JP2736956B2 - 縦葺き屋根構造 - Google Patents

縦葺き屋根構造

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JP2736956B2 JP6162967A JP16296794A JP2736956B2 JP 2736956 B2 JP2736956 B2 JP 2736956B2 JP 6162967 A JP6162967 A JP 6162967A JP 16296794 A JP16296794 A JP 16296794A JP 2736956 B2 JP2736956 B2 JP 2736956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、流れ方向に縦葺き屋
根板を葺いた縦葺き屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】瓦棒式の縦葺き屋根板を屋根に取り付け
る場合、左右方向に隣接する縦葺き屋根板同士を接続す
る構造と、流れ方向に隣接する屋根板同士を接続する構
造とが問題となり、従来、それぞれ次のような接続構造
があった。
【0003】まず左右方向の接続では、左右方向に隣接
する屋根板の側縁部を吊子部材に嵌め込み、その吊子部
材を介して屋根板を下地に固定し、側縁部間をカバー部
材によって覆う構造が一般的であった。一方、流れ方向
の接続は、実公平5−38176号公報に開示されてい
るものでは、図21に示すように屋根板の水上側に、溝
部イと、主板ロの平面より一段高くなるような上向き段
部ハと、被重合部ニとが形成され、屋根板の水下側に、
前記溝部イに当接する平坦状端縁ホと、前記上向き段部
ハに当接する屈曲縁ヘと、前記被重合部ニに重合する重
合部トが形成されている構造であった。また実公昭63
−18658号公報に開示されているものでは、図22
に示すように下段に位置する屋根板の棟側端チが釘リな
どの固着手段により野地板ヌに固着され、その棟側端チ
が上段に位置する屋根板の軒側端ルに重ね合わされて連
結されている構造であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の構造では次のような問題点があった。まず、従来
の左右方向の接続構造では、カバー部材から浸水があっ
た場合、或いはカバー裏面等に結露水が発生した場合、
結露水等が下地上に落下し、そのまま室内側に侵入して
いた。また、屋根に断熱材を施す場合、下地上にグラス
ウール等からなる断熱材を敷設し、その上に吊子等を固
定する方法が採られていたが、断熱材は一般的に硬質部
材ではないので吊子を取り付けるときにその吊子によっ
て断熱材が潰れ、取付レベル面が一定にならなかった。
【0005】次に、従来の流れ方向の接続構造では、屋
根面に段部が形成されていたので意匠的に好ましくない
ばかりでなく、風圧によりその段部が捲れ上がるおそれ
があった(実公平5−38176号公報の場合)。また
単に下段に位置する屋根板の棟側端チに上段に位置する
屋根板の軒側端ルが重合していただけなので重合部分に
隙間が生じ易く、風雨によって隙間から雨水が侵入し易
いという問題があった。特に下段の屋根板の棟側端チを
釘リなどによって固定しているので雨仕舞に問題があっ
た。さらに上記隙間に風圧などが作用した場合、上段に
位置する屋根板の軒側端ルが捲れ上がる恐れもあった
(実公昭63−18658号公報の場合)。
【0006】そこで、本願では左右方向に隣接する縦葺
き屋根板の接続部分にあるカバー部材等からの浸水や吊
子部材等での結露水を排出することができて雨仕舞に優
れる共に、断熱材等の野地材の取付レベルを一定にする
ことができる縦葺き屋根構造を提供し、また流れ方向に
隣接する縦葺き屋根板の重合部分に風圧が作用しても軒
側端が捲れ上がることのない耐風圧に優れた縦葺き屋根
構造を提供し、更に、流れ方向に隣接する屋根板の重合
部分への万一の浸水や重合部分での結露水を排出するこ
とができる、雨仕舞に優れた縦葺き屋根構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願に係る発明(以下、第1の発明という)は、縦
葺き屋根板の両側縁部をそれぞれ立上げ形成した係合部
と係合する吊子部材によって左右に隣接する前記縦葺き
屋根板を下地上に敷設する縦葺き屋根構造にあって、前
記吊子部材の脚部間に、上が開放された流水空間を有
する第1の流水部材を、その上が屋根面より下方に位
置するように配置して構成した。この場合、前記吊子部
材間に野地材を敷設することが好ましい。
【0008】また本願に係る他の発明(以下、第2の発
明という)は、前記縦葺き屋根板の軒側端に軒側端係合
部を有する重合部を設ける一方、棟側端に被重合部を設
け、前記重合部の軒側端係合部と係合する被係合部を備
えた保持部材を設け、前記被係合部に前記軒側端係合部
を係合させた前記保持部材を下地上に固定して構成し
た。
【0009】また本願に係る他の発明(以下、第3の発
明という)は、側縁が前記第1の流水部材の流水空間に
臨む第2の流水部材を前記縦葺き屋根板の被重合部の下
方に配置して構成した。
【0010】
【作用】第1の発明では、吊子部材の脚部間に配置され
た第1の流水部材の上端は屋根面より下方に位置してい
るので、縦葺き屋根板の左右の係合部の接続部分への浸
水や、接続部分で結露した結露水等の滴水は前記第1の
流水部材に落下し、流水空間を介して排出される。従っ
て、左右方向に隣接する縦葺き屋根板の接続部分にある
カバー部材等からの浸水や吊子部材等での結露水を排出
することができて、雨仕舞に優れた縦葺き屋根構造とな
っている。
【0011】また、第1の発明において、前記吊子部材
間に野地材を敷設しているので、前記吊子部材を固定す
る際に、野地材が潰されることがなくなり、取付面のレ
ベルを一定にすることができる。
【0012】第2の発明では、前記縦葺き屋根板の軒側
端が重合部になり、その重合部に係合部を設け、その係
合部に係合される被係合部を備えた保持部材を設け、前
記係合部を前記被係合部に係合させた前記保持部材を下
地に固定して構成したので、該保持部材を介して前記縦
葺き屋根板の軒側端が下地に強固に保持されることにな
る。従って、縦葺き屋根板の棟側端に軒側端が重合する
重合部分に風圧が作用しても軒側端が捲れ上がることの
ない耐風圧に優れた縦葺き屋根構造となる。また軒側端
が捲れ上がることがないので雨水の浸入や風を伴う雨水
の吹き付けによる浸入を確実に防止することができ、左
右方向に隣接する縦葺き屋根板の接続部分についての雨
仕舞共に更に雨仕舞を向上させた縦葺き屋根構造とな
る。
【0013】第3の発明では、側縁を前記第1の流水部
材の流水空間に臨ませた第2の流水部材を前記被重合部
の下方に配したので、重合部分の浸水や結露水等の滴水
は、第2の流水部材に落下し前記第1の流水部材を介し
て排出される。従って流れ方向に隣接する屋根板の重合
部分への万一の浸水や重合部分での結露水を排出するこ
とができる、雨仕舞に優れた縦葺き屋根構造となる。
【0014】
【実施例】以下、第1の発明を適用した縦葺き屋根構造
の一実施例(以下、第1実施例という)について図面を
参照しながら詳細に説明する。図1は第1実施例に係る
縦葺き屋根構造の斜視図、図2は第1実施例に係る縦葺
き屋根構造の要部断面図、図3は第1実施例に係る縦葺
き屋根構造の要部分解斜視図である。
【0015】図1乃至図3に示すように、第1実施例に
係る縦葺き屋根構造では、後述する縦葺き屋根板1の両
側縁部10,11を立上げ形成した係合部12,13と
係合する後述の吊子部材2によって左右に隣接する前記
縦葺き屋根板1を下地3上に敷設するもので、前記吊子
部材2は前記縦葺き屋根板1の係合部12,13と係合
する上部吊子20及び下部吊子21からなる被係合部と
脚部22とから構成されている。このような吊子部材2
は左右の縦葺き屋根板1の係合部12,13の接続部分
J(図1参照)に沿って前記脚部22を介して下地3上
に取り付けられており、後述する第1の流水部材4はそ
上端となる上面40が前記縦葺き屋根板1の敷設によ
って作られる屋根面14より若干下方に位置するように
前記吊子部材2の脚部22間に配置されている。従って
前記接続部分Jでの浸水や結露水は第1の流水部材4の
流水空間41に落下し、最終的には軒樋(図示せず)に
排出される。また、この第1実施例において、図1に示
すように前記各吊子部材2,2・・間に断熱材または野
地材(以下、野地材6という)が敷設されている。
【0016】前記縦葺き屋根板1は、所望の幅を有する
縦長状の金属板製のもので、図1乃至図3に示すよう
に、平坦な面板部15と、この面板部15の左右両側縁
部10,11に外側に向け拡開するように傾斜させて立
上り折曲形成された、鉛直方向に所定の高さHを有する
前記係合部12,13としての立上り部とを有する。ま
たこれらの立上り部の中段には段部120,130が設
けられ、これらの立上り部の上端には、水切り部12
1,131が内側に折返し形成されている。
【0017】なお、前記縦葺き屋根板1は定尺のもので
もよいし、長尺のものでもよい。また、前記縦葺き屋根
板1の係合部12,13の形状は、第1実施例のように
後述するカバー5で覆うような形状でもよく、あるいは
図5に示すように一方の側縁部10を他方の側縁部11
に重ねるような形状でもよい。
【0018】前記吊子部材2は、所望の幅を有する短尺
状のもので、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム
合金、硬質樹脂などから成形されており、前記縦葺き屋
根板1の係合部12,13を上部吊子20と下部吊子2
1によって挟持し、脚部22を介して下地3に固定され
るようになっている。
【0019】前記下部吊子21は図2に示すように、前
記縦葺き屋根板1の係合部12,13に形成された段部
120,130を載置可能なように支持する水平面を有
する肩部210,210と、該肩部210,210から
上方に立上り形成された内側に逆止爪状の係合突起21
1a,211aを有する被保持部211,211と、該
被保持部211,211と逆方向に前記肩部210,2
10から下方に立下がり形成され、上方からの荷重に対
する変形を防止するための2本の補強リブ212,21
2とから構成されている。
【0020】一方、前記上部吊子20は、前記下部吊子
21の上面を覆うように嵌合される嵌合面部200と、
この嵌合面部200の裏面側に前記被保持部211,2
11に上方から嵌合させて保持されるように対応させて
形成した外側に係合凹部201a,201aを有する保
持部201,201と、この保持部201,201の外
側でかつ前記嵌合面部200の下端に前記肩部210,
210に対応させて形成した押え部202,202とか
ら構成されている。
【0021】前記吊子部材2は前記脚部22を介して下
地3上に取付けられており、そのため前記脚部22は前
記下地3への取付用フランジ220,220と、該フラ
ンジ220,220から所定の高さに立上げられた起立
部221,221と、該起立部221,221の上端か
ら前記補強リブ212,212に向かって水平に延びる
脚肩部222,222とから構成されている。またこの
実施例では前記脚部22は前記第1の流水部材4を取り
付けるものであり、そのため前記脚肩部222,222
と前記起立部221,221とによって前記第1の流水
部材4を取り付ける取付枠が作られている。さらに前記
吊子部材2間で野地材6を敷設するため、前記起立部2
21,221は前記野地材6の高さに対応するように成
形されており、また前記取付用フランジ220,220
は前記野地材6の端部を載置できるようになっている。
【0022】この第1実施例のように、前記脚部22は
上部吊子20と下部吊子21とからなる被係合部ととも
に吊子部材2を構成するものであるが、例えば図4に示
すように被係合部と脚部を別体にした場合には、下部吊
子21Aと脚部22にボルトを立設して固定してもよい
し、螺着してもよい。
【0023】次ぎに、図6に基づいて前記吊子部材2の
変形例を説明する。図6に示す吊子部材2Aは前記脚部
22の取付用フランジ220,220の端部を所定の高
さに立上げ形成して、その端部を外側にそれぞれ折り曲
げており、その折曲片223,223に前記野地材6の
端部を載置するようにしている。その結果、下地3と野
地材6間に空気層Aができて、屋根の外断熱を図ること
ができる構成となっており、冬期にあっては夜間の寒気
による躯体の冷却を防止することができ、夏期にあって
は日中の太陽熱による躯体の温度上昇を防ぐことができ
るようになっている。
【0024】下地は屋根板が敷設されるもので、屋根板
より下方の構成を意味し、この第1実施例の場合、前記
下地3はC型鋼材からなる母屋7(図12参照)上に木
毛板などの野地材及びアスファルトルーフィング等の防
水材を敷設して構成されている。また、例えば母屋7に
屋根板を敷設する場合にはその母屋が前記下地3とな
り、母屋に野地材を配した場合には母屋と野地材が前記
下地3を構成し、RC造の場合はRCが前記下地3とな
る。
【0025】前記第1の流水部材4は前記脚部22の取
付枠に取り付けられ、前記縦葺き屋根板1の接続部分J
に沿って下地3上に配置される長尺状のもので(図1乃
至3参照)、底部42の左右両側縁に前記脚部22の起
立部221,221の高さにほぼ等しい高さの立上部4
3,43を備え、その立上部43,43の先端を内側に
折り曲げることにより上方が開放された上面40を備え
ている。そして、前記底部42、前記立上部43,4
3、前記上面40とにより、流水を排出する流水空間4
1が作られており、該流水空間41は軒樋(図示せず)
に接続され、流水を屋外に排出するようになっている。
【0026】図中5は前記上部吊子20の外周に被嵌さ
れて左右方向に隣接する前記縦葺き屋根板1間の接続部
分Jを保護する角桟状のカバーである。
【0027】このカバー5は、前記縦葺き屋根板1の長
さと略同一で、左右両側壁面の下端部を内側に折曲して
係止部50,50が形成されているとともに、これらの
係止部50,50は、図2に示すように、前記上部吊子
20の外側面下部に形成した係止溝204,204に弾
性的に嵌合させて係止可能になっている。
【0028】次に、上記のように構成された第1実施例
に係る縦葺き屋根構造の縦葺き屋根板1の葺上げを例示
する。まず、前記下地3に第1の流水部材4を棟側から
軒側にかけて左右等間隔状に敷設し、各第1の流水部材
4に適宜箇所毎に前記吊子部材2の下部吊子21の脚部
22をそれぞれ跨がせ、前記取付用フランジ220,2
20をネジ等の止着手段で下地3に固定する。次に、前
記吊子部材2間に亘り、野地材6の左右端部を前記取付
用フランジ220,220上に載置させつつ敷設する。
【0029】従来例では屋根に断熱材等の野地材を施す
場合、下地3上に野路材を敷設し、その上に吊子等を固
定する方法であったが、上記第1実施例に係る縦葺き屋
根構造では、前記脚部22の取付フランジ220,22
0を下地3に固定した後、前記吊子部材2間に野地材6
を敷設する方法であるので、前記吊子部材2の固定部分
で前記野地材6が潰れることはない。
【0030】続いて、前記下部吊子21の肩部210,
210に、前記縦葺き屋根板1間の互いに隣接して対向
する前記段部120,130を載置し、上方から前記上
部吊子20をはめ込む。その結果、前記下部吊子21の
被保持部211,211の係合突起211a,211a
に前記上部吊子20の保持部201,201の係合凹部
201a,201aが係合し、前記上部吊子20の保持
部201,201は、前記下部吊子21の被保持部21
1,211に雄雌状態で係合し、前記段部120,13
0が前記押え部202,202にて押圧し挟持されて、
前記屋根板1,1間の係合部12,13が前記下部吊子
21の外側面と上部吊子20の内側面とで挟み込まれて
抱持される。このとき、前記上部吊子20の嵌合面部2
00の内側面に突出形成された係止突起203,203
に、前記屋根板本体の水切り部121,131の下端部
121a,131aが係止し支持されるようになってい
る。このように上方から前記上部吊子20をワンタッチ
ではめ込ませて縦葺き屋根を葺き上げた後、前記カバー
5を取り付ける。
【0031】次に、第2の発明を適用した縦葺き屋根構
造の一実施例(以下、第2実施例という)について図面
を参照しながら詳細に説明する。図7は第2実施例に係
る縦葺き屋根構造の分解斜視図、図8は第2実施例に係
る縦葺き屋根の構造の要部断面図である。
【0032】図7乃至図8に示すように、第2実施例に
係る縦葺き屋根の構造では、前記縦葺き屋根板1の軒側
端1Dを重合部16とし、一方、前記縦葺き屋根板1の
棟側端1Uを被重合部17とし、前記重合部16の先端
に軒側端係合部160を設け、後述する2段状の保持部
材8を設け、上段を前記軒側端係合部160に係合され
る被係合部80とし、下段を下地3に固定される固定部
81としている。そして、流れ方向Xの上方に位置する
縦葺き屋根板1の前記軒側端係合部160に前記保持部
材8の被係合部80を係合させ、流れ方向の下方に位置
する縦葺き屋根板1の前記被重合部17に前記被係合部
80を配置し、前記保持部材8の固定部81を下地3に
固定している。
【0033】このような第2実施例に係る縦葺き屋根の
構造では、前記縦葺き屋根板1の軒側端1Dが前記保持
部材8を介して下地3に取り付けられることにより、ま
た前記被係合部80と前記重合部16とが接して前記軒
側端1Dの保持強度が増すことにより、重合部分P(図
8参照)に風圧が作用しても前記縦葺き屋根板1の軒側
端1Dが捲れ上がることがなくなる。
【0034】前記縦葺き屋根板1は、その棟側端1Uに
傾斜部18を介して前記面板部15(屋根面レベル)よ
りも低位置に被重合部17を設けている。一方、前記縦
葺き屋根板1の軒側端1Dには前記保持部材8の被係合
部80を介して前記被重合部17の上に重ね合わせる重
合部16が設けられており、該重合部16の先端を裏面
側に向け折り返して前記軒側端係合部160が形成され
ている。なお、前記被重合部17を前記面板部15より
も低位置に設けたのは重合部分Pに段部ができるのを無
くし、前記屋根面14をほぼ面一にするためである。
【0035】前記保持部材8は前記縦葺き屋根板1の軒
側端1Dを下地3に取り付けるもので、この実施例では
ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、硬質樹
脂などによって2段状に成形されている。そして上段の
前記被係合部80は、前記軒側端1Dの重合部16を取
付けるため、その左右方向の幅W1は前記重合部16の
左右方向の幅w1と略同一であり、またその上下方向の
幅W2も前記重合部16の上下方向の幅w2(図8参
照)と略同一である。また、下段の前記固定部81の左
右方向の幅W3は前記被重合部17の左右方向の幅w3
それと略同一であり、その上下方向の幅W4は固定強度
を確保するために所定の幅に成形されている。なお、下
段の固定部81を軒側に延設して延設部82を設け、野
地材6を支持する支持部として機能させている。
【0036】また、上段と下段との段差83は前記固定
部81を下地3に固定し、前記被係合部80に前記重合
部16を重ね、前記被重合部17に前記被係合部80を
配置し、野地材6の端部を前記延設部82に載置した場
合に、重合部分Pの屋根面14がほぼ面一になるような
高さになっている。このような構成であれば、前記吊子
部材2間に前記野地材6が敷設され、さらに前記延設部
82と前記被重合部17との間で強固に保持されること
により、野地材6間の敷設面6Aを略同一レベルにする
ことができる。なお、図中1aは前記屋根板1の裏面に
貼着したポリエチレンフォーム等の裏貼りである。
【0037】この第2実施例では前記保持部材8は前記
縦葺き屋根板1の重合部16の左右方向の幅w1や前記
被重合部17の左右方向の幅w3に略一致させて作られ
ているが、前記縦葺き屋根板1の軒側端1Dを下地3に
取り付けることができるものであれば、前記幅w1、w
3に一致させる必要はなく、例えば図9に示すような幅
狭(W1>W5)な保持部材8Aを構成してもよい。ま
た、該保持部材8Aよりもより幅狭な保持部材8B(図
示せず)を複数個、配置するようにしてもよい。
【0038】なお、図8に示すように前記保持部材8の
上段と前記被重合部17間にゴムなどの帯状の定形材を
止水材84として取付けるようにしてもよい。この場
合、前記保持部材8の前記段差83は前記被重合部17
の左右方向の幅w3と略同一であるので、前記保持部材
8は止水材としても機能し、止水効果がより高まる。ま
た前記止水材84によって前記被重合部17を押さえる
押さえ効果も発揮される。一方、前記止水材84を幅狭
な前記保持部材8Aに取り付けると、前記止水材84に
よる止水効果とともに、その止水材84によって前記被
重合部17を押さえる押さえ効果も発揮される。
【0039】また、図10乃至図12に示すように前記
上段裏面に前記縦葺き屋根板1の被重合部17を保持さ
せるように保持部材8Cを構成してもよい。即ち前記被
重合部17を保持させるため、図10に示すように前記
被重合部17の先端に表面側に向け折り返した棟側端係
合部170を設け、該棟側端係合部170を前記被係合
部80の裏面に形成した引っ掛部85に引っ掛けるよう
にしている。該引っ掛部85は図10に示すように断面
針先形状のもの、複数の突条のようなもの(図12の8
6で示すもの)でもよい。また前記被重合部17を保持
させるため、その被重合部17を前記被係合部80と野
地材6表面で挟着するようにして前記被重合部17を押
圧するようにしてもよい(図8参照)。この場合、図1
1に示すようにゴム系、樹脂系、アスファルト系の定形
シール87を取り付ける取付凹部88を前記被重合部1
7に設け、その取付凹部88に取付けた定形シール87
を前記被係合部80と前記被重合部17間に介在させて
挟着するようにしてもよい。
【0040】上記図10乃至図12に示した変形例で
は、縦葺き屋根板1の軒側端1Dと棟側端1Uの両端
が、前記保持部材8Cを介して下地3に固定されること
になるので、更に耐風圧に優れた重合部分Pを備えた縦
葺き屋根構造を提供できる。
【0041】なお、前記保持部材8、8Cの固定部8
1、81Cや段差83、83Cの左右方向の幅を前記被
重合部17の左右方向の幅w3に一致させるようにする
と、前記吊子部材2との干渉が問題になる場合がある。
これはRC造のように前記保持部材8の固定個所が限定
されない場合には吊子部材2と保持部材8が干渉しない
ようにずらして固定できるが、鉄骨造のような場合には
前記保持部材8等の固定個所が母屋7上に限定されるこ
とによる(図12参照)。そこで、前記吊子部材2との
干渉を避けるため、例えば前記保持部材8Cに図13に
示すような切欠き89を前記段差83Cや前記固定部8
1Cの左右両端に設ける必要が出てくる。
【0042】なお、前記保持部材8等を用いずに前記縦
葺き屋根板1の軒側端1Dが風圧によって捲れ上がるこ
とを防ぐため、図14に示すような補強継手8Dを取付
けてもよい。なお、9で示すものは後述する第2の流水
部材である。
【0043】次に、第3の発明を適用した縦葺き屋根板
構造の一実施例(以下、第3実施例という)について図
面を参照しながら詳細に説明する。図15は第3実施例
に係る縦葺き屋根構造の斜視図、図16は第3実施例に
係る縦葺き屋根の構造の要部断面図、図17は図16に
おいて図示したイ−イ線断面図、図18は第2の流水部
材を示す斜視図である。
【0044】図15乃至図17に示すように、第3実施
例では前記縦葺き屋根板1の被重合部17の下方に、側
縁が前記第1の流水部材4の流水空間41に臨む第2の
流水部材9を野地材6上に配している。
【0045】前記第2の流水部材9は、左右方向に配置
された前記各第1の流水部材4間に亘って取り付けられ
る所定の長尺状のもので、図18に示すように底部90
から屋根板1裏面までの高さに略等しい高さを備えた立
上片91を有し、その上端を内側に折り曲げている。ま
た前記第2の流水部材9の両側縁には前記第1の流水部
材4の立上部43に載置される載置片92が設けられて
おり、該載置片92は前記屋根面14より若干低く上面
40が位置するように配置された前記第1の流水部材4
の流水空間41に臨まされている。
【0046】このように構成された第2の流水部材9は
前記接続部分Jに直交するように前記野地材6上に配置
され、前記重合部分Pの直下に位置するようになってい
る。従って前記重合部分Pへの万一の浸水や重合部分P
での結露水を排出することができることになる。また、
従来は縦葺き屋根板の重合部と被重合部との重ね代を大
きく取って雨水などの浸水を防ぐ場合があったが、この
第3実施例のように前記重合部分Pの裏面に前記第2の
流水部材9を配置することで、重ね代を小さくできるよ
うになり、低コスト化を図ることができる。なお、前記
第2の流水部材9は野地材6上に載置するだけでもよい
し、接着剤で貼着してもよい。
【0047】第2の流水部材の形状は前記第2の流水部
材9のように、略長方形に限られるものではなく、侵入
した雨水を前記第1の流水部材4に導きやすいように、
勾配方向Yに対して例えば図19に示すように略平行四
辺形の第2の流水部材9Aのものでもよいし、図20に
示すように略翼状の第2の流水部材9Bのものでもよ
い。なお、これらの第2の流水部材9A、9Bを用いる
場合は、図19と図20に示すように前記縦葺き屋根板
の両端の形状を前記第2の流水部材9A、9Bに対応さ
せ、また保持部材としては幅狭な保持部材8A,8Bを
用いる。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明では、吊子部材の脚部間
に配置された第1の流水部材の上は屋根面より下方に
位置しているので、縦葺き屋根板の左右の係合部の接続
部分への浸水や、接続部分で結露した結露水等の滴水は
前記第1の流水部材に落下し、流水空間を介して排出さ
れる。従って、左右方向に隣接する縦葺き屋根板の接続
部分にあるカバー部材等からの浸水や吊子部材等での結
露水を排出することができる、雨仕舞に優れた縦葺き屋
根構造を提供することができる。
【0049】請求項2の発明では、前記吊子部材間に野
地材を敷設しているので、野地材が前記吊子部材を固定
する際に、潰されることがなくなり、取付面のレベルを
一定にすることができる。
【0050】請求項3の発明では、前記縦葺き屋根板の
軒側端が重合部になり、その重合部に係合部を設け、そ
の係合部に係合される被係合部を備えた保持部材を設
け、前記係合部を前記被係合部に係合させた前記保持部
材を下地に固定して構成したので、該保持部材を介して
前記縦葺き屋根板の軒側端が下地に強固に保持されるこ
とになる。従って、縦葺き屋根板の棟側端1Uに軒側端
が重合する重合部分に風圧が作用しても軒側端が捲れ上
がることのない耐風圧に優れた縦葺き屋根構造となる。
また軒側端が捲れ上がることがないので、雨水の浸入や
風を伴う雨水の吹き付けによる浸入を確実に防止するこ
とができ、左右方向に隣接する縦葺き屋根板の接続部分
についての雨仕舞共に、更に雨仕舞を向上させた縦葺き
屋根構造を提供することができる。
【0051】請求項4の発明では、側縁を前記第1の流
水部材の流水空間に臨ませた第2の流水部材を前記被重
合部の下方に配したので、重合部分の浸水や結露水等の
滴水は、第2の流水部材に落下し前記第1の流水部材を
介して排出される。従って流れ方向に隣接する屋根板の
重合部分への万一の浸水や重合部分での結露水を排出す
ることができる、雨仕舞に優れた縦葺き屋根構造を提供
することができる。さらに、前記重合部分の裏面に第2
の流水部材を配置することで、縦葺き屋根板の重合部と
被重合部との重ね代を小さくできるようになり、低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る縦葺き屋根構造の斜視図、
【図2】 第1実施例に係る縦葺き屋根構造の要部断面
図、
【図3】 第1実施例に係る縦葺き屋根構造の要部分解
斜視図、
【図4】 第1実施例を構成する吊子部材の変形例の断
面図、
【図5】 第1実施例を構成する吊子部材及び縦葺き屋
根板の変形例に係る断面図、
【図6】 第1実施例の吊子部材の変形例の断面図、
【図7】 第2実施例に係る縦葺き屋根構造の分解斜視
図、
【図8】 第2実施例に係る縦葺き屋根構造の要部断面
図、
【図9】 第2実施例の保持部材の変形例を用いた縦葺
き屋根構造の分解斜視図、
【図10】 第2実施例の保持部材の変形例の側面図、
【図11】 第2実施例の保持部材の変形例の側面図、
【図12】 第2実施例に係る縦葺き屋根の構造の変形
例の要部断面図、
【図13】 第2実施例の保持部材の変形例の斜視図、
【図14】 第2実施例の保持部材を用いない場合の重
合部分の断面図、
【図15】 第3実施例に係る縦葺き屋根構造の斜視
図、
【図16】 第3実施例に係る縦葺き屋根の構造の要部
断面図、
【図17】 図16において図示したイ−イ線断面図、
【図18】 第3実施例に係る第2の流水部材を示す斜
視図、
【図19】 第2の流水部材の変形例を用いた縦葺き屋
根の平面図、
【図20】 第2の流水部材の変形例を用いた縦葺き屋
根の平面図、
【図21】 従来技術の説明図、
【図22】 従来技術の説明図。
【符号の説明】 1・・・縦葺き屋根板、 81・・・固定部、1a・
・・裏貼、 82・・・延設部、1D・・・軒
側端、 83・・・段差、1U・・・棟側端、
84・・・止水材 2・・・吊子部材、 85・・・引っ掛部、3・
・・下地、 86・・・突条、4・・・第1
の流水部材、 87・・・定形シール、5・・・カバ
ー、 88・・・取付凹部、6・・・野地材
(断熱材)、89・・・切り欠き、7・・・母屋、
90・・・底部(第2の流水部材) 8,8A,8B,8C 91・・・立上片(第2の流水部材) ・・・保持部材、 92・・・載置片 9 ,9A,9B, 120,130・・・段部 ・・・第2の流水部材、 121,131・・・水切り部 10,11・・・側縁部、 121a,131a・・水
切り部の下端部 12,13・・・係合部、 160・・・軒側端係合
部、14・・・屋根面、 170・・・棟側端係
合部、15・・・面板部、 200・・・嵌合面
部、16・・・重合部、 201,201・・・
保持部、17・・・被重合部、 201a,201
a・・・係合凹部、20・・・上部吊子、 20
2,202・・・押え部、21・・・下部吊子、
203,203・・・係止突起、22・・・脚部、
204,204・・・係止溝、40・・・上面、
210,210・・・肩部、41・・・流水
空間、 211,211・・・被保持部、42・・
・底部、 211a,211a・・・係合突
起、43・・・立上部、 212,212・・・
補強リブ、50・・・係止部、 220,220
・・・取付用フランジ、80・・・被係合部、 2
21,221・・・起立部、A・・・空気層、
222,222・・・脚肩部、J・・・接続部分、
223,223・・・折曲片 P・・・重合部分、X・・・流れ方向、 Y・・
・勾配方向。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦葺き屋根板の両側縁部をそれぞれ立上
    げ形成した係合部と係合する吊子部材によって左右に隣
    接する前記縦葺き屋根板を下地上に敷設する縦葺き屋根
    構造にあって、 前記吊子部材の脚部間に、上が開放された流水空間を
    有する第1の流水部材を、その上が屋根面より下方に
    位置するように配置したことを特徴とする縦葺き屋根構
    造。
  2. 【請求項2】 前記吊子部材間に野地材を敷設したこと
    を特徴とする請求項1に記載の縦葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】 前記縦葺き屋根板は、軒側端に軒側端係
    合部を有する重合部を設ける一方、棟側端に被重合部を
    設け、前記重合部の軒側端係合部と係合する被係合部を
    備えた保持部材を設け、前記被係合部に前記軒側端係合
    部を係合させた前記保持部材を下地上に固定したことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の縦葺き屋根
    構造。
  4. 【請求項4】 側縁が前記第1の流水部材の流水空間に
    臨む第2の流水部材を前記縦葺き屋根板の被重合部の下
    方に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2また
    は請求項3に記載の縦葺き屋根構造。
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