JP2003168904A - バラントランス - Google Patents

バラントランス

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JP2003168904A
JP2003168904A JP2001365691A JP2001365691A JP2003168904A JP 2003168904 A JP2003168904 A JP 2003168904A JP 2001365691 A JP2001365691 A JP 2001365691A JP 2001365691 A JP2001365691 A JP 2001365691A JP 2003168904 A JP2003168904 A JP 2003168904A
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Yutaka Makino
豊 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリップラインのライン長をλ/4からλ/
8へと短縮する事で小型化が可能となるバラントランス
を提供することである 【解決手段】第1〜第3の分布定数線路1〜3を有し、
第1の分布定数線路1の一端を信号入力端子INとし、
第1、第2の分布定数線路1、2の一端を互いに接続
し、第2の分布定数線路2の他端と第3の分布定数線路
3の一端を接地し、第1の分布定数線路1の他端を信号
出力端子OUT1とし、第3の分布定数線路3の他端を
信号出力端子OUT2としてなり、第2の分布定数線路
2と第1、第3の分布定数線路1、3のそれぞれが電磁
界結合可能に互いに対向して配設されているバラントラ
ンスにおいて、第1〜第3の分布定数線路1〜3の互い
に電磁界結合する部分の長さが、使用する信号の周波数
においてλ/8に形成したことを特徴とするバラントラ
ンスである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はバラントランスに
関し、特にたとえばUHF帯以上の高周波回路における
伝送線路のインピーダンスを変換するためのインピーダ
ンス変換器や平衡伝送線路の信号及び不平衡伝送線路の
信号を相互に変換するための信号変換器、位相変換器な
どに用いるバラントランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバラントランス100の構造を図
9に示す。従来のバラントランス100は特開平10−
163715公報に記載されているように、誘電体基板
上に3本のλ/4のストリップライン101、102、
103が順次互いに平行に並べるとともに、ストリップ
ライン101、102、103同士が互いに電磁界結合
可能に配置されていた。その接続としては、ストリップ
ライン101の一端が入力端子200に接続され、スト
リップライン101、102の一端が接続され、ストリ
ップライン102の他端とストリップライン103の一
端を接地し、ストリップライン101の他端を信号出力
端子201と接続し、ストリップライン103の他端を
信号出力端子202と接続してなる。
【0003】そして、上述の構成により入力端子200
から信号が入力されると、一部がストリップライン10
1とストリップライン102との電磁界結合により信号
出力端子201から出力されるとともに、一部はストリ
ップライン102とストリップライン103との電磁界
結合により信号出力端子202から信号が出力され、こ
の時の信号出力端子201、202から出力される信号
の位相は、互いに180度ずれたものになる。このよう
にして、信号のレベルが略等しく位相が180度ずれた
2つの信号に分けられるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の携帯電話に代表
されるように高周波を用いる電子機器の小型化に伴っ
て、電子部品の小型化の要請が多くなってきている。し
かしながら、電子部品の小型化の要請に応じるために
は、バラントランス100においても更なる小型化が要
求されるが、従来のバラントランス100は、誘電体基
板上にλ/4波長のストリップライン101、102、
103をそれぞれ直線状に形成しているので、誘電体基
板の大きさもある程度決まってしまい、小型化は困難と
なっていた。
【0005】また、ストリップラインを渦巻き状に形成
して誘電体基板上の実質的な面積を小さくしている提案
もなされているが、近年、バラントランス単体で設計さ
れることはなく、他のフィルタ部品とモジュール化させ
る要求があり、更なる小型化が求められていた。
【0006】しかしながら、単にストリップラインの実
質的な長さを短くしたとしても、挿入損失が低下し、出
力レベルが低下するという問題点を有していた。
【0007】また、誘電体基板の材料として高誘電率の
ものを用いることによりλ/4波長のストリップライン
101、102、103の実質的な長さを短くすること
が可能であるが、高価であり材料の選択性が落ちるとい
う問題点があった。という問題点を有している。
【0008】一方、従来のバラントランス100におい
て、ストリップライン101とストリップライン103
に電磁界結合するのがストリップライン102で共通と
なっており、設計においても、ストリップライン間で一
方の電磁界結合状態を決定した後、同じような他方の電
磁界結合状態を得るようにするのは難しかった。
【0009】しかも、バラントランスの本来の特性であ
る信号出力端子201および202から出力されるAmpl
itude Balance(出力レベルの差)が0に近くなるよう
に設計するのも困難であった。即ち、図7(a)に信号
出力端子201、202の2つ出力信号のレベル差を示
すが、例えば、2.2〜2.6GHzの周波数帯において
使用する場合、周波数帯が2.1GHzでは2つ出力信号
のレベル差が1.2dBと大きな信号レベル差があり、
2.5GHzでは0.8dBと略レベルが等しい出力信号が
得られるといったように周波数のバラツキがあり、バラ
ントランスを製造する製造バラツキによって2つ出力信
号のレベル差が異なりすぎるという問題点を有してい
た。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は挿入損失が向上し、かつ、高い
出力レベルが得られるとともに、小型化を図ることがで
きるバラントランスを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、小型化を達成
しつつ、ストリップライン間の結合レベルの調整を容易
にし、製造により製品にバラツキがあったとしても何れ
の周波数でも2つ出力信号のレベル差を小さくでき、か
つ、一定の出力レベル差を得ることができる信頼性の高
いバラントランスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、第1〜第3の分布定数線路を有し、前記
第1の分布定数線路の一端を信号入力端子とし、前記第
1、第2の分布定数線路の一端を互いに接続し、前記第
2の分布定数線路の他端と前記第3の分布定数線路の一
端を接地し、前記第1の分布定数線路の他端を第1の信
号出力端子とし、前記第3の分布定数線路の他端を第2
の信号出力端子としてなり、前記第2の分布定数線路と
第1、第3の分布定数線路のそれぞれが電磁界結合可能
に互いに対向して配設されているバラントランスにおい
て、前記第1〜第3の分布定数線路の互いに電磁界結合
する部分の長さが、使用する信号の波長をλとしたと
き、λ/8に形成したことを特徴とするバラントランス
を提供する。
【0013】また、前記第2の分布定数線路は、2つの
第1、第2の伝送線路が互いに接続してなり、前記第1
の伝送線路と第1の分布定数線路とが互いに電磁界結合
可能に対向し、前記第2の伝送線路と第3の分布定数線
路とが互いに電磁界結合可能に対向して配置されている
ことを特徴とするバラントランスを提供する。
【作用】本発明の構成によれば、本発明者は鋭意検討の
結果、各第1〜第3の分布定数線路の互いに電磁界結合
する部分の長さが、使用する信号の周波数においてλ/
8となるようにすると、バラントランスの伝送特性にお
ける挿入損失が高く、かつ高い出力レベルが得られるこ
とを見いだしたものである。
【0014】従って、誘電体基板の材料を高誘電率のも
のとしなくても第1〜第3の分布定数線路の長さが、使
用する信号の周波数においてλ/4に設定されていたも
のに比べて実質的に短くでき、これにより、誘電体層の
平面面積の縮小化が図られた積層型バラントランスを提
供でき、積層型バラントランスを組み込んだ電子部品に
としても小型化する事が可能となる。
【0015】また、第1の伝送線路は第1の分布定数線
路と、第2伝送線路は第3の分布定数線路と電磁界結合
可能に互いに対向して配置されているので、第1の伝送
線路と第1の分布定数線路との間と第2の伝送線路と第
3の分布定数線路との間のそれぞれで電磁界結合の調整
ができるので、何れの周波数でも2つ出力信号のレベル
差を小さく、かつ、一定の出力レベルを得ることができ
るものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明する。図1はこの発明のバラントランスの構成を示
す等価回路図である。
【0017】本発明のバラントランス10は、分布定数
線路であるマイクロストリップライン1〜3を平行に配
置してなる。マイクロストリップライン1〜3は、図1
に示すようにマイクロストリップライン1の一端を信号
入力端子INとしている。また、マイクロストリップラ
イン1、2の一端が互いに接続されている。また、マイ
クロストリップライン2の他端とマイクロストリップラ
イン3の一端をともに接地している。さらに、マイクロ
ストリップライン1の他端を信号出力端子OUT1と
し、マイクロストリップライン3の他端を信号出力端子
OUT2としている。
【0018】そして、本発明の特徴的なところは、マイ
クロストリップライン1とマイクロストリップライン2
が互いに電磁界結合(M1)されるように対向して配設
され、その電磁界結合部分の長さが、使用する信号の波
長をλとしたとき、互いにλ/8に設定されていること
である。また、マイクロストリップライン3とマイクロ
ストリップライン4とが互いに電磁界結合(M2)され
るように対向して配設され、その電磁界結合部分の長さ
が、使用する信号の波長をλとしたとき、互いにλ/8
に設定されていることである。
【0019】このバラントランス10では、信号入力端
子INから信号が入力されると、一部はマイクロストリ
ップライン1、2が互いに電磁界結合(M1)され信号
出力端子OUT1から所定の信号が出力される。また、
一部はマイクロストリップライン2、3が互いに電磁界
結合(M2)され信号出力端子OUT2から所定の信号
が出力される。このとき、信号出力端子OUT1、2か
ら出力される信号のレベルが等しくなるように、マイク
ロストリップライン1、2とマイクロストリップライン
2、3の幅、間隔等を適宜設定する。そして、この信号
出力端子OUT1、2から出力される信号の位相は、互
いに180度ずれたものになる。このようにして、信号
のレベルが等しく位相が180度ずれた2つの信号に分
けられることになる。
【0020】次に本発明のバラントランス10を積層型
の誘電体層内に形成した場合について説明する。図2は
バラントランスを用いたチップ型電子部品の全体構造を
示す斜視図、図3はその分解斜視図である。
【0021】本発明の積層型バラントランス10は、積
層体11と、積層体11の側面の厚み方向に向けて形成
した端子電極15a〜15fからなる。
【0022】積層体1は図3に示すように誘電体層12
a〜12fを順次積層してなる。その材質としては、誘
電体セラミック材料と低温焼成化を可能とする酸化物や
低融点ガラス材料とから構成されている。具体的には、
誘電体セラミック材料とは、例えば、BaO−TiO2
系、Ca−TiO2系、MgO−TiO2系等があり、低
温焼成化するための酸化物としては、BiVO4、Cu
O、Li2O、B23等がある。
【0023】次に誘電体層12a〜12fの構造を具体
的に説明する。一番上に積層される誘電体層12aの一
方主面には、略全面にアース電極40が形成され、ビア
ホール導体50と接続されている。また、アース電極4
0から誘電体基板12aの全側面に向かって、4つの引
出電極42、43、44、45が形成され、図2の各端
子電極15a、15c、15e、15gにそれぞれ接続
されている。
【0024】誘電体層12bの一方主面には、図1のス
トリップライン3に相当するストリップライン31が渦
巻状に形成されている。ストリップライン31において
は、その外側端部は誘電体層12bの端面側に形成した
引出電極36が形成されて、信号出力端子(OUT2)
となる端子電極15b(図2)に接続される。なお、ス
トリップライン31の中心側端部はビアホール導体50
を介し誘電体層12a上に形成したアース電極40に接
続されている。
【0025】誘電体層12cの一方主面には、図1のス
トリップライン2に相当するストリップライン32が渦
巻状に形成されている。なお、ストリップライン32の
中心側端部はビアホール導体51を介し後述する誘電体
層12e上に形成した入力端子35に接続されている。
また、ストリップライン32の外側端部は誘電体層12
cの側面側に向かって、引出電極37が形成され、アー
ス電位となる端子電極15a(図2)に接続されてい
る。
【0026】誘電体層12dの一方主面には、図1のス
トリップライン1に相当するストリップライン33が渦
巻状に形成されている。ストリップライン33の中心側
端部は前述したビアホール導体52を介し入力引出線路
35に接続されている。また、ストリップライン33の
外側端部は誘電体層12dの側面側に向かって、引出電
極38が形成され、信号出力端子(OUT1)となる端
子電極15h(図2)に接続される。
【0027】誘電体層12eの一方主面には、帯状の入
力端子35が形成され、一方側がビアホール導体51、
52を介しストリップライン32、33の中心側端部と
接続されている。また、入力端子35の他方側は誘電体
層12eの側面側に向かって、引き出され、信号入力端
子(IN)となる端子電極15e(図2)に接続されて
いる。
【0028】誘電体層12fの一方主面には、略全面に
アース電極41が形成されている。なお、アース電極4
1からは誘電体基板12gの全端面に向かって、4つの
引出電極46、47、48、49が形成され、アース電
位となる各端子電極15a、15c、15e、15gに
夫々接続されている。
【0029】ここで4本のストリップライン31、3
2、33はそれぞれ電磁界結合する部分の長さが使用す
る信号の波長のλ/8となるように設定している。
【0030】図4は、λ/8のストリップラインを用い
たバラントランス10とλ/4のストリップラインを用
いたバラントランス100の周波数特性を示し、縦軸と
して信号出力の挿入損失(Loss)を示す。図からわかる
ように、2.5GHz付近の周波数においてはバラントラ
ンス10がバラントランス100に比べて高く成ってい
ることがわかる。従って、この周波数帯域のバラントラ
ンス10を設計すると高い出力レベルが得られるもので
ある。
【0031】次に本発明の他の実施の形態について説明
する。図5は他の実施の形態におけるバラントランスの
構成を示す等価回路図である。
【0032】本発明のバラントランス12は、上述のバ
ラントランス10と比べて変更した点は、分布定数線路
であるストリップライン2をストリップライン2a(第
1の伝送線路)とストリップライン2b(第2の伝送線
路)の2つに分け、そのストリップライン2a、2bは
互いに並列に接続させている点である。
【0033】そして、ストリップライン2aとストリッ
プライン1とが電磁界結合(M3)可能に対向し、ま
た、ストリップライン2bとストリップライン3とが互
いに電磁界結合(M4)可能に互いに対向して配置さ
れ、互いの電磁界結合している長さがλ/8となってい
る。
【0034】次に、バラントランス12を積層型の誘電
体層内に形成した場合について説明する。図6は積層型
のバラントランスが用いられるチップ型電子部品の分解
斜視図である。
【0035】図6のバラントランス12が図3のバラン
トランス10と比べて変更している点は、ストリップラ
イン32を形成した誘電体層12cを、ストリップライ
ン32a(ストリップライン2bに相当)を形成した誘
電体層12c1とストリップライン32b(ストリップ
ライン2aに相当)を形成した誘電体層12c2に分け
たことにある。
【0036】また、配置としては、干渉を避けるため、
入力端子35が形成された誘電体層12eを誘電体層1
2a〜12fまでの中心に配置して、縦方向に誘電体層
12c1は誘電体層12bと隣接させ、また、誘電体層
12c2は誘電体層12dと隣接させて構成されてい
る。その他の構成や端子電極15a〜15hまでの接続
については上述の説明と同じであるため省略する。
【0037】図7(b)に、2.0〜5GHzを使用す
る周波数帯としたλ/8のストリップラインのバラント
ランス12を製造し、周波数における各信号出力端子O
UT1、OUT2の信号出力のレベル差の実験を行った
ものを示す。なお、比較例として、図7(a)に図9に
示したλ/4のストリップラインのバラントランス10
0の信号出力端子201、202の出力信号のレベル差
を示す。
【0038】本発明のバラントランス10による2つ出
力信号のレベル差は、図7(a)の2つ出力信号のレベ
ル差に比べて、何れの周波数においても低く、かつ一定
に2つ出力信号のレベル差を得ていることがわかる。
【0039】従って、製造により製品にバラツキがあっ
たとしても何れの周波数でも2つ出力信号のレベル差を
小さくでき、かつ、一定の出力レベル差を得ることがで
きるので、不良が少なくなり信頼性の高いバラントラン
スを提供できる。
【0040】更に、図8に図6の変形例を示す。図8の
バラントランス12が図6のバラントランス10と比べ
て変更している点は、4つのストリップライン31、3
2a、32b、33について、誘電体層12gにストリ
ップライン31とストリップライン33を同一面に形成
し、誘電体層12hにストリップライン32a、32b
を同一面に形成したところにある。
【0041】また、配置としては、ストリップライン3
1とストリップライン32aが電磁界結合可能に誘電体
層12gを介して対面する位置に形成し、ストリップラ
イン33とストリップライン32bが電磁結合可能に誘
電体層12gを介して対面する位置に形成している。ま
た、入力端子35もストリップライン32a、32bと
誘電体層12hを介して対面するように配置されてい
る。
【0042】これにより、図6のバラントランス12に
比べて、誘電体層が少なくてすみ、薄型化が可能とな
る。
【0043】更に、入力端子35(図5の入力端子IN
に相当)に接続されるストリップライン33、32a、
32bの何れかのストリップラインの2つが誘電体層1
2hを介して対面するように設計されている。これによ
り、ビアホール導体や配線の引き回しが複雑にならず、
コンパクトに設計することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の構成によれば、積層型バラント
ランスの分布定数型線路であるストリップラインがλ/
8で構成されているため平面面積の縮小が図られ、部品
としても小型化する事が可能となり、挿入損失が向上
し、出力レベルも高くできるバラントランスを提供する
ことができる。
【0045】また、製造バラツキがあったとしても何れ
の周波数でも出力信号のレベル差を小さくでき、かつ、
一定の出力レベルを得ることができるバラントランスを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバラントランスの等価回路図である。
【図2】本発明のバラントランスを用いたチップ型電子
部品の全体構造を示す斜視図である。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】λ/4のストリップラインを用いたバラントラ
ンスとλ/8のストリップラインを用いたバラントラン
スの周波数における特性を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態におけるバラントラン
スの等価回路図である。
【図6】図5のバラントランスを用いたチップ型電子部
品の全体構造を示す分解斜視図である。
【図7】(a)は従来のバラントランスの周波数と2つ
出力信号のレベル差を示す図であり、(b)は本発明の
図6の構成による2つ出力信号のレベル差を示す図であ
る。
【図8】図6の変形実施例を示す図である。
【図9】従来のバラントランスの等価回路図である。
【符号の説明】
10:バラントランス 1〜3:マイクロストリップライン(分布定数線路) 12a〜12f:誘電体層 15a〜15h:端子電極 31〜33:ストリップライン(分布定数線路) OUT1:信号出力端子 OUT2:信号出力端子 35:入力電極 50〜52:ビアホール導体 40、41:アース電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第3の分布定数線路を有し、前記
    第1の分布定数線路の一端を信号入力端子とし、前記第
    1、第2の分布定数線路の一端を互いに接続し、前記第
    2の分布定数線路の他端と前記第3の分布定数線路の一
    端を接地し、前記第1の分布定数線路の他端を第1の信
    号出力端子とし、前記第3の分布定数線路の他端を第2
    の信号出力端子としてなり、 前記第2の分布定数線路と第1、第3の分布定数線路の
    それぞれが電磁界結合可能に互いに対向して配設されて
    いるバラントランスにおいて、 前記第1〜第3の分布定数線路の互いに電磁界結合する
    部分の長さが、使用する信号の波長をλとしたとき、λ
    /8に形成したことを特徴とするバラントランス。
  2. 【請求項2】 前記第2の分布定数線路は、2つの第
    1、第2の伝送線路が互いに接続してなり、前記第1の
    伝送線路と第1の分布定数線路とが互いに電磁界結合可
    能に対向し、前記第2の伝送線路と第3の分布定数線路
    とが互いに電磁界結合可能に対向して配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のバラントランス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006123482A1 (ja) * 2005-05-20 2006-11-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層型方向性結合器

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