JPH1144009A - 外壁目地の防水構造 - Google Patents

外壁目地の防水構造

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JPH1144009A
JPH1144009A JP20176597A JP20176597A JPH1144009A JP H1144009 A JPH1144009 A JP H1144009A JP 20176597 A JP20176597 A JP 20176597A JP 20176597 A JP20176597 A JP 20176597A JP H1144009 A JPH1144009 A JP H1144009A
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芳美 川本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばプレハブ式ユニット工法により建設さ
れた建物の外壁に形成された目地を長期間、かつ、確実
に防水できるとともに、建物の建設コストを低減できる
外壁目地の防水構造を提供する。 【解決手段】 外壁目地の防水構造20は、外壁パネル14
および水切部材16間の目地18を防水するために、取付部
21Aおよび突出部21Bを連結した防水部材21と、突出部
21Bに沿う延出部22とを有し、断面略U字状のガスケッ
ト23により突出部21B,延出部22を一括挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁目地の防水構
造に係り、例えばプレハブ式ユニット工法を採用したプ
レハブ建物の外壁面に形成された目地に適用可能な外壁
目地の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の建物建設には、建設
現場における作業を簡略化して工期を短縮し、これによ
り建設コストを低減するプレハブ式ユニット工法が多用
されている。図3に示すように、プレハブ式ユニット工
法は、プレハブ建物30を構成する建物ユニット31〜33を
あらかじめ工場において分割生産しておき、これらの建
物ユニット31〜33を建設現場においてクレーン等により
順次吊り込み設置し、所定位置に配列積層することによ
り建設するものである。
【0003】建物ユニット31は略箱状に形成された骨組
みの側面に外壁パネル34が取り付けられている。また、
建物ユニット32は、略箱状に形成された骨組みの側面に
外壁パネル34が取り付けられているとともに上面に略く
さび状に形成された骨組み33の傾斜面に屋根材35が取り
付けられている。そして、略くさび状に形成された骨組
み33の傾斜面には、屋根材36が取り付けられている。従
って、このプレハブ建物30の外壁は、建物ユニット31,
32を所定位置に設置することにより、同一立面上に配置
された各外壁パネル34により形成される。
【0004】ところで、プレハブ式ユニット工法におい
ては、各建物ユニット31〜33を所定位置に設置した後、
外壁パネル34と屋根材35との間に形成された目地37に防
水処理が施される。例えば、図4に示す目地37の防水構
造40は、プレハブ建物30の下階を構成する建物ユニット
31A(図中下方)の骨組み上部に木製の枠材41を介して
現場作業で固定される水切部材42と、あらかじめプレハ
ブ建物30の上階を構成する建物ユニット31B(図中上
方)の骨組みと外壁パネル34との間に介装されている防
水部材43と、現場作業で目地37を覆うカバー44とを有し
ている。
【0005】水切部材42は断面略山形状とされ、枠材41
および建物ユニット32の屋根材35を覆うように目地37に
沿って固定されている。一方、防水部材43は、断面略山
形状の鋼板43Aに防水シート43Bが貼付されていて、鋼
板43Aの断面先端が下向き傾斜となるように、粘着層43
C,43Dにより建物ユニット31Bおよび外壁パネル34に
固定されている。この防水部材43は、現場作業により防
水シート43Bが粘着層43Eを介して水切部材42に接続さ
れる。
【0006】さらに、カバー44は断面略コ字形状の鋼板
とされ、水切部材42および防水部材43の接続作業終了後
に、目地37を覆うようにシール材45を挟んでタッピング
ビス46等により固定される。このカバー44は、水切部材
42および防水部材43を隠して目地37を仕上げる化粧材と
しての機能を有し、長手方向端部がジョイント(図示せ
ず)を介して他のカバーに接続される。このような防水
構造40によれば、目地37がカバー44により一次防水さ
れ、かつ、カバー44の内側に雨水等が入っても、鋼板43
A,防水シート43B,水切部材42により順次滴下するよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した防
水構造40は、建設現場において、粘着層43Eを介して防
水シート43Bを水切部材42に接続する作業を行うため、
防水シート43Bに皺等が生じる虞れがある。この場合、
所望の防水性が得られないという問題がある。特に、こ
の防水構造40は、粘着層43Eの経時変化により水切部材
42から防水シート43Bが剥がれる虞れもあり、所望の防
水性を長期間維持できない可能性もある。
【0008】また、この防水構造40においては、防水シ
ート43Bを水切部材42に接続する作業空間を確保するた
めに、外壁パネル34と水切部材42とを比較的大きく離し
ておく必要がある。従って、この防水構造40において
は、外壁パネル34と水切部材42との間に掛け渡される化
粧材としてのカバー44が必須であり、これにより構成部
品および建設現場における施工手順が多数化し、プレハ
ブ建物30の建設コストを高くするという問題もある。本
発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的は、例えばプレハブ式ユニット工法により建設
された建物の外壁に形成された目地を長期間、かつ、確
実に防水できるとともに、建物の建設コストを低減でき
る外壁目地の防水構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載したように、建物の外側に配置された外壁パネル
と、前記外壁パネルの下方に設けられた水切部材との間
に形成された目地を防水するために、前記外壁パネルの
裏面に沿う取付部と、前記建物から離れる方向に延びる
突出部とが所定の交差角度で連結された防水部材を備え
た外壁目地の防水構造であって、前記水切部材が前記突
出部に沿う延出部を有し、断面略U字状のガスケットに
より前記突出部および前記延出部が一括挟持されている
ことを特徴とする外壁目地の防水構造により解決でき
る。
【0010】ここで、外壁パネルとしては、プレハブ式
ユニット工法により建物を建設するための建物ユニット
に取り付けられた外壁パネルのみを指すものではなく、
在来工法により建設された建物の外側に配列された外壁
パネルをも含むものである。また、ここで想定する目地
としては、外壁パネルと屋根材との間に形成された目地
や、一対の外壁パネル間に形成された目地、外壁パネル
とベランダとの間に形成された目地、あるいは外壁パネ
ルと窓枠との間に形成された目地等をも含むものであ
る。
【0011】そして、取付部材としては、取付部および
突出部が一体成形された鋼板,樹脂板等が採用でき、使
用にあたって例えば突出部が水平あるいは下向きの傾斜
面となるように、取付部および突出部の交差角度を適宜
選択しておけばよい。そして、このような取付部材は、
粘着層,タッピングビス等の適宜な固定手段により外壁
パネルあるいは建物に固定しておけばよい。
【0012】一方、水切部材としては、例えば建物の骨
組みに取り付けられた枠材を覆うとともに屋根材の上層
に配置される断面略山形状の鋼板,樹脂板等が採用で
き、その断面任意位置に延出部を接続しておけばよい。
すなわち、この延出部は、あらかじめ水切部材の端縁に
沿って一体成形しておいたり、あるいは水切部材に対し
て断面略T字状に接続しておけばよく、防水部材の突出
部に対して平行に配向可能であれば形態等は任意であ
る。
【0013】そして、ガスケットとしては、良好な耐水
性,耐候性,耐熱性,耐薬品性を有する例えばEPDM
(エチレン・プロピレン共重合体)等により形成してお
けばよい。そして、このようなガスケットは、外面の一
部が防水部材あるいは水切部材に対して圧接可能、か
つ、内面の一部が突出部あるいは延出部に対して圧接可
能であってもよい。さらに、このガスケットは、耐水
性,耐候性,耐熱性,耐薬品性等を向上させるために、
外面に所定の皮膜を形成してもよい。
【0014】このように構成された外壁目地の防水構造
においては、外壁パネルおよび水切部材間に形成された
実質的な目地が防水部材の突出部と水切部材の延出部と
の間となり、これらの突出部および延出部を一括挟持す
るようにガスケットを目地に挿入配置することにより防
水処理が完了する。すなわち、このように構成された外
壁目地の防水構造においては、目地の防水処理にあたっ
て、従来のように防水シートを水切部材に接着する作業
を行わないため、所望の防水性が確実に得られるととも
に、この防水性を長期間維持できることになる。
【0015】また、このように構成された外壁目地の防
水構造においては、ガスケットを目地に挿入配置するこ
とにより防水処理が完了するため、あらかじめ外壁パネ
ルと水切部材との離間寸法を必要最低限に設定しておけ
ばよく、これにより従来のような化粧材の必要性を解消
できることになる。
【0016】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、前記ガスケットの外面にリップ部が設けられ、前記
リップ部が前記水切部材に圧接していてもよい。ここ
で、リップ部としては、ガスケットが所定位置に配置さ
れたときに弾性変形して水切部材に圧接可能であれば、
その形状,寸法,数等を適宜選択できる。
【0017】このように構成された外壁目地の防水構造
においては、ガスケットの外面に設けられたリップ部が
水切部材に圧接しているため、ガスケットの外面に付着
した水滴がリップ部を介して水切部材に流れ、これによ
り水滴が内面側に浸水する虞れを回避できることにな
る。
【0018】さらに、本発明は、請求項3に記載したよ
うに、前記ガスケットの内面にリップが設けられ、前記
リップが前記突出部および前記延出部のうちの少なくと
も一方に圧接している。ここで、リップとしては、ガス
ケットが所定位置に配置されたときに弾性変形して突出
部および延出部のうちの一方に圧接可能であれば、その
形状,寸法,数等を適宜選択できる。このように構成さ
れた外壁目地の防水構造においては、ガスケットの内面
にリップが設けられているため、突出部および延出部に
対して個別に圧接するようにリップを設けておけば、ガ
スケットの内面側に雨水等が浸水しても実質的な目地で
ある突出部および延出部間への浸水を防止できることに
なる。
【0019】また、本発明は、請求項4に記載したよう
に、前記ガスケットに弾性部材が収容され、前記弾性部
材が前記突出部の開放端部および前記延出部の開放端部
のうちの少なくとも一方に圧接していてもよい。ここ
で、弾性部材としては、例えばブチル系シーラント等が
採用でき、ガスケットの最奥部に配置しておけばよい。
このように構成された外壁目地の防水構造においては、
ガスケットに収容された弾性部材が突出部および延出部
に圧接していれば、ガスケットの内面側に雨水等が浸水
しても実質的な目地である突出部および延出部間への浸
水を防止できることになる。
【0020】そして、本発明は、請求項5に記載したよ
うに、前記ガスケットの外面に皮膜が設けられ、前記皮
膜が前記外壁パネルに対応した色相を有していてもよ
い。ここで、皮膜としては、例えばCPE(塩素化ポリ
エチレン),CSM(クロロスルホン化ポリエチレン)
等が採用でき、耐水性,耐候性,耐熱性,耐薬品性等を
考慮して適宜選択すればよい。
【0021】このように構成された外壁目地の防水構造
においては、皮膜の材質を適宜選択しておけばガスケッ
トの耐久性が向上するとともに、外壁パネルに対応した
色相を有しているため目地の外観性も向上することにな
る。また、本発明においては、請求項6に記載したよう
に、ガスケットが取付部に圧接していれば、ガスケット
の内面側への浸水が未然に防止でき、これにより一層確
実な防水性が得られることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る
一形態例を示す断面図、図2は図1における要部を示す
要部拡大断面である。図1にプレハブ建物10を示す。こ
のプレハブ建物10は、工場生産された建物ユニット11〜
13を建設現場において配列積層するプレハブ式ユニット
工法により建設されていて、上階を構成する建物ユニッ
ト12の側面にあらかじめ外壁パネル14が取り付けられて
いるとともに、下階を構成する建物ユニット13の傾斜上
面にあらかじめ屋根材15がルーフィングシート15Aを介
して取り付けられている。屋根材15の傾斜上端は、上階
を構成する建物ユニット12に固定された水切部材16に覆
われている。水切部材16は断面略山形状とされ、ルーフ
ィングシート15Aと木製の枠材17とを挟み込むように建
設現場において建物ユニット12に固定される。
【0023】このようなプレハブ建物10において、外壁
パネル14と水切部材16との間に形成された目地18には、
本発明に基づいて構成された外壁目地の防水構造20が適
用されている。防水構造20は、防水部材21と、水切部材
16に設けられた延出部22と、ガスケット23とを有してい
る。
【0024】防水部材21は、外壁パネル14の裏面に沿う
取付部21Aと、プレハブ建物10から離れる方向(図中左
方)に延びる突出部21Bとが略直角に連結されている。
取付部21Aおよび突出部21Bは、防錆性を有する金属板
を折り曲げることにより断面略L字状に一体成形されて
いて、断面形状が図中奥行き方向に連続する長尺部材と
されている。取付部21Aは、その一面(図中左方)に粘
着部21Cおよびシール部材21Dが設けられているととも
に、その他面(図中右方)に防水シート24が設けられて
いる。
【0025】粘着部21Cは、適宜な幅寸法を有する未加
硫ブチルテープとされ、防水部材21の長手方向に沿って
貼付されている。シール部材21Dは、適宜な幅寸法およ
び厚み寸法を有するEPDM(エチレン・プロピレン共
重合体)連続発泡スポンジとされ、粘着部21Cに隣接配
置されている。一方、防水シート24は、例えば不織布入
りのCR(クロロプレンゴム)やEPDM(エチレン・
プロピレン共重合体)により面状に形成されていて、防
水部材21が所定位置に配置されたときにルーフィングシ
ート15Aにかかるようになっている。
【0026】このような取付部21Aは、突出部21Bが外
壁パネルの下端面に対して平行、かつ、所定寸法離間す
るように、止水部材14Aおよび止水シート14Bを介して
外壁パネル14の裏面に取り付けられている。外壁パネル
14は、止水部材14Aおよびシール部材21Dを弾性により
圧迫変形させた状態で建物ユニット12に設けられてい
る。従って、防水部材21は、建設現場において建物ユニ
ット12が所定位置に配置されると、突出部21Bが略水平
に配向されるとともに、防水シート24の先端がルーフィ
ングシート15Aに達するようになっている。
【0027】次に、水切部材16は、上端部を断面略クラ
ンク状に折り曲げることにより形成された段差部16Aを
有している。段差部16Aは、ルーフィングシート15Aお
よび防水シート24を介して建物ユニット12の骨組み(図
示せず)に面接触するように、枠材17の厚みを考慮して
適宜折り曲げ寸法が設定されている。この水切部材16
は、段差部16Aを貫通する固定ビス25により固定されて
いる。防水シート24は、あらかじめ固定ビス25に対応す
る位置に防水テープ24Aが貼付されていて、固定ビス25
に沿って流れる雨水等を確実にシールするようになって
いる。そして、延出部22は、段差部16Aに接続されてい
て、水切部材16が所定位置に配置されたときに建物ユニ
ット12から離れる方向を向くように、換言すれば防水部
材21の突出部21Aに対して平行となるように配向されて
いる。
【0028】そして、図2にも示すように、延出部22お
よび突出部21Aは、互いの先端位置が対応するようにな
っていて、断面略U字状のガスケット23により一括挟持
されている。ガスケット23は、その外面にリップ部23A
が設けられているとともに内側深奥部に向かって傾斜す
るリップ23Bが複数設けられ、かつ、開口縁部に突起23
Cが形成されている。また、このガスケット23には、あ
らかじめブチル系シーラント等の弾性部材26が収容され
ている。
【0029】このようなガスケット23は、所定位置に配
置されたときに、リップ部23Aの先端部が湾曲変形して
水切部材16に圧接するとともに、各リップ23Bの先端部
がそれぞれ延出部22および突出部21Aに圧接し、かつ、
突起23Cが防水部材21の取付部21Aに圧接するようにな
っている。また、弾性部材26は、ガスケット23が所定位
置に配置されたときに、延出部22および突出部21Aの先
端に対して包み込むように圧接するようになっている。
【0030】このようなガスケット23は、良好な耐水
性,耐候性,耐熱性,耐薬品性を有する例えばEPDM
(エチレン・プロピレン共重合体)等により、リップ部
23A,リップ23B,突起23Cが一体形成されているとと
もに、リップ部23Aを含む外面に皮膜23Dが設けられて
いる。皮膜23Dは、EPDM(エチレン・プロピレン共
重合体)と同様に耐水性,耐候性,耐熱性,耐薬品性等
に優れた例えばCPE(塩素化ポリエチレン),CSM
(クロロスルホン化ポリエチレン)等とされ、外壁パネ
ル14に対応した色相が得られるような顔料が適宜混入さ
れている。
【0031】次に、建物ユニット11〜13が所定位置に配
置された後、目地18に施工される防水処理の手順を図1
に基づいて説明する。まず、ルーフィングシート15Aの
傾斜上端を建物ユニット12の側面に沿って立ち上げ、こ
のルーフィングシート15Aに防水シート24を重ねる。こ
の際、ルーフィングシート15Aおよび防水シート24は、
防水シート24に貼付された防水テープ24Aにより相互接
続され、作業者が手で保持しなくても積層状態を維持す
る。
【0032】次に、防水シート24の端部を押え込むよう
に枠材17を建物ユニット12に固定してから、この枠材17
を覆うとともに段差部16Aが建物ユニット12の骨組みに
面接触するように水切部材16を固定ビス25により建物ユ
ニット12に固定する。そして、目地18にガスケット23を
挿入することにより、互いに平行に配置された延出部22
および突出部21Aを一括して挟持させる(図中矢印参
照)。このような防水処理は、ガスケット23は、リップ
部23Aの先端部,各リップ23Bの先端部,突起23Cがそ
れぞれ水切部材16,延出部22,突出部21A,取付部21A
に圧接し、かつ、弾性部材26が延出部22および突出部21
Aの先端に対して包み込むように圧接するまで目地18の
奥まで挿入することにより終了する。
【0033】以上のような建物目地の防水構造20によれ
ば、外壁パネル14および水切部材16間の実質的な目地18
が防水部材21の突出部21Bと水切部材16の延出部22との
間であり、目地18にガスケット23を挿入して突出部21B
および延出部22を一括挟持させれば防水処理が完了す
る。従って、前述した外壁目地の防水構造20によれば、
目地18の防水処理にあたって、従来のように防水シート
を水切部材16に接着する作業を行わないため、確実な防
水性を長期間維持できる。さらに、外壁目地の防水構造
20は、ガスケット23を目地18に挿入して所定位置に配置
するという極めて簡単な作業を行うだけで防水処理が完
了するため、従来に比較して現場作業を簡略化できると
ともに、目地寸法を必要最低限に設定可能であるため、
従来のような化粧材の必要性を解消できる。
【0034】また、ガスケット23は、その外面に設けら
れたリップ部23Aが水切部材16に圧接しているため、ガ
スケット23の外面に付着した水滴がリップ部23Aを介し
て水切部材16に流れ、これにより水滴が目地18に浸水す
ることがない。さらに、このガスケット23は、その内面
に設けられた複数のリップ23Bがそれぞれ突出部21A,
延出部22に圧接しているため、当該ガスケット23の内面
側に雨水等が浸水しても実質的な目地18である突出部21
Aおよび延出部22間への浸水を防止できる。
【0035】そして、このようなガスケット23は、内側
に収容された弾性部材26が突出部21Aおよび延出部22に
圧接しているため、当該ガスケット23の内面側に雨水等
が浸水しても実質的な目地18である突出部21Aおよび延
出部22間への浸水を防止できる。その上、ガスケット23
は、その外面に設けられた皮膜23Dが外壁パネル14に対
応した色相を有しているため、プレハブ建物10が良好な
外観性を得られるとともに、皮膜23Dの材質を適宜選択
することにより当該ガスケット23の耐久性を向上でき
る。また、このガスケット23は、取付部21Aに圧接する
突起23Cを有しているため、その内面側への浸水が未然
に防止でき、これにより一層確実な防水性が得られる。
【0036】そして、前述した外壁目地の防水構造20に
よれば、外壁パネル14と取付部21Aとの間に止水部材14
A,止水シート14B,粘着部21C,シール部材21Dが介
装されているため、例えば悪天候,外壁洗浄等により外
壁パネル14と取付部21Aとの間に浸水する虞れがない。
また、防水シート24は、固定ビス25に対応した位置に防
水テープ24Aが貼付されているため、固定ビス25に沿っ
て流れる雨水等を確実にシールし、これにより防水性を
向上できる。
【0037】なお、本発明は、前述した形態例に限定さ
れるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。例
えば、前述した形態例では、防水部材の突出部と水切部
材の延出部とが互いに水平に設けられていたが、延出部
が突出部に沿っていればよく、突出部および延出部が下
向きに傾斜していてもよい。さらに、突出部および延出
部は、それぞれ防水部材,水切部材の端部に接続してお
く必要はなく、防水部材,水切部材に対して断面略T字
状に接続しておいてもよい。
【0038】そして、本発明のガスケットは、前述した
形態例において例示したガスケットに限定されず、本発
明を達成可能であれば形態,寸法,材質,色相等を任意
に選択してもよい。その他、前述した形態例では、プレ
ハブ式ユニット工法により建設されたプレハブ建物が例
示されていたが、本発明は在来工法で建設された建物の
外側に板状の外壁パネルを配列することにより形成され
た目地にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の請求項
1に記載した外壁目地の防水構造によれば、互いに平行
な水切部材の突出部および防水部材の延出部を断面略U
字状のガスケットにより一括して挟持するため、従来の
ように防水シートを水切部材に接着する作業を行う場合
に比較して、確実な防水性を長期間維持できるととも
に、目地全体を覆う化粧材の必要性を解消できる。ま
た、請求項2に記載した外壁目地の防水構造によれば、
ガスケットの外面に設けられたリップ部が水切部材に圧
接しているため、ガスケットの外面に付着した水滴を水
切部材に流すことにより防水性を向上できる。
【0040】さらに、請求項3に記載した外壁目地の防
水構造によれば、ガスケットの内面に設けられたリップ
が突出部および延出部のうちの少なくとも一方に圧接し
ているため、実質的な目地である突出部および延出部間
への浸水を防止できる。また、請求項4に記載した外壁
目地の防水構造によれば、ガスケットに収容された弾性
部材が突出部および延出部のうちの少なくとも一方に圧
接しているため、実質的な目地である突出部および延出
部間への浸水を防止できる。
【0041】そして、請求項5に記載した外壁目地の防
水構造によれば、ガスケットの外面に設けられた皮膜が
外壁パネルに対応した色相を有しているため、皮膜の材
質を適宜選択しておけばガスケットの耐久性が向上する
とともに、目地の外観性も向上する。また、請求項6に
記載した外壁目地の防水構造によれば、ガスケットが取
付部に圧接するため、ガスケットの内面側への浸水が未
然に防止でき、これにより一層確実な防水性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る形態例を示す断面図である。
【図2】図1における要部を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】プレハブ建物を示す模式斜視図である。
【図4】従来の防水構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 プレハブ建物(建物) 14 外壁パネル 16 水切部材 18 目地 20 外壁目地の防水構造 21 防水部材 21A 取付部 21B 突出部 22 延出部 23 ガスケット 23A リップ部 23B リップ 23D 皮膜 26 弾性部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外側に配置された外壁パネルと、
    前記外壁パネルの下方に設けられた水切部材との間に形
    成された目地を防水するために、前記外壁パネルの裏面
    に沿う取付部と、前記建物から離れる方向に延びる突出
    部とが所定の交差角度で連結された防水部材を備えた外
    壁目地の防水構造であって、 前記水切部材が前記突出部に沿う延出部を有し、断面略
    U字状のガスケットにより前記突出部および前記延出部
    が一括挟持されていることを特徴とする外壁目地の防水
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ガスケットの外面にリップ部が設け
    られ、前記リップ部が前記水切部材に圧接していること
    を特徴とする請求項1に記載した外壁目地の防水構造。
  3. 【請求項3】 前記ガスケットの内面にリップが設けら
    れ、前記リップが前記突出部および前記延出部のうちの
    少なくとも一方に圧接していることを特徴とする請求項
    1に記載した外壁目地の防水構造。
  4. 【請求項4】 前記ガスケットに弾性部材が収容され、
    前記弾性部材が前記突出部の開放端部および前記延出部
    の開放端部のうちの少なくとも一方に圧接していること
    を特徴とする請求項1に記載した外壁目地の防水構造。
  5. 【請求項5】 前記ガスケットの外面に皮膜が設けら
    れ、前記皮膜が前記外壁パネルに対応した色相を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載した外壁目地の防
    水構造。
  6. 【請求項6】 前記ガスケットが前記取付部に圧接して
    いることを特徴とする請求項1に記載した外壁目地の防
    水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003041669A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Daiwa House Ind Co Ltd 外壁目地の下屋部分における止水構造
JP2009270335A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Toyota Motor Corp 下屋部防水ガスケット及びこれを用いた外壁目地部のシール構造並びに外壁目地部のシール方法
JP2010209615A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Toyota Home Kk 横目地止水構造、及びそれを備えた建物

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