JP2006270444A - 不平衡−平衡変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送線路の長さを短縮することが可能となり、小型化及び薄型化を有効に図ることができる不平衡−平衡変換器を提供する。
【解決手段】一対の平衡伝送線路22b及び22cと、該一対の平衡伝送線路22b及び22cに電磁結合する1つの不平衡伝送線路22aとを有する不平衡−平衡変換器10Aにおいて、一対の平衡伝送線路22b及び22cの各一端15c及び15dがそれぞれ対応する平衡出力端子16d及び16fに接続され、不平衡伝送線路22aの一端15aが不平衡入力端子16aに接続され、不平衡伝送線路22aの他端15bがキャパシタンスC1を介してGND(グランド)に接続されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、誘電体基板の内部に形成された複数のストリップラインを有する不平衡−平衡変換器に関する。
一般に、不平衡入出力を平衡入出力に変換したり、平衡入出力を不平衡入出力に変換する回路部品としてバラントランス(不平衡−平衡変換器)が知られている。
近時、集積回路(IC)等の半導体部品の高集積化が進み、半導体部品自体の小型化も急速に進んでいる。これに伴い、前記バラントランスも小型化が進んでいる。
従来のバラントランス100は、一例として図17に示すように、1/2波長の不平衡伝送線路102と、1/4波長の一対の平衡伝送線路104、106とを有する(特許文献1参照)。
不平衡伝送線路102の一端は、バラントランス100の不平衡入力端子108であり、他端は開放端とされている。また、一対の平衡伝送線路104、106の各一端は、バラントランス100の平衡出力端子110、112であり、各他端はアースされている。
特開2002−299127号公報
上述したバラントランス100では、所定の特性を確保するために、不平衡伝送線路102及び一対の平衡伝送線路104及び106の長さはそれぞれ予め決められている。そのため、バラントランス100の小型化・薄型化を図れば、前記長さが変更されることになり、上述した特性を確保することが困難になる。つまり、不平衡伝送線路の長さは1/2波長、一対の平衡伝送線路の長さはそれぞれ1/4波長というように固定にする必要がある。そのため、バラントランスの小型化及び薄型化に限界が生じるという問題がある。
また、バラントランス100の一対の平衡出力端子110、112を半導体部品の入出力部に接続する場合、反射特性等を考慮してインピーダンスマッチングを行うことが必須である。
最近の半導体部品における入出力インピーダンスは、50Ωや100Ω等の実部(レジスタンス成分)だけの場合や、実部に加えて虚部(リアクタンス成分)が含まれる場合もある。
従って、バラントランス100をこのような半導体部品に接続する際には、バラントランス100と半導体部品との間に、インダクタやキャパシタで構成されたインピーダンスマッチング回路を挿入接続して、平衡出力端子110、112の間のインピーダンスを調整し、該半導体部品とのマッチングを取る必要がある。
しかしながら、このようなインピーダンスマッチング回路を挿入接続すると、バラントランス100と前記半導体部品とを含む無線通信機器全体の実装エリアが大きくなるおそれがある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、伝送線路の長さを短縮することが可能となり、小型化及び薄型化を有効に図ることができる不平衡−平衡変換器を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、上述の事項に加えて、不平衡−平衡変換器を用いた電子機器の実装面積を縮小化することができ、電子部品の集積化を向上させることができる不平衡−平衡変換器を提供することにある。
本発明に係る不平衡−平衡変換器は、表面に1つの非平衡入出力端子と、一対の平衡入出力端子と、アース電極とが形成された誘電体基板と、前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が非平衡入出力端子に接続された第1のストリップラインと、前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が一方の平衡入出力端子に接続された第2のストリップラインと、前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が他方の平衡入出力端子に接続された第3のストリップラインとを有する不平衡−平衡変換器において、前記第1のストリップラインの他端側がキャパシタンスを介して前記アース電極に接続されていることを特徴とする。具体的には、前記誘電体基板内に前記アース電極と誘電体を挟んで対向する電極を形成し、前記第1のストリップラインの他端側を前記容量電極と接続するようにしてもよい。
このように、一端側に非平衡入出力端子が接続された第1のストリップラインの他端側をキャパシタンスを介してアース電極に接続するようにしたので、不平衡−平衡変換器が有する所定の特性を変化させることなく、第1のストリップラインの線路長を1/4波長ぐらいまで減少させることができる。これにより、所定の特性を確保しながら、不平衡−平衡変換器の小型化及び薄型化を実現することができる。
逆に、誘電体基板のサイズを変えないとすれば、前記各ストリップラインの線路長の短縮化によって、他の電極を形成するためのスペースができる。そのため、このスペースに通信機能を実現するのに必要な回路要素、例えばアンテナやフィルタ等を合わせて形成することができる。つまり、1つの誘電体基板への各種要素の集積化が実現でき、通信機器や電子機器等の実装面積の縮小化につながる。
上述した集積化としては、先ず、誘電体基板に直流電圧が供給される直流電圧供給用端子を形成し、前記第2及び第3のストリップラインの各他端側を前記直流電圧供給用端子に電気的に接続する。これにより、平衡入出力端子にIC等の半導体部品を接続すると、例えば平衡入出力端子から出力される信号に直流電圧が重畳されて前記半導体部品に供給される。そのため、直流電圧を該半導体部品に供給する専用回路を設ける必要がなくなり、不平衡−平衡変換器と半導体部品とを含む通信機器や電子機器等の小型化を図ることができる。
この場合、前記誘電体基板内に、前記直流電圧供給用端子に接続され、かつ、前記アース電極と誘電体を挟んで対向する接続電極を形成し、前記第2のストリップラインの他端側にて前記接続電極と接続し、前記第3のストリップラインの他端側にて前記接続電極と接続することが好ましい。すなわち、該接続電極とアース電極間にキャパシタンスが形成され、該キャパシタンスが、デカップリングコンデンサとして機能するからである。このキャパシタンスは、直流電圧の供給ラインに含まれるノイズを除去し、該直流電圧を前記平衡入出力端子に接続された半導体部品に安定して供給する機能を備える。しかも、このデカップリングコンデンサとして機能するキャパシタンスは、誘電体基板に内蔵されているので、通信機器や電子機器等を構成する回路部品の点数を減少させると共に、前記誘電体基板の集積化による回路部品の実装面積の縮小を実現することができる。
また、この場合、前記直流電圧供給用端子に接続された接続電極と第2及び第3のストリップラインの各他端側とをそれぞれビアホールで電気的に接続することで、各ビアホールの位置を移動させることにより、不平衡−平衡変換器を通過する信号の周波数特性における位相と振幅とのバランスを調整することができる。
上述した集積化の他の例としては、前記誘電体基板の内部に、外部回路とのインピーダンスマッチングを取るためのインピーダンスマッチング素子を形成し、前記第2及び第3のストリップラインの各一端側を、前記インピーダンスマッチング素子を介してそれぞれ対応する平衡入出力端子に接続する。これにより、不平衡−平衡変換器にインピーダンスマッチング素子が内蔵されることになるので、不平衡−平衡変換器の外部にインピーダンスマッチング回路を接続する必要がなくなり、通信機器や電子機器等における回路部品の実装面積をさらに減少させることができる。また、インピーダンスマッチング素子によって、平衡入出力端子のインピーダンスを調整することが可能となり、外部回路とのインピーダンスマッチングが取れないことによる伝送効率の低下を回避することができる。
前記インピーダンスマッチング素子は、前記第2及び第3のストリップラインの各一端側とそれぞれ対応する平衡入出力端子との間にそれぞれインダクタンスを形成するための電極を有するようにしてもよいし、前記第2及び第3のストリップラインの各一端側と前記アース電極との間にそれぞれキャパシタンスを形成するための電極を有するようにしてもよい。あるいは、これらインダクタンスを形成するための電極とキャパシタンスを形成するための電極を組み合わせてもよい。
そして、上述した不平衡−平衡変換器では、前記容量電極と前記アース電極間の誘電率、前記接続電極と前記アース電極間の誘電率、前記インピーダンスマッチング用電極と前記アース電極間の誘電率の少なくとも1つを、前記誘電体基板を構成する他の誘電体の誘電率よりも高くすることが好ましい。
すなわち、容量電極とアース電極間のキャパシタンスを形成する誘電体の誘電率を高くすることによって、これら容量電極とアース電極との電磁結合が強化されると共に、静電容量が増加することから前記容量電極の面積を減少させることができ、不平衡−平衡変換器のさらなる小型化及び薄型化を実現することができる。また、デカップリングコンデンサとして機能するキャパシタンスについては、高誘電率の誘電体で構成されることにより、直流電圧の供給ライン上のノイズの除去がより一層容易になる。
一方、第1のストリップラインと第2及び第3のストリップラインとの間に形成される誘電体は、誘電率が低いので電磁結合が低減されると共に、ストリップライン周辺の浮遊容量による浮遊結合を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る不平衡−平衡変換器によれば、伝送線路の長さを短縮することが可能となり、小型化及び薄型化を有効に図ることができる。
以下、本発明に係る不平衡−平衡変換器のいくつかの実施の形態例を、図1〜図16を参照しながら説明する。
先ず、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aは、図1に示すように、複数の誘電体層(誘電体層S1〜S10:図2参照)が積層、焼成一体化された誘電体基板12を有する。誘電体基板12の6つの外周面(誘電体基板12を構成する第1〜第4の側面14a〜14d、上面14e、底面14f)のうち、第1の側面14aには、上面14eから底面14fにかけて3つの端子16a〜16cが形成されている。
第1の側面14aのうち、第2の側面14b寄りの部分には、入力端子としての不平衡入力端子16aが形成され、中央部分には誘電体基板12に形成された電極に接続されていない端子(NC端子)16bが形成され、第3の側面14c(第2の側面14bに対向する側面)寄りの部分には直流電圧供給用端子としてのDC入力端子(直流電圧供給用端子)16cが形成されている。
また、第4の側面14d(第1の側面14aに対向する側面)のうち、第2の側面14b寄りの部分には第1の平衡出力端子16dが形成され、中央部分にはアース電極としてのアース端子16eが形成され、第3の側面14c寄りの部分には第2の平衡出力端子16fが形成されている。
なお、上述した不平衡入力端子16aとNC端子16bとDC入力端子16cと第1及び第2の平衡出力端子16d、16fとアース端子16eとは、誘電体基板12が露出された絶縁領域により、互いに電気的に絶縁されていると共に、上面14eにまで延在している。
誘電体基板12は、図2に示すように、上から順に、第1〜第10の誘電体層S1〜S10が積み重ねられて構成されている。これらの第1〜第10の誘電体層S1〜S10は、1枚あるいは複数枚の層にて構成される。
この場合、第1〜第10の誘電体層S1〜S10のうち、第1〜第3の誘電体層S1〜S3及び第8〜第10の誘電体層S8〜S10の誘電率ε1は、第4〜第7の誘電体層S4〜S7の誘電率ε2よりも高く設定されている(ε1>ε2)。
また、第1〜第10の誘電体層S1〜S10のうち、第2、第4、第8及び第10の誘電体層S2、S4、S8及びS10の一主面には、それぞれ内層アース電極18a、18b、18c及び18dが形成されている。これらの内層アース電極18a、18b、18c及び18dは、第2、第4、第8及び第10の誘電体層S2、S4、S8及びS10のうち、第4の側面14dの中央部分寄りの箇所において、内層アース電極18a、18b、18c及び18dから引き出されたリード電極20a、20b、20c及び20dによってアース端子16e(図1参照)と接続されている。
誘電体基板12は、図2及び図3に示すように、第6の誘電体層S6の一主面に形成された不平衡伝送線路(第1のストリップライン22a)と、第7の誘電体層S7の一主面に形成された一対の平衡伝送線路(第2及び第3のストリップライン22b及び22c)を備えた不平衡−平衡変換部(以下、便宜的に変換部24と記す)を有する。
第3の誘電体層S3の一主面には、略全面にわたり容量接続用の電極26aが形成されている。
第6の誘電体層S6の一主面に形成された第1のストリップライン22aは、図2に示すように、一端28から渦巻き状に展開され、さらに、一端28と線対称の位置(第1及び第2の平衡出力端子16d及び16fを結ぶ線分の2等分線m(代表的に第6の誘電体層S6上に記載)を基準とした線対称の位置)に配された他端30に向かって渦巻き状に収束するような形状とされている。このように、第1のストリップライン22aは、2等分線mに対して線対称の形状とされているので、位相及び振幅のバランスが取れた信号特性を得ることができる。
第5の誘電体層S5の一主面には、リード電極20eが形成されている。このリード電極20eの一端は不平衡入力端子16aに接続され、他端は第1のストリップライン22aのうち、一端28あるいは一端28の近傍位置に接続されている。図2の例では、上述したリード電極20eの他端と、一端28あるいは一端28の近傍位置に対応する箇所とが、ビアホール32aを介して電気的に接続されている。以下の説明では、第1のストリップライン22a上における前記ビアホール32aとの接続位置を第1の接続位置36と記す。
また、第1のストリップライン22aのうち、他端30あるいは他端30の近傍位置と、上述した電極26aとが、内層アース電極18bのうち、誘電体が露出して電極部分が形成されていない絶縁領域38aを通過するビアホール32bを介して電気的に接続されている。なお、以下の説明では、第1のストリップライン22a上における前記ビアホール32bとの接続位置を第2の接続位置40と記す。
これにより、電極26aと内層アース電極18a、18bとの間にキャパシタンスが形成される。つまり、図4に示すように、第1のストリップライン22aにて構成される不平衡伝送線路22aの一端15aが不平衡入力端子16aに接続され、不平衡伝送線路22aの他端がキャパシタンスC1を介してGND(グランド)に接続されたかたちとなる。
図2及び図3に示すように、第7の誘電体層S7の一主面には、変換部24を構成する第2及び第3のストリップライン22b、22cが形成されている。第2のストリップライン22bは、上述した第1のストリップライン22aにおける一端28に対応する一端42から、第1の平衡出力端子16dに向かって渦巻き状に展開された形状を有し、その他端46が第1の平衡出力端子16dに接続されている。一方、第3のストリップライン22cは、上述した第1のストリップライン22aにおける他端30に対応する一端44から、第2の平衡出力端子16fに向かって渦巻き状に展開された形状を有し、その他端50が第2の平衡出力端子16fに接続されている。
特に、第2及び第3のストリップライン22b、22cは、その渦巻き状の形状が互いに線対称(前記2等分線mを基準とした線対称)とされ、各物理長がほぼ同一とされている。
また、第9の誘電体層S9の一主面には、DC電極54が形成されている。DC電極54は、リード電極20fを介してDC入力端子16cと電気的に接続されている。この場合、第8の誘電体層S8の一主面における内層アース電極18cは、第1〜第3のストリップライン22a〜22cとDC電極54との間のアイソレーション用のシールド電極として機能する。
また、内層アース電極18cのうち、第2のストリップライン22bにおける一端42に対向する箇所と、第3のストリップライン22cにおける一端44に対向する箇所とには、誘電体が露出して電極部分が形成されていない2つの絶縁領域38b、38cがそれぞれ形成されている。
そして、第2のストリップライン22bにおける一端42あるいは一端42の近傍位置とDC電極54とが、絶縁領域38bを貫通するビアホール32cを介して電気的に接続されている。また、第3のストリップライン22cにおける一端44あるいは一端44の近傍位置とDC電極54とが、絶縁領域38cを貫通するビアホール32dを介して電気的に接続されている。以下の説明では、第2のストリップライン22b上における前記ビアホール32cとの接続位置を第3の接続位置56、第3のストリップライン22c上における前記ビアホール32dとの接続位置を第4の接続位置58と記す。
これにより、DC入力端子16cを介して、第2及び第3のストリップライン22b、22cにDC電源が接続され、さらに、第2及び第3のストリップライン22b、22cと内層アース電極18c、18d(GND)との間に、キャパシタンスが形成されたものとなる。つまり、図4に示すように、第2のストリップライン22bにて構成される一方の平衡伝送線路22bの一端15cが第1の平衡出力端子16dに接続され、第3のストリップライン22cにて構成される他方の平衡伝送線路22cの一端15dが第2の平衡出力端子16fに接続され、一対の平衡伝送線路の各他端15e及び15fがDC入力端子16cに接続されると共に、キャパシタンスC2を介してGNDに接続されたかたちとなる。
このように、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aにおいては、第1のストリップライン22aの他端30側(第2の接続位置40)がキャパシタンスを介してGNDに接続され、第2及び第3のストリップラインの各一端42及び44側(第3及び第4の接続位置56及び58)がキャパシタンスを介してGNDに接続される。つまり、図4に示すように、不平衡伝送線路22aの他端15bがキャパシタンスC1を介してGNDに接続され、一対の平衡伝送線路22b及び22cの各他端15e及び15fがキャパシタンスC2を介してGNDに接続されることから、不平衡伝送線路22aの線路長並びに一対の平衡伝送線路22b及び22cの各線路長をそれぞれ本来の線路長よりも短くすることができる。
例えば、不平衡伝送線路22aが本来は1/2波長の線路長が必要である場合であっても、不平衡伝送線路22aの他端15bをキャパシタンスC1を介してGNDに接続することにより、不平衡伝送線路22aの線路長を1/4波長程度に短縮することが可能となる。また、これに伴って、一対の平衡伝送線路22b、22cの各線路長を1/8波長程度まで短縮することができる。
これにより、第1〜第10の誘電体層S1〜S10の面積を低減することができ、不平衡−平衡変換器10Aの小型化及び薄型化を実現することができる。
逆に、誘電体基板12のサイズを変えないとすれば、各伝送線路22a〜22cの線路長の短縮化によって、誘電体基板12内に他の電極を形成するためのスペースができる。そのため、このスペースに通信機能を実現するのに必要な回路要素、例えばアンテナやフィルタ等を合わせて形成することができる。つまり、1つの誘電体基板12への各種要素の集積化が実現でき、通信機器や電子機器等の実装面積の縮小化につながる。
さらにまた、一対の平衡伝送線路22b及び22cの各他端15e及び15fとGND間に形成されたキャパシタンスC2は、デカップリングコンデンサとしても機能する。すなわち、一対の平衡出力端子にIC等の半導体部品を接続した場合に、DC電圧の供給ラインに含まれるノイズを除去し、DC電圧を半導体部品に安定して供給することができる。
しかも、上述のようにデカップリングコンデンサとして機能する前記キャパシタンスC2は、誘電体基板12の内部に形成されているので、通信機器や電子機器等を構成する回路部品の点数を減少させると共に、該誘電体基板12への回路部品の集積化による該通信機器や電子機器等における回路部品の実装面積の縮小を実現することができる。
上述したキャパシタンスC2を形成する内層アース電極18cは、変換部24とDC電極54とを電気的に絶縁するアイソレーションとしての機能も有する。
さらにまた、キャパシタンスC1、C2を構成する第1〜第3の誘電体層S1〜S3及び第8〜第10の誘電体層S8〜S10の誘電率ε1が、第4〜第7の誘電体層S4〜S7の誘電率ε2よりも大きい。これにより、キャパシタンスC1、C2の部分では電磁結合が強化されるので、キャパシタンスC1、C2の静電容量が増大し、該キャパシタンスC1、C2を構成する内層アース電極18a〜18d、電極26a及びDC電極54の電極面積を減少させることができる。そのため、不平衡−平衡変換器10A全体の小型化、薄型化を実現することができる。しかも、キャパシタンスC2はデカップリングコンデンサとしても機能するので、静電容量の増大により、DC電圧の供給ラインにおけるノイズの除去がより一層容易になる。
一方、変換部24が構成される部分(第4〜第7の誘電体層S4〜S7)では誘電率が低いことから、電磁結合が低減され、これにより、第1〜第3のストリップライン22a〜22cの周辺で発生する浮遊容量による浮遊結合を抑制することができる。
さらにまた、不平衡−平衡変換器10Aを通過する信号の周波数特性において、位相及び振幅のバランスを調整するには、DC電極54の電極面積を変更したり、第2及び第3のストリップライン22b及び22cの第3及び第4の接続位置56及び58とDC電極54とを電気的に接続するビアホール32c、32dの位置を平行移動させることで調整することができる。
次に、第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10A1について、図5〜図7を参照しながら説明する。なお、図1〜図4に示す第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aと同一の構成要素については、同一の参照符号を付けて説明する。
不平衡−平衡変換器10A1は、基本的には、不平衡−平衡変換器10Aとほぼ同一の構成を有するが、図5〜図7に示すように、第1〜第3のストリップライン22a〜22cが、第2の側面14bから第3の側面14cの間で蛇行しながら、第1の側面14aから第4の側面14dに向かい形成され、ビアホール32a〜32dが第3の側面寄りの箇所に形成されている点で、不平衡−平衡変換器10Aとは異なる。
すなわち、この不平衡−平衡変換器10A1は、図5に示すように、誘電体基板12の外周面である第1の側面14aのうち、第2の側面14b寄りの部分に不平衡入力端子16aが形成され、中央部分にDC入力端子16cが形成され、第3の側面14c寄りの部分に第1の平衡出力端子16dが形成されている。
また、第4の側面14dのうち、第2の側面14b寄りの部分にどの電極にも接続されていない端子16bが形成され、中央部分にアース端子16eが形成され、第3の側面14c寄りの部分に第2の平衡出力端子16fが形成されている。
第6の誘電体層S6の一主面には、第1の側面14a寄りで、かつ、第3の側面14c寄りの位置を一端28とし、第3の側面14c寄りで、かつ、第4の側面14d寄りの位置を他端30とする第1のストリップライン22aが形成されている。
上述したように、第1のストリップライン22aは、第1及び第3の側面14a、14c寄りの箇所(一端28)から始まって、第2の側面14bと第3の側面14cとの間を蛇行しながら、第3及び第4の側面14c、14d寄りの箇所(他端30)に至るような形状として形成されている。この場合、2等分線mは、第1の側面14aと第4の側面14dとを結ぶ直線の2等分線(代表的に第6の誘電体層S6に記す)として定義され、第1のストリップライン22aは、この2等分線mに対称な形状とされている。
また、第7の誘電体層S7には、第1のストリップライン22aに対応して第2及び第3のストリップライン22b、22cが形成されている。この場合、上述した2等分線mを挟んで、第1の側面14a寄りの部分に第2のストリップライン22bが形成され、第4の側面14d寄りの部分に第3のストリップライン22cが形成されている。
また、内層アース電極18bのうち、第3及び第4の側面14c、14d寄りの箇所であって、第2の接続位置40に対向する箇所に絶縁領域38aが形成され、この絶縁領域38aを貫通するビアホール32bが、第1のストリップライン22aの第2の接続位置40と電極26aとを電気的に接続している。
さらに、内層アース電極18cのうち、第3の側面14c寄りの箇所であって、第3及び第4の接続位置56及び58に対向する箇所に絶縁領域38b、38cがそれぞれ形成され、これらの絶縁領域38b、38cを貫通するビアホール32c、32dが、第2及び第3のストリップライン22b、22cとDC電極54とを電気的に接続している。
この第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10A1においても、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aと同様の作用効果を奏することができる。
次に、第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bについて、図8〜図10を参照しながら説明する。なお、図1〜図4に示す第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aと同一の構成要素については、同一の参照符号を付けて説明する。
不平衡−平衡変換器10Bは、基本的には、不平衡−平衡変換器10Aとほぼ同一の構成を有するが、図8〜図10に示すように、複数の誘電体層S1〜S11を積層、焼成一体化させて誘電体基板12を構成し、第9〜第11の誘電体層S9〜S11の一主面に内層アース電極18cとDC電極54と内層アース電極18dとがそれぞれ形成され、第8の誘電体層S8の一主面にインピーダンスマッチング用の第1及び第2の電極26b及び26cが形成されている点で、不平衡−平衡変換器10Aとは異なる。
この場合、第8の誘電体層S8の一主面であって、第2のストリップライン22bの他端46に対向する箇所に第1の電極26bが形成され、第3のストリップライン22cの他端50に対向する箇所に第2の電極26cが形成されている。
これにより、図8〜図10に示すように、第1の電極26bと内層アース電極18cとの間にキャパシタンスが形成され、第2の電極26cと内層アース電極18cとの間にキャパシタンスが形成される。
つまり、図10に示すように、一方の平衡伝送線路22bの一端15cが、第1の平衡出力端子16dに接続されると共に、キャパシタンスC3を介してGNDに接続されることになり、他方の平衡伝送線路22cの一端15dが、第2の平衡出力端子16fに接続されると共に、キャパシタンスC4を介してGNDに接続されることになる。前記キャパシタンスC3は、変換部24と外部回路との間に挿入接続される第1のインピーダンスマッチング素子60aを構成し、前記キャパシタンスC4は、変換部24と外部回路との間に挿入接続される第2のインピーダンスマッチング素子60bを構成する。
この第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bにおいては、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Aの構成に加え、誘電体基板12内部に、変換部24と外部回路とを接続する第1及び第2のインピーダンスマッチング素子60a、60bが形成された構成となっている。
これにより、不平衡−平衡変換器10Bでは、不平衡−平衡変換器10Aの作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
すなわち、不平衡−平衡変換器の外部にインピーダンスマッチング回路を接続する必要がなくなり、通信機器や電子機器等における回路部品の実装面積をさらに減少させることができる。また、第1及び第2のインピーダンスマッチング素子60a及び60bによって、一対の平衡出力端子16d及び16fのインピーダンスを調整することが可能となり、外部回路とのインピーダンスマッチングが取れないことによる伝送効率の低下を回避することができる。インピーダンスの調整は、第1及び第2の電極26b及び26cの面積や第8の誘電体層S8の誘電率を適宜変更すること等により容易に行うことができる。
上述した不平衡−平衡変換器10Bでは、第1及び第2のインピーダンスマッチング素子60a、60bを、キャパシタンスC3、C4から構成するようにしているが、図11に示すように、インダクタンスL1、L2で構成してもよい。その場合には、図示しないが、例えば第7の誘電体層S7の一主面において、第2及び第3のストリップライン22b、22cの各他端46、50、第1及び第2の平衡出力端子16d、16fとの間に、例えば蛇行状の配線パターンを形成して前記インダクタンスL1、L2を形成する等である。あるいは、図12に示すように、上述したキャパシタンスC3、C4とインダクタンスL1、L2とを組み合わせて第1及び第2のインピーダンスマッチング素子60a、60bを構成してもよい。
次に、第2の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10B1について、図13及び図14を参照しながら説明する。なお、図1〜図4に示す第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10A1及び図8〜図10に示す第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bと同一の構成要素については、同一の参照符号を付けて説明する。
不平衡−平衡変換器10B1は、基本的には、不平衡−平衡変換器10A1とほぼ同一の構成を有するが、図13及び図14に示すように、複数の誘電体層S1〜S11を積層、焼成一体化させて誘電体基板12を構成し、第9〜第11の誘電体層S9〜S11の一主面に内層アース電極18cとDC電極54と内層アース電極18dとがそれぞれ形成され、第8の誘電体層S8の一主面にコンデンサ形成用の第1及び第2の電極26b及び26cが形成されている点で異なる。
この場合、第8の誘電体層S8の一主面であって、第2のストリップライン22bの他端46に対向する箇所に第1の電極26bが形成され、第3のストリップライン22cの他端50に対向する箇所に第2の電極26cが形成されている。
これにより、第1の電極26bと内層アース電極18cとの間にキャパシタンスC3が形成され、第2の電極26cと内層アース電極18cとの間にキャパシタンスC4が形成される。そして、キャパシタンスC3によって第1のインピーダンスマッチング素子60aが構成され、キャパシタンスC4によって第2のインピーダンスマッチング素子60bが構成される。
この第2の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10B1においても、第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bと同様の作用効果を奏することができる。
また、図11と同様に、第1及び第2のインピーダンスマッチング素子60a及び60bをインダクタンスL1及びL2で構成するようにしてもよいし、図12に示すように、キャパシタンスC3、C4並びにインダクタンスL1、L2の組み合せで構成するようにしてもよい。
次に、第3の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器10Cについて、図15及び図16を参照しながら説明する。なお、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10A及び第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bと同一の構成要素については、同一の参照符号を付けて説明する。
この第3の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器は、図15に示すように、複数の誘電体層(誘電体層S1〜S8:図16参照)が積層、焼成一体化された誘電体基板12を有する。
誘電体基板12の外周面である第1の側面14aのうち、第2の側面14b寄りの部分に第2の平衡出力端子16fが形成され、中央部分にアース端子16eが形成され、第3の側面14c寄りの部分に容量接続端子16gが形成されている。
また、第4の側面14dのうち、第2の側面14b寄りの部分に第1の平衡出力端子16dが形成され、中央部分にDC入力端子16cが形成され、第3の側面14c寄りの部分に不平衡入力端子16aが形成されている。
図16に示すように、第4の誘電体層S4の一主面には、第4の側面14d寄りで、かつ、第2の側面14b寄りの位置を一端28とし、第1の側面14a寄りで、かつ、第2の側面14b寄りの位置を他端30とする第1のストリップライン22aが形成されている。
この第1のストリップライン22aは、第1の実施の形態と同様に、一端28から渦巻き状に展開され、さらに、一端28と線対称の位置(第1及び第2の平衡出力端子16d及び16fを結ぶ線分の2等分線m(代表的に第4の誘電体層S4上に記載)を基準とした線対称の位置)に配された他端30に向かって渦巻き状に収束するような形状とされている。これにより、位相及び振幅のバランスが取れた信号特性を得ることができる。
第5の誘電体層S5には、第1のストリップライン22aに対応して第2及び第3のストリップライン22b、22cが形成されている。この場合、上述した2等分線mを挟んで、第4の側面14d寄りの部分に第2のストリップライン22bが形成され、第1の側面14a寄りの部分に第3のストリップライン22cが形成されている。
第3の誘電体層S3の一主面には、2つのリード電極(第1及び第2のリード電極20e及び20g)が形成されている。第4の側面14d寄りに形成された第1のリード電極20eの一端は不平衡入力端子16aに接続され、他端は第1のストリップライン22aのうち、一端28あるいは一端28の近傍位置(第1の接続位置36)にビアホール32aを介して電気的に接続されている。第1の側面14a寄りに形成された第2のリード電極20gの一端は容量接続端子16gに接続され、他端は第1のストリップライン22aのうち、他端30あるいは他端30の近傍位置(第2の接続位置40)にビアホール32bを介して電気的に接続されている。
一方、第2の誘電体層S2の一主面には内層アース電極18bが形成され、第6の誘電体層S6の一主面には内層アース電極18cが形成され、第8の誘電体層S8の一主面には内層アース電極18cが形成されている。これら内層アース電極18b〜18dは、アース端子16eに電気的に接続されている。
また、第7の誘電体層S7の一主面には、DC電極54と、インピーダンスマッチング用の第1及び第2の電極26b及び26cと、容量接続用の電極26aが形成されている。DC電極54はDC入力端子16cに電気的に接続され、第1の電極26bは第1の平衡出力端子16dに電気的に接続され、第2の電極26cは第2の平衡出力端子16fに電気的に接続され、容量接続用の電極26aは容量接続端子16gに電気的に接続されている。
内層アース電極18cのうち、第2のストリップライン22bの第3の接続位置56に対応する箇所と第3のストリップライン22cの第4の接続位置58に対応する箇所に絶縁領域38b、38cがそれぞれ形成され、これらの絶縁領域38b、38cを貫通するビアホール32c、32dによって、第2及び第3のストリップライン22b、22cとDC電極54とが電気的に接続されている。
これにより、第1のストリップライン22aの他端30が、ビアホール32b、リード電極20g、容量接続端子16gを介して容量接続用の電極26aに電気的に接続され、さらに、この容量接続用の電極26aと内層アース電極18c、18dとの間にキャパシタンスが形成される。従って、図10と同様に、第1のストリップライン22aにて構成される不平衡伝送線路22aの一端15aが不平衡入力端子16aに接続され、前記不平衡伝送線路22aの他端がキャパシタンスC1を介してGNDに接続されたかたちとなる。
従って、この第3の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Cにおいても、第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10A並びに第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器10Bと同様の作用効果を奏することができる。
すなわち、図10にも示すように、不平衡伝送線路22aの線路長並びに一対の平衡伝送線路22b及び22cの各線路長をそれぞれ本来の線路長よりも短くすることができる。一対の平衡伝送線路22b及び22cの各他端15e及び15fとGND間に形成されたキャパシタンスC2は、デカップリングコンデンサとしても機能する。上述したキャパシタンスC2を形成する内層アース電極18cは、変換部24とDC電極54とを電気的に絶縁するアイソレーションとしての機能も有する。
キャパシタンスC2を構成する第6及び第7の誘電体層S6及びS7の誘電率を、他の誘電体層の誘電率よりも大きく設定することで、キャパシタンスC2の部分において電磁結合が強化されるので、キャパシタンスC2の静電容量が増大し、該キャパシタンスC2を構成する内層アース電極18c、18d及びDC電極54の電極面積を減少させることができる。そのため、不平衡−平衡変換器10C全体の小型化、薄型化を実現することができる。しかも、キャパシタンスC2はデカップリングコンデンサとしても機能するので、静電容量の増大により、DC電圧の供給ラインにおけるノイズの除去がより一層容易になる。
変換部24が構成される部分(第3〜第5の誘電体層S3〜S5)では誘電率が低いことから、電磁結合が低減され、これにより、第1〜第3のストリップライン22a〜22cの周辺で発生する浮遊容量による浮遊結合を抑制することができる。
不平衡−平衡変換器10Cを通過する信号の周波数特性において、位相及び振幅のバランスを調整するには、DC電極54の電極面積を変更したり、第2及び第3のストリップライン22b及び22cの第3及び第4の接続位置56及び58とDC電極54とを電気的に接続するビアホール32c、32dの位置を平行移動させることで調整することができる。
なお、本発明に係る不平衡−平衡変換器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す回路図である。 第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器を示す斜視図である。 第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す回路図である。 第1及び第2のインピーダンスマッチング素子の他の例を示す回路図である。 第1及び第2のインピーダンスマッチング素子のさらに他の例を示す回路図である。 第2の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器を示す分解斜視図である。 第2の実施の形態の変形例に係る不平衡−平衡変換器を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る不平衡−平衡変換器を示す分解斜視図である。 従来技術に係る不平衡−平衡変換器を示す回路図である。
符号の説明
10A、10A1、10B、10B1、10C…不平衡−平衡変換器
12…誘電体基板 22a〜22c…ストリップライン
24…変換部 26a…電極
32b…ビアホール 54…DC電極
60a、60b…インピーダンスマッチング素子

Claims (9)

  1. 表面に1つの非平衡入出力端子と、一対の平衡入出力端子と、アース電極とが形成された誘電体基板と、
    前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が非平衡入出力端子に接続された第1のストリップラインと、
    前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が一方の平衡入出力端子に接続された第2のストリップラインと、
    前記誘電体基板の内部に形成され、一端側が他方の平衡入出力端子に接続された第3のストリップラインとを有する不平衡−平衡変換器において、
    前記第1のストリップラインの他端側がキャパシタンスを介して前記アース電極に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  2. 請求項1記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記誘電体基板内に前記アース電極と誘電体を挟んで対向する容量電極が形成され、
    前記第1のストリップラインの他端側は前記容量電極と接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  3. 請求項1又は2記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記誘電体基板に、直流電圧が供給される直流電圧供給用端子が形成され、
    前記第2及び第3のストリップラインの各他端側が前記直流電圧供給用端子に電気的に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  4. 請求項3記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記誘電体基板内に、前記直流電圧供給用端子に接続され、かつ、前記アース電極と誘電体を挟んで対向する接続電極が形成され、
    前記第2のストリップラインは、その他端側にて前記接続電極と接続され、
    前記第3のストリップラインは、その他端側にて前記接続電極と接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記誘電体基板の内部に、外部回路とのインピーダンスマッチングを取るためのインピーダンスマッチング素子が形成され、
    前記第2及び第3のストリップラインの各一端側は、前記インピーダンスマッチング素子を介してそれぞれ対応する平衡入出力端子に電気的に接続されていることを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  6. 請求項5記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記インピーダンスマッチング素子は、
    前記第2及び第3のストリップラインの各一端側とそれぞれ対応する平衡入出力端子との間にそれぞれインダクタンスを形成するための電極を有することを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  7. 請求項5記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記インピーダンスマッチング素子は、
    前記第2及び第3のストリップラインの各一端側と前記アース電極との間にそれぞれキャパシタンスを形成するための電極を有することを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  8. 請求項5記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記インピーダンスマッチング素子は、
    前記第2及び第3のストリップラインの各一端側とそれぞれ対応する平衡入出力端子との間にそれぞれインダクタンスを形成するための電極と、
    前記第2及び第3のストリップラインの各一端側と前記アース電極との間にそれぞれキャパシタンスを形成するための電極とを有することを特徴とする不平衡−平衡変換器。
  9. 請求項1記載の不平衡−平衡変換器において、
    前記誘電体基板内に、前記アース電極と誘電体を挟んで対向する容量電極が形成され、かつ、前記第1のストリップラインの他端側が前記容量電極と接続され、
    前記誘電体基板内に、前記誘電体基板の表面に形成された直流電圧供給用端子に接続され、かつ、前記アース電極と誘電体を挟んで対向する接続電極が形成され、さらに、前記第2のストリップラインが、その他端側にて前記接続電極と接続され、前記第3のストリップラインが、その他端側にて前記接続電極と接続され、
    前記誘電体基板内に、前記第2及び第3のストリップラインの各一端側と前記アース電極との間にそれぞれキャパシタンスを形成するためのインピーダンスマッチング用電極が形成され、
    前記容量電極と前記アース電極間の誘電率、前記接続電極と前記アース電極間の誘電率、前記インピーダンスマッチング用電極と前記アース電極間の誘電率の少なくとも1つは、前記誘電体基板を構成する他の誘電体の誘電率よりも高いことを特徴とする不平衡−平衡変換器。
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