の形態に係る積層型
誘電体フィルタ10Bにおいても、第1の実施の形態に
係る積層型誘電体フィルタ10Aと同様に、入力側共振
器及び出力側共振器を構成する各共振電極16及び18
の形成面と、アース電極12a及び12bの形成面とが
互いに平行であり、かつ、フィルタ部20の非平衡入力
端子34の形成面と、変換部28を構成する各ストリッ
プライン22、24、26及び108の形成面とが互い
に直交した関係にあるが、非平衡入力端子34が各スト
リップライン22、24、26及び108から離れた位
置に形成されるため、非平衡入力端子34と各ストリッ
プライン22、24、26及び108との不要な干渉を
なくすことができ、各ストリップライン22、24、2
6及び108に図2に示すような逃げ80を設ける必要
がなくなる。これは、特性の向上につながる。
【0121】この第2の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Bにおいても、第1〜第4のストリップラ
イン22、24、26及び108の幅や電気的有効長
さ、並びに第3〜第9の誘電体層S3〜S9の誘電率を
適宜変更することで、変換部28の出力インピーダン
ス、レベルバランス及び位相バランスを調整することが
できる。
【0122】第1のストリップライン22の電気的有効
長さを変更する場合は、第1のストリップライン22上
の第1の接続位置61を適宜変更することで容易に実現
でき、第2のストリップライン24の電気的有効長さを
変更する場合は、第2の接続位置65を適宜変更するこ
とで容易に実現できる。
【0123】また、第3のストリップライン26の電気
的有効長さを変更する場合は、第3のストリップライン
26の終端112の位置を変えることで容易に実現で
き、第4のストリップライン108の電気的有効長さを
変更する場合は、第4のストリップライン108上の第
3の接続位置119を適宜変更することで容易に実現で
きる。
【0124】また、例えば図19に示すように、第5及
び第8の誘電体層S5及びS8の誘電率をε1、第3、
第4、第6、第7及び第9の誘電体層S3、S4、S
6、S7及びS9の各誘電率をε2としたとき、ε1<
ε2に設定した場合、変換部28の出力インピーダンス
は高くなり、ε1>ε2に設定した場合、出力インピー
ダンスは低くなる。
【0125】また、この第2の実施の形態においても、
変換部28の出力段に等価的にリアクタンス回路を接続
した形態にすることができ、変換部28の出力インピー
ダンスを適宜変更することができる。また、変換部28
の入力インピーダンスを任意の値に調整することができ
る。
【0126】次に、この第2の実施の形態に係る積層型
誘電体フィルタ10Bの変形例について図20及び図2
1を参照しながら説明する。
【0127】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Baは、上述した第2の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Bとほぼ同様の構成を有するが、以下の
点で異なる。
【0128】即ち、図20に示すように、誘電体基板1
4の第1の側面14aのうち、第1及び第2の平衡出力
端子36a及び36bの間に、DC電源に接続されるD
C電極210が形成されている。
【0129】更に、図21に示すように、第6の誘電体
層S6と第7の誘電体層S7との間に新たに積層された
第20の誘電体層S20の一主面に前記DC電極210
に接続された第1の内層DC電極230が形成され、第
2の誘電体層S2と第3の誘電体層S3との間に新たに
積層された第21の誘電体層S21の一主面に前記DC
電極210に接続された第2の内層DC電極232が形
成されている。
【0130】そして、第2のストリップライン24にお
ける第2の接続位置65がビアホール110を介して第
1の内層DC電極230に接続され、第4のストリップ
ライン108における第3の接続位置119がビアホー
ル116を介して第2の内層DC電極232に接続され
ている。この場合、第7の誘電体層S7及び第3の誘電
体層S3の各一主面に形成された内層アース電極104
及び102には、各ビアホール110及び116と絶縁
を確保するための領域234及び236が形成されてい
る。
【0131】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Baにおいては、積層型誘電体フィルタ10Baの後
段に別途DC成分を供給するタイプのIC回路を接続す
る場合において、変換部28からは、DC成分に受信信
号成分が重畳された平衡信号が出力されることになるた
め、IC回路202にDC成分を供給するための専用回
路を接続する必要がない。その結果、積層型誘電体フィ
ルタ10BaとIC回路202を含む回路構成の小型化
を図ることができる。
【0132】次に、第3の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Cについて図22及び図23を参照しな
がら説明する。
【0133】この第3の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Cは、図22に示すように、複数の誘電体
層(S1〜S15:図23参照)が積層、焼成一体化さ
れ、かつ、両主面にそれぞれアース電極12a及び12
bが形成された誘電体基板14を有する。特に、この第
3の実施の形態では、第1〜第15の誘電体層S1〜S
15の各一主面とアース電極12a及び12bの形成面
とが直交した関係にある。
【0134】そして、図23に示すように、誘電体基板
14のうち、誘電体層S1〜S15の積層方向前半部分
にフィルタ部20が形成され、積層方向後半部分に変換
部28が形成され、積層方向中央部分に、接続部30が
形成されている。
【0135】また、図22に示すように、誘電体基板1
4の外周面のうち、第2の側面14bには、その中央部
分に非平衡入力端子34が形成され、第4の側面14d
には、第1の平衡出力端子36aが形成され、第1の側
面14aには、第2の平衡出力端子36bが形成されて
いる。更に、非平衡入力端子34及び各平衡出力端子3
6a、36bとアース電極(内層アース電極を含む)と
の間には、それぞれ絶縁をとるための領域が確保されて
いる。
【0136】まず、フィルタ部20は、図23に示すよ
うに、第4の誘電体層S4の一主面に形成された1/4
波長の入力側共振器を構成する入力側共振電極16と、
第7の誘電体層S7の一主面に形成された1/4波長の
出力側共振器を構成する出力側共振電極18とを有す
る。これら共振電極16及び18の開放端部分は中間部
分よりも幅広に形成され、短絡端部分は、上下のアース
電極12a及び12b(図22参照)に接続されるよう
に二股に分かれた形状となっている。
【0137】また、第2の誘電体層S2の一主面には入
力電極90が形成されている。この入力電極90は、第
1の誘電体層S1に形成されたビアホール130を介し
て非平衡入力端子34に電気的に接続され、第2及び第
3の誘電体層S2及びS3にかけて形成されたビアホー
ル92を介して入力側共振電極16に電気的に接続され
ている。なお、この入力電極90は、インピーダンス調
整用の電極であり、この例では50Ωに調整するように
している。
【0138】第3の誘電体層S3の一主面には、両端が
それぞれアース電極12a及び12bに接続され、第3
の誘電体層S3を間に挟んで入力側共振電極16の開放
端部分と重なる内層アース電極94が形成されている。
【0139】第5の誘電体層S5の一主面には、入力側
共振電極16と第4の誘電体層S4を間に挟んで重な
り、結合調整電極44を構成する第1の電極44aが形
成され、更に、両端がそれぞれアース電極12a及び1
2bに接続され、第4の誘電体層S4を間に挟んで入力
側共振電極16の開放端部分と重なる内層アース電極9
6が形成されている。
【0140】第6の誘電体層S6の一主面には、出力側
共振電極18と第6の誘電体層S6を間に挟んで重な
り、結合調整電極44を構成する第2の電極44bが形
成され、更に、両端がそれぞれアース電極12a及び1
2bに接続され、第6の誘電体層S6を間に挟んで出力
側共振電極18の開放端部分と重なる内層アース電極9
8が形成されている。
【0141】なお、結合調整電極44は、上述した第1
及び第2の電極44a及び44bと、第5の誘電体層S
5に形成され、かつ、前記第1及び第2の電極44a及
び44bを電気的に接続するビアホール44cとで構成
されている。
【0142】第8の誘電体層S8の一主面には、両端が
それぞれアース電極12a及び12bに接続され、第7
の誘電体層S7を間に挟んで出力側共振電極18の開放
端部分と重なる内層アース電極100が形成され、更
に、出力側共振電極18の中央部分に対して第7の誘電
体層S7を間に挟んで重なり、かつ、一端が変換部28
に接続されたL字状の接続電極54が形成されている。
この接続電極54は、出力容量電極50を兼ねた機能を
有し、該接続電極54にて接続部30が構成されてい
る。
【0143】また、第9の誘電体層S9の一主面には、
それぞれアース電極12a及び12bに接続され、フィ
ルタ部20と変換部28とのアイソレーションを目的と
した内層アース電極32が形成されている。
【0144】一方、変換部28は、第12及び第15の
誘電体層S12及びS15の各一主面に形成され、それ
ぞれアース電極12a及び12bに接続された内層アー
ス電極104及び132と、第10、第11、第13及
び第14の誘電体層S10、S11、S13及びS14
の各一主面に形成された第1〜第4のストリップライン
22、24、26及び108とを有する。
【0145】第10の誘電体層S10の一主面に形成さ
れた第1のストリップライン22は、誘電体基板14の
下面に近接する位置に形成された第1の始端60から終
端62(第10の誘電体層S10のほぼ中央部分)にか
けて渦巻き状に収束された形状を有する。第1のストリ
ップライン22のうち、前記第1の始端60あるいは第
1の始端60の近傍位置(第1の接続位置61)におい
て、上述した接続電極54の他端がビアホール120を
介して電気的に接続されている。
【0146】第2のストリップライン24は、第11の
誘電体層S11のほぼ中央部分に形成された第2の始端
64から第1の平衡出力端子36aに向かって渦巻き状
に展開された形状を有する。第2のストリップライン2
2のうち、前記第2の始端64あるいは第2の始端64
の近傍位置(第2の接続位置65)において、内層アー
ス電極104がビアホール110を介して電気的に接続
されている。
【0147】第3のストリップライン26は、上述した
第1のストリップライン22の終端に対応する第3の始
端66から終端112(誘電体基板14の下面に近接す
る位置に形成されている)に向かって渦巻き状に展開さ
れた形状を有し、前記第1の始端62と第3の始端66
とは、第10〜第12の誘電体層S10〜S12にかけ
て形成されたビアホール114を通じて電気的に接続さ
れている。なお、第12の誘電体層S12の一主面に形
成された内層アース電極104には、前記ビアホール1
14と絶縁をとるための領域、即ち電極膜が形成されて
いない領域が確保されている。
【0148】第4のストリップライン108は、第14
の誘電体層S14のほぼ中央部分に形成された第4の始
端118から第2の平衡出力端子36bに向かって渦巻
き状に展開された形状を有する。第4のストリップライ
ン108のうち、前記第4の始端118あるいは第4の
始端118の近傍位置(第3の接続位置119)におい
て、内層アース電極132とビアホール116を介して
電気的に接続されている。
【0149】つまり、この変換部28においても、上述
した第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ10
Bの変換部28と同様に、第1及び第2のストリップラ
イン22及び24による一方のカップリングラインと、
第3及び第4のストリップライン26及び108による
他方のカップリングラインとが内層アース電極104に
て分離された形態となっている。
【0150】また、この第3の実施の形態においても、
第1の実施の形態と同様に、誘電体基板14を構成する
複数の誘電体層として、任意に設定した異種材料による
第1〜第15の誘電体層S1〜S15を使用し、これら
の誘電体層S1〜S15を積層、焼成一体化するように
している。
【0151】特に、フィルタ部20の容量を形成する部
分の誘電体層(第1〜第8の誘電体層S1〜S8)とし
て高誘電率(例えばε=25)の誘電体層を使用し、変
換部28における誘電体層(第9〜第15の誘電体層S
9〜S15)として高誘電率(例えばε=7)の誘電体
層を使用している。
【0152】この第3の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Cにおいては、第1の実施の形態に係る積
層型誘電体フィルタ10Aと同様に、小型化を有効に図
ることができると共に、それぞれの設計の自由度を増す
ことができる。しかも、フィルタ部20と変換部28と
のアイソレーションが内層アース電極32によって確保
されているため、両者間の不要な結合を有効に防止する
ことができる。
【0153】また、変換部28において、第1及び第2
のストリップライン22及び24による一方のカップリ
ングラインと、第3及び第4のストリップライン26及
び108による他方のカップリングラインとを内層アー
ス電極104にて分離する形態にしたため、カップリン
グライン同士での干渉を抑制することができ、変換部2
8における出力特性のバランスを良好にすることができ
る。
【0154】更に、この第3の実施の形態に係る積層型
誘電体フィルタ10Cにおいては、入力側共振器及び出
力側共振器を構成する各共振電極16及び18の形成面
と、アース電極12a及び12bの形成面とが互いに直
交しており、また、フィルタ部20の非平衡入力端子3
4の形成面と、変換部28を構成する各ストリップライ
ン22、24、26及び108の形成面とが互いに平行
な関係にあるため、非平衡入力端子34と各ストリップ
ライン22、24、26及び108とを離れた位置に形
成することが可能となり、非平衡入力端子34と各スト
リップライン22、24、26及び108との不要な干
渉をなくすことができる。
【0155】また、フィルタ部20の容量を形成する部
分の誘電体層の誘電率を、変換部28の誘電体層の誘電
率よりも高くしたので、フィルタ部20での電極面積の
縮小化を図ることができると共に、変換部28での浮遊
結合を抑制することができる。
【0156】この第3の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Cにおいても、第1〜第4のストリップラ
イン22、24、26及び108の幅や電気的有効長
さ、並びに第9〜第15の誘電体層S9〜S15の誘電
率を適宜変更することで、変換部28の出力インピーダ
ンス、レベルバランス及び位相バランスを調整すること
ができる。
【0157】また、この第3の実施の形態においても、
変換部28の出力段に等価的にリアクタンス回路を接続
した形態にすることができ、変換部28の出力インピー
ダンスを適宜変更することができる。また、変換部28
の入力インピーダンスを任意の値に調整することができ
る。
【0158】次に、この第3の実施の形態に係る積層型
誘電体フィルタ10Cの変形例について図24及び図2
5を参照しながら説明する。
【0159】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Caは、上述した第3の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Cとほぼ同様の構成を有するが、以下の
点で異なる。
【0160】即ち、図24に示すように、誘電体基板1
4の第3の側面14cのうち、第1及び第2の平衡出力
端子36a及び36bの間に、DC電源に接続されるD
C電極210が形成されている。
【0161】更に、図25に示すように、第15の誘電
体層S15の次に位置された第16の誘電体層S16の
一主面に前記DC電極210に接続された内層DC電極
240が形成されている。そして、第2のストリップラ
イン24における第2の接続位置65と第4のストリッ
プライン108における第3の接続位置119とがそれ
ぞれビアホール110及び116を介して内層DC電極
240に接続されている。この場合、第12の誘電体層
S12の一主面に形成された内層アース電極104に
は、前記ビアホール110と絶縁を確保するための領域
242が形成され、第15の誘電体層S15の一主面に
形成された内層アース電極132には、前記ビアホール
116と絶縁を確保するための領域244が形成されて
いる。
【0162】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Caにおいても、積層型誘電体フィルタ10Caの後
段に別途DC成分を供給するタイプのIC回路202を
接続する場合において、IC回路202にDC成分を供
給するための専用回路を接続する必要がない。その結
果、積層型誘電体フィルタとIC回路を含む回路構成の
小型化を図ることができる。
【0163】次に、第4の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Dについて図26及び図27を参照しな
がら説明する。
【0164】この第4の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Dは、上述した第1〜第3の実施の形態に
係る積層型誘電体フィルタ10A〜10Cとは異なり、
平衡入力方式で、かつ、平衡出力方式の構成を有する。
【0165】具体的には、この第4の実施の形態に係る
積層型誘電体フィルタ10Dは、図26に示すように、
複数の誘電体層(S1〜S15:図27参照)が積層、
焼成一体化され、かつ、両主面(第1の誘電体層S1の
一主面及び第15の誘電体層S15の一主面)にそれぞ
れアース電極12a及び12bが形成された誘電体基板
14を有する。
【0166】そして、図27に示すように、誘電体基板
14のうち、誘電体層S1〜S15の積層方向上部に例
えば入力側変換部28Aが形成され、積層方向下部に出
力側変換部28Bが形成され、更に、積層方向中央部に
フィルタ部20が形成されている。また、入力側変換部
28Aとフィルタ部20との間には入力側接続部30A
が形成され、出力側変換部28Bとフィルタ部20との
間には出力側接続部30Bが形成されている。つまり、
この第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ10
Dは、第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ1
0Aに入力側変換部28A及び入力側接続部30Aが追
加された構成を有する。
【0167】従って、第1の実施の形態に係る積層型誘
電体フィルタ10Aと対応する構成部材には同じ符号を
付してその重複説明を省略する。また、入力側変換部2
8A及び出力側変換部28B並びに入力側接続部30A
及び出力側接続部30Bの各構成部材には、入力側の符
号にAを付し、出力側の符号にBを付して、これら変換
部28A、28B並びに接続部30A、30Bの重複説
明を省略する。
【0168】この第4の実施の形態では、フィルタ部2
0の上方に入力側変換部28Aが配置されることから、
第1の入力側共振電極16a及び第1の出力側共振電極
18aが形成された第7の誘電体層S7と、第2の入力
側共振電極16b及び第2の出力側共振電極18bが形
成された第9の誘電体層S9との間に配置された第8の
誘電体層の一主面に結合調整電極44を形成するように
している。
【0169】また、第1及び第2の入力側共振電極16
a及び16b間には、各開放端部分を電気的に接続する
ビアホール150が形成され、第1及び第2の出力側共
振電極18a及び18b間には、各開放端部分を電気的
に接続するビアホール152が形成されている。
【0170】また、図26に示すように、誘電体基板1
4の外周面のうち、第2の側面14bには、中央部分に
アース電極12dが形成され、その両側に第1及び第2
の平衡入力端子34a及び34bが形成されている。第
3の側面14cには、中央部分にアース電極12fが形
成され、その両側に第1及び第2の平衡出力端子36a
及び36bが形成されている。なお、第1及び第4の側
面14a及び14dにはそれぞれアース電極12c及び
12eが形成されている。これら平衡入力端子34a、
34b及び平衡出力端子36a、36bとアース電極
(内層アース電極を含む)との間には、それぞれ絶縁を
とるための領域が確保されている。
【0171】この第4の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Dにおいては、1/4波長の共振器を用い
た平衡入出力方式の積層型誘電体フィルタを容易に作製
することができると共に、該積層型誘電体フィルタの小
型化をも図ることができる。
【0172】この第4の実施の形態に係る積層型誘電体
フィルタ10Dにおいても、出力側変換部28Bにおけ
る第1のストリップライン22Bの第1の部分22Ba
及び第2の部分22Bb、第2のストリップライン24
B及び第3のストリップライン26Bの各幅や電気的有
効長さ、並びに第12〜第14の誘電体層S12〜S1
4の誘電率を適宜変更することで、出力側変換部28B
の出力インピーダンス、レベルバランス及び位相バラン
スを調整することができる。
【0173】また、この第4の実施の形態においても、
出力側変換部28Bの出力段に等価的にリアクタンス回
路を接続した形態にすることができ、出力側変換部28
Bの出力インピーダンスを適宜変更することができる。
また、出力側変換部28Bの入力インピーダンスを任意
の値に調整することができる。
【0174】次に、第4の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Dの変形例について図28及び図29を
参照しながら説明する。
【0175】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Daは、上述した第4の実施の形態に係る積層型誘電
体フィルタ10Dとほぼ同様の構成を有するが、以下の
点で異なる。即ち、図28に示すように、誘電体基板1
4の第3の側面14cのうち、第1及び第2の平衡出力
端子36a及び36bの間に、DC電源に接続されるD
C電極210が形成されている。
【0176】更に、図29に示すように、第15の誘電
体層S15の下層に位置された第16の誘電体層S16
の一主面に前記DC電極210に接続された内層DC電
極250が形成されている。そして、第2のストリップ
ライン24Bにおける第2の接続位置65Bと第3のス
トリップライン26Bにおける第3の接続位置67Bと
がそれぞれビアホール68B及び70Bを介して内層D
C電極250に接続されている。この場合、第10の誘
電体層S10の一主面に形成されたアース電極12bに
は、前記ビアホール68B及び70Bと絶縁を確保する
ための領域252及び254が形成されている。
【0177】この変形例に係る積層型誘電体フィルタ1
0Daにおいては、積層型誘電体フィルタ10Daの後
段に別途DC成分を供給するタイプのIC回路202を
接続する場合において、IC回路202にDC成分を供
給するための専用回路を接続する必要がない。その結
果、積層型誘電体フィルタ10DaとIC回路202を
含む回路構成の小型化を図ることができる。
【0178】なお、この発明に係る積層型誘電体フィル
タは、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸
脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろん
である。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る積層
型誘電体フィルタによれば、以下の効果を奏することが
できる。
【0180】(1)高周波増幅回路等の接続を考慮して
平衡入出力を実現しながらも、小型化を有効に図ること
ができる。
【0181】(2)非平衡−平衡変換部の後段にIC回
路を接続する場合に、IC回路に対して別途DC電源を
接続するための回路を挿入する必要がなくなり、部品点
数の削減、挿入損失の抑制並びにIC回路を含めたサイ
ズの小型化を図ることができる。
【0182】(3)非平衡−平衡変換部の後段にIC回
路を接続する場合に、非平衡−平衡変換部とIC回路間
のインピーダンス整合のための回路を挿入する必要がな
くなり、部品点数の削減、挿入損失の抑制並びにIC回
路を含めたサイズの小型化を図ることができる。
【0183】(4)設計の自由度を増すことができる。
【0184】(5)フィルタ部での電極面積の縮小化を
図ることができると共に、非平衡−平衡変換部での浮遊
結合を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
を示す分解斜視図である。
【図3】比較例と実施例の通過特性と反射特性を示す図
である。
【図4】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
における変換部の等価回路を示す図である。
【図5】図5Aは第1のストリップラインにおいて第1
の部分の幅を狭くした例を示す説明図であり、図5Bは
第2及び第3のストリップラインのうち、第2のストリ
ップラインの幅を狭くした例を示す説明図である。
【図6】変換部における積層された誘電体層の各誘電率
の関係を示す説明図である。
【図7】非平衡−平衡変換素子の後段にIC回路を接続
した場合の利用形態を示す回路図である。
【図8】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィルタ
の後段にIC回路を接続した場合の利用形態を示す回路
図である。
【図9】変換部の出力側に等価的にリアクタンス回路を
接続させる一例を示す回路図である。
【図10】変換部の出力側に等価的にリアクタンス回路
を接続させる他の例を示す回路図である。
【図11】変換部の入力インピーダンスを調整する方法
の一例を示す回路図である。
【図12】変換部の入力インピーダンスを調整する方法
の他の例を示す回路図である。
【図13】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例における変換部の等価回路を示す図である。
【図14】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す斜視図である。
【図15】第1の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す分解斜視図である。
【図16】一般的な積層型誘電体フィルタの利用形態を
示す説明図である。
【図17】第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す斜視図である。
【図18】第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す分解斜視図である。
【図19】変換部における積層された誘電体層の各誘電
率の関係を示す説明図である。
【図20】第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す斜視図である。
【図21】第2の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す分解斜視図である。
【図22】第3の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す斜視図である。
【図23】第3の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す分解斜視図である。
【図24】第3の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す斜視図である。
【図25】第3の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す分解斜視図である。
【図26】第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す斜視図である。
【図27】第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タを示す分解斜視図である。
【図28】第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す斜視図である。
【図29】第4の実施の形態に係る積層型誘電体フィル
タの変形例を示す分解斜視図である。
【図30】従来例に係る積層型誘電体フィルタを示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
10A、10Aa、10B、10Ba、10C、10C
a、10D、10Da…積層型誘電体フィルタ 12a〜12f…アース電極 14…誘電体
基板 20…フィルタ部 22…第1の
ストリップライン 24…第2のストリップライン 26…第3の
ストリップライン 28、28A、28B…変換部 30、30
A、30B…接続部 32、40、42、46、48、94、96、98、1
00、102、104、106、132…内層アース電
極 34…非平衡入力端子 36a…第1
の平衡出力端子 36b…第2の平衡出力端子 50…出力容
量電極 54…接続電極 108…第4
のストリップライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 靖彦 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 平井 隆己 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 門田 和博 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 阪 太伸 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 木村 広伸 長野県佐久市猿久保664−1 双信電機株 式会社千曲工場内 Fターム(参考) 5J006 HB05 JA01 NA03 5J014 CA00

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の誘電体層が積層されて構成された誘
    電体基板内に、複数の共振器を有する非平衡入出力方式
    のフィルタ部と、ストリップラインを有する非平衡−平
    衡変換部とが一体化されていることを特徴とする積層型
    誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記誘電体基板は、異種材料による複数の誘電体層が積
    層されて構成されていることを特徴とする積層型誘電体
    フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記フィルタ部における誘電体層の誘電率が、前記非平
    衡−平衡変換部の誘電体層の誘電率よりも高いことを特
    徴とする積層型誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層
    型誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体基板のうち、前記複数の誘電体層の積層方向
    上部又は下部に前記フィルタ部が形成され、それ以外の
    部分に非平衡−平衡変換部が形成されていることを特徴
    とする積層型誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層
    型誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体基板のうち、前記複数の誘電体層における積
    層方向の左部又は右部に前記フィルタ部が形成され、そ
    れ以外の部分に前記非平衡−平衡変換部が形成されてい
    ることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の積層型誘電体フィル
    タにおいて、 前記誘電体基板の両主面にアース電極が形成され、 前記複数の共振器を構成する共振電極の形成面と、前記
    アース電極の形成面とが互いに平行であることを特徴と
    する積層型誘電体フィルタ。
  7. 【請求項7】請求項4又は5記載の積層型誘電体フィル
    タにおいて、 前記フィルタ部の入出力端子の形成面と、前記非平衡−
    平衡変換部を構成するストリップラインの形成面とが互
    いに直交していることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  8. 【請求項8】請求項4記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記誘電体基板の両主面にアース電極が形成され、 前記複数の共振器を構成する共振電極の形成面と、前記
    アース電極の形成面とが互いに直交していることを特徴
    とする積層型誘電体フィルタ。
  9. 【請求項9】請求項4記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記フィルタ部の入出力端子の形成面と、前記非平衡−
    平衡変換部を構成するストリップラインの形成面とが互
    いに平行であることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項に記載の積
    層型誘電体フィルタにおいて、 前記フィルタ部の入力側及び/又は出力側に前記非平衡
    −平衡変換部が接続部を通じて接続されていることを特
    徴とする積層型誘電体フィルタ。
  11. 【請求項11】請求項10記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記アース電極に接続された内層ア
    ース電極を有し、 前記接続部は、前記非平衡−平衡変換部に対し、前記内
    層アース電極を隔てて形成され、かつ、前記非平衡−平
    衡変換部の非平衡入出力部と電気的に接続されているこ
    とを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  12. 【請求項12】請求項11記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記内層アース電極は、少なくとも前記フィルタ部と前
    記非平衡−平衡変換部との間のアイソレーションを目的
    として形成されていることを特徴とする積層型誘電体フ
    ィルタ。
  13. 【請求項13】請求項10〜12のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記接続部は、前記フィルタ部に対して容量を介して接
    続された接続電極を有することを特徴とする積層型誘電
    体フィルタ。
  14. 【請求項14】請求項11〜13のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記非平衡−平衡変換部は、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力
    部を構成する第1のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が一方の平
    衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置でアー
    ス電極に接続された第2のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が他方の平
    衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置でアー
    ス電極に接続された第3のストリップラインとを有する
    ことを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  15. 【請求項15】請求項14記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記アース電極に接続される内層ア
    ース電極を有し、 前記第2及び第3のストリップラインの他端はビアホー
    ルを介して前記内層アース電極に接続されていることを
    特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  16. 【請求項16】請求項11〜13のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体基板の表面にDC電源に接続されるDC電極
    が形成され、 前記非平衡−平衡変換部は、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力
    部を構成する第1のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が一方の平
    衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記
    DC電極に接続された第2のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端部が他方の平
    衡入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記
    DC電極に接続された第3のストリップラインとを有す
    ることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  17. 【請求項17】請求項16記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記アース電極に接続された内層ア
    ース電極を有し、 前記第2及び第3のストリップライン上の各任意の位置
    は、それぞれビアホールを介して、かつ、前記内層アー
    ス電極を隔てて前記DC電極に接続されていることを特
    徴とする積層型誘電体フィルタ。
  18. 【請求項18】請求項17記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記DC電極に接続された内層DC
    電極を有し、 第2及び第3のストリップライン上の各任意の位置は、
    それぞれ前記ビアホールを介して前記内層DC電極に接
    続されていることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  19. 【請求項19】請求項14〜18のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記第2及び第3のストリップラインは、前記複数の平
    衡入出力端子を結ぶ線分の2等分線を中心に線対称とな
    るように配置され、各物理長がほぼ同一とされているこ
    とを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  20. 【請求項20】請求項14〜19のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記第1のストリップラインにおける前記第2のストリ
    ップラインに対応する第1の部分の幅、該第1の部分の
    長さ、前記第1のストリップラインにおける前記第3の
    ストリップラインに対応する第2の部分の幅、該第2の
    部分の長さ、前記第2のストリップラインの幅、該第2
    のストリップラインの電気的有効長さ、前記第3のスト
    リップラインの幅、該第3のストリップラインの電気的
    有効長さ並びに前記第1のストリップラインと前記第2
    及び第3のストリップラインとの間における誘電体層の
    誘電率が、前記非平衡−平衡変換部の出力インピーダン
    ス、レベルバランス、位相バランスに応じて設定されて
    いることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  21. 【請求項21】請求項20記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記非平衡−平衡変換部の入力インピーダンスが50Ω
    以外の値であることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  22. 【請求項22】請求項11〜13のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記非平衡−平衡変換部は、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力
    部を構成する第1のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が一方の平衡
    入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記ア
    ース電極に接続された第2のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記第1のストリ
    ップラインの他端と接続された第3のストリップライン
    と、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が他方の平衡
    入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記ア
    ース電極に接続された第4のストリップラインとを有す
    ることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  23. 【請求項23】請求項22記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記第2のストリップラインが形成された誘電体層と、
    前記第3のストリップラインが形成された誘電体層との
    間に前記アース電極に接続された内層アース電極が形成
    され、 前記第2のストリップライン上の任意の位置が前記内層
    アース電極に接続されていることを特徴とする積層型誘
    電体フィルタ。
  24. 【請求項24】請求項11〜13のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記誘電体基板の表面にDC電源に接続されるDC電極
    が形成され、 前記非平衡−平衡変換部は、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記非平衡入出力
    部を構成する第1のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が一方の平衡
    入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記D
    C電極に接続された第2のストリップラインと、 誘電体層の一主面に形成され、一端が前記第1のストリ
    ップラインの他端と接続された第3のストリップライン
    と、 誘電体層の一主面に形成され、かつ、一端が他方の平衡
    入出力端子に接続され、ライン上の任意の位置で前記D
    C電極に接続された第4のストリップラインとを有する
    ことを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  25. 【請求項25】請求項24記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記アース電極に接続された内層ア
    ース電極を有し、 前記第2及び第4のストリップライン上の各任意の位置
    は、それぞれビアホールを介して、かつ、前記内層アー
    ス電極を隔てて前記DC電極に接続されていることを特
    徴とする積層型誘電体フィルタ。
  26. 【請求項26】請求項25記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記誘電体基板内に前記DC電極に接続された内層DC
    電極を有し、 前記第2及び第4のストリップライン上の各任意の位置
    は、それぞれ前記ビアホールを介して前記内層DC電極
    に接続されていることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  27. 【請求項27】請求項22〜26のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 前記第1のストリップラインの幅、該第1のストリップ
    ラインの長さ、前記第2のストリップラインの幅、該第
    2のストリップラインの電気的有効長さ、前記第3のス
    トリップラインの幅、該第3のストリップラインの長
    さ、前記第4のストリップラインの幅、該第4のストリ
    ップラインの電気的有効長さ並びに前記第1のストリッ
    プラインから第4のストリップライン間における1以上
    の誘電体層の誘電率が、前記非平衡−平衡変換部の出力
    インピーダンス、レベルバランス、位相バランスに応じ
    て設定されていることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  28. 【請求項28】請求項27記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記非平衡−平衡変換部の入力インピーダンスが50Ω
    以外の値であることを特徴とする積層型誘電体フィル
    タ。
  29. 【請求項29】請求項10〜28のいずれか1項に記載
    の積層型誘電体フィルタにおいて、 複数の共振器間の結合度を調整する結合調整電極が、前
    記接続部に対し、前記共振器を隔てた位置に形成されて
    いることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  30. 【請求項30】請求項29記載の積層型誘電体フィルタ
    において、 前記共振器が積層方向に配置された複数の共振電極にて
    構成されている場合、前記結合調整電極は、前記共振電
    極間に配された1以上の誘電体層のうち、1つの誘電体
    層の一主面に形成されていることを特徴とする積層型誘
    電体フィルタ。
  31. 【請求項31】請求項1〜30のいずれか1項に記載の
    積層型誘電体フィルタにおいて、 前記フィルタ部を構成する複数の共振器の各共振周波数
    が異なり、 前記非平衡−平衡変換部の出力側に等価的にリアクタン
    ス素子が接続されていることを特徴とする積層型誘電体
    フィルタ。
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