JP3642276B2 - アンテナ装置および通信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、平衡給電アンテナを備えたアンテナ装置およびそれを用いた通信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の移動体通信システム、特にTDD(Time Division Duplex)のTDMAの通信機(携帯電話機)においては、その高周波回路部において、アンテナが直接フィルタに接続される構成のものが増えている。
【0003】
一方、移動体通信システムの端末機に備えられるアンテナとして、例えばループアンテナや半波長ダイポールアンテナは、半波長のエレメントを用いているため、外部からの影響を受けにくく、1/4波長型のアンテナに比べて安定した特性が得られやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ループアンテナや半波長ダイポールアンテナにおいては、アンテナからの出力が平衡となる平衡給電アンテナであるため、不平衡信号を扱う高周波回路との接続のために、不平衡−平衡変換器(バラン)が必要となる。
【0005】
このような不平衡−平衡変換器を用いる構造では、部品点数が増大し、基板上の占有面積が増大するだけでなく、変換損失が生じるという問題があった。
【0006】
この発明の目的は、上記バランを個別に設けることによる問題を解消したアンテナ装置および通信機を提供することにある。
【0007】
この発明の他の目的は、上記アンテナとそれに直接接続されるフィルタ部分に要するスペースを縮小化して、全体に小型化できるようにしたアンテナ装置および通信機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のアンテナ装置は、λ/2TEM共振器の両端を開放して成る第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、該共振器の一方の開放端付近に設けたフィルタと、第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成する。
【0009】
また、この発明のアンテナ装置は、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を短絡して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を短絡して成る、第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、該共振器の等価的な開放端付近に設けたフィルタと、第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成する。
【0010】
また、この発明のアンテナ装置は、一端を短絡したλ/4TEM共振器から成る第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、該共振器の開放端付近に設けたフィルタと、第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成する。
【0011】
また、この発明のアンテナ装置は、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に平衡結合する2つの端子電極を、該共振器の開放端付近にそれぞれ設けたフィルタと、第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成する。
【0012】
これらの構造により、不平衡入出力部と平衡入出力部とを用いて、不平衡−平衡変換を行うとともに所定周波数帯域の通過または減衰を行わせ、且つアンテナに対して平衡給電を行う。すなわち、受信アンテナ装置として用いる場合には、アンテナからの平衡信号がフィルタを通り不平衡信号として出力される。逆に、送信アンテナ装置として用いる場合には、不平衡信号が入力されてフィルタを通りアンテナに平衡給電されて電磁波が放射される。
【0013】
したがって、専用の不平衡−平衡変換器が不要となり、且つ、フィルタとアンテナとが一体化されているため、部品点数が削減されるとともに、通信機における基板上の占有面積が縮小化される。
【0014】
上記λ/2TEM共振器およびλ/4TEM共振器は、それぞれマイクロストリップ線路で構成するか、誘電体ブロックに導体膜を設けて成る誘電体同軸共振器で構成する。
【0016】
また、この発明は、上記誘電体フィルタにより誘電体デュプレクサを構成して、誘電体デュプレクサ一体型のアンテナ装置を得る。
【0020】
また、この発明のアンテナ装置は、前記平衡給電アンテナと前記誘電体フィルタとを一体の誘電体ブロックに構成する。これにより部品点数を削減し、通信機の基板上への占有面積を大幅に削減する。
【0021】
更に、この発明のアンテナ装置は、前記一体の誘電体ブロックにおける平衡給電アンテナ部と誘電体フィルタ部とで、誘電体ブロックの実効誘電率を異なるものとする。これによりアンテナ部と誘電体フィルタ部のそれぞれにおける最適な比誘電率を有する誘電体ブロックに対してアンテナおよびフィルタをそれぞれ構成して、限られたスペースに高効率のアンテナおよび所定周波数帯域に適用した誘電体フィルタを構成できるようにする。
【0022】
この発明の通信機は、上記アンテナ装置を用いて構成する。これにより小型軽量で安定性に優れた通信機を得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を図1および図2を参照して説明する。
図1はアンテナ装置の平面図である。ここで10,20はそれぞれストリップライン電極であり、誘電体基板40の上面に互いに近接配置している。誘電体基板40の下面には略全面のグランド電極を形成していて、この誘電体基板40、ストリップライン電極10,20およびグランド電極によって、それぞれマイクロストリップ線路共振器を構成している。ストリップライン電極10,20は中央部を細く、両端部側(開放端側)を太くすることによって、開放端側におけるストリップライン電極間の静電容量を、等価的な短絡端側(中央部)に比べて相対的に大きくし、奇モードと偶モードの共振周波数に差を持たせて、共振器間を容量性結合させている。13,23,24はそれぞれ端子電極である。ストリップライン電極10の一方の開放端と端子電極13との間には静電容量を形成している。またストリップライン電極20の両方の開放端と端子電極23,24との間にそれぞれ静電容量を生じさせている。端子電極23,24にはループアンテナ50を接続している。
【0024】
図1の(B)は上記アンテナ装置の等価回路図である。ここでR10,R20は(A)に示したストリップライン電極10,20による両端開放のλ/2共振器である。C11は、ストリップライン電極10と端子電極13との間に生じる静電容量、C21,C22は、ストリップライン電極20と端子電極23,24との間にそれぞれ生じる静電容量である。
【0025】
上記アンテナ装置を通信機のアンテナ部分に設ける場合、不平衡−平衡変換器としてのバランを用いることなく、平衡信号を扱う高周波回路に直接接続する。
【0026】
図1の(B)において端子Aから信号が入力されると、それに結合してλ/2共振器R10の両端の電位の極性は反転し、その電位差のままλ/2共振器R20と結合するので、その各々の出力端子B,Cには、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。すなわち、Aは不平衡入力端子、B,Cは平衡出力端子として作用し、且つ、この入出力間は共振器R10,R20による帯域通過型フィルタ特性を持つことになる。なお、上述したように共振器R10,R20間は容量性結合するので、通過帯域の低域側に減衰極を備えた特性となる。このようにして、ループアンテナ50に平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0027】
逆に、ループアンテナ50を送信アンテナとして用いる場合には、ループアンテナ50から出力される平衡信号が端子B−C間に供給されて、共振器R20はλ/2共振器として共振し、これに結合する共振器R10の端子Aから不平衡信号が出力される。すなわち、B,Cは平衡入力端子、Aは不平衡出力端子として作用し、且つ、この入出力間は共振器R20,R10による帯域通過型フィルタ特性を持つことになる。
【0028】
次に、第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を図2を参照して説明する。
【0029】
図2はアンテナ装置の平面図である。ここで10,20はそれぞれストリップライン電極であり、誘電体基板40の上面に互いに近接配置している。誘電体基板40の下面には略全面のグランド電極を形成していて、この誘電体基板40とストリップライン電極10,20およびグランド電極とによってそれぞれマイクロストリップ線路共振器を構成している。GNDは誘電体基板40の上面に形成したグランド電極である。Sはスルーホールであり、ストリップライン電極20の中央部を誘電体基板40の下面のグランド電極に電気的に接続している。13,23,24はそれぞれ端子電極であり、ストリップライン電極10の一方の開放端付近と端子電極13との間には静電容量を生じさせていて、また、ストリップライン電極20の両方の開放端付近と端子電極23,24との間にそれぞれ静電容量を生じさせている。端子電極23,24にはループアンテナ50を接続している。
【0030】
このアンテナ装置では、図2の(B)に示す等価回路のように、共振器R10の両開放端とグランドとの間の静電容量、共振器R21,R22のそれぞれの開放端とグランドとの間の静電容量により、第1の共振器R10と第2の共振器R21,R22は誘導性結合する。
【0031】
図2の(B)において端子Aから信号が入力されると、それに結合してλ/2共振器R10の両端の電位の極性は反転し、その電位差のままλ/2共振器R20と結合するので、その各々の出力端子B,Cには、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。すなわち、Aは不平衡入力端子、B,Cは平衡出力端子として作用し、且つ、この入出力間は共振器R10,R20による帯域通過型フィルタ特性を持つことになる。なお、上述したように共振器R10,R20間は誘導性結合するので、通過帯域の高域側に減衰極を備えた特性となる。このようにして、ループアンテナ50に平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0032】
逆に、ループアンテナ50を送信アンテナとして用いる場合には、ループアンテナ50から出力される平衡信号が端子B−C間に供給されて、共振器R20はλ/2共振器として共振し、これに結合する共振器R10の端子Aから不平衡信号が出力される。すなわち、B,Cは平衡入力端子、Aは不平衡出力端子として作用し、且つ、この入出力間は共振器R20,R10による帯域通過型フィルタ特性を持つことになる。
【0033】
次に、アンテナ装置の幾つかの構成例を等価回路図として図3〜図6に示す。
【0034】
図3の(A),(B)は、請求項2に対応する構成例である。何れも、不平衡端子P10と不平衡端子P21,P22を備えていて、平衡端子P21,P22に平衡給電アンテナを接続している。
【0035】
図3の(A)において、R10は、両端を開放させたλ/2共振器であり、第1の共振器として作用する。R20も、両端を開放させたλ/2共振器であり、第2の共振器として作用する。C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0036】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、λ/2共振器R10の両端の電位の極性は反転し、その電位差のままλ/2共振器R20と結合するので、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0037】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振器として共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0038】
図3の(B)において、R10は両端を開放させたλ/2共振器であり、第1の共振器として作用する。R21,R22は、それぞれ一方端を開放させ、他方端同士を接続させて(連続させて)、その接続部を等価的な短絡端または実質的な短絡端としたλ/4共振器である。この接続した2つのλ/4共振器が第2の共振器として作用する。上述したように、R21とR22との接続点は等価的に接地電位となるので、実際に接地しても、接地しなくてもよい。
【0039】
なお、C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0040】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、λ/2共振器R10の両端の電位の極性は反転し、その電位差のまま、接続された2つのλ/4共振器R21,R22と結合するので、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0041】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、接続された2つの共振器R21,R22はλ/4共振器として共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0042】
図4は、請求項3に対応する構成例である。図3に示したものとは異なり、この例では、第1の共振器の両端を短絡している。したがって第1の共振器の中央部は等価的な開放端となる。この例では、その等価的開放端を不平衡入出力部としている。
【0043】
すなわち、(A)において、R10は、両端を短絡させたλ/2共振器であり、第1の共振器として作用する。R20は、両端を開放させたλ/2共振器であり、第2の共振器として作用する。C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0044】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/2共振し、これと結合する共振器R20もλ/2共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0045】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0046】
(B)において、R11,R12は、それぞれ一端を短絡させたλ/4共振器であり、他方端同士を接続している。この接続した2つの共振器R11,R12が第1の共振器として作用する。R20は、両端を開放させたλ/2共振器であり、第2の共振器として作用する。C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0047】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R11,R12は、それぞれλ/4共振し、これと結合する共振器R20がλ/2共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0048】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R11,R12の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0049】
(C)において、R10は、両端を短絡させたλ/2共振器であり、第1の共振器として作用する。R21,R22は、それぞれの一端を開放させたλ/4共振器であり、他方端同士を接続している。この接続した共振器R21,R22が第2の共振器として作用する。なお、R21とR22との接続点は等価的に接地電位となるので、実際に接地しても、接地しなくてもよい。
【0050】
C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0051】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/2共振し、これと結合する共振器R21,R22がそれぞれλ/4共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0052】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R21,R22はそれぞれλ/4共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0053】
(D)において、R11,R12は、それぞれ一端を短絡させたλ/4共振器であり、他方端同士を接続している。この接続した2つの共振器R11,R12が第1の共振器として作用する。R21,R22は、それぞれの一端を開放させたλ/4共振器であり、他方端同士を接続している。この接続した共振器R21,R22が第2の共振器として作用する。なお、R21とR22との接続点は等価的に接地電位となるので、実際に接地しても、接地しなくてもよい。C10は、不平衡端子P10と第1の共振器間に生じさせた静電容量、C21,C22は、第2の共振器と平衡給電アンテナとの間に生じさせた静電容量である。
【0054】
ここで、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R11,R12は、それぞれλ/4共振し、これと結合する共振器R21,R22もそれぞれλ/4共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。
【0055】
逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R21,R22はそれぞれλ/4共振し、これに結合する共振器R11,R12の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0056】
図5は、請求項1に対応する構成例である。図3に示した例と異なるのは、第1の共振器を一端短絡のλ/4共振器とし、その開放端付近に結合する端子を不平衡端子とした点である。
【0057】
(A),(B)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/4共振し、これと結合する共振器R20がλ/2共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0058】
(C),(D)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、不平衡端子P10から信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/4共振し、これと結合する共振器R21,R22がそれぞれλ/4共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R10の端子P10から不平衡信号が出力される。
【0059】
図6は、請求項4に対応する構成例である。図3に示した例と異なるのは、第1の共振器の両端開放付近にそれぞれ結合する2つの端子を設け、これらを平衡端子とし、平衡入出力のアンテナ装置を構成した点である。
【0060】
(A)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、平衡端子P11,P12から平衡信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/2共振し、これと結合する共振器R20がλ/2共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R10の端子P11,P12から平衡信号が出力される。
【0061】
(B)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、平衡端子P11,P12から平衡信号が入力されると、それに結合して、共振器R11,R12は、それぞれλ/4共振し、これと結合する共振器R20がλ/2共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R20はλ/2共振し、これに結合する共振器R11,R12の端子P11,P12から平衡信号が出力される。
【0062】
(C)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、平衡端子P11,P12から平衡信号が入力されると、それに結合して、共振器R10はλ/2共振し、これと結合する共振器R21,R22が、それぞれλ/4共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R21,R22は、それぞれλ/4共振し、これに結合する共振器R10の端子P11,P12から平衡信号が出力される。
【0063】
(D)において、アンテナを送信アンテナとして用いる場合、平衡端子P11,P12から平衡信号が入力されると、それに結合して、共振器R11,R12は、それぞれλ/4共振し、これと結合する共振器R21,R22が、それぞれλ/4共振する。その結果、平衡端子P21,P22には、フィルタ特性を持った180度位相の異なる出力が得られる。このようにして、アンテナに平衡給電がなされ、電磁波が送信される。逆に、アンテナを受信アンテナとして用いる場合には、アンテナから出力される平衡信号が端子P21,P22間に供給されて、共振器R21,R22は、それぞれλ/4共振し、これに結合する共振器R11,R12が、それぞれλ/4共振し、端子P11,P12から平衡信号が出力される。
【0064】
以上のようにして、平衡入出力のアンテナ装置として作用する。
【0065】
次に、誘電体ブロックを用いたアンテナ装置の例を図7を参照して説明する。図7の(A)はアンテナ装置の主要部の斜視図、(B)はその断面図である。図7の(A)に示した向きで、図における左手前の面が回路基板に対する表面実装の際に回路基板に対向し、回路基板上の信号入出力電極に端子電極6,7,8が接続され、回路基板上のグランド電極に外導体3が接続される。
【0066】
誘電体ブロック1は全体に略直方体形状を成し、2つの内導体形成孔2a,2bを設けている。誘電体ブロック1の図における上下の端面を除く他の外面(四面)には、それぞれ外導体3を形成している。内導体形成孔2aの内面には内導体4aを設け、内導体形成孔2bの内面には内導体4bを形成している。また、誘電体ブロック1の外面には、内導体4aの一方の端部付近と静電容量を生じさせる端子電極6、内導体4bの両端付近との間でそれぞれ静電容量を生じさせる端子電極7,8を、それぞれ外導体3から分離形成している。
【0067】
この構造により、内導体4a、誘電体ブロック1および外導体3によって1つのλ/2同軸共振器を構成し、内導体4b、誘電体ブロック1および外導体3によって、もう1つのλ/2同軸共振器を構成する。また、各内導体形成孔は、開放端側と等価的短絡端側(内導体形成孔の中央部)とで内径を異ならせている。この構造により、隣接する共振器間が容量結合する。したがって、図7の誘電体フィルタは等価的には、図1の(B)に示したものと同様に表され、端子電極6を不平衡端子、端子電極7,8を平衡端子とする誘電体フィルタとして用いることができる。この例では、平衡端子としての端子電極7,8に半波長のダイポールアンテナ51を接続している。
【0068】
なお、図7に示した例では、2段の共振器を構成したが、3段以上の共振器を単一の誘電体ブロックに形成する場合にも本願発明は同様に適用できる。
【0069】
図7に示した例では、不平衡で入出力するようにしたが、誘電体ブロック1の外面に、内導体4aの両開放端付近にそれぞれ静電容量結合する端子電極を設ければ、等価回路が図6の(A)のように表せるアンテナ装置を構成することができる。その場合には、平衡入出力のフィルタを有するアンテナ装置として用いることができる。
【0070】
次に、アンテナを誘電体ブロックに構成した例を図8に示す。図8において102は、誘電体ブロック30に、図における上面に放射電極31を形成し、図における右手前の端面から下面の一部にかけて端子電極32,33を形成している。なお、必要に応じて、これらの端子電極32,33の形成領域を除く下面の略全面または一部にグランド電極を形成してもよい。端子電極32,33は放射電極31の開放端付近と静電容量で結合する。また、放射電極31と下面のグランド電極との間に分布容量が生じて、ストリップライン型のアンテナとして作用する。
【0071】
一方、101は誘電体ブロックを用いた誘電体フィルタであり、基本的には図7で示したものと同様の構成から成る。すなわち、誘電体ブロック1に内導体形成孔2a,2bを設け、外面に外導体3を設けることによって、2段の両端開放のλ/2同軸共振器を構成している。端子電極6は内導体形成孔2aによる共振器の一方の開放端付近と静電容量で結合する。また端子電極7,8は内導体形成孔2bによる共振器の両開放端付近とそれぞれ静電容量で結合する。
【0072】
上記アンテナ102と誘電体フィルタ101とを接合一体化することによって、端子電極32と7同士、33と8同士をそれぞれ導通させ、不平衡−平衡変換器およびフィルタを内蔵したアンテナ装置を構成する。
【0073】
図9は、図8に示した誘電体フィルタとアンテナとを用いて構成した、他のアンテナ装置の斜視図である。この図に示すように、誘電体フィルタ101とアンテナ102とを誘電体基板40に搭載することによって、不平衡−平衡変換器およびフィルタを備えた単一の部品としてのアンテナ装置を構成する。すなわち、誘電体基板40には線路42,43を形成していて、この線路を介して、誘電体フィルタ101の端子電極(図8に示した7,8)とアンテナの端子電極32,33とをそれぞれ接続する。また、誘電体基板40には端子電極41を形成していて、誘電体フィルタ101の端子電極6を端子電極41まで引き出す。
【0074】
次に、単一の誘電体ブロックに誘電体フィルタとアンテナとを設けたいくつかの例を、図10〜図12を参照して説明する。
図10に示す例では、誘電体ブロック1に、内面に内導体を形成した内導体形成孔2a,2bを設け、外面に外導体3および端子電極6を設けることによって誘電体フィルタ部を構成している。また、同じ誘電体ブロック1の上面に放射電極31を形成することによってアンテナ部を構成している。この誘電体フィルタ部およびアンテナ部の構成は、図8に示した誘電体フィルタ101およびアンテナ102の構成と同様である。但し、図8に示した端子電極7,8,32,33に相当する電極は、誘電体ブロック1の内部には設けていない。従って、放射電極31の両開放端付近と、内導体形成孔2bによる両端開放のλ/2共振器の両開放端付近とが直接、それぞれ容量結合する。
【0075】
なお、誘電体ブロック1における誘電体フィルタ部とアンテナ部とで、その実効誘電率が異なるようにしてもよい。例えば、誘電体ブロック1の成形時に、比誘電率の高い誘電体セラミック材料と、比誘電率の比較的低い誘電体セラミック材料とを一体成形し、例えば比誘電率の高い領域を誘電体フィルタ部、比誘電率の低い領域をアンテナ部として使用する。または逆に、比誘電率の高い領域をアンテナ部、比誘電率の低い領域を誘電体フィルタ部として使用する。
【0076】
図11の(A)はアンテナ装置の外観斜視図、(B)は(A)における内導体形成孔の中心軸を通る面での縦断面図である。図10に示した例では、内導体形成孔2a,2bの両端の開口面を、外導体3の無い開放面としたが、この図11に示す例では、内導体形成孔2a,2bの両端の開口面にも外導体を形成して、開口面付近の内部に電極非形成部gを設けて、この部分で内導体4の両端を開放させるとともに、開放端と外導体3(接地)との間に漂遊容量を生じさせるようにしている。この構造により、内導体形成孔2a,2bによる2つの両端開放のλ/2共振器が誘導性結合する。また、アンテナ部の放射電極31の両開放端付近と内導体形成孔2bの内部の内導体の開放端付近とがそれぞれ容量結合する。
【0077】
図12に示す例では、図10に示した例とは異なり、内導体形成孔2a,2bの開口部に、内導体から連続する結合用電極5a,5b形成していて、この結合用電極5a−5b間の静電容量によって共振器間を結合させている。その他の構成は図10に示したものと同様である。アンテナ部の放射電極31の両開放端付近は内導体形成孔2bの開放端付近にそれぞれ容量結合する。
【0078】
次に、誘電体デュプレクサを設けたアンテナ装置の構成を図13および図14を参照して説明する。
図13の(A)は誘電体デュプレクサ部分の外観斜視図、(B)は各内導体形成孔部分を通る面での断面図である。図13の(A)に示した向きで、図における左手前の面が通信機の回路基板に対する表面実装の際に回路基板に対向し、回路基板上の信号入出力電極に端子電極6,9がそれぞれ接続され、回路基板上のグランド電極に外導体3が接続される。
【0079】
誘電体ブロック1は全体に略直方体形状を成し、6つの内導体形成孔2a,2b,2c,2d,2e,2fを設けている。また、誘電体ブロック1の図における上下の端面を除く他の外面(四面)にそれぞれ外導体3を形成している。内導体形成孔2a〜2fの内面には、内導体4a〜4fをそれぞれ形成している。また誘電体ブロック1の外面には、内導体4a,4fのそれぞれの一方の端部付近との間で静電容量を生じさせる端子電極6,9を形成している。
【0080】
この構造により、内導体4a〜4fと、誘電体ブロック1および外導体3によって、それぞれλ/2同軸共振器が構成される。
【0081】
これにより、上記内導体4a,4b,4cによる共振器を送信フィルタとして用い、また、上記内導体4d,4e,4fによる共振器を受信フィルタとして用いる。その場合、端子電極6を不平衡の送信信号入力端子、端子電極9を不平衡の受信信号出力端子として用いる。
【0082】
図14の(A)は上記誘電体デュプレクサ部分の他の外面を表す斜視図である。ここで、端子電極7,8は、図13の(B)に示した内導体4c,4dの開放端付近とそれぞれ容量結合する位置に設けている。
【0083】
図14の(B)は、(A)に示した状態から、誘電体ブロックの上部にアンテナ102を接合した状態を示している。アンテナ102の構成は、図8に示したものと略同様である。この構造により、放射電極31の両開放端付近が誘電体デュプレクサの端子電極7,8にそれぞれ容量結合する。
【0084】
このようにして、不平衡の送信信号を入力し、不平衡の受信信号を出力する誘電体デュプレクサと、平衡給電アンテナとから成るアンテナ装置を構成する。
【0085】
なお、以上に示した誘電体フィルタおよび誘電体デュプレクサでは、単一の誘電体ブロックに同軸共振器を構成することによって、誘電体フィルタまたは誘電体デュプレクサを構成したが、予め溝を形成した誘電体基板に内導体を形成したもの同士を接合して同軸共振器を形成し、これにより誘電体フィルタまたは誘電体デュプレクサを構成してもよい。
【0086】
また、図14に示した例では、アンテナ部と誘電体デュプレクサ部とを接合一体化したが、図10に示したものと同様にして、単一の誘電体ブロックにアンテナ部とデュプレクサ部とを設けてもよい。
【0087】
次に、TEMモード以外の共振モードを利用したフィルタを備えたアンテナ装置の例を、図15および図16を参照して説明する。
図15において102は、図8に示したものと同様のストリップライン型のアンテナであり、誘電体ブロック30の、図における上面に放射電極31を形成し、図における右手前の端面から下面の一部にかけて端子電極32,33を形成している。
【0088】
一方、101は誘電体ブロックを用いた誘電体フィルタであり、基本的には導波管型の共振器を構成した誘電体フィルタである。(B)は(A)におけるB−B部分の断面図である。また、(C)は誘電体フィルタ101の動作を説明するための図であり、基本波部分で等価的に2つの誘電体フィルタに分離した状態を示している。(B)は(C)におけるB−B部分の断面図でもある。
【0089】
まず、(C)に示した2つの誘電体フィルタ101a,101bについて説明する。この誘電体フィルタの誘電体ブロックは、それぞれ略直方体形状を成し、その外面に外導体3を形成している。誘電体ブロックの長手方向の途中には、その長手方向を区分する節となる溝21,22を形成して、2段の共振器を構成している。この溝21,22の内面には外導体3を形成している。溝21,22で区分される領域は、それぞれTE101モードの共振器として作用する。この共振器領域に、誘電体ブロックの短軸方向に貫通する貫通孔26,27,28,29を設けている。この貫通孔26,27,28,29の内面には導電体膜を形成していない。誘電体ブロックの図における右手前の面には、端子電極6,11を形成している。また、それらに対向する左後方の面にも端子電極を形成している。
【0090】
誘電体フィルタ101aについて説明すれば、上記2段の共振器の各段の共振器の共振周波数は、貫通孔26,27の内径によって定める。また、2段の共振器間の結合係数は、溝21の大きさ等によって定める。誘電体ブロック内部には、(B)に示すように、誘電体ブロック1の端面の端子電極6,7から誘電体ブロック1の底面の導電体膜3にかけて、内部に貫通孔34,35を形成していて、その貫通孔34,35の内面に、TE101モードに結合する結合用電極36,37を設けている。この構造により、2つの端子電極6,7を入出力部とする2段の共振器からなる帯域通過特性を有する誘電体導波管型フィルタを得る。このフィルタ特性は、2段の共振器の共振周波数と結合係数によって定める。上述のことは、もう一つの誘電体フィルタ101bについても同様である。
【0091】
(A)における誘電体フィルタ101は、上記誘電体フィルタ101a,101bを側面同士で接合一体化したものに等しい。但し、この例では、接合面に相当する側の溝および接合面に相当する面の外導体は設けていない。このように、TE101モードの2段の共振器からなるフィルタを2つ併設し、それらを位相差180度で作動させることにより、平衡入出力型の誘電体フィルタとして作用する。この場合、誘電体フィルタ101全体としては、TE201モードの2段の共振器からなるフィルタとして作用する。
【0092】
図16は、図15に示したアンテナ102と誘電体フィルタ101とを用いて構成したアンテナ装置の斜視図である。このアンテナ装置は、図15に示したアンテナ102と誘電体フィルタ101とを接合一体化することによって、誘電体フィルタの図における左後方端面の2つの端子電極をアンテナの端子電極32,33にそれぞれ導通させたものである。
【0093】
この構造により、TEMモードの共振器ではフィルタが構成し難いような高周波帯において使用可能な、不平衡−平衡変換器およびフィルタ内蔵のアンテナ装置を構成する。
【0094】
図15および図16に示した例では、誘電体フィルタに2つの端子電極6,11を設け、それを平衡入出力の端子電極としたが、このうち、一方の端子電極のみを設け、または一方の端子電極のみを使うようにして、不平衡入出力のアンテナ装置を構成してもよい。すなわち、例えば端子電極6,11で示した端子電極のうちいずれか一方に不平衡信号を入力すれば、その端子から溝21,22までの領域がTE201モードで共振するので、平衡入出力の場合と同様に用いることができる。
【0095】
また、上述した例では、フィルタ部にTEモードの共振モードを利用したが、同様にして、TMモードなど、その他のTEMモード以外の共振モードを利用してもよい。
【0096】
また、上述した例では、元々別体のアンテナと誘電体フィルタとを接合一体化するようにしたが、単一の誘電体ブロックにアンテナ部と誘電体フィルタ部を設けて、図16に示したようなアンテナ装置を構成してもよい。但し、アンテナと誘電体フィルタとの接合面に相当する電極は、誘電体ブロックの内部には設ける必要はない。その場合、放射電極31の両開放端付近と、フィルタの共振器のモードとが直接結合する。
【0097】
なお、単一の誘電体ブロックにアンテナ部とフィルタ部を構成する場合でも、アンテナ部とフィルタ部とで、その実効誘電率が異なるようにしてもよい。
【0098】
さらに、図9に示したアンテナ装置と同様に、アンテナと誘電体フィルタとを基板上にそれぞれ実装して、全体としてアンテナ装置を構成してもよい。
【0099】
次に、上記誘電体フィルタまたは誘電体デュプレクサを用いた通信機の構成を図17を参照して説明する。
同図において四角で囲んだ部分が、デュプレクサDPXと送受信アンテナANTから成るアンテナ装置である。BPFa,BPFb,BPFcはそれぞれ帯域通過フィルタ、AMPa,AMPbはそれぞれ増幅回路、MIXa,MIXbはそれぞれミキサ、OSCはオシレータ、DIVは分周器である。MIXaはDIVから出力される周波数信号を、送信信号の中間周波信号IFで変調し、BPFaは送信周波数の帯域のみを通過させ、AMPaはこれを電力増幅してDPXを介しANTより送信する。AMPbはDPXからの受信信号を増幅し、BPFbはその増幅された信号のうち受信周波数帯域のみを通過させる。MIXbはBPFcより出力される周波数信号と受信信号とをミキシングして、受信信号の中間周波信号IFを出力する。
【0100】
図17に示したデュプレクサDPXを備えたアンテナ装置としては、図14に示した構造のデュプレクサを用いる。これにより、全体に小型の通信機を構成する。
【0101】
【発明の効果】
この発明によれば、不平衡端子と平衡端子とを用いて、不平衡−平衡変換を行うとともに所定周波数帯域の通過または減衰を行わせ、且つアンテナに対して平衡給電を行う。すなわち、受信アンテナ装置として用いる場合には、アンテナからの平衡信号がフィルタを通り不平衡信号として出力される。逆に、送信アンテナ装置として用いる場合には、不平衡信号が入力されてフィルタを通りアンテナに平衡給電されて電磁波が放射される。
【0102】
したがって、専用の不平衡−平衡変換器が不要となり、且つ、フィルタとアンテナとが一体化されているため、部品点数が削減されるとともに、通信機における基板上の占有面積が縮小化される。
【0104】
また、この発明によれば、誘電体ブロックに導体膜を設けて成る誘電体同軸共振器で構成することにより、低損失・低不要輻射特性を有する小型のアンテナ装置を容易に構成できる。
【0109】
また、この発明によれば、平衡給電アンテナと誘電体フィルタとを一体の誘電体ブロックに構成することにより、部品点数が削減されて、通信機の基板上への占有面積が大幅に削減される。
【0110】
また、この発明によれば、平衡給電アンテナ部と誘電体フィルタ部とで、誘電体ブロックの実効誘電率を異ならせることにより、アンテナ部と誘電体フィルタ部のそれぞれにおける最適な比誘電率を有する誘電体ブロックに対してアンテナおよびフィルタを構成することができ、限られたスペースに高効率のアンテナおよび所定周波数帯域に適用した誘電体フィルタを構成できる。
【0111】
また、この発明によれば、小型軽量で安定性に優れた通信機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るアンテナ装置の平面図および等価回路図
【図2】第2の実施形態に係るアンテナ装置の平面図および等価回路図
【図3】第3の実施形態に係るアンテナ装置の等価回路図
【図4】第4の実施形態に係るアンテナ装置の等価回路図
【図5】第5の実施形態に係るアンテナ装置の等価回路図
【図6】第6の実施形態に係るアンテナ装置の等価回路図
【図7】第7の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す図
【図8】第8の実施形態に係るアンテナ装置で用いる誘電体フィルタとアンテナの構成を示す斜視図
【図9】第9の実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図
【図10】第10の実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図
【図11】第11の実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図
【図12】第12の実施形態に係るアンテナ装置の外観斜視図
【図13】第13の実施形態に係るアンテナ装置における誘電体デュプレクサ部分の構成を示す図
【図14】同アンテナ装置の斜視図
【図15】第14の実施形態に係るアンテナ装置で用いる誘電体フィルタとアンテナの構成を示す斜視図および断面図
【図16】同アンテナ装置の外観斜視図
【図17】第15の実施形態に係る通信機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1−誘電体ブロック
2−内導体形成孔
3−外導体
4−内導体
5−結合用電極
6〜9,11−端子電極
10,20−ストリップライン電極
13,23,24−端子電極
21,22−溝
26,27,28,29−貫通孔
30−誘電体ブロック
31−放射電極
32,33−端子電極
34,35−貫通孔
36,37−結合用電極
40−誘電体基板
41−端子電極
42,43−線路
50−ループアンテナ
51−ダイポールアンテナ
100−アンテナ装置
101−誘電体フィルタ
102−アンテナ
P10−不平衡端子
P11,P12,P21,P22−平衡端子
R10,R20−λ/2共振器
R11,R12,R21,R22−λ/4共振器
Claims (6)
- 一端を短絡したλ/4TEM共振器から成る第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、第1の共振器の開放端付近に設けたフィルタと、
第2の共振器の両端部に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、
前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成したアンテナ装置。 - λ/2TEM共振器の両端を開放して成る第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、第1の共振器の一方の開放端付近に設けたフィルタと、
第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、
前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成したアンテナ装置。 - 接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を短絡して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を短絡して成る、第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に不平衡結合する端子電極を、第1の共振器の等価的な開放端付近に設けたフィルタと、
第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、
前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成したアンテナ装置。 - 接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第1の共振器と、接続した2つのλ/4TEM共振器の両端を開放して成る、またはλ/2TEM共振器の両端を開放して成る、第2の共振器とを備え、第1と第2の共振器を結合させ、第1の共振器に平衡結合する2つの端子電極を、第1の共振器の開放端付近にそれぞれ設けたフィルタと、
第2の共振器に端子電極を介さずに平衡結合する平衡給電アンテナとを、一体の誘電体ブロックに導体膜を設けて構成し、
前記端子電極を前記誘電体ブロックの外面の導体膜で形成し、前記平衡給電アンテナを前記誘電体ブロックの外面の導体膜パターンにより形成したアンテナ装置。 - 前記平衡給電アンテナ部と前記誘電体フィルタ部とで、前記誘電体ブロックの実効誘電率が異なる請求項1〜4のうちいずれかに記載のアンテナ装置。
- 請求項1〜5のうちいずれかに記載のアンテナ装置を備えた通信機。
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