JP2772662B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2772662B2
JP2772662B2 JP1055529A JP5552989A JP2772662B2 JP 2772662 B2 JP2772662 B2 JP 2772662B2 JP 1055529 A JP1055529 A JP 1055529A JP 5552989 A JP5552989 A JP 5552989A JP 2772662 B2 JP2772662 B2 JP 2772662B2
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克典 五井
宣夫 坪井
武政 双木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁性塗料などをウェブに対して塗布する塗
布装置に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体を製造する際の磁性塗料の塗布、写真感
光材料液の塗布、感熱記録材料液の塗布などに際して、
塗布ヘッドから塗布液を押し出しながらウェブに対して
塗布する押出し塗布方法(エクストルージョンコート
法)が知られている。
この押出し塗布方法は、ロールコート法、グラビアコ
ート法、スライドビードコート法、あるいはドクターコ
ート法を付加した方法などに対して膜厚制御性に優れる
などの利点がある。
かかる押出し塗布方法に関しては、従来から種々の改
良の提案がある。たとえば、特公昭−6268574号には、
予め支持体を加熱処理することにより、支持体の厚みの
ムラ、剛性のバラツキ、支持体の歪みを均一化すること
(先行技術1)について、特公昭54−7306号には、塗布
ヘッドの先端線を振るように塗布ヘッドを振動させるこ
とによって、ウェブの流れに追従させ塗布性を向上させ
ること(先行技術2)がそれぞれ教示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、先行技術1および2は、ある場合にお
いて有効かもしれないが、既に存在するウェブの歪みな
どを実質的に解消することは難しいばかりでなく、むし
ろ後述する本発明に係る手段による方がその利点が大き
くあらわれる。
さらに、これら先行技術には、重要な視点が欠けてい
る。
すなわち、ウェブはサポートロール間で保持し、その
背面は支持しないで塗布を行うので、サポートロールに
伝わる周囲からの振動がウェブに作用しウェブが振動す
る。この振動があると、スロットとウェブとの距離が経
時的に変化して、長手方向の塗布ムラを生じる。
そこで、本発明の主たる目的は、ウェブを安定して走
行させる条件を設定することによって、ウェブの振動、
シワ、サポートロールに対する滑りや遊びを防止し、も
って塗布性に優れる塗布装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、可撓性ウェブが通る一対の上流がわおよ
び下流がわサポートロール間に配された押出し型塗布ヘ
ッドが前記ウェブに対して押し付けられ塗布ヘッドのス
ロットから塗布液を押し出してウェブに塗布する装置に
おいて; 前記上流がわサポートロールの上流に入側ガイドロー
ルを有し、下流がわサポートロールの下流に出側ガイド
ロールを有し、 前記上流がわサポートロールにおけるウェブの抱き角
αが45゜〜90゜、下流がわサポートロールにおけるウェ
ブの抱き角βが20゜〜120゜、 さらに、入側ガイドロールと上流がわサポートロール
の中心間距離をymm、上流がわサポートロールと下流が
わサポートロールの中心間距離をxmmとしたとき、y=7
0の直線と次記A式の曲線とで囲まれる領域内、 y=−0.015(x−300)+550 ……(A) に設定してあることで解決できる。
〔作用〕
本発明にしたがって、αおよびβが上記の規定範囲内
であると、ウェブが各サポートロールに対して良好に接
触し、もってサポートロールに対するスリップや遊びが
なく良好に走行する。
また、上記xおよびyが第2図のZ領域内にあると、
推測であるが、ウェブの歪み、シワ等が解消されるとと
もに、ウェブ形状を修正した状態で上流がわサポートロ
ールにウェブを導入できるので、ウェブの走行性が高ま
ると考えられる。
さらに、サポートロール間でウェブが安定して走行
し、ウェブが両サポートロールに確実に抱かれるので、
サポートロールに振動が外部から加えられたとしても、
その振動からウェブに伝わり難くなる。
上記のような各要因が重畳して良好な塗布性が得られ
る。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
第1および2図は本発明を実施するための装置を示し
たもので、ウェブ1は入側ガイドロール2、上流がわお
よび下流がわサポートロール3,4および出側ガイドロー
ル5を通り、後工程、たとえば乾燥工程に導かれる。
サポートロール3,4間には、塗布ヘッド6がウェブ1
表面に対して押し付けられ、これによってウェブ1の塗
布部における押し付け力が設定されるようになってお
り、液圧力とバランスすることの設定に際しては、塗布
ヘッド1の背後からたとえばスクリューねじ7によって
塗布ヘッド6をウェブ1に対しての押し付け力を調整す
ることで設定される。
塗布ヘッド6は、フロントエッジ6Aおよびバックエッ
ジ6Bを有し、これらの間に液溜め部6Cおよびこれに幅が
狭い連通するスロット6Dを有する。塗布液は、ポンプ
(図示せず)により、液溜め部6Cに圧送され、スロット
6Dを通ってウェブ1に対して塗布される。
本発明では、前記上流がわサポートロール3における
ウェブ1の抱き角αが45゜〜90゜、下流がわサポートロ
ール4のウェブ1の抱き角βが20゜〜120゜に設定され
るとともに、入側ガイドロールと上流がわサポートロー
ルの中心間距離をymm,上流がわサポートロールと下流が
わサポートロールの中心間距離をxmmとしたとき、y=7
0の直線の次記A式の曲線とで囲まれる領域内に設定し
てある。
y=−0.015(x−300)+550 ……(A) 前記α、β、xおよびyは各ロール2,3,4,5の位置を
調整することで変更できる。
なお、上記xは200〜400であるのがより好ましい。
かかる条件の何れか一つでも外れると、後記実施例で
示すように、良好な塗布性が得られない。
本発明者らの種々の実験・研究によって、基本的に次
のことが判明した。
すなわち、ウェブ自体には、ロット間の残留応力の
差、ひとつのロット内においても長さ方向位置における
シワやツレ状態の差などがみられ、また、サポートロー
ルからの振動によるウェブの振動による塗布ムラがみら
れる。つまり前者と後者とは相反する現象である。たと
えば、振動を抑制しようとして抱き角を大きくすると、
サポートロールに対してウェブの滑りや遊びが無くなる
ため、シワを解消することができない。逆に、シワを無
くするために抱き角を小さくすると、サポートロールの
振動が直接的にウェブに作用し、ウェブが振動し、ウェ
ブのいわゆるビビリが発生し、ウェブ両側における耳高
を招き、塗布性が乱れる。
かかる装置条件の下で、スロット6Dから塗布性がウェ
ブ1表面に塗布される。
ところで、ウェブ1の塗布部における張力としては、
14〜28kg/m幅とするのが好ましい。14kg/m幅未満では両
側部での厚膜化を十分防止できず、28kg/m幅を超えると
ウェブ1に大きな伸長力が作用し主に幅中央部に長手方
向に沿ったツレすじが発生しウェブ1の平面性を阻害す
るばかりでなく、塗布層の表面に凹凸ができ塗布ムラを
生じる傾向がみられる。ウェブの押し付け力の調整にあ
たって、塗布ヘッドのウェブに対する押し付け量のほ
か、サポートロールの塗布ヘッドがわへの位置によって
もよい。
塗布膜厚の幅方向分布は上記ウェブの張力とともに、
塗布液の吐出圧力とも相関する。実際のスロット出口の
吐出圧力は、スロットの幅が狭いなどの理由によって検
出が困難である。しかし、液溜め部における圧力は検出
できるので、これを指標とするとき、その圧力は0.02〜
0.2kgf/cm2が好ましい。さらに好ましくは0.04〜0.1kgf
/cm2が良い。
本発明におけるウェブとしては、裸の支持体のほかそ
の支持体に塗布層を有し、その塗布層に塗布する際にも
本発明を適用できる。塗布ヘッドには、1つのスロット
のほか複数のスロットを有していてもよい。本発明は、
磁性塗料の塗布のほか写真感光材料または感熱記録材料
の塗布にも適用できる。支持体の材質としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリルな
どのプラスチック、紙、アルミなどの金属板、あるいは
それらの積層体などを用いることができる。
〔実施例〕
次に実施例を示し本発明の効果を明らかにする。
厚み75μm、幅500mmのPETフィルムを150m/分で走行
させながら、磁性塗料を750g/分の塗布量および450mmの
塗布幅をもって上記例にしたがって塗布した。その際、
張力の大きさとしては、16kg/m幅とした。
かかる条件の下で、抱き角α、β、xおよびyを種々
変更しながら、塗布性を調べたところ、抱き角αおよび
βが上記範囲を外れると、さらに第2図のZ領域を外れ
ると、いずれの場合も良好な塗布性が得られない。これ
に対して、本発明の設定条件下では、いずれの場合も良
好な塗布性がみられた。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明によれば、ウェブの安定した走
行性を保ちながら、良好な塗布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための塗布装置の概要図、第
2図は本発明装置の装置条件の好適範囲を示す説明図で
ある。 1……ウェブ、2……入側ガイドロール 3,4……サポートロール 5……出側ガイドロール、6……塗布ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 双木 武政 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 川邉 茂寿 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−163773(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性ウェブが通る一対の上流がわおよび
    下流がわサポートロール間に配された押出し型塗布ヘッ
    ドが前記ウェブに対して押し付けられ塗布のヘッドのス
    ロットから塗布液を押出してウェブに塗布する装置にお
    いて; 前記上流がわサポートロールの上流に入側ガイドロール
    を有し、下流がわサポートロールの下流に出側ガイドロ
    ールを有し、 前記上流がわサポートロールにおけるウェブの抱き角α
    が45゜〜90゜、下流がわサポートロールにおけるウェブ
    の抱き角βが20゜〜120゜、 さらに、入側ガイドロールと上流がわサポートロールの
    中心間距離をymm、上流がわサポートロールと下流がわ
    サポートロールの中心間距離をxmmとしたとき、x=200
    〜400であり、y=70の直線と次記A式の曲線とで囲ま
    れる領域内、 y=−0.015(x−300)+550 ……(A) に設定してあり、 塗布部におけるウェブの張力が、14〜28kg/mであり、前
    記塗布ヘッドの液溜め部の圧力が0.02〜0.2kgf/cm2の下
    で用いられるものである、 ことを特徴とする塗布装置。
JP1055529A 1989-03-08 1989-03-08 塗布装置 Expired - Lifetime JP2772662B2 (ja)

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JP4068727B2 (ja) * 1998-08-05 2008-03-26 Tdk株式会社 塗布装置および塗布方法
JP4764610B2 (ja) * 2004-03-24 2011-09-07 株式会社巴川製紙所 塗工機及び塗工処理が施された基材の製造方法
JP4743482B2 (ja) * 2005-03-24 2011-08-10 富士フイルム株式会社 塗布液の塗布方法、および塗布装置
JP4855993B2 (ja) * 2007-03-30 2012-01-18 富士フイルム株式会社 塗布装置及び塗布方法

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