JP4600741B2 - 塗布膜付きウエブの製造方法及び製造装置 - Google Patents

塗布膜付きウエブの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

本発明は塗布液の塗布方法及び装置に係り、特にスロットダイを使用して低粘度の有機溶剤塗布液を超薄膜塗布する塗布液の塗布方法及び装置に関する。
スロットダイ方式の塗布装置は、バックアップローラに巻きがけ支持されて連続走行するウエブ表面に、リップランドを近接配置させたスロットダイのスロット先端から塗布液を吐出してウエブとの間にビードを形成し、該ビードを介して塗布液をウエブに塗布する。また、ビードを安定化するために、ビードのウエブ上流側を減圧チャンバーで減圧することが一般的に行われている。
スロットダイを使用してウエブに塗布液を塗布する際の塗布幅は、スロット幅(塗布液の吐出幅)で決めているが、ウエブ幅方向端部(通称、耳部)における膜厚が中央部に比べて薄膜化する。これは、塗布液とウエブとの濡れにより、耳部において塗布液がウエブ幅方向に濡れ広がるためである。この薄膜化した塗布耳部は、製品にならないので裁断する必要があるが、通常の高粘度・厚膜塗布であれば裁断幅は10〜20mm程度に抑えることができる。
ところで、液晶表示装置等に使用される反射防止、防眩性、視野角拡大等の高機能性薄層フィルムの製造は、これらの機能を有する塗布液をウエブに塗布することにより製造される。そして、近年は、高機能性薄層フィルムに所望の機能を高精度に発現させるために、従来の塗布液に比べて低粘度で、超薄膜で塗布することが要求されている。
このように、低粘度・超薄膜塗布の場合には、スロットダイとバックアップローラとのクリアランスを100μm以下にしなくては安定に塗りつかないが、クリアランスを狭くするほど毛細管現象による塗布液の濡れ広がりが拡大してしまう。例えば、クリアランスが100μmを超える大きさであれば、耳部の濡れ広がりは片側で10mm程度、大きくても30mm程度であるが、クリアランスが100μm以下の場合には、耳部の濡れ広がりは片側で20mm以上、ときには50mm以上、さらには100mm以上になることもある。また、濡れ広がりにより塗布膜の耳部が中央部(製品となる部分)の膜厚の平均値よりも3%以上薄膜化してしまう。乾膜厚み(乾燥後の塗布膜の厚み)が5μm以下で、その膜厚分布が3%未満が要求される高機能性薄層フィルムは、低粘度(例えば10mPa・s以下)で、超薄膜(例えば塗布量が10cc/m2 以下)であり、クリアランスも100μm以下の塗布条件下で塗布しなくてはならず、濡れ広がりにより塗布耳部で膜厚分布が広い範囲で悪化してしまう。これにより、安定製造を行うことがきないと共に、製品幅が減少するので、生産性が低下するという問題がある。また、濡れ広がりにより塗布液がウエブの裏面に回り込み、塗布後の乾燥工程の例えばパスローラ等を汚染してしまう問題もある。
塗布液の濡れ広がりを防止する対策としては、特許文献1に見られるように、スロット両端に挿入するスペーサ先端をスロット先端よりも突き出す方法が提案されている。塗布量が10cc/m2 を超え、上記したクリアランスが100μmを超える場合には、スペーサ先端を10〜200μm突き出すことで、濡れ広がりを抑制できる。
特開2001−170542号公報
しかしながら、粘度が10mPa・s以下の塗布液を、塗布量10cc/m2 以下で塗布する場合には、クリアランスを100μm以下としなくてはならず、このような小さなクリアランスでスペーサ先端を突き出す方法を採用することは困難である。即ち、スロットダイを塗布ステーションに設置するごとに、クリアランスは0〜30μm程度のバラツキが生じることがあり、またウエブの厚みもウエブ幅方向で均一ではなく、特に耳部の凸凹差が100μm程度あることもある。従って、スペーサ先端を突き出す寸法を少しでも誤ると、スペーサ突出部が連続走行するウエブを傷つけるトラブルが発生し易くなるという問題がある。更には、クリアランスが狭いと、スペーサ突出部のビードに対する影響そのものが小さくなり、クリアランスが広いときほど濡れ広がりが抑制され難い。特に高機能性薄層フィルムのように低粘度・超薄膜の上に有機溶剤を溶媒とする塗布液の場合には、水系の塗布液よりも濡れ広がり易い。
このような背景から、低粘度・超薄膜塗布を行っても耳部の濡れ広がりを効果的に抑制でき、耳部の裁断幅を小さくすることのできる対策が要望されている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、低粘度・超薄膜塗布を行っても耳部の濡れ広がりを効果的に抑制でき、耳部の裁断幅を小さくすることのできるので、生産性を向上することのできる塗布液の塗布方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、バックアップローラに巻きがけ支持されて連続走行するウエブ表面に、リップランドを近接配置させたスロットダイのスロット先端から塗布液を吐出して前記ウエブとの間にビードを形成すると共に、該ビードのウエブ上流側を減圧チャンバーで減圧しながら前記ウエブ表面に塗布液を塗布する塗布膜付きウエブの製造方法において、前記塗布液の液粘度が10mPa・s以下であり、前記リップランドのうちウエブ上流側の上流側リップランドが下流側リップランドよりも窪んだオーバーバイド形状に形成され、前記減圧チャンバーの減圧度が大気圧に対して−0.3kPaよりも大きく、且つ20m/分よりも大きな塗布速度である条件下で塗布液を塗布すると共に、前記スロットダイのスロット幅方向両端部には塗布幅を規制する一対のスペーサが挿入されると共に前記減圧チャンバーのサイドプレートの厚みが3mm未満にならないように形成され、前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、前記スロットの吐出幅をB(mm)としたときに、前記外幅Aの中心と前記吐出幅Bの中心を一致させた状態で次式、B+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足するように前記AとBとの関係を設定することを特徴とする。
ここで、減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅とは、減圧チャンバーの内幅に減圧チャンバーを形成するサイドプレートの板厚Lを足した寸法を言う。また、外幅Aの中心と吐出幅Bの中心を一致させるとは、減圧チャンバーの両端がスロットの両端に対して均等(最大で25mmずつ)に外側に出っ張っていることを意味する。
減圧チャンバーは、スロットから吐出されてウエブに液架橋されて形成されるビードのウエブ上流側を吸引できるように、スロット幅よりも減圧チャンバーのウエブ幅方向の幅寸法を大きくすることが通常であった。このことから、従来、スロットダイに減圧チャンバーを取り付ける場合、減圧チャンバーのサイドプレートをスロットダイの側面に支持するように取り付けており、減圧チャンバーの外幅はスロットダイの幅寸法と略一致していた。また、スロットダイのスロット両端には、塗布幅規制のためのスペーサーを挿入することが通常であり、減圧チャンバーの外幅はスロットの吐出幅よりもスペースのスロット挿入寸法分だけ大きくなっていた。
しかし、発明者は耳部の濡れ広がりを防止するための対策を鋭意研究した結果、低粘度・超薄膜塗布のようにクリアランスを狭くせざるを得ない場合には、スロットの吐出幅Bよりも減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅Aを大きくし過ぎると、ビードがウエブ幅方向に引っ張られる作用とクリアランスが狭いことによる毛細管現象との相乗効果により濡れ広がりが顕著に大きくなってしまうことが分かった。これを解決するには、減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅Aをできるだけスロットの吐出幅Bに近づけることが必要であり、最大でもAをB+50(mm)以下にすることが必要であることを見いだした。
本発明の請求項1によれば、減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、スロットの吐出幅をB(mm)としたときに前記外幅の中心と前記吐出幅の中心を一致させた状態で次式、B+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足するように前記AとBとの関係を設定したので、濡れ広がりが大きな条件下でも耳部の濡れ広がりを効果的に抑制できる。これにより、耳部の裁断幅を小さくして製品幅を大きくとれるので、生産性を向上することができる。
また、塗布速度を速くして生産性を上げるためには、減圧度をある程度大きくしてビードの安定化を図る必要があるが、減圧度を上げると濡れ広がりが大きくなる。しかし、本発明におけるB+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足することで、減圧チャンバーの圧力を、大気圧に対して0.3kPaよりも大きくしても濡れ広がりを効果的に抑制でき、塗布速度を上げることが可能となる。
請求項2は請求項1において、前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅Aは前記スロットダイの幅Wよりも狭いことを特徴とする。
これは、スロットの両端には、塗布幅を規制するためのスペーサーが挿入され、このスペーサーを狭くすることでB≦A≦B+50(mm)を満足させることは可能であるが、スペーサーの幅は狭くしないことが好ましいからである。
請求項3は請求項1又は2において、前記リップランドと、前記バックアップローラに巻きがけ支持されるウエブとのクリアランスを100μm以下とした条件下で、前記液粘度の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布することを特徴とする。
これは、クリアランス100μm以下で、粘度10mPa・s以下の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布する場合のように、濡れ広がり易い塗布条件下であっても、濡れ広がりを効果的に抑制できる。
請求項4は請求項1〜3の何れか1において、前記塗布液は、反射防止フィルム製造用、防眩性フィルム製造用、又は視野角拡大フィルム製造用の塗布液であることを特徴とする。
この種のフィルムを製造する塗布液は、請求項2に示したような低粘度・超薄膜の有機溶剤塗布液を使用するので、本発明が特に有効だからである。
本発明の請求項は前記目的を達成するために、バックアップローラに巻きがけ支持されて連続走行するウエブ表面に、リップランドを近接配置させたスロットダイのスロット先端から塗布液を吐出して前記ウエブとの間にビードを形成すると共に、該ビードのウエブ上流側を減圧チャンバーで減圧しながら前記ウエブ表面に塗布液を塗布する塗布膜付きウエブの製造装置において、前記塗布液の液粘度が10mPa・s以下であり、前記リップランドのうちウエブ上流側の上流側リップランドが下流側リップランドよりも窪んだオーバーバイド形状に形成され、前記減圧チャンバーの減圧度が大気圧に対して−0.3kPaよりも大きく、且つ20m/分よりも大きな塗布速度である条件下で塗布液を塗布すると共に、前記スロットダイのスロット幅方向両端部には塗布幅を規制する一対のスペーサが挿入されると共に前記減圧チャンバーのサイドプレートの厚みが3mm未満にならないように形成され、前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、前記スロットの吐出幅をB(mm)としたときに前記外幅の中心と前記吐出幅の中心を一致させた状態で次式、B+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足するように前記減圧チャンバーが形成されていることを特徴とする。
請求項6は本発明を装置として構成したものである。
本発明の塗布液の塗布方法及び装置によれば、低粘度・超薄膜塗布を行っても耳部の濡れ広がりを効果的に抑制でき、耳部の裁断幅を小さくすることのできるので、生産性を向上することができる。従って、液晶表示装置等に使用される反射防止、防眩性、視野角拡大等の高機能性薄層フィルムを製造する際の塗布方法及び装置として好適である。
以下添付図面に従って本発明に係る塗布液の塗布方法及び装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の塗布液の塗布方法を実施するためのスロットダイ方式の塗布装置の全体構成図である。また、図2は図1の塗布装置を側方向から見たときのクリアランス部分を拡大概念図であり、図3は図1の塗布装置全体を上から見たときの概念図である。
図1に示すように、塗布装置10は、バックアップローラ12に支持されて連続走行するウエブ14表面に、リップランド16を近接配置させたスロットダイ18のスロット先端から塗布液を吐出してウエブ14との間に液架橋してビード20を形成すると共に、該ビード20のウエブ上流側に配置した減圧チャンバー26で減圧しながらウエブ14表面に塗布液を塗布する。
スロットダイ18の内部には、マニホールド22とスロット24とが形成されている。マニホールド22は、スロットダイ18に供給された塗布液をウエブ幅方向(塗布幅方向)に拡流する液溜め部であり、その断面が略円形でもよいし、あるいは半円形でもよい。マニホールド22の両端部には塗布液が漏れ出ることを防止する栓23(図3参照)が設けられていると共に、片側の栓を貫通して塗布液の供給配管27が取り付けられる。これにより、供給配管27から供給された塗布液は、マニホールド22において塗布幅方向(ウエブ幅方向)に拡流されたあと、スロット24内を流れてスロット開口から走行するウエブ14に向けて吐出される。尚、マニホールド22への塗布液の供給は、マニホールド22の一端側から供給しても、マニホールド22の中央部から供給してもよい。
スロット24は、マニホールド22からスロット先端に至る塗布液の狭隘な流路であり、スロット24の両端部には、塗布幅を規制するスペーサー25(図3参照)が挿入される。スロット24の開口部24Aが位置するスロットダイ18の先端部分は先細り状に形成されており、その先端はリップランド16と呼ばれる平坦部が形成される。ここで、スロット24に対してウエブ走行方向の上流側(図1の下側)のリップランドを上流側リップランド16A(図2の参照)と称し、下流側(図1の上側)のリップランドを下流側リップランド16B(図2参照)と称する。この場合、図2に示すように、上流側リップランド16Aは下流側リップランド16Bよりも凹んだオーバーバイト形状にすることが、安定したビードを形成する上で好ましい。
また、図1及び図2に示すように、スロットダイ18の先端部分の下方には減圧チャンバー26が設けられる。これにより、ビード20のウエブ上流側が減圧される。尚、本実施のスロットダイ18が横型の塗布装置10の場合には、ビード20のウエブ上流側とはビード20下側であり、ビード20のウエブ下流側とはビード上側である。図示しないが、縦型下向きの塗布装置の場合(図1を反時計回りに90°回転させた状態)には、ビード20のウエブ上流側とは、ビード右側であり、ビード20のウエブ下流側とはビード左側である。減圧チャンバー26は、その作動効率を保持するためのバックプレート26Aとサイドプレート26Bを備えており、バックプレート26aとウエブ14の間、サイドプレート26Bとウエブ14との間にはそれぞれ隙間Sが存在する。
減圧チャンバー26は、エア配管28を介してブロア30に接続されると共に、エア配管28の途中には減圧チャンバー26内のサクションア圧を調整するバルブ32と、減圧チャンバー26内の圧力変動を小さくするバッファ装置34が設けられる。減圧チャンバー26内には、減圧チャンバ26内の圧力(負圧)、即ちビード20のウエブ上流側の圧力(負圧)を測定する圧力計36が設けられると共に、圧力計36で測定された圧力(負圧)はコントローラ38に入力される。コントローラ38は減圧チャンバー26内が目標のサクション圧になるようにバルブ32の開度を調整する。
そして、図3に示すように、減圧チャンバー26は、該減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、スロットの吐出幅をB(mm)としたときに外幅Aの中心O1 と吐出幅Bの中心O2 を一致させた状態で次式(1)、
B≦A≦B+50(mm)…(1)
を満足するように形成されている。より好ましくは次式(2)、
B≦A≦B+25(mm)…(2)
を満足するように形成されている。
この場合、スペーサー25のウエブ幅方向の幅dを狭くすることで、上記(1)式や(2)式を満足するように形成することは可能であるが、スペーサー25の幅dは狭くせずに、減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅Aをスロットダイ18の幅Wよりも狭くすることで、上記(1)式や(2)式を満足することが好ましい。また、サイドプレート26Bの板厚Lは3mm〜10mmの範囲が好ましく、5mm程度が特に好ましい。これは、サイドプレート26Bの板厚Lを10mm以下に薄くした方が耳部の濡れ広がりの抑制効果が一層大きくなるからであり、板厚Lが3mm未満では減圧チャンバー26に強度的な問題が生じるためである。
ここで、減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅Aとは、減圧チャンバー26の内幅aにサイドプレート26Bの板厚Lを足した寸法を言う。また、外幅Aの中心O1 と吐出幅Bの中心O2 を一致させるとは、減圧チャンバー26の両端がスロット24の両端に対して均等(最大で25mmずつ)に外側に出っ張っていることを意味する。
次に、上記の如く構成された塗布装置10を使用した本発明の塗布方法を説明する。
尚、塗布条件としては、本発明の効果を特に発揮することのできる低粘度の有機溶剤塗布液を超薄膜塗布する例で説明する。
塗布前の準備として、スロットダイ18とバックアップローラ12の何れか一方を移動して、図3に示すように、スロットダイの下流側リップランド16Bと、バックアップローラ12に巻きがけ支持されるウエブ14とのクリアランスCLを100μm以下に設定する。また、上記(1)式又は(2)式を満足するように形成された減圧チャンバー26のブロー30を駆動すると共にバルブ32の開度を調整して、減圧チャンバー26内のエアを吸引して負圧にする。サクション圧(P)としては、大気圧>P≧−2kPaの範囲に設定することが好ましい。
この状態で、ウエブ14を20〜100m/分の塗布速度で連続走行させると共に、粘度10mPa・s以下の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布する。これにより、バックアップローラ12に巻きがけ支持されて連続走行するウエブ14表面に、リップランド16を近接配置させたスロットダイ18のスロット先端から塗布液を吐出してウエブ14との間にビード20を形成すると共に、該ビード20のウエブ上流側を減圧チャンバー26で減圧しながらウエブ表面に塗布液が塗布される。
ウエブ14に塗布される塗布液としては、光学補償フィルム用塗布液、反射防止フィルム用塗布液、視野角拡大用塗布液のように低粘度・超薄膜塗布が必要な有機溶剤塗布液を好適に使用できる。
また、ウエブ14としては公知の各種ウエブを用いることができる。一般的にはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等の公知の各種プラスチックフィルム、紙、紙にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布またはラミネートした各種積層紙、アルミニウム、銅、スズ等の金属箔等、帯状基材の表面に予備的な加工層を形成させたもの、あるいはこれらを積層した各種複合材料が含まれる。
かかる低粘度・超薄膜塗布のようにクリアランスCLが100μm以下の場合には、従来の濡れ広がり抑制対策のように、スペーサー25を突き出すことができないので、従来は減圧チャンバー26のサクション圧を小さく抑えることで、ビード20がウエブ幅方向に引っ張られる力を弱め、濡れ広がりを抑制していた。
しかし、従来の減圧チャンバーの外幅Aは、装置設計の都合や作業性の観点から、図3に想像線で示すように、一対のサイドプレート26’B、26’Bの幅はスロットダイ幅Wと同じであり、従来の減圧チャンバーの外幅Aとスロットの吐出幅Bとの関係は次式(3)の関係にあった。
B+50(mm)<A…(3)
このような関係にAとBとが設定された減圧チャンバーで、粘度10mPa・s以下の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布すると、ビード20がウエブ幅方向に引っ張られる作用とクリアランスCLが狭いことによる毛細管現象との相乗効果により濡れ広がりが大きくなってしまう。これにより、製品幅が小さくなり、生産性が顕著に低減する。
これに対し本発明では、上記(1)式又は(2)式を満足するように減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅Aとスロット24の吐出幅Bとの関係を設定するようにしたので、上記のような低粘度・超薄膜塗布であっても耳部の濡れ広がりを効果的に抑制できる。これにより、耳部の裁断幅を小さくして製品幅を大きくとれるので、生産性を向上することができる。また、減圧チャンバー26の圧力を、大気圧に対して−2kPaまで減圧したが、このようにサクション圧を大きくしても、耳部の濡れ広がりを抑制できるので、塗布速度を速くすることが可能である。従って、製品幅を大きくとれることとあいまって生産性を更に向上できる。
尚、本発明の塗布装置10は、クリアランスを100μm以下とした条件下で、粘度10mPa・s以下の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布する場合のみに有効なだけでなく、クリアランスを100μm以上とした条件下で、粘度10mPa・s以上の有機溶剤塗布液或いは水系の塗布液を塗布量10cc/m2 以上で塗布する場合にも、耳部の濡れ広がりを効果的に抑制することができる。従って、従来のように、塗布幅を規制するスペーサー25をスロット先端から突き出させる必要がないので、塗布のための準備を簡易化できる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験は、減圧チャンバー26の外幅Aとスロット24の吐出幅Bの寸法を色々変えることにより、上記したB≦A≦B+50(mm)を満足する場合(実施例1〜7)と、満足しない場合(比較異1〜8)の塗布条件を形成してウエブ14に塗布液を塗布し、引き続き塗布された塗布膜を乾燥装置で乾燥した。そして、乾燥後の塗布膜についてウエブ幅方向の膜厚を測定した。
減圧チャンバー26の外幅Aとスロット24の吐出幅B以外の塗布条件は以下の通りである。
(塗布条件)
・クリアランスCL:100μm
・塗布液の塗布量 :5cc/m2 、8cc/m2 の2試験区
・塗布液の粘度 :2mPa・s、5mPa・s、8mPa・sの3試験区
・塗布速度 :20m/分
・減圧チャンバーのサクション圧:−0.1kPa、−0.3kPa、−0.5kPa、−1.0kPaの4試験区
・ウエブ:80μmの厚さのセルローストリアセテートフィルム
(塗布膜の膜厚分布の測定)
膜厚分布の測定は、光学方式による膜厚測定器を使用して、ウエブ14の幅方向に5mm間隔で膜厚を測定した。そして、測定結果を図4に示すように図示したときに、線42で示す膜厚分布の平均値から膜厚比が1.5%低下(例えば反射防止膜の場合)した位置の外側を「耳ムラ幅」とした。また、スロット24の吐出幅Bに対して実際に「塗布された幅」Dから前記した「耳ムラ幅(片側)×2」を引いた幅を製品幅Cとした。従って、反射防止膜の場合には3%以内の膜厚分布が望まれることから、膜厚分布の平均値から1.5%よりも下がると、製品とはならなくなる。
尚、膜厚分布が殆どない中央平坦部40は実際にはもっと広幅に形成されるが、中央を省略する形で作図してある。また、高機能性薄層フィルムの種類によって、「耳ムラ幅」となる膜厚比の低下%は異なる。
(濡れ広がりの評価方法)
耳部の濡れ広がりがの評価として、スロット幅Bに対して得られる製品幅Cが大きいほど濡れ広がりが小さく、またスロット幅Bに対して実際に塗布される幅Dが小さいほど濡れ広がりが小さいと言える。そして、クリアランスを100μm以下とした条件下で、粘度10mPa・s以下の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布する低粘度・超薄膜塗布であっても、製品幅を高粘度・厚膜塗布と同じように確保するには、B−Cが40mm以下で、且つD−Bが50mm以下の両方を満足することが必要である。従って、B−Cが40mm以下で、且つD−Bが50mm以下の両方を満足する場合を合格、満足しない場合を不合格として、濡れ広がりが小さいか大きいかを評価した。
(試験結果)
試験結果を表図5に示す。
表図5から分かるように、B≦A≦B+50(mm)を満足するように減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅Aとスロット24の吐出幅Bを設定した実施例1〜7は、B−Cが40mm以下で、且つD−Bが50mm以下の両方を満足し、濡れ広がりが抑制されていた。特に、実施例2、5、6は、B−C及びD−Bのいずれも小さく良い結果であった。尚、表図5には示さなかったが、実施例3についてサクション圧を−1.0kPaから−2.0kPaまで負圧を大きくし、塗布速度を20m/分から50m/分まで速くしても、B−Cが40mm以下、且つD−Bが50mm以下で合格圏内であった。
これに対し、B≦A≦B+50(mm)から外れるように減圧チャンバー26のウエブ幅方向の外幅Aとスロット24の吐出幅Bを設定した比較例1〜8は、B−Cが40mm以下とD−Bが50mm以下の両方を満足しないか、一方を満足しない結果であり、濡れ広がりが大きかった。特に比較例ではB−Cが実施例に比べて大きく、スロット24の吐出幅Bに対して製品として取れる製品幅Cが小さくなることが分かる。
本発明の塗布液の塗布装置の全体構成図 図1の塗布装置を側方向から見たときのクリアランス部分を示した拡大概念図 図1の塗布装置を上から見たときの概念図 スロットの吐出幅、耳ムラ幅(片側)、塗布された幅、製品幅を説明する説明図 本発明の実施例及び比較例の表図
符号の説明
10…塗布装置、12…バックアップローラ、14…ウエブ、16…リップランド、16A…上流側リップランド、16B…下流側リップランド、18…スロットダイ、20…ビード、22…マニホールド、23…栓、24…スロット、25…スペーサー、26…減圧チャンバー、26A…バックプレート、26B…サイドプレート、27…供給配管、28…エア配管、30…ブロア、32…バルブ、34…バッファ装置、36…圧力計、38…コントローラ、CL…クリアランス

Claims (5)

  1. バックアップローラに巻きがけ支持されて連続走行するウエブ表面に、リップランドを近接配置させたスロットダイのスロット先端から塗布液を吐出して前記ウエブとの間にビードを形成すると共に、該ビードのウエブ上流側を減圧チャンバーで減圧しながら前記ウエブ表面に塗布液を塗布する塗布膜付きウエブの製造方法において、
    前記塗布液の液粘度が10mPa・s以下であり、前記リップランドのうちウエブ上流側の上流側リップランドが下流側リップランドよりも窪んだオーバーバイド形状に形成され、前記減圧チャンバーの減圧度が大気圧に対して−0.3kPaよりも大きく、且つ20m/分よりも大きな塗布速度である条件下で塗布液を塗布すると共に、
    前記スロットダイのスロット幅方向両端部には塗布幅を規制する一対のスペーサが挿入されると共に前記減圧チャンバーのサイドプレートの厚みが3mm未満にならないように形成され、前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、前記スロットの吐出幅をB(mm)としたときに、前記外幅Aの中心と前記吐出幅Bの中心を一致させた状態で次式、B+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足するように前記AとBとの関係を設定することを特徴とする塗布膜付きウエブの製造方法
  2. 前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅Aは前記スロットダイの幅Wよりも狭いことを特徴とする請求項1の塗布膜付きウエブの製造方法
  3. 前記リップランドと、前記バックアップローラに巻きがけ支持されるウエブとのクリアランスを100μm以下とした条件下で、前記液粘度の有機溶剤塗布液を塗布量10cc/m2 以下で塗布することを特徴とする請求項1又は2の塗布膜付きウエブの製造方法
  4. 前記塗布液は、反射防止フィルム製造用、防眩性フィルム製造用、又は視野角拡大フィルム製造用の塗布液であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1の塗布膜付きウエブの製造方法
  5. バックアップローラに巻きがけ支持されて連続走行するウエブ表面に、リップランドを近接配置させたスロットダイのスロット先端から塗布液を吐出して前記ウエブとの間にビードを形成すると共に、該ビードのウエブ上流側を減圧チャンバーで減圧しながら前記ウエブ表面に塗布液を塗布する塗布膜付きウエブの製造装置において、
    前記塗布液の液粘度が10mPa・s以下であり、前記リップランドのうちウエブ上流側の上流側リップランドが下流側リップランドよりも窪んだオーバーバイド形状に形成され、前記減圧チャンバーの減圧度が大気圧に対して−0.3kPaよりも大きく、且つ20m/分よりも大きな塗布速度である条件下で塗布液を塗布すると共に、
    前記スロットダイのスロット幅方向両端部には塗布幅を規制する一対のスペーサが挿入されると共に前記減圧チャンバーのサイドプレートの厚みが3mm未満にならないように形成され、前記減圧チャンバーのウエブ幅方向の外幅をA(mm)とし、前記スロットの吐出幅をB(mm)としたときに前記外幅の中心と前記吐出幅の中心を一致させた状態で次式、B+6(mm)<A≦B+50(mm)を満足するように前記減圧チャンバーが形成されていることを特徴とする塗布膜付きウエブの製造装置
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