JP2000022404A - 積層型誘電体フィルタ及び高周波回路基板 - Google Patents

積層型誘電体フィルタ及び高周波回路基板

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JP2000022404A
JP2000022404A JP10191783A JP19178398A JP2000022404A JP 2000022404 A JP2000022404 A JP 2000022404A JP 10191783 A JP10191783 A JP 10191783A JP 19178398 A JP19178398 A JP 19178398A JP 2000022404 A JP2000022404 A JP 2000022404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造プロセスによる基板寸法の変動等によって
も共振周波数がばらつくことがない積層型誘電体フィル
タを得る。 【解決手段】多数の誘電体層が積層されて構成され、そ
の外周面に入力端子、出力端子及びアース電極が形成さ
れた誘電体基板12を具備し、該誘電体基板12中に4
本の両端開放型の1/2波長共振器14a〜14dをそ
れぞれ平行に配置して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型誘電体フィ
ルタ及び高周波回路基板に関し、特に、携帯用電話機器
等の高周波無線機器に利用する高周波フィルタ、アンテ
ナデュプレクサ、アンテナスイッチモジュール、あるい
は高周波増幅器等に使用される積層型誘電体フィルタ及
び高周波回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層型誘電体フィルタの構成と
しては、外周面に入力端子、出力端子及びアース電極が
形成された誘電体層内に一端部がアース電極に接続され
る1/4波長型ストリップライン共振器からなる複数の
共振器が所定間隔で形成された積層型誘電体フィルタが
知られている(例えば特開平6−120703号公報、
特開平6−120704号公報参照)。
【0003】これらの積層型誘電体フィルタにおいて
は、前記誘電体層内において前記共振器の開放端側と対
向する内層アース電極を設けるようにしているため、積
層型誘電体フィルタ全体の長さを短くすることができ
る。
【0004】特に、誘電体層内に、前記複数の共振器に
対して容量結合された結合調整電極を設けるようにした
場合においては、積層型誘電体フィルタを小型化しても
フィルタの特性が広帯域化しすぎることがない積層型誘
電体フィルタを得ることができる。また、共振器と結合
調整電極間の静電容量値を調整することによって、高周
波側に減衰ピークをもったフィルタや低周波側に減衰ピ
ークをもったフィルタを選択的に得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高周波帯の
電波を使用した携帯用電話機器が普及するにつれて、こ
れら機器に使用される電子部品にも高い性能(特性)が
要求されるようになってきており、特に、高周波フィル
タにおいては、通過帯域の近傍での減衰が要求されてい
る。
【0006】現状では、このような高周波フィルタとし
て1/4波長共振器を使用した誘電体フィルタが多く使
われているが、要求される減衰特性が厳しくなるにつれ
て対応できなくなっている。
【0007】即ち、1/4波長共振器では、誘電体基板
の端部にまで共振器が延在して形成されているため、製
造プロセスによる基板寸法の変動によって共振周波数が
ばらつきやすいという問題がある。
【0008】また、誘電体フィルタを小型化するために
内層アース電極を設けた場合、共振器と内層アース電極
が積層時にずれしまい、共振周波数がばらつくという問
題もある。
【0009】一方、高周波用の増幅器において、高い出
力を得るためにトランジスタのプッシュプル接続が行わ
れる場合がある。また、高周波ICの多くは、その内部
での配線が差動出力になっているが、フィルタ等の外部
素子と結合させるには、IC内で平衡−不平衡の変換を
行うか、ICとフィルタとの間にバランを設けるしかな
かった。
【0010】バランを設けると、部品点数の拡大、基板
占有面積の増大が生じ、基本的な要求である高周波回路
の小型化を実現できないという問題がある。
【0011】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、製造プロセスによる基板寸法の変動等に
よっても共振周波数がばらつくことがない積層型誘電体
フィルタを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の他の目的は、前記条件に加
えて、共振器と内層アース電極が積層時にずれても共振
周波数がばらつくことがない積層型誘電体フィルタを提
供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、電子部品との
接続において平衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を
適宜選択して行うことができる積層型誘電体フィルタを
提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、電子部品との
接続において平衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を
適宜選択して行うことができ、積層型誘電体フィルタと
電子部品を有する高周波回路の小型化を実現させること
ができる高周波回路基板を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の誘電体
層が積層されて構成され、その外周面に入力端子、出力
端子及びアース電極が形成された誘電体基板を具備し、
前記誘電体基板中に複数の両端開放型の1/2波長共振
器をそれぞれ平行に配置して構成する。
【0016】前記1/2波長共振器は、両端が開放され
たかたちとなっているため、誘電体基板の端部にまで共
振器を延在して形成する必要がなく、製造プロセスによ
る基板寸法の変動等によっても共振周波数がばらつくと
いうことがない。
【0017】また、前記誘電体基板内において隣接する
1/2波長共振器に対して誘電体層を挟んで重なり、こ
れら隣接する1/2波長共振器を容量結合させる結合調
整電極を設けるようにしてもよい。
【0018】前記結合調整電極と1/2波長共振器との
間、並びに前記結合調整電極と別の1/2波長共振器と
の間にそれぞれ容量が形成される。等価回路的には、こ
れら容量の合成容量が隣接する1/2波長共振器との間
に形成される誘導結合と並列に接続されたかたちになる
ため、前記容量によって前記誘導結合度を調整すること
ができ、所望の帯域幅を有するフィルタを得ることがで
きる。
【0019】前記容量の調整は、1/2波長共振器と結
合調整電極との重なり面積及びこれらの間の距離及び/
又はこれらの間の誘電体の比誘電率εrを変化させるこ
とによって容易に行うことができる。
【0020】また、前記結合調整容量による合成容量が
1/2波長共振器間の誘導結合と並列に接続されたかた
ちになることから、隣接する1/2波長共振器間には並
列共振回路が挿入接続されたことになる。この容量とイ
ンダクタンスとからなる並列共振回路のインピーダンス
は並列共振点の前後で誘導性から容量性へと変化するた
め、隣接する1/2波長共振器と結合調整容量間にそれ
ぞれ形成される容量の値を調整することにより、1/2
波長共振器間の結合を誘導性にも容量性にもすることが
できる。
【0021】いま、1/2波長共振器間の結合を誘導性
にした場合を考えると、通過帯域の高周波側に並列共振
点が存在するから、高周波側に減衰極をもったフィルタ
が得られ、また、1/2波長共振器間の結合を容量性に
すると、通過帯域の低周波側に並列共振点が存在するこ
とになり、低周波側に減衰極をもったフィルタが得ら
れ、いずれの場合もフィルタの減衰特性を改善すること
ができる。
【0022】また、前記構成において、前記結合調整電
極を複数形成し、これら複数の結合調整電極を前記1/
2波長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位置に形
成するようにしてもよい。
【0023】この場合、製造工程における1/2波長共
振器と結合調整電極との位置ずれの影響を抑制すること
ができる。具体的には結合調整電極の効果は、1/2波
長共振器との相対位置の影響を受けるが、結合調整電極
を1/2波長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位
置に形成することで、たとえ1/2波長共振器の長手方
向に位置ずれが生じたとしても、複数の結合調整電極の
効果の変化が互いに相殺し合うようになり、1/2波長
共振器と結合調整電極との位置ずれの影響を抑制するこ
とができる。
【0024】また、前記構成において、前記各1/2波
長共振器の両開放端に誘電体層を挟んで重なるように配
置された内層アース電極を設けるようにしてもよい。
【0025】この場合、各1/2波長共振器の開放端側
と内層アース電極との間に形成される静電容量も1/2
波長共振器を等価変換したときの並列共振回路の静電容
量に付加されることになるため、共振周波数を同一とす
れば、並列共振回路のインダクタンスは小さくて済むこ
とになり、その結果、1/2波長共振器の長さ(共振器
長)もより小さくすることができ、積層型誘電体フィル
タ全体の長さを短くすることができる。
【0026】この場合に、積層型誘電体フィルタを小型
化するために、内層アース電極と各1/2波長共振器と
の対向面積を増加させていくと、1/2波長共振器同士
がますます強く誘導結合して、フィルタの特性を広帯域
化させすぎるという問題が生じるが、本発明において
は、上述した結合調整電極を設けるようにしているた
め、この結合調整電極と1/2波長共振器間に形成され
る容量によって、1/2波長共振器間に形成される誘導
結合を抑制することができ、所望の帯域幅を有するフィ
ルタを得ることができる。
【0027】また、1/2波長共振器と内層アース電極
で、1/2波長共振器の長手方向(軸方向)に積層ずれ
が生じたとしても、1/2波長共振器の各開放端の容量
変化が相殺し合うため、共振周波数のばらつきを小さく
することができる。
【0028】また、前記構成において、前記複数の1/
2波長共振器のうち、入力側の1/2波長共振器の長さ
方向中心に対して線対称の位置に配置された2つの入力
電極を設け、前記2つの入力電極をそれぞれ異なる入力
端子に接続するようにしてもよい。
【0029】また、前記構成において、前記複数の1/
2波長共振器のうち、出力側の1/2波長共振器の長さ
方向中心に対して線対称の位置に配置された2つの出力
電極を設け、前記2つの出力電極をそれぞれ異なる出力
端子に接続するようにしてもよい。
【0030】本発明では、共振器として両端開放型の1
/2波長共振器を使用するようにしている。この両端開
放型の1/2波長共振器の場合、長手方向での電界分布
をみると、その中点での電界は常に0で、両端で電界が
最も大きくなる。また、両端の電界分布は互いに逆相と
なる。即ち、一方の開放端が正極性になっていれば、他
方の開放端は負極性となる。
【0031】従って、1/2波長共振器の中点に対して
対称位置の2つの電極から出力を得ることで平衡出力を
得ることができ、逆に、1/2波長共振器の中点に対し
て対称な位置で逆位相の信号を入力することで共振させ
ることができ、これにより平衡入出力が可能となる。
【0032】次に、本発明に係る高周波回路基板は、多
数の誘電体層が積層されて構成され、かつ、内部に複数
の両端開放型の1/2波長共振器がそれぞれ平行に配置
されてなる積層型誘電体フィルタを具備した誘電体基板
の一主面に、電子部品を実装して構成する。
【0033】本発明に係る高周波回路基板の構成要素の
一つである積層型誘電体フィルタに使用される1/2波
長共振器は、両端が開放されたかたちとなっているた
め、誘電体基板の端部にまで共振器を延在して形成する
必要がなく、製造プロセスによる基板寸法の変動等によ
っても共振周波数がばらつくということがない。従っ
て、高性能な高周波回路を提供することができる。
【0034】また、前記構成において、誘電体基板内に
内装される積層型誘電体フィルタの入力電極を前記1/
2波長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位置に配
置された2つの電極によって構成し、前記入力電極を前
記電子部品の平衡出力端子に接続するようにしてもよ
い。この場合、出力電極を1つの電極によって構成して
不平衡出力としてもよい。
【0035】また、前記構成において、誘電体基板内に
内装される積層型誘電体フィルタの出力電極を前記1/
2波長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位置に配
置された2つの電極によって構成し、前記出力電極を前
記電子部品の平衡入力端子に接続するようにしてもよ
い。この場合、入力電極を1つの電極によって構成して
不平衡入力としてもよいし、上述したように、入力電極
を2つの電極によって構成して平衡入力としてもよい。
【0036】即ち、本発明に係る積層型誘電体フィルタ
においては、電子部品との接続において平衡入力(出
力)と不平衡入力(出力)を適宜選択して行うことがで
きる。
【0037】本発明に係る高周波回路基板の構成要素の
一つである積層型誘電体フィルタは、上述したように、
1/2波長共振器の中点に対して対称位置の2つの電極
から出力を得ることで平衡出力を得ることができ、逆
に、1/2波長共振器の中点に対して対称な位置で逆位
相の信号を入力することで共振させることができ、これ
により平衡入力が可能となる。
【0038】従来では、高周波フィルタと平衡入出力素
子を接続するためには、その間にバランを付加する必要
があったが、本発明では、電子部品との接続において平
衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を適宜選択して行
うことができるため、バラン等の余分な回路部品を用い
ることなしに平衡入出力部品との接続を行うことができ
る。これは、高周波回路の小型化に寄与することにな
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型誘電体
フィルタを例えばバンドパスフィルタに適用したいくつ
かの実施の形態例と、本発明に係る高周波回路基板を例
えばプッシュプル増幅器を実装するための高周波回路基
板に適用した実施の形態例を図1〜図19を参照しなが
ら説明する。
【0040】まず、第1の実施の形態に係るフィルタ1
0Aは、図1に示すように、複数枚の板状の誘電体層が
積層、焼成されて構成された誘電体基板12内に、4本
の両端開放型の1/2波長共振器(共振素子)14a〜
14dがそれぞれ平行に形成された構成を有する。
【0041】具体的には、前記誘電体基板12は、図1
に示すように、上から順に、第1の誘電体層S1〜第6
の誘電体層S6が積み重ねられて構成されている。これ
ら第1〜第6の誘電体層S1〜S6は1枚あるいは複数
枚の層にて構成される。
【0042】また、図4に示すように、前記誘電体基板
12の外周面のうち、例えばその左側面に入力端子16
が形成され、右側面に出力端子18が形成され、これら
入力端子16及び出力端子18を除く全面にアース電極
20が形成されている。
【0043】そして、この第1の実施の形態に係るフィ
ルタ10Aにおいては、図1に示すように、第4の誘電
体層S4の一主面に4本の共振器14a〜14dがそれ
ぞれ平行に形成されている。これら共振器14a〜14
dは、各両端が開放とされている。
【0044】また、前記4本の共振器14a〜14dの
うち、入力側の共振器14aは引き回し電極22を介し
て入力端子16に直接電気的に接続され、出力側の共振
器14dは引き回し電極24を介して出力端子18に直
接電気的に接続されている。
【0045】一方、第2の誘電体層S2の一主面には、
前記4本の共振器14a〜14dの各両端に対応してそ
れぞれ4つの内層アース電極、即ち、合計8つの内層ア
ース電極26a〜26hが形成されている。第1〜第4
の内層アース電極26a〜26dは、4本の共振器14
a〜14dの各一方の開放端に対向するように形成さ
れ、第5〜第8の内層アース電極26e〜26hは、4
本の共振器14a〜14dの各他方の開放端に対向する
ように形成されている。
【0046】第3の誘電体層S3の一主面には、4つの
結合調整電極28、30、32、34が形成されてい
る。これら結合調整電極28、30、32、34は、ア
ース電極20、入力端子16及び出力端子18に対して
電位的にフローティング状態とされ、このうち、第1及
び第2の結合調整電極28及び30は、入力側の共振器
14aに対向する短冊状の第1の電極本体28a及び3
0aと第2の共振器14bに対向する短冊状の第2の電
極本体28b及び30bとが、その間に形成された引き
回し電極28c及び30cによって電気的に接続された
形状を有する。
【0047】第3及び第4の結合調整電極32及び34
は、第3の共振器14cに対向する短冊状の第1の電極
本体32a及び34aと出力側の共振器14dに対向す
る短冊状の第2の電極本体32b及び34bとが、その
間に形成された引き回し電極32c及び34cによって
電気的に接続された形状を有する。
【0048】更に、この実施の形態では、第1及び第2
の結合調整電極28及び30は、図5に示すように、4
本の共振器14a〜14dの長さ方向中心の線mに対し
て線対称の位置に形成されており、第3及び第4の結合
調整電極32及び34も、4本の共振器14a〜14d
の長さ方向中心の線mに対して線対称の位置に形成され
ている。
【0049】第5の誘電体層S5の一主面には、2つの
結合調整電極36及び38が形成されている。これら結
合調整電極36及び38は、アース電極20、入力端子
16及び出力端子18に対して電位的にフローティング
状態とされ、第2の共振器14bに対向する短冊状の第
1の電極本体36a及び38aと第3の共振器14cに
対向する短冊状の第2の電極本体36b及び38bと
が、その間に形成されたリード電極36c及び38cに
よって電気的に接続された形状を有する。
【0050】更に、この実施の形態では、第5及び第6
の結合調整電極36及び38は、図6に示すように、4
本の共振器14a〜14dの長さ方向中心の線mに対し
て線対称の位置に形成されている。
【0051】第6の誘電体層S6の一主面には、前記第
2の誘電体層S2と同様に、4本の共振器14a〜14
dの各両端に対応してそれぞれ4つの内層アース電極、
即ち、合計8つの内層アース電極40a〜40hが形成
されている。第1〜第4の内層アース電極40a〜40
dは、4本の共振器14a〜14dの各一方の開放端に
対向するように形成され、第5〜第8の内層アース電極
40e〜40hは、4本の共振器14a〜14dの各他
方の開放端に対向するように形成されている。
【0052】第1の実施の形態に係るフィルタ10A
は、基本的には以上のように構成されるものであるが、
ここで、各電極の電気的な結合について図2〜図4を参
照しながら説明する。
【0053】まず、図2に示すように、入力側の共振器
14aの両開放端と各第1の内層アース電極26a及び
40a並びに第5の内層アース電極26e及び40eと
の間にはそれぞれ静電容量C1及びC2並びにC3及び
C4が形成され、第2の共振器14bの両開放端と各第
2の内層アース電極26b及び40b並びに第6の内層
アース電極26f及び40fとの間にはそれぞれ静電容
量C5及びC6並びにC7及びC8が形成されている。
【0054】同様に、第3の共振器14cの両開放端と
各第3の内層アース電極26c及び40c並びに第7の
内層アース電極26g及び40gとの間にはそれぞれ静
電容量C9及びC10並びにC11及びC12が形成さ
れ、出力側の共振器14dの両開放端と各第4の内層ア
ース電極26d及び40d並びに第8の内層アース電極
26h及び40hとの間にはそれぞれ静電容量C13及
びC14並びにC15及びC16が形成されている。
【0055】それぞれ隣接する共振器14a〜14d同
士は互いに誘導結合され、これにより、等価回路上で
は、隣接する共振器14a〜14d間にそれぞれインダ
クタンスが挿入されたかたちとなる。
【0056】また、図3に示すように、入力側の共振器
14aと第1の結合調整電極28との間、並びに第1の
結合調整電極28と第2の共振器14bとの間にはそれ
ぞれ静電容量C21及びC22が形成され、第3の共振
器14cと第3の結合調整電極32との間、並びに第3
の結合調整電極32と出力側の共振器14dとの間には
それぞれ静電容量C23及びC24が形成されている。
同様に、第2の共振器14bと第5の結合調整電極36
との間、並びに第5の結合調整電極36と第3の共振器
14cとの間にはそれぞれ静電容量C25及びC26が
形成されている。
【0057】また、図4に示すように、入力側の共振器
14aと第2の結合調整電極30との間、並びに第2の
結合調整電極30と第2の共振器14bとの間にはそれ
ぞれ静電容量C31及びC32が形成され、第3の共振
器14cと第4の結合調整電極34との間、並びに第4
の結合調整電極34と出力側の共振器14dとの間には
それぞれ静電容量C33及びC34が形成されている。
同様に、第2の共振器14bと第6の結合調整電極38
との間、並びに第6の結合調整電極38と第3の共振器
14cとの間にはそれぞれ静電容量C35及びC36が
形成されている。
【0058】このように、第1の実施の形態に係るフィ
ルタ10Aにおいては、誘電体基板12中に4本の1/
2波長の共振器14a〜14dをそれぞれ平行に配置
し、更に、これら共振器14a〜14dの両端を開放と
したので、誘電体基板12の端部にまで共振器14a〜
14dを延在して形成する必要がなく、製造プロセスに
よる基板寸法の変動等によっても共振周波数がばらつく
ということがない。
【0059】また、前記誘電体基板12内において隣接
する共振器14a〜14dに対して誘電体層を挟んで重
なり、これら隣接する共振器14a〜14dを容量結合
させる第1〜第6の結合調整電極28、30、32、3
4、36、38を設けるようにしたので、これら結合調
整電極28、30、32、34、36、38と共振器1
4a〜14dとの間にはそれぞれ容量が形成される。
【0060】即ち、隣接する入力側の共振器14aと第
2の共振器14bとの間に形成される誘導結合に容量C
21、C22、C31及びC32の合成容量が並列に接
続されたかたちになり、隣接する第2の共振器14bと
第3の共振器14cとの間に形成される誘導結合には容
量C25、C26、C35及びC36の合成容量が並列
に接続されたかたちになり、隣接する第3の共振器14
cと出力側の共振器14dとの間に形成される誘導結合
には容量C23、C24、C33及びC34の合成容量
が並列に接続されたかたちになるため、これらの合成容
量によって共振器14a〜14d間の誘導結合度を調整
することができ、所望の帯域幅を有するフィルタを得る
ことができる。
【0061】前記合成容量の調整は、4本の共振器14
a〜14dと第1〜第6の結合調整電極28、30、3
2、34、36、38との重なり面積及びこれらの間の
距離及び/又はこれらの間の誘電体の比誘電率εrを変
化させることによって容易に行うことができる。
【0062】また、前記合成容量が隣接する共振器14
a〜14d間の誘導結合と並列に接続されたかたちにな
ることから、隣接する共振器14a〜14d間には並列
共振回路が挿入接続されたことになる。この容量とイン
ダクタンスとからなる並列共振回路のインピーダンスは
並列共振点の前後で誘導性から容量性へと変化するた
め、前記合成容量の値を調整することにより、4本の共
振器14a〜14d間の結合を誘導性にも容量性にもす
ることができる。
【0063】いま、共振器14a〜14d間の結合を誘
導性にした場合を考えると、通過帯域の高周波側に並列
共振点が存在するから、高周波側に減衰極をもったフィ
ルタが得られ、また、共振器14a〜14d間の結合を
容量性にすると、通過帯域の低周波側に並列共振点が存
在することになり、低周波側に減衰極をもったフィルタ
が得られ、いずれの場合もフィルタの減衰特性を改善す
ることができる。
【0064】特に、第1の実施の形態では、第1及び第
2の結合調整電極28及び30、第3及び第4の結合調
整電極32及び34並びに第5及び第6の結合調整電極
36及び38を共振器14a〜14dの長さ方向中心に
対して線対称の位置に形成するようにしたので、製造工
程における4本の共振器14a〜14dと第1〜第6の
結合調整電極28、30、32、34、36、38との
位置ずれの影響を抑制することができる。
【0065】具体的には第1〜第6の結合調整電極2
8、30、32、34、36、38の効果は、4本の共
振器14a〜14dとの相対位置の影響を受けるが、第
1及び第2の結合調整電極28及び30、第3及び第4
の結合調整電極32及び34並びに第5及び第6の結合
調整電極36及び38を共振器14a〜14dの長さ方
向中心に対して線対称の位置に形成することで、たとえ
共振器14a〜14dの長手方向に位置ずれが生じたと
しても、第1〜第6の結合調整電極28、30、32、
34、36、38の効果の変化が互いに相殺するように
なり、4本の共振器14a〜14dと第1〜第6の結合
調整電極28、30、32、34、36、38との位置
ずれの影響を抑制することができる。
【0066】また、第1の実施の形態においては、各共
振器14a〜14dの両開放端に誘電体層を挟んで重な
るように配置された内層アース電極26a〜26h及び
40a〜40hを設けるようにしたので、各共振器14
a〜14dの開放端側と内層アース電極26a〜26h
及び40a〜40hとの間に形成される静電容量も各共
振器14a〜14dを等価変換したときの並列共振回路
の静電容量に付加されることになるため、共振周波数を
同一とすれば、並列共振回路のインダクタンスは小さく
て済むことになり、その結果、共振器14a〜14dの
長さ(共振器長)もより小さくすることができ、積層型
誘電体フィルタ10Aの全体の長さを短くすることがで
きる。
【0067】この場合、積層型誘電体フィルタ10Aを
小型化するために、内層アース電極26a〜26h及び
40a〜40hと各共振器14a〜14dとの対向面積
を増加させていくと、共振器14a〜14d同士がます
ます強く誘導結合して、フィルタ10Aの特性を広帯域
化させすぎるという問題が生じるが、この第1の実施の
形態においては、上述した結合調整電極28、30、3
2、34、36、38を設けるようにしているため、こ
の結合調整電極28、30、32、34、36、38と
共振器14a〜14d間に形成される容量によって、共
振器14a〜14d間に形成される誘導結合を抑制する
ことができ、所望の帯域幅を有するフィルタ10Aを得
ることができる。
【0068】また、共振器14a〜14dと内層アース
電極26a〜26h及び40a〜40hで、共振器14
a〜14dの長手方向(軸方向)に積層ずれが生じたと
しても、共振器14a〜14dの各開放端の容量変化が
相殺し合うため、共振周波数のばらつきを小さくするこ
とができる。
【0069】次に、第2の実施の形態に係るフィルタ1
0Bについて図7〜図9を参照しながら説明する。な
お、図1〜図4と対応するものについては同符号を付し
てその重複説明を省略する。
【0070】この第2の実施の形態に係るフィルタ10
Bは、図7に示すように、第1の実施の形態に係るフィ
ルタ10A(図1参照)とほぼ同じ構成を有するが、電
極を通じて直接入出力を行うのではなく、容量を介して
入出力を行うように構成されている点で異なる。
【0071】具体的には、第3の誘電体層S3の一主面
に、一端が入力端子16(図9参照)に接続され、か
つ、前記入力側の共振素子14aと容量結合される入力
用電極50と、一端が出力端子18(図9参照)に接続
され、かつ、前記出力側の共振素子14dと容量結合さ
れる出力用電極52とが形成されている。
【0072】入力用電極50は、入力側の共振素子14
aと平面的に重なる短冊状の入力用電極本体50aと、
該入力用電極本体50aと入力端子16とを電気的に接
続するための引き回し電極50bとが一体に形成されて
構成されている。出力用電極52も同様の構成を有し、
出力側の共振素子14dと平面的に重なる短冊状の出力
用電極本体52aと、該出力用電極本体52aと出力端
子18とを電気的に接続するための引き回し電極52b
とが一体に形成されて構成されている。
【0073】この第3の誘電体層S3には、前記入力用
電極50及び出力用電極52のほかに、3つの結合調整
電極54、56、58が形成されている。第1の結合調
整電極54は、入力側の共振器14aに対向する短冊状
の第1の電極本体54aと第2の共振器14bに対向す
る短冊状の第2の電極本体54bとが、その間に形成さ
れた引き回し電極54cによって電気的に接続された形
状を有し、第2の結合調整電極56は、第2の共振器1
4bに対向する短冊状の第1の電極本体56aと第3の
共振器14cに対向する短冊状の第2の電極本体56b
とが、その間に形成された引き回し電極56cによって
電気的に接続された形状を有する。また、第3の結合調
整電極58は、第3の共振器14cに対向する短冊状の
第1の電極本体58aと出力側の共振器14dに対向す
る短冊状の第2の電極本体58bとが、その間に形成さ
れた引き回し電極58cによって電気的に接続された形
状を有する。
【0074】第5の誘電体層S5の一主面にも、前記第
3の誘電体層S3の一主面に形成された入力用電極5
0、出力用電極52並びに第1〜第3の結合調整電極5
4、56、58と同様の入力用電極60、出力用電極6
2並びに第1〜第3の結合調整電極64、66、68が
形成されている。
【0075】従って、第2の実施の形態に係るフィルタ
10Bの各電極の電気的な結合をみると、図8に示すよ
うに、前記各第1の結合調整電極54及び64と入力側
の共振器14a及び第2の共振器14bの間にはそれぞ
れ容量C41〜C44が形成され、図9に示すように、
前記各第2の結合調整電極56及び66と第2の共振器
14b及び第3の共振器14cの間にはそれぞれ容量C
45〜C48が形成され、図8に示すように、前記各第
3の結合調整電極58及び68と第3の共振器14c及
び出力側の共振器14dの間にはそれぞれ容量C61〜
C64が形成されている。
【0076】また、図9に示すように、前記入力側の共
振素子14aと入力用電極50及び60との間には静電
容量C71及びC72が形成され、出力側の共振素子1
4dと出力用電極52及び62との間にはそれぞれ静電
容量C73及びC74が形成される。
【0077】このように、第2の実施の形態に係るフィ
ルタ10Bは、第1の実施の形態に係るフィルタ10A
とほぼ同じ効果を得ることができる。特に、第2の実施
の形態に係るフィルタ10Bは、第3及び第5の誘電体
層S3及びS5の一主面にそれぞれ入力用電極50及び
60と出力用電極52及び62を形成するようにしたの
で、入力側の共振素子14aと入力用電極50及び60
との距離及び/又は出力側の共振素子14dと出力用電
極52及び62との距離を小さくすることで、これらの
間に形成される静電容量の容量値を大きくすることがで
き、外部回路との入力整合をとることができる。
【0078】次に、第3の実施の形態に係るフィルタ1
0Cについて図10〜図13を参照しながら説明する。
なお、図1と対応するものについては同符号を付してそ
の重複説明を省略する。
【0079】この第3の実施の形態に係るフィルタ10
Cは、図10に示すように、第1の実施の形態に係るフ
ィルタ10A(図1参照)とほぼ同じ構成を有するが、
図11及び図12に示すように、誘電体基板12の一方
の側面に互いに独立に形成された2つの入力端子16A
及び16Bと、誘電体基板12の他方の側面に互いに独
立に形成された2つの出力端子18A及び18Bを有す
る点で異なる。
【0080】そして、第5の誘電体層S5の一主面に
は、一端が第1の入力端子16A(図11参照)に接続
され、かつ、前記入力側の共振素子14aと容量結合さ
れる第1の入力用電極60Aと、一端が第2の入力端子
16B(図12参照)に接続され、かつ、前記入力側の
共振素子14aと容量結合される第2の入力用電極60
Bと、一端が第1の出力端子18A(図11参照)に接
続され、かつ、前記出力側の共振素子14dと容量結合
される第1の出力用電極62Aと、一端が第2の出力端
子18B(図12参照)に接続され、かつ、前記出力側
の共振素子14dと容量結合される第2の出力用電極6
2Bとが形成されている。
【0081】前記第1及び第2の入力用電極60A及び
60Bは、図13に示すように、4本の共振器14a〜
14dの長さ方向中心の線mに対して線対称の位置に形
成されており、第1及び第2の出力用電極62A及び6
2Bも、4本の共振器14a〜14dの長さ方向中心の
線mに対して線対称の位置に形成されている。
【0082】ところで、本実施の形態では、共振器14
a〜14dとして両端開放型の1/2波長共振器を使用
するようにしている。この両端開放型の1/2波長共振
器の場合、長手方向での電界分布をみると、その中点で
の電界は常に0で、両端で電界が最も大きくなる。ま
た、両端の電界分布は互いに逆相となる。即ち、一方の
開放端が正極性になっていれば、他方の開放端は負極性
となる。
【0083】従って、共振器14a〜14dの中点に対
して対称位置の2つの電極から出力を得ることで、平衡
出力を得ることができ、逆に、共振器14a〜14dの
中点に対称な位置で逆位相の信号を入力すると共振させ
ることができ、これにより平衡入力が可能となる。
【0084】この第3の実施の形態では、4本の共振器
14a〜14dの長さ方向中心の線mに対して線対称の
位置に第1及び第2の入力用電極60A及び60Bを形
成するようにしたので、第1及び第2の入力端子16A
及び16Bを通じての平衡入力が可能となる。また、4
本の共振器14a〜14dの長さ方向中心の線mに対し
て線対称の位置に第1及び第2の出力用電極62A及び
62Bを形成するようにしたので、第1及び第2の出力
端子18A及び18Bを通じての平衡出力が可能とな
る。
【0085】次に、第4及び第5の実施の形態に係るフ
ィルタ10D及び10Eについて図14及び図15を参
照しながら説明する。なお、図10と対応するものにつ
いては同符号を付してその重複説明を省略する。
【0086】第4の実施の形態に係るフィルタ10D
は、図14に示すように、第3の実施の形態に係るフィ
ルタ10C(図10参照)とほぼ同じ構成を有するが、
第5の誘電体層S5の一主面に第1の出力用電極62A
が形成されていない点で異なり、第5の実施の形態に係
るフィルタ10Eは、図15に示すように、第3の実施
の形態に係るフィルタ10C(図10参照)とほぼ同じ
構成を有するが、第5の誘電体層S5の一主面に第1の
入力用電極60Aが形成されていない点で異なる。
【0087】つまり、第4の実施の形態に係るフィルタ
10Dは、第1及び第2の入力端子16A及び16Bを
通じて平衡入力された信号を1つの出力端子18Bを通
じて不平衡で出力することが可能となる。
【0088】通常、高周波ICの多くはその内部での配
線が差動出力になっていることから、高周波ICの出力
側にノイズ抑圧を目的としてフィルタを接続する場合、
平衡入力−不平衡出力の変換を行うバランを設ける必要
があり、高周波回路の小型化に限界が生じるが、この第
4の実施の形態に係るフィルタ10Dでは、平衡入力を
不平衡に変換して出力することができるため、高周波I
Cの出力側にそのまま接続することができ、回路点数の
削減を図ることができる。これは、高周波回路の小型化
につながる。
【0089】一方、第5の実施の形態に係るフィルタ1
0Eは、第2の入力端子16Bを通じて不平衡入力され
た信号を2つの出力端子18A及び18Bを通じて平衡
出力することが可能となる。この場合、例えば入力信号
をフィルタを通した後に差動入力方式の高周波ICに入
力させる場合に有効であり、高周波ICの入力側に不平
衡−平衡変換を目的とした回路素子を介在させずにその
まま第5の実施の形態に係るフィルタ10Eを接続する
ことが可能となる。
【0090】次に、第6の実施の形態に係るフィルタ1
0Fについて図16を参照しながら説明する。なお、図
1と対応するものについては同符号を付してその重複説
明を省略する。
【0091】この第6の実施の形態に係るフィルタ10
Fは、図16に示すように、第1の実施の形態に係るフ
ィルタ10Aとほぼ同じ構成を有するが、第4の誘電体
層S4と第5の誘電体層S5との間に第7の誘電体層S
7と第8の誘電体層S8が挿入されている点と、第7の
誘電体層S7の一主面に第1及び第2の入力用電極60
A及び60Bと第1及び第2の出力用電極62A及び6
2Bが形成され、第8の誘電体層S8の一主面に4本の
両端開放型の1/2波長共振器70a〜70dがそれぞ
れ平行に形成されている点で異なる。
【0092】ところで、第4の誘電体層S4と第8の誘
電体層S8の各主面にそれぞれ4本の共振器14a〜1
4d並びに共振器70a〜70dを形成することは、上
下の共振器(14a、70a)、(14b、70b)、
(14c、70c)並びに(14d、70d)をそれぞ
れ積層状に重ねることであり、この場合、積層状に重ね
られた上下の共振器(14a、70a)、(14b、7
0b)、(14c、70c)並びに(14d、70d)
には、それぞれ同一の信号が供給されることから、例え
ば上下の入力側の共振器14a及び70aは1組の入力
側の共振器として考えることができ、上下の第2の共振
器14b及び70bも1組の第2の共振器として考える
ことができる。また、上下の第3の共振器14c及び7
0cも1組の第3の共振器として考えることができ、上
下の出力側の共振器14d及び70dも1組の出力側の
共振器として考えることができる。
【0093】特に、この第6の実施の形態では、第1及
び第2の入力用電極60A及び60Bと第1及び第2の
出力用電極62A及び62Bを結合調整電極等が形成さ
れた第3及び第5の誘電体層S3及びS5とは別の誘電
体層である第7の誘電体層S7の一主面に形成するよう
にしたので、例えばこれら入力用電極60A等の形成に
おいて面積上の制約がなくなり、これにより、大きな入
力容量を得ることができる。
【0094】次に、本実施の形態に係る高周波回路基板
100について図17〜図19を参照しながら説明す
る。
【0095】この実施の形態に係る高周波回路基板10
0は、図17及び図18に示すように、2つのバンドパ
スフィルタ102A及び102B(図19参照)を内装
した誘電体基板104の一主面に高周波ICやチップコ
ンダクタ、チップ抵抗、チップインダクタなどの電子部
品106が実装されて構成されている。誘電体基板10
4上に実装された電子部品106全体でプッシュプル増
幅器108が構成されている。
【0096】誘電体基板104内に形成された第1のフ
ィルタ102Aは、図19に示すように、基本的には上
述した第1〜第6の実施の形態に係るフィルタ10A〜
10Fと同様の構成を有し、誘電体基板104内に2本
の両端開放型の1/2波長共振器110a及び110b
がそれぞれ平行に形成されて構成されている。
【0097】そして、この第1のフィルタ102Aにお
いては、入力側の共振器110aと入力端子112とが
入力電極114(引き回し電極あるいは入力用電極)を
通じて接続され、出力側の共振器110bの出力は2つ
の出力電極116a及び116b(第1及び第2の出力
電極)を通じて取り出されるようになっている。
【0098】第1及び第2の出力電極116a及び11
6bは、それぞれスルーホール118a及び118bを
通じてプッシュプル増幅器108の非反転入力端子12
0aと反転入力端子120bに接続されている。
【0099】誘電体基板104内に形成された第2のフ
ィルタ102Bは、図19に示すように、基本的には上
述した第1〜第6の実施の形態に係るフィルタ10A〜
10Fと同様の構成を有し、誘電体基板104内に2本
の両端開放型の1/2波長共振器130a及び130b
がそれぞれ平行に形成されて構成されている。
【0100】そして、この第2のフィルタ102Bにお
いては、出力側の共振器130bと出力端子132とが
1つの出力電極134(引き回し電極あるいは出力用電
極)を通じて接続され、入力側の共振器130aには2
つの入力電極136a及び136b(第1及び第2の入
力電極)が接続されている。この第1及び第2の入力電
極136a及び136bは、それぞれ引き回し電極ある
いは入力用電極で構成することができる。
【0101】前記第1及び第2の入力電極136a及び
136bは、それぞれスルーホール138a及び138
bを通じてプッシュプル増幅器108の非反転出力端子
140aと反転出力端子140bに接続されている。
【0102】本実施の形態に係る高周波回路基板100
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその作用効果について説明する。
【0103】まず、入力端子112に高周波信号が不平
衡で供給されると、該高周波信号は入力電極114を通
じて第1のフィルタ102Aに入力される。第1のフィ
ルタ102Aでは、供給された高周波信号から不要信号
が除去され、第1及び第2の出力電極116a及び11
6bを通じて平衡出力される。第1のフィルタ102A
から平衡出力された信号は、それぞれプッシュプル増幅
器108の非反転入力端子120a及び反転入力端子1
20bに供給され、増幅される。
【0104】増幅された信号は、プッシュプル増幅器1
08から平衡出力され、そのまま第1及び第2の入力電
極136a及び136bを通じて第2のフィルタ102
Bに平衡入力される。第2のフィルタ102Bでは、平
衡入力された増幅信号から不要信号が除去されると共
に、出力電極134を通じて出力端子132に不平衡で
出力する。
【0105】つまり、本実施の形態に係る高周波回路基
板100においては、不平衡入力された信号を第1のフ
ィルタ102Aで不要信号を除去すると同時に平衡出力
に変更して後段のプッシュプル増幅器108に与え、該
プッシュプル増幅器108からの平衡出力を第2のフィ
ルタ102Bで不要信号を除去すると同時に不平衡出力
に変更して出力するようにしている。
【0106】このように、本実施の形態に係る高周波回
路基板100によれば、電子部品106との接続におい
て平衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を適宜選択し
て行うことができるため、バラン等の余分な回路部品を
用いることなしに平衡入出力部品との接続を行うことが
でき、プッシュプル増幅器108等の高周波回路の小型
化を実現させることができる。
【0107】前記例では、プッシュプル増幅器108に
適用した場合を示したが、不平衡出力または平衡出力を
有するあらゆる高周波回路との組み合わせが可能である
ことは言うまでもない。
【0108】なお、この発明に係る積層型誘電体フィル
タ及び高周波回路基板は、上述の実施の形態に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り
得ることはもちろんである。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る積層
型誘電体フィルタによれば、製造プロセスによる基板寸
法の変動等によっても共振周波数がばらつくことがな
く、共振器と内層アース電極が積層時にずれても共振周
波数がばらつくことがない。また、電子部品との接続に
おいて平衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を適宜選
択して行うことができる。
【0110】また、本発明に係る高周波回路基板によれ
ば、積層型誘電体フィルタと電子部品を有する高周波回
路の小型化を実現させることができ、電子部品との接続
において平衡入力(出力)と不平衡入力(出力)を適宜
選択して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るフィルタの構成を示す
分解斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るフィルタにおいて、内
層アース電極の形成面に対して直交する方向に切断した
場合の構成を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
1及び第3の結合調整電極の形成面に対して直交する方
向に切断した場合の構成を示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
2及び第4の結合調整電極の形成面に対して直交する方
向に切断した場合の構成を示す断面図である。
【図5】第1の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
3及び第4の誘電体層に形成された電極のパターンを示
す説明図である。
【図6】第1の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
4及び第5の誘電体層に形成された電極のパターンを示
す説明図である。
【図7】第2の実施の形態に係るフィルタの構成を示す
分解斜視図である。
【図8】第2の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
1及び第3の結合調整電極の形成面に対して直交する方
向に切断した場合の構成を示す断面図である。
【図9】第2の実施の形態に係るフィルタにおいて、第
2の結合調整電極の形成面に対して直交する方向に切断
した場合の構成を示す断面図である。
【図10】第3の実施の形態に係るフィルタの構成を示
す分解斜視図である。
【図11】第3の実施の形態に係るフィルタにおいて、
第1及び第3の結合調整電極の形成面に対して直交する
方向に切断した場合の構成を示す断面図である。
【図12】第3の実施の形態に係るフィルタにおいて、
第2及び第4の結合調整電極の形成面に対して直交する
方向に切断した場合の構成を示す断面図である。
【図13】第3の実施の形態に係るフィルタにおいて、
第4及び第5の誘電体層に形成された電極のパターンを
示す説明図である。
【図14】第4の実施の形態に係るフィルタの構成を示
す分解斜視図である。
【図15】第5の実施の形態に係るフィルタの構成を示
す分解斜視図である。
【図16】第6の実施の形態に係るフィルタの構成を示
す分解斜視図である。
【図17】本実施の形態に係る高周波回路基板の構成を
示す側面図である。
【図18】本実施の形態に係る高周波回路基板の構成を
示す平面図である。
【図19】本実施の形態に係る高周波回路基板の誘電体
基板に内装される第1及び第2のフィルタの例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10A〜10F…フィルタ 12…誘電体基板 14a…入力側の共振器 14b…第2の共振
器 14c…第3の共振器 14d…出力側の共
振器 16…入力端子 18…出力端子 20…アース電極 26a〜26h…内
層アース電極 28、54、64…第1の結合調整電極 30、56、66…第2の結合調整電極 32、58、68…第3の結合調整電極 34…第4の結合調整電極 36…第5の結合調
整電極 38…第6の結合調整電極 40a〜40h…内
層アース電極 50、60…入力用電極 52、62…出力用
電極 60A…第1の入力用電極 60B…第2の入力
用電極 62A…第1の出力用電極 62B…第2の出力
用電極 100…高周波回路基板 S1〜S6…第1〜第6の誘電体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 和幸 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HB05 HB12 JA01 LA12 LA21 LA28 NA03 NA04 NB07 NC03 NE02 NE13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の誘電体層が積層されて構成され、そ
    の外周面に入力端子、出力端子及びアース電極が形成さ
    れた誘電体基板を具備し、 前記誘電体基板中に複数の両端開放型の1/2波長共振
    器がそれぞれ平行に配置されていることを特徴とする積
    層型誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記誘電体基板内において隣接する1/2波長共振器に
    対して誘電体層を挟んで重なり、これら隣接する1/2
    波長共振器を容量結合させる結合調整電極を有すること
    を特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の積層型誘電体フィルタにお
    いて、 前記結合調整電極が複数形成され、 これら複数の結合調整電極が前記1/2波長共振器の長
    さ方向中心に対して線対称の位置に形成されていること
    を特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層
    型誘電体フィルタにおいて、 前記各1/2波長共振器の両開放端に誘電体層を挟んで
    重なるように配置された内層アース電極を有することを
    特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層
    型誘電体フィルタにおいて、 前記複数の1/2波長共振器のうち、入力側の1/2波
    長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位置に配置さ
    れた2つの入力電極を有し、 前記2つの入力電極がそれぞれ異なる入力端子に接続さ
    れていることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層
    型誘電体フィルタにおいて、 前記複数の1/2波長共振器のうち、出力側の1/2波
    長共振器の長さ方向中心に対して線対称の位置に配置さ
    れた2つの出力電極を有し、 前記2つの出力電極がそれぞれ異なる出力端子に接続さ
    れていることを特徴とする積層型誘電体フィルタ。
  7. 【請求項7】多数の誘電体層が積層されて構成され、か
    つ、内部に複数の両端開放型の1/2波長共振器がそれ
    ぞれ平行に配置されてなる積層型誘電体フィルタを具備
    した誘電体基板の一主面に、電子部品が実装されている
    ことを特徴とする高周波回路基板。
  8. 【請求項8】請求項7記載の高周波回路基板において、 誘電体基板内に内装される積層型誘電体フィルタの入力
    電極が前記1/2波長共振器の長さ方向中心に対して線
    対称の位置に配置された2つの電極によって構成され、 前記入力電極が前記電子部品の平衡出力端子に接続され
    ていることを特徴とする高周波回路基板。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の高周波回路基板にお
    いて、 誘電体基板内に内装される積層型誘電体フィルタの出力
    電極が前記1/2波長共振器の長さ方向中心に対して線
    対称の位置に配置された2つの電極によって構成され、 前記出力電極が前記電子部品の平衡入力端子に接続され
    ていることを特徴とする高周波回路基板。
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