JP2003041669A - 外壁目地の下屋部分における止水構造 - Google Patents

外壁目地の下屋部分における止水構造

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JP2003041669A JP2001227569A JP2001227569A JP2003041669A JP 2003041669 A JP2003041669 A JP 2003041669A JP 2001227569 A JP2001227569 A JP 2001227569A JP 2001227569 A JP2001227569 A JP 2001227569A JP 2003041669 A JP2003041669 A JP 2003041669A
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浩史 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易で、しかも、しっかりとした止水
状態を実現することができる外壁目地の下屋部分におけ
る止水構造を提供する。 【解決手段】 下屋の屋根2よりも上方の外壁材1,1
間の目地空間部3内の奥方領域に乾式止水材4が設置さ
れると共に、この乾式止水材4の手前側で止水され流下
していく水を下屋の屋根2の上側に導く乾式のガイド4
aが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁目地の下屋部
分における止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、外壁目地の下屋部分では、下屋の
屋根よりも上方の外壁材間の目地に充填する湿式シーリ
ング材を、外壁目地の下屋部分にまで施工し、この湿式
シーリング材によって止水することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湿式シ
ーリング材では、外壁目地の下屋部分における止水の施
工は非常に厄介であり、また、シーリング材は経年的に
割れを生じることもあり、雨水がシーリング材を越えて
内部に入り込み、下屋の小屋裏を濡らしてしまうおそれ
もないではなかった。
【0004】本発明は、上記のような背景において、施
工が容易で、しかも、しっかりとした止水状態を実現す
ることができる外壁目地の下屋部分における止水構造を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、下屋の屋
根よりも上方の外壁材間の目地空間部内の奥方領域に乾
式止水材が設置されると共に、この乾式止水材の手前側
で止水され流下していく水を下屋の屋根上側に導く乾式
のガイドが備えられていることを特徴とする外壁目地の
下屋部分における止水構造(第1発明)によって解決さ
れる。
【0006】この止水構造では、目地空間部内の奥方領
域に設置された止水材によって、それより奥方への水の
侵入が阻止され、水はガイドによって下屋の屋根上に導
き出されるから、この止水材よりも手前側に他の止水材
が存在すると否とにかかわらず、外壁目地の下屋部分に
おいて、しっかりとした止水状態を実現することができ
る。
【0007】しかも、この奥方側止水材もガイドも乾式
のものが用いられ、下屋部分における止水の施工を乾式
で行えるようにしているから、その施工を容易に行うこ
とができる。
【0008】上記の第1発明の止水構造において、目地
空間部の背面側に両外壁間にわたすように乾式止水材が
設置され、この目地は下屋の屋根面よりも下方の小屋裏
側に延び、この目地部の下方に水受けが備えられている
となおいっそうよい(第2発明)。
【0009】この場合は、奥方側止水材を越えて更に奥
方に入り込んでしまった水を背面側止水材が止水し、こ
の水は下方へと流れていくが、下方には水受けが備えら
れているので、この水受けに受けられ、下屋の小屋裏を
濡らしてしまうことはない。
【0010】また、上記の第1発明又は第2発明におい
て、奥方側乾式止水材が発泡シール材からなり、この発
泡シール材がその左右両側面をそれぞれこの奥方目地空
間部を挟む各面に接着させて伸縮可能に設置され、か
つ、この発泡シール材はその下端部が目地空間部を手前
側へと屈曲して延ばされ、この屈曲部をガイドとして、
この発泡シール材の手前側で止水され流下していく水が
下屋の屋根上側に導かれるようになされているのもよい
(第3発明)。
【0011】この構造では、発泡シール材からなる奥方
側止水材が目地をしっかりとシールする。即ち、発泡シ
ール材は、いわゆるスポンジ状のシール材からなってお
り、目地幅の変化によって前後方向に膨らんだり痩せた
りせずに左右方向に無理なく大きく変形することがで
き、目地幅が経年的に大きく変化したとしても、それに
無理なく追従して止水状態をしっかりと保ち続けること
ができる。
【0012】しかも、この発泡シール材の下端部の屈曲
部をガイドとし、このガイド部分を含めて発泡シール材
は目地内空間部を挟む外壁側面に接着されているから、
このガイドについても、目地幅が経年的に大きく変化す
るのに無理なく追従して止水状態をしっかりと保ち、水
を確実に下屋の屋根上へと導き出すことができる。な
お、背面側止水材は、省略されてもよいし、念のために
備えられていてもよい。
【0013】また、上記の課題は、下屋の屋根よりも上
方の外壁材間の目地空間部の背面側に両外壁間にわたす
ように乾式止水材が設置され、この乾式止水材よりも手
前側で止水され流下していく水を下屋の屋根上側に導く
乾式のガイドが備えられていることを特徴とする外壁目
地の下屋部分における止水構造によって解決される(第
4発明)。
【0014】この止水構造では、目地空間部の背面側に
両外壁間にわたすように設置された止水材によってそれ
より奥方への水の侵入が阻止され、水はガイドによって
下屋の屋根上に導き出されるから、外壁目地の下屋部分
において、しっかりとした止水状態を実現することがで
きる。
【0015】しかも、この背面側止水材もガイドも乾式
のものが用いられ、下屋部分における止水の施工を乾式
で行えるようにしているから、その施工を容易に行うこ
とができる。
【0016】この第4発明において、外壁材の下端が目
地部領域において下屋の屋根面よりも上方に位置し、前
記背面側乾式止水材はその下端部が目地部領域における
外壁材の下端位置よりも下方に突出され、この突出下端
の背面側に水切り板が設置され、この水切り板は下屋の
屋根上側に延ばされ、この水切り板をガイドとして、こ
の背面側乾式止水材の手前側で止水され流下していく水
が下屋の屋根上側に導かれるようになされているとよい
(第5発明)。
【0017】この止水構造では、水切り板をガイドとす
ることで背面側止水材とガイドとを分離すると共に、外
壁材の下端を目地部領域において下屋の屋根面よりも上
方に位置させることでこの水切り板を背面側止水材の背
面部から下屋の屋根上側に延ばせるようにしたものであ
るから、背面側止水材をガイドの形態に左右されない簡
素な形態にすることができ、しかも、ガイド周囲の止水
状態をうまい具合に実現しうる形態のガイドを、背面側
止水材の形態に左右されることなく容易に実現すること
ができる。もちろん、ガイドである水切り板は、背面側
止水材の背面側に設置されているから、水切り板と背面
側止水材との間も簡素な構造で確実に止水される。
【0018】また、上記の第1又は第4発明において、
下屋の屋根よりも上方の外壁材間の目地が、下屋の屋根
面よりも下方の小屋裏側に延び、この目地部の下方に水
受けが設けられているのもよい(第6発明)。この場合
は、万一、水が、奥方側止水材のガイドや背面側止水材
のガイドを越えて下方に流れていくような場合であって
も、この水を水受けが受けるので、下屋の小屋裏を濡ら
してしまうことはない。
【0019】なお、上記の第1乃至図6発明において、
目地空間部内に、目地塞ぎ材が屋外側に面して設置され
ているのもよい(第7発明)。この目地塞ぎ材は目地内
の空間部を外から隠す機能を備えていればよく、止水機
能を有しないものであってもよいし、一次止水材を構成
するものであってもよい。また、一次止水材の場合は、
乾式のものであってもよいし、湿式のものであってもよ
い。一次止水材が湿式であってもよいのは、この一次止
水材が下屋部分の止水の役割を果たすものでなくてもよ
いので、その施工を比較的容易に行いうることによる。
【0020】また、上記の課題は、下屋の屋根よりも上
方の外壁材間の目地空間部内及び/又は目地空間部の背
面側に止水材が設置され、この目地は下屋の屋根面より
も下方の小屋裏側に延び、この目地の下方に水受けが設
けられていることを特徴とする外壁目地の下屋部分にお
ける止水構造によっても解決される(第8発明)。この
止水構造では、目地に入り込んだ水の一部又は全部が水
受けに受けられて小屋裏を濡らしてしまうことがない。
もちろん、乾式である水受けの設置で下屋部分における
止水を実現するものであるから、その施工を容易に行う
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1及び図2に示す第1実施形態におい
て、1は建物の外壁、2は下屋の屋根であり、下屋の屋
根2よりも上方の外壁材1,1間の縦目地空間部3内の
奥方領域に、断面コ字状の乾式止水材4が、その開口側
を屋外側に向け上下方向に延びるようにしてしっくりと
設置されている。そして、この奥方側止水材4は、断面
コ字状をしたまま、その下端部が目地空間部3を手前側
へと屈曲して一体構造で延ばされ、この屈曲部4aをガ
イドとし、このガイド4aによって、奥方側止水材4の
手前側で止水され流下していく水を下屋の屋根2の上へ
と導くようになされている。
【0023】また、目地空間部3の背面側にも両外壁材
1,1間にわたすように帯状をした乾式止水材5が設置
され、この目地3は下屋の屋根2の面よりも下方の小屋
裏側へと延びていて、その下方に樋などによる水受け6
が備えられている。20は建物躯体としての柱である。
【0024】更に、目地空間部3内には、奥方側止水材
4のよりも手前側に位置して、目地塞ぎ材としての一次
止水材7が屋外側に面して設置されている。この一次止
水材7は、弾力性を有するゴム状の止水材、いわゆるガ
スケットからなっている。このように、本実施形態で
は、一次止水材7の背後に、二次止水材として機能する
奥方側止水材4が備えられ、更に、その背後に三次止水
材として機能する背面側止水材5が備えられた三重の止
水構造に形成されている なお、8,9は上下の水切り
材であり、下水切り材9は下屋の屋根2の側に取り付け
られ、上水切り材8は外壁1の側に取り付けられ、上水
切り材8によって、奥方側止水材4のガイド4aの先端
部が隠される。
【0025】上記の止水構造では、次に述べるように、
しっかりとした止水状態を得ることができる。即ち、止
水は、まず一次止水材7によって行われる。一次止水材
7で止水されて流下する水は、二次止水材である奥方側
止水材4の下端部に備えられたガイド4aに受けられて
下屋の屋根2の上に排出され、下屋の屋根2の小屋裏を
濡らしてしまうことはない。
【0026】また、経年変化などにより、一次止水材7
による止水が不十分なものになった場合であっても、こ
の一次止水材7を越えて奥方に侵入した水は、二次止水
材である奥方側止水材4で止水され、下端のガイド4a
に受けられ、下屋の屋根2の上へと排出され、下屋の屋
根2の小屋裏を濡らしてしまうことはない。
【0027】更に、水が、奥方側止水材4を越えてその
背後に流れ込んでしまったような場合は、その水は、三
次止水材である背面側止水材5で止水され、流下して小
屋裏に設置されている水受け6によって受けられ、下屋
の屋根2の小屋裏を濡らしてしまうことはない。奥方側
止水材4のガイド4aの脇を通じて下方に流れ込んでし
まった水についても、同様に、水受け6によって受けら
れ、下屋の屋根2の小屋裏を濡らしてしまうことはな
い。
【0028】なお、本実施形態では、奥方側止水材4に
ガイド4aを備えさせているので、仮に水受け6に水が
受けられることがあったとしても、その量はわずかであ
り、そのため、水受け6に受けられた水は、水受け6内
において自然蒸発させるようにしてもよく、その場合
は、水受け6に屋外への排水系を設ける必要はない。た
だ、必要に応じて、水受け6に受けられた水を屋外など
に排水する配水系を備えさせるようにしておくのもよ
い。
【0029】また、本実施形態では、背面側止水材5と
水受け6とを備えさせているが、奥方側止水材4とガイ
ド4aとによってしっかりとした止水構造を実現するこ
とができる場合は、背面側止水材5と水受け6とは省略
されてもよい。
【0030】そして、上記の止水構造では、外壁目地の
下屋部分における止水を、乾式の奥方側止水材4の下端
のガイド4aで実現するようにしているから、施工は、
この奥方側止水材4をガイド4aと共に目地3内に設置
するだけでよく、施工を容易に行うことができる。ま
た、水受け6についても、これを下屋の小屋裏側に設置
するだけでよいから、外壁目地の下屋部分の止水を施工
容易に行っていくことができる。なお、このガイド4a
を奥方側止水材4とは別部材の水切り板などで構成して
もよい。
【0031】図3及び図4に示す第2実施形態の止水構
造では、奥方側止水材4が、その下端のガイド4aも含
めて発泡シール材の一体成形品からなっており、その左
右両側面には、ガイド4aの部分も含めて、ブチルゴム
などによる粘着層10,10が設けられ、この粘着層1
0,10が目地3を挟む外壁材1,1の側面部のそれぞ
れに接着されている。その他は、第1実施形態と概ね同
様である。
【0032】この止水構造では、奥方側止水材4とガイ
ド4aとによる止水をしっかりとしたものにすることが
できる。即ち、発泡シール材は、その性質から、目地幅
の変化によって前後方向に膨らんだり痩せたりせずに無
理なく左右方向に大きく変形することができ、そのよう
な発泡シール材からなる奥方側止水材4とガイド4aと
を、目地3を挟む外壁材1,1の各面に接着しているか
ら、目地幅が経年的に大きく変化したとしても、それに
無理なく追従して止水状態をしっかりと保ち続けること
ができる。従って、本実施形態では、背面側止水材5と
水受け6とを備えさせてはいるが、念のための措置であ
り、省略されてもよい。なお、このように、奥方側止水
材4として発泡シール材を用いることにより、目地幅が
小さくなったときでも奥方側止水材4が前後方向に膨ら
まず、そのため、一次止水材7を目地3の外に押し出し
てしまうというようなことも起こらない。
【0033】図5乃至図7に示す第3実施形態の止水構
造は、奥方側止水材を省略し、背面側止水材5によって
外壁目地の下屋部分における止水を行うようにしたもの
である。
【0034】即ち、下屋の屋根2よりも上側において隣
接する外壁材1,1間の目地空間部3内に所定の高さ寸
法の断面コ字状の目地内水切り板11が、その開口側を
屋外側に向けて設置されている。このコ字状目地内水切
り板11は、その下端部に、左右及び中間の側板部11
a,11a,11bと連続する、ガイドとしての底板部
11cを備え、この底板部11cは、屋外側に向けて斜
め下方に傾斜して、下屋の屋根2側の下止水材9のとこ
ろへと延ばされている。
【0035】なお、この目地内水切り板11の左右の側
板部11a,11aと、目地3を挟む外壁材1,1の側
面部とは、発泡シール材を介設してシールされている。
【0036】そして、帯状の背面側止水材5は、その下
端部5aが、テーパー部5bを介して細幅に形成されて
おり、この細幅部分5aが、目地空間部3内に入れら
れ、目地内水切り板11の中間板部11aの正面側を下
方へと延ばされている。
【0037】また、目地空間部3には、目地塞ぎ材とし
ての乾式の一次止水材7が屋外側に面して設置されてい
る。即ち、本実施形態では、一次止水材7の背後に、二
次止水材として機能する背面側止水材5を備えさせた二
重の止水構造に形成されている。
【0038】この止水構造では、止水は、まず一次止水
材7によって行われる。一次止水材7で止水されて流下
する水は、目地内水切り板11の底板ガイド11cに案
内されて下屋の屋根2の上に排出され、下屋の屋根2の
小屋裏を濡らしてしまうことはない。また、経年変化な
どにより、一次止水材7による止水が不十分なものにな
った場合であっても、この一次止水材7を越えて奥方に
侵入した水は、二次止水材である背面側止水材5で止水
され、目地内水切り板11の底板ガイド11aに受けら
れ、下屋の屋根2の上へと排出され、下屋の屋根2の小
屋裏を濡らしてしまうことはない。こうして、外壁目地
の下屋部分においてしっかりとした止水が行われる。
【0039】また、施工も、目地内水切り板11を目地
3内に設置し、背面側止水材5の下端細幅部分5aを目
地内水切り板11の正面側に設置するだけでよいから、
施工も乾式で容易に行うことができる。更に、本実施形
態の止水構造によれば、下屋部分の止水のための外壁パ
ネルの構造を変更する必要もない。
【0040】なお、本実施形態でも、水受け6を備えさ
せているが、背面側止水材5と目地内水切り金物11と
によってしっかりとした止水構造を実現することができ
る場合は省略されてもよい。
【0041】図8乃至図10に示す第4実施形態は、第
3実施形態と同じく、奥方側止水材を省略し、背面側止
水材5によって外壁目地の下屋部分における止水を行う
ようにしたものである。だだ、本実施形態では、外壁材
1,1の下端が目地部領域において、下屋の屋根2の面
よりも上方に位置しており、帯状の背面側止水材5は、
その下端部が、幅寸法狭くされることなく、この目地部
領域における外壁材1,1の下端位置よりも下方に突出
されている。そして、背面側止水材5の突出下端5cの
背面側に内部水切り板12が設置され、この内部水切り
板12は下屋の屋根2の下水切り板9の上に延ばされ、
それによって、この水切り板12をガイドとし、背面側
止水材5の手前側で止水され流下していく水が下屋の屋
根2の上側に導かれるようになされている。
【0042】なお、内部水切り板12は断面「ひ」の字
状に形成され、受けた水が側方に行くのを規制するよう
になされていると共に、側方において隣り合う一般部の
内部水切り板13,13と水密状態に連結されている。
【0043】また、目地空間部3内には、目地塞ぎ材と
しての乾式の一次止水材7が屋外側に面して設置されて
いる。即ち、本実施形態でも同様に、一次止水材7の背
後に、二次止水材として機能する背面側止水材5が備え
られた二重の止水構造に形成されている。
【0044】この止水構造では、第3実施形態の場合の
ように、背面側止水材5の下端部5cを細幅に形成する
必要がなく、そのままの幅寸法で下方に延ばして内部水
切り板12の正面側に配置できるので、簡素な構造の背
面側止水材5を用いてしっかりとした止水状態を実現す
ることができる。
【0045】図11及び図13に示す第5実施形態は、
上記の第4実施形態における下屋側の下水切り板9と内
部水切り板12とを一体化して、一つの水切り板14で
構成したものである。その他は第4実施形態と概ね同様
である。この実施形態では、水切り板の部品点数を少な
くすることができる。
【0046】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
各実施形態では、乾式の一次止水材7を用いた場合を示
しているが、湿式の一次止水材が用いられてもよいし、
止水機能を備えない目地塞ぎ材が用いられてもよいし、
一次止水材7や目地塞ぎ材を省略するようにしてもよ
い。また、上記の実施形態では、奥方側止水材4のガイ
ドや背面側止水材5のガイドと併せて、下屋の小屋裏側
に水受け6を設置した場合を示しているが、水受け6を
外壁目地の下屋部分における主たる止水手段とする構成
にしてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、施工が容易で、しかも、しっかりとした止水状態を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の止水構造を示すもので、図
(イ)は断面側面図、図(ロ)は断面平面図、図(ハ)
は奥方側止水材の断面斜視図である。
【図2】同止水構造の断面斜視図である。
【図3】第2実施形態の止水構造を示すもので、図
(イ)は断面側面図、図(ロ)は断面平面図、図(ハ)
は奥方側止水材の断面斜視図である。
【図4】同止水構造の断面斜視図である。
【図5】第3実施形態の止水構造を示す断面側面図であ
る。
【図6】同止水構造の断面斜視図である。
【図7】図(イ)は背面側止水材の正面図、図(ロ)は
背面側止水材と、ガイドとしての水受けとを分離状態に
して示す斜視図、図(ハ)は同組合せ状態の斜視図であ
る。
【図8】第4実施形態の止水構造を示すもので、図
(イ)は目地部の断面側面図、図(ロ)は一般部の断面
側面図である。
【図9】同止水構造の断面斜視図である。
【図10】同止水構造の要部分解断面斜視図である。
【図11】第5実施形態の止水構造を示すもので、図
(イ)は目地部の断面側面図、図(ロ)は一般部の断面
側面図である。
【図12】同止水構造の断面斜視図である。
【図13】同止水構造の要部分解断面斜視図である。
【符号の説明】
1…外壁材 2…下屋の屋根 3…目地 4…奥方側止水材 4a…ガイド 5…背面側止水材 6…水受け 7…一次止水材(目地塞ぎ材) 10…粘着層 11c…底板部(ガイド) 12…内部水切り板(ガイド) 14…水切り板(ガイド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 浩史 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 (72)発明者 鈴木 雅晶 奈良県奈良市左京六丁目6番地2 株式会 社大和総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E001 DA01 DA02 DA03 FA04 FA52 GA82 HE01 HE02 HF02 LA03 LA16 MA02 MA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下屋の屋根よりも上方の外壁材間の目地
    空間部内の奥方領域に乾式止水材が設置されると共に、
    この乾式止水材の手前側で止水され流下していく水を下
    屋の屋根上側に導く乾式のガイドが備えられていること
    を特徴とする外壁目地の下屋部分における止水構造。
  2. 【請求項2】 目地空間部の背面側に両外壁間にわたす
    ように乾式止水材が設置され、この目地は下屋の屋根面
    よりも下方の小屋裏側に延び、この目地部の下方に水受
    けが備えられている請求項1に記載の外壁目地の下屋部
    分における止水構造。
  3. 【請求項3】 前記奥方側乾式止水材が発泡シール材か
    らなり、この発泡シール材がその左右両側面をそれぞれ
    この奥方目地空間部を挟む各面に接着させて伸縮可能に
    設置され、かつ、 この発泡シール材はその下端部が目地空間部を手前側へ
    と屈曲して延ばされ、この屈曲部をガイドとして、この
    発泡シール材の手前側で止水され流下していく水が下屋
    の屋根上側に導かれるようになされている請求項1又は
    2に記載の外壁目地の下屋部分における止水構造。
  4. 【請求項4】 下屋の屋根よりも上方の外壁材間の目地
    空間部の背面側に両外壁間にわたすように乾式止水材が
    設置され、この乾式止水材よりも手前側で止水され流下
    していく水を下屋の屋根上側に導く乾式のガイドが備え
    られていることを特徴とする外壁目地の下屋部分におけ
    る止水構造。
  5. 【請求項5】 外壁材の下端が目地部領域において下屋
    の屋根面よりも上方に位置し、前記背面側乾式止水材は
    その下端部が目地部領域における外壁材の下端位置より
    も下方に突出され、この突出下端の背面側に水切り板が
    設置され、この水切り板は下屋の屋根上側に延ばされ、
    この水切り板をガイドとして、この背面側乾式止水材の
    手前側で止水され流下していく水が下屋の屋根上側に導
    かれるようになされている請求項4に記載の外壁目地の
    下屋部分における止水構造。
  6. 【請求項6】 下屋の屋根よりも上方の外壁材間の目地
    が、下屋の屋根面よりも下方の小屋裏側に延び、この目
    地部の下方に水受けが設けられている請求項1又は4に
    記載の外壁目地の下屋部分における止水構造。
  7. 【請求項7】 目地空間部内に、目地塞ぎ材が屋外側に
    面して設置されている請求項1乃至6のいずれか一に記
    載の外壁目地の下屋部分における止水構造。
  8. 【請求項8】 下屋の屋根よりも上方の外壁材間の目地
    空間部内及び/又は目地空間部の背面側に止水材が設置
    され、この目地は下屋の屋根面よりも下方の小屋裏側に
    延び、この目地の下方に水受けが設けられていることを
    特徴とする外壁目地の下屋部分における止水構造。
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