JP2003084222A - マルチビーム走査装置 - Google Patents
マルチビーム走査装置Info
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Abstract
ムマルチビーム走査装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 2つのレーザアレイ11a,11bと
上記レーザアレイからの出射光を各々カップリングする
ための2つのカップリングレンズ12a,12bと上記
レーザアレイとカップリングレンズを一体的に保持する
保持部材21とよりなり出射ビームの略光軸回りに回転
可能に保持されてなる光源ユニット18と、前記光源ユ
ニットから発せられてレーザビームを偏向し偏向後のレ
ーザビームを前記被走査面16a上に結像する走査光学
系13,14,15とよりなる構成。
Description
ンタ、デジタル複写機等の画像形成装置のレーザ書込光
学系として用いられるマルチビーム走査装置に関する。
用いたマルチビーム走査装置において感光体ドラム等の
被走査面上の副走査ビームピッチを調整する構成の一例
として、特開2000−75227号公報では、感光体
ドラム等の被走査面上の副走査ビームピッチを調整する
方法を提案している。
と対をなす2つのカップリングレンズとを一体的に保持
する保持部材からなる光源ユニットを備え、この光源ユ
ニットを走査光学系の光軸を回動中心として回動調整す
ることにより被走査面上の副走査ビームピッチを所定値
に簡単かつ正確に合わせる技術が開示されている。
性を利用して合成するビーム合成プリズム等のビーム合
成手段を利用して、2つの半導体レーザアレイからの出
射ビームを合成する方式であっても、上述の場合と同様
に、光源ユニットの回転(走査光学系の光軸を回動中心
とする)のみで、被走査面上の副走査ビームピッチを所
定値に簡単かつ正確に合わせる技術も開示されている。
このように、特開2000−74227号公報では、光
源ユニットの回転(走査光学系の光軸を回動中心とす
る)のみで、被走査面上の副走査ビームピッチを所定値
に簡単かつ正確に合わせている。
は、光源ユニットの回転により、主走査ビームピッチま
でもが変化するため、走査光学系の組み付け精度あるい
は光源ユニットの組み付け精度が十分に確保できていな
い場合、調整前のビーム配列の状態が不十分となり、も
って光源ユニットの回転のみでは副走査ビームピッチを
所定値に合わせることができない虞があった。
たマルチビーム走査装置により静電潜像を感光体ドラム
上に形成し、トナーによる現像、定着といったプロセス
により画像を得る画像出力装置においては、上記の如く
の副走査ビームピッチ調整による主走査ビームピッチの
変動や調整前のビーム配列の不十分な状態等により、所
望の画像出力が得られなくなり、縦線の揺らぎのような
異常画像が発生してしまう可能性があるという問題点が
ある。
ムピッチ調整によっても画像形成装置において上記の如
くの異常画像が発生する等の問題が生じないマルチビー
ム走査装置を提供することを目的とする。
本発明は、複数のレーザビームで被走査面上を同時に走
査するマルチビーム走査装置であって、少なくとも、各
々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発光点を有する2
つのレーザアレイと、上記レーザアレイからの出射光を
各々カップリングするための2つのカップリングレンズ
と、上記レーザアレイとカップリングレンズを一体的に
保持する保持部材とよりなり、出射ビームの略光軸回り
に回転可能に保持されてなる光源ユニットと、前記光源
ユニットから発せられてレーザビームを偏向し偏向後の
レーザビームを前記被走査面上に結像する走査光学系と
よりなり、下記条件式を満足し AY=|q×cosφ×mY×(n−1)/(2×fc
ol×tanθ×cosγ×mZ)|≦ 0.1 尚、nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示
し、qは上記発光点間隔を示し、φはレーザアレイの副
走査方向に対する傾斜角度を示し、mYは走査光学系の
主走査倍率を示し、mZは走査光学系の副走査倍率を示
し、fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、
θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
交差する角度の半分を示し、γは調整時の光源ユニット
の最大所要回転角度を示してなることを特徴とする。
グレンズとの位置合わせ精度誤差(光軸調整誤差)に起
因して、2つのレーザアレイのビームスポットの中心間
距離を補正する必要が発生した場合に、その補正動作
(レーザアレイの回動操作、γ回転)により同一の半導体
レーザアレイのビームスポット配列が変動するが、上記
条件式を満たすことで、このビームスポット配列変動の
主走査方向成分を有効に抑制することができ、ビームス
ポット間隔変動に伴う異常画像の発生等を防止すること
ができる。
ムで被走査面上を同時に走査するマルチビーム走査装置
であって、少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並ん
だ複数の発光点を有する2つのレーザアレイと、上記レ
ーザアレイからの出射光を各々カップリングするための
2つのカップリングレンズと、上記レーザアレイとカッ
プリングレンズを一体的に保持する保持部材とよりな
り、出射ビームの略光軸回りに回転可能に保持されてな
る光源ユニットと、前記光源ユニットから発せられたレ
ーザビームを偏向し偏向後のレーザビームを前記被走査
面上に結像する走査光学系とよりなり、下記条件式を満
足し AZ=|(q×sinφ)×(n−1)/(2×fco
l×tanθ×cosγ)|≦ 0.1 尚、nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示
し、qは上記発光点間隔を示し、φはレーザアレイの副
走査方向に対する傾斜角度を示し、mYは走査光学系の
主走査倍率を示し、mZは走査光学系の副走査倍率を示
し、fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、
θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
交差する角度の半分を示し、γは調整時の光源ユニット
の最大所要回転角度を示してなることを特徴とする。
で、上記ビームスポット配列変動の副走査方向成分を有
効に抑制することができ、上記の構成同様に異常画像の
発生等を防止可能である。
ザビームで被走査面上を同時に走査するマルチビーム走
査装置であって、少なくとも、各々が等間隔にアレイ状
に並んだ複数の発光点を有する2つのレーザアレイと、
上記レーザアレイからの出射光を各々カップリングする
ための2つのカップリングレンズと、上記レーザアレイ
とカップリングレンズを一体的に保持する保持部材とよ
りなり、出射ビームの略光軸回りに回転可能に保持され
てなる光源ユニットと、前記光源ユニットから発せられ
たレーザビームを偏向し偏向後のレーザビームを前記被
走査面上に結像する走査光学系と、上記光源ユニット
を、出射されるレーザビームの光軸に略平行な回転軸回
りに回転させることによって上記被走査面における走査
密度を切り替える手段とよりなることを特徴とする。
作面上の走査密度を切換可能な構成を提供できる。
×cosφ×mY×d)/(fcol×tanθ×m
Z)}│≦d/4 を満たしてなり、dは被走査面上の走査線間隔、nは一
つのレーザアレイの発光点の数、qは同発光点間隔、φ
はレーザアレイの副走査方向からの傾斜角度、mYは走
査光学系の主走査倍率、mZは同副走査倍率、fcol
はカップリングレンズの焦点距離、θは2つのレーザア
レイから出射されるレーザビームが交差する角度の半
分、ΔRYは被走査面における、同一のレーザアレイの
両端のビームスポット間隔の変動量の主走査方向成分を
それぞれ示してなることを特徴とすることが望ましい。
×sinφ×d)/(fcol×tanθ)}│≦d/
4 を満たしてなり、dは被走査面上の走査線間隔、nは一
つのレーザアレイの発光点の数、qは同発光点間隔、φ
はレーザアレイの副走査方向からの傾斜角度、mZは走
査光学系の副走査倍率、fcolはカップリングレンズ
の焦点距離、θは2つのレーザアレイから出射されるレ
ーザビームが交差する角度の半分、ΔRZは被走査面に
おける、同一のレーザアレイの両端のビームスポット間
隔の変動量の副走査方向成分を夫々示してなることをが
望ましい。
ザアレイの両端発光点のビームスポット間隔の変動量の
主走査方向成分と副走査方向成分が所定の範囲内に限定
され、上記方法による走査密度切り替え時に、効果的に
被走査面上のビームスポット配列変動量を抑制すること
ができる。
ら本発明の実施の形態を詳細に説明する。
ビーム走査装置を概略的に示す構成図であり、図2は、
同装置中の光源ユニット近傍を示す斜視図であり、図3
は、図2のLDベースを裏面から見た斜視図である。こ
こで同上マルチビーム走査装置1はカラーレーザプリン
タに設けられており、カラーレーザプリンタの感光体1
6の表面(被走査面)16a上をレーザビームで走査す
る機能を有し、この機能によって周知の静電写真方式に
則って同感光体表面に静電潜像を形成するものである。
ように、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発光点
10(図5参照)を有する2つの半導体レーザアレイ
(以後、「LDアレイ」という)11a、11bと、同
LDアレイ11a、11bからの出射光を各々カップリ
ングするための2つのカップリングレンズ12a、12
bと、同カップリングレンズ12a、12bからのレー
ザビームをポリゴンミラー(偏向器)14の偏向反射面
14a上に主走査方向に長い線像として結像させるため
のシリンドリカルレンズ13と、これらレーザビームを
偏向するためのポリゴンミラー14と、ポリゴンミラー
14により偏向反射されたレーザビームを感光体ドラム
16の表面である被走査面16aにビームスポットとし
て結像させ同表面を等速走査するための走査光学系15
とを備えている。尚、図1に模式的に示されている走査
光学系15は、実際にはレンズやミラーを適宜組み合わ
せて構成されている(図19の符号115参照)。
a、11bは共通のLDベース(保持部材)21に保持
されており、対応するカップリングレンズ12a、12
bは接着によりLDベース21の受け部に調整固定さ
れ、射出ビームのコリメート性及び光軸方向が以降の走
査光学系の特性に応じて調整される。本実施例では、L
Dアレイ11a、11bと、カップリングレンズ12
a、12bと、LDベース21とで光源ユニット18を
構成している。
1に設けられた挿入孔32に回転可能に保持されてい
る。この光源ユニット18の略光軸回りの回転により、
それぞれのLDアレイ11a、11bのビームスポット
の中心間距離(センタ間ピッチ;図8におけるCaとC
bの距離の副走査方向成分)PZの調整を行うことがで
きるようになっている。尚ここで、上記「略光軸周りの
回転」とは、光源ユニット18の二つのLDアレイ11
a,11bの発光点の中心位置を仮想的な発光点とし、
その仮想的な発光点を通り、実際の発光点から発せされ
るレーザビームの方向と同一方向の軸周りの回転を指
す。また、2つのLDアレイ11a、11bの少なくと
も一方はLDベース21に対し、その略光軸回りに回転
可能に保持されている。
LDアレイ11aをねじ25にてLDベース21に固定
している。固定する際、押さえ板22に設けられた凸部
23を、LDアレイ11aのパッケージ部に設けられた
凹部24に当接し、押さえ板22、22をベース21に
対して回転することでLDアレイ11aの回転調整を行
うことができる。尚、LDアレイ11bも同様に押さえ
板22にねじ25により固定され、回転調整が可能にな
っていることは言うまでもない。
とにより、LDアレイ11a(又は11b)内の発光点
のビームピッチ配列誤差をLDアレイ11a(又は11
b)単品の略光軸回りの回転により補正することが可能
となる。
11bの各々は、図5に示すように、n個の発光点が等
間隔にアレイ状に並んでいる、n−ch・LDアレイ
(nチャンネルLDアレイ)であり、これらLDアレイ
11a、11bからの出射ビーム(2×nのビーム)に
よる被走査面16aでのビームスポット配列の調整につ
いて、図1、及び図4乃至図14を用いて以下に説明す
る。
から出射されたレーザビームは各々対応するカップリン
グレンズ12a、12bによりカップリングされ、図示
しないアパーチャ(開口)により整形される。これらの
レーザビームはシリンドリカルレンズ13の作用により
ポリゴンミラー14の偏向反射面14a上に、主走査方
向に長い(副走査方向に結像した)線像として結像さ
れ、偏向反射された後、走査光学系15の作用により感
光体ドラム16の被走査面16aをビームスポットとし
て等速走査される。
ーザビーム間の反射点ばらつきを低減し、被走査面での
ビーム特性の偏差を抑制する必要がある場合には、図1
に示す如く2つの半導体レーザアレイからの出射ビーム
の光学軸を、ポリゴンミラーの偏向反射面付近で交差さ
せる構成とすることが望ましい。図4に示すように、2
つのLDアレ11a、11bは主走査方向に離れて配置
されており、カップリングレンズ12a、12bにより
各々カップリングされたレーザビーム(すなわち、2つ
のLDアレイ11a、11bの各々の光学軸)は、ポリ
ゴンミラー14の偏向反射面14a付近で互いに交差す
るようになっており、その交差する角度は2θに設定さ
れている。
般には図5(a)に示すように副走査方向(図中、縦方
向)に対して配置(傾き)角度φだけ傾けて配置される
が、この場合被走査面16a上では図6に示すように、
光学系の倍率(主走査方向:mY、副走査方向mZ)に
より拡大され、隣接するビームスポットの間隔はQY
(主走査方向)及びQZ(副走査方向)となる。また、図5
(b)において、LDアレイ11aにおける各発光点を
r1、r2、・・・、rnと表し、図6においては上記
発光点に対応する被走査面16aでのビームスポットを
それぞれR1、R2、・・・、Rnで表している。尚、
nはLDアレイ11a、11bの各々の発光点数を示し
ている。
転する(回転角度:γ)ことにより、図8に示すよう
に、被走査面16a上におけるLDアレイ11a,11
b各々の発光点によるビームスポットの中心位置Caと
Cbとの距離(センタ間ピッチ)の副走査方向成分PZ
を、下記の式1に従って所定値に設定する。尚、式1に
おいて、fcolは、カップリングレンズ12a(12
b)の焦点距離であり、mZは光学系(マルチビーム走
査装置)全系の副走査方向の結像倍率である。
×mZ・・・・(式1)この式1の導出を図9及び図1
0に基づいて以下に説明する。図9(a)に示すよう
に、LDアレイ11a、11bの出射ビームの方向(上
記各LDアレイの光学軸;単位ベクトル)をそれぞれa
1、a2とし、図9(b)、(c)に示すように、
(1)LDアレイ11a、11bをX軸回りに角度γ回
転させたときの出射ビームのベクトルをそれぞれα1、
α2とし、このα1−α2の副走査方向成分である2s
inθsinγを得る。そしてこの(1)により、図1
0(a)に示すように、(2)γ回転後の出射ビームの
角度(の副走査方向成分)β0すなわちtanβ0=s
inθ・sinγ/cosθ=tanθsinγを得
る。
すように、(3)出射ビームの角度がβ0のときの被走
査面16aでの走査位置Z0=fcol×tanθ×s
inγ×mZを得ることにより、図10(c)に示すよ
うに、(4)LDアレイ11a、11bのセンタ間距離
(Z方向)、即ち、被走査面16a上における各々のビ
ームスポットの中心位置CaとCbとの間の距離(セン
タ間ピッチ)の副走査方向成分PZの式1を得ることが
できる。
トを副走査方向に等間隔に配列するためには、図11及
び図12に示す方法がある。図11は、それぞれのLD
アレイ11a、11bのビームスポットを互い違いに配
置する方法であり、この場合、各々のビームスポットの
中心位置CaとCbとの距離(副走査方向)PZは、1
走査線の間隔dと等しい。また、図12は、それぞれの
LDアレイ11a、11bのビームスポットを直列に配
置する方法であり、この場合、各々のビームスポットの
中心位置CaとCbとの距離(副走査方向)PZは、n
走査線の間隔ndと等しい。
φだけ傾いて配置されている場合、被走査面16aにお
けるビームスポットの主走査方向及び副走査方向の配
列、即ち、被走査面16aにおける1つのLDアレイ1
1aの隣接するビームスポットの主走査方向の間隔Q
Y、及び副走査方向の間隔QZはそれぞれ、下記式4及
び式5で表される。尚、下記式4及び式5において、一
走査内の最大値(図6に示すビームスポットR1とRn
との間隔)は、それぞれ(n−1)×QY、(n−1)
×QZで表される。
説明する。図13(a)の状態にあるLDアレイ11a
を図13(b)に示すように角度φ傾けると、LDアレ
イ11a(光源)での発光点の主走査方向の間隔qY=
qsinφとなり、副走査方向の間隔qZ=qcosφ
となることにより、被走査面16a(像面)でのビーム
スポットの主走査方向の間隔QYの式4、及び副走査方
向の間隔QZの式5を得る。
化したときの上記ビームスポット配列の主走査方向の変
化量ΔQY、及び副走査方向の変化量ΔQZは、下記式
6及び式7で示される。尚、主走査方向の変化量ΔQY
は、上記式4をφで微分することにより得られ、副走査
方向の変化量ΔQZは、上記式5をφで微分することに
よって得られる。
量ΔPZは、式1より、下記式10で表される。 ΔPZ=2×fcol×tanθ×cosγ×mZ・・・・(式10) 一方、LDアレイ11a(11b)と対応するカップリ
ングレンズ12a(12b)の位置合わせ(調整)は、
所望のコリメート性及び射出方向(光軸方向)が得られ
るように調整、固定されるが、このような組立調整は一
般に、「光軸/コリメート調整」と呼ばれ、ここで、こ
のときの光軸調整精度(出射ビームの副走査方向の最大
角度誤差)をiZ(rad)と仮定する。2つのLDア
レイ11a、11bについてこの角度誤差が互いに逆向
きに発生した場合を考慮する(最大:2×iZ)と、被
走査面16aでのビームスポットの中心位置CaとCb
とのずれ量(調整誤差)Eは、図14に示すように導出
され下記式2で示される。
回転角度をγEとすると、式1より、下記式3で表され
る。
8をγEだけ回転させることにより、LDアレイ11a
(11b)単品も角度γEだけ公転するとともに自転す
ることになる。この場合のLDアレイ11a(11b)
の配置角度の微少変化量Δφ=γEとなり、上記中心位
置のずれ量Eを補正するのに伴って生ずる被走査面上の
ビームスポット配列の主走査方向の変化量ΔQY、及び
副走査方向の変化量ΔQZは、上記式6及び式7より、
下記式8、式9の通りとなる。
光点を有する2つの半導体レーザアレイ51a、51b
からの出射ビームによる8ビーム走査装置において、被
走査面56aでのビームスポット配列の調整が困難であ
る理由について、予め図示の比較例を用いて説明する。
導出にて示した構成とほぼ同等であるが、図15(b)
に示すようにビーム合成プリズム57を用いてビームを
合成する光源ユニット58を用いている。尚、図15中
の符号52a、52bはカップリングレンズであり、符
号53はシリンドリカルレンズであり、符号55は走査
光学系である。
58において2つのLDアレイ51a、51bは副走査
方向に離れて配置されており、それらから出射されるレ
ーザビームは、偏光特性を利用してレーザビームを合成
するビーム合成プリズム57により合成される。合成さ
れたレーザビーム(すなわち、2つのLDアレイの光学
軸)は、ポリゴンミラー54の偏向反射面付近で互いに
交差する構成であり、その交差する角度は2θに設定さ
れている。尚、図15(a)においては、LDアレイ5
1aから出射され、ビーム合成プリズム57にて折り返
されるレーザビームの光路を展開して示した。
度:1200dpi)の諸元は、LDアレイ51a(5
1b)の発光点間隔q=14μmであり、LDアレイ5
1a(51b)の発光点数n=4であり、LDアレイ5
1a(51b)の配置角度φ=0°であり、カップリン
グレンズ52a(52b)の焦点距離fcol=15m
mであり、LDアレイ51a、51bから出射されたレ
ーザビームが偏向反射面54a付近で交差する角度の半
分θ=0.25°であり、光軸調整精度(角度誤差)i
Z=0.6(mrad)であり、主走査方向の結像倍率
mY=10倍であり、副走査方向の結像倍率mZ=3倍
である。
b)の発光点の配列を図16(a)に示し、これに対応
する被走査面56aでのビームスポット配列を図16
(b)に示す。1つのLDアレイ51a(51b)内の
ビームスポットの副走査方向の間隔QZは、式5より4
2μmとなるが、図16(b)に示すように、2つのL
Dアレイ51a、51bに対応するビームスポットを互
い違いに配列することで、走査線の間隔を21μm(す
なわち1200dpi)に設定することができる。この
とき各LDアレイ51a、51bのビームスポットの中
心位置Ca及びCbの副走査方向の間隔S(センタ間ピ
ッチ;Ca−Cb)である一走査線ピッチSは21μm
であるが、これは2つのLDアレイ51a、51bとカ
ップリングレンズ52a、52bとの相対位置を、副走
査方向に互いに逆向きに3.5μmずつずらすことによ
り設定できる。
b)とカップリングレンズ52a(52b)との位置合
わせ精度誤差により、副走査方向の光軸ずれiZ=0.
6(mrad)が発生した場合、センタ間ピッチ(Ca
−Cb)は式2より、E=0.054mm=54μmだ
けずれてしまう。これを補正するためには、光源ユニッ
ト58全体を式3より、γE=0.1375rad=
7.9°回転させる必要がある。
b)単品も同じ角度γEだけ自転することになり、その
結果、1つのLDアレイ51a(51b)内で隣接する
ビームスポットの間隔は式8より、ΔQY=19.3μ
mの変動が発生することになる。
との間)では、ΔQYの(n−1)倍=19.3×(4
−1)=57.9μmのビームスポット配列誤差が発生
し、この値は無視できず、この走査装置を用いた画像出
力装置による出力画像の品質劣化を招く虞がある。
合式9はΔQZ=0となるため、式5を利用し、ΔQZ
=q×(cos(φ+Δφ)−cosφ)×mZ=−
0.4μm(Δφ=γE=7.9°より)となる。よっ
て1つのLDアレイの両端のビームスポット間隔の変動
量は、1.2μmであり、僅かの量であるため副走査方
向に関しては、全く問題ないと言える。
レンズとの位置合わせ誤差(副走査方向の光軸ずれ)が
発生した場合、上述の比較例の構成では、被走査面56
aでのビームスポット配列を調整すること、即ちビーム
スポット誤差を十分小さくすることが困難と言える。こ
れは上記位置合わせ誤差の影響により発生するセンタ間
ピッチ(副走査方向)を補正するために、光源ユニット
56を略光軸回りに回転(γ回転)させることで、LDア
レイ51a(51b)の配置角度が変化するためであ
る。従って、この問題を解決するためには、光源ユニッ
トを略光軸回りに回転(γ回転)することでLDアレイの
配置角度が変化しても、被走査面でのビームスポット配
列に及ぼす影響を小さくすればよいことが分かる。
ための関係式について述べる。上記比較例にて示した構
成の走査光学系において、1つのLDアレイ内の隣接す
る発光点のビームピッチは式6より下記式11で表さ
れ、上記センタ間ピッチの変動(副走査方向)は式10
より下記式12で表される。
Zに及ぼす光源ユニット18の回転(Δγ)の影響も十
分小さくすることができる。また、式11は隣接するビ
ームスポットの配列に関する式であるが、1つのLDア
レイ11a(11b)における両端の発光点のビームス
ポット配列(図6におけるR1とRnの関係)に関して
は、式11を(n−1)倍すればよいため、式11×
(n−1)と式12の比の絶対値AYは、下記式13で
与えられる。
a(11b)の発光点間隔q=14μmであり、LDア
レイ11a(11b)の発光点数n=4であり、LDア
レイ11a(11b)の配置角度φ=60°であり、カ
ップリングレンズ12a(12b)の焦点距離fcol
=15mmであり、LDアレイ11a、11bから出射
されたレーザビーム(それぞれのLDアレイの光学軸)が
偏向反射面14a付近で交差する角度の半分θ=1.5
°であり、主走査方向の結像倍率mY=10倍であり、
副走査方向の結像倍率mZ=3倍である。
マルチビーム走査装置1(副走査方向の書込密度:12
00dpi)では、被走査面16aでのビームスポット
配列は、図12に示す通りとなる。このとき副走査方向
のセンタ間ピッチは、n×(走査線間隔)=4×21=
84μmに設定すればよく、2つのLDアレイ11a、
11bとカップリングレンズ12a、12bとの最大相
対位置ずれ(副走査方向)は互いに逆向きに14μmに
設定すればよいことになる。ここでLDアレイ11a、
11bとカップリングレンズ12a、12bとの位置精
度誤差により、副走査方向の光軸ずれiZ=0.6(m
rad)が発生した場合、式2より上記比較例と同様
に、副走査方向のセンタ間ピッチの変動量E=0.05
4mmとなり、これを補正するための光源ユニット18
の回転角度γEは式3より、γE=0.023rad=
1.3°となる。この光源ユニット18のγ回転γEに
よる隣接するビームスポット間隔の変動量ΔQYは式8
より、ΔQY=1.6μmとなり、両端の発光点のビー
ムスポット間隔のずれ量は、4.8μmに抑制すること
が可能である。
せたときの、「同一LDアレイ11a(11b)内の両
端の発光点のビームスポット間隔の変動の主走査方向成
分:ΔQY×(n−1)/Δγ」と、「2つの(異な
る)LDアレイ11a、11bのビームスポットの中心
位置の変動の副走査方向成分:ΔPZ/Δγ」の比の絶
対値(AY;式13)を、例えば、下記式14に示すよ
うに、係数C1を1/10以下とすることで、光軸調整
誤差に起因するセンタ間ずれ(副走査方向)Eの補正を
容易に(1/10の感度で)行えるようにできる。
容値を、画像出力実験結果より、10μm(≒21μm
/2)、すなわち書込密度1200dpiの1/2ドット
とすると、上記センタ間ずれについてはその10倍であ
る100μmまで補正可となる。即ちそのようなセンタ
間ずれΔPZに対する補正を行っても主走査方向のビー
ムスポット配列の変動量ΔQYを上記許容値以内に抑え
ることが可能である。
0.09であり、式14を満足する。なお式14におけ
る係数C1は、より小さい方が調整は容易になり、望ま
しくは、例えばC1=0.02とすることが出来る。
尚、上記比較例の場合AY=1.07>0.1であり、
式14は満足せず、調整は困難と考えられる。
検討を副走査方向に関しても行ってみる。すなわち、光
源ユニット18を略光軸回りに回転させたときの、「同
一LDアレイ11a(11b)内の両端の発光点のビー
ムスポット間隔の変動の副走査方向成分:ΔQZ×(n
−1)/Δγ」と、「2つの(異なる)LDアレイ11
a、11bのビームスポットの中心位置の変動量の副走
査方向成分:ΔPZ/Δγ」の比の絶対値AZは、式7
及び式10より、下記式15で求められる。
係数C2を1/10以下とすることで、光軸調整誤差に
起因するセンタ間ずれ(副走査方向)Eの補正を容易に
行うことができる。
り、式16を満足する。なお、式16における係数C2
も、より小さい方が調整は容易になり、望ましくは、例
えばC2=0.02とすることが出来る。尚、上記比較
例の場合AZ=0であり、式16を満足する。
ad)に起因するセンタ間ずれE=54μmを補正する
際に発生する1つのLDアレイ11a(11b)内の発
光点のビームスポット間隔の変動量の副走査方向成分Δ
QZは、ΔQZ=AZ×E=0.05×54=2.5μ
mとなり、この値は十分小さいため、これを用いた画像
出力装置による出力画像に及ぼす影響は非常に小さいも
のとなり、異常画像の発生を防止できる。尚ここで、式
7より下記式17が得られる。
対値A0は下記式18で表される。 A0=│(ΔQY/Δγ)/(ΔQZ/Δγ)│ =│(mY/mZ)×tanφ│ ・・・(式18) この式18は、光源ユニット18の略光軸回りの回転
γ、すなわちLDアレイ11a、11bの配置角度φの
変動に伴うビームスポット配列変動の主走査方向成分と
副走査方向成分との比を表している。この比の絶対値A
0の許容範囲を下記式19に示す如くに設定する。 1/3≦A0≦3・・・・(式19) 絶対値A0の範囲を式19の範囲内とすることで、ビー
ムスポット配列の変動の主走査方向成分と副走査方向成
分をバランス良く配分することができる。この式18
は、比較例の場合、A0=0であるのに対し、本実施の
形態の場合には、A0=1.7となり、比較例に比べて
ビームスポット配列の変動を主走査方向成分と副走査方
向成分との間でバランス良く配分することができている
ことが分かる。
するが、その説明にあたり、上述した部分と同様な部分
には、同一の符号を付することにより、その説明を省略
する。
の主走査方向の断面図であり、図18は第2実施例に係
る光源ユニットの副走査方向の断面図である。この第2
実施例では、図17に示すように、光源ユニット18
は、第1の光源部18aと、第2の光源部18bとを有
している。
イ11aは保持部材であるLDベース41aに固定され
ており、カップリングレンズ12aは接着により調整固
定され、射出ビームのコリメート性及び光軸方向が以降
の走査光学系の特性に応じて調整される。第2の光源部
18bにおいても同様に調整される。第1の光源部18
a及び第2の光源部18bは共通のフランジ(支持部
材)42に回転可能に保持されている。この光源ユニッ
ト18は光学ハウジング31に設けられた挿入孔32に
回転可能に保持される。
施例の場合と同様に、1つのLDアレイ11a(11
b)内のビームピッチ配列誤差を、LDアレイ11A
(11b)の略光軸回りの回転により補正することを考
える。なお、本第2実施例の場合には、第1の光源部1
8a及び第2の光源部18bを各々略光軸回りに回転さ
せればよい。また、本実施例では、対になったLDアレ
イ11a(11b)とカップリングレンズ12a(12
b)は共通のLDベース41a(41b)に固定されて
おり、LDベース41a(41b)を各々回転させても
LDアレイ11a(11b)とカップリングレンズ12
a(12b)との相対位置関係が変動しない。
うに、第1の光源部18a又は第2の光源部18bの少
なくとも一方を、フランジ42に対して副走査方向に沿
う傾きを調整可能としている。このように副走査方向の
傾き調整を可能にすることで、光源ユニット18の略光
軸回りの回転を利用することなくそれぞれのLDアレイ
11a、11bのビームスポットの中心間距離の調整を
行うことができる。
比較例の場合、光軸ずれiZ=0.6(mrad)に起
因するセンタ間ずれE=54μmを補正する場合、光源
ユニット56を光軸回りにγ=7.9°回転させる必要
があり、これが、各々のLDアレイ11a(11b)内
のビームピッチ配列誤差(57.9μm)を発生させる
原因となっていた。
=0.6(mrad)に起因するセンタ間ずれE=54
μmを補正するには、例えば、第1の光源部18aを、
式2より(E=fcol×tan(β1)×mZ)、副
走査方向(副走査断面内)でβ1=4.1’傾ければよ
いことになる。この場合LDアレイ11a(11b)単
品の光軸回りの回転(自転)は発生しないため、1つの
LDアレイ11a(11b)内のビームスポット配列が
変動することがない。
LDアレイ単体(少なくともいずれか)を副走査方向に傾
斜可能であるため、LDアレイを回転させずにそのビー
ムスポットを副走査方向に相対移動可能であるからであ
る。
因するビームスポット配列ずれを補正する際に、LDベ
ース41a(41b)に対してLDアレイ11a(11
b)を回転させる必要がないため、圧入等によりLDア
レイ11a、11bの固定を行うことができ、組み付け
コストの低減をも図ることができる。
ザから射出されるレーザビームを合成して被走査面上を
走査するマルチビーム走査装置では、光源装置を走査光
学系の光軸を回動中心として回動調整することにより、
被走査面における走査線間隔を調整することを可能とし
ている。このような光源装置を備えたマルチビーム走査
装置は、以下に説明する如く被走査面における走査密度
切り替えが可能である。しかしながらその副作用とし
て、上述の如く、被走査面における同一の半導体レーザ
アレイに対応するビームスポット列の主走査方向の位置
ずれが発生する。
に回転することにより走査密度を切り替える方式の場
合、光源装置の回転(半導体レーザアレイ間の相対位置
の変更、すなわち公転)に伴い半導体レーザ自体も回転
(自転)するため、被走査面において、同一の半導体レ
ーザアレイのビームスポット配列の主走査方向の位置ず
れが発生してしまう。この主走査方向の位置ずれが、画
像出力装置による出力画像の品質劣化をもたらすおそれ
があることも上に述べた通りである。
示の画像形成装置は、複数の半導体レーザアレイから出
射されるレーザビームをビーム合成手段にて合成する光
源装置を備えた画像形成装置において、半導体レーザア
レイとビーム合成手段との間の光路中に、結像位置(副
走査方向)を調整可能な調整部材を有することを特徴と
している。しかしながらこの種の装置においては、上記
調整部材を駆動する機構が必要となり、装置の大型化、
コストアップ、信頼性の低下等を招くおそれがある。
の大型化、コストアップ、信頼性低下等を招くことな
く、走査密度(主走査方向ビームピッチ)切り替え時に
主走査方向の走査開始位置ずれを及び副走査方向の走査
位置ずれ等が発生することのないマルチビーム走査装置
を提供することを他の目的としている。
して説明する。
(q)でアレイ状に並んだ発光点をn個を有する2つの
半導体レーザアレイ(LDアレイ)からの出射ビームに
よる、2n個のビーム走査装置に係る構成、動作を、n
=4の場合について説明する。
1bは半導体レーザアレイ(LDアレイ)を示し、11
2a、112bはカップリングレンズを、113はシリ
ンドリカルレンズを、114はポリゴンミラー(偏向
器)を、115は走査光学系を、116は感光体ドラム
(被走査面)を、117はビーム合成プリズムを、11
8は光源装置(光源ユニット)を、119は同期信号を検
出する手段を、a1〜a4は被走査面116におけるL
Dアレイ11aのビームスポットを、b1〜b4は被走
査面116におけるLDアレイ11bのビームスポット
を、Ca、Cbは被走査面116におけるLDアレイ1
11a及び111bのビームスポットの夫々の中心位置
を、QY、QZは被走査面116における同一LDアレ
イの隣接するビームスポットの間隔を、PY、PZは上
記中心位置CaとCbとの間隔(センタ間ピッチ)を夫
々示す。また添字Y、Zはそれぞれ主走査方向、副走査
方向を示す。
は一つのLDアレイの発光点の数を、φはLDアレイの
配置(傾き)角度を、fcolはカッブリングレンズの
焦点距離を、θは2つのLDアレイから出射されたレー
ザビームが偏向反射面付近で交差する角度の半分(1/
2)を、Δφ、γは光源装置118の略光軸回りの回転
角度を夫々示す。
a及び第2のLDアレイ111bから出射されたレーザ
光は、各々対応するカップリングレンズ112a、11
2bにより各々カップリングされ、図示しないアパーチ
ャ(開口)により整形される。上記LDアレイ111
a、111b及びカップリングレンズ112a、112
b及びそれらを保持する保持部材から少なくとも構成さ
れる部分を光源装置118と言う。LDアレイ111
a、111bとカップリングレンズ112a、112b
との位置合わせ(相対位置関係の調整)は、所望のコリ
メート性及び射出方向(光軸方向)が得られるように調
整され、固定される。
111bの保持部材については図示を省略してあるが、
図20に示すような構成を採用できる。
に開示された光源として汎用の半導体レーザを2個用い
たマルチビーム走査装置の光源部構成を示す斜視図であ
る。図20(A)において、2個の半導体レーザ110
1、1102はアルミダイキャスト製のベース部材11
03の裏側に主走査方向に8mm間隔(カップリングレ
ンズを並列して配設可能な距離)で隣接形成された嵌合
穴に各々圧入され支持されている。また、カップリング
レンズ1104、1105は各々の半導体レーザ110
1、1102から射出されるレーザビームが所定の発散
性を有する光束となるようにX方向の位置を合わせ、ま
た、所定のビーム射出方向となるようにY、Z方向の位
置を合わせて、半導体レーザ1101、1102と対に
形成したU字状の支持部1103bとの隙間にUV硬化
接着剤を充填して固定される。これらの半導体レーザ1
101、1102とベース部材1103とカップリング
レンズ1104、1105とを主体として光源部110
6が構成されている。
7にねじ1108により固定され、光源部の光軸の中心
Cを中心軸とした円筒部外周1107aを光学ハウジン
グに形成した側壁1109の嵌合穴1109aに係合さ
せてして位置決めされ、スプリング1110を通して圧
縮し、リング状の押え部材1111をつば部1107b
に引っ掛けて、圧縮力により側壁1109に当接するよ
うに支持されている。また、スプリング1110の立ち
曲げ部1110aを押え部材1111の穴1111aに
係合させ、反対側の腕1110bを側壁1109の突起
1109bに引っ掛けて時計回りのねじり力を発生させ
保持部材1107に形成した回転止め部1107cを調
節ねじ1112に突き当てて、調節ねじ1112により
略光軸回りの回転調節を可能としている。このような略
光軸回りの回転は上記「γ回転」に相当する。調節ねじ
1112は側壁1109に形成したねじ(図示せず)に
より保持されている。
源装置をγ回転させるための機構を示す分解斜視図であ
り、図中1211は光源装置、1212はマルチビーム
走査装置のハウジング、1213は摺動部材、1214
はモータブラケット、1215は押え板、1218はバ
ネ、1219はバネ押圧板、1220はステッピングモ
ータ、1221はガイド、1226はスイッチである。
Dアレイ111a、111bは保持部材に圧入により固
定するが、押さえ板を用いてねじ止め等により固定する
方法等でも構わない。またカップリングレンズ112
a、112bは紫外線硬化型接着剤により保持部材に設
けたU字型の突起部に接着固定するが、別の方法とし
て、カップリングレンズ112a、112bを雄ねじ部
を有するレンズセル内に固定し、これを保持部材に設け
た雌ねじ部に螺合させる方法等でも構わない。
レイ111a、111bは主走査方向に離れて配置さ
れ、カップリングレンズ112a、112bにより各々
カップリングされたレーザビーム(すなわち2つのLD
アレイ111a、111bの夫々の光学軸)は、ポリゴ
ンミラー114の偏向反射面付近で互いに交差する。こ
のような構成とすることにより、両LDアレイ(111
a、111b)の被走査面116でのビームスポットの
光学特性の偏差を低減することが可能となる。交差する
角度は2θに設定する。光源装置118から出射した8
本のレーザビームは、シリンドリカルレンズ113の作
用により偏向器(ポリゴンミラー)114の偏向反射面
上に、主走査方向に長い(副走査方向に結像した)線像
として結像され、偏向反射された後、走査光学系115
の作用により被走査面(感光体ドラム)116上をビー
ムスポットとして走査される。なお光源装置118にお
いて、図21に示すようなビーム合成手段(例えばビー
ム合成プリズム117)を用いてビームを合成する構成
とすることで、上記の角度2θを小さくすることができ
る。この構成により両LDアレイ(111a、111
b)の被走査面116でのビームスポットの光学特性の
偏差を更に低減することができる。
隔:q)は一般には図22(a)に示すように副走査方
向から配置角度φだけ傾けて配置されるが、この場合、
被走査面116上では図22(b)のように、光学系の
倍率(主走査方向:mY、副走査方向:mZ)により拡
大され、隣接するビームスポットの間隔(QY、QZ)
は、 QY=q×sinφ×mY QZ=q×cosφ×mZ となる。従って最も離れたビームスポットの間隔(R
Y、RZ)は、 RY=(n−1)QY=(n−1)×q×sinφ×m
Y RZ=(n−1)QZ=(n−1)×q×cosφ×m
Z で表される。なお既存の走査光学系(偏向器以降の光学
系を従来機と共通使用する)を用いてマルチビーム走査
装置を構成する場合を考えると走査光学系の倍率(及び
焦点距離)を変更することは困難であるが、偏向器以前
の光学系(カップリングレンズ及びシリンドリカルレン
ズ)の焦点距離を適宜設定することにより、所望の倍率
(mY及びmZ)を得ることができる。
ットを配置する方法として、図23に示す方法がある。
図23(A)は、第1のLDアレイ111aのビームス
ポットと第2のLDアレイ111bのビームスポットを
互い違いに配置する方法である。第1のLDアレイ11
1aのビームスポット配列及び第2のLDアレイ111
bのビームスポット配列の夫々の中央位置Ca及びCb
の間の距離(以下、センタ間距離と言う。)の副走査方
向成分PZは、一走査線間隔(d)となっている。ここ
で1200dpi時のセンタ間距離をP1200=dとす
る。図23(B)は、第1のLDアレイ111aのビー
ムスポットと第2のLDアレイ111bのビームスポッ
トを直列に配置する方法である。この場合は各々のビー
ムスポット配列のセンタ間距離の副走査方向成分PZ
は、2n・dとなる。
おいては、走査開始タイミングを決定するための同期信
号を検出するための検出手段119を有し、各LDアレ
イ111a、111bにおいて、上記同期信号を一つの
発光点から出射されるレーザビームから得、他の発光点
から出射されるレーザビームの走査開始タイミングは、
上記一つの発光点から出射されるレーザビームから得ら
れる同期信号から特定の時間(ディレイ時間)だけずら
して決定されるようにする。このディレイ時間により各
レーザビームの走査を同じ位置(主走査方向)から開始
することが可能となる。
111bから出射されるレーザビームは、角度2θにて
ポリゴンミラー114の偏向反射面付近にて交差する構
成になっている。従って、光源装置118を図20
(A)で示したような構造を用いて、その射出光軸に略
平行な回転軸回りに回転調整(γ回転)することにより、
2つのLDアレイ111a、111bから出射されるレ
ーザビームの副走査方向の光軸偏差が得られ、その結
果、被走査面116における2つのビームスポットの中
央位置Ca、Cbのセンタ間距離の副走査方向成分PZ
を調整することができる。その結果、図23(A)のビ
ームスポット配列を図23(B)のように変更すること
によって走査密度を切り替え得ることが可能である。
dpiとの間での変更ができる。すなわち、図23
(A)においては、各走査線の間隔は、d=21.2μ
m(走査密度は1200dpi)であり、図23(B)
においては各走査線の間隔は、2d=42.3μm(走
査密度は600dpi)となる。
118のγ回転により、2つのLDアレイ111a、1
11bは公転するとともに自転することになる。そのた
め図24に示すように、一つのLDアレイの被走査面1
16におけるビームスポット配列(主走査方向の間隔:
RY、副走査方向の間隔:RZ)が、初期値から変動す
ることになる。いま光源装置118のγ回転量をΔφと
すると、被走査面116におけるビームスポット配列の
変動量(主走査方向の間隔の変動量:ΔRY、副走査方
向の間隔の変動量:ΔRZ)は以下のごとくによって導
出される。即ち、図23における副走査方向のCa、C
b間の中心間距離Pは P=2×fcol×tanθ×sinγ×mZ ・・・ (式20) であり、式20の両辺をφで微分すると、(Δφ=Δγ
なので) ΔP/Δφ=2×fcol×tanθ×cosγ×mZ ・・・ (式21 ) いま、γ≒0なので、cosγ=1とすると、式21
は、下式のように変形できる。 Δφ=ΔP/(2×fcol×tanθ×mZ) ・・・ (式22) 一方、 ΔP=P600−P1200=2n・d−d=(2n−1)d ・・・ (式23) よって、式23を式22に代入すると、 Δφ= (2n−1)d/(2×fcol×tanθ×mZ) ={(2n−1)/2}×{d/(fcol×tanθ×mZ)} ・・・ (式24) となる。又、上記の如くRY=(n−1)×q×sin
φ×mYであり、上式をφで微分して絶対値をとると、 ΔRY=│(n−1)×q×cosφ×mY×Δφ│ ・・・ (式25) 式25に式24を代入すると、 ΔRY=│(n−1)×q×cosφ×mY×{(2n−1)/2}× {d/(fcol×tanθ×mZ)}│ =│{(n−1)×(2n−1)/2}× {(q×cosφ×mY×d)/(fcol×tanθ×mZ)}│ であり、同様に RZ=(n−1)×q×cosφ×mY なので上式をφで微分して絶対値をとると、 ΔRZ=│(n−1)×q×sinφ×mY×Δφ│ となり、式24を代入する。このようにして、それぞれ Δφ={(2n−1)/2}×{d/(fcol×ta
nθ×mZ)} ΔRY=│{(n−1)×(2n−1)/2}×{(q
×cosφ×mY×d)/(fcol×tanθ×m
Z)}│ ΔRZ=│{(n−1)×(2n−1)/2}×{(q
×sinφ×d)/(fcol×tanθ)}│ で表される。なお図中 QY’=QY+ΔQY RY’=RY+ΔRY QZ’=QZ−ΔQZ RZ’=RZ−ΔRZ である。例えば第3実施例の構成として、図25に示す
諸元が与えられていた場合、 Δφ=0.7[°] ΔRY=2.8[μm] ΔRZ=4.5[μm] となる。いま本実施例のマルチビーム走査装置を、電子
写真プロセスを用いた画像出力装置のマルチビーム走査
装置として使用した場合のビームスポット配列の変動量
の許容値(走査密度切替時)を、画像出力実験結果より、
走査線間隔の1/4(=d/4)とすると、 d/4=5.3[μm] であり、主走査方向(ΔRY)、副走査方向(ΔRZ)
ともに、許容値以内となる。従って、 ΔRY=│{(n−1)×(2n−1)/2}× {(q×cosφ×mY×d)/(fcol×tanθ×mZ)}│≦d/4 ・・・(I) ΔRZ=│{(n−1)×(2n−1)/2}× {(q×sinφ×d)/(fcol×tanθ)}│≦d/4 ・・・(II) という条件式I、IIを満足するマルチビーム走査装置
を使用した画像出力装置による出力画像は、高品質な画
像となる。なお上記条件式I、IIの右辺は小さい方が
より望ましく、上の場合d/4以下としたが、要求され
る画像品質により、また現像、転写、定着の条件等によ
り、d/2以下程度の範囲としても構わない。
116での走査密度が高い(走査線間隔が小さい)側
で、各ビームスポットの走査開始位置が同一になるよう
に上記ディレイ時間を設定することが望ましい。このよ
うな構成にすることにより、高走査密度側(1200d
pi)にて所望のビームスポット配列にしておき、低走
査密度側(600dpi)にて上記の変動量(ΔRY、
ΔRZ)が発生するようにすることにより、出力画像に
及ぼすビームスポット配列誤差の影響がより大きい高走
査密度側(より高品位な出力画像が得られるモード)に
て、より正確な、すなわち主走査方向/副走査方向とも
に配列誤差の小さいビームスポット配列を確保すること
が可能となる。
Dアレイにおける隣接のビームスポット配列の主走査方
向成分は、 QY=q×sin(φ)×mY=0.197mm であり、走査速度によっては4つのレーザビームに対し
て同期信号を個別に検出できない場合がある。従って上
述のように一つの発光点に対して同期信号を検出し、他
の発光点についてはその同期信号から順次特定の時間
(ディレイ時間)だけずらして、走査開始タイミングを
設定すればよい。一方2つのLDアレイ111a、11
1bのビームスポット配列の中央位置Ca及びCb間距
離の主走査方向成分PYは、 PY=FY×(2θ)=225×(5°×2π/360
°)=19.6[mm] であるため、両者の同期信号を各々個別に検出すること
は容易である。以下に本発明の第4実施例について説明
する。
したマルチビーム走査装置において、その諸元が図26
の場合を考える。
際に要される光源装置118の回転量Δφ、その際に生
ずる被走査面116におけるビームスポット配列の変動
量(主走査方向の間隔の変動量:ΔRY、副走査方向の
間隔の変動量:ΔRZ)はそれぞれ、 Δφ=3.6[°] ΔRY=39.3[μm] ΔRZ=0.3[μm] となる。すなわちビームスポット配列の変動量の主走査
方向成分ΔRYが、 ΔRY=39.3μm となり、上述の許容量d/4=5.3μmを上回ること
になる。
切り替えに応じてディレイ時間を適宜設定することで、
各レーザビームに対する走査開始位置(主走査方向)を
一定にすることができる。両走査密度(1200dpi
及び600dpi)に対するディレイ時間は、設計的に
(計算にて)算出することができる。例えば、高走査密
度側(1200dpi時)のディレイ時間をT1200、低
走査密度側(600dpi時)のディレイ時間をT60
0、走査速度(等速走査の場合)をVsとすると、走査
密度切り替え時のディレイ時間の所要変化量ΔTは、 ΔT=T600−T1200=ΔQY/Vs で表される。ここで ΔQY=ΔRY/(n−1)=39.3/(4−1)=
13.1[μm] なので、例えばVs=500[m/s]の場合、ΔT=
26.2[ns]とすればよい。
ト配列(スポット間隔)の少なくとも主走査方向成分を検
出する手段を設けることにより、検出結果に応じて所要
ディレイ時間をより正確に決定することが可能となる。
真プロセスを用いた画像形成装置のマルチビーム走査装
置として使用した場合には、その出力画像として所定の
ビームスポット配列検出パターンを用意しておくことが
できる。ユーザまたはサービスマン等のオペレータ(操
作者)が、上記所定のビームスポット配列検出パターン
を観察することによってそのときのビームスポット配列
が検出でき、もって走査密度切り替え前後の所用のディ
レイ時間を得ることが可能となる。このようにして決定
したディレイ時間は、機械本体に設けられた操作パネル
等により入力すればよい。
の画像形成装置においては、各色(例えば、ブラック:
K、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:Y)に対応
する感光手段(例えば感光体ドラム1K、1C、1M、
1Y)を、画像記録媒体(例えば紙)の搬送方向に直列
に配列したタンデム方式が採用されることある。
色に対応する走査装置を別体(110K、110C、1
10M、110Y)としても良いし、図27(B)に示
すように共通体(110A)としても構わない。あるい
は図27(C)、(D)に示すように走査装置を二体化
(110A1、110A2、110B1、110B2)
した構成としても構わない。このような構成により、1
感光体ドラム型の画像出力装置の場合(4色に対応して
4回の書込が必要)と比較して、4倍の速度で出力画像
を得ることが可能となる。なお、このようなタンデム方
式の詳細については、例えば本出願人の出願による特願
2000−339215号(2000年11月7日出
願、「光走査系レンズ及び光走査装置」)を参照された
い。
K、110C、110M、110Yから出射されるビー
ムの本数が各々1本づつの場合には、これら走査装置を
適用した画像出力装置によりフルカラー(4色)画像を
得ることができる。それに対し、4つの走査装置の少な
くとも一つ(例えばブラックに対応する走査装置110
K)を上記実施例の構成の4ビームマルチビーム走査装
置とし、このマルチビーム走査装置のみで光走査を行う
ことにより、単色印刷を行う場合フルカラー画像時と比
較して4倍の高密度化が可能となる。あるいは記録媒体
の搬送速度(及びプロセス速度)を4倍に変更すれば、
画像出力枚数を4倍に増加することが可能となる。また
フルカラー画像時においても、文字画像についてはブラ
ックにて書き込むことが多く高解像度も要求されること
が多いため、上記の4ビームマルチビーム走査装置11
0K(ブラック)に付加して、他のシングルビーム走査
装置(110C、110M、110Y;1ビーム)でも
同時に書き込むことにより、文字/写真/線画イメージ
等が混在した画像においてもより高品位な出力画像を得
ることが可能となる。
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が
可能である。例えば、上記実施例では、マルチビーム走
査装置をカラーレーザプリンタに適用したが、これに限
定されず、デジタル複写機、或いはこれらの複合機等の
画像形成装置のレーザ書込光学系として用いても同様な
作用効果を得ることが可能である。
ームレーザアレイを複数使用して更に多ビームのマルチ
ビーム走査装置を構成する場合等に各レーザアレイの取
付誤差等の修正が容易に出来、更にその修正動作に起因
して生ずる被走査面上に生ずるビームスポット間隔の変
動を許容範囲内に抑えることが可能であり、比較的安価
かつ簡易な構成で信頼性の高い多ビームのマルチビーム
走査装置を提供出来る。
おいて、簡易な方法で走査密度を切換可能な構成を提供
できるため、汎用性の高い且つ適用性に優れたマルチビ
ーム走査装置を提供可能である。
置を概略的に示す構成図である。
分解斜視図である。
ある。
スポットの交差を説明するための図である。
整を説明するための図であり、(a)はLDアレイが角
度φ傾いた状態を示し、(b)はLDアレイの発光点間
隔を模式的に示す図である。
を説明するための図(その1)である。
を説明するための図(その2)である。
を説明するための図(その3)である。
ための図(その1)である。
るための図(その2)である。
整を説明するための図(その4)である。
整を説明するための図(その5)である。
るための図(その3)である。
るための図(その4)である。
であり、(a)は比較例に係るマルチビーム走査装置を
概略的に示す構成図であり、(b)は(a)の光源ユニ
ットの近傍を示す斜視図である。
ムスポットの配列を示す図であり、(a)はLDアレイ
111a、111bの発光点の配列を示す図であり、
(b)は(a)の発光点に対応する被走査面でのビーム
スポット配列を示している。
走査方向の断面図である。
面図である。
装置の概念的斜視図である。
保持機構(A)と光源の回転機構(B)を示す分解斜視
図である。
の構成例を示す概念的斜視図である。
度を示す図である。
う被走査面におけるビームスポットの配置状態を示す図
である。
によりLDアレイの被走査面におけるビームスポット配
列の変動を示す図である。
す図である。
る。
画像構成装置の構成を示す概念図である。
レンズ 13,113 シリンドリカルレンズ 14,114 ポリゴンミラー 14a 偏向反射面 15,115 走査光学系 116 感光体ドラム 16a 被走査面 18 光源ユニット 118 光源装置(光源ユニット) 119 同期信号検出器 1K,1C,1M,1Y 感光体ドラム 110K,110C,110M,110Y,110A
1,110A2,110B1,110B2 光走査装
置
Claims (16)
- 【請求項1】複数のレーザビームで被走査面上を同時に
走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する2つのレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための2つのカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズとを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビ
ームの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニ
ットと、 前記光源ユニットから発せられるレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系とよりなり、下記条件式を満足し AY=|q×cosφ×mY×(n−1)/(2×fc
ol×tanθ×cosγ×mZ)|≦ 0.1 尚、 nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示し、 qは上記発光点間隔を示し、 φはレーザアレイの副走査方向に対する傾斜角度を示
し、 mYは走査光学系の主走査倍率を示し、 mZは走査光学系の副走査倍率を示し、 fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、 θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
互いに交差する角度の半分を示し、 γは調整時の光源ユニットの最大所要回転角度を示して
なることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項2】複数のレーザビームで被走査面上を同時に
走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する2つのレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための2つのカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズとを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビ
ームの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニ
ットと、 前記光源ユニットから発せられるレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系とよりなり、下記条件式を満足し AZ=|(q×sinφ)×(n−1)/(2×fco
l×tanθ×cosγ)|≦ 0.1 尚、 nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示し、 qは上記発光点間隔を示し、 φはレーザアレイの副走査方向に対する傾斜角度を示
し、 mZは走査光学系の副走査倍率を示し、 fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、 θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
互いに交差する角度の半分を示し、 γは調整時の光源ユニットの最大所要回転角度を示して
なることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項3】レーザアレイの傾斜角度φが個別に調整可
能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマル
チビーム走査装置。 - 【請求項4】レーザアレイに対応して保持部材が複数設
けられ、これら保持部材を支持する支持部材を備え、保
持部材は支持部材に対して略出射光軸回りに回転可能に
支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のマルチビーム走査装置。 - 【請求項5】レーザアレイの傾斜角度φの変動に伴う被
走査面上のビームスポット配列におけるスポット間隔変
動の主走査方向成分と副走査方向成分との比をA0とし
た際に下記の条件式 1/3≦A0≦3 但し、A0=│(mY/mZ) ×tanφ│ を満足してなり mYは走査光学系の主走査倍率を示し、 mZは走査光学系の副走査倍率を示ししてなることを特
徴とする請求項1又は2記載に記載のの複数ビーム走査
装置。 - 【請求項6】複数のレーザビームで被走査面上を同時に
走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する2つのレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための2つのカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズとを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビ
ームの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニ
ットと、 前記光源ユニットから発せられたレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系と、 上記光源ユニットを、出射されるレーザビームの光軸に
略平行な回転軸回りに回転させることによって上記被走
査面における走査密度を切り替える手段とよりなること
を特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項7】更に走査開始タイミングを決定するための
同期信号を検出するための検出手段よりなり、 上記同期信号を上記2つのレーザアレイの各々において
一つの発光点から出射されるレーザビームから得、他の
発光点から出射されるレーザビームの走査開始タイミン
グは、上記一つの発光点から出射されるレーザビームか
ら得られる同期信号から特定の遅延時間分ずらして決定
する構成の請求項6に記載のマルチビーム走査装置。 - 【請求項8】更に下記条件式 ΔRY=│{(n−1)×(2n−1)/2}×{(q
×cosφ×mY×d)/(fcol×tanθ×m
Z)}│≦d/4 を満たしてなり、 dは被走査面上の走査線間隔、 nは一つのレーザアレイの発光点の数、 qは同発光点間隔、 φはレーザアレイの副走査方向からの傾斜角度、 mYは走査光学系の主走査倍率、 mZは同副走査倍率、 fcolはカップリングレンズの焦点距離、 θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
交差する角度の半分、 ΔRYは被走査面における、同一のレーザアレイの両端
の発光点のビームスポット間隔の変動量の主走査方向成
分を夫々示してなることを特徴とする請求項6に記載の
マルチビーム走査装置。 - 【請求項9】下記条件式 ΔRZ=│{(n−1)×(2n−1)/2}×{(q
×sinφ×d)/(fcol×tanθ)}│≦d/
4 を満たしてなり、 dは被走査面上の走査線間隔、 nは一つのレーザアレイの発光点の数、 qは同発光点間隔、 φはレーザアレイの副走査方向からの傾斜角度、 mZは走査光学系の副走査倍率、 fcolはカップリングレンズの焦点距離、 θは2つのレーザアレイから出射されるレーザビームが
互いに交差する角度の半分、 ΔRZは被走査面における、同一のレーザアレイの両端
発光点のビームスポット間隔の変動量の副走査方向成分
を夫々示してなる請求項6に記載のマルチビーム走査装
置。 - 【請求項10】上記走査密度の切り替えの際、被走査面
での走査密度が高い、即ち走査線間隔が小さい側で、各
ビームスポットの走査開始位置が互いに同一になるよう
に上記遅延時間を設定したことを特徴とする請求項7に
記載のマルチビーム走査装置。 - 【請求項11】上記走査密度の切り替えに応じて、上記
遅延時間を可変制御することを特徴とする請求項7に記
載のマルチビーム走査装置。 - 【請求項12】請求項1乃至11のうちののいずれか一
項に記載のマルチビーム走査装置を用いたことを特徴と
する電子写真方式の画像形成装置。 - 【請求項13】被走査面を構成する感光手段を複数設
け、これら複数の感光手段に対応する走査装置のうちの
少なくとも一つが請求項1乃至11のうちのいずれか一
項に記載のマルチビーム走査装置よりなることを特徴と
する電子写真方式の画像形成装置。 - 【請求項14】複数のレーザビームで被走査面上を同時
に走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する複数のレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための複数のカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビー
ムの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニッ
トと、 前記光源ユニットから発せられたレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系とよりなり、下記条件式を満足し AY=|q×cosφ×mY×(n−1)/(2×fc
ol×tanθ×cosγ×mZ)|≦ 0.1 尚、 nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示し、 qは上記発光点間隔を示し、 φはレーザアレイの副走査方向に対する傾斜角度を示
し、 mYは走査光学系の主走査倍率を示し、 mZは走査光学系の副走査倍率を示し、 fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、 θは複数のレーザアレイから出射されるレーザビームが
互いに交差する角度の半分を示し、 γは調整時の光源ユニットの最大所要回転角度を示して
なることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項15】複数のレーザビームで被走査面上を同時
に走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する複数のレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための複数のカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビー
ムの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニッ
トと、 前記光源ユニットから発せられたレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系とよりなり、下記条件式を満足し AZ=|(q×sinφ)×(n−1)/(2×fco
l×tanθ×cosγ)|≦ 0.1 尚、 nは一つのレーザアレイが有する発光点の数を示し、 qは上記発光点間隔を示し、 φはレーザアレイの副走査方向に対する傾斜角度を示
し、 mZは走査光学系の副走査倍率を示し、 fcolはカップリングレンズの焦点距離を示し、 θは複数のレーザアレイから出射されるレーザビームが
互いに交差する角度の半分を示し、 γは調整時の光源ユニットの最大所要回転角度を示して
なることを特徴とするマルチビーム走査装置。 - 【請求項16】複数のレーザビームで被走査面上を同時
に走査するマルチビーム走査装置であって、 少なくとも、各々が等間隔にアレイ状に並んだ複数の発
光点を有する複数のレーザアレイと、上記レーザアレイ
からの出射光を各々カップリングするための複数のカッ
プリングレンズと、上記レーザアレイとカップリングレ
ンズを一体的に保持する保持部材とよりなり、出射ビー
ムの略光軸回りに回転可能に保持されてなる光源ユニッ
トと、 前記光源ユニットから発せられたレーザビームを偏向し
偏向後のレーザビームを前記被走査面上に結像する走査
光学系と、 上記光源ユニットを、出射されるレーザビームの光軸に
略平行な回転軸回りに回転させることによって上記被走
査面における走査密度を切り替える手段とよりなること
を特徴とするマルチビーム走査装置。
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