JP2003053233A - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
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Abstract
高めることができ、これによってビードを安定して保持
させることができるダイヘッドを備えた塗工装置を提供
すること。 【解決手段】 上流側ブロック1と下流側ブロック2と
を一対の左右側板3,4で挟持し、これら両ブロックの
間に液入口からの塗工液を幅方向に広がらせるためのマ
ニホールド5と、そのマニホールドから塗工液が押し出
される塗工用スリット6とを形成してなるエクストルー
ジョン方式のダイヘッドを用いた塗工装置において、減
圧チャンバーにつながる減圧用スリット11を上流側ブ
ロック1に塗工用スリット6と平行に設ける。基材の流
れ方向の開口長さが小さい減圧用スリット11内におい
て幅方向での吸引のバラツキがなくなることから、塗工
幅方向での減圧度の均一化が可能となり、ダイヘッド先
端のビード近傍部の減圧度を高めることができる。
Description
材の表面に塗工液を塗布するエクストルージョン方式の
ダイヘッドを用いた塗工装置に関するものである。
イヘッドを用いた塗工装置は、均一な薄膜塗工が可能で
あることから種々の分野で広く利用されている。このダ
イヘッドは、基本的に、液入口からの塗工液を幅方向に
広がらせるためのマニホールドと、そのマニホールドか
ら塗工液が押し出される塗工用スリットとを備えた構造
をしている。そして、液入口から内部に流入した塗工液
がマニホールドにて幅方向に広がり、先端の塗工用スリ
ットから押し出されて、基板の表面に塗工されるように
構成されている。
せるには、ダイヘッド先端部の塗工用スリットから押し
出されるビードを安定に保持させる必要がある。そのた
めの方法として、ダイヘッドにおける塗工用スリットの
上流側に減圧チャンバーを付加し、この減圧チャンバー
によりダイヘッド先端のビード近傍部を減圧する方法が
一般的に採られており、従来の減圧チャンバー形状とし
ては図1〜図3に示すような方式がある。
Cは、チャンバー内が1室である箱型になった形状であ
り、図2に示すダイヘッドHにおける減圧チャンバーC
は、チャンバー内の吸引のバラツキを抑制するために、
チャンバー内を基材の流れ方向に分割したものであり、
図3に示すダイヘッドHにおける減圧チャンバーCは、
チャンバー内の吸引のバラツキを抑制するために、チャ
ンバー内を塗工幅方向に分割したものである。なお、こ
れらの図において、Rはバックアップロール、Sはその
バックアップロールRに掛け回されて走行する基材であ
り、1,2はそれぞれダイヘッドHの上流側ブロックと
下流側ブロック、3,4はダイヘッドHの側板、5はダ
イヘッドHのマニホールド、6はダイヘッドHの塗工用
スリットである。
式のうち、図1のタイプでは、塗工速度の高速化による
同伴エアーの量の増大に対し、チャンバーCの容積を大
きくしているため、幅方向でチャンバー内の吸引にバラ
ツキが生じ、さらにはチャンバー側面からエアーが流入
するために、チャンバー内の減圧度が塗工幅方向で不均
一になるという欠点がある。また、図2及び図3のタイ
プでは、吸引のバラツキが抑制されはするが、チャンバ
ー側面からのエアーの流入は避けられず、チャンバー内
の減圧度が高まらないという欠点がある。
れたものであり、その目的とするところは、ダイヘッド
先端部のビード近傍部の減圧度を高めることができ、こ
れによってビードを安定して保持させることができるダ
イヘッドを備えた塗工装置を提供することにある。
ある塗工装置は、上流側ブロックと下流側ブロックとを
一対の左右側板で挟持し、これら両ブロックの間に液入
口からの塗工液を幅方向に広がらせるためのマニホール
ドと、そのマニホールドから塗工液が押し出される塗工
用スリットとを形成してなるエクストルージョン方式の
ダイヘッドを用いた塗工装置において、減圧チャンバー
につながる減圧用スリットを上流側ブロックに塗工用ス
リットと平行に設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の塗工装置において、側板の先端面をバ
ックアップロールに沿わせた形状とし、その先端面にラ
ビリンスシールを形成したことを特徴としている。
請求項1又は2に記載の塗工装置において、上流側ブロ
ックに設けた減圧用スリットの上流側に、さらに1つ以
上の副減圧用スリットを設けたことを特徴としている。
減圧用スリットと副減圧用スリットにおける下流側壁面
のそれぞれに曲面部を設け、減圧用スリットの曲面部の
曲率より副減圧用スリットの曲面部の曲率を大きくした
ことを特徴としている。
請求項1〜4のいずれかに記載の塗工装置において、上
流側ブロックにおける減圧用スリットと上流側リップと
の間にラビリンスシールを形成したことを特徴としてい
る。
施の形態について説明する。なお、図1〜3と同様の部
位には同じ符号を付すことでその説明を省略する。
おける第1の例のダイヘッドの部分を示す図である。こ
のダイヘッドHでは、減圧チャンバーにつながる減圧用
スリット11を上流側ブロック1に塗工用スリット6と
平行に設けている。この構成では、従来のダイヘッドに
比べて、基材Sの流れ方向の開口長さが小さくなってお
り、幅方向での吸引のバラツキがなくなり、塗工幅方向
での減圧度が均一になりやすくなる。
る位置での塗工ヘッドとバックアップロールとの断面
図、図5(B)は図4(B)のY−Yに対応する位置で
の塗工ヘッドの断面図であり、第1の例のダイヘッドH
では、側板3,4の先端面をバックアップロールRに沿
わせた形状とし、その先端面にラビリンスシール21,
22を形成している。このように、側板3,4の先端面
をバックアップロールRに沿わせた形状としたことによ
り、その先端面にラビリンスシール21,22を形成し
たことにより、横方向からのエアーの侵入が抑えられ
る。
おける第2の例のダイヘッドの部分を示す図である。こ
のダイヘッドHでは、減圧チャンバーにつながる減圧用
スリット11を上流側ブロック1に塗工用スリット6と
平行に設け、さらにその減圧用スリット11の上流側
に、大気につながる副減圧用スリット12を設けたもの
である。この構成では、各スリット11,12を減圧さ
せることにより、ビード近傍部の減圧度をより高めるこ
とができる。
用スリット11に加えて副減圧用スリット12を設けた
ダイヘッドにおいて、両スリット11,12の下流側壁
面にそれぞれ曲面部を設けたものである。そして、減圧
チャンバー用スリット11の曲率をR1 とし、副減圧用
スリット12の曲率をR2 とした場合に、R1 <R2と
なるようにそれぞれの曲面部を形成している。このよう
に構成することで、コアンダ効果により同伴エアーが曲
面部に沿って流れ、気流を剥離させることにより、ダイ
ヘッド先端のビード部に同伴されるエアー量を低減し、
ビード近傍部の減圧度を高める効果を持たせることがで
きる。さらに、各スリット11,12から同伴エアーを
吸引することにより、ビード部への異物の進入を抑制す
る効果も持たせている。
スリット11と上流側リップ31との間にラビリンスシ
ール23を形成している。このように構成することで、
同伴エアーがラビリンスシール23の絞り弁と基材Sと
の狭い隙間を通過する際に、絞り弁の直後で膨張し次の
絞り弁に衝突する。この際、衝突により同伴エアーの流
速が減速し、動圧が低下することとなる。同伴エアーが
ラビリンスシール23の絞り弁と基材Sとの狭い隙間を
通過するたびに、その都度、膨張による動圧の低下を受
け、ビード部へのエアーの持込み量を減少させ、基材S
の表面近傍のエアー同伴を抑制する。
あり、このダイヘッドでは、減圧用スリット11と副減
圧用スリット12との間にもラビリンスシール24を設
けている。このように構成することで、ビード近傍部へ
の基材Sによるエアー同伴を防ぐ効果がさらに大きくな
り、ビード近傍部の減圧度を高めることができる。
あり、このダイヘッドでは、減圧用スリット11と副減
圧用スリット12の吸引口側に、スリット幅より大きい
径の溝を塗工幅方向に有するブロック型減圧チャンバー
13を設け、この減圧チャンバー内での静圧を幅方向に
おいて均一になるようにしている。このように構成する
ことで、さらに減圧用スリット11における幅方向での
減圧度を均一にすることができる。
説明してきたが、本発明による塗工装置は、上記実施の
形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当
然のことである。
は、上流側ブロックと下流側ブロックとを一対の左右側
板で挟持し、これら両ブロックの間に液入口からの塗工
液を幅方向に広がらせるためのマニホールドと、そのマ
ニホールドから塗工液が押し出される塗工用スリットと
を形成してなるエクストルージョン方式のダイヘッドを
用いた塗工装置において、減圧チャンバーにつながる減
圧用スリットを上流側ブロックに塗工用スリットと平行
に設けたことを特徴としているので、基材の流れ方向の
開口長さが小さい減圧用スリット内において幅方向での
吸引のバラツキがなくなることから、塗工幅方向での減
圧度の均一化が可能となり、ダイヘッド先端のビード近
傍部の減圧度を高めることができる。また、減圧用スリ
ットから同伴エアーを吸引することにより、ビード部へ
の異物侵入を抑制する効果もある。
請求項1に記載の塗工装置において、側板の先端面をバ
ックアップロールに沿わせた形状とし、その先端面にラ
ビリンスシールを形成したことを特徴としているので、
上記効果に加えて、横方向からのエアーの侵入が抑えら
れることから、ビード近傍部の減圧度をより高めること
ができる。
請求項1又は2に記載の塗工装置において、上流側ブロ
ックに設けた減圧用スリットの上流側に、さらに1つ以
上の副減圧用スリットを設けたことを特徴としているの
で、上記効果に加えて、ビード近傍部の減圧度をさらに
高めることができる。
減圧用スリットと副減圧用スリットにおける下流側壁面
のそれぞれに曲面部を設け、減圧用スリットの曲面部の
曲率より副減圧用スリットの曲面部の曲率を大きくした
ことを特徴としているので、上記効果に加えて、ダイヘ
ッド先端のビード部に同伴されるエアー量を低減し、ビ
ード近傍部の減圧度を高める効果を持たせることができ
る。さらに、各スリットから同伴エアーを吸引すること
により、ビード部への異物の進入を抑制する効果も奏す
る。
請求項1〜4のいずれかに記載の塗工装置において、上
流側ブロックにおける減圧用スリットと上流側リップと
の間にラビリンスシールを形成したことを特徴としてい
るので、上記効果に加え、同伴エアーがラビリンスシー
ルの絞り弁と基材との狭い隙間を通過するたびに膨張に
よる動圧の低下を受け、ビード部へのエアーの持込み量
を減少させ、基材の表面近傍のエアー同伴を抑制する効
果がある。
れに付加した減圧チャンバーとともに示すもので、図1
(A)はバックアップロールとともに示す断面図、図1
(B)はバックアップーロールを除いた状態で示す上面
図である。
をそれに付加した減圧チャンバーとともに示すもので、
図2(A)はバックアップロールとともに示す断面図、
図2(B)はバックアップーロールを除いた状態で示す
上面図である。
の例をそれに付加した減圧チャンバーとともに示すもの
で、図3(A)はバックアップロールとともに示す断面
図、図3(B)はバックアップーロールを除いた状態で
示す上面図である。
ドの部分を示すもので、図4(A)はバックアップロー
ルとともに示す断面図、図4(B)はバックアップロー
ルを除いた状態で示す上面図、図4(C)は図4(A)
においてAで示す部分の拡大図である。
の断面で示すもので、図5(A)は図4(B)のX−X
に対応する位置での塗工ヘッドとバックアップロールと
の断面図、図5(B)は図4(B)のY−Yに対応する
位置での塗工ヘッドの断面図である。
ドの部分を示すもので、図6(A)はバックアップロー
ルとともに示す断面図、図6(B)はバックアップロー
ルを除いた状態で示す上面図である。
圧用スリットと副減圧用スリットの下流側壁面にそれぞ
れ曲面部を設けたダイヘッドを示す断面図である。
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 上流側ブロックと下流側ブロックとを一
対の左右側板で挟持し、これら両ブロックの間に液入口
からの塗工液を幅方向に広がらせるためのマニホールド
と、そのマニホールドから塗工液が押し出される塗工用
スリットとを形成してなるエクストルージョン方式のダ
イヘッドを用いた塗工装置において、減圧チャンバーに
つながる減圧用スリットを上流側ブロックに塗工用スリ
ットと平行に設けたことを特徴とする塗工装置。 - 【請求項2】 側板の先端面をバックアップロールに沿
わせた形状とし、その先端面にラビリンスシールを形成
したことを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。 - 【請求項3】 上流側ブロックに設けた減圧用スリット
の上流側に、さらに1つ以上の副減圧用スリットを設け
たことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗工装置。 - 【請求項4】 減圧用スリットと副減圧用スリットにお
ける下流側壁面のそれぞれに曲面部を設け、減圧用スリ
ットの曲面部の曲率より副減圧用スリットの曲面部の曲
率を大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の塗工
装置。 - 【請求項5】 上流側ブロックにおける減圧用スリット
と上流側リップとの間にラビリンスシールを形成したこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の塗工装
置。
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JP2001251254A JP4877567B2 (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | 塗工装置 |
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