JPH0813706A - 縦葺き屋根の接続構造 - Google Patents

縦葺き屋根の接続構造

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JPH0813706A
JPH0813706A JP16296894A JP16296894A JPH0813706A JP H0813706 A JPH0813706 A JP H0813706A JP 16296894 A JP16296894 A JP 16296894A JP 16296894 A JP16296894 A JP 16296894A JP H0813706 A JPH0813706 A JP H0813706A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦葺き屋根板を流れ方向に接続する縦葺き屋
根の接続構造において、重合部分の雨仕舞に優れた接続
構造を提供すること。 【構成】 縦葺き屋根板1の軒側端10に設けられた重
合部11の係合部110が、前記縦葺き屋根板1と略同
一の断面形状である継手部材2を構成する捨板20の水
上側に設けられた被係合部201aと係合している。一
方、前記縦葺き屋根板1の棟側端12に面板部13より
低い位置に設けられた被重合部14が、前記捨板20に
載置された止水部材21に設けられた係合凹部211に
密着し、被重合部14の棟側端が前記係合凹部211と
前記捨板20の被係合部201aとにより作られた挿入
空間22に配置されている。このように実施例に係る縦
葺き屋根の接続構造では重合部分Pに係る縦葺き屋根板
1が止水部材21に密着しており雨仕舞に優れた接続構
造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流れ方向に縦葺き屋
根板を葺いた縦葺き屋根の接続構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、瓦棒式の縦葺き屋根板を流れ方向
に接続する構造として実公平5−38176号公報や実
公昭63−18658号公報に開示されているものがあ
った。このうち実公平5−38176号公報に開示され
ている従来の接続構造では、図10に示すように下段に
位置する屋根板の棟側端に、溝部イと、主板ロの平面よ
り一段高くなるような上向き段部ハと、被重合部ニとが
形成され、上段に位置する屋根板の軒側端に、前記溝部
イに当接する平坦状端縁ホと、前記上向き段部ハに当接
する屈曲縁ヘと、前記被重合部ニに重合する重合部トが
形成されている構造であった。また、実公昭63−18
658号公報に開示されている従来の接続構造では、図
11に示すように下段に位置する屋根板の棟側端チが釘
リなどの固着手段により野地板ヌに固着され、その棟側
端チが上段に位置する屋根板の軒側端ルに重ね合わされ
て連結されている構造であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両者とも下段
に位置する屋根板の棟側端に上段に位置する屋根板の軒
側端が重合していただけであったので、次のような問題
点があった。まず、実公平5−38176号公報に開示
の接続構造では、重合部分に形成されている段部が風圧
により捲れ上がる恐れがあり、雨仕舞に問題があったば
かりでなく、意匠的にも好ましくなかった。また、実公
昭63−18658号公報に開示の接続構造では、重合
部分に隙間が生じ易く、風雨によって隙間から雨水が侵
入し易いという問題があった。さらに上記隙間に風圧等
が作用した場合、上段に位置する屋根板の軒側端が捲れ
上がる恐れもあった。特に下段の屋根板の棟側端を釘な
どによって固定しているので雨仕舞に問題があったばか
りでなく、施工性の点でも問題があった。
【0004】しかも、両者のように単に屋根板の軒側端
と棟側端とを重ねた従来の接続構造では、屋根勾配が緩
くなるにつれて雨水の侵入を防ぐため重合部分の長さを
大きく取らなければならず経済的に好ましくなかった。
【0005】そこで、本願発明では縦葺き屋根板を流れ
方向に接続する縦葺き屋根の接続構造において、重合部
分の雨仕舞に優れた接続構造を提供し、また簡単な作業
で流れ方向に隣接する屋根板の接続が行える接続構造を
提供し、さらに重合部分を短くすることができて、経済
性に優れた屋根の接続構造の提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は、側縁に立上部を形成した縦葺き屋根板
を継手部材を介して流れ方向に接続する縦葺き屋根の接
続構造において、前記縦葺き屋根板は、軒側端には裏面
側に折曲した係合部を有する重合部を備え、棟側端には
面板部より低い位置に被重合部を備え、前記継手部材
は、前記縦葺き屋根板と略同一の断面形状に形成される
とともに、前記面板部に対応する平面部の水上側に、上
方へ折曲し、かつ、軒側に延出した被係合部を設けた捨
板と、該捨板に載置し、かつ、前記被重合部に密着する
係合凹部を設けた止水部材とからなり、前記捨板の被係
合部と前記止水部材の前記係合凹部とで挿入空間を形成
し、しかも、該挿入空間に前記縦葺き屋根板の被重合部
の棟側端を配して、前記重合部の係合部と前記捨板の被
係合部とを係合させて構成した。
【0007】又、上記構成において、前記継手部材の両
側縁に、折曲げ可能な折曲片をそれぞれ設けるように構
成した。
【0008】
【作用】本願に係る発明の縦葺き屋根の接続構造では、
前記継手部材は、前記縦葺き屋根板と略同一の断面形状
であり、屋根板と前記継手部材を構成する止水部材とを
密着させることができる。しかも前記縦葺き屋根板の被
重合部が前記止水部材の係合凹部に密着している。従っ
て、重合部分から雨水が侵入しても止水部材によりその
浸水を防止することができるので、雨仕舞に優れた接続
構造となる。また、縦葺き屋根板の面板部より低く位置
するように前記被重合部が設けられており、前記継手部
材を介して該被重合部上に前記重合部を重ねる場合に、
屋根面をほぼ面一にすることができるので、意匠性に優
れているばかりでなく、重合部分に段部が現れず風雨の
抵抗を受けることが少なくなり、この点から雨仕舞に優
れた接続構造となる。また、縦葺き屋根板の重合部に設
けられた係合部が前記継手部材に設けられた被係合部と
係合しているので風圧により前記重合部が捲れ上がる恐
れがなくなり、この点からも雨仕舞に優れた接続構造と
なる。また、継手部材の存在によって重合部分に浸水し
ても、雨水が室内に侵入することがなくなるので重合部
分の長さを短くすることができて無駄を省けるため、経
済性に優れた屋根の接続構造となる。更に、前記継手部
材の挿入空間に前記被重合部の棟側端を挿入し、前記継
手部材の被係合部と前記重合部の係合部とを係合させる
という簡単な作業で流れ方向に隣接する屋根板の接続が
行える。
【0009】前記継手部材の両側縁に、折曲げ可能な折
曲片をそれぞれ設けたので、継手部材が屋根板を抱持
し、水上側の屋根板と水下側の屋根板を確実に接続する
ことができ、重合部分に風圧が作用しても、水上側の屋
根板が捲れ上がることはなく、重合部分の雨仕舞に優れ
た接続構造となる。
【0010】
【実施例】以下、本願発明を適用した縦葺き屋根の接続
構造の第1実施例について図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は第1実施例に係る縦葺き屋根の接続構造
の一部を切欠いた斜視図、図2は同上の断面図、図3は
同上の分解斜視図、図4は第1実施例に係る縦葺き屋根
の接続構造を構成する継手部材の流れ方向の断面図、図
5は図2に示したイ−イ線の前記継手部材の断面図であ
る。
【0011】図1及び図2に示すように実施例に係る縦
葺き屋根の接続構造は、後述する縦葺き屋根板1の軒側
端10に設けられた重合部11の係合部110が、前記
縦葺き屋根板1と略同一の断面形状である後述の継手部
材2を構成する捨板20の水上側に設けられた被係合部
201aと係合している。一方、前記縦葺き屋根板1の
棟側端12に面板部13より低い位置に設けられた被重
合部14が、前記捨板20に載置された止水部材21に
設けられた係合凹部211に密着し、被重合部14の棟
側端が前記係合凹部211と前記捨板20の被係合部2
01aとにより作られた挿入空間22に配置されてい
る。このように実施例に係る縦葺き屋根の接続構造は重
合部分Pに係る縦葺き屋根板1が止水部材21に密着し
ており、雨仕舞に優れた接続構造となっている。
【0012】前記縦葺き屋根板1は、所望の幅を有する
縦長状の金属板製のもので、図1乃至図3に示すよう
に、屋根面を構成する平坦な面板部13の棟側端12に
は段差15を介して該面板部13よりも低い位置に被重
合部14が設けられ、一方、前記面板部13の軒側端1
0には前記被重合部14上に重合する重合部11が設け
られている。
【0013】このように前記被重合部14を前記面板部
13よりも低位置に設けたのは、重合部分Pに段部がで
きるのを無くし、屋根面をほぼ面一にするためである。
従って、前記重合部分Pに段部の現れない意匠性に優れ
た縦葺き屋根の接続構造にすることができるとともに、
前記重合部分Pは風雨の抵抗を受けることが少なく、こ
の点からも雨仕舞に優れた接続構造にすることができ
る。
【0014】前記重合部11には、その裏面側に折曲し
た係合部110としての第1の係合片が設けられてお
り、該第1の係合片110は前記継手部材2の被係合部
201aと係合し、前記重合部11を前記継手部材2に
取付けるようになっている。
【0015】前記被重合部14は、前記止水部材21の
係合凹部211と略同一に成形されており、その被重合
部14の先端には表面側に折曲した第2の係合片140
が設けられている。該第2の係合片140は例えば発泡
ゴム21Aと係合し(図2参照)、止水性を高めるよう
にしている。
【0016】前記面板部13の左右両側縁部には外側に
向け拡開するように傾斜させて立上り折曲形成された、
鉛直方向に所定の高さを有する立上部16,16が設け
られている。前記立上部16は吊子部材4(図8参照)
の下部吊子41と上部吊子42に挟持され、角桟状のカ
バー5(図8参照)により覆われている。なお、屋根板
の側縁部の形状はこの実施例のようにカバー5で覆うよ
うな形状でもよく、また一方の側縁部を他方の側縁部に
重ねるような形状でもよい。
【0017】前記継手部材2は、図5に示すように流れ
方向X(図1参照)に直交する左右方向の断面形状が前
記縦葺き屋根板1の左右方向の断面形状と略同一のもの
で、捨板20とその捨板20に載置される止水部材21
とから構成されている。
【0018】前記捨板20は前記縦葺き屋根板1の面板
部13に対応する平面部201と、前記縦葺き屋根板1
の立上部16に対応する捨板立上部202とから構成さ
れ、ステンレスなどの薄板材によって成形されている。
前記捨板20の流れ方向Xの幅Wは、前記重合部分Pの
幅に加えて、前記止水部材21により止水性を高めるこ
とができる程度に水下側に拡がっている。
【0019】前記平面部201の水上側には前記重合部
11の係合部110と係合する被係合部201aが設け
られており、該被係合部201aは上方へ折曲するとと
もに前記係合凹部211を覆うように、軒側に延出され
ている。このような構成により、前記重合部11が継手
部材2に取付けられるので風圧により前記重合部11が
捲れ上がる恐れがなくなる。一方、前記平面部201の
水下側には上方へ折曲するとともに棟側に延出した水下
側返し片201bが設けられている。該水下側返し片2
01bは、前記重合部分Pでの浸水の防止を徹底するた
めのものである。
【0020】前記捨板立上部202の両側縁には、前記
重合部分P及びその水下側で、前記縦葺き屋根板1の立
上部16の内側に折り曲げることができる折曲片202
aがそれぞれ設けられており、該折曲片202aは屋根
板1と継手部材2とを組み付けるときに折曲げるように
なっている。前記折曲片202aを備えた継手部材2に
より屋根板を抱持し、水上側の屋根板1と水下側の屋根
板1を確実に接続することができ、重合部分Pに風圧が
作用しても、水上側の屋根板1が捲れ上がることはな
く、重合部分Pの雨仕舞に優れた接続構造にすることが
できる。
【0021】前記止水部材21はゴム系、樹脂系、アス
ファルト系の止水材によって作ることができ、この実施
例の止水部材21は発泡ゴムが用いられていて、前記捨
板20の平面部201と捨板立上部202の表面に亘っ
て取付けられている。なお、この場合、接着層を介して
発泡ゴムを捨板20に取付けるようにしてもよい。該止
水部材21には、前記縦葺き屋根板1の前記段差15ま
での面板部13と密着する面板密着部210と、前記被
重合部14裏面が密着する係合凹部211が設けられて
いる(図4参照)。
【0022】前記面板密着部210の厚さは、前記水下
側返し片201bや、前記被係合部201aの高さより
も高く、また前記縦葺き屋根板1の裏貼り1a(図2参
照)の厚さより厚くなっている。このような構成によ
り、前記縦葺き屋根板1を前記継手部材2に組み付けた
ときに、その屋根板の裏面によって前記止水部材21が
弾性変形して屋根板と密着するようになっている。
【0023】前記係合凹部211は、前記被重合部14
の段差15に対応した密着段差211aと、前記被重合
部14の面板部13に対応した密着平面211bと、前
記被重合部14の先端が当接する当接部211cとから
構成され、このような係合凹部211と前記被係合部2
01aとにより、挿入空間22が形成されている。
【0024】以上のような継手部材2の構成により、屋
根板1が前記止水部材21に密接状に取り付けられ、重
合部分Pから雨水が侵入しても止水部材21によりその
浸水を防止することができるので、雨仕舞に優れた接続
構造にすることができる。また、前記止水部材21によ
り雨水の侵入を防ぐことができるので、屋根勾配の如何
に拘わらず、重合部分Pの長さを短くすることができ
て、経済性に優れた屋根の接続構造にすることができ
る。
【0025】なお、前記継手部材2の形状は、前記縦葺
き屋根板1の左右方向の断面形状と略同一のものに限定
されるものではなく、重合部分Pの止水性を確保できる
ような形状であればよい。例えば図6に示すように、捨
板立上部202Aを前記縦葺き屋根板1の立上部16の
段部16aまでの高さに止めたような台形状の継手部材
2Aでもよい。また、前記捨板20の前記水下側返し片
201bは、屋根勾配や、屋根板1と止水部材21の密
着性等の関係から必ずしも設ける必要はない。また、止
水部材21は前記実施例のような形状に限定されるもの
ではなく、例えば図7に示すように、水切り空間212
を設けるようにしてもよい。なお、図1中、3は下地を
示している。
【0026】次に上記のように構成された縦葺き屋根の
接続構造の接続手順を図8に基づいて例示する。まず、
下地3に下部吊子41,41・・・の位置を決めて、該
下部吊子41を固定する。そして、前記縦葺き屋根板1
の棟側端12を前記継手部材2の挿入空間22に挿入し
て、予め前記被重合部14に前記継手部材2を組付けた
下段側の縦葺き屋根板1を前記下部吊子41,41・・
・に沿うように前記下地3に配設する。続いて、上部吊
子42,42・・・を前記下部吊子41,41・・・に
嵌め込むように取付けて、左右方向の屋根板1,1を固
定する。次に、上段側の前記縦葺き屋根板1の係合部1
10と前記継手部材2の被係合部201aとを係合させ
て、上段側の前記縦葺き屋根板1を前記下地3に配設す
る。そして、上部吊子42,42・・・を下部吊子4
1,41・・・に嵌め込むように取付けて、左右方向の
屋根板1,1を固定する。続いて前記折曲片202aを
前記縦葺き屋根板1の立上部16の内側に折り曲げる。
【0027】上記接続手順で複数の屋根板1を軒棟方向
に敷設したのち、カバー5を取り付けることにより縦葺
き屋根が構築される。このように、第1実施例に係る縦
葺き屋根の接続構造では、前記縦葺き屋根板1の棟側端
12を前記継手部材2の挿入空間22に挿入し、また前
記継手部材2の被係合部201aと前記縦葺き屋根板1
の係合部110とを係合するという、簡単な作業で縦葺
き屋根板1の棟側端12と軒側端10とを接続すること
ができる。
【0028】なお、前記継手部材2と屋根板1との組み
付けは、上段側の屋根板1の配設前であればいつでもよ
く、上記接続手順のように、配設前の下段の屋根板1に
予め組み付けておいてもよいし、前記下地3に配設後の
下段屋根板1に組み付けてもよい。また、流れ方向Xに
隣接する屋根板1,1を前記継手部材2によって組付け
た後に前記下地3に配設してもよい。更に、前記折曲片
202aの折曲げは前記カバー5の取付け前であれば、
随時行うことができる。なお、この実施例では吊子部材
は上部吊子と下部吊子とに分割されるものを用いたが、
分割されないものを用いてもよい。
【0029】次ぎに図9に基づいて、本願発明を適用し
た縦葺き屋根の接続構造の第2実施例を説明する。該第
2実施例が前記第1実施例と異なる点は、前記継手部材
2の被係合部201cを前記縦葺き屋根板1の被重合部
14の段差15に当接するまで延出させた点と前記被重
合部14に設けた第2の係合片140を省略した点の2
点である。このような構成によれば、上記第1実施例に
係る接続構造の効果に加えて、縦葺き屋根板1の両端に
できる隙間Gをより小さなものにすることができ、それ
だけ捨板20Aの幅Wを小さくすることができるので、
経済性に優れた縦葺き屋根の接続構造にすることができ
る。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の縦葺き屋根の接続構造
では、前記継手部材は、前記縦葺き屋根板と略同一の断
面形状であり、屋根板と前記継手部材を構成する止水部
材とを密着させることができる。しかも前記縦葺き屋根
板の被重合部が前記止水部材の係合凹部に密着してい
る。従って、重合部分から雨水が侵入しても止水部材に
よりその浸水を確実に防止することができるので、雨仕
舞に優れた縦葺き屋根の接続構造を提供することができ
る。また、縦葺き屋根板の面板部より低く位置するよう
に前記被重合部が設けられており、前記継手部材を介し
て該被重合部上に前記重合部を重ねる場合に、屋根面を
ほぼ面一にすることができるので、意匠性に優れている
ばかりでなく、重合部分に段部が現れなくなるため、風
雨の抵抗を受けることが少なくなる。従ってこの点から
も雨仕舞に優れた縦葺き屋根の接続構造を提供すること
ができる。更に、縦葺き屋根板の重合部に設けられた係
合部が前記継手部材に設けられた被係合部と係合してい
るので風圧により前記重合部が捲れ上がる恐れがなくな
り、この点からも雨仕舞に優れた縦葺き屋根の接続構造
を提供することができる。また、継手部材の存在によっ
て重合部分に浸水しても、雨水が室内に侵入することが
なくなるので、重合部分の長さを短くすることができ
て、経済性に優れた縦葺き屋根の接続構造を提供するこ
とができる。更に、前記継手部材の挿入空間に前記被重
合部の棟側端を挿入し、前記継手部材の被係合部と前記
重合部の係合部とを係合させるという簡単な作業で流れ
方向に隣接する屋根板の接続が行える作業性に優れた縦
葺き屋根の接続構造を提供することができる。
【0031】請求項2に記載の縦葺き屋根の接続構造で
は、継手部材の両側縁に、折曲げ可能な折曲片をそれぞ
れ設けたので、継手部材が屋根板を抱持し、水上側の屋
根板と水下側の屋根板を確実に接続することができ、重
合部分に風圧が作用しても水上側の屋根板が捲れ上がる
ことはなく、重合部分の雨仕舞に優れた縦葺き屋根の接
続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る縦葺き屋根の接続構造の第1
実施例構造の一部を切欠いた斜視図、
【図2】 同上の要部拡大断面図、
【図3】 同上の分解斜視図、
【図4】 第1実施例に係る縦葺き屋根の接続構造を構
成する継手部材の流れ方向の断面図、
【図5】 図2に示したイ−イ線の前記継手部材の断面
図、
【図6】 変形例に係る継手部材の左右方向の断面図、
【図7】 変形例に係る止水部材の断面図、
【図8】 第1実施例に係る縦葺き屋根の接続構造の接
続手順を示す斜視図、
【図9】 第2実施例に係る縦葺き屋根の接続構造の要
部断面図、
【図10】 従来技術に係る説明図、
【図11】 従来技術に係る説明図。
【符号の説明】
1・・・縦葺き屋根板、 2・・・継手部材、1a
・・・裏貼、 20,20A・・・捨板、1
0・・・軒側端、 21,21A・・・止水部
材、11・・・重合部、 22・・・挿入空
間、12・・・棟側端、 201・・・平面
部、13・・・面板部、 201a,201c
・・・被係合部、14・・・被重合部、 201
b・・・水下側返し片、15・・・段差、
202,202A・・・捨板立上部、16・・・立上
部、 202a・・・折曲片、16a・・・段
部 、 210・・・面板密着部、110・・・
係合部、 211・・・係合凹部、140・・・
第2の係合片、 211a・・・密着段部、3・・・下
地、 211b・・・密着平面、4・・・
吊子部材、 211c・・・当接部、41・・
・下部吊子、 212・・・水切空間、42・・
・上部吊子、X ・・・流れ方向、 Y ・・・
勾配方向。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側縁に立上部を形成した縦葺き屋根板を
    継手部材を介して流れ方向に接続する縦葺き屋根の接続
    構造において、 前記縦葺き屋根板は、軒側端には裏面側に折曲した係合
    部を有する重合部を備え、棟側端には面板部より低い位
    置に被重合部を備え、 前記継手部材は、前記縦葺き屋根板と略同一の断面形状
    に形成されるとともに、 前記面板部に対応する平面部の水上側に、上方へ折曲
    し、かつ、軒側に延出した被係合部を設けた捨板と、該
    捨板に載置し、かつ、前記被重合部に密着する係合凹部
    を設けた止水部材とからなり、 前記捨板の被係合部と前記止水部材の前記係合凹部とで
    挿入空間を形成し、 しかも、該挿入空間に前記縦葺き屋根板の被重合部の棟
    側端を配して、前記重合部の係合部と前記捨板の被係合
    部とを係合させたことを特徴とする縦葺き屋根の接続構
    造。
  2. 【請求項2】 前記継手部材の両側縁に、折曲げ可能な
    折曲片をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の縦葺き屋根の接続構造。
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